JP2004095714A - 化合物半導体装置 - Google Patents

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杉浦 政幸
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Abstract

【課題】バンプによるフリップチップ実装でありながら、熱抵抗を低減することができ、かつ、機械的強度も向上させた化合物半導体装置を実現する。
【解決手段】半絶縁性基板上に複数の単位トランジスタ20からなる高周波電力増幅トランジスタが形成された隣接する複数の単位トランジスタ20を1ユニットとして複数ユニットに区分し、各ユニットの接地用パッド開孔部10a上に共通のバンプ12を設け、隣接するユニットのバンプ12周縁部が互いに接するように設ける。各ユニットは行、列のマトリックス状に区分されている。各ユニットのバンプ12は、フリップチップ実装の押圧により、変形して隣接するユニットのバンプ12aはバンプ周縁部と互いに結合して一体化する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化合物半導体装置に関し、特に高周波電力増幅器をヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(以下、単にトランジスタと称する)で構成した化合物半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話を代表として携帯端末装置に、この種の化合物半導体装置が用いられているが、携帯端末装置の小型化に伴い、この化合物半導体装置も小型化が進められている。そのため、化合物半導体装置をモジュール基板などの回路基板に実装する際には、従来の金ワイヤを用いた方法から、金ワイヤの代わりにバンプを使用したフリップチップ実装が用いられるようになってきている。
【0003】
このようなフリップチップ実装によれば、回路基板は金ワイヤをボンディングするために必要なボンディング領域が不用になり、化合物半導体装置とほぼ同じ面積があればよく小型化が可能となる。
【0004】
しかし、このようなフリップチップ実装においては、熱抵抗の増大という問題がある。すなわち化合物半導体装置は、小型化が進む一方で同じ性能を維持する必要があるため、トランジスタの電力密度は増加の一途をたどっている。その結果として、トランジスタの電力消費に伴って発生した熱を効率よく放熱すること、すなわち熱抵抗を低減することが重要な課題となっている。
【0005】
この様な問題を解決するための化合物半導体装置の一例が、特開2000−106386号公報に開示されている。この化合物半導体装置は、発熱源である個々のトランジスタの各エミッタ電極直上にバンプを形成し、このバンプを回路基板に接合することにより、トランジスタの熱抵抗の低減を図り、安定動作を実現するようにしたものである。しかし、以下のような問題がある。
【0006】
その第一の問題は、個々のトランジスタの熱抵抗の不均一性があげられる。
【0007】
つまり個々のトランジスタの各エミッタ直上に設けられたバンプは、放熱の面では有効であるが、多数のバンプが個々に存在しているために、化合物半導体装置が実装される回路基板の実装表面の平坦性が極めて良くなければ化合物半導体装置と回路基板との接合状態にばらつきが発生する。しかし、回路基板の平坦性は、その製造技術によって左右され、実際には数μmから10μm程度の凹凸の存在は避けられない。
【0008】
また、多数のバンプを一様な高さに形成することは極めて困難で、バンプの高さはばらついている。従って、フリップチップ実装時の押圧によりバンプが変形し、バンプの高さのばらつき、および回路基板の実装表面の多少の凹凸は吸収できるものの、化合物半導体装置のバンプと回路基板との接合状態にばらつきは避けられず、この結果、個々のトランジスタの熱抵抗にばらつきが生じ、最も熱抵抗の高いトランジスタの動作が回路性能を律捉してしまうという問題が生じる。
【0009】
第二の問題は、バンプと回路基板の接合部の機械的強度の不均一性があげられる。
【0010】
つまり、上記第一の問題で述べたように、化合物半導体装置におけるバンプ高さのばらつき、および回路基板の実装表面の凹凸によりバンプ回路基板との接合強度にはばらつきが生じてしまうことは避けられない。また、はんだ実装持の加熱や個々のトランジスタの発熱により、化合物半導体装置と回路基板は熱膨張と熱収縮を繰り返しており、化合物半導体装置の材料であるGaAs熱膨張係数は5.0×10−6/℃で、回路基板の材料であるアルミナの熱膨張係数は7.0×10−6/℃と異なっている。そのためバンプにはせん断応力が絶えず加わっている。
