JP2004061302A - 熱伝導率計測装置及びそれに用いる熱特性測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体の試料の特別な加工を不要にすることができるとともに、試料の熱伝導率を容易に測定することができる熱伝導率測定装置を提供する。
【解決手段】外側鋼板11の内側方に内側鋼板13を配置して第1容器K1を構成する。外側鋼板11の外周面に第1温度計15を上下方向に三箇所に配設する。内側鋼板13の外周に第2温度計16を三箇所に配設する。外側鋼板11と内側鋼板13の間に形成された試料収容室23に試料24を収容する。外側鋼板11の外側に形成した第2容器K2の熱源収容室27に熱源としての温湯を収容する。第1温度計15及び第2温度計16の測定データを熱伝導率演算装置に入力して、その温度勾配から熱伝導率を演算する。
【選択図】 図1
【解決手段】外側鋼板11の内側方に内側鋼板13を配置して第1容器K1を構成する。外側鋼板11の外周面に第1温度計15を上下方向に三箇所に配設する。内側鋼板13の外周に第2温度計16を三箇所に配設する。外側鋼板11と内側鋼板13の間に形成された試料収容室23に試料24を収容する。外側鋼板11の外側に形成した第2容器K2の熱源収容室27に熱源としての温湯を収容する。第1温度計15及び第2温度計16の測定データを熱伝導率演算装置に入力して、その温度勾配から熱伝導率を演算する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種材料の熱伝導率を容易に計測することができる熱伝導率計測装置及びそれに用いる熱特性測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート、金属材料あるいは合成樹脂や合成ゴム等の熱伝導率を測定する方法として熱線加熱法が提案されている。この熱線加熱法は円筒試料の中心に細線を埋め込み、ステップ状に加熱したときの温度応答から熱伝導率を求める方法である。この場合、細線の温度応答は加熱時間の対数に対して直線となり、その勾配と発熱量から熱伝導率が算出される。この方法によれば熱伝導率が直接求められるのでよく用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の測定方法は、流体や断熱材にしばしば適用される。しかし、固体の試料に対して広い適用性があるが、試料に細線を埋め込むという加工をしなければならないという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、固体の試料の特別な加工を不要にすることができる熱伝導率計測装置及びそれに用いる熱特性測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、試料を収容する第1容器と、熱源を収容する第2容器と、前記第2容器内の熱源の温度を測定するための第1温度計と、前記第1容器内の試料の熱源と反対側の側面の温度を測定するための第2温度計と、前記第1温度計及び第2温度計の計測信号に基づいて熱伝導率を演算する熱伝導率演算装置とを備えたことを要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第1容器及び第2容器はそれぞれ筒状に形成され、第2容器は前記第1容器の外側方又は内側方に同心状に配設されていることを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記第1容器の底部には断熱板が敷設され、第1容器の上端開口部には断熱材よりなる蓋板が係合されていることを要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記第1温度計及び第2温度計は、上下方向に複数箇所に設けられていることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項において、前記第1容器及び第2容器は、ともに円筒状に形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記第1容器は試料の外側壁面及び内側壁面を挟むように鋼板、樹脂あるいはゴム等の板材により形成され、前記第1温度計及び第2温度計は両板材の近傍にそれぞれ配置されていることを要旨とする。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱伝導率計測装置に用いる熱特性測定装置において、試料を収容する第1容器と、熱源を収容する第2容器と、前記第2容器内の熱源の温度を測定するための第1温度計と、前記第1容器内の試料の熱源と反対側の側面の温度を測定するための第2温度計とを備えたことを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した熱伝導率計測装置の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0012】
