JP2004066110A

JP2004066110A - Ultrasonic cleaning fixture and ultrasonic cleaning method

Info

Publication number: JP2004066110A
Application number: JP2002229226A
Authority: JP
Inventors: Koji Usui; 薄井　康治
Original assignee: NSK Ltd
Current assignee: NSK Ltd
Priority date: 2002-08-06
Filing date: 2002-08-06
Publication date: 2004-03-04

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To certainly carrying out the cleaning of a spherical article to be cleaned without imparting a fretting flaw and to make liquid cutting and taking out after cleaning well without causing an inconvenience such as dropping off of a residue and a coating. <P>SOLUTION: In the ultrasonic cleaning fixture, a plurality of retaining parts 21 having a through hole 23 comprising long holes 23a penetrated through front and back surfaces and crossing each other are formed on a retaining plate part 11a integrally molded with a resin. A retaining recessed part 22 comprising a spot facing hole having a larger diameter than the spherical article to be cleaned is formed on an upper surface side of the retaining plate part 11a at the retaining part 21. It has a support part 23b comprising an angular part formed on a crossing part of the long holes 23a. In the ultrasonic cleaning method, the article 12 to be cleaned is supported at a plurality of positions by a point contact by a support part 23b, the article 12 to be cleaned is immersed in the cleaning liquid of a cleaning bath, an ultrasonic wave is applied to the cleaning liquid with an ultrasonic vibrator to clean the article to be cleaned with the ultrasonic wave. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波洗浄装置に用いられて被洗浄物を洗浄液へ浸漬する際に被洗浄物を保持する超音波洗浄用治具及び超音波洗浄方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、洗浄液中に浸漬させた被洗浄物を超音波によって洗浄する超音波洗浄が行われている。
この超音波洗浄では、図１４に示すように、被洗浄物１０１を金網から形成された洗浄カゴ１０２内に収容し、この洗浄カゴ１０２を洗浄液１０３が貯留された洗浄漕１０４内へ入れて洗浄液１０３に被洗浄物１０１を浸漬させ、この状態にて、超音波によって洗浄カゴ１０２内の被洗浄物１０１を洗浄していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、金網から形成された洗浄カゴ１０２は、洗浄後に引き上げた際の液切り性は良好であるが、網目の大きさが被洗浄物１０１の大きさに比較して小さいと、洗浄カゴ１０２の移動などによる振動や衝撃等により、被洗浄物１０１が洗浄カゴ１０２内にて移動してしまい、被洗浄物１０１同士が互いに接触するおそれがあった。そして、この状態にて超音波が印加されると、被洗浄物１０１に、互いの接触箇所にてフレッチング傷が生じることもあった。
このことは、特に、被洗浄物１０１が、玉軸受などに用いられるボール等の球状物である場合に顕著に生じるおそれがあった。
この場合、網目の大きさを大きくすると、被洗浄物１が網目内に入り込み、移動が制限されて互いの接触が防がれるが、被洗浄物１０１が網目内に落ち込んだ状態となり、洗浄後の被洗浄物１０１の取り出しが困難となるという問題があった。
【０００４】
また、洗浄カゴ１０２として、金網に代えて金属板に複数の孔を形成したいわゆるパンチングメタルを用いたものもある。このパンチングメタルを用いた洗浄カゴ１０２の場合、金網の場合と比較して、収容した被洗浄物１０１が移動しにくくなり、接触状態での超音波印加によるフレッチング傷の発生が抑えられる。ところが、洗浄後における液切り性が悪くなり、洗浄カゴ１０２内における残渣が懸念され、しかも、それぞれの孔に被洗浄物１０１が嵌り込み、やはり、取り出しが困難となるという問題もあった。
【０００５】
また、金網あるいはパンチングメタルのいずれを用いたとしても、洗浄カゴ１０２内に被洗浄物１０１を収容すると、被洗浄物１０１によって洗浄カゴ１０２の底面の隙間がほとんど覆われる。そのため、下方側から超音波を印加した際に、超音波が洗浄カゴ１０２の上方へ伝わりにくく、液面に反射する超音波によって被洗浄物１の上面側を洗浄する効果が少なかった。
【０００６】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、球状の被洗浄物を超音波にて洗浄する際に、フレッチング傷を付けることなく確実に洗浄することができ、しかも、残渣などの不具合なく、洗浄後における液切り及び取り出しが良好な超音波洗浄用治具及び超音波洗浄方法を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項１に記載の超音波洗浄用治具は、洗浄液中へ球状の被洗浄物を浸漬させた状態にて、洗浄液へ超音波を印加して被洗浄物を超音波洗浄する際に、被洗浄物を保持する超音波洗浄用治具であって、複数の保持部が形成された板状の保持板部を有し、保持部は、保持板部の表裏に貫通し、かつ、互いに交差する長孔からなる貫通孔から構成され、長孔の交差部分に形成された少なくとも３箇所の角部からなる支持部によって、被洗浄物が支持されることを特徴とする。
【０００８】
このような構成の超音波洗浄用治具によれば、支持部が安定して被洗浄物を支持することができるため、保持板部が多少傾いたとしても球状の被洗浄物が移動して他の被洗浄物と接触するような不具合をなくすことができる。これにより、被洗浄物同士が接触した状態における超音波振動によるフレッチング傷の発生を確実に防止することができる。
また、被洗浄物の周囲に、保持板部の表裏に貫通する貫通孔が形成されているので、下方からの超音波を保持板部の上面側へ充分に伝えることができ、これにより、保持板部の上面側へ回り込む超音波及び洗浄液の液面にて反射する超音波によって被洗浄物の全体を満遍なく洗浄することができる。
さらに、被洗浄物は角部によって点接触により支持されるため、超音波の振動によって被洗浄物が回転されやすくなる。被洗浄物が回転されると、被洗浄物の全体をさらに効果的に洗浄することができる。
さらに、超音波洗浄用治具を引き上げた際には、貫通孔にて確実に液切りが行われるので、保持板部の上面側における洗浄液の残留を確実になくすことができる。
しかも、被洗浄物を支持部の複数箇所にて点接触により支持するものであるので、従来の金網やパンチングメタルを用いた場合のように、被洗浄物が孔に嵌り込んで取り出しが困難になるようなこともなく、作業の円滑化を図ることができる。
【０００９】
また、請求項２に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１に記載の超音波洗浄用治具において、保持部は、被洗浄物よりも大径の凹部からなる保持凹部を有し、保持凹部の底面に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
これにより、被洗浄物が保持部の支持部による保持から外れて移動したとしても、保持凹部を形成する周壁にて移動を規制することができ、被洗浄物の超音波洗浄用治具からの脱落や被洗浄物同士の接触をさらに確実に防止することができる。
【００１０】
また、請求項３に記載の超音波洗浄用治具は、請求項２に記載の超音波洗浄用治具において、保持凹部の底面が、保持部の中心へ向かって次第に下方へ傾斜する傾斜面とされていることを特徴とする。
このような構成の保持部によれば、超音波洗浄用治具を引き上げて洗浄液中から取り出して液切りする際に、洗浄液の流出がさらに円滑に行われ、さらに、保持凹部の周壁と底面との隅部にて洗浄液が溜まりづらくなり、洗浄液の残留をさらに確実になくすことができる。また、洗浄液中に浮遊している残渣も確実に流し出すことができる。
さらに、治具の傾斜や振動等によって被洗浄物が保持部の支持部による保持から外れて移動したとしても、傾斜面によって被洗浄物が再び保持部の中心へ案内される。そのため、被洗浄物を安定して保持部の中心部に配置させておくことができ、安定した洗浄効果が得られるとともに、取り出し作業性を向上させることができる。
【００１１】
また、請求項４に記載の超音波洗浄用治具は、請求項２または３に記載の超音波洗浄用治具において、保持凹部の底面には、保持板部の表裏を貫通する液切り孔が設けられていることを特徴とする。
このように、保持凹部の底面に、貫通孔とは別に表裏に貫通する液切り孔を形成したので、超音波洗浄用治具を引き上げて洗浄液中から取り出して液切りする際に、洗浄液の液切りがさらに良好に行われる。
【００１２】
また、請求項５に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１〜４のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具において、保持板部は、樹脂によって一体成形されていることを特徴とする。
このような構成によれば、金網を用いた場合のように、超音波振動や機械振動により網目の交差部分にて摩耗粉からなる汚染物を発生させるような不具合をなくすことができる。
さらには、網目の交差部分を溶接したり全体を樹脂等で被覆した金網を用いた場合のように、超音波振動による経時変化により溶接部分の破壊摩耗や被覆の脱落などの不具合が生じることもない。つまり、定期的に再溶接や再被覆を行う必要もなく、メンテナンスなどにかかるコストを最小限に抑えることができる。
【００１３】
また、請求項６に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具において、保持板部は、円板状に形成され、保持部が複数の同心円上に周方向の間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
また、請求項７に記載の超音波洗浄用治具は、請求項６に記載の超音波洗浄用治具において、保持板部には、その外周側に保持板部の表裏を貫通する切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項８に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具において、保持板部は、環状に形成され、この環状に形成された保持板部に保持部が間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
【００１４】
また、請求項９に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具において、保持板部は、長方形状に形成され、この長方形状に形成された保持板部に保持部が間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
また、請求項１０に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具において、保持板部は、格子状に形成され、この格子状に形成された保持板部に保持部が間隔をあけて形成されていることを特徴とする。
このように、請求項６〜１０の超音波洗浄用治具によれば、洗浄液が貯留された洗浄漕の形状や洗浄する被洗浄物の数量などに応じて様々な平面形状の保持板部を有するものを用いることができる。
【００１５】
また、請求項１１に記載の超音波洗浄用治具は、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具において、前記保持板部は、吊り具によって外周側から把持して吊り上げるように構成されていることを特徴とする。
このように、吊り具によって保持板部を外周側から把持して吊り上げることにより、超音波洗浄用治具を安定して吊り上げることができ、被洗浄物の脱落をさらに確実に防止することができる。
【００１６】
また、上記目的を達成するための請求項１２に記載の超音波洗浄方法は、洗浄液中へ球状の被洗浄物を浸漬させた状態にて、洗浄液へ超音波を印加して被洗浄物を洗浄する超音波洗浄方法であって、洗浄時の被洗浄物を、板状の保持板部を貫通するように形成された保持部に収容するとともに、保持部に形成された少なくとも３箇所の支持部との点接触によって支持することを特徴とする。
【００１７】
このような超音波洗浄方法によれば、被洗浄物を、保持板部を貫通するように形成された保持部に収容するため、保持板部が多少傾いたとしても球状の被洗浄物が移動して他の被洗浄物と接触するような不具合をなくすことができる。これにより、被洗浄物同士が接触した状態における超音波振動によるフレッチング傷の発生を確実に防止することができる。
また、被洗浄物を、保持部に形成された少なくとも３箇所の支持部との点接触によって支持するため、保持板部の下方からの超音波を、被洗浄物と保持部との間から保持板部の上面側へ充分に伝えることができる。これにより、保持板部の上面側へ回り込む超音波及び洗浄液の液面にて反射する超音波によって被洗浄物の全体を満遍なく洗浄することができる。
さらに、被洗浄物を点接触により支持するため、超音波の振動によって被洗浄物を回転させやすくなる。被洗浄物が回転すると、被洗浄物の全体をさらに効果的に洗浄することができる。
