JP2004051227A - 圧縮成形体の包装方法及びその包装装置用フイルム供給装置 - Google Patents

圧縮成形体の包装方法及びその包装装置用フイルム供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、1つのフイルムロールにより、ロープ巻きとフイルム巻きを交互に行う動作と、フイルム巻きのみを行う動作により圧縮成形体を包装する方法及びその包装装置用フイルム供給装置を提供する。
【解決手段】圧縮成形体を成形時に受けた圧縮方向に対し直角方向に押し出しながら、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置からフイルム幅変更装置を通して繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きと絞らずに行うフイルム巻きとを交互に繰り返しながらスパイラルに巻付けて立方体形状の4面を被覆した後、圧縮成形体を回転させながら、未包装の2面を含む周囲を上記フイルム供給装置から繰り出されるプラスチックロールフイルムによりフイルム巻きして圧縮成形体の全周面を包装する。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に収集されたごみ類を圧縮機にかけて圧縮した長方形の圧縮成形体を縛ると同時に包装するための圧縮成形体の包装方法及びその包装装置用フイルム供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
収集されたごみ類は、一般に容積を小さくして運搬や処理がしやすいように、所定の大きさに圧縮して圧縮成形体として取扱いされている。収集されるごみ類は品質や形状が異なった多種多様の集合体からなる。そのため、圧縮成形後の反発復元率が高い。殊に、プラスチック製廃材が多く含まれている場合には、大きな反発復元力が働き成形体の形状がひずみやすい。このような圧縮成形体は、単にプラスチックフイルムによる包装では、成形体の形状を一定に保つことは困難である。そのため、成形体の形状を一定に保つためには、成形体を強く縛る必要がある。
【0003】
圧縮成形体を強く縛ることはプラスチック製のバンドやロープを使用することにより可能である。しかし、腐敗して悪臭を発したり、廃液がこぼれたりする生ごみや腐敗物ごみを含むごみ類を圧縮成形する場合には、ロープ巻きすると共に、全周面をプラスチックフイルムで被覆して完全密閉包装をする必要がある。
【0004】
上記のごとく、型くずれしやすい圧縮成形体を包装するには、ロープ巻きして縛ると同時にフイルム巻きして包装する方法が用いられている。その一例として特開2002−59906号公報には、圧縮成形体の周りを垂直面で回転する支持リングの直径線上の相対位置に水平方向にフイルムを繰り出す水平向きフイルムロールと垂直方向にフイルムを繰り出す垂直向きフイルムロールを対設して、垂直向きフイルムロールから繰り出される垂直方向のフイルムで疑似的にロープ巻きした後、その上を水平向きフイルムロールから繰り出される水平方向のフイルムで被覆しながらスパイラル巻きする包装方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のごとく、従来の圧縮成形体をロープ巻きで縛り、フイルム巻きで被覆する包装は、ロープ巻き用ロールフイルムと、フイルム巻き用ロールフイルムの2つのフイルムロールを使って、ロープ巻きによる締めつけとフイルム巻きによる被覆を同時に行いながら包装している。そのため最初圧縮成形体の4面を包装する第1工程も、また残りの2面を包装する第2工程も、同じくロープ巻きによる縛りとフイルム巻きによる被覆が施されている。
【0006】
ロープ巻きにより縛る必要のある面は圧縮力が加えられたために反発復元しようとする面のみであり、上記でいえば第1工程(以後縦巻きという)だけロープ巻きとフイルム巻きの両方を行い、第2工程(以下横巻きという)ではフイルム巻きのみを行えばよい。しかるに、従来の包装方法では、縦巻きと横巻きを区別して異なる巻き方をすることはできない。
【0007】
