JP2004064919A - プロテクタ - Google Patents

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Shoichiro Komatsu
小松 昭一郎
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】取付け作業に係る支障を回避して、確実な取付けを行うことができるプロテクタを提供する。
【解決手段】本発明のプロテクタ10は、天板11及び天板11の両側に配された一対の側板12,13を有しワイヤハーネス80を収容するプロテクタ本体15と、一方の側板12に設けられ補機部材70を保持する保持部16,17,18,19,20と、他方の側板13に設けられ車体パネルに嵌合固定されるクリップ21,22とを備えている。そして、プロテクタ10は、車体パネルへの取付け時に、クリップ21,22に対応した保持部16,17を車体パネル側に押圧するようにして取付けられる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネスの周囲を覆って保護するとともに、車体パネルに沿ってワイヤハーネスを配設するワイヤハーネス用のプロテクタに関し、特に車体パネルへ嵌合するためのクリップと、ウォッシャホースやフューエルケーブル等の補機部材を保持する保持部とを有するプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等には多数のワイヤハーネスが配索されている。これらのワイヤハーネスの中には自動車の車体パネルの表面に沿って配設されるものがある。
この場合、ワイヤハーネスは自動車の走行に伴って揺動し、車体パネル表面と擦れ合うばかりでなく、ワイヤハーネスの周囲の部品等とも擦れ合うことになる。そのため、ワイヤハーネスを構成する個々の電線の絶縁被覆が破れないようにワイヤハーネスを保護しつつ車体パネル表面に固定されなければならない。よって、ワイヤハーネスの周囲を覆いながらワイヤハーネスを車体パネル表面に固定することができる種々の形式のプロテクタが提案されている。
【0003】
前記プロテクタは、ワイヤハーネスを保護するのに加え、ウォッシャタンクに貯蔵された洗浄液をウォッシャノズルへ送給するためのウォッシャホースや、フューエルタンクの燃料をエンジンに送給するポンプに電流を供給するフューエルケーブル等の補機部材を支持する機能を有するものがある。
その場合、ワイヤハーネスを収容するコ字形状のプロテクタ本体の外側にL字形状の保持部が形成され、保持部に補機部材が保持される。プロテクタ本体の外側には、車体パネルへの嵌合用のクリップが形成される。プロテクタ本体の外側に保持部を設けたプロテクタとしては、特開平9−65542号公報等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記プロテクタは、車体パネルへの嵌合取付け時に、コ字形状のプロテクタ本体の一方の側板に設けられたクリップを車体パネルに設けられた取付け孔に合わせながら、プロテクタ本体の他方の側板を押圧することになる。その際、クリップに対応した押圧位置が明確ではなく、クリップの位置が確認できないままで取付作業することになる。そのため、クリップに対応していない位置が押圧された場合、その押圧力によってプロテクタ本体が撓んで変形した状態となる。
したがって、クリップの車体パネルへの進行方向が傾斜した状態となり、クリップの車体パネルへの嵌合が確実に行われずに中途嵌合状態となったり、クリップが破損したりする可能性があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、取付け作業に係る支障を回避して、確実な取付けを行うことができるプロテクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のプロテクタは、天板及び前記天板の両側に配された一対の側板を有し、ワイヤハーネスを収容するプロテクタ本体と、前記一方の側板に設けられ、補機部材を保持する保持部と、前記他方の側板に設けられ、車体パネルに嵌合固定されるクリップとを備えたプロテクタであって、
前記プロテクタは、前記車体パネルへの取付け時に、前記クリップに対応した前記保持部を前記車体パネル側に押圧するようにして取付けられることを特徴とする。
【0007】
前記構成のプロテクタによれば、車体パネルへの取付け時に、クリップに対応した保持部が車体パネル側に押圧されることによって、プロテクタの取付けが行われる。
