JP2004051495A - 水性化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】原料として水素添加レシチンを用いても長時間にわたり沈殿等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料を提供する。
【解決手段】水素添加レシチンを用いた水性化粧料において、ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを含有していることを特徴とする水性化粧料。
【選択図】 なし
【解決手段】水素添加レシチンを用いた水性化粧料において、ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを含有していることを特徴とする水性化粧料。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長期間にわたり沈殿物等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
リン脂質は、脂肪酸残基を2つ有する両親媒性の界面活性剤であることから、乳化剤や乳化補助剤として、また、水に分散させるとラメラ構造を有したリポソームを形成することからリポソーム基材として使用されている。
一方、化粧品分野においても同様な用途に応用されており、酸化による異臭や褐変等の問題から、リン脂質としては、水素添加処理を施した精製レシチン(以下、単に「水素添加レシチン」という)が一般的に使用されている。
【0003】
しかしながら、化粧水、美容液等の水性化粧料に水素添加レシチンを使用すると、製造後数日程度で水素添加レシチンの沈殿を生じ、安定性に問題があった。また、水素添加レシチンではないが、精製レシチンを用いた水性化粧料が特開昭61−167610号公報の実施例6に開示されているが、精製レシチンに換えて水素添加レシチンを用いた場合、保存中に沈殿物を生じ、その保湿感および使用感においても満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況下、本発明は原料として水素添加レシチンを用いても長時間にわたり沈殿等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的は、
(1)水素添加レシチンを用いた水性化粧料において、ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを含有していることを特徴とする水性化粧料、
(2)ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを1〜30%、好ましくは5〜20%含有している(1)記載の水性化粧料、
によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を説明する。なお、本発明において「%」は質量%、「部」は質量部を意味する。
本発明において水性化粧料とは、クリーム、乳液以外の例えば、整肌化粧水、柔軟化粧水、美容液、アクネトリートメントローション、アフターシェーブローション、クレンジングローション等の水溶液原料を主成分とした化粧料である。その性状は、透明乃至半透明の液状乃至ジェル状を呈している。
【0007】
本発明の水性化粧料には、原料の一つとして水素添加レシチンを用いている。化粧料は通常、室温で長期間使用されることから、その原料としてレシチンを用いるときは、酸化による異臭や褐変が起き難い水素添加レシチンが使用されている。
水素添加レシチンとは、卵黄、大豆等の天然物から抽出精製あるいは分画した精製レシチン(ジアシル型のリン脂質を主成分としたもの)に水素添加処理を施しリン脂質の構成脂肪酸を飽和型となるように処理したものである。具体的には、不飽和の度合いを示すヨウ素価が30以下(化粧品原料基準第二版「ヨウ素価測定法」)のものであり、上述の酸化安定性の点でヨウ素価が10以下のものが好ましい。また、水素添加レシチンのヨウ素価が低くなるにつれ、沈殿物を生じやすいことから、本発明が好適である。
【0008】
水素添加レシチンの含有量は、化粧料に含有させた場合の使用感や保湿感の点で0.01〜5%が好ましく、0.05〜3%がより好ましい。
本発明で使用する水素添加レシチンとしては、塩の影響を受け難く安定性が優れた卵黄由来の水素添加レシチンが好ましい。
【0009】
本発明の水性化粧料は、ペンチレングリコールまたはイソプレングリコールを含有している。これらの物質を含有させることにより、原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり沈殿等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感と使用感に優れた水性化粧料の提供がはじめて可能となる。なお、ペンチレングリコールとイソプレングリコールとを含有(併用)した水性化粧料も上記と同様の効果が生ずる。
【0010】
ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールの含有量は、保存安定性、保湿感および使用感の点で、その合計量で1〜30%が好ましく、5〜20%がより好ましい。下限値より低いと保存安定性に優れた水性化粧料が得られ難く、一方、上限値より高いと保湿感および使用感に優れたものが得られ難い。
【0011】
また、本発明の水性化粧料には、水素添加レシチンとペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコール以外に本発明の効果を損なわない範囲で、上記水性化粧料で一般的に使用されている化粧品原料を含有させることができる。
【0012】
例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸およびその塩、コラーゲン、酵母抽出液、海草抽出液、各種アミノ酸やペプチドおよびその混合物、α−ヒドロキシ酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸2−グルコシド、塩酸ピリドキシン、パントテン酸およびその塩等の水溶性ビタミン類等の生理活性物質、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、パラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤、ポリオキシエチレン(以下、POE−と略す。)硬化ヒマシ油、POE−アルキルエーテル、POE−グリセリン脂肪酸エステル、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤、動植物油、鉱物油、エステル油、シリコーン油、各種脂肪酸、油溶性ビタミン類等の油性成分、香料、色素等が挙げられる。
【0013】
本発明の水性化粧料を製造するには、従来のレシチンを用いた水性化粧料の調製方法に従って製造すれば良く、例えば、各成分を精製水等の水に均一に分散あるいは溶解、さらに必要に応じ加熱した後、高圧ホモゲナイザーで処理する方法等が挙げられる。
【0014】
【実施例】
[実施例1],[比較例1]および[比較例2]
表1に示す原料と配合割合でそれぞれ比較例1、比較例2および実施例1の水性化粧料を試作した。
具体的には、まずA相の各原料とB相の各原料とを別個にそれぞれ混合し、70℃に加温し、次にA相が溶けたらA相の溶液にB相の溶液を加えて粗分散させ、最後に、高圧乳化機を用いて圧力30,000psiで処理して水性化粧料を得た。
なお、原料の水素添加精製卵黄レシチン(キユーピー(株)製、商品名:卵黄レシチンPL−100P)は、ヨウ素価が10以下であり、ポリグリセリン脂肪酸エステルはHLBが10以上のものを使用した。
【0015】
上記各水性化粧料について製造直後の性状を観察した。また各水性化粧料をガラスびんに充填・密封し同じサンプルについて3びんずつ作成し、これをそれぞれ4℃,40℃および室温(20℃)に60日間保存した後、各サンプルについて安定性を観察し、また保湿感および使用感を評価したところ表1の結果が得られた。
【0016】
【表1】
【0017】
※表中の記号
[安定性];4℃、40℃および室温に保存し、60日後の状態を観察し以下の基準で判定した。
◎:いずれの温度帯においも60日後、分離およびもしくは沈殿を認めない。
○:1温度帯において60日後、分離およびもしくは沈殿を認める。
△:2温度帯において60日後、分離およびもしくは沈殿を認める。
×:いずれの温度帯においも60日後、分離およびもしくは沈殿を認める。
【0018】
[保湿感];専門パネル5名に使用させ、保湿感(しっとり感)を以下のように点数をつけ、総和を評価点として求めた。それを基に以下の基準で判定した。
《点数》
非常に良好 3点
やや良好 2点
普通 1点
悪い 0点
《判定基準》
○:総計15〜10点
△: 10〜5点
×: 5点以下
【0019】
[使用感];専門パネル5名に使用させ、使用感を以下のように点数をつけ、総和を評価点として求めた。それを基に以下の基準で判定した。
《点数》
非常に良好 3点
やや良好 2点
普通 1点
悪い 0点
《判定基準》
○:総計15〜10点
△: 10〜5点
×: 5点以下
【0020】
表1より、イソプレングリコールを含有した実施例1は、水性化粧料の原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり分離や沈殿がなく安定であり、しかも保湿感と使用感に優れたものが得られることが理解できる。
【0021】
[実施例2]
表2に示す原料と配合割合で、実施例1と同じ方法で水性化粧料を試作した。なお、原料の水素添加精製卵黄レシチンとポリグリセリン脂肪酸エステルは実施例1と同じものを使用した。
上記水性化粧料について実施例1と同じテストをしたところ、表2の結果が得られた。
【0022】
【表2】
【0023】
表2より、ペンチレングリコールを含有した実施例2は、水性化粧料の原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり分離や沈殿がなく安定であり、しかも保湿感と使用感に優れたものが得られることが理解できる。
なお、実施例1および実施例2に準じて、ペンチレングリコール(5%)とイソプレングリコール(5%)を併用した水性化粧料を試作し、同様のテストをしてみたが、実施例1および実施例2と同じ結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり分離や沈殿が生ずることなく安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料を提供できる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、長期間にわたり沈殿物等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
リン脂質は、脂肪酸残基を2つ有する両親媒性の界面活性剤であることから、乳化剤や乳化補助剤として、また、水に分散させるとラメラ構造を有したリポソームを形成することからリポソーム基材として使用されている。
一方、化粧品分野においても同様な用途に応用されており、酸化による異臭や褐変等の問題から、リン脂質としては、水素添加処理を施した精製レシチン(以下、単に「水素添加レシチン」という)が一般的に使用されている。
【0003】