上記のごとく、従来の圧縮成形体の包装装置は、ロープ巻き用とフイルム巻き用の2つのフイルムロールが必要なため包装機の機構が複雑となり、またロープ巻きが不必要な面をもロープ巻きするからプラスチックフイルムを無駄に使用することになる。本発明は従来の圧縮成形体の包装装置に見られる問題点を解決し、1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、縦巻きの際はロープ巻きとフイルム巻きを行い、横巻きの際はフイルム巻きのみを行う圧縮成形体の包装方法及びその包装装置用フイルム供給装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、圧縮成形体を成形後の型くずれをなくしたプラスチックフイルムによる完全包装を効率良く行う方法及び装置について種々実験している間に、1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムによりロープ巻きとフイルム巻きを行う方法及びその包装装置用フイルム供給装置を見いだした。本発明はこの知見に基づいてつぎのように完成したのである。
【0009】
請求項1に係わる圧縮成形体の包装方法は、立方体型の圧縮成形体をスパイラルに巻いて包装する方法において、圧縮成形体を成形時に受けた圧縮方向に対し直角方向に押し出しながら、押し出し装置の支持枠の先端から圧縮成形体が順次繰り出される位置で、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きと絞らずに行うフイルム巻きとを交互に繰り返しながらスパイラルに巻付けて立方体形状の4面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで被覆した後、4面を被覆した圧縮成形体をターンテーブルに移して圧縮成形体を回転させながら、未包装の2面を含む周囲を上記フイルム供給装置から繰り出されるプラスチックロールフイルムによりフイルム巻きして、1つのプラスチックロールフイルムにより圧縮成形体の圧縮復元力が作用する面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで全周面を被覆する。
【0010】
請求項2に係わる圧縮成形体の包装方法は、立方体型の圧縮成形体をスパイラルに巻いて包装する方法において、圧縮成形体を成形時に受けた圧縮方向に対し直角方向に押し出しながら、押し出し装置の支持枠の先端から圧縮成形体が順次くりだされる位置で、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きをスパイラルに複数回繰り返した後、絞らずに行うフイルム巻きを1回行う動作を1つのグループとして、この巻付け動作を繰り返して4面を被覆した後、4面を被覆した圧縮成形体をターンテーブルに移して圧縮成形体を回転させながら、未包装の2面を含む周囲を上記フイルム供給装置から繰り出されるプラスチックロールフイルムによりフイルム巻きして、1つのロールフイルムにより圧縮成形体の圧縮復元力が作用する面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで全周面を被覆する。
【0011】
請求項3に係わる圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置は、圧縮成形体が押し動かされる前後方向を解放した包装機の装置枠の後面寄りに、垂直面で回転自在に設けた回転リングに支持し、該回転リングの回転軸線に平行した水平向きと、該水平向きから90度回転した垂直向きとに変更し得ると共に、水平向き状態でフイルム幅を変更し、かつロープ状に絞ることができるフイルム幅変更装置を備えている。
【0012】
請求項4に係わる圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置は、請求項3記載の圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置において、フイルムの長手方向に対し直角方向に向けて配置し、中央から左右側に互いに逆ねじを設けた回転軸の左右側ねじ部に、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラを、左右ねじ部にそれぞれはめ、上記回転軸の回転により、左右のガイドローラ間の間隔を調整可能にすると共に、ガイドローラ間隔をせばめたときフイルムをロープ状に絞れることを特徴とするフイルム幅変更装置を備えている。
【0013】
