JP2004052453A

JP2004052453A - Flooring laying structure, flooring method, repairing method, and flooring material

Info

Publication number: JP2004052453A
Application number: JP2002213910A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Takebe; 竹部　義之; Michiya Nakagawa; 中川　道也
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 2002-07-23
Filing date: 2002-07-23
Publication date: 2004-02-19

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a flooring structure possible to be repaired by easily peeling the flooring material when re-flooring without lowering flooring workability, and to provide a flooring method, a repairing method and a flooring material. <P>SOLUTION: The flooring floor 10 has the laying structure provided with a non-peeled release liner 3 interposed between an adhesive layer 2 and a floor bedding 4 in an intermediate part in the longitudinal direction of the flooring material 1 to form a non-adhesive layer B. When peeling the flooring material 1 laid with this structure, a suction device 5 is used to pull the non-adhesive layer B for separation from the floor bedding 4. An appropriate tool is inserted into the peeled part to peel the flooring material 1 from the floor bedding 4. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フローリング床の敷設構造、施工方法並びに改修方法及びフローリング材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、住宅等における木質系のフローリング床では、フローリング材を床下地上に固着させるのに接着剤を使用することが多い。フローリング床は、フローリング材が経年により汚れや傷がついた場合やリフォーム時、また、近年開発されているスケルトン・インフィル住宅での間取りや内装の変更時には、フローリング材を剥がし取って貼り替えることが必要とされる。
【０００３】
しかし、床下地に接着材で強固に接着されたフローリング材は、剥がし取ることが困難であり、フローリング材の表面に丸鋸で多数の切り溝を入れるなどして、剥がしやすくするための処理をしなければならない。このため、床下地材までもが破損したり、接着剤で強固に接着されている部分では、フローリング材の破損部分を剥がし取ることができずに床下地上に残ってしまったりする。床下地上に残った破損部分は、けれんして取り除かねばならず、場合によっては床下地材そのものを張り替えることが必要となる。このようなフローリング床の張り替えは、大がかりな作業となってコストが嵩む場合もあり、環境保全の観点からも好ましくない。
【０００４】
そこで、特開平９−３１０４６６号公報、特開２０００−４５４９５号公報に開示されているように、接着剤に替えて両面粘着テープ等の粘着シートを使用してフローリング材を固着するフローリング床の施工方法も提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
粘着シートを使用するフローリング床の施工方法では、接着剤を使用する場合に比べて、作業が簡便であり、作業時間の飛躍的な短縮を図ることができる。しかしながら、粘着シートは接着力が強いので、いったん床下地上にフローリング材を貼り付けてしまうと、接着剤により固着されたフローリング材の場合と同様、フローリング材を床下地から剥がし取ることは困難である。
【０００６】
すなわち、フローリング材を剥がし取るには、フローリング材と床下地材との間にバール等の工具を差し込み、こじ開けながら引き剥がしていく作業が必要になる。しかし、フローリング材は、室内の床面に隙間なく敷き詰められて、隣接するフローリング材と密着した状態にあり、その周囲に工具を差し込む余地はない。特に、このような場合に、フローリング床から第１枚目のフローリング材を無理なく剥がし取ることは容易でない。
【０００７】
そこで、壁に設けられた幅木を除去し、壁際のフローリング材から順に剥がし取ることも考えられる。しかしながら、この場合は、壁紙や壁面ボードが損傷して壁の補修を伴う作業となるおそれがある。また、表面に丸鋸で切り溝を入れて第１枚目のフローリング材を剥がし取る方法では、騒音や粉塵の問題が発生するとともに、フローリング材や床下地が破損するため好ましくない。
【０００８】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、フローリング床の施工性を低下させることなく、貼り替え時には、フローリング材を容易に剥がし取って改修することのできるフローリング床の敷設構造、施工方法並びに改修方法及びフローリング材を提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、床下地上に長尺のフローリング材が粘着層を介して敷設されるフローリング床の敷設構造において、フローリング材の長手方向の中間部分に非粘着層が設けられたことを特徴とする。ここで、フローリング材は長尺の床仕上げ材であって、適宜の柔軟性を有する材料により構成される。
【００１０】
前記非粘着層の具体的な構成としては、フローリング材の長手方向の中間部分において、粘着層と床下地との間又は粘着層とフローリング材との間のいずれか一方に未剥離の剥離ライナーが介在することが好ましい。
【００１１】
これらの発明によれば、フローリング材の長手方向の中間部分において、床下地上に接着されない非粘着層が形成される。このような非粘着層を設ける場合、前記粘着層自体を除去して非粘着層とすることもできるが、粘着層の厚み分だけフローリング材と床下地との間に空間ができてしまう。このような空間が形成されると、フローリング床上を歩行したり家具等を設置した場合に、床鳴りや凹み、傾きを生じて好ましくない。そこで、本発明では、剥離ライナーを未剥離のまま残して非粘着層を形成することで、フローリング床を凹凸のない均一な敷設構造とし、良好な歩行感及び家具等設置時の安定性を実現している。
【００１２】
また、前記フローリング床の敷設構造は、室周囲の壁際の位置にて実施されていることが好ましい。一般に、壁際に近接した床面上は、歩行頻度が比較的少なく、家具等が設置されることも多い。したがって、このような位置では、非粘着層を介してフローリング材が敷設されていても、浮き剥がれ等の問題が生じずに、好適な敷設状態を維持することができる。
【００１３】
また、本発明に係るフローリング床の施工方法は、裏面に粘着層が設けられた長尺のフローリング材を床下地上に順次敷設するフローリング床の施工方法において、前記粘着層に予め貼り付けられた剥離ライナーを長手方向の中間部分に未剥離で残して長手方向の両端部分を粘着層から剥がし、この両端部分の粘着層を介してフローリング材を床下地上に貼り付けることを特徴とする。
【００１４】
この発明によれば、フローリング材の長手方向の中間部分では剥離ライナーが未剥離であるので、この中間部分においてはフローリング材が床下地上に接着されず、長手方向の両端部分で接着されてフローリング床が施工される。
【００１５】
また、本発明に係るフローリング床の施工方法は、床下地上の粘着層を介して長尺のフローリング材を床下地上に順次敷設するフローリング床の施工方法において、床下地上の粘着層に予め貼り付けられた剥離ライナーを、この床下地上に貼り付けるフローリング材の長手方向の中間部分には未剥離で残すとともに長手方向の両端部分には粘着層から剥がして、フローリング材を床下地上に貼り付けることを特徴とする。
【００１６】
これによれば、敷設される長尺のフローリング材に合わせて、予め床下地上に粘着層と、剥離ライナーが未剥離の非粘着層とが設けられる。そして、フローリング材の長手方向の中間部分には剥離ライナーが未剥離の状態で接するので、フローリング材は長手方向の両端部分において接着されてフローリング床が施工される。
【００１７】
また、本発明のフローリング床の改修方法は、長手方向の中間部分に未剥離の剥離ライナーが介在するフローリング材を、吸引装置を用いて前記中間部分を引き上げることにより床下地から離隔させる工程と、この離隔した部分をもってフローリング材を床下地から剥がし取る工程とを含むことを特徴とする。
【００１８】
すなわち、この改修方法は、フローリング材の長手方向の中間部分に未剥離の剥離ライナーが介在する前記フローリング床の敷設構造において実施され、フローリング材を床下地から剥がし取るものである。
【００１９】
この発明では、フローリング材は、長手方向の中間部分において非粘着層が形成され、床下地に接着されていないので、この中間部分をフローリング材表面から吸引装置によって上方へ引き上げることができる。これにより、フローリング材と床下地との間に工具を差し込める程度の空間が形成される。この結果、フローリング材が隙間無く敷き詰められているような場合でも、無理なくフローリング材と床下地とを離隔させて、適宜の工具を差し込み、フローリング材を床下地から剥がし取ることができる。
【００２０】
また、本発明のフローリング材は、複数枚を配列させることにより床面を構成する長尺のフローリング材であって、裏面に粘着層が設けられ、この粘着層には粘着面を保護するための剥離ライナーが予め貼り合わされて、長手方向の端部と中間部分との間で前記剥離ライナーが分断可能とされたことを特徴とする。
【００２１】
この発明によれば、フローリング材裏面の長手方向端部と中間部分との間で適宜剥離ライナーを切断し、部分的に残して剥がすことができる。この結果、フローリング材は、フローリング材の中間部分では床下地に接着されないものとなる。
【００２２】
また、粘着層は、フローリング材の側縁部近傍に長手方向に沿って形成されるのが好ましい。これによれば、床下地にフローリング材を効率よく均一に貼り付けることができる。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【００２４】
図１は、本発明の実施の形態を示し、フローリング材を裏面側から見た斜視図である。このフローリング材１は、住宅等のフローリング床に敷設される長尺の床仕上げ材であり、適宜の柔軟性を有するものであれば材料は特に限定されない。フローリング材１の裏面には粘着層２が設けられている。
【００２５】
本実施の形態において、粘着層２は、フローリング材１の側縁部近傍に長手方向に沿って２列に形成されている。
【００２６】
粘着層２は、両面粘着テープと呼ばれるような、支持体の両面に粘着剤層が形成されて片面が剥離ライナーにより被覆された粘着シート、又は前記支持体を有しない粘着シートにより構成される。本実施の形態では、粘着層２は、粘着面を保護する剥離ライナー３が予め貼り合わされた粘着シートを、フローリング材１の裏面に直接貼り付けて形成している。
【００２７】
この粘着層２を構成する支持体には、ポリエステル樹脂やポリオレフィン樹脂系のフィルム、不織布、織布、網状体のシート、又はマニラ麻原紙や和紙などの高強度繊維系不織布シート、若しくはポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂などの発泡樹脂体等が用いられる。
【００２８】
支持体に形成される粘着剤層は、工業用途に用いられるアクリル系、天然ゴム系、合成ゴム系、シリコーン系などの粘着性ポリマーを主成分とする有機溶剤系粘着剤、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）系粘着剤などを主成分とするエマルジョン系粘着剤等により形成される。中でも、耐久性に優れ、取り扱いに際して汚れることの少ないアクリル系粘着剤が好ましい。また、粘着剤は、粗面接着性、寒冷時の貼付性を考慮すると、ガラス転移温度Ｔｇが５℃以下であることが好ましく、厚みを５０〜１００μｍ程度とすることが好ましい。
【００２９】
また、剥離ライナー３には、クラフト紙、半晒紙、上質紙、グラシン紙、ポリエチレンやポリエステルなどの合成樹脂等を基材とし、表層面をシリコーン離型剤により処理したものが用いられる。クラフト紙、半晒紙等の紙系基材については、破れにくいことや粘着剤層への追従性を考慮して、坪量が５０〜１５０ｇ／　ｍ^２であることが好ましい。また、剥離ライナー３は、ピックアップ性や粘着剤層への追従性を考慮して、厚みが７０〜１５０μｍ程度とされることが好ましい。
【００３０】
このような粘着シートとして、例えば、本出願人による特開平９−２２７８４３号公報に開示された加圧接着型粘着シートがあり、貼付位置の修正をする上で好適である。
【００３１】
さらに、本実施の形態では、粘着層２を被覆している剥離ライナー３は、フローリング材１の裏面において、長手方向の端部と中間部分との間で分断可能とされている。すなわち、前記の素材を基材とする剥離ライナー３には、長手方向の端部と中間部分との間にカットライン又はミシン目が形成されている。剥離ライナー３は、このカットライン又はミシン目により、適宜切り離して剥離することができるものとなっている。
【００３２】
このように構成されるフローリング材１は、複数枚が配列されることによりフローリング床１０を形成する（図２参照）。フローリング床１０は、フローリング材１の長手方向の中間部分では、粘着層２と床下地４との間に未剥離の剥離ライナー３が介在する敷設構造とされる。本実施の形態では、この敷設構造が室周囲の壁際の位置にて実施されている。
【００３３】
一般に住宅等の居室において、壁際に接した床面上は歩行頻度が比較的少なく、家具が置かれる場合も多い。したがって、壁際の床面に、未剥離の剥離ライナーを有するフローリング材が敷設されていても、浮き剥がれ等の問題が発生しないと考えられ好ましい。
【００３４】
また、剥離ライナー３を未剥離とする部分は、フローリング材１の長手方向両端を避けて中間部分に設けられるので、浮き剥がれ等の原因となることはない。この剥離ライナー３を未剥離とする長さは、フローリング材１の大きさや材質により適宜決定される。
【００３５】
以上のように、フローリング材１の裏面に粘着層２が設けられた長尺のフローリング材１は、施工に際し、床下地４上に順次敷設されて前記の敷設構造によるフローリング床１０を構成する。
【００３６】
なお、本発明は、裏面に粘着層２を有するフローリング材１を床下地上に貼り付けて構成するに限らず、例えば、剥離ライナーが貼り付けられた粘着層を床下地面に設け、適宜剥離ライナーを剥がしてフローリング材を敷設してもよい。この場合も、非粘着層はフローリング材の長手方向の中間部分に形成され、剥離ライナーがフローリング材と粘着層との間に介在することとなる。
【００３７】
図２は、本発明に係る施工方法を示す斜視図である。フローリング床１０は、フローリング材１が、粘着層２を介して床下地４上に隙間無く敷き詰められて形成されている。
【００３８】
ここで、長手方向に沿って形成された粘着層２の全体を使用して、フローリング材１を床下地４に貼り付けると、粘着層２は接着力が高くフローリング材１は強力に接着される。フローリング材１が床下地４に強力に接着されることは好ましいことであるが、一方で前記のようにフローリング材１を貼り替える際には、フローリング材１を床下地から剥がし取ることが困難となる。
【００３９】
そこで、本実施の形態に係る施工方法では、フローリング材１の剥離ライナー３が長手方向の中間部分では未剥離に残される。また、長手方向の両端部分では剥離ライナー３を粘着層２から剥がし、この両端部分の粘着層２を介して、フローリング材１が床下地４上に貼り付けられる。特に、室周囲の壁際に位置するフローリング床１０では、この施工方法が採用される。
【００４０】
また、このフローリング床１０の貼り替え等の改修にあたり、前記の敷設構造によって敷設されたフローリング材１を床下地４から剥がし取る場合には、以下のような工程によって行われる。
【００４１】
図３は、本発明に係るフローリング床１０の改修方法を示す断面図である。図示されるように、フローリング材１は、その中間部分を吸引装置５で矢符Ａ方向に引き上げて床下地４から離隔されて剥がし取られる。
【００４２】
すなわち、第１の工程では、長手方向の中間部分に未剥離の剥離ライナー３が残されて非粘着層Ｂが形成されたフローリング材１を、吸引装置５を用いて引き上げ、これにより床下地４からフローリング材１を離隔させる。そして、第２の工程ではフローリング材１の離隔した部分をもってフローリング材１を床下地４から剥がし取る。
【００４３】
この第１の工程において、フローリング材１の長手方向の中間部分は非粘着層Ｂとして床下地４に接着されておらず、床下地４から容易に離隔させることができる。そこで、吸引装置５を用いて、この中間部分を吸引し、フローリング材１を弓なり状にしならせて上方へ引き上げ、床下地４とフローリング材１との間に空間を形成する。この吸引装置５は、わん型のゴム製吸盤を有し、フローリング材の大きさに合わせて適宜選択される。
【００４４】
また、第２の工程では、前記第１の工程によって離隔した部分に、手や、バール等の工具を差し込んでフローリング材１が剥がし取られる。
【００４５】
この改修方法は、フローリング材１を剥がし取るのに困難とされる第１枚目のフローリング材１を剥がし取るのに特に有効である。また、第１枚目のフローリング材１を剥がし取った後は、次に剥がし取られる隣接したフローリング材１は、その側縁部又は端部が現れているため容易に剥がし取ることができる。
【００４６】
この改修方法により剥がし取られるフローリング材１の材料は、本実施の形態においては、吸引装置５により吸引可能な柔軟性を有する材料であれば特に限定されない。このような材料には、例えば、木材、クッション材が貼り合わされた木質材、樹脂含浸処理が施された木材、又は再生木材と呼ばれるような木粉入りのプラスチック成形材等の木質系材料が挙げられる。また、フローリング材１は、吸引装置５により上方へ引き上げられるため、側縁部に実矧ぎ等の接合部が形成されていないものが好適である。
【００４７】
また、図４に示されるように、フローリング材１は、裏面側に複数の切り込み溝１１が長手方向に直交して形成されたものであってもよい。この場合、切り込み溝１１により、フローリング材１が弓なり状にしなりやすくなり、吸引装置５によってフローリング材１を床下地４から離隔させることが容易となる。
【００４８】
以上のように、フローリング材１の長手方向の中間部分で剥離ライナー３が未剥離に残されたフローリング床１０において、フローリング材１を剥がし取る場合に、本発明に係る改修方法によれば、吸引装置５を用いて容易にフローリング材１を引き上げ、無理なく床下地４から剥がし取ることができる。この結果、粘着シートを使用したフローリング材の施工性の良さを生かしながらも、従来のようにフローリング材や床下地材を破損させることなく改修作業を行うことができ、作業性を高めることができる。
【００４９】
【実施例】
以下の条件の下で本発明に係る敷設構造を有するフローリング床の試験体を作製し、使用するフローリング材について、フローリング材裏面の中間部分に剥離ライナーを未剥離で残すのに適当な長さを比較検討した。
【００５０】
＜使用部材＞
・フローリング材：大建工業社製防音床仕上げ材「アクセルＦＳ」
（ただし、側縁部に形成された実矧ぎ部を削除する加工を施した。）
厚さ１０．５ｍｍ×幅１５０ｍｍ×長さ９００ｍｍ
・床下地：日本ノボパン社製パーティクルボード（厚さ１５ｍｍ）
・粘着層：積水化学工業社製「両面粘着テープ♯５３０」
（ポリオレフィン発泡体基材及びアクリル系粘着剤使用、厚さ０．８ｍｍ）
・吸引装置：山崎産業社製「ラバーカップ」
＜試験体＞
試験体とされるフローリング床には、それぞれ４枚のフローリング材を敷設した。使用する各フローリング材には、側縁部近傍に長手方向に沿って、２本の両面粘着テープ（幅２５ｍｍ）を貼り付けた。フローリング材は、剥離ライナーの所定長さを未剥離のまま残して非粘着層を形成し、パーティクルボード上に接着した。非粘着層の長さは、図５に示すように０〜８０ｃｍの間で複数設定し、それぞれの試験体を下記の項目について評価した。
【００５１】
＜評価項目＞
１．拘束性
試験体を室温で２日間養生後、約４３℃に設定した電気カーペットを掛けて５日間放置した。その後、（１）隣接するフローリング材同士の側縁部に形成された隙間の変化量を測定するとともに、（２）床面からの浮き剥がれの有無を目視確認した。
【００５２】
２．引き剥がし性
試験体を室温で冷却後、吸引装置を用いてフローリング材を剥がし取ることを試みた。そして、（１）吸引装置によってフローリング材を床下地から引き上げることのできた高さを測定するとともに、（２）フローリング材の引き剥がしの可否を確認した。
【００５３】
＜実施比較結果＞
前記評価項目について、それぞれ図５に示す結果を得た。図５では、各項目に係る数値及び可否とともに、実施の適否を○印、又は×印を付して示している。
【００５４】
この実施例及び比較例では、フローリング材の「引き上げ高さ」が１０ｍｍ以上であれば、手や、バール等の工具を差し込むことができ、フローリング材を床下地から剥がし取ることが可能となった。すなわち、フローリング材を床下地から適切に剥がし取るためには、非粘着層の長さが３０ｃｍ以上は必要であるといえる。
【００５５】
しかしながら、試験体５の場合のように、非粘着層の長さが、フローリング材の長さに対してあまりに長くなると、粘着層によるフローリング材の拘束性が劣るので、フローリング材が床下地から浮き上がって床面に段差を生じた。
