JP2004091081A - バッテリカーのバッテリテーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な保管場所が要らず、人力で簡単に、かつ短時間で設置したり撤去したりすることができ、しかも、通常型のバッテリケースを用いることができる上、車高を高くする必要がなくなるようにしたバッテリカーのバッテリテーブルを提供することを目的とする。
【解決手段】前記バッテリカバー12の下部を車体2に枢着してバッテリルーム9の出入口11を閉じる閉位置と上縁部が車体2の一横側に水平に張出して出入口11を開放する開位置とにわたって起伏させる。このバッテリカバー12と開位置に位置するバッテリカバー12の上側に所定の間隔を置いて回転自在に設けられるローラ15と、バッテリカバー12を開位置に保持する支持手段16とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】前記バッテリカバー12の下部を車体2に枢着してバッテリルーム9の出入口11を閉じる閉位置と上縁部が車体2の一横側に水平に張出して出入口11を開放する開位置とにわたって起伏させる。このバッテリカバー12と開位置に位置するバッテリカバー12の上側に所定の間隔を置いて回転自在に設けられるローラ15と、バッテリカバー12を開位置に保持する支持手段16とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源としてバッテリを搭載するバッテリカーのバッテリテーブルに関する
【0002】
【従来の技術】
リーチ型バッテリフォークリフト、歩行操縦型バッテリフォークリフト、センターライド型バッテリフォークリフト、ピッキングリフト、バッテリ搬送車などのバッテリカーとして、車体内に、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームが設けられ、この出入口を開閉するバッテリカバーを備えるものが広く普及している。
【0003】
この種のバッテリカーにおいては、バッテリを点検したり、交換したりするために、バッテリカバーを開いてからバッテルームの一横側の車体外にバッテリテーブルを設置し、この後、バッテリルームからバッテリを収容するバッテリケースをこのバッテリテーブルの上に引出し、点検が済んだバッテリや交換されたバッテリは、バッテリテーブルからバッテリルームに押し込まれ、この後、バッテリテーブルを撤去して、バッテリカバーが閉じられる。
【0004】
バッテリリームとバッテリテーブルの間でバッテリケースを容易に押し引きできるようにするため、このバッテリテーブルとバッテリルームの底部にはフリーローラが設けられる。
【0005】
なお、バッテリカバーは、特に限定されないが、水平に煽って開閉され、閉位置で例えば尾錠により車体に固定される。
【0006】
実開昭59−105298号公報並びに実開昭59−170397号公報に記載されているバッテリテーブルは、レール状のフレームとこのフレームの一端部に装着された折り畳み可能な脚とを備え、不使用時には脚を折畳んでバッテリルーム内に収納され、使用時には車体外にスライドさせて、脚を出して地面にフレームを支承させるようにしている。バッテリを収容するバッテリケースは、その下面には前記フレームに転接させるローラを備える特殊型のものを用いたり、下側に前記フレームに転接させるローラを備える台の上に載せたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的にはバッテリテーブルはバッテリカーの車体とは別体に形成され、必要時にのみ車体に組付けており、不要時にこのバッテリテーブルを保管する専用の保管場所が必要とされるという問題がある。
【0008】
また、このバッテリテーブルはそれなりの重量があるので、どこにでも持ち歩くというわけにはいかず、バッテリ交換をする際には所定の場所にバッテリカーを回送しなければならないという問題もある。
【0009】
前記実開昭59−105298号公報並びに実開昭59−170397号公報に記載された従来技術によれば、バッテリテーブルが車体に搭載されるので、これを保管する特別の保管場所は不要になり、どこでもバッテリ交換ができるようになるが、このバッテリテーブルはバッテリ及びバッテリケースの重量がかかった状態でバッテリルームの底面を擦りながら引出す必要があり、到底人力では引出せないという問題がある。
【0010】
この問題を解決するためにバッテリテーブルのフレームにバッテリルームの底面に転接させるローラを回転自在に支持させることが考えられるが、これによれば車高が高くなるという問題が生じてくる。
【0011】
又、前記実開昭59−105298号公報並びに実開昭59−170397号公報に記載された従来技術によれば、下側にローラを備える特殊型バッテリケースや下側にローラを備える台が必要になり、設備費用が高価になるという問題もある。
【0012】
本発明は、これら従来技術の課題を解決し、特別な保管場所が要らず、人力で簡単に、かつ短時間で設置したり撤去したりすることができ、しかも、通常型のバッテリケースを用いることができる上、車高を高くする必要がなくなるようにしたバッテリカーのバッテリテーブルを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルは、車体内に設けられ、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームと、該出入口を開閉するバッテリカバーとを備えるバッテリカーのバッテリテーブルにおいて、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置と上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に該バッテリカバーの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、該バッテリカバーを開位置に保持する支持手段とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
これによれば、バッテリテーブルがバッテリカバーと一体になって車体に搭載されるので、バッテリテーブルを保管する特別の保管場所は不要になる。
【0015】
又、バッテリカバーを開いて支持手段で開位置に保持することによりバッテリテーブルを設置でき、保持手段をバッテリカバーの上に畳んだり、引上げたりしてからバッテリカバーを閉じたり、単にバッテリカバーを閉じたりするだけでバッテリテーブルを車体内に撤去できるので、バッテリテーブルの設置及び撤去を人力で行える上、簡単に、かつ短時間でバッテリテーブルの設置及び撤去ができるようになる。
【0016】
しかも、バッテリケースの下側にローラを設ける必要がなく、通常型のバッテリケースを用いることができると共に、バッテリテーブルを引出すためにバッテリルームの底面に転接させるローラを設ける必要がないので、車高を高くせずにすむのである。
【0017】
ところで、本発明の支持手段はバッテリカバーを開位置に保持できるように構成してあればよく、例えば前記支持手段が前記バッテリカバーに回転可能に枢着され、該バッテリカバーを床又は地面に支承させる支持脚で構成することができる。
【0018】
この支持脚はバッテリカバーの内面に沿う収納位置と、バッテリカバーの外側に突出する支持位置との間で回転させるが、バッテリカバーの戸先を回って例えば270°回転するように構成しても、バッテリカバーの外面側で例えば90°回転する用に構成してもよい。
【0019】
前者の場合には、不使用時に支持脚をバッテリカバーの内側の収納位置に畳み込んでバッテリカバーを閉じると、支持脚がバッテリカバーで隠されて、バッテリテーブルを装備しない一般的なバッテリカーと同じように外観を簡素にすることができ、後者の場合には収納位置に位置する支持脚の外面をバッテリカバーの外面と統一された面形状に形成することにより、不使用時に違和感の無い優れた外観を得ることができる。
【0020】
又、前記支持手段は前記バッテリカバーの厚さ方向にスライド可能に該バッテリカバーに支持され、該バッテリカバーを床又は地面に支承させる支持脚で構成してもよい。
【0021】
この場合、支持脚の外端面が床又は地面に当接する接地面となるが、この外端面をバッテリカバーの外面と統一された面形状にすることにより、不使用時に違和感の無い優れた外観を得ることができる。
【0022】
