JP2004092143A - 作業機のブラケット構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラケット板の端部までの距離が短くても、母材との溶接部の亀裂発生を防止できるブラケット構造を提供する。
【解決手段】母材40aaに溶接手段で固着した一対のブラケット板55a間にピン46を挿通させて、シリンダ57の荷重をこのピン46及びブラケット55aを介して母材40aaに受承させる作業機のブラケット構造において、ブラケット55の前記シリンダ57の延在方向とは反対方向の端部には、前記母材40aaへの突き当て部の幅方向寸法を増大させる増幅部55cを設け、このブラケット55の端部と前記母材40aaとの溶接ビードを前記増幅部55cの全長に及ぶように設ける構成としている。
【選択図】 図1
【解決手段】母材40aaに溶接手段で固着した一対のブラケット板55a間にピン46を挿通させて、シリンダ57の荷重をこのピン46及びブラケット55aを介して母材40aaに受承させる作業機のブラケット構造において、ブラケット55の前記シリンダ57の延在方向とは反対方向の端部には、前記母材40aaへの突き当て部の幅方向寸法を増大させる増幅部55cを設け、このブラケット55の端部と前記母材40aaとの溶接ビードを前記増幅部55cの全長に及ぶように設ける構成としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベルのように作業機構を備えた作業機に設けられている油圧シリンダやリンク等を連結するためのブラケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は油圧ショベルの側面図を示す。この図において、1は走行体、2は走行体1に旋回可能に取付けられた旋回体である。4はブーム、5はアーム、6はバケット、7はブームを俯仰動させるためのブームシリンダ、8はアームを回動するためのアームシリンダ、9はバケットを回動するためのバケットシリンダ、10はリンクを示し、これ等でもって作業機構3を構成している。また、11はアームシリンダのボトム側が連結されるブラケット、12はバケットシリンダのボトム側が連結されるブラケット、13はアームシリンダ8のロッド側が連結されるブラケット、14はブーム4の先端とアーム5の連結ピンである。
【0003】
図13は油圧ショベルに取付けられる作業機構の他の例を示す。前記作業機構3と異なり、ブームを2分割して構成したものであり、図12と同等のものには同じ符号を付し説明は省略する。
【0004】
この図13において、40は2分割ブームで、第1ブーム40aと第2ブーム40bがピン43で連結され、第2ブーム40bの後端ピン44及び第1ブーム40aに設けられたブラケット45の連結ピン46との間がポジショニングシリンダ47で連結されて構成されている。41は第1ブーム40aのフート連結ピン、42はブームシリンダ7の旋回体側の連結ピンでそれぞれ不図示の旋回体2に設けられたブラケットに連結される。
【0005】
この2分割型ブームにすることにより、例えば掘削リーチが必要な作業の場合には、ポジショニングシリンダ47は縮められて第2ブーム40bの先端ピン14の位置が第1ブーム40aのフートピン41から遠ざかるように位置決めされる。また、例えば掘削深さが欲しい作業の場合には、ポジショニングシリンダ47を伸長して先端ピン14をブームフートピン41側に近づけることによってより深く掘ることができるようになっている。
【0006】
次に、上記のような作業機構に設けられている油圧シリンダのブラケットについて、例えば特開平9−3955号公報に示されているように、図14及び図15を用いて説明する。図14は、図12及び図13に示すバケットシリンダ9のブラケット12の斜視図でアーム5を断面で示したものである。図15は上記のようなブラケットについて強度的な面を説明するための図で、(A)はブラケットの平面図、(B)はその正面図を示す。
【0007】
図14において、5aはアーム5の上板、5b,5bは同じく側板、5cは同じく下板で、これらの接続部は溶接で固着されアーム5は断面がボックス構造に作られている。12aはブラケット12のブラケット板で、その下辺がアーム5の上板5aに対し垂直に接合されて、この接合部が溶接されている。12bはブラケット板12aに溶接されているボスであり、ブラケット板12aとともに連結ピン穴が設けられている。これらブラケット板12a及びボス12bは左右対称に作られその左右のブラケットの間にバケットシリンダ9の軸受部が挿入されて連結ピン12cにより連結される。
【0008】
次に、図15(A),(B)を参照して、ブラケット12の作用について説明する。ブラケット12はシリンダ9に発生する荷重を連結ピン12cを介して受ける。左右のブラケット板12aはその下辺が上板5aと溶接されているのでその溶接部で荷重を負担するとともに上板5aに伝達する。
【0009】