さらに、保持板部を洗浄液から引き上げた際には、被洗浄物と保持部との間から確実に液切りが行われるので、保持板部の上面側における洗浄液の残留を確実になくすことができる。
しかも、従来の金網やパンチングメタルを用いた場合のように、被洗浄物が孔に嵌り込んで取り出しが困難になるようなこともなく、作業の円滑化を図ることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る超音波洗浄用治具及び超音波洗浄方法の実施の形態を、図１〜図１３に基づいて説明する。
図１は、本発明に係る超音波洗浄用治具を用いた超音波洗浄の状態を説明する超音波洗浄装置の概略断面図である。図２は、本発明に係る超音波洗浄用治具の第１実施形態を示す平面図である。図３は、図２に示した超音波洗浄用治具の断面図である。図４は、図２に示した保持部の拡大平面図である。図５は、図３に示した保持部の拡大断面図である。図６は、本発明に係る第２実施形態の超音波洗浄用治具に形成された保持部を示す断面図である。図７は、本発明に係る第３実施形態の超音波洗浄用治具に形成された保持部を示す平面図である。図８は、本発明に係る第４実施形態の超音波洗浄用治具に形成された保持部を示す平面図である。図９は、本発明に係る第５実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。図１０は、本発明に係る第６実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。図１１は、本発明に係る第７実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。図１２は、本発明に係る第８実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。図１３は、超音波洗浄用治具の他の昇降手段を説明する概略斜視図である。
【００１９】
（第１実施形態）
図１に示すように、超音波洗浄装置を構成する洗浄漕３２内には、底部に超音波振動子３３が設けられており、さらに洗浄液３１が貯留されている。超音波洗浄用治具１１は、この洗浄液３１内に浸漬されて用いられるものである。超音波洗浄用治具１１は、その上面側に、例えば玉軸受の転動体として用いられるボールや、その他の機械部品に用いられる球状物品である、被洗浄物１２を保持するように構成されている。
この超音波洗浄用治具１１は、樹脂によって円板状に一体成型された保持板部１１ａを有する（図２参照）もので、この保持板部１１ａには、その中心に、上面側から上方へ突出する支持棒部１３が形成されている。この支持棒部１３には、昇降装置のロッド１４が連結されるようになっており、昇降装置によって超音波洗浄用治具１１が昇降されるようになっている。
【００２０】
図２及び図３に示すように、超音波洗浄用治具１１の保持板部１１ａには、複数の保持部２１が形成されている。これら保持部２１は、保持板部１１ａに、二つの同心円上にて周方向へ等間隔に形成されている。
また、保持板部１１ａには、その外周部分に、円弧状に形成された切り欠き部２４が形成されている。また、外周側における下面側には複数の脚部２５が形成されている。
【００２１】
図４及び図５に示すように、保持部２１は、超音波洗浄用治具１１の上面側に形成されたざぐり穴からなる保持凹部２２と、この保持凹部２２の底面２２ｂにて、表裏に貫通し互いに交差する長孔２３ａからなる平面視十字状の貫通孔２３とを有している。
保持凹部２２は、その直径が被洗浄物１２より大径に形成されて、被洗浄物１２を収容することが可能なように構成されている。
さらに、保持部２１は、被洗浄物１２を保持凹部２２内における中央にて保持するように、すなわち貫通孔２３を構成する長孔２３ａ同士の交差部分の角部によって被洗浄物１２を保持するように構成されている。つまり、この貫通孔２３を構成する長孔２３ａ同士の交差部分の４カ所の角部が、被洗浄物１２を支持する支持部２３ｂとされている。この各支持部２３ｂを通る円は、被洗浄物１２より小径に形成されている。
【００２２】
次に、本発明に係る超音波洗浄方法について説明する。
本実施形態では、上記のように形成された超音波洗浄用治具１１を用いて球状の被洗浄物１２を洗浄する方法について説明する。
まず、洗浄する被洗浄物１２を、超音波洗浄用治具１１の保持板部１１ａを貫通するように形成された保持部２１に収容する。
保持部２１内に配置された被洗浄物１２は、各支持部２３ｂにより支持されて、保持凹部２２の中央に保持される。このとき、被洗浄物１２は、保持部２１に形成された４箇所の支持部２３ｂと点接触している。
【００２３】
このように、被洗浄物１２を超音波洗浄用治具１１に保持させた後、支持棒部１３にロッド１４が連結された昇降装置によって超音波洗浄用治具１１を吊り上げた後、図１に示すように、この超音波洗浄用治具１１を、洗浄液３１が貯留された洗浄漕３２内へ浸漬させる。
【００２４】
なお、被洗浄物１２は、保持部２１の複数の支持部２３ｂによって確実に安定して支持されているので、超音波洗浄用治具１１を洗浄液３１内へ浸漬させる際に保持板部１１ａが多少傾いたとしても安定した支持状態が維持され、被洗浄物１２が移動するようなことはない。
また、被洗浄物１２が保持部２１の支持部２３ｂによる保持から外れて移動したとしても、保持凹部２２を構成する周壁２２ａにて移動が規制されるので、被洗浄物１２の超音波洗浄用治具１１からの脱落や被洗浄物１２同士の接触が確実に防止される。
【００２５】
超音波洗浄用治具１１を洗浄漕３２内へ浸漬させたら、超音波振動子３３によって洗浄液３１に超音波を印加する。
このようにすると、洗浄液３１に印加された超音波によって超音波洗浄用治具１１に支持された被洗浄物１２が洗浄される。
また、洗浄液３１に印加された超音波は、保持部２１に形成された貫通孔２３及び切り欠き部２４を通り、保持板部１１ａの上面側へ回り込み、さらに、洗浄液３１の液面にて反射する。
さらに、この超音波の振動は、支持部２３ｂに支持された被洗浄物１２を回転させるように作用する。
これにより、超音波洗浄用治具１１に保持された被洗浄物１２は、保持部２１に収容された状態で回転する。そして、保持板部１１ａの上面側へ回り込んだ超音波及び洗浄液３１の液面にて反射した超音波によって、被洗浄物の全体を満遍なく洗浄することができる。
【００２６】
上記のようにして被洗浄物１２の洗浄を行ったら、昇降装置によって超音波洗浄用治具１１を引き上げて洗浄漕３２から取り出す。
このとき、保持板部１１ａの各保持部２１の貫通孔２３及び外周側に形成された切り欠き部２４から洗浄液３１が下方へ流れ落ちるので、保持板部１１ａの上面側にて洗浄液３１が残留することはない。
【００２７】
また、このときも、被洗浄物１２は、保持具２１の複数の支持部２３ｂによって確実に安定して支持されているので、保持板部１１ａが多少傾いたとしても安定した支持状態が維持され、被洗浄物１２が移動するようなことはない。
【００２８】
このように、上記の超音波洗浄用治具１１によれば、表裏に貫通しかつ互いに交差する長孔２３ａからなる貫通孔２３を有し、長孔２３ａの交差部分に形成された角部からなる支持部２３ｂによって複数箇所にて球状の被洗浄物１２を支持するので、保持板部１１ａが多少傾いたとしても球状の被洗浄物１２が移動して他の被洗浄物１２と接触するような不具合をなくすことができ、これにより、被洗浄物１２同士が接触した状態における超音波振動によるフレッチング傷の発生を確実に防止することができる。
【００２９】
また、被洗浄物１２の周囲に、保持板部１１ａの表裏に貫通する貫通孔２３と切り欠き部２４とが形成されているので、下方からの超音波を保持板部１１ａの上面側へ効果的に通過させることができる。これにより、保持板部１１ａの上面側へ回り込む超音波及び洗浄液３１の液面にて反射する超音波によって被洗浄物１２の全体を満遍なく洗浄することができる。このように、被洗浄物の全体に超音波を効果的に作用させることができるため、良好な洗浄力を得ることができる。
さらに、超音波洗浄用治具１１を引き上げた際には、貫通孔２３にて確実に液切りが行われるので、保持板部１１ａの上面側における洗浄液３１の残留を確実になくすことができる。
しかも、被洗浄物１２を支持部２３ｂの複数箇所にて点接触により支持するものであるので、従来の金網やパンチングメタルを用いた場合のように、被洗浄物が孔に嵌り込んで取り出しが困難になるようなこともなく、作業の円滑化を図ることができる。
【００３０】
また、被洗浄物１２が保持部２１の支持部２３ｂによる保持から外れて移動したとしても、保持凹部２２を形成する周壁２２ａにて移動を規制することができ、被洗浄物１２の超音波洗浄用治具１１からの脱落や被洗浄物１２同士の接触をさらに確実に防止することができる。
【００３１】
しかも、樹脂によって一体成形されたものであるので、金網を用いた場合のように、超音波振動や機械振動により網目の交差部分にて摩耗粉からなる汚染物を発生させるような不具合をなくすことができる。
さらには、網目の交差部分を溶接したり全体を樹脂等で被覆した金網を用いた場合のように、超音波振動による経時変化により溶接部分の破壊摩耗や被覆の脱落などの不具合が生じることもない。つまり、定期的に再溶接や再被覆を行う必要もなく、メンテナンスなどにかかるコストを最小限に抑えることができる。
【００３２】
次に、超音波洗浄用治具１１の他の態様について説明する。なお、上記の実施形態と同一の構成部分は、同一符号を付して説明を省略する。また、以下に説明する種々の超音波洗浄用治具は、本発明の超音波洗浄方法にて用いることができる。
まず、保持部２１の他の態様（第２〜第４実施形態）について説明する。
（第２実施形態）
図６に、超音波洗浄用治具１１のうち、保持部２１の構成が異なった第２実施形態である保持部４１を示す。
保持部４１は、保持凹部４２の底面４２ｂが、中心へ向かって次第に下方へ傾斜した形状に形成されたものである。
そして、このような傾斜面からなる底面４２ｂを有する保持凹部４２が形成された保持部４１によれば、超音波洗浄用治具１１を引き上げて洗浄漕３２から取り出して液切りする際に、洗浄液３１の流出がさらに円滑に行われ、さらに、保持凹部４２の周壁４２ａと底面４２ｂとの隅部４４にて洗浄液３１が溜まりづらくなり、洗浄液３１の残留をさらに確実になくすことができる。また、洗浄液３１中に浮遊している汚物も確実に流し出すことができ、残渣の発生を防ぐことができる。
さらに、治具の傾斜や振動等によって被洗浄物１２が保持部４１の支持部４３ｂによる保持から外れて移動したとしても、底面４２ｂによって被洗浄物１２が再び保持部４１の中心へ案内される。そのため、被洗浄物１２を安定して保持部４１の中心部に配置させておくことができ、安定した洗浄効果が得られるとともに、取り出し作業性を向上させることができる。
【００３３】
（第３実施形態）
図７に、第３実施形態の保持部４５を示す。
図７に示す保持部４５は、保持凹部２２の底面２２ｂに、貫通孔２３とは別に表裏に貫通する複数の液切り孔４７を形成したものである。このように、液切り孔４７を形成することにより、超音波洗浄用治具１１を引き上げて洗浄漕３２から取り出して液切りする際に、洗浄液３１の液切りがさらに良好に行われる。
【００３４】
（第４実施形態）
図８に、第４実施形態の保持部４９を示す。
図８に示す保持部４９は、３つの長孔５１ａを放射状に形成することにより貫通孔５１を構成したものである。そして、この場合も、それぞれの長孔５１ａの交差部分に形成された角部からなる３つの支持部５１ｂによって被洗浄物１２を確実に支持することができる。
【００３５】
また、超音波洗浄用治具１１の保持板部１１ａの形状や保持部２１の数を変更した第５〜第８実施形態について説明する。
（第５実施形態）
図９に、第５実施形態の超音波洗浄用治具５５を示す。
図９に示す超音波洗浄用治具５５は、円環状に形成された保持板部５５ａを有し、この保持板部５５ａに、周方向へ複数の保持部２１が間隔をあけて形成されたものである。
【００３６】
（第６実施形態）
図１０に、第６実施形態の超音波洗浄用治具５９を示す。
図１０に示す超音波洗浄用治具５９は、角形の環状に形成された保持板部５９ａを有し、この保持板部５９ａに、複数の保持部２１が間隔をあけて形成されたものである。
【００３７】
（第７実施形態）
図１１に、第７実施形態の超音波洗浄用治具６３を示す。
図１１に示す超音波洗浄用治具６３は、長方形状に形成された保持板部６３ａを有し、この保持板部６３ａに、複数の保持部２１が間隔をあけて一列に形成されたものである。
【００３８】
（第８実施形態）
図１２に、第８実施形態の超音波洗浄用治具６７を示す。
図１２に示すものは、格子状に形成された保持板部６７ａを有し、この保持板部６７ａに、複数の保持部２１が間隔をあけて形成されたものである。
【００３９】
このように、第５〜第８実施形態の超音波洗浄用治具５５，５９，６３，６７によれば、洗浄液３１が貯留された洗浄漕３２の形状や洗浄する被洗浄物１２の数量などに応じて様々な平面形状の保持板部を有するものを用いることができる。
【００４０】
なお、上記の第１実施形態では、超音波洗浄用治具１１の支持棒部１３に昇降装置のロッド１４を連結して、昇降装置によって超音波洗浄用治具１１を昇降させるようにしたが、他の昇降手段を用いても良い。例えば、図１３に示すように、超音波洗浄用治具１１の保持板部１１ａを、その外周側から把持して吊り上げる吊り具３５によって吊り上げるようにしても良い。このように、保持板部１１ａを外周側から把持して吊り上げることにより、超音波洗浄用治具１１を安定して吊り上げることができ、被洗浄物１２の脱落をさらに確実に防止することができる。
また、ロッド１４の代わりに紐等を用いて超音波洗浄用治具１１を吊るように構成しても良い。
【００４１】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明に係る超音波洗浄用治具及び超音波洗浄方法によれば、球状の被洗浄物を超音波にて洗浄する際に、フレッチング傷を付けることなく確実に洗浄することができ、しかも、洗浄容器からの残渣などの不具合なく、洗浄後における液切り及び取り出しが良好な超音波洗浄用治具を提供することができる。
さらに、本発明の超音波洗浄用治具及び超音波洗浄方法によれば、被洗浄物の全体に超音波を効果的に作用させることができるため、良好な洗浄力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る超音波洗浄用治具を用いた超音波洗浄の状態を説明する超音波洗浄装置の概略断面図である。
【図２】本発明に係る超音波洗浄用治具の第１実施形態を示す平面図である。
【図３】図２に示した超音波洗浄用治具の断面図である。
【図４】図２に示した保持部の拡大平面図である。
【図５】図３に示した保持部の拡大断面図である。
【図６】本発明に係る第２実施形態の超音波洗浄用治具に形成された保持部を示す断面図である。
【図７】本発明に係る第３実施形態の超音波洗浄用治具に形成された保持部を示す平面図である。
【図８】本発明に係る第４実施形態の超音波洗浄用治具に形成された保持部を示す平面図である。
【図９】本発明に係る第５実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。