【００５６】
したがって、試験体１及び試験体２のように、剥離ライナーを未剥離とする部分は、３０ｃｍ以上の長さが必要であるとともに、フローリング材の長さに対する割合でおよそ２／３以下となるよう形成されるのが適当である。
【００５７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフローリング床の敷設構造では、フローリング材の長手方向の中間部分に非粘着層が設けられ、粘着層と床下地との間又は粘着層とフローリング材との間のいずれか一方にに未剥離の剥離ライナーが介在する。これにより、フローリング床を凹凸のない均一な敷設構造とし、良好な歩行感及び家具等設置時の安定性を実現することができる。
【００５８】
また、本発明に係るフローリング床の施工方法では、フローリング材の裏面又は床下地上に粘着層が形成される。そして、この粘着層に予め貼り付けられた剥離ライナーが、長手方向の中間部分は未剥離で残して両端部分で剥がされる。そして、この両端部分の粘着層を介してフローリング材が床下地上に貼り付けられる。これにより、フローリング材の中間部分が床下地に接着されないフローリング床の敷設構造を容易に実現することができる。
【００５９】
また、本発明に係るフローリング床の改修方法には、長手方向の中間部分に未剥離の剥離ライナーが残されたフローリング材を、吸引装置を用いて前記中間部分を引き上げることにより床下地から離隔させる工程と、この離隔した部分をもってフローリング材を床下地から剥がし取る工程とを含む。これにより、フローリング材を吸引装置を用いて上方へ引き上げ、床下地から離隔させることが可能となる。そして、フローリング材が隙間無く敷き詰められているような場合でも、無理なくフローリング材と床下地とを離隔させて、適宜の工具を差し込み、フローリング材を床下地から剥がし取ることができる。
【００６０】
また、本発明に係るフローリング材は、裏面に粘着層が設けられ、この粘着層に粘着面を保護するための剥離ライナーが予め貼り合わされて、長手方向の端部と中間部分との間で前記剥離ライナーが分断可能とされる。これにより、長手方向の端部と中間部分との間で剥離ライナーを部分的に残して剥がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るフローリング材を裏面側から見た斜視図である。
【図２】本発明に係るフローリング床の施工方法を示す斜視図である。
【図３】本発明に係るフローリング床の改修方法を示す断面図である。
【図４】本発明に係るフローリング材のフローリング材を裏面側から見た斜視図である。
【図５】本発明に係るフローリング材の実施例についての実施比較結果を示す表である。
【符号の説明】
１　　　フローリング材
１０　　フローリング床
１１　　切り込み溝
２　　　粘着層
３　　　剥離ライナー
４　　　床下地
５　　　吸引装置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a flooring floor laying structure, a construction method, a repair method, and a flooring material.
[0002]
[Prior art]
Generally, in a wooden flooring of a house or the like, an adhesive is often used to fix a flooring material on a floor substrate. The flooring floor can be peeled off and replaced when the flooring material becomes dirty or damaged due to aging, when renovating, or when changing the layout or interior of a recently developed skeleton infill house. Needed.
[0003]
However, it is difficult to peel off the flooring material that has been firmly bonded to the floor substrate with an adhesive.Therefore, the surface of the flooring material must be cut with a circular saw to make it easier to peel off. Must. For this reason, even the floor base material may be damaged, or the damaged part of the flooring material may not be able to be peeled off and left on the floor base in a portion firmly bonded with an adhesive. The damaged portion remaining on the floor substrate must be removed by convulsions, and in some cases, it is necessary to replace the floor substrate itself. Replacing such flooring floors is a large-scale operation and may increase the cost, which is not preferable from the viewpoint of environmental protection.
[0004]
Therefore, as disclosed in JP-A-9-310466 and JP-A-2000-45495, construction of a flooring for fixing a flooring material using an adhesive sheet such as a double-sided adhesive tape in place of an adhesive. Methods have also been proposed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the method of constructing a flooring using an adhesive sheet, the operation is simpler than in the case of using an adhesive, and the working time can be drastically reduced. However, since the pressure-sensitive adhesive sheet has a strong adhesive force, once the flooring material is pasted on the floor substrate, it is difficult to remove the flooring material from the floor substrate similarly to the case of the flooring material fixed by the adhesive. .
