JP2004087428A - 車両暗視装置用赤外照明光源及び車両暗視装置の電源回路 - Google Patents
車両暗視装置用赤外照明光源及び車両暗視装置の電源回路 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】安価かつ簡単に製作できる車両暗視装置用赤外照明光源を提供する。
【解決手段】赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、リフレクタ11に装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブ12と、リフレクタ11と一体に結着されたハウジング13に装着されてバルブ12から出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズ14と、バルブ12と投光レンズ14との間に存在してバルブ12から出射された光束のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外領域の波長の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタ16とを備えている。
【選択図】 図4
【解決手段】赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、リフレクタ11に装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブ12と、リフレクタ11と一体に結着されたハウジング13に装着されてバルブ12から出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズ14と、バルブ12と投光レンズ14との間に存在してバルブ12から出射された光束のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外領域の波長の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタ16とを備えている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源、車両暗視装置の電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両には、夜間等に車体前方を所定配光パターンの照明光束により照明する車両用前照灯が設置されている。
【0003】
ところで、このような車両用前照灯は、常時は車体近傍を照明(いわゆる、ロービーム照明)し、車体遠方の障害物等を確認したい場合に手元のスイッチの切り替え操作により一時的に車体遠方を照明(いわゆる、ハイビーム照明)を可能とする等、対向車等に対する眩惑防止のための配光規制が施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の従来の車両用前照灯にあっては、遠方を見たいときにはロービーム照明からハイビーム照明への切り替え操作を行わなければならず、この切り替え操作が煩わしいという問題がある。
【0005】
そこで、遠赤外線を遠赤外線カメラを用いて捕捉して、これを画像化してモニターに表示する車両用暗視装置が考えられているが、遠赤外線カメラを用いた車両用暗視装置は大変高価であり、また、鮮明な画像が得られないという問題もある。
【0006】
そこで、赤外照明光源を用いて、赤外光により車両前方の物体を照明し、車両前方の物体からの赤外反射光を車両に搭載の撮影カメラにより受像して、車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置が提案されつつあるが、その赤外照明光源を安価かつ簡単に製作できるようにするため、既存のハイビーム照明用のバルブを利用する構造とすると、ハイビーム照明用のバルブはロービーム照明用のバルブに較べて高い電圧、すなわち、バッテリ電圧(12ボルト)がそのまま加えられるため、かつ、赤外照明光源はヘッドランプスイッチをオンさせた後はロービーム照明とハイビーム照明とを切り替えることなく使用される構成となるため、ロービーム照明用のバルブよりも寿命が短くなるおそれがあって、バルブの交換頻度が多くなり、好ましくないという問題も生じる。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みて為されたもので、その第1の目的は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両用暗視装置に用いるのに好適の車両暗視装置用赤外照明光源であって、安価かつ簡単に製作できる車両暗視装置用赤外照明光源を提供することにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、赤外照明光源に用いられるバルブの寿命を延ばすことのできる車両暗視装置の電源回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、リフレクタに装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、リフレクタと一体に結着されたハウジングに装着されて該バルブから出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズと、前記バルブと前記投光レンズとの間に存在して前記光束のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外領域の波長の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光カットフィルタが前記集光レンズの裏面に蒸着された多層膜により形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、リフレクタに装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、リフレクタと一体に結着されたハウジングに装着されて該バルブから出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズと、前記バルブと前記投光レンズとの間に存在して赤外波長領域の光がハイビーム相当領域に向けて照射されかつ可視光波長領域の光がロービーム相当領域に向けて照射されるように形成された可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光フィルタは半円板形状とされ、赤外領域の光を透過させかつ可視光領域の光をカットする境界面に着色防止用光学部材が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブを包囲するように設けられて可視光をカットしかつ赤外光を透過させて前記リフレクタに導いて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光カットフィルタは、円筒形状とされてその頂部に少なくとも可視光をカットするキャップが設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブの前方に設けられて可視光をカットしかつ赤外光を透過させて前記リフレクタに導いて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブを包囲するように設けられて赤外波長領域の光がハイビーム相当領域に向けて照射されかつ可視光波長領域の光がロービーム相当領域に向けて照射されるように形成された可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光カットフィルターがシェードとして機能することを特徴とする。
