JP2004060297A

JP2004060297A - Road surface sign body construction method and temporary road surface sign body sheet used therefor

Info

Publication number: JP2004060297A
Application number: JP2002220723A
Authority: JP
Inventors: Hisashi Naito; 内藤　尚志; Yoshiro Tanaka; 田中　義朗
Original assignee: Sekisui Plastics Co Ltd
Current assignee: Sekisui Kasei Co Ltd
Priority date: 2002-07-30
Filing date: 2002-07-30
Publication date: 2004-02-26
Anticipated expiration: 2022-07-30
Also published as: JP3805288B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To disclose an easily installable temporary road surface sign body causing no obstacle to the passing of a vehicle and a pedestrian while enduring long time use after installation, and a novel road surface sign body construction method using this sign body. <P>SOLUTION: This temporary road surface sign body sheet 10 is made by laminating a polystyrene resin foam sheet 20, an adhesive layer 30 and a separation sheet in this order. This sheet is stuck to a road surface 50, and is formed as the temporary road surface sign body. In the permanent construction work, a solvent S is poured on the stuck temporary road surface sign body, forming a gel-like melting object 80, and paint 60 is applied thereabove, forming a permanent road surface sign body. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は路面標示体施工方法、およびそれに用いる仮設路面標示体用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
道路面には、車線境界線、車道中央線（センターライン）、車道外側線などの区画線、あるいは横断歩道を区画する区画線、など種々の路面標示体が施される。従来、路面標示体を施工する場合、路面上に直接塗料を用いて描かれる場合もあるが、多くの場合、作業者があらかじめ標点として路面上に白色のテープを貼り付けたり、略式の塗料を塗ってその位置を明示し、走行する自動車のタイヤで擦られたり降雨があっても、しばらくは標点が消えないようにしておいて、即日または後日、その上に路面標示を塗装していた。特に、新たにアスファルト舗装がなされた路面の場合、舗装後、短時間で車両の通行は可能となるが、舗装直後のアスファルトと塗料との付着力が充分でないことから、何らかの手段で仮設の路面標示体（例えば、仮設のセンターライン）が設置され、数日程度経過した後に、本設のセンターラインの塗装施工が行われる。
【０００３】
しかし、これらの従来の標点は、テープの場合は塗装前には剥がす作業が必要であり、略式塗装の場合も作業者の手作業であるために必然的に小さな標点となっており、特に、後日の塗装となった場合には、車の運転者や歩行者にとっては非常に見にくく、路面標示体としての機能を喪失しがちである。
【０００４】
そのようなことから、登録実用新案第３０４３５３８号公報には、柔軟性を有するプラスチックまたはゴムで成形された標示具本体と基部とを断面Ｌ字状に連結して形成した道路区画用標示具が記載されており、基部に接着剤を塗布して車道中央線などの区画線の予定位置に貼着させ、仮の区画線として使用するようにしている。
【０００５】
また、特開平５−９８６０８号公報には、本明細書の図３に示した図に基づいて従来の道路中央線などの路面への塗装方法を説明するとともに、そこにおいて、標点Ｐを路面に描く作業は容易でないことから、標点Ｐに代えて、レーザー光により車道に横線を描き、その始点と道路の側端との距離を電子カメラの画素数で計測し、この画素数の大小を表示器に標示して作業者の運転を指導するようにした道路区画予定線指示装置を開示している。
【０００６】
なお、特開平５−９８６０８号公報の記載に従えば、図３において、１は作業車であり、塗料溶融釜２で溶融した塗料を塗装機３から所定幅で流出させ、作業車の緩速走行と共に所定の厚さで塗料を路面に塗装している。図で、５は走行誘導棒であり、先端に指示片６を垂下させている。この指示片６は、誘導棒５の先端直下の路面の塗装すべき位置を作業車の運転手に示すものである。また、７は掃除具、８は塗料の付着をよくするため予め接着剤を塗布する接着剤噴出機である。この作業車１により道路中央線などの区画線塗装を行うには、区画線を塗装すべき線（区画予定線）の上に５ｍ程度の間隔で標点Ｐを描き、指示片６でこの標点Ｐをたどりながら作業車を緩速で運転しつつ、塗装機３や接着剤噴出機８を作動させて区画線を描く。これにより各標点Ｐを連ねた連続または断続する区画線が路面標示体として描かれる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
登録実用新案第３０４３５３８号公報に記載されるように道路区画用標示具を用いる場合にも、その基部に塗布した接着剤を介して道路の区画線の予定位置に貼着した標示具を、本来の区画線を塗装する際には路面から剥がして撤去する作業が必要であり、撤去作業に多大な労力を要するという問題がある。また、立体物であることから、障害物となることも起こり得る。
【０００８】
一方、特開平５−９８６０８号公報に記載されるような道路区画予定線指示装置を用いることにより、標点のような仮設標示体を設置する作業からは開放される。しかし、本設の道路標示体を塗装する前に長い時間路面を放置しておくことが求められるような路面状況においては、結局、その期間何らかの仮設路面標示体を設置する必要がある。
【０００９】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、必要なときに容易に仮設の路面標示体を設置でき、また、設置した仮設路面標示体は長時間の使用に耐えながら障害物となることもなく、かつ、本設の路面標示体を塗装するときには、設置した仮設の路面標示体を除去することなく、その上から容易に本設路面標示体の塗装を行うことができるようにした、新規な路面標示体施工方法およびそれに用いる仮設路面標示体用シートを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明による路面標示体施工方法は、ポリスチレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を６０重量％以上含む樹脂からなる発泡樹脂シートを路面上に貼着して仮設路面標示体を形成する工程と、形成した仮設路面標示体に溶剤をかけて溶解させその上に塗料を塗装して本設の路面標示体とする工程、とを少なくとも備えることを特徴とする。