【図１０】本発明に係る第６実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。
【図１１】本発明に係る第７実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。
【図１２】本発明に係る第８実施形態の超音波洗浄用治具を示す平面図である。
【図１３】超音波洗浄用治具の他の昇降手段を説明する概略斜視図である。
【図１４】従来の超音波洗浄の様子を示す超音波洗浄装置の概略断面図である。
【符号の説明】
１１　超音波洗浄用治具
１１ａ　保持板部
１２　被洗浄物
２１　保持部
２２　保持凹部
２２ｂ　底面
２３　貫通孔
２３ａ　長孔
２３ｂ　支持部
２４　切り欠き部
３１　洗浄液
３４　液切り孔
３５　吊り具[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ultrasonic cleaning jig and an ultrasonic cleaning method for holding an object to be cleaned when the object to be cleaned is immersed in a cleaning liquid when used in an ultrasonic cleaning apparatus.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, ultrasonic cleaning has been performed in which an object to be cleaned immersed in a cleaning liquid is cleaned by ultrasonic waves.
In this ultrasonic cleaning, as shown in FIG. 14, an object to be cleaned 101 is accommodated in a cleaning basket 102 formed of a wire mesh, and the cleaning basket 102 is put into a cleaning tank 104 in which a cleaning liquid 103 is stored. The object to be cleaned 101 was immersed in the cleaning basket 103, and in this state, the object to be cleaned 101 in the cleaning basket 102 was cleaned by ultrasonic waves.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the cleaning basket 102 formed from the wire mesh has a good draining property when pulled up after cleaning, but if the size of the mesh is small compared to the size of the object 101 to be cleaned, the cleaning basket 102 The object to be cleaned 101 may move within the cleaning basket 102 due to vibration or impact due to movement or the like, and the objects to be cleaned 101 may come into contact with each other. When ultrasonic waves are applied in this state, fretting flaws may be formed on the object to be cleaned 101 at places where they contact each other.
This may be particularly significant when the object to be cleaned 101 is a spherical object such as a ball used for a ball bearing or the like.
In this case, if the size of the mesh is increased, the object 1 to be cleaned enters the mesh, and movement thereof is restricted to prevent contact with each other. However, the object 101 to be cleaned falls into the mesh, and after cleaning, There is a problem that it is difficult to take out the object 101 to be cleaned.
[0004]
Further, as the cleaning basket 102, a so-called punching metal in which a plurality of holes are formed in a metal plate is used instead of a wire mesh. In the case of the cleaning basket 102 using this punching metal, the stored object to be cleaned 101 is less likely to move than in the case of a wire mesh, and the occurrence of fretting scratches due to the application of ultrasonic waves in a contact state is suppressed. However, there is a problem that the liquid drainage property after the cleaning is deteriorated, residues in the cleaning basket 102 are feared, and the objects 101 to be cleaned are fitted into the respective holes, which also makes it difficult to take out.
[0005]
In addition, regardless of whether a wire mesh or a punched metal is used, when the object to be cleaned 101 is accommodated in the cleaning basket 102, the gap on the bottom surface of the cleaning basket 102 is almost covered by the object to be cleaned 101. Therefore, when the ultrasonic wave is applied from the lower side, the ultrasonic wave is hardly transmitted to the upper side of the cleaning basket 102, and the effect of cleaning the upper surface side of the cleaning object 1 by the ultrasonic wave reflected on the liquid surface is small.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and when cleaning a spherical object to be cleaned by ultrasonic waves, it can be reliably cleaned without fretting scratches, and without defects such as residues. It is an object of the present invention to provide an ultrasonic cleaning jig and an ultrasonic cleaning method in which drainage and removal after cleaning are excellent.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The ultrasonic cleaning jig according to claim 1 for attaining the above object, in a state where a spherical object to be cleaned is immersed in the cleaning solution, ultrasonic waves are applied to the cleaning solution to superpose the object to be cleaned. An ultrasonic cleaning jig for holding an object to be cleaned when ultrasonic cleaning is performed, the jig having a plate-shaped holding plate portion having a plurality of holding portions formed thereon, and the holding portions are provided on both sides of the holding plate portion. The object to be cleaned is supported by a support portion including at least three corners formed at the intersection of the elongated holes, the through-holes being formed of elongated holes that penetrate and intersect with each other. I do.
[0008]
According to the jig for ultrasonic cleaning having such a configuration, since the supporting portion can stably support the object to be cleaned, the spherical object to be cleaned moves even if the holding plate portion is slightly inclined. Problems such as contact with other objects to be cleaned can be eliminated. Accordingly, it is possible to reliably prevent the occurrence of fretting scratches due to ultrasonic vibration in a state where the objects to be cleaned are in contact with each other.
Further, since through holes are formed around the object to be cleaned so as to penetrate the front and back sides of the holding plate portion, ultrasonic waves from below can be sufficiently transmitted to the upper surface side of the holding plate portion. The whole of the object to be cleaned can be evenly cleaned by the ultrasonic wave wrapping around the upper surface of the plate portion and the ultrasonic wave reflected on the liquid surface of the cleaning liquid.
Further, since the object to be cleaned is supported by the corners by point contact, the object to be cleaned is easily rotated by the vibration of the ultrasonic waves. When the object to be cleaned is rotated, the entire object to be cleaned can be more effectively cleaned.
Furthermore, when the ultrasonic cleaning jig is pulled up, the liquid is surely drained through the through-hole, so that the residual cleaning liquid on the upper surface side of the holding plate portion can be reliably eliminated.
In addition, since the object to be cleaned is supported at a plurality of points of the supporting portion by point contact, the object to be cleaned fits into the hole and is difficult to remove as in the case of using a conventional wire mesh or punched metal. The operation can be facilitated without any problem.
[0009]