【0018】
請求項10に記載の車両暗視装置の電源回路は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示するものであって、
少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと前記ハウジングに設けられて前記バルブから出射された光を車両前方に向けて反射するリフレクタと前記バルブから出射された光のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外波長領域の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを有する赤外照明光源と、前記バルブに電圧を印加するための電源回路とを少なくとも備え、該電源回路にはバッテリ電圧を降下させて前記バルブに電圧を印加する電圧調整回路が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項11に記載の車両暗視装置の電源回路は、前記バルブに印加される電圧が、10ボルトから11ボルトまでの範囲内であることを特徴とする。
【0020】
請求項12に記載の車両暗視装置の電源回路は、前記赤外照明光源には前記ハウジングに前記赤外光をハイビーム相当領域に向けて投光する投光レンズが設けられていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係わる車両暗視装置用赤外照明光源、車両暗視装置の電源回路の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(発明の実施の形態1)
図1は本発明に係わる車両暗視装置を搭載した車両1の概要図を示している。その車両1には、車両前部に前照灯2が設けられている。その前照灯2はハイビーム用光源2A、ロービーム用光源2B、車両暗視装置用赤外照明光源2Cから構成され、車両暗視装置用赤外照明光源2Cは車両中央寄り側に設けられている。
【0022】
また、図1、図2に示すように、車両内部の運転席前部のバックミラー部には、可視領域から赤外領域に渡って感度を有する市販の撮影カメラ3が設けられている。その車両内部にはコントローラ4が設けられ、コントローラ4には、図3に示すように、車速センサ5からの車速信号、舵角センサ6からの舵角信号が入力されると共に、撮影カメラ3から画像信号が入力されている。
【0023】
そのコントローラ4は画像処理部7を有し、画像処理部7は撮影カメラ3からの画像信号を処理して、車両内部の運転席前部に設置のディスプレイ(モニター)8に出力し、そのディスプレイ(モニター)8に撮影カメラ3による画像が表示される。また、コントローラ4はスピーカ9、インジケータ10に適宜警告信号を出力する。
【0024】
例えば、コントローラ4は、車速センサ5、舵角センサ6からの信号に基づいて操作カメラ3の向きを変えることができる。また、コントローラ4は、スピーカ9やインジケータ10等の警告報知手段を利用して、例えば、人が前方に存在することを知らせることができるので、ドライバーがモニターを見る負担を軽減することができる。
【0025】
赤外照明光源2Cは、図4、図5に示すように、リフレクタ11、ハロゲンバルブ12、円筒状のハウジング13を備えている。ハロゲンバルブ12は図6に示すように紫外領域から赤外領域までの波長領域に渡る照明特性Q1を有し、紫外領域から赤外領域に渡る照明光を出射する。撮影カメラ3は可視光波長領域から赤外波長領域に渡る感度特性Q2を有する。ハウジング13は挟持フランジ板部13aを有する円筒体13bから構成されている。その円筒体13bの先端には、半球形状の投光レンズ14が環状クリップ部材15により装着されている。そのリフレクタ11とハウジング13との間には、円板状のフィルタ16が設けられる。
【0026】
リフレクタ11はその周辺に挟持フランジ板部13aに対向する挟持フランジ板部11aを有する。ハロゲンバルブ12はリフレクタ11に支持され、そのリフレクタ11とハウジング13とは複数個のクリップ部材17により着脱可能に結着されている。そのフィルタ16はそのクリップ部材17により挟持フランジ板部11a、13a間に挟持固定される。なお、符号18はフィルタ16とリフレクタ11との間に介装されたパッキン部材を示す。なお、図5では、パッキン部材18の図示は省略されている。
【0027】
そのフィルタ16は可視光波長領域の光をカットしかつ赤外波長領域の光を透過させる透過特性Q3を有する。そのフィルタ16の素材には、例えば、ガラス基板を用い、このガラス基板に可視光を反射する多層膜を形成したものを用いても良く、また、可視光を吸収する物質(カドミニウム、砒素、鉛等)が練り込まれた練り込みガラスを用いても良い。
【0028】
そのハロゲンバルブ12には、図4に示すように、電源回路30を介して電圧が印加される。その電源回路30は、バッテリE、ヘッドランプスイッチS、電圧調整回路(レギュレータ)31を備えている。
【0029】
電圧調整回路31は、バッテリEの電圧12ボルトを降下させて、10ボルトないし11ボルトの電圧をハロゲンバルブ12に印加する。
【0030】
この実施例の車両暗視装置用赤外照明光源2Cによれば、車両前方のいわゆるハイビーム相当領域が赤外光により照明され、車両前方の物体からの赤外反射光束が車両1に搭載の撮影カメラ3により受像され、車両1に搭載のモニター8に車両前方の物体が画像化して表示され、遠赤外線カメラを用いて撮像する車両暗視装置に較べて鮮明な画像を得ることができる。
【0031】
また、その車両暗視装置用赤外照明光源2Cを、従来からある前照灯の一部を適宜設計変更し、ガラス基板を必要な形状にカットしてフィルタ16を簡単に製作できるので、その製作コストも安価である。
【0032】
更に、クリップ部材17を取り外すことにより車両暗視装置用赤外照明光源2Cを簡単に分解できるので、練り込みガラスをフィルタ16として用いた場合でも、その回収が容易であり、環境保全の観点からも望ましい。
【0033】
また、この車両暗視装置の電源回路によれば、赤外照明光源2Cにより赤外光をハイビーム相当領域に向けて照射する際にハロゲンバルブ12に印加すべき電圧を、可視光によるハイビーム照明時にハロゲンバルブに印加すべき従来の電圧12ボルトよりも低い電圧に設定したので、既存のハロゲンバルブを赤外照明用のバルブに用いた場合であってもその寿命を延ばすことができる。そのハロゲンバルブ12の寿命は、ロービーム照明時のハロゲンバルブの寿命相当とするのが望ましい。
【0034】
図7、図8は図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cの変形例を示すもので、この図7、図8に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cでは、リフレクタ11の反射面11bの開口を塞ぐ程度の小径の大きさのフィルタ16をリフレクタ11の挟持フランジ板部11aに貼り付ける構成としたものであり、残余の構成は、図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと大略同一であるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