【００１１】
本発明において、仮設路面標示体は発泡樹脂シートを路面に貼着することにより形成するので、その作業は容易である。また、発泡樹脂シートはポリスチレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を６０重量％以上含む樹脂からなるものであり、強度と軽量性を兼ね備えると共に、溶剤に対して易溶解性である。従って、本設の路面標示体の塗装を行うべきときまで、発泡樹脂シートは路面標示体としての機能を喪失することはない。本設の路面標示体の塗装を行うときには、仮設した発泡樹脂シートを除去することなく、その上から溶剤を塗布する。発泡樹脂シートは溶剤によりきわめて短時間で溶解してゲル状となり、その上から本設路面標示体用の塗料を支障なく塗装することができる。また、溶解した発泡樹脂シートは、路面の表面にある凹部に入り込んで路面の表面を平滑にする路面改質剤の機能を果たすので、結果として、本設路面標示体用の塗料と路面との間の接着性を向上させる効果がある。そのために、本設路面標示体は容易には剥離しない状態で路面上に形成される。
【００１２】
発泡樹脂シートの路面への貼り付けは手作業で行ってもよく、適宜の作業機を用いて行うこともできる。溶剤の塗布と本設路面標示体用の塗料の塗布とは別作業として行ってもよく、前記図３に示されるような種類の装置を用いて、一連の作業として行ってもよい。いずれの場合も、溶剤塗布の後、数秒から数十秒後には、塗料の塗布を行うことができる。
【００１３】
発泡樹脂シートは、発泡樹脂シート単独でもよく、その少なくとも表面側となる片面に非発泡または発泡倍率１．５倍〜３倍程度（密度０．３３ｇ／ｃｍ^３〜０．７５ｇ／ｃｍ^３程度）の低発泡のポリスチレン系樹脂層が積層されているものを用いてもよい。ポリスチレン系樹脂層の積層は溶融したポリスチレン系樹脂を共押出によって積層してもよく、ポリスチレン系フィルムを熱融着によって積層してもよい。このような樹脂層を形成することにより、仮設路面標示体として設置したときの表面の強度が増し耐久性を付与することができる。樹脂層の厚みは５μｍ〜１００μｍが好ましい。樹脂層が１００μｍを越えると溶剤に溶けるまでの時間が長くなり好ましくない。逆に５μｍ未満では強度アップにならず耐久性の効果が期待できない。さらに好ましくは、樹脂層の厚みは５μｍ〜５０μｍ、最も好ましくは、１０μｍ〜４０μｍである。
【００１４】
いずれにしても、発泡樹脂シートは、短時間で溶剤に溶解するものであれば特に限定はない。従来公知の製造方法から得られるものであってよく、例えば、押出機中で樹脂と発泡剤を溶融混練したのち低圧領域に押し出して発泡シートとしたもの、または発泡剤を含浸させた発泡性粒子を加熱し予備発泡粒子としたものを型内に充填し、加熱して成形した発泡ブロックを薄くスライスしたものがあげられる。
【００１５】
ポリスチレン系樹脂としては、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、ジメチルスチレン、パラメチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンなどのモノマーから製造される樹脂があげられる。また、スチレン単独重合樹脂、共重合樹脂、３元以上の共重合樹脂でもよい。より具体的には、ポリスチレンなどの単独重合樹脂、スチレン−無水マレイン酸、スチレン−メタクリル酸、スチレン−アクリル酸（アクリル酸エステルなどを含む）、スチレン−アクリロニトリル、スチレン−ブタジエンなどの共重合樹脂、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリルなどの３元共重合樹脂があげられる。
【００１６】
また、ポリスチレン系樹脂には本願発明の効果をさまたげない範囲で、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などの他の樹脂を含んでいてもよいが、ポリスチレン系樹脂が全樹脂量の６０重量％以上含む樹脂でなければならない。６０重量％未満では溶剤に溶解させる際の溶解性が劣る。好ましくは７０重量％以上である。ポリスチレン系樹脂中の共重合成分または他の樹脂の含有量としては、溶剤に溶解させる際の溶解性の面から全樹脂量の４０重量％以下、好ましくは３０重量％以下である。
【００１７】
発泡樹脂シートは、最大厚みが０．３ｍｍ〜１０ｍｍの範囲であり、密度が０．０１３ｇ／ｃｍ^３〜０．２６０ｇ／ｃｍ^３の範囲のものが好ましい。厚みが０．３ｍｍ未満のものは、充分な強度が得られない。１０ｍｍを越えるものは、歩行者や車両にとって障害物となる恐れがあるので好ましくない。密度が０．２６０ｇ／ｃｍ^３より大きいものは溶剤に溶けにくく、本設路面標示体の塗装までに長時間を要するので好ましくない。０．０１３ｇ／ｃｍ^３よりも小さいものは、充分な強度が得られないので好ましくない。さらに好ましい範囲は、最大厚みが０．４ｍｍ〜４．０ｍｍ、密度が０．０２ｇ／ｃｍ^３〜０．２０ｇ／ｃｍ^３の範囲のものである。
【００１８】
発泡樹脂シートは、単位厚み当りの気泡数が７個／１ｍｍ以上であることが好ましい。７個／１ｍｍ未満のものは、気泡径が大きく気泡膜が厚くなるので溶剤に溶けにくくなり、本設路面標示体の塗装までに長時間を要するので好ましくない。上限は特に設けないが、気泡径が小さく気泡膜が薄い発泡樹脂シートを安定した条件で製造できるのは５０個／１ｍｍ程度までである。さらに好ましくは１０個／１ｍｍ〜４０個／１ｍｍである。
【００１９】
発泡樹脂シートは、表面が平坦面であってもよく、短手方向の断面で見て、中央が凸または凹となった形状であってもよい。中央が凹となった形状の場合には、その凹部に塗布した溶剤を一時的に貯留しておくことができ、発泡樹脂シートの溶解までの時間を短縮することができる。中央が凸となった形状の場合には、歩行者や車両に対して障害物としての感覚を和らげることができる。いずれの場合にも、発泡樹脂シートの表面側に凹部、穴、溝などを形成するなどの表面積を大きくする手段が講じておくことは好ましい。それにより、溶剤との接触面積が大きくなり、発泡樹脂シートの溶解までの時間を短縮することができる。
【００２０】
本発明において、溶剤は、スチレン系樹脂を短時間で溶解させることのできるものであれば特に限定はない。例えば、トルエンなどのベンゼン系有機溶剤、アセトンなどのケトン系有機溶剤、リモネンなどのテルペン系天然有機化合物、酢酸イソアミル、プロピオン酸ベンジル、酪酸エチルなどの合成エステル系化合物があげられる。この内、トルエンは溶解性の面で特に好ましい溶剤であり、リモネンは人体や環境に対して無害であることから環境の面で特に好ましい溶剤である。
【００２１】
本発明は、さらに、上記した路面標示体施工方法に用いる仮設路面標示体用シートをも開示する。該仮設路面標示体用シートは、ポリスチレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を６０重量％以上含む樹脂からなる発泡樹脂シートと接着剤層と離型シートとがこの順で積層されていることを特徴とする。発泡樹脂シートの好ましい形態は上記のとおりであり、ポリスチレン樹脂の押出発泡シート、発泡層の表面に非発泡あるいは低発泡のポリスチレン樹脂を共押出によりあるいは熱融着により積層したもの、ポリスチレン系樹脂型内発泡成形品を所要の厚みにスライスしたものなどであってよい。接着剤は、溶剤を含まない無溶剤のホットメルト接着剤のようなものが好適に用いられる。例えば、エチレン−酢酸ビニル（ＥＶＡ）系樹脂、オレフィン系樹脂、または合成ゴムを主成分とするホットメルト接着剤が挙げられる。離型シートは、例えばシリコン樹脂層を積層した紙または合成樹脂フィルムなどから、用いる接着剤に合わせて適宜のものを選択すればよい。
