JP2004079226A - フラット電線の接続構造及び接続方法 - Google Patents

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Atsushi Nakamura
中村 篤
Masanao Ishikawa
石川 正尚
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Abstract

【課題】簡易な接続構造でフラット電線と回路基板との電気的な接続部分の防水性を確保すると共にフラット電線と回路基板との接続の機械的信頼性及び電気的信頼性を向上させたフラット電線の接続構造を提供する。
【解決手段】このフラット電線の接続構造は、回路基板3から引き出された電線接続用端子33の一端部33aが露出状に配設された固定部材7を筐体5(51,53)の外周に取り付け、フラット電線9の一端側に露出された電線導体9aを電線接続用端子33の一端部33aに電気的に接続した状態で、フラット電線9に於ける電線接続用端子33との電気的な接続部分から後退した部分(例えばフラット電線9の樹脂被覆9b)を固定部材7に固定し、フラット電線9の一端側に露出された電線導体9a及び固定部材7に露出状に配設された電線接続用端子33の一端部33aを封止用樹脂11により封止する。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、産業機器等の使用環境が振動や温度変化に曝される装置に適用され、フラット電線(フレキシブルプリント基板を含む)と筐体内に収容配設された回路基板との接続を行うためのフラット電線の接続構造及び接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来のフラット電線と回路基板(筐体内に収容配設された回路基板)との接続は、フラット電線にフラット電線専用コネクタを配設すると共に回路基板にもフラット電線専用コネクタを実装させ、それらフラット電線側の専用コネクタと回路基板側の専用コネクタとを連結させることで行われる。その際、筐体の表面には例えば開口部が設けられ、その開口部から回路基板側の専用コネクタが露出され、その露出された専用コネクタにフラット電線側の専用コネクタが連結される。このフラット電線と回路基板との接続では、互いのコネクタ端子の嵌合接続により互いの電気的な接続信頼性が維持され、互いのコネクタハウジングの梃子やねじによる連結により互いの機械的な接続信頼性が維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のフラット電線と回路基板との接続では、通常、フラット電線への専用コネクタの配設は、当該フラット電線の一端側に露出された電線導体と当該専用コネクタのコネクタ端子との接続のみで行われる。その為、上記の従来のフラット電線と回路基板との接続では、フラット電線に機械的な変位や振動が加わると、当該フラット電線の電線導体と当該専用コネクタのコネクタ端子との接続部分に負荷が掛かり、その接続部分で電気的及び機械的な接続信頼性が低下する問題があった。
【0004】
又、上記の従来のフラット電線と回路基板との接続では、その接続部分での防水性が十分に確保されていないという問題があった。又、回路基板が収容配設された筐体の防水性も十分に確保されることも求められている。
【0005】
又、上記の従来のフラット電線と回路基板との接続では、専用コネクタを使用するので部品点数が多くなり接続構造が複雑であるという問題があった。
【0006】
そこで、この発明の課題は、第1に、簡易な接続構造で、フラット電線と回路基板との電気的な接続部分の防水性を確保すると共にフラット電線と回路基板との接続の機械的信頼性及び電気的信頼性を向上させたフラット電線の接続構造および接続方法を提供し、第2に、回路基板が収容配設された筐体の防水性も十分に確保したフラット電線の接続構造および接続方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、請求項1に記載のフラット電線の接続構造は、筐体内に収容配設された回路基板とフラット電線とを接続するフラット電線の接続構造であって、前記回路基板から引き出された電線接続用端子の一端部が露出状に配設された固定部材を前記筐体の外周に取り付け、前記フラット電線の一端側に露出された電線導体を前記電線接続用端子の前記一端部に電気的に接続した状態で、前記フラット電線の電線被覆を前記固定部材に固定し、前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を封止用樹脂により封止したものである。
【0008】
請求項2に記載のフラット電線の接続構造は、前記固定部材は、収容凹部を有し、その収容凹部内に前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を収容し、前記封止用樹脂は、前記固定部材の前記収容凹部内に充填されるものである。
【0009】
