JP2004053036A - 透明氷の製氷装置および透明氷の製氷方法 - Google Patents

透明氷の製氷装置および透明氷の製氷方法 Download PDF

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Kazuyuki Hamada
濱田 和幸
Takumi Kida
木田 琢己
Tadashi Adachi
足立 正
Kazue Yamato
大和 一恵
Hiroshi Tatsui
龍井 洋
Hiroko Ishii
石井 裕子
Yasuhito Takahashi
高橋 康仁
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Abstract

【課題】透明度が高い氷の生成を行う製氷装置に関して、氷の表面に不純物が析出することなく、短時間で透明度の高い氷が生成できる製氷装置および製氷方法を提供する。
【解決手段】回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝40を有する仕切部41により内部が複数個の凹部に区画された製氷皿30に給水管33から複数回に分けて水を供給して製氷を行う自動氷装置において、製氷皿30を間欠的に揺動させながら給水された水の水面が凍結する前に次の給水を行うことで、氷の表面に不純物が析出しない透明度の高い氷を生成できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫等に備えて無味無臭で比較的透明な氷を自動的に作るようにした製氷装置および製氷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より家庭用の冷蔵庫等においては、給水管から供給された水を製氷皿に貯留して製氷し、製氷後に駆動装置により製氷皿を回動反転して離氷する自動製氷装置が普及している。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の自動製氷装置について説明する。
【0004】
図16は従来の冷蔵庫の断面図である。
【0005】
図17は従来の自動製氷装置の製氷部の斜視図である。
【0006】
図16、図17において、1は冷蔵庫本体で外箱2、内箱3及び外箱2との内箱3間に充填された断熱材4により構成されている。5は冷蔵庫本体1の内部を上下に区画する区画壁であり、上部に冷凍室6、下部に冷蔵室7を区画形成している。8は冷凍室6の背面に備えた冷凍サイクルの冷却器であり、9は冷却器8で冷却した冷気を冷凍室6及び冷蔵室7内に強制送風するための送風機である。
【0007】
次に10は冷凍室6ないに備えた自動製氷装置であり、モ−タ及び減速ギヤ部(図示せず)などを内臓した駆動装置11、中央部に支持軸12を連結固定した製氷皿13、駆動装置11に製氷皿13を軸支させるためのフレ−ム14等により構成される。
【0008】
尚、15は製氷皿13を歪変形させて離氷を行わせるためにフレ−ム14の一部に設けたストッパ−であり、16はストッパ−15に当接するように製氷皿13に上に取り付けた当て板である。17は自動製氷装置10の下方に備えた貯氷箱である。18は製氷用の水を貯水するための給水タンクであり、冷蔵室7内の一画に着脱自在に備えられる。
【0009】
19は給水タンク18の給水口であり、弁20によって開閉される。21は給水タンク18の給水口19の下方に設けた水浮皿であり、給水口19を下向きにして給水タンク18をセットすると、弁20が押し上げられて給水口19が開口されるよう構成されている。
【0010】
22は水受皿21内に受けた水を揚水するための給水ポンプであり、23は給水ポンプ22に連結して、そのその出口を自動製氷装置10の製氷皿13に臨ませるように配設した給水管である。
【0011】
この従来の自動製氷装置10について動作を説明する。使用者によって水を満たされた給水タンク18が所定の位置にセットされると、弁20が押し上げられて給水口19が開口して水受皿21に水が満たされる。その後、満たされた水は給水ポンプ22によって揚水され、給水管23を介して製氷さら13内に注水される。こうして製氷皿13内に所定量満たされた水は冷凍室6内での冷却作用によって氷結され、氷が生成される。
【0012】
そして、製氷が完了すると駆動装置11の回動作用によって製氷皿13が支持軸12を中心として回動反転し、ストッパ−15に当て板16が当接することによって製氷皿13が捻られ歪み変形を生じて製氷皿13内の氷が離氷される。離氷された氷は貯氷箱17内に落下して貯氷され、離氷作用の終了した製氷皿13は再び駆動装置11による逆回転作用によって元の位置に復帰する。
【0013】
以後この動作を給水タンク18の水を使いきるまで繰り返して自動的に製氷、貯氷を行うものである。
【0014】
上記の自動製氷装置では、製氷皿が冷気により下側からも上側からも冷却されるため、製氷皿に貯留された水は、全面からほぼ均等に凍るようになる。このため水中の気体成分が逃げることができず、気泡中に冷蔵庫の臭気が閉じ込められ変な味や臭いのする中央部が白濁した不透明な氷となる。
【0015】
従って、ウィスキ−の水割りやジュ−スなどの飲料用をはじめとして官能的に適した氷にならない。そこで最近、透明自動製氷装置として特開平3−158668号公報記載のように製氷皿の上面を加熱し下面より冷却し凍結させ、さらに製氷皿に振動を加えることにより比較的透明で無味無臭の氷を作る自動製氷装置が考案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の透明な氷を作る自動製氷装置は、気泡は逃げても給水された水の中に含まれるミネラルや珪素イオンが酸化物となり氷上層面に析出され、飲料液等に投入されたとき酸化物が白い粉となり氷から不溶物として排出されるため飲用する場合気分を害することとなり官能的に適した氷にならないという欠点があった。
【0017】
本発明は従来の課題を解決するもので、無味無臭で比較的透明度が高い氷を生成でき、さらには水の中の不純物の析出を抑制し官能的に適した氷を生成可能な自動製氷装置を提供することを目的とする。