したがって、クリップに対応した位置の保持部が、押圧する際の目印になるため、保持部に対する押圧によって、クリップが傾斜することなくクリップに押圧力が集中して進行する。これにより、クリップが中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、確実な取付けを行うことができる。
【0008】
本発明の請求項2記載のプロテクタは、前記車体パネルへの取付け時に、押圧する前記保持部を特定可能な識別手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタである。
前記構成のプロテクタによれば、押圧する保持部を特定可能な識別手段が設けられているので、識別手段により特定された保持部を押圧することによって、クリップが傾斜することなくクリップに押圧力が集中して進行する。
したがって、クリップが中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、一層確実な取付けを行うことができる。
【0009】
本発明の請求項3記載のプロテクタは、前記識別手段が、前記プロテクタ本体の外側または内側に設けられた補強リブであることを特徴とする請求項2に記載のプロテクタである。
【0010】
前記構成のプロテクタによれば、プロテクタ本体の外側または内側に設けられた補強リブが識別手段となるので、プロテクタ本体の外側に補強リブが設けられた場合は、プロテクタ本体の外側の補強リブを目印として、この補強リブに対応した保持部を押圧することによって、クリップが傾斜することなくクリップに押圧力が集中して進行する。
また、プロテクタ本体の内側に補強リブが設けられた場合、プロテクタ本体の内側の補強リブを目印として、この補強リブに対応した保持部を押圧することによって、クリップが傾斜することなく進行する。
したがって、クリップが中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、一層確実な取付けを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプロテクタの実施形態を図1乃至図6に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のプロテクタの第1実施形態を示す外観斜視図、図2は図1における要部の部分平面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は本発明のプロテクタの第2実施形態を示す外観斜視図、図5は図4における要部の部分底面図、図6は図5におけるB−B線断面図である。
なお、第2実施形態において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材については、図中に同一符号又は相当符号を付することにより、説明を簡略化或いは省略する。
【0012】
図1に示すように、第1実施形態のプロテクタ10は、天板11、一対の第1,第2の側板12,13、底板14からなるプロテクタ本体15と 、第1の側板12の表面上に配された第1,第2,第3,第4,第5の保持部16,17,18,19,20と、第2の側板13の表面上に配された第1,第2のクリップ21,22と、プロテクタ本体15の外側に設けられた識別手段となる第1,第2の補強リブ23,24と、から構成されている。
【0013】
プロテクタ本体15を形成する天板11、第1,第2の側板12,13は、ワイヤハーネス80に沿った長さを有し、断面視逆U字形状に形成されている。天板11の両端部には、ワイヤハーネス80の一部を結束するハーネス結束部25,26が形成されている。
また、天板11には、4個の治具挿入孔27,28,29,30が形成されている。治具挿入孔27,28,29,30は、ワイヤハーネス80を配索するときに、図示しない治具を挿入してワイヤハーネス80の位置決めをするのに用いられる。
【0014】
プロテクタ本体15を形成する底板14は、第1,第2の側板12,13のうちの図1中の後方側に配される第2の側板13の底部に図示しないヒンジを介して連結されている。そして、ヒンジの反対側に5個配された側板係止部31,32,33,34,35が、第1の側板12の底部に形成された底板固定部36,37,38,39,40にスナップアクション式に係合され、第1の側板12に固定されている。
これにより、底板14が第1の側板12に固定されることによって、天板11と、第1,第2の側板12,13と、底板14とから断面視ロ字形状をなしてワイヤハーネス80を収容する空間が形成される。
【0015】
第1,第2,第3,第4,第5の保持部16,17,18,19,20は、第1の側板12の長さ方向に沿って間隔を置いて配されている。第1,第2の保持部16,17は第1の側板12の一端部寄りに配され、第3,第4の保持部18,19は第1の側板12の中央部に配され、第5の保持部20は第1の側板12の他端部寄りに配されている。
