JP2004056703A - 携帯無線通信端末 - Google Patents

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JP2004056703A
JP2004056703A JP2002214825A JP2002214825A JP2004056703A JP 2004056703 A JP2004056703 A JP 2004056703A JP 2002214825 A JP2002214825 A JP 2002214825A JP 2002214825 A JP2002214825 A JP 2002214825A JP 2004056703 A JP2004056703 A JP 2004056703A
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Yuichiro Saito
齋藤 裕一郎
Hideaki Shoji
東海林 英明
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Sony Ericsson Mobile Communications Japan Inc
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Abstract

【課題】アンテナ装置の性能を向上できるようにする。
【解決手段】上部筐体61と下部筐体62には、基板が収容されている。下部筐体62の下方の端部にはアンテナ部79が設けられ、他方の端部には金属棒78が設けられている。金属棒78は、内部の基板に伸張可能な延長グランドとして接地されている。最寄りの基地局からの高周波電流は、アンテナ部79、下部筐体62の内部の基板、および、上部筐体61の内部の基板だけでなく、さらに、延長グランドとしての金属棒78でも受信される。したがって、携帯電話機の通話時に、金属棒78を伸張することにより、金属棒78の分だけ、グランドサイズが大きくなり、アンテナ特性が向上する。本発明は、携帯電話機に適用できる。
【選択図】   図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯無線通信端末に関し、特に、アンテナ特性を向上させるようにした携帯無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話機を使用して、音声による通話だけでなく、電子メールなどのデータ通信やインターネットへの接続が利用されるようになってきた。
【0003】
また、携帯電話機の種類も増えてきており、特に、表示部と操作部とをヒンジで結合させた開閉可能な折りたたみ式携帯電話機が好まれる傾向にある。
【0004】
従来の折りたたみ式携帯電話機を、図1乃至図3を参照して説明する。
【0005】
図1の携帯電話機は、表示部3およびスピーカ4を有する上部筐体1、並びに、アンテナ部5、操作部6、およびマイクロフォン7を有する下部筐体2より構成されている。アンテナ部5は、伸縮されるホイップアンテナ5bと、その先頭に取り付けられているヘリカルアンテナ5aとにより構成されている。この携帯電話機は、図中、矢印で示されるように、ヒンジ8を軸として、上部筐体1が回動され、下部筐体2に合わせられることにより、上部筐体1の表示部3と下部筐体2の操作部6が対向するように折りたたまれる。
【0006】
図1の例の場合、アンテナ部5は、下部筐体2の上端部の位置に設置され、スタンバイ状態においては、ホイップアンテナ5bが下部筐体2に収納され、ヘリカルアンテナ5aだけが下部筐体2の外部に突出している。これにより、スタンバイ状態においても充分な感度で電波を受信できるようになされている。
【0007】
通話状態においては、ホイップアンテナ5bは、必要に応じて下部筐体2から引き出され、より高い感度で電波が受信できるように形成されている。
【0008】
図2は、従来の折りたたみ式携帯電話機の他の構成例を示している。図2の携帯電話機は、図1におけるアンテナ部5が、下部筐体2ではなく、上部筐体1にの上端部に設けられている点を除いて、その他の構成は、上述した図1の携帯電話機と同様の構成である。なお、図2の例の場合、ホイップアンテナ5bが上部筐体1に収納され、ヘリカルアンテナ5aだけが、上部筐体1の外部に突出されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上の携帯電話機においては、アンテナ部5を収納しても伸張しても、等価的に同じ波長を受信できるようにするために、その長さLが約2,3cm程度のヘリカルアンテナ5aが必要となる。