図1に示すようにステンレススチール(鋼板)よりなる外側鋼板11は有底円筒状に形成されている。前記外側鋼板11の底部には発泡スチロール製の断熱板12が水平に配設されている。前記外側鋼板11の内側方には、同じくステンレススチール(鋼板)製の円筒状をなす内側鋼板13が外側鋼板11と同心状に配設されている。この実施形態では前記外側鋼板11と内側鋼板13により第1容器K1が構成されている。
【0013】
前記外側鋼板11の上端開口部には発泡スチロール製の蓋板14が嵌合されている。前記外側鋼板11の外周面には、上下方向に所定間隔をおいて複数(この実施形態では三箇所)に第1温度計15が配設されている。前記内側鋼板13の外周壁面には前記第1温度計15と対応するように、複数(この実施形態では三箇所)の第2温度計16が配設されている。
【0014】
前記内側鋼板13の内部空間21の内周面には断熱材よりなる保護層22が全周に亘って装着され、第2温度計16が大気温度の影響を受けないように遮蔽している。
【0015】
外側鋼板11と内側鋼板13との間には被測定材料(試料24)を収容する厚肉円筒状の試料収容室23が形成され、この試料収容室23に熱伝導率を計測しようとする例えばコンクリート、軽量ポーラスコンクリート、砕石ポーラスコンクリート或いはゴムチップコンクリート等の試料24を収容するようになっている。外側鋼板11と内側鋼板13によって試料24の外側壁面及び内側壁面が挟まれるようになっている。
【0016】
前記外側鋼板11の外側方には有底円筒状の貯水壁26が配設されている。この実施形態では前記外側鋼板11と貯水壁26により熱源を収容するための第2容器K2が構成されている。この第2容器K2の内部に形成された熱源収容室27に例えば熱源として温湯28が収容されるようになっている。
【0017】
前記熱源収容室27内には温湯28の温度をほぼ一定に保持するための加熱手段としての電気ヒータ29が配設されている。
前記第1温度計15及び第2温度計16には測定された温度データに基づいて、熱伝導率を解析演算するための熱伝導率演算装置30が接続されている。この熱伝導率演算装置30はコンピュータを備え、ニ次元の非定常熱伝導解析を行うように構成されている。
【0018】
前記外側鋼板11の直径寸法は図1に示すように280mmに設定されている。前記内側鋼板13の直径寸法は100mm、高さ寸法は250mmに設定されている。外側鋼板11及び内側鋼板13の肉厚寸法はそれぞれ2mmに設定されている。前記断熱板12及び蓋板14の厚さ寸法はそれぞれ50mmに設定されている。さらに、三箇所に配置した第1温度計15は前記外側鋼板11の上端縁から25mm、75mm、75mm、25mmの間隔で配設されている。第2温度計16も第1温度計15と同様の間隔で配設されている。
【0019】
前記のように構成した熱伝導率計測装置を用いて、各種材料の熱特性を測定し、この熱特性に基づいて熱伝導率を算定する方法を説明する。
最初に、前記試料収容室23に肉厚円筒状に形成した試料24を収容する。次に、第2容器K2の内部に形成された熱源収容室27に34℃に加熱された熱源としての温湯28を注入する。この温湯28の温度がほぼ34℃になるように熱源収容室27内に配設された電気ヒータ29が第1温度計15からの検出温度に基づいて制御される。その後、外側鋼板11の上端開口部を蓋板14によって閉鎖し、第1温度計15及び第2温度計16によって、温湯28の温度、外側鋼板11及び内側鋼板13の温度をそれぞれ計測する。
【0020】
以上の計測作業によって得られた結果を図3〜図5に示す。
図3は横軸に時間、縦軸に温度をとり、(イ)水温の変化と、試料24が(ロ)普通コンクリート、(ハ)砕石ポーラスコンクリート、(ニ)ゴムチップコンクリート、(ホ)軽量ポーラスコンクリートの第2温度計16による計測結果を示す。又、図4は砕石ポーラスコンクリートに関する時間と温度の実測と解析結果を示す。図5は軽量ポーラスコンクリートに関する時間と温度の実測と解析結果を示す。
【0021】
図6は本発明の測定装置以外の測定方法で計測された普通コンクリート、砕石ポーラスコンクリート、軽量ポーラスコンクリート、ゴムチップコンクリート及び鋼板の熱伝導率(kcal/mms℃)、密度(g/mm3 )及び比熱(kcal/g℃)のデータを示す。このデータから明らかなように断熱効果が普通コンクリート、砕石ポーラスコンクリート、軽量ポーラスコンクリートの順序に優れている。
【0022】
