JP2004061355A - 回転検出装置 - Google Patents

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河内 隆宏
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Abstract

【課題】外乱ノイズを除去し、回転角度を高精度に検出可能な回転検出装置を提供する。
【解決手段】固定基板30に回転基板20を対向させると、第1,第2の基準電極32,33と第1,第2の固定電極22,23との間に静電容量C1,C2が形成され、第1,第2の固定電極34,35と第1,第2の移動電極24,25との間に可変容量Cv1,Cv2が形成される。静電容量C1,C2と可変容量Cv1,Cv2は接続部26,27により直列接続され、第1,第2の静電容量Ca,Cbを形成する。第1,第2の静電容量Ca,Cbにクロック信号を与え、その出力である微分波形をそれぞれ差動増幅し且つそのピーク電圧値を検出することにより、回転角度を求めることができる。外乱ノイズは差動増幅によってキャンセルされるため、回転角度を高精度に検出することが可能となる。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータなど回転体の回転角度を絶対値で検出する回転検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は従来の回転検出装置の構造を示す断面図、図13は回転検出装置の動作を示すための回転基板と固定基板を示し、Aは電極の配置を示す平面図、Bは回転角度が0°の状態を示す平面図、Cは回転角度が90°の状態を示す平面図である。また図14は回転検出装置の検出部の等価回路図である。
【0003】
図12に示す回転検出器装置1は、枠体としてのハウジング2に設けられている。前記ハウジング2の内部には円形の凹部2aが形成されており、その中心には固定軸2bが設けられている。
【0004】
前記凹部2aには、円形の回転基板3、固定基板4、誘電フィルム5およびベース部材6が設けられている。前記回転基板3、固定基板4および誘電フィルム5の中心には穴3a,4a、5aがそれぞれ形成されている。また前記ベース部材6の中央には凸部6aが形成されており、前記凸部6aの中心に貫通孔6bが形成されている。
【0005】
図12に示すように、ベース部材6の凸部6aが前記回転基板3、固定基板4および誘電フィルム5の前記穴3a,4a、5aに挿通され、且つ前記貫通孔6bに固定軸2bが挿通された状態で、前記回転基板3、固定基板4、誘電フィルム5およびベース部材6が前記ハウジング2の凹部2a内に装着されている。そして、ベース部材6の上に固定基板4が固定され、前記固定基板4の上に誘電フィルム5が固定されている。そして前記誘電フィルム5の上に回転基板3が設けられている。また前記回転基板3は凹部2aの底面2cに固定されており、ハウジング2とともに一体で回転できるようになっている。
【0006】
前記固定軸2bの下端には固定部材8が設けられており、前記固定部材8とベース部材6の下面にはシンバル状の付勢部材7が設けられている。前記付勢部材7は前記ベース部材6を図示上方のZ1方向に付勢しており、ベース部材6上の固定基板4を回転基板3に近づける方向に押し付けている。前記誘電フィルム5が回転基板3と固定基板4との間の隙間(ギャップ)を形成している。
【0007】
図13Aに示すように、前記回転基板3と固定基板4との対向面には略半円形状の電極3A,4Aが形成されている。前記回転基板3と固定基板4とは、前記電極3A,4Aが形成されている対抗面どうしを対向させた状態で前記ハウジング2の凹部2a内に装着されている。そして、前記回転基板3の電極3A、固定基板4の電極4Aおよび誘電フィルム5とによって静電容量Cを形成している。
【0008】
前記回転検出装置1では、ハウジング2の上部に設けられた連結孔2dにモータなどの回転体の軸(図示せず)が固定され、前記軸に回転が与えられることにより、前記ハウジング2と回転基板3とが一体に回転する。ただし、前記ベース部材6および付勢部材7は図示しない固定手段によって固定されており、ハウジング2が回転した場合であってもベース部材6、固定基板4および誘電フィルム5は回転することはない。なお、付勢部材7と固定部材8との間は摺動摩擦面となるが、前記摺動摩擦面の摩擦抵抗は微小に設定されている。
【0009】
したがって、固定基板4に対し回転基板3が相対的に回転できるようになっており、ハウジング2の回転角度に応じて前記略半円状の電極3Aと電極4A間の対向面積が変わり、前記静電容量Cを可変できるようになっている。
【0010】
前記回転検出装置では、前記固定基板4の電極4Aに一定周期のクロック信号が入力され、回転基板3の電極3Aからその出力を検出する。
【0011】
図13Bに示すように、固定基板4の電極4Aが右半分に位置し、回転基板3の電極3Aが左半分に位置する状態を回転角度=0°に規定すると、この状態では回転基板3の電極3Aと固定基板4の電極4Aとは全く重なり合わないため静電容量Cは0である。
【0012】
また図13Cに示すように、回転基板3を時計回り方向に90°回転(回転角度=90°)させると、回転基板3の電極3Aと固定基板4の電極4Aとが重なり合った部分に静電容量Cが形成される。
【0013】