図9、図10は図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cの更に他の変形例を示すもので、この変形例では、投光レンズ14の裏面側に円板状のフィルタ16を貼り付ける構成としたものであり、残余の構成は、図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと大略同一であるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0036】
図11は図4に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cの更に他の変形例を示すもので、この変形例では、投光レンズ14の裏面側に多層膜を蒸着形成し、この多層膜により可視光をカットしかつ赤外光を透過するフィルタ16を形成することにしたものであり、このものによれば、図4、図5に示す専用の円板状のフィルタ16をハウジング13とリフレクタ11との間に配設して組み付けなくとも赤外光を照射できるので、図4、図5に示す構成のものに較べてより一層組付けの簡単化を図ることができる。
(発明の実施の形態2)
図12、図13は車両暗視装置用赤外照明光源2Cの発明の実施の形態2の説明図であって、ここでは、フィルタ16に可視光を透過させる透過窓としての半円形状穴16aが設けられている。その他の構成は、図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと大略同一であるので、同一構成要素については、同一符号を付すことにし、異なる点についてのみ説明する。
【0037】
その円板状フィルタ16は、その半円形状穴16aが上側となるようにしてリフレクタ11とハウジング13との間に組み付けられ、ハロゲンバルブ12から出射されかつリフレクタ11のほぼ上半分の反射面11bで反射された光束P1は、半円形状穴16aを通過して投光レンズ14に導かれ、この投光レンズ14により車両前方のロービーム相当領域が可視照明される。また、ハロゲンバルブ12から出射され、リフレクタ11のほぼ下半分の反射面11bで反射された光束P2はフィルタ16の可視光カット部16bに導かれ、このフィルタ16の可視光カット部16bにより可視波長領域の光がカットされ、赤外波長領域の光が投光レンズ14に導かれ、この投光レンズ14により車両前方のハイビーム相当領域が赤外照明される。
【0038】
従って、この発明の実施の形態2によれば、ヘッドランプスイッチ(図示を略す)をオンすると、ロービーム相当領域が可視照明され、ハイビーム相当領域が赤外照明されるため、前照灯と兼用することができる。
【0039】
図14、図15は図12、図13に示すフィルタ16の代わりに、フィルタ16を半円板形状としたものであり、その他の構成は、図12、図13に示す構成と大略同一であるので、同一構成要素に同一符号を付すこととする。
【0040】
ところで、このように、フィルタ16を半円板形状の構成とすると、可視光をカットしかつ赤外光を通過させる境界面部(切断面部)16cの肉厚が薄いと、屈折力の関係で、虹模様が生じ、車両暗視装置用赤外照明光源2Cを正面から肉眼で見た場合に、投光レンズ14に色がついて見える。
【0041】
そこで、図16、図17に示す変形例は、境界面部16cを肉厚するためのコ字形状の着色防止用光学部材19を境界面部16cに嵌合させる構成としたものである。この図16、図17に示す構成によれば、半円形状のフィルタ16を用いて、ロービーム相当領域を可視光で照明し、ハイビーム相当領域を赤外光で照明した場合であっても、投光レンズ14に色が着いて見えるのを防止できる。
【0042】
図18、図19に示す変形例は、半円板形状のフィルタ16を投光レンズ14の裏面に貼り付ける構成としたものである。
【0043】
この発明の実施の形態2では、フィルタ16を半円板形状に形成して、ロービーム相当領域を可視光により照明し、ハイビーム相当領域を赤外光により照明することにしたが、フィルタ16を円板形状に形成し、図5に示すように、フィルタ16のロービーム相当領域に対応する箇所に透過窓16dを仮想線で示すように形成し、可視光を照射する際には可視光を通過させる透過窓16d以外の箇所が可視光を遮断するシェード機能を果たす構成としても良い。
(発明の実施の形態3)
図20は本発明に係わる車両暗視装置用赤外照明光源2Cの発明の実施の形態の説明図である。
【0044】
その図20において、20はランプハウジング、21はアウターレンズ、22はリフレクター、23はハロゲンバルブ、24は灯室である。ハロゲンバルブ23はランプハウジング20にブラケット25を介して保持されている。リフレクター22はブラケット(図示を略す)を介してランプハウジング20に保持されている。そのリフレクタ22には円筒形状のフィルタ26がブラケット27を介して取り付けられている。そのフィルタ26はハロゲンバルブ23を包囲するようにして灯室24内にリフレクタ22の光軸Oと同軸に配置される。そのフィルタ26は頂部26aを有する。
【0045】
このフィルタ26は可視光波長領域の光をカットし、赤外波長領域の光を透過するもので、ハロゲンバルブ23から出射されてフィルタ26の周部26cを透過した赤外光の一部はリフレクタ22により反射されてアウターレンズ21を透過して車両前方を照明し、また、ハロゲンバルブ23から出射されてフィルタ26の頂部26aを通過した赤外光は直接アウターレンズ21を透過して車両前方を照明する。
【0046】
ここでは、フィルタ26の頂部26aにもフィルター機能を持たせる構成としたが、頂部26aを図21に示すように、カップ状フィルタ部材から形成しても良いし、図22に示すように、キャップ状フィルタ部材から形成しても良い。
【0047】
また、この発明の実施の形態4では、ハロゲンバルブ23を包囲するようにして、円筒形状のフィルタ26を設ける構成としたが、図23に示すように、リフレクタ22の開口を横断する円板形状のフィルタ26をリフレクタ22に配設する構成としても良い。
【0048】
いずれの暗視装置用赤外照明光源2Cを用いても、車両前方の例えばハイビーム相当領域を赤外光により照明できる。
(発明の実施の形態4)
図24は車両暗視装置用赤外照明光源2Cの発明の実施の形態4の説明図であって、ここでは、フィルタ26は半円形状筒とされている。その他の構成は、図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと同一であるので、同一構成要素については、同一符号を付すことにし、異なる点についてのみ説明する。
【0049】
その半円形状筒のフィルタ26にはその周部26cに可視光通過切り欠き26bが設けられ、この可視光通過切り欠き26bが上側になるようにして、リフレクタ22に保持される。ハロゲンバルブ23から出射されかつ可視光通過切り欠き26bを通過してリフレクタ22のほぼ上半分の反射面22aで反射された可視光束P1は、アウターレンズ21に導かれ、このアウターレンズ21を通過し、これにより、車両前方のロービーム相当領域が可視照明される。また、ハロゲンバルブ23から出射されかつフィルタ26の周部26cを通過した赤外光束P2は、リフレクタ22のほぼ下半分の反射面22aで反射されてアウターレンズ21に導かれ、このアウターレンズ21を通過し、これにより、ハイビーム相当領域が赤外照明される。この発明の実施の形態4は発明の実施の形態2と同様の効果を奏する。
【0050】
また、この発明の実施の形態4では、可視光をロービーム相当領域に照射する場合には、周部26cが可視光をカットする一種のシェードとしての機能を果たす。
【0051】
ここでは、フィルタ26の頂部26aにもフィルター機能を持たせる構成としたが、頂部26aを図25に示すように、カップ状フィルタ部材から形成しても良いし、図26に示すように、キャップ状フィルタ部材から形成しても良い。
【0052】
また、この発明の実施の形態4では、ハロゲンバルブ23を包囲するようにして、半円筒形状のフィルタ26を設ける構成としたが、図27に示すように、リフレクタ22の開口の下半分を塞ぐ半円板形状のフィルタ26をリフレクタ22に配設する構成としても良い。
【0053】
以上、発明の実施の形態1〜4により説明したように、本発明によれば、既存の車両用前照灯の構造を大幅に変更することなく、車両暗視装置用赤外照明光源2Cを製作できるので、その製作コストが安価であり、かつ、その製作も容易である。
【0054】
なお、本発明の車両暗視装置の電源回路は、発明の実施の形態2ないし発明の実施の形態4において説明の車両暗視装置用赤外照明光源にも適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】
本発明に係わる車両暗視装置用赤外照明光源は、以上説明したように構成したので、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両用暗視装置に用いるのに好適の車両暗視装置用赤外照明光源であって、安価かつ簡単に製作できる車両暗視装置用赤外照明光源を提供できる。
【0056】
特に、請求項3、請求項8に記載の車両暗視装置用赤外照明光源によれば、ロービーム照明と赤外照明との兼用化を図ることができる。
【0057】
請求項10ないし請求項12に記載の車両暗視装置の電源回路によれば、バルブを赤外照明光源として用いた場合でも、その寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる車両暗視装置を搭載した車両の正面図を示す。
【図2】本発明に係わる車両暗視装置を搭載した車両の側面図を示す。
【図3】本発明に係わる車両暗視装置のブロック回路図を示す。
【図4】本発明の実施の形態1に係わる車両暗視装置用赤外照明光源と車両暗視装置の電源回路とを示す図である。
【図5】図4に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図6】本発明に係わるハロゲンバルブの照明特性と撮影カメラの感度特性とフィルタの透過特性とを説明するための特性図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係わる変形例の車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図8】図7に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図10】図9に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図13】図12に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図14】図12に示す車両暗視装置用赤外照明光源の変形例を示す縦断面図である。
【図15】図14に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図16】図14に示す車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図17】図16に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図図である。
【図18】図12に示す車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図19】図18に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図21】図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源の変形例を示す縦断面図である。
【図22】図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図23】図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源の更に他の変形例を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の形態4に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図25】図24に示す車両暗視装置用赤外照明光源の変形例を示す縦断面図である。
【図26】図24に示す車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図27】図24に示す車両暗視装置用赤外照明光源の更に他の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…リフレクタ
12…バルブ
13…ハウジング
14…投光レンズ
16…可視光カットフィルタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源、車両暗視装置の電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両には、夜間等に車体前方を所定配光パターンの照明光束により照明する車両用前照灯が設置されている。
【0003】
ところで、このような車両用前照灯は、常時は車体近傍を照明(いわゆる、ロービーム照明)し、車体遠方の障害物等を確認したい場合に手元のスイッチの切り替え操作により一時的に車体遠方を照明(いわゆる、ハイビーム照明)を可能とする等、対向車等に対する眩惑防止のための配光規制が施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の従来の車両用前照灯にあっては、遠方を見たいときにはロービーム照明からハイビーム照明への切り替え操作を行わなければならず、この切り替え操作が煩わしいという問題がある。
【0005】
そこで、遠赤外線を遠赤外線カメラを用いて捕捉して、これを画像化してモニターに表示する車両用暗視装置が考えられているが、遠赤外線カメラを用いた車両用暗視装置は大変高価であり、また、鮮明な画像が得られないという問題もある。
【0006】
そこで、赤外照明光源を用いて、赤外光により車両前方の物体を照明し、車両前方の物体からの赤外反射光を車両に搭載の撮影カメラにより受像して、車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置が提案されつつあるが、その赤外照明光源を安価かつ簡単に製作できるようにするため、既存のハイビーム照明用のバルブを利用する構造とすると、ハイビーム照明用のバルブはロービーム照明用のバルブに較べて高い電圧、すなわち、バッテリ電圧(12ボルト)がそのまま加えられるため、かつ、赤外照明光源はヘッドランプスイッチをオンさせた後はロービーム照明とハイビーム照明とを切り替えることなく使用される構成となるため、ロービーム照明用のバルブよりも寿命が短くなるおそれがあって、バルブの交換頻度が多くなり、好ましくないという問題も生じる。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みて為されたもので、その第1の目的は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両用暗視装置に用いるのに好適の車両暗視装置用赤外照明光源であって、安価かつ簡単に製作できる車両暗視装置用赤外照明光源を提供することにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、赤外照明光源に用いられるバルブの寿命を延ばすことのできる車両暗視装置の電源回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、リフレクタに装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、リフレクタと一体に結着されたハウジングに装着されて該バルブから出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズと、前記バルブと前記投光レンズとの間に存在して前記光束のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外領域の波長の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光カットフィルタが前記集光レンズの裏面に蒸着された多層膜により形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、リフレクタに装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、リフレクタと一体に結着されたハウジングに装着されて該バルブから出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズと、前記バルブと前記投光レンズとの間に存在して赤外波長領域の光がハイビーム相当領域に向けて照射されかつ可視光波長領域の光がロービーム相当領域に向けて照射されるように形成された可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光フィルタは半円板形状とされ、赤外領域の光を透過させかつ可視光領域の光をカットする境界面に着色防止用光学部材が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブを包囲するように設けられて可視光をカットしかつ赤外光を透過させて前記リフレクタに導いて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光カットフィルタは、円筒形状とされてその頂部に少なくとも可視光をカットするキャップが設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブの前方に設けられて可視光をカットしかつ赤外光を透過させて前記リフレクタに導いて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブを包囲するように設けられて赤外波長領域の光がハイビーム相当領域に向けて照射されかつ可視光波長領域の光がロービーム相当領域に向けて照射されるように形成された可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の車両暗視装置用赤外照明光源は、前記可視光カットフィルターがシェードとして機能することを特徴とする。
【0018】
請求項10に記載の車両暗視装置の電源回路は、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示するものであって、
少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと前記ハウジングに設けられて前記バルブから出射された光を車両前方に向けて反射するリフレクタと前記バルブから出射された光のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外波長領域の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを有する赤外照明光源と、前記バルブに電圧を印加するための電源回路とを少なくとも備え、該電源回路にはバッテリ電圧を降下させて前記バルブに電圧を印加する電圧調整回路が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項11に記載の車両暗視装置の電源回路は、前記バルブに印加される電圧が、10ボルトから11ボルトまでの範囲内であることを特徴とする。
【0020】
請求項12に記載の車両暗視装置の電源回路は、前記赤外照明光源には前記ハウジングに前記赤外光をハイビーム相当領域に向けて投光する投光レンズが設けられていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係わる車両暗視装置用赤外照明光源、車両暗視装置の電源回路の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(発明の実施の形態1)
図1は本発明に係わる車両暗視装置を搭載した車両1の概要図を示している。その車両1には、車両前部に前照灯2が設けられている。その前照灯2はハイビーム用光源2A、ロービーム用光源2B、車両暗視装置用赤外照明光源2Cから構成され、車両暗視装置用赤外照明光源2Cは車両中央寄り側に設けられている。
【0022】
また、図1、図2に示すように、車両内部の運転席前部のバックミラー部には、可視領域から赤外領域に渡って感度を有する市販の撮影カメラ3が設けられている。その車両内部にはコントローラ4が設けられ、コントローラ4には、図3に示すように、車速センサ5からの車速信号、舵角センサ6からの舵角信号が入力されると共に、撮影カメラ3から画像信号が入力されている。
【0023】
そのコントローラ4は画像処理部7を有し、画像処理部7は撮影カメラ3からの画像信号を処理して、車両内部の運転席前部に設置のディスプレイ(モニター)8に出力し、そのディスプレイ(モニター)8に撮影カメラ3による画像が表示される。また、コントローラ4はスピーカ9、インジケータ10に適宜警告信号を出力する。
【0024】
例えば、コントローラ4は、車速センサ5、舵角センサ6からの信号に基づいて操作カメラ3の向きを変えることができる。また、コントローラ4は、スピーカ9やインジケータ10等の警告報知手段を利用して、例えば、人が前方に存在することを知らせることができるので、ドライバーがモニターを見る負担を軽減することができる。
【0025】
赤外照明光源2Cは、図4、図5に示すように、リフレクタ11、ハロゲンバルブ12、円筒状のハウジング13を備えている。ハロゲンバルブ12は図6に示すように紫外領域から赤外領域までの波長領域に渡る照明特性Q1を有し、紫外領域から赤外領域に渡る照明光を出射する。撮影カメラ3は可視光波長領域から赤外波長領域に渡る感度特性Q2を有する。ハウジング13は挟持フランジ板部13aを有する円筒体13bから構成されている。その円筒体13bの先端には、半球形状の投光レンズ14が環状クリップ部材15により装着されている。そのリフレクタ11とハウジング13との間には、円板状のフィルタ16が設けられる。