請求項3に記載のフラット電線の接続構造は、前記筐体は、第1筐体部と第2筐体部とに分割構成され、前記固定部材は、前記第1筐体部及び前記第2筐体部により挟持されることで前記筐体に取り付けられ、前記第1筐体部と前記第2筐体部との接合面間、及び、前記固定部材と前記第1筐体部及び前記第2筐体部との接合面間にシール部材が介装されるものである。
【0010】
請求項4に記載のフラット電線の接続構造は、前記封止用樹脂は、熱可塑性樹脂又は反応硬化系接着剤であるものである。
【0011】
請求項5に記載のフラット電線の接続方法は、筐体内に収容配設された回路基板とフラット電線とを接続するフラット電線の接続方法であって、前記回路基板から引き出された電線接続用端子の一端部が露出状に配設された固定部材を前記筐体の外周に取り付け、前記フラット電線の一端側に露出された電線導体を前記電線接続用端子の前記一端部に電気的に接続した状態で、前記フラット電線の電線被覆を前記固定部材に固定し、前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を封止用樹脂により封止するものである。
【0012】
請求項6に記載のフラット電線の接続方法は、前記固定部材に収容凹部を形成し、その収容凹部内に前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を収容し、前記封止用樹脂を前記固定部材の前記収容凹部内に充填するものである。
【0013】
請求項7に記載のフラット電線の接続方法は、前記筐体を第1筐体部と第2筐体部とに分割構成し、前記固定部材を前記第1筐体部及び前記第2筐体部により挟持することで前記筐体に取り付け、前記第1筐体部と前記第2筐体部との接合面間、及び、前記固定部材と前記第1筐体部及び前記第2筐体部との接合面間にシール部材を介装するものである。
【0014】
請求項8に記載のフラット電線の接続方法は、前記封止用樹脂として熱可塑性樹脂又は反応硬化系接着剤を用いるものである。
【0015】
請求項9に記載のフラット電線の接続方法は、筐体内に収容配設された回路基板とフラット電線とを接続するフラット電線の接続方法であって、前記筐体に電線挿通孔を設け、前記フラット電線の一端が前記筐体の前記電線挿通孔を通じて前記筐体内に引き込まれて、前記フラット電線の前記一端側に露出された電線導体が前記回路基板に電気的に接続された状態で、封止固定用樹脂を前記フラット電線と前記筐体の前記電線挿通孔との隙間に充填すると共に前記フラット電線の電線被覆に於ける前記電線挿通孔の近傍部分と前記筐体の表面に於ける前記電線挿通孔の近傍領域とを含む範囲に亘って付着させて固化させるものである。
【0016】
請求項10に記載のフラット電線の接続方法は、金型を前記筐体の表面に密着させ、前記金型に於ける前記筐体との密着面に形成された成型凹部内に、前記筐体の表面に於ける前記電線挿通孔の前記近傍領域及び前記フラット電線の電線被覆に於ける前記電線挿通孔の前記近傍部分を収容した状態で、前記封止固定用樹脂を前記金型の前記成型凹部と前記筐体の表面との間の空間に充填すると共に前記筐体内に入り込むまで前記フラット電線と前記筐体の前記電線挿通孔との隙間に充填して固化させるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
図1は本発明の第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造の分解部分斜視図であり、図2は図1の矢示P方向から見た組付状態の透視平面図であり、図3は図1のIII−III断面の組付状態図である。尚、図2では後述の上側ケース51及び封止用樹脂11が透視される。尚、この実施の形態は、請求項1〜8の発明に対応する。
【0018】
この実施の形態に係るフラット電線の接続構造は、図1に示す如く、回路基板3と、回路基板3を収容配設する基板ケース(筐体)5と、基板ケース5の外周に取り付けられる固定部材7と、回路基板3に電気的に接続されるフラット電線9とを含む。
【0019】
回路基板3は、例えばバスバー回路基板として構成されており、例えば矩形形状の絶縁性の樹脂基板31と、樹脂基板31の一側面(例えば上面)に配設された複数の配線導体33とを備える。各配線導体33は、薄い金属板から打ち抜かれて形成される。各配線導体33の一端部(電線接続用端子の一端部)33aは、樹脂基板31の周縁の一ヶ所(樹脂基板31の例えば一辺の中央)に集められて樹脂基板31の外に引き出されて、互いにフラット電線9の電線導体9aの電線間隔と同じ間隔をあけて同一平面上に整列される。
【0020】
固定部材7は、図1乃至図3に示す如く、樹脂により例えば矩形の枠部71と該枠部71の底側の開口面を閉塞する底部73とを有して形成される。枠部71と底部73とで囲われた空間により収容凹部が形成される。尚、枠部71と底部73は同じ樹脂により形成されることが望ましい。又、底部73の枠部71への取り付けは、接着、超音波溶着又はかしめ等により行われる。尚、枠部71と底部73とを最初から一体形成により形成しても構わない。尚、この固定部材7に更に枠部71の天井側の開口面を閉塞する蓋部を設けても構わない。
【0021】
