JP2004096683A - 電流サンプリング回路およびそれを用いた電流出力型駆動回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】サンプリングの誤差を低減できる高精度な電流サンプリング回路とこれを用いた電流出力型駆動回路を提供する。
【解決手段】電流のサンプリング時において、スイッチSW1およびSW2がオン状態、スイッチSW3がオフ状態に制御される。ノードN2を流れるサンプリング対象の電流は、スイッチSW1およびSW2を経てキャパシタC1に流れ、この充電電圧によりトランジスタM1が導通する。トランジスタM1が導通すると、電圧出力回路1が出力するバイアス電圧によりトランジスタM1およびM2が飽和領域で動作し、ノードN2の電流は、電源線VDDからトランジスタM1、M2およびスイッチSW2を介した経路にも流れる。全ての電流がこの経路に流れたところでキャパシタC1の充電が終了し、サンプリング電流はキャパシタC1の充電電圧として保持される。
【選択図】 図1
【解決手段】電流のサンプリング時において、スイッチSW1およびSW2がオン状態、スイッチSW3がオフ状態に制御される。ノードN2を流れるサンプリング対象の電流は、スイッチSW1およびSW2を経てキャパシタC1に流れ、この充電電圧によりトランジスタM1が導通する。トランジスタM1が導通すると、電圧出力回路1が出力するバイアス電圧によりトランジスタM1およびM2が飽和領域で動作し、ノードN2の電流は、電源線VDDからトランジスタM1、M2およびスイッチSW2を介した経路にも流れる。全ての電流がこの経路に流れたところでキャパシタC1の充電が終了し、サンプリング電流はキャパシタC1の充電電圧として保持される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される電流をサンプリングする電流サンプリング回路と、入力データに応じた電流を生成して複数チャンネルの出力線を駆動する電流出力型駆動回路に係り、たとえば、有機ELディスプレイ表示装置の駆動回路に利用される電流サンプリング回路および電流出力型駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
入力電流をサンプリングして保持する電流サンプリング回路として、たとえば、図10に示す回路が一般的に用いられている。
図10の電流サンプリング回路は、p型MOSトランジスタMaと、キャパシタCaと、スイッチSWa,SWbおよびSWcとを有する。
【0003】
p型MOSトランジスタMaは、電源線VDDとノードNaとの間に接続される。このp型MOSトランジスタMaのゲート端子は、キャパシタCaを介して電源線VDDに接続されるとともに、スイッチSWaを介してノードNaに接続される。スイッチSWbはノードNaとノードNbとの間に接続され、スイッチSWcはノードNaとノードNcとの間に接続される。
【0004】
ノードNbには、サンプリング対象の電流が流れる。図10の例では、このノードNbと基準電位線VSSとの間にサンプリング対象の電流を流すための電流源Uが接続されている。
ノードNcには、電流サンプリング回路によってサンプリングされた電流が流れる。図10の例では、このノードNcと基準電位線VSSとの間に負荷Zが接続されており、電流サンプリング回路においてサンプリングされた電流がこの負荷Zに出力される。
【0005】
図10の電流サンプリング回路において電流のサンプリングが行われる場合、図示しない制御回路によって、スイッチSWaおよびスイッチSWbは導通状態(以降、オン状態と表記する)、スイッチSWcは開放状態(以降、オフ状態と表記する)にそれぞれ設定される。スイッチSWaおよびスイッチSWbを介してキャパシタCaに電流源Uの電流が流れると、このキャパシタCaの充電電圧がp型MOSトランジスタMaのゲート−ソース間に印加されてp型MOSトランジスタMaに電流が流れ始める。p型MOSトランジスタMaのドレイン電流が電流源Uの電流と等しくなったところでキャパシタCaへの充電が終了し、ドレイン電流は一定に保持される。結果として、キャパシタCaには、p型MOSトランジスタMaのドレイン電流とサンプリング対象の電流とが等しくなるように調整された電圧が充電される。
【0006】
サンプリングされた電流が保持される場合には、スイッチSWa〜スイッチSWcが全てオフ状態に設定される。この場合、p型MOSトランジスタMaのゲート端子と電源線VDDとの間のインピーダンスは非常に大きくなるため、キャパシタCaに蓄積された電荷の放電は僅かであり、その電圧はほぼ一定に保持される。
【0007】
サンプリングされた電流が出力される場合には、キャパシタCaに上述の電圧が充電された状態で、スイッチSWaおよびスイッチSWbがオフ状態、スイッチSWcがオン状態にそれぞれ設定される。p型MOSトランジスタMaには、キャパシタCaによって印加されるゲート−ソース間電圧に応じた電流、すなわちサンプリング対象の電流とほぼ等しい電流が流れ、これがスイッチSWcを介して負荷Zに流れる。
【0008】
このように、図10の電流サンプリング回路によれば、サンプリング対象の電流が一旦キャパシタCaの電圧に変換されて保持され、保持されたキャパシタCaの電圧が再び電流に変換されて負荷Zに出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図11は、ゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース間電圧Vdsとが等しい場合、および、ゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された場合における、p型MOSトランジスタMaのドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの関係を示した図である。
曲線CVaは、ゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース間電圧Vdsとが等しい場合の曲線を示し、曲線CVbは、ゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された場合の曲線を示す。
【0010】
図10の電流サンプリング回路において電流のサンプリングが行われる場合、スイッチSWaが導通することから、p型MOSトランジスタMaのゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース間電圧Vdsとが等しくなり、ドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの関係は曲線CVaに拘束される。曲線CVaにおいて、ドレイン電流Idは、ドレイン−ソース間電圧Vdsを変数とした2次式に似た変化を示す。ドレイン電流Idすなわちサンプル対象の電流が決定されると、この曲線CVaの関係から、ドレイン−ソース間電圧Vdsが決定される。
【0011】
一方、サンプリングされた電流が出力される場合には、ゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持されることから、ドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの関係は曲線CVbに拘束される。曲線CVbにおけるMOSトランジスタの動作領域は、ドレイン−ソース間電圧Vdsの増加に伴ってドレイン電流Idが増加する非飽和領域と、ドレイン−ソース間電圧Vdsの増加に係わらずドレイン電流が一定になる飽和領域とに分けられる。ドレイン電圧とゲート電圧とが等しい場合、MOSトランジスタの動作領域は飽和領域になるので、曲線CVaと曲線CVbとが交わる動作点Paは飽和領域に含まれる。
【0012】
飽和領域においてドレイン電流Idは一定になるので、ノードNcの電圧は、負荷Zのインピーダンスに応じて決定される。このため、サンプル電流出力時におけるノードNcの電圧と、電流サンプリング時におけるノードNbの電圧とは、通常等しくならない。図10の電流サンプリング回路では、ノードNcおよびノードNbがスイッチSWbおよびスイッチSWcを介してp型MOSトランジスタMaのドレインに直結されているので、ノード電圧の違いは、そのままドレイン−ソース間電圧Vdsの違い、すなわちp型MOSトランジスタMaの動作点の違いになる。たとえば図11に示すように、電流サンプリング時における動作点Paは、サンプル電流出力時において動作点Pbに変化する。
【0013】
飽和領域においてドレイン−ソース間電圧Vdsが変化すると、実際にはチャネル長変動効果によってドレイン電流Idも僅かに変化する。たとえば図11に示すように、動作点Paと動作点Pbとにおいてドレイン−ソース間電圧Vdsに電圧差ΔVの変化が生じた場合、ドレイン電流Idにも電流差ΔIの変化が生じる。この電流差ΔIは、電流サンプリングの誤差になる。
【0014】
さらに、ドレイン−ソース間電圧Vdsに変化が生じると、ドレイン−ゲート間に存在する寄生的なキャパシタを通じて流れる電流によりキャパシタCaの電圧が変化し、ゲート−ソース間電圧Vgsが変化することによって、ドレイン電流Idが変化してしまう現象が起こる。こうしたドレイン電流Idの変化も、電流サンプリングの誤差になる。
【0015】
このように、図10の電流サンプリング回路では、電流サンプリング時におけるノードNbの電圧とサンプリング電流出力時におけるノードNcの電圧との電圧差が、そのままp型MOSトランジスタMaのドレイン−ソース間電圧Vdsの変化になり、この変化によって、サンプリング対象の電流とサンプリング電流との誤差が増大してしまう不利益がある。
また、負荷Zのインピーダンス変化によってノードNcの電圧が変化した場合にも、この影響を直接受けてp型MOSトランジスタMaのゲート−ソース間電圧Vgsが変化してしまうので、出力するサンプリング電流が変化してしまう不利益がある。
【0016】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、サンプリング対象の電流とサンプリングした電流との誤差を低減できる高精度な電流サンプリング回路を提供することにある。
また、第2の目的は、入力データに応じた高精度の出力電流を生成することができる電流出力型駆動回路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電流サンプリング回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と第1のノードとの間に接続された第1のスイッチと、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第1のスイッチ、第2のスイッチ、および第3のスイッチを開放状態に制御し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御する制御回路とを有する。
【0018】
本発明の第1の観点に係る電流サンプリング回路によれば、上記所定のレベルの電流のサンプリングが行われる第1の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチが導通状態、第3のスイッチが開放状態に制御される。これにより、第2のノードを流れるサンプリング対象の電流が、第1のスイッチおよび第2のスイッチを経てキャパシタに流れて、キャパシタが充電される。この充電電圧をゲート端子に受けて、第1の絶縁ゲート型トランジスタは導通状態になる。また、電圧出力回路がゲート端子に出力する電圧によって、第2の絶縁ゲート型トランジスタは導通状態になる。これにより、サンプリング対象の電流は、電源線から第1の絶縁ゲート型トランジスタ、第2の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2のスイッチを経て第2のノードに流れる。サンプリング対象の電流が全てこの経路に流れると、キャパシタに流れる電流は枯渇して、キャパシタの充電が終了する。
【0019】
この時、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタは、第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力される電圧出力回路の電圧によって、何れも飽和領域で動作する。したがって、第2のノードに電圧の変動が生じても、その電圧変動は第2の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧の変動に変換されるので、第1の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧に変動が生じ難くなる。
【0020】
また、サンプリング対象の電流が上記所定のレベルの電流に対して増加または減少した場合には、これに応じて電圧出力回路の電圧も変化する。このため、たとえば、電流の変化後においても、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタの飽和領域での動作が保たれる。
【0021】
サンプリングされた電流が保持される第2の動作モードでは、第1のスイッチ、第2のスイッチ、および第3のスイッチが全て開放状態に制御される。この状態において、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線とのインピーダンスが高くなるので、キャパシタの電圧は一定に保持され易くなる。
【0022】
保持された電流が出力される第3の動作モードでは、第1のスイッチおよび第2のスイッチが開放状態、第3のスイッチが導通状態に制御される。第1の絶縁ゲート型トランジスタはキャパシタに保持された電圧によって導通状態となり、第2の絶縁ゲート型トランジスタは、電圧出力回路によってゲート端子に出力される電圧により導通状態になるので、第3のノードには、電源線から第1の絶縁ゲート型トランジスタ、第2の絶縁ゲート型トランジスタおよび第3のスイッチを経て電流が流れる。この第3のノードに流れる電流は、キャパシタに保持された電圧によって決まる電流であり、サンプリング対象の電流とほぼ等しくなる。
【0023】
この時、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタは、第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力される電圧出力回路の電圧によって、何れも飽和領域で動作する。したがって、第3のノードに電圧の変動が生じても、その電圧変動は第2の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧の変動に変換されるので、第1の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧に変動が生じ難くなる。
【0024】
また、サンプリング対象の電流が上記所定のレベルの電流に対して増加または減少した場合には、これに応じて電圧出力回路の電圧も変化する。このため、たとえば、電流の変化後においても、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタの飽和領域での動作が保たれる。
【0025】
本発明の第2の観点に係る電流サンプリング回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子の電圧と第1のノードの電圧との電圧差に応じてキャパシタを充電または放電し、入力される制御信号に応じてこの充放電動作を実行または停止するキャパシタ充放電回路と、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、第1のノードと第2のノードとの間に接続された第2のスイッチと、第1のノードと第3のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を実行させる上記制御信号を出力し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第2のスイッチおよび第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力する制御回路とを有する。
【0026】
また、第1および第2の観点に係る電流サンプリング回路の電圧出力回路は、入力電流に応じた電流を出力する第2のカレントミラー回路と、第2のカレントミラー回路の電流入力端子と電源線との間に接続され、ゲート端子にキャパシタの充電電圧が入力された第4の絶縁ゲート型トランジスタと、第2のカレントミラー回路の電流出力端子と電源線との間に接続され、ゲート端子の電圧がこの電流出力端子の電圧に応じて可変され、可変された電圧を上記第2の絶縁ゲート方トランジスタのゲート端子へ出力する第5の絶縁ゲート型トランジスタとを含んでも良い。
【0027】
