JP2004099127A - 製袋包装装置および製袋包装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる製袋包装装置および製袋包装方法を提供する。
【解決手段】縦型製袋包装装置は、筒状に形成された筒状フィルムFmcへと食品等の集合体Gを供給して、集合体Gを閉じ込めるように筒状フィルムFmcの集合体の両側部分を順にシールすることにより、筒状フィルムの先にシールされる部分P2と後にシールされる部分P3との間の収容部分SPに集合体Gを収容した袋Bを製造する製袋包装装置であって、第1吸引口434を備える。第1吸引口434は、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等を吸引する。そして、製袋包装装置は、収容部分SPへの集合体Gの到達開始時近傍には第1吸引口434による吸引を一時停止させている。
【選択図】 図7
【解決手段】縦型製袋包装装置は、筒状に形成された筒状フィルムFmcへと食品等の集合体Gを供給して、集合体Gを閉じ込めるように筒状フィルムFmcの集合体の両側部分を順にシールすることにより、筒状フィルムの先にシールされる部分P2と後にシールされる部分P3との間の収容部分SPに集合体Gを収容した袋Bを製造する製袋包装装置であって、第1吸引口434を備える。第1吸引口434は、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等を吸引する。そして、製袋包装装置は、収容部分SPへの集合体Gの到達開始時近傍には第1吸引口434による吸引を一時停止させている。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製袋包装装置および製袋包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被包装物が収容された袋を包材から製造する製袋包装装置が利用されるようになっている。この製袋包装装置には、筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、集合体を閉じ込めるように包材の集合体の両側部分を順にシールすることにより、被包装物の集合体を収容した袋を製造するものがある。
【0003】
しかし、このような製袋包装装置で袋を製造する場合において、被包装物が、例えばポテトチップスなどであるときには、粉状のカスやシーズニング等が、筒状に形成された包材の内部で舞い上がり浮遊することがある。このような被包装物が浮遊している状態で包材のシールを行うと、包材のうちシールされるシール部分への被包装物のかみ込みが生じてシール不良が発生する恐れが高くなる。
【0004】
このため、浮遊する被包装物を吸引する吸引部を備える製袋包装機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この製袋包装機では、吸引部によって浮遊している被包装物を吸引することにより、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することが出来る。
また、上下に移動し得る吸引部を備える製袋包装装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このような製袋包装装置によっても、シール部分への粉状物等のかみ込みの発生を低減することが出来る。
【0005】
【特許文献1】
特公昭55−19806号公報
【0006】
【特許文献2】
特開昭52−76189号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように浮遊する被包装物の吸引を行う場合、吸引のために包材が萎むことがある。そして、包材が萎んでしまった場合には、被包装物を包材へと供給することが行い難くなる。
本発明の課題は、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる製袋包装装置および製袋包装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の製袋包装装置は、筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、集合体を閉じ込めるように包材の集合体の両側部分を順にシールすることにより、包材の先にシールされる部分と後にシールされる部分との間の収容部分に集合体を収容した袋を製造する製袋包装装置であって、第1吸引部を備える。第1吸引部は、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を吸引する。そして、製袋包装装置は、収容部分への集合体の到達開始時近傍には第1吸引部による吸引を一時停止させている。
【0009】
この製袋包装装置では、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を、第1吸引部が吸引する。このため、包材のシールされる部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することができる。また、この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の集合体の到達開始時近傍には第1吸引部による吸引が一時停止されている。吸引が一時停止されると、筒状に形成された包材が、吸引によって萎んでいた状態から復帰する。このため、被包装物の集合体の収容部分への供給は、包材が吸引によって萎んでいたときよりも行い易くなる。これにより、この製袋包装装置では、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【0010】
請求項2に記載の製袋包装装置は、請求項1に記載の製袋包装装置であって、包材の先にシールされる部分のシール開始時近傍に第1吸引部による吸引を一時停止させる。
一般に、製袋を行う場合、まず、先にシールされる部分をシールし、被包装物を収容部分に供給し、その後、後にシールされる部分をシールして袋を閉じる。この場合、製袋の高速化のために、先にシールされる部分のシールと被包装物の収容部分への供給との間の時間を短くすることがある。例えば、先にシールされる部分のシール開始後直ちに、あるいは、先にシールされる部分のシール開始と略同時に、被包装物の収容部分への供給が行われる場合がある。
【0011】
この製袋包装装置では、包材の先にシールされる部分のシール開始時近傍に第1吸引部による吸引が一時停止される。このため、被包装物の供給のタイミングをシール開始と同時近くにまで早めた場合であっても、収容部分への被包装物の供給が行われる頃には、萎んでいた包材をある程度まで復帰させることができる。これにより、この製袋包装装置では、被包装物の収容部分への供給のタイミングをシール開始と同時近くにまで早めた場合であっても、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【0012】
請求項3に記載の製袋包装装置は、請求項2に記載の製袋包装装置であって、包材の先にシールされる部分のシール開始時前に第1吸引部による吸引を一時停止させる。
この製袋包装装置では、第1吸引部による吸引を一時停止させたときから萎んでいた包材がある程度まで復帰するまでの時間を考慮して、先にシールされる部分のシール開始時前に第1吸引部による吸引を一時停止させる。このため、この製袋包装装置では、収容部分へ被包装物が供給される際には、萎んでいた包材が十分な程度にまで復帰しており、収容部分への被包装物の供給をより行いやすくすることができる。
【0013】
請求項4に記載の製袋包装装置は、請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装装置であって、収容部分への被包装物の供給が完了した後に第1吸引部による吸引を開始させる。
この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の供給が完了した後に第1吸引部による吸引が開始する。このため、収容部分への被包装物の供給が完了するまでは、吸引が一時停止されたままであり包材が萎むことが抑えられている。これにより、この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の供給が行い難くなることを被包装物の供給の完了まで抑えることができる。
【0014】
請求項5に記載の製袋包装装置は、請求項1から4のいずれかに記載の製袋包装装置であって、筒状に形成された包材へと供給される被包装物の集合体が通る通過部をさらに備える。そして、第1吸引部は、通過部の端部のうち供給の下流側に位置する端部近傍に設けられる。
この製袋包装装置では、第1吸引部が、通過部の端部のうち供給の下流側に位置する端部近傍に設けられる。このため、この製袋包装装置では、より収容部分に近い位置で被包装物の吸引が行われる。これにより、この製袋包装装置では、収容部分近傍で浮遊する被包装物を吸引する効果をより高めることができる。
【0015】
請求項6に記載の製袋包装装置は、請求項1から5のいずれかに記載の製袋包装装置であって、筒状に形成された包材の内部に浮遊する被包装物を吸引する第2吸引部をさらに備える。
この製袋包装装置は、第1吸引部と第2吸引部との2つの吸引部を備える。このため、この製袋包装装置では、第1吸引部と第2吸引部とにより2段階の吸引を行うことができる。これにより、この製袋包装装置では、被包装物を吸引する部分を移動させなくても広い範囲で被包装物の吸引を行うことができる。
【0016】
請求項7に記載の製袋包装装置は、請求項6に記載の製袋包装装置であって、第2吸引部は、第1吸引部よりも被包装物の供給の上流側に配置され、常時、吸引を行う。
この製袋包装装置では、第2吸引部は常時吸引を行う。このため、浮遊する被包装物を十分に吸引することができる。また、第2吸引部は、第1吸引部よりも被包装物の供給の上流側に配置される。従って、第2吸引部は、第1吸引部と比べて収容部分から離れた位置に配置される。このため、この製袋包装装置では、第2吸引部が常時吸引を行った場合でも包材の収容部分を萎ませてしまう恐れを低減させることができる。
【0017】
請求項8に記載の製袋包装装置は、請求項1から7のいずれかに記載の製袋包装装置であって、第1吸引部の吸引力は変化可能である。
この製袋包装装置では、第1吸引部の吸引力は変化可能である。このため、被包装物の種類や包材の大きさ等の状況に適した吸引力で吸引を行うことができる。
【0018】
請求項9に記載の製袋包装方法は、筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、集合体を閉じ込めるように包材の集合体の両側部分を順にシールすることにより、包材の先にシールされる部分と後にシールされる部分との間の収容部分に集合体を収容した袋を製造する製袋包装方法であって、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を吸引するステップを備える。そして、収容部分への集合体の到達開始時近傍には被包装物の吸引を一時停止させている。