各保持部16,17,18,19,20は、L字状の板形状で第1の側板12の表面上に突出形成されており、各内側に補機部材支持面16a,17a,18a,19a,20aが形成されている。各補機部材支持面16a,17a,18a,19a,20aは、ウォッシャホースやフューエルケーブル等の補機部材70の外径よりも僅かに小さい径寸法を有する。
そして、第1,第2,第3,第4,第5の保持部16,17,18,19,20の補機部材支持面16a,17a,18a,19a,20aに、ウォッシャホースやフューエルケーブル等の補機部材70が挿入保持される。
【0016】
第1,第2のクリップ21,22は、第1,第2の側板12,13のうちの図1中の後方側に配される第2の側板13上に予め定められた離間寸法を置いて設けられている。第1,第2のクリップ21,22は、主として支持部21a,22aと、支持部21a,22aの先端部に配された逆V字形状をなす弾性羽根部21b,22bとからなる。
第1,第2のクリップ21,22は、プロテクタ本体15の径方向に第1のクリップ21に対応して第1の保持部16が配され、プロテクタ本体の15の径方向に第2のクリップ22に対応して第2の保持部17が配されている。
【0017】
第1の補強リブ23は、プロテクタ本体15を構成する天板11上の第1の保持部16と第1のクリップ21とを結ぶ直線上であって、天板11の上方に突出して形成されている。
第1の補強リブ23は、第1の側板12側から目視した際に、第1のクリップ21が第1の保持部16の径方向の前方に配置されていることを示す機能を有する。そのため、プロテクタ本体15を車体パネルに嵌合するに際して、第1の保持部16を径方向に押圧することによって、第1のクリップ21を車体パネルに対して直交する方向に押圧することができる。
【0018】
第1の補強リブ23は、天板11における第1の保持部16と第1のクリップ21とを結ぶ部分の板厚寸法を大きくしているため、第1の保持部16を第1のクリップ21に向けて押圧した際に、天板11に撓み等の変形を生じないようにする。
【0019】
第2の補強リブ24は、プロテクタ本体15を構成する天板11上の第2の保持部17と第2のクリップ22とを結ぶ直線上であって、天板11の上方に突出して形成されている。
第2の補強リブ24は、第1の側板12側から目視した際に、第2のクリップ22が第2の保持部17の径方向の前方に配置されていることを示す機能を有する。そのため、プロテクタ本体15を車体パネルに嵌合するに際して、第2の保持部17を径方向に押圧することによって、第2のクリップ22を車体パネルに対して直交する方向に押圧することができる。
【0020】
第2の補強リブ24は、天板11の第2の保持部17と第2のクリップ22とを結ぶ部分の板厚寸法を大きくしているため、第2の保持部17を第2のクリップ22に向けて押圧した際に、天板11に撓み等の変形を生じないようにする。
【0021】
図2に示すように、第1の補強リブ23は、第1の保持部16の中央位置から第1のクリップ21の支持部21aの軸方向と同一の方向に直線的に配されている。また、第2の補強リブ24は、第2の保持部17の中央位置から第2のクリップ22の支持部22aの軸方向と同一の方向に直線的に配されている。
【0022】
図3に示すように、第1の補強リブ23は、天板11上に予め定められた高さ寸法L1に形成されており、第1,第2の側板12,13側が円弧形状にして連結されている。第2の補強リブ24も、第1の補強リブ23と同様の高さ寸法L1に形成されており、第1,第2の側板12,13側が円弧形状に連結されている。
【0023】
このようなプロテクタ10は、底板14が第1の側板12に結合されていない状態において、図示しない配索板上で、天板11、第1,第2の側板12,13により囲まれた空間内に、ワイヤハーネス80が位置決めされて収容され、ワイヤハーネス80の一部がハーネス結束部25,26に結束される。
そして、底板14が第1の側板12に結合され、第1,第2のクリップ21,22が車体パネルに形成された取付け孔に合わされ、第1,第2のクリップ21,22の位置に対応した第1,第2の保持部16,17が車体パネルに向けて押圧される。
【0024】
第1,第2の保持部16,17が車体パネルに向けて押圧されることによって、第1,第2の保持部16,17の前方に第1,第2の補強リブ23,24を介して配された第1,第2のクリップ21,22が、傾斜せずに車体パネルの取付け孔に対して直線的に進行し、第1,第2のクリップ21,22が取付け孔に嵌合固定される。