【0010】
しかしながら、このヘリカルアンテナ5aは、筐体から突出していることにより、落下などにより破損したり、あるいは、ポケットやカバンなどから携帯電話機を取り出す際にひっかかってしまうことが多く、携帯するのに不便であるという課題があった。
【0011】
そこで、図3に示されるように、下部筐体2の下部に、伸縮しない固定式のアンテナ部21を内蔵されることも提案されている。
【0012】
しかしながら、通常、携帯電話機においては、携帯電話機の内部に設置されるグランド(基板)もアンテナとして動作しているため、携帯電話機のアンテナ特性が、その基板サイズに大きく依存してしまう。したがって、固定式のアンテナ部21では、図1のアンテナ部5を伸張させた場合よりアンテナ特性の劣化してしまったり、周波数の帯域が狭くなってしまうといった課題があった。
【0013】
また、図3の携帯電話機を用いて通話する場合、図4に示されるように、下部筐体2が手22で持たれ、上部筐体1が頭部23に接近してしまうため、アンテナ部21からの高周波電流31が影響を受けてしまい、アンテナ特性が劣化してしまうという課題があった。
【0014】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、アンテナ特性を向上できるようにするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯無線通信端末は、筐体と、筐体の上方と下方の端部のうちの一方に配置されたアンテナと、筐体の上方と下方の端部のうちの他方に配置され、筐体に収納される第1の状態と、筐体の外部に伸張される第2の状態との間で伸縮する延長グランドとを備えることを特徴とする。
【0016】
延長グランドは、金属棒であり、第1の状態において、筐体の内部に収納されるようにすることができる。
【0017】
延長グランドは、第1の状態において、筐体の外部に突起する突起部を有するようにすることができる。
【0018】
延長グランドは、金属板であり、第1の状態において、筐体の内部に収納されるようにすることができる。
【0019】
延長グランドは、筐体の内部のグランドに、直接接地されているようにすることができる。
【0020】
延長グランドは、筐体の内部のグランドに、位相回路を介して接地されているようにすることができる。
【0021】
筐体は、アンテナを有する第1の筐体と、第1の筐体に対して閉じられた状態と開放された状態との間で開閉自在な第2の筐体からなり、延長グランドは、第1の筐体の、アンテナが配置されている方の端部とは反対側の端部に設けられているようにすることができる。
【0022】
筐体は、アンテナを有する第1の筐体と、第1の筐体に対して閉じられた状態と開放された状態との間で開閉自在な第2の筐体からなり、延長グランドは、第2の筐体の、第1の筐体との接合部とは反対側の端部に設けられているようにすることができる。
【0023】
本発明の携帯無線通信端末においては、アンテナが配置されている端部と反対側の端部に、延長グランドが配置されている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0025】
図5は、本発明を適用した携帯電話機の外観の構成例を示す図である。
【0026】
携帯電話機51は、表示部71を有する上部筐体61、主操作部74を有する下部筐体62、および、上部筐体61と下部筐体62を結合するためのヒンジ63(図6)により構成される、折りたたみ式の携帯電話機である。
【0027】
上部筐体61は、上面61aに、表示部71、スピーカ72、副操作部73を有している。表示部71は、LCD(Liquid Crystal Display)などの薄型の表示装置で構成され、文字や画像を表示する。表示部71の上方のスピーカ72は、受話音声を出力する。表示部71の下方の副操作部73は、例えば、受信および送信履歴の呼び出し、電話帳表示あるいは電子メール表示を指示するための操作ボタンであり、この携帯電話機51では3個の操作ボタンが設けられているが、個数は任意である。
【0028】