更に、前記支持手段は前記バッテリカバーを開位置に吊り下げる吊持手段で構成することができる。この吊持手段としては、一端が車体とバッテリカバーとの一方に回転可能に支持され、他端がその他方に摺動可能にかつ回転可能に連結される棒材又は帯材、一端どうしが回転可能に連結され、他端が車体又はバッテリカバー回転可能に連結される2本の棒材又は帯材、一端が車体とバッテリカバーとの一方に連結され、他端がその他方に係脱される鎖、ワイヤなどの条体、両端が車体とバッテリカバーに連結される鎖、ワイヤなどの条体などがある。
【0023】
ところで、本発明においては、不使用時に前記バッテリカバーを閉位置に固定することが好ましく、このため、閉位置に位置する前記バッテリカバーを車体に固定する尾錠を設けてもよいが、更に不使用時に車体の外観を改善するために、バッテリカバーを閉位置に位置させた時に車体内に隠れる位置に設けられ、前記バッテリカバーを閉位置に固定するロック手段と、このロック手段の固定作用を車体外から操作して解除する解除手段とが設けられることが更に好ましい。
【0024】
ところで、前記本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルによれば、車体から張出すバッテリテーブルの長さがバッテリカバーの高さによって制限されるので、これよりもバッテリテーブルの張出し方向の長さが長いバッテリが搭載されるバッテリカーの場合には、バッテリの一部分がバッテリテーブルからはみ出し、作業者が不安に感じるおそれがある。
【0025】
そこで、前記目的に加えてこの問題を解決するため、本発明に係る他のバッテリカーのバッテリテーブルは、車体内に設けられ、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームと、該出入口を開閉するバッテリカバーとを備えるバッテリカーのバッテリテーブルにおいて、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置とその上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に収納される収納位置と開かれた該バッテリカバーの一横側方に更に張出す延出位置とにわたって移動するように該バッテリカバーに支持させた延長フレームと、開位置に位置する前記バッテリカバー及び延出位置に位置する前記延長フレームの上側にこれらの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、前記バッテリカバーを開位置に保持すると共に、前記延長フレームを延出位置に保持する支持手段とを備えるという技術的手段を採用する。
【0026】
このバッテリカーのバッテリテーブルによれば、延長フレームを収納位置に位置させてバッテリカバーを閉じることによりバッテリテーブルを車体に搭載することができ、バッテリテーブルを保管する特別の保管場所は不要になる。
【0027】
又、バッテリカバーを開き、延長フレームを延出位置に位置させて、バッテリカバー及び/又は延長フレームを支持手段で開位置及び延出位置に保持することによりバッテリテーブルを設置でき、延長フレームと保持手段とを収納位置に位置させてバッテリカバーを閉じることによりバッテリテーブルを車体内に収納できるので、バッテリテーブルの設置及び撤去を人力で行える上、簡単に、かつ短時間でバッテリテーブルの設置及び撤去ができるようになる。
【0028】
しかも、バッテリケースの下側にローラを設けた特殊型のバッテリケースやバッテリルームの底面に転接させるローラを備える台を用いる必要がなく、通常型のバッテリケースを用いることができると共に、車高を高くせずにすむのである。
【0029】
その上、バッテリカバーから更に一横側方に延長フレームを張出すので、バッテリカバーの高さよりも張出し方向への寸法が長いバッテリケース全体をバッテリカバーと延長フレームの上に載せることができ、作業者が不安を感じることがない。
【0030】
ところで、前記延長フレームは収納位置と延出位置との間で移動できるようにバッテリカバーに支持させてあればよく、例えば、バッテリカバーに収納位置と延出位置との間で回転可能に支持させたり、バッテリカバーに収納位置と延出位置との間でスライド可能に支持させたりすればよい。
【0031】
前記延長フレームをバッテリカバーに回転可能に支持させる構造としては、延長フレームがバッテリカバーの外面側に回転する構造を採用することも可能であるが、バッテリカバーの内面側に回転する構造を採用し、収納位置に位置する延長フレームがバッテリカバーを閉位置に位置させた時にバッテリカバーで隠されて外観が簡素になるようにすることが好ましい。
【0032】
ところで、前記支持手段は、バッテリの移動荷重に対してバッテリカバーを開位置に保持すると共に延長フレームを延出位置に保持するように構成されていればよく、バッテリカバーと延長フレームとの長さ、剛性を考慮に入れて前記バッテリの移動荷重を支える箇所を決定すればよい。
【0033】
例えば前記支持手段を、延出位置に位置する延長フレームの先端部を床又は地面に支承させる支持脚で構成したり、延出位置に位置する延長フレームの先端部を床又は地面に支承させる支持脚と、開位置に位置するバッテリカバーの先端部を床又は地面に支承させる支持脚とを備えるもので構成したり、延出位置に位置する延長フレームを車体に吊持させる吊持手段で構成したり、延出位置に位置する延長フレームと開位置に位置するバッテリカバーとを車体に吊持する吊持手段で構成したりすればよい。
【0034】
本発明に係る他のバッテリカーのバッテリテーブルのその他の構成、作用ないし効果は、前記本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルのそれらと同様である。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係るバッテリカーのバッテリテーブルを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0036】
図3は本発明の一実施例をリーチ型バッテリフォークリフトに適用したものであり、このフォークリフト1は車体2の前部に左右のストラドルアーム3が設けられ、各ストラドルアーム3の前端部に回転自在に支持させたロードホイール4と、車体2の左後部に懸架された操舵輪兼駆動輪5と、車体2の右後部に懸架された自在車輪6とにより走行するように構成されている。
【0037】
前記操舵輪兼駆動輪5は電動機からなる駆動モータで駆動され、荷役作業に使われるリーチシリンダ、リフトシリンダ7及びティルトシリンダに作動油を供給する油圧ポンプは別の電動機により駆動される。
【0038】
このフォークリフト1にはこれら走行モータや油圧ポンプ駆動用電動機の他に、前記リーチシリンダ、リフトシリンダ12及びティルトシリンダに給排される作動油の流路を切換える電磁方向切換弁、前照灯、尾灯、方向指示灯、制動灯、計器灯、警報灯などの灯火類、警音器などの電装部品が搭載されているが、これらの電装部品の全てに電力を供給するバッテリは、バッテリケース8に詰めて車体2の中間部に設けたバッテリルーム9に収納される。
【0039】
このバッテリルーム9は車体2の左横側面に形成した出入口10により車体2の外部に開放され、この出入口10がバッテリテーブル11と一体化されたバッテリカバー12により開閉される。
【0040】
図1はこのバッテリテーブル11及びバッテリルーム9の正面図であり、図2はその平面図であり、これら図1と図2とに示すように、前記バッテリカバー12は前記出入口10を閉じる閉位置と上縁部が車体2の左横側(図面上、下)に水平に張出して前記出入口10を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバー12の下部が車体に枢着される。
【0041】
ここでは、バッテリルーム9の前後面に支持させた支点軸13にバッテリカバー12の下部を回転可能に支持させているが、ヒンジを介してバッテリカバー12の下端部をバッテリルーム9の底部に連結するようにしてもよい。
【0042】
バッテリテーブル11は、このバッテリカバー12と、開位置に位置する該バッテリカバー12の上側にフレーム14を介して該バッテリカバー12の張出し方向、即ち、左右方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のフリーローラ15と、該バッテリカバー12を開位置に保持する支持手段16とを備える。
【0043】
