JP2004098449A - 画像露光タイミングの制御,画像形成装置および複写装置 - Google Patents

画像露光タイミングの制御,画像形成装置および複写装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のレーザビームにより画像露光の開始ずれを安定して防止する
【解決手段】複数のレーザビームの各ビームのライン走査の基準点を同期センサ45,52,49,44で検出して各レーザビーム対応の同期信号M,C,Y,Kを発生して、各同期信号に基づいて各レーザビーム対応で画像露光の開始タイミングを定めて、感光体111M,C,Y,K上に各潜像を形成し、現像器120M,C,Y,Kで現像し、顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に、同一用紙に転写する画像形成において、基準の同期信号Mと発生タイミングが近い同期信号Cを遅延手段79で遅延して複数の同期信号M,Cの間のずれを広げて、それに基づいて画像露光の開始タイミングFGATE−C=Hを定めることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数本のレーザビームで感光体を露光して感光体上に各潜像を形成し、現像器で現像し、顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に、同一用紙に転写する画像形成装置に関し、例えば、プリンタ,複写機あるいはファクシミリに用いることができる。
【0002】
【従来技術】
複数本のレーザビームで感光体を露光する画像形成には、作像速度を高くするために、1つの感光体ドラム又は感光体ベルトの表面の1頁画像形成領域を、同時に複数本のレーザビームで画像露光走査する分割露光の態様、ならびに、カラー重ね記録のために、複数個の感光体のそれぞれを各レーザビームで露光して一色の画像を形成し、或いは感光体ベルト上の各色記録領域を各レーザビームで露光し、そして現像した各色顕像を、直接に、もしくは中間転写ドラム又はベルトを介して間接に、用紙上に重ね転写するカラー記録の態様がある。いずれにおいても、異なったレーザビームで画像露光した潜像間の整合が問題になる場合がある。整合が乱れると、画像歪あるいは色ずれが現れる。
【0003】
【特許文献1】特開2002−127498には、4個の感光体タンデムに配列して、各感光体でY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)およびK(ブラック)のトナー像を形成して、用紙上に重ね転写するフルカラープリンタが開示されている。これにおいては、レーザ露光装置は、4本のレーザビームの2本を2段併設のポリゴンミラーの第1段に投射し、他の2本のレーザビームを第2段に投射して、ポリゴンミラーで反射された各レーザビームで各感光体を露光する。第1段と第2段に投射する各1本、計2本の第1組のレーザビームのポリゴンミラーによる反射方向に対して、他方の、第1段と第2段に投射する各1本、計2本の第2組のレーザビームのポリゴンミラーによる反射方向は、ポリゴンミラーの回転軸から見て反対方向であるが、同一組内では同一時点に略同一走査位置となり、しかも略同一走査位置において第1組の2本のレーザビームそれぞれの同期信号を発生する1個の同期センサ、及び、第2組の2本のレーザビームそれぞれの同期信号を発生するもう1個の同期センサを備える。同じセンサに2色の光ビームが入射することとなるので、各色の光ビームのポリゴンミラーへの入射角を異なるようにすることで、それぞれの光ビームがセンサに入射するタイミングを変え、時系列的にパルス列として出力されるようになっている。
【0004】
【特許文献2】特開2002−90671には、同じセンサに2本のレーザビームを入射する場合、時系列で検出順が入れ替わってしまうと、同期信号に基づいて定める書き出し位置がずれて、画像劣化を生ずることを説明して、2本のレーザビームの検出間隔ずれを、2種の比較閾値を用いることによって防止する検出回路を提示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示のレーザ露光装置を例に取ると、レーザの画像データによる変調すなわち書込み制御と、ポリゴンミラーによる感光体走査との同期を取るため、各レーザ走査の先頭に同期検知センサを配している。そしていずれかの同期信号を基準として、各色のタンデム配列の距離差に対応する1頁の書込み開始タイミングを定める。
【0006】
第1段と第2段に投射する各1本、計2本の第1組のレーザビームの一本(基準ビーム)の同期信号を基準とした場合、他方の第2組の2本のレーザビームは、第1組が当たる面の対向面に当たるので、第2組の2本のレーザビームの同期信号は、基準同期信号とずれており、制御上も一定の関係(位相の遅れ進みに関して)を保つことが出来る。ところが第1組のもう1つのレーザビームは、基準ビームがあたる面と同じ方向の面に当たるので、その同期信号は、基準同期信号と、前後関係が必ずしも一定とは限らない。精度良く制作されたミラーならばほぼ同じタイミングで同期検知センサへ入力することになり、この時、面倒れや振動,偏芯等のメカ要因,レーザーの温度変化による波長変動,レンズ系の温度偏差誤差等により、ポリゴンミラーの上下段間で同期検知信号入力に誤差が生じ、進み遅れの関係が前後逆転してしまう場合が発生する。
【0007】
例えば、図7に示す同期信号Mが第1組の基準レーザビームの同期信号(基準の同期信号)、同期信号Cが、同じく第1組のレーザビームの同期信号(問題となることがある同期信号)、そして、同期信号YおよびKが第2組のレーザビームのものとし、基準の同期信号Mに同期して、書込み指示信号であるEnable信号(H)が発生して、このEnable信号が発生してから、各レーザビームの、感光体ドラムのタンデム配列の距離差に対応する書込み開始タイミングを取るために、各レーザビームの同期信号のカウントを開始する場合、同期信号Cに、C1,C2に示すようにずれを生ずることがあると、C1の場合はCLt1でカウンタにカウント値をロードしてカウントを開始するが、C2の場合には、それがEnable信号が発生するよりも前になるので、CLt2でカウンタにカウント値をロードしてカウントを開始することになり、C1の場合とC2の場合では、書込開始タイミングが1ライン分ずれてしまう。これが、他のレーザビームによる書込に対して1ラインずれを生ずることがある、と言う結果となる。このように、同期信号Cのわずかなぶれが1ラインのずれを生じさせる。