下部筐体62は、上面62aに、主操作部74、および、マイクロフォン75、突起部76および凹面部77を有している。主操作部74は、数字、文字、記号などに対応する操作ボタンなどにより構成され、その操作ボタンが押されることにより、電話番号またはメールの文字などが入力される。この例の場合、15個の操作ボタンが規則的に配置されているが、個数は任意である。主操作部74の下方のマイクロフォン75は、送話音声を入力する。突起部76は、上面62aにおいて、互いに離間した位置に4個配置されている。マイクロフォン75と反対側の上端部に位置する凹面部77は、略球面を内側から見た形状(凹面形状)に形成されている。
【0029】
また、下部筐体62は、上端部の図中右側に、スタンバイ状態においては、下部筐体62に収納され、必要に応じて下部筐体62から引き出される収納および伸張可能な金属棒78を有する。この金属棒78は、下部筐体62に内蔵される基板102(図9)に接地され、先端に突起部78aを有する。
【0030】
突起部78aは、金属棒78が下部筐体62に収納された場合(図8)、金属棒78を下部筐体62から引き出すとき、ユーザが、指で摘まむためのものであり、非常に、薄く(精々、5mm程度の厚さに)、小さく形成されている。すなわち、突起部78aは、図1を参照して説明したアンテナ部5のヘリカルアンテナ5aのように、アンテナ特性を考慮する必要がないため、下部筐体62からそれ程突出させる必要は全くない。
【0031】
したがって、金属棒78を下部筐体62に収納した場合、この突起部78aは、ヘリカルアンテナ5aの長さLに較べて充分短く、下部筐体62からヘリカルアンテナ5aほど突出しないので、落下などにより破損したり、あるいは、ポケットやカバンなどから携帯電話機を取り出す際にひっかかってしまうことが抑制され、携帯し易くなる。
【0032】
さらに、下部筐体62の内部の下端部近傍には、固定式のアンテナ部79が基板102(図9)とともに内蔵されており、図示せぬ最寄りの基地局との無線通信が行われる。
【0033】
図6は、図5の携帯電話機51の外観の側面の構成を示す図である。
【0034】
携帯電話機51においては、上部筐体61と下部筐体62が、ヒンジ63の軸63aを中心として、軸63aの回りに回動可能に連結されている。
【0035】
上部筐体61の下面61bの、下部筐体62と連結している下端部には、斜面61cが形成されている。この斜面61cは、下面61bがスピーカ部72から離間するにしたがって、上面61aに近づくように、先細りにされた楔状に形成されている。また、この斜面61c上には、略球面状をなす突出量の小さな突面部81(凹面部77の形状に対応する)が設けられている。
【0036】
下部筐体62の上面62aの、上部筐体61と連結している上端部には、斜面62cが形成されている。この斜面62cは、上面62aがマイクロフォン部75から離間するにしたがって、下面62bから遠ざかるように形成されている。すなわち、この斜面62c上に、凹面部77が形成されている。
【0037】
図6の例においては、上部筐体61の斜面61cと下部筐体62の斜面62cが重ねられた状態で、上部筐体61と下部筐体62が、ヒンジ63を介して回動自在に連結されている。実際には、上部筐体61の斜面61cと下部筐体62の斜面62cには、約1mmの隙間が形成されている。したがって、下部筐体62に形成された凹面部77に、上部筐体61に設けられた突面部81が近接した状態で、下部筐体62に対してヒンジ63を中心に、上部筐体61が回動される。
【0038】
ヒンジ63は、上部筐体61の斜面61cと下部筐体62の斜面62cとに対して、略直交する方向へ延びるように配置されている。
【0039】
非使用時(待ち受け時)、ヒンジ63を中心として上部筐体61が、図7に示されるように、時計方向または反時計方向に回動され、下部筐体62に合わせられることにより、図8に示されるように、下部筐体62の上面62aが、上部筐体61により覆われ、閉塞状態とされる。閉塞状態においては、上部筐体61の下面61bは、下部筐体62の上面62aに設けられた突起部76上に載置された状態とされ、下部筐体62の上面62aと僅かに離間した状態とされている。したがって、上部筐体61に対して、下部筐体62側へ向かう外力がかかってしまった場合でも、下部筐体62の上面62aに配置された主操作部74に対する意図しない操作を回避することができる。
【0040】
なお、図8の閉塞状態においては、上部筐体61の上面61aに配置された副操作部73を用いて、表示部71の表示を確認しながら、所定の操作を行うことができる。
【0041】