【0011】
この結果、化合物半導体装置のバンプと回路基板との接合部の機械的強度にばらつきがあれば、最も弱い接合部から破壊が進むことは容易に想像される。また、破壊にまで至らなくとも、接合部が弱くなれば熱的な接合も弱まり、さらに上記第一の問題である熱的不均一性を増長することとなる。これは、熱抵抗の不均一性を増長し、さらにせん断応力が大きくなるという悪循環を起こし、最終的には破壊に至るものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の化合物半導体装置では、回路基板との実装において化合物半導体装置のバンプと回路基板との接合の不均一性が生ずる。そのため、個々のトランジスタの熱抵抗の不均一性による化合物半導体装置の回路動作不具合と、機械的な接合強度の不均一性による化合物半導体装置の破壊の問題がある。
【0013】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、個々のトランジスタの熱抵抗を均一に低減でき、かつ、化合物半導体装置のバンプと回路基板との接合部の機械的強度を向上することができる化合物半導体装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の化合物半導体装置は、半絶縁性基板上に複数の単位トランジスタからなる高周波電力増幅トランジスタが形成された化合物半導体装置において、前記隣接する複数の単位トランジスタを1ユニットとして複数ユニットに区分し、各ユニットにおける複数の単位トランジスタのエミッタ直上に共通のバンプを、隣接するユニットのバンプ周縁部が互いに接するように設けてなることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、前記隣接する複数の単位トランジスタの熱抵抗を均一に低減することができ、且つ前記化合物半導体装置のバンプと回路基板との接合部の機械的強度を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の化合物半導体装置に係る第1の実施の形態を図1乃至図5を参照して説明する。ここで、第1の実施の形態の化合物半導体装置としては、GaAs基板上にInGaPエミッタからなるヘテロ接合バイポーラトランジスタにより、出力1ワット級の高周波電力増幅器を形成した例である。また、この高周波電力増幅器は、二段の増幅器で構成されており、前段増幅器は6個のトランジスタ、後段増幅器は48個のトランジスタで構成されている。
【0018】
図1はその化合物半導体装置におけるパッド配置図である。
【0019】
図1に示すように、半絶縁性基板1上の周辺部には、給電用パッド2、入力パッド3、制御信号用パッド4、ダミーパッド5、出力パッド6、整合回路用パッド7などが配置されている。
【0020】
また、半絶縁性基板1上の一辺側で周辺部より一段内側には、6個の単位トランジスタ20より構成される前段トランジスタ8が配置されて、対向辺の一段内側には、4個の単位トランジスタ20を1ユニットとし、且つ12ユニットより構成される後段トランジスタ9が2行6列のマトリックス状に配置され、前段トランジスタ8および後段トランジスタ9の各ユニット上に接地用パッド10bが配置されている。
【0021】
そして、給電用パッド2は前段トランジスタ8のコレクタ電極に接続され、入力パッド3は前段トランジスタ8のベース電極に接続され、出力パッド6は後段トランジスタ9のコレクタ電極に接続されている。また、制御信号用パッド4はバイアス供給回路を介して前段トランジスタ8と後段トランジスタ9のベース電極に接続され、整合回路用パッド7はキャパシタを介して前段トランジスタ8のコレクタ電極と、同じくキャパシタを介して後段トランジスタ9と接続されている。
【0022】
また、接地用パッド10bは前段トランジスタ8および後段トランジスタ9のエミッタ電極11と電気的に接続されている。なお、各パッドの寸法は約100μm角の形状を有し、各パッド上にはバンプ12が形成されている。
【0023】
図2は図1における後段トランジスタ9のうちA−aに沿った行方向の2ユニットの一部を示す概略断面図である。
【0024】
