JP2004069209A - 熱交換器用エレメントチューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な構成で且つインナフィンが確実にチューブ本体にろう付けされるようにして熱交換器本来の性能を十分に発揮できるようにしたエレメントチューブを提供する。
【解決手段】チューブ本体としてのインナチューブ2内に長手方向に沿ってインナフィン13を挿入した構造の熱交換器用エレメントチューブ50である。インナフィン13は、金属板を曲折形成した二枚のフィンプレート14,14同士を重ね合わせた断面非閉ループ状のものであって、フィンプレート14の端部に形成した円筒面形状のフランジ部15の頂部がインナチューブ2の内周面に内接してろう付けされている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多管式もしくは多重管式の熱交換器の主要素として用いられるエレメントチューブに関し、特にエレメントチューブ内を通流することになる被冷却体の乱流発生促進作用と伝熱面積の増大を目的として内部にインナフィンを備えたタイプの熱交換器用エレメントチューブの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関における熱交換器の代表的なものとして、エンジンオイルの冷却を目的としたオイルクーラのほかEGRガス(還流排気ガス)の冷却を目的としたEGRガスクーラがある。これらの熱交換器のうち、細い多数のエレメントチューブを集約して熱交換エレメントとしたものを多管式熱交換器、比較的大径の複数のエレメントチューブを同心状に配置して熱交換エレメントとしたものを多重管式熱交換器と言い、多管式熱交換器における各エレメントチューブ内や多重管式熱交換器における最内周側のエレメントチューブ内には、例えば被冷却体の乱流発生促進作用と伝熱面積の増大を目的としてインナフィンが配設されることがある。
【0003】
図12,13は従来のインナフィン付きのエレメントチューブ100の一例を示し、同図のように円筒状の予備成形体に曲げ加工を施して断面略星形状(断面閉ループ状)のインナフィン102とした上でこれをチューブ本体101に挿入するか、もしくは予め波形状に曲折形成した断面非閉ループ状のインナフィン102を丸めるようにしてチューブ本体101内に挿入して、そのチューブ本体101の内周面に内接することになるインナフィン102の各頂部にろう付けを施してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のエレメントチューブ100の構造では伝熱面積の増大効果は十分に期待できるものの、インナフィン102の形状が複雑であるためにチューブ本体101への挿入に手間が掛かるほか、チューブ本体101の内周面に内接すべきインナフィン102側の頂部が多すぎて、全ての頂部が均等に内接しないことがある。そのため、例えばチューブ本体101とインナフィン102との接触部に予めろう材を保有させておく一方で、エレメントチューブ100全体を所定の炉内に入れて加熱することにより各部をろう付けしようとする際に、ろう付けされない部位やろう付けが不完全な部位が発生して、熱交換器本来の性能を十分に発揮できないおそれがある。
【0005】
本発明は以上のような課題に着目してなされたものであり、比較的簡単な構成で且つインナフィンが確実にチューブ本体にろう付けされるようにして熱交換器本来の性能を十分に発揮できるようにしたエレメントチューブを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、チューブ本体内にその長手方向に沿ってインナフィンを挿入した構造の熱交換器用エレメントチューブであって、インナフィンは、金属板を曲折形成した断面非閉ループ状のものであって且つ少なくとも三つの頂部がチューブ本体の内周面に内接していることを特徴とする。そして、各頂部がチューブ本体に対してろう付けされる。
【0007】
この場合、ろう付けの容易性および確実性を確保する上で、請求項2に記載のようにインナフィンの頂部は所定曲率の円筒面として形成されていることが望ましい。
【0008】
したがって、請求項1に記載の発明では、予め任意の形状に曲折形成したインナフィンをチューブ本体に挿入すれば、たとえインナフィンが断面非閉ループ状のものであってもインナフィンの自己弾性力によって各頂部がチューブ本体の内周面に圧接することになり、その部分でろう付けされる。これにより、チューブ本体内空間が複数の領域に隔離形成される。
【0009】