逆に、使用時(通話時)、ヒンジ63を中心として、上部筐体61が、図7に示されるように、反時計方向または時計方向に回動され、図5または図6に示されるような、開放状態とされる。
【0042】
以上のように、上部筐体61の斜面61cと下部筐体62の斜面62cとが接近した状態とされているため、開放状態においては、上部筐体61と下部筐体62とが所定の角度を持って傾斜され、下部筐体62のマイクロフォン部75とヒンジ63とを結ぶ結合線L1が、上部筐体61のスピーカ部72とヒンジ63を結ぶ結合線L2に対して180°未満の所定の角度に設定される(下部筐体62の上面62aと、上部筐体61の上面61aの角度が、180°未満の所定の角度に設定される)。なお、この上部筐体61と下部筐体62がなす角度θは、ユーザが通話を行うときの顔の外形に沿う形状を考慮して、135°乃至170°とすることが望ましい。
【0043】
なお、図5または図6の開放状態においても、上部筐体61の上面61aに配置された副操作部73に対して、所定の操作を行うことができる。
【0044】
次に、この携帯電話機51に内蔵されるアンテナ装置について、図9を参照して説明する。なお、折りたたみ式の携帯電話機51においては、上部筐体61に内蔵される基板101が、下部筐体62に内蔵される基板102とフレキシブル基板で相互に接続され、アンテナ装置を構成しているが、図9の例においては、説明の便宜上、その図示は省略され、基板101および基板102は、離れて示されている。
【0045】
図9の例においては、アンテナ装置は、基板101、並びに、アンテナ部79、金属棒78およびシールドケース103を有する基板102により構成される。
【0046】
アンテナ部79は、基板102の図中下端部に配置されている。金属棒78は、基板102のアンテナ部79が配置されている端部と反対側の、図中上方の端部の右側に、伸張可能な延長グランドとして接地されている(基板102と接続されている)。金属棒78は、ホイップアンテナと同様、例えば、超弾性を有するNiTi(ニッケルチタン)などにより形成される。
【0047】
基板102上には、図10に示されるように、無線回路、および、携帯電話機51のさまざまな機能を実行する回路111が形成され、シールドケース103により覆われている。シールドケース103が形成されている基板102は、基板101とともに、回路111の基準電位となる電気的なグランドとして使用されている。
【0048】
図9の例においては、アンテナ部79、グランドとしての基板102、および基板101、並びに、延長グランドとしての金属棒78が、アンテナとして作用し、最寄りの基地局からの高周波電流を受信する。
【0049】
このように、金属棒78を延長グランドとして接続し、携帯電話機51の通話時に、金属棒78を伸張することにより、グランドサイズが大きくなり、さらに、図11に示されるように、高周波電流131が、下部筐体62のアンテナ部79、下部筐体62の基板102、および、上部筐体61の基板101だけでなく、金属棒78でも受信されるので、アンテナ装置の多共振化が図られ、アンテナ特性が向上する。
【0050】
以上においては、金属棒78を直接、基板102に接地(接続)するように説明したが、図12に示されるように、金属棒78をコンデンサ、インダクタまたはダイオードなどにより構成される位相回路141を介して、基板102に接地するようにしてもよい。これにより、アンテナ装置のインピーダンス整合が調整され、さらに、アンテナ特性が向上される。
【0051】
図13は、基板102上の回路111の構成例を示すブロック図である。なお、図13においては、基板101、および、携帯電話機51のその他の機能を実行する回路などは、説明の便宜上、省略されている。
【0052】
回路111は、制御部151、スイッチ152、受信部153および送信部154により構成される。制御部151は、回路111の全体の動作を制御する。スイッチ152は、制御部151の制御のもと、接点152aまたは152bを選択し、高周波電流の送受信の切り換えを実行する。受信部153は、制御部151の制御のもと、接点152aからの高周波電流を受信する。送信部154は、制御部151の制御のもと、携帯電話機51内部で生成される高周波電流を、接点152bを介してスイッチ152に出力する。
【0053】
制御部151は、受信動作を行うとき、スイッチ152を接点152a側に切り換える。これにより、アンテナ部79により最寄りの基地局から受信された高周波電流が受信部153に入力される。