The ultrasonic cleaning jig according to claim 2 is the ultrasonic cleaning jig according to claim 1, wherein the holding portion has a holding concave portion having a concave portion having a larger diameter than an object to be cleaned. A through hole is formed in the bottom surface of the holding recess.
Thereby, even if the object to be cleaned is displaced from being held by the holding portion of the holding portion, the movement can be regulated by the peripheral wall forming the holding concave portion, and the object to be cleaned can be moved from the ultrasonic cleaning jig. Dropping and contact between the objects to be cleaned can be more reliably prevented.
[0010]
The ultrasonic cleaning jig according to a third aspect is the ultrasonic cleaning jig according to the second aspect, wherein the bottom surface of the holding recess is gradually inclined downward toward the center of the holding portion. It is characterized by the above.
According to the holding section having such a configuration, when the ultrasonic cleaning jig is pulled up and taken out of the cleaning liquid to drain the liquid, the cleaning liquid flows out more smoothly. It becomes difficult for the cleaning liquid to accumulate at the corners of the above, and the remaining of the cleaning liquid can be more reliably eliminated. In addition, the residue floating in the cleaning liquid can be reliably poured out.
Further, even if the object to be cleaned is displaced from the holding of the holding portion by the jig due to vibration or the like, the object to be cleaned is guided again to the center of the holding portion by the inclined surface. Therefore, the object to be cleaned can be stably arranged at the center of the holding portion, and a stable cleaning effect can be obtained, and the workability of taking out can be improved.
[0011]
The ultrasonic cleaning jig according to claim 4 is the ultrasonic cleaning jig according to claim 2 or 3, wherein the bottom of the holding recess has a liquid drain hole penetrating through the front and back of the holding plate portion. Is provided.
As described above, the liquid drain holes penetrating the front and back sides separately from the through holes are formed on the bottom surface of the holding recess, so that when the ultrasonic cleaning jig is pulled up and taken out of the cleaning liquid to drain the liquid, the cleaning liquid is removed. Cutting is performed better.
[0012]
Further, the ultrasonic cleaning jig according to claim 5 is the ultrasonic cleaning jig according to any one of claims 1 to 4, wherein the holding plate portion is integrally formed of resin. It is characterized by.
According to such a configuration, it is possible to eliminate such a problem that a contaminant composed of abrasion powder is generated at an intersection of the mesh due to ultrasonic vibration or mechanical vibration as in the case of using a wire mesh.
Furthermore, as in the case of using a wire mesh in which the intersection of the mesh is welded or the entire wire is covered with resin etc., problems such as destructive wear of the welded portion and falling off of the coating may occur due to aging due to ultrasonic vibration. Absent. That is, there is no need to periodically perform re-welding or re-coating, so that costs for maintenance and the like can be minimized.
[0013]
The ultrasonic cleaning jig according to claim 6 is the ultrasonic cleaning jig according to any one of claims 1 to 5, wherein the holding plate portion is formed in a disk shape and holds the ultrasonic cleaning jig. The portions are formed on a plurality of concentric circles at intervals in the circumferential direction.
An ultrasonic cleaning jig according to a seventh aspect is the ultrasonic cleaning jig according to the sixth aspect, wherein the holding plate portion has a cutout penetrating the front and back of the holding plate portion on the outer peripheral side thereof. A part is formed.
The ultrasonic cleaning jig according to claim 8 is the ultrasonic cleaning jig according to any one of claims 1 to 5, wherein the holding plate portion is formed in an annular shape. The holding portion is formed at intervals on the formed holding plate portion.
[0014]
The ultrasonic cleaning jig according to claim 9 is the ultrasonic cleaning jig according to any one of claims 1 to 5, wherein the holding plate portion is formed in a rectangular shape. The holding portions are formed at intervals on the holding plate portion formed in a shape.
An ultrasonic cleaning jig according to a tenth aspect is the ultrasonic cleaning jig according to any one of the first to fifth aspects, wherein the holding plate portion is formed in a lattice shape. The holding portions are formed at intervals on the holding plate portion formed in a shape.
As described above, according to the ultrasonic cleaning jig of claims 6 to 10, the holding plate portions having various planar shapes are formed according to the shape of the cleaning tank in which the cleaning liquid is stored, the number of objects to be cleaned, and the like. Can be used.
[0015]
An ultrasonic cleaning jig according to an eleventh aspect is the ultrasonic cleaning jig according to any one of the first to tenth aspects, wherein the holding plate portion is gripped from the outer peripheral side by a suspender. And lifted up.
As described above, the holding plate portion is gripped and lifted from the outer peripheral side by the lifting device, so that the ultrasonic cleaning jig can be lifted stably, and the object to be cleaned can be more reliably prevented from falling off. .
[0016]
An ultrasonic cleaning method according to a twelfth aspect of the present invention for achieving the above object is a method of cleaning an object to be cleaned by applying ultrasonic waves to the cleaning liquid in a state where the object to be cleaned is immersed in the cleaning liquid. Ultrasonic cleaning method, wherein an object to be cleaned at the time of cleaning is accommodated in a holding portion formed so as to penetrate a plate-shaped holding plate portion, and at least three supporting portions formed on the holding portion. And is supported by point contact with the
[0017]
According to such an ultrasonic cleaning method, since the object to be cleaned is accommodated in the holding portion formed so as to penetrate the holding plate portion, the spherical cleaning object moves even if the holding plate portion is slightly inclined. As a result, it is possible to eliminate the problem of contact with other objects to be cleaned. Accordingly, it is possible to reliably prevent the occurrence of fretting scratches due to ultrasonic vibration in a state where the objects to be cleaned are in contact with each other.