このとき、ブラケットの連結ピン12cからシリンダ9の延在方向と反対方向のブラケット板12aの端部までの延長距離が短い寸法L1であると、その端部においては大きな荷重が作用するとともにその荷重をブラケット板12aの板厚に相当する狭い溶接長さで上板5aに伝達・受承することになるので、応力集中が発生し、繰り返し荷重が作用すると、ブラケットの端部と上板5aとの突き当て溶接部L1bの溶接ビード止端に亀裂が発生してしまうことがある。このブラケットの端部までの延長距離と亀裂発生との因果関係には例えば上板の板厚、ブラケットの板厚、溶接方法等の要素が考えられる。これら相互の組合せ、即ちブラケット板及び上板の板厚の厚薄、溶接の形状等をどう組合せるかにより、前述のように応力集中により上板に亀裂が入ったり、溶接ビードに割れが生じたりすることがある。
【0010】
この対応として、例えば前記延長距離を短い寸法L1のままとし、上板の板厚を上げて亀裂発生を防ぐことは可能であるが、面積の広い上板全体にわたって板厚が厚くなるため、作業機構としての重量が大幅に増大してしまい問題がある。また、ブラケット板の板厚を厚くしてその分母材(上板)との溶接長さを増やして応力集中を防ごうとしても相当ブラケット板の板厚を厚くしないかぎりあまり亀裂発生防止効果が期待できない。
【0011】
ここで、ブラケット板の延長距離をL1より長いL2まで伸ばしブラケット板の端部に向けて傾斜を付けて、シリンダから受ける荷重を徐々に減じていくようにして、ブラケット板の端部L2bで負担する荷重を小さくすることができ、もって溶接部の亀裂発生を防止することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、作業機において、例えばより多く掘削できる大容量のバケットを取付けて作業したい、あるいはより硬い地盤を掘削できるような頑強なバケットを取付けて作業したいという要望もある。このような作業条件に合致する作業機構を製造する場合、例えば作業範囲は犠牲にしてもアーム5の長さを短くして対応することがある。このような作業機においてもバケットの回動角は所定の角度が要求されるためバケットシリンダのストロークは標準機と同等の長さが必要である。したがって、アーム5を短くした分バケットシリンダ9を取付けるブラケット12の位置を後ろに移動することが必要になる。すると、亀裂発生を防止するために必要なブラケット板の延長距離の寸法が長いL2が確保できなくなってしまうという問題が生じる。
【0013】
また、図13に示した2分割型のブーム作業機においては、次のような問題もある。前述のように、2分割ブーム型の作業機構は、連結ピン43で連結された第1ブーム4aと第2ブーム4bの成す角度をポジショニングシリンダ47を伸縮させて変えることにより作業範囲が変えられることに一つの特徴を有している。ここで、ポジショニングシリンダ47は前記機能を有するとともに連結ピン43を支点として第2ブーム4bに掛かる掘削反力等の力を負担することになる。コスト面から考えるとこのシリンダはできるだけ小さいほうがよいが、必要な反力モーメントを確保しようとすると、連結ピン43と連結ピン44間の距離L3をできるだけ大きくする必要がある。一方、前記距離L3を大きくするとポジショニングシリンダ47による第1ブーム4aと第2ブーム4bの回転角が小さくなってしまうため、同等の回転角を得るにはポジショニングシリンダ47のストロークをできるだけ大きくする必要がある。したがって、ポジショニングシリンダ47のストロークを長くした分、それを取付ける連結ピン46用のブラケット45をブームフートピン41側に近づけなければならず、亀裂発生防止に必要なブラケット板の前記延長距離L2を確保することができないという問題が生じる。
【0014】
そこで本発明は上記問題点に鑑みて、ブラケット板のシリンダの延在方向と反対方向の端部の延長距離を必要な分だけ確保できなくても、亀裂発生を防止できるブラケット構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明は、母材に溶接手段で固着した一対のブラケット間にピンを挿通させて、シリンダの荷重をこのピン及びブラケットを介して母材に受承させる作業機のブラケット構造において、前記各ブラケットの前記シリンダの延在方向とは反対方向のブラケット端部には、前記母材への突き当て部の幅方向寸法を増大させる増幅部を設け、このブラケットにおける前記ブラケット端部と前記母材との溶接ビードを前記増幅部の全長に及ぶように設ける構成とした。このことによりブラケット板が負担する荷重が増幅部にも分散されて母材に伝達・受承させることができるので、応力集中が回避され溶接ビード部の亀裂発生を防止することができる。
【0016】
また、前記増幅部は、前記両ブラケットの間に掛け渡して設けた補強板からなり、この補強板は、前記両ブラケットに溶接手段で固着されると共に、前記母材への突き当て部を溶接手段で固着する構成とした。こうすることによって、シリンダからの荷重をうまく分散させることができ、またブラケット板及び補強板ともに母材との突き当て部の溶接ビード止端をブラケット板と直交する方向にほぼ一直線状に形成することができるので、局部的な応力集中の発生を少なくし亀裂発生を防止することができる。
【0017】