特に、請求項2に記載のようにインナフィンの頂部が所定曲率の円筒面として形成されていると、チューブ本体との間での接触面積を可及的に大きく確保でき、ろう材の保有量も大きくなってろう付けが確実に行われる。
【0010】
ここで、インナフィンは一枚の金属板からなるいわゆる1ピースタイプのほか、各頂部を確実にチューブ本体の内周面に密着させるためには複数枚の金属板からなる2ピースもしくは3ピースタイプのものとするのが望ましい。すなわち、請求項3に記載のように、インナフィンは、金属板を曲折形成した複数枚のフィンプレートを組み合わせて断面非閉ループ状のものとするか、もしくは、請求項4に記載のように、インナフィンは、金属板を曲折形成した複数枚のフィンプレート同士を重ね合わせて断面非閉ループ状のものとする。
【0011】
したがって、請求項3,4に記載の発明では、インナフィンが2ピースもしくは3ピースタイプのものとして形成されていると、インナフィンをチューブ本体に挿入した際の各フィンプレートの自由度を確保できるようになり、各頂部を確実にチューブ本体の内周面に圧接させることができるようになる。
【0012】
さらに、例えば被冷却体の乱流発生促進作用と伝熱面積の増大化の上では、請求項3または4の記載を前提とした上で、請求項5に記載のようにインナフィンを形成することになるフィンプレートには、長手方向に沿って所定のピッチでスリットが形成されていることが望ましく、より望ましくは請求項6に記載のように、インナフィンを形成することになるフィンプレートには、スリットとともに長手方向に沿って所定のピッチで補助フィンが切り起こし形成されているものとする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、チューブ本体内に挿入されるインナフィンとして、金属板を曲折形成した断面非閉ループ状のものであって且つ少なくとも三つの頂部がチューブ本体の内周面に内接するタイプのものを採用したために、インナフィンそのものの形状を簡素化できるのに加えて、インナフィンの各頂部を確実にチューブ本体の内周面に密着させてろう付けすることができ、その結果としてろう付け不良部位の発生を未然に防止して性能向上に寄与できる効果がある。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、インナフィンの各頂部を所定曲率の円筒面としたことにより、チューブ本体に対するインナフィンの密着性およびろう材保有性が一段と良好なものとなり、ろう付け不良部位の発生を確実に防止して性能向上に一段と寄与できる効果がある。
【0015】
請求項3,4に記載の発明によれば、インナフィンを複数枚のフィンプレートの組み合わせもしくは重ね合わせをもって形成したことにより、インナフィンをチューブ本体内に挿入した際の各フィンプレートの自由度が高く、チューブ本体に対するインナフィンの密着性およびろう付け接合性が一段と向上する効果がある。
【0016】
さらに、請求項5,6に記載の発明によれば、インナフィンを形成することになるフィンプレートにスリットを単独もしくは補助フィンとともに形成したことにより、チューブ本体内を流れる流体の乱流発生を促進できるととに、インナフィン自体に熱歪み吸収性能を付与することができ、特に補助フィンと併用した場合には伝熱面積の増大化も図れる利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜6は本発明に係る熱交換器用エレメントチューブの好ましい実施の形態を示す図であり、内燃機関のEGRガスクーラにおけるエレメントチューブに適用した場合の例を示している。なお、本実施の形態では、三重管式(多重管式)のEGRガスクーラであって、且つ被冷却体をEGRガスとし冷却媒体をエンジン冷却水とする場合の例を示している。
【0018】
図1,2に示すように、EGRガスクーラ1は、互いに同心状に配置されたインナチューブ2とミドルチューブ3およびアウタチューブ4と、ミドルチューブ3の長手方向両端部に接続された冷却水導入パイプ5および冷却水吐出パイプ6とをもって構成される。インナチューブ2には後述するインナフィン13が内挿されており、これをもってインナチューブ2をチューブ本体とする本発明のエレメントチューブ50が構成される。そして、アウタチューブ4の両端には円形状もしくは矩形状の取付フランジ7がろう付けにて固定される。なお、図2は図1のA−A線に沿う断面図すなわち冷却媒体吐出パイプ6の中心線に沿う断面図を示しているが、冷却媒体導入パイプ5側についても同構造となっている。
【0019】