【0054】
反対に、送信動作を行うとき、制御部151は、スイッチ152を接点152b側に切り換える。これにより、高周波電流が送信部154から、アンテナ部79を介して、最寄りの基地局へ送信される。
【0055】
以上のように、延長グランドとして金属棒78を接続し、携帯電話機51の使用時に、その金属棒78を伸張することにより、アンテナ装置のアンテナ特性が向上する。
【0056】
また、金属棒78の突起部78aはアンテナそのものではないため、それ程大きく形成する必要がなく、薄く形成できるため、携帯電話機51の待ち受け時に、下部筐体62に収納された場合であっても、ポケットやカバンなどから携帯電話機を取り出す際にひっかかってしまうことが抑制され、携帯し易くなる。
【0057】
以上においては、下部筐体62の基板102の下方に接地されたアンテナ部79と反対側の方向の端部に接地された金属棒78によりアンテナ装置を構成するようにしたが、金属棒を、アンテナ部と反対側の端部に設置するようにすれば、その設置される位置は、図14以降に説明するように、同一基板上でも、異なる基板上でもよく、さらに、アンテナ部と金属棒を、上下反対の位置に接続するようにしてもよい。
【0058】
図14は、本発明の携帯電話機の外観の他の構成例を示す側面図である。なお、なお、図14の折りたたみ式携帯電話機201は、図5乃至図8の携帯電話機51の下部筐体62の金属棒78が、上部筐体61の上端部に配置された点を除いて、その他の構成は、上述した図5乃至図8の携帯電話機51と同様の構成であり、繰り返しになるので、その説明は省略する。
【0059】
図14の例の場合、金属棒78が、下部筐体62のアンテナ部79から最も離れた、上部筐体61の上端部に設置されている。
【0060】
携帯電話機201のアンテナ装置は、図15に示されるように、金属棒78を有する基板101(上部筐体61)と、アンテナ部79およびシールドケース103を有する基板102(下部筐体62)により構成される。なお、図15において、図9における場合と対応する部分には対応する符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0061】
このように、金属棒78を延長グランドとして、上部筐体61の基板101の図中上側の端部に接続し、金属棒78を伸張することにより、図16に示されるように、高周波電流221が、下部筐体62のアンテナ部79、下部筐体62の基板102、および、上部筐体61の基板101だけでなく、金属棒78でも受信されるので、アンテナ装置のグランドサイズが大きくなり、アンテナ特性が向上する。
【0062】
図17および図18を参照して、本発明の携帯電話機の他の構成例を説明する。
【0063】
なお、図17の折りたたみ式携帯電話機241は、図14の携帯電話機201の上部筐体61の金属棒78とアンテナ部79の位置を相互に入れ換えた(下部筐体62に金属棒78を配置し、上部筐体61にアンテナ部79を配置した)点を除いて、その他の構成は、上述した図14の携帯電話機201と同様の構成であり、繰り返しになるので、その説明は省略する。
【0064】
この場合においても、金属棒78を伸張することにより、アンテナ装置のグランドサイズが大きくなり、アンテナ特性が向上する。
【0065】
一方、図18の折りたたみ式携帯電話機271は、図17の携帯電話機241の上部筐体61のアンテナ部79を、下部筐体62の上端部に配置した構成例である。
【0066】
この場合においても、上述した実施の形態と同様に、アンテナ特性が向上する。
【0067】
以上のように、金属棒とアンテナ部は、同一の筐体(基板)上に配置されても、また、異なる筐体(基板)上に配置されても、金属棒が、アンテナ部と反対側の端部に配置されていれば、図5乃至図8の携帯電話機51と同様の効果を得ることができる。
【0068】
さらに、図19を参照して、本発明の携帯電話機のさらに他の構成例を説明する。なお、図19の携帯電話機301は、図14の携帯電話機201の金属棒78が、金属板311に置き換えられた点を除いて、その他の構成は、上述した図14の携帯電話機201と同様の構成であり、繰り返しになるので、その説明は省略する。
【0069】
図19の例の場合、金属板311が、延長グランドとして、下部筐体62の固定式のアンテナ部79から最も離れた、上部筐体61の上端部に設置されている。この金属板311は、図20に示されるように、金属パターン402がエラストマなどの樹脂401によりカバーされて構成される。