さらに、前記補強板は、前記シリンダの作動と干渉しない位置までシリンダ取付側に延在させると共にその端部を凹曲線状とすることにより、ブラケット板が受ける横荷重やねじれ荷重等も含めた荷重を補強板に形状変化が少なく滑らかにしかも応力集中の発生をできるだけ少なくなるように伝達することができるので、補強板のシリンダ取付側の応力集中を回避し亀裂発生を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は本発明を前記第1ブーム40aに設けられるポジショニングシリンダ47用のブラケット45に適用した例を斜視図で示したものである。図2は図1のブラケットの平面図、図3は同じく正面図である。図4は図2に矢印Yで示すブラケット部の中央断面図、図5は図4の平面図、図6は図4にX印で示すブラケット端部の拡大図、図7は図5にZ矢印で示した断面図である。これら本発明の図において従来技術で示したものと同等のものには同じ符号を付しその説明は省略する。
【0019】
まず図1において、40aaは第1ブーム40aの上板(母材)、40abは同じく側板、40acは同じく下板で、これらの各接続部は溶接により固着され第1ブーム40aの断面はボックス構造になっている。48aは第1ブーム40aのフート部のボス、48bは前記薄い基板に対してボス48a間を接続している接続部材で、軸受部としての左右のボス48aに対し重量の増加を押さえるため薄い肉厚で作られている。そしてこれ等要素の接続部は溶接により固着され第1ブーム40aのフート部として構成され、フートピン穴41aにフートピン41が挿入され不図示の旋回体2に連結される。また、55は本発明のブラケット、57はポジショニングシリンダである。
【0020】
次に図2及び図3において、55aはブラケット55のブラケット板、55cは左右のブラケット板55aの間に掛け渡して設けた補強板(増幅部材)である。L0はブラケット55の連結ピン穴からポジショニングシリンダ57が延在する方向と反対方向であるブラケット板55aの右側端部までの延長距離である。この延長距離L0はポジショニングシリンダ57のストロークが長くなったことによりブラケット55がブームフートピン41側に近づかざるを得なくなり、前述の延長距離L1に相当する程度の距離しか確保できない。即ち、ポジショニングシリンダ57から受ける荷重を左右のブラケット板55aの端部の溶接部のみで負担すると仮定すれば、上板40aaとの溶接部に亀裂が生じてしまう距離である。そこで、この左右のブラケット板55aの間に補強板55cを設けたものが本発明のブラケット55である。これらの図の主要部を拡大した図4乃至図7に基づいて以下詳細に説明する。
【0021】
これらの図4乃至図7において、55bは左右のブラケット板55aに溶接されているボスで、ブラケット板55aとともに連結ピン穴46aが設けられている。ポジショニングシリンダ57の延在方向と反対方向のブラケット板55aの端部(ブラケット板の突き当て部)は上板40aaと溶接されその溶接ビードを55abで示す。ブラケット板55a間に接続される補強板55cは図中Rで示すように中央部が凹曲線状に形成されており、その両端は前記シリンダ取付用の連結ピン穴46a方向に向いなだらかに傾斜しその端部は図のように溶接ビード55cbにより延長され滑らかに溶接されている。また、補強板55cの上面は、ブラケット板55aが連結ピン46のボス部から端部に向う傾斜面に合わせられて、上板40aaに接する端部で溶接されるが、その溶接ビードを55caで示す。そして、上記ブラケット板55aと上板40aaの溶接ビード55abの止端と補強板55cと上板40aaの溶接ビード55caの止端はほぼ一直線に合わされた止端60となって、ブラケット板55aの幅に相当する長さ分しか溶接ビードを形成されなかった従来のものに比較して、溶接ビードを増幅できるように形成される。
【0022】
また、図7に示すように、ブラケット板55aと補強板55cの溶接は片側開先溶接で、さらにブラケット板55aと上板40aaとの突き当て部は、片側開先隅肉、隅肉溶接等周知の溶接方法で適宜溶接されている。
【0023】
以上のように構成することにより、ポジショニングシリンダ57からの荷重は連結ピン46を介して、まずブラケット板55aに伝えられ途中から補強板55cにも分散されながら上板40aaに受け継がれる。そのとき左右のブラケット板55aの板厚分とその間の補強板55cの幅が加わった長い全長にわたって上板40aaと溶接されるので、ブラケット板の長さが長く確保できなくても応力集中を軽減することができる。さらにその溶接ビード止端60がブラケット板55aの幅方向に対してほぼ一直線になり、溶接ビードの幅寸法を増大させる増幅部として機能することにより応力が分散されることになり、応力集中がさらに緩和される。したがって、ブラケット55の端部までの延長距離L2が確保できなくても亀裂等の発生を防止することができる。また、補強板55cの他の端部も中央部を凹曲線状にしブラケット板55aとの溶接55cbも滑らかに接続するので、この接続部の応力集中も防止することができる。
【0024】