砕石コンクリートに関する図4のグラフにおいて、(イ)は実際の水温を示し、(ロ)は外側鋼板11の第1温度計15による実際の温度変化を示すグラフである。又、(ハ)は図6に示す砕石コンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30により二次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ロ)外側鋼板11の温度変化のグラフと、(ハ)解析外側鋼板の温度変化のグラフとは、ほぼ一致することが判った。
【0023】
又、(ニ)は内側鋼板13の第2温度計16による実際の温度変化を示すグラフである。(ホ)は図6に示す砕石ポーラスコンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30によりニ次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ニ)内側鋼板13の温度変化のグラフと、(ホ)解析内側鋼板の温度変化のグラフとが、ほぼ一致することも判った。
【0024】
軽量ポーラスコンクリートに関する図5のグラフにおいて、(イ)は実際の水温を示し、(ロ)は外側鋼板11の第1温度計15による実際の温度変化を示すグラフである。又、(ハ)は図6に示す軽量ポーラスコンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30により二次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ロ)外側鋼板11の温度変化のグラフと、(ハ)解析外側鋼板の温度変化のグラフとは、ほぼ一致することが判った。
【0025】
又、(ニ)は内側鋼板13の第2温度計16による実際の温度変化を示すグラフである。(ホ)は図6に示す軽量ポーラスコンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30によりニ次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ニ)内側鋼板13の温度変化のグラフと、(ホ)解析内側鋼板の温度変化のグラフとが、ほぼ一致することも判った。
【0026】
図4と図5を比較した場合には、軽量ポーラスコンクリートの外側鋼板11の温度曲線が、砕石ポーラスコンクリートの温度曲線よりも緩やかである。このため、軽量ポーラスコンクリートの断熱特性が砕石ポーラスコンクリートの断熱特性よりも優れていることが判る。このことから、ポーラスコンクリートの熱特性は空隙の量よりもむしろ使用骨材の特性に依存していると考えられる。
【0027】
上記実施形態の熱伝導率計測装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、外側鋼板11と内側鋼板13の間に試料24の試料収容室23を設け、外側鋼板11の外周面に第1温度計15を配設し、内側鋼板13の外周面に第2温度計16を配設した。又、外側鋼板11及び貯水壁26を同心状に配設し、第2容器K2の内部に熱源収容室27を設けた。さらに、第1温度計15及び第2温度計16からの測定温度データを熱伝導率演算装置30に入力して熱伝導率を演算するようにした。このため、試料24の熱伝導率を容易に測定することができる。又、試料24の加工作業も肉厚円筒状に成形するのみで済むため、加工が容易である。
【0028】
(2)上記実施形態では、外側鋼板11及び内側鋼板13を同心円筒状に配置した。このため、温湯28からの熱の試料24への伝達が放射方向に均一に行われ、試料収容室23内の試料24の温度勾配がどの部位も均一になる。従って、第1温度計15及び第2温度計16の配置位置を円周方向のどの部位においても適正に配置することができ、温度勾配を精度良く測定することができる。
【0029】
(3)上記実施形態では、第1温度計15及び第2温度計16を上下方向に複数段に設けたので、これらの平均値を基に熱伝導率を演算し、測定誤差を抑制することができる。
【0030】
(4)上記実施形態では、内側鋼板13の内周に断熱材よりなる保護層22を設けたので、第2温度計16の測定温度が外部環境の影響を受けず、温度の測定精度を向上することができる。
【0031】
(5)上記実施形態では、外側鋼板11及び内側鋼板13を共に鋼板により構成したので、鋼板の間に例えばポーラスコンクリートを充填した貯水槽の側壁構造材料の熱伝導率を直接的に測定することができる。
【0032】
(6)上記実施形態では、図3において、例えば40000secで内側鋼板13の第2温度計16の検出温度が水温(例えば34℃)になるように貯水タンクの側壁構造材料の厚さ寸法を設定する際に、その設定作業を測定データに基づいて容易に行うことができる。すなわち、測定装置の試料24の厚さ寸法は前述したように例えば90mmに設定されている。この条件の測定データが図3に示すものであるとすると、20000secから40000secにしたい場合には、試料24の厚さ寸法は90mm×2=180mmに設定すればよいことになる。