Also, since the object to be cleaned is supported by point contact with at least three support portions formed on the holding portion, ultrasonic waves from below the holding plate portion are held from between the object to be cleaned and the holding portion. It can be sufficiently transmitted to the upper surface side of the plate portion. Thus, the whole of the object to be cleaned can be washed evenly by the ultrasonic wave wrapping around the upper surface side of the holding plate portion and the ultrasonic wave reflected on the liquid surface of the cleaning liquid.
Furthermore, since the object to be cleaned is supported by point contact, the object to be cleaned is easily rotated by the vibration of the ultrasonic wave. When the object to be cleaned is rotated, the entire object to be cleaned can be more effectively cleaned.
Furthermore, when the holding plate portion is pulled up from the cleaning liquid, the liquid is reliably drained from between the object to be cleaned and the holding portion, so that the cleaning liquid on the upper surface side of the holding plate portion can be reliably eliminated. .
Moreover, unlike the case where a conventional wire mesh or punching metal is used, the work can be facilitated without the object to be cleaned being fitted into the hole and being difficult to take out.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of an ultrasonic cleaning jig and an ultrasonic cleaning method according to the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of an ultrasonic cleaning device illustrating a state of ultrasonic cleaning using the ultrasonic cleaning jig according to the present invention. FIG. 2 is a plan view showing a first embodiment of an ultrasonic cleaning jig according to the present invention. FIG. 3 is a sectional view of the ultrasonic cleaning jig shown in FIG. FIG. 4 is an enlarged plan view of the holding unit shown in FIG. FIG. 5 is an enlarged sectional view of the holding unit shown in FIG. FIG. 6 is a cross-sectional view showing a holding portion formed on the ultrasonic cleaning jig according to the second embodiment of the present invention. FIG. 7 is a plan view showing a holding portion formed on the ultrasonic cleaning jig according to the third embodiment of the present invention. FIG. 8 is a plan view showing a holding portion formed on the ultrasonic cleaning jig according to the fourth embodiment of the present invention. FIG. 9 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to a fifth embodiment of the present invention. FIG. 10 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to a sixth embodiment of the present invention. FIG. 11 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to a seventh embodiment of the present invention. FIG. 12 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to an eighth embodiment of the present invention. FIG. 13 is a schematic perspective view illustrating another lifting / lowering means of the ultrasonic cleaning jig.
[0019]
(1st Embodiment)
As shown in FIG. 1, an ultrasonic vibrator 33 is provided at the bottom in a cleaning tank 32 constituting the ultrasonic cleaning apparatus, and a cleaning liquid 31 is stored. The ultrasonic cleaning jig 11 is used by being immersed in the cleaning liquid 31. The ultrasonic cleaning jig 11 is configured to hold, on its upper surface side, an object to be cleaned 12, which is a ball used as a rolling element of a ball bearing or a spherical article used for other mechanical parts, for example. I have.
The ultrasonic cleaning jig 11 has a holding plate portion 11a integrally formed in a disk shape with a resin (see FIG. 2). A support bar 13 is formed to protrude. A rod 14 of an elevating device is connected to the support rod portion 13, and the ultrasonic cleaning jig 11 is moved up and down by the elevating device.
[0020]
As shown in FIGS. 2 and 3, a plurality of holding parts 21 are formed on the holding plate part 11 a of the ultrasonic cleaning jig 11. These holding portions 21 are formed on the holding plate portion 11a at equal intervals in the circumferential direction on two concentric circles.
In addition, a notch 24 formed in an arc shape is formed on an outer peripheral portion of the holding plate portion 11a. A plurality of legs 25 are formed on the lower surface side on the outer peripheral side.
[0021]
As shown in FIG. 4 and FIG. 5, the holding portion 21 has a holding recess 22 formed of a counterbore formed on the upper surface side of the ultrasonic cleaning jig 11 and a bottom surface 22 b of the holding recess 22. And a cross-shaped through-hole 23 formed of a long hole 23a penetrating and intersecting with each other.
The holding recess 22 is formed to have a larger diameter than the object 12 to be cleaned, and is configured to be able to accommodate the object 12 to be cleaned.
Further, the holding unit 21 holds the object to be cleaned 12 so as to hold the object to be cleaned 12 at the center in the holding recess 22, that is, at the corner of the intersection of the long holes 23 a forming the through-hole 23. It is configured as follows. That is, the four corners of the intersections between the long holes 23a forming the through holes 23 are the support portions 23b that support the article 12 to be cleaned. The circle passing through each of the support portions 23b is formed to have a smaller diameter than the object 12 to be cleaned.
[0022]
Next, the ultrasonic cleaning method according to the present invention will be described.
In the present embodiment, a method for cleaning a spherical object to be cleaned 12 using the ultrasonic cleaning jig 11 formed as described above will be described.
First, the object to be cleaned 12 is accommodated in a holding portion 21 formed so as to penetrate the holding plate portion 11a of the ultrasonic cleaning jig 11.
The object to be cleaned 12 arranged in the holding portion 21 is supported by each support portion 23b and held at the center of the holding recess 22. At this time, the object to be cleaned 12 is in point contact with the four support portions 23b formed on the holding portion 21.
[0023]
As described above, after the object to be cleaned 12 is held by the jig 11 for ultrasonic cleaning, the jig 11 for ultrasonic cleaning is lifted by the elevating device in which the rod 14 is connected to the support rod portion 13. As shown in (2), this ultrasonic cleaning jig 11 is immersed in a cleaning tank 32 in which a cleaning liquid 31 is stored.
[0024]