インナチューブ2が単純な中空円筒形状のものであるのに対して、ミドルチューブ3の一般部は中空円筒形状ではあるものの、各パイプ5,6との接続部となる長手方向両端部が局部的に外側に膨出した異形形状の膨出凸部8となっているとともに、長手方向の中央部分ではベローズ状をなすいわゆるコルゲートチューブ9として形成されている。そして、ミドルチューブ3にインナチューブ2を挿入した上で長手方向両端の密着部10にろう付けを施すことにより両チューブ2,3が一体化されていて、インナチューブ2とミドルチューブ3との間には密閉された冷却媒体通路11が形成されるとともに、インナチューブ2自体の内部空間は内側の被冷却体通路12として機能することになる。
【0020】
インナチューブ2内にはその長手方向に沿って伝熱性向上と乱流発生促進のために断面略変形H字状のインナフィン13が配設される。このインナフィン13は、図3,4および図5に示すように断面略チャンネル状に折り曲げたフィンプレート14,14同士を互いに逆向きに重ね合わせた上でインナチューブ2の内周面に内接するようにこれに挿入したものであり、各フィンプレート14の幅方向両端部には所定曲率をもって湾曲した円筒面形状のフランジ部15が長手方向に沿って曲折形成されている。この円筒面形状のフランジ部15はインナフィン13が内接することになるインナチューブ2の内周面との接触面積(ろう付け面積)を可及的に大きく確保するために形成されている。したがって、図3,4に示すようにインナチューブ2にインナフィン13を挿入したときにはそれ自体の自己弾性力のために各フランジ部15の円弧状の頂部がインナチューブ2の内周面に圧接し、その状態をもってインナチューブ2にろう付けされ、同時にフィンプレート14,14同士もまたその重なり部分で相互にろう付けされる。
【0021】
ここで、図3に示すように各フィンプレート14には幅方向に伸びる複数のスリット16,16…が略等ピッチで形成されているとともに、そのスリット相当部において複数の補助フィン17,17…が斜めに略45°の角度で切り起こし形成されていて、インナフィン13自体に熱歪み吸収性能の付与と伝熱面積の増大化が図られている。スリット16の16,16の数量、切り込み量、スリット同士のピッチおよび補助フィン17,17の切り起こし位置、角度は、任意に設定することができる。ただし、図1および図5,6では上記のスリット16,16…や補助フィン17,17…についてフランジ部15とともには図示省略してある。また、上記インナフィン13としては、二枚のフィンプレート14,14同士を重ね合わせたいわゆる2ピースタイプのものに代えて、フィンプレート14,14…をさらに細分化した例えば3ピースタイプのものを採用してもよい。
【0022】
一方、アウタチューブ4はその一般部は中空円筒形状であるものの、各パイプ5,6との接続部となる長手方向両端部が局部的に内側に膨出した異形形状の膨出凹部18となっていて、アウタチューブ4にミドルチューブ3を挿入した際にはアウタチューブ4側の膨出凹部18とミドルチューブ3側の膨出凸部8が互いに直接接触しながら重なり合うように設定されている。すなわち、膨出凹部18と膨出凸部8は互いに密着しやすくなるように例えば液圧バルジ成形法等によりその頂部が平坦面をもって形成され、同時に中央部にはパイプ挿入穴19が予め形成されている。これにより、ミドルチューブ3とアウタチューブ4との間には外側の被冷却体通路20が形成される。
【0023】
そして、膨出凹部18と膨出凸部8をそれぞれ重ね合わせた状態で冷却媒体導入パイプ5および冷却媒体吐出パイプ6の根元側の先端部をパイプ挿入穴に挿入してかしめ加工を施すことにより、各パイプ5,6が冷却媒体通路11と連通するようにミドルチューブ3およびアウタチューブ4に対して機械的に接続され、同時にろう付けが施されている。
【0024】
すなわち、冷却媒体導入パイプ5および冷却媒体吐出パイプ6の根元側の先端部には予めビード部21が膨出形成されていて、このビード部21をアウタチューブ4側の膨出凹部18の平坦面に押し当てながら最先端部22をフレア状に拡径するべくかしめ加工を施すことにより、膨出凹部18と膨出凸部8とが互いに重なり合ったままで表裏両面側から挟み込まれるようにして共締め固定されている。
【0025】
ここで、上記のようにアウタチューブ4側に膨出凹部18を形成してこの部分を各パイプ5,6との接続部とすることにより、図2から明らかなようにアウタチューブ4の軸直角断面において各パイプ5,6との接続部までもがアウタチューブ4の円筒形状内に完全におさまっていて、アウタチューブ4側での無用な張り出し感が伴わない構造となっている。同時に、ミドルチューブ3側の膨出凸部8とアウタチューブ4側の膨出凹部18を互いに重ね合わせることにより、ミドルチューブ3とアウタチューブ4との間に他の構造物を介在させることなしに外側の被冷却体通路20として必要な通路断面積が確保されている。