【００２２】
仮設路面標示体用シートの横幅に特に制限はないが、好ましくは、対象となる本設の路面標示体の横幅とほぼ同じ幅のものに予め設定しておくことは作業効率の点から好ましい。車道中央線（センターライン）のように、単位長さが予め定められている路面標示体を対象とする場合には、その長さ毎にミシン目のような易破断線を設けておくことも好ましい。ロール状に巻き込んだ仮設路面標示体用シート原反としておくことも取り扱いの容易性から好ましい。
【００２３】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明による仮設路面標示体用シート１０の一例を示し、発泡樹脂シート２０と接着剤層３０と離型シート４０とがこの順で積層されてなる。この例において、仮設路面標示体用シート１０は車道中央線用のものであり、幅ａ１５０ｍｍの長尺状シートが紙管１２を中心にしてロール状に巻き込まれている。また、１ｍ毎にミシン目１１が形成されている。
【００２４】
発泡樹脂シート２０は、ポリスチレン樹脂の発泡層の表面に非発泡のポリスチレン樹脂を共押出により積層したものであり、ポリスチレン樹脂を外側として巻き込んである。接着剤層３０は発泡層の裏面に、例えば合成ゴムを主成分とするホットメルト接着剤（商品名ヒロダイン３５Ｓ：ヒロダイン株式会社）のような接着剤を塗布して形成されている。離型シート４０はシリコン樹脂層を積層した離型紙を用いている。
【００２５】
図２は、図１に示した仮設路面標示体用シート１０を用いて路面標示体（この例では車道中央線）を施工する方法を説明している。最初に、図２ａに示すように、路面（例えば、舗装直後のアスファルト面）５０における本設の路面標示体を施すべき場所に、仮設路面標示体用シート１０を、その離型シート４０を剥がしながら、接着剤層３０を路面に押し付けるようにして接着する。発泡樹脂シート２０は充分な強度を備えており、その上を歩行者が歩いても、車両が通過しても、大きく損傷を受けることはない。
【００２６】
所要時間（例えば、数時間あるいは数日）経過後に、本設の路面標示体を塗装する。その際には、最初に、仮設した発泡樹脂シート２０の上にトルエンのような溶剤Ｓをかける。それにより、発泡樹脂シート２０は短時間（１０秒あるいはそれ以下の時間）で溶解しゲル状物８０となる（図２ｂ）。溶解してゲル状物８０となったものは、路面５０の凹部７０に入り込み路面５０の表面を平滑にする（図２ｃ）。その上から本設の路面標示体のための従来公知の塗料６０を塗布し、塗料の硬化を待つことにより、本設の路面標示体９０は完成する（図２ｄ）。発泡樹脂シート２０が溶解してゲル状物８０となり路面５０の凹部７０に入り込み路面５０の表面を平滑にすることにより、塗料の接着性も向上する。
【００２７】
溶剤の塗布作業と路面標示体用の塗料の塗布作業とは手作業による連続した作業で行ってもよいが、溶剤による発泡樹脂シート２０の溶解が短時間で進行するので、図３に例示したような作業用車両を用いて一連の作業として行うこともでき、作業効率は向上する。ただし、その場合には、接着剤噴出機８に代えて、溶剤塗布装置が据えられる。
【００２８】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。
（１）仮設路面標示体用シート１０を構成する発泡樹脂シート２０のサンプルとして、ａ〜ｈのものを用意した。
ａ．ポリスチレン樹脂押出発泡シート（密度０．０８ｇ／ｃｍ^３、厚み２．５ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数２２個／１ｍｍ）
ｂ．ポリスチレン樹脂押出発泡シート（密度０．０４ｇ／ｃｍ^３、厚み２．５ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数１２個／１ｍｍ）
ｃ．ポリスチレン樹脂押出発泡積層シート［発泡層の表面に厚さ３０μｍの非発泡のポリスチレン樹脂層を共押出にて積層〕（全体の密度０．１７ｇ／ｃｍ^３、厚み０．４ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数３１個／１ｍｍ）
【００２９】
ｄ．ポリスチレン樹脂押出発泡積層シート〔発泡層の表面に厚さ２０μｍの非発泡の二軸延伸ポリスチレン系樹脂フィルム　を熱融着にて積層〕（全体の密度０．１４ｇ／ｃｍ^３、厚み１．９ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数２４個）
ｅ．ポリスチレン樹脂型内発泡成形品のスライス品（密度０．０２ｇ／ｃｍ^３、厚み２．１ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数２０個／１ｍｍ）
ｆ．ポリスチレン系樹脂型内発泡成形品のスライス品〔樹脂中のポリスチレン含有量９０重量％、ブタジエンゴム含有量１０重量％〕（密度０．０２ｇ／ｃｍ^３、厚み２．１ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数２１個／１ｍｍ）
【００３０】
ｇ．ポリスチレンとポリエチレンの複合樹脂型内発泡成形品のスライス品〔積水化成品工業（株）製ピオセラン：樹脂中のポリスチレン含有量５０重量％、ポリエチレン含有量５０重量％〕（密度０．０８ｇ／ｃｍ^３、厚み２．０ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数５個／１ｍｍ）
ｈ．ポリエチレン樹脂押出発泡シート〔積水化成品工業（株）製ライトロン〕（密度０．０３ｇ／ｃｍ^３、厚み１．０ｍｍ、単位厚み当たりの気泡数５個／１ｍｍ）
【００３１】
ここで密度（ｇ／ｃｍ^３）は「発泡樹脂シートの重量／発泡樹脂シートの嵩体積、で求めた値」であり、厚み（ｍｍ）は「発泡樹脂シートの厚み」であり、単位厚み当りの気泡数（個／１ｍｍ）は「気泡シートの厚み方向の断面を観察し、発泡シートの厚み方向に気泡がいくつあるかを数え、それを単位厚み（１ｍｍ）当りの気泡数に換算し、小数点以下は四捨五入し整数にした値」である。
【００３２】
（２）評価方法
サンプルａ〜ｈについて、以下により溶解性と耐久性を評価した。
１．溶解性評価
１）ガラス製シャレー（内径５０ｍｍ、深さ１５ｍｍ）に入れた、正方形（縦３０ｍｍ×横３０ｍｍ）のサンプルに、ガラス製ピペットを用いて１ｃｃのトルエンをサンプルの全面に添加した。
２）トルエン添加からサンプルが原形をとどめなくなるまで溶解するまでの時間を測定した。測定は３回行い、その平均時間を溶解するまでの時間とした。
３）溶解するまでの時間から、以下の基準を用いて溶解性を評価した。
○：１０秒未満で溶解
△：１０秒〜３０秒で溶解
×：３０秒以上たっても溶解しない
【００３３】
２．耐久性評価
１）正方形（縦１５０ｍｍ×横１５０ｍｍ）のサンプルを、両面テープ（積水化学工業（株）製ダブルタックテープＮｏ．５７０）を介して、アスファルトの路面上に全面貼付けした。
２）サンプル上を乗用車（マツダ（株）製デミオ）の前輪と後輪とで踏むように１回走行したものを耐久性評価１とした。同じく８回走行したものを耐久性評価２とした。いずれも走行速度は４０ｋｍ／ｈで行った。
３）走行後のサンプルを目視にて観察し、以下の基準を用いて耐久性を評価した。
○：サンプル表面に剥離がない
△：サンプル表面に剥離が見られるが路面が見えるほどではない
×：路面が見えるほどサンプル表面が剥離した、またはサンプルが割れて破壊された。
【００３４】
（３）評価
各サンプルの評価結果を表１に示す。
【表１】