次に、上記第1の実施形態のブラケットにおける補強板の変形例について図8を用いて説明する。図8は前記図7に相当する断面図である。この図において、55c1は補強板である。前記実施形態の補強板55cはその上面をブラケット板55aの端部までの傾斜面に合わせて開先溶接したのに対し、この補強板55c1は、上面を前記傾斜面とほぼ平行にしその上面とブラケット板55aの傾斜面との間に隅肉溶接が可能な幅を設けて開先溶接より簡単な隅肉溶接で溶接したものである。このような構造にしてもブラケット板55aの端部と上板40aaの溶接ビード及び補強板55c1と上板40aaの溶接ビード及びそれぞれの溶接ビードのビード止端をほほ一直線に合わせることができる。また、補強板55c1の他の側の溶接も前記実施形態と同様に凹曲線状に形成することができるので、応力集中が避けられ前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0025】
さらに、補強板の他の変形例について図9を用いて説明する。図9は前記図7に相当する断面図である。この図において、55c2は補強板であり、下面を前記ブラケット板55aの傾斜面に重ね、幅を左右ブラケット板55aの外幅よりも突き出させてその下側を簡単な隅肉溶接で溶接したものである。このような構造にしてもブラケット板55aの端部と上板40aaの溶接ビード及び補強板55c2と上板40aaの溶接ビード及びまたはそれぞれの溶接ビードのビード止端をほぼ一直線に合わせることができるので応力集中を避けることができる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施形態について図10を用いて説明する。図10はブラケット板65a及び増幅部65cをT字状に一体に形成したもので、一対のブラケット板のうち片側のみを斜視図で示したものである。65ctはブラケット板65aの端部と増幅部65cの共通の突き当て部の端部で、この端部65ctの全長にわたって母材に溶接され、ブラケット板65aの幅寸法より大幅に溶接部の長さを長くすることができる。突き当て部以外のブラケット板と母材との溶接は前記同様に行われる。この実施形態においてもブラケット板65aの荷重を増幅部65cの全長で母材に伝達・受承させることができるので、第1の実施形態同様の効果を奏する。
【0027】
次に、本発明の第3の実施形態について図11を用いて説明する。図11はブラケットの斜視図である。この図において、75aはブラケット板、75cはブラケット板75aの端部近傍外側に溶接で固着される略三角形状の増幅部材である。75atはブラケット板65aの端部、75ctは前記端部75atとほぼ同じ位置でブラケット板75aにほぼ直角方向に長さをもった増幅部材75cの突き当て部である。これら端部75at及び突き当て部75ctの全長にわたって母材との溶接が行われる。この実施形態においてもブラケット板75aの荷重は、ブラケット板75aの端部75atと増幅部材75cの突き当て部75ctの全長で母材に伝達・受承させることができるので、第1の実施形態同様の効果を奏する。
【0028】
なお、以上説明してきた実施の形態では、ブラケット板の端部の形状及び補強板(増幅部)と上板との突き当て部の形状は上記に示したものに限るものではなく、要はブラケットの端部に母材への突き当て部の幅方向寸法を増大する増幅部を設け、それらの増幅部の全長にわたって溶接ビード及びまたはそれらの両ビード止端がほぼ一直線になるように連続的に溶接されるものであればよく、端部形状、開先形状あるいは溶接方法は問わない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、母材に溶接される左右のブラケット板の端部に、ブラケット板の幅方向に増幅部を設け、この増幅部を含めた長い全長にわたり溶接ビードを設けるようにしたので、ブラケット板が負担する荷重が増幅部にも分散されて幅広く母材に伝達・受承させることができるので、応力集中が回避されシリンダの荷重方向のブラケット全長が短くても溶接ビード部の亀裂発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブラケット構造の斜視図である。
【図2】図1に示すブラケット構造の平面図である。
【図3】図1に示すブラケット構造の正面図である。
【図4】図2のブラケットのY−Y断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4に範囲Xで囲った溶接部の拡大図である。
【図7】図5のZ―Z断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態の他の変形例を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示すブラケット構造の斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示すブラケット構造の斜視図である。
【図12】従来の作業機構を示す正面図である。
【図13】従来の作業機構の他の例を示す正面図である。
【図14】従来のブラケット構造を示す斜視図である。
【図15】従来のブラケットを示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
40aa 母材
55a、65a、75a ブラケット板
55c、65c、75c 増幅部
60 ビード止端