各ユニットの単位トランジスタ20は、図2に示すように、半絶縁性基板1上にn型コレクタ層13a、p型ベース層14a、n型エミッタ層11aが順次形成されている。
【0025】
このn型コレクタ層13aの両側にはコレクタ電極13が、p型ベース層14aの両側にはベース電極14がそれぞれ形成され、n型エミッタ層11a直上にはエミッタ電極11が形成されている。
【0026】
そして、ここでは、2行2列の4個の単位トランジスタ20からなる各ユニットは素子分離15により電気的に絶縁されている。
【0027】
さらに、半絶縁性基板1の表面にはポリイミド等を材料とする第一の表面保護層16aが形成されている。この第一の表面保護層16aには、エミッタ電極11とのコンタクトのためのコンタクトホール17が形成されている。
【0028】
そして、この第一の表面保護層16a上には単位トランジスタ20の4個を1ユニットとした各ユニットを覆うように金等を材料とする接地用パッド10bが選択的に形成されている。この接地用パッド10bはコンタクトホール17によりエミッタ電極11と電気的に接続されている。接地用パッド10bの上面にはコンタクトホール17の形状にならい凹部18が形成される。接地用パッド10bの上には、パッドとその他の配線を保護するためのポリイミド等を材料とする第二の表面保護層16bが形成され、接地用パッド10b上に接地用パッド開孔部(約80um)10aが設けられる。
【0029】
さらに、接地用パッド開孔部10a上には化合物半導体装置を回路基板(図示せず)に接合するためのバンプ12が形成されている。
【0030】
なお、給電用パッド2、入力パッド3、制御信号用パッド4、ダミーパッド5、出力パッド6、整合回路用パッド7も同様に金等の材料からなり、第一の表面保護層16a上に選択的に形成されて第一の表面保護層16aの内部の配線と接続され、各パッド上にはバンプ12が形成されている。
【0031】
図3(a)はフリップチップ実装前の後段トランジスタ9部分の平面図である。図3(b)はフリップチップ実装後の後段トランジスタ9部分の平面図である。図4は図3(a)のB−bに沿った概略断面図である。図5は図3(b)のC−cに沿った概略断面図である。
【0032】
図3(a)および図4に示すように、後段トランジスタの各ユニットの各接地用パッド開孔部10a上には、バンプ12が形成されている。
【0033】
このバンプ12は直径約85μmの金ワイヤの先端をボール状に加工し、各パッドにそのボール状の金ボールを接合後、金ワイヤと切り離すことで形成される。この金ボールは接合時の圧着により変形し、圧着後の形状は直径約100μm、高さ約20μmの円盤状となり、これがバンプ12となる。
【0034】
また、後段トランジスタ9の接地用パッド開孔部10aは約100μm間隔で形成されており、この接地用パッド開孔部10a上に形成されたバンプ12は、図3(a)および図4に示すように、互いに隣接するバンプ12の周辺部が接した状態になっている。
【0035】
また、前段トランジスタ8にも同様に接地用パッド開孔部10a上にバンプ12を設けているが、前段トランジスタ8では通常は大きな発熱は見られないことから、従来と同様に前段トランジスタ8の位置とは別に半絶縁性基板1上に接地用パッド開孔部10aを設けておいても構わない。
【0036】
このような化合物半導体装置1を回路基板にフリップチップ実装した場合、実装時の押圧により互いに隣接するバンプ12の周辺部が接した円盤状の各バンプ12は、さらに上下に潰され横方向、すなわち半絶縁性基板1平面と水平方向に押し広げられる。その結果、図3(b)および図5に示すように、周辺部が接した状態だけの各バンプ12は、4個のバンプ12aに囲まれた中央領域に隙間19を残して互いに結合し、略一体化した一枚の板状となる。
【0037】
上記第1の実施の形態の化合物半導体装置によれば、後段トランジスタ9を構成する複数の単位トランジスタ20のうち4個を1ユニットとして12ユニットに区分し、各ユニットに共通の接地用パッド開孔部10aを介して1個のバンプ12を形成している。そのため、単位トランジスタ20の各々に接地用パッドを形成する場合に比較してバンプ数が少なくなりバンプ高さの均一性の向上が図れ、回路基板の平坦性の影響も受けにくくなる。そのため、バンプ12と回路基板との接合部の均一性が向上している。
【0038】
しかも、化合物半導体装置と回路基板をフリップチップ実装する前にバンプ12の周辺部が互いに接するように形成しているため、実装後は略一体化した板状バンプ12aになる。