【００３５】
表１に示すように、ポリエチレンを主成分といるサンプルｇ，ｈを除き、各サンプルは１０秒よりも短い時間で溶解している。これはポリスチレンが溶剤（特に、トルエン）に対して易溶解性である結果である。また、サンプルｈを除き、耐久性評価２でも、各サンプルは△以上の評価を得ている。このことから、▲１▼ポリスチレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を６０重量％以上含む樹脂からなる発泡樹脂シートを路面上に貼着して仮設路面標示体として用いることは効果的であること、▲２▼溶剤により当該仮設路面標示体は迅速に溶解することから、本設の路面標示体の塗装はその上から連続した作業として容易に行うことができること、がわかる。
【００３６】
特に、サンプルｃ，ｄは、溶解に要する時間は他とほぼ同じでありながら、耐久性評価２において高い評価が得られており、ポリスチレン系樹脂発泡シートと非発泡シートとの積層シートを用いることは、実用上有効であることがわかる。
本設の路面標示体の路面に対する施着性は、アスファルト面に直接塗料を塗布した場合と比較して、発泡樹脂シートが溶解してゲル状物となりアスファルト面の凹部に入り込んでアスファルト面の表面を平滑にしたため、強固であった。
【００３７】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば、必要なときに容易に仮設の路面標示体を設置できながら、設置した仮設路面標示体は長時間の使用に耐えかつ車両や歩行者の通行に障害物となることもなく、さらに、本設の路面標示体を塗装するときには、設置した仮設の路面標示体を除去することなく、その上から容易に本設路面標示体の塗装を行うことができるという、実用上、きわめて有効な効果がもたらされる。さらに、仮設路面標示体が溶剤で溶解してゲル状物となり路面の凹部に入り込んで路面の表面を平滑にするため、本設の路面路面標示体の路面に対する接着性を向上させることができる、という、付随的な効果ももたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による仮設路面標示体用シートの一例を示す図。
【図２】図１に示した仮設路面標示体用シートを用いて路面標示体（この例では車道中央線）を施工する方法を説明する図。
【図３】従来の路面標示体施工方法の一例を説明する図。
【符号の説明】
１０…仮設路面標示体用シート、２０…発泡樹脂シート、３０…接着剤層、４０…離型シート、５０…路面（例えば、舗装直後のアスファルト面）、６０…塗料、７０…路面の凹部、８０…発泡樹脂シートが溶解したゲル状物、９０…本設の路面標示体、Ｓ…溶剤[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a road marking object construction method and a temporary road marking object sheet used therefor.
[0002]
[Prior art]
Various road markings such as lane boundaries, lane center lines (center lines), lane lines such as lane outside lines, or lane lines that divide pedestrian crossings are applied to the road surface. Conventionally, when constructing a road marking object, it may be drawn directly on the road surface using paint, but in many cases, an operator applies white tape on the road surface as a mark in advance, The position of the mark is kept clear for a while, even if it is rubbed by a running car tire or it rains, and the road marking is painted on the same day or at a later date. It was. In particular, in the case of a new asphalt pavement, it is possible to pass the vehicle in a short time after pavement. A sign body (for example, a temporary center line) is installed, and after a few days have passed, the main center line is painted.
[0003]
However, these conventional marks need to be peeled off before painting in the case of tape, and in the case of abbreviated painting, it is inevitably a small mark because it is an operator's manual work. In particular, when it is painted at a later date, it is very difficult for a vehicle driver or pedestrian to see, and the function as a road marking body tends to be lost.
[0004]
Therefore, the registered utility model No. 3043538 discloses a road section marking tool formed by connecting a marking tool main body and a base formed of flexible plastic or rubber in an L-shaped cross section. It is described, and an adhesive is applied to the base and is attached to a predetermined position of a lane marking such as a roadway center line, and is used as a temporary lane marking.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-98608 describes a conventional method for coating a road surface such as a road center line based on the diagram shown in FIG. 3 of the present specification. Since it is not easy to draw on the road, instead of the mark P, draw a horizontal line on the road with laser light, measure the distance between the starting point and the side edge of the road with the number of pixels of the electronic camera, and the size of this pixel The road section planned line indicating device is disclosed in which the operator is instructed by marking the indicator on the display.
[0006]
According to the description of Japanese Patent Laid-Open No. 5-98608, in FIG. 3, reference numeral 1 denotes a work vehicle. The paint melted in the paint melting pot 2 is allowed to flow out from the coating machine 3 with a predetermined width, and the work vehicle is slowed down. The paint is applied to the road surface with a predetermined thickness as the vehicle travels. In the figure, reference numeral 5 denotes a travel guide bar, and an indicating piece 6 is suspended from the tip. This indication piece 6 indicates to the driver of the work vehicle the position to be painted on the road surface immediately below the tip of the guide bar 5. Reference numeral 7 denotes a cleaning tool, and reference numeral 8 denotes an adhesive jetting machine that applies an adhesive in advance to improve the adhesion of the paint. In order to paint lane markings such as the road center line with this work vehicle 1, marks P are drawn at intervals of about 5 m on the line to be painted (planned lane marking line). While tracing the point P, while operating the work vehicle at a slow speed, the painting machine 3 and the adhesive jetting machine 8 are operated to draw a lane marking. As a result, continuous or intermittent lane markings connecting the respective mark points P are drawn as road marking objects.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Even when a road section marking tool is used as described in the registered utility model No. 3043538, the marking tool attached to the planned position of the road lane line via the adhesive applied to the base is originally When painting the lane markings, it is necessary to remove the lane markings from the road surface, which requires a great deal of labor. Moreover, since it is a three-dimensional object, it may also become an obstruction.
[0008]
On the other hand, by using a road segment planned line indicating device as described in Japanese Patent Laid-Open No. 5-98608, it is freed from the work of installing a temporary sign body such as a mark. However, in a road surface situation where it is required to leave the road surface for a long time before painting the main road marking body, it is necessary to install some temporary road marking body during that period.
[0009]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a temporary road marking body can be easily installed when necessary, and the installed temporary road marking body is an obstacle while withstanding long-time use. In addition, when painting a permanent road marking body, the permanent road marking body can be easily painted without removing the temporary road marking body that has been installed. An object of the present invention is to provide a novel road marking object construction method and a temporary road marking sheet used therefor.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The road marking object construction method according to the present invention includes a step of forming a temporary road marking object by sticking a foamed resin sheet made of a polystyrene resin or a resin containing 60% by weight or more of a polystyrene resin on the road surface, And a step of dissolving a road marking body with a solvent and applying a paint thereon to form a permanent road marking body.
[0011]
In the present invention, the temporary road surface marking body is formed by adhering a foamed resin sheet to the road surface, so that the operation is easy. The foamed resin sheet is made of a polystyrene resin or a resin containing 60% by weight or more of a polystyrene resin, has both strength and light weight and is easily soluble in a solvent. Therefore, the foamed resin sheet does not lose its function as the road marking until the time when the permanent road marking is to be painted. When painting the main road marking object, the solvent is applied from the temporary foamed resin sheet without removing the temporary foamed resin sheet. The foamed resin sheet dissolves in a very short time with a solvent to form a gel, and the paint for the road marking object can be applied without any trouble on the foamed resin sheet. Also, the dissolved foamed resin sheet functions as a road surface modifier that enters the recesses on the road surface and smoothes the surface of the road surface. As a result, the paint for the main road marking object and the road surface There is an effect of improving the adhesiveness between. Therefore, the permanent road surface marking body is formed on the road surface in a state where it is not easily peeled off.