Since the object to be cleaned 12 is reliably and stably supported by the plurality of support portions 23b of the holding portion 21, when the ultrasonic cleaning jig 11 is immersed in the cleaning liquid 31, the holding plate portion 11a is Even if it is slightly inclined, a stable supporting state is maintained, and the object to be cleaned 12 does not move.
Further, even if the object to be cleaned 12 moves out of holding by the support portion 23b of the holding portion 21, the movement is regulated by the peripheral wall 22a constituting the holding concave portion 22, so that the object to be cleaned 12 Dropping from the jig 11 and contact between the objects to be cleaned 12 are reliably prevented.
[0025]
When the ultrasonic cleaning jig 11 is immersed in the cleaning tank 32, ultrasonic waves are applied to the cleaning liquid 31 by the ultrasonic vibrator 33.
Thus, the object to be cleaned 12 supported by the ultrasonic cleaning jig 11 is cleaned by the ultrasonic waves applied to the cleaning liquid 31.
The ultrasonic waves applied to the cleaning liquid 31 pass through the through-holes 23 and the cutouts 24 formed in the holding section 21, wrap around to the upper surface side of the holding plate section 11 a, and are further reflected on the liquid surface of the cleaning liquid 31. I do.
Further, the ultrasonic vibration acts to rotate the object to be cleaned 12 supported by the support portion 23b.
As a result, the object to be cleaned 12 held by the ultrasonic cleaning jig 11 rotates while being housed in the holder 21. Then, the whole of the object to be cleaned can be washed evenly by the ultrasonic wave wrapping around to the upper surface side of the holding plate portion 11a and the ultrasonic wave reflected on the liquid surface of the cleaning liquid 31.
[0026]
After the object to be cleaned 12 is cleaned as described above, the jig 11 for ultrasonic cleaning is pulled up by the elevating device and taken out of the cleaning tank 32.
At this time, the cleaning liquid 31 flows downward from the through hole 23 of each holding part 21 of the holding plate part 11a and the cutout part 24 formed on the outer peripheral side, so that the cleaning liquid 31 remains on the upper surface side of the holding plate part 11a. Never.
[0027]
Also, at this time, since the object to be cleaned 12 is reliably and stably supported by the plurality of support portions 23b of the holder 21, a stable support state is maintained even if the holding plate portion 11a is slightly inclined. The object to be cleaned 12 does not move.
[0028]
As described above, according to the ultrasonic cleaning jig 11 described above, the jig 11 has the through-holes 23 formed of the elongated holes 23a penetrating on the front and back sides and intersecting with each other, and from the corner formed at the intersection of the elongated holes 23a. Since the spherical cleaning object 12 is supported at a plurality of positions by the supporting portion 23b, even if the holding plate portion 11a is slightly inclined, the spherical cleaning object 12 moves and comes into contact with another cleaning object 12. Thus, the occurrence of fretting flaws due to ultrasonic vibration in a state where the objects to be cleaned 12 are in contact with each other can be reliably prevented.
[0029]
Further, since the through holes 23 and the cutouts 24 penetrating the front and back of the holding plate portion 11a are formed around the object to be cleaned 12, ultrasonic waves from below are effectively applied to the upper surface side of the holding plate portion 11a. Can be passed through. Thus, the whole of the object to be cleaned 12 can be cleaned evenly by the ultrasonic waves wrapping around the upper surface side of the holding plate portion 11a and the ultrasonic waves reflected on the liquid surface of the cleaning liquid 31. As described above, since ultrasonic waves can be effectively applied to the entire object to be cleaned, a good cleaning power can be obtained.
Furthermore, when the ultrasonic cleaning jig 11 is pulled up, the liquid is reliably drained through the through-hole 23, so that the residual cleaning liquid 31 on the upper surface side of the holding plate portion 11a can be reliably eliminated.
In addition, since the object to be cleaned 12 is supported at a plurality of points of the support portion 23b by point contact, the object to be cleaned fits into the hole and can be removed as in the case of using a conventional wire mesh or punching metal. The operation can be facilitated without any difficulty.
[0030]
Further, even if the object to be cleaned 12 moves out of holding by the support portion 23b of the holding portion 21, the movement can be regulated by the peripheral wall 22a forming the holding concave portion 22, and the ultrasonic cleaning of the object to be cleaned 12 can be performed. It is possible to more reliably prevent the jig 11 from dropping out of the jig 11 and the contact between the objects 12 to be cleaned.
[0031]
In addition, since it is molded integrally with resin, it eliminates the problem of generating contaminants such as abrasion powder at intersections of meshes due to ultrasonic vibration or mechanical vibration, as in the case of using wire mesh. Can be.
Furthermore, as in the case of using a wire mesh in which the intersection of the mesh is welded or the entire wire is covered with resin etc., problems such as destructive wear of the welded portion and falling off of the coating may occur due to aging due to ultrasonic vibration. Absent. That is, there is no need to periodically perform re-welding or re-coating, so that costs for maintenance and the like can be minimized.
[0032]
Next, another embodiment of the ultrasonic cleaning jig 11 will be described. The same components as those in the above-described embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted. Further, various ultrasonic cleaning jigs described below can be used in the ultrasonic cleaning method of the present invention.
First, another mode (second to fourth embodiments) of the holding unit 21 will be described.
(2nd Embodiment)
FIG. 6 shows a holding part 41 of the ultrasonic cleaning jig 11 according to a second embodiment in which the structure of the holding part 21 is different.
The holding portion 41 is formed such that the bottom surface 42b of the holding concave portion 42 is gradually inclined downward toward the center.