【0026】
また、上記の各構成要素のうち少なくともインナチューブ2とミドルチューブ3およびアウタチューブ4は例えば薄肉のステンレス製のものが採用され、各パイプ5,6およびインナフィン13についても同種もしくは異種の伝熱性に優れた金属製のものが採用される。さらに、ろう付けによる各接合部位にはニッケルろー付け、銅ろー付け等が採用されていて、例えばろう付け部位に予め箔状のろう材を介在させておくか、ペースト状ろう材を塗布しておくか、もしくは接合部となるべき金属材料そのものに予めろう材を積層したクラッド材や金属材料の表面にろう材となる銅メッキを施したものを使用するなど適宜なろう材供給を図ったうえで、各構成要素同士を組み付けた状態で全体を所定の炉内で加熱することにより各部が一斉にろう付けされる。
【0027】
このように構成されたEGRガスクーラ1によれば、図6に示すように冷却媒体導入パイプ5を入口側とし冷却媒体吐出パイプ6を出口側として冷却媒体通路11を図示しないラジエータとの間で冷却水が循環するものとすると、EGRガスはEGRクーラ1の一方の端部1aから他方の端部1bから向かって流れることになる。この場合、各パイプ5,6との接続部までもがアウタチューブ4の円筒形状内に完全におさまり、アウタチューブ4側での無用な張り出しが伴わない構造となっているので、EGRガスは流通に際し無用な抵抗を受けることなく出口側へ導かれ、EGRガス中の煤等の付着も最小限に抑えられる。また、EGRガスは冷却媒体通路11の内周側の被冷却体通路12と冷却媒体通路11の外周側の被冷却体通路20との二層に分かれるものの、ともに冷却媒体通路11内を流れる冷却水との熱交換作用により冷却される。そして、外側の被冷却体通路20を形成しているアウタチューブ4は外気に露出しており、その表面積は、他のチューブに比べ最も広いので、その外側の被冷却体通路20を流れるEGRガスについては外気との熱交換作用による冷却効果をも得ることができる。
【0028】
図7は本発明の第2の実施の形態を示し、先の第1の実施の形態における図3と比較すると明らかなように、インナフィン13を形成することになるフィンプレート24にスリット16や補助フィン17が形成されていない点で異なっている。
【0029】
また、図8は本発明の第3の実施の形態を示し、先の第1の実施の形態における図3と比較すると明らかなように、インナフィン13を形成することになるフィンプレート34にスリット16が形成されてはいても、補助フィン17が形成されていない点で異なっている。
【0030】
これら第2,3の実施の形態のフィンプレート24または34を要素とするインナフィンを用いた場合のエレメントチューブ50たるインナチューブ2の断面形状は図9のようになる。
【0031】
また図10は本発明の第4の実施の形態を示し、チューブ本体としてのインナチューブ2に挿入されることになるインナフィン44を単一の金属板を断面略V字状に折り曲げることにより形成するとともに、その幅方向両端部には例えば折り曲げ基部23と同等曲率の円弧状のフランジ部25を曲折形成して、インナフィン44自体の自己弾性力による圧接力をもって折り曲げ基部23の頂部と各フランジ部25の頂部の合計三箇所の頂部をインナチューブ2の内周面に内接させるようにしたものである。そして、第1の実施の形態のものと同様にしてインナフィン44の各頂部がインナチューブ2にろう付けされる。以上により、インナチューブ2をチューブ本体としてその内部にインナフィン44を有するエレメントチューブ51が形成されている。
【0032】
さらに図11は本発明の第5の実施の形態を示し、チューブ本体としてのインナチューブ2に挿入されることになるインナフィン54を単一の金属板を断面略チャンネル状もしくは断面略コ字状に折り曲げることにより形成するとともに、チャンネル状もしくはコ字状空間の開放側の両端部には例えば折り曲げ基部26と同等曲率の円弧状のフランジ部35を曲折形成して、インナフィン54自体の自己弾性力による圧接力をもって折り曲げ基部26の頂部と各フランジ部35の頂部の合計四箇所の頂部をインナチューブ2の内周面に内接させるようにしたものである。そして、第1の実施の形態のものと同様にしてインナフィン54の各頂部がインナチューブ2にろう付けされる。以上により、インナチューブ2をチューブ本体としてその内部にインナフィン54を有するエレメントチューブ52が形成されている。
【0033】