請求項5に係わる圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置は、請求項3記載の圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置において、フイルムの長手方向に対し直角方向に向けて一対のねじを設けた回転軸を平行に対設し、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラの一対を、フイルムの左右側に対向して各々の回転軸に一つづつはめ、各回転軸の回転により前記ガイドローラをフイルムの側面に対し個別に進退自在に設け、両方のガイドローラを共に内向きに寄せてフイルム幅を狭く調整するか、またはロープ状に絞り得ると共に、片方のガイドローラの動きのみでフイルム幅を片絞りできることを特徴とするフイルム幅変更装置を備えている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の立方体型の圧縮成形体をスパイラルに巻いて全周面を包装する方法において、圧縮成形体を成形時に受けた圧縮方向に対し直角方向に向けて送り出し装置の支持枠内で押し動かしながら、送り出し装置の支持枠の先端から圧縮成形体が順次繰り出される位置で、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きと絞らずに行うフイルム巻きとを交互に繰り返しながらスパイラルに巻付けて立方体形状の4面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで被覆(縦巻き)した後、縦巻きを終わった圧縮成形体をターンテーブルに移して圧縮成形体を回転させながら、未包装の2面を含む周囲を上記フイルム供給装置から繰り出されるプラスチックロールフイルムによりフイルム巻き(横巻き)して圧縮成形体の全周面を包装する。
【0015】
包装に使用するプラスチックロールフイルムは、圧縮成形体の大きさや重量あるいは収集物の性状の違いにより、任意のプラスチックで、任意のフイルム幅・厚さのものが使用できる。一般には幅500mmのポリエチレンフイルムを用いている。
【0016】
また、圧縮成形体をロープ巻きする際の間隔及びフイルム巻きする際のフイルムの重なり量は、圧縮成形体の内容物の性状、反発力及び圧縮成形体の大きさや重さなどを考慮して、任意に決めることができる。これらのロープ巻きの間隔やフイルム巻きの重なり量は、一般には使用するフイルムの幅を選び、フイルム供給装置の回転速度を一定にして、圧縮成形体の送り速度を調整することにより選定している。
【0017】
上記圧縮成形体を縦巻きする際に、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きをスパイラルに複数回繰り返した後、絞らずに行うフイルム巻きを1回行う動作を1つのグループとして、繰り返しながらスパイラルに巻き付けて圧縮成形体の4周面を包装すれば、効率良くロープ巻きにより縛りながら、重なりを必要最小限に押さえたフイルム巻きによるスパイラル包装ができ、フイルムの使用を節減して能率良く包装できる。
【0018】
上記圧縮成形体の包装方法を実施するための包装装置のフイルム供給装置10は、図3に示すように、圧縮成形体が押し動かされる前後方向を解放した包装機2の装置枠7の後面寄りに、垂直面で回転自在に設けた回転リング9に支持されている。該フイルム供給装置10は、内部に収納した1つのプラスチックフイルムロールからプラスチックフイルムを繰り出せるように構成されている。そして、回転リング9の回転軸線に平行した水平向きと、該水平向きから90度回転した垂直向きとにフイルム面を変更し得ると共に、水平向き状態でフイルム幅を任意に狭めることができ、かつロープ状に絞ることができるフイルム幅変更装置を備えている。このフイルム幅変更装置としては次の2種類のものが使用できる。
【0019】
その一つは、図4、図5及び図6に示すように、プラスチックフイルムロール11から繰り出されるフイルム26の長手方向に対し直角方向に向けて配置し、中央から左右側に互いに逆ねじを設けた回転軸16の左右側ねじ部に、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラ17、18を、左右ねじ部に各々はめ、上記回転軸16の回転により、左右のガイドローラ17、18の間の間隔を調整できると共に、ガイドローラの間隔を狭めたとき、図12に示すように、フイルムをロープ状フイルム27に絞ることができる。
【0020】
他のものは、図7、図8に示すように、プラスチックフイルムロール11から繰り出されるフイルム26の長手方向に対し直角方向に向けて一対のねじを設けた回転軸32、33を平行に対設し、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラ34、35を、フイルム26の左右側に対向して各々の回転軸32、33にはめ、各回転軸32、33の回転により前記ガイドローラ34、35をフイルム26の側面に対し個別に進退自在に設け、図12に示すように、両方のガイドローラ34、35を内向きに寄せてフイルム幅を狭めるか、またはロープ状フイルム27に絞り得ると共に、図13に示すように、片方のガイドローラの動きのみで(図にはガイドローラ34を動かした場合をしめした)フイルム幅を片絞りできることを特徴する。