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベルのように作業機構を備えた作業機に設けられている油圧シリンダやリンク等を連結するためのブラケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は油圧ショベルの側面図を示す。この図において、1は走行体、2は走行体1に旋回可能に取付けられた旋回体である。4はブーム、5はアーム、6はバケット、7はブームを俯仰動させるためのブームシリンダ、8はアームを回動するためのアームシリンダ、9はバケットを回動するためのバケットシリンダ、10はリンクを示し、これ等でもって作業機構3を構成している。また、11はアームシリンダのボトム側が連結されるブラケット、12はバケットシリンダのボトム側が連結されるブラケット、13はアームシリンダ8のロッド側が連結されるブラケット、14はブーム4の先端とアーム5の連結ピンである。
【0003】
図13は油圧ショベルに取付けられる作業機構の他の例を示す。前記作業機構3と異なり、ブームを2分割して構成したものであり、図12と同等のものには同じ符号を付し説明は省略する。
【0004】
この図13において、40は2分割ブームで、第1ブーム40aと第2ブーム40bがピン43で連結され、第2ブーム40bの後端ピン44及び第1ブーム40aに設けられたブラケット45の連結ピン46との間がポジショニングシリンダ47で連結されて構成されている。41は第1ブーム40aのフート連結ピン、42はブームシリンダ7の旋回体側の連結ピンでそれぞれ不図示の旋回体2に設けられたブラケットに連結される。
【0005】
この2分割型ブームにすることにより、例えば掘削リーチが必要な作業の場合には、ポジショニングシリンダ47は縮められて第2ブーム40bの先端ピン14の位置が第1ブーム40aのフートピン41から遠ざかるように位置決めされる。また、例えば掘削深さが欲しい作業の場合には、ポジショニングシリンダ47を伸長して先端ピン14をブームフートピン41側に近づけることによってより深く掘ることができるようになっている。
【0006】
次に、上記のような作業機構に設けられている油圧シリンダのブラケットについて、例えば特開平9−3955号公報に示されているように、図14及び図15を用いて説明する。図14は、図12及び図13に示すバケットシリンダ9のブラケット12の斜視図でアーム5を断面で示したものである。図15は上記のようなブラケットについて強度的な面を説明するための図で、(A)はブラケットの平面図、(B)はその正面図を示す。
【0007】
図14において、5aはアーム5の上板、5b,5bは同じく側板、5cは同じく下板で、これらの接続部は溶接で固着されアーム5は断面がボックス構造に作られている。12aはブラケット12のブラケット板で、その下辺がアーム5の上板5aに対し垂直に接合されて、この接合部が溶接されている。12bはブラケット板12aに溶接されているボスであり、ブラケット板12aとともに連結ピン穴が設けられている。これらブラケット板12a及びボス12bは左右対称に作られその左右のブラケットの間にバケットシリンダ9の軸受部が挿入されて連結ピン12cにより連結される。
【0008】
次に、図15(A),(B)を参照して、ブラケット12の作用について説明する。ブラケット12はシリンダ9に発生する荷重を連結ピン12cを介して受ける。左右のブラケット板12aはその下辺が上板5aと溶接されているのでその溶接部で荷重を負担するとともに上板5aに伝達する。
【0009】
このとき、ブラケットの連結ピン12cからシリンダ9の延在方向と反対方向のブラケット板12aの端部までの延長距離が短い寸法L1であると、その端部においては大きな荷重が作用するとともにその荷重をブラケット板12aの板厚に相当する狭い溶接長さで上板5aに伝達・受承することになるので、応力集中が発生し、繰り返し荷重が作用すると、ブラケットの端部と上板5aとの突き当て溶接部L1bの溶接ビード止端に亀裂が発生してしまうことがある。このブラケットの端部までの延長距離と亀裂発生との因果関係には例えば上板の板厚、ブラケットの板厚、溶接方法等の要素が考えられる。これら相互の組合せ、即ちブラケット板及び上板の板厚の厚薄、溶接の形状等をどう組合せるかにより、前述のように応力集中により上板に亀裂が入ったり、溶接ビードに割れが生じたりすることがある。
【0010】
この対応として、例えば前記延長距離を短い寸法L1のままとし、上板の板厚を上げて亀裂発生を防ぐことは可能であるが、面積の広い上板全体にわたって板厚が厚くなるため、作業機構としての重量が大幅に増大してしまい問題がある。また、ブラケット板の板厚を厚くしてその分母材(上板)との溶接長さを増やして応力集中を防ごうとしても相当ブラケット板の板厚を厚くしないかぎりあまり亀裂発生防止効果が期待できない。
【0011】