【0018】
また、上記従来の透明な氷を作る自動製氷装置は、冷却面を製氷皿の底面のみの1面冷却に限りなく近づけることで比較的透明度が高い氷を生成しており、製氷時間が通常の製氷に比べて非常に長く製氷能力の面で劣っていた。
【0019】
本発明は従来の課題を解決するもので、製氷時間を大幅に短縮して比較的透明な氷を生成可能な自動製氷装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、製氷皿に複数回に分けて水を給水する給水管を備え、製氷完了後、駆動装置により製氷皿を反転離氷し、離氷後前記製氷皿に給水動作を行う冷蔵庫の自動製氷装置において、前記給水管による給水は製氷皿の水が完全に凍結する前に間欠的に給水されるもので、各給水を完全に凍結させた場合に生じる層状のスジの発生を防止するという作用を有する。
【0021】
また、請求項2に記載の発明は、製氷完了後、駆動装置により製氷皿を反転離氷し、離氷後前記製氷皿に給水動作を行う冷蔵庫の自動製氷装置において、給水管により前記製氷皿の1ヶ所に複数回に分けて給水する給水動作と、給水間で前記製氷皿を揺動させて製氷皿の全体に水を行渡らせる揺動動作とを有し、最終給水後の揺動動作中、離氷温度になれば離氷を行うことで、前記各個室に円滑に給水するという作用を有する。
【0022】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2回目以降の給水は1回目の給水後、製氷状態を検知する製氷室センサーにかかわらず所定時間経過後給水されるものであり、1回目の給水による凹部内の水が凍結する前に2回目の給水を時間で制御するものである。
【0023】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において製氷皿内に複数回に分けて行われる給水の内、一回当たりの給水により形成される水膜厚みを約10mm以下とすることで、製氷皿の下面側から凍結するときに上面に向かって浮き上がる気泡にかかる圧力を低減できるという作用を有する。
【0024】
また、請求項5に記載の発明は、製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、前記製氷皿を揺動させることで得られる脱気作用及び脱不純物作用を断続的もしくは周期的に行うもので、これにより凍結時に空気が氷の内部に閉じこめられることがなく水面から放出することができる。
【0025】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明にさらに製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、回動軸に面する側面を除く3つの側面と底面を併せた4面を冷却面としたものであり、最終凍結部を製氷皿の回動軸側に向けることで、不純物を回動軸付近に集めることができる。
【0026】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1記載の発明にさらに、給水後、製氷皿の温度が所定値以下となった場合、追加給水を行うことで、異常過冷却の発生を検知し、異常過冷却により生じた不透明氷を追加給水の熱量で溶かすという作用を有する。
【0027】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1記載の発明にさらに、製氷完了前に前記製氷皿を回転反動させ、凍結してない水を下方へ落下させることで、不純物が濃縮している水を排出するという作用を有する。
【0028】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1記載の発明にさらに、給水管による給水時には、製氷皿が水平方向に対し所定角度傾いた状態で静止するよう設置されていることで、給水された水が製氷皿の下方列に位置する凹部に優先的に充填されるという作用を有する。
【0029】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9記載の発明にさらに、製氷皿上部に配置された給水管が、所定角度傾いた状態の前記製氷皿の下方列側に位置することで、下方列に位置する凹部に給水されるという作用を有する。
【0030】
また、請求項11に記載の発明は、製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、製氷皿の回動軸方向で、給水する製氷皿の凹部裏面部に断熱材を備えたものであり、回動軸方向の一側面を非冷却面にするという作用を有する。
【0031】
また、請求項12に記載の発明は、複数の凹部を有する製氷皿を各々区画する仕切部で、前記製氷皿の回動軸方向の仕切部の上面に窪み部を形成したもので、不純物が濃縮している水を前期窪み部内で凍結させるという作用を有する。
【0032】
また、請求項13に記載の発明は、請求項12記載の発明にさらに、製氷皿を複数の凹部に区画する仕切部で、回動軸方向の仕切部の上面に形成された窪み部に保有できる水量と回動方向に位置する凹部に保有される水量が所定の関係であるものであり、不純物が濃縮している水の大半を前記窪み部内で凍結させるという作用を有する。
【0033】
また、請求項14に記載の発明は、駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数個の凹室に区画された製氷皿と、前記製氷皿での製氷終了後に前記製氷皿を上下反転させて離氷させる駆動装置とからなり、前記仕切部で、回動軸方向の前記仕切部に設けられた切欠き溝上部近傍の幅と前記仕切部の各凹部当たりの回動軸方向長さが所定の関係であるもので、回動方向に位置する前記凹部間の水の移動が製氷完了寸前まで維持できるという作用を有する。
【0034】
また、請求項15に記載の発明は、駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数の凹部に区画された製氷皿を備え、前記製氷皿の回動軸方向の仕切部で各凹部毎に複数の切欠き溝を設けたものであり、回動方向に位置する前記凹部間の水の移動が製氷完了寸前まで維持できるという作用を有する。
【0035】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15記載の発明に、製氷皿を複数の凹部に区画する仕切部で、回動軸方向の仕切部に各凹部毎に複数設けられた切欠き溝が、前記仕切部の各凹部当たりの回動軸方向長さの中心に対し均等に配置されているもので、回動方向に位置する前記凹部間の水の移動が製氷完了寸前まで維持できるという作用を有する。
【0036】
また、請求項17に記載の発明は、駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数の凹部に区画された製氷皿を備え、前記製氷皿の回動軸方向の前記仕切部に設けられた前記切欠き溝の内部に、前記切欠き溝の回動軸方向中心に向かって複数の突起を設けたもので、前記切欠き溝内で生成される氷を前記凹部間内で生成される氷から分離するという作用を有する。
【0037】
また、請求項18に記載の発明は、駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数個の凹部に区画された製氷皿と、前記製氷皿の下部に氷を貯氷する貯氷箱を備えた自動製氷装置において、貯氷箱の下面近傍にメッシュ構造のプレートを具備したもので、氷の形もしくは氷の大きさにより分別するという作用を有する。
【0038】
また、請求項19に記載の発明は、駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝有する仕切部により内部が複数個の凹部に区画された製氷皿と、前記製氷皿の回動を妨げないように製氷皿の上面を覆う断熱材と、前記製氷皿に複数回に分けて水を供給する給水管と、前記製氷皿での製氷中に前記製氷皿上部と前記断熱材で覆われた空間の空気を加熱する加熱装置と、前記製氷皿での製氷終了後に前記製氷皿を上下反転させて離氷させる駆動装置からなり、前記断熱材の前記製氷皿側表面に輻射を促進する材料を用いたものであり、輻射効果により前記製氷皿の一部を加熱するという作用を有する。
【0039】
また、請求項20に記載の発明は、請求項19記載の発明にさらに、加熱装置に対向する製氷皿の一部を黒色としたことで、前記製氷皿の一部が受ける輻射効果を促進するという作用を有する。
【0040】
また、請求項21に記載の発明は、切欠き溝を備えた仕切部により複数の凹部に区画された製氷皿に水を給水する工程と、前記製氷皿の下部から上部に向けて製氷を進行させる工程と、残存空気や不純物が濃縮される最終凍結部の水を前記切欠き溝に集める工程と、離氷時に前記最終凍結部の水が凍結した氷と前記凹部内で製氷された氷とを離氷動作によって分離する工程とよりなる透明氷の製造方法であり、残存空気や不純物が濃縮される最終凍結部を製氷皿の氷同士を繋ぐ連結部に集めて離氷時に前記氷から分離して透明度が高く不純物の少ない氷のみを利用することができるという作用を有する。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による透明氷の製氷装置および製氷方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、自動製氷装置の冷蔵庫への取付構造は従来例と同じであり、従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0042】
(実施の形態1)
図1は本発明による実施の形態1の製氷装置の側面図である。図2は製氷装置の正面図である。
【0043】
自動製氷装置25の構成を説明する。冷蔵室26には給水タンク27と給水ポンプ28(例えばギヤポンプ)が配置されている。そして冷蔵室26の下部には製氷室29があり、製氷皿30を支持し、製氷時や離氷時に駆動する駆動装置31が備えられている。回動軸31aは駆動装置31の駆動により連動し、製氷皿30を正転または逆転動作させる。また製氷皿30の下部には貯氷箱32が配置されている。
【0044】
また給水タンク27と製氷皿30間は給水ポンプ28を経由して給水パイプ33で接続されている。また製氷皿30の上面は断熱材34でドーム状に覆われている。
【0045】
図2より製氷皿30の両側部は断熱材35で覆われ、また製氷皿30下面で、氷を製造するための凹部30aと30bの間で回転軸31a方向に向かって製氷皿30に断熱材36で覆われている。
【0046】
また貯氷箱32の底面から約20mm隔てた高さにはメッシュ構造のプレート37が設置されている。断熱材34の内面には加熱装置38が取付けられ、ここで加熱装置38の熱を受けこれを熱伝導で断熱材34の下面全体に拡散し、さらに製氷皿30の上部を輻射効果を利用して加熱するためにアルミ製の薄いプレート38aを加熱装置38に密着させて断熱材34の内面全域に取付けている。
【0047】
図3は製氷皿と駆動装置の平面図、図4は側面図である。
【0048】
図3より製氷皿30には複数の製氷凹部が形成され駆動装置31の一番遠い位置に凹部30a、30bを配置し、順番に30c、30d、30e、・・・30i、30jの10個の製氷凹部を備えている。
【0049】
凹部30g上部には給水パイプ33の給水ポイントがある。製氷皿30の回動方向Cに形成された製氷凹部を仕切る仕切部39には切欠き溝40を備えている。
【0050】
また製氷凹部を両側2つに区画する回動軸方向Dの仕切部41にも切欠き溝42が形成されている。また製氷皿30の下面には製氷温度を検出する製氷室センサー43が備えられている。
【0051】
製氷皿30は給水工程前において逆転方向Bに3〜10°傾いた状態で設置されている。一方、給水管パイプ33は傾いて設置された製氷皿30の下方列に位置する製氷区画に給水するように配置した。
【0052】
次に、製氷皿30に形成された切欠き溝40及び42の深さは、複数回に分けて行われる給水が全凹部に行き渡るように十分な深さとした。さらに回動軸方向Dに配列された仕切部41の1凹部間の長さ41aと、仕切部41に形成された切欠き溝42の上部近傍の幅42aの関係は(数1)で与えられる。
【0053】
【数1】
Figure 2004053036
【0054】
さらに仕切部41の頂上部41bは最終的に生成される氷の表面近傍に位置し、頂上部41bには窪み部41cが形成されており、この窪み部41cに保有できる水量と回動方向Cに位置する2つの個室に保有される水量の関係は(数2)で与えられる。
【0055】
【数2】
Figure 2004053036
【0056】
さらに切欠き溝42内部には2つの突起42b、42cが切欠き溝42の回動軸方向C中央に向かって突き出るように形成されている。
【0057】
図5のフローチャートで透明氷を生成する時の機構プロセスを説明すると、ステップ100の給水工程で使用者によって給水タンク27が所定位置にセットされると給水タンク27内の水は給水ポンプ28が一定時間作動し、給水パイプ33を通って製氷皿30に所定量給水される。
【0058】
この給水工程で、図2の逆転方向Bに3〜10°傾いた状態において、図3のように回動可能に設置されている製氷皿30の下方列に位置する凹部30gに、第1回目の給水が行われ、水は仕切部39の切欠き溝40を通り下方列側に位置する凹部30a、30c、30e、30g、30iに満たされる。そして次に回動軸方向Dの複数の切欠き溝42を通って凹部30b、30d、30f、30h、30jに満たされる。
【0059】
この時、給水量は製氷皿30が水平状態において水膜厚みが約8mm程度となるように設定している。
【0060】
製氷工程では上記動作によって1回目の給水が行われた後、ステップ101で加熱装置38をONする。そしてステップ102で駆動装置31内のモータを駆動して揺動を開始する。これによりまず製氷皿30は正転方向Aに10°回動し、その状態で約3秒停止してその後、ステップ103で逆転方向Bに−10°回動し、その状態で約3秒停止する。この一連の動作を一定時間繰り返す。
【0061】
そして、製氷皿30を水平状態に保持して駆動装置31を停止する。加熱装置38は通電したままで、1回目の給水から所定時間経過後、ステップ107で2回目の給水工程に入る。
【0062】
この所定時間とは、2回目の給水工程前、製氷皿30の各凹部に給水されている水は凍結しておらず、0℃以上を保持している状態の時間である。
【0063】
ステップ107の後、2回目の製氷工程は、給水後ステップ110で製氷室センサー43による検知温度が所定温度(実施例では−9.5℃)以下になるまで駆動装置31の正回転、逆回転を繰り返す。所定温度以下になればステップ111で駆動装置31を停止し製氷皿30を揺動させることを停止する。
【0064】
そしてステップ112で加熱装置38をOFFして製氷室センサー43による検知温度が−13.5℃以下になればステップ114で駆動装置31を駆動し氷の離氷を行う。
【0065】
ここで、従来の製氷方式では壁面に最初にできる氷の結晶を核として順次氷が壁面に沿って成長して行くが、一般に製氷皿30を揺動させながら透明製氷を行う場合には各凹部内の水が攪拌されることから本来壁面に最初にできる氷の結晶が生成されず、水全体の温度が低下してある温度に達すると水全体もしくは表面が瞬間的に凍結する異常過冷却を起こし、白濁やスジのある不透明な氷ができる。
【0066】
図8は製氷皿30上部空気温度T2と異常過冷却の発生頻度との関係を表した特性図であり、T2の低下に伴い発生頻度が低下することがわかる。実験によればT2が約−8度以下であれば、図9に示すように上部空気及び壁面により冷却され、さらに揺動による水の動きの少ない製氷皿30内壁の上部面44の位置に最初に氷が形成され、この氷を核として以降順次壁面に沿って氷が成長して行く。
【0067】
また、図10は水平状態における水膜厚みhと異常過冷却の発生頻度との関係を表した特性図であり、水膜厚みが大きくなると異常過冷却の発生頻度が高くなることがわかり、実験においては水膜厚みが10mm程度を越すと異常過冷却の発生頻度が除所に高くなることが確認された。
【0068】
よって本実施例では一回の給水量で形成される水膜厚みを約8mm程度とした。また、水膜厚みhを薄くした方が、凍結部にかかる水頭分の圧力が減少することから、脱気作用が促進されることもわかる。
【0069】
ステップ102において、ステップ101による加熱装置38をONすることで製氷皿30の上部温度T2は序々に上昇するが、揺動開始直後のT2は約−18℃であり、水面の移動量の小さな壁面近傍44から凍結を開始し、続いて断熱材34により揺動軸側面を除く3つの側面と底面と上部空気面を併せた5面を冷却面として壁面に沿って氷は成長する。
【0070】
その後T2の温度上昇に伴い、上部空気面からの冷却は次第に弱くなり、T2が約−4℃に達すると3つの側面と底面を併せた4面を冷却面として壁面に沿って氷は成長する。
【0071】
ここで、図11は揺動の連続性と氷の表面への不純物の析出量比との関係を表している。図12は揺動の連続性と析出部を除く氷の透明度比との関係を表している。図11において製氷時間内に占める揺動時間の割合が80%程度までの析出量の増加は微小であるが、80%程度を超えると急激に増加することがわかる。次に図12において製氷時間内に占める揺動時間の割合が10%程度以上では比較的高い透明度を維持できるが、10%未満では急激に透明度が低下することがわかる。
【0072】
以上のことから、製氷時間内に占める揺動時間の割合は約10%から80%程度とするのが良いと考えられ、本実施例ではこの値を30%程度としている。
【0073】
ステップ107で二回目の給水動作が行われ、一回目の給水時と同様に、逆転方向Bに3〜10°傾いた状態で回動可能に設置されている製氷皿30の下方列に位置する製氷区画の内の凹部に給水され、給水量は一回目の給水量と同一量とした。
【0074】
ただし、製氷皿の温度を温度センサ43で測定し、一回目の給水後所定時間経過後のこの値が所定値以下となった場合は、所定回数の揺動を完了していなくても、製氷皿30が初期状態に復帰した状態で二回目の給水を行う。
【0075】
ステップ108,109で所定時間を経過した後に揺動を開始するが、図13を用いてこの2回目の製氷皿30の動作を説明する。
【0076】
まず正転方向Aに10°回動し、その状態で約3秒停止し、その後逆転方向Bに−10°回動し、その状態で約3秒停止する。この一連の動作を製氷完了まで繰り返し、回動軸方向Dに配列された仕切部41に形成された切欠き溝42を通り回動方向Cに水が行き来することりよる脱気作用で残存空気は氷壁面から剥離、上昇して水面から放出される。
【0077】
この時、一回目給水後にON状態となった加熱手段38により製氷皿30上部空気温度T2は約−4℃に達しており表面凍結は起こらない。これにより断熱材34により揺動軸側側面を除く3つの側面と底面を併せた4面を冷却面として壁面に沿って氷は成長する。これにより比較的短時間での製氷が可能であり、また、不透明になり易い最終凍結部を切欠き溝42方向に誘導することができる。
【0078】
ここで、加熱手段38に密着され加熱手段38と共に断熱材34の内面全域に伝熱促進部材38aを貼り付けたことで加熱手段38が小容量であっても製氷皿30上部空気温度T2を−4℃程度まで加熱することができる。さらに伝熱促進部材38aとしてアルミ等を使用することで、輻射の効果が得られ製氷皿30の上部自身を加熱することができる。
【0079】
さらに製氷皿30の回動方向D両側上部近傍を断熱材34で覆ったことで、製氷の最終段階における非凍結部にある水の回動方向移動距離L1を大きくすることができ、製氷の終了直前まで揺動による脱気及び脱不純物効果が十分に得られる。
【0080】
この時、回動軸方向Dに配列された切欠き溝42の上部近傍の幅42aと仕切部41の凹部1個当りの長さ41aが(数1)の関係であることから、製氷の最終段階まで溝が凍りつくことなく、切欠き溝42を通り回動方向Cに水が行き来することによる脱気及び脱不純物効果が得られる。
【0081】
さらに切欠き溝42上部が最終凍結部となることから、水の中に含まれ表面に析出する不純物の一部を切欠き溝42内の上部に閉じ込めることができる。
【0082】
また、仕切部41の頂上部41bが最終的に生成される氷の表面近傍に位置することから、揺動時に仕切部41の頂上部41bを乗り越えて回動方向Cに水が行き来して脱気及び脱不純物効果が得られる。さらに仕切部41の頂上部41bに窪み部41cを形成することで、二回目給水以降は微量の水が窪み部41cに滞留し揺動毎に水が入れ替わる。この時、揺動効果により窪み部41c内の水は製氷終了直前まで凍結しない。さらに窪み部41cに保有できる水量と個室に保有される水量は(数2)の関係であるから、水の中に含まれて最終的に表面に析出する不純物の大半を窪み部41cに閉じ込めることができる。
【0083】
また図14はステップ115の離氷時の動作図である。
【0084】
温度センサ43の温度が−13.5℃まで低下した段階で製氷完了とし、製氷皿30の角度を初期状態に戻した状態で製氷完了とする。次に離氷工程は駆動装置31が正転して所定角度回転した時点で製氷皿30に捻りが加えられ、生成された氷が離氷して貯氷箱32に蓄えられる。
【0085】
この時、窪み部41c内で凍結した氷45aは凹部で生成された氷45と分離されて製氷皿30から離氷する。また、仕切部41の各凹部毎に形成された切欠き溝42内に生成された氷45bも突起42b及び42cにより個室で生成された氷45と分離されて製氷皿30から離氷される。これにより水分中に含まれる不純物が濃縮して凍結した切欠き溝42内上部及び窪み部41c内の氷45a、45bが屑氷として製氷皿30の各凹部で生成された氷45と分離される。
【0086】
図15のように貯氷箱32に落下した氷45,45a、45bは貯氷箱32の下部に設けられたメッシュ構造のプレート37により、ふるいにかけられ、メッシュを通過して屑氷45a、45bはプレート37下部に蓄えられ、氷45はプレート37上部に蓄えられる。一方、製氷皿30は離氷後逆転方向Bに回動し初期状態に復帰する。
【0087】
以上のように本実施の形態の自動製氷装置25は、回転可能に軸支され上面が開口し、内部が複数個の凹部に区画された製氷皿30と、製氷皿30の回動を妨げないように製氷皿30の上面を覆う断熱材34と、製氷皿30に複数回に分けて水を供給する給水パイプ33と、製氷中に製氷皿30上部と断熱材34で覆われた空間の空気を加熱する加熱装置38と、製氷皿30での製氷終了後に製氷皿30を上下反転させて離氷させる駆動装置31とからなり、製氷皿30内に複数回に分けて行われる給水を凹部内の水が完全に凍結する前に追加給水することで、層状氷の生成の防止ができる。
【0088】
さらに一回当りの給水を凹部内における水膜厚みhを約8mm程度となるようにしたことで、異常過冷却を防止でき、また脱気効果を促進できる。
【0089】
さらに製氷時間内に占める揺動時間の割合を30%程度としたことで比較的透明でかつ氷の表面に析出する不純物の析出量を抑制することができる。
【0090】
なお、本実施の形態において脱気及び脱不純物行為を軸揺動としたが、上下振動、水平振動についてもこれらを断続的もしくは周期的に行うことで氷の表面に析出する不純物の析出量を抑制し、かつ比較的透明度の高い氷を生成することができる。
【0091】
さらに製氷皿30の上部温度T2を製氷開始時及び直後は約−18℃とすることで、揺動による水の動きの最も少ない製氷皿30の内壁上部近傍44の位置に最初に氷が形成されて異常過冷却を防止できる。
【0092】
さらに、製氷皿30の上部温度T2を製氷途中から約−4℃以上とすることで、表面凍結を防止することができる。
【0093】
さらに、加熱装置38に密着され加熱装置38と共に断熱材34の内面全域に伝熱促進部材38aを貼り付けたことで、加熱装置38が小容量でも製氷皿30上部空気温度T2を第2温度帯まで加熱することができる。
【0094】
さらに伝熱促進部材38aとしてアルミ等を使用することで、輻射の効果が得られ製氷皿30の上部自身を加熱することができ、加熱装置38が小容量化が実現できる
なお、製氷皿30のフレーム上部や仕切部39、41の上部を黒色とすることで輻射の効果が増し、加熱装置38の小容量化が実現できる。
【0095】
さらに逆転方向Bに3〜10°傾いた状態の製氷皿30の下方列に位置する製氷区画の内の凹部30gに給水することで、分割給水された小量の水を製氷皿30の下方列に位置する複数の個室に確実に分散させることができる。
【0096】
さらに、製氷皿30の下方列に位置する複数の凹部の水を製氷皿30を揺動させることにより全凹部に分散させることができる。
【0097】
さらに製氷皿30の回動軸方向Dに配置された仕切部41の下面側の隙間全体を断熱材34で覆ったことで、揺動軸側側面を除く3つの側面と底面を併せた4面を冷却面として使用することから、比較的不透明になり易い最終凍結部を揺動軸方向に誘導することができ、氷の大半を比較的透明にできる。また、揺動軸側側面を除く3つの側面と底面を併せた4面を冷却面として使用することから、比較的短時間での透明製氷が実現できる。
【0098】
さらに製氷皿30の回動方向C両側上部近傍を断熱材34で覆ったことで、製氷の最終段階における非凍結水の回動方向移動距離L1を大きくすることができ、製氷の終了直前まで揺動による脱気及び脱不純物効果が十分に得らる。
【0099】
さらに製氷皿30の回動軸方向Dに配列された仕切部41に形成された切欠き溝42の上部近傍の幅42aと仕切部41の1凹部当りの長さ41aが(数1)の関係であることから、製氷の最終段階まで切欠き溝42が凍結することなく、切欠き溝42を通り回動方向Cに水が行き来して脱気及び脱不純物効果が得られる。
【0100】
また、切欠き溝42上部が最終凍結部となることから、水の中に含まれ表面に析出する不純物の一部を切欠き溝42内の上部に閉じ込めることができる。
【0101】
なお、本実施の形態において製氷皿30の回動軸方向Dに配列された仕切部41に形成された切欠き溝42は各凹部毎に一個であったが、複数の切欠き溝42を各凹部毎に形成してもよい。複数の切欠き溝42を各凹部毎に形成することで、回動方向Cに水が行き来する水量が増加してより大きな脱気及び脱不純物効果が得られ。また、複数の切欠き溝42を凹部毎に形成する場合、複数の切欠き溝42を凹部の回動軸方向長さ41aの中心に対して均等に配置することで、回動軸方向Dに斑のない比較的透明な氷が生成できる。
【0102】
さらに仕切部41の頂上部41bが最終的に生成される氷の表面近傍に位置することから、特に製氷完了直前において揺動時に仕切部41の頂上部41bを乗り越えて回動方向Cに水が行き来しすることから、より大きな脱気及び脱不純物効果が得られ、さらに仕切部41の頂上部41bに窪み部41cを形成したことで、水の中に含まれ最終的に表面に析出する不純物を窪み部41cに閉じ込めることができる。
【0103】
また、離氷時には捻りによる製氷皿30の変形により、窪み部41c内で凍結した氷45aは各凹部で生成された商品価値のある氷45と分離されて製氷皿30から屑氷として離氷する。
【0104】
なお、本実施の形態では不純物を多く含む最終凍結部を個室で生成された商品価値のある氷45と分離させることで高い透明度を得ようとしたが、製氷が完了する前に製氷皿30を正転方向Aに回転させ、離氷することで、不純物を多く含む最終凍結部の水を排水することでも同様の透明度を得られる。
【0105】
さらに仕切部41の頂上部41bに形成した窪み部41cに保有できる水量と凹部に保有される水量は(数2)の関係であるから、水の中に含まれ最終的に表面に析出する不純物の大半を窪み部41cに閉じ込めることができる。
さらに切欠き溝42内に突起42b及び42c形成したことで、切欠き溝42内で凍結した氷45bは凹部で生成された商品価値のある氷45と分離されて製氷皿30から屑氷として離氷する。
【0106】
さらに貯氷箱32下部近傍にメッシュ構造のプレート37を設けたことで、凹部で生成された氷45と屑氷45aおよび45bを分離保存できる。
【0107】
なお、本実施例では分離保存手段としてメッシュ構造のプレート37を貯氷箱下部近傍に設けたが、貯氷箱37下部を連続した山形形状としても生成された氷45と屑氷45aおよび45bを分離保存できる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明は、個室内の水が完全に凍結していない状態で順次給水を行うことにより、層状の不透明氷の生成を防止し、比較的透明度の高い氷の生成が可能になる。
【0109】
また、請求項2に記載の発明は、製氷皿を揺動させながら製氷を行うことで、一箇所の凹部に複数回に分けて給水された水を全個室に行き渡らせることができる。
【0110】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1の発明でさらに、2回目以降の間欠給水は1回目の給水後、所定時間経過後給水されるものであり、1回目の給水による水面凍結前の給水制御を確保することができる。
【0111】
また、請求項4に記載の発明は、製氷皿内に複数回に分けて行われる給水の内、一回当たりの給水により各個室に形成される水膜厚みが所定値以下とすることにより、異常過冷却の発生を防止して比較的透明度の高い氷が生成できる。さらに、脱気効果を促進でき、透明度を向上させることができる。
【0112】
また、請求項5に記載の発明は、製氷皿を揺動させることで得られる脱気作用や脱不純物作用を断続的もしくは周期的に行うことにより、比較的高い透明度を保持して氷の表面に析出する不純物の析出量を抑制できる。さらに、揺動にかかる電力を低減することができる。さらに、揺動による騒音や振動を低減することができる。さらに、駆動装置の寿命を向上させることができる。
【0113】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1の発明に回動軸に面する側面を除く3つの側面と底面を併せた4面を冷却面として使用し、氷を回動軸に向けて成長させることにより、比較的短時間で透明度の高い氷の生成ができる。さらに、水の中に含まれ最終的に表面に析出する不純物を回動軸方向に誘導できる。
【0114】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1の発明に、給水後、製氷皿の温度が所定値以下となった場合、追加給水を行うことにより、万が一異常過冷却が発生した時、新たに給水することで異常過冷却により生じた不透明な氷を融かして比較的透明度の高い氷を生成することができる。
【0115】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1の発明に、製氷完了前に製氷皿を回転反動させ、凍結してない水を下方に落下させることにより、製氷皿を揺動させることによる脱気作用及び脱不純物作用で残存空気や不純物が濃縮される最終凍結水を排除し、透明度の高い氷の生成が可能になる。
【0116】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1の発明にさらに、給水時には、製氷皿が水平方向に対し所定角度傾いた状態で静止するよう設置されていることにより、複数回に分けて給水される少量の水に対して、揺動軸方向の各凹部への給水性を高めることができる。
【0117】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に加えて、給水管は所定角度傾いた状態の製氷皿の下方列側に位置することにより、下方列に位置する揺動軸方向の各凹部への給水性を高めることができる。
【0118】
また、請求項11に記載の発明は、製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、製氷皿の回動軸方向で、給水する製氷皿の凹部裏面部に断熱材を備えたことにより、残存空気や不純物を各凹部の回転軸側に集めることができる。
【0119】
また、請求項12に記載の発明は、複数の凹部を有する製氷皿を各々区画する仕切部で、前記製氷皿の回動軸方向の仕切部の上面に窪み部を形成したことにより、水の中に含まれる不純物を窪み部に閉じ込めることができる。
【0120】
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に加えて、窪み部に保有できる水量と凹部に保有される水量が所定の関係であることにより、水の中に含まれる不純物の大半を窪み部に閉じ込めることができる。
【0121】
また、請求項14に記載の発明は、回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数個の凹室に区画された製氷皿と、前記製氷皿での製氷終了後に前記製氷皿を上下反転させて離氷させる駆動装置とからなり、前記仕切部で、回動軸方向の前記仕切部に設けられた切欠き溝上部近傍の幅と前記仕切部の各凹部当たりの回動軸方向長さが所定の関係ことにより、透明度の高い氷を生成できる。
【0122】
さらに、切欠き溝上部が最終凍結部となることにより、表面に析出する不純物の一部を切欠き溝内の上部に閉じ込めることができる。
【0123】
また、請求項15に記載の発明は、回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数の凹部に区画された製氷皿で、回動軸方向の仕切部で各凹部毎に複数の切欠き溝を設けたことにより、透明度の高い氷を生成できる。
【0124】
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明に加えて、複数設けられた切欠き溝が、前記仕切部の各凹部当たりの回動軸方向長さの中心に対し均等に配置されていることにより、回動軸方向に斑のない透明度の高い氷が生成できる。
【0125】
また、請求項17に記載の発明は、回動軸方向の前記仕切部に設けられた前記切欠き溝の内部に、前記切欠き溝の回動軸方向中心に向かって複数の突起を設けたことにより、透明度の高い氷と不純物などが混入した氷とを分離して離氷させることができる。
【0126】
また、請求項18に記載の発明は、貯氷箱の下面近傍にメッシュ構造のプレートを具備したものであり氷を分離保存できる。
【0127】
また、請求項19に記載の発明は、断熱材の製氷皿側表面に輻射を促進する材料を用いたことにより、加熱装置の小容量化が可能になり、省電力化が可能になる。
【0128】
また、請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の発明に加えて、製氷皿の一部を黒色としたことにより、さらに、省電力化が可能になる。
【0129】
また、請求項21に記載の発明は、切欠き溝を備えた仕切部により複数の凹部に区画された製氷皿に水を給水する工程と、前記製氷皿の下部から上部に向けて製氷を進行させる工程と、残存空気や不純物が濃縮される最終凍結部の水を前記切欠き溝に集める工程と、離氷時に前記最終凍結部の水が凍結した氷と前記凹部内で製氷された氷とを離氷動作によって分離する工程とよりなる透明氷の製造方法であり、残存空気や不純物が濃縮される最終凍結部の氷が離氷時に本体の氷から分離され、透明度が高く不純物の少ないおいしい氷のみを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製氷装置の実施の形態1の側面図
【図2】同実施の形態の製氷装置の正面図
【図3】同実施の形態の製氷装置の平面図
【図4】同実施の形態の製氷装置の側面図
【図5】同実施の形態の製氷動作を示すフローチャート
【図6】同実施の形態の製氷皿の平面拡大図
【図7】同実施の形態の製氷皿の断面拡大図
【図8】同実施の形態の製氷皿温度と過冷却の特性図
【図9】同実施の形態の製氷皿の断面図
【図10】同実施の形態の給水膜と過冷却の特性図
【図11】同実施の形態の製氷皿の揺動と不純物の析出量の特性図
【図12】同実施の形態の製氷皿の揺動と氷の透明度の特性図
【図13】同実施の形態の製氷皿の動作説明図
【図14】同実施の形態の離氷動作説明図
【図15】同実施の形態の貯氷箱の側面図
【図16】従来の冷蔵庫の断面図
【図17】従来の自動製氷装置の製氷部の斜視図
【符号の説明】
25 自動製氷装置
30 製氷皿
30a、30b、30c、30d、30e、30f、30g、30h、30i、30j 凹部
31 駆動装置
31a 回動軸
32 貯氷箱
33 給水管
34 断熱材
37 プレート
39、41 仕切部
40、42 切欠き溝
42b、42c 突起

Claims (21)

  1. 製氷皿に複数回に分けて水を給水する給水管を備え、製氷完了後、駆動装置により製氷皿を反転離氷し、離氷後前記製氷皿に給水動作を行う冷蔵庫の自動製氷装置において、前記給水管による給水は製氷皿の水が完全に凍結する前に間欠的に給水されることを特徴とする透明氷の製氷装置。