しかしながら、化粧水、美容液等の水性化粧料に水素添加レシチンを使用すると、製造後数日程度で水素添加レシチンの沈殿を生じ、安定性に問題があった。また、水素添加レシチンではないが、精製レシチンを用いた水性化粧料が特開昭61−167610号公報の実施例6に開示されているが、精製レシチンに換えて水素添加レシチンを用いた場合、保存中に沈殿物を生じ、その保湿感および使用感においても満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況下、本発明は原料として水素添加レシチンを用いても長時間にわたり沈殿等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的は、
(1)水素添加レシチンを用いた水性化粧料において、ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを含有していることを特徴とする水性化粧料、
(2)ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを1〜30%、好ましくは5〜20%含有している(1)記載の水性化粧料、
によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を説明する。なお、本発明において「%」は質量%、「部」は質量部を意味する。
本発明において水性化粧料とは、クリーム、乳液以外の例えば、整肌化粧水、柔軟化粧水、美容液、アクネトリートメントローション、アフターシェーブローション、クレンジングローション等の水溶液原料を主成分とした化粧料である。その性状は、透明乃至半透明の液状乃至ジェル状を呈している。
【0007】
本発明の水性化粧料には、原料の一つとして水素添加レシチンを用いている。化粧料は通常、室温で長期間使用されることから、その原料としてレシチンを用いるときは、酸化による異臭や褐変が起き難い水素添加レシチンが使用されている。
水素添加レシチンとは、卵黄、大豆等の天然物から抽出精製あるいは分画した精製レシチン(ジアシル型のリン脂質を主成分としたもの)に水素添加処理を施しリン脂質の構成脂肪酸を飽和型となるように処理したものである。具体的には、不飽和の度合いを示すヨウ素価が30以下(化粧品原料基準第二版「ヨウ素価測定法」)のものであり、上述の酸化安定性の点でヨウ素価が10以下のものが好ましい。また、水素添加レシチンのヨウ素価が低くなるにつれ、沈殿物を生じやすいことから、本発明が好適である。
【0008】
水素添加レシチンの含有量は、化粧料に含有させた場合の使用感や保湿感の点で0.01〜5%が好ましく、0.05〜3%がより好ましい。
本発明で使用する水素添加レシチンとしては、塩の影響を受け難く安定性が優れた卵黄由来の水素添加レシチンが好ましい。
【0009】
本発明の水性化粧料は、ペンチレングリコールまたはイソプレングリコールを含有している。これらの物質を含有させることにより、原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり沈殿等を生じ難く安定性に優れ、しかも保湿感と使用感に優れた水性化粧料の提供がはじめて可能となる。なお、ペンチレングリコールとイソプレングリコールとを含有(併用)した水性化粧料も上記と同様の効果が生ずる。
【0010】
ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールの含有量は、保存安定性、保湿感および使用感の点で、その合計量で1〜30%が好ましく、5〜20%がより好ましい。下限値より低いと保存安定性に優れた水性化粧料が得られ難く、一方、上限値より高いと保湿感および使用感に優れたものが得られ難い。
【0011】
また、本発明の水性化粧料には、水素添加レシチンとペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコール以外に本発明の効果を損なわない範囲で、上記水性化粧料で一般的に使用されている化粧品原料を含有させることができる。
【0012】
例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸およびその塩、コラーゲン、酵母抽出液、海草抽出液、各種アミノ酸やペプチドおよびその混合物、α−ヒドロキシ酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸2−グルコシド、塩酸ピリドキシン、パントテン酸およびその塩等の水溶性ビタミン類等の生理活性物質、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、パラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤、ポリオキシエチレン(以下、POE−と略す。)硬化ヒマシ油、POE−アルキルエーテル、POE−グリセリン脂肪酸エステル、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤、動植物油、鉱物油、エステル油、シリコーン油、各種脂肪酸、油溶性ビタミン類等の油性成分、香料、色素等が挙げられる。
【0013】
本発明の水性化粧料を製造するには、従来のレシチンを用いた水性化粧料の調製方法に従って製造すれば良く、例えば、各成分を精製水等の水に均一に分散あるいは溶解、さらに必要に応じ加熱した後、高圧ホモゲナイザーで処理する方法等が挙げられる。
【0014】
【実施例】
[実施例1],[比較例1]および[比較例2]
表1に示す原料と配合割合でそれぞれ比較例1、比較例2および実施例1の水性化粧料を試作した。
具体的には、まずA相の各原料とB相の各原料とを別個にそれぞれ混合し、70℃に加温し、次にA相が溶けたらA相の溶液にB相の溶液を加えて粗分散させ、最後に、高圧乳化機を用いて圧力30,000psiで処理して水性化粧料を得た。
なお、原料の水素添加精製卵黄レシチン(キユーピー(株)製、商品名:卵黄レシチンPL−100P)は、ヨウ素価が10以下であり、ポリグリセリン脂肪酸エステルはHLBが10以上のものを使用した。
【0015】
上記各水性化粧料について製造直後の性状を観察した。また各水性化粧料をガラスびんに充填・密封し同じサンプルについて3びんずつ作成し、これをそれぞれ4℃,40℃および室温(20℃)に60日間保存した後、各サンプルについて安定性を観察し、また保湿感および使用感を評価したところ表1の結果が得られた。
【0016】
【表1】
【0017】
※表中の記号
[安定性];4℃、40℃および室温に保存し、60日後の状態を観察し以下の基準で判定した。
◎:いずれの温度帯においも60日後、分離およびもしくは沈殿を認めない。
○:1温度帯において60日後、分離およびもしくは沈殿を認める。
△:2温度帯において60日後、分離およびもしくは沈殿を認める。
×:いずれの温度帯においも60日後、分離およびもしくは沈殿を認める。
【0018】
[保湿感];専門パネル5名に使用させ、保湿感(しっとり感)を以下のように点数をつけ、総和を評価点として求めた。それを基に以下の基準で判定した。
《点数》
非常に良好 3点
やや良好 2点
普通 1点
悪い 0点
《判定基準》
○:総計15〜10点
△: 10〜5点
×: 5点以下
【0019】
[使用感];専門パネル5名に使用させ、使用感を以下のように点数をつけ、総和を評価点として求めた。それを基に以下の基準で判定した。
《点数》
非常に良好 3点
やや良好 2点
普通 1点
悪い 0点
《判定基準》
○:総計15〜10点
△: 10〜5点
×: 5点以下
【0020】
表1より、イソプレングリコールを含有した実施例1は、水性化粧料の原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり分離や沈殿がなく安定であり、しかも保湿感と使用感に優れたものが得られることが理解できる。
【0021】
[実施例2]
表2に示す原料と配合割合で、実施例1と同じ方法で水性化粧料を試作した。なお、原料の水素添加精製卵黄レシチンとポリグリセリン脂肪酸エステルは実施例1と同じものを使用した。
上記水性化粧料について実施例1と同じテストをしたところ、表2の結果が得られた。
【0022】
【表2】
【0023】
表2より、ペンチレングリコールを含有した実施例2は、水性化粧料の原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり分離や沈殿がなく安定であり、しかも保湿感と使用感に優れたものが得られることが理解できる。
なお、実施例1および実施例2に準じて、ペンチレングリコール(5%)とイソプレングリコール(5%)を併用した水性化粧料を試作し、同様のテストをしてみたが、実施例1および実施例2と同じ結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば原料として水素添加レシチンを用いても、長時間にわたり分離や沈殿が生ずることなく安定性に優れ、しかも保湿感および使用感に優れた水性化粧料を提供できる。
Claims (2)
- 水素添加レシチンを用いた水性化粧料において、ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを含有していることを特徴とする水性化粧料。
- ペンチレングリコールおよび/またはイソプレングリコールを1〜30%、好ましくは5〜20%含有している請求項1記載の水性化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207646A JP2004051495A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 水性化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002207646A JP2004051495A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 水性化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004051495A true JP2004051495A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31932001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002207646A Pending JP2004051495A (ja) | 2002-07-17 | 2002-07-17 | 水性化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004051495A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005008591A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Pola Chem Ind Inc | 乳化・可溶化皮膚外用剤 |
-
2002
- 2002-07-17 JP JP2002207646A patent/JP2004051495A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005008591A (ja) * | 2003-06-20 | 2005-01-13 | Pola Chem Ind Inc | 乳化・可溶化皮膚外用剤 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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