ここで、図14に示すように、前記回転検出装置の検出部は等価的にCR回路(微分回路)で構成されているため、この回路の入力に矩形波状のクロック信号を入力するとその出力は微分波形となる。
【0014】
一般に、前記CR回路の静電容量Cの値を変化させても微分波形のピーク電圧は変化せず、時定数CRが変化するだけである。しかし、実際の回路は、クロック信号の立ち上がりや線路間のインピーダンス等に起因する時定数を持っている。このため、この回転検出装置ではクロック信号の電圧が完全に立ち上がる前に、前記静電容量Cにおける充電が完了するように前記静電容量Cの可変範囲が設定されており、これにより静電容量Cの大きさに応じて微分波形のピーク電圧が可変できるようになっている。
【0015】
よって、前記固定基板4の電極4Aに一定周期のクロック信号が入力すると、図13Bの状態(回転角度=0°)のときには回転基板3の電極3Aの出力は0となるが、図13Cに示す回転角度=90°のときには微分波形が出力される。さらに回転基板3を時計回り方向に90度回転させ、回転基板3の電極3Aが固定基板4の電極4Aに完全に重なる回転角度=180°のとき(図示せず)には、電極間の対向面積が最大となるため前記静電容量Cも最大となる。よって、前記回転基板3の電極3Aから出力される前記微分波形のピーク電圧値は最大となる。
【0016】
すなわち、前記回転検出装置1では、固定基板4の電極4Aにクロック信号を与えながら、回転基板3の電極3Aから出力される微分波形のピーク電圧値を検出することにより、回転基板3の回転角度を絶対値で検出することが可能となっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の回転検出装置では以下に示すような問題がある。
【0018】
第1に、立ち上がり時間の極めて短い微小な微分波形のピーク電圧値を検出する必要があるため、外乱の影響により微分波形にノイズ信号が混じると正しい回転角度を検出することができなくなる。
【0019】
第2に、前記回転基板3と検出部などの外部回路とは線材によって電気的に配線されている必要があったため、検出可能な回転角度の領域を大きくすると捩れなど線材に作用するストレスが過大となる。よって、長期間回転検出装置を使用し続けると、前記回転基板3と外部回路との間の配線が切断されるなどの不具合が生じる。
【0020】
第3に、前記電極3Aと電極4Aが略半円形状であるため、両者の重なる範囲は回転角度0°から180°となる。よって、この回転検出装置1が検出可能な回転角度の範囲が180°に限定される。
【0021】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、外乱の影響を防止することにより、精度の高い回転角度を検出できるようにした回転検出装置を提供することを目的としている。
【0022】
また本発明は回転基板側の配線を不要にした回転検出装置を提供することを目的としている。
【0023】
さらに本発明は回転角度の検出範囲を拡大できるようにした回転検出装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1及び第2の固定電極が設けられた固定基板と、前記第1及び第2の固定電極に対向する第1及び第2の移動電極を有するとともに前記固定基板に対し回転自在に設けられた回転基板とを備えた回転検出装置において、
前記第1及び第2の固定電極と第1及び第2の移動電極との間には前記回転基板の回転角度に応じて変化する第1及び第2の静電容量が形成されるものであり、
前記第1及び第2の静電容量の入力に180度位相の異なるクロック信号を与えるクロック信号発生手段と、前記第1及び第2の静電容量からの前記クロック信号に応じた出力信号を検出する第1及び第2のバッファ手段と、前記第1のバッファ手段の出力信号と第2のバッファ手段の出力信号との差信号を検出する差動増幅手段と、前記一方のクロック信号の立ち上がり又は立ち下りエッジのタイミングで前記差動増幅手段の差信号のピーク値を検出するピーク検出手段と、が設けられていることを特徴とするものである。
【0025】
本発明の回転検出装置では、第1の静電容量から出力される微分波形と第2の静電容量から出力される微分波形との差を求めてから、微分波形のピーク電圧値を検出するようにしたので、両静電容量から出力される微分波形に重畳しているノイズ信号をキャンセルすることができる。よって、精度の高い回転角度を検出することができる。
【0026】
この場合、前記第1及び第2の静電容量は、前記回転基板の回転角度に応じ、前記第1の固定電極と第1及び第2の移動電極との間の対向面積と、前記第2の固定電極と第1及び第2の移動電極との間の対向面積とが等しく変化することで形成されるものが好ましい。
【0027】
上記構成では、回転角度に応じて第1の静電容量と第2の静電容量が等しく変かするため、より高精度に回転角度を検出することができる。
【0028】
また本発明は、基準電極および固定電極が設けられた固定基板と、前記固定基板に対し回転自在に設けられるとともに前記基準電極に対向する対向電極および前記固定電極に対向する移動電極とが設けられた回転基板と、前記回転基板の回転角度を検出する角度検出部と、を備えた回転検出装置において、