この支持手段16は、前記フレーム14の先端部、即ち、バッテリカバー12の上縁部側の端部に、左右の支点ピン17を介して、バッテリカバー12の面に沿う収納位置と、開かれたバッテリカバー12の面に直角に突き出て、床F又は地面にバッテリカバー12を支承させる支持位置とにわたってバッテリカバー12の表側で90°回転する支持脚からなり、必要に応じて設けられた位置決め手段18により収納位置と支持位置とに位置決めされるようにしている。
【0044】
図4はこの位置決め手段18の側面図であり、この図4に示すように、この位置決め手段18は、前記支持手段16の側面に形成した半円形の位置決め溝19と、前記支点ピン17を中心にしてこの位置決め溝19から90°回転した位置に形成された円孔からなる位置決め孔20と、この位置決め溝19と位置決め孔20とに選択的に嵌合させる位置決めピン21とを備える。
【0045】
図5はこの位置決めピン21の断面図であり、この図5に示すように、前記位置決めピン21は、前記フレーム14に固定された内鍔付きシリンダ22と、このシリンダ22にその軸方向に摺動可能に内嵌された有底筒形のキャップ23と、これらシリンダ22及びキャップ23の内部に挿入された圧縮コイルバネからなる付勢手段24とを備え、前記キャップ23に設けた外鍔25をシリンダ22の内鍔26に受止めさせることによりキャップ23がシリンダ22から脱出しないようにしている。
【0046】
この位置決め手段18によれば、例えば支持手段16を収納位置に位置させると、位置決め孔20にキャップ23が嵌り込むことにより、支持手段16が収納位置に位置決めされる。
【0047】
このキャップ23を例えば指で支持手段16よりもフレーム14側に押し込めるとキャップ23が位置決め孔20から脱出して位置決めが解除され、この状態で支持手段16を少し支持位置側に回転させながら指を離すと、キャップ23が支持手段16に受止められて、位置決め解除状態が保持されるようになる。
【0048】
支持手段16を支持位置に回転させると、キャップ23が位置決め溝19の中に飛出し、支持手段16が支持位置に位置決めされる。
【0049】
支持位置に位置決めされた支持手段16を収納位置に移動させて位置決めするには、位置決め溝19に嵌合しているキャップ23を押し込み、支持手段16を収納位置側に回転させながら指を離し、更に支持手段16を収納位置に回転させればよく、支持手段16が収納位置に位置すれば、キャップ23が位置決め孔20に飛び込んで支持手段16を収納位置に位置決めする。
【0050】
図1に示すように、バッテリルーム9内の底部には、バッテリケース8の出し入れを容易にするため、例えばバッテリテーブル11のフリーローラ15と同じ間隔で所定数のフリーローラ27が配置され、又、バッテリケース8の右端面を受止めるストッパ28が設けられている。更に、前記支持手段16を収納位置に位置決めしてバッテリカバー12を閉位置に位置させると、前記バッテリテーブル11のフリーローラ15がバッテリケース8の左側面を受止めるようにしている。
【0051】
ところで、図1に示すように、このフォークリフト1には、バッテリカバー12を閉位置にロックするロック手段29が設けられ、このロック手段29はラッチ式ドアキー装置30と、キープレート31とで構成される。
【0052】
図2に示すように、前記ラッチ式ドアキー装置30は、バッテリカバー12の扉先部分の内側に支持されるカバーケース32と、このカバーケース32から扉先側に突出させたラッチ爪33とを備え、このラッチ爪33はその突出方向に進退可能にカバーケース32に支持され、このカバーケース32に内蔵されたスプリングで施錠位置に進出付勢される。
【0053】
図1に示す前記キープレート31は、ラッチ爪33が嵌り込むキー孔を備え、バッテリカバー12を閉位置に閉じる間際に前記ラッチ爪33がキープレート31に案内されて施錠位置から開錠位置に押込められ、バッテリカバー12が閉位置に位置すると、ラッチ爪33がキー孔に嵌って開錠位置から施錠位置に復帰し、バッテリカバー12が閉位置に自動ロックされる。
【0054】
図3に示すように、バッテリカバー12の表面側には、前記ロック手段29のロック作用を車体2外から操作して解除するために、前記ラッチ式ドアキー装置30のドアハンドルからなる解除手段34が設けられる。
【0055】
もっとも、前記ロック手段29のロック作用を車体2外から操作して解除するということには、車体2外から手を差込んで、例えばバッテリカバー12車体2内に隠されている操作具を操作してロック作用を解除することも含まれ、この場合には、車体2内に解除手段が設けられ、例えばバッテリカバー12にはその解除手段を操作するために手を差込む開口部が設けられることになる。
【0056】
さて、以上に説明したように、このリーチ型バッテリフォークリフト1のバッテリテーブル11は、下部を車体2に回転可能に支持させたバッテリカバー12の内側にフレーム14を介してローラ15を支持させたものであるから、不使用時には、バッテリカバー12を閉位置にして車体2内に搭載される。このため、不使用時にバッテリテーブル11を保管する特別の保管場所は不要になる。
【0057】
又、バッテリカバー12を開閉する時には、バッテリテーブル11にはバッテリ及びバッテリケース8の重量は掛らず、バッテリカバー12と一体になっているバッテリテーブル11を煽って開閉するだけでよいので、人力で、容易に、しかも、短時間で設置及び撤去ができる。
【0058】
更に、バッテリルーム9内の構造は、一般的な従来のリーチ型バッテリフォークリフトのそれと同様であるので、特殊型のバッテリケースや、ローラ付きの台などを用いる必要がなく、又更に、車体2を車高の高い特殊型にする必要がないので、設備費用を増大させずにすむ。
【0059】
図6は本発明の他の実施例に係るリーチ型バッテリフォークリフトのバッテリテーブル11及びバッテリルーム9の正面図であり、この実施例では、支持脚からなる支持手段16が開位置に位置するバッテリカバー12の上側から扉先方、即ち左方を回って下側まで270°回転するように設けられている。
【0060】
又、図7はバッテリルーム9の縦断側面図であり、この図7と図6とに示すように、バッテリルーム9内のローラ27及びこれを支持するフレーム34は昇降可能に設けられる。
【0061】
図6に示すように、バッテリルーム9内の底部には、それぞれ軸35を中心にして前後軸心回りに回転するカムプレート36が左右に適当な間隔を置いて配置され、前記フレーム34がこれらのカムプレート36に設けたカムポイント軸37に支承される。
【0062】
左のカムプレート36をリンクバー38によりバッテリカバー12に連繋させ、右のカムプレート36を別のリンクバー39により左のカムプレート36に連繋させ、バッテリカバー12を開くと、図7の1点鎖線から左側に示すように、前記フレーム34及びローラ27が上昇してローラ27上にバッテリケースが乗り、バッテリカバー12を閉じると、図7の1点鎖線から右側に示すように、前記フレーム34及びローラ27が下降するようにしている。
【0063】
図7に示すように、前記フレーム34の前後両外側にはローラ27が下降する途中でバッテリケース8を受止める支承枠40が設けられ、バッテリカバー12を閉位置に位置させた状態でローラ27をバッテリケース8の底面から離隔させることにより、バッテリ及びバッテリケース8の重量でローラ27の円周面が平面に変形することを防止している。
【0064】
又、バッテリケース8を支承枠40に受止めることにより、バッテリケース8と支承枠40との間の制止摩擦によりバッテリケース8が前後及び左右に横移動することが防止され、安全性が高められる。
【0065】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前例のそれらと同様である。
【0066】
図8は本発明の又他の実施例に係るリーチ型バッテリフォークリフトのバッテリテーブルの正面図であり、この実施例では、バッテリカバー12に固定されたフレーム14の先端部に延長フレーム41がヒンジ42を介して枢着され、この延長フレーム41を展開することにより、バッテリカバー12よりも更に左方に延長フレーム41を張出させるようにしている。
【0067】
バッテリカバー12から張出させた延出位置に位置する延長フレーム41の先端には別の支持脚16aが設けられ、この支持脚16aとバッテリカバー12の先端部を支持する支持脚16bとで支持手段16が構成される。
【0068】