According to the holding portion 41 in which the holding concave portion 42 having the bottom surface 42b formed of such an inclined surface is formed, when the ultrasonic cleaning jig 11 is pulled up, taken out of the cleaning tank 32 and drained, the cleaning liquid is removed. The outflow of the cleaning liquid 31 is performed more smoothly, and the cleaning liquid 31 is less likely to accumulate at the corners 44 between the peripheral wall 42a and the bottom surface 42b of the holding recess 42, and the cleaning liquid 31 can be more reliably eliminated. In addition, dirt floating in the cleaning liquid 31 can be reliably poured out, and generation of residues can be prevented.
Further, even if the object to be cleaned 12 is displaced from the holding by the support portion 43b of the holding portion 41 due to the inclination or vibration of the jig or the like, the object to be cleaned 12 is again guided to the center of the holding portion 41 by the bottom surface 42b. . Therefore, the object to be cleaned 12 can be stably arranged at the center of the holding portion 41, and a stable cleaning effect can be obtained, and the workability of taking out can be improved.
[0033]
(Third embodiment)
FIG. 7 shows a holding unit 45 according to the third embodiment.
The holding portion 45 shown in FIG. 7 has a plurality of liquid drain holes 47 penetrating from the front and back separately from the through hole 23 on the bottom surface 22 b of the holding recess 22. By forming the liquid draining hole 47 in this way, when the ultrasonic cleaning jig 11 is pulled up, taken out of the cleaning tank 32 and drained, the drainage of the cleaning liquid 31 is performed more favorably.
[0034]
(Fourth embodiment)
FIG. 8 shows a holding unit 49 of the fourth embodiment.
The holding portion 49 shown in FIG. 8 has a configuration in which the through-hole 51 is formed by forming three long holes 51a radially. And also in this case, the to-be-cleaned object 12 can be reliably supported by the three support parts 51b which consist of the corner part formed in the intersection of each long hole 51a.
[0035]
Further, fifth to eighth embodiments in which the shape of the holding plate portion 11a of the ultrasonic cleaning jig 11 and the number of the holding portions 21 are changed will be described.
(Fifth embodiment)
FIG. 9 shows an ultrasonic cleaning jig 55 of the fifth embodiment.
The ultrasonic cleaning jig 55 shown in FIG. 9 has a holding plate portion 55a formed in an annular shape, and a plurality of holding portions 21 are formed on the holding plate portion 55a at intervals in the circumferential direction. Things.
[0036]
(Sixth embodiment)
FIG. 10 shows an ultrasonic cleaning jig 59 of the sixth embodiment.
The ultrasonic cleaning jig 59 shown in FIG. 10 has a holding plate portion 59a formed in a rectangular ring shape, and a plurality of holding portions 21 are formed on the holding plate portion 59a at intervals. is there.
[0037]
(Seventh embodiment)
FIG. 11 shows an ultrasonic cleaning jig 63 of the seventh embodiment.
An ultrasonic cleaning jig 63 shown in FIG. 11 has a holding plate portion 63a formed in a rectangular shape, and a plurality of holding portions 21 are formed in a row in the holding plate portion 63a at intervals. It is.
[0038]
(Eighth embodiment)
FIG. 12 shows an ultrasonic cleaning jig 67 of the eighth embodiment.
12 has a holding plate portion 67a formed in a lattice shape, and a plurality of holding portions 21 are formed on the holding plate portion 67a at intervals.
[0039]
As described above, according to the ultrasonic cleaning jigs 55, 59, 63, and 67 of the fifth to eighth embodiments, the shape of the cleaning tank 32 in which the cleaning liquid 31 is stored, the number of the objects to be cleaned 12 to be cleaned, and the like. According to the above, those having holding plate portions having various plane shapes can be used.
[0040]
In the first embodiment, the rod 14 of the lifting device is connected to the support bar 13 of the ultrasonic cleaning jig 11, and the ultrasonic cleaning jig 11 is raised and lowered by the lifting device. Alternatively, other lifting means may be used. For example, as shown in FIG. 13, the holding plate portion 11a of the ultrasonic cleaning jig 11 may be lifted by a lifting tool 35 that is gripped from the outer peripheral side and lifted. As described above, by holding and lifting the holding plate portion 11a from the outer peripheral side, the ultrasonic cleaning jig 11 can be stably lifted, and the object to be cleaned 12 can be more reliably prevented from falling off. .
Alternatively, the ultrasonic cleaning jig 11 may be suspended using a string or the like instead of the rod 14.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the ultrasonic cleaning jig and the ultrasonic cleaning method according to the present invention, when the spherical object to be cleaned is ultrasonically cleaned, it is surely cleaned without fretting scratches. Thus, it is possible to provide an ultrasonic cleaning jig that can remove and remove liquid after cleaning without problems such as residues from the cleaning container.
Furthermore, according to the jig for ultrasonic cleaning and the ultrasonic cleaning method of the present invention, ultrasonic waves can be effectively applied to the whole of the object to be cleaned, so that good cleaning power can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of an ultrasonic cleaning device illustrating a state of ultrasonic cleaning using an ultrasonic cleaning jig according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a first embodiment of an ultrasonic cleaning jig according to the present invention.
FIG. 3 is a sectional view of the ultrasonic cleaning jig shown in FIG. 2;
FIG. 4 is an enlarged plan view of a holding unit shown in FIG. 2;
FIG. 5 is an enlarged sectional view of a holding unit shown in FIG. 3;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a holding portion formed on an ultrasonic cleaning jig according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a plan view showing a holding portion formed on an ultrasonic cleaning jig according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a plan view showing a holding portion formed on an ultrasonic cleaning jig according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a plan view showing an ultrasonic cleaning jig according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a schematic perspective view illustrating another lifting / lowering means of the ultrasonic cleaning jig.
FIG. 14 is a schematic sectional view of an ultrasonic cleaning apparatus showing a state of conventional ultrasonic cleaning.
[Explanation of symbols]
11 Ultrasonic cleaning jig
11a Holding plate
12 Items to be cleaned
21 Holder
22 Holding recess
22b bottom
23 Through hole
23a long hole
23b support
24 Notch
31 Cleaning liquid
34 drain hole
35 Hanging tools