【0026】
リフレクタ11はその周辺に挟持フランジ板部13aに対向する挟持フランジ板部11aを有する。ハロゲンバルブ12はリフレクタ11に支持され、そのリフレクタ11とハウジング13とは複数個のクリップ部材17により着脱可能に結着されている。そのフィルタ16はそのクリップ部材17により挟持フランジ板部11a、13a間に挟持固定される。なお、符号18はフィルタ16とリフレクタ11との間に介装されたパッキン部材を示す。なお、図5では、パッキン部材18の図示は省略されている。
【0027】
そのフィルタ16は可視光波長領域の光をカットしかつ赤外波長領域の光を透過させる透過特性Q3を有する。そのフィルタ16の素材には、例えば、ガラス基板を用い、このガラス基板に可視光を反射する多層膜を形成したものを用いても良く、また、可視光を吸収する物質(カドミニウム、砒素、鉛等)が練り込まれた練り込みガラスを用いても良い。
【0028】
そのハロゲンバルブ12には、図4に示すように、電源回路30を介して電圧が印加される。その電源回路30は、バッテリE、ヘッドランプスイッチS、電圧調整回路(レギュレータ)31を備えている。
【0029】
電圧調整回路31は、バッテリEの電圧12ボルトを降下させて、10ボルトないし11ボルトの電圧をハロゲンバルブ12に印加する。
【0030】
この実施例の車両暗視装置用赤外照明光源2Cによれば、車両前方のいわゆるハイビーム相当領域が赤外光により照明され、車両前方の物体からの赤外反射光束が車両1に搭載の撮影カメラ3により受像され、車両1に搭載のモニター8に車両前方の物体が画像化して表示され、遠赤外線カメラを用いて撮像する車両暗視装置に較べて鮮明な画像を得ることができる。
【0031】
また、その車両暗視装置用赤外照明光源2Cを、従来からある前照灯の一部を適宜設計変更し、ガラス基板を必要な形状にカットしてフィルタ16を簡単に製作できるので、その製作コストも安価である。
【0032】
更に、クリップ部材17を取り外すことにより車両暗視装置用赤外照明光源2Cを簡単に分解できるので、練り込みガラスをフィルタ16として用いた場合でも、その回収が容易であり、環境保全の観点からも望ましい。
【0033】
また、この車両暗視装置の電源回路によれば、赤外照明光源2Cにより赤外光をハイビーム相当領域に向けて照射する際にハロゲンバルブ12に印加すべき電圧を、可視光によるハイビーム照明時にハロゲンバルブに印加すべき従来の電圧12ボルトよりも低い電圧に設定したので、既存のハロゲンバルブを赤外照明用のバルブに用いた場合であってもその寿命を延ばすことができる。そのハロゲンバルブ12の寿命は、ロービーム照明時のハロゲンバルブの寿命相当とするのが望ましい。
【0034】
図7、図8は図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cの変形例を示すもので、この図7、図8に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cでは、リフレクタ11の反射面11bの開口を塞ぐ程度の小径の大きさのフィルタ16をリフレクタ11の挟持フランジ板部11aに貼り付ける構成としたものであり、残余の構成は、図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと大略同一であるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
図9、図10は図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cの更に他の変形例を示すもので、この変形例では、投光レンズ14の裏面側に円板状のフィルタ16を貼り付ける構成としたものであり、残余の構成は、図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと大略同一であるので、同一構成要素に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0036】
図11は図4に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cの更に他の変形例を示すもので、この変形例では、投光レンズ14の裏面側に多層膜を蒸着形成し、この多層膜により可視光をカットしかつ赤外光を透過するフィルタ16を形成することにしたものであり、このものによれば、図4、図5に示す専用の円板状のフィルタ16をハウジング13とリフレクタ11との間に配設して組み付けなくとも赤外光を照射できるので、図4、図5に示す構成のものに較べてより一層組付けの簡単化を図ることができる。
(発明の実施の形態2)
図12、図13は車両暗視装置用赤外照明光源2Cの発明の実施の形態2の説明図であって、ここでは、フィルタ16に可視光を透過させる透過窓としての半円形状穴16aが設けられている。その他の構成は、図4、図5に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと大略同一であるので、同一構成要素については、同一符号を付すことにし、異なる点についてのみ説明する。
【0037】
その円板状フィルタ16は、その半円形状穴16aが上側となるようにしてリフレクタ11とハウジング13との間に組み付けられ、ハロゲンバルブ12から出射されかつリフレクタ11のほぼ上半分の反射面11bで反射された光束P1は、半円形状穴16aを通過して投光レンズ14に導かれ、この投光レンズ14により車両前方のロービーム相当領域が可視照明される。また、ハロゲンバルブ12から出射され、リフレクタ11のほぼ下半分の反射面11bで反射された光束P2はフィルタ16の可視光カット部16bに導かれ、このフィルタ16の可視光カット部16bにより可視波長領域の光がカットされ、赤外波長領域の光が投光レンズ14に導かれ、この投光レンズ14により車両前方のハイビーム相当領域が赤外照明される。
【0038】
従って、この発明の実施の形態2によれば、ヘッドランプスイッチ(図示を略す)をオンすると、ロービーム相当領域が可視照明され、ハイビーム相当領域が赤外照明されるため、前照灯と兼用することができる。
【0039】
図14、図15は図12、図13に示すフィルタ16の代わりに、フィルタ16を半円板形状としたものであり、その他の構成は、図12、図13に示す構成と大略同一であるので、同一構成要素に同一符号を付すこととする。
【0040】
ところで、このように、フィルタ16を半円板形状の構成とすると、可視光をカットしかつ赤外光を通過させる境界面部(切断面部)16cの肉厚が薄いと、屈折力の関係で、虹模様が生じ、車両暗視装置用赤外照明光源2Cを正面から肉眼で見た場合に、投光レンズ14に色がついて見える。
【0041】
そこで、図16、図17に示す変形例は、境界面部16cを肉厚するためのコ字形状の着色防止用光学部材19を境界面部16cに嵌合させる構成としたものである。この図16、図17に示す構成によれば、半円形状のフィルタ16を用いて、ロービーム相当領域を可視光で照明し、ハイビーム相当領域を赤外光で照明した場合であっても、投光レンズ14に色が着いて見えるのを防止できる。
【0042】
図18、図19に示す変形例は、半円板形状のフィルタ16を投光レンズ14の裏面に貼り付ける構成としたものである。