ここで、ブラケット板の延長距離をL1より長いL2まで伸ばしブラケット板の端部に向けて傾斜を付けて、シリンダから受ける荷重を徐々に減じていくようにして、ブラケット板の端部L2bで負担する荷重を小さくすることができ、もって溶接部の亀裂発生を防止することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、作業機において、例えばより多く掘削できる大容量のバケットを取付けて作業したい、あるいはより硬い地盤を掘削できるような頑強なバケットを取付けて作業したいという要望もある。このような作業条件に合致する作業機構を製造する場合、例えば作業範囲は犠牲にしてもアーム5の長さを短くして対応することがある。このような作業機においてもバケットの回動角は所定の角度が要求されるためバケットシリンダのストロークは標準機と同等の長さが必要である。したがって、アーム5を短くした分バケットシリンダ9を取付けるブラケット12の位置を後ろに移動することが必要になる。すると、亀裂発生を防止するために必要なブラケット板の延長距離の寸法が長いL2が確保できなくなってしまうという問題が生じる。
【0013】
また、図13に示した2分割型のブーム作業機においては、次のような問題もある。前述のように、2分割ブーム型の作業機構は、連結ピン43で連結された第1ブーム4aと第2ブーム4bの成す角度をポジショニングシリンダ47を伸縮させて変えることにより作業範囲が変えられることに一つの特徴を有している。ここで、ポジショニングシリンダ47は前記機能を有するとともに連結ピン43を支点として第2ブーム4bに掛かる掘削反力等の力を負担することになる。コスト面から考えるとこのシリンダはできるだけ小さいほうがよいが、必要な反力モーメントを確保しようとすると、連結ピン43と連結ピン44間の距離L3をできるだけ大きくする必要がある。一方、前記距離L3を大きくするとポジショニングシリンダ47による第1ブーム4aと第2ブーム4bの回転角が小さくなってしまうため、同等の回転角を得るにはポジショニングシリンダ47のストロークをできるだけ大きくする必要がある。したがって、ポジショニングシリンダ47のストロークを長くした分、それを取付ける連結ピン46用のブラケット45をブームフートピン41側に近づけなければならず、亀裂発生防止に必要なブラケット板の前記延長距離L2を確保することができないという問題が生じる。
【0014】
そこで本発明は上記問題点に鑑みて、ブラケット板のシリンダの延在方向と反対方向の端部の延長距離を必要な分だけ確保できなくても、亀裂発生を防止できるブラケット構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明は、母材に溶接手段で固着した一対のブラケット間にピンを挿通させて、シリンダの荷重をこのピン及びブラケットを介して母材に受承させる作業機のブラケット構造において、前記各ブラケットの前記シリンダの延在方向とは反対方向のブラケット端部には、前記母材への突き当て部の幅方向寸法を増大させる増幅部を設け、このブラケットにおける前記ブラケット端部と前記母材との溶接ビードを前記増幅部の全長に及ぶように設ける構成とした。このことによりブラケット板が負担する荷重が増幅部にも分散されて母材に伝達・受承させることができるので、応力集中が回避され溶接ビード部の亀裂発生を防止することができる。
【0016】
また、前記増幅部は、前記両ブラケットの間に掛け渡して設けた補強板からなり、この補強板は、前記両ブラケットに溶接手段で固着されると共に、前記母材への突き当て部を溶接手段で固着する構成とした。こうすることによって、シリンダからの荷重をうまく分散させることができ、またブラケット板及び補強板ともに母材との突き当て部の溶接ビード止端をブラケット板と直交する方向にほぼ一直線状に形成することができるので、局部的な応力集中の発生を少なくし亀裂発生を防止することができる。
【0017】
さらに、前記補強板は、前記シリンダの作動と干渉しない位置までシリンダ取付側に延在させると共にその端部を凹曲線状とすることにより、ブラケット板が受ける横荷重やねじれ荷重等も含めた荷重を補強板に形状変化が少なく滑らかにしかも応力集中の発生をできるだけ少なくなるように伝達することができるので、補強板のシリンダ取付側の応力集中を回避し亀裂発生を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1は本発明を前記第1ブーム40aに設けられるポジショニングシリンダ47用のブラケット45に適用した例を斜視図で示したものである。図2は図1のブラケットの平面図、図3は同じく正面図である。図4は図2に矢印Yで示すブラケット部の中央断面図、図5は図4の平面図、図6は図4にX印で示すブラケット端部の拡大図、図7は図5にZ矢印で示した断面図である。これら本発明の図において従来技術で示したものと同等のものには同じ符号を付しその説明は省略する。
【0019】
まず図1において、40aaは第1ブーム40aの上板(母材)、40abは同じく側板、40acは同じく下板で、これらの各接続部は溶接により固着され第1ブーム40aの断面はボックス構造になっている。48aは第1ブーム40aのフート部のボス、48bは前記薄い基板に対してボス48a間を接続している接続部材で、軸受部としての左右のボス48aに対し重量の増加を押さえるため薄い肉厚で作られている。そしてこれ等要素の接続部は溶接により固着され第1ブーム40aのフート部として構成され、フートピン穴41aにフートピン41が挿入され不図示の旋回体2に連結される。また、55は本発明のブラケット、57はポジショニングシリンダである。