【0033】
(7)上記実施形態では、図6に示す各種の試料の熱伝導率と、実施形態の装置により計測した熱伝導率との相違が非常に小さく、測定精度が高いことが判った。従って、これらのデータを多数収集しておき、このデータに基づいて側壁構造材の種類及び厚さ寸法の最適な設計を行うことができる。
【0034】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 外側鋼板11、内側鋼板13及び貯水壁26の形状を、三角筒状、四角筒状、五画筒状あるいはそれ以上の多角筒状に形成してもよい。
【0035】
○ 第1温度計15及び第2温度計16をそれぞれ1,2個又は4個以上配設してもよい。
○ 内側鋼板13を第2容器とし、第2温度計16の位置に第1温度計15を配設し、第1温度計15の位置に第2温度計16を配置してもよい。
【0036】
○ 外側鋼板11及び内側鋼板13の材料を鋼板に代えて、銅、鉄等の金属板材、あるいは合成樹脂やゴム、セラミック等の板材により形成してもよい。
○ 前記第2容器K2の熱源収容室27に湯を入れないで、電気ヒータ29のみを収容するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明は、固体の試料の特別な加工を不要にすることができるとともに、試料の熱伝導率を容易に測定することができる。
【0038】
請求項7に記載の発明は、熱伝導率を演算する温度データを容易に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱伝導率測定装置を示す略体斜視図。
【図2】熱伝導率測定装置の部分拡大断面図。
【図3】各種の試料の時間と温度との関係を示すグラフ。
【図4】砕石ポーラスコンクリートの時間と温度との関係を示すグラフ。
【図5】軽量ポーラスコンクリートの時間と温度との関係を示すグラフ。
【図6】各種材料の熱伝導率、密度及び比熱を示す表。
【符号の説明】
K1…第1容器、K2…第2容器、12…断熱板、14…蓋板、15…第1温度計、16…第2温度計、24…試料、30…熱伝導率演算装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種材料の熱伝導率を容易に計測することができる熱伝導率計測装置及びそれに用いる熱特性測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート、金属材料あるいは合成樹脂や合成ゴム等の熱伝導率を測定する方法として熱線加熱法が提案されている。この熱線加熱法は円筒試料の中心に細線を埋め込み、ステップ状に加熱したときの温度応答から熱伝導率を求める方法である。この場合、細線の温度応答は加熱時間の対数に対して直線となり、その勾配と発熱量から熱伝導率が算出される。この方法によれば熱伝導率が直接求められるのでよく用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の測定方法は、流体や断熱材にしばしば適用される。しかし、固体の試料に対して広い適用性があるが、試料に細線を埋め込むという加工をしなければならないという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、固体の試料の特別な加工を不要にすることができる熱伝導率計測装置及びそれに用いる熱特性測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、試料を収容する第1容器と、熱源を収容する第2容器と、前記第2容器内の熱源の温度を測定するための第1温度計と、前記第1容器内の試料の熱源と反対側の側面の温度を測定するための第2温度計と、前記第1温度計及び第2温度計の計測信号に基づいて熱伝導率を演算する熱伝導率演算装置とを備えたことを要旨とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第1容器及び第2容器はそれぞれ筒状に形成され、第2容器は前記第1容器の外側方又は内側方に同心状に配設されていることを要旨とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記第1容器の底部には断熱板が敷設され、第1容器の上端開口部には断熱材よりなる蓋板が係合されていることを要旨とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記第1温度計及び第2温度計は、上下方向に複数箇所に設けられていることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項において、前記第1容器及び第2容器は、ともに円筒状に形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項において、前記第1容器は試料の外側壁面及び内側壁面を挟むように鋼板、樹脂あるいはゴム等の板材により形成され、前記第1温度計及び第2温度計は両板材の近傍にそれぞれ配置されていることを要旨とする。