【0019】
この製袋包装方法では、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物が吸引される。このため、包材のシールされる部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することができる。また、この製袋包装方法では、収容部分への被包装物の集合体の到達開始時近傍には吸引が一時停止されている。吸引が一時停止されると、筒状に形成された包材が、吸引によって萎んでいた状態から復帰する。このため、被包装物の集合体の収容部分への供給は、包材が吸引によって萎んでいたときよりも行い易くなる。これにより、この製袋包装方法では、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
<構成>
〔全体構成〕
本発明の一実施形態に係る縦型製袋包装装置1の外観図を、図1に示す。この縦型製袋包装装置1は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスとともに食品等(例えば、ポテトチップス)が封入された袋Bを製造する装置である。縦型製袋包装装置1は、筒状に形成されたフィルムFmc(以下、筒状フィルムFmcという。)へと食品等の集合体Gを供給して、筒状フィルムFmcのうち集合体Gの両側部分を順に集合体Gを閉じ込めるようにシールすることにより、フィルムのうち先にシールされる部分P2と後にシールされる部分P3との間の収容部分SPに食品等の集合体Gを収容した袋Bを製造する(図9参照)。また、この縦型製袋包装装置1は、供給される食品等から生じる粉状のカスやシーズニング等を筒状フィルムFmcの内部から吸引除去して、カス等のシール部分へのかみ込みを防止することができる。なお、食品等の集合体Gは、縦型製袋包装装置1の上方に設けられた計量装置2において計量された後に落下してくる。
【0021】
縦型製袋包装装置1の構成を図2に示す。縦型製袋包装装置1は、袋BとなるフィルムFを供給するフィルム供給部3、シート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形するフォーマ4、筒状となったフィルムFmcを下方に搬送するプルダウンベルト機構5、筒状フィルムFmcの重ね合わせ部分を縦にシールする縦シール機構6、筒状フィルムFmcを横にシールすることで袋Bの上下端を閉止する横シール機構7、一対のシゴキ部8(図7参照)、排出シュート9、各部分を制御する制御部10(図10参照)等から構成されている。
【0022】
〔フィルム供給部〕
フィルム供給部3は、後述するフォーマ4にシート状のフィルムFを供給する。このフィルム供給部3にはフィルムFが巻かれたロールがセットされ、このロールからフィルムFが繰り出される。
〔フォーマ〕
図3にフォーマ4の外観図、図4にフォーマ4の上端付近の断面図、図5にフォーマ4の下端付近の断面図を示す。
【0023】
フォーマ4は、シート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形するとともに筒状フィルムFmcの内部に食品等の集合体Gを導入する(図6参照)。また、フォーマ4の内側には、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等を吸引する第1吸気口434及び第2吸気口444と、筒状フィルムFmcの内部にガスを供給するガス供給口453とが設けられており、フォーマ4は、筒状フィルムFmcの内部にガスを充填すると共に、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等を吸引する。
【0024】
(フォーマの外観)
フォーマ4は、図3に示すように、チューブ41とショルダー42とを有している。
チューブ41は、円筒状の形状を有しており、上下端が開口している。チューブ41は、図示しないブラケットを介してショルダー42と一体にされている。このチューブ41の上端の開口部には計量された食品等の集合体Gが計量装置2から投入されるため、チューブ41の上端の開口は、下端の開口よりも径が大きくなっている。チューブ41の下端には、袋状に形成されたフィルムFの内部に突入して食品等をフィルムF内に導入するためにガイド412が設けられている。
【0025】
また、チューブ41の側面には、第1吸気接続管43、第2吸気接続管44及びガス供給接続管45が設けられている。第1吸気接続管43は、チューブ41の中程に設けられており、後述する第1ブロア14に接続される。第1吸気接続管43は、第1ブロア14により筒状フィルムFmcの内側から吸引された空気等が通る。第2吸気接続管44は、チューブ41の上端付近に設けられており、後述する第2ブロア15に接続される。第2吸気接続管44は、第2ブロア15により筒状フィルムFmcの内側から吸引された空気等が通る。ガス供給接続管45は、高さ方向について第1吸気接続管43と第2吸気接続管44との間に設けられている。このガス供給接続管45は、後述するガス供給部13と接続され、ガス供給部13から筒状フィルムFmcの内側へと供給されるガスが通る。
【0026】
ショルダー42は、チューブ41を取り囲むように配置されている。このショルダー42の形状は、フィルム供給部3から送られてきたシート状のフィルムFがショルダー42とチューブ41との間を通るときに筒状に成形されるような形状とされている。
(第2吸気口)
図4に示すように、チューブ41の上端付近は、同心円状に配置された円筒形状の第2外筒441と第2内筒442とにより構成されており、2重構造となっている。内側に配置されている第2内筒442の内側の空間は、その上方が開いており、ここから食品等がチューブ41の内部へ投入される。第2外筒441と第2内筒442との間には、第2吸気経路443が形成されている。第2外筒441と第2内筒442とは上端で接続されており、第2吸気経路443は、上方が閉じられている。また、第2外筒441と第2内筒442との下端は接続されておらず、開口からなる第2吸気口444が形成されている。第2吸気口444は、後述する第1吸気口434よりも上方に設けられている。すなわち、食品等はフォーマ4の上方から下方へと通過するため、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも食品等の供給の上流側に設けられている。第2外筒441は、下方の円筒411と接続されており、第2吸気経路443は、第2吸気口444を介して円筒411の内部の空間と連通している。また、円筒411の内部の空間と第2内筒442の内部の空間とは連通している。第2外筒441には第2吸気経路443へ通じる入口が形成されており、この入口は第2吸気接続管44と接続されている。従って、第2吸気経路443は、第2吸気接続管44の内部の空間と連通している。チューブ41の上端から投入されてチューブ41の上端付近を通過する食品のカス等は、空気等と共に第2吸気口444から吸引される。
【0027】
(第1吸気口)
図4及び図5に示すように、第1吸気接続管43が設けられている部分付近より下方の部分も2重構造となっている。この部分では、内側に第1内筒432、外側に第1外筒431が同心円状に設けられており、第1内筒432と第1外筒431との間に第1吸気経路433が形成されている。第1内筒432と第1外筒431とは上端で接続されており、第1吸気経路433は上方が閉じられている。第1内筒432と第1外筒431との下端は接続されておらず、開口からなる第1吸気口434が形成されている。この2重構造は、チューブ41の下端まで続いており、第1吸気口434は、チューブ41の下端に設けられている。従って、第1吸気口434は、第2吸気口444よりも食品等の供給の下流側に設けられている。第1内筒432は、上方の円筒411と連続しており、円筒411の内部の空間と第1内筒432の内部の空間とは連通している。さらに、第1外筒431には第1吸気経路433へ通じる入口が形成されており、この入口は第1吸気接続管43と接続されている。従って、第1吸気経路433は、第1吸気接続管43の内部の空間と連通している。チューブ41の下端から筒状フィルムFmcの収容部分SPに投入される食品のカス等は、空気等と共に第1吸気口434から吸引される。
【0028】
(ガス供給口)
また、第1内筒432の内側には、図4に示すように、円筒411の途中からチューブ41の下端に渡って上下に長い板材451が設けられており、板材451と第1内筒432との間に上下に伸びるガス経路452が形成されている。このガス経路452の上端は、板材451を折り曲げて円筒411の内面に接続することにより、閉じられている。また、円筒411には、ガス経路452の上部に通じる入口が形成されており、この入口はガス供給接続管45に接続されている。ガス供給接続管45は、後述するガス供給部13に接続されている。ガス供給部13は、ガス供給接続管45からガス経路452へと窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを送る。ガス経路452の下端は、チューブ41の下端に設けられたガス供給口453にまで達しており開放されている。このため、このガス経路452により、筒状フィルムFmcの収容部分SP内の空気をガスで置換することができる。
【0029】
〔プルダウンベルト機構〕
プルダウンベルト機構5は、チューブ41に巻き付いたフィルムFを吸着して下方に搬送する機構であり、図2及び図6に示すように、チューブ41を挟んで2つ設けられている。プルダウンベルト機構5は、主として、駆動ローラ51及び従動ローラ52と、吸着機能を有するベルト53とから構成されている。
【0030】
〔縦シール機構〕
縦シール機構6は、チューブ41に巻き付いているフィルムFの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ41に押しつけながら加熱して縦にシールする機構である。この縦シール機構6は、図示しないヒータやヒータにより加熱されフィルムFの重なり部分に接触するヒータベルト等を有している。
【0031】
〔横シール機構〕
横シール機構7は、フォーマ4、プルダウンベルト機構5及び縦シール機構6の下方に配置される。横シール機構7は、図7から図9に示すように、左右対称の一対のシールジョー71を有している。2つのシールジョー71は、互いに対称な軌跡Tを描きながら略D字状に旋回し、筒状フィルムFmcを横シールするときに押しつけ合わされる。
【0032】
また、横シール機構7には、図示しないカッターが内蔵されている。カッターは、シールジョー71によるシール部分のセンター位置において、袋Bと後続の筒状フィルムFmcとを切り離す。