バッテリケース8をバッテリルーム9から引出す前に、ロック手段29のロック機能を解除し、バッテリカバー12を左側に煽り倒し、支持脚16bを支持位置に位置決めしてバッテリカバー12を開位置に位置させる。この後、延長フレーム41を180°回転させて延出位置に位置させ、更にこの後、支持脚16aを支持位置に位置決めすることによりフレーム14と延長フレーム41とが一直線状になり、バッテリルーム9内からバッテリケース8をフレーム14及び延長フレーム41の上に引出せるようになる。
【0069】
前記延長フレーム41にはフリーローラ43が張出し方向に適当な間隔を置いて回転自在に支持させてあり、バッテリルーム9から引出された(あるいはこれからバッテリルーム9に押し込む)バッテリケース8がバッテリテーブル11の上、即ち、展開された延長フレーム41及びフレーム14に支持させたフリーローラ15、43の上に乗る。
【0070】
展開された延長フレーム41及びフレーム14の上からバッテリルーム9にバッテリケース8を押し込んだ後、支持脚16aを延長フレーム41に沿う収納位置に回転させ、位置決め手段18により収納位置に位置させてから、延長フレーム41を開位置に位置するバッテリカバー12の上に横たわる収納位置に回転させ、更に、この後、バッテリカバー12を閉位置に回転させると、ロック手段29によりバッテリカバー12が閉位置に自動ロックされる。
【0071】
このように、延長フレーム41を設け、バッテリカバー12よりも更に左横側方にバッテリテーブル11を張り出させると、バッテリカバー12の高さよりも左右幅方向の長さが長いバッテリケース8全体をバッテリテーブル11で支えることができ、作業者が安心してバッテリの点検作業、保守作業、交換作業などを行える。
【0072】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記一実施例のそれらと同様である。
【0073】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルは、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置と上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に該バッテリカバーの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、該バッテリカバーを開位置に保持する支持手段とを備えるので、以下の作用と効果とを得ることができる。
【0074】
先ず、バッテリテーブルがバッテリカバーと一体になって車体に搭載されるので、別にバッテリテーブルを設ける必要がないという作用を得ることができ、この作用により、バッテリテーブルを保管する特別の保管場所が不要になるという効果や、どこでもバッテリテーブルを設置してバッテリの点検作業、保守作業、交換作業などができるようになるという効果を得ることができる。
【0075】
又、バッテリカバーやこれに支持させたローラにはバッテリ及びバッテリケースの重量が掛らない状態でバッテリカバーを開閉できるという作用が得られるので、人力で簡単に、かつ短時間でバッテリテーブルの設置及び撤去(収納)ができるという効果を得ることができる。
【0076】
更に、バッテリルーム内の構造は従来の一般的なバッテリカーのそれと同様に構成できるという作用が得られるので、特殊型のバッテリケースや下側にローラを設けた特殊な台が不要になり、バッテリケース及びその周辺部のコストアップを無くすことができるという効果が得られると共に、バッテリケースの高さを増大させる必要がないので、車高を高くする必要がなく、車高の高い特殊型のものに比べて車体の価格を安価にすることができるという効果を得ることが出きる。
【0077】
又、本発明に係る他のバッテリカーのバッテリテーブルは、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置とその上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に収納される収納位置と開かれた該バッテリカバーの一横側方に更に張出す延出位置とにわたって移動するように該バッテリカバーに支持させた延長フレームと、開位置に位置する前記バッテリカバー及び延出位置に位置する前記延長フレームの上側にこれらの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、前記バッテリカバーを開位置に保持すると共に、前記延長フレームを延出位置に保持する支持手段とを備えるので、前記本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルにより得られる作用や効果に加えて、以下の作用と効果を得ることができる。
【0078】
即ち、延長フレームをバッテリカバーよりも更に一横側方に張出して、延長フレームとバッテリカバーの上にバッテリケースを乗せることができるので、バッテリカバーの高さよりも長いバッテリケース全体をバッテリテーブルに載せることができるという作用が得られるので、作業者が安心してバッテリの点検作業、保守作業、交換作業などをすることができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の平面図である。
【図3】本発明を備えるリーチ型バッテリフォークリフトの側面図である。
【図4】本発明の正面図である。
【図5】本発明の横断平面図である。
【図6】本発明の正面図である。
【図7】本発明の縦断側面図である。
【図8】本発明の正面図である。
【符号の説明】
2 車体
8 バッテリケース
9 バッテリルーム
10 出入口
11 バッテリテーブル
12 バッテリカバー
15 ローラ
16 支持手段
16a 支持脚
16b 支持脚
29 ロック手段
34 解除手段
41 延長フレーム
43 ローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源としてバッテリを搭載するバッテリカーのバッテリテーブルに関する
【0002】
【従来の技術】
リーチ型バッテリフォークリフト、歩行操縦型バッテリフォークリフト、センターライド型バッテリフォークリフト、ピッキングリフト、バッテリ搬送車などのバッテリカーとして、車体内に、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームが設けられ、この出入口を開閉するバッテリカバーを備えるものが広く普及している。
【0003】
この種のバッテリカーにおいては、バッテリを点検したり、交換したりするために、バッテリカバーを開いてからバッテルームの一横側の車体外にバッテリテーブルを設置し、この後、バッテリルームからバッテリを収容するバッテリケースをこのバッテリテーブルの上に引出し、点検が済んだバッテリや交換されたバッテリは、バッテリテーブルからバッテリルームに押し込まれ、この後、バッテリテーブルを撤去して、バッテリカバーが閉じられる。
【0004】
バッテリリームとバッテリテーブルの間でバッテリケースを容易に押し引きできるようにするため、このバッテリテーブルとバッテリルームの底部にはフリーローラが設けられる。
【0005】
なお、バッテリカバーは、特に限定されないが、水平に煽って開閉され、閉位置で例えば尾錠により車体に固定される。
【0006】
実開昭59−105298号公報並びに実開昭59−170397号公報に記載されているバッテリテーブルは、レール状のフレームとこのフレームの一端部に装着された折り畳み可能な脚とを備え、不使用時には脚を折畳んでバッテリルーム内に収納され、使用時には車体外にスライドさせて、脚を出して地面にフレームを支承させるようにしている。バッテリを収容するバッテリケースは、その下面には前記フレームに転接させるローラを備える特殊型のものを用いたり、下側に前記フレームに転接させるローラを備える台の上に載せたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的にはバッテリテーブルはバッテリカーの車体とは別体に形成され、必要時にのみ車体に組付けており、不要時にこのバッテリテーブルを保管する専用の保管場所が必要とされるという問題がある。
【0008】
また、このバッテリテーブルはそれなりの重量があるので、どこにでも持ち歩くというわけにはいかず、バッテリ交換をする際には所定の場所にバッテリカーを回送しなければならないという問題もある。
【0009】
前記実開昭59−105298号公報並びに実開昭59−170397号公報に記載された従来技術によれば、バッテリテーブルが車体に搭載されるので、これを保管する特別の保管場所は不要になり、どこでもバッテリ交換ができるようになるが、このバッテリテーブルはバッテリ及びバッテリケースの重量がかかった状態でバッテリルームの底面を擦りながら引出す必要があり、到底人力では引出せないという問題がある。