【0020】
次に図2及び図3において、55aはブラケット55のブラケット板、55cは左右のブラケット板55aの間に掛け渡して設けた補強板(増幅部材)である。L0はブラケット55の連結ピン穴からポジショニングシリンダ57が延在する方向と反対方向であるブラケット板55aの右側端部までの延長距離である。この延長距離L0はポジショニングシリンダ57のストロークが長くなったことによりブラケット55がブームフートピン41側に近づかざるを得なくなり、前述の延長距離L1に相当する程度の距離しか確保できない。即ち、ポジショニングシリンダ57から受ける荷重を左右のブラケット板55aの端部の溶接部のみで負担すると仮定すれば、上板40aaとの溶接部に亀裂が生じてしまう距離である。そこで、この左右のブラケット板55aの間に補強板55cを設けたものが本発明のブラケット55である。これらの図の主要部を拡大した図4乃至図7に基づいて以下詳細に説明する。
【0021】
これらの図4乃至図7において、55bは左右のブラケット板55aに溶接されているボスで、ブラケット板55aとともに連結ピン穴46aが設けられている。ポジショニングシリンダ57の延在方向と反対方向のブラケット板55aの端部(ブラケット板の突き当て部)は上板40aaと溶接されその溶接ビードを55abで示す。ブラケット板55a間に接続される補強板55cは図中Rで示すように中央部が凹曲線状に形成されており、その両端は前記シリンダ取付用の連結ピン穴46a方向に向いなだらかに傾斜しその端部は図のように溶接ビード55cbにより延長され滑らかに溶接されている。また、補強板55cの上面は、ブラケット板55aが連結ピン46のボス部から端部に向う傾斜面に合わせられて、上板40aaに接する端部で溶接されるが、その溶接ビードを55caで示す。そして、上記ブラケット板55aと上板40aaの溶接ビード55abの止端と補強板55cと上板40aaの溶接ビード55caの止端はほぼ一直線に合わされた止端60となって、ブラケット板55aの幅に相当する長さ分しか溶接ビードを形成されなかった従来のものに比較して、溶接ビードを増幅できるように形成される。
【0022】
また、図7に示すように、ブラケット板55aと補強板55cの溶接は片側開先溶接で、さらにブラケット板55aと上板40aaとの突き当て部は、片側開先隅肉、隅肉溶接等周知の溶接方法で適宜溶接されている。
【0023】
以上のように構成することにより、ポジショニングシリンダ57からの荷重は連結ピン46を介して、まずブラケット板55aに伝えられ途中から補強板55cにも分散されながら上板40aaに受け継がれる。そのとき左右のブラケット板55aの板厚分とその間の補強板55cの幅が加わった長い全長にわたって上板40aaと溶接されるので、ブラケット板の長さが長く確保できなくても応力集中を軽減することができる。さらにその溶接ビード止端60がブラケット板55aの幅方向に対してほぼ一直線になり、溶接ビードの幅寸法を増大させる増幅部として機能することにより応力が分散されることになり、応力集中がさらに緩和される。したがって、ブラケット55の端部までの延長距離L2が確保できなくても亀裂等の発生を防止することができる。また、補強板55cの他の端部も中央部を凹曲線状にしブラケット板55aとの溶接55cbも滑らかに接続するので、この接続部の応力集中も防止することができる。
【0024】
次に、上記第1の実施形態のブラケットにおける補強板の変形例について図8を用いて説明する。図8は前記図7に相当する断面図である。この図において、55c1は補強板である。前記実施形態の補強板55cはその上面をブラケット板55aの端部までの傾斜面に合わせて開先溶接したのに対し、この補強板55c1は、上面を前記傾斜面とほぼ平行にしその上面とブラケット板55aの傾斜面との間に隅肉溶接が可能な幅を設けて開先溶接より簡単な隅肉溶接で溶接したものである。このような構造にしてもブラケット板55aの端部と上板40aaの溶接ビード及び補強板55c1と上板40aaの溶接ビード及びそれぞれの溶接ビードのビード止端をほほ一直線に合わせることができる。また、補強板55c1の他の側の溶接も前記実施形態と同様に凹曲線状に形成することができるので、応力集中が避けられ前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0025】
さらに、補強板の他の変形例について図9を用いて説明する。図9は前記図7に相当する断面図である。この図において、55c2は補強板であり、下面を前記ブラケット板55aの傾斜面に重ね、幅を左右ブラケット板55aの外幅よりも突き出させてその下側を簡単な隅肉溶接で溶接したものである。このような構造にしてもブラケット板55aの端部と上板40aaの溶接ビード及び補強板55c2と上板40aaの溶接ビード及びまたはそれぞれの溶接ビードのビード止端をほぼ一直線に合わせることができるので応力集中を避けることができる。
【0026】