この固定部材7には、回路基板3から引き出された配線導体33が、その一端部33aが当該固定部材7の収容凹部内に露出されて収容配置され、その一端部33aからその他端側に後退した部分が当該固定部材7の枠部71の一辺部71aに側面側から貫設されて配設される。この状態で、回路基板3からの各配線導体33の一端部33aは、フラット電線9の各電線導体9aの電線間隔と同じ間隔をあけて同一平面上に整列されて露出状に固定部材7に配設される。尚、配線導体33の固定部材7への貫設は、例えば、モールド形成により行われるか、又は、固定部材7に孔を設けて該孔に圧入することで行われる。
【0022】
又、この固定部材7の枠部71に於ける一辺部71aに相対する対辺部71bの上端面には、フラット電線9が位置決め状に固定(固設)される凹状段差部75が形成される。
【0023】
又、この固定部材7に於ける基板ケース5との接合面71cには、該接合面71cに沿ってシール部材77が配設される。ここでは、固定部材7の接合面71cは、固定部材7の枠部71の一辺部71aの上端面、下端面及び両側端面により形成される。又、ここでは、シール部材77は、例えば固定部材7の接合面71cに沿って周設された凹条溝(図示省略)内に位置決め配置される様にして、固定部材7の接合面71cに突条状に配設される。シール部材77としては、例えばゴムリング等のゴム部材又は弾力性の有る綿材が用いられる。
【0024】
基板ケース5は、図1及び図3に示す様に、上側ケース(第1筐体部)51と下側ケース(第2筐体部)53とに分割構成される。
【0025】
上側ケース51は、例えば回路基板3の平面視形状と略同形同大の平面視形状(ここでは矩形形状)で下面開放の薄型の箱状に形成される。上側ケース51の周壁51aの下端面51bの一辺面部の例えば中央には、固定部材7の一辺部71aの上半部分が嵌合される凹状段差部51cが形成される。
【0026】
下側ケース53は、例えば上側ケース51の平面視形状と同形同大の平面視形状で上面開放の薄型の箱状に形成される。下側ケース53の周壁53aの上端面(上側ケース51の周壁51aの下端面との接合面)53bには、該上端面53aに沿ってシール部材53dが配設される。ここでは、シール部材35dは、例えば下側ケース53の周壁53aの上端面53bに沿って形成された凹条溝(図示省略)内に位置決め配置される様にして、下側ケース53の上端面53bに突条状に配設される。シール部材53dとしては、例えばゴム部材又は弾力性の有る綿材が用いられる。
【0027】
又、下側ケース53の周壁53aの上端面53bの一辺面部の例えば中央には、固定部材7の一辺部71aの下半部分が嵌合される凹状段差部53cが形成される。
【0028】
そして、上側ケース51の下端面51bと下側ケース53の上端面53bとを接合させる様にして上側ケース51と下側ケース53とが互いに組み付けられることで、基板ケース5が組み上げられる。その際、下側ケース53の収容凹部と上側ケース51の収容凹部とにより囲まれる内部空間内に回路基板3が収容配設され、これにより基板ケース5内に回路基板3が収容配設される。又、その際、下側ケース53の周壁53aの凹状段差部53cと上側ケース51の周壁51aの凹状段差部51cとにより固定部材7の一辺部71aが上下から嵌合状に挟持固定され、これにより基板ケース5の外周に固定部材7が取り付けられる。
【0029】
この状態では、上側ケース51の下端面51bと下側ケース53の上端面53bとの隙間は、下側ケース53の上端面53bに配設されたシール部材53dにより密封される。又、固定部材7と上側ケース51及び下側ケース53との隙間は、固定部材7の接合面71cに配設されたシール部材77により密封される。これらにより、下側ケース53の収容凹部と上側ケース51の収容凹部とにより囲まれる内部空間(即ち基板ケース5の内部空間は)密閉される。即ち、この状態では、回路基板3から引き出された配線導体33の一端部33aのみが固定部材7の収容凹部内に露出される様にして回路基板3が基板ケース5内に密閉状に収容配設される。
【0030】
尚、上側ケース51と下側ケース53との組み付けは、図示省略されるが、上側ケース51及び下側ケース53に設けられた係止構造又はネジ止め構造により行われる。
【0031】
フラット電線9は、一般的なものであり、図1乃至図3に示す様に、例えば、所定間隔をあけて平面状に平行配置された複数の電線導体9aと、それら複数の電線導体9aを絶縁被覆する樹脂被覆(電線被覆)9bとを備える。樹脂被覆9bは、例えば電線導体9aを挟み込む様にして互いに貼り合わされた2枚の絶縁フィルムから構成される。
【0032】
このフラット電線9は、その一端側に露出された各電線導体9aが固定部材7の収容凹部内に収容配置された状態で、その露出された各電線導体9aが固定部材7の収容凹部内に収容配置された各配線導体33の一端部33aに半田付け等により電気的に接続される。そして、この状態で、このフラット電線9は、その各電線導体9aと各配線導体33との接続部分からその他端側に後退した部分(ここではフラット電線9の樹脂被覆9bの一端部)が固定部材7の枠部71の凹状段差部75の底面に固定(固着)されることで、固定部材7に機械的に固定される。その際のフラット電線9と固定部材7との固定は、例えば、接着剤(例えば熱可塑性接着剤)による接着、又は、フラット電線9の樹脂被覆9bと固定部材7の枠部71との溶着により行われる。