Claims

洗浄液中へ球状の被洗浄物を浸漬させた状態にて、前記洗浄液へ超音波を印加して前記被洗浄物を超音波洗浄する際に、前記被洗浄物を保持する超音波洗浄用治具であって、
複数の保持部が形成された板状の保持板部を有し、前記保持部は、前記保持板部の表裏に貫通し、かつ、互いに交差する長孔からなる貫通孔から構成され、前記長孔の交差部分に形成された少なくとも３箇所の角部からなる支持部によって、前記被洗浄物が支持されることを特徴とする超音波洗浄用治具。An ultrasonic cleaning jig for holding the object to be cleaned when applying ultrasonic waves to the cleaning solution while ultrasonically cleaning the object to be cleaned while the spherical object to be cleaned is immersed in the cleaning liquid. And
It has a plate-shaped holding plate portion on which a plurality of holding portions are formed, and the holding portion penetrates through the front and back of the holding plate portion, and is constituted by a through hole formed by a long hole that intersects with each other. An ultrasonic cleaning jig, wherein the object to be cleaned is supported by a support portion formed of at least three corners formed at the intersection of the holes.

前記保持部は、前記被洗浄物よりも大径の凹部からなる保持凹部を有し、前記保持凹部の底面に前記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の超音波洗浄用治具。2. The ultrasonic wave according to claim 1, wherein the holding portion has a holding recess having a recess having a diameter larger than that of the object to be cleaned, and the through hole is formed in a bottom surface of the holding recess. 3. Cleaning jig.

前記保持凹部の底面が、前記保持部の中心へ向かって次第に下方へ傾斜する傾斜面とされていることを特徴とする請求項２に記載の超音波洗浄用治具。The ultrasonic cleaning jig according to claim 2, wherein a bottom surface of the holding recess is formed as an inclined surface that is gradually inclined downward toward a center of the holding portion.

前記保持凹部の底面には、前記保持板部の表裏を貫通する液切り孔が設けられていることを特徴とする請求項２または３に記載の超音波洗浄用治具。The jig for ultrasonic cleaning according to claim 2 or 3, wherein a liquid draining hole penetrating the front and back of the holding plate portion is provided on a bottom surface of the holding recess.

前記保持板部は、樹脂によって一体成形されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具。The jig for ultrasonic cleaning according to any one of claims 1 to 4, wherein the holding plate portion is formed integrally with a resin.

前記保持板部は、円板状に形成され、前記保持部が複数の同心円上に周方向の間隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具。The said holding plate part is formed in disk shape, The said holding part is formed in the several concentric circle at intervals in the circumferential direction, The said holding | maintenance part is characterized by the above-mentioned. Jig for ultrasonic cleaning.

前記保持板部には、その外周側に前記保持板部の表裏を貫通する切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項６に記載の超音波洗浄用治具。The ultrasonic cleaning jig according to claim 6, wherein a cutout portion is formed on the outer peripheral side of the holding plate portion so as to penetrate both sides of the holding plate portion.

前記保持板部は、環状に形成され、この環状に形成された保持板部に前記保持部が間隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具。The said holding plate part is formed in an annular shape, and the said holding part is formed in this annularly formed holding plate part with a space | interval, The Claim 1 characterized by the above-mentioned. Jig for ultrasonic cleaning.

前記保持板部は、長方形状に形成され、この長方形状に形成された保持板部に前記保持部が間隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具。The said holding plate part is formed in rectangular shape, The said holding part is formed in the holding plate part formed in this rectangular shape at intervals, The one of Claims 1-5 characterized by the above-mentioned. The jig for ultrasonic cleaning according to item 1.

前記保持板部は、格子状に形成され、この格子状に形成された保持板部に前記保持部が間隔をあけて形成されていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具。The said holding plate part is formed in the shape of a lattice, The said holding part is formed in this holding plate part formed in the shape of a lattice at intervals, The Claims any one of Claims 1-5 characterized by the above-mentioned. The jig for ultrasonic cleaning according to item 1.

前記保持板部は、吊り具によって外周側から把持して吊り上げるように構成されていることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか１項に記載の超音波洗浄用治具。The jig for ultrasonic cleaning according to any one of claims 1 to 10, wherein the holding plate portion is configured to be gripped and lifted from an outer peripheral side by a hanging tool.

洗浄液中へ球状の被洗浄物を浸漬させた状態にて、前記洗浄液へ超音波を印加して前記被洗浄物を洗浄する超音波洗浄方法であって、
前記洗浄時の前記被洗浄物を、板状の保持板部を貫通するように形成された保持部に収容するとともに、前記保持部に形成された少なくとも３箇所の支持部との点接触によって支持することを特徴とする超音波洗浄方法。An ultrasonic cleaning method for cleaning the object to be cleaned by applying ultrasonic waves to the cleaning liquid while the spherical object to be cleaned is immersed in the cleaning liquid,
The object to be cleaned at the time of the cleaning is accommodated in a holding portion formed so as to penetrate the plate-shaped holding plate portion, and is supported by point contact with at least three supporting portions formed on the holding portion. An ultrasonic cleaning method, comprising: