JP2004054521A - データ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテンツをユーザがダウンロードしたとき、必ず広告をモニタ等に表示させ、宣伝を確実に行う。
【解決手段】端末装置20がダウンロード要求に応じたコンテンツデータをダウンロードしているとき、この広告データを再生し、広告データの再生がユーザによって中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化することで、宣伝を確実に行うことができる。そして、コンテンツ製作者に対しては、広告データの広告主より広告料が入るようにし、コンテンツ製作者は、その資金を次のコンテンツ制作に投資できるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】端末装置20がダウンロード要求に応じたコンテンツデータをダウンロードしているとき、この広告データを再生し、広告データの再生がユーザによって中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化することで、宣伝を確実に行うことができる。そして、コンテンツ製作者に対しては、広告データの広告主より広告料が入るようにし、コンテンツ製作者は、その資金を次のコンテンツ制作に投資できるようにする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置がサーバ装置より所定のコンテンツデータをダウンロードするとき、広告データを再生するデータ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポータルサイト等のウェブページの中には、バナー広告を設けたものがある。バナー広告は、ウェブページに組み込まれたバナーをユーザがマウス等を用いてクリックすると、端末装置がバナーに関連付けられた所定URL(Uniform Resource Locator)に所在するウェブページにアクセスするようになっている。アクセス先のウェブページでは、広告主のコンテンツが紹介され、また、広告主のコンテンツをダウンロードすることができる。バナー広告を設けているウェブページの開設者は、当該ウェブページへのアクセス回数やバナーのクリック回数をカウントし、その回数に応じて広告主より広告料を徴収するようにしている。ウェブページの開設者は、開設したウェブページがアクセス数の多い人気ページであるほど、バナー広告の広告料を高く設定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザは、バナー広告をクリックしてリンク先のウェブページにアクセスしたときであっても、自分の嗜好に合わないウェブページであったりすると、直ちにそのウェブページを閉じる操作をすることが多い。このため、バナー広告の広告料と実際にウェブページを閲覧した人数、すなわち宣伝効果とは必ずしも比例しない。
【0004】
また、ウェブページでは、アーティスト等コンテンツ製作者が自らの作品、すなわちコンテンツを公表することがある。ウェブページでのコンテンツの公表は、書籍やレコード等を用いた発表と共に文化の発展に寄与するものである。その一方で、ウェブページで発表されたコンテンツは、そのウェブページにアクセスしたユーザが端末装置にダウンロードすることもできる。ユーザがウェブページ等からコンテンツをダウンロードすることは、レコード、書籍等の有体物である記録メディアを購入する場合と異なり、ユーザが無体物であるコンテンツのみを取得することであり、コンテンツをダウンロードするに当たって、コンテンツ取得に対する対価を支払うという商慣習が成立しにくい。コンテンツをダウンロードする際にコンテンツ製作者に対して対価が支払われれば、コンテンツ製作者は、その収入を次のコンテンツ制作に投資することもできるが、ユーザがコンテンツをダウンロードする際に対価を支払わないと、コンテンツ製作者は、資金に乏しくなり、十分なコンテンツ制作を行うことができない。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツをユーザがダウンロードしたとき、必ず広告をモニタ等に表示させ、宣伝を確実に行うことができるデータ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラムを提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、コンテンツのダウンロード時に広告を行うことができるようにするに当たって、コンテンツ製作者が広告料収入を得ることができるデータ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ処理装置は、例えばサーバ装置であって、複数のコンテンツデータを蓄積する第1の蓄積手段と、広告データを蓄積する第2の蓄積手段と、外部装置から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信する受信手段と、受信手段でダウンロード要求を受信したとき、第1の蓄積手段よりコンテンツデータを読み出すと共に、第2の蓄積手段より広告データを読み出し、読み出したコンテンツデータと広告データとを外部装置に送信する送信手段とを備える。そして、送信手段は、受信手段で広告データの再生中止要求を受信したとき、コンテンツデータを無効化する。
【0008】
また、本発明に係るデータ処理方法は、外部装置から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信するステップと、ダウンロード要求を受信したとき、蓄積手段よりコンテンツデータを読み出し、外部装置に送信するステップと、ダウンロード要求を受信したとき、蓄積手段より広告データを読み出し、外部装置に送信するステップと、外部装置から送信された広告データの再生中止要求を受信したとき、コンテンツデータを無効化するステップとを有する。
【0009】
更に、本発明に係るデータ処理装置は、例えば端末装置であって、コンテンツデータのダウンロード要求を外部装置に送信する送信手段と、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを受信すると共に、広告データを受信する受信手段と、コンテンツデータのダウンロード開始と共に広告データを再生する広告再生手段と、広告データの再生を中止する広告中止手段と、広告中止手段により広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化する無効化手段とを備える。
【0010】
更にまた、本発明に係るデータ処理方法は、コンテンツデータのダウンロード要求を外部装置に送信するステップと、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを受信すると共に、広告データを受信するステップと、コンテンツデータのダウンロード開始と共に広告データを再生するステップと、広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有する。
【0011】
更にまた、本発明に係る記録媒体には、本発明に係るコンピュータプログラムが記録されている。この本発明に係るコンピュータプログラムは、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータと共に広告データを受信したとき、この広告データを再生するステップと、広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたデータ処理システムを、図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明を適用したデータ処理システム1は、コンテンツデータを配信するサーバ装置10と、このサーバ装置10にアクセスしてコンテンツデータをダウンロードする端末装置20とを備える。サーバ装置10と端末装置20とは、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、CATV(Cable Television)回線、光ケーブル回線、xDSL(x Digital Subscriber Line)等のネットワーク2を介して接続されている。
【0014】
このデータ処理システム1では、ユーザが端末装置20を用いてサーバ装置10にアクセスし所望のコンテンツデータをダウンロードするとき、サーバ装置10が所定のコンテンツデータを端末装置20に対して送信すると共に広告データを端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、サーバ装置10からコンテンツデータをダウンロードすると共に、サーバ装置10から送信された広告データをモニタ等に表示する。ユーザがこの広告データの再生を途中で中止したとき、サーバ装置10又は端末装置20は、ダウンロードしたコンテンツデータを無効、すなわち再生できない状態にする。このように、このデータ処理システム1では、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを有効なものとし、ユーザがダウンロードしたコンテンツデータを再生できるようにする。
【0015】
このデータ処理システム1では、図2に示すように、ユーザ8がコンテンツデータをダウンロードするには広告を最後まで見ることが条件となることから、宣伝広告効果を高めることができる。また、コンテンツデータのコンテンツ製作者6は、コンテンツデータのダウンロード時に再生される広告データの広告主7より広告料を徴収することができ、この広告料収入を次のコンテンツ制作に投資することができる。また、コンテンツ製作者6は、ユーザ8より頻繁にダウンロードされる、すなわち人気のあるコンテンツデータを制作すると、広告主7に対する広告料を高く設定することができ、広告料収入を増やすことができ、更に多くの金額をコンテンツ制作に割り当てることができる。
【0016】
このように、本発明を適用したデータ処理システム1では、コンテンツ製作者6が広告料を得ることができるようにし、更に良質のコンテンツを制作することができる環境を作ることができる。また、ユーザがコンテンツをコンパクトディスク、書籍等の有体物の記録メディアを介することなくネットワーク2を介して取得できる流通システムにおいて、コンテンツ製作者6は、広告料収入があることで、コンテンツデータのダウンロードを安価な値段又は無料にし、ユーザ8に対する経済的負担を少なくすることができ、自分のコンテンツを効率良くユーザ8に広めることができる。
【0017】
次に、図3を参照して、以上のようなデータ処理システム1に用いるサーバ装置10について説明する。このサーバ装置10は、例えば、通常のコンピュータと略同じ構成を有する装置であり、本システム1を運営するプロバイダ等の管理者により管理される。このサーバ装置10は、コンテンツ製作者6が制作した複数のコンテンツデータが蓄積される第1の蓄積部11と、広告データが蓄積される第2の蓄積部12と、端末装置20から送信されたコンテンツデータ等のダウンロード要求等を受信する受信部13と、第1の蓄積部11にアクセスして所定のコンテンツデータを検索しまた第2の蓄積部12にアクセスして所定の広告データを検索する検索部14と、コンテンツデータのダウンロード用データを生成するダウンロード用データ生成部15と、ダウンロード用データを無効化する無効化処理部16と、広告データのストリーミング用データを生成するストリーミング用データ生成部17と、端末装置20に対してコンテンツデータや広告データを送信する送信部18とを備える。
【0018】
第1の蓄積部11は、例えば大容量のハードディスクよりなり、このハードディスクには、本システムが提供するサービスに供する一又は複数のコンテンツデータが蓄積される。コンテンツデータとしては、楽曲データ、映画データ、画像データ、ゲーム用ソフトウェア等である。各コンテンツデータには、他のコンテンツデータと識別するための識別データが付与されている。
【0019】
第2の記憶部12は、上記第1の蓄積部11と同じ又は別のハードディスクよりなり、コンテンツデータのダウンロード時に端末装置20で再生される広告データが蓄積されている。この広告データは、画像データ、動画データ及び/又は音声データで構成されている。そして、広告データは、例えば、広告主7はコンテンツ製作者6に対して広告料を支払っているため、コンテンツデータに付与された識別データに関連付けられ、コンテンツデータのダウンロード時に、識別データで関連付けられた特定の広告データを端末装置20に送信することができるようにしている。コンテンツデータに識別データで関連付けられる広告データは、1つでもよく、また、複数であってもよい。複数の広告データが関連付けられるときには、端末装置20に送信する順序を設けるようにし、コンテンツデータのダウンロード中にこの順序に従って端末装置20で再生されるようにしてもよい。また、広告データは、識別データでコンテンツデータと関連付けるようにするのではなく、端末装置20にダウンロードされるコンテンツデータと無関係なものとしてもよい。
【0020】
なお、サーバ装置10は、図示しないが、更にハードディスク等からなる記憶部を有する。この記憶部には、コンピュータシステムの各種資源を管理するオペレーティングシステム、第1の蓄積部11に蓄積されているコンテンツデータや第2の蓄積部12に蓄積されている広告データの検索を行う検索プログラム等が格納されている。サーバ装置10は、更に他の記憶部を有し、この他の記憶部には、端末装置20がアクセスするウェブページを構成する画像データ、音声データ等が格納されている。
【0021】
受信部13は、端末装置20より送信されたコンテンツデータのダウンロード要求等を受信し、受信したデータを検索部14に出力する。また、受信部13は、ユーザが端末装置20での再生中止操作を行ったとき、端末装置20から送信された再生中止要求を受信し、受信した再生中止要求を無効化処理部16に出力する。更に、受信部13は、端末装置20がコンテンツデータのダウンロードを行っているとき、1回目の広告データの再生が終了したとき、広告データの再送信要求を受信し、検索部14に出力する。
【0022】
検索部14は、受信部13で受信した端末装置20から送信されたコンテンツデータの選択データに基づいて第1の蓄積部11にアクセスし、選択データに応じたコンテンツデータを検索し読み出し、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータをダウンロード用データ生成部15に出力する。また、検索部14は、第2の蓄積部12にアクセスし、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータの識別データに関連付けられた広告データを検索し読み出し、第2の蓄積部12より読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。更に、検索部14は、受信部13が端末装置20がコンテンツデータのダウンロードを行っているときに広告データの再送信要求を受信したとき、今まで読み出していた広告データと同じ又は別の広告データを、送信中のコンテンツデータの識別データに基づいて検索し読み出し、この読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。
【0023】
ダウンロード用データ生成部15は、検索部14が読み出したコンテンツデータが入力されると、1つのコンテンツデータをひとまとまりとした1つのダウンロード用ファイルを生成し、生成したダウンロード用ファイルを送信部16に出力する。
【0024】
なお、ダウンロード用データ生成部15は、ダウンロード用ファイルを生成するに当たって、ファイルサイズを小さくしダウンロードを迅速に行うことができるようにするため、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータをATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3:商標)、MPEG−2AAC(Motion Picture Expert Group 2 Advanced Audio Coding:商標)、MP3(MPEG−1 Audio Layer3:商標)、TwinVQ(Transform−Domain Weighted Interleave Vector Quantization:商標)、MS Audio(WMA:Windows Media Audio:商標)、Ogg Vorbis(商標)等の方式で圧縮するようにしてもよい。更に、圧縮されたコンテンツデータは、第三者に不正に取得されたときにも再生されないようにするため、端末装置20が所有する暗号鍵データで復号可能な方式で暗号化するようにしてもよい。
【0025】
無効化処理部16は、ユーザが端末装置20で広告データの再生中止操作を行ったとき送信される再生中止要求を受信したとき、端末装置20が行っているダウンロードを無効にする処理を行う。具体的に、無効化処理部16は、広告データの再生が終了する前にコンテンツデータのダウンロードの終了しているときに、端末装置20からの広告データの再生中止要求が入力されると、端末装置20によって既にダウンロードが完了したコンテンツデータのファイルを無効にするための無効化データを生成し、この無効化データを送信部18に出力する。また、無効化処理部16は、コンテンツデータのダウンロード中に広告データの再生中止要求が入力されたとき、ダウンロード用ファイルのデータ送信を途中で中断する処理を行う。
【0026】
ストリーミング用データ生成部17は、検索部14が第2の蓄積部12より読み出した広告データが入力されと、この広告データを所定単位でパケット化し、パケット毎に一時ファイルを作成し、送信部18より出力する。なお、端末装置20に送信する広告データは、端末装置20への広告データの送信を迅速に行うことができるようにするため、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group/Moving Picture Experts Group)4等の方式で圧縮するようにしてもよい。例えば、ダウンロード用データ生成部15は、広告データを、背景、前景、その中で動く人物等場面を構成するオブジェクトを個別に分け、各オブジェクトについて符号化、すなわち空間的及び時間的冗長度を落とす処理を行う。更に、圧縮された広告データは、第三者に不正に取得されたときにも再生されないようにするため、端末装置20が所有する暗号鍵データで復号可能な方式で暗号化するようにしてもよい。
【0027】
送信部18は、ダウンロード用データ生成部15で生成されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルやストリーミング用データ生成部17で生成された広告データを構成する各一時ファイルをIP(Internet Protocol)等所定の伝送プロトコルに従って各データを、ネットワーク2を介して端末装置20に送信する。
【0028】
具体的に、コンテンツデータのダウンロード用ファイルを端末装置20に送信するとき、送信部18は、コンテンツデータを確実に端末装置20に送信するため再送制御を行うことができるTCP(Transmission Control Protocol)等のプロトコルに従ってコンテンツデータのダウンロード用ファイルを端末装置20に送信する。
【0029】
また、広告データのストリーミング用データを送信するとき、送信部18は、広告データを迅速に端末装置20に送信し再生する必要があるため再送制御の無いUDP(User Datagram Protocol)やUDPとの組合せで用いられるRTP(Real−time Transport Protocol)等のリアルタイム転送プロトコルに従って広告データのストリーミング用データを送信する。すなわち、送信部18は、各パケットに広告データを再生するためのタイムスタンプ等を格納して、順次ストリーミング用送信データを生成し、これを端末装置20にネットワーク2を介して送信する。
【0030】
また、サーバ装置10の送信部18は、端末装置20で広告データの再生中止が行われ、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化する無効化データを送信する必要がある。このため、送信部18は、上記RTPを補助するRTCP(RTP Conrol Protocol)等の制御プロトコルに従い、送信側レポート(SR:Sender Report)として無効化データを端末装置20にネットワーク2を介して送信する。
【0031】
次に、以上のようなサーバ装置10にアクセスする端末装置20について図4を参照して説明する。この端末装置20は、例えばユーザ宅に設置される据え置き型若しくは携帯型のパーソナルコンピュータ等であり、このようなコンピュータと略同様な構成を有している。すなわち、この端末装置20は、サーバ装置10より送信されたデータを受信する受信部21と、サーバ装置10よりダウンロードしたコンテンツデータを保存するメモリ22と、サーバ装置10よりダウンロードしたストリーミング再生のため一時ファイルを保存するバッファメモリ23と、再生時にコンテンツデータや広告データの再生処理を施す再生処理部24と、音声データを再生音に変換して出力するスピーカ25と、画像を表示するモニタ26と、コンテンツデータの選択、再生操作等を行うための操作部27と、ダウンロード要求等のデータをサーバ装置10に送信する送信部28と、全体の動作を制御する制御部29とを備える。
【0032】
受信部21は、サーバ装置10より送信されたデータを受信する。受信部21は、例えばこのデータ処理システム1のホームページにアクセスしたとき、サーバ装置10から送信されたホームページを構成する画像データ等を受信する。また、受信部21は、所望のコンテンツデータのダウンロード要求をサーバ装置10に送信しているとき、これに対応したコンテンツデータのダウンロード用ファイルをサーバ装置10よりダウンロードする。更に、受信部21は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをダウンロードしているとき、広告データをストリーミング再生するため、広告データを構成する一時ファイルを順次受信する。更に、受信部21は、ユーザが広告データの再生中止操作を行ったとき、ダウンロードしたコンテンツデータを無効化する無効化データを受信する。
【0033】
メモリ22は、装置本体に内蔵されたハードディスク、RAM(Random Access Memory)等の内蔵型の記録媒体、記録可能な光ディスク、ICカード等の着脱可能な記録媒体等からなり、サーバ装置10よりダウンロードしたダウンロード用ファイルが保存される。ここに保存されるダウンロード用ファイルは、ユーザがサーバ装置10にアクセスして選択したコンテンツデータであり、サーバ装置10のダウンロード用データ生成部15で生成されたデータである。このダウンロード用ファイルは、1つのコンテンツデータをひとまとまりとしたものであり、ユーザの操作に応じて再生処理部24で再生可能なものである。
【0034】
なお、このメモリ22には、その他、周辺機器等のハードウェアの管理、ユーザがパーソナルコンピュータを操作するためのユーザインタフェースの提供等を行うオペレーション・システム、電子メール作成送受信用ソフトウェア、ウェブページ等を閲覧するためのブラウザ等のソフトウェアを保存するようにしてもよい。
【0035】
バッファメモリ23は、メモリ22を構成する記録媒体の一部若しくは別の記録媒体に設けられるものである。このバッファメモリ23には、サーバ装置10より送信された広告データをストリーミング再生する際のストリーミング用の一時ファイルが一時的に保存される。ストリーミング用の一時ファイルのデータは、ここで各一時ファイルに含まれているタイムスタンプ等のリンク情報等を用いて時間軸上連続するように並べ替えられ順次読み出され再生される。この一時ファイルは、再生されると順にバッファメモリ23より消去される。すなわち、バッファメモリ23は、少なくとも、連続して広告データを再生することができる程度の複数の一時ファイルを保存することができる程度の記憶容量を有していればよい。
【0036】
なお、バッファメモリ23からの広告データの読み出し速度は、バッファメモリ23がアンダフローとならないように、サーバ装置10からの送信速度より遅く設定するようにしてもよい。
【0037】
再生処理部24は、サーバ装置10よりダウンロードしたコンテンツデータの再生処理や広告データのストリーミング再生処理を行う。具体的に、再生処理部24は、コンテンツデータの再生をするとき、メモリ22より選択されたコンテンツデータのファイルを読み出す。そして、再生処理部24は、読み出したコンテンツデータが暗号化されているいるとき、所有する暗号鍵データでコンテンツデータを復号し、コンテンツデータが圧縮処理されているとき、その圧縮を伸長する処理を行う。そして、再生処理部24は、暗号が復号され、圧縮が伸長されたコンテンツデータの復調処理、例えば8−14変調や8−16変調されている14又は16ビットのデータを8ビットのデータに復調する。更に、再生処理部24は、クロスインターリーブドソロモン符号(CIRC:Cross Interleave Reed−Solomon Code)、リードソロモン積符号(RS−PC:Reed Solomon Product Code)等を復号するエラー訂正復号化処理等を行い、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。
【0038】
また、再生処理部24は、広告データのストリーミング再生を行うとき、バッファメモリ23より順次サーバ装置10よりダウンロードした一時ファイルを読み出し、この一時ファイルの圧縮を順次伸長する。例えばMPEG4で圧縮されているとき、再生処理部24は、個別に符号化されているオブジェクトを伸長し、再合成等する処理等を行う。そして、再生処理部24は、圧縮が伸長された広告データに対してを、コンテンツデータの場合と同様に、復調処理を施し、更に、エラー訂正復号処理を施し、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。
【0039】
スピーカ25は、再生処理が施されたコンテンツデータや広告データに含まれる音声データを再生音に変換して出力する。スピーカ25は、代わりにヘッドホン、イヤホン等であってもよい。モニタ26は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、コンテンツデータや広告データに含まれる画像データ、映像データ、文字データ等を表示する。例えば、スピーカ25やモニタ26は、コンテンツデータをサーバ装置10よりダウンロードしているとき、広告データを出力する。
【0040】
操作部27は、キーボード、マウス、テンキー等からなり、ユーザに操作されることによって操作信号を生成する。例えば、コンテンツデータをダウンロードするとき、ユーザは、操作部27を用いてホームページのアドレスデータを入力することができ、また、選択したコンテンツデータのダウンロード要求をサーバ装置10に送信することができる。また、ユーザは、操作部27を用いてダウンロードしたコンテンツデータの再生を開始する操作を行うこともできる。更に、モニタ26には、コンテンツデータのダウンロードを行っているとき、広告データが表示されることになるが、このとき、ユーザは、操作部27を用いて、モニタ26に表示されているポインタを操作して広告データが表示されているウィンドウを閉じることができる。
【0041】
送信部28は、データを、ネットワーク2を介してサーバ装置10に送信する。送信部28は、例えば操作部27で入力されたアドレスデータに基づいてサーバ装置10に開設されたホームページ等のウェブページにアクセスし、コンテンツデータ等のダウンロード要求をサーバ装置10に送信する。また、送信部28は、受信部21でコンテンツデータをダウンロードしながら広告データをストリーミング再生しているときに、上述したRTCP等のプロトコルに従って、受信側レポート(RR:Receiver Report)として、受信した一時ファイルを構成するパケットのパケット廃棄率等をサーバ装置10に送信する。また、送信部28は、コンテンツデータのダウンロードと共に行っている広告データのストリーミング再生の中止処理が行われたとき、受信側レポートとして広告データの再生中止要求をサーバ装置に送信する。
【0042】
制御部29は、操作部27から入力される操作信号が入力され、この入力された操作信号に応じて装置全体を制御する。
【0043】
次に、端末装置20がサーバ装置10よりユーザが選択したコンテンツデータをダウンロードするまでの一連の手順を、図5を参照して説明する。ユーザが操作部27を用いて所定のアドレスデータを入力すると、端末装置20は、ステップS1において、送信部28よりTCP/IP等の伝送プロトコルに従って、サーバ装置10にアクセスする。すると、サーバ装置10は、端末装置20が送信したアドレスに所在するウェブページを送信部18より端末装置20に送信する。すると、端末装置20は、ステップS2において、サーバ装置10よりダウンロードしたウェブページを再生処理部24で再生処理した後、モニタ26に画像データを表示すると共に、音声データを再生音に変換してスピーカ25より出力する。
【0044】
ここで、端末装置20がアクセスするウェブページとして、ダウンロードするコンテンツデータの選択ページを説明すると、この選択ページ41は、図6に示すように、コンテンツデータの一覧表示部42と、ダウンロードを実行するためのダウンロード釦43と、この選択ページ41を閉じるための閉釦44とから構成されている。一覧表示部42は、コンテンツデータ毎にタイトル、アーティスト名、ダウンロードファイルのデータサイズ等から構成され、ユーザは、これらの情報を参照しながらコンテンツデータを選択することができる。ユーザは、操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、所望のコンテンツデータを選択することができる。図6の例では、ユーザは、タイトル「AAA」、アーティスト名「Ann」を選択している。なお、この選択ページ41には、この他に、コンテンツデータのダウンロード時に広告データが再生される旨、広告データを再生途中に再生中止操作を行うと、コンテンツデータをダウンロードすることができない旨等の表示がされる。
【0045】
ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、ダウンロード釦43をクリックすると、端末装置20は、ステップS3において、一覧表示部42に一覧表示されているコンテンツデータの中から一又は複数のコンテンツデータが選択されているかどうかを判断する。端末装置20は、ユーザによって一又は複数のコンテンツデータが選択されているとき、ステップS4に進み、コンテンツデータが選択されていないとき、コンテンツが選択されていない等の警告をモニタ26に表示してからステップS3を繰り返す。ステップS4において、端末装置20は、ユーザによって選択されたコンテンツデータのダウンロード要求を送信部28よりTCP/IP等の伝送プロトコルに従ってサーバ装置10に送信する。
【0046】
ステップS5において、受信待機状態にあるサーバ装置10は、ステップS6において、受信部13で端末装置20から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信する。サーバ装置10は、受信部13で端末装置20からのコンテンツデータのダウンロード要求を受信すると、ステップS7において、検索部14で第1の蓄積部11にアクセスし、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを読み出し、読み出したコンテンツデータをダウンロード用データ生成部14に出力する。ステップS8において、サーバ装置10のダウンロード用データ生成部15は、1つのコンテンツデータをひとまとまりとしたダウンロード用ファイルを生成し、生成したダウンロード用ファイルを送信部18に出力する。
【0047】
また、検索部14は、ステップS9において、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータと識別データで関連付けられている広告データを第2の蓄積部12より読み出し、読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。ストリーミング用データ生成部17は、ステップS10において、検索部14が読み出した広告データを圧縮等の処理をした後、パケットに分割し、パケット単位で一時ファイルを作成し、送信部18に出力する。
【0048】
ステップS11において、サーバ装置10の送信部18は、ダウンロード用データ生成部15より入力されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルを例えばTCP/IPの伝送プロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。また、これと共に、送信部18は、広告データのストリーミング用の一時ファイルを順次、UDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。
【0049】
ステップS12において、端末装置20は、受信部21でコンテンツデータのダウンロード用ファイルと広告データのストリーミング用の一時ファイルを受信すると、ステップS13において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのメモリ22への保存を開始する。コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが開始されると、端末装置20は、モニタ26に、装置がダウンロード中であることを示すダイアログボックスを表示する。
【0050】
また、ステップS14において、端末装置20は、受信部21で受信したストリーミング用の一時ファイルをバッファメモリ23に順次保存する。そして、バッファメモリ23は、ダウンロードした一時ファイルをタイムスタンプ等のリンク情報に基づいて時間軸上連続するように並び替え、順次、再生処理部24に出力し、再生処理部24は、圧縮されているデータを伸長する等の処理を行った後、復調処理やエラー訂正復号処理を施し、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。これによって、モニタ26には、コンテンツデータのダウンロードの開始と共に、広告ページが表示される。
【0051】
ここで、モニタ26に表示される広告ページについて図7を参照して説明すると、この広告ページ51は、広告データに基づいて広告が表示される広告表示部52と、この広告ページ51を閉じるための閉釦53とから構成され、ユーザは、コンテンツデータのダウンロード時において、静止画及び/又は動画からなる広告が表示される。ユーザは、コンテンツデータのダウンロード時に、この広告ページ51を見ることになり、宣伝効果を高めることができる。また、広告ページ51は、閉釦53が、ユーザが操作部27を構成するマウスを使ってポインタ31でクリックされると、閉じられる。なお、この広告ページ51には、図示しないが、更に、広告データの再生途中に再生中止操作を行うと、コンテンツデータをダウンロードすることができない旨等の表示を行うようにしてもよい。
【0052】
ところで、コンテンツデータのダウンロード時間は、ネットワーク2の基幹設備に大きく左右される。CATV回線、光ケーブル回線、xDSL等を用いたネットワーク2では、高速通信を行うことができ、短時間でコンテンツデータをダウンロードすることができるが、従来の電話回線等アナログ回線を用いたネットワーク2では、コンテンツデータのダウンロードに多くの時間を要する。また、コンテンツデータのダウンロード時間は、このような設備的要因に加え、ネットワーク2上のトラフィック量の多少によっても変化し、トラフィック量が少ないとき、ダウンロード時間は短くなり、トラフィック量が多いとき、ダウンロード時間は長くなる。その他、コンテンツデータのダウンロード時間は、ダウンロードするコンテンツデータのダウンロード用ファイルのデータサイズによっても変化する。
【0053】
したがって、コンテンツデータのダウンロード時間が短いときには、端末装置20のモニタ26で広告データを十分な時間再生することができなくなってしまい、その一方で、コンテンツデータのダウンロード時間が長いときには、広告データがダウンロードが完了する前に終わってしまうことになる。
【0054】
そこで、端末装置20では、コンテンツデータのダウンロードと広告データの再生の何れが速く終了するかを判断するようにしている。これを、図8を参照して説明する。
【0055】
端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードを開始すると、ステップS21において、所定間隔でコンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したとき、ステップS41に進み、完了していないとき、ステップS22に進む。ステップS22において、端末装置20は、広告データの再生が終了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、広告データの再生が終了したとき、ステップS23に進み、広告データの再生が終了していないとき、ステップS21の判断を繰り返す。すなわち、端末装置20は、ステップS21及びステップS22において、コンテンツデータのダウンロード中に広告データの再生が終了したかどうかを判断し、コンテンツデータのダウンロードの最中に広告データの再生が終了してしまうことを防止するようにする。
【0056】
コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード中に広告データが終了したとき、端末装置20は、ステップS23において、送信部28よりUDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってサーバ装置10に対して、更なる広告データの送信要求を送信する。ステップS24において、サーバ装置10は、受信部13で端末装置20から送信された更なる広告データの送信要求を受信する。ステップS25において、サーバ装置10は、検索部14でダウンロード中のコンテンツデータ識別データで関連付けられている更なる広告データを第2の蓄積部12より読み出し、読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。ここで読み出される広告データは、先に端末装置20に送信した広告データと同様のものであってもよく、また、別の識別データでコンテンツデータと関連付けられた広告データであってもよい。そして、サーバ装置10は、ステップS26において、ストリーミング用データ生成部17で、ダウンロードが行われているコンテンツデータに付与された識別データを元に検索部14が読み出した広告データを圧縮等の処理をした後、パケットに分割し、パケット単位で一時ファイルを作成し、ステップS27において、送信部18より、UDP/IP等を利用してRTP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。
【0057】
ステップS28において、端末装置20は、受信部21で広告データのストリーミング用の一時ファイルを受信し、受信したストリーミング用の一時ファイルをバッファメモリ23に順次保存する。そして、バッファメモリ23は、タイムスタンプ等のリンク情報に基づいてダウンロードした一時ファイルを時間軸上連続するように並び替え、順次、再生処理部24に出力し、再生処理部24は、圧縮されているデータを伸長する等の処理を行った後、復調処理やエラー訂正復号処理を施し、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。これによって、端末装置20は、ステップS29において、モニタ26に、上記図7に示す広告ページ51と同じフォーマットの広告ページを表示する。かくして、端末装置20では、コンテンツデータのダウンロードを行っているときには常に広告データが表示されることになる。
【0058】
ステップS30において、端末装置20は、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS31に進み、閉じられていないとき、ステップS21からの処理を繰り返す。
【0059】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS31において、端末装置20は、制御部29で再生中止要求を生成し、送信部28より再生中止要求をUDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介してサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、ステップS32において、端末装置20から送信された広告データの再生中止要求を受信すると、図示しない記憶部より、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、ステップS33において、この警告ページを、TCP/IPの伝送プロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、ステップS34において、受信部21でサーバ装置10より送信された警告ページを受信すると、再生処理部24で所定の再生処理を行った後、スピーカ25やモニタ26に出力する。
【0060】
ここで、端末装置20のモニタ26に表示される警告ページについて図9を参照して説明すると、この警告ページ61は、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨等が表示される警告表示部62と、広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦63と、広告データの再生中止を取り消すための取消釦64とから構成されている。端末装置20は、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦63をクリックしたとき、再生中止を示す確認データを生成し、取消釦64をクリックしたとき、広告データの中止の取消を示す確認データを生成し、ステップS35において、このような確認データを送信部21よりサーバ装置10に送信する。
【0061】
サーバ装置10は、ステップS36において、端末装置20から送信された広告中止の確認データを受信すると、次いで、ステップS37において、受信した確認データが再生中止を示すものであるかを判断する。そして、サーバ装置10は、確認データが再生中止を示すものであるとき、ステップS38に進み、確認データが再生中止を取り消すものであるとき、ステップS27に戻り、広告データの送信を続行する。
【0062】
広告データの再生を中止するとき、サーバ装置10は、ステップS38において、第2の蓄積部12より広告データの読み出しを中止し、送信部18より広告データを端末装置20に送信することを中止する。また、これと同時に、端末装置20は、送信部18よりコンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信を中止する。
【0063】
端末装置20では、メモリ22にダウンロード途中のコンテンツデータの一時ファイルが残存することになる。この一時ファイルは、不完全なものであるから、端末装置20では、再生不能のファイルであり、これにより、広告データを最後まで再生しなかったユーザがコンテンツデータを取得することを防止することができる。
【0064】
また、サーバ装置10は、ステップS38において、広告データ及びコンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信を中止すると共に、端末装置20に対して、ダウンロード途中の端末装置20のメモリ22に保存されたコンテンツデータの一時ファイルを無効化する無効化データを送信するようにしてもよい。この場合、端末装置20は、受信部12でサーバ装置10から送信された無効化データを受信すると、この無効化データに基づいて、メモリ22に保存されたコンテンツデータの一時ファイルを消去する処理を行う。例えば、ダウンロード用ファイルによっては、ダウンロードした部分まで端末装置20で再生することが可能な場合があるが、端末装置20は、ダウンロード途中に生成された一時ファイルをサーバ装置10から送信された無効化データに基づいてメモリ22より消去する処理を行うことで、広告データの再生を中止したユーザがコンテンツデータを途中まででも再生することを完全に防止することができる。
【0065】
次に、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード終了時に広告データが再生途中である場合の端末装置20の動作について図10を参照して説明する。
【0066】
端末装置20は、上記図10に示すステップS21において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが終了したと判断すると、次いでステップS41において、広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。具体的に、端末装置20は、RTP、RTCP等のプロトコルに従って送信された制御データに基づいて広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、広告データのストリーミング再生が終了したとき、ステップS42に進み、広告データのストリーミング再生が終了していないとき、ステップS43に進む。
【0067】
端末装置20は、広告データのストリーミング再生が中止されることなく最後まで行われると、ステップS42において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをメモリ22に保存する。すなわち、端末装置20は、ダウンロード用ファイルを有効なファイルとして、すなわち再生処理部24で再生処理可能なファイルとしてメモリ22に保存する。
【0068】
メモリ22に保存されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルは、モニタ26に表示され、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で選択され実行される。すると、メモリ22に保存されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルは、再生処理部24によりコンテンツデータがメモリ22より読み出される。メモリ22より読み出されたコンテンツデータは、再生処理部24で、コンテンツデータが暗号化されているいるとき、再生処理部24が所有する暗号鍵データで暗号が復号され、また、コンテンツデータが圧縮処理されているとき、その圧縮が伸長される。そして、これらの処理が施されたコンテンツデータは、復調処理やエラー訂正復号化処理等が施され、この後、ディジタル信号からアナログ信号に変換される。そして、コンテンツデータを構成する音声データは、スピーカ25より再生音として出力され、画像及び/又は動画データは、モニタ26に表示される。
【0069】
広告データの再生が完了していないとき、端末装置20は、ステップS43において、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS44に進み、閉じられていないとき、ステップS41からの処理を繰り返す。
【0070】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS44において、端末装置20は、制御部29で再生中止要求を生成し、送信部28より再生中止要求をUDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介してサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、ステップS45において、端末装置20から送信された広告データの再生中止要求を受信すると、図示しない記憶部より、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、ステップS46において、この警告ページを、TCP/IPの伝送プロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、ステップS47において、受信部21でサーバ装置10より送信された警告ページを受信すると、再生処理部24で所定の再生処理を行った後、スピーカ25やモニタ26に出力し、上記図10に示した警告ページ61をモニタ26に表示する。
【0071】
端末装置20は、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦63をクリックしたとき、再生中止を示す確認データを生成し、取消釦64をクリックしたとき、広告データの中止の取消を示す確認データを生成し、ステップS48において、このような確認データをRTP、RTCP等のプロトコルに従って送信部21よりサーバ装置10に送信する。
【0072】
サーバ装置10は、ステップS49において、端末装置20から送信された広告中止の確認データを受信すると、次いで、ステップS50において、受信した確認データが再生中止を示すものであるかを判断する。そして、サーバ装置10は、確認データが再生中止を示すものであるとき、ステップS51に進み、確認データが再生中止を取り消すものであるとき、ステップS52に進み、広告データの送信を続行する。
【0073】
広告データの再生を中止するとき、サーバ装置10は、ステップS51において、無効化処理部16で端末装置20がダウンロードを完了しているコンテンツデータを無効化するための無効化データを生成し、この生成した無効化データを送信部18よりRTP、RTCP等のプロトコルに従って端末装置20に送信する。これと共に、サーバ装置10は、広告データの送信を中止する。また、広告データの再生を続行するとき、ステップS52において、端末装置20は、広告データの送信を続行する。
【0074】
ステップS53において、端末装置20は、受信部21でサーバ装置10より送信されたコンテンツデータの無効化データを受信すると、ステップS54において、受信部21で受信した無効化データに基づいてダウンロードが完了しているコンテンツデータのダウンロード用ファイルを無効化する処理を行う。例えば、端末装置20は、無効化データに基づいて、メモリ22に保存されているコンテンツデータのダウンロード用ファイルを消去する。したがって、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードが完了した後に広告データの再生を中止しとき、既にダウンロードが完了しているコンテンツデータを無効にし、ユーザがコンテンツデータを取得することを阻止することができる。すなわち、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを取得することができるようにすることができる。
【0075】
なお、以上の例では、図6に示すダウンロードするコンテンツデータの選択ページ41と図7に示すコンテンツデータのダウンロードを開始したときに始まる広告ページ51とを別構成としたものを説明したが、これらのページは、図11に示すように一構成としてもよい。すなわち、このコンテンツ選択広告ページ71は、メインウィンドウ72内に、コンテンツデータの一覧表示するコンテンツ一覧ウィンドウ73と、広告データを表示する広告ウィンドウ74とが設けられている。メインウィンドウ72には、メインウィンドウ72を閉じるための閉釦72aが設けられている。また、コンテンツ一覧ウィンドウ73には、コンテンツデータの一覧表示部73aが設けられ、この一覧表示部73aは、コンテンツデータ毎にタイトル、アーティスト名、ダウンロードファイルのデータサイズ等から構成され、ユーザは、これらの情報を参照しながらコンテンツデータを選択することができる。また、コンテンツ一覧ウィンドウ73には、選択したコンテンツデータのダウンロードを開始するためのダウンロード釦73bが設けられている。また、コンテンツ一覧ウィンドウ73には、コンテンツ一覧ウィンドウ73を閉じるための閉釦73cが設けられている。また、広告ウィンドウ74には、広告データに基づいて広告が表示される広告表示部74aと、この広告ウィンドウ74を閉じるための閉釦74bとから構成されている。
【0076】
このコンテンツ選択広告ページ71は、上記図5のステップS1において、サーバ装置10にアクセスしたとき、端末装置20のモニタ26に表示される。そして、ユーザは、先ず、操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、所望のコンテンツデータを選択することができる。そして、ユーザが ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、ダウンロード釦73bをクリックすると、端末装置20は、選択されているコンテンツデータのダウンロード要求をサーバ装置10に送信する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードを開始すると、広告ウィンドウ74の広告表示部74aでは、広告データがストリーミング再生されることになる。コンテンツデータのダウンロードが開始された後、メインウィンドウ72の閉釦72a又は広告ウィンドウ74の閉釦74aがクリックされ、広告ウィンドウ74を閉じる操作がされると、上述したように、ダウンロード途中又はダウンロードの完了したコンテンツデータのダウンロード用ファイルを無効化する処理が行われる。
【0077】
上記図10の例では、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード完了後に、ユーザが未だ再生途中の広告データのストリーミング再生の途中に再生中止操作を行ったとき、サーバ装置10からの指示である無効化データに基づいて端末装置20がコンテンツデータのダウンロードを無効化、すなわちメモリ22からダウンロードしたコンテンツデータのファイルを消去する場合を説明したが、本発明は、サーバ装置10を用いること無く、端末装置20のみでコンテンツデータのダウンロードを無効化するようにしてもよい。これを、以下、図12を参照して説明する。なお、図12に示すステップは、上記図8のステップS21以降のステップに対応する。
【0078】
先ず、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードと広告データの再生の何れが速く終了するかを判断する。なお、この端末装置20は、上記図5のステップS11でサーバ装置10より送信された広告データをストリーミング再生している状態にある。ステップS61において、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードを開始すると、所定間隔でコンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したとき、ステップS66に進み、完了していないとき、ステップS62に進む。
【0079】
ステップS62において、端末装置20は、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS59に進み、閉じられていないとき、広告データの再生を続行するため、ステップS61からの処理を繰り返す。なお、ここでストリーミング再生されている広告データは、上記図8のステップS24〜ステップS27において、サーバ装置10から送信される2つ目の広告データであってもよい。
【0080】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS63において、端末装置20は、メモリ22より広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、この警告ページをモニタ26に表示する。この警告ページは、上記図に示すものと略同様であるため詳細は省略するが、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨等が表示された警告表示部と、広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と、広告データの再生中止を取り消すための取消釦とが設けられている。ユーザは、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦、取消釦の何れかをクリックすることができる。
【0081】
端末装置20は、ステップS64において、ユーザによって警告ページ中の広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と広告データの再生中止を取り消すための取消釦の何れが選択されたかを判断する。そして、端末装置20は、再生中止釦がクリックされたとき、ステップS65に進み、取消釦がクリックされたとき、広告データの再生を続行するため、ステップS61以降の処理を繰り返す。
【0082】
広告データの再生がユーザにより選択されたとき、端末装置20は、ステップS65において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信と広告データのストリーミング再生用の一時ファイルの送信を中止する中止要求を送信部28よりサーバ装置10に送信する。
【0083】
中止要求を受信したサーバ装置10は、第2の蓄積部12より広告データの読み出しを中止し、送信部18より広告データを端末装置20に送信することを中止する。また、これと同時に、端末装置20は、送信部18よりコンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信を中止する。
【0084】
サーバ装置10からのダウンロード用ファイルの送信が中止され、広告データのストリーミング再生用の一時ファイルの送信が中止されることで、端末装置20では、メモリ22にダウンロード途中のコンテンツデータの一時ファイルが残存することになる。この一時ファイルは、不完全なものであるから、端末装置20では、再生不能のファイルであり、これにより、広告データを最後まで再生しなかったユーザがコンテンツデータを取得することを防止することができる。また、端末装置20は、メモリ22に保存されたコンテンツデータの一時ファイルを消去する処理を行う。例えば、ダウンロード用ファイルによっては、ダウンロードした部分まで端末装置20で再生することが可能な場合があるが、端末装置20は、ダウンロード途中に生成された一時ファイルをメモリ22より消去する処理を行うことで、広告データの再生を中止したユーザがコンテンツデータを途中まででも再生することを完全に防止することができる。
【0085】
次に、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード終了時に広告データが再生途中である場合の端末装置20の動作について説明する。
【0086】
端末装置20は、上記ステップS61において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが終了したと判断すると、次いでステップS66において、広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。具体的に、端末装置20は、RTP、RTCP等のプロトコルに従って送信された制御データに基づいて広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、広告データのストリーミング再生が終了したとき、ステップS67に進み、広告データのストリーミング再生が終了していないとき、ステップS68に進む。
【0087】
端末装置20は、広告データのストリーミング再生が中止されることなく最後まで行われると、ステップS67において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをメモリ22に保存する。すなわち、端末装置20は、ダウンロード用ファイルを有効なファイルとして、すなわち再生処理部24で再生処理可能なファイルとしてメモリ22に保存する。
【0088】
広告データの再生が完了していないとき、端末装置20は、ステップS68において、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS69に進み、閉じられていないとき、広告データの再生を続行するため、ステップS66からの処理を繰り返す。
【0089】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS69において、端末装置20は、メモリ22より広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、この警告ページをモニタ26に表示する。この警告ページは、上記図に示すものと略同様であるため詳細は省略するが、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨等が表示された警告表示部と、広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と、広告データの再生中止を取り消すための取消釦とが設けられている。ユーザは、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦、取消釦の何れかをクリックすることができる。
【0090】
端末装置20は、ステップS70において、ユーザによって警告ページ中の広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と広告データの再生中止を取り消すための取消釦の何れが選択されたかを判断する。そして、端末装置20は、再生中止釦がクリックされたとき、ステップS71に進み、取消釦がクリックされたとき、広告データの再生を続行するため、ステップS66以降の処理を繰り返す。
【0091】
広告データのストリーミング再生を中止するとき、端末装置20は、ステップS71において、送信部28よりサーバ装置10に、広告データのストリーミング再生用の一時ファイルの送信を中止する中止要求を送信する。これと共に、端末装置20は、メモリ22に保存されているダウンロードしたコンテンツデータのファイルを消去する処理を行う。したがって、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードが完了した後に広告データの再生を中止しとき、既にダウンロードが完了しているコンテンツデータを無効にし、ユーザがコンテンツデータを取得することを阻止することができる。すなわち、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを取得することができるようにすることができる。また、この例では、端末装置20がダウンロードするコンテンツデータを無効化する処理を行うことで、サーバ装置10が行う側の処理を少なくすることができる。
【0092】
以上のように構成されたデータ処理システム1では、ユーザが端末装置20を用いてサーバ装置10にアクセスし所望のコンテンツデータをダウンロードするとき、サーバ装置10が所定のコンテンツデータのダウンロード用ファイルを端末装置20に対して送信すると共にストリーミング再生用の広告データを端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをダウンロードしながら広告データをモニタ等に表示する。すなわち、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードが速く終了したときであっても、所定時間広告データをストリーミング再生し、恰もコンテンツデータのダウンロードを行っているように見せかけながら広告データのストリーミング再生を行う。そして、広告データのストリーミング再生が中止されたときにはサーバ装置10又は端末装置20は、ダウンロードしたコンテンツデータを無効、すなわち再生できない状態にする。このように、このデータ処理システム1では、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを有効なものとし、ユーザがダウンロードしたコンテンツデータを再生できるようにする。
【0093】
このようにデータ処理システム1では、ユーザがコンテンツデータをダウンロードするには広告を最後まで見ることが条件となることから、宣伝広告効果を高めることができる。また、コンテンツデータのコンテンツ製作者は、コンテンツデータのダウンロード時に再生される広告データの広告主7より広告料を徴収することができ、この広告料収入を次のコンテンツ制作に投資することができる。また、コンテンツ製作者は、ユーザより頻繁にダウンロードされる、すなわち人気のあるコンテンツデータを制作すると、広告主7に対する広告料を高く設定することができ、広告料収入を増やすことができ、更に多くの金額をコンテンツ制作に割り当てることができる。
【0094】
このように、本発明を適用したデータ処理システム1では、コンテンツ製作者6が広告料を得ることができるようにし、更に良質のコンテンツを制作することができる環境を作ることができる。また、ユーザがコンテンツをコンパクトディスク、書籍等の有体物の記録メディアを介することなくネットワーク2を介して取得できる流通システムにおいて、コンテンツ製作者6は、広告料収入があることで、コンテンツデータのダウンロードを安価な値段又は無料にし、ユーザに対する経済的負担を少なくすることができ、自分のコンテンツを効率良くユーザ8に広めることができる。
【0095】
なお、以上の例では、端末装置20がコンテンツデータをダウンロードするとき、広告データをストリーミング再生する例を説明したが、本発明では、広告データもダウンロードするようにしてもよい。
【0096】
また、サーバ装置10や端末装置20が行う上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うことは勿論、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のパーソナルコンピュータや1チップのマイクロコンピュータ等にインストールされる。図13は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの構成例を示している。
【0097】
上述したサーバ装置10や端末装置20の処理を実行するためのコンピュータプログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク101やROM(Read Only Memory)102に予め記録しておくことができる。また、このコンピュータプログラムは、フレキシブル磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体103に、一時的又は永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体103は、収納体に収納された状態で包装され、所謂パッケージソフトウェアとして頒布される。
【0098】
なお、コンピュータプログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体103からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部104で受信し、内蔵するハードディスク101にインストールすることができる。
【0099】
サーバ装置10や端末装置20を構成するコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)105を内蔵している。CPU105は、バス106を介して、入出力インタフェース107が接続されており、CPU105は、入出力インタフェース107を介して、ユーザによって、キーボードやマウス等で構成される入力部108が操作されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM102に格納されているコンピュータプログラムを実行する。
【0100】
また、CPU105は、ハードディスク101に格納されているコンピュータプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部104で受信されてハードディスク101にインストールされたコンピュータプログラム又はドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体103から読み出されてハードディスク101にインストールされたコンピュータプログラムを、RAM(Random Access Memory)110にロードして実行する。
【0101】
これにより、CPU105は、上述したフローチャートに従った処理、或いは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU105は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース107を介して、LCDやスピーカ等で構成される出力部111から出力、或いは、通信部104から送信、更に、ハードディスク101に記録させる。
【0102】
ここで、コンピュータに各種の処理を行わせるためのコンピュータプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要は無く、並列的或いは個別に実行される処理(例えば、並列処理或いはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0103】
また、コンピュータプログラムは、1つのコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。更に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータをダウンロードしているとき、この広告データを再生し、広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化することで、宣伝を確実に行うことができる。そして、コンテンツ製作者に対しては、広告データの広告主より広告料が入るようにし、コンテンツ製作者は、その資金を次のコンテンツ制作に投資できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたデータ処理システムの構成を説明する図である。
【図2】上記データ処理システムが提供するサービスを説明する図である。
【図3】上記データ処理システムを構成するサーバ装置を説明するブロック図である。
【図4】上記データ処理システムを構成する端末装置のブロック図である。
【図5】コンテンツデータを選択しダウンロードを開始するまでの手順を説明するフローチャートである。
【図6】ダウンロードするコンテンツデータの選択ページを説明する図である。
【図7】コンテンツデータのダウンロードを開始したときに始まる広告ページを説明する図である。
【図8】コンテンツデータのダウンロードが完了する前の処理を説明するフローチャートである。
【図9】広告データを中止するときに端末装置のモニタに表示される警告ページを説明する図である。
【図10】コンテンツデータのダウンロード完了後に広告データを再生する処理を説明するフローチャートである。
【図11】コンテンツデータの選択と広告表示を同時に行うコンテンツ選択広告ページを説明する図である。
【図12】端末装置が、広告データの再生中止操作がされたとき、コンテンツデータを無効化する際の処理を説明するフローチャートである。
【図13】サーバ装置や端末装置のハードウェアの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 データ処理システム、2 ネットワーク、10 サーバ装置、20 端末装置、41 選択ページ、42 一覧表示部、43 ダウンロード釦、51 広告ページ、52 広告表示部、53 閉釦、61 警告ページ、62 警告表示部、63 再生中止釦、64 取消釦、71 コンテンツ選択広告ページ、72 メインウィンドウ、72a 閉釦、73 コンテンツ一覧ウィンドウ、73a 一覧表示部、73b ダウンロード釦、73c 閉釦、74 広告ウィンドウ、74a 広告表示部、74b 閉釦
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末装置がサーバ装置より所定のコンテンツデータをダウンロードするとき、広告データを再生するデータ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポータルサイト等のウェブページの中には、バナー広告を設けたものがある。バナー広告は、ウェブページに組み込まれたバナーをユーザがマウス等を用いてクリックすると、端末装置がバナーに関連付けられた所定URL(Uniform Resource Locator)に所在するウェブページにアクセスするようになっている。アクセス先のウェブページでは、広告主のコンテンツが紹介され、また、広告主のコンテンツをダウンロードすることができる。バナー広告を設けているウェブページの開設者は、当該ウェブページへのアクセス回数やバナーのクリック回数をカウントし、その回数に応じて広告主より広告料を徴収するようにしている。ウェブページの開設者は、開設したウェブページがアクセス数の多い人気ページであるほど、バナー広告の広告料を高く設定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザは、バナー広告をクリックしてリンク先のウェブページにアクセスしたときであっても、自分の嗜好に合わないウェブページであったりすると、直ちにそのウェブページを閉じる操作をすることが多い。このため、バナー広告の広告料と実際にウェブページを閲覧した人数、すなわち宣伝効果とは必ずしも比例しない。
【0004】
また、ウェブページでは、アーティスト等コンテンツ製作者が自らの作品、すなわちコンテンツを公表することがある。ウェブページでのコンテンツの公表は、書籍やレコード等を用いた発表と共に文化の発展に寄与するものである。その一方で、ウェブページで発表されたコンテンツは、そのウェブページにアクセスしたユーザが端末装置にダウンロードすることもできる。ユーザがウェブページ等からコンテンツをダウンロードすることは、レコード、書籍等の有体物である記録メディアを購入する場合と異なり、ユーザが無体物であるコンテンツのみを取得することであり、コンテンツをダウンロードするに当たって、コンテンツ取得に対する対価を支払うという商慣習が成立しにくい。コンテンツをダウンロードする際にコンテンツ製作者に対して対価が支払われれば、コンテンツ製作者は、その収入を次のコンテンツ制作に投資することもできるが、ユーザがコンテンツをダウンロードする際に対価を支払わないと、コンテンツ製作者は、資金に乏しくなり、十分なコンテンツ制作を行うことができない。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツをユーザがダウンロードしたとき、必ず広告をモニタ等に表示させ、宣伝を確実に行うことができるデータ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラムを提供することにある。
【0006】
また、本発明の目的は、コンテンツのダウンロード時に広告を行うことができるようにするに当たって、コンテンツ製作者が広告料収入を得ることができるデータ処理装置及び方法、記録媒体並びにコンピュータプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ処理装置は、例えばサーバ装置であって、複数のコンテンツデータを蓄積する第1の蓄積手段と、広告データを蓄積する第2の蓄積手段と、外部装置から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信する受信手段と、受信手段でダウンロード要求を受信したとき、第1の蓄積手段よりコンテンツデータを読み出すと共に、第2の蓄積手段より広告データを読み出し、読み出したコンテンツデータと広告データとを外部装置に送信する送信手段とを備える。そして、送信手段は、受信手段で広告データの再生中止要求を受信したとき、コンテンツデータを無効化する。
【0008】
また、本発明に係るデータ処理方法は、外部装置から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信するステップと、ダウンロード要求を受信したとき、蓄積手段よりコンテンツデータを読み出し、外部装置に送信するステップと、ダウンロード要求を受信したとき、蓄積手段より広告データを読み出し、外部装置に送信するステップと、外部装置から送信された広告データの再生中止要求を受信したとき、コンテンツデータを無効化するステップとを有する。
【0009】
更に、本発明に係るデータ処理装置は、例えば端末装置であって、コンテンツデータのダウンロード要求を外部装置に送信する送信手段と、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを受信すると共に、広告データを受信する受信手段と、コンテンツデータのダウンロード開始と共に広告データを再生する広告再生手段と、広告データの再生を中止する広告中止手段と、広告中止手段により広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化する無効化手段とを備える。
【0010】
更にまた、本発明に係るデータ処理方法は、コンテンツデータのダウンロード要求を外部装置に送信するステップと、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを受信すると共に、広告データを受信するステップと、コンテンツデータのダウンロード開始と共に広告データを再生するステップと、広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有する。
【0011】
更にまた、本発明に係る記録媒体には、本発明に係るコンピュータプログラムが記録されている。この本発明に係るコンピュータプログラムは、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータと共に広告データを受信したとき、この広告データを再生するステップと、広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用されたデータ処理システムを、図面を参照して説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明を適用したデータ処理システム1は、コンテンツデータを配信するサーバ装置10と、このサーバ装置10にアクセスしてコンテンツデータをダウンロードする端末装置20とを備える。サーバ装置10と端末装置20とは、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、CATV(Cable Television)回線、光ケーブル回線、xDSL(x Digital Subscriber Line)等のネットワーク2を介して接続されている。
【0014】
このデータ処理システム1では、ユーザが端末装置20を用いてサーバ装置10にアクセスし所望のコンテンツデータをダウンロードするとき、サーバ装置10が所定のコンテンツデータを端末装置20に対して送信すると共に広告データを端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、サーバ装置10からコンテンツデータをダウンロードすると共に、サーバ装置10から送信された広告データをモニタ等に表示する。ユーザがこの広告データの再生を途中で中止したとき、サーバ装置10又は端末装置20は、ダウンロードしたコンテンツデータを無効、すなわち再生できない状態にする。このように、このデータ処理システム1では、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを有効なものとし、ユーザがダウンロードしたコンテンツデータを再生できるようにする。
【0015】
このデータ処理システム1では、図2に示すように、ユーザ8がコンテンツデータをダウンロードするには広告を最後まで見ることが条件となることから、宣伝広告効果を高めることができる。また、コンテンツデータのコンテンツ製作者6は、コンテンツデータのダウンロード時に再生される広告データの広告主7より広告料を徴収することができ、この広告料収入を次のコンテンツ制作に投資することができる。また、コンテンツ製作者6は、ユーザ8より頻繁にダウンロードされる、すなわち人気のあるコンテンツデータを制作すると、広告主7に対する広告料を高く設定することができ、広告料収入を増やすことができ、更に多くの金額をコンテンツ制作に割り当てることができる。
【0016】
このように、本発明を適用したデータ処理システム1では、コンテンツ製作者6が広告料を得ることができるようにし、更に良質のコンテンツを制作することができる環境を作ることができる。また、ユーザがコンテンツをコンパクトディスク、書籍等の有体物の記録メディアを介することなくネットワーク2を介して取得できる流通システムにおいて、コンテンツ製作者6は、広告料収入があることで、コンテンツデータのダウンロードを安価な値段又は無料にし、ユーザ8に対する経済的負担を少なくすることができ、自分のコンテンツを効率良くユーザ8に広めることができる。
【0017】
次に、図3を参照して、以上のようなデータ処理システム1に用いるサーバ装置10について説明する。このサーバ装置10は、例えば、通常のコンピュータと略同じ構成を有する装置であり、本システム1を運営するプロバイダ等の管理者により管理される。このサーバ装置10は、コンテンツ製作者6が制作した複数のコンテンツデータが蓄積される第1の蓄積部11と、広告データが蓄積される第2の蓄積部12と、端末装置20から送信されたコンテンツデータ等のダウンロード要求等を受信する受信部13と、第1の蓄積部11にアクセスして所定のコンテンツデータを検索しまた第2の蓄積部12にアクセスして所定の広告データを検索する検索部14と、コンテンツデータのダウンロード用データを生成するダウンロード用データ生成部15と、ダウンロード用データを無効化する無効化処理部16と、広告データのストリーミング用データを生成するストリーミング用データ生成部17と、端末装置20に対してコンテンツデータや広告データを送信する送信部18とを備える。
【0018】
第1の蓄積部11は、例えば大容量のハードディスクよりなり、このハードディスクには、本システムが提供するサービスに供する一又は複数のコンテンツデータが蓄積される。コンテンツデータとしては、楽曲データ、映画データ、画像データ、ゲーム用ソフトウェア等である。各コンテンツデータには、他のコンテンツデータと識別するための識別データが付与されている。
【0019】
第2の記憶部12は、上記第1の蓄積部11と同じ又は別のハードディスクよりなり、コンテンツデータのダウンロード時に端末装置20で再生される広告データが蓄積されている。この広告データは、画像データ、動画データ及び/又は音声データで構成されている。そして、広告データは、例えば、広告主7はコンテンツ製作者6に対して広告料を支払っているため、コンテンツデータに付与された識別データに関連付けられ、コンテンツデータのダウンロード時に、識別データで関連付けられた特定の広告データを端末装置20に送信することができるようにしている。コンテンツデータに識別データで関連付けられる広告データは、1つでもよく、また、複数であってもよい。複数の広告データが関連付けられるときには、端末装置20に送信する順序を設けるようにし、コンテンツデータのダウンロード中にこの順序に従って端末装置20で再生されるようにしてもよい。また、広告データは、識別データでコンテンツデータと関連付けるようにするのではなく、端末装置20にダウンロードされるコンテンツデータと無関係なものとしてもよい。
【0020】
なお、サーバ装置10は、図示しないが、更にハードディスク等からなる記憶部を有する。この記憶部には、コンピュータシステムの各種資源を管理するオペレーティングシステム、第1の蓄積部11に蓄積されているコンテンツデータや第2の蓄積部12に蓄積されている広告データの検索を行う検索プログラム等が格納されている。サーバ装置10は、更に他の記憶部を有し、この他の記憶部には、端末装置20がアクセスするウェブページを構成する画像データ、音声データ等が格納されている。
【0021】
受信部13は、端末装置20より送信されたコンテンツデータのダウンロード要求等を受信し、受信したデータを検索部14に出力する。また、受信部13は、ユーザが端末装置20での再生中止操作を行ったとき、端末装置20から送信された再生中止要求を受信し、受信した再生中止要求を無効化処理部16に出力する。更に、受信部13は、端末装置20がコンテンツデータのダウンロードを行っているとき、1回目の広告データの再生が終了したとき、広告データの再送信要求を受信し、検索部14に出力する。
【0022】
検索部14は、受信部13で受信した端末装置20から送信されたコンテンツデータの選択データに基づいて第1の蓄積部11にアクセスし、選択データに応じたコンテンツデータを検索し読み出し、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータをダウンロード用データ生成部15に出力する。また、検索部14は、第2の蓄積部12にアクセスし、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータの識別データに関連付けられた広告データを検索し読み出し、第2の蓄積部12より読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。更に、検索部14は、受信部13が端末装置20がコンテンツデータのダウンロードを行っているときに広告データの再送信要求を受信したとき、今まで読み出していた広告データと同じ又は別の広告データを、送信中のコンテンツデータの識別データに基づいて検索し読み出し、この読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。
【0023】
ダウンロード用データ生成部15は、検索部14が読み出したコンテンツデータが入力されると、1つのコンテンツデータをひとまとまりとした1つのダウンロード用ファイルを生成し、生成したダウンロード用ファイルを送信部16に出力する。
【0024】
なお、ダウンロード用データ生成部15は、ダウンロード用ファイルを生成するに当たって、ファイルサイズを小さくしダウンロードを迅速に行うことができるようにするため、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータをATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3:商標)、MPEG−2AAC(Motion Picture Expert Group 2 Advanced Audio Coding:商標)、MP3(MPEG−1 Audio Layer3:商標)、TwinVQ(Transform−Domain Weighted Interleave Vector Quantization:商標)、MS Audio(WMA:Windows Media Audio:商標)、Ogg Vorbis(商標)等の方式で圧縮するようにしてもよい。更に、圧縮されたコンテンツデータは、第三者に不正に取得されたときにも再生されないようにするため、端末装置20が所有する暗号鍵データで復号可能な方式で暗号化するようにしてもよい。
【0025】
無効化処理部16は、ユーザが端末装置20で広告データの再生中止操作を行ったとき送信される再生中止要求を受信したとき、端末装置20が行っているダウンロードを無効にする処理を行う。具体的に、無効化処理部16は、広告データの再生が終了する前にコンテンツデータのダウンロードの終了しているときに、端末装置20からの広告データの再生中止要求が入力されると、端末装置20によって既にダウンロードが完了したコンテンツデータのファイルを無効にするための無効化データを生成し、この無効化データを送信部18に出力する。また、無効化処理部16は、コンテンツデータのダウンロード中に広告データの再生中止要求が入力されたとき、ダウンロード用ファイルのデータ送信を途中で中断する処理を行う。
【0026】
ストリーミング用データ生成部17は、検索部14が第2の蓄積部12より読み出した広告データが入力されと、この広告データを所定単位でパケット化し、パケット毎に一時ファイルを作成し、送信部18より出力する。なお、端末装置20に送信する広告データは、端末装置20への広告データの送信を迅速に行うことができるようにするため、MPEG(Moving Picture Coding Experts Group/Moving Picture Experts Group)4等の方式で圧縮するようにしてもよい。例えば、ダウンロード用データ生成部15は、広告データを、背景、前景、その中で動く人物等場面を構成するオブジェクトを個別に分け、各オブジェクトについて符号化、すなわち空間的及び時間的冗長度を落とす処理を行う。更に、圧縮された広告データは、第三者に不正に取得されたときにも再生されないようにするため、端末装置20が所有する暗号鍵データで復号可能な方式で暗号化するようにしてもよい。
【0027】
送信部18は、ダウンロード用データ生成部15で生成されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルやストリーミング用データ生成部17で生成された広告データを構成する各一時ファイルをIP(Internet Protocol)等所定の伝送プロトコルに従って各データを、ネットワーク2を介して端末装置20に送信する。
【0028】
具体的に、コンテンツデータのダウンロード用ファイルを端末装置20に送信するとき、送信部18は、コンテンツデータを確実に端末装置20に送信するため再送制御を行うことができるTCP(Transmission Control Protocol)等のプロトコルに従ってコンテンツデータのダウンロード用ファイルを端末装置20に送信する。
【0029】
また、広告データのストリーミング用データを送信するとき、送信部18は、広告データを迅速に端末装置20に送信し再生する必要があるため再送制御の無いUDP(User Datagram Protocol)やUDPとの組合せで用いられるRTP(Real−time Transport Protocol)等のリアルタイム転送プロトコルに従って広告データのストリーミング用データを送信する。すなわち、送信部18は、各パケットに広告データを再生するためのタイムスタンプ等を格納して、順次ストリーミング用送信データを生成し、これを端末装置20にネットワーク2を介して送信する。
【0030】
また、サーバ装置10の送信部18は、端末装置20で広告データの再生中止が行われ、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化する無効化データを送信する必要がある。このため、送信部18は、上記RTPを補助するRTCP(RTP Conrol Protocol)等の制御プロトコルに従い、送信側レポート(SR:Sender Report)として無効化データを端末装置20にネットワーク2を介して送信する。
【0031】
次に、以上のようなサーバ装置10にアクセスする端末装置20について図4を参照して説明する。この端末装置20は、例えばユーザ宅に設置される据え置き型若しくは携帯型のパーソナルコンピュータ等であり、このようなコンピュータと略同様な構成を有している。すなわち、この端末装置20は、サーバ装置10より送信されたデータを受信する受信部21と、サーバ装置10よりダウンロードしたコンテンツデータを保存するメモリ22と、サーバ装置10よりダウンロードしたストリーミング再生のため一時ファイルを保存するバッファメモリ23と、再生時にコンテンツデータや広告データの再生処理を施す再生処理部24と、音声データを再生音に変換して出力するスピーカ25と、画像を表示するモニタ26と、コンテンツデータの選択、再生操作等を行うための操作部27と、ダウンロード要求等のデータをサーバ装置10に送信する送信部28と、全体の動作を制御する制御部29とを備える。
【0032】
受信部21は、サーバ装置10より送信されたデータを受信する。受信部21は、例えばこのデータ処理システム1のホームページにアクセスしたとき、サーバ装置10から送信されたホームページを構成する画像データ等を受信する。また、受信部21は、所望のコンテンツデータのダウンロード要求をサーバ装置10に送信しているとき、これに対応したコンテンツデータのダウンロード用ファイルをサーバ装置10よりダウンロードする。更に、受信部21は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをダウンロードしているとき、広告データをストリーミング再生するため、広告データを構成する一時ファイルを順次受信する。更に、受信部21は、ユーザが広告データの再生中止操作を行ったとき、ダウンロードしたコンテンツデータを無効化する無効化データを受信する。
【0033】
メモリ22は、装置本体に内蔵されたハードディスク、RAM(Random Access Memory)等の内蔵型の記録媒体、記録可能な光ディスク、ICカード等の着脱可能な記録媒体等からなり、サーバ装置10よりダウンロードしたダウンロード用ファイルが保存される。ここに保存されるダウンロード用ファイルは、ユーザがサーバ装置10にアクセスして選択したコンテンツデータであり、サーバ装置10のダウンロード用データ生成部15で生成されたデータである。このダウンロード用ファイルは、1つのコンテンツデータをひとまとまりとしたものであり、ユーザの操作に応じて再生処理部24で再生可能なものである。
【0034】
なお、このメモリ22には、その他、周辺機器等のハードウェアの管理、ユーザがパーソナルコンピュータを操作するためのユーザインタフェースの提供等を行うオペレーション・システム、電子メール作成送受信用ソフトウェア、ウェブページ等を閲覧するためのブラウザ等のソフトウェアを保存するようにしてもよい。
【0035】
バッファメモリ23は、メモリ22を構成する記録媒体の一部若しくは別の記録媒体に設けられるものである。このバッファメモリ23には、サーバ装置10より送信された広告データをストリーミング再生する際のストリーミング用の一時ファイルが一時的に保存される。ストリーミング用の一時ファイルのデータは、ここで各一時ファイルに含まれているタイムスタンプ等のリンク情報等を用いて時間軸上連続するように並べ替えられ順次読み出され再生される。この一時ファイルは、再生されると順にバッファメモリ23より消去される。すなわち、バッファメモリ23は、少なくとも、連続して広告データを再生することができる程度の複数の一時ファイルを保存することができる程度の記憶容量を有していればよい。
【0036】
なお、バッファメモリ23からの広告データの読み出し速度は、バッファメモリ23がアンダフローとならないように、サーバ装置10からの送信速度より遅く設定するようにしてもよい。
【0037】
再生処理部24は、サーバ装置10よりダウンロードしたコンテンツデータの再生処理や広告データのストリーミング再生処理を行う。具体的に、再生処理部24は、コンテンツデータの再生をするとき、メモリ22より選択されたコンテンツデータのファイルを読み出す。そして、再生処理部24は、読み出したコンテンツデータが暗号化されているいるとき、所有する暗号鍵データでコンテンツデータを復号し、コンテンツデータが圧縮処理されているとき、その圧縮を伸長する処理を行う。そして、再生処理部24は、暗号が復号され、圧縮が伸長されたコンテンツデータの復調処理、例えば8−14変調や8−16変調されている14又は16ビットのデータを8ビットのデータに復調する。更に、再生処理部24は、クロスインターリーブドソロモン符号(CIRC:Cross Interleave Reed−Solomon Code)、リードソロモン積符号(RS−PC:Reed Solomon Product Code)等を復号するエラー訂正復号化処理等を行い、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。
【0038】
また、再生処理部24は、広告データのストリーミング再生を行うとき、バッファメモリ23より順次サーバ装置10よりダウンロードした一時ファイルを読み出し、この一時ファイルの圧縮を順次伸長する。例えばMPEG4で圧縮されているとき、再生処理部24は、個別に符号化されているオブジェクトを伸長し、再合成等する処理等を行う。そして、再生処理部24は、圧縮が伸長された広告データに対してを、コンテンツデータの場合と同様に、復調処理を施し、更に、エラー訂正復号処理を施し、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。
【0039】
スピーカ25は、再生処理が施されたコンテンツデータや広告データに含まれる音声データを再生音に変換して出力する。スピーカ25は、代わりにヘッドホン、イヤホン等であってもよい。モニタ26は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)等であり、コンテンツデータや広告データに含まれる画像データ、映像データ、文字データ等を表示する。例えば、スピーカ25やモニタ26は、コンテンツデータをサーバ装置10よりダウンロードしているとき、広告データを出力する。
【0040】
操作部27は、キーボード、マウス、テンキー等からなり、ユーザに操作されることによって操作信号を生成する。例えば、コンテンツデータをダウンロードするとき、ユーザは、操作部27を用いてホームページのアドレスデータを入力することができ、また、選択したコンテンツデータのダウンロード要求をサーバ装置10に送信することができる。また、ユーザは、操作部27を用いてダウンロードしたコンテンツデータの再生を開始する操作を行うこともできる。更に、モニタ26には、コンテンツデータのダウンロードを行っているとき、広告データが表示されることになるが、このとき、ユーザは、操作部27を用いて、モニタ26に表示されているポインタを操作して広告データが表示されているウィンドウを閉じることができる。
【0041】
送信部28は、データを、ネットワーク2を介してサーバ装置10に送信する。送信部28は、例えば操作部27で入力されたアドレスデータに基づいてサーバ装置10に開設されたホームページ等のウェブページにアクセスし、コンテンツデータ等のダウンロード要求をサーバ装置10に送信する。また、送信部28は、受信部21でコンテンツデータをダウンロードしながら広告データをストリーミング再生しているときに、上述したRTCP等のプロトコルに従って、受信側レポート(RR:Receiver Report)として、受信した一時ファイルを構成するパケットのパケット廃棄率等をサーバ装置10に送信する。また、送信部28は、コンテンツデータのダウンロードと共に行っている広告データのストリーミング再生の中止処理が行われたとき、受信側レポートとして広告データの再生中止要求をサーバ装置に送信する。
【0042】
制御部29は、操作部27から入力される操作信号が入力され、この入力された操作信号に応じて装置全体を制御する。
【0043】
次に、端末装置20がサーバ装置10よりユーザが選択したコンテンツデータをダウンロードするまでの一連の手順を、図5を参照して説明する。ユーザが操作部27を用いて所定のアドレスデータを入力すると、端末装置20は、ステップS1において、送信部28よりTCP/IP等の伝送プロトコルに従って、サーバ装置10にアクセスする。すると、サーバ装置10は、端末装置20が送信したアドレスに所在するウェブページを送信部18より端末装置20に送信する。すると、端末装置20は、ステップS2において、サーバ装置10よりダウンロードしたウェブページを再生処理部24で再生処理した後、モニタ26に画像データを表示すると共に、音声データを再生音に変換してスピーカ25より出力する。
【0044】
ここで、端末装置20がアクセスするウェブページとして、ダウンロードするコンテンツデータの選択ページを説明すると、この選択ページ41は、図6に示すように、コンテンツデータの一覧表示部42と、ダウンロードを実行するためのダウンロード釦43と、この選択ページ41を閉じるための閉釦44とから構成されている。一覧表示部42は、コンテンツデータ毎にタイトル、アーティスト名、ダウンロードファイルのデータサイズ等から構成され、ユーザは、これらの情報を参照しながらコンテンツデータを選択することができる。ユーザは、操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、所望のコンテンツデータを選択することができる。図6の例では、ユーザは、タイトル「AAA」、アーティスト名「Ann」を選択している。なお、この選択ページ41には、この他に、コンテンツデータのダウンロード時に広告データが再生される旨、広告データを再生途中に再生中止操作を行うと、コンテンツデータをダウンロードすることができない旨等の表示がされる。
【0045】
ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、ダウンロード釦43をクリックすると、端末装置20は、ステップS3において、一覧表示部42に一覧表示されているコンテンツデータの中から一又は複数のコンテンツデータが選択されているかどうかを判断する。端末装置20は、ユーザによって一又は複数のコンテンツデータが選択されているとき、ステップS4に進み、コンテンツデータが選択されていないとき、コンテンツが選択されていない等の警告をモニタ26に表示してからステップS3を繰り返す。ステップS4において、端末装置20は、ユーザによって選択されたコンテンツデータのダウンロード要求を送信部28よりTCP/IP等の伝送プロトコルに従ってサーバ装置10に送信する。
【0046】
ステップS5において、受信待機状態にあるサーバ装置10は、ステップS6において、受信部13で端末装置20から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信する。サーバ装置10は、受信部13で端末装置20からのコンテンツデータのダウンロード要求を受信すると、ステップS7において、検索部14で第1の蓄積部11にアクセスし、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを読み出し、読み出したコンテンツデータをダウンロード用データ生成部14に出力する。ステップS8において、サーバ装置10のダウンロード用データ生成部15は、1つのコンテンツデータをひとまとまりとしたダウンロード用ファイルを生成し、生成したダウンロード用ファイルを送信部18に出力する。
【0047】
また、検索部14は、ステップS9において、第1の蓄積部11より読み出したコンテンツデータと識別データで関連付けられている広告データを第2の蓄積部12より読み出し、読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。ストリーミング用データ生成部17は、ステップS10において、検索部14が読み出した広告データを圧縮等の処理をした後、パケットに分割し、パケット単位で一時ファイルを作成し、送信部18に出力する。
【0048】
ステップS11において、サーバ装置10の送信部18は、ダウンロード用データ生成部15より入力されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルを例えばTCP/IPの伝送プロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。また、これと共に、送信部18は、広告データのストリーミング用の一時ファイルを順次、UDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。
【0049】
ステップS12において、端末装置20は、受信部21でコンテンツデータのダウンロード用ファイルと広告データのストリーミング用の一時ファイルを受信すると、ステップS13において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのメモリ22への保存を開始する。コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが開始されると、端末装置20は、モニタ26に、装置がダウンロード中であることを示すダイアログボックスを表示する。
【0050】
また、ステップS14において、端末装置20は、受信部21で受信したストリーミング用の一時ファイルをバッファメモリ23に順次保存する。そして、バッファメモリ23は、ダウンロードした一時ファイルをタイムスタンプ等のリンク情報に基づいて時間軸上連続するように並び替え、順次、再生処理部24に出力し、再生処理部24は、圧縮されているデータを伸長する等の処理を行った後、復調処理やエラー訂正復号処理を施し、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。これによって、モニタ26には、コンテンツデータのダウンロードの開始と共に、広告ページが表示される。
【0051】
ここで、モニタ26に表示される広告ページについて図7を参照して説明すると、この広告ページ51は、広告データに基づいて広告が表示される広告表示部52と、この広告ページ51を閉じるための閉釦53とから構成され、ユーザは、コンテンツデータのダウンロード時において、静止画及び/又は動画からなる広告が表示される。ユーザは、コンテンツデータのダウンロード時に、この広告ページ51を見ることになり、宣伝効果を高めることができる。また、広告ページ51は、閉釦53が、ユーザが操作部27を構成するマウスを使ってポインタ31でクリックされると、閉じられる。なお、この広告ページ51には、図示しないが、更に、広告データの再生途中に再生中止操作を行うと、コンテンツデータをダウンロードすることができない旨等の表示を行うようにしてもよい。
【0052】
ところで、コンテンツデータのダウンロード時間は、ネットワーク2の基幹設備に大きく左右される。CATV回線、光ケーブル回線、xDSL等を用いたネットワーク2では、高速通信を行うことができ、短時間でコンテンツデータをダウンロードすることができるが、従来の電話回線等アナログ回線を用いたネットワーク2では、コンテンツデータのダウンロードに多くの時間を要する。また、コンテンツデータのダウンロード時間は、このような設備的要因に加え、ネットワーク2上のトラフィック量の多少によっても変化し、トラフィック量が少ないとき、ダウンロード時間は短くなり、トラフィック量が多いとき、ダウンロード時間は長くなる。その他、コンテンツデータのダウンロード時間は、ダウンロードするコンテンツデータのダウンロード用ファイルのデータサイズによっても変化する。
【0053】
したがって、コンテンツデータのダウンロード時間が短いときには、端末装置20のモニタ26で広告データを十分な時間再生することができなくなってしまい、その一方で、コンテンツデータのダウンロード時間が長いときには、広告データがダウンロードが完了する前に終わってしまうことになる。
【0054】
そこで、端末装置20では、コンテンツデータのダウンロードと広告データの再生の何れが速く終了するかを判断するようにしている。これを、図8を参照して説明する。
【0055】
端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードを開始すると、ステップS21において、所定間隔でコンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したとき、ステップS41に進み、完了していないとき、ステップS22に進む。ステップS22において、端末装置20は、広告データの再生が終了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、広告データの再生が終了したとき、ステップS23に進み、広告データの再生が終了していないとき、ステップS21の判断を繰り返す。すなわち、端末装置20は、ステップS21及びステップS22において、コンテンツデータのダウンロード中に広告データの再生が終了したかどうかを判断し、コンテンツデータのダウンロードの最中に広告データの再生が終了してしまうことを防止するようにする。
【0056】
コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード中に広告データが終了したとき、端末装置20は、ステップS23において、送信部28よりUDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってサーバ装置10に対して、更なる広告データの送信要求を送信する。ステップS24において、サーバ装置10は、受信部13で端末装置20から送信された更なる広告データの送信要求を受信する。ステップS25において、サーバ装置10は、検索部14でダウンロード中のコンテンツデータ識別データで関連付けられている更なる広告データを第2の蓄積部12より読み出し、読み出した広告データをストリーミング用データ生成部17に出力する。ここで読み出される広告データは、先に端末装置20に送信した広告データと同様のものであってもよく、また、別の識別データでコンテンツデータと関連付けられた広告データであってもよい。そして、サーバ装置10は、ステップS26において、ストリーミング用データ生成部17で、ダウンロードが行われているコンテンツデータに付与された識別データを元に検索部14が読み出した広告データを圧縮等の処理をした後、パケットに分割し、パケット単位で一時ファイルを作成し、ステップS27において、送信部18より、UDP/IP等を利用してRTP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。
【0057】
ステップS28において、端末装置20は、受信部21で広告データのストリーミング用の一時ファイルを受信し、受信したストリーミング用の一時ファイルをバッファメモリ23に順次保存する。そして、バッファメモリ23は、タイムスタンプ等のリンク情報に基づいてダウンロードした一時ファイルを時間軸上連続するように並び替え、順次、再生処理部24に出力し、再生処理部24は、圧縮されているデータを伸長する等の処理を行った後、復調処理やエラー訂正復号処理を施し、この後、ディジタル信号をアナログ信号に変換してスピーカ25やモニタ26に出力する。これによって、端末装置20は、ステップS29において、モニタ26に、上記図7に示す広告ページ51と同じフォーマットの広告ページを表示する。かくして、端末装置20では、コンテンツデータのダウンロードを行っているときには常に広告データが表示されることになる。
【0058】
ステップS30において、端末装置20は、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS31に進み、閉じられていないとき、ステップS21からの処理を繰り返す。
【0059】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS31において、端末装置20は、制御部29で再生中止要求を生成し、送信部28より再生中止要求をUDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介してサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、ステップS32において、端末装置20から送信された広告データの再生中止要求を受信すると、図示しない記憶部より、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、ステップS33において、この警告ページを、TCP/IPの伝送プロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、ステップS34において、受信部21でサーバ装置10より送信された警告ページを受信すると、再生処理部24で所定の再生処理を行った後、スピーカ25やモニタ26に出力する。
【0060】
ここで、端末装置20のモニタ26に表示される警告ページについて図9を参照して説明すると、この警告ページ61は、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨等が表示される警告表示部62と、広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦63と、広告データの再生中止を取り消すための取消釦64とから構成されている。端末装置20は、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦63をクリックしたとき、再生中止を示す確認データを生成し、取消釦64をクリックしたとき、広告データの中止の取消を示す確認データを生成し、ステップS35において、このような確認データを送信部21よりサーバ装置10に送信する。
【0061】
サーバ装置10は、ステップS36において、端末装置20から送信された広告中止の確認データを受信すると、次いで、ステップS37において、受信した確認データが再生中止を示すものであるかを判断する。そして、サーバ装置10は、確認データが再生中止を示すものであるとき、ステップS38に進み、確認データが再生中止を取り消すものであるとき、ステップS27に戻り、広告データの送信を続行する。
【0062】
広告データの再生を中止するとき、サーバ装置10は、ステップS38において、第2の蓄積部12より広告データの読み出しを中止し、送信部18より広告データを端末装置20に送信することを中止する。また、これと同時に、端末装置20は、送信部18よりコンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信を中止する。
【0063】
端末装置20では、メモリ22にダウンロード途中のコンテンツデータの一時ファイルが残存することになる。この一時ファイルは、不完全なものであるから、端末装置20では、再生不能のファイルであり、これにより、広告データを最後まで再生しなかったユーザがコンテンツデータを取得することを防止することができる。
【0064】
また、サーバ装置10は、ステップS38において、広告データ及びコンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信を中止すると共に、端末装置20に対して、ダウンロード途中の端末装置20のメモリ22に保存されたコンテンツデータの一時ファイルを無効化する無効化データを送信するようにしてもよい。この場合、端末装置20は、受信部12でサーバ装置10から送信された無効化データを受信すると、この無効化データに基づいて、メモリ22に保存されたコンテンツデータの一時ファイルを消去する処理を行う。例えば、ダウンロード用ファイルによっては、ダウンロードした部分まで端末装置20で再生することが可能な場合があるが、端末装置20は、ダウンロード途中に生成された一時ファイルをサーバ装置10から送信された無効化データに基づいてメモリ22より消去する処理を行うことで、広告データの再生を中止したユーザがコンテンツデータを途中まででも再生することを完全に防止することができる。
【0065】
次に、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード終了時に広告データが再生途中である場合の端末装置20の動作について図10を参照して説明する。
【0066】
端末装置20は、上記図10に示すステップS21において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが終了したと判断すると、次いでステップS41において、広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。具体的に、端末装置20は、RTP、RTCP等のプロトコルに従って送信された制御データに基づいて広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、広告データのストリーミング再生が終了したとき、ステップS42に進み、広告データのストリーミング再生が終了していないとき、ステップS43に進む。
【0067】
端末装置20は、広告データのストリーミング再生が中止されることなく最後まで行われると、ステップS42において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをメモリ22に保存する。すなわち、端末装置20は、ダウンロード用ファイルを有効なファイルとして、すなわち再生処理部24で再生処理可能なファイルとしてメモリ22に保存する。
【0068】
メモリ22に保存されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルは、モニタ26に表示され、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で選択され実行される。すると、メモリ22に保存されたコンテンツデータのダウンロード用ファイルは、再生処理部24によりコンテンツデータがメモリ22より読み出される。メモリ22より読み出されたコンテンツデータは、再生処理部24で、コンテンツデータが暗号化されているいるとき、再生処理部24が所有する暗号鍵データで暗号が復号され、また、コンテンツデータが圧縮処理されているとき、その圧縮が伸長される。そして、これらの処理が施されたコンテンツデータは、復調処理やエラー訂正復号化処理等が施され、この後、ディジタル信号からアナログ信号に変換される。そして、コンテンツデータを構成する音声データは、スピーカ25より再生音として出力され、画像及び/又は動画データは、モニタ26に表示される。
【0069】
広告データの再生が完了していないとき、端末装置20は、ステップS43において、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS44に進み、閉じられていないとき、ステップS41からの処理を繰り返す。
【0070】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS44において、端末装置20は、制御部29で再生中止要求を生成し、送信部28より再生中止要求をUDP/IP等を利用してRTP、RTCP等のプロトコルに従ってネットワーク2を介してサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、ステップS45において、端末装置20から送信された広告データの再生中止要求を受信すると、図示しない記憶部より、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、ステップS46において、この警告ページを、TCP/IPの伝送プロトコルに従ってネットワーク2を介して端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、ステップS47において、受信部21でサーバ装置10より送信された警告ページを受信すると、再生処理部24で所定の再生処理を行った後、スピーカ25やモニタ26に出力し、上記図10に示した警告ページ61をモニタ26に表示する。
【0071】
端末装置20は、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦63をクリックしたとき、再生中止を示す確認データを生成し、取消釦64をクリックしたとき、広告データの中止の取消を示す確認データを生成し、ステップS48において、このような確認データをRTP、RTCP等のプロトコルに従って送信部21よりサーバ装置10に送信する。
【0072】
サーバ装置10は、ステップS49において、端末装置20から送信された広告中止の確認データを受信すると、次いで、ステップS50において、受信した確認データが再生中止を示すものであるかを判断する。そして、サーバ装置10は、確認データが再生中止を示すものであるとき、ステップS51に進み、確認データが再生中止を取り消すものであるとき、ステップS52に進み、広告データの送信を続行する。
【0073】
広告データの再生を中止するとき、サーバ装置10は、ステップS51において、無効化処理部16で端末装置20がダウンロードを完了しているコンテンツデータを無効化するための無効化データを生成し、この生成した無効化データを送信部18よりRTP、RTCP等のプロトコルに従って端末装置20に送信する。これと共に、サーバ装置10は、広告データの送信を中止する。また、広告データの再生を続行するとき、ステップS52において、端末装置20は、広告データの送信を続行する。
【0074】
ステップS53において、端末装置20は、受信部21でサーバ装置10より送信されたコンテンツデータの無効化データを受信すると、ステップS54において、受信部21で受信した無効化データに基づいてダウンロードが完了しているコンテンツデータのダウンロード用ファイルを無効化する処理を行う。例えば、端末装置20は、無効化データに基づいて、メモリ22に保存されているコンテンツデータのダウンロード用ファイルを消去する。したがって、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードが完了した後に広告データの再生を中止しとき、既にダウンロードが完了しているコンテンツデータを無効にし、ユーザがコンテンツデータを取得することを阻止することができる。すなわち、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを取得することができるようにすることができる。
【0075】
なお、以上の例では、図6に示すダウンロードするコンテンツデータの選択ページ41と図7に示すコンテンツデータのダウンロードを開始したときに始まる広告ページ51とを別構成としたものを説明したが、これらのページは、図11に示すように一構成としてもよい。すなわち、このコンテンツ選択広告ページ71は、メインウィンドウ72内に、コンテンツデータの一覧表示するコンテンツ一覧ウィンドウ73と、広告データを表示する広告ウィンドウ74とが設けられている。メインウィンドウ72には、メインウィンドウ72を閉じるための閉釦72aが設けられている。また、コンテンツ一覧ウィンドウ73には、コンテンツデータの一覧表示部73aが設けられ、この一覧表示部73aは、コンテンツデータ毎にタイトル、アーティスト名、ダウンロードファイルのデータサイズ等から構成され、ユーザは、これらの情報を参照しながらコンテンツデータを選択することができる。また、コンテンツ一覧ウィンドウ73には、選択したコンテンツデータのダウンロードを開始するためのダウンロード釦73bが設けられている。また、コンテンツ一覧ウィンドウ73には、コンテンツ一覧ウィンドウ73を閉じるための閉釦73cが設けられている。また、広告ウィンドウ74には、広告データに基づいて広告が表示される広告表示部74aと、この広告ウィンドウ74を閉じるための閉釦74bとから構成されている。
【0076】
このコンテンツ選択広告ページ71は、上記図5のステップS1において、サーバ装置10にアクセスしたとき、端末装置20のモニタ26に表示される。そして、ユーザは、先ず、操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、所望のコンテンツデータを選択することができる。そして、ユーザが ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31を移動し、ダウンロード釦73bをクリックすると、端末装置20は、選択されているコンテンツデータのダウンロード要求をサーバ装置10に送信する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードを開始すると、広告ウィンドウ74の広告表示部74aでは、広告データがストリーミング再生されることになる。コンテンツデータのダウンロードが開始された後、メインウィンドウ72の閉釦72a又は広告ウィンドウ74の閉釦74aがクリックされ、広告ウィンドウ74を閉じる操作がされると、上述したように、ダウンロード途中又はダウンロードの完了したコンテンツデータのダウンロード用ファイルを無効化する処理が行われる。
【0077】
上記図10の例では、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード完了後に、ユーザが未だ再生途中の広告データのストリーミング再生の途中に再生中止操作を行ったとき、サーバ装置10からの指示である無効化データに基づいて端末装置20がコンテンツデータのダウンロードを無効化、すなわちメモリ22からダウンロードしたコンテンツデータのファイルを消去する場合を説明したが、本発明は、サーバ装置10を用いること無く、端末装置20のみでコンテンツデータのダウンロードを無効化するようにしてもよい。これを、以下、図12を参照して説明する。なお、図12に示すステップは、上記図8のステップS21以降のステップに対応する。
【0078】
先ず、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードと広告データの再生の何れが速く終了するかを判断する。なお、この端末装置20は、上記図5のステップS11でサーバ装置10より送信された広告データをストリーミング再生している状態にある。ステップS61において、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードを開始すると、所定間隔でコンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが完了したとき、ステップS66に進み、完了していないとき、ステップS62に進む。
【0079】
ステップS62において、端末装置20は、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS59に進み、閉じられていないとき、広告データの再生を続行するため、ステップS61からの処理を繰り返す。なお、ここでストリーミング再生されている広告データは、上記図8のステップS24〜ステップS27において、サーバ装置10から送信される2つ目の広告データであってもよい。
【0080】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS63において、端末装置20は、メモリ22より広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、この警告ページをモニタ26に表示する。この警告ページは、上記図に示すものと略同様であるため詳細は省略するが、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨等が表示された警告表示部と、広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と、広告データの再生中止を取り消すための取消釦とが設けられている。ユーザは、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦、取消釦の何れかをクリックすることができる。
【0081】
端末装置20は、ステップS64において、ユーザによって警告ページ中の広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と広告データの再生中止を取り消すための取消釦の何れが選択されたかを判断する。そして、端末装置20は、再生中止釦がクリックされたとき、ステップS65に進み、取消釦がクリックされたとき、広告データの再生を続行するため、ステップS61以降の処理を繰り返す。
【0082】
広告データの再生がユーザにより選択されたとき、端末装置20は、ステップS65において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信と広告データのストリーミング再生用の一時ファイルの送信を中止する中止要求を送信部28よりサーバ装置10に送信する。
【0083】
中止要求を受信したサーバ装置10は、第2の蓄積部12より広告データの読み出しを中止し、送信部18より広告データを端末装置20に送信することを中止する。また、これと同時に、端末装置20は、送信部18よりコンテンツデータのダウンロード用ファイルの送信を中止する。
【0084】
サーバ装置10からのダウンロード用ファイルの送信が中止され、広告データのストリーミング再生用の一時ファイルの送信が中止されることで、端末装置20では、メモリ22にダウンロード途中のコンテンツデータの一時ファイルが残存することになる。この一時ファイルは、不完全なものであるから、端末装置20では、再生不能のファイルであり、これにより、広告データを最後まで再生しなかったユーザがコンテンツデータを取得することを防止することができる。また、端末装置20は、メモリ22に保存されたコンテンツデータの一時ファイルを消去する処理を行う。例えば、ダウンロード用ファイルによっては、ダウンロードした部分まで端末装置20で再生することが可能な場合があるが、端末装置20は、ダウンロード途中に生成された一時ファイルをメモリ22より消去する処理を行うことで、広告データの再生を中止したユーザがコンテンツデータを途中まででも再生することを完全に防止することができる。