[0006]
That is, in order to peel off the flooring material, it is necessary to insert a tool such as a bur between the flooring material and the floor base material, and to peel off the flooring material while opening it. However, the flooring material is spread all over the floor of the room without any gap, and is in close contact with the adjacent flooring material, so that there is no room for inserting a tool around the flooring material. In particular, in such a case, it is not easy to easily peel off the first flooring material from the flooring floor.
[0007]
Therefore, it is conceivable to remove the skirting board provided on the wall and to peel off the flooring material from the wall in order. However, in this case, the wallpaper and the wall board may be damaged, and the work may involve repairing the wall. Further, the method of forming a cut groove on the surface with a circular saw and peeling off the first flooring material is not preferable because noise and dust are generated and the flooring material and the floor substrate are damaged.
[0008]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a flooring floor laying structure capable of easily peeling off and renovating the flooring material at the time of replacement without reducing the workability of the flooring floor. The purpose of the present invention is to provide a construction method, a repair method, and a flooring material.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a flooring floor laying structure in which a long flooring material is laid on a floor base via an adhesive layer, wherein a non-adhesive layer is provided at an intermediate portion in the longitudinal direction of the flooring material. It is characterized by having been done. Here, the flooring material is a long floor finishing material, and is made of a material having appropriate flexibility.
[0010]
As a specific configuration of the non-adhesive layer, in an intermediate portion in the longitudinal direction of the flooring material, an unpeeled release liner is provided between the adhesive layer and the floor substrate or between the adhesive layer and the flooring material. It is preferable to intervene.
[0011]
According to these inventions, the non-adhesive layer that is not adhered to the floor base is formed in the middle part in the longitudinal direction of the flooring material. When such a non-adhesive layer is provided, the adhesive layer itself can be removed to form a non-adhesive layer. However, a space is created between the flooring material and the floor substrate by the thickness of the adhesive layer. When such a space is formed, it is not preferable because when the user walks on the flooring floor or installs furniture or the like, floor noise, dents, and inclinations occur. Therefore, in the present invention, by forming a non-adhesive layer by leaving the release liner unpeeled, the flooring floor has a uniform laying structure without unevenness, and realizes a good walking feeling and stability when installing furniture and the like. are doing.
[0012]
Further, it is preferable that the flooring floor laying structure is implemented at a position near a wall around the room. Generally, on the floor near the wall, walking frequency is relatively low, and furniture and the like are often installed. Therefore, in such a position, even if the flooring material is laid via the non-adhesive layer, a suitable laid state can be maintained without a problem such as floating and peeling.
[0013]
Further, in the method for constructing a flooring floor according to the present invention, in the method for constructing a flooring floor in which a long flooring material provided with an adhesive layer on the back surface is sequentially laid on a floor substrate, the peeling method previously applied to the adhesive layer is used. It is characterized in that both end portions in the longitudinal direction are peeled off from the adhesive layer while leaving the liner in the middle portion in the longitudinal direction without being peeled off, and the flooring material is attached to the floor substrate through the adhesive layers at both end portions.
[0014]
According to the present invention, since the release liner is not peeled off at the intermediate portion in the longitudinal direction of the flooring material, the flooring material is not adhered to the floor substrate at this intermediate portion, but is adhered at both ends in the longitudinal direction, and Is constructed.
[0015]
Further, in the method for constructing a flooring according to the present invention, in the method for constructing a flooring floor in which a long flooring material is sequentially laid on the floor foundation via the adhesive layer on the floor foundation, the flooring floor is pre-applied to the adhesive layer on the floor foundation. The release liner, which is to be stuck on the floor substrate, is left unpeeled in the middle part in the longitudinal direction of the flooring material and is peeled off from the adhesive layer at both ends in the longitudinal direction, and the flooring material is stuck on the floor substrate. And
[0016]
According to this, an adhesive layer and a non-adhesive layer from which the release liner has not been peeled off are provided in advance on the floor base in accordance with the long flooring material to be laid. Then, since the release liner is in contact with the middle part in the longitudinal direction of the flooring material in a non-peeled state, the flooring material is bonded at both ends in the longitudinal direction, and the flooring is constructed.
[0017]
Further, the flooring floor repair method of the present invention, a flooring material in which a non-peeled release liner is interposed in a longitudinal middle portion, a step of separating the floor portion by pulling up the middle portion using a suction device, Peeling off the flooring material from the floor substrate with the separated portion.
[0018]
That is, this repair method is carried out in the flooring floor laying structure in which an unpeeled release liner is interposed at an intermediate portion in the longitudinal direction of the flooring material, and the flooring material is peeled off from the floor substrate.
[0019]
According to the present invention, since the flooring material has the non-adhesive layer formed at the middle portion in the longitudinal direction and is not adhered to the floor substrate, the middle portion can be pulled upward from the flooring material surface by the suction device. As a result, a space is formed between the flooring material and the floor substrate, to the extent that a tool can be inserted. As a result, even when the flooring material is spread without gaps, the flooring material can be easily separated from the floor substrate by inserting an appropriate tool, and separating the flooring material from the floor substrate.
[0020]
Further, the flooring material of the present invention is a long flooring material constituting a floor surface by arranging a plurality of sheets, an adhesive layer is provided on the back surface, this adhesive layer is for protecting the adhesive surface A release liner is bonded in advance, and the release liner can be divided between an end in the longitudinal direction and an intermediate portion.
[0021]
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, a release liner can be suitably cut | disconnected between the longitudinal direction edge part of a flooring material back surface, and an intermediate part, and it can peel off leaving a part. As a result, the flooring material is not adhered to the floor base in the middle portion of the flooring material.
[0022]
Further, it is preferable that the adhesive layer is formed near the side edge of the flooring material along the longitudinal direction. According to this, the flooring material can be efficiently and uniformly attached to the floor substrate.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0024]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of the present invention, in which a flooring material is viewed from a back surface side. The flooring material 1 is a long floor finishing material laid on a flooring of a house or the like, and the material is not particularly limited as long as it has appropriate flexibility. An adhesive layer 2 is provided on the back surface of the flooring material 1.
[0025]
In the present embodiment, the adhesive layers 2 are formed in two rows along the longitudinal direction near the side edge of the flooring material 1.
[0026]
The pressure-sensitive adhesive layer 2 is composed of a pressure-sensitive adhesive sheet such as a double-sided pressure-sensitive adhesive tape, in which a pressure-sensitive adhesive layer is formed on both sides of a support and one side of which is covered with a release liner, or a pressure-sensitive adhesive sheet without the support. In the present embodiment, the pressure-sensitive adhesive layer 2 is formed by directly pasting a pressure-sensitive adhesive sheet on which a release liner 3 for protecting the pressure-sensitive adhesive surface is pasted to the back surface of the flooring material 1.
[0027]
The support constituting the adhesive layer 2 may be a polyester resin or polyolefin resin film, a nonwoven fabric, a woven fabric, a net-like sheet, or a high-strength fiber nonwoven sheet such as Manila hemp base paper or Japanese paper, or a polyolefin resin or polyurethane. A foamed resin body such as a resin is used.
[0028]
The pressure-sensitive adhesive layer formed on the support is an organic solvent-based pressure-sensitive adhesive mainly composed of an adhesive polymer such as acrylic, natural rubber, synthetic rubber, or silicone used for industrial applications, or ethylene-vinyl acetate. It is formed of an emulsion-based adhesive containing a copolymer (EVA) -based adhesive or the like as a main component. Above all, an acrylic pressure-sensitive adhesive which is excellent in durability and does not easily stain during handling is preferable. Further, in consideration of the rough surface adhesive property and the adhesive property in cold weather, the pressure-sensitive adhesive preferably has a glass transition temperature Tg of 5 ° C. or less and a thickness of about 50 to 100 μm.
[0029]
The release liner 3 is made of kraft paper, semi-bleached paper, high-quality paper, glassine paper, synthetic resin such as polyethylene or polyester, or the like, and whose surface is treated with a silicone release agent. The paper-based material such as kraft paper and semi-bleached paper preferably has a basis weight of 50 to 150 g / m ² in consideration of the difficulty in tearing and the ability to follow the adhesive layer. In addition, the release liner 3 preferably has a thickness of about 70 to 150 μm in consideration of pickup properties and followability to the pressure-sensitive adhesive layer.
[0030]
As such a pressure-sensitive adhesive sheet, for example, there is a pressure-adhesive pressure-sensitive adhesive sheet disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-227843 by the present applicant, which is suitable for correcting a sticking position.
[0031]
Further, in the present embodiment, the release liner 3 covering the adhesive layer 2 can be separated between the longitudinal end and the intermediate portion on the back surface of the flooring material 1. That is, a cut line or a perforation is formed between the end portion in the longitudinal direction and the intermediate portion in the release liner 3 using the above-described material as a base material. The release liner 3 can be appropriately separated and peeled by the cut line or perforation.
[0032]
The flooring material 1 thus configured forms a flooring floor 10 by arranging a plurality of the flooring materials 1 (see FIG. 2). The flooring floor 10 has a laying structure in which an unpeeled release liner 3 is interposed between the adhesive layer 2 and the floor base 4 in the middle part of the flooring material 1 in the longitudinal direction. In the present embodiment, this laying structure is implemented at a position near a wall around the room.
[0033]
In general, in a living room of a house or the like, a walking frequency is relatively low on a floor surface in contact with a wall, and furniture is often placed. Therefore, even if a flooring material having an unpeeled release liner is laid on the floor surface near the wall, problems such as floating and peeling are not likely to occur, which is preferable.
[0034]
Further, since the portion where the release liner 3 is not peeled off is provided at an intermediate portion avoiding both ends in the longitudinal direction of the flooring material 1, there is no possibility of floating and peeling. The length of the unreleased release liner 3 is appropriately determined according to the size and material of the flooring material 1.
[0035]
As described above, the long-sized flooring material 1 in which the adhesive layer 2 is provided on the back surface of the flooring material 1 is laid sequentially on the floor base 4 at the time of construction to constitute the flooring floor 10 having the above-described laying structure.
[0036]
In addition, the present invention is not limited to the configuration in which the flooring material 1 having the adhesive layer 2 on the back surface is attached to the floor substrate, for example, an adhesive layer with a release liner attached is provided on the floor substrate surface, and the release liner is appropriately attached. You may peel off and lay a flooring material. Also in this case, the non-adhesive layer is formed in the middle part of the flooring material in the longitudinal direction, and the release liner is interposed between the flooring material and the adhesive layer.
[0037]
FIG. 2 is a perspective view showing a construction method according to the present invention. The flooring floor 10 is formed by laying the flooring material 1 on the floor substrate 4 via the adhesive layer 2 without gaps.
[0038]
Here, when the flooring material 1 is attached to the floor substrate 4 using the entire adhesive layer 2 formed along the longitudinal direction, the adhesive layer 2 has a high adhesive strength and the flooring material 1 is strongly bonded. . It is preferable that the flooring material 1 is strongly adhered to the floor substrate 4, but it is difficult to peel the flooring material 1 from the floor substrate when replacing the flooring material 1 as described above. Become.
[0039]
Therefore, in the construction method according to the present embodiment, the release liner 3 of the flooring material 1 is left unpeeled at an intermediate portion in the longitudinal direction. At both ends in the longitudinal direction, the release liner 3 is peeled off from the adhesive layer 2, and the flooring material 1 is stuck on the floor substrate 4 via the adhesive layers 2 at both ends. In particular, the flooring floor 10 located near the wall around the room adopts this construction method.
[0040]
When the flooring material 1 laid by the above-mentioned laying structure is peeled off from the floor substrate 4 in the repair such as the replacement of the flooring floor 10, the following steps are performed.
[0041]
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a method for repairing the flooring floor 10 according to the present invention. As shown in the figure, the flooring material 1 is pulled up in the direction of arrow A by the suction device 5 and separated from the floor substrate 4 and peeled off.