【0010】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱伝導率計測装置に用いる熱特性測定装置において、試料を収容する第1容器と、熱源を収容する第2容器と、前記第2容器内の熱源の温度を測定するための第1温度計と、前記第1容器内の試料の熱源と反対側の側面の温度を測定するための第2温度計とを備えたことを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した熱伝導率計測装置の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0012】
図1に示すようにステンレススチール(鋼板)よりなる外側鋼板11は有底円筒状に形成されている。前記外側鋼板11の底部には発泡スチロール製の断熱板12が水平に配設されている。前記外側鋼板11の内側方には、同じくステンレススチール(鋼板)製の円筒状をなす内側鋼板13が外側鋼板11と同心状に配設されている。この実施形態では前記外側鋼板11と内側鋼板13により第1容器K1が構成されている。
【0013】
前記外側鋼板11の上端開口部には発泡スチロール製の蓋板14が嵌合されている。前記外側鋼板11の外周面には、上下方向に所定間隔をおいて複数(この実施形態では三箇所)に第1温度計15が配設されている。前記内側鋼板13の外周壁面には前記第1温度計15と対応するように、複数(この実施形態では三箇所)の第2温度計16が配設されている。
【0014】
前記内側鋼板13の内部空間21の内周面には断熱材よりなる保護層22が全周に亘って装着され、第2温度計16が大気温度の影響を受けないように遮蔽している。
【0015】
外側鋼板11と内側鋼板13との間には被測定材料(試料24)を収容する厚肉円筒状の試料収容室23が形成され、この試料収容室23に熱伝導率を計測しようとする例えばコンクリート、軽量ポーラスコンクリート、砕石ポーラスコンクリート或いはゴムチップコンクリート等の試料24を収容するようになっている。外側鋼板11と内側鋼板13によって試料24の外側壁面及び内側壁面が挟まれるようになっている。
【0016】
前記外側鋼板11の外側方には有底円筒状の貯水壁26が配設されている。この実施形態では前記外側鋼板11と貯水壁26により熱源を収容するための第2容器K2が構成されている。この第2容器K2の内部に形成された熱源収容室27に例えば熱源として温湯28が収容されるようになっている。
【0017】
前記熱源収容室27内には温湯28の温度をほぼ一定に保持するための加熱手段としての電気ヒータ29が配設されている。
前記第1温度計15及び第2温度計16には測定された温度データに基づいて、熱伝導率を解析演算するための熱伝導率演算装置30が接続されている。この熱伝導率演算装置30はコンピュータを備え、ニ次元の非定常熱伝導解析を行うように構成されている。
【0018】
前記外側鋼板11の直径寸法は図1に示すように280mmに設定されている。前記内側鋼板13の直径寸法は100mm、高さ寸法は250mmに設定されている。外側鋼板11及び内側鋼板13の肉厚寸法はそれぞれ2mmに設定されている。前記断熱板12及び蓋板14の厚さ寸法はそれぞれ50mmに設定されている。さらに、三箇所に配置した第1温度計15は前記外側鋼板11の上端縁から25mm、75mm、75mm、25mmの間隔で配設されている。第2温度計16も第1温度計15と同様の間隔で配設されている。
【0019】
前記のように構成した熱伝導率計測装置を用いて、各種材料の熱特性を測定し、この熱特性に基づいて熱伝導率を算定する方法を説明する。
最初に、前記試料収容室23に肉厚円筒状に形成した試料24を収容する。次に、第2容器K2の内部に形成された熱源収容室27に34℃に加熱された熱源としての温湯28を注入する。この温湯28の温度がほぼ34℃になるように熱源収容室27内に配設された電気ヒータ29が第1温度計15からの検出温度に基づいて制御される。その後、外側鋼板11の上端開口部を蓋板14によって閉鎖し、第1温度計15及び第2温度計16によって、温湯28の温度、外側鋼板11及び内側鋼板13の温度をそれぞれ計測する。
【0020】
以上の計測作業によって得られた結果を図3〜図5に示す。
図3は横軸に時間、縦軸に温度をとり、(イ)水温の変化と、試料24が(ロ)普通コンクリート、(ハ)砕石ポーラスコンクリート、(ニ)ゴムチップコンクリート、(ホ)軽量ポーラスコンクリートの第2温度計16による計測結果を示す。又、図4は砕石ポーラスコンクリートに関する時間と温度の実測と解析結果を示す。図5は軽量ポーラスコンクリートに関する時間と温度の実測と解析結果を示す。