【0070】
金属板311の金属パターン402は、例えば、図21に示されるように、上部筐体61に内蔵される基板101と同軸ケーブル412を介して、コネクタ411で延長グランドとして接続されたり、または、図22に示されるように、金属バネ421を介して延長グランドとして接続される。
【0071】
また、この金属板311は、スタンバイ状態においては、図19と図20の矢印の方向に、図示せぬヒンジを中心に回動され、図23に示されるように、上部筐体61の上端部の凹部321(図20)内に収納される。これにより、金属板311は、上部筐体61から突出しないので、落下などにより破損したり、あるいは、ポケットやカバンなどから携帯電話機を取り出す際にひっかかってしまうことが抑制され、携帯し易くなる。なお、金属板311がひっかからない薄さであれば、金属板311を上部筐体61の上端部に接するように折りたたむことで収納するようにしてもよい。
【0072】
また、金属板311は、携帯電話機301の使用時には、必要に応じて上部筐体61から、図19の矢印とは逆方向に、図示せぬヒンジを中心に回動されることにより、立ち上げられ(伸張され)、携帯電話機301のアンテナ装置の延長グランドとして機能する。
【0073】
以上のように、金属棒78に代えて、金属板311を延長グランドとして設けた場合においても、高周波電流が、下部筐体62のアンテナ部79、下部筐体62の基板102、および、上部筐体61の基板101だけでなく、金属板311でも受信されるので、アンテナ装置のグランドサイズが大きくなり、アンテナ特性が向上する。
【0074】
さらに、図示は省略するが、図5乃至図8、図17または図18の携帯電話機において、金属棒を金属板に置き換えるようにしてもよい。また、金属板とアンテナ部との位置は入れ換えてもよい。
【0075】
すなわち、アンテナ部と反対側の端部に、金属棒、金属板、その他の延長グランドとしての機能をする部材を接続するようにすることで、アンテナ装置のグランドサイズを大きくし、アンテナ特性を向上させることができる。
【0076】
したがって、アンテナ部は、必ずしも、固定式のアンテナではなくてもよく、例えば、図24に示されるように、ホイップアンテナ451とヘリカルアンテナ451aによりアンテナ部を構成した携帯電話機461とすることも可能である。ただし、この場合、アンテナ特性は改善されるが、突出部の損傷やひっかかりは防止できない。待ち受け時に突出部を発生させず、かつ、アンテナ特性を向上させるには、上記説明のようにアンテナ部を固定式のアンテナにより構成するのが好ましい。
【0077】
さらに、以上においては、上部筐体61を、下部筐体62の上面62aに対して角度θから略平行になるように回動することで折りたたむようにしたが、図1に示されるように、上面62aに対して垂直な方向に回動することで折りたたむようにしても、本発明は適用できる。
【0078】
また、図25に示されるように、1つの筐体471で構成されているストレートタイプの(折りたたみ式ではない)携帯電話機481にも、本発明は適用することができる。
【0079】
以上、本発明を携帯電話機に適用した場合を例としたが、本発明は、PDA(Personal Digital Assistants)、その他の携帯無線通信端末に適用することが可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、アンテナ装置の性能を向上することができる。また、本発明によれば、突出部を設ける必要がなくなる。したがって、本発明によれば、通信品質が向上した、持ち運びやすい形状の携帯無線通信端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の携帯電話機の外観の構成例を示す斜視図である。
【図2】従来の携帯電話機の外観の他の構成例を示す斜視図である。
【図3】従来の携帯電話機の外観のさらに他の構成例を示す斜視図である。
【図4】従来の携帯電話機の使用状態を示す図である。
【図5】本発明を適用した携帯電話機の外観の構成例を示す斜視図である。
【図6】図5の携帯電話機の外観の構成例を示す側面図である。
【図7】図5の携帯電話機の筐体の回動中の状態を示す斜視図である。
【図8】図5の携帯電話機の筐体を閉じた状態を示す斜視図である。
【図9】図5の携帯電話機のアンテナ装置の構成例を示す斜視図である。
【図10】図5の携帯電話機のアンテナ装置の構成例を示す斜視図である。