[0012]
Affixing the foamed resin sheet to the road surface may be performed manually or using an appropriate working machine. The application of the solvent and the application of the paint for the road marking object may be performed as separate operations, or may be performed as a series of operations using an apparatus of the type shown in FIG. In any case, the coating can be applied several seconds to several tens of seconds after the solvent application.
[0013]
Foamed resin sheet, foamed resin sheet alone may be non-foaming or expansion ratio 1.5 to 3 times on one surface of the at least a surface side (on the order of density ^{^{0.33g / cm 3 ~0.75g / cm 3}} ) Those having a low-foam polystyrene-based resin layer may be used. For the lamination of the polystyrene resin layer, a melted polystyrene resin may be laminated by coextrusion, or a polystyrene film may be laminated by heat fusion. By forming such a resin layer, the strength of the surface when installed as a temporary road marking body is increased, and durability can be imparted. The thickness of the resin layer is preferably 5 μm to 100 μm. When the resin layer exceeds 100 μm, it takes a long time to dissolve in the solvent, which is not preferable. On the other hand, if the thickness is less than 5 μm, the strength is not increased and the durability effect cannot be expected. More preferably, the resin layer has a thickness of 5 μm to 50 μm, and most preferably 10 μm to 40 μm.
[0014]
In any case, the foamed resin sheet is not particularly limited as long as it is soluble in a solvent in a short time. It may be obtained from a conventionally known production method. For example, a resin and a foaming agent are melt-kneaded in an extruder and then extruded into a low-pressure region to form a foamed sheet, or expandable particles impregnated with a foaming agent The pre-expanded particles are heated and filled in a mold, and the foam block formed by heating is sliced thinly.
[0015]
Examples of the polystyrene resin include resins produced from monomers such as styrene, methyl styrene, ethyl styrene, isopropyl styrene, dimethyl styrene, paramethyl styrene, chlorostyrene, bromostyrene, vinyl toluene, and vinyl xylene. Further, a styrene homopolymer resin, a copolymer resin, or a ternary or higher copolymer resin may be used. More specifically, homopolymer resins such as polystyrene, styrene-maleic anhydride, styrene-methacrylic acid, styrene-acrylic acid (including acrylic esters), styrene-acrylonitrile, copolymer resins such as styrene-butadiene, Examples include terpolymer resins such as styrene-butadiene-acrylonitrile.
[0016]
In addition, the polystyrene resin may contain other resins such as a polyethylene resin and a polypropylene resin as long as the effects of the present invention are not impaired, but the polystyrene resin contains 60% by weight or more of the total resin amount. Must be resin. If it is less than 60% by weight, the solubility in the solvent is poor. Preferably it is 70 weight% or more. The content of the copolymerization component or other resin in the polystyrene resin is 40% by weight or less, preferably 30% by weight or less of the total resin amount from the viewpoint of solubility when dissolved in a solvent.
[0017]
Foamed resin sheet is in the range up to a thickness of 0.3Mm～10mm, those density ranging from 0.013g ^/ cm ³ ~0.260g ^/ cm 3 are preferred. When the thickness is less than 0.3 mm, sufficient strength cannot be obtained. What exceeds 10 mm is not preferable because it may become an obstacle for pedestrians and vehicles. A material having a density greater than 0.260 g / cm ³ is not preferable because it is difficult to dissolve in a solvent and it takes a long time to paint the road marking body. Those smaller than 0.013 g / cm ³ are not preferable because sufficient strength cannot be obtained. Further preferred ranges are the maximum thickness 0.4Mm～4.0Mm, density in the range of ^{^{0.02g / cm 3 ~0.20g / cm 3}} .
[0018]
In the foamed resin sheet, the number of bubbles per unit thickness is preferably 7/1 mm or more. Those having a diameter of less than 7/1 mm are not preferable because the bubble diameter is large and the bubble film is thick, so that it is difficult to dissolve in a solvent and it takes a long time to paint the road marking object. Although there is no particular upper limit, the foamed resin sheet having a small cell diameter and a small cell membrane can be produced under stable conditions up to about 50/1 mm. More preferably, the number is 10/1 mm to 40/1 mm.
[0019]
The foamed resin sheet may have a flat surface, or may have a shape with a convex or concave center when viewed in a cross-section in the short direction. In the case where the center is a concave shape, the solvent applied to the concave portion can be temporarily stored, and the time until the foamed resin sheet is dissolved can be shortened. In the case of a convex shape at the center, the sensation as an obstacle can be eased for pedestrians and vehicles. In any case, it is preferable to take measures to increase the surface area, such as forming recesses, holes, grooves, etc. on the surface side of the foamed resin sheet. Thereby, a contact area with a solvent becomes large and the time until melt | dissolution of a foamed resin sheet can be shortened.
[0020]
In the present invention, the solvent is not particularly limited as long as it can dissolve the styrene resin in a short time. Examples thereof include benzene organic solvents such as toluene, ketone organic solvents such as acetone, terpene natural organic compounds such as limonene, and synthetic ester compounds such as isoamyl acetate, benzyl propionate and ethyl butyrate. Among these, toluene is a particularly preferable solvent in terms of solubility, and limonene is a particularly preferable solvent in terms of environment because it is harmless to the human body and the environment.
[0021]
The present invention further discloses a temporary road marking sheet for use in the road marking construction method described above. The temporary road marking sheet is characterized in that a foamed resin sheet, an adhesive layer, and a release sheet made of a polystyrene resin or a resin containing at least 60% by weight of a polystyrene resin are laminated in this order. . The preferred form of the foamed resin sheet is as described above, an extruded foam sheet of polystyrene resin, a non-foamed or low-foamed polystyrene resin laminated on the surface of the foamed layer by coextrusion or heat fusion, a polystyrene resin mold The inner foam molded product may be sliced to a required thickness. As the adhesive, a solvent-free hot-melt adhesive that does not contain a solvent is preferably used. For example, a hot melt adhesive mainly composed of an ethylene-vinyl acetate (EVA) resin, an olefin resin, or a synthetic rubber can be used. For the release sheet, for example, an appropriate sheet may be selected from paper or synthetic resin film laminated with a silicon resin layer in accordance with the adhesive to be used.
[0022]