前記固定基板と回転基板の間では、前記回転基板が回転したときに、前記基準電極と対向電極との間に一定の静電容量が形成され、前記固定電極と前記移動電極との対向面積の大きさに応じて変化する可変容量が形成されるものであり、
前記固定基板では前記基準電極と固定電極を介して前記角度検出部に接続されるとともに、前記回転基板には前記対向電極と移動電極を電気的に接続することにより前記静電容量と可変容量との合成容量を形成する接続部が設けられていることを特徴とするものである。
【0029】
上記本発明では、回転基板に外部回路と接続するための配線を不要とすることができる。よって、回転検出装置を長期間使用し続けても、前記回転基板と外部回路とを接続する線材の切断などがなくなり、回転基板を自由に回転させることが可能となる。
【0030】
さらに本発明は、外周側に環状に形成された第1及び第2の対向電極と、その内周側で前記回転基板の中心を通る仮想線に対し線対称の位置に形成された第1および第2の移動電極とが設けられた回転基板と、
前記固定基板に対し回転自在に設けられるとともに、外周側において前記対向電極に対向する環状に形成された第1及び第2の固定電極と、その内周側で前記第1及び第2の移動電極に対向し且つ前記固定基板の中心を通る第1の仮想線に対して線対称の位置に設けられた第1及び第2の固定電極と、前記第1及び第2の移動電極に対向し且つ前記中心を通り前記第1の仮想線に交叉する第2の仮想線に対して線対称の位置に設けられた第3及び第4の固定電極とが設けられた固定基板と、
前記第1及び第2の移動電極と前記第1及び第2の固定電極との間に形成される静電容量、および前記第1及び第2の移動電極と前記第3及び第4の固定電極との間に形成される静電容量に対し所定のクロック信号を与えるとともに前記クロック信号に応じて出力される信号の検出を行う角度検出部と、前記角度検出部から出力された信号を処理して回転角度を検出する演算処理手段と、を備えていることを特徴とするものである。
【0031】
上記発明では、検出可能な回転角度を拡大できるとともに、その回転角度を絶対値で検出することが可能となる。
【0032】
また本発明は、固定基板と、前記固定基板に対向するとともに回転自在に設けられた回転基板とを備えた回転検出装置において、
前記固定基板と回転基板の少なくともいずれか一方の対向面には、表面に所定の形状からなる電極が形成された誘電フィルムが、前記電極が形成された表面を前記対向面に向けた状態で固定されていることを特徴とするものである。
【0033】
上記構成では、固定基板と電極とを一体化することができるため、従来のベース部材を不要にできる。よって、回転検出装置を薄型とすることができる。
【0034】
しかも回転基板側にも電極が形成された誘電フィルムを取り付けることにより、固定基板と回転基板との間を誘電フィルムどうしが対向する構成にできる。前記誘電フィルムの表面は滑らかであり摩擦抵抗が極めて小さいため、回転基板をよりスムースに回転させることが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の回転検出装置の断面図、図2は第1の実施に形態として回転検出装置の回転基板と固定基板の対向面を示す平面図、図3は固定基板に回転基板を重ねた動作状態を示し、Aは回転角度θ=0°の状態、Bは回転角度θ=αの状態を示している。図4は固定基板と回転基板との間に形成される静電容量の等価回路図である。
【0036】
本発明の回転検出装置は、回転体の回転角度の絶対値を検出するものである。
図1に示すように回転検出装置10は、ハウジング12の内部に設けられている。前記ハウジング12の内部は凹部12aが形成されており、その中心には図示Z2方向に延びる固定軸13が設けられている。そして、前記凹部12aには、絶縁基板を円形に加工した回転基板20と固定基板30が設けられている。
【0037】
前記回転基板20の中心には軸穴20aが形成されており、前記軸穴20aに前記固定軸13が挿通された状態で、前記回転基板20は前記ハウジング12の凹部12aの底面12bに固定されている。
【0038】
前記固定基板30の中央には図示Z1方向に突出する凸部30aが設けられており、その中心に軸穴30bが形成されている。そして、固定基板30は前記軸穴30bに前記固定軸13を挿通させ且つ前記凸部30aを回転基板20の軸穴20aに挿入させた状態で、前記凹部12a内において前記固定軸13に対し相対的に回転できるように支持されている。
【0039】
前記回転基板20は図示Z2側の下面が対向面20Aであり、前記固定基板30は図示Z1側の上面が対向面30Aである。前記回転基板20の対向面20Aおよび固定基板30の対向面30Aには、一定の誘電率を有する誘電フィルム21,31が接着などの手段によってそれぞれ固定されている。前記誘電フィルム21,31は、一方の面のみに所定の電極パターンが形成されており、前記電極パターンが形成された面を対向面20A、30Aに向けた状態で固定されている。よって、対向する回転基板20と固定基板30との間では、電極パターンが形成されていない他方の面どうし、すなわち誘電フィルム21,31どうしが対向している。
【0040】
前記固定軸13の先端には固定部材14が固定されている。前記固定部材14と前記固定基板30との間にはシンバル状の付勢部材15が設けられており、前記固定基板30を前記回転基板20に接近させる図示Z1方向に軽く付勢している。
【0041】