【0033】
そして、この状態で、固定部材7の収容凹部内には、フラット電線9の一端側に露出された各電線導体9a及び回路基板3から引き出された各配線導体33の一端部33a(即ち配線導体33に於ける固定部材7の収容凹部内に露出された部分)を完全に覆い隠す様に、封止用樹脂11が充填される。封止用樹脂11としては、例えば、ホットメルト等の熱可塑性樹脂又はエポキシ樹脂等の反応硬化系接着剤が用いられる。
【0034】
以上に説明したフラット電線9の接続構造によれば、基板ケース5の外周に取り付けられた固定部材7により、フラット電線9に於ける配線導体33との接続部分からその他端側に後退した部分(ここでは樹脂被覆9b)が固定される為、フラット電線9に機械的な変位や振動が加わっても、フラット電線9の電線導体9aと回路基板3からの配線導体33との接続部分に負荷が掛かることを防止でき、簡易な接続構造でフラット電線9の電線導体9aと回路基板3との電気的及び機械的な接続信頼性を向上できる。
【0035】
又、フラット電線9の一端側に露出された電線導体9a及び固定部材7に露出状に配設された配線導体33の一端部33aが封止用樹脂11により封止される為、フラット電線9と回路基板3との電気的な接続部分の防水性を確保できる。
【0036】
又、固定部材7に収容凹部が形成され、その収容凹部内にフラット電線9の一端側に露出された電線導体9a及び固定部材7に露出状に配設された配線導体33の一端部33aが収容配置され、その収容凹部内に封止用樹脂11が充填される為、封止用樹脂11を固定部材7からこぼすこと無く有効にフラット電線9の一端側に露出された電線導体9a及び固定部材7に露出状に配設された配線導体33の一端部33aの封止に用いることができる。
【0037】
又、基板ケース5が上側ケース51と下側ケース53とに分割構成され、固定部材7が上側ケース51と下側ケース53とにより挟持されることで基板ケース5の外周に取り付けられる為、簡単な手法で固定部材7を基板ケース5の外周に取り付けることができる。
【0038】
又、上側ケース51と下側ケース53との接合面間にシール部材53dが介装されると共に固定部材7と上側ケース51及び下側ケース53との接合面間にシール部材77が介装される為、基板ケース5の内部空間を密閉できて基板ケース5の防水性を確保できる。
【0039】
又、封止用樹脂11は、熱可塑性樹脂又は反応硬化系接着剤である為、容易にフラット電線9の一端側に露出された電線導体9a及び固定部材7に露出状に配設された配線導体33の一端部33aを封止できる。
【0040】
尚、この実施の形態では、回路基板3の配線導体33が回路基板3の樹脂基板31の一側面(例えば上面)だけに配設された場合、即ち配線導体33が一層構造を有する場合で説明したが、配線導体33が複層構造(即ち複数の配線導体層)を有する場合は、例えば図4に示す様にすればよい(図4は2層の場合で図示)。即ち、各配線導体層33u,33dの間に絶縁性の樹脂基板31が介装される。各配線導体層33u,33dから樹脂基板31の外に一ヶ所に集められる様にして引き出された各配線導体33の一端部33aは、互いに同一平面上に整列する様に曲げ加工され(図4では上層側の配線導体層33uからの配線導体33が下層側の配線導体層33dからの配線導体33と同一平面上に集められる様に側面視略Z字状に曲げ加工され)、互いにフラット電線9の各電線導体9aの電線間隔と同じ間隔をあけて同一平面上に整列される。後は一層構造の場合(即ち上記第1の実施の形態の場合)と同様にして、各配線導体層33u,33dから同一平面上に引き出された各配線導体33を固定部材7に配設する。これにより、配線導体33が複層構造を有する場合でも一層構造を有する場合と同様の接続構造が適用できて同様の効果を得る。
【0041】
尚、この実施の形態では、回路基板3がバスバー回路基板である場合で説明したがバスバー回路基板に限定されるものではない。例えば回路基板3がプリント回路基板である場合は、図5に示す様に、そのプリント回路基板に設けられた例えばランド35にピン端子(電線接続用端子)33’を半田付けや溶接等により電気的に接続し、そのピン端子33’を回路基板3から引き出された配線導体33と見なして、バスバー回路基板の場合(上記第1の実施の形態の場合)と同様の手法によりそのピン端子33’を固定部材7に配設する。これにより、回路基板3がバスバー回路基板でない場合(例えばプリント回路基板の場合)でもバスバー回路基板の場合と同様の接続構造が適用できて同様の効果を得る。
【0042】
尚、この実施の形態にはフラット電線の接続方法も含まれる。
【0043】
<第2の実施の形態>
図6は本発明の第2の実施の形態に係るフラット電線の接続構造の斜視図であり、図7は図6のフラット電線の接続構造の分解部分斜視図であり、図8は図6のフラット電線の接続構造に含まれる基板ケースに要部成型用の成型金型が取り付けられた状態の断面図である。尚、この実施の形態は、請求項9,10の発明に対応する。
【0044】