第1,第2のクリップ21,22は、互いに傾斜せずに直線的に取付け孔に向けて進行するため、中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく確実に嵌合される。そして、各保持部16,17,18,19,20の補機部材支持面16a,17a,18a,19a,20aに、ウォッシャホースやフューエルケーブル等の補機部材70が挿入保持される。
【0025】
このようなプロテクタ10を車体パネルから取り外す際には、第1,第2のクリップ21,22を取付け孔から引き抜くことによって取り外しが行われる。その際、第1,第2のクリップ21,22の位置に対応した第1,第2の保持部16,17を引っ張ればよいので、第1,第2のクリップ21,22を破損することがなく、メンテナンス性にも優れている。
【0026】
上述したように第1実施形態のプロテクタ10によれば、車体パネルへの取付け時に、第1,第2のクリップ21,22に対応した第1,第2の保持部16,17が車体パネル側に押圧されることによって、プロテクタ10の取付けが行われる。また、車体パネルへの取付け時に、押圧する第1,第2の保持部16,17を特定可能な識別手段となる第1,第2の補強リブ23,24がプロテクタ本体15の外側に設けられている。
【0027】
したがって、第1,第2のクリップ21,22に対応した位置に配され、第1,第2の補強リブ23,24によって識別された第1,第2の保持部16,17に対する押圧によって、第1,第2のクリップ21,22が傾斜することなく第1,第2のクリップ21,22に押圧力が集中して進行する。
これにより、第1,第2のクリップ21,22が中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、確実な取付けを行うことができる。
【0028】
次に、図4に示すように、第2実施形態のプロテクタ50は、天板11、一対の第1,第2の側板12,13からなるプロテクタ本体15と、第1の側板12の表面上に配された第1,第2,第3,第4,第5の保持部16,17,18,19,20を備えている。
また、第2の側板13の表面上に配された第1,第2のクリップ21,22と、プロテクタ本体15の内側に設けられた識別手段となる第1,第2の補強リブ51,52と、プロテクタ本体15の内側に第1,第2の補強リブ51,52に連設された複数の第3の補強リブ53とを備えている。
なお、本実施形態のプロテクタ50では、底板が省かれているが、第1実施形態と同様の底板を設けても良い。
【0029】
第1の補強リブ51は、プロテクタ本体15を構成する天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面において、第1の保持部16と第1のクリップ21とを結ぶ直線に対応してコ字形状に連続的に突出形成されている。
第1の補強リブ51は、プロテクタ本体15の天板11を下方に配した状態で第1の側板12側から目視した際に、第1のクリップ21が第1の保持部16の径方向の前方に配置されていることを示す機能を有する。
そのため、プロテクタ本体15を車体パネルに嵌合する際に、第1の保持部16を径方向に押圧することによって、第1のクリップ21を車体パネルに対して直交する方向に押圧することができる。
【0030】
第1の補強リブ51は、第1,第2の側板12,13及び天板11における第1の保持部16と第1のクリップ21とを結ぶ部分の板厚寸法を大きくしているため、第1の保持部16を第1のクリップ21に向けて押圧した際に、第1,第2の側板12,13及び天板11に撓み等の変形を生じないようにする。
【0031】
第2の補強リブ52は、プロテクタ本体15を構成する天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面において、第2の保持部17と第2のクリップ22とを結ぶ直線に対応してコ字形状に連続的に突出形成されている。
第2の補強リブ52は、プロテクタ本体15の天板11を下方に配した状態で第1の側板12側から目視した際に、第2のクリップ22が第2の保持部17の径方向の前方に配置されていることを示す機能を有する。
そのため、プロテクタ本体15を車体パネルに嵌合する際に、第2の保持部17を径方向に押圧することによって、第2のクリップ22を車体パネルに対して直交する方向に押圧することができる。
【0032】
第2の補強リブ52は、第1,第2の側板12,13及び天板11における第2の保持部17と第2のクリップ22とを結ぶ部分の板厚寸法を大きくしているため、第2の保持部17を第2のクリップ22に向けて押圧した際に、第1,第2の側板12,13及び天板11に撓み等の変形を生じないようにする。
【0033】