【0008】
本発明は、複数のレーザビームにより画像露光の開始ずれを安定して防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)複数のレーザビームの各ビームのライン走査の基準点を同期センサ(45,52,49,44)で検出して各レーザビーム対応の各同期信号(M,C,Y,K)を発生して、各同期信号に基づいて各レーザビーム対応で画像露光の開始タイミングを定めて、感光体(111M,C,Y,K)上に各潜像を形成し、現像器(120M,C,Y,K)で現像し、顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に、同一用紙に転写する画像形成において、
基準の同期信号と発生タイミングが近い同期信号(C)を遅延手段(79)で遅延して複数の同期信号(M,C)の間のずれを広げて、それに基づいて画像露光の開始タイミング(FGATE−C=H)を定めることを特徴とする、画像露光タイミングの制御方法。
【0010】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は相当事項の記号もしくは対応事項を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0011】
これによれば、例えば従来は図7に示すCLt1,CLt2のように、1ラインの書込開始タイミングずれを生ずる可能性があるレーザビームによる画像露光でも、例えば図6に示すように、基準の同期信号(M)と発生タイミングが近い同期信号(C)を遅延手段(79)でDcだけ遅延することにより、遅延信号Cdを常に作像指示信号(Enable)の後に発生することができ、図6に示すCLt1,CLt2のように、書込開始タイミング(同期信号単位すなわちライン単位)にばらつきを生じない。遅延は、基準の同期信号(M)とそれに発生タイミングが近い同期信号(C)との位相誤差より大きな遅延をかける。これにより、さまざまな条件において位相が変わっても同期信号(C)が基準の同期信号(M)を追い越すことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)複数のレーザビームのライン走査の基準点を同期センサ(45,52,49,44)で検出して各レーザビーム対応の各同期信号(M,C,Y,K)を発生して、各同期信号に基づいて各レーザビーム対応で画像露光タイミングを定めて、感光体(111M,C,Y,K)上に各潜像を形成し、現像器(120M,C,Y,K)で現像し、顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に、同一用紙に転写する画像形成装置において、
基準の同期信号(M)と発生タイミングが近い同期信号(C)を遅延して複数の同期信号(M,C)の間のずれを広げる遅延手段(79);及び、遅延した同期信号(Cd)に基づいて該当のレーザビームによる画像露光の開始タイミング(FGATE−C=H)を定めるタイミング手段(134c);を備えることを特徴とする画像形成装置。
【0013】
上記(1)と同様であり、例えば図6に示すように、基準の同期信号(M)と発生タイミングが近い同期信号(C)を遅延手段(79)でDcだけ遅延することにより、遅延信号Cdを常に作像指示信号(Enable=H)が発生した後に発生することができ、図6に示すCLt1,CLt2のように、書込開始タイミング(同期信号単位すなわちライン単位)にばらつきを生じない。
【0014】
(3)感光体は、それぞれが各レーザビームによって露光される複数(111M,C,Y,K)であって、タンデムに配列されており;
現像器(120M,C,Y,K)も、それぞれが各感光体の潜像を現像する複数(120M,C,Y,K)であって各感光体に合わせてタンデムに配列されており;
同期センサ(45,52,49,44)は、各レーザビームの、前記タンデム配列の方向と直交する方向の走査が、該走査方向の各基準点にあるときに各レーザビームを受光してビーム検出信号すなわち前記同期信号(M,C,Y,K)を発生し;
遅延手段(79)は、同期センサ(45,52)の、最先に画像露光を開始するレーザビームの同期信号(M)を基準の同期信号としてその直近に発生する、他のレーザビームの同期信号(C)を遅延し;
タイミング手段(134c)は、最先に画像露光を開始するレーザビームの同期信号(M)に応答して作像指示信号(Enable=H)が発生してから、前記遅延した同期信号(Cd)に応答して、該当のレーザビームによる画像露光の開始タイミング(FGATE−C=H)を計るための、同期信号(C)の計数を設定(74にカウントデータをロード)する;上記(2)に記載の画像形成装置。
【0015】
これによれば、上記(1)と同様に、例えば図6に示すように、基準の同期信号(M)と発生タイミングが近い組の同期信号(C)を遅延手段(79)でDcだけ遅延することにより、遅延信号Cdを常に作像指示信号(Enable=H)が発生した後に発生することができ、図6に示すCLt1,CLt2のように、書込開始タイミング(同期信号単位すなわちライン単位)にばらつきを生じない。
【0016】
なお、遅延した同期信号(Cd)は、計数の設定すなわちカウンタのロードのみを行う。その後のカウントまで遅延した同期信号(Cd)を使用すると、書込開始タイミング(FGATE−C=H)がレーザビームの露光位置とずれてしまうため、制御が複雑になる。従って、後述の実施例では、カウンタのロードのみ遅延した同期信号(Cd)を使用し、その後は遅延しない同期信号(C)をカウントする。