【0010】
この問題を解決するためにバッテリテーブルのフレームにバッテリルームの底面に転接させるローラを回転自在に支持させることが考えられるが、これによれば車高が高くなるという問題が生じてくる。
【0011】
又、前記実開昭59−105298号公報並びに実開昭59−170397号公報に記載された従来技術によれば、下側にローラを備える特殊型バッテリケースや下側にローラを備える台が必要になり、設備費用が高価になるという問題もある。
【0012】
本発明は、これら従来技術の課題を解決し、特別な保管場所が要らず、人力で簡単に、かつ短時間で設置したり撤去したりすることができ、しかも、通常型のバッテリケースを用いることができる上、車高を高くする必要がなくなるようにしたバッテリカーのバッテリテーブルを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルは、車体内に設けられ、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームと、該出入口を開閉するバッテリカバーとを備えるバッテリカーのバッテリテーブルにおいて、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置と上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に該バッテリカバーの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、該バッテリカバーを開位置に保持する支持手段とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
これによれば、バッテリテーブルがバッテリカバーと一体になって車体に搭載されるので、バッテリテーブルを保管する特別の保管場所は不要になる。
【0015】
又、バッテリカバーを開いて支持手段で開位置に保持することによりバッテリテーブルを設置でき、保持手段をバッテリカバーの上に畳んだり、引上げたりしてからバッテリカバーを閉じたり、単にバッテリカバーを閉じたりするだけでバッテリテーブルを車体内に撤去できるので、バッテリテーブルの設置及び撤去を人力で行える上、簡単に、かつ短時間でバッテリテーブルの設置及び撤去ができるようになる。
【0016】
しかも、バッテリケースの下側にローラを設ける必要がなく、通常型のバッテリケースを用いることができると共に、バッテリテーブルを引出すためにバッテリルームの底面に転接させるローラを設ける必要がないので、車高を高くせずにすむのである。
【0017】
ところで、本発明の支持手段はバッテリカバーを開位置に保持できるように構成してあればよく、例えば前記支持手段が前記バッテリカバーに回転可能に枢着され、該バッテリカバーを床又は地面に支承させる支持脚で構成することができる。
【0018】
この支持脚はバッテリカバーの内面に沿う収納位置と、バッテリカバーの外側に突出する支持位置との間で回転させるが、バッテリカバーの戸先を回って例えば270°回転するように構成しても、バッテリカバーの外面側で例えば90°回転する用に構成してもよい。
【0019】
前者の場合には、不使用時に支持脚をバッテリカバーの内側の収納位置に畳み込んでバッテリカバーを閉じると、支持脚がバッテリカバーで隠されて、バッテリテーブルを装備しない一般的なバッテリカーと同じように外観を簡素にすることができ、後者の場合には収納位置に位置する支持脚の外面をバッテリカバーの外面と統一された面形状に形成することにより、不使用時に違和感の無い優れた外観を得ることができる。
【0020】
又、前記支持手段は前記バッテリカバーの厚さ方向にスライド可能に該バッテリカバーに支持され、該バッテリカバーを床又は地面に支承させる支持脚で構成してもよい。
【0021】
この場合、支持脚の外端面が床又は地面に当接する接地面となるが、この外端面をバッテリカバーの外面と統一された面形状にすることにより、不使用時に違和感の無い優れた外観を得ることができる。
【0022】
更に、前記支持手段は前記バッテリカバーを開位置に吊り下げる吊持手段で構成することができる。この吊持手段としては、一端が車体とバッテリカバーとの一方に回転可能に支持され、他端がその他方に摺動可能にかつ回転可能に連結される棒材又は帯材、一端どうしが回転可能に連結され、他端が車体又はバッテリカバー回転可能に連結される2本の棒材又は帯材、一端が車体とバッテリカバーとの一方に連結され、他端がその他方に係脱される鎖、ワイヤなどの条体、両端が車体とバッテリカバーに連結される鎖、ワイヤなどの条体などがある。
【0023】
ところで、本発明においては、不使用時に前記バッテリカバーを閉位置に固定することが好ましく、このため、閉位置に位置する前記バッテリカバーを車体に固定する尾錠を設けてもよいが、更に不使用時に車体の外観を改善するために、バッテリカバーを閉位置に位置させた時に車体内に隠れる位置に設けられ、前記バッテリカバーを閉位置に固定するロック手段と、このロック手段の固定作用を車体外から操作して解除する解除手段とが設けられることが更に好ましい。
【0024】
ところで、前記本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルによれば、車体から張出すバッテリテーブルの長さがバッテリカバーの高さによって制限されるので、これよりもバッテリテーブルの張出し方向の長さが長いバッテリが搭載されるバッテリカーの場合には、バッテリの一部分がバッテリテーブルからはみ出し、作業者が不安に感じるおそれがある。
【0025】
そこで、前記目的に加えてこの問題を解決するため、本発明に係る他のバッテリカーのバッテリテーブルは、車体内に設けられ、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームと、該出入口を開閉するバッテリカバーとを備えるバッテリカーのバッテリテーブルにおいて、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置とその上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に収納される収納位置と開かれた該バッテリカバーの一横側方に更に張出す延出位置とにわたって移動するように該バッテリカバーに支持させた延長フレームと、開位置に位置する前記バッテリカバー及び延出位置に位置する前記延長フレームの上側にこれらの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、前記バッテリカバーを開位置に保持すると共に、前記延長フレームを延出位置に保持する支持手段とを備えるという技術的手段を採用する。
【0026】
このバッテリカーのバッテリテーブルによれば、延長フレームを収納位置に位置させてバッテリカバーを閉じることによりバッテリテーブルを車体に搭載することができ、バッテリテーブルを保管する特別の保管場所は不要になる。
【0027】
又、バッテリカバーを開き、延長フレームを延出位置に位置させて、バッテリカバー及び/又は延長フレームを支持手段で開位置及び延出位置に保持することによりバッテリテーブルを設置でき、延長フレームと保持手段とを収納位置に位置させてバッテリカバーを閉じることによりバッテリテーブルを車体内に収納できるので、バッテリテーブルの設置及び撤去を人力で行える上、簡単に、かつ短時間でバッテリテーブルの設置及び撤去ができるようになる。
【0028】
しかも、バッテリケースの下側にローラを設けた特殊型のバッテリケースやバッテリルームの底面に転接させるローラを備える台を用いる必要がなく、通常型のバッテリケースを用いることができると共に、車高を高くせずにすむのである。
【0029】
その上、バッテリカバーから更に一横側方に延長フレームを張出すので、バッテリカバーの高さよりも張出し方向への寸法が長いバッテリケース全体をバッテリカバーと延長フレームの上に載せることができ、作業者が不安を感じることがない。
【0030】
ところで、前記延長フレームは収納位置と延出位置との間で移動できるようにバッテリカバーに支持させてあればよく、例えば、バッテリカバーに収納位置と延出位置との間で回転可能に支持させたり、バッテリカバーに収納位置と延出位置との間でスライド可能に支持させたりすればよい。
【0031】
前記延長フレームをバッテリカバーに回転可能に支持させる構造としては、延長フレームがバッテリカバーの外面側に回転する構造を採用することも可能であるが、バッテリカバーの内面側に回転する構造を採用し、収納位置に位置する延長フレームがバッテリカバーを閉位置に位置させた時にバッテリカバーで隠されて外観が簡素になるようにすることが好ましい。
【0032】
ところで、前記支持手段は、バッテリの移動荷重に対してバッテリカバーを開位置に保持すると共に延長フレームを延出位置に保持するように構成されていればよく、バッテリカバーと延長フレームとの長さ、剛性を考慮に入れて前記バッテリの移動荷重を支える箇所を決定すればよい。
【0033】
例えば前記支持手段を、延出位置に位置する延長フレームの先端部を床又は地面に支承させる支持脚で構成したり、延出位置に位置する延長フレームの先端部を床又は地面に支承させる支持脚と、開位置に位置するバッテリカバーの先端部を床又は地面に支承させる支持脚とを備えるもので構成したり、延出位置に位置する延長フレームを車体に吊持させる吊持手段で構成したり、延出位置に位置する延長フレームと開位置に位置するバッテリカバーとを車体に吊持する吊持手段で構成したりすればよい。
【0034】
本発明に係る他のバッテリカーのバッテリテーブルのその他の構成、作用ないし効果は、前記本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルのそれらと同様である。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例に係るバッテリカーのバッテリテーブルを図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0036】
図3は本発明の一実施例をリーチ型バッテリフォークリフトに適用したものであり、このフォークリフト1は車体2の前部に左右のストラドルアーム3が設けられ、各ストラドルアーム3の前端部に回転自在に支持させたロードホイール4と、車体2の左後部に懸架された操舵輪兼駆動輪5と、車体2の右後部に懸架された自在車輪6とにより走行するように構成されている。
【0037】
前記操舵輪兼駆動輪5は電動機からなる駆動モータで駆動され、荷役作業に使われるリーチシリンダ、リフトシリンダ7及びティルトシリンダに作動油を供給する油圧ポンプは別の電動機により駆動される。
【0038】
このフォークリフト1にはこれら走行モータや油圧ポンプ駆動用電動機の他に、前記リーチシリンダ、リフトシリンダ12及びティルトシリンダに給排される作動油の流路を切換える電磁方向切換弁、前照灯、尾灯、方向指示灯、制動灯、計器灯、警報灯などの灯火類、警音器などの電装部品が搭載されているが、これらの電装部品の全てに電力を供給するバッテリは、バッテリケース8に詰めて車体2の中間部に設けたバッテリルーム9に収納される。
【0039】
このバッテリルーム9は車体2の左横側面に形成した出入口10により車体2の外部に開放され、この出入口10がバッテリテーブル11と一体化されたバッテリカバー12により開閉される。
【0040】
図1はこのバッテリテーブル11及びバッテリルーム9の正面図であり、図2はその平面図であり、これら図1と図2とに示すように、前記バッテリカバー12は前記出入口10を閉じる閉位置と上縁部が車体2の左横側(図面上、下)に水平に張出して前記出入口10を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバー12の下部が車体に枢着される。
【0041】
ここでは、バッテリルーム9の前後面に支持させた支点軸13にバッテリカバー12の下部を回転可能に支持させているが、ヒンジを介してバッテリカバー12の下端部をバッテリルーム9の底部に連結するようにしてもよい。
【0042】
バッテリテーブル11は、このバッテリカバー12と、開位置に位置する該バッテリカバー12の上側にフレーム14を介して該バッテリカバー12の張出し方向、即ち、左右方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のフリーローラ15と、該バッテリカバー12を開位置に保持する支持手段16とを備える。
【0043】
この支持手段16は、前記フレーム14の先端部、即ち、バッテリカバー12の上縁部側の端部に、左右の支点ピン17を介して、バッテリカバー12の面に沿う収納位置と、開かれたバッテリカバー12の面に直角に突き出て、床F又は地面にバッテリカバー12を支承させる支持位置とにわたってバッテリカバー12の表側で90°回転する支持脚からなり、必要に応じて設けられた位置決め手段18により収納位置と支持位置とに位置決めされるようにしている。
【0044】
図4はこの位置決め手段18の側面図であり、この図4に示すように、この位置決め手段18は、前記支持手段16の側面に形成した半円形の位置決め溝19と、前記支点ピン17を中心にしてこの位置決め溝19から90°回転した位置に形成された円孔からなる位置決め孔20と、この位置決め溝19と位置決め孔20とに選択的に嵌合させる位置決めピン21とを備える。
【0045】
図5はこの位置決めピン21の断面図であり、この図5に示すように、前記位置決めピン21は、前記フレーム14に固定された内鍔付きシリンダ22と、このシリンダ22にその軸方向に摺動可能に内嵌された有底筒形のキャップ23と、これらシリンダ22及びキャップ23の内部に挿入された圧縮コイルバネからなる付勢手段24とを備え、前記キャップ23に設けた外鍔25をシリンダ22の内鍔26に受止めさせることによりキャップ23がシリンダ22から脱出しないようにしている。
【0046】
この位置決め手段18によれば、例えば支持手段16を収納位置に位置させると、位置決め孔20にキャップ23が嵌り込むことにより、支持手段16が収納位置に位置決めされる。
【0047】
このキャップ23を例えば指で支持手段16よりもフレーム14側に押し込めるとキャップ23が位置決め孔20から脱出して位置決めが解除され、この状態で支持手段16を少し支持位置側に回転させながら指を離すと、キャップ23が支持手段16に受止められて、位置決め解除状態が保持されるようになる。
【0048】
支持手段16を支持位置に回転させると、キャップ23が位置決め溝19の中に飛出し、支持手段16が支持位置に位置決めされる。
【0049】
支持位置に位置決めされた支持手段16を収納位置に移動させて位置決めするには、位置決め溝19に嵌合しているキャップ23を押し込み、支持手段16を収納位置側に回転させながら指を離し、更に支持手段16を収納位置に回転させればよく、支持手段16が収納位置に位置すれば、キャップ23が位置決め孔20に飛び込んで支持手段16を収納位置に位置決めする。
【0050】
図1に示すように、バッテリルーム9内の底部には、バッテリケース8の出し入れを容易にするため、例えばバッテリテーブル11のフリーローラ15と同じ間隔で所定数のフリーローラ27が配置され、又、バッテリケース8の右端面を受止めるストッパ28が設けられている。更に、前記支持手段16を収納位置に位置決めしてバッテリカバー12を閉位置に位置させると、前記バッテリテーブル11のフリーローラ15がバッテリケース8の左側面を受止めるようにしている。
【0051】
ところで、図1に示すように、このフォークリフト1には、バッテリカバー12を閉位置にロックするロック手段29が設けられ、このロック手段29はラッチ式ドアキー装置30と、キープレート31とで構成される。
【0052】
図2に示すように、前記ラッチ式ドアキー装置30は、バッテリカバー12の扉先部分の内側に支持されるカバーケース32と、このカバーケース32から扉先側に突出させたラッチ爪33とを備え、このラッチ爪33はその突出方向に進退可能にカバーケース32に支持され、このカバーケース32に内蔵されたスプリングで施錠位置に進出付勢される。
【0053】
図1に示す前記キープレート31は、ラッチ爪33が嵌り込むキー孔を備え、バッテリカバー12を閉位置に閉じる間際に前記ラッチ爪33がキープレート31に案内されて施錠位置から開錠位置に押込められ、バッテリカバー12が閉位置に位置すると、ラッチ爪33がキー孔に嵌って開錠位置から施錠位置に復帰し、バッテリカバー12が閉位置に自動ロックされる。
【0054】
図3に示すように、バッテリカバー12の表面側には、前記ロック手段29のロック作用を車体2外から操作して解除するために、前記ラッチ式ドアキー装置30のドアハンドルからなる解除手段34が設けられる。
【0055】
もっとも、前記ロック手段29のロック作用を車体2外から操作して解除するということには、車体2外から手を差込んで、例えばバッテリカバー12車体2内に隠されている操作具を操作してロック作用を解除することも含まれ、この場合には、車体2内に解除手段が設けられ、例えばバッテリカバー12にはその解除手段を操作するために手を差込む開口部が設けられることになる。
【0056】
さて、以上に説明したように、このリーチ型バッテリフォークリフト1のバッテリテーブル11は、下部を車体2に回転可能に支持させたバッテリカバー12の内側にフレーム14を介してローラ15を支持させたものであるから、不使用時には、バッテリカバー12を閉位置にして車体2内に搭載される。このため、不使用時にバッテリテーブル11を保管する特別の保管場所は不要になる。
【0057】
又、バッテリカバー12を開閉する時には、バッテリテーブル11にはバッテリ及びバッテリケース8の重量は掛らず、バッテリカバー12と一体になっているバッテリテーブル11を煽って開閉するだけでよいので、人力で、容易に、しかも、短時間で設置及び撤去ができる。
【0058】
更に、バッテリルーム9内の構造は、一般的な従来のリーチ型バッテリフォークリフトのそれと同様であるので、特殊型のバッテリケースや、ローラ付きの台などを用いる必要がなく、又更に、車体2を車高の高い特殊型にする必要がないので、設備費用を増大させずにすむ。
【0059】
図6は本発明の他の実施例に係るリーチ型バッテリフォークリフトのバッテリテーブル11及びバッテリルーム9の正面図であり、この実施例では、支持脚からなる支持手段16が開位置に位置するバッテリカバー12の上側から扉先方、即ち左方を回って下側まで270°回転するように設けられている。
【0060】
又、図7はバッテリルーム9の縦断側面図であり、この図7と図6とに示すように、バッテリルーム9内のローラ27及びこれを支持するフレーム34は昇降可能に設けられる。
【0061】
図6に示すように、バッテリルーム9内の底部には、それぞれ軸35を中心にして前後軸心回りに回転するカムプレート36が左右に適当な間隔を置いて配置され、前記フレーム34がこれらのカムプレート36に設けたカムポイント軸37に支承される。
【0062】
左のカムプレート36をリンクバー38によりバッテリカバー12に連繋させ、右のカムプレート36を別のリンクバー39により左のカムプレート36に連繋させ、バッテリカバー12を開くと、図7の1点鎖線から左側に示すように、前記フレーム34及びローラ27が上昇してローラ27上にバッテリケースが乗り、バッテリカバー12を閉じると、図7の1点鎖線から右側に示すように、前記フレーム34及びローラ27が下降するようにしている。
【0063】
図7に示すように、前記フレーム34の前後両外側にはローラ27が下降する途中でバッテリケース8を受止める支承枠40が設けられ、バッテリカバー12を閉位置に位置させた状態でローラ27をバッテリケース8の底面から離隔させることにより、バッテリ及びバッテリケース8の重量でローラ27の円周面が平面に変形することを防止している。
【0064】
又、バッテリケース8を支承枠40に受止めることにより、バッテリケース8と支承枠40との間の制止摩擦によりバッテリケース8が前後及び左右に横移動することが防止され、安全性が高められる。
【0065】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前例のそれらと同様である。
【0066】
図8は本発明の又他の実施例に係るリーチ型バッテリフォークリフトのバッテリテーブルの正面図であり、この実施例では、バッテリカバー12に固定されたフレーム14の先端部に延長フレーム41がヒンジ42を介して枢着され、この延長フレーム41を展開することにより、バッテリカバー12よりも更に左方に延長フレーム41を張出させるようにしている。
【0067】
バッテリカバー12から張出させた延出位置に位置する延長フレーム41の先端には別の支持脚16aが設けられ、この支持脚16aとバッテリカバー12の先端部を支持する支持脚16bとで支持手段16が構成される。
【0068】
バッテリケース8をバッテリルーム9から引出す前に、ロック手段29のロック機能を解除し、バッテリカバー12を左側に煽り倒し、支持脚16bを支持位置に位置決めしてバッテリカバー12を開位置に位置させる。この後、延長フレーム41を180°回転させて延出位置に位置させ、更にこの後、支持脚16aを支持位置に位置決めすることによりフレーム14と延長フレーム41とが一直線状になり、バッテリルーム9内からバッテリケース8をフレーム14及び延長フレーム41の上に引出せるようになる。
【0069】
前記延長フレーム41にはフリーローラ43が張出し方向に適当な間隔を置いて回転自在に支持させてあり、バッテリルーム9から引出された(あるいはこれからバッテリルーム9に押し込む)バッテリケース8がバッテリテーブル11の上、即ち、展開された延長フレーム41及びフレーム14に支持させたフリーローラ15、43の上に乗る。
【0070】
展開された延長フレーム41及びフレーム14の上からバッテリルーム9にバッテリケース8を押し込んだ後、支持脚16aを延長フレーム41に沿う収納位置に回転させ、位置決め手段18により収納位置に位置させてから、延長フレーム41を開位置に位置するバッテリカバー12の上に横たわる収納位置に回転させ、更に、この後、バッテリカバー12を閉位置に回転させると、ロック手段29によりバッテリカバー12が閉位置に自動ロックされる。
【0071】
このように、延長フレーム41を設け、バッテリカバー12よりも更に左横側方にバッテリテーブル11を張り出させると、バッテリカバー12の高さよりも左右幅方向の長さが長いバッテリケース8全体をバッテリテーブル11で支えることができ、作業者が安心してバッテリの点検作業、保守作業、交換作業などを行える。
【0072】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前記一実施例のそれらと同様である。
【0073】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルは、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置と上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に該バッテリカバーの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、該バッテリカバーを開位置に保持する支持手段とを備えるので、以下の作用と効果とを得ることができる。
【0074】
先ず、バッテリテーブルがバッテリカバーと一体になって車体に搭載されるので、別にバッテリテーブルを設ける必要がないという作用を得ることができ、この作用により、バッテリテーブルを保管する特別の保管場所が不要になるという効果や、どこでもバッテリテーブルを設置してバッテリの点検作業、保守作業、交換作業などができるようになるという効果を得ることができる。
【0075】
又、バッテリカバーやこれに支持させたローラにはバッテリ及びバッテリケースの重量が掛らない状態でバッテリカバーを開閉できるという作用が得られるので、人力で簡単に、かつ短時間でバッテリテーブルの設置及び撤去(収納)ができるという効果を得ることができる。
【0076】
更に、バッテリルーム内の構造は従来の一般的なバッテリカーのそれと同様に構成できるという作用が得られるので、特殊型のバッテリケースや下側にローラを設けた特殊な台が不要になり、バッテリケース及びその周辺部のコストアップを無くすことができるという効果が得られると共に、バッテリケースの高さを増大させる必要がないので、車高を高くする必要がなく、車高の高い特殊型のものに比べて車体の価格を安価にすることができるという効果を得ることが出きる。
【0077】
又、本発明に係る他のバッテリカーのバッテリテーブルは、前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置とその上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に収納される収納位置と開かれた該バッテリカバーの一横側方に更に張出す延出位置とにわたって移動するように該バッテリカバーに支持させた延長フレームと、開位置に位置する前記バッテリカバー及び延出位置に位置する前記延長フレームの上側にこれらの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、前記バッテリカバーを開位置に保持すると共に、前記延長フレームを延出位置に保持する支持手段とを備えるので、前記本発明に係るバッテリカーのバッテリテーブルにより得られる作用や効果に加えて、以下の作用と効果を得ることができる。