【0021】
【実施例】
実施例1
本発明を実施するのに必要な装置の一例に基づいて本発明の包装方法を説明する。本発明を実施するための装置は、図1の平面図、図2の正面図及び図3の側面図に示すように、ごみ類を圧縮成形する圧縮成形装置(図面省略)で作られた圧縮成形体を、その圧縮力を受けた対向面が押し出し方向に平行するように受け入れ、その圧縮成形体を後方よりプッシャーで包装機2側へ送り出すための送り出し装置1と、送り出し装置1から定速で移動する圧縮成形体の圧縮成形時に圧縮力を受けた対向面を含む4週面をロープ巻きで縛ると共にフイルム巻きにより被覆(縦巻き)するための包装機2と、包装機2で縦巻きされた圧縮成形体を移送するローラコンベヤ24及び横巻きする際に圧縮成形体29を持ち上げておくリフター25を備えたターンテーブル3から構成され、包装機2とターンテーブル3との間には圧縮成形体の包装が終わった後、フイルムを切断するためのカッター装置4が設けられている。
【0022】
上記送り出し装置1は、前後方向に長い箱型の支持枠5を主体とし、図面を省略した支持枠5の側面の一部に、圧縮成形装置で作られた圧縮成形体をその圧縮力を受けた対向面が押し出し方向に平行するように受け入れる受け入れ口があり、支持枠5の後部には受け入れた圧縮成形体を包装機2側へ押し出すプッシャーが設置されている。そして、支持枠5の先端部分は包装機2内のフイルム供給装置10に対向した位置に挿入されている。
【0023】
上記包装機2は、圧縮成形体が押し動かされる前後方向を解放した装置枠7の後面側に支持枠5の先端部分を受け入れし得る大きさの軸受輪8が設けられており、これに回転自在に回転リング9が軸支されている。図4に示すように、この回転リング9には、1つのプラスチックフイルムロール11を有するフイルム供給装置10が、支持部材12、該支持部材に設けた駆動モータにより伸縮する支持レバー13及びリンク片14を介して回転軸線に平行した水平向き(図9参照)から、支持レバー13を引き縮めて90度回転した垂直向き(図10参照)に変更できるように取付けられている。このフイルム供給装置10にはフイルム幅変更装置15が一体に設けられている。
【0024】
上記フイルム幅変更装置15の一つは、図4に示すように、中央から左右側に互いに逆ねじを設けた回転軸16の左右側ねじ部に、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラ17、18を、左右ねじ部にそれぞれはめて回転軸16の回転により、左右のガイドローラ17、18が互いに逆向きに移動して、左右ガイドローラ17、18の間の間隔を広げたり、せばめたりできるように構成されている。
【0025】
そして、装置枠7の前側にはカッター装置4が圧縮成形体の押し出し方向に対し直角に横方向に往復動するように設けてある。すなわち、図2、図3に示すように、装置枠7の上部に設けた案内レール19にローラを介して支持され、回転ベルト20により往復移動する支持杆21を下向きに長く伸ばして設け、その下部に切断用ヒータ22及び切断後にフイルム端を包装された圧縮成形体に押しつけて付着させるためのブラシ23が設けてある。
【0026】
上記ターンテーブル3は、図3に示すように、包装機2で縦巻きされた圧縮成形体を移送するローラコンベヤ24及び横巻きする際に圧縮成形体29を持ち上げておくリフター25を備えてなる。
【0027】
なお、図1には支持枠5の先端の全周に複数の舌片6を設けているが、これはフイルムを巻き始める際の補助具である。後記するように本発明のフイルム供給装置によれば、前記舌片がなくても作用・効果には変わりない。
【0028】
上記包装装置により、請求項1記載の方法を実施には、圧縮成形体の包装を開始する前に、フイルム供給装置10は、縦巻きするため図9に示すように水平向きにおかれ、かつ繰り出された水平向きフイルム30の先端部分は送り出し装置1の支持枠5の先端に設けた舌片6部分に巻き付けて予備巻きしておく。この予備巻きの一例を図12に示す。図示しないモータにより回転軸16を駆動してガイドローラ17、18を中央に寄せてロープ巻き状態としておき、支持枠5の先端にロープ状36に巻き付け、更にガイドローラ17、18をフイルム巻き位置に移動して、1回フイルム巻きしておく。この状態でプッシャーで押し出される圧縮成形体の先端面が舌片6部分に差しかかると、予備巻きされたフイルムは、その半分が圧縮成形体の先端面に覆い被さった状態で圧縮成形体の先端部に付着して押し出され、同時に回転リング9を図示しないモータ駆動により回転し、回転リング9と一体に回転するフイルム供給装置10からフイルムを繰り出して、フイルムを絞って行うロープ巻きと絞らずに行うフイルム巻きとを交互に繰り返しながらスパイラルに巻付けて立方体形状の4面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで被覆してスパイラルに巻き付ける。