この実施の形態に係るフラット電線の接続構造は、上記第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造に於いて、固定部材7を省略してフラット電線9を基板ケース5に機械的に固定する様にしたものに相当する。以下、上記第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造と同一部分については同一符号を付して説明を省略し異なる部分だけ説明する。
【0045】
この実施の形態の回路基板3Bは、図7に示す様に、上記第1の実施の形態の回路基板3と比べて、樹脂基板31の上面に配設された各配線導体33の一端部33aが樹脂基板31の周縁の一ヶ所に集められて、その周縁の一ヶ所に於いて互いにフラット電線9の各電線導体9aの電線間隔と同じ間隔をあけて整列されて配設される点が相違する以外は同様に構成される。
【0046】
この実施の形態の基板ケース5Bは、図7に示す様に、上記第1の実施の形態の基板ケース5と比べて、その上側ケース51の周壁51aの下端面51bの一辺面部に、凹状段差部51cが形成される代わりにフラット電線9の樹脂被覆9bの横幅と略同程度の横幅の凹状切欠部51fが形成され、同様にその下側ケース53の周壁53aの上端面53bの一辺面にも、凹状段差部53cが形成される代わりにフラット電線9の樹脂被覆9bの横幅と略同程度の横幅の凹状切欠部53fが形成される点が相違する以外は同様に構成される。尚、上側ケース51の凹状切欠部51f及び下側ケース53の凹状切欠部53fは、上側ケース51と下側ケース53との組付状態で互いに対向配置して単一の電線挿通孔を形成する。
【0047】
このフラット電線の接続構造では、図7に示す様に、回路基板3Bの周縁の一ヶ所に集められた各配線導体33の一端部33aにフラット電線9の一端側に露出された電線導体9aが直接に電気的に接続される。
【0048】
そして、図6に示す様に、上側ケース51の下端面51bと下側ケース53の上端面53bとを接合させる様にして上側ケース51と下側ケース53とが互いに組み付けられて基板ケース5が組み上げられる。その際、下側ケース53の凹状切欠部53fと上側ケース51の凹状切欠部51fとにより形成される電線挿通孔(51f,53f)を通じてフラット電線9が基板ケース5Bの外に引き出される様にして、下側ケース53の収容凹部と上側ケース51の収容凹部とにより囲まれる内部空間内に回路基板3Bが収容配設される。この状態で、上側ケース51の下端面51bと下側ケース53の上端面53bとの隙間は、下側ケース53の上端面53bに配設されたシール部材53d(図7参照)により密封される。そして、この状態で、フラット電線9と基板ケース5の電線挿通孔(51f、53f)との隙間を密封(封止)すると共にフラット電線9(より詳細にはフラット電線9に於ける回路基板3Bとの電気的な接続部分からその他端側に後退した部分:ここではフラット電線9の樹脂被覆9bの一端部)を基板ケース5Bに機械的に固定する様にして、基板ケース5Bに封止固定部15が形成される。
【0049】
この封止固定部15は、図6に示す様に、封止固定用樹脂により形成されており、フラット電線9と基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)の内周側面との隙間を密実状に密封(封止、充填)すると共に、基板ケース5Bの表面に於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍領域とフラット電線9の樹脂被覆9bに於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍部分とを含む範囲に亘って被覆状に固着(付着)されて形成される。ここでは、封止固定部15に於ける基板ケース5Bの表面に露出した凸出部分15aは、基板ケース5Bの表面に、その柱軸に沿ってフラット電線9を貫設する様にして例えば略四角柱状に凸形成される。より詳細には、この封止固定部15の凸出部分15aは、フラット電線9のフラット面に直交する方向のその横幅Wがその基端側(基板ケース5Bの表面側)から先端側に向けて漸次狭くなる様に形成される。
【0050】
この封止固定部15は、例えば、図8に示す様に金型を用いて形成される。
【0051】
ここで用いられる金型19は、図8に示す様に、基板ケース5Bの表面との密着面19aに、基板ケース5Bの表面に於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍領域5Sとフラット電線9の樹脂被覆9bに於ける基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)の近傍部分9Sとを含む範囲を収容する大きさで、且つ、封止固定部15の凸出部分15aの外形形状(凸出部分15aの外周側面と先端面とで形成される形状)と同じ形状の成型凹部19bが形成される。この金型19の成型凹部19bの底面(封止固定部15の凸出部分15aの先端面を成形する面)にはフラット電線9を金型19の外に引き出す為の電線引出孔19cが形成される。又、この金型19の成型凹部19bの例えば内側周面(封止固定部15の凸出部分15aの外周側面を成形する面)には、金型19の外から金型19の成型凹部19b内に溶融樹脂を注入する為の樹脂注入孔19dが形成される。尚、この金型19は、電線引出孔19cを挟む様に例えばフラット電線9の上下に分割構成される。