【0021】
図6は本発明の測定装置以外の測定方法で計測された普通コンクリート、砕石ポーラスコンクリート、軽量ポーラスコンクリート、ゴムチップコンクリート及び鋼板の熱伝導率(kcal/mms℃)、密度(g/mm3 )及び比熱(kcal/g℃)のデータを示す。このデータから明らかなように断熱効果が普通コンクリート、砕石ポーラスコンクリート、軽量ポーラスコンクリートの順序に優れている。
【0022】
砕石コンクリートに関する図4のグラフにおいて、(イ)は実際の水温を示し、(ロ)は外側鋼板11の第1温度計15による実際の温度変化を示すグラフである。又、(ハ)は図6に示す砕石コンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30により二次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ロ)外側鋼板11の温度変化のグラフと、(ハ)解析外側鋼板の温度変化のグラフとは、ほぼ一致することが判った。
【0023】
又、(ニ)は内側鋼板13の第2温度計16による実際の温度変化を示すグラフである。(ホ)は図6に示す砕石ポーラスコンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30によりニ次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ニ)内側鋼板13の温度変化のグラフと、(ホ)解析内側鋼板の温度変化のグラフとが、ほぼ一致することも判った。
【0024】
軽量ポーラスコンクリートに関する図5のグラフにおいて、(イ)は実際の水温を示し、(ロ)は外側鋼板11の第1温度計15による実際の温度変化を示すグラフである。又、(ハ)は図6に示す軽量ポーラスコンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30により二次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ロ)外側鋼板11の温度変化のグラフと、(ハ)解析外側鋼板の温度変化のグラフとは、ほぼ一致することが判った。
【0025】
又、(ニ)は内側鋼板13の第2温度計16による実際の温度変化を示すグラフである。(ホ)は図6に示す軽量ポーラスコンクリートの熱伝導率、密度及び比熱等の三つのデータに基づいて熱伝導率演算装置30によりニ次元の非定常熱伝導解析を行った結果を表すグラフである。(ニ)内側鋼板13の温度変化のグラフと、(ホ)解析内側鋼板の温度変化のグラフとが、ほぼ一致することも判った。
【0026】
図4と図5を比較した場合には、軽量ポーラスコンクリートの外側鋼板11の温度曲線が、砕石ポーラスコンクリートの温度曲線よりも緩やかである。このため、軽量ポーラスコンクリートの断熱特性が砕石ポーラスコンクリートの断熱特性よりも優れていることが判る。このことから、ポーラスコンクリートの熱特性は空隙の量よりもむしろ使用骨材の特性に依存していると考えられる。
【0027】
上記実施形態の熱伝導率計測装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、外側鋼板11と内側鋼板13の間に試料24の試料収容室23を設け、外側鋼板11の外周面に第1温度計15を配設し、内側鋼板13の外周面に第2温度計16を配設した。又、外側鋼板11及び貯水壁26を同心状に配設し、第2容器K2の内部に熱源収容室27を設けた。さらに、第1温度計15及び第2温度計16からの測定温度データを熱伝導率演算装置30に入力して熱伝導率を演算するようにした。このため、試料24の熱伝導率を容易に測定することができる。又、試料24の加工作業も肉厚円筒状に成形するのみで済むため、加工が容易である。
【0028】
(2)上記実施形態では、外側鋼板11及び内側鋼板13を同心円筒状に配置した。このため、温湯28からの熱の試料24への伝達が放射方向に均一に行われ、試料収容室23内の試料24の温度勾配がどの部位も均一になる。従って、第1温度計15及び第2温度計16の配置位置を円周方向のどの部位においても適正に配置することができ、温度勾配を精度良く測定することができる。
【0029】
(3)上記実施形態では、第1温度計15及び第2温度計16を上下方向に複数段に設けたので、これらの平均値を基に熱伝導率を演算し、測定誤差を抑制することができる。
【0030】
(4)上記実施形態では、内側鋼板13の内周に断熱材よりなる保護層22を設けたので、第2温度計16の測定温度が外部環境の影響を受けず、温度の測定精度を向上することができる。
【0031】