【0029】
上記のごとくして、4面をスパイラル巻き(縦巻き)する間に圧縮成形体はプッシャーにより押し出され、ターンテーブル3のローラコンベヤ24に乗り移り、縦巻きをを終わった時点では、圧縮成形体29は図3に示すように、ターンテーブル3上に移行している。
【0030】
ここで、リフター25を上昇させ、図11に示すように圧縮成形体29をローラコンベヤ24面から浮き上がらせておく。この動作は、圧縮成形体29は下側の底面と側面との稜線部分を確実にフイルムで被覆して圧縮成形体29の全周面を水密に包装するために必要である。
【0031】
上記のごとく、ターンテーブル3での横巻きの準備が終われば、フイルム供給装置10を図2、図3に示すように、上下移動高さの中央を中心として上下に所定角度回転リング9を往復動するように駆動手段を切り替え、かつ図10に示すように、フイルム供給装置10を垂直向きに変更して、フイルムを垂直向きフイルム31として供給できるように操作しておく。そして、ターンテーブル3を回転すると同時に、例えば圧縮成形体29の下側部分からフイルム巻きを始め、回転リング9の回動によりフイルム供給装置10を上方向に動かしながらスパイラルに巻き付ける。このようにして、1つのロールフイルムにより圧縮成形体の圧縮復元力が作用する面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで全周面を被覆して包装される。包装が終わったら、カッター装置4を案内レール19により往復動させる。その往路において巻き終わったフイルムを包装された圧縮成形体寄りの位置で切断し、切断した端部をブラシ23により圧縮成形体に付着させる。
実施例2
【0032】
実施例1の包装装置を使って、縦巻きする際の動作を換えて実施した。すなわち、圧縮成形体の周囲を回転するフイルム供給装置10に収納された1つのプラスチックフイルムロールから繰り出される1つのプラスチックフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きをスパイラルに複数回繰り返した後、絞らずに行うフイルム巻きを1回行う動作を1つのグループとして、この巻付け動作を繰り返しながらスパイラルに巻き付けて圧縮成形体の4周面を包装する。
【0033】
上記圧縮成形体の4面を縦巻きする場合のフイルム巻き付け動作は、先ず図4A、図5に示すように、フイルム幅変更装置15の回転軸16をガイドローラ17、18間の間隔が狭くなるように回転してフイルム26をロープ状フイルム27に絞りロープ巻きする。このロープ巻きは1回ないし複数回、例えば2、3回スパイラル巻きするように設定して行う。引続き図4B、図6に示すように、フイルム幅変更装置15の回転軸16をガイドローラ17、18間の間隔が広くなるように回転してロールフイルム26を板状フイルム28として、先に巻かれたロープ状フイルム27に重ねてスパイラル巻きする。このロープ巻きとフイルム巻きを1つのグループ動作として繰り返し4周面の全体をスパイラル巻きするには、自動制御装置を使って自動巻きする。このロープ巻きを複数回行う方法を、幅500mmのフイルムを使用して表1に示す要領で実施した。
【0034】
【表1】
Figure 2004051227
【0035】
上記巻き付け動作における機器の作動速度の一例として上記実施NO.1の場合を示すと、供給機(回転リング)の作動速度は約15rpm(1回転/4秒)、圧縮成形体送り出し速度は約70mm/4secであった。
【0036】
実施例3
実施例1の包装装置において、フイルム供給装置10のフイルム幅変更装置15を図7、図8に示すように、フイルム26の長手方向に対し直角方向に向けた一対のねじを設けた回転軸32、33を平行に対設し、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持した一対のガイドローラ34、35を、フイルム26の左右側に対向して各々の回転軸32、33に一つづつはめ、各回転軸32、33の回転により前記ガイドローラ34、35をフイルム26の側面に対し個別に進退自在に設け、両方のガイドローラ34、35を中央に寄せてフイルム幅を狭く調整するか、またはロープ状に絞り得ると共に、片方のガイドローラの動きのみでフイルム幅を片絞りできるフイルム幅変更装置に換えて、実施例1と同じ要領で圧縮成形体を包装した。
【0037】