[0042]
That is, in the first step, the flooring material 1 on which the non-adhesive layer B is formed with the unpeeled release liner 3 remaining in the middle part in the longitudinal direction is pulled up using the suction device 5, and thereby the floor substrate 4 is removed. Is separated from the flooring material 1. Then, in the second step, the flooring material 1 is peeled off from the floor substrate 4 with the separated portion of the flooring material 1.
[0043]
In the first step, the middle portion in the longitudinal direction of the flooring material 1 is not adhered to the floor substrate 4 as the non-adhesive layer B, and can be easily separated from the floor substrate 4. Then, using the suction device 5, the intermediate portion is suctioned, the flooring material 1 is lifted up in an arcuate shape, and a space is formed between the floor substrate 4 and the flooring material 1. The suction device 5 has a bowl-shaped rubber suction cup, and is appropriately selected according to the size of the flooring material.
[0044]
In the second step, the flooring material 1 is peeled off by inserting a hand or a tool such as a bur into the portion separated by the first step.
[0045]
This repair method is particularly effective for peeling off the first flooring material 1 which is difficult to peel off. After the first flooring material 1 has been peeled off, the next flooring material 1 to be peeled off can be easily peeled off because the side edges or ends thereof are exposed.
[0046]
In the present embodiment, the material of the flooring material 1 to be peeled off by this repair method is not particularly limited as long as it is a material having flexibility that can be sucked by the suction device 5. Examples of such a material include wood-based materials such as wood, a wood material to which a cushion material is attached, a resin-impregnated wood, and a plastic molding material containing wood powder such as reclaimed wood. Can be Further, since the flooring material 1 is pulled up by the suction device 5, it is preferable that a joining portion such as a tongue and groove is not formed on a side edge portion.
[0047]
Further, as shown in FIG. 4, the flooring material 1 may be one in which a plurality of cut grooves 11 are formed on the back surface side so as to be orthogonal to the longitudinal direction. In this case, the cut groove 11 makes it easy for the flooring material 1 to be bowed, and the suction device 5 makes it easy to separate the flooring material 1 from the floor substrate 4.
[0048]
As described above, according to the renovation method according to the present invention, when the flooring material 1 is peeled off from the flooring floor 10 where the release liner 3 is left unremoved at the middle part in the longitudinal direction of the flooring material 1, The flooring material 1 can be easily pulled up using the device 5 and can be easily peeled off from the floor substrate 4. As a result, while taking advantage of the good workability of the flooring material using the adhesive sheet, repair work can be performed without damaging the flooring material and the floor base material as in the past, and the workability can be improved. .
[0049]
【Example】
Prepare a specimen of a flooring floor having a laid structure according to the present invention under the following conditions, for the flooring material to be used, an appropriate length to leave the release liner in the middle part of the flooring material back surface without peeling. Comparatively studied.
[0050]
<Use materials>
・ Flooring material: Axel FS, a soundproof floor finishing material manufactured by Daiken Kogyo
(However, processing to remove the tongue-and-groove portion formed on the side edge was performed.)
10.5mm thick x 150mm wide x 900mm long
・ Floor base: Particleboard made by Novopan Japan (15mm thick)
・ Adhesive layer: "Double-sided adhesive tape $ 530" manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd.
(Using polyolefin foam base material and acrylic adhesive, thickness 0.8mm)
・ Suction device: "Rubber cup" manufactured by Yamazaki Sangyo Co., Ltd.
<Specimen>
Four flooring materials were laid on the flooring floors to be tested. Two double-sided adhesive tapes (25 mm in width) were attached to each flooring material to be used along the longitudinal direction near the side edge. The flooring material formed a non-adhesive layer while leaving a predetermined length of the release liner unpeeled, and adhered to the particle board. The length of the non-adhesive layer was set in a range of 0 to 80 cm as shown in FIG. 5, and each specimen was evaluated for the following items.
[0051]
<Evaluation items>
1. After the restraining test specimen was cured at room temperature for 2 days, it was left on an electric carpet set at about 43 ° C. for 5 days. After that, (1) the amount of change in the gap formed at the side edge of the adjacent flooring materials was measured, and (2) the presence or absence of floating from the floor surface was visually checked.
[0052]
2. After the test piece was cooled at room temperature, the flooring material was peeled off using a suction device. Then, (1) the height at which the flooring material was able to be lifted from the floor substrate by the suction device was measured, and (2) whether the flooring material could be peeled off was confirmed.
[0053]
<Comparison results>
For each of the evaluation items, the results shown in FIG. 5 were obtained. In FIG. 5, the suitability of the implementation is indicated by a circle or a cross, along with numerical values and availability of each item.
[0054]
In this example and the comparative example, if the "pulling height" of the flooring material is 10 mm or more, a hand or a tool such as a bur can be inserted, and the flooring material can be peeled off from the floor substrate. . That is, it can be said that the length of the non-adhesive layer is 30 cm or more in order to appropriately peel the flooring material from the floor substrate.
[0055]
However, when the length of the non-adhesive layer is too long as compared with the length of the flooring material as in the case of the test specimen 5, the flooring material rises from the floor substrate because the adhesion of the flooring material by the adhesive layer is inferior. Steps on the floor.
[0056]
Therefore, the portion where the release liner is not peeled, such as the test piece 1 and the test piece 2, needs to have a length of 30 cm or more, and is about 2/3 or less in proportion to the length of the flooring material. Suitably formed.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, in the flooring floor laying structure according to the present invention, the non-adhesive layer is provided in the middle portion in the longitudinal direction of the flooring material, and between the adhesive layer and the floor substrate or between the adhesive layer and the flooring material. An unpeeled release liner is interposed in one of the two. Thereby, the flooring floor can be made a uniform laying structure without unevenness, and a good walking feeling and stability at the time of installing furniture and the like can be realized.