【0039】
そのため、隣接するバンプ12の周辺部の結合部分も放熱に対して有効に作用するため、後段トランジスタ9の個々の単位トランジスタ20の熱抵抗は低減している。
【0040】
また、後段トランジスタ9は、略一体化した一枚の板状バンプ12aで全体が覆われた構造であるため、回路基板側の凹凸によりバンプ12aと回路基板との接合が不均一となったとしても、バンプ12aの半導体チップ1に水平方向の熱抵抗も低減していることから、後段トランジスタ9の個々の単位トランジスタ20の熱抵抗の均一性が図られる。
【0041】
さらに,バンプ12aと回路基板との接合部の機械的強度についても、バンプ12aが一体化した一枚の板状の大きな面でバンプ12aと回路基板が接合された状態となっているため、一部のバンプが破損することは極めて少ない。
【0042】
また、半絶縁性基板1内の周辺部より一段内側に後段トランジスタ9を設け、且つバンプ12を多量に設けているので、フリップチップ実装時に半絶縁性基板1を押圧する際の安定度が増し、半絶縁性基板1自体の機械的強度も向上し、押圧時に半絶縁性基板1が破壊する恐れも少なくなる。
【0043】
さらには、図3(b)に示したように、隣接する4個のバンプ12aの隙間19は、放熱面においては、一見すると不利なように思われるが、本発明者による熱抵抗モデルを用いた計算では、隙間のない板状構造との差は殆ど見られないことがわかった。
【0044】
しかも、マイクロ波のような高周波では金属中を流れる電流に表皮効果が現れるため、かえってバンプ12aの隙間19により表面積が増し、電流を流す経路として有効に働き、高周波で発生する寄生抵抗を低減することができる。
【0045】
また、隙間19を持った板状構造を金メッキなどの方法を用いて形成することは可能であろうが、厚さ20μmもの金メッキを形成し、かつ、隙間19を精度良く形成するには高度な技術を必要とし、容易に実現することはできないが、本発明によればワイヤ先端部にボールを形成し、これをパッド上に接合させた後、ワイヤから切り離すことにより円盤状で隙間19を持ったバンプ構造を安価でしかも簡単に形成できる。
【0046】
さらには、接地用パッド開孔部10a上にエミッタ電極11のコンタクトホール17にならって生じた凹部18をそのまま残しているため、この凹部18にバンプ12aが食い込むことにより接地用パッド10bとバンプ12aの接合部の機会的強度が向上し、せん断応力に抗する十分な強度を有する。従って、化合物半導体装置を回路基板にフリップチップ実装する際の押圧時に、後段トランジスタ9の接地用パッド10b上のバンプ12同士が互いに押し合うことにより、バンプ12に大きなせん断応力が加わっても、バンプ12が一体化する前に半絶縁性基板からとれてしまう恐れはない。
【0047】
しかも、この凹部18は接地用パッド10bとバンプ12aの接続面積を増大させることにもつながるため、熱的な結合が増大し放熱効果が向上する。
【0048】
なお、上記第1の実施の形態において、接地用パッド開孔部10a表面に周知の光リソグラフィ法により微細な凹凸を意識的に形成してもよい。
【0049】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の化合物半導体装置に係る第2の実施の形態を図6を参照して説明する。この第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態と同じく高周波用電力増幅器であるが、出力が4ワット級と大きな出力電力を出力できる設計となっていることである。
【0050】
図6はその高周波電力増幅器における半絶縁性基板1上のパッド配置図である。この第2の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係るパッド配置図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
【0051】
図6に示すように、第1の実施の形態と同じく前段トランジスタ8aと後段トランジスタ9aを有した二段増幅器であるが、大電力を出力するため前段トランジスタ8aは8個の単位トランジスタからなり、後段トランジスタ9aは96個の単位トランジスタからなり、単位トランジスタ20の数が第1の実施の形態より増加している。
【0052】