【0085】
次に、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロード終了時に広告データが再生途中である場合の端末装置20の動作について説明する。
【0086】
端末装置20は、上記ステップS61において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルのダウンロードが終了したと判断すると、次いでステップS66において、広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。具体的に、端末装置20は、RTP、RTCP等のプロトコルに従って送信された制御データに基づいて広告データのストリーミング再生が終了したかどうかを判断する。そして、端末装置20は、広告データのストリーミング再生が終了したとき、ステップS67に進み、広告データのストリーミング再生が終了していないとき、ステップS68に進む。
【0087】
端末装置20は、広告データのストリーミング再生が中止されることなく最後まで行われると、ステップS67において、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをメモリ22に保存する。すなわち、端末装置20は、ダウンロード用ファイルを有効なファイルとして、すなわち再生処理部24で再生処理可能なファイルとしてメモリ22に保存する。
【0088】
広告データの再生が完了していないとき、端末装置20は、ステップS68において、広告データの再生の中止操作がされたどうかを判断する。すなわち、端末装置20の制御部29は、図7に示す広告ページ51の閉釦53がポインタ31でクリックされたかどうかを所定期間毎に判断する。そして、端末装置20は、広告ページ51が閉じられたとき、ステップS69に進み、閉じられていないとき、広告データの再生を続行するため、ステップS66からの処理を繰り返す。
【0089】
広告ページ51が閉じる操作が行われると、ステップS69において、端末装置20は、メモリ22より広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨の警告をユーザに対して行うための警告ページを読み出し、この警告ページをモニタ26に表示する。この警告ページは、上記図に示すものと略同様であるため詳細は省略するが、広告データの再生を中止するとダウンロードしているコンテンツデータが無効となる旨等が表示された警告表示部と、広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と、広告データの再生中止を取り消すための取消釦とが設けられている。ユーザは、ユーザが操作部27を構成するマウスを操作することによって、モニタ26上に表示されているポインタ31で再生中止釦、取消釦の何れかをクリックすることができる。
【0090】
端末装置20は、ステップS70において、ユーザによって警告ページ中の広告データの再生を中止するユーザの意思表示を再確認するための再生中止釦と広告データの再生中止を取り消すための取消釦の何れが選択されたかを判断する。そして、端末装置20は、再生中止釦がクリックされたとき、ステップS71に進み、取消釦がクリックされたとき、広告データの再生を続行するため、ステップS66以降の処理を繰り返す。
【0091】
広告データのストリーミング再生を中止するとき、端末装置20は、ステップS71において、送信部28よりサーバ装置10に、広告データのストリーミング再生用の一時ファイルの送信を中止する中止要求を送信する。これと共に、端末装置20は、メモリ22に保存されているダウンロードしたコンテンツデータのファイルを消去する処理を行う。したがって、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードが完了した後に広告データの再生を中止しとき、既にダウンロードが完了しているコンテンツデータを無効にし、ユーザがコンテンツデータを取得することを阻止することができる。すなわち、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを取得することができるようにすることができる。また、この例では、端末装置20がダウンロードするコンテンツデータを無効化する処理を行うことで、サーバ装置10が行う側の処理を少なくすることができる。
【0092】
以上のように構成されたデータ処理システム1では、ユーザが端末装置20を用いてサーバ装置10にアクセスし所望のコンテンツデータをダウンロードするとき、サーバ装置10が所定のコンテンツデータのダウンロード用ファイルを端末装置20に対して送信すると共にストリーミング再生用の広告データを端末装置20に送信する。そして、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロード用ファイルをダウンロードしながら広告データをモニタ等に表示する。すなわち、端末装置20は、コンテンツデータのダウンロードが速く終了したときであっても、所定時間広告データをストリーミング再生し、恰もコンテンツデータのダウンロードを行っているように見せかけながら広告データのストリーミング再生を行う。そして、広告データのストリーミング再生が中止されたときにはサーバ装置10又は端末装置20は、ダウンロードしたコンテンツデータを無効、すなわち再生できない状態にする。このように、このデータ処理システム1では、広告データを最後まで再生したユーザに限ってコンテンツデータを有効なものとし、ユーザがダウンロードしたコンテンツデータを再生できるようにする。
【0093】
このようにデータ処理システム1では、ユーザがコンテンツデータをダウンロードするには広告を最後まで見ることが条件となることから、宣伝広告効果を高めることができる。また、コンテンツデータのコンテンツ製作者は、コンテンツデータのダウンロード時に再生される広告データの広告主7より広告料を徴収することができ、この広告料収入を次のコンテンツ制作に投資することができる。また、コンテンツ製作者は、ユーザより頻繁にダウンロードされる、すなわち人気のあるコンテンツデータを制作すると、広告主7に対する広告料を高く設定することができ、広告料収入を増やすことができ、更に多くの金額をコンテンツ制作に割り当てることができる。
【0094】
このように、本発明を適用したデータ処理システム1では、コンテンツ製作者6が広告料を得ることができるようにし、更に良質のコンテンツを制作することができる環境を作ることができる。また、ユーザがコンテンツをコンパクトディスク、書籍等の有体物の記録メディアを介することなくネットワーク2を介して取得できる流通システムにおいて、コンテンツ製作者6は、広告料収入があることで、コンテンツデータのダウンロードを安価な値段又は無料にし、ユーザに対する経済的負担を少なくすることができ、自分のコンテンツを効率良くユーザ8に広めることができる。
【0095】
なお、以上の例では、端末装置20がコンテンツデータをダウンロードするとき、広告データをストリーミング再生する例を説明したが、本発明では、広告データもダウンロードするようにしてもよい。
【0096】
また、サーバ装置10や端末装置20が行う上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うことは勿論、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のパーソナルコンピュータや1チップのマイクロコンピュータ等にインストールされる。図13は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの構成例を示している。
【0097】
上述したサーバ装置10や端末装置20の処理を実行するためのコンピュータプログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク101やROM(Read Only Memory)102に予め記録しておくことができる。また、このコンピュータプログラムは、フレキシブル磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体103に、一時的又は永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体103は、収納体に収納された状態で包装され、所謂パッケージソフトウェアとして頒布される。
【0098】
なお、コンピュータプログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体103からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部104で受信し、内蔵するハードディスク101にインストールすることができる。
【0099】
サーバ装置10や端末装置20を構成するコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)105を内蔵している。CPU105は、バス106を介して、入出力インタフェース107が接続されており、CPU105は、入出力インタフェース107を介して、ユーザによって、キーボードやマウス等で構成される入力部108が操作されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM102に格納されているコンピュータプログラムを実行する。
【0100】
また、CPU105は、ハードディスク101に格納されているコンピュータプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部104で受信されてハードディスク101にインストールされたコンピュータプログラム又はドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体103から読み出されてハードディスク101にインストールされたコンピュータプログラムを、RAM(Random Access Memory)110にロードして実行する。
【0101】
これにより、CPU105は、上述したフローチャートに従った処理、或いは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU105は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース107を介して、LCDやスピーカ等で構成される出力部111から出力、或いは、通信部104から送信、更に、ハードディスク101に記録させる。
【0102】
ここで、コンピュータに各種の処理を行わせるためのコンピュータプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要は無く、並列的或いは個別に実行される処理(例えば、並列処理或いはオブジェクトによる処理)も含むものである。
【0103】
また、コンピュータプログラムは、1つのコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。更に、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、ダウンロード要求に応じたコンテンツデータをダウンロードしているとき、この広告データを再生し、広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化することで、宣伝を確実に行うことができる。そして、コンテンツ製作者に対しては、広告データの広告主より広告料が入るようにし、コンテンツ製作者は、その資金を次のコンテンツ制作に投資できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたデータ処理システムの構成を説明する図である。
【図2】上記データ処理システムが提供するサービスを説明する図である。
【図3】上記データ処理システムを構成するサーバ装置を説明するブロック図である。
【図4】上記データ処理システムを構成する端末装置のブロック図である。
【図5】コンテンツデータを選択しダウンロードを開始するまでの手順を説明するフローチャートである。
【図6】ダウンロードするコンテンツデータの選択ページを説明する図である。
【図7】コンテンツデータのダウンロードを開始したときに始まる広告ページを説明する図である。
【図8】コンテンツデータのダウンロードが完了する前の処理を説明するフローチャートである。
【図9】広告データを中止するときに端末装置のモニタに表示される警告ページを説明する図である。
【図10】コンテンツデータのダウンロード完了後に広告データを再生する処理を説明するフローチャートである。
【図11】コンテンツデータの選択と広告表示を同時に行うコンテンツ選択広告ページを説明する図である。
【図12】端末装置が、広告データの再生中止操作がされたとき、コンテンツデータを無効化する際の処理を説明するフローチャートである。
【図13】サーバ装置や端末装置のハードウェアの構成を説明する図である。
【符号の説明】
1 データ処理システム、2 ネットワーク、10 サーバ装置、20 端末装置、41 選択ページ、42 一覧表示部、43 ダウンロード釦、51 広告ページ、52 広告表示部、53 閉釦、61 警告ページ、62 警告表示部、63 再生中止釦、64 取消釦、71 コンテンツ選択広告ページ、72 メインウィンドウ、72a 閉釦、73 コンテンツ一覧ウィンドウ、73a 一覧表示部、73b ダウンロード釦、73c 閉釦、74 広告ウィンドウ、74a 広告表示部、74b 閉釦
Claims (12)
- 複数のコンテンツデータを蓄積する第1の蓄積手段と、
広告データを蓄積する第2の蓄積手段と、
外部装置から送信された上記コンテンツデータのダウンロード要求を受信する受信手段と、
上記受信手段で上記ダウンロード要求を受信したとき、上記第1の蓄積手段よりコンテンツデータを読み出すと共に、上記第2の蓄積手段より上記広告データを読み出し、読み出したコンテンツデータと広告データとを上記外部装置に送信する送信手段とを備え、
上記送信手段は、上記受信手段で上記広告データの再生中止要求を受信したとき、上記コンテンツデータを無効化するデータ処理装置。 - 上記送信手段は、上記広告データの送信途中に上記コンテンツデータの送信が終了したとき、上記受信手段で上記外部装置からの上記広告データの再生中止要求を受信すると、上記ダウンロードの終了したコンテンツデータを無効化する無効化データを上記外部装置に送信する請求項1記載のデータ処理装置。
- 上記送信手段は、上記コンテンツデータのダウンロード途中に、上記広告データが終了するとき、更なる広告データを上記外部装置に送信し、上記更なる広告データの再生中止要求を上記受信手段で受信すると、上記コンテンツデータを無効化する請求項1記載のデータ処理装置。
- 上記送信手段は、上記受信手段で上記広告データの再生中止要求を受信したとき、上記外部装置に対して、上記コンテンツデータを無効化する警告表示データを送信する請求項1記載のデータ処理装置。
- 外部装置から送信されたコンテンツデータのダウンロード要求を受信するステップと、
上記ダウンロード要求を受信したとき、蓄積手段よりコンテンツデータを読み出し、上記外部装置に送信するステップと、
上記ダウンロード要求を受信したとき、蓄積手段より広告データを読み出し、上記外部装置に送信するステップと、
上記外部装置から送信された上記広告データの再生中止要求を受信したとき、上記コンテンツデータを無効化するステップとを有するデータ処理方法。 - コンテンツデータのダウンロード要求を外部装置に送信する送信手段と、
上記ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを受信すると共に、広告データを受信する受信手段と、
上記コンテンツデータのダウンロード開始と共に上記広告データを再生する広告再生手段と、
上記広告データの再生を中止する広告中止手段と、
上記広告中止手段により上記広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化する無効化手段とを備えるデータ処理装置。 - 上記広告再生手段が広告データを再生しているときに、上記コンテンツデータのダウンロードが終了したときにおいて、上記無効化手段は、上記広告中止手段が再生中の広告データの再生を中止すると、上記ダウンロードしたコンテンツデータを無効化する請求項6記載のデータ処理装置。
- 上記広告再生手段は、上記受信手段が上記コンテンツデータをダウンロードしている途中に、上記広告データの再生が終了すると、更に広告データを再生し、上記無効化手段は、上記広告中止手段が再生中の広告データの再生を中止したとき、上記コンテンツデータを無効化する請求項6記載のデータ処理装置。
- 上記広告再生手段は、再生中の広告データの再生が中止がされたとき、上記コンテンツデータを無効化する警告表示データを再生する請求項6記載のデータ処理装置。
- コンテンツデータのダウンロード要求を外部装置に送信するステップと、
上記ダウンロード要求に応じたコンテンツデータを受信すると共に、広告データを受信するステップと、
上記コンテンツデータのダウンロード開始と共に上記広告データを再生するステップと、
上記広告データの再生が中止されたとき、上記ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有するデータ処理方法。 - コンピュータにより実行可能なコンピュータプログラムが記録された記録媒体であって、上記コンピュータプログラムは、
ダウンロード要求に応じたコンテンツデータと共に広告データを受信したとき、この広告データを再生するステップと、
上記広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有する記録媒体。 - コンピュータにより実行可能なコンピュータプログラムであって、
ダウンロード要求に応じたコンテンツデータと共に広告データを受信したとき、この広告データを再生するステップと、
上記広告データの再生が中止されたとき、ダウンロードされたコンテンツデータを無効化するステップとを有するコンピュータプログラム。
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