【0052】
そして、封止固定部15は金型19を用いて以下の様にして成型される。即ち、図8に示す様に、フラット電線9の一端が基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)を通じて基板ケース5B内に引き込まれ、フラット電線9の一端側に露出された電線導体9aが回路基板3Bの配線導体33に直接に電気的に接続された状態で、金型19が基板ケース5Bの表面に密着される。この状態では、金型19の成型凹部19b内に基板ケース5Bの表面に於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍領域5S及びフラット電線9の樹脂被覆9bに於ける基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)の近傍部分9Sが収容され、且つ、フラット電線9が金型19の電線引出孔19cを通じて金型19の外に引き出される。そして、この状態で、溶融状態の封止固定用樹脂15’が金型19の樹脂注入孔19dを通じて金型19の成型凹部19bと基板ケース5Bの表面(5S)との間の空間に充填されると共に基板ケース5B内に入り込むまでフラット電線9と基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)の内周側面との隙間に充填され、冷却されて固化される。そして、金型19が外される。これにより封止固定部15が形成される。ここでは、封止固定用樹脂15’としては、例えば、低融点のEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体:融点約120℃)、中融点のオレフィン系(融点約180℃)及び高融点のポリアミド系(融点約220℃)等があり、用途及び基板ケース5Bの材質に合わせて選択される。
【0053】
以上のフラット電線の接続構造によれば、基板ケース5Bに電線挿通孔(51f、53f)が設けられ、この電線挿通孔を通じてフラット電線9が基板ケース5B内に引き込まれて回路基板3Bに直接に電気的に接続された状態で、封止固定用樹脂15’がフラット電線9と基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)との隙間に充填されると共に基板ケース5Bの表面に於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍領域5Sとフラット電線9に於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍部分9Sとを含む範囲に亘って被覆状に付着されて固化される為、▲1▼簡易な接続構造でフラット電線9に於ける回路基板3Bとの電気的な接続部分からその他端側に後退した部分(ここではフラット電線9の樹脂被覆9bの一端部)を基板ケース5Bに機械的に固定でき、これにより、上記第1の実施の形態の場合と同様、簡易な接続構造でフラット電線9の電線導体9aと回路基板3Bとの電気的及び機械的な接続信頼性を向上でき、且つ、▲2▼簡単な構造で基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)とフラット電線9との隙間を密封でき、これにより簡易な接続構造で基板ケース5Bの防水性及びフラット電線9と回路基板3Bとの電気的な接続部分の防水性を確保できる。
【0054】
又、金型19が基板ケース5Bの表面に密着され、この状態で、封止固定用樹脂15’が金型19の成型凹部19bと基板ケース5Bの表面との間の空間に充填されると共に基板ケース5B内に入り込むまでフラット電線9と基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)との隙間に充填されて固化される為、▲1▼容易な手法で封止固定用樹脂15’をフラット電線9と基板ケース5Bの電線挿通孔(51f、53f)との隙間に充填できると共に基板ケース5Bの表面に於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍領域5Sとフラット電線9の樹脂被覆9bに於ける電線挿通孔(51f、53f)の近傍部分9Sとを含む範囲に亘って被覆状に付着でき、且つ、▲2▼封止固定部15の凸出部分15aの形状を所望の形状に整えて封止固定部15を形成できる。
【0055】
尚、この実施の形態では、上側ケース51の下端面51bと下側ケース53の上端面53bとの隙間を下側ケース53の上端面53bに配設されたシール部材53dにより密封する場合で説明したが、シール部材53dを用いる代わりに上側ケース51の下端面51bと下側ケース53の上端面53bとを超音波溶着又は接着により密着状(密封状)に接合しても構わない。この場合も同様の効果を得る。
【0056】