【0017】
(4)感光体及び現像器は各4個であり;
画像形成装置は、4本のレーザビームの2本を2段(41,46)併設のポリゴンミラーの第1段(41)に投射し、他の2本のレーザビームを第2段(46)に投射して、ポリゴンミラーで反射された各レーザビームで各感光体を露光するレーザ露光装置(102)を備え;該レーザ露光装置は、第1段と第2段に投射する各1本、計2本のレーザビーム(M,C)を第1組とし他(Y,K)を第2組とすると、第1組と第2組の、ポリゴンミラーによる反射方向は、ポリゴンミラーの回転軸から見て反対方向であるが、同一組内では同一時点に略同一走査位置となり、しかも略同一走査位置において第1組の2本のレーザビームそれぞれの同期信号(M,C)を発生する第1同期センサ(45,52)、及び、略同一走査位置において第2組の2本のレーザビームそれぞれの同期信号(Y,K)を発生する第2同期センサ(44,49)を備え;
遅延手段(79)は、最先に画像露光を開始するレーザビーム(M)を含む組(M,C)に属する他方のレーザビーム(C)の同期信号(C)を遅延する;上記(2)又は(3)に記載の画像形成装置。
【0018】
これによれば、上記(1)と同様に、例えば図6に示すように、発生タイミングが近い組の同期信号(C)を遅延手段(79)でDcだけ遅延することにより、遅延信号Cdを常に作像指示信号(Enable)の後に発生することができ、図6に示すCLt1,CLt2のように、書込開始タイミング(同期信号単位すなわちライン単位)にばらつきを生じない。したがって書込開始タイミングのばらつきによる色ずれを生じない。
【0019】
(5)更に、外部から与えられる印刷情報を前記レーザビームによる画像露光のための画像データに変換する画像処理装置(ACP)を備える、上記(2)乃至(4)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0020】
これによれば、外部から与えられる印刷情報のプリントアウトにおいて、上記(1)に記載の作用効果を同様に得ることができる。
【0021】
(6)画像を電子撮像素子に投影して画像データを発生する画像読み取り装置(10);上記(2)乃至(5)のいずれかに記載の画像形成装置;および、前記画像読み取り装置が発生した画像データを、前記レーザビームによる画像露光のための画像データに変換する画像処理装置(ACP);を備える複写装置。
【0022】
これによれば、画像読み取り装置(10)が発生した画像データの複写において、上記(1)に記載の作用効果を同様に得ることができる。
【0023】
(7)複数の感光体(111M,C,Y,K)上をレーザーダイオードを光源とする複数の光ビームで走査する複数の結像光学系、及び2段になった回転多面鏡(以後、ポリゴンミラーと呼ぶ)を有する光ビーム走査装置(102)を有し、該光ビーム走査装置の走査により前記感光体上に得た潜像を可視像化して、これらの可視像を転写紙上に重ね合わせ転写して多色画像を得、この多色画像を定着して出力する多色画像形成装置において、
おのおのの結像光学系についてビーム走査方向における先端に同期検知装置(45,52,44,49)を有し、上下ミラー(41,46)の反射ビームの同期検知出力信号すなわち同期信号(M,C)のタイミングが近い場合でも、副走査カウンタ(74)のロードタイミングをずらすことで常に上下ミラー(41,46)の反射ビームの同期信号(M,C)が一定の関係(進み遅れ)を保つことが可能な画像形成装置。
【0024】
これによれば、カウンタのロードの工夫のみで各色の書込制御を同一にすることができ、制御が簡単になる。同期信号の追い越しによる書込開始の相対ずれが発生せず、画像ずれが生じない高品位な画質に出来る。
【0025】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0026】
【実施例】
図1に、本発明の第1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機の外観を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、給紙バンク35の各ユニットで構成されている。ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されている。
【0027】
機内の画像データ処理装置ACP(図3)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、ファクシミリコントロールユニットFCU(図3)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
【0028】
図2に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0029】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0030】
また、レーザプリンタ100は、上記トナ−像形成ユニットのほか、レーザ走査によるレーザ露光ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナ−補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0031】
レーザ露光ユニット102は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。また図2上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0032】
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36又は両面ドライブユニット33に排出又は送給される。
【0033】
イエローYのトナ−像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナ−像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0034】