よって、回転基板20の誘電フィルム21と固定基板30の誘電フィルム31どうしが接し合うとともに、前記誘電フィルム21,31が電極パターン間のギャップを形成し、前記一方の電極パターンと他方の電極パターンとの間に静電容量Cが形成されている。
【0042】
前記ハウジング12の図示Z1方向の外部には連結孔17が形成されており、この連結孔17に図示しないモータなどの回転体の回転軸が圧入などの手段により嵌着される。
【0043】
前記固定基板30と付勢部材15は、図示しない保持部材によって外部から強固に保持される。この状態において、前記回転体の回転軸が回転させられると、前記ハウジング12と回転基板20とが一定となって回転するようになる。
【0044】
なお、前記固定部材14と付勢部材15との間は摺動面となるが、前記摺動面の摩擦抵抗は非常に小さくなるように設定されている。
【0045】
図2に示す実施の形態では、同一形状の電極パターンからなるドライブ電極と検出電極とが誘電フィルム21,31に形成されており、前記誘電フィルム21は電極が形成された面を前記対向面20Aに向けた状態で前記回転基板20に固定され、誘電フィルム31は電極が形成された面を前記対向面30Aに向けた状態で固定基板30に固定されている。
【0046】
誘電フィルム31は円形であり、その表面の外周側に第1の基準電極32と第2の基準電極33が設けられ、内周側に第1の固定電極34と第2の固定電極35が設けられている。前記第1の基準電極32と第2の基準電極33は環状に形成され、同心円の最外周に第1の基準電極32が設けられ、その内側に第2の基準電極33が設けられている。また第1の固定電極34と第2の固定電極35は円弧形状をしており、前記第2の基準電極33の内側で且つ固定基板30の中心を通るY1軸(仮想線)に対して線対称の位置に設けられている。なお、前記第1,第2の基準電極32,33および第1,第2の固定電極34,35は検出電極を形成している。
【0047】
同様に前記誘電フィルム21は円形であり、その表面の外周側に第1及び第2の対向電極22,23が設けられ、内周側に第1及び第2の移動電極24,25が設けられている。前記第1の対向電極22と第2の対向電極23は環状に形成され、同心円の最外周に第1の対向電極22が設けられ、その内側に第2の対向電極23が設けられている。また第1の移動電極24と第2の移動電極25は円弧形状をしており、前記第2の対向電極23の内側で且つ回転基板20の中心を通るX2軸(仮想線)に対して線対称の位置に設けられている。なお、前記第1,第2の対向電極22,23および第1,第2の移動電極24,25はドライブ電極を形成している。
【0048】
前記固定基板30の前記第1の基準電極32、第2の基準電極33、第1の固定電極34および第2の固定電極35はそれぞれ電気的に独立している。
【0049】
一方、前記回転基板20では、前記第1の対向電極22と第1の移動電極24とが回転基板20の対向面20Aの逆側となる背面に設けらた接続部26を介して接続されており、両者は同一電位に設定されている。また前記第2の移動電極23と第2の移動電極25は対向面20Aに設けられた接続部27を介して接続されており、両者は同一電位に設定されている。
【0050】
このようなドライブ電極を備えた回転基板20と検出電極を備えた固定基板30とを前記回転検出装置10に組み込むとともに図3Aに示す状態、すなわち前記固定基板30のX1軸に回転基板20のX2軸を一致させ、且つ固定基板30のY1軸に回転基板20のY2軸を一致させた状態に設定する。なお、説明の便宜上、前記図3Aに示す状態を回転角度θ=0°と規定する。
【0051】
図3Aに示す回転角度θ=0°の状態では、前記第1の基準電極32に対し第1の対向電極22が対向し、前記第2の基準電極33に対し第2の対向電極23が対向する。また前記第1の移動電極24が図示上部側で前記第1の固定電極34と第2の固定電極35の双方に等しい対向面積で対向し、第2の移動電極25が図示下部側で前記第1の固定電極34と第2の固定電極35の双方に等しい対向面積で対向する。
【0052】
図4の等価回路図に示すように、前記図3Aの回転角度θ=0°の状態では、前記第1の基準電極32に対向する第1の対向電極22との間に静電容量C1が形成され、前記第1の移動電極24と対向する前記第1の固定電極34および第2の固定電極35との間に可変容量Cv1が形成されている。また第1の対向電極22と前記第1の移動電極24とが前記接続部26を介して接続されているため、前記静電容量C1と可変容量Cv1とは前記接続部を介して直接接続された状態となっている。よって、前記第1の基準電極32と前記第1の固定電極34又は第2の固定電極35との間の全体の合成容量(第1の静電容量)Caは、Ca=1/(1/C1+1/Cv1)である。
【0053】
同様に、前記第2の基準電極33と第2の対向電極23との間に静電容量C2が形成され、前記第2の移動電極25と前記第1の固定電極34および第2の固定電極35との間に可変容量Cv2が形成されており、前記静電容量C2と可変容量Cv2とが前記接続部27を介して直接接続された状態となっている。よって、前記第2の基準電極33と前記第1の固定電極34又は第2の固定電極35との間の全体の合成容量(第2の静電容量)Cbは、Cb=1/(1/C2+1/Cv2)である。
【0054】