尚、この実施の形態に係るフラット電線の接続構造のうち、上記第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造と共通する部分の効果は、上記第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造の効果と同様の効果を得ることは言うまでもないことである。
【0057】
尚、この実施の形態にはフラット電線の接続方法も含まれる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1及び請求項5に記載の発明によれば、筐体の外周に取り付けられた固定部材によりフラット電線の電線被覆(即ちフラット電線に於ける電線接続用端子との接続部分からその他端側に後退した部分)が固定される為、フラット電線に機械的な変位や振動が加わっても、フラット電線の電線導体と回路基板からの電線接続用端子との接続部分に負荷が掛かることを防止でき、簡易な接続構造でフラット電線の電線導体と回路基板との電気的及び機械的な接続信頼性を向上できる。しかも、フラット電線の一端側に露出された電線導体及び固定部材に露出状に配設された電線接続用端子の一端部が封止用樹脂により封止される為、フラット電線と回路基板との電気的な接続部分の防水性も確保できる。
【0059】
請求項2及び請求項6に記載の発明によれば、固定部材に収容凹部が形成され、その収容凹部内にフラット電線の一端側に露出された電線導体及び固定部材に露出状に配設された電線接続用端子の一端部が収容され、その収容凹部内に封止用樹脂が充填される為、封止用樹脂を固定部材からこぼすこと無く有効にフラット電線の一端側に露出された電線導体及び固定部材に露出状に配設された電線接続用端子の一端部の封止に用いることができる。
【0060】
請求項3及び請求項7に記載の発明によれば、固定部材が第1筐体部と第2筐体部とにより挟持されることで筐体の外周に取り付けられる為、簡単な手法で固定部材を筐体の外周に取り付けることができる。その際、第1筐体部と第2筐体部との接合面間、及び、固定部材と第1筐体部及び第2筐体部との接合面間にシール部材が介装される為、筐体の内部空間を密閉できて筐体の防水性を確保できる。
【0061】
請求項4及び請求項8に記載の発明によれば、封止用樹脂は、熱可塑性樹脂又は反応硬化系接着剤である為、容易にフラット電線の一端側に露出された電線導体及び固定部材に露出状に配設された電線接続用端子の一端部を封止できる。
【0062】
請求項9に記載の発明によれば、筐体に電線挿通孔が設けられ、この電線挿通孔を通じてフラット電線が筐体内に引き込まれて回路基板に電気的に接続された状態で、封止固定用樹脂がフラット電線と筐体の電線挿通孔との隙間に充填されると共にフラット電線の電線被覆に於ける前記電線挿通孔の近傍部分と筐体の表面に於ける前記電線挿通孔の近傍領域とを含む範囲に亘って付着されて固化される為、簡易な接続構造でフラット電線の電線被覆(即ちフラット電線に於ける回路基板との電気的な接続部分からその他端側に後退した部分)を筐体に機械的に固定でき、これにより簡易な接続構造でフラット電線の電線導体と回路基板との電気的及び機械的な接続信頼性を向上でき、且つ、▲2▼簡単な構造で筐体の電線挿通孔とフラット電線との隙間を密封でき、これにより簡易な接続構造で筐体の内部空間の防水性及びフラット電線と回路基板との電気的な接続部分の防水性を確保できる。
【0063】
請求項10に記載の発明によれば、金型が筐体の表面に密着された状態で、封止固定用樹脂が金型の成型凹部と筐体の表面との間の空間に充填されると共に筐体内に入り込むまでフラット電線と筐体の電線挿通孔との隙間に充填されて固化される為、容易な手法で封止固定用樹脂をフラット電線と筐体の電線挿通孔との隙間に充填できると共に筐体の表面に於ける電線挿通孔の近傍領域とフラット電線に於ける前記電線挿通孔の近傍部分とを含む範囲に亘って付着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造の分解部分斜視図である。
【図2】図1の矢示P方向から見た組付状態の透視平面図である。
【図3】図1のIII−III断面の組付状態図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造に含まれる回路基板に関する変形例を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るフラット電線の接続構造に含まれる回路基板に関する他の変形例を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るフラット電線の接続構造の斜視図である。
【図7】図6のフラット電線の接続構造の分解部分斜視図である。
【図8】図6のフラット電線の接続構造に含まれる基板ケースに要部成型用の成型金型が取り付けられた状態の断面図である。
【符号の説明】
3,3B 回路基板
5,5B 基板ケース
5S 基板ケースの表面に於ける電線挿通孔の近傍領域
7 固定部材
9 フラット電線
9a 電線導体
9b 樹脂被覆
9S フラット電線に於ける基板ケースの電線挿通孔の近傍部分
11 封止用樹脂
15 封止固定部
15’ 封止固定用樹脂
19 金型
19a 金型に於ける基板ケースとの密着面