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、レーザ露光ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナ−像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0035】
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナ−を含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナ−濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナ−濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
【0036】
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナ−像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナ−等の異物が除去される。
【0037】
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0038】
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口34otからフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
【0039】
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
【0040】
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
【0041】
再度図1を参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
【0042】
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
【0043】
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図1上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
【0044】
図3に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット11と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)12でなるカラー原稿スキャナ12が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ100が接続されている。カラープリンタ100は、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134に記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
【0045】
画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリであるメモリモジュールMEM(以下では単にMEMと記述),システムコントローラ1,RAM4,不揮発メモリ5,フォントROM6,CDIC,IPP等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。操作ボード20はシステムコントローラ1に接続している。
【0046】
カラー原稿スキャナ10の、原稿を光学的に読み取る読取ユニット11は、原稿に対するランプ照射の反射光を、センサボードユニットSBU(以下では単にSBUと表記)上の、CCDで光電変換してR,G,B画像信号を生成し、A/DコンバータでRGB画像データに変換し、そしてシェーディング補正して、出力I/F12を介してCDICに送出する。
【0047】
CDICは、画像データに関し、原稿スキャナ10(出力I/F12),パラレルバスPb,IPP間のデータ転送、ならびに、プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ1との間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコントローラ131の動作プログラム等を記憶している。
【0048】
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEMに対する画像データの書き込み/読み出しを制御する。システムコントローラ1は、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM4はシステムコントローラ1のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ5はシステムコントローラ1の動作プログラム等を記憶している。
【0049】
操作ボード20は、ACPがおこなうべき処理を指示する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0050】
スキャナ10の読取ユニット11より読み取った画像データは、スキャナ10のSBUでシェーディング補正210を施してから、IPPで、スキャナガンマ補正,フィルタ処理などの、読取り歪を補正する画像処理を施してから、MEMに蓄積する。MEMの画像データをプリントアウトするときには、IPPにおいてRGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタガンマ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などの画質処理をおこなう。画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザー制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0051】
IMACは、システムコントローラ1の制御に基づいて、画像データとMEMのアクセス制御,LAN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEMの有効活用のための画像データの圧縮/伸張をおこなう。
【0052】
IMACへ送られた画像データは、データ圧縮後、MEMに蓄積され、蓄積された画像データは必要に応じて読み出される。読み出された画像データは、伸張され、本来の画像データに戻しIMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0053】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、デジタル複合機の機能を実現する。ファクシミリ送信は、読取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPPへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0054】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット11,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ1およびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、デジタル複合機の機能選択は、操作ボード20においておこなわれ、操作ボード20の選択入力によって、コピー機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0055】
システムコントローラ1とプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ,インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ1とプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0056】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 7、シリアルバスI/F 9、ローカルバスI/F 3およびネットワークI/F 8は、IMACに接続されている。コントローラーユニット1は、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0057】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ1は、IMACに対して、画像データをMEMに蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F
7、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0058】
この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 7を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEMに格納されることになる。
【0059】
一方、ACPのシステムコントローラ1は、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタコントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F
8を介してプリント出力要求データを受け取る。
【0060】
汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 9経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 9は複数種類の規格に対応しており、たとえばUSB(Universal Serial Bus)、1284または1394等の規格のインターフェースに対応する。
【0061】
PCからのプリント出力要求データはシステムコントローラ1により画像データに展開される。その展開先はMEM内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 3およびローカルバスRb経由でフォントROM6を参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ1を不揮発メモリ5およびRAM4と接続する。
【0062】
シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート2以外に、ACPの操作部である操作ボード20との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ1と通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0063】
システムコントローラ1とMEMおよび各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEMを使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0064】
図4に、レーザ露光ユニット102の主要部の概要を示す。図4の(a)は、上下2段のポリゴンミラー41(上段),46(下段)の共通回転軸が延びる方向からポリゴンミラーの上端面を見た平面図、図4の(b)は該共通回転軸と直交する方向から見た正面図である。
【0065】
レーザ投射器43が出射するレーザは、上段のポリゴンミラー41で反射されて、感光体ドラム111Mを走査する。1走査の始端で該レーザはライン同期センサ45に反射され、該センサ45が同期信号Mを発生する。レーザ投射器50が出射するレーザは、下段のポリゴンミラー46で反射されて、感光体ドラム111Cを走査する。1走査の始端で該レーザはライン同期センサ52に反射され、該センサ52が同期信号Cを発生する。これらが、第1組のレーザ露光系である。同期信号MとCとは略同一タイミングで発生する。これらの同期信号M,Cは作像ユニット135の電気回路から書込みI/F134に与えられる。
【0066】
レーザ投射器42が出射するレーザは、上段のポリゴンミラー41で反射されて、感光体ドラム111Kを走査する。1走査の始端で該レーザはライン同期センサ44に反射され、該センサ44が同期信号Kを発生する。レーザ投射器47が出射するレーザは、下段のポリゴンミラー46で反射されて、感光体ドラム111Yを走査する。1走査の始端で該レーザはライン同期センサ49に反射され、該センサ49が同期信号Yを発生する。これらが、第2組のレーザ露光系である。同期信号KとYとは略同一タイミングで発生する。これらの同期信号K,Yは作像ユニット135の電気回路から書込みI/F134に与えられる。
【0067】
図5に、書込みI/F134の構成を示す。同期信号Mは、M書込みI/F134mでアンプ61によって増幅しかつ波形整形して、ライン同期信号Mとして、画像データ送出元であるIPPに送出されるとともに、M書込みI/F134mのアンドケート62,タイミングカウンタ64およびメモリコントローラ66にも与えられる。
【0068】
この実施例では、カラー画像記録で最先に作像を開始する感光体ドラム111Mを画像露光するレーザビームの同期信号Mを基準のライン同期信号としており、作像ユニット135が作像可で、プロセスコントローラ131が、書込みI/F134とIPPに画像データの送受信を設定したのち、IPPが<画像データの送信可になると同期信号Mに同期してEnable信号を、1頁の作像を指示するH(作像支持信号)とする。これによってアンドゲート62が同期信号M(Hレベル)を出力し、このアンドゲート62の出力の立ち上がりに応答して、R−Sフリップフロップ63がセットされてその出力Qが、カウントを指示するHになる。出力QのHへの立ち上がりに応答して、タイミングカウンタ64が、メモリコントローラ66に設定されているタイミングデータSTD−Mを自身にロードして、到来する同期信号Mのカウントを開始する。
【0069】
このタイミングデータは、Enable信号(H:作像信号)が現れてから、マゼンタMの1ページのレーザビーム書込期間を表わすフレーム同期信号FGATE−M(H:アクティブ)を発生するまでの、同期信号Mの発生数を表す。ロード値STD−M分の同期信号Mをカウントすると、タイミングカウンタ64がカウント済を表わすキャリー信号を発生し、このキャリー信号によってR−Sフリップフロップ65がセットされて、その出力端Qが高レベルHとなる。このQ出力がFGATE−Mである。
【0070】
その後は、メモリコントローラ66とIPPとの間で制御信号をやり取りして、タイミング信号(同期信号FGATE−M,ライン同期信号M,画素同期クロックCLK)でタイミングを合わせて、IPPからM画像データの、バッファメモリ67への書込を行う。これと並行して、メモリコントローラ66は、バッファメモリ67の画像データを、ライン同期信号Mに同期して、作像ユニット135のレーザ書込回路のMラインバッファメモリに送出する。作像ユニット135のマゼンタM露光系の露光レーザ投射器43のレーザ変調器には、該Mラインバッファメモリの各画像データが、同期信号MおよびCLKでタイミングを取って順次に出力される。
【0071】
IPPは、1ページ分のM画像データの送出が終わるタイミングで、Enable信号を、作像指示レベルHから、不指示レベルLに戻す。このHからLへの立下りで、R−Sフリップフロップ63がリセットされて、そのQ出力が、カウンタクリアレベルLになる。同時に、R−Sフリップフロップ65もリセットされて、そのQ出力であるFGATE−Mが、Lレベルに切り換わる。FGATE−MのH期間が、1頁分の1色画像データの転送期間であり、これはM画像露光期間でもある。
【0072】
C書込I/F134cは、遅延回路79を備えて、それが遅延した同期信号CでR−Sフリップフロップ73をセットしてタイミングカウンタ74にタイミングデータSTD−Cをロードして同期信号Cのカウントを開始する点、タイミングデータSTD−Cが、MタイミングデータSTD−Mよりも、感光体ドラム111Mから111Cまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する間の同期信号Cの発生数Tmc分大きい値である点、ならびに、もう1つのタイミングカウンタ78を備えて、FGATE−MがHからLに切り換わってから、Tmc相当(「STD−C」−「STD−M」)の同期信号Cをカウント後にFGATE−CをLにリセットする点、が異なる。
【0073】
遅延回路79は、図6に示すように、同期信号Mと略同一又は直近で同様にレベル変化する同期信号Cに、Dcの時間遅延を与えて、常に、Enable信号がアクティブHに立ち上がった後に発生する遅延信号Cdを生成する。この遅延信号CdによってR−Sフリップフロップ73がセットされてそのQ出力がHに立ち上がり、この立ち上がりに応答してタイミングカウンタ74が、メモリコントローラ76に設定されているタイミングデータSTD−Cを自身にロードして、到来する同期信号Cのカウントを開始する。
【0074】
このタイミングデータSTD−Cは、上記の通り、MタイミングデータSTD−Mよりも、感光体ドラム111Mから111Cまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する間の同期信号Cの発生数Tmc分大きい値であるので、タイミングカウンタ74は、タイミングカウンタ64がキャリーを発生してから更に、感光体ドラム111Mから111Cの距離分転写搬送ベルト160が移動したときに、キャリー信号を発生し、このキャリー信号によってR−Sフリップフロップ75がセットされて、その出力端Qが高レベルHとなる。このQ出力がFGATE−Cである。