【0043】
この発明の実施の形態2では、フィルタ16を半円板形状に形成して、ロービーム相当領域を可視光により照明し、ハイビーム相当領域を赤外光により照明することにしたが、フィルタ16を円板形状に形成し、図5に示すように、フィルタ16のロービーム相当領域に対応する箇所に透過窓16dを仮想線で示すように形成し、可視光を照射する際には可視光を通過させる透過窓16d以外の箇所が可視光を遮断するシェード機能を果たす構成としても良い。
(発明の実施の形態3)
図20は本発明に係わる車両暗視装置用赤外照明光源2Cの発明の実施の形態の説明図である。
【0044】
その図20において、20はランプハウジング、21はアウターレンズ、22はリフレクター、23はハロゲンバルブ、24は灯室である。ハロゲンバルブ23はランプハウジング20にブラケット25を介して保持されている。リフレクター22はブラケット(図示を略す)を介してランプハウジング20に保持されている。そのリフレクタ22には円筒形状のフィルタ26がブラケット27を介して取り付けられている。そのフィルタ26はハロゲンバルブ23を包囲するようにして灯室24内にリフレクタ22の光軸Oと同軸に配置される。そのフィルタ26は頂部26aを有する。
【0045】
このフィルタ26は可視光波長領域の光をカットし、赤外波長領域の光を透過するもので、ハロゲンバルブ23から出射されてフィルタ26の周部26cを透過した赤外光の一部はリフレクタ22により反射されてアウターレンズ21を透過して車両前方を照明し、また、ハロゲンバルブ23から出射されてフィルタ26の頂部26aを通過した赤外光は直接アウターレンズ21を透過して車両前方を照明する。
【0046】
ここでは、フィルタ26の頂部26aにもフィルター機能を持たせる構成としたが、頂部26aを図21に示すように、カップ状フィルタ部材から形成しても良いし、図22に示すように、キャップ状フィルタ部材から形成しても良い。
【0047】
また、この発明の実施の形態4では、ハロゲンバルブ23を包囲するようにして、円筒形状のフィルタ26を設ける構成としたが、図23に示すように、リフレクタ22の開口を横断する円板形状のフィルタ26をリフレクタ22に配設する構成としても良い。
【0048】
いずれの暗視装置用赤外照明光源2Cを用いても、車両前方の例えばハイビーム相当領域を赤外光により照明できる。
(発明の実施の形態4)
図24は車両暗視装置用赤外照明光源2Cの発明の実施の形態4の説明図であって、ここでは、フィルタ26は半円形状筒とされている。その他の構成は、図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源2Cと同一であるので、同一構成要素については、同一符号を付すことにし、異なる点についてのみ説明する。
【0049】
その半円形状筒のフィルタ26にはその周部26cに可視光通過切り欠き26bが設けられ、この可視光通過切り欠き26bが上側になるようにして、リフレクタ22に保持される。ハロゲンバルブ23から出射されかつ可視光通過切り欠き26bを通過してリフレクタ22のほぼ上半分の反射面22aで反射された可視光束P1は、アウターレンズ21に導かれ、このアウターレンズ21を通過し、これにより、車両前方のロービーム相当領域が可視照明される。また、ハロゲンバルブ23から出射されかつフィルタ26の周部26cを通過した赤外光束P2は、リフレクタ22のほぼ下半分の反射面22aで反射されてアウターレンズ21に導かれ、このアウターレンズ21を通過し、これにより、ハイビーム相当領域が赤外照明される。この発明の実施の形態4は発明の実施の形態2と同様の効果を奏する。
【0050】
また、この発明の実施の形態4では、可視光をロービーム相当領域に照射する場合には、周部26cが可視光をカットする一種のシェードとしての機能を果たす。
【0051】
ここでは、フィルタ26の頂部26aにもフィルター機能を持たせる構成としたが、頂部26aを図25に示すように、カップ状フィルタ部材から形成しても良いし、図26に示すように、キャップ状フィルタ部材から形成しても良い。
【0052】
また、この発明の実施の形態4では、ハロゲンバルブ23を包囲するようにして、半円筒形状のフィルタ26を設ける構成としたが、図27に示すように、リフレクタ22の開口の下半分を塞ぐ半円板形状のフィルタ26をリフレクタ22に配設する構成としても良い。
【0053】
以上、発明の実施の形態1〜4により説明したように、本発明によれば、既存の車両用前照灯の構造を大幅に変更することなく、車両暗視装置用赤外照明光源2Cを製作できるので、その製作コストが安価であり、かつ、その製作も容易である。
【0054】
なお、本発明の車両暗視装置の電源回路は、発明の実施の形態2ないし発明の実施の形態4において説明の車両暗視装置用赤外照明光源にも適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】
本発明に係わる車両暗視装置用赤外照明光源は、以上説明したように構成したので、赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両用暗視装置に用いるのに好適の車両暗視装置用赤外照明光源であって、安価かつ簡単に製作できる車両暗視装置用赤外照明光源を提供できる。
【0056】
特に、請求項3、請求項8に記載の車両暗視装置用赤外照明光源によれば、ロービーム照明と赤外照明との兼用化を図ることができる。
【0057】
請求項10ないし請求項12に記載の車両暗視装置の電源回路によれば、バルブを赤外照明光源として用いた場合でも、その寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる車両暗視装置を搭載した車両の正面図を示す。
【図2】本発明に係わる車両暗視装置を搭載した車両の側面図を示す。
【図3】本発明に係わる車両暗視装置のブロック回路図を示す。
【図4】本発明の実施の形態1に係わる車両暗視装置用赤外照明光源と車両暗視装置の電源回路とを示す図である。
【図5】図4に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図6】本発明に係わるハロゲンバルブの照明特性と撮影カメラの感度特性とフィルタの透過特性とを説明するための特性図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係わる変形例の車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図8】図7に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図10】図9に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態1に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図13】図12に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図14】図12に示す車両暗視装置用赤外照明光源の変形例を示す縦断面図である。
【図15】図14に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図16】図14に示す車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図17】図16に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図図である。