The width of the temporary road marking object sheet is not particularly limited, but it is preferable from the viewpoint of work efficiency that the width is preferably set to be approximately the same as the width of the target road marking object. When a road marking body whose unit length is predetermined, such as a roadway center line (center line), is targeted, an easy break line such as a perforation may be provided for each length. preferable. It is also preferable from the easiness of handling that it is set as the sheet original fabric for temporary road marking bodies wound in roll shape.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an example of a temporary road marking sheet 10 according to the present invention, in which a foamed resin sheet 20, an adhesive layer 30, and a release sheet 40 are laminated in this order. In this example, the temporary road marking sheet 10 is for a roadway center line, and a long sheet having a width of 150 mm is wound around a paper tube 12 in a roll shape. A perforation 11 is formed every 1 m.
[0024]
The foamed resin sheet 20 is obtained by laminating a non-foamed polystyrene resin on the surface of a foamed layer of polystyrene resin by coextrusion, and is wound with the polystyrene resin as the outside. The adhesive layer 30 is formed by applying an adhesive such as a hot melt adhesive (trade name: Hirodyne 35S: Hirodine Co., Ltd.) mainly composed of synthetic rubber on the back surface of the foam layer. The release sheet 40 uses release paper in which silicon resin layers are laminated.
[0025]
FIG. 2 illustrates a method of constructing a road marking body (in this example, a roadway center line) using the temporary road marking body sheet 10 shown in FIG. First, as shown in Fig. 2a, the temporary road marking sheet 10 is peeled off from the temporary road marking sheet 10 on the road surface (for example, the asphalt surface immediately after paving) 50 where the permanent road marking body is to be applied. However, the adhesive layer 30 is bonded to the road surface. The foamed resin sheet 20 has sufficient strength, and is not greatly damaged even if a pedestrian walks or a vehicle passes through the foamed resin sheet 20.
[0026]
After the required time (for example, several hours or days) has passed, the main road marking object is painted. In that case, first, a solvent S such as toluene is applied onto the temporarily formed foamed resin sheet 20. Thereby, the foamed resin sheet 20 is dissolved in a short time (10 seconds or less) and becomes a gel-like material 80 (FIG. 2b). What melt | dissolved and became the gel-like thing 80 enters the recessed part 70 of the road surface 50, and smoothes the surface of the road surface 50 (FIG. 2c). From here, a conventionally known paint 60 for the permanent road marking body is applied and waiting for the paint to harden, whereby the permanent road marking body 90 is completed (FIG. 2d). The foamed resin sheet 20 is melted to become a gel-like material 80 and enters the concave portion 70 of the road surface 50 to smooth the surface of the road surface 50, thereby improving the adhesion of the paint.
[0027]
The solvent application operation and the road marking material coating application operation may be performed manually by continuous operation. However, since the dissolution of the foamed resin sheet 20 by the solvent proceeds in a short time, it is illustrated in FIG. Such a work vehicle can be used as a series of work, and work efficiency is improved. However, in that case, instead of the adhesive jetting machine 8, a solvent coating device is installed.
[0028]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described by way of examples.
(1) The samples of a to h were prepared as samples of the foamed resin sheet 20 constituting the temporary road marking sheet 10.
a . Polystyrene resin extruded foam sheet (density 0.08 g / cm ³ , thickness 2.5 mm, number of bubbles 22 per unit thickness / 1 mm)
b . Polystyrene resin extruded foam sheet (density 0.04 g / cm ³ , thickness 2.5 mm, number of bubbles per unit thickness 12 mm / 1 mm)
c . Polystyrene resin extruded foamed laminate [coating with a 30 μm thick non-foamed polystyrene resin layer on the surface of the foamed layer] (Overall density 0.17 g / cm ³ , thickness 0.4 mm, bubbles per unit thickness (Several 31 pieces / 1mm)
[0029]
d . Polystyrene resin extruded foam laminate sheet [Laminated non-foamed biaxially stretched polystyrene resin film with a thickness of 20 μm on the surface of the foam layer by heat fusion] (overall density 0.14 g / cm ³ , thickness 1.9 mm, 24 bubbles per unit thickness)
e . Slice product of polystyrene resin in-mold foam molding (density 0.02 g / cm ³ , thickness 2.1 mm, number of bubbles 20 per unit thickness / 1 mm)
f . Slice product of polystyrene-based foam molded product [polystyrene content in resin: 90% by weight, butadiene rubber content: 10% by weight] (density 0.02 g / cm ³ , thickness 2.1 mm, number of bubbles per unit thickness (21 pieces / 1mm)
[0030]
g . Slice product of polystyrene and polyethylene composite resin in-mold foam molding [Piocelan manufactured by Sekisui Plastics Co., Ltd .: polystyrene content 50% by weight, polyethylene content 50% by weight] (density 0.08 g / cm ³ , Thickness 2.0mm, number of bubbles per unit thickness 5 / 1mm)
h . Polyethylene resin extruded foam sheet [Literon manufactured by Sekisui Plastics Co., Ltd.] (density 0.03 g / cm ³ , thickness 1.0 mm, number of bubbles per unit thickness 5/1 mm)
[0031]
Here, the density (g / cm ³ ) is “value obtained by weight of foamed resin sheet / bulk volume of foamed resin sheet”, and thickness (mm) is “thickness of foamed resin sheet” per unit thickness. The number of bubbles (pieces / 1 mm) is “observing the cross section in the thickness direction of the bubble sheet, counting how many bubbles are in the thickness direction of the foam sheet, and converting it to the number of bubbles per unit thickness (1 mm), The value after the decimal point is rounded to an integer.
[0032]
(2) Evaluation method The samples a to h were evaluated for solubility and durability as follows.
1. Solubility Evaluation 1) To a square sample (length 30 mm × width 30 mm) placed in a glass chalet (inner diameter 50 mm, depth 15 mm), 1 cc of toluene was added to the entire surface of the sample using a glass pipette.
2) The time from the addition of toluene to dissolution until the sample did not retain its original shape was measured. The measurement was performed three times, and the average time was taken as the time until dissolution.
3) From the time until dissolution, the solubility was evaluated using the following criteria.
○: Dissolved in less than 10 seconds Δ: Dissolved in 10 seconds to 30 seconds ×: Not dissolved even after 30 seconds or longer [0033]
2. Durability Evaluation 1) A square (150 mm long × 150 mm wide) sample was adhered on the entire asphalt road surface via a double-sided tape (Sekisui Chemical Co., Ltd. double tack tape No. 570).
2) Durability evaluation 1 was defined as a vehicle that traveled once so that it was stepped on the front and rear wheels of a passenger car (Demio manufactured by Mazda Motor Corporation). Similarly, the one that ran eight times was designated as durability evaluation 2. In both cases, the traveling speed was 40 km / h.
3) The sample after running was observed visually, and durability was evaluated using the following criteria.
○: There is no peeling on the sample surface. Δ: There is peeling on the sample surface but not enough to see the road surface. X: The sample surface is peeled off enough to see the road surface, or the sample is broken and broken.
[0034]
(3) Evaluation Table 1 shows the evaluation results of each sample.
[Table 1]