本発明の第3の観点に係る電流出力型駆動回路は、入力データに応じて、複数チャネルの電流を出力する電流出力型駆動回路であって、入力データを保持するレジスタアレイと、一定電流を生成する定電流源と、レジスタアレイの保持データ、および定電流源が生成した電流を入力し、この入力電流を、入力した保持データに応じたレベルを有する出力電流に変換する電流出力型ディジタル−アナログ変換回路と、電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の出力電流を保持データごとにサンプリングし、サンプリングした出力電流値で複数チャネルの出力線を駆動する電流出力回路とを有し、電流出力回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と第1のノードとの間に接続された第1のスイッチと、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第1のスイッチ、第2のスイッチ、および第3のスイッチを開放状態に制御し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御する制御回路とを含む。
【0028】
本発明の第4の観点に係る電流出力型駆動回路は、入力データに応じて、複数チャネルの電流を出力する電流出力型駆動回路であって、入力データを保持するレジスタアレイと、一定電流を生成する定電流源と、レジスタアレイの保持データ、および定電流源が生成した電流を入力し、この入力電流を、入力した保持データに応じたレベルを有する出力電流に変換する電流出力型ディジタル−アナログ変換回路と、電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の出力電流を保持データごとにサンプリングし、サンプリングした出力電流値で複数チャネルの出力線を駆動する電流出力回路とを有し、電流出力回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子の電圧と第1のノードの電圧との電圧差に応じてキャパシタを充電または放電し、入力される制御信号に応じてこの充放電動作を実行または停止するキャパシタ充放電回路と、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、第1のノードと第2のノードとの間に接続された第2のスイッチと、第1のノードと第3のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を実行させる上記制御信号を出力し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第2のスイッチおよび第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力する制御回路とを含む。
【0029】
また、第1および第2の観点に係る電流サンプリング回路、ならびに第3および第4の観点に係る電流出力型駆動回路の上記電圧出力回路は、第1の動作モードにおいて上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合に、第1の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧を、第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力しても良い。
さらに、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタは、互いのゲート幅の比またはゲート長の比の一方または両方が、上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる比に設定されても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の7つの実施形態について、それぞれ図面を参照しながら述べる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電流サンプリング回路100の構成の一例を示す回路図である。
図1に示す電流サンプリング回路100は、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2と、キャパシタC1と、スイッチSW1〜スイッチSW3と、電圧出力回路1とを有する。
p型MOSトランジスタM1は、本発明の第1の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタM2は、本発明の第2の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
スイッチSW1は、本発明の第1のスイッチの一実施形態である。
スイッチSW2は、本発明の第2のスイッチの一実施形態である。
スイッチSW3は、本発明の第3のスイッチの一実施形態である。
キャパシタC1は、本発明のキャパシタの一実施形態である。
電圧出力回路1は、本発明の電圧出力回路の一実施形態である。
【0031】
p型MOSトランジスタM1は、電源線VDDとノードN1との間に接続される。キャパシタC1は、p型MOSトランジスタM1のゲート端子と電源線VDDとの間に接続される。p型MOSトランジスタM2は、p型MOSトランジスタM1とノードN1との接続線上に挿入される。すなわち、p型MOSトランジスタM2のソース端子がp型MOSトランジスタM1のドレイン端子に接続され、p型MOSトランジスタM2のドレイン端子がノードN1に接続される。
【0032】
スイッチSW1は、p型MOSトランジスタM1のゲート端子とノードN1との間に接続される。スイッチSW2は、サンプリング対象の電流が流れるノードN2とノードN1との間に接続される。スイッチSW3は、サンプリングされた電流が流れるノードN3とノードN1との間に接続される。
これらのスイッチは、たとえば、p型やn型のMOSトランジスタを用いて構成される。
【0033】
電圧出力回路1は、p型MOSトランジスタM2のゲート端子にバイアス電圧を出力する回路である。電圧出力回路1が出力するバイアス電圧は、サンプリング対象の電流に応じて変化するとともに、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させるように調整される。なお、この所定のレベルとは、サンプリングの対象とする任意の電流に応じて適当に定められる任意の電流レベルを意味する。
たとえば、サンプリング対象の電流がこの所定レベルから増大した場合、これに応じてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧を基準電位線VSS側に引き下げて、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2を増大させる。これにより、サンプリング対象の電流が増加した場合でも、p型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させる。
逆に、サンプリング対象の電流がこの所定レベルから減少した場合には、これに応じてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧を電源線VDD側に引き上げて、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2を減少させる。これにより、サンプリング対象の電流が減少した場合において、p型MOSトランジスタM2の動作領域が非飽和領域へ移行してしまうことを防止する。
【0034】
また、図1において特に図示していないが、電流サンプリング回路100には、スイッチSW1〜スイッチSW3の状態(オン状態またはオフ状態)を制御するための制御回路が含まれる。
この制御回路は、電流のサンプリングを行う場合に、スイッチSW1およびスイッチSW2をオン状態、スイッチSW3をオフ状態に制御する。サンプリングした電流を保持する場合には、スイッチSW1〜スイッチSW3を全てオフ状態に制御する。サンプリングした電流を出力する場合には、スイッチSW1およびスイッチSW2をオフ状態、スイッチSW3をオン状態に制御する。
【0035】
また、図1において図示しているように、ノードNbと基準電位線VSSとの間には、サンプリング対象の電流を流すための電流源Uが接続されている。ノードNcと基準電位線VSSとの間には、電流サンプリング回路100においてサンプリングされた電流が流れる負荷Zが接続されている。
【0036】
上述した図1の電流サンプリング回路100の動作を説明する。
図2は、図1の電流サンプリング回路100におけるスイッチSW1〜スイッチSW3の状態と各信号の関係を説明するためのタイミング・チャートである。図2(A)〜(F)は、順番に、スイッチSW1〜スイッチSWの状態、ノードN1の電圧V_N1、ノードN1に流れる電流I_N1、キャパシタC1の電圧V_C1を示している。
【0037】
図2のタイミング・チャートにおける初期の状態において、スイッチSW1〜スイッチSW3は全てオフ状態になっており、キャパシタC1の電荷は全て放電された状態になっている。
【0038】
時刻T1において、電流のサンプリングを行う動作モード(以降、サンプリング・モードと呼ぶ)が開始されると、スイッチSW1およびスイッチSW2がオン状態に制御され、サンプリング対象の電流I_N1がスイッチSW1およびスイッチSW2を介してキャパシタC1に流れ込む。この電流I_N1によってキャパシタC1が充電されて、キャパシタ電圧V_C1が時間とともに増大する。そして、キャパシタ電圧V_C1がp型MOSトランジスタM1のしきい電圧に達すると、p型MOSトランジスタM1がオン状態に変化する。このとき、p型MOSトランジスタM2は、電圧出力回路1から出力されるバイアス電圧によって飽和領域へ移行するので、電流I_N1の一部は、電源線VDDからp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を介してノードN1に流れる。p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作し、これらのトランジスタに流れる電流がサンプリング対象の電流I_N1と等しくなったところで、キャパシタC1に流れる電流は枯渇する。その後、キャパシタC1の電圧V_C1は一定電圧値Vgs1に保持される。
【0039】
時刻T2において、サンプリング電流を保持するモード(以降、電流保持モードと呼ぶ)に動作モードが移行すると、先ずスイッチSW1がオフ状態に制御され、続く時刻T3において、スイッチSW2がオフ状態に制御される。
スイッチSW2がスイッチSW1に対して先にオフ状態になると、この期間中キャパシタC1に充電された電荷がp型MOSトランジスタM2を通して放電されてしまいキャパシタC1の電圧が変動することになる。したがって、電流のサンプリングを終了する際に、スイッチSW1をスイッチSW2に先んじてオフ状態へ変更することにより、キャパシタC1の電圧変動を防止することができる。
【0040】
時刻T3においてスイッチSW1〜スイッチSW3が全てオフ状態になると、p型MOSトランジスタM1のゲート端子と電源線VDDとの間のインピーダンスが非常に大きくなるため、キャパシタC1に蓄積された電荷はほぼ一定に保持される。
【0041】
時刻T4において、保持したサンプリング電流を出力するモード(以降、電流出力モードと呼ぶ)に動作モードが移行すると、スイッチSW3がオン状態に制御される。このとき、p型MOSトランジスタM2は、電圧出力回路1から出力されるバイアス電圧によって飽和領域で動作するので、p型MOSトランジスタM1のドレイン電流Id_M1は、p型MOSトランジスタM2およびスイッチSW3を介して負荷Zに流れる。このドレイン電流Id_M1は、キャパシタC1の電圧V_C1に応じて決まる電流値、すなわちサンプリング対象の電流I_N1とほぼ等しい電流値を有する。
【0042】
以上説明したように、図1の電流サンプリング回路100によれば、サンプリング・モードにおいて、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作し、キャパシタC1にはサンプリング対象の電流に応じた電圧が充電される。電流保持モードにおいては、p型MOSトランジスタM1のゲート端子と電源線VDDとの間のインピーダンスが非常に大きくなるため、キャパシタC1に蓄積された電荷がほぼ一定に保持される。電流出力モードにおいては、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作し、出力されるサンプリング電流はキャパシタC1の電圧V_C1に応じた電流値、すなわちサンプリング対象とされた電流とほぼ等しい電流値を有する。
したがって、サンプリング・モードと電流出力モードとにおけるノードN1の電圧が異なっている場合でも、p型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作していることから、これらの電圧差のほとんどはp型MOSトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧Vds_M2の電圧差に変換される。このため、p型MOSトランジスタM1のドレイン電圧はこの2つの動作モードでほぼ同じになり、p型MOSトランジスタM1のドレイン−ソース間電圧Vds_M1の変動は非常に小さくなる。加えて、ドレイン−ソース間電圧Vds_M1が微小に変動しても、p型MOSトランジスタM1が飽和領域で動作しているので、ドレイン電流Id_M1の変動は微小になる。すなわち、p型MOSトランジスタM1のドレイン電流Id_M1がノードN1の電圧変動に影響され難くなり、サンプリング対象の電流とサンプリングした電流との誤差を非常に小さくすることができる。
【0043】
また、図1の電流サンプリング回路100と図10の回路とを比較して、追加される回路はp型MOSトランジスタM2と電圧出力回路1だけであり、大きな面積を必要とするキャパシタなどの素子を追加する必要がない。すなわち、電流サンプリング回路100は簡易な回路で実現可能なので、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0044】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について述べる。
第2の実施形態に係る電流サンプリング回路は、たとえば図1の電流サンプリング回路100と同様な構成を有している。
ただし、電圧出力回路1が出力するバイアス電圧は、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧に調整される。
【0045】
図3(A)は、p型MOSトランジスタM1のゲート−ソース間電圧、すなわちキャパシタCの電圧V_C1が電圧値Vgs1の場合における、ドレイン電流Id_M1とドレイン−ソース間電圧Vds_M1との関係を示すグラフである。
p型MOSトランジスタM1の動作領域は、ドレイン−ソース間電圧Vds_M1がピンチオフ電圧Vsat1より大きい範囲において飽和領域となり、これより小さい範囲において非飽和領域となる。飽和領域におけるドレイン電流Id_M1は、ほぼ一定電流値Isになる。
【0046】
この図3(A)の例において、電圧出力回路1の出力バイアス電圧は、p型MOSトランジスタM1の動作点が、このピンチオフ電圧Vsat1の動作点Psat1に対して飽和領域側の所定近傍に位置する動作点P1となるように調整される。
【0047】
ピンチオフ電圧Vsat1は、p型MOSトランジスタM1のしきい電圧Vthおよびゲート−ソース間電圧Vgs1を用いて、たとえば次式のように表すことができる。
【0048】
【数1】
Vsat1 = Vgs1 − Vth ・・・(1)
【0049】
動作点P1のドレイン−ソース電圧Vds1は、このピンチオフ電圧Vsat1より所定の電圧値ΔVdsだけ大きい値に設定される。
【0050】
【数2】
Vds1 = Vsat1 + ΔVds = Vgs1 − Vth + ΔVds ・・・(2)
【0051】
p型MOSトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧Vds2は、p型MOSトランジスタM1のドレイン−ソース電圧Vds1およびゲート−ソース間電圧Vgs1を用いて、次式のように表される。
【0052】
【数3】
Vds2 = Vgs1 − Vds1 = Vth − ΔVds ・・・(3)
【0053】
したがって、電流値Isのサンプリング電流に対するp型MOSトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧Vds2が、たとえばp型MOSトランジスタM1のしきい電圧Vthより僅かに小さい電圧となるように電圧出力回路1の出力バイアス電圧を調整することによって、このサンプリング電流におけるp型MOSトランジスタM1の動作点を、p型MOSトランジスタM1がピンチオフする動作点の近傍に設定することができる。
【0054】
サンプリング電流がこの電流値Isより大きくなった場合は、電圧出力回路1においてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧が基準電位線VSS側に引き下げられ、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2が増大する。これにより、サンプリング電流が電流値Isより大きくなった場合でも、p型MOSトランジスタM2を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させることができる。
逆に、サンプリング電流がこの電流値Isより小さくなった場合には、電圧出力回路1においてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧が電源線VDD側に引き上げられて、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2が減少する。これにより、サンプリング電流が電流値Isより小さくなった場合において、p型MOSトランジスタM2の動作領域が非飽和領域へ移行してしまうことを防止できる。
【0055】
以上はp型MOSトランジスタM1の動作点の設定に関する説明であるが、p型MOSトランジスタM1に加えて、p型MOSトランジスタM2の動作点も飽和領域と非飽和領域との境界に設定することが可能である。
【0056】
図3(B)は、p型MOSトランジスタM2のゲート−ソース間電圧が電圧値Vgs2の場合における、ドレイン電流Id_M2とドレイン−ソース間電圧Vds_M2との関係を示すグラフである。
p型MOSトランジスタM2の動作領域は、ドレイン−ソース間電圧Vds_M2がピンチオフ電圧Vsat2より大きい範囲において飽和領域となり、これより小さい範囲において非飽和領域となる。飽和領域におけるドレイン電流Id_M2は、ほぼ一定の電流値Isを有する。
【0057】
式(3)の電圧値Vds2と電流値Isは既に決まっているので、後はp型トランジスタM2のゲート−ソース間の電圧値Vgs2と、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2のサイズ比(ゲート幅比やゲート長比)とを適当に定めることにより、p型MOSトランジスタM2の動作点P2を、ピンチオフ動作点Psat2の飽和領域側の所定近傍に配置させることが可能である。
【0058】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係る電流サンプリング回路によれば、サンプリング・モードおよび電流出力モードにおいてp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域と非飽和領域との境界で動作するので、そのドレイン−ソース間電圧を極力小さくすることができる。これにより、電流サンプリング回路の動作が可能なノードN1の電圧範囲を広くすることができる。また、ノードN1の電圧範囲が同一の場合に対して必要な電源電圧を低くすることができるので、回路の低電圧化を図ることができる。
【0059】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について述べる。
第3の実施形態では、上述した第1および第2の実施形態における電圧出力回路の構成がより具体化される。
【0060】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る電流サンプリング回路100Aの構成の一例を示す回路図である。
図4の電流サンプリング回路100Aでは、図1の電流サンプリング回路100における電圧出力回路1が電圧出力回路1Aに置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Aは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
【0061】
図4の例において、電圧出力回路1Aは、p型MOSトランジスタM3とカレントミラー回路11とを有する。
p型MOSトランジスタM3は、本発明の第3の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
カレントミラー回路11は、本発明の第1のカレントミラー回路の一実施形態である。
【0062】
カレントミラー回路11は、サンプリング対象の電流を入力し、この入力電流に応じた電流I11を出力する。
p型MOSトランジスタM3は、カレントミラー回路11の電流出力端子と電源線VDDとの間に接続され、ゲート端子の電圧がこの電流出力端子に接続される。また、p型MOSトランジスタM3のゲート端子とカレントミラー回路11の電流出力端子との接続点は、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に接続される。
【0063】
なお、p型MOSトランジスタM3のサイズ(チャネル幅やチャネル長など)は、少なくとも所定レベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させるように調整される。また、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2のサイズ比が第2の実施形態で述べたように調整されている場合には、これに合わせて、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させるように、p型MOSトランジスタM3のサイズが調整される。
【0064】
電流サンプリング回路100Aによれば、その電圧出力回路1Aにおいて、サンプル対象の電流が直接カレントミラー回路11に入力されている。p型MOSトランジスタM3には、このサンプル対象の電流に応じたカレントミラー回路11の出力電流I11が流れる。そして、出力電流I11に応じて発生したp型MOSトランジスタM3のゲート電圧が、バイアス電圧としてp型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給される。このように、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給するバイアス電圧を、サンプル対象の電流に追従して変化させることができる。
【0065】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について述べる。
第3の実施形態に係る電流サンプリング回路100Aでは、電圧出力回路1Aのカレントミラー回路11にサンプル対象の電流が直接入力されているため、電流のサンプリングが終了した後、電流保持モードや電流出力モードにおいてサンプル対象の電流に変動が生じると、この変動に応じて電圧出力回路1Aの出力バイアス電圧が変動し、結果として電流サンプリングの誤差を発生させてしまう不利益がある。第4の実施形態では、第3の実施形態のこうした不利益が改善される。
【0066】
図5は、本発明の第4の実施形態に係る電流サンプリング回路100Bの構成の一例を示す回路図である。
図5の電流サンプリング回路100Bでは、図1の電流サンプリング回路100における電圧出力回路1が電圧出力回路1Bに置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Bは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
【0067】
電圧出力回路1Bは、p型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5と、カレントミラー回路12とを有する。
p型MOSトランジスタM4は、本発明の第4の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタM5は、本発明の第5の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
カレントミラー回路12は、本発明の第2のカレントミラー回路の一実施形態である。
【0068】
p型MOSトランジスタM4は、カレントミラー回路12の電流入力端子と電源線VDDとの間に接続され、ゲート端子にキャパシタC1の充電電圧が入力される。
p型MOSトランジスタM5は、カレントミラー回路12の電流出力端子と電源線VDDとの間に接続され、ゲート端子がこの電流出力端子に接続される。p型MOSトランジスタM5のゲート端子とカレントミラー回路12の電流出力端子との接続点は、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に接続される。
【0069】
なお、p型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5のサイズ(チャネル幅やチャネル長など)は、少なくとも所定レベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させるように調整される。
また、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2のサイズ比が第2の実施形態で述べたように調整されている場合には、これに合わせて、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させるように、p型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5のサイズが調整される。
【0070】
電流サンプリング回路100Bによれば、その電圧出力回路1Bにおいて、キャパシタC1の充電電圧に応じた電流がp型MOSトランジスタM4に流れてカレントミラー回路12に入力され、これに応じた電流I12がカレントミラー回路12の電流出力端子から出力される。p型MOSトランジスタM5のゲート端子には、この電流I12に応じた電圧が発生し、バイアス電圧としてp型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給される。
このように、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給するバイアス電圧を、キャパシタC1の充電電圧に応じて発生するので、バイアス電圧をサンプリング対象の電流に追従して変化させることができる。
また、サンプリング後にサンプル対象の電流が変化しても、キャパシタC1の充電電圧はほぼ一定に保たれるので、これに応じて発生するバイアス電圧もほぼ一定に保たれる。したがって、サンプリング後におけるサンプル対象の電流の変化に影響を受けることなく、適切なバイアス電圧を発生することができる。
【0071】
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について述べる。
第4の実施形態に係る電流サンプリング回路100Bでは、電流保持モードにおいてp型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5に電流が流れており、これにより電力が無駄に消費される不利益がある。第5の実施形態では、第4の実施形態におけるこうした不利益が改善される。
【0072】
図6は、本発明の第5の実施形態に係る電流サンプリング回路100Cの構成の一例を示す回路図である。
図5の電流サンプリング回路100Cでは、図1の電流サンプリング回路100における電圧出力回路1が電圧出力回路1Cに置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Cは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
【0073】
電圧出力回路1Cは、図5における電圧出力回路1Bのカレントミラー回路12の電流入力端子とp型MOSトランジスタM4との接続線上に、スイッチSW4が挿入された構成を有している。
【0074】
このスイッチSW4は、図示しない制御回路により、電流保持モードが開始される際にオン状態からオフ状態へ制御され、電流保持モードが終了される際にオフ状態からオン状態へ制御される。
したがって、電流保持モードにおいてp型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5に流れる電流が遮断されるので、これらのトランジスタに流れる電流により無駄に消費されていた電力を削減することができる。
【0075】
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について述べる。
第1〜第5の実施形態に係る電流サンプリング回路では、ノードN2に流れるサンプリング対象の電流が直接キャパシタC1の充電電流を供給しているので、サンプリング対象の電流が小さい場合は、キャパシタC1の充電が完了するまでに非常に長い時間を要してしまう不利益がある。また、大電流のサンプリングが行われた後で小電流のサンプリングが行われる場合、キャパシタC1に蓄積された電荷の放電に非常に長い時間を要してしまう不利益がある。第6の実施形態では、各実施形態のこうした不利益が改善される。
【0076】
図7は、本発明の第6の実施形態に係る電流サンプリング回路100Dの構成の一例を示す回路図である。
図7の電流サンプリング回路100Dでは、図1の電流サンプリング回路100におけるスイッチSW1が演算増幅器2に置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Dは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
演算増幅器2は、本発明のキャパシタ充放電回路の一実施形態である。
【0077】
演算増幅器2は、正入力端子+と負入力端子−との間に入力された差動電圧を増幅して、p型MOSトランジスタM1のゲート端子に出力するとともに、負入力端子−に帰還する。正入力端子+はノードN1に接続される。
【0078】
演算増幅器2のゲインは非常に高いため、その出力電圧が負入力端子−へ負帰還されることにより、負入力端子−の電圧は正入力端子+の電圧とほぼ等しくなるように制御される。すなわち、p型MOSトランジスタM1のゲート電圧はノードN1の電圧と等しくなるように制御され、その過程で、キャパシタC1の電圧V_C1は演算増幅器2により充電または放電される。このように、演算増幅器2は、p型MOSトランジスタM1のゲート端子とノードN1との電圧差に応じてキャパシタC1を充電または放電するキャパシタ充放電回路として機能する。
【0079】
また、演算増幅器2は、図示しない制御回路からの制御信号Scに応じて、入力端子の差動電圧を増幅する通常の状態か、または、出力インピーダンスを高インピーダンスに変化させてキャパシタC1の充放電動作を停止した状態に設定される。動作モードがサンプリング・モードの場合、演算増幅器2は通常の状態に設定され、その他のモード、すなわち電流保持モードおよび電流出力モードにおいては、キャパシタC1の充放電動作を停止した状態に設定される。
【0080】
上述した演算増幅器2を有する電流サンプリング回路100Dによれば、サンプリング対象の電流がキャパシタC1に直接流れなくなり、そのほとんどがp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2の直列回路に流れる。このため、たとえばキャパシタC1に電荷が充電されていない状態でサンプリング・モードが開始された場合、初期時点においてp型MOSトランジスタM1はカットオフしているので、ノードN1の電圧は電流源U1によって基準電位線VSS側へ急速に引き下げられる。これにより、演算増幅器2の入力端子には大きな差動電圧が入力され、その出力電圧は基準電位線VSS側へ急速に低下し、キャパシタC1は急速に充電される。
【0081】
一方、キャパシタC1の電圧が比較的大きい状態で微小な電流のサンプリングが開始された場合には、初期時点においてp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2は非飽和領域で動作するため、ノードN1は電源線VDD側へ急速に引き上げられる。これにより、演算増幅器2の入力端子には大きな差動電圧が入力され、その出力電圧は電源線VDD側へ急速に上昇し、キャパシタC1は急速に放電される。
【0082】
このように、電流のサンプリングが行われる際に、演算増幅器2によってキャパシタC1に対する充電または放電が急速に行われるので、電流サンプリングに要する時間を大幅に短縮することができる。
なお、図7の電流サンプリング回路100Dは、図1の電流サンプリング回路100におけるスイッチSW1が演算増幅器2に置換されたものであるが、上述した第2〜第5の実施形態に係る電流サンプリング回路において同様な置換を行っても同様な効果を得ることができる。
【0083】
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態について述べる。
図8は、本発明の第7の実施形態に係る有機ELパネル等の電流出力型駆動回路200の構成の一例を示すブロック図である。
電流出力型駆動回路200は、書き込み回路30と、基準電流源回路40と、シフトレジスタ50と、レジスタアレイ60と、電流出力型ディジタル−アナログ変換回路(以降、DACと表記する)80−1,80−2,…,80−3,80−4と、電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4とを有する。
基準電流源回路40は、本発明の定電流源の一実施形態である。
レジスタアレイ60は、本発明のレジスタアレイの一実施形態である。
DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4は、本発明の電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の一実施形態である。
電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4は、本発明の電流出力回路の一実施形態である。
【0084】
書き込み回路30は、入力されるmビットの画像データ{Din0 ,Din1 ,…,Din(m−1)}を保持し、保持した画像データをレジスタアレイ60に出力する。
【0085】
基準電流源回路40は、DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4に供給する基準電流を発生する。
【0086】
シフトレジスタ50は、端子Sinに入力されるフラグ信号を順次シフトして、このシフトしたフラグ信号をレジスタアレイ60に供給することにより、書き込み回路30から入力される画像データが書き込まれるレジスタアレイ60の位置(アドレス)を順次選択する。
【0087】
レジスタアレイ60は、書き込み回路30から入力される画像データを、シフトレジスタ50から供給されるフラグ信号に応じて選択されたアドレスに保持する。また、駆動信号を電流出力回路(90−1〜90−4)に保持させる場合において、それぞれ所定のアドレスに保持した画像データを、DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4に出力する。
【0088】
DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4は、レジスタアレイ60から入力される画像データに対応した電流信号を発生し、電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4に出力する。
【0089】
電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4は、DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4から入力される画像データに対応した電流信号をサンプリングして保持し、保持した電流をnチャンネルの出力端子IOUT1,IOUT2,…,IOUTnに出力する。
【0090】
図9は、電流出力回路90−1の構成の一例を示すブロック図である。
電流出力回路90−1は、k個の電流サンプリング回路91−1,91−2,…,91−kを含んだ電流信号保持回路91と、ディスプレイパネルの駆動に必要な耐圧を有するk個のトランジスタ92−1,92−2,…,92−kを含んだトランジスタアレイ92とを有する。
なお、特に図示しないが、他の電流出力回路(90−2〜90−4)も同様な構成を有する。
【0091】
電流サンプリング回路91−1,91−2,…,91−kは、上述した第1〜第6の実施形態の何れかで述べた電流サンプリング回路が適用される。
各電流サンプリング回路のノードN2には、サンプリング対象の電流として、DAC80−1から出力される電流信号DAC_outが入力され、さらに、図示しない制御回路から供給される選択信号S_SELおよび制御信号S_CONTが入力される。各電流サンプリング回路のノードN3からはサンプリングされた電流が出力され、トランジスタ92−1,92−2,…,92−kを介して出力端子IOUT1,IOUT2,…,IOUTkに出力される。
【0092】
上述した構成を有する電流出力型駆動回路200では、レジスタアレイ60に対する画像データの書き込みが行われる場合において、mビットの画像データ{Din0 ,Din1 ,…,Din(m−1)}が書き込み回路30に順次入力されて保持さるとともに、シフトレジスタ50の端子Sinに入力されるフラグ信号が順次シフトされてレジスタアレイ60に供給される。これにより、書き込み回路30に保持された画像データがレジスタアレイ60の一連のアドレスに順次書き込まれる。
【0093】
駆動信号の保持が行われる場合には、レジスタアレイ60の所定のアドレスに書き込まれた画像データが、それぞれ対応するDAC(80−1〜80−4)において電流信号に変換され、電流出力回路(90−1〜90−4)へ順次入力される。
【0094】
この電流信号の入力に伴って、図示しない制御回路からの選択信号S_SELにより、電流サンプリング回路(91−1〜91−k)が順次選択される。選択された電流サンプリング回路はサンプリング・モードに設定され、入力された電流信号のサンプリングが所定の時間行われる。サンプリングの終了後、制御信号S_CONTに応じて内部の各スイッチが制御されて、電流保持モードに設定される。
このようにして、電流出力回路(90−1〜90−4)へ順次入力される電流信号は、内部の電流サンプリング回路(91−1〜91−k)に順次保持される。
【0095】
駆動信号の出力が行われる場合には、図示しない制御回路からの制御信号S_CONTに応じて、電流サンプリング回路(91−1〜91−k)が電流出力モードに設定された状態で、トランジスタアレイ92の各トランジスタ(92−1〜92−k)を駆動する図示しない制御回路からの出力イネーブル信号S_OUTによってトランジスタがオン状態に設定される。これにより、電流出力回路(90−1〜90−4)の各電流サンプリング回路(91−1〜91−k)に保持された電流が、トランジスタアレイ92の各トランジスタ(92−1〜92−k)を介して出力端子(I0UT1〜IOUTn)へ出力される。
【0096】
以上説明したように、図8の電流出力型駆動回路200によれば、DACから出力される駆動用の電流信号が複数の電流サンプリング回路に保持されて、保持された複数の電流信号により複数チャンネルの出力線が同時に駆動される。したがって、1つのDACを用いて複数チャンネルの出力線を同時に駆動することが可能になり、駆動回路に必要とされるDAC回路の数を減らすことができる。これにより、回路規模を縮小化することができ、レイアウト面積を減らすことができる。
【0097】
また、電流信号の保持を行う回路として、上述した第1〜第6の実施形態に係る電流サンプリング回路の何れかが適用されるので、駆動信号の電流レベルを非常に精度良く設定することが可能になる。
【0098】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。
上述した各実施形態において例として示した回路は一例であり、同等な機能を有する別の回路へ任意に改変することが可能である。
【0099】
上述した各実施形態において例として示した回路では、トランジスタとして主にp型MOSトランジスタが用いられているが、本発明はこれに限定されず、他の種々の絶縁ゲート型トランジスタを用いても本発明は実現可能である。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、第1に、電流サンプリング回路において、サンプリング対象の電流とサンプリングした電流との誤差を低減でき、サンプリング精度の高精度化を図ることができる。
第2に、電流出力型駆動回路において、入力データに応じた高精度の出力電流を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図2】図1の電流サンプリング回路における各スイッチの状態と各信号の関係を説明するためのタイミング・チャートである。
【図3】第2の実施形態に係る電流サンプリング回路の2つのp型MOSトランジスタにおいて、ゲート−ソース間電圧が一定に保持された場合におけるドレイン電流とドレイン−ソース間電圧との関係を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図8】本発明の第7の実施形態に係る有機ELパネル等の電流出力型駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図9】図8の電流出力型駆動回路における、電流出力回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図10】一般的に用いられている電流サンプリング回路の回路図である。
【図11】ゲート−ソース間電圧とドレイン−ソース間電圧とが等しい場合、および、ゲート−ソース間電圧が一定に保持された場合における、MOSトランジスタのドレイン電流とドレイン−ソース間電圧との関係を示した図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C…電圧出力回路、2…演算増幅器、11,12…カレントミラー回路、30…書き込み回路、40…基準電流源回路、50…シフトレジスタ、60…レジスタアレイ、80−1〜80−4…DAC、90−1〜90−4…電流出力回路、91…電流信号保持回路、92…トランジスタアレイ、91−1〜91−k,100,100A〜100D…電流サンプリング回路、M1〜M5…p型MOSトランジスタ、SW1〜SW4…スイッチ、C…キャパシタ、U…電流源、Z…負荷
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される電流をサンプリングする電流サンプリング回路と、入力データに応じた電流を生成して複数チャンネルの出力線を駆動する電流出力型駆動回路に係り、たとえば、有機ELディスプレイ表示装置の駆動回路に利用される電流サンプリング回路および電流出力型駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
入力電流をサンプリングして保持する電流サンプリング回路として、たとえば、図10に示す回路が一般的に用いられている。
図10の電流サンプリング回路は、p型MOSトランジスタMaと、キャパシタCaと、スイッチSWa,SWbおよびSWcとを有する。
【0003】
p型MOSトランジスタMaは、電源線VDDとノードNaとの間に接続される。このp型MOSトランジスタMaのゲート端子は、キャパシタCaを介して電源線VDDに接続されるとともに、スイッチSWaを介してノードNaに接続される。スイッチSWbはノードNaとノードNbとの間に接続され、スイッチSWcはノードNaとノードNcとの間に接続される。
【0004】
ノードNbには、サンプリング対象の電流が流れる。図10の例では、このノードNbと基準電位線VSSとの間にサンプリング対象の電流を流すための電流源Uが接続されている。
ノードNcには、電流サンプリング回路によってサンプリングされた電流が流れる。図10の例では、このノードNcと基準電位線VSSとの間に負荷Zが接続されており、電流サンプリング回路においてサンプリングされた電流がこの負荷Zに出力される。
【0005】
図10の電流サンプリング回路において電流のサンプリングが行われる場合、図示しない制御回路によって、スイッチSWaおよびスイッチSWbは導通状態(以降、オン状態と表記する)、スイッチSWcは開放状態(以降、オフ状態と表記する)にそれぞれ設定される。スイッチSWaおよびスイッチSWbを介してキャパシタCaに電流源Uの電流が流れると、このキャパシタCaの充電電圧がp型MOSトランジスタMaのゲート−ソース間に印加されてp型MOSトランジスタMaに電流が流れ始める。p型MOSトランジスタMaのドレイン電流が電流源Uの電流と等しくなったところでキャパシタCaへの充電が終了し、ドレイン電流は一定に保持される。結果として、キャパシタCaには、p型MOSトランジスタMaのドレイン電流とサンプリング対象の電流とが等しくなるように調整された電圧が充電される。
【0006】
サンプリングされた電流が保持される場合には、スイッチSWa〜スイッチSWcが全てオフ状態に設定される。この場合、p型MOSトランジスタMaのゲート端子と電源線VDDとの間のインピーダンスは非常に大きくなるため、キャパシタCaに蓄積された電荷の放電は僅かであり、その電圧はほぼ一定に保持される。
【0007】
サンプリングされた電流が出力される場合には、キャパシタCaに上述の電圧が充電された状態で、スイッチSWaおよびスイッチSWbがオフ状態、スイッチSWcがオン状態にそれぞれ設定される。p型MOSトランジスタMaには、キャパシタCaによって印加されるゲート−ソース間電圧に応じた電流、すなわちサンプリング対象の電流とほぼ等しい電流が流れ、これがスイッチSWcを介して負荷Zに流れる。
【0008】
このように、図10の電流サンプリング回路によれば、サンプリング対象の電流が一旦キャパシタCaの電圧に変換されて保持され、保持されたキャパシタCaの電圧が再び電流に変換されて負荷Zに出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図11は、ゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース間電圧Vdsとが等しい場合、および、ゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された場合における、p型MOSトランジスタMaのドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの関係を示した図である。
曲線CVaは、ゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース間電圧Vdsとが等しい場合の曲線を示し、曲線CVbは、ゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持された場合の曲線を示す。
【0010】
図10の電流サンプリング回路において電流のサンプリングが行われる場合、スイッチSWaが導通することから、p型MOSトランジスタMaのゲート−ソース間電圧Vgsとドレイン−ソース間電圧Vdsとが等しくなり、ドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの関係は曲線CVaに拘束される。曲線CVaにおいて、ドレイン電流Idは、ドレイン−ソース間電圧Vdsを変数とした2次式に似た変化を示す。ドレイン電流Idすなわちサンプル対象の電流が決定されると、この曲線CVaの関係から、ドレイン−ソース間電圧Vdsが決定される。
【0011】
一方、サンプリングされた電流が出力される場合には、ゲート−ソース間電圧Vgsが一定に保持されることから、ドレイン電流Idとドレイン−ソース間電圧Vdsとの関係は曲線CVbに拘束される。曲線CVbにおけるMOSトランジスタの動作領域は、ドレイン−ソース間電圧Vdsの増加に伴ってドレイン電流Idが増加する非飽和領域と、ドレイン−ソース間電圧Vdsの増加に係わらずドレイン電流が一定になる飽和領域とに分けられる。ドレイン電圧とゲート電圧とが等しい場合、MOSトランジスタの動作領域は飽和領域になるので、曲線CVaと曲線CVbとが交わる動作点Paは飽和領域に含まれる。
【0012】
飽和領域においてドレイン電流Idは一定になるので、ノードNcの電圧は、負荷Zのインピーダンスに応じて決定される。このため、サンプル電流出力時におけるノードNcの電圧と、電流サンプリング時におけるノードNbの電圧とは、通常等しくならない。図10の電流サンプリング回路では、ノードNcおよびノードNbがスイッチSWbおよびスイッチSWcを介してp型MOSトランジスタMaのドレインに直結されているので、ノード電圧の違いは、そのままドレイン−ソース間電圧Vdsの違い、すなわちp型MOSトランジスタMaの動作点の違いになる。たとえば図11に示すように、電流サンプリング時における動作点Paは、サンプル電流出力時において動作点Pbに変化する。
【0013】
飽和領域においてドレイン−ソース間電圧Vdsが変化すると、実際にはチャネル長変動効果によってドレイン電流Idも僅かに変化する。たとえば図11に示すように、動作点Paと動作点Pbとにおいてドレイン−ソース間電圧Vdsに電圧差ΔVの変化が生じた場合、ドレイン電流Idにも電流差ΔIの変化が生じる。この電流差ΔIは、電流サンプリングの誤差になる。
【0014】
さらに、ドレイン−ソース間電圧Vdsに変化が生じると、ドレイン−ゲート間に存在する寄生的なキャパシタを通じて流れる電流によりキャパシタCaの電圧が変化し、ゲート−ソース間電圧Vgsが変化することによって、ドレイン電流Idが変化してしまう現象が起こる。こうしたドレイン電流Idの変化も、電流サンプリングの誤差になる。
【0015】
このように、図10の電流サンプリング回路では、電流サンプリング時におけるノードNbの電圧とサンプリング電流出力時におけるノードNcの電圧との電圧差が、そのままp型MOSトランジスタMaのドレイン−ソース間電圧Vdsの変化になり、この変化によって、サンプリング対象の電流とサンプリング電流との誤差が増大してしまう不利益がある。
また、負荷Zのインピーダンス変化によってノードNcの電圧が変化した場合にも、この影響を直接受けてp型MOSトランジスタMaのゲート−ソース間電圧Vgsが変化してしまうので、出力するサンプリング電流が変化してしまう不利益がある。
【0016】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、サンプリング対象の電流とサンプリングした電流との誤差を低減できる高精度な電流サンプリング回路を提供することにある。