ただし、前記ドライブ電極と検出電極とは同一形状の電極パターンで形成されているため、C1=C2、Cv1=Cv2の関係が成り立ち、よって全体の合成容量Ca,CbはCa=Cbである。
【0055】
なお、回転基板20が回転しても前記静電容量C1を形成する前記第1の基準電極32と第1の対向電極22との間、および静電容量C2を形成する前記第2の基準電極33と第2の対向電極23との間の対向面積は変わらないため、常に前記静電容量C1および静電容量C2は一定値が保持される。
【0056】
図5は回転検出装置の角度検出部の回路構成図である。
図5に示すように、角度検出部40はクロック信号発生手段41、第1,第2のバッファ手段42,43、差動増幅手段44およびピーク検出手段45で構成されている。
【0057】
クロック信号発生手段41は、互いの位相が180度異なる一定の周期からなる矩形波状のクロック信号S1とS2を出力する出力部CK1とCK2を有している。また前記第1,第2のバッファ手段42,43は、10MΩ程度の高い入力インピーダンスを有している。
【0058】
前記合成容量Caを形成する第1の基準電極32が、外部に設けられた前記クロック信号発生手段41の一方の出力部CK1に接続され、前記合成容量Cbを形成する第2の基準電極33が、外部に設けられた前記クロック信号発生手段41の他方の出力部CK2に接続されている。また前記第1の固定電極34が、外部に設けられた前記第1のバッファ手段42の入力部に接続され、前記第2の固定電極35が、外部に設けられた前記第2のバッファ手段43の入力部に接続されている。そして、第1のバッファ手段42の出力部と第2のバッファ手段42の出力部が前記差動増幅手段44の各入力部に接続され、その後段にピーク検出手段45が接続されている。
【0059】
このように前記回転検出装置10では、回転基板20および固定基板30に形成された電極と外部の角度検出部40との接続が、全て固定基板30側の検出電極、すなわち第1の基準電極32、第2の基準電極33、第1の固定電極34および第2の固定電極35を介して行うことが可能である。よって、回転基板20側のドライブ電極と外部との接続を不要とすることができるため、従来生じていた回転基板20と外部との配線の問題が生じなくなる。
【0060】
また、この角度検出部40では、クロック信号の立ち上がりや線路間のインピーダンス等に起因する時定数を持っているため、前記クロック信号S1,S2の電圧が完全に立ち上がる前に、前記合成容量Ca,Cbにおける充電が完了するように設定されている。よって、前記合成容量Ca,Cbにクロック信号S1,S2を与えると、その出力である微分波形のピーク電圧値VPを前記合成容量Ca,Cbの大きさに応じて可変させることが可能となっている。
【0061】
図6および図7はクロック信号と各部の信号との関係を示すタイミングチャート図であり、図6は回転角度θが0°≦θ<+90°の場合、図7は回転角度θが−90°≦θ<0°の場合を示している。
【0062】
さて、図3Aに示す回転角度θ=0°の場合において、前記クロック信号発生手段41から前記合成容量Ca,Cbの入力部に対し、所定のクロック信号S1,S2を入力すると、第1の固定電極34は第1,第2の移動電極24,25に対しともに等しい対向面積で対向し、且つ第2の固定電極35も第1,第2の移動電極24,25に対しともに等しい対向面積で対向しているため、前記第1,第2のバッファ手段42,43の出力はともに0となり、ピーク検出手段45の出力も0となる。よって、回転角度θ=0°であることがわかる。
【0063】
次に、図3Bに示すように、回転基板20を反時計回り方向に回転角度θ=α°(ただし、0°<α≦+90°)の範囲で回転させた状態に設定する。この状態では、第1の固定電極34については第2の移動電極25と間の対向面積A1よりも第1の移動電極24との対向面積A2の方が広い。また第2の固定電極35については、第1の移動電極24と間の対向面積B1よりも第2の移動電極25との対向面積B2の方が広い。
【0064】
よって、前記合成容量CaおよびCbの入力部に対し前記クロック信号発生手段41から所定のクロック信号S1,S2(図6I,II参照)が入力されると、図6III,IVに示すように前記第1,第2のバッファ手段42,43からは前記広い方の対向面積A2,B2の大きさに応じ180度位相の異なる微分波形が出力される。よって、前記差動増幅手段44からは、図6Vに示すような2倍の微分波形(差信号)を得ることができる。そして、前記ピーク検出手段45が、前記差動増幅手段44の微分波形のピーク電圧値VPをクロック信号S1の立ち上がりエッジのタイミングで求めることにより、回転基板20が反時計回り方向に回転角度θ=α°(絶対値)だけ回転させられたことを求めることができる。
【0065】
なお、前記ピーク電圧値VPの検出は、クロック信号S2の立ち上がりエッジのタイミングであってもよく、あるいはクロック信号S1又はS2は立ち下りエッジのタイミングであってもよい。
【0066】
同様に、回転基板20を時計回り方向に回転角度θ=α°(ただし、0°<α≦−90°)の範囲で回転させた場合には、前記第1,第2のバッファ手段42,43の出力は図7のIII,IVに示すようになり、よって差動増幅手段44の出力(差信号)は図7Vのようになる。よって、前記ピーク検出手段45が、クロック信号S1の立ち上がりエッジなどの所定のタイミングで前記差動増幅手段44の差信号のピーク電圧値VPを検出することにより、回転基板20が時計回り方向に回転角度θ=α°(絶対値)だけ回転させられたことを求めることができる。