そして、後段トランジスタ9aは、単位トランジスタ20の6個を1ユニットとして共通の接地用パット開孔部10a上にバンプ12を配置しているが、後段トランジスタ9aは単位トランジスタが96個あるため、各ユニットが2行8列のマトリックス状の配置となり列の端部におけるトランジスタユニットおよび放熱を兼ねたバンプ12の一部が半絶縁性基板1上の周辺部に位置することになる。
【0053】
そのため、後段トランジスタ9aの各ユニットの接地用パッド開孔部10a上にはバンプ12が配置されているが、多数のバンプ12のうち、半絶縁性基板1の一段内側に設けられているバンプ12は、バンプ12を回路基板にフリップチップ実装する際の安定性や半絶縁性基板1の機械的強度の向上に有効であるが、半絶縁性基板1の周辺部に位置するバンプ12は、バンプ12を回路基板にフリップチップ実装する際の押圧時に不均一に押圧されるため半絶縁性基板1が傾いてしまうということが考えられる。
【0054】
この場合、半絶縁性基板1の周辺部の傾いた方のバンプ12が過度に潰れてしまい、回路基板の隣接する配線パターン(図示せず)と短絡不良を起こすか、あるいは最悪の場合、半絶縁性基板1が破断するなどの問題が起こる。
【0055】
この問題に対応するため、半絶縁性基板1の四隅には、例えば図6で示すように、紙面上で左上に給電用パッド2、左下に制御信号用パッド4、右上にダミーパッド5、右下にダミーパッド5と必ず孤立したバンプ12を形成し、さらに、半絶縁性基板1の対向する少なくとも二辺上の片側には後段トランジスタ9aを配置しないようにしてある。
【0056】
さらに、バンプ12は半絶縁性基板1の出力パッド6の配置された辺の中心軸に対して少なくとも一軸対称性を有するように配置してある。
【0057】
このようにバンプ12を配置することにより、少なくとも高密度に配置されたバンプ12の殆どは実装冶具の下に入ることになる上、バンプ12の一軸対称性、四隅の孤立したバンプ12により、フリップチップ実装時に半絶縁性基板1が傾くという問題は回避できる。
【0058】
上述した第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、大電力を出力するために、後段トランジスタ9aの単位トランジスタ20が多数形成され、半絶縁性基板1上の周辺部まで形成されていても、隣接するバンプ12の周辺部の接合部分も放熱に対して有効に作用するため、後段トランジスタ9aの個々の単位トランジスタ20の熱抵抗は低減させることができる。
【0059】
また、後段トランジスタ9aは、略一体化した一枚の板状のバンプで全体が覆われた構造であるため、回路基板側の凹凸によりバンプ12と回路基板との接合が不均一となったとしても、バンプ12の水平方向の熱抵抗も低減していることから、前記後段トランジスタ9aの個々の単位トランジスタ20の熱抵抗の均一性が図れる。
【0060】
さらに,バンプ12aと回路基板との接合部の機械的強度についても、バンプ12aが一体化した一枚の板状の大きな面でバンプ12aと回路基板が接合された状態となっているため、一部のバンプが破損する恐れは極めて少ない。
【0061】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の化合物半導体装置に係る第3の実施の形態を図7を参照して説明する。図7はその半絶縁性基板1上のパッド配置図である。この第3の実施の形態の各部について、図6の第2の実施の形態に係るパッド配置図の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明は省略する。
【0062】
図7に示すように、この第3の実施の形態が、第2の実施の形態と異なる点は、大きな出力電力を出力するための後段トランジスタ9bの単位トランジスタ20が6個で構成される各ユニットを2行8列のマトリックス状に配置にするのではなく、半絶縁性基板1上の中央部に後段トランジスタ9bの各ユニットを4行4列のマトリックス状の配置すなわち略正方形状に形成したことである。
【0063】
このように、後段トランジスタ9bを半絶縁性基板1の中央部に略正方形状に配置することにより、バンプ12と回路基板をフリップチップ実装する際に、後段トランジスタ9bにおけるバンプ12は均一に押圧される。その結果、実装する際の半絶縁性基板の安定性やバンプ12と回路基板の接合部の機械的強度がさらに向上する。
【0064】
上述した第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、大電力を出力するために、後段トランジスタ9bの単位トランジスタ20が多数形成されていても、隣接するバンプ12が放熱に対して有効に作用するため、後段トランジスタ9aの個々の単位トランジスタ20の熱抵抗は低減させることができる。