前記ガイドローラ34、35は、それぞれの回転軸32、33を個別に駆動できるから、フイルム幅の中央に向けて同時に進退できると共に、一方のガイドローラ34をとめて他方のガイドローラ35のみを動かすか、または逆にガイドローラ35をとめてガイドローラ34のみを動かして、フイルム幅を狭めたり、ロープ状に絞ることができる。更に、図13に示すように、一方のガイドローラ35を固定して他方のガイドローラ34をフイルムの中央位置まで移動して巻き付けるとフイルム26の絞られた部分はロープ状ねじれ部37としてねじれる。
【0038】
従って、ガイドローラ34、35が個別に駆動できるフイルム幅変更装置を備えたフイルム供給装置を有する包装装置では、フイルムを予備巻きする際の補助具として支持枠5の先端に舌片6を設ける必要はない。この場合の予備巻きは、図13に示すように、片方のガイドローラ34のみをフイルム幅方向中央に寄せ、ロープ状ねじれ部37を形成し、このねじれた部分を支持枠5の先端部分に1回巻き付ける。この予備巻きした状態でプッシャーで押し出される圧縮成形体の先端面が予備巻きされたフイルムに差しかかると、その半分が圧縮成形体の先端面に覆い被さった状態で圧縮成形体の先端部に付着して押し出される。そして、ロープ巻きとフイルム巻きを繰り返してスパイラル巻きにより包装される。
【0039】
また、ロープ巻きとフイルム巻きとを交互に繰り返してスパイラルに巻き付ける代わりに、図13に示すフイルム26の片側半部をロープ状ねじれ部37に絞った状態を持続してスパイラルに巻き付けて包装することもできる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、圧縮成形体のまわりを回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックフイルムをもって、部分的にロープ巻きした後、そのロープ巻きの上にフイルム巻きする動作を、上記フイルム供給装置の回転速度と圧縮成形体の送り速度を選び、繰り返してスパイラルに巻き付けることにより、圧縮成形体の4周面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きでフイルム側辺の重なりを最小減に押さえて包装できる。また、ロープ巻きを必要としない面は、フイルム供給装置の向きを変えてフイルム巻きのみで包装できる。従って、使用する包装装置の機構を簡略化できると共に、ロープ巻きを必要としない面は、ロープ巻きを省略してフイルム巻きのみで包装できるから、フイルムの使用が節減され、経済的に優れた包装作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮成形体の包装方法を実施するのに必要な装置例の概要を示す平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1のフイルム供給装置の詳細を示す説明図であり、Aは平面図、Bはフイルム幅変更装置の部分説明図でフイルムのガイドローラを開いた状態を示す。
【図5】図4に示すフイルム供給装置のフイルム幅変更装置のガイドローラ間隔をせばめ、フイルムをロープ状に繰り出す際の説明図である。
【図6】図4に示すフイルム供給装置のフイルム幅変更装置のガイドローラ間隔を広げ、フイルムをそまままの状態で繰り出す際の説明図である。
【図7】図4のフイルム供給装置のフイルム幅変更装置を換えた他の実施例におけるガイドローラ間隔をせばめ、フイルムをロープ状に繰り出す際の説明図である。
【図8】図7のフイルム幅変更装置のガイドローラ間隔を広げ、フイルムをそまままの状態で繰り出す際の説明図である。
【図9】圧縮成形体にフイルムを縦巻きする際のフイルム供給装置の斜視図である。
【図10】圧縮成形体にフイルムを横巻きする際のフイルム供給装置の斜視図である。
【図11】圧縮成形体にフイルムを横巻きするため、ターンテーブルのリフターを上昇して圧縮成形体を持ち上げて支持する状態を示す説明図である。
【図12】圧縮成形体の送り出し装置の支持枠先端に巻き付けるフイルム予備巻きの一実施例を示す説明図である。
【図13】圧縮成形体の送り出し装置の支持枠先端に巻き付けるフイルム予備巻きの他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 送り出し装置
2 包装機
3 ターンテーブル
4 カッター装置
5 支持枠
6 舌片
7 装置枠
8 軸受輪
9 回転リング
10 フイルム供給装置
11 プラスチックフイルムロール
12 支持部材
13 支持レバー
14 リンク片
15 フイルム幅変更装置
16、32、33 回転軸
17、18、34、35 ガイドローラ