【0078】
即ち、延長フレームをバッテリカバーよりも更に一横側方に張出して、延長フレームとバッテリカバーの上にバッテリケースを乗せることができるので、バッテリカバーの高さよりも長いバッテリケース全体をバッテリテーブルに載せることができるという作用が得られるので、作業者が安心してバッテリの点検作業、保守作業、交換作業などをすることができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の正面図である。
【図2】本発明の平面図である。
【図3】本発明を備えるリーチ型バッテリフォークリフトの側面図である。
【図4】本発明の正面図である。
【図5】本発明の横断平面図である。
【図6】本発明の正面図である。
【図7】本発明の縦断側面図である。
【図8】本発明の正面図である。
【符号の説明】
2 車体
8 バッテリケース
9 バッテリルーム
10 出入口
11 バッテリテーブル
12 バッテリカバー
15 ローラ
16 支持手段
16a 支持脚
16b 支持脚
29 ロック手段
34 解除手段
41 延長フレーム
43 ローラ
Claims (13)
- 車体内に設けられ、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームと、該出入口を開閉するバッテリカバーとを備えるバッテリカーのバッテリテーブルにおいて、
前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置と上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に該バッテリカバーの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、該バッテリカバーを開位置に保持する支持手段とを備えることを特徴とするバッテリカーのバッテリテーブル。 - 前記支持手段が前記バッテリカバーに回転可能に枢着され、該バッテリカバーを床又は地面に支承させる支持脚からなることを特徴とする請求項1に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記支持手段が前記バッテリカバーの厚さ方向にスライド可能に該バッテリカバーに支持され、該バッテリカバーを床又は地面に支承させる支持脚からなることを特徴とする請求項1に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記支持手段が前記バッテリカバーを開位置に吊り下げる吊持手段からなることを特徴とする請求項1に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- バッテリカバーを閉位置に位置させた時に車体内に隠れる位置に設けられ、前記バッテリカバーを閉位置に固定するロック手段と、このロック手段の固定作用を車体外から操作して解除する解除手段とが設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 車体内に設けられ、一横側面に形成した出入口により車体外に開放されたバッテリルームと、該出入口を開閉するバッテリカバーとを備えるバッテリカーのバッテリテーブルにおいて、
前記バッテリカバーが前記出入口を閉じる閉位置とその上縁部が車体の一横側に水平に張出して前記出入口を開放する開位置とにわたって起伏するように、該バッテリカバーの下部が車体に枢着され、このバッテリカバーと、開位置に位置する該バッテリカバーの上側に収納される収納位置と開かれた該バッテリカバーの一横側方に更に張出す延出位置とにわたって移動するように該バッテリカバーに支持させた延長フレームと、開位置に位置する前記バッテリカバー及び延出位置に位置する前記延長フレームの上側にこれらの張出し方向に所定の間隔を置いて回転自在に設けられる所定数のローラと、前記バッテリカバーを開位置に保持すると共に、前記延長フレームを延出位置に保持する支持手段とを備えることを特徴とするバッテリカーのバッテリテーブル。 - 前記延長フレームが収納位置と延出位置とにわたって回転可能にバッテリカバーに支持されることを特徴とする請求項6に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記延長フレームが収納位置と延出位置とにわたってスライド可能にバッテリカバーに支持されることを特徴とする請求項6に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記支持手段が、延出位置に位置する延長フレームの先端部を床又は地面に支承させる支持脚からなることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記支持手段が、延出位置に位置する延長フレームの先端部を床又は地面に支承させる支持脚と、開位置に位置するバッテリカバーの先端部を床又は地面に支承させる支持脚とを備えることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記支持手段が、延出位置に位置する延長フレームを車体に吊持させる吊持手段からなることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- 前記支持手段が、延出位置に位置する延長フレームと開位置に位置するバッテリカバーとを車体に吊持する吊持手段からなることを特徴とする請求項6ないし8あるいは11のいずれか1項に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
- バッテリカバーを閉位置に位置させた時に車体内に隠れる位置に設けられ、前記バッテリカバーを閉位置に固定するロック手段と、このロック手段の固定作用を車体外から操作して解除する解除手段とが設けられることを特徴とする請求項6ないし10のいずれか1項に記載されたバッテリカーのバッテリテーブル。
Priority Applications (1)
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JP2002252125A JP2004091081A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | バッテリカーのバッテリテーブル |
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JP2002252125A JP2004091081A (ja) | 2002-08-29 | 2002-08-29 | バッテリカーのバッテリテーブル |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2248758A3 (de) * | 2009-05-06 | 2011-03-23 | STILL GmbH | Flurförderzeug, insbesondere Gegengewichtsgabelstapler |
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KR20200138856A (ko) * | 2019-06-03 | 2020-12-11 | (주)아이비티 | 전기 트럭의 배터리 팩 장착 장치 |
CN112428809A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-02 | 顾智荟 | 一种基于汽车行驶速度可自由调节重心的电池架 |
DE102008004651B4 (de) | 2008-01-16 | 2023-05-11 | Still Gesellschaft Mit Beschränkter Haftung | Flurförderzeug, insbesondere Gegengewichtsgabelstapler |
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2002
- 2002-08-29 JP JP2002252125A patent/JP2004091081A/ja active Pending
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