【0067】
ここで、前記回転検出装置10に外乱が混入すると、前記第1,第2のバッファ手段42,43の出力である微分波形に前記外乱に起因する同一のノイズ信号が同じ方向にそれぞれ重畳する。しかし、前記差動増幅手段44において、第1,第2のバッファ手段42,43の出力を差動増幅することにより、前記ノイズ信号をキャンセルすることができる。よって、ピーク電圧値VPを正確に検出することができるため、回転角度θを高精度に検出することが可能である。
【0068】
図8は第1の実施の形態の回転検出装置における回転角度と出力(差動増幅手段44のピーク電圧値)との関係を示すグラフである。ただし、図8では図3Aの状態(回転角度θ=0°)を基準とし、反時計回り方向を+方向、時計回り方向を−方向としたものであり、回転角度θを絶対値で示したものである。
【0069】
図8に示すように、前記回転検出装置10では−180°≦θ<−90°の範囲および+90°≦θ<+180°の範囲の出力値が、−90°≦θ<+90°の範囲の出力値と一致する。このため、前記回転検出装置10の検出範囲は−90°≦θ≦+90°、すなわち180°の範囲となっている。
【0070】
図9は第2の実施の形態として回転検出装置の回転基板と固定基板の対向面を示す平面図、図10は第2の実施の形態に示す回転検出装置における回転角度と出力との関係を示すグラフである。
【0071】
図9に示す回転基板50の対向面50Aには、上記第1の実施の形態に示す回転基板20の対向面20Aに誘電フィルム21を介して設けられたドライブ電極と同じ形状のドライブ電極が設けられている。
【0072】
すなわち、円形誘電フィルムの表面の外周側に、第1及び第2の対向電極52,53が設けられ、内周側に第1及び第2の移動電極54,55が設けられている。前記第1の対向電極52と第2の対向電極53は環状に形成され、同心円の最外周に第1の対向電極52が設けられ、その内側に第2の対向電極53が設けられている。また第1の移動電極54と第2の移動電極55は円弧形状をしており、前記第2の対向電極53の内側で且つ回転基板50の中心を通るX2軸(仮想線)に対して線対称の位置に設けられている。また前記第1の対向電極52と第1の移動電極54とが回転基板50の対向面50Aの逆側となる背面に設けられた接続部56を介して接続されており、両者は同一電位に設定されている。また前記第2の移動電極53と第2の移動電極55は対向面50Aに設けられた接続部57を介して接続されており、両者は同一電位に設定されている。
【0073】
一方、固定基板60には、対向面60Aの最外周側に第1の基準電極62が、その内周に第2の基準電極63が設けられ、最内周側に第1の固定電極64および第2の固定電極65が中心を通る第1の仮想線であるY1軸に対し線対称の位置に設けられている点は前記上記第1の実施の形態に示す固定基板30の検出電極と同じ構成である。
【0074】
ただし、この第2の実施の形態では前記第2の基準電極63と前記第1の固定電極64および第2の固定電極65との間に、第3の固定電極66および第4の固定電極67が、前記中心を通るとともに前記第1の仮想線と直交する第2の仮想線であるX1軸に対して線対称の位置に設けられている点において異なっている。なお、上記各電極は誘電フィルム上に形成されており、前記誘電フィルムは各電極が形成された面を固定基板60の対向面60Aに向けた状態で固定されている点は上記第1の実施の形態と同じである。
【0075】
前記回転基板50の対向面50Aと固定基板60の対向面60Aを対向させた状態で前記回転検出装置10に組み込むとともに、固定基板60のX1軸に回転基板50のX2軸を一致させ、且つ固定基板60のY1軸に回転基板50のY2軸を一致させた状態に設定すると、前記固定基板60の第1,第2の基準電極62,63と回転基板50の第1,第2の対向電極52,53が対向し、これらの間に静電容量C1,C2が形成される。また前記固定基板60の第1ないし第4の固定電極64,65、66,67に対し、前記回転基板50の第1,第2の移動電極54,55が対向する。そして、前記第1の移動電極54と対向する前記第1の固定電極64の一部および第2の固定電極65の一部との間に可変容量Cv1が形成され、前記第2の移動電極55と前記第1の固定電極64の一部および第2の固定電極65の一部との間に可変容量Cv2が形成される。さらに前記第1の移動電極54と対向する第3の固定電極66との間に可変容量Cv3が形成され、前記第2の移動電極55と対向する第4の固定電極67との間に可変容量Cv4が形成される。
【0076】
等価的には、可変容量Cv1ないし可変容量Cv4が並列に接続され、これに前記静電容量C1が直列接続されたのが合成容量(第1の静電容量)Caであり、前記並列接続された可変容量Cv1ないし可変容量Cv4に前記静電容量C2が直列接続されたのが合成容量(第1の静電容量)Cbとなっている。
【0077】
第2の実施の形態では、図5に示す角度検出部40と同様の構成からなる第1の角度検出部と第2の角度検出部を有しており、前記可変容量Cv1,Cv2の第1,第2の固定電極64,65が第1の角度検出部の第1及び第2のバッファ手段にそれぞれ接続され、これらの出力が第1の差動増幅手段に入力される。また可変容量Cv3,Cv4の第3,第4の固定電極66,67が第2の角度検出部の第3及び第4バッファ手段にそれぞれ接続され、これらの出力が第2の差動増幅手段に入力される。