【0075】
その後は、メモリコントローラ76とIPPとの間で制御信号をやり取りして、タイミング信号(同期信号FGATE−C,ライン同期信号C,画素同期クロックCLK)でタイミングを合わせて、IPPからC画像データの、バッファメモリ77への書込を行う。これと並行して、メモリコントローラ76は、バッファメモリ77の画像データを、ライン同期信号Cに同期して、作像ユニット135のレーザ書込回路のCラインバッファメモリに送出する。作像ユニット135のシアンC露光系の露光レーザ投射器50のレーザ変調器には、該Cラインバッファメモリの各画像データが、同期信号CおよびCLKでタイミングを取って順次に出力される。
【0076】
Enable信号(先行のFGATE−M)がHからLに転ずると、この立下りに応答してタイミングカウンタ78が、感光体ドラム111Mから111Cまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する間の同期信号Cの発生数Tmc相当の、タイミングデータ(「STD−C」−「STD−M」)をロードして、同期信号Cのカウントを開始し、ロードデータが表わす数の同期信号Cをカウントすると、キャリー信号を発生してフリップフロップ75をリセットする。これにより、FGATE−CがHからLに切り換わる。以上により、FGATE−Cは、FGATE−Mから、感光体ドラム111Mから111Cまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する時間相当遅れたものとなる。
【0077】
以上の、遅延回路79が遅延した同期信号Cdのタイミングでタイミングカウンタ74にタイミングデータSTD−Cをロードすることにより、同期信号Cが図6に示すC1,C2のようにぶれても、ロードタイミングは、図6に示すCLt1,CLt2となり、従来(図7)のような1ライン分のタイミングずれを生じない。
【0078】
Y書込みI/F134yは、上述のC書込みI/F134cの遅延回路79を省略してアンドゲート82には同期信号Yをそのまま与える構成に変更し、しかも、タイミングカウンタ84にロードするタイミングデータSTD−Yは、MタイミングデータSTD−Mよりも、感光体ドラム111Mから111Yまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する間の同期信号Yの発生数Tyc分大きい値である点、ならびに、もう1つのタイミングカウンタ78にロードするデータは、Tyc相当(「STD−Y」−「STD−M」)である点が異なる。その他の構成および動作は、上述のC書込みI/F134cと同様である。FGATE−Yは、FGATE−Mから、感光体ドラム111Mから111Yまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する時間相当遅れたものとなる。
【0079】
K書込みI/F134kは、上述のY書込みI/F134yと同一の構成であり、第1のタイミングカウンタにロードするタイミングデータSTD−Kは、MタイミングデータSTD−Mよりも、感光体ドラム111Mから111Kまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する間の同期信号Kの発生数Tkc分大きい値である点、ならびに、第2のタイミングカウンタにロードするデータは、Tkc相当(「STD−K」−「STD−M」)である点が異なる。その他の構成および動作は、上述のY書込みI/F134yと同様である。FGATE−Kは、FGATE−Mから、感光体ドラム111Mから111Kまでの距離分転写搬送ベルト160が移動する時間相当遅れたものとなる。
【0080】
なお、上述の実施例では、基準の同期信号Mの直近に発生する同期信号Cを遅延して、遅延信号CdのタイミングでC画像露光開始のタイミングデータをタイミングカウンタにロードするようにしたが、他の同期信号Y,Kも基準の同期信号Mの直近に発生する態様では、Y書込みI/F134yおよびK書込みI/F134kも、C書込みI/F134cと同様に、遅延機能79を備えるものとする。
【0081】
また、上述の実施例は、感光体の1つを1本のレーザビームで露光する態様であるが、作像速度を高くするために、1つの感光体ドラム又は感光体ベルトの表面の1頁画像形成領域を、同時に複数本のレーザビームで画像露光走査する分割露光の態様、ならびに、感光体ベルト上の異なった領域に、各色記録領域を定めて各領域を各レーザビームで露光する態様にも、本発明は同様に実施できる。
【0082】
【発明の効果】
例えば従来は図7に示すCLt1,CLt2のように、1ラインの書込開始タイミングずれを生ずる可能性があるレーザビームによる画像露光でも、例えば図6に示すように、発生タイミングが近い組の同期信号(C)を遅延手段(79)でDcだけ遅延することにより、遅延信号Cdを常に作像指示信号(Enable)の後に発生することができ、図6に示すCLt1,CLt2のように、書込開始タイミング(同期信号単位すなわちライン単位)にばらつきを生じない。書込開始のずれにより画像の劣化が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の複合機能がある複写機の外観を示す正面図である。
【図2】図1に示すプリンタ100の作像機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図3】図1に示す複写機の画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図4】(a)は、図2に示すレーザ露光ユニット102の、ポリゴンミラー回転軸が延びる方向から見た、露光走査方向(点線矢印)を示す平面図、(b)はポリゴンミラー回転軸に直交する方向から見た正面図である。
【図5】図3に示す書込みI/F134の、各色画像データを受け入れる各色書込みI/F 134m,134c,134y,134kの構成の概要を示すブロック図である。