【図18】図12に示す車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図19】図18に示す車両暗視装置用赤外照明光源の分解斜視図である。
【図20】本発明の実施の形態3に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図21】図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源の変形例を示す縦断面図である。
【図22】図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図23】図20に示す車両暗視装置用赤外照明光源の更に他の変形例を示す断面図である。
【図24】本発明の実施の形態4に係わる車両暗視装置用赤外照明光源の縦断面図である。
【図25】図24に示す車両暗視装置用赤外照明光源の変形例を示す縦断面図である。
【図26】図24に示す車両暗視装置用赤外照明光源の他の変形例を示す縦断面図である。
【図27】図24に示す車両暗視装置用赤外照明光源の更に他の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…リフレクタ
12…バルブ
13…ハウジング
14…投光レンズ
16…可視光カットフィルタ
Claims (12)
- 赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、
リフレクタに装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、リフレクタと一体に結着されたハウジングに装着されて該バルブから出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズと、前記バルブと前記投光レンズとの間に存在して前記光束のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外領域の波長の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする車両暗視装置用赤外照明光源。 - 前記可視光カットフィルタが前記集光レンズの裏面に蒸着された多層膜により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両暗視装置用赤外照明光源。
- 赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、
リフレクタに装着されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、リフレクタと一体に結着されたハウジングに装着されて該バルブから出射された光束を集光して車両前方に投光する投光レンズと、前記バルブと前記投光レンズとの間に存在して赤外波長領域の光がハイビーム相当領域に向けて照射されかつ可視光波長領域の光がロービーム相当領域に向けて照射されるように形成された可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする車両暗視装置用赤外照明光源。 - 前記可視光フィルタは半円板形状とされ、赤外領域の光を透過させかつ可視光領域の光をカットする境界面に着色防止用光学部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両暗視装置用赤外照明光源。
- 赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、
ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブを包囲するように設けられて可視光をカットしかつ赤外光を透過させて前記リフレクタに導いて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする車両暗視装置用赤外照明光源。 - 前記可視光カットフィルタは、円筒形状とされてその頂部に少なくとも可視光をカットするキャップが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両暗視装置用赤外照明光源。
- 赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、
ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブの前方に設けられて可視光をカットしかつ赤外光を透過させて前記リフレクタに導いて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする車両暗視装置用赤外照明光源。 - 赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置に用いられる車両暗視装置用赤外照明光源であって、
ハウジング内に設置のリフレクタと、該リフレクタに同軸に設置されて少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと、前記バルブを包囲するように設けられて赤外波長領域の光がハイビーム相当領域に向けて照射されかつ可視光波長領域の光がロービーム相当領域に向けて照射されるように形成された可視光カットフィルタとを備えていることを特徴とする車両暗視装置用赤外照明光源。 - 前記可視光カットフィルターがシェードとして機能することを特徴とする請求項8に記載の車両暗視装置用赤外照明光源。
- 赤外光により照明された車両前方の物体からの反射光束を車両に搭載の撮影カメラにより受像して前記車両に搭載のモニターに車両前方の物体を画像化して表示する車両暗視装置の電源回路であって、
少なくとも可視領域から赤外領域に渡る波長の光を出射するバルブと前記ハウジングに設けられて前記バルブから出射された光を車両前方に向けて反射するリフレクタと前記バルブから出射された光のうち可視光領域の波長の光をカットしかつ赤外波長領域の光を透過させて赤外光により車両前方を照明するための可視光カットフィルタとを有する赤外照明光源と、前記バルブに電圧を印加するための電源回路とを少なくとも備え、該電源回路にはバッテリ電圧を降下させて前記バルブに電圧を印加する電圧調整回路が設けられていることを特徴とする車両暗視装置の電源回路。 - 前記バルブに印加される電圧は、10ボルトから11ボルトまでの範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の車両暗視装置の電源回路。
- 前記赤外照明光源には前記ハウジングに前記赤外光をハイビーム相当領域に向けて投光する投光レンズが設けられていることを特徴とする請求項10に記載の車両暗視装置の電源回路。
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JP6255555B1 (ja) * | 2017-06-29 | 2018-01-10 | フェニックス電機株式会社 | 発光ダイオードランプ |
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2002
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