19 案内レール
20 回転ベルト
21 支持杆
22 切断用ヒータ
23 ブラシ
24 ローラコンベヤ
25 リフター
26 フイルム
27、36 ロープ状フイルム
28 板状フイルム
29 圧縮成形体
30 水平向きフイルム
31 垂直向きフイルム
37 ロープ状ねじれ部

Claims (5)

  1. 立方体型の圧縮成形体をプラスチックフイルムでスパイラルに巻いて包装する方法において、圧縮成形体を成形時に受けた圧縮方向に対し直角方向に押し出しながら、押し出し装置の支持枠の先端から圧縮成形体が順次繰り出される位置で、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きと絞らずに行うフイルム巻きとを交互に繰り返しながらスパイラルに巻付けて立方体形状の4面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで被覆した後、4面を被覆した圧縮成形体をターンテーブルに移して圧縮成形体を回転させながら、未包装の2面を含む周囲を上記フイルム供給装置から繰り出されるプラスチックロールフイルムによりフイルム巻きして、1つのプラスチックロールフイルムにより圧縮成形体の圧縮復元力が作用する面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで全周面を被覆し得ることを特徴とする圧縮成形体の包装方法。
  2. 立方体型の圧縮成形体をプラスチックフイルムでスパイラルに巻いて包装する方法において、圧縮成形体を成形時に受けた圧縮方向に対し直角方向に押し出しながら、押し出し装置の支持枠の先端から圧縮成形体が順次繰り出される位置で、圧縮成形体の周囲を回転する1つのフイルム供給装置から繰り出される1つのプラスチックロールフイルムにより、フイルムを絞って行うロープ巻きをスパイラルに複数回繰り返した後、絞らずに行うフイルム巻きを1回行う動作を1つのグループとして、この巻付け動作を繰り返して4面を被覆した後、4面を被覆した圧縮成形体をターンテーブルに移して圧縮成形体を回転させながら、未包装の2面を含む周囲を上記フイルム供給装置から繰り出されるプラスチックロールフイルムによりフイルム巻きして、1つのプラスチックロールフイルムにより圧縮成形体の圧縮復元力が作用する面をロープ巻きで縛り、かつフイルム巻きで全周面を被覆し得ることを特徴とする圧縮成形体の包装方法。
  3. 立方体型の圧縮成形体をプラスチックフイルムでスパイラルに巻いて包装する包装装置において、圧縮成形体が押し動かされる前後方向を解放した包装機の装置枠の後面寄りに、垂直面で回転自在に設けた回転リングに支持し、該回転リングの回転軸線に平行した水平向きと、該水平向きから90度回転した垂直向きとに変更し得ると共に、水平向き状態でフイルム幅を変更し、かつロープ状に絞ることができるフイルム幅変更装置を備えた圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置。
  4. フイルムの長手方向に対し直角方向に向けて配置し、中央から左右側に互いに逆ねじを設けた回転軸の左右側ねじ部に、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラを、左右ねじ部にそれぞれはめ、上記回転軸の回転により、左右のガイドローラ間の間隔を調整可能にすると共に、ガイドローラ間隔をせばめたときフイルムをロープ状に絞れることを特徴とする請求項3記載の圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置。
  5. フイルムの長手方向に対し直角方向に向けて、一対のねじを設けた回転軸を平行に対設し、ねじ穴を設けた基体に縦向きに支持したガイドローラの一対を、フイルムの左右側に対向して各々の回転軸に一つづつはめ、各回転軸の回転により前記ガイドローラをフイルムの側面に対し個別に進退自在に設け、両方のガイドローラを共に内向きに寄せてフイルム幅を狭く調整するか、またはロープ状に絞り得ると共に、片方のガイドローラの動きのみでフイルム幅を片絞りできることを特徴する請求項3記載の圧縮成形体の包装装置用フイルム供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3070003A1 (en) * 2015-03-17 2016-09-21 Robopac S.p.A. Unwinding apparatus for a self-propelled wrapping machine

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