【0065】
また、後段トランジスタ9bは、略一体化した一枚の板状のバンプで全体が覆われた構造であるため、回路基板側の凹凸によりバンプ12と回路基板との接合が不均一となったとしても、バンプ12の水平方向の熱抵抗も低減していることから、前記後段トランジスタ9aの個々の単位トランジスタ20の熱抵抗の均一性が図れる。
【0066】
さらに,バンプ12aと回路基板との接合部の機械的強度についても、バンプ12aが一体化した一枚の板状の大きな面でバンプ12aと回路基板が接合された状態となっているため、一部のバンプが破損する恐れは極めて少ない。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、個々の単位トランジスタの熱抵抗を均一に低減することができ、且つ、バンプと回路基板との接合部の機械的強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物半導体装置に係る第1の実施の形態のパッド配置図。
【図2】図1における後段トランジスタ9のうちA−aに沿った行方向の2ユニットの一部を示す概略断面図。
【図3】フリップチップ実装前の後段トランジスタ9部分の平面図およびフリップチップ実装後の後段トランジスタ9部分の平面図。
【図4】図3(a)のB−bに沿った概略断面図。
【図5】図3(b)のC−cに沿った概略断面図。
【図6】本発明の化合物半導体装置に係る第2の実施の形態のパッド配置図。
【図7】本発明の化合物半導体装置に係る第3の実施の形態のパッド配置図。
【符号の説明】
1 半絶縁性基板
2 給電用パッド
3 入力パッド
4 制御信号用パッド
5 ダミー用パッド
6 出力パッド
7 整合回路用パッド
8、8a 前段トランジスタ
9、9a、9b 後段トランジスタ
10a 接地用パッド開孔部
10b 接地用パッド
11 エミッタ電極
11a n型エミッタ層
12 バンプ(フリップチップ実装前)
12a バンプ(フリップチップ実装後)
13 コレクタ電極
13a n型コレクタ層
14 ベース電極
14a p型ベース層
15 素子分離
16a 第一の表面保護層
16b 第二の表面保護層
17 コンタクトホール
18 凹部
19 隙間
20 単位トランジスタ

Claims (7)

  1. 半絶縁性基板上に複数の単位トランジスタからなる高周波電力増幅トランジスタが形成された化合物半導体装置において、
    前記隣接する複数の単位トランジスタを1ユニットとして複数ユニットに区分し、各ユニットにおける複数の単位トランジスタのエミッタ直上に共通のバンプを、隣接するユニットのバンプ周縁部が互いに接するように設けてなることを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記複数の単位トランジスタは、行、列のマトリックス状に形成され、且つ前記ユニットも行、列のマトリックス状に区分されてなることを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置。
  3. 前記各ユニットのバンプは、各ユニットにおける複数の単位トランジスタのエミッタ直上に共通に設けられたパッドを介して設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の化合物半導体装置。
  4. 前記パッドは、前記バンプとの接触面に凹部を有することを特徴とする請求項3記載の化合物半導体装置。
  5. 前記各ユニットのバンプは、フリップチップ実装の押圧により、変形して隣接するユニットのバンプ周縁部と互いに結合して一体化してなることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  6. 前記バンプは、スタッドバンプであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  7. 前記隣接する各ユニットのバンプは、基板最外周にはなく、かつ、少なくとも一つの基板の中心軸に対し、対称性を有して配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
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