  2. 製氷完了後、駆動装置により製氷皿を反転離氷し、離氷後前記製氷皿に給水動作を行う冷蔵庫の自動製氷装置において、給水管により前記製氷皿の1ヶ所に複数回に分けて給水する給水動作と、給水間で前記製氷皿を揺動させて製氷皿の全体に水を行渡らせる揺動動作とを有し、最終給水後の揺動動作中、離氷温度になれば離氷を行うことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  3. 2回目以降の給水は1回目の給水後、製氷状態を検知する製氷室センサーにかかわらず所定時間経過後給水されることを特徴とする請求項1に記載の透明氷の製氷装置。
  4. 製氷皿内に複数回に分けて行われる給水の内、一回当たりの給水により形成される水膜厚みを約10mm以下とすることを特徴とする請求項1に記載の透明氷の製氷装置。
  5. 製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、前記製氷皿を揺動させることで得られる脱気作用及び脱不純物作用を断続的もしくは周期的に行うことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  6. 製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、回動軸に面する側面を除く3つの側面と底面を併せた4面を冷却面としたことを特徴とする請求項1に記載の透明氷の製氷装置。
  7. 給水後、製氷皿の温度が所定値以下となった場合、追加給水を行うことを特徴とする請求項1に記載の透明氷の製氷装置。
  8. 製氷完了前に前記製氷皿を回転反動させ、凍結してない水を下方へ落下させることを特徴とする請求項1に記載の透明氷の製氷装置。
  9. 給水管による給水時には、製氷皿が水平方向に対し所定角度傾いた状態で静止するよう設置されていることを特徴とする請求項1に記載の透明氷の製氷装置。
  10. 製氷皿上部に配置された給水管が、所定角度傾いた状態の前記製氷皿の下方列側に位置することを特徴とする請求項9に記載の透明氷の製氷装置。
  11. 製氷皿を揺動させながら製氷を行う自動製氷装置において、製氷皿の回動軸方向で、給水する製氷皿の凹部裏面部に断熱材を備えたことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  12. 複数の凹部を有する製氷皿を各々区画する仕切部で、前記製氷皿の回動軸方向の仕切部の上面に窪み部を形成したことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  13. 製氷皿を複数の凹部に区画する仕切部で、回動軸方向の仕切部の上面に形成された窪み部に保有できる水量と回動方向に位置する凹部に保有される水量が所定の関係であることを特徴とする請求項12に記載の透明氷の製氷装置。
  14. 駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数個の凹室に区画された製氷皿と、前記製氷皿での製氷終了後に前記製氷皿を上下反転させて離氷させる駆動装置とからなり、前記仕切部で、回動軸方向の前記仕切部に設けられた切欠き溝上部近傍の幅と前記仕切部の各凹部当たりの回動軸方向長さが所定の関係であることを特徴とする透明氷の製氷装置。
  15. 駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数の凹部に区画された製氷皿を備え、前記製氷皿の回動軸方向の仕切部で各凹部毎に複数の切欠き溝を設けたことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  16. 製氷皿を複数の凹部に区画する仕切部で、回動軸方向の仕切部に各凹部毎に複数設けられた切欠き溝が、前記仕切部の各凹部当たりの回動軸方向長さの中心に対し均等に配置されていることを特徴とする請求項15に記載の透明氷の製氷装置。
  17. 駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数の凹部に区画された製氷皿を備え、前記製氷皿の回動軸方向の前記仕切部に設けられた前記切欠き溝の内部に、前記切欠き溝の回動軸方向中心に向かって複数の突起を設けたことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  18. 駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝を有する仕切部により内部が複数個の凹部に区画された製氷皿と、前記製氷皿の下部に氷を貯氷する貯氷箱を備えた自動製氷装置において、貯氷箱の下面近傍にメッシュ構造のプレートを具備したことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  19. 駆動装置により回転可能に軸支され上面が開口し、切欠き溝有する仕切部により内部が複数個の凹部に区画された製氷皿と、前記製氷皿の回動を妨げないように製氷皿の上面を覆う断熱材と、前記製氷皿に複数回に分けて水を供給する給水管と、前記製氷皿での製氷中に前記製氷皿上部と前記断熱材で覆われた空間の空気を加熱する加熱装置と、前記製氷皿での製氷終了後に前記製氷皿を上下反転させて離氷させる駆動装置からなり、前記断熱材の前記製氷皿側表面に輻射を促進する材料を用いたことを特徴とする透明氷の製氷装置。
  20. 加熱装置に対向する製氷皿の一部を黒色としたことを特徴とする請求項19に記載の透明氷の製氷装置。
  21. 切欠き溝を備えた仕切部により複数の凹部に区画された製氷皿に水を給水する工程と、前記製氷皿の下部から上部に向けて製氷を進行させる工程と、残存空気や不純物が濃縮される最終凍結部の水を前記切欠き溝に集める工程と、離氷時に前記最終凍結部の水が凍結した氷と前記凹部内で製氷された氷とを離氷動作によって分離する工程とよりなる透明氷の製造方法。
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