第3の補強リブ53は、プロテクタ本体15を構成する天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面に突出形成されている。すなわち、プロテクタ本体15の一端部側に配された第1の補強リブ51と第2の補強リブ52との間、及び第2の補強リブ52からプロテクタ本体15の他端部寄りの間で、天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面とにコ字形状に且つプロテクタ本体15の長さ方向に間隔を置いて突出形成されている。
また、第3の補強リブ53は、天板11の裏面の中央部に、プロテクタ本体15の一端部側から他端部寄りまでの間に、プロテクタ本体15の長さ方向に沿って形成されている。
【0034】
第3の補強リブ53は、その配設部分において第1,第2の側板12,13及び天板11における板厚寸法を大きくしているため、第1,第2の保持部16,17を第1,第2のクリップ21,22に向けて押圧した際に、第1,第2の側板12,13及び天板11に撓み等の変形を生じないようにする。
【0035】
図5に示すように、第1の補強リブ51は、天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面において、第1の保持部16の中央位置から第1のクリップ21の支持部21aの軸方向と同一の方向に直線的に配されている。
また、第2の補強リブ52は、天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面において、第2の保持部17の中央位置から第2のクリップ22の支持部22aの軸方向と同一の方向に直線的に配されている。
【0036】
図6に示すように、第2の補強リブ52は、天板11の裏面と、第1,第2の側板12,13の裏面において、U字形状に連続してプロテクタ本体15の内側に向け突出形成されている。第1の補強リブ51は、第2の補強リブ52と同様にU字形状に連続してプロテクタ本体15の内側に突出形成されている。
【0037】
このようなプロテクタ50は、図示しない配索板上で、天板11、第1,第2の側板12,13により囲まれた空間内に、ワイヤハーネス80が位置決めされて収容される。そして、ワイヤハーネス80の一部がハーネス結束部25,26に結束されてから、第1,第2のクリップ21,22が車体パネルに形成された取付け孔に合わされ、第1,第2のクリップ21,22の位置に対応した第1,第2の保持部16,17が車体パネルに向けて押圧される。
【0038】
第1,第2の保持部16,17が車体パネルに向けて押圧されることによって、第1,第2の保持部16,17の前方のプロテクタ本体15の内側に配された第1,第2の補強リブ51,52を介して配された第1,第2のクリップ21,22が、傾斜せずに車体パネルの取付け孔に対して直線的に進行し、第1,第2のクリップ21,22が取付け孔に嵌合固定される。
第1,第2のクリップ21,22は、互いに傾斜せずに直線的に取付け孔に向けて進行するため、中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく確実に嵌合される。そして、車体パネル上で各保持部16,17,18,19,20の補機部材支持面16a,17a,18a,19a,20aに、ウォッシャホースやフューエルケーブル等の補機部材70が挿入保持される。
【0039】
このようなプロテクタ50を車体パネルから取り外す際には、第1,第2のクリップ21,22を取付け孔から引き抜くことによって取り外しが行われる。その際、第1,第2のクリップ21,22の位置に対応した第1,第2の保持部16,17を引っ張ればよいので、第1,第2のクリップ21,22を破損することがなく、メンテナンス性にも優れている。
【0040】
上述したように第2実施形態のプロテクタ50によれば、車体パネルへの取付け時に、第1,第2のクリップ21,22に対応した第1,第2の保持部16,17が車体パネル側に押圧されることによって、プロテクタ50の取付けが行われる。
また、車体パネルへの取付け時に、押圧する第1,第2の保持部16,17を特定可能な識別手段となる第1,第2の補強リブ51,53がプロテクタ本体15の内側に設けられている。
【0041】
したがって、第1,第2のクリップ21,22に対応した位置に配され、第1,第2の補強リブ51,52によって識別された第1,第2の保持部16,17に対する押圧によって、第1,第2のクリップ21,22が傾斜することなく第1,第2のクリップ21,22に押圧力が集中して進行する。これにより、第1,第2のクリップ21,22が中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、確実な取付けを行うことができる。
【0042】