なお、横シール機構7はシールジョー71間に筒状フィルムFmcを挟み込むことにより横シールする部分を圧着させるが、シールを行うためには圧力の他に熱が必要である。このため、筒状フィルムFmcに当接するシールジョー71の当接面を加熱するために、各シールジョー71にはヒータが内蔵され熱電対温度計が取り付けられている。
【0033】
〔シゴキ部〕
一対のシゴキ部8は、横シール機構7のシールジョー71が筒状フィルムFmcを横にシールする直前に、横シール機構7のシールジョー71により横シールされる筒状フィルムFmcの部分とその近傍とを、両側から挟み込んでしごく。各シゴキ部8は、シールジョー71の下方に配置され、横シール機構7の2つのシールジョー71と同様に、互いに対称な軌跡Tを描きながら略D字状に旋回させられる。この旋回移動の駆動機構は、横シール機構7のものが兼用される。
【0034】
〔排出シュート〕
排出シュート9は、図2に示すように、横シール機構7の下方に設けられており、横シール機構7のカッターにより後続の筒状フィルムFmcから切り離された製品Bを、後工程へと製品Bを搬送するベルトコンベア(図示せず)上に導くものである。この排出シュート9は、金属板等で作られた滑り台のようなものであり、重力を利用して袋Bをベルトコンベアへと導く。
【0035】
〔制御部〕
制御部10は、図10に示すように、フィルム供給部3、プルダウンベルト機構5、縦シール機構6、横シール機構7、操作スイッチ11、操作ディスプレイ12等と接続されており、各駆動部を制御する。
制御部10は、プルダウンベルト機構5による筒状フィルムFmcの下方への送り速度に合わせて、横シール機構7のシールジョー71及びシゴキ部8の旋回速度や、シールジョー71の筒状フィルムFmcへの押しつけ動作を制御する。また、制御部10は、操作スイッチ11から入力された内容に基づき、縦型製袋包装装置1の各駆動部分の作動制御を行ったり、各種情報を操作ディスプレイ12に表示したりする。
【0036】
また、制御部10は、ガス供給部13、第1ブロア14、第2ブロア15とも接続されており、これらを制御することにより筒状フィルムFmcへのガスの供給や食品のカス等の吸引を行う。
ガス供給部13は、フォーマ4のガス経路452へと窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを送って筒状フィルムFmcへとガスを供給する装置である。制御部10は、ガス供給部13を制御してフォーマ41の下端のガス供給口453からガスを噴出させることにより、製造される袋Bにガスを充填する。
【0037】
第1ブロア14は、上述したように第1吸気接続管43と接続され、チューブ41の下端から筒状フィルムFmcの収容部分SPに投入される食品のカス等を第1吸気口434から吸引することができる。制御部10は、第1ブロア14を間欠的に作動させることにより、第1吸気口434からの吸引を間欠的に行わせる。具体的には、制御部10は、先に底部がシールされている筒状フィルムFmcの収容部分SPに食品等の集合体Gが投入されている間は第1ブロアを作動させて吸引を行わせる。そして、制御部10は、横シール機構7のシールジョー71が収容部分SPの上側のシール部分P3をシールし始めるのと略同時に、第1ブロア14を一時停止させて吸引を一時停止させる。この吸引の一時停止及び再開のタイミングついては、後に製袋動作と共に詳細に説明する。
【0038】
第2ブロア15は、上述したように第2吸気接続管44と接続され、チューブ41の上端付近を通過する食品のカス等を第2吸気口444から吸引することができる。制御部10は、製袋動作中は第2ブロア15を常時作動させており、第2吸気口444からの吸引を常時行わせる。
<動作>
〔縦型製袋包装装置の動作概略〕
次に、縦型製袋包装装置1の動作の概略を主として図2に基づいて説明する。
【0039】
フィルム供給部3からフォーマ4に送られたシート状のフィルムFは、ショルダー42からチューブ41に巻き付けられて筒状に成形され、そのままプルダウンベルト機構5によって下方に搬送される。そして、フィルムFはチューブ41に巻き付けられた状態において両端部が周面上で重ね合わせられた状態となり、その重ね合わせ部分が縦シール機構6によって縦にシールされる。
【0040】
縦にシールされて円筒形状となった筒状フィルムFmcは、チューブ41を抜けて横シール機構7へと降りていく。このときの筒状フィルムFmcの位置は、2点鎖線で示す位置である。
一方、食品等の集合体Gが、計量装置2からフォーマ4に投入され、筒状フィルムFmcの移動と同時に、チューブ41を通って落下してくる。
【0041】
また、食品等の落下と平行して、ガスがガス経路452を通って筒状フィルムFmcの内部に供給される。ガスは、フォーマ4へと送られ、ガス経路452を通って、フォーマ4の下端から筒状フィルムFmc内へと吹出す。
筒状フィルムFmcに食品等の集合体とガスとが充填されると、図7から図9に示すように、筒状フィルムFmcがシールされて袋状に形成される。横シール機構7においては、筒状フィルムFmc内に食品等とガスとが存在する状態で、順に袋の下端及び上端の部分が横にシールされる。また、横シールの直前には、筒状の横シールされる部分およびその近傍をしごくシゴキ処理が為される。
【0042】
横シール機構7のシールジョー71及びシゴキ部8は略D字状の軌跡Tに沿って回転する。そして、略D字状の軌跡Tの直線軌跡部分の前半において、シゴキ部8が、横シールされるシール部分P2及びその近傍部分をしごき、食品等の集合体Gを下方に押し下げる(図7及び図8参照)。また、略D字状の軌跡Tの直線軌跡部分の後半において、シールジョー71が、筒状フィルムFmcの横シール部分を挟み込んで、熱及び圧力によってシール部分P2を熱シールする。このとき同時に、シールジョー71に内蔵されているカッターによる切断処理が行われる(図8参照)。カッターは、シール部分P2のほぼ中央を切断する。これにより、上記の製袋包装動作において上側のシール部分P2がシールされていた筒状フィルムFmcの部分BP1が、後続の筒状フィルムFmcから袋Bとして切り離される(図9参照)。分離された袋Bは、図2に示すように、排出シュート9を滑り落ちてベルトコンベアに載り、後工程のチェッカーなどの装置へと運ばれていく。
【0043】
〔吸引に関する動作詳細〕
上記のような製袋包装中には、供給される食品に含まれるカス等が、供給の衝撃により筒状フィルムFmc内を浮遊している。本実施形態にかかる縦型製袋包装装置1では、このようなカス等の吸引除去が行われる。
まず、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等は、図4に示すように、フォーマ4の上部に設けられた第2吸気口444により吸引されて、第2吸気経路443を通って排出される(矢印A1参照)。ここで、第2ブロア15は、常時駆動されており、第2吸気口444による吸引は常時行われる。
【0044】
また、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等は、図4及び図5に示すように、フォーマ4の下端に設けられた第1吸気口434により吸引されて、第1吸気経路433を通って排出される(矢印A2参照)。ここで、第1ブロア14は、第2ブロア15とは異なり間欠的に駆動されており、第1吸気口434による吸引も間欠的に行われる。
【0045】
第1吸気口434による吸引の一時停止及び再開のタイミングについて図7から図9に基づいて説明する。
図7は、筒状フィルムFmcのシール部分P2のシールを開始する時の状態を示している。シール部分P2は、筒状フィルムFmcのうち袋状に形成されつつある現包装部分BP1が袋となったときの上端に相当する部分である。このとき、現包装部分BP1の下端のシール部分P1は既にシールされて閉じられている。また、シール部分P2はシールジョー71により挟み込まれており、シールが開始されている。現包装部分BP1の上側には、次に袋状に形成される次包装部分BP2が連続している。シール部分P2は、次包装部分BP2の下端ともなる部分であり、シール部分P2の中央付近が切断されることにより、それぞれ現包装部分BP1の上端と次包装部分BP2の下端とに分かれる。従って、シール部分P2のシールが開始されることにより、次包装部分BP2の下端のシールが開始されている。次包装部分BP2の次にシールされるシール部分P3とシール部分P2の間には、次包装部分BP2が袋となったときに食品等の集合体Gが収容される収容部分SPが形成されている。この縦型製袋包装装置1では、次包装部分BP2の下端のシール部分P2のシールが開始されるときに食品等の集合体Gの先頭部分が収容部分SPに到達するようなタイミングで、食品等の集合体Gがフォーマ4へと投入される。
【0046】
制御部10は、第1吸気口434による吸引がシールジョー71によるシール開始時の直前に一時停止するように、第1ブロア14を制御する。従って、次包装部分BP2の収容部分SPへ食品等の集合体Gが到達し始める直前に、第1吸気口434による吸引が一時停止する。第1吸気口434による吸引が一時停止すると、それまで吸引により萎んでいた筒状フィルムFmcが、膨らんで元の状態に復帰し始める。食品等の集合体Gは、ある程度まで膨らんだ状態の筒状フィルムFmcの収容部分SPへと到達して、収容部分SPへの食品等の集合体Gの投入が開始される。
【0047】
その後、図8に示すように、シールジョー71が現包装部分BP1を下方に押し下げると共に、食品等の集合体Gが次にシールされるシール部分P3の近傍を通過し、次包装部分BP2の収容部分SPへの投入が継続して行われる。そして、次包装部分BP2と現包装部分BP1との間のシール部分P2が切断され、現包装部分BPが袋Bとして分離される(図9参照)。その後、シールジョー71は、筒状フィルムFmcから離れ、軌跡Tの円弧部分を辿って上方へ移動する。この間、第1吸気口434による吸引は停止されたままであり、食品等の集合体Gは、元の状態に復帰した筒状フィルムFmcの収容部分SPへと次々に投入される。
【0048】
制御部10は、図9に示すように、食品等の集合体Gの最後尾がシール部分P3を通過して食品等の収容部分SPへの投入が完了したときに、第1吸気口434による吸引を再開させる。これにより、投入時の衝撃により収容部分SP及びその近傍の筒状フィルムFmcの内部を浮遊している食品のカス等が第1吸気口434から吸引されて排出される。なお、浮遊しているものだけではなく、上記の製袋包装動作中に不定期に落下してくるカス等も第1吸気口434から吸引されて排出される。
【0049】
その後、図9における次包装部分BP2が図7の現包装部分BP1となり、次のシールが開始される直前まで第1吸気口434による吸引が継続される。
以降、上記の動作が繰り返され、連続して製袋が行われる。
<特徴>
(1)この縦型製袋包装装置1では、第1吸気口434により筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等が吸引される。このため、筒状フィルムFmcの横シールされる部分への食品のカス等のかみ込みの発生が低減している。具体的には、吸引を行わない製袋包装装置において、かみ込みによるエアリークの発生率が5〜6%であったところ、本縦型製袋包装装置1においては、かみ込みによるエアリークの発生率は約0.1%であった。これにより、この縦型製袋包装装置1では、カス等のかみ込みによるシール不良の発生が低減されている。また、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の集合物Gの到達開始の直前には、第1吸気口434による吸引が一時停止されている。このため、食品等が投入される収容部分SPは、吸引によって萎んでいた状態よりも膨らんだ状態となっている。従って、食品等の集合物Gを収容部分SPに投入することが容易になっている。これにより、この縦型製袋包装装置1では、シール部分への食品のカス等のかみ込みの発生が低減されていると共に、食品等の収容部分SPへの供給が行い易くなっている。
【0050】
(2)この縦型製袋包装装置1では、第1吸気口434による吸引を一時停止させたときから萎んでいた筒状フィルムFmcがある程度まで復帰するまでの時間を考慮して、シール開始時の直前に第1吸気口434による吸引を一時停止させる。このため、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへ食品等が投入される際には、萎んでいた筒状フィルムFmcが十分な程度にまで復帰しており、収容部分SPへの食品等の集合物Gの投入がより行い易くなっている。
【0051】
(3)第1吸気口434による吸引の一時停止のタイミングは、収容部分SPへの食品等の投入の行い易さという観点からは、収容部分SPへの食品等の到達時より前であればよい。一方、食品のカス等を十分に吸引するという観点からは、吸引を行う時間は長い方がよい。
【0052】
この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の集合物Gの到達時直前まで第1吸気口434による吸引が行われる。このため、第1吸気口434による吸引の時間が可能な限り長く確保されており、十分にカス等の吸引が行われている。
(4)この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の集合物Gの投入が完了した後に第1吸気口434による吸引が再開される。このため、収容部分SPへの食品等の集合物Gの投入が完了するまでは、吸引が一時停止されたままであり収容部分SPが膨らんだ状態が保たれる。これにより、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の投入の完了まで、収容部分SPへの食品等の投入を行い易い状態を維持することできる。
【0053】
(5)この縦型製袋包装装置1では、第1吸気口434が、フォーマ4の下端に設けられている。そして、フォーマ4の下端は、食品等を収容部分SPへと投入するために筒状フィルムFmcの内部に突入している。このため、この縦型製袋包装装置1では、より収容部分SPに近い位置で食品のカス等の吸引が行われる。これにより、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPの近傍を浮遊する食品のカス等を吸引する効果がより高くなっている。
【0054】
また、この縦型製袋包装装置1では、上記のように第1吸気口434による吸引が一時停止されるため、第1吸気口434が収容部分に近い位置に設けられていても吸引によって収容部分SPが過剰に萎むことが防止されている。このため、吸引による萎みが食品等の投入の妨げとなることが防止されている。
さらに、吸引が一時停止されることにより、過剰な吸引によるフィルムFの吸い過ぎや食品等の持ち上げが防止されている。これにより、この製袋包装装置1では、より良好なシールを行うことができる。
【0055】
(6)この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444と第1吸気口434とが上下にそれぞれ配置されている。このため、食品等の供給の流れに対して、第2吸気口444と第1吸気口434とにより2段階の吸引を行うことができる。これにより、この縦型製袋包装装置1は、広い範囲で食品のカス等の吸引を行うことができる。
【0056】
また、この縦型製袋包装装置1では、上下に移動可能な吸引部を設ける場合と比べて、簡単な構成で広い範囲の吸引を行うことができる。
(7)この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444は、常時吸引を行う。このため、浮遊する食品等を十分に吸引することができる。また、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも上方に配置されている。すなわち、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも食品等の供給の上流側に配置されている。従って、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも収容部分SPから離れた位置に配置されている。このため、この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444が常時吸引を行っても、筒状フィルムFmcの収容部分SPを萎ませてしまう恐れが少ない。
【0057】
さらに、この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444は常時吸引させて第1吸気口434は間欠的に吸引させるように、それぞれの配置に適した吸引が行われている。これにより、この縦型製袋包装装置1では、より効率的な吸引が可能となっている。
さらに、この縦型製袋包装装置1では、上下2箇所に吸気口を設けて吸気のタイミングを制御するだけで、筒状フィルムFmcの萎みが食品等の供給の妨げとなることを防止すると共にシール部分へのカス等のかみ込みを防止するという効果が得られている。このため、筒状フィルムFmcの萎みを防止するための構成部品を上下に移動させるような製袋包装装置と比べて、簡易な構成で上記の効果が得られている。
【0058】
(8)この縦型製袋包装装置1では、次包装部分BP2の下端のシール部分P2のシールが開始されるときに食品等の集合物Gの先頭部分が収容部分SPに到達するようなタイミングで、食品等の集合物Gがフォーマ4へと投入される。そして、第1吸気口434による吸引の一時停止のタイミングは、これらに合わせて行われている。すなわち、収容部分SPの底部を閉じるシールが開始されるのと略同時に食品等の投入が開始され且つ第1吸気口434による吸引が一時停止される。このため、例えば、収容部分SPの底部を閉じるシールが完了した後に食品等の収容部分SPへの投入が開始され第1吸気口434による吸引も停止される場合と比べて、収容部分SPの底部のシールと食品等の集合物Gの投入との間の時間が短い。従って、この縦型製袋包装装置1では、製袋を迅速に行うことができる。これにより、この縦型製袋包装装置1では、製袋の高速化が実現されている。
【0059】
(9)この縦型製袋包装装置1では、吸引により筒状フィルムFmc内の圧力が下がっている。このため、フォーマ4の下部近傍での食品等の落下の状態がよくなる。
<他の実施形態>
(1)上記の実施形態では、シール開始時直前に第1吸気口434による吸引が一時停止されているが、第1吸気口434による吸引が一時停止されるタイミングは、シール開始時近傍であればよく、多少前後してもよい。
【0060】
(2)上記の実施形態では、シール開始時直前に第1吸気口434による吸引が一時停止されているが、シール開始から所定時間経過後に食品等が収容部分SPに到達する場合には、食品等の収容部分SPへの到達開始時近傍までに第1吸気口434による吸引が一時停止されていればよい。
【0061】
(3)図11に示すように、縦型製袋包装装置1に第1ブロア14の駆動電圧を変化させるインバータ回路16をさらに設けてもよい。ここで、制御部10は、インバータ回路16を制御することにより、第1ブロア14の駆動電圧を変化させて第1吸気口434の吸引力を変化させることができる。
【0062】
このような縦型製袋包装装置では、第1吸気口434の吸引力を変化させることにより、食品等の包装される対象やフィルムFの大きさ等の状況に適した吸引を行うことができる。
なお、インバータ回路16は第2ブロア15の駆動電圧を変化させるものであってもよく、第1ブロア14と第2ブロア15との駆動電圧をそれぞれ変化させるものであってもよい。
【0063】
(4)上記実施形態では、上方から下方へ向けて食品等が供給されているが、食品等が供給される方向は、上下方向に限らず水平方向であってもよい。
【0064】
【発明の効果】
この製袋包装装置では、第1吸引部が、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を吸引する。このため、包材のシールされる部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することができる。また、この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の集合体の到達開始時近傍には第1吸引部による吸引が一時停止されている。吸引が一時停止されると、筒状に形成された包材が、吸引によって萎んでいた状態から復帰する。このため、被包装物の集合体の収容部分への供給は、包材が吸引によって萎んでいたときよりも行い易くなる。これにより、この製袋包装装置では、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型縦型製袋包装装置1の外観図。
【図2】縦型縦型製袋包装装置1の構成図。
【図3】フォーマの外観図。
【図4】フォーマの上端付近の断面図。
【図5】フォーマの下端付近の断面図。
【図6】フォーマへの食品等の投入およびフィルムの供給を表す図。
【図7】横シール時の動作を表す模式図。
【図8】横シール時の動作を表す模式図。
【図9】横シール時の動作を表す模式図。
【図10】制御部ブロック図。
【図11】他の実施形態にかかる制御部ブロック図。
【符号の説明】
1 縦型縦型製袋包装装置1(縦型製袋包装装置1)
41 フォーマ(通過部)
434 第1吸気口(第1吸引部)
444 第2吸気口(第2吸引部)
F フィルム(包材)
G 食品等の集合体(被包装物の集合体G)