ここで、図10,11に示した第4,5の実施の形態において、単一の金属板からなるインナフィン44または54に図3と同様のスリット16や補助フィン17を必要に応じて形成してもよい。
【0034】
これら第4,5の実施の形態においても基本的には第1の実施の形態と同様の作用効果が得られることになる。
【0035】
なお、上記の各実施の形態では、チューブ本体としてのインナチューブ2にインナフィンを内挿してなるエレメントチューブ50〜52を、そのインナチューブ2を最内層とする多重管式(三重管式)のEGRクーラ1に適用した場合について説明したが、各実施の形態のエレメントチューブ50〜52を、多数のエレメントチューブを集約してなる多管式の熱交換器のエレメントチューブとして適用することももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレメントチューブの第1の実施の形態として、そのエレメントチューブを内燃機関の多重管式EGRガスクーラに適用した状態を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図2に示すインナフィンを形成しているフィンプレートの要部斜視図。
【図4】図2の要部拡大図。
【図5】エレメントチューブを形成しているインナチューブ(チューブ本体)とインナフィンの相互関係を示す分解斜視図。
【図6】図1のEGRガスクーラにおける冷却水とEGRガスの流れを示す説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態として、インナフィンの構成要素となるフィンプレートの他の形態を示す要部斜視図。
【図8】本発明の第3の実施の形態として、インナフィンの構成要素となるフィンプレートのさらに他の形態を示す要部斜視図。
【図9】図7,8のフィンプレートをインナフィンに用いたエレメントチューブの断面図。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す図で、(A)はチューブ本体としてのインナチューブとインナフィンの相互関係を示す分解斜視図、(B)は同図(A)の断面図。
【図11】本発明の第5の実施の形態を示す図で、(A)はチューブ本体としてのインナチューブとインナフィンの相互関係を示す分解斜視図、(B)は同図(A)の断面図。
【図12】従来の熱交換器用エレメントチューブの一例を示す要部斜視図。
【図13】図12の分解斜視図。
【符号の説明】
2…インナチューブ(チューブ本体)
13…インナフィン
14…フィンプレート
15…フランジ部
16…スリット
17…補助フィン
24…フィンプレート
25…フランジ部
34…フィンプレート
35…フランジ部
44…インナフィン
50…エレメントチューブ
51…エレメントチューブ
52…エレメントチューブ
54…インナフィン

Claims (6)

  1. チューブ本体内にその長手方向に沿ってインナフィンを挿入した構造の熱交換器用エレメントチューブであって、
    インナフィンは、金属板を曲折形成した断面非閉ループ状のものであって且つ少なくとも三つの頂部がチューブ本体の内周面に内接していることを特徴とする熱交換器用エレメントチューブ。
  2. インナフィンの頂部は所定曲率の円筒面として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器用エレメントチューブ。
  3. インナフィンは、金属板を曲折形成した複数枚のフィンプレートを組み合わせて断面非閉ループ状のものとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器用エレメントチューブ。
  4. インナフィンは、金属板を曲折形成した複数枚のフィンプレート同士を重ね合わせて断面非閉ループ状のものとしたことを特徴とする請求項3に記載の熱交換器用エレメントチューブ。
  5. インナフィンを形成することになるフィンプレートには、長手方向に沿って所定のピッチでスリットが形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の熱交換器用エレメントチューブ。
  6. インナフィンを形成することになるフィンプレートには、スリットとともに長手方向に沿って所定のピッチで補助フィンが切り起こし形成されていることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器用エレメントチューブ。
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