【0078】
なお、前記クロック信号発生手段は1つであり、前記クロック信号発生手段の出力部CK1,CK2から第1,第2の基準電極62,63に対してクロック信号S1,S2が与えられる。
【0079】
前記第2の実施の形態における前記可変容量Cv1,Cv2の関係は、上記第1の実施の形態における可変容量Cv1,Cv2と同じである。よって、第1の実施の形態同様に回転基板50に回転を与えながら前記第1,第2の基準電極62,63にクロック信号S1,S2を与えると、前記第1の差動増幅手段の出力と回転角度θとの関係は図10に一点鎖線で示すA相となる。
【0080】
また第2の実施の形態における前記可変容量Cv3,Cv4は、上記第1の実施の形態における可変容量Cv1,Cv2第1,第2の固定電極34,35を周方向に90°(1/4周期)ずらした関係にある。よって、前記第2の差動増幅手段の出力と回転角度θとの関係は前記A相から位相を90°ずらした図10に点線で示すB相のようにる。
【0081】
図11は第2の実施の形態における回転角度を検出するためのフローチャートである。また表1は前記A相を構成する第1の差動増幅手段の出力データAと前記B相を構成する第2の差動増幅手段の出力データBの関係を示している。前記表1では出力データA,Bの極性と、両者の大小関係を回転角度θ=45°の範囲ごとに示している。
【0082】
【表1】
Figure 2004061355
【0083】
第2の実施の形態の角度検出装置には図示しない演算処理手段が設けられている。前記演算処理手段は、主体をなすCPUとメモリ手段および比較手段などで構成される。前記演算処理手段は、表1に基づき図11に示すフローチャートにしたがって回転角度θの検出を行う。
【0084】
先ず、演算処理手段は、前記第1の差動増幅手段の出力データAと前記第2の差動増幅手段の出力データBを比較手段に入力し、両出力データの比較を行う(ステップ1)。このときA>Bである場合には、次のステップ2においてA>0且つB>0であるか否かを調べる。このときYである場合には、表1のVIであるので、回転角度θが45°≦θ<90°の範囲内にあることが分かる。よって、演算処理手段は前記範囲内のB相の信号に基づいて出力データBに応じた回転角度θを求めることができる(ステップ3)。
【0085】
一方、前記ステップ2でNの場合には、I、VIIまたはVIIIのいずれかであるので、回転角度θは−180°≦θ<−135°または+90°≦θ<+180°の範囲内にあることがわかる。よって、演算処理手段は前記範囲内のA相の信号に基づいて出力データAに応じた回転角度θを求めることができる(ステップ4)。
【0086】
また前記ステップ1において、A>Bでない場合(A<Bの場合)には、ステップ5に移行してA>0且つB>0であるか否かを調べる。このときYである場合には、表1のVであるので、回転角度θが0°≦θ<45°の範囲内にあることが分かる。よって、演算処理手段は前記範囲内のA相の信号に基づいて出力データAに応じた回転角度θを求めることができる(ステップ6)。
【0087】
一方、前記ステップ6でNの場合には、II、IIIまたはIVのいずれかであるので、回転角度θは−135°≦θ<0°の範囲内にあることがわかる。よって、演算処理手段は前記範囲内のB相の信号に基づいて出力データBに応じた回転角度θを求めることができる(ステップ7)。
【0088】
すなわち、−180°≦θ<−135°の区間では出力データAを採用し且つA相の信号に基づいて、−135°≦θ<0°の区間では出力データBを採用し且つB相の信号に基づいて、0°≦θ<+45°の区間では出力データAを採用し且つA相の信号に基づいて、+45°≦θ<+90°の区間では出力データBを採用し且つB相の信号に基づいて、+90°≦θ<+180°の区間では出力データAを採用し且つA相の信号に基づいて回転角度θを検出するようにすることにより、360°の範囲内で回転角度θを絶対値で検出することができる。
【0089】
よって、従来および第1の実施の形態に比較して検出可能な回転角度θの範囲を拡大することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように本発明では、外乱にょりノイズ信号をキャンセルすることにより、回転角度を高精度に検出することができる。
【0091】
また回転基板側の配線を不要にすることができるため、回転検出装置を長期間使用し続けても、前記回転基板と外部回路とを接続する線材の切断などが生じなくなる。
【0092】
さらに回転角度の検出範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転検出装置の断面図、
【図2】第1の実施に形態として回転検出装置の回転基板と固定基板の対向面を示す平面図、
【図3】固定基板に回転基板を重ねた動作状態を示し、Aは回転角度θ=0°の状態、Bは回転角度θ=αの状態、
【図4】固定基板と回転基板との間に形成される静電容量の等価回路図、
【図5】回転検出装置の角度検出部の回路構成図、
【図6】回転角度θが0°≦θ<+90°の場合のクロック信号と各部の信号との関係を示すタイミングチャート図、
【図7】回転角度θが−90°≦θ<0°の場合のクロック信号と各部の信号との関係を示すタイミングチャート図、
【図8】第1の実施の形態に示す回転検出装置における回転角度と出力との関係を示すグラフ、
【図9】第2の実施の形態として回転検出装置の回転基板と固定基板の対向面を示す平面図、
【図10】第2の実施の形態に示す回転検出装置における回転角度と出力との関係を示すグラフ、
【図11】第2の実施の形態における回転角度を検出するためのフローチャート、
【図12】従来の回転検出装置の構造を示す断面図、
【図13】回転検出装置の動作を示すための回転基板と固定基板を示し、Aは電極の配置を示す平面図、Bは回転角度が0°の状態を示す平面図、Cは回転角度が90°の状態を示す平面図、
【図14】回転検出装置の検出部の等価回路図、
【符号の説明】
10 回転検出装置
20,50 回転基板
21 誘電フィルム
22,52 第1の対向電極
23,53 第2の対向電極
24,54 第1の移動電極
25,55 第2の移動電極
26,27,56,57 接続部
30,60 固定基板
31 誘電フィルム
32,62 第1の基準電極
33,63 第2の基準電極
34,64 第1の固定電極
35,65 第2の固定電極
66 第3の固定電極
67 第4の固定電極
40 回転検出部
41 クロック信号発生手段
42,43 バッファ手段
44 差動増幅手段
45 ピーク検出手段
C1,C2 静電容量
Cv1,Cv2,Cv3,Cv4 可変容量
Ca 合成容量(第1の静電容量)
Cb 合成容量(第2の静電容量)

Claims (5)

  1. 第1及び第2の固定電極が設けられた固定基板と、前記第1及び第2の固定電極に対向する第1及び第2の移動電極を有するとともに前記固定基板に対し回転自在に設けられた回転基板とを備えた回転検出装置において、
    前記第1及び第2の固定電極と第1及び第2の移動電極との間には前記回転基板の回転角度に応じて変化する第1及び第2の静電容量が形成されるものであり、
    前記第1及び第2の静電容量の入力に180度位相の異なるクロック信号を与えるクロック信号発生手段と、前記第1及び第2の静電容量からの前記クロック信号に応じた出力信号を検出する第1及び第2のバッファ手段と、前記第1のバッファ手段の出力信号と第2のバッファ手段の出力信号との差信号を検出する差動増幅手段と、前記一方のクロック信号の立ち上がり又は立ち下りエッジのタイミングで前記差動増幅手段の差信号のピーク値を検出するピーク検出手段と、が設けられていることを特徴とする回転検出装置。
  2. 前記第1及び第2の静電容量は、前記回転基板の回転角度に応じ、前記第1の固定電極と第1及び第2の移動電極との間の対向面積と、前記第2の固定電極と第1及び第2の移動電極との間の対向面積とが等しく変化することで形成されるものである請求項1記載の回転検出装置。
  3. 基準電極および固定電極が設けられた固定基板と、前記固定基板に対し回転自在に設けられるとともに前記基準電極に対向する対向電極および前記固定電極に対向する移動電極とが設けられた回転基板と、前記回転基板の回転角度を検出する角度検出部と、を備えた回転検出装置において、
    前記固定基板と回転基板の間では、前記回転基板が回転したときに、前記基準電極と対向電極との間に一定の静電容量が形成され、前記固定電極と前記移動電極との対向面積の大きさに応じて変化する可変容量が形成されるものであり、
    前記固定基板では前記基準電極と固定電極を介して前記角度検出部に接続されるとともに、前記回転基板には前記対向電極と移動電極を電気的に接続することにより前記静電容量と可変容量との合成容量を形成する接続部が設けられていることを特徴とする回転検出装置。
  4. 外周側に環状に形成された第1及び第2の対向電極と、その内周側で前記回転基板の中心を通る仮想線に対し線対称の位置に形成された第1および第2の移動電極とが設けられた回転基板と、
    前記固定基板に対し回転自在に設けられるとともに、外周側において前記対向電極に対向する環状に形成された第1及び第2の固定電極と、その内周側で前記第1及び第2の移動電極に対向し且つ前記固定基板の中心を通る第1の仮想線に対して線対称の位置に設けられた第1及び第2の固定電極と、前記第1及び第2の移動電極に対向し且つ前記中心を通り前記第1の仮想線に交叉する第2の仮想線に対して線対称の位置に設けられた第3及び第4の固定電極とが設けられた固定基板と、
    前記第1及び第2の移動電極と前記第1及び第2の固定電極との間に形成される静電容量、および前記第1及び第2の移動電極と前記第3及び第4の固定電極との間に形成される静電容量に対し所定のクロック信号を与えるとともに前記クロック信号に応じて出力される信号の検出を行う角度検出部と、前記角度検出部から出力された信号を処理して回転角度を検出する演算処理手段と、を備えていることを特徴とする回転検出装置。
  5. 固定基板と、前記固定基板に対向するとともに回転自在に設けられた回転基板とを備えた回転検出装置において、
    前記固定基板と回転基板の少なくともいずれか一方の対向面には、表面に所定の形状からなる電極が形成された誘電フィルムが、前記電極が形成された表面を前記対向面に向けた状態で固定されていることを特徴とする回転検出装置。
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