SP 収容部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、製袋包装装置および製袋包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、被包装物が収容された袋を包材から製造する製袋包装装置が利用されるようになっている。この製袋包装装置には、筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、集合体を閉じ込めるように包材の集合体の両側部分を順にシールすることにより、被包装物の集合体を収容した袋を製造するものがある。
【0003】
しかし、このような製袋包装装置で袋を製造する場合において、被包装物が、例えばポテトチップスなどであるときには、粉状のカスやシーズニング等が、筒状に形成された包材の内部で舞い上がり浮遊することがある。このような被包装物が浮遊している状態で包材のシールを行うと、包材のうちシールされるシール部分への被包装物のかみ込みが生じてシール不良が発生する恐れが高くなる。
【0004】
このため、浮遊する被包装物を吸引する吸引部を備える製袋包装機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この製袋包装機では、吸引部によって浮遊している被包装物を吸引することにより、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することが出来る。
また、上下に移動し得る吸引部を備える製袋包装装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。このような製袋包装装置によっても、シール部分への粉状物等のかみ込みの発生を低減することが出来る。
【0005】
【特許文献1】
特公昭55−19806号公報
【0006】
【特許文献2】
特開昭52−76189号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように浮遊する被包装物の吸引を行う場合、吸引のために包材が萎むことがある。そして、包材が萎んでしまった場合には、被包装物を包材へと供給することが行い難くなる。
本発明の課題は、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる製袋包装装置および製袋包装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の製袋包装装置は、筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、集合体を閉じ込めるように包材の集合体の両側部分を順にシールすることにより、包材の先にシールされる部分と後にシールされる部分との間の収容部分に集合体を収容した袋を製造する製袋包装装置であって、第1吸引部を備える。第1吸引部は、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を吸引する。そして、製袋包装装置は、収容部分への集合体の到達開始時近傍には第1吸引部による吸引を一時停止させている。
【0009】
この製袋包装装置では、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を、第1吸引部が吸引する。このため、包材のシールされる部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することができる。また、この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の集合体の到達開始時近傍には第1吸引部による吸引が一時停止されている。吸引が一時停止されると、筒状に形成された包材が、吸引によって萎んでいた状態から復帰する。このため、被包装物の集合体の収容部分への供給は、包材が吸引によって萎んでいたときよりも行い易くなる。これにより、この製袋包装装置では、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【0010】
請求項2に記載の製袋包装装置は、請求項1に記載の製袋包装装置であって、包材の先にシールされる部分のシール開始時近傍に第1吸引部による吸引を一時停止させる。
一般に、製袋を行う場合、まず、先にシールされる部分をシールし、被包装物を収容部分に供給し、その後、後にシールされる部分をシールして袋を閉じる。この場合、製袋の高速化のために、先にシールされる部分のシールと被包装物の収容部分への供給との間の時間を短くすることがある。例えば、先にシールされる部分のシール開始後直ちに、あるいは、先にシールされる部分のシール開始と略同時に、被包装物の収容部分への供給が行われる場合がある。
【0011】
この製袋包装装置では、包材の先にシールされる部分のシール開始時近傍に第1吸引部による吸引が一時停止される。このため、被包装物の供給のタイミングをシール開始と同時近くにまで早めた場合であっても、収容部分への被包装物の供給が行われる頃には、萎んでいた包材をある程度まで復帰させることができる。これにより、この製袋包装装置では、被包装物の収容部分への供給のタイミングをシール開始と同時近くにまで早めた場合であっても、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【0012】
請求項3に記載の製袋包装装置は、請求項2に記載の製袋包装装置であって、包材の先にシールされる部分のシール開始時前に第1吸引部による吸引を一時停止させる。
この製袋包装装置では、第1吸引部による吸引を一時停止させたときから萎んでいた包材がある程度まで復帰するまでの時間を考慮して、先にシールされる部分のシール開始時前に第1吸引部による吸引を一時停止させる。このため、この製袋包装装置では、収容部分へ被包装物が供給される際には、萎んでいた包材が十分な程度にまで復帰しており、収容部分への被包装物の供給をより行いやすくすることができる。
【0013】
請求項4に記載の製袋包装装置は、請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装装置であって、収容部分への被包装物の供給が完了した後に第1吸引部による吸引を開始させる。
この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の供給が完了した後に第1吸引部による吸引が開始する。このため、収容部分への被包装物の供給が完了するまでは、吸引が一時停止されたままであり包材が萎むことが抑えられている。これにより、この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の供給が行い難くなることを被包装物の供給の完了まで抑えることができる。
【0014】
請求項5に記載の製袋包装装置は、請求項1から4のいずれかに記載の製袋包装装置であって、筒状に形成された包材へと供給される被包装物の集合体が通る通過部をさらに備える。そして、第1吸引部は、通過部の端部のうち供給の下流側に位置する端部近傍に設けられる。
この製袋包装装置では、第1吸引部が、通過部の端部のうち供給の下流側に位置する端部近傍に設けられる。このため、この製袋包装装置では、より収容部分に近い位置で被包装物の吸引が行われる。これにより、この製袋包装装置では、収容部分近傍で浮遊する被包装物を吸引する効果をより高めることができる。
【0015】
請求項6に記載の製袋包装装置は、請求項1から5のいずれかに記載の製袋包装装置であって、筒状に形成された包材の内部に浮遊する被包装物を吸引する第2吸引部をさらに備える。
この製袋包装装置は、第1吸引部と第2吸引部との2つの吸引部を備える。このため、この製袋包装装置では、第1吸引部と第2吸引部とにより2段階の吸引を行うことができる。これにより、この製袋包装装置では、被包装物を吸引する部分を移動させなくても広い範囲で被包装物の吸引を行うことができる。
【0016】
請求項7に記載の製袋包装装置は、請求項6に記載の製袋包装装置であって、第2吸引部は、第1吸引部よりも被包装物の供給の上流側に配置され、常時、吸引を行う。
この製袋包装装置では、第2吸引部は常時吸引を行う。このため、浮遊する被包装物を十分に吸引することができる。また、第2吸引部は、第1吸引部よりも被包装物の供給の上流側に配置される。従って、第2吸引部は、第1吸引部と比べて収容部分から離れた位置に配置される。このため、この製袋包装装置では、第2吸引部が常時吸引を行った場合でも包材の収容部分を萎ませてしまう恐れを低減させることができる。
【0017】
請求項8に記載の製袋包装装置は、請求項1から7のいずれかに記載の製袋包装装置であって、第1吸引部の吸引力は変化可能である。
この製袋包装装置では、第1吸引部の吸引力は変化可能である。このため、被包装物の種類や包材の大きさ等の状況に適した吸引力で吸引を行うことができる。
【0018】
請求項9に記載の製袋包装方法は、筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、集合体を閉じ込めるように包材の集合体の両側部分を順にシールすることにより、包材の先にシールされる部分と後にシールされる部分との間の収容部分に集合体を収容した袋を製造する製袋包装方法であって、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を吸引するステップを備える。そして、収容部分への集合体の到達開始時近傍には被包装物の吸引を一時停止させている。
【0019】
この製袋包装方法では、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物が吸引される。このため、包材のシールされる部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することができる。また、この製袋包装方法では、収容部分への被包装物の集合体の到達開始時近傍には吸引が一時停止されている。吸引が一時停止されると、筒状に形成された包材が、吸引によって萎んでいた状態から復帰する。このため、被包装物の集合体の収容部分への供給は、包材が吸引によって萎んでいたときよりも行い易くなる。これにより、この製袋包装方法では、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
<構成>
〔全体構成〕
本発明の一実施形態に係る縦型製袋包装装置1の外観図を、図1に示す。この縦型製袋包装装置1は、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスとともに食品等(例えば、ポテトチップス)が封入された袋Bを製造する装置である。縦型製袋包装装置1は、筒状に形成されたフィルムFmc(以下、筒状フィルムFmcという。)へと食品等の集合体Gを供給して、筒状フィルムFmcのうち集合体Gの両側部分を順に集合体Gを閉じ込めるようにシールすることにより、フィルムのうち先にシールされる部分P2と後にシールされる部分P3との間の収容部分SPに食品等の集合体Gを収容した袋Bを製造する(図9参照)。また、この縦型製袋包装装置1は、供給される食品等から生じる粉状のカスやシーズニング等を筒状フィルムFmcの内部から吸引除去して、カス等のシール部分へのかみ込みを防止することができる。なお、食品等の集合体Gは、縦型製袋包装装置1の上方に設けられた計量装置2において計量された後に落下してくる。
【0021】
縦型製袋包装装置1の構成を図2に示す。縦型製袋包装装置1は、袋BとなるフィルムFを供給するフィルム供給部3、シート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形するフォーマ4、筒状となったフィルムFmcを下方に搬送するプルダウンベルト機構5、筒状フィルムFmcの重ね合わせ部分を縦にシールする縦シール機構6、筒状フィルムFmcを横にシールすることで袋Bの上下端を閉止する横シール機構7、一対のシゴキ部8(図7参照)、排出シュート9、各部分を制御する制御部10(図10参照)等から構成されている。
【0022】
〔フィルム供給部〕
フィルム供給部3は、後述するフォーマ4にシート状のフィルムFを供給する。このフィルム供給部3にはフィルムFが巻かれたロールがセットされ、このロールからフィルムFが繰り出される。
〔フォーマ〕
図3にフォーマ4の外観図、図4にフォーマ4の上端付近の断面図、図5にフォーマ4の下端付近の断面図を示す。
【0023】
フォーマ4は、シート状で送られてくるフィルムFを筒状に成形するとともに筒状フィルムFmcの内部に食品等の集合体Gを導入する(図6参照)。また、フォーマ4の内側には、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等を吸引する第1吸気口434及び第2吸気口444と、筒状フィルムFmcの内部にガスを供給するガス供給口453とが設けられており、フォーマ4は、筒状フィルムFmcの内部にガスを充填すると共に、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等を吸引する。
【0024】
(フォーマの外観)
フォーマ4は、図3に示すように、チューブ41とショルダー42とを有している。
チューブ41は、円筒状の形状を有しており、上下端が開口している。チューブ41は、図示しないブラケットを介してショルダー42と一体にされている。このチューブ41の上端の開口部には計量された食品等の集合体Gが計量装置2から投入されるため、チューブ41の上端の開口は、下端の開口よりも径が大きくなっている。チューブ41の下端には、袋状に形成されたフィルムFの内部に突入して食品等をフィルムF内に導入するためにガイド412が設けられている。
【0025】
また、チューブ41の側面には、第1吸気接続管43、第2吸気接続管44及びガス供給接続管45が設けられている。第1吸気接続管43は、チューブ41の中程に設けられており、後述する第1ブロア14に接続される。第1吸気接続管43は、第1ブロア14により筒状フィルムFmcの内側から吸引された空気等が通る。第2吸気接続管44は、チューブ41の上端付近に設けられており、後述する第2ブロア15に接続される。第2吸気接続管44は、第2ブロア15により筒状フィルムFmcの内側から吸引された空気等が通る。ガス供給接続管45は、高さ方向について第1吸気接続管43と第2吸気接続管44との間に設けられている。このガス供給接続管45は、後述するガス供給部13と接続され、ガス供給部13から筒状フィルムFmcの内側へと供給されるガスが通る。
【0026】
ショルダー42は、チューブ41を取り囲むように配置されている。このショルダー42の形状は、フィルム供給部3から送られてきたシート状のフィルムFがショルダー42とチューブ41との間を通るときに筒状に成形されるような形状とされている。
(第2吸気口)
図4に示すように、チューブ41の上端付近は、同心円状に配置された円筒形状の第2外筒441と第2内筒442とにより構成されており、2重構造となっている。内側に配置されている第2内筒442の内側の空間は、その上方が開いており、ここから食品等がチューブ41の内部へ投入される。第2外筒441と第2内筒442との間には、第2吸気経路443が形成されている。第2外筒441と第2内筒442とは上端で接続されており、第2吸気経路443は、上方が閉じられている。また、第2外筒441と第2内筒442との下端は接続されておらず、開口からなる第2吸気口444が形成されている。第2吸気口444は、後述する第1吸気口434よりも上方に設けられている。すなわち、食品等はフォーマ4の上方から下方へと通過するため、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも食品等の供給の上流側に設けられている。第2外筒441は、下方の円筒411と接続されており、第2吸気経路443は、第2吸気口444を介して円筒411の内部の空間と連通している。また、円筒411の内部の空間と第2内筒442の内部の空間とは連通している。第2外筒441には第2吸気経路443へ通じる入口が形成されており、この入口は第2吸気接続管44と接続されている。従って、第2吸気経路443は、第2吸気接続管44の内部の空間と連通している。チューブ41の上端から投入されてチューブ41の上端付近を通過する食品のカス等は、空気等と共に第2吸気口444から吸引される。
【0027】
(第1吸気口)
図4及び図5に示すように、第1吸気接続管43が設けられている部分付近より下方の部分も2重構造となっている。この部分では、内側に第1内筒432、外側に第1外筒431が同心円状に設けられており、第1内筒432と第1外筒431との間に第1吸気経路433が形成されている。第1内筒432と第1外筒431とは上端で接続されており、第1吸気経路433は上方が閉じられている。第1内筒432と第1外筒431との下端は接続されておらず、開口からなる第1吸気口434が形成されている。この2重構造は、チューブ41の下端まで続いており、第1吸気口434は、チューブ41の下端に設けられている。従って、第1吸気口434は、第2吸気口444よりも食品等の供給の下流側に設けられている。第1内筒432は、上方の円筒411と連続しており、円筒411の内部の空間と第1内筒432の内部の空間とは連通している。さらに、第1外筒431には第1吸気経路433へ通じる入口が形成されており、この入口は第1吸気接続管43と接続されている。従って、第1吸気経路433は、第1吸気接続管43の内部の空間と連通している。チューブ41の下端から筒状フィルムFmcの収容部分SPに投入される食品のカス等は、空気等と共に第1吸気口434から吸引される。
【0028】
(ガス供給口)
また、第1内筒432の内側には、図4に示すように、円筒411の途中からチューブ41の下端に渡って上下に長い板材451が設けられており、板材451と第1内筒432との間に上下に伸びるガス経路452が形成されている。このガス経路452の上端は、板材451を折り曲げて円筒411の内面に接続することにより、閉じられている。また、円筒411には、ガス経路452の上部に通じる入口が形成されており、この入口はガス供給接続管45に接続されている。ガス供給接続管45は、後述するガス供給部13に接続されている。ガス供給部13は、ガス供給接続管45からガス経路452へと窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを送る。ガス経路452の下端は、チューブ41の下端に設けられたガス供給口453にまで達しており開放されている。このため、このガス経路452により、筒状フィルムFmcの収容部分SP内の空気をガスで置換することができる。
【0029】
〔プルダウンベルト機構〕
プルダウンベルト機構5は、チューブ41に巻き付いたフィルムFを吸着して下方に搬送する機構であり、図2及び図6に示すように、チューブ41を挟んで2つ設けられている。プルダウンベルト機構5は、主として、駆動ローラ51及び従動ローラ52と、吸着機能を有するベルト53とから構成されている。
【0030】
〔縦シール機構〕
縦シール機構6は、チューブ41に巻き付いているフィルムFの重なり部分を、一定の加圧力でチューブ41に押しつけながら加熱して縦にシールする機構である。この縦シール機構6は、図示しないヒータやヒータにより加熱されフィルムFの重なり部分に接触するヒータベルト等を有している。
【0031】
〔横シール機構〕
横シール機構7は、フォーマ4、プルダウンベルト機構5及び縦シール機構6の下方に配置される。横シール機構7は、図7から図9に示すように、左右対称の一対のシールジョー71を有している。2つのシールジョー71は、互いに対称な軌跡Tを描きながら略D字状に旋回し、筒状フィルムFmcを横シールするときに押しつけ合わされる。
【0032】
また、横シール機構7には、図示しないカッターが内蔵されている。カッターは、シールジョー71によるシール部分のセンター位置において、袋Bと後続の筒状フィルムFmcとを切り離す。
なお、横シール機構7はシールジョー71間に筒状フィルムFmcを挟み込むことにより横シールする部分を圧着させるが、シールを行うためには圧力の他に熱が必要である。このため、筒状フィルムFmcに当接するシールジョー71の当接面を加熱するために、各シールジョー71にはヒータが内蔵され熱電対温度計が取り付けられている。
【0033】
〔シゴキ部〕
一対のシゴキ部8は、横シール機構7のシールジョー71が筒状フィルムFmcを横にシールする直前に、横シール機構7のシールジョー71により横シールされる筒状フィルムFmcの部分とその近傍とを、両側から挟み込んでしごく。各シゴキ部8は、シールジョー71の下方に配置され、横シール機構7の2つのシールジョー71と同様に、互いに対称な軌跡Tを描きながら略D字状に旋回させられる。この旋回移動の駆動機構は、横シール機構7のものが兼用される。
【0034】
〔排出シュート〕
排出シュート9は、図2に示すように、横シール機構7の下方に設けられており、横シール機構7のカッターにより後続の筒状フィルムFmcから切り離された製品Bを、後工程へと製品Bを搬送するベルトコンベア(図示せず)上に導くものである。この排出シュート9は、金属板等で作られた滑り台のようなものであり、重力を利用して袋Bをベルトコンベアへと導く。
【0035】
〔制御部〕
制御部10は、図10に示すように、フィルム供給部3、プルダウンベルト機構5、縦シール機構6、横シール機構7、操作スイッチ11、操作ディスプレイ12等と接続されており、各駆動部を制御する。
制御部10は、プルダウンベルト機構5による筒状フィルムFmcの下方への送り速度に合わせて、横シール機構7のシールジョー71及びシゴキ部8の旋回速度や、シールジョー71の筒状フィルムFmcへの押しつけ動作を制御する。また、制御部10は、操作スイッチ11から入力された内容に基づき、縦型製袋包装装置1の各駆動部分の作動制御を行ったり、各種情報を操作ディスプレイ12に表示したりする。
【0036】
また、制御部10は、ガス供給部13、第1ブロア14、第2ブロア15とも接続されており、これらを制御することにより筒状フィルムFmcへのガスの供給や食品のカス等の吸引を行う。
ガス供給部13は、フォーマ4のガス経路452へと窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを送って筒状フィルムFmcへとガスを供給する装置である。制御部10は、ガス供給部13を制御してフォーマ41の下端のガス供給口453からガスを噴出させることにより、製造される袋Bにガスを充填する。
【0037】
第1ブロア14は、上述したように第1吸気接続管43と接続され、チューブ41の下端から筒状フィルムFmcの収容部分SPに投入される食品のカス等を第1吸気口434から吸引することができる。制御部10は、第1ブロア14を間欠的に作動させることにより、第1吸気口434からの吸引を間欠的に行わせる。具体的には、制御部10は、先に底部がシールされている筒状フィルムFmcの収容部分SPに食品等の集合体Gが投入されている間は第1ブロアを作動させて吸引を行わせる。そして、制御部10は、横シール機構7のシールジョー71が収容部分SPの上側のシール部分P3をシールし始めるのと略同時に、第1ブロア14を一時停止させて吸引を一時停止させる。この吸引の一時停止及び再開のタイミングついては、後に製袋動作と共に詳細に説明する。
【0038】
第2ブロア15は、上述したように第2吸気接続管44と接続され、チューブ41の上端付近を通過する食品のカス等を第2吸気口444から吸引することができる。制御部10は、製袋動作中は第2ブロア15を常時作動させており、第2吸気口444からの吸引を常時行わせる。
<動作>
〔縦型製袋包装装置の動作概略〕
次に、縦型製袋包装装置1の動作の概略を主として図2に基づいて説明する。
【0039】
フィルム供給部3からフォーマ4に送られたシート状のフィルムFは、ショルダー42からチューブ41に巻き付けられて筒状に成形され、そのままプルダウンベルト機構5によって下方に搬送される。そして、フィルムFはチューブ41に巻き付けられた状態において両端部が周面上で重ね合わせられた状態となり、その重ね合わせ部分が縦シール機構6によって縦にシールされる。
【0040】
縦にシールされて円筒形状となった筒状フィルムFmcは、チューブ41を抜けて横シール機構7へと降りていく。このときの筒状フィルムFmcの位置は、2点鎖線で示す位置である。
一方、食品等の集合体Gが、計量装置2からフォーマ4に投入され、筒状フィルムFmcの移動と同時に、チューブ41を通って落下してくる。
【0041】
また、食品等の落下と平行して、ガスがガス経路452を通って筒状フィルムFmcの内部に供給される。ガスは、フォーマ4へと送られ、ガス経路452を通って、フォーマ4の下端から筒状フィルムFmc内へと吹出す。
筒状フィルムFmcに食品等の集合体とガスとが充填されると、図7から図9に示すように、筒状フィルムFmcがシールされて袋状に形成される。横シール機構7においては、筒状フィルムFmc内に食品等とガスとが存在する状態で、順に袋の下端及び上端の部分が横にシールされる。また、横シールの直前には、筒状の横シールされる部分およびその近傍をしごくシゴキ処理が為される。
【0042】
横シール機構7のシールジョー71及びシゴキ部8は略D字状の軌跡Tに沿って回転する。そして、略D字状の軌跡Tの直線軌跡部分の前半において、シゴキ部8が、横シールされるシール部分P2及びその近傍部分をしごき、食品等の集合体Gを下方に押し下げる(図7及び図8参照)。また、略D字状の軌跡Tの直線軌跡部分の後半において、シールジョー71が、筒状フィルムFmcの横シール部分を挟み込んで、熱及び圧力によってシール部分P2を熱シールする。このとき同時に、シールジョー71に内蔵されているカッターによる切断処理が行われる(図8参照)。カッターは、シール部分P2のほぼ中央を切断する。これにより、上記の製袋包装動作において上側のシール部分P2がシールされていた筒状フィルムFmcの部分BP1が、後続の筒状フィルムFmcから袋Bとして切り離される(図9参照)。分離された袋Bは、図2に示すように、排出シュート9を滑り落ちてベルトコンベアに載り、後工程のチェッカーなどの装置へと運ばれていく。
【0043】
〔吸引に関する動作詳細〕
上記のような製袋包装中には、供給される食品に含まれるカス等が、供給の衝撃により筒状フィルムFmc内を浮遊している。本実施形態にかかる縦型製袋包装装置1では、このようなカス等の吸引除去が行われる。
まず、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等は、図4に示すように、フォーマ4の上部に設けられた第2吸気口444により吸引されて、第2吸気経路443を通って排出される(矢印A1参照)。ここで、第2ブロア15は、常時駆動されており、第2吸気口444による吸引は常時行われる。
【0044】
また、筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等は、図4及び図5に示すように、フォーマ4の下端に設けられた第1吸気口434により吸引されて、第1吸気経路433を通って排出される(矢印A2参照)。ここで、第1ブロア14は、第2ブロア15とは異なり間欠的に駆動されており、第1吸気口434による吸引も間欠的に行われる。
【0045】
第1吸気口434による吸引の一時停止及び再開のタイミングについて図7から図9に基づいて説明する。
図7は、筒状フィルムFmcのシール部分P2のシールを開始する時の状態を示している。シール部分P2は、筒状フィルムFmcのうち袋状に形成されつつある現包装部分BP1が袋となったときの上端に相当する部分である。このとき、現包装部分BP1の下端のシール部分P1は既にシールされて閉じられている。また、シール部分P2はシールジョー71により挟み込まれており、シールが開始されている。現包装部分BP1の上側には、次に袋状に形成される次包装部分BP2が連続している。シール部分P2は、次包装部分BP2の下端ともなる部分であり、シール部分P2の中央付近が切断されることにより、それぞれ現包装部分BP1の上端と次包装部分BP2の下端とに分かれる。従って、シール部分P2のシールが開始されることにより、次包装部分BP2の下端のシールが開始されている。次包装部分BP2の次にシールされるシール部分P3とシール部分P2の間には、次包装部分BP2が袋となったときに食品等の集合体Gが収容される収容部分SPが形成されている。この縦型製袋包装装置1では、次包装部分BP2の下端のシール部分P2のシールが開始されるときに食品等の集合体Gの先頭部分が収容部分SPに到達するようなタイミングで、食品等の集合体Gがフォーマ4へと投入される。
【0046】
制御部10は、第1吸気口434による吸引がシールジョー71によるシール開始時の直前に一時停止するように、第1ブロア14を制御する。従って、次包装部分BP2の収容部分SPへ食品等の集合体Gが到達し始める直前に、第1吸気口434による吸引が一時停止する。第1吸気口434による吸引が一時停止すると、それまで吸引により萎んでいた筒状フィルムFmcが、膨らんで元の状態に復帰し始める。食品等の集合体Gは、ある程度まで膨らんだ状態の筒状フィルムFmcの収容部分SPへと到達して、収容部分SPへの食品等の集合体Gの投入が開始される。
【0047】
その後、図8に示すように、シールジョー71が現包装部分BP1を下方に押し下げると共に、食品等の集合体Gが次にシールされるシール部分P3の近傍を通過し、次包装部分BP2の収容部分SPへの投入が継続して行われる。そして、次包装部分BP2と現包装部分BP1との間のシール部分P2が切断され、現包装部分BPが袋Bとして分離される(図9参照)。その後、シールジョー71は、筒状フィルムFmcから離れ、軌跡Tの円弧部分を辿って上方へ移動する。この間、第1吸気口434による吸引は停止されたままであり、食品等の集合体Gは、元の状態に復帰した筒状フィルムFmcの収容部分SPへと次々に投入される。
【0048】
制御部10は、図9に示すように、食品等の集合体Gの最後尾がシール部分P3を通過して食品等の収容部分SPへの投入が完了したときに、第1吸気口434による吸引を再開させる。これにより、投入時の衝撃により収容部分SP及びその近傍の筒状フィルムFmcの内部を浮遊している食品のカス等が第1吸気口434から吸引されて排出される。なお、浮遊しているものだけではなく、上記の製袋包装動作中に不定期に落下してくるカス等も第1吸気口434から吸引されて排出される。
【0049】
その後、図9における次包装部分BP2が図7の現包装部分BP1となり、次のシールが開始される直前まで第1吸気口434による吸引が継続される。
以降、上記の動作が繰り返され、連続して製袋が行われる。
<特徴>
(1)この縦型製袋包装装置1では、第1吸気口434により筒状フィルムFmcの内部を浮遊する食品のカス等が吸引される。このため、筒状フィルムFmcの横シールされる部分への食品のカス等のかみ込みの発生が低減している。具体的には、吸引を行わない製袋包装装置において、かみ込みによるエアリークの発生率が5〜6%であったところ、本縦型製袋包装装置1においては、かみ込みによるエアリークの発生率は約0.1%であった。これにより、この縦型製袋包装装置1では、カス等のかみ込みによるシール不良の発生が低減されている。また、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の集合物Gの到達開始の直前には、第1吸気口434による吸引が一時停止されている。このため、食品等が投入される収容部分SPは、吸引によって萎んでいた状態よりも膨らんだ状態となっている。従って、食品等の集合物Gを収容部分SPに投入することが容易になっている。これにより、この縦型製袋包装装置1では、シール部分への食品のカス等のかみ込みの発生が低減されていると共に、食品等の収容部分SPへの供給が行い易くなっている。
【0050】
(2)この縦型製袋包装装置1では、第1吸気口434による吸引を一時停止させたときから萎んでいた筒状フィルムFmcがある程度まで復帰するまでの時間を考慮して、シール開始時の直前に第1吸気口434による吸引を一時停止させる。このため、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへ食品等が投入される際には、萎んでいた筒状フィルムFmcが十分な程度にまで復帰しており、収容部分SPへの食品等の集合物Gの投入がより行い易くなっている。
【0051】
(3)第1吸気口434による吸引の一時停止のタイミングは、収容部分SPへの食品等の投入の行い易さという観点からは、収容部分SPへの食品等の到達時より前であればよい。一方、食品のカス等を十分に吸引するという観点からは、吸引を行う時間は長い方がよい。
【0052】
この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の集合物Gの到達時直前まで第1吸気口434による吸引が行われる。このため、第1吸気口434による吸引の時間が可能な限り長く確保されており、十分にカス等の吸引が行われている。
(4)この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の集合物Gの投入が完了した後に第1吸気口434による吸引が再開される。このため、収容部分SPへの食品等の集合物Gの投入が完了するまでは、吸引が一時停止されたままであり収容部分SPが膨らんだ状態が保たれる。これにより、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPへの食品等の投入の完了まで、収容部分SPへの食品等の投入を行い易い状態を維持することできる。
【0053】
(5)この縦型製袋包装装置1では、第1吸気口434が、フォーマ4の下端に設けられている。そして、フォーマ4の下端は、食品等を収容部分SPへと投入するために筒状フィルムFmcの内部に突入している。このため、この縦型製袋包装装置1では、より収容部分SPに近い位置で食品のカス等の吸引が行われる。これにより、この縦型製袋包装装置1では、収容部分SPの近傍を浮遊する食品のカス等を吸引する効果がより高くなっている。
【0054】
また、この縦型製袋包装装置1では、上記のように第1吸気口434による吸引が一時停止されるため、第1吸気口434が収容部分に近い位置に設けられていても吸引によって収容部分SPが過剰に萎むことが防止されている。このため、吸引による萎みが食品等の投入の妨げとなることが防止されている。
さらに、吸引が一時停止されることにより、過剰な吸引によるフィルムFの吸い過ぎや食品等の持ち上げが防止されている。これにより、この製袋包装装置1では、より良好なシールを行うことができる。
【0055】
(6)この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444と第1吸気口434とが上下にそれぞれ配置されている。このため、食品等の供給の流れに対して、第2吸気口444と第1吸気口434とにより2段階の吸引を行うことができる。これにより、この縦型製袋包装装置1は、広い範囲で食品のカス等の吸引を行うことができる。
【0056】
また、この縦型製袋包装装置1では、上下に移動可能な吸引部を設ける場合と比べて、簡単な構成で広い範囲の吸引を行うことができる。
(7)この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444は、常時吸引を行う。このため、浮遊する食品等を十分に吸引することができる。また、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも上方に配置されている。すなわち、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも食品等の供給の上流側に配置されている。従って、第2吸気口444は、第1吸気口434よりも収容部分SPから離れた位置に配置されている。このため、この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444が常時吸引を行っても、筒状フィルムFmcの収容部分SPを萎ませてしまう恐れが少ない。
【0057】
さらに、この縦型製袋包装装置1では、第2吸気口444は常時吸引させて第1吸気口434は間欠的に吸引させるように、それぞれの配置に適した吸引が行われている。これにより、この縦型製袋包装装置1では、より効率的な吸引が可能となっている。
さらに、この縦型製袋包装装置1では、上下2箇所に吸気口を設けて吸気のタイミングを制御するだけで、筒状フィルムFmcの萎みが食品等の供給の妨げとなることを防止すると共にシール部分へのカス等のかみ込みを防止するという効果が得られている。このため、筒状フィルムFmcの萎みを防止するための構成部品を上下に移動させるような製袋包装装置と比べて、簡易な構成で上記の効果が得られている。
【0058】
(8)この縦型製袋包装装置1では、次包装部分BP2の下端のシール部分P2のシールが開始されるときに食品等の集合物Gの先頭部分が収容部分SPに到達するようなタイミングで、食品等の集合物Gがフォーマ4へと投入される。そして、第1吸気口434による吸引の一時停止のタイミングは、これらに合わせて行われている。すなわち、収容部分SPの底部を閉じるシールが開始されるのと略同時に食品等の投入が開始され且つ第1吸気口434による吸引が一時停止される。このため、例えば、収容部分SPの底部を閉じるシールが完了した後に食品等の収容部分SPへの投入が開始され第1吸気口434による吸引も停止される場合と比べて、収容部分SPの底部のシールと食品等の集合物Gの投入との間の時間が短い。従って、この縦型製袋包装装置1では、製袋を迅速に行うことができる。これにより、この縦型製袋包装装置1では、製袋の高速化が実現されている。
【0059】
(9)この縦型製袋包装装置1では、吸引により筒状フィルムFmc内の圧力が下がっている。このため、フォーマ4の下部近傍での食品等の落下の状態がよくなる。
<他の実施形態>
(1)上記の実施形態では、シール開始時直前に第1吸気口434による吸引が一時停止されているが、第1吸気口434による吸引が一時停止されるタイミングは、シール開始時近傍であればよく、多少前後してもよい。
【0060】
(2)上記の実施形態では、シール開始時直前に第1吸気口434による吸引が一時停止されているが、シール開始から所定時間経過後に食品等が収容部分SPに到達する場合には、食品等の収容部分SPへの到達開始時近傍までに第1吸気口434による吸引が一時停止されていればよい。
【0061】
(3)図11に示すように、縦型製袋包装装置1に第1ブロア14の駆動電圧を変化させるインバータ回路16をさらに設けてもよい。ここで、制御部10は、インバータ回路16を制御することにより、第1ブロア14の駆動電圧を変化させて第1吸気口434の吸引力を変化させることができる。
【0062】
このような縦型製袋包装装置では、第1吸気口434の吸引力を変化させることにより、食品等の包装される対象やフィルムFの大きさ等の状況に適した吸引を行うことができる。
なお、インバータ回路16は第2ブロア15の駆動電圧を変化させるものであってもよく、第1ブロア14と第2ブロア15との駆動電圧をそれぞれ変化させるものであってもよい。
【0063】
(4)上記実施形態では、上方から下方へ向けて食品等が供給されているが、食品等が供給される方向は、上下方向に限らず水平方向であってもよい。
【0064】
【発明の効果】
この製袋包装装置では、第1吸引部が、筒状に形成された包材の内部を浮遊する被包装物を吸引する。このため、包材のシールされる部分への被包装物のかみ込みの発生を低減することができる。また、この製袋包装装置では、収容部分への被包装物の集合体の到達開始時近傍には第1吸引部による吸引が一時停止されている。吸引が一時停止されると、筒状に形成された包材が、吸引によって萎んでいた状態から復帰する。このため、被包装物の集合体の収容部分への供給は、包材が吸引によって萎んでいたときよりも行い易くなる。これにより、この製袋包装装置では、シール部分への被包装物のかみ込みの発生を低減すると共に、被包装物の供給が行い難くなることを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型縦型製袋包装装置1の外観図。
【図2】縦型縦型製袋包装装置1の構成図。
【図3】フォーマの外観図。
【図4】フォーマの上端付近の断面図。
【図5】フォーマの下端付近の断面図。
【図6】フォーマへの食品等の投入およびフィルムの供給を表す図。
【図7】横シール時の動作を表す模式図。
【図8】横シール時の動作を表す模式図。
【図9】横シール時の動作を表す模式図。
【図10】制御部ブロック図。
【図11】他の実施形態にかかる制御部ブロック図。
【符号の説明】
1 縦型縦型製袋包装装置1(縦型製袋包装装置1)
41 フォーマ(通過部)
434 第1吸気口(第1吸引部)
444 第2吸気口(第2吸引部)
F フィルム(包材)
G 食品等の集合体(被包装物の集合体G)
SP 収容部分
Claims (9)
- 筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、前記集合体を閉じ込めるように前記包材の前記集合体の両側部分を順にシールすることにより、前記包材の先にシールされる部分と後にシールされる部分との間の収容部分に前記集合体を収容した袋を製造する製袋包装装置であって、
筒状に形成された前記包材の内部を浮遊する前記被包装物を吸引する第1吸引部を備え、前記収容部分への前記集合体の到達開始時近傍には前記第1吸引部による吸引を一時停止させていることを特徴とする、
製袋包装装置。 - 前記包材の先にシールされる部分のシール開始時近傍に前記第1吸引部による吸引を一時停止させる、
請求項1に記載の製袋包装装置。 - 前記包材の先にシールされる部分のシール開始時前に前記第1吸引部による吸引を一時停止させる、
請求項2に記載の製袋包装装置。 - 前記収容部分への前記被包装物の供給が完了した後に前記第1吸引部による吸引を開始させる、
請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装装置。 - 筒状に形成された前記包材へと供給される前記被包装物の集合体が通る通過部をさらに備え、
前記第1吸引部は、前記通過部の端部のうち供給の下流側に位置する端部近傍に設けられる、
請求項1から4のいずれかに記載の製袋包装装置。 - 筒状に形成された前記包材の内部に浮遊する前記被包装物を吸引する第2吸引部をさらに備える、
請求項1から5のいずれかに記載の製袋包装装置。 - 前記第2吸引部は、前記第1吸引部よりも前記被包装物の供給の上流側に配置され、常時、吸引を行う、
請求項6に記載の製袋包装装置。 - 前記第1吸引部の吸引力は変化可能である、
請求項1から7のいずれかに記載の製袋包装装置。 - 筒状に形成された包材へと被包装物の集合体を供給して、前記集合体を閉じ込めるように前記包材の前記集合体の両側部分を順にシールすることにより、前記包材の先にシールされる部分と後にシールされる部分との間の収容部分に前記集合体を収容した袋を製造する製袋包装方法であって、
筒状に形成された前記包材の内部を浮遊する前記被包装物を吸引するステップを備え、前記収容部分への前記集合体の到達開始時近傍には前記被包装物の吸引を一時停止させていることを特徴とする、
製袋包装方法。
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