[0035]
As shown in Table 1, each sample is dissolved in a time shorter than 10 seconds except samples g and h containing polyethylene as a main component. This is a result of polystyrene being readily soluble in solvents (particularly toluene). In addition, with the exception of the sample h, in the durability evaluation 2 as well, each sample has an evaluation of Δ or more. From this, (1) it is effective to stick a foamed resin sheet made of polystyrene resin or a resin containing polystyrene resin in an amount of 60% by weight or more on a road surface and use it as a temporary road marking object, (2) ▼ Since the temporary road marking object is rapidly dissolved by the solvent, it can be seen that the coating of the main road marking object can be easily performed as a continuous operation from there.
[0036]
In particular, samples c and d have a high evaluation in durability evaluation 2 while the time required for dissolution is almost the same as the others, and a laminated sheet of a polystyrene resin foam sheet and a non-foam sheet is used. Is found to be practically effective.
Compared with the case where the paint is applied directly to the asphalt surface, the adherence to the road surface of the road marking object of this installation is that the foamed resin sheet dissolves to become a gel-like material and enters the concave portion of the asphalt surface and the surface of the asphalt surface Since it was smoothed, it was strong.
[0037]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the temporary road marking body that has been installed can withstand long-term use and is an obstacle to the passage of vehicles and pedestrians, while the temporary road marking body can be easily installed when necessary. Furthermore, when painting a permanent road marking body, it is possible to easily paint the permanent road marking body from above without removing the installed temporary road marking body. In practical use, a very effective effect is brought about. Furthermore, since the temporary road marking body dissolves with a solvent and becomes a gel-like material and enters the concave portion of the road surface to smooth the surface of the road surface, it is possible to improve the adhesiveness to the road surface of the main road surface marking body, The accompanying effect is also brought about.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing an example of a temporary road marking sheet according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram for explaining a method of constructing a road marking body (in this example, a roadway center line) using the temporary road marking sheet shown in FIG.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of a conventional road marking object construction method.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Temporary road marking sheet, 20 ... Foamed resin sheet, 30 ... Adhesive layer, 40 ... Release sheet, 50 ... Road surface (for example, asphalt surface just after paving), 60 ... Paint, 70 ... Recessed part of road surface, 80 ... Gel-like material in which foamed resin sheet is dissolved, 90 ... Main road marking body, S ... Solvent