また、第2の目的は、入力データに応じた高精度の出力電流を生成することができる電流出力型駆動回路を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電流サンプリング回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と第1のノードとの間に接続された第1のスイッチと、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第1のスイッチ、第2のスイッチ、および第3のスイッチを開放状態に制御し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御する制御回路とを有する。
【0018】
本発明の第1の観点に係る電流サンプリング回路によれば、上記所定のレベルの電流のサンプリングが行われる第1の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチが導通状態、第3のスイッチが開放状態に制御される。これにより、第2のノードを流れるサンプリング対象の電流が、第1のスイッチおよび第2のスイッチを経てキャパシタに流れて、キャパシタが充電される。この充電電圧をゲート端子に受けて、第1の絶縁ゲート型トランジスタは導通状態になる。また、電圧出力回路がゲート端子に出力する電圧によって、第2の絶縁ゲート型トランジスタは導通状態になる。これにより、サンプリング対象の電流は、電源線から第1の絶縁ゲート型トランジスタ、第2の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2のスイッチを経て第2のノードに流れる。サンプリング対象の電流が全てこの経路に流れると、キャパシタに流れる電流は枯渇して、キャパシタの充電が終了する。
【0019】
この時、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタは、第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力される電圧出力回路の電圧によって、何れも飽和領域で動作する。したがって、第2のノードに電圧の変動が生じても、その電圧変動は第2の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧の変動に変換されるので、第1の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧に変動が生じ難くなる。
【0020】
また、サンプリング対象の電流が上記所定のレベルの電流に対して増加または減少した場合には、これに応じて電圧出力回路の電圧も変化する。このため、たとえば、電流の変化後においても、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタの飽和領域での動作が保たれる。
【0021】
サンプリングされた電流が保持される第2の動作モードでは、第1のスイッチ、第2のスイッチ、および第3のスイッチが全て開放状態に制御される。この状態において、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線とのインピーダンスが高くなるので、キャパシタの電圧は一定に保持され易くなる。
【0022】
保持された電流が出力される第3の動作モードでは、第1のスイッチおよび第2のスイッチが開放状態、第3のスイッチが導通状態に制御される。第1の絶縁ゲート型トランジスタはキャパシタに保持された電圧によって導通状態となり、第2の絶縁ゲート型トランジスタは、電圧出力回路によってゲート端子に出力される電圧により導通状態になるので、第3のノードには、電源線から第1の絶縁ゲート型トランジスタ、第2の絶縁ゲート型トランジスタおよび第3のスイッチを経て電流が流れる。この第3のノードに流れる電流は、キャパシタに保持された電圧によって決まる電流であり、サンプリング対象の電流とほぼ等しくなる。
【0023】
この時、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタは、第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力される電圧出力回路の電圧によって、何れも飽和領域で動作する。したがって、第3のノードに電圧の変動が生じても、その電圧変動は第2の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧の変動に変換されるので、第1の絶縁ゲート型トランジスタに加わる電圧に変動が生じ難くなる。
【0024】
また、サンプリング対象の電流が上記所定のレベルの電流に対して増加または減少した場合には、これに応じて電圧出力回路の電圧も変化する。このため、たとえば、電流の変化後においても、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタの飽和領域での動作が保たれる。
【0025】
本発明の第2の観点に係る電流サンプリング回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子の電圧と第1のノードの電圧との電圧差に応じてキャパシタを充電または放電し、入力される制御信号に応じてこの充放電動作を実行または停止するキャパシタ充放電回路と、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、第1のノードと第2のノードとの間に接続された第2のスイッチと、第1のノードと第3のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を実行させる上記制御信号を出力し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第2のスイッチおよび第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力する制御回路とを有する。
【0026】
また、第1および第2の観点に係る電流サンプリング回路の電圧出力回路は、入力電流に応じた電流を出力する第2のカレントミラー回路と、第2のカレントミラー回路の電流入力端子と電源線との間に接続され、ゲート端子にキャパシタの充電電圧が入力された第4の絶縁ゲート型トランジスタと、第2のカレントミラー回路の電流出力端子と電源線との間に接続され、ゲート端子の電圧がこの電流出力端子の電圧に応じて可変され、可変された電圧を上記第2の絶縁ゲート方トランジスタのゲート端子へ出力する第5の絶縁ゲート型トランジスタとを含んでも良い。
【0027】
本発明の第3の観点に係る電流出力型駆動回路は、入力データに応じて、複数チャネルの電流を出力する電流出力型駆動回路であって、入力データを保持するレジスタアレイと、一定電流を生成する定電流源と、レジスタアレイの保持データ、および定電流源が生成した電流を入力し、この入力電流を、入力した保持データに応じたレベルを有する出力電流に変換する電流出力型ディジタル−アナログ変換回路と、電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の出力電流を保持データごとにサンプリングし、サンプリングした出力電流値で複数チャネルの出力線を駆動する電流出力回路とを有し、電流出力回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と第1のノードとの間に接続された第1のスイッチと、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第1のスイッチ、第2のスイッチ、および第3のスイッチを開放状態に制御し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第1のスイッチおよび第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御する制御回路とを含む。
【0028】
本発明の第4の観点に係る電流出力型駆動回路は、入力データに応じて、複数チャネルの電流を出力する電流出力型駆動回路であって、入力データを保持するレジスタアレイと、一定電流を生成する定電流源と、レジスタアレイの保持データ、および定電流源が生成した電流を入力し、この入力電流を、入力した保持データに応じたレベルを有する出力電流に変換する電流出力型ディジタル−アナログ変換回路と、電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の出力電流を保持データごとにサンプリングし、サンプリングした出力電流値で複数チャネルの出力線を駆動する電流出力回路とを有し、電流出力回路は、電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と電源線との間に接続されたキャパシタと、第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子の電圧と第1のノードの電圧との電圧差に応じてキャパシタを充電または放電し、入力される制御信号に応じてこの充放電動作を実行または停止するキャパシタ充放電回路と、第1の絶縁ゲート型トランジスタと第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、サンプリングされた電流が流れる第3のノードと第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、第1のノードと第2のノードとの間に接続された第2のスイッチと、第1のノードと第3のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、第2のスイッチを導通状態、第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を実行させる上記制御信号を出力し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、第2のスイッチおよび第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、第2のスイッチを開放状態、第3のスイッチを導通状態に制御するとともに、キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力する制御回路とを含む。
【0029】
また、第1および第2の観点に係る電流サンプリング回路、ならびに第3および第4の観点に係る電流出力型駆動回路の上記電圧出力回路は、第1の動作モードにおいて上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合に、第1の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧を、第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力しても良い。
さらに、第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび第2の絶縁ゲート型トランジスタは、互いのゲート幅の比またはゲート長の比の一方または両方が、上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる比に設定されても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の7つの実施形態について、それぞれ図面を参照しながら述べる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電流サンプリング回路100の構成の一例を示す回路図である。
図1に示す電流サンプリング回路100は、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2と、キャパシタC1と、スイッチSW1〜スイッチSW3と、電圧出力回路1とを有する。
p型MOSトランジスタM1は、本発明の第1の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタM2は、本発明の第2の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
スイッチSW1は、本発明の第1のスイッチの一実施形態である。
スイッチSW2は、本発明の第2のスイッチの一実施形態である。
スイッチSW3は、本発明の第3のスイッチの一実施形態である。
キャパシタC1は、本発明のキャパシタの一実施形態である。
電圧出力回路1は、本発明の電圧出力回路の一実施形態である。
【0031】
p型MOSトランジスタM1は、電源線VDDとノードN1との間に接続される。キャパシタC1は、p型MOSトランジスタM1のゲート端子と電源線VDDとの間に接続される。p型MOSトランジスタM2は、p型MOSトランジスタM1とノードN1との接続線上に挿入される。すなわち、p型MOSトランジスタM2のソース端子がp型MOSトランジスタM1のドレイン端子に接続され、p型MOSトランジスタM2のドレイン端子がノードN1に接続される。
【0032】
スイッチSW1は、p型MOSトランジスタM1のゲート端子とノードN1との間に接続される。スイッチSW2は、サンプリング対象の電流が流れるノードN2とノードN1との間に接続される。スイッチSW3は、サンプリングされた電流が流れるノードN3とノードN1との間に接続される。
これらのスイッチは、たとえば、p型やn型のMOSトランジスタを用いて構成される。
【0033】
電圧出力回路1は、p型MOSトランジスタM2のゲート端子にバイアス電圧を出力する回路である。電圧出力回路1が出力するバイアス電圧は、サンプリング対象の電流に応じて変化するとともに、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させるように調整される。なお、この所定のレベルとは、サンプリングの対象とする任意の電流に応じて適当に定められる任意の電流レベルを意味する。
たとえば、サンプリング対象の電流がこの所定レベルから増大した場合、これに応じてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧を基準電位線VSS側に引き下げて、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2を増大させる。これにより、サンプリング対象の電流が増加した場合でも、p型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させる。
逆に、サンプリング対象の電流がこの所定レベルから減少した場合には、これに応じてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧を電源線VDD側に引き上げて、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2を減少させる。これにより、サンプリング対象の電流が減少した場合において、p型MOSトランジスタM2の動作領域が非飽和領域へ移行してしまうことを防止する。
【0034】
また、図1において特に図示していないが、電流サンプリング回路100には、スイッチSW1〜スイッチSW3の状態(オン状態またはオフ状態)を制御するための制御回路が含まれる。
この制御回路は、電流のサンプリングを行う場合に、スイッチSW1およびスイッチSW2をオン状態、スイッチSW3をオフ状態に制御する。サンプリングした電流を保持する場合には、スイッチSW1〜スイッチSW3を全てオフ状態に制御する。サンプリングした電流を出力する場合には、スイッチSW1およびスイッチSW2をオフ状態、スイッチSW3をオン状態に制御する。
【0035】
また、図1において図示しているように、ノードNbと基準電位線VSSとの間には、サンプリング対象の電流を流すための電流源Uが接続されている。ノードNcと基準電位線VSSとの間には、電流サンプリング回路100においてサンプリングされた電流が流れる負荷Zが接続されている。
【0036】
上述した図1の電流サンプリング回路100の動作を説明する。
図2は、図1の電流サンプリング回路100におけるスイッチSW1〜スイッチSW3の状態と各信号の関係を説明するためのタイミング・チャートである。図2(A)〜(F)は、順番に、スイッチSW1〜スイッチSWの状態、ノードN1の電圧V_N1、ノードN1に流れる電流I_N1、キャパシタC1の電圧V_C1を示している。
【0037】
図2のタイミング・チャートにおける初期の状態において、スイッチSW1〜スイッチSW3は全てオフ状態になっており、キャパシタC1の電荷は全て放電された状態になっている。
【0038】
時刻T1において、電流のサンプリングを行う動作モード(以降、サンプリング・モードと呼ぶ)が開始されると、スイッチSW1およびスイッチSW2がオン状態に制御され、サンプリング対象の電流I_N1がスイッチSW1およびスイッチSW2を介してキャパシタC1に流れ込む。この電流I_N1によってキャパシタC1が充電されて、キャパシタ電圧V_C1が時間とともに増大する。そして、キャパシタ電圧V_C1がp型MOSトランジスタM1のしきい電圧に達すると、p型MOSトランジスタM1がオン状態に変化する。このとき、p型MOSトランジスタM2は、電圧出力回路1から出力されるバイアス電圧によって飽和領域へ移行するので、電流I_N1の一部は、電源線VDDからp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を介してノードN1に流れる。p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作し、これらのトランジスタに流れる電流がサンプリング対象の電流I_N1と等しくなったところで、キャパシタC1に流れる電流は枯渇する。その後、キャパシタC1の電圧V_C1は一定電圧値Vgs1に保持される。
【0039】
時刻T2において、サンプリング電流を保持するモード(以降、電流保持モードと呼ぶ)に動作モードが移行すると、先ずスイッチSW1がオフ状態に制御され、続く時刻T3において、スイッチSW2がオフ状態に制御される。
スイッチSW2がスイッチSW1に対して先にオフ状態になると、この期間中キャパシタC1に充電された電荷がp型MOSトランジスタM2を通して放電されてしまいキャパシタC1の電圧が変動することになる。したがって、電流のサンプリングを終了する際に、スイッチSW1をスイッチSW2に先んじてオフ状態へ変更することにより、キャパシタC1の電圧変動を防止することができる。
【0040】
時刻T3においてスイッチSW1〜スイッチSW3が全てオフ状態になると、p型MOSトランジスタM1のゲート端子と電源線VDDとの間のインピーダンスが非常に大きくなるため、キャパシタC1に蓄積された電荷はほぼ一定に保持される。
【0041】
時刻T4において、保持したサンプリング電流を出力するモード(以降、電流出力モードと呼ぶ)に動作モードが移行すると、スイッチSW3がオン状態に制御される。このとき、p型MOSトランジスタM2は、電圧出力回路1から出力されるバイアス電圧によって飽和領域で動作するので、p型MOSトランジスタM1のドレイン電流Id_M1は、p型MOSトランジスタM2およびスイッチSW3を介して負荷Zに流れる。このドレイン電流Id_M1は、キャパシタC1の電圧V_C1に応じて決まる電流値、すなわちサンプリング対象の電流I_N1とほぼ等しい電流値を有する。
【0042】
以上説明したように、図1の電流サンプリング回路100によれば、サンプリング・モードにおいて、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作し、キャパシタC1にはサンプリング対象の電流に応じた電圧が充電される。電流保持モードにおいては、p型MOSトランジスタM1のゲート端子と電源線VDDとの間のインピーダンスが非常に大きくなるため、キャパシタC1に蓄積された電荷がほぼ一定に保持される。電流出力モードにおいては、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作し、出力されるサンプリング電流はキャパシタC1の電圧V_C1に応じた電流値、すなわちサンプリング対象とされた電流とほぼ等しい電流値を有する。
したがって、サンプリング・モードと電流出力モードとにおけるノードN1の電圧が異なっている場合でも、p型MOSトランジスタM2が飽和領域で動作していることから、これらの電圧差のほとんどはp型MOSトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧Vds_M2の電圧差に変換される。このため、p型MOSトランジスタM1のドレイン電圧はこの2つの動作モードでほぼ同じになり、p型MOSトランジスタM1のドレイン−ソース間電圧Vds_M1の変動は非常に小さくなる。加えて、ドレイン−ソース間電圧Vds_M1が微小に変動しても、p型MOSトランジスタM1が飽和領域で動作しているので、ドレイン電流Id_M1の変動は微小になる。すなわち、p型MOSトランジスタM1のドレイン電流Id_M1がノードN1の電圧変動に影響され難くなり、サンプリング対象の電流とサンプリングした電流との誤差を非常に小さくすることができる。
【0043】
また、図1の電流サンプリング回路100と図10の回路とを比較して、追加される回路はp型MOSトランジスタM2と電圧出力回路1だけであり、大きな面積を必要とするキャパシタなどの素子を追加する必要がない。すなわち、電流サンプリング回路100は簡易な回路で実現可能なので、レイアウト面積の増大を抑えることができる。
【0044】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について述べる。
第2の実施形態に係る電流サンプリング回路は、たとえば図1の電流サンプリング回路100と同様な構成を有している。
ただし、電圧出力回路1が出力するバイアス電圧は、少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧に調整される。
【0045】
図3(A)は、p型MOSトランジスタM1のゲート−ソース間電圧、すなわちキャパシタCの電圧V_C1が電圧値Vgs1の場合における、ドレイン電流Id_M1とドレイン−ソース間電圧Vds_M1との関係を示すグラフである。
p型MOSトランジスタM1の動作領域は、ドレイン−ソース間電圧Vds_M1がピンチオフ電圧Vsat1より大きい範囲において飽和領域となり、これより小さい範囲において非飽和領域となる。飽和領域におけるドレイン電流Id_M1は、ほぼ一定電流値Isになる。
【0046】
この図3(A)の例において、電圧出力回路1の出力バイアス電圧は、p型MOSトランジスタM1の動作点が、このピンチオフ電圧Vsat1の動作点Psat1に対して飽和領域側の所定近傍に位置する動作点P1となるように調整される。
【0047】
ピンチオフ電圧Vsat1は、p型MOSトランジスタM1のしきい電圧Vthおよびゲート−ソース間電圧Vgs1を用いて、たとえば次式のように表すことができる。
【0048】
【数1】
Vsat1 = Vgs1 − Vth ・・・(1)
【0049】
動作点P1のドレイン−ソース電圧Vds1は、このピンチオフ電圧Vsat1より所定の電圧値ΔVdsだけ大きい値に設定される。
【0050】
【数2】
Vds1 = Vsat1 + ΔVds = Vgs1 − Vth + ΔVds ・・・(2)
【0051】
p型MOSトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧Vds2は、p型MOSトランジスタM1のドレイン−ソース電圧Vds1およびゲート−ソース間電圧Vgs1を用いて、次式のように表される。
【0052】
【数3】
Vds2 = Vgs1 − Vds1 = Vth − ΔVds ・・・(3)
【0053】
したがって、電流値Isのサンプリング電流に対するp型MOSトランジスタM2のドレイン−ソース間電圧Vds2が、たとえばp型MOSトランジスタM1のしきい電圧Vthより僅かに小さい電圧となるように電圧出力回路1の出力バイアス電圧を調整することによって、このサンプリング電流におけるp型MOSトランジスタM1の動作点を、p型MOSトランジスタM1がピンチオフする動作点の近傍に設定することができる。
【0054】
サンプリング電流がこの電流値Isより大きくなった場合は、電圧出力回路1においてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧が基準電位線VSS側に引き下げられ、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2が増大する。これにより、サンプリング電流が電流値Isより大きくなった場合でも、p型MOSトランジスタM2を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させることができる。
逆に、サンプリング電流がこの電流値Isより小さくなった場合には、電圧出力回路1においてp型MOSトランジスタM2のゲート電圧が電源線VDD側に引き上げられて、そのゲート−ソース間電圧Vgs_M2が減少する。これにより、サンプリング電流が電流値Isより小さくなった場合において、p型MOSトランジスタM2の動作領域が非飽和領域へ移行してしまうことを防止できる。
【0055】
以上はp型MOSトランジスタM1の動作点の設定に関する説明であるが、p型MOSトランジスタM1に加えて、p型MOSトランジスタM2の動作点も飽和領域と非飽和領域との境界に設定することが可能である。
【0056】
図3(B)は、p型MOSトランジスタM2のゲート−ソース間電圧が電圧値Vgs2の場合における、ドレイン電流Id_M2とドレイン−ソース間電圧Vds_M2との関係を示すグラフである。
p型MOSトランジスタM2の動作領域は、ドレイン−ソース間電圧Vds_M2がピンチオフ電圧Vsat2より大きい範囲において飽和領域となり、これより小さい範囲において非飽和領域となる。飽和領域におけるドレイン電流Id_M2は、ほぼ一定の電流値Isを有する。
【0057】
式(3)の電圧値Vds2と電流値Isは既に決まっているので、後はp型トランジスタM2のゲート−ソース間の電圧値Vgs2と、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2のサイズ比(ゲート幅比やゲート長比)とを適当に定めることにより、p型MOSトランジスタM2の動作点P2を、ピンチオフ動作点Psat2の飽和領域側の所定近傍に配置させることが可能である。
【0058】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係る電流サンプリング回路によれば、サンプリング・モードおよび電流出力モードにおいてp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2が飽和領域と非飽和領域との境界で動作するので、そのドレイン−ソース間電圧を極力小さくすることができる。これにより、電流サンプリング回路の動作が可能なノードN1の電圧範囲を広くすることができる。また、ノードN1の電圧範囲が同一の場合に対して必要な電源電圧を低くすることができるので、回路の低電圧化を図ることができる。
【0059】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について述べる。
第3の実施形態では、上述した第1および第2の実施形態における電圧出力回路の構成がより具体化される。
【0060】
図4は、本発明の第3の実施形態に係る電流サンプリング回路100Aの構成の一例を示す回路図である。
図4の電流サンプリング回路100Aでは、図1の電流サンプリング回路100における電圧出力回路1が電圧出力回路1Aに置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Aは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
【0061】
図4の例において、電圧出力回路1Aは、p型MOSトランジスタM3とカレントミラー回路11とを有する。
p型MOSトランジスタM3は、本発明の第3の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
カレントミラー回路11は、本発明の第1のカレントミラー回路の一実施形態である。
【0062】
カレントミラー回路11は、サンプリング対象の電流を入力し、この入力電流に応じた電流I11を出力する。
p型MOSトランジスタM3は、カレントミラー回路11の電流出力端子と電源線VDDとの間に接続され、ゲート端子の電圧がこの電流出力端子に接続される。また、p型MOSトランジスタM3のゲート端子とカレントミラー回路11の電流出力端子との接続点は、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に接続される。
【0063】
なお、p型MOSトランジスタM3のサイズ(チャネル幅やチャネル長など)は、少なくとも所定レベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させるように調整される。また、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2のサイズ比が第2の実施形態で述べたように調整されている場合には、これに合わせて、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させるように、p型MOSトランジスタM3のサイズが調整される。
【0064】
電流サンプリング回路100Aによれば、その電圧出力回路1Aにおいて、サンプル対象の電流が直接カレントミラー回路11に入力されている。p型MOSトランジスタM3には、このサンプル対象の電流に応じたカレントミラー回路11の出力電流I11が流れる。そして、出力電流I11に応じて発生したp型MOSトランジスタM3のゲート電圧が、バイアス電圧としてp型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給される。このように、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給するバイアス電圧を、サンプル対象の電流に追従して変化させることができる。
【0065】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について述べる。
第3の実施形態に係る電流サンプリング回路100Aでは、電圧出力回路1Aのカレントミラー回路11にサンプル対象の電流が直接入力されているため、電流のサンプリングが終了した後、電流保持モードや電流出力モードにおいてサンプル対象の電流に変動が生じると、この変動に応じて電圧出力回路1Aの出力バイアス電圧が変動し、結果として電流サンプリングの誤差を発生させてしまう不利益がある。第4の実施形態では、第3の実施形態のこうした不利益が改善される。
【0066】
図5は、本発明の第4の実施形態に係る電流サンプリング回路100Bの構成の一例を示す回路図である。
図5の電流サンプリング回路100Bでは、図1の電流サンプリング回路100における電圧出力回路1が電圧出力回路1Bに置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Bは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
【0067】
電圧出力回路1Bは、p型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5と、カレントミラー回路12とを有する。
p型MOSトランジスタM4は、本発明の第4の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
p型MOSトランジスタM5は、本発明の第5の絶縁ゲート型トランジスタの一実施形態である。
カレントミラー回路12は、本発明の第2のカレントミラー回路の一実施形態である。
【0068】
p型MOSトランジスタM4は、カレントミラー回路12の電流入力端子と電源線VDDとの間に接続され、ゲート端子にキャパシタC1の充電電圧が入力される。
p型MOSトランジスタM5は、カレントミラー回路12の電流出力端子と電源線VDDとの間に接続され、ゲート端子がこの電流出力端子に接続される。p型MOSトランジスタM5のゲート端子とカレントミラー回路12の電流出力端子との接続点は、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に接続される。
【0069】
なお、p型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5のサイズ(チャネル幅やチャネル長など)は、少なくとも所定レベルの電流がサンプリングされる場合において、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域で動作させるように調整される。
また、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2のサイズ比が第2の実施形態で述べたように調整されている場合には、これに合わせて、p型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2を飽和領域と非飽和領域との境界で動作させるように、p型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5のサイズが調整される。
【0070】
電流サンプリング回路100Bによれば、その電圧出力回路1Bにおいて、キャパシタC1の充電電圧に応じた電流がp型MOSトランジスタM4に流れてカレントミラー回路12に入力され、これに応じた電流I12がカレントミラー回路12の電流出力端子から出力される。p型MOSトランジスタM5のゲート端子には、この電流I12に応じた電圧が発生し、バイアス電圧としてp型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給される。
このように、p型MOSトランジスタM2のゲート端子に供給するバイアス電圧を、キャパシタC1の充電電圧に応じて発生するので、バイアス電圧をサンプリング対象の電流に追従して変化させることができる。
また、サンプリング後にサンプル対象の電流が変化しても、キャパシタC1の充電電圧はほぼ一定に保たれるので、これに応じて発生するバイアス電圧もほぼ一定に保たれる。したがって、サンプリング後におけるサンプル対象の電流の変化に影響を受けることなく、適切なバイアス電圧を発生することができる。
【0071】
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態について述べる。
第4の実施形態に係る電流サンプリング回路100Bでは、電流保持モードにおいてp型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5に電流が流れており、これにより電力が無駄に消費される不利益がある。第5の実施形態では、第4の実施形態におけるこうした不利益が改善される。
【0072】
図6は、本発明の第5の実施形態に係る電流サンプリング回路100Cの構成の一例を示す回路図である。
図5の電流サンプリング回路100Cでは、図1の電流サンプリング回路100における電圧出力回路1が電圧出力回路1Cに置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Cは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
【0073】
電圧出力回路1Cは、図5における電圧出力回路1Bのカレントミラー回路12の電流入力端子とp型MOSトランジスタM4との接続線上に、スイッチSW4が挿入された構成を有している。
【0074】
このスイッチSW4は、図示しない制御回路により、電流保持モードが開始される際にオン状態からオフ状態へ制御され、電流保持モードが終了される際にオフ状態からオン状態へ制御される。
したがって、電流保持モードにおいてp型MOSトランジスタM4およびp型MOSトランジスタM5に流れる電流が遮断されるので、これらのトランジスタに流れる電流により無駄に消費されていた電力を削減することができる。
【0075】
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について述べる。
第1〜第5の実施形態に係る電流サンプリング回路では、ノードN2に流れるサンプリング対象の電流が直接キャパシタC1の充電電流を供給しているので、サンプリング対象の電流が小さい場合は、キャパシタC1の充電が完了するまでに非常に長い時間を要してしまう不利益がある。また、大電流のサンプリングが行われた後で小電流のサンプリングが行われる場合、キャパシタC1に蓄積された電荷の放電に非常に長い時間を要してしまう不利益がある。第6の実施形態では、各実施形態のこうした不利益が改善される。
【0076】
図7は、本発明の第6の実施形態に係る電流サンプリング回路100Dの構成の一例を示す回路図である。
図7の電流サンプリング回路100Dでは、図1の電流サンプリング回路100におけるスイッチSW1が演算増幅器2に置き換えられている。その他、電流サンプリング回路100Dは電流サンプリング回路100と同等な構成を有している。
演算増幅器2は、本発明のキャパシタ充放電回路の一実施形態である。
【0077】
演算増幅器2は、正入力端子+と負入力端子−との間に入力された差動電圧を増幅して、p型MOSトランジスタM1のゲート端子に出力するとともに、負入力端子−に帰還する。正入力端子+はノードN1に接続される。
【0078】
演算増幅器2のゲインは非常に高いため、その出力電圧が負入力端子−へ負帰還されることにより、負入力端子−の電圧は正入力端子+の電圧とほぼ等しくなるように制御される。すなわち、p型MOSトランジスタM1のゲート電圧はノードN1の電圧と等しくなるように制御され、その過程で、キャパシタC1の電圧V_C1は演算増幅器2により充電または放電される。このように、演算増幅器2は、p型MOSトランジスタM1のゲート端子とノードN1との電圧差に応じてキャパシタC1を充電または放電するキャパシタ充放電回路として機能する。
【0079】
また、演算増幅器2は、図示しない制御回路からの制御信号Scに応じて、入力端子の差動電圧を増幅する通常の状態か、または、出力インピーダンスを高インピーダンスに変化させてキャパシタC1の充放電動作を停止した状態に設定される。動作モードがサンプリング・モードの場合、演算増幅器2は通常の状態に設定され、その他のモード、すなわち電流保持モードおよび電流出力モードにおいては、キャパシタC1の充放電動作を停止した状態に設定される。
【0080】
上述した演算増幅器2を有する電流サンプリング回路100Dによれば、サンプリング対象の電流がキャパシタC1に直接流れなくなり、そのほとんどがp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2の直列回路に流れる。このため、たとえばキャパシタC1に電荷が充電されていない状態でサンプリング・モードが開始された場合、初期時点においてp型MOSトランジスタM1はカットオフしているので、ノードN1の電圧は電流源U1によって基準電位線VSS側へ急速に引き下げられる。これにより、演算増幅器2の入力端子には大きな差動電圧が入力され、その出力電圧は基準電位線VSS側へ急速に低下し、キャパシタC1は急速に充電される。
【0081】
一方、キャパシタC1の電圧が比較的大きい状態で微小な電流のサンプリングが開始された場合には、初期時点においてp型MOSトランジスタM1およびp型MOSトランジスタM2は非飽和領域で動作するため、ノードN1は電源線VDD側へ急速に引き上げられる。これにより、演算増幅器2の入力端子には大きな差動電圧が入力され、その出力電圧は電源線VDD側へ急速に上昇し、キャパシタC1は急速に放電される。
【0082】
このように、電流のサンプリングが行われる際に、演算増幅器2によってキャパシタC1に対する充電または放電が急速に行われるので、電流サンプリングに要する時間を大幅に短縮することができる。
なお、図7の電流サンプリング回路100Dは、図1の電流サンプリング回路100におけるスイッチSW1が演算増幅器2に置換されたものであるが、上述した第2〜第5の実施形態に係る電流サンプリング回路において同様な置換を行っても同様な効果を得ることができる。
【0083】
<第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態について述べる。
図8は、本発明の第7の実施形態に係る有機ELパネル等の電流出力型駆動回路200の構成の一例を示すブロック図である。
電流出力型駆動回路200は、書き込み回路30と、基準電流源回路40と、シフトレジスタ50と、レジスタアレイ60と、電流出力型ディジタル−アナログ変換回路(以降、DACと表記する)80−1,80−2,…,80−3,80−4と、電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4とを有する。
基準電流源回路40は、本発明の定電流源の一実施形態である。
レジスタアレイ60は、本発明のレジスタアレイの一実施形態である。
DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4は、本発明の電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の一実施形態である。
電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4は、本発明の電流出力回路の一実施形態である。
【0084】
書き込み回路30は、入力されるmビットの画像データ{Din0 ,Din1 ,…,Din(m−1)}を保持し、保持した画像データをレジスタアレイ60に出力する。
【0085】
基準電流源回路40は、DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4に供給する基準電流を発生する。
【0086】
シフトレジスタ50は、端子Sinに入力されるフラグ信号を順次シフトして、このシフトしたフラグ信号をレジスタアレイ60に供給することにより、書き込み回路30から入力される画像データが書き込まれるレジスタアレイ60の位置(アドレス)を順次選択する。
【0087】
レジスタアレイ60は、書き込み回路30から入力される画像データを、シフトレジスタ50から供給されるフラグ信号に応じて選択されたアドレスに保持する。また、駆動信号を電流出力回路(90−1〜90−4)に保持させる場合において、それぞれ所定のアドレスに保持した画像データを、DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4に出力する。
【0088】
DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4は、レジスタアレイ60から入力される画像データに対応した電流信号を発生し、電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4に出力する。
【0089】
電流出力回路90−1,90−2,…,90−3,90−4は、DAC80−1,80−2,…,80−3,80−4から入力される画像データに対応した電流信号をサンプリングして保持し、保持した電流をnチャンネルの出力端子IOUT1,IOUT2,…,IOUTnに出力する。
【0090】
図9は、電流出力回路90−1の構成の一例を示すブロック図である。
電流出力回路90−1は、k個の電流サンプリング回路91−1,91−2,…,91−kを含んだ電流信号保持回路91と、ディスプレイパネルの駆動に必要な耐圧を有するk個のトランジスタ92−1,92−2,…,92−kを含んだトランジスタアレイ92とを有する。
なお、特に図示しないが、他の電流出力回路(90−2〜90−4)も同様な構成を有する。
【0091】
電流サンプリング回路91−1,91−2,…,91−kは、上述した第1〜第6の実施形態の何れかで述べた電流サンプリング回路が適用される。
各電流サンプリング回路のノードN2には、サンプリング対象の電流として、DAC80−1から出力される電流信号DAC_outが入力され、さらに、図示しない制御回路から供給される選択信号S_SELおよび制御信号S_CONTが入力される。各電流サンプリング回路のノードN3からはサンプリングされた電流が出力され、トランジスタ92−1,92−2,…,92−kを介して出力端子IOUT1,IOUT2,…,IOUTkに出力される。
【0092】
上述した構成を有する電流出力型駆動回路200では、レジスタアレイ60に対する画像データの書き込みが行われる場合において、mビットの画像データ{Din0 ,Din1 ,…,Din(m−1)}が書き込み回路30に順次入力されて保持さるとともに、シフトレジスタ50の端子Sinに入力されるフラグ信号が順次シフトされてレジスタアレイ60に供給される。これにより、書き込み回路30に保持された画像データがレジスタアレイ60の一連のアドレスに順次書き込まれる。
【0093】
駆動信号の保持が行われる場合には、レジスタアレイ60の所定のアドレスに書き込まれた画像データが、それぞれ対応するDAC(80−1〜80−4)において電流信号に変換され、電流出力回路(90−1〜90−4)へ順次入力される。
【0094】
この電流信号の入力に伴って、図示しない制御回路からの選択信号S_SELにより、電流サンプリング回路(91−1〜91−k)が順次選択される。選択された電流サンプリング回路はサンプリング・モードに設定され、入力された電流信号のサンプリングが所定の時間行われる。サンプリングの終了後、制御信号S_CONTに応じて内部の各スイッチが制御されて、電流保持モードに設定される。
このようにして、電流出力回路(90−1〜90−4)へ順次入力される電流信号は、内部の電流サンプリング回路(91−1〜91−k)に順次保持される。
【0095】
駆動信号の出力が行われる場合には、図示しない制御回路からの制御信号S_CONTに応じて、電流サンプリング回路(91−1〜91−k)が電流出力モードに設定された状態で、トランジスタアレイ92の各トランジスタ(92−1〜92−k)を駆動する図示しない制御回路からの出力イネーブル信号S_OUTによってトランジスタがオン状態に設定される。これにより、電流出力回路(90−1〜90−4)の各電流サンプリング回路(91−1〜91−k)に保持された電流が、トランジスタアレイ92の各トランジスタ(92−1〜92−k)を介して出力端子(I0UT1〜IOUTn)へ出力される。
【0096】
以上説明したように、図8の電流出力型駆動回路200によれば、DACから出力される駆動用の電流信号が複数の電流サンプリング回路に保持されて、保持された複数の電流信号により複数チャンネルの出力線が同時に駆動される。したがって、1つのDACを用いて複数チャンネルの出力線を同時に駆動することが可能になり、駆動回路に必要とされるDAC回路の数を減らすことができる。これにより、回路規模を縮小化することができ、レイアウト面積を減らすことができる。
【0097】
また、電流信号の保持を行う回路として、上述した第1〜第6の実施形態に係る電流サンプリング回路の何れかが適用されるので、駆動信号の電流レベルを非常に精度良く設定することが可能になる。
【0098】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。
上述した各実施形態において例として示した回路は一例であり、同等な機能を有する別の回路へ任意に改変することが可能である。
【0099】
上述した各実施形態において例として示した回路では、トランジスタとして主にp型MOSトランジスタが用いられているが、本発明はこれに限定されず、他の種々の絶縁ゲート型トランジスタを用いても本発明は実現可能である。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、第1に、電流サンプリング回路において、サンプリング対象の電流とサンプリングした電流との誤差を低減でき、サンプリング精度の高精度化を図ることができる。
第2に、電流出力型駆動回路において、入力データに応じた高精度の出力電流を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図2】図1の電流サンプリング回路における各スイッチの状態と各信号の関係を説明するためのタイミング・チャートである。
【図3】第2の実施形態に係る電流サンプリング回路の2つのp型MOSトランジスタにおいて、ゲート−ソース間電圧が一定に保持された場合におけるドレイン電流とドレイン−ソース間電圧との関係を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図7】本発明の第6の実施形態に係る電流サンプリング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図8】本発明の第7の実施形態に係る有機ELパネル等の電流出力型駆動回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図9】図8の電流出力型駆動回路における、電流出力回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図10】一般的に用いられている電流サンプリング回路の回路図である。
【図11】ゲート−ソース間電圧とドレイン−ソース間電圧とが等しい場合、および、ゲート−ソース間電圧が一定に保持された場合における、MOSトランジスタのドレイン電流とドレイン−ソース間電圧との関係を示した図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C…電圧出力回路、2…演算増幅器、11,12…カレントミラー回路、30…書き込み回路、40…基準電流源回路、50…シフトレジスタ、60…レジスタアレイ、80−1〜80−4…DAC、90−1〜90−4…電流出力回路、91…電流信号保持回路、92…トランジスタアレイ、91−1〜91−k,100,100A〜100D…電流サンプリング回路、M1〜M5…p型MOSトランジスタ、SW1〜SW4…スイッチ、C…キャパシタ、U…電流源、Z…負荷
Claims (20)
- 電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と上記電源線との間に接続されたキャパシタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と上記第1のノードとの間に接続された第1のスイッチと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタと上記第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、
少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、上記サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと上記第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、
サンプリングされた電流が流れる第3のノードと上記第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、