19b 成型凹部
19c 電線引出孔
33 電線接続用端子
33’ ピン端子
33a 電線接続用端子の一端部
51 上側ケース
51b 下端面
51c 凹状段差部
51f 凹状切欠部
53 下側ケース
53b 上端面
53c 凹状段差部
53d シール部材
53f 凹状切欠部
71c 固定部材に於ける基板ケースとの接合面
75 凹状段差部
77 シール部材

Claims (10)

  1. 筐体内に収容配設された回路基板とフラット電線とを接続するフラット電線の接続構造であって、
    前記回路基板から引き出された電線接続用端子の一端部が露出状に配設された固定部材を前記筐体の外周に取り付け、前記フラット電線の一端側に露出された電線導体を前記電線接続用端子の前記一端部に電気的に接続した状態で、前記フラット電線の電線被覆を前記固定部材に固定し、
    前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を封止用樹脂により封止したことを特徴とするフラット電線の接続構造。
  2. 前記固定部材は、収容凹部を有し、その収容凹部内に前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を収容し、
    前記封止用樹脂は、前記固定部材の前記収容凹部内に充填されることを特徴とする請求項1に記載のフラット電線の接続構造。
  3. 前記筐体は、第1筐体部と第2筐体部とに分割構成され、
    前記固定部材は、前記第1筐体部及び前記第2筐体部により挟持されることで前記筐体に取り付けられ、
    前記第1筐体部と前記第2筐体部との接合面間、及び、前記固定部材と前記第1筐体部及び前記第2筐体部との接合面間にシール部材が介装されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフラット電線の接続構造。
  4. 前記封止用樹脂は、熱可塑性樹脂又は反応硬化系接着剤であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のフラット電線の接続構造。
  5. 筐体内に収容配設された回路基板とフラット電線とを接続するフラット電線の接続方法であって、
    前記回路基板から引き出された電線接続用端子の一端部が露出状に配設された固定部材を前記筐体の外周に取り付け、前記フラット電線の一端側に露出された電線導体を前記電線接続用端子の前記一端部に電気的に接続した状態で、前記フラット電線の電線被覆を前記固定部材に固定し、
    前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を封止用樹脂により封止することを特徴とするフラット電線の接続方法。
  6. 前記固定部材に収容凹部を形成し、その収容凹部内に前記フラット電線の一端側に露出された前記電線導体及び前記固定部材に露出状に配設された前記電線接続用端子の前記一端部を収容し、
    前記封止用樹脂を前記固定部材の前記収容凹部内に充填することを特徴とする請求項5に記載のフラット電線の接続方法。
  7. 前記筐体を第1筐体部と第2筐体部とに分割構成し、
    前記固定部材を前記第1筐体部及び前記第2筐体部により挟持することで前記筐体に取り付け、
    前記第1筐体部と前記第2筐体部との接合面間、及び、前記固定部材と前記第1筐体部及び前記第2筐体部との接合面間にシール部材を介装することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のフラット電線の接続方法。
  8. 前記封止用樹脂として熱可塑性樹脂又は反応硬化系接着剤を用いることを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れかに記載のフラット電線の接続方法。
  9. 筐体内に収容配設された回路基板とフラット電線とを接続するフラット電線の接続方法であって、
    前記筐体に電線挿通孔を設け、前記フラット電線の一端が前記筐体の前記電線挿通孔を通じて前記筐体内に引き込まれて、前記フラット電線の前記一端側に露出された電線導体が前記回路基板に電気的に接続された状態で、封止固定用樹脂を前記フラット電線と前記筐体の前記電線挿通孔との隙間に充填すると共に前記フラット電線の電線被覆に於ける前記電線挿通孔の近傍部分と前記筐体の表面に於ける前記電線挿通孔の近傍領域とを含む範囲に亘って付着させて固化させることを特徴とするフラット電線の接続方法。
  10. 金型を前記筐体の表面に密着させ、前記金型に於ける前記筐体との密着面に形成された成型凹部内に、前記筐体の表面に於ける前記電線挿通孔の前記近傍領域及び前記フラット電線の電線被覆に於ける前記電線挿通孔の前記近傍部分を収容した状態で、前記封止固定用樹脂を前記金型の前記成型凹部と前記筐体の表面との間の空間に充填すると共に前記筐体内に入り込むまで前記フラット電線と前記筐体の前記電線挿通孔との隙間に充填して固化させることを特徴とする請求項9に記載のフラット電線の接続方法。
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