Claims

ポリスチレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を６０重量％以上含む樹脂からなる発泡樹脂シートを路面上に貼着して仮設路面標示体を形成する工程と、形成した仮設路面標示体に溶剤をかけて溶解させその上に塗料を塗装して本設の路面標示体とする工程、とを少なくとも備えることを特徴とする路面標示体施工方法。A step of forming a temporary road marking body by sticking a foamed resin sheet made of polystyrene resin or a resin containing polystyrene resin in an amount of 60% by weight or more on the road surface, and dissolving the formed temporary road surface marking body with a solvent. A road marking object construction method comprising: at least a process of painting a paint thereon to form a permanent road marking object.

発泡樹脂シートとして、少なくとも片面に非発泡または低発泡のポリスチレン系樹脂層が積層されているものを用いることを特徴とする請求項１記載の路面標示体施工方法。The road marking object construction method according to claim 1, wherein a foamed resin sheet is used in which a non-foamed or low-foamed polystyrene resin layer is laminated on at least one side.

ポリスチレン系樹脂層は厚みが５μｍ〜１００μｍのものである請求項２記載の路面標示体施工方法。The road marking object construction method according to claim 2, wherein the polystyrene resin layer has a thickness of 5 μm to 100 μm.

発泡樹脂シートとして、厚みが０．３ｍｍ〜１０ｍｍの範囲であり密度が０．０１３ｇ／ｃｍ^３〜０．２６０ｇ／ｃｍ^３の範囲のものを用いることを特徴とする請求項１〜３いずれかに記載の路面標示体施工方法。As the foamed resin sheet, to any one of claims 1 to 3 having a thickness in the range of 0.3mm~10mm density comprises using the in the range of 0.013g ^/ cm ³ ~0.260g ^/ cm 3 The road marking object construction method described.

発泡樹脂シートとして、単位厚み当たりの気泡数が７個／１ｍｍ以上のものを用いることを特徴とする請求項１〜４いずれかに記載の路面標示体施工方法。The road marking object construction method according to any one of claims 1 to 4, wherein the foamed resin sheet has a number of bubbles per unit thickness of 7/1 mm or more.

発泡樹脂シートとして、表面側に凹部、穴、溝などの表面積を大きくする手段が講じられているものを用いることを特徴とする請求項１〜５いずれかに記載の路面標示体施工方法。The road marking object construction method according to any one of claims 1 to 5, wherein a foamed resin sheet is used in which means for increasing the surface area such as a recess, a hole, and a groove is provided on the surface side.

発泡樹脂シートとして、表面側に溶剤が滞留できる凹凸領域を備えたものを用いることを特徴とする請求項１〜６いずれかに記載の路面標示体施工方法。The road marking object construction method according to any one of claims 1 to 6, wherein the foamed resin sheet is provided with an uneven region in which a solvent can stay on the surface side.

溶剤がベンゼン系有機溶剤、特にトルエンである請求項１〜７いずれかに記載の路面標示体施工方法。The road marking object construction method according to any one of claims 1 to 7, wherein the solvent is a benzene organic solvent, particularly toluene.

ポリスチレン系樹脂またはポリスチレン系樹脂を６０重量％以上含む樹脂からなる発泡樹脂シートと接着剤層と離型シートとがこの順で積層されている請求項１〜８のいずれかに記載の路面標示体施工方法に用いる仮設路面標示体用シート。The road marking object according to any one of claims 1 to 8, wherein a foamed resin sheet, an adhesive layer, and a release sheet made of polystyrene resin or a resin containing 60 wt% or more of a polystyrene resin are laminated in this order. Temporary road marking sheet used in construction methods.