なお、本発明に係るプロテクタは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態における第1,第2の補強リブの形状をX字形状にすることによって、プロテクタ本体の捻れ方向の変形を防止するようにしても良い。
また、補強リブの断面形状としては、矩形、半円形、三角形等、成形時の容易性を考慮して選択される。
更に、補機部材として、ウォッシャホースやフューエルケーブル等に代え、ワイヤハーネスとは別回路のサブハーネスを用いて、各保持部に挿入保持するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載のプロテクタによれば、車体パネルへの取付け時に、クリップに対応した保持部が車体パネル側に押圧されることによってプロテクタの取付けが行われる。
したがって、クリップに対応した位置の保持部が、押圧する際の目印になるため、保持部に対する押圧によって、クリップが傾斜することなくクリップに押圧力が集中して進行する。よって、クリップが中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、確実な取付けを行うことができる。
【0044】
本発明の請求項2記載のプロテクタによれば、車体パネルへの取付け時に、押圧する保持部を特定可能な識別手段が設けられているので、識別手段により特定された保持部を押圧することにより、クリップが傾斜することなくクリップに押圧力が集中して進行する。
したがって、クリップが中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、一層確実な取付けを行うことができる。
【0045】
本発明の請求項3記載のプロテクタによれば、プロテクタ本体の外側または内側に設けられた補強リブが識別手段となるので、プロテクタ本体の外側に補強リブが設けられた場合は、プロテクタ本体の外側の補強リブを目印として、この補強リブに対応した保持部を押圧する。これにより、クリップが傾斜することなくクリップに押圧力が集中して進行する。
また、プロテクタ本体の内側に補強リブが設けられた場合は、プロテクタ本体の内側の補強リブを目印として、この補強リブに対応した保持部を押圧する。これにより、クリップが傾斜することなく進行する。よって、クリップが中途嵌合状態となったり、破損したりすることなく嵌合されるため、取付け作業に係る支障を回避して、一層確実な取付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロテクタの第1実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】図1における要部の部分平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】本発明のプロテクタの第2実施形態を示す外観斜視図である。
【図5】図4における要部の部分底面図である。
【図6】図5におけるB−B線断面図である。
【符号の説明】
10 プロテクタ
11 天板
12 第1の側板(側板)
13 第2の側板(側板)
15 プロテクタ本体
16 第1の保持部(保持部)
17 第2の保持部(保持部)
18 第3の保持部(保持部)
19 第4の保持部(保持部)
20 第5の保持部(保持部)
21 第1のクリップ(クリップ)
22 第2のクリップ(クリップ)
23 第1の補強リブ(識別手段)
24 第2の補強リブ(識別手段)
51 第1の補強リブ(識別手段)
52 第2の補強リブ(識別手段)
70 補機部材
80 ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 天板及び前記天板の両側に配された一対の側板を有し、ワイヤハーネスを収容するプロテクタ本体と、前記一方の側板に設けられ、補機部材を保持する保持部と、前記他方の側板に設けられ、車体パネルに嵌合固定されるクリップと、を備えたプロテクタであって、
    前記プロテクタは、前記車体パネルへの取付け時に、前記クリップに対応した前記保持部を前記車体パネル側に押圧するようにして取付けられることを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記車体パネルへの取付け時に、押圧する前記保持部を特定可能な識別手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
  3. 前記識別手段が、前記プロテクタ本体の外側または内側に設けられた補強リブであることを特徴とする請求項2に記載のプロテクタ。
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