次に、本発明の第2の実施形態について図10を用いて説明する。図10はブラケット板65a及び増幅部65cをT字状に一体に形成したもので、一対のブラケット板のうち片側のみを斜視図で示したものである。65ctはブラケット板65aの端部と増幅部65cの共通の突き当て部の端部で、この端部65ctの全長にわたって母材に溶接され、ブラケット板65aの幅寸法より大幅に溶接部の長さを長くすることができる。突き当て部以外のブラケット板と母材との溶接は前記同様に行われる。この実施形態においてもブラケット板65aの荷重を増幅部65cの全長で母材に伝達・受承させることができるので、第1の実施形態同様の効果を奏する。
【0027】
次に、本発明の第3の実施形態について図11を用いて説明する。図11はブラケットの斜視図である。この図において、75aはブラケット板、75cはブラケット板75aの端部近傍外側に溶接で固着される略三角形状の増幅部材である。75atはブラケット板65aの端部、75ctは前記端部75atとほぼ同じ位置でブラケット板75aにほぼ直角方向に長さをもった増幅部材75cの突き当て部である。これら端部75at及び突き当て部75ctの全長にわたって母材との溶接が行われる。この実施形態においてもブラケット板75aの荷重は、ブラケット板75aの端部75atと増幅部材75cの突き当て部75ctの全長で母材に伝達・受承させることができるので、第1の実施形態同様の効果を奏する。
【0028】
なお、以上説明してきた実施の形態では、ブラケット板の端部の形状及び補強板(増幅部)と上板との突き当て部の形状は上記に示したものに限るものではなく、要はブラケットの端部に母材への突き当て部の幅方向寸法を増大する増幅部を設け、それらの増幅部の全長にわたって溶接ビード及びまたはそれらの両ビード止端がほぼ一直線になるように連続的に溶接されるものであればよく、端部形状、開先形状あるいは溶接方法は問わない。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、母材に溶接される左右のブラケット板の端部に、ブラケット板の幅方向に増幅部を設け、この増幅部を含めた長い全長にわたり溶接ビードを設けるようにしたので、ブラケット板が負担する荷重が増幅部にも分散されて幅広く母材に伝達・受承させることができるので、応力集中が回避されシリンダの荷重方向のブラケット全長が短くても溶接ビード部の亀裂発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブラケット構造の斜視図である。
【図2】図1に示すブラケット構造の平面図である。
【図3】図1に示すブラケット構造の正面図である。
【図4】図2のブラケットのY−Y断面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4に範囲Xで囲った溶接部の拡大図である。
【図7】図5のZ―Z断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態の他の変形例を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示すブラケット構造の斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態を示すブラケット構造の斜視図である。
【図12】従来の作業機構を示す正面図である。
【図13】従来の作業機構の他の例を示す正面図である。
【図14】従来のブラケット構造を示す斜視図である。
【図15】従来のブラケットを示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
40aa 母材
55a、65a、75a ブラケット板
55c、65c、75c 増幅部
60 ビード止端
Claims (3)
- 母材に溶接手段で固着した一対のブラケット間にピンを挿通させて、シリンダの荷重をこのピン及びブラケットを介して母材に受承させる作業機のブラケット構造において、前記各ブラケットの前記シリンダの延在方向とは反対方向のブラケット端部には、前記母材への突き当て部の幅方向寸法を増大させる増幅部を設け、このブラケットにおける前記ブラケット端部と前記母材との溶接ビードを前記増幅部の全長に及ぶように設ける構成としたことを特徴とする作業機のブラケット構造。
- 前記増幅部は、前記両ブラケットの間に掛け渡して設けた補強板からなり、この補強板は、前記両ブラケットに溶接手段で固着されると共に、前記母材への突き当て部を溶接手段で固着する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業機のブラケット構造。
- 前記補強板は、前記シリンダの作動と干渉しない位置までシリンダ取付側に延在させると共にその端部を凹曲線状としたことを特徴とする請求項1記載の作業機のブラケット構造。
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JP2016003446A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社クボタ | 作業機の作業要素 |
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-
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