[0058]
Further, in the flooring floor construction method according to the present invention, the adhesive layer is formed on the back surface of the flooring material or on the floor substrate. Then, the release liner previously adhered to the adhesive layer is peeled off at both ends except for the middle part in the longitudinal direction without being peeled off. Then, the flooring material is stuck on the floor base through the adhesive layers at both end portions. Accordingly, it is possible to easily realize a flooring floor laying structure in which the intermediate portion of the flooring material is not bonded to the floor substrate.
[0059]
Further, in the method for repairing a flooring according to the present invention, the flooring material in which an unpeeled release liner is left in an intermediate portion in a longitudinal direction is separated from a floor substrate by pulling up the intermediate portion using a suction device. And a step of peeling the flooring material from the floor substrate with the separated portion. Thus, the flooring material can be pulled up using the suction device and separated from the floor substrate. Then, even when the flooring material is laid without gaps, the flooring material can be easily separated from the floor substrate, an appropriate tool can be inserted, and the flooring material can be peeled off from the floor substrate.
[0060]
Further, the flooring material according to the present invention is provided with an adhesive layer on the back surface, a release liner for protecting the adhesive surface is bonded to the adhesive layer in advance, and between the longitudinal end and the intermediate portion, The release liner is separable. Thus, the release liner can be partially peeled off between the longitudinal end and the intermediate portion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a flooring material according to the present invention as viewed from the back side.
FIG. 2 is a perspective view showing a method for constructing a flooring according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating a method for repairing a flooring according to the present invention.
FIG. 4 is a perspective view of the flooring material of the flooring material according to the present invention as viewed from the back surface side.
FIG. 5 is a table showing comparison results of implementation of examples of the flooring material according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Flooring material 10 Flooring floor 11 Cut groove 2 Adhesive layer 3 Release liner 4 Floor base 5 Suction device

Claims

床下地上に長尺のフローリング材が粘着層を介して敷設されるフローリング床の敷設構造において、フローリング材の長手方向の中間部分に非粘着層が設けられたことを特徴とするフローリング床の敷設構造。A flooring floor laying structure in which a long flooring material is laid on a floor base via an adhesive layer, wherein a non-adhesive layer is provided at a longitudinally intermediate portion of the flooring material. .

請求項１に記載のフローリング床の敷設構造において、フローリング材の長手方向の中間部分には、粘着層と床下地との間又は粘着層とフローリング材との間のいずれか一方に未剥離の剥離ライナーが介在することを特徴とするフローリング床の敷設構造。2. The laying structure of a flooring according to claim 1, wherein the intermediate portion in the longitudinal direction of the flooring material is not peeled off between the adhesive layer and the floor substrate or between the adhesive layer and the flooring material. Flooring floor laying structure characterized by interposition of a liner.

請求項１又は２に記載のフローリング床の敷設構造が、室周囲の壁際の位置にて実施されたことを特徴とするフローリング床の敷設構造。The flooring floor laying structure according to claim 1 or 2, wherein the flooring floor laying structure is implemented at a position near a wall around a room.

裏面に粘着層が設けられた長尺のフローリング材を床下地上に順次敷設するフローリング床の施工方法において、
前記粘着層に予め貼り付けられた剥離ライナーを長手方向の中間部分に未剥離で残して長手方向の両端部分を粘着層から剥がし、この両端部分の粘着層を介してフローリング材を床下地上に貼り付けることを特徴とするフローリング床の施工方法。In a flooring floor construction method of laying a long flooring material provided with an adhesive layer on the back side on the floor base sequentially,
The both ends in the longitudinal direction are peeled off from the adhesive layer, leaving the release liner pre-applied to the adhesive layer in the middle part in the longitudinal direction without being peeled off, and the flooring material is pasted on the floor substrate through the adhesive layers at both ends. Construction method of flooring floor characterized by attaching.

床下地上の粘着層を介して長尺のフローリング材を床下地上に順次敷設するフローリング床の施工方法において、
床下地上の粘着層に予め貼り付けられた剥離ライナーを、この床下地上に貼り付けるフローリング材の長手方向の中間部分には未剥離で残すとともに長手方向の両端部分には粘着層から剥がして、フローリング材を床下地上に貼り付けることを特徴とするフローリング床の施工方法。In the flooring floor construction method of laying a long flooring material sequentially on the floor base through the adhesive layer on the floor base,
The release liner previously applied to the adhesive layer on the floor substrate is left unremoved in the longitudinal middle portion of the flooring material to be affixed on the floor substrate, and peeled off from the adhesive layer at both ends in the longitudinal direction. A method for constructing a flooring, characterized by sticking a material on a floor substrate.

請求項１又は２に記載の敷設構造により敷設されたフローリング材を床下地から剥がし取るフローリング床の改修方法であって、
長手方向の中間部分に未剥離の剥離ライナーが介在するフローリング材を、吸引装置を用いて前記中間部分を引き上げることにより床下地から離隔させる工程と、この離隔した部分をもってフローリング材を床下地から剥がし取る工程とを含むフローリング床の改修方法。A method for repairing a flooring for removing a flooring material laid by the laying structure according to claim 1 or 2 from a floor base,
A step of separating the flooring material in which an unpeeled release liner is interposed in a longitudinal middle portion from the floor base by pulling up the middle portion using a suction device, and peeling the flooring material from the floor base with the separated portion. A method of renovating a flooring including a removing step.

複数枚を配列させることにより床面を構成する長尺のフローリング材であって、
裏面に粘着層が設けられ、この粘着層には粘着面を保護するための剥離ライナーが予め貼り合わされて、長手方向の端部と中間部分との間で前記剥離ライナーが分断可能とされたことを特徴とするフローリング材。A long flooring material constituting a floor surface by arranging a plurality of sheets,
A pressure-sensitive adhesive layer was provided on the back surface, and a release liner for protecting the pressure-sensitive adhesive surface was bonded to the pressure-sensitive adhesive layer in advance, so that the release liner could be divided between a longitudinal end and an intermediate portion. Flooring material characterized by the following.

請求項７に記載のフローリング材において、粘着層は、側縁部近傍に長手方向に沿って形成されたことを特徴とするフローリング材。The flooring material according to claim 7, wherein the adhesive layer is formed near the side edge along the longitudinal direction.