【図6】図5に示す各色書込みI/F 134m,134c,134y,134kが、作像ユニット135のレーザ露光ユニット102のライン同期検知センサ45,52,49,44が発生するライン同期信号M,C,Y,Kに基づいて、各色画像フレーム同期信号FGATE M,C,Y,Kを発生するためのタイミングカウンタ64,74,84にカウントデータをロードするタイミングを示すタイムチャートである。
【図7】従来のロードタイミングの概要を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ 20:操作ボード
30:自動原稿供給装置  34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ 34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群 40:電気モータ
41,46:ポリゴンミラー
42,43,47,50:露光レーザ投射器
44,45,49,52:ライン同期検知センサ
48,51:ミラー    64,74,84:タイミングカウンタ
78,88:タイミングカウンタ
100:カラープリンタ  PC:パソコン
PBX:交換器      PN:通信回線
102:光書込みユニット 103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対 106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット   108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト  ACP:画像データ処理装置
CDIC:画像データインターフェース制御
IMAC:画像メモリアクセス制御
IPP:画像データ処理器

Claims (6)

  1. 複数のレーザビームの各ビームのライン走査の基準点を同期センサで検出して各レーザビーム対応の各同期信号を発生して、各同期信号に基づいて各レーザビーム対応で画像露光の開始タイミングを定めて、感光体上に各潜像を形成し、現像器で現像し、顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に、同一用紙に転写する画像形成において、
    基準の同期信号と発生タイミングが近い同期信号を遅延手段で遅延して複数の同期信号の間のずれを広げて、それに基づいて画像露光の開始タイミングを定めることを特徴とする、画像露光タイミングの制御方法。
  2. 複数のレーザビームのライン走査の基準点を同期センサで検出して各レーザビーム対応の各同期信号を発生して、各同期信号に基づいて各レーザビーム対応で画像露光タイミングを定めて、感光体上に各潜像を形成し、現像器で現像し、顕像を直接に又は中間転写体を介して間接に、同一用紙に転写する画像形成装置において、
    基準の同期信号と発生タイミングが近い同期信号を遅延して複数の同期信号の間のずれを広げる遅延手段;及び、遅延した同期信号に基づいて該当のレーザビームによる画像露光の開始タイミングを定めるタイミング手段;を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 感光体は、それぞれが各レーザビームによって露光される複数であって、タンデムに配列されており;
    現像器も、それぞれが各感光体の潜像を現像する複数であって各感光体に合わせてタンデムに配列されており;
    同期センサは、各レーザビームの、前記タンデム配列の方向と直交する方向の走査が、該走査方向の各基準点にあるときに各レーザビームを受光してビーム検出信号すなわち前記同期信号を発生し;
    遅延手段は、同期センサの、最先に画像露光を開始するレーザビームの同期信号を基準の同期信号としてその直近に発生する、他のレーザビームの同期信号を遅延し;
    タイミング手段は、最先に画像露光を開始するレーザビームの同期信号に応答して作像指示信号が発生してから、前記遅延した同期信号に応答して、該当のレーザビームによる画像露光の開始タイミングを計るための、同期信号の計数を設定する;請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 感光体及び現像器は各4個であり;
    画像形成装置は、4本のレーザビームの2本を2段併設のポリゴンミラーの第1段に投射し、他の2本のレーザビームを第2段に投射して、ポリゴンミラーで反射された各レーザビームで各感光体を露光するレーザ露光装置を備え;該レーザ露光装置は、第1段と第2段に投射する各1本、計2本のレーザビームを第1組とし他を第2組とすると、第1組と第2組の、ポリゴンミラーによる反射方向は、ポリゴンミラーの回転軸から見て反対方向であるが、同一組内では同一時点に略同一走査位置となり、しかも略同一走査位置において第1組の2本のレーザビームそれぞれの同期信号を発生する第1同期センサ、及び、略同一走査位置において第2組の2本のレーザビームそれぞれの同期信号を発生する第2同期センサを備え;
    遅延手段は、最先に画像露光を開始するレーザビームを含む組に属する他方のレーザビームの同期信号を遅延する;請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 更に、外部から与えられる印刷情報を前記レーザビームによる画像露光のための画像データに変換する画像処理装置を備える、請求項2乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 画像を電子撮像素子に投影して画像データを発生する画像読み取り装置;請求項2乃至5のいずれかに記載の画像形成装置;および、前記画像読み取り装置が発生した画像データを、前記レーザビームによる画像露光のための画像データに変換する画像処理装置;を備える複写装置。
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