【図11】図5の携帯電話機の使用状態を示す図である。
【図12】図5の携帯電話機のアンテナ装置の他の構成例を示す斜視図である。
【図13】図9のアンテナ装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
【図14】本発明を適用した携帯電話機の外観の他の構成例を示す側面図である。
【図15】図14の携帯電話機のアンテナ装置の構成例を示す斜視図である。
【図16】図14の携帯電話機の使用状態を示す図である。
【図17】本発明を適用した携帯電話機の外観の他の構成例を示す側面図である。
【図18】本発明を適用した携帯電話機の外観のさらに他の構成例を示す側面図である。
【図19】本発明を適用した携帯電話機の外観の他の構成例を示す斜視図である。
【図20】図19の金属板の構成例を示す斜視図である。
【図21】図19の金属板の接続例を示す側面図である。
【図22】図19の金属板の他の接続例を示す側面図である。
【図23】図19の携帯電話機の金属板を収納した状態を示す斜視図である。
【図24】本発明を適用した携帯電話機の外観の他の構成例を示す側面図である。
【図25】本発明を適用した携帯電話機の使用状態を示す図である。
【符号の説明】
51 携帯電話機,61 上部筐体,62 下部筐体,63 ヒンジ,78 金属棒,78a 突起部,79 アンテナ部,101 基板,102 基板,103 シールドケース,111 回路,141 位相回路,151 制御部, 152 スイッチ,201 携帯電話機,241 携帯電話機,301 携帯電話機,311 金属板,451 ホイップアンテナ,451a ヘリカルアンテナ,461 携帯電話機,471 筐体,481 携帯電話機

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体の上方と下方の端部のうちの一方に配置されたアンテナと、
    前記筐体の上方と下方の端部のうちの他方に配置され、前記筐体に収納される第1の状態と、前記筐体の外部に伸張される第2の状態との間で伸縮する延長グランドと
    を備えることを特徴とする携帯無線通信端末。
  2. 前記延長グランドは、金属棒であり、前記第1の状態において、前記筐体の内部に収納される
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
  3. 前記延長グランドは、前記第1の状態において、前記筐体の外部に突起する突起部を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯無線通信端末。
  4. 前記延長グランドは、金属板であり、前記第1の状態において、前記筐体の内部に収納される
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
  5. 前記延長グランドは、前記筐体の内部のグランドに、直接接地されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
  6. 前記延長グランドは、前記筐体の内部のグランドに、位相回路を介して接地されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
  7. 前記筐体は、前記アンテナを有する第1の筐体と、前記第1の筐体に対して閉じられた状態と開放された状態との間で開閉自在な第2の筐体からなり、
    前記延長グランドは、前記第1の筐体の、前記アンテナが配置されている方の端部とは反対側の端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
  8. 前記筐体は、前記アンテナを有する第1の筐体と、前記第1の筐体に対して閉じられた状態と開放された状態との間で開閉自在な第2の筐体からなり、
    前記延長グランドは、前記第2の筐体の、前記第1の筐体との接合部とは反対側の端部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
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JP2017085334A (ja) * 2015-10-28 2017-05-18 京セラ株式会社 電子機器

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