電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、上記第1のスイッチおよび上記第2のスイッチを導通状態、上記第3のスイッチを開放状態に制御し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、上記第1のスイッチ、上記第2のスイッチ、および上記第3のスイッチを開放状態に制御し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、上記第1のスイッチおよび上記第2のスイッチを開放状態、上記第3のスイッチを導通状態に制御する制御回路と
を有する電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、上記第1の動作モードにおいて上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合に、上記第1の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧を、上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する、
請求項1に記載の電流サンプリング回路。 - 上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタは、互いのゲート幅の比またはゲート長の比の一方または両方が、上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる比に設定された、
請求項2に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、
上記サンプリング対象の電流を入力し、当該入力電流に応じた電流を出力する第1のカレントミラー回路と、
上記第1のカレントミラー回路の電流出力端子と上記電源線との間に接続され、ゲート端子の電圧が当該電流出力端子の電圧に応じて可変され、当該可変された電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子へ出力する第3の絶縁ゲート型トランジスタとを含む、
請求項1に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、上記キャパシタの充電電圧に応じて変化する電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子へ出力する、
請求項1に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、
入力電流に応じた電流を出力する第2のカレントミラー回路と、
上記第2のカレントミラー回路の電流入力端子と上記電源線との間に接続され、ゲート端子に上記キャパシタの充電電圧が入力された第4の絶縁ゲート型トランジスタと、
上記第2のカレントミラー回路の電流出力端子と上記電源線との間に接続され、ゲート端子の電圧が当該電流出力端子の電圧に応じて可変され、当該可変された電圧を上記第2の絶縁ゲート方トランジスタのゲート端子へ出力する第5の絶縁ゲート型トランジスタとを含む、
請求項5に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、上記第4の絶縁ゲート型トランジスタと上記第2のカレントミラー回路の電流入力端子との接続線上に挿入された第4のスイッチを含み、
上記制御回路は、上記第2の動作モードを開始する場合に、上記第4のスイッチを導通状態から開放状態へ制御し、上記第2の動作モードを終了する場合に、上記第4のスイッチを開放状態から導通状態へ制御する、
請求項6に記載の電流サンプリング回路。 - 電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と上記電源線との間に接続されたキャパシタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子の電圧と上記第1のノードの電圧との電圧差に応じて上記キャパシタを充電または放電し、入力される制御信号に応じて当該充放電動作を実行または停止するキャパシタ充放電回路と、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタと上記第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、
少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、上記サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと上記第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、
サンプリングされた電流が流れる第3のノードと上記第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、
上記第1のノードと上記第2のノードとの間に接続された第2のスイッチと、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、上記第2のスイッチを導通状態、上記第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、上記キャパシタ充放電回路の充放電を実行させる上記制御信号を出力し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、上記第2のスイッチおよび上記第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、上記キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、上記第2のスイッチを開放状態、上記第3のスイッチを導通状態に制御するとともに、上記キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力する制御回路と
を有する電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、上記第1の動作モードにおいて上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合に、上記第1の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧を、上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する、
請求項8に記載の電流サンプリング回路。 - 上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタは、互いのゲート幅の比またはゲート長の比の一方または両方が、上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる比に設定された、
請求項9に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、
上記サンプリング対象の電流を入力し、当該入力電流に応じた電流を出力する第1のカレントミラー回路と、
上記第1のカレントミラー回路の電流出力端子と上記電源線との間に接続され、ゲート端子の電圧が当該電流出力端子の電圧に応じて可変され、当該可変された電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子へ出力する第3の絶縁ゲート型トランジスタとを含む、
請求項8に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、上記キャパシタの充電電圧に応じて変化する電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子へ出力する、
請求項8に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、
入力電流に応じた電流を出力する第2のカレントミラー回路と、
上記第2のカレントミラー回路の電流入力端子と上記電源線との間に接続され、ゲート端子に上記キャパシタの充電電圧が入力された第4の絶縁ゲート型トランジスタと、
上記第2のカレントミラー回路の電流出力端子と上記電源線との間に接続され、ゲート端子の電圧が当該電流出力端子の電圧に応じて可変され、当該可変された電圧を上記第2の絶縁ゲート方トランジスタのゲート端子へ出力する第5の絶縁ゲート型トランジスタとを含む、
請求項12に記載の電流サンプリング回路。 - 上記電圧出力回路は、上記第4の絶縁ゲート型トランジスタと上記第2のカレントミラー回路の電流入力端子との接続線上に挿入された第4のスイッチを含み、
上記制御回路は、上記第2の動作モードを開始する場合に、上記第4のスイッチを導通状態から開放状態へ制御し、上記第2の動作モードを終了する場合に、上記第4のスイッチを開放状態から導通状態へ制御する、
請求項13に記載の電流サンプリング回路。 - 入力データに応じて、複数チャネルの電流を出力する電流出力型駆動回路であって、
上記入力データを保持するレジスタアレイと、
一定電流を生成する定電流源と、
上記レジスタアレイの保持データ、および上記定電流源が生成した電流を入力し、当該入力電流を、入力した保持データに応じたレベルを有する出力電流に変換する電流出力型ディジタル−アナログ変換回路と、
上記電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の出力電流を上記保持データごとにサンプリングし、サンプリングした出力電流値で複数チャネルの出力線を駆動する電流出力回路とを有し、
上記電流出力回路は、
電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と上記電源線との間に接続されたキャパシタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と上記第1のノードとの間に接続された第1のスイッチと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタと上記第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、
少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、上記サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと上記第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、
サンプリングされた電流が流れる第3のノードと上記第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、
電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、上記第1のスイッチおよび上記第2のスイッチを導通状態、上記第3のスイッチを開放状態に制御し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、上記第1のスイッチ、上記第2のスイッチ、および上記第3のスイッチを開放状態に制御し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、上記第1のスイッチおよび上記第2のスイッチを開放状態、上記第3のスイッチを導通状態に制御する制御回路とを含む、
電流出力型駆動回路。 - 上記電圧出力回路は、上記第1の動作モードにおいて上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合に、上記第1の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧を、上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する、
請求項15に記載の電流出力型駆動回路。 - 上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタは、互いのゲート幅の比またはゲート長の比の一方または両方が、上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる比に設定された、
請求項16に記載の電流出力型駆動回路。 - 入力データに応じて、複数チャネルの電流を出力する電流出力型駆動回路であって、
上記入力データを保持するレジスタアレイと、
一定電流を生成する定電流源と、
上記レジスタアレイの保持データ、および上記定電流源が生成した電流を入力し、当該入力電流を、入力した保持データに応じたレベルを有する出力電流に変換する電流出力型ディジタル−アナログ変換回路と、
上記電流出力型ディジタル−アナログ変換回路の出力電流を上記保持データごとにサンプリングし、サンプリングした出力電流値で複数チャネルの出力線を駆動する電流出力回路とを有し、
上記電流出力回路は、
電源線と第1のノードとの間に接続された第1の絶縁ゲート型トランジスタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子と上記電源線との間に接続されたキャパシタと、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子の電圧と上記第1のノードの電圧との電圧差に応じて上記キャパシタを充電または放電し、入力される制御信号に応じて当該充放電動作を実行または停止するキャパシタ充放電回路と、
上記第1の絶縁ゲート型トランジスタと上記第1のノードとの接続線上に挿入された第2の絶縁ゲート型トランジスタと、
少なくとも所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域で動作させる電圧であって、サンプリング対象の電流に応じて変化する電圧を上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する電圧出力回路と、上記サンプリング対象の電流が流れる第2のノードと上記第1のノードとの間に接続された第2のスイッチと、
サンプリングされた電流が流れる第3のノードと上記第1のノードとの間に接続された第3のスイッチと、
上記第1のノードと上記第2のノードとの間に接続された第2のスイッチと、上記第1のノードと上記第3のノードとの間に接続された第3のスイッチと、電流のサンプリングを行う第1の動作モードにおいて、上記第2のスイッチを導通状態、上記第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、上記キャパシタ充放電回路の充放電を実行させる上記制御信号を出力し、サンプリングした電流を保持する第2の動作モードにおいて、上記第2のスイッチおよび上記第3のスイッチを開放状態に制御するとともに、上記キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力し、保持したサンプリング電流を出力する第3の動作モードにおいて、上記第2のスイッチを開放状態、上記第3のスイッチを導通状態に制御するとともに、上記キャパシタ充放電回路の充放電を停止させる上記制御信号を出力する制御回路とを含む、
電流出力型駆動回路。 - 上記電圧出力回路は、上記第1の動作モードにおいて上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合に、上記第1の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる電圧を、上記第2の絶縁ゲート型トランジスタのゲート端子に出力する、
請求項18に記載の電流出力型駆動回路。 - 上記第1の絶縁ゲート型トランジスタおよび上記第2の絶縁ゲート型トランジスタは、互いのゲート幅の比またはゲート長の比の一方または両方が、上記所定のレベルの電流がサンプリングされる場合において上記第2の絶縁ゲート型トランジスタを飽和領域と非飽和領域との境界で動作させる比に設定された、
請求項19に記載の電流出力型駆動回路。
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JP2002258726A JP2004096683A (ja) | 2002-09-04 | 2002-09-04 | 電流サンプリング回路およびそれを用いた電流出力型駆動回路 |
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---|---|---|---|---|
JP2009159611A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Toppoly Optoelectronics Corp | トランジスタ出力回路と方法 |
-
2002
- 2002-09-04 JP JP2002258726A patent/JP2004096683A/ja active Pending
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