(5)上記実施形態では、外側鋼板11及び内側鋼板13を共に鋼板により構成したので、鋼板の間に例えばポーラスコンクリートを充填した貯水槽の側壁構造材料の熱伝導率を直接的に測定することができる。
【0032】
(6)上記実施形態では、図3において、例えば40000secで内側鋼板13の第2温度計16の検出温度が水温(例えば34℃)になるように貯水タンクの側壁構造材料の厚さ寸法を設定する際に、その設定作業を測定データに基づいて容易に行うことができる。すなわち、測定装置の試料24の厚さ寸法は前述したように例えば90mmに設定されている。この条件の測定データが図3に示すものであるとすると、20000secから40000secにしたい場合には、試料24の厚さ寸法は90mm×2=180mmに設定すればよいことになる。
【0033】
(7)上記実施形態では、図6に示す各種の試料の熱伝導率と、実施形態の装置により計測した熱伝導率との相違が非常に小さく、測定精度が高いことが判った。従って、これらのデータを多数収集しておき、このデータに基づいて側壁構造材の種類及び厚さ寸法の最適な設計を行うことができる。
【0034】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 外側鋼板11、内側鋼板13及び貯水壁26の形状を、三角筒状、四角筒状、五画筒状あるいはそれ以上の多角筒状に形成してもよい。
【0035】
○ 第1温度計15及び第2温度計16をそれぞれ1,2個又は4個以上配設してもよい。
○ 内側鋼板13を第2容器とし、第2温度計16の位置に第1温度計15を配設し、第1温度計15の位置に第2温度計16を配置してもよい。
【0036】
○ 外側鋼板11及び内側鋼板13の材料を鋼板に代えて、銅、鉄等の金属板材、あるいは合成樹脂やゴム、セラミック等の板材により形成してもよい。
○ 前記第2容器K2の熱源収容室27に湯を入れないで、電気ヒータ29のみを収容するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明は、固体の試料の特別な加工を不要にすることができるとともに、試料の熱伝導率を容易に測定することができる。
【0038】
請求項7に記載の発明は、熱伝導率を演算する温度データを容易に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の熱伝導率測定装置を示す略体斜視図。
【図2】熱伝導率測定装置の部分拡大断面図。
【図3】各種の試料の時間と温度との関係を示すグラフ。
【図4】砕石ポーラスコンクリートの時間と温度との関係を示すグラフ。
【図5】軽量ポーラスコンクリートの時間と温度との関係を示すグラフ。
【図6】各種材料の熱伝導率、密度及び比熱を示す表。
【符号の説明】
K1…第1容器、K2…第2容器、12…断熱板、14…蓋板、15…第1温度計、16…第2温度計、24…試料、30…熱伝導率演算装置。
Claims (7)
- 試料を収容する第1容器と、
熱源を収容する第2容器と、
前記第2容器内の熱源の温度を測定するための第1温度計と、
前記第1容器内の試料の熱源と反対側の側面の温度を測定するための第2温度計と、
前記第1温度計及び第2温度計の計測信号に基づいて熱伝導率を演算する熱伝導率演算装置と
を備えた熱伝導率計測装置。 - 請求項1において、前記第1容器及び第2容器はそれぞれ筒状に形成され、第2容器は前記第1容器の外側方又は内側方に同心状に配設されている熱伝導率計測装置。
- 請求項2において、前記第1容器の底部には断熱板が敷設され、第1容器の上端開口部には断熱材よりなる蓋板が係合されている熱伝導率計測装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、前記第1温度計及び第2温度計は、上下方向に複数箇所に設けられている熱伝導率計測装置。
- 請求項2〜4のいずれか一項において、前記第1容器及び第2容器は、ともに円筒状に形成されている熱伝導率計測装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項において、前記第1容器は試料の外側壁面及び内側壁面を挟むように板材により形成され、前記第1温度計及び第2温度計は両板材の近傍にそれぞれ配置されている熱伝導率計測装置。
- 試料を収容する第1容器と、
熱源を収容する第2容器と、
前記第2容器内の熱源の温度を測定するための第1温度計と、
前記第1容器内の試料の熱源と反対側の側面の温度を測定するための第2温度計と
を備えた請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱伝導率計測装置に用いる熱特性測定装置。
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