JP2004051049A - 液化ガス運搬船のbog処理方法及び装置 - Google Patents

液化ガス運搬船のbog処理方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】BOGを無駄なく有効利用できるようにする。
【解決手段】LNGタンク1のBOG送出ライン2を改質器3に接続し、改質器3から水素5を導く水素供給ライン7を燃料電池6に接続する。燃料電池6の送電端10を、LNG船内の電力供給回路11に接続する。水素供給ライン7の分岐ライン12に水素貯蔵タンク13を接続する。BOG送出ライン2の分岐ライン15に、CNGコンプレッサ17を経てCNG貯蔵タンク14を接続する。LNGタンク1内にて発生するBOG4は、改質器3にて水素5に転換し、燃料電池6に燃料として供給して船内電力の発電に消費させる。電力需要が少ないときには、水素5は水素貯蔵タンク13に、又、BOG4は圧縮しCNG16としてCNG貯蔵タンク14に、電力需要が多くなるまでそれぞれ一時貯蔵させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLNG船等の液化ガス運搬船における液化ガスタンク内にて発生するBOGを船内で処理するために用いる液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液化ガス運搬船として、たとえば、LNG船におけるLNGタンク内では、積載量に対して一日当り約0.14%の割合でBOG(Boil Off Gas)が発生している。このため上記発生したBOGを船内にて処理することが必要となる。特に、大型のLNG船ではBOGの発生量も多く、この大量のBOGをいかに効率よく消費するかが地球環境保護の観点からも重要になる。
【0003】
上記LNGタンクで発生するBOGを処理するための従来の手法としては、上記LNGタンク内にて発生したBOGをボイラへ供給し、該ボイラにて燃焼させることにより焼却処理させるようにし、この際上記ボイラにて発生する蒸気を、出力軸側に推進用のプロペラが連結してある蒸気タービンに導いて該蒸気タービンを作動させ、これにより、プロペラを回転駆動させてLNG船の推進動力を得るようにした方式、すなわち、BOGをボイラと蒸気タービンとの組み合わせにより推進用燃料として消費させる方式が主として行われている。
【0004】
又、近年では、LNGタンク内にて発生するBOGを、出力軸側に推進用プロペラが連結してあるガス焚きディーゼル機関、たとえば、BOGとA重油を燃料とすることができる4サイクル(中速)のDF(Dual−fuel)ディーゼル機関に燃料として供給することにより、該ディーゼル機関にて上記BOGを推進用燃料として燃焼させて焼却処理すると同時に、LNG船の推進動力を得るようにする方式も考えられてきている。
【0005】
更には、上記BOGを、再液化装置を用いて再液化することにより、LNGへと変態させてLNGタンクへ戻す方法もある。
【0006】
ところで、船級協会の規則では、いかなる場合においても直ちに航走を開始できるように、これらのBOG処理手段を2重化して備え、船舶のすべての運行状態で有効に機能できるようにすることが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のBOG処理方法のうち、ボイラと蒸気タービンとの組み合わせによりBOGを推進用燃料として消費させる方式では、熱効率が30〜33%程度と悪いという問題があり、したがって、推進に必要なBOGの消費量が多くなるため、LNGタンク内にて自然発生するBOGのみではLNG船の航走に不足する虞があり、航走時にBOGの不足が生じ、LNGを加熱して強制的に気化させることによりBOGを製造してボイラへ供給した場合には、輸送可能なLNG量が低下するという問題もある。
【0008】
又、上記DFディーゼルエンジンにてBOGを推進用燃料として消費させる方式では、熱効率は40%程度で、上記ボイラと蒸気タービンの組み合わせを用いる場合よりも熱効率を改善できるが、BOGを加圧するためのポンプ、スプレーノズル、燃焼室運転制御等の要素について、技術上の問題が多いことから、機関の信頼性、保守性の点で蒸気タービンより劣り、このため実現化が遅れているというのが実状である。更に、エンジンルームが大きくなった場合、LNGの積載量が制限されるという問題もある。更に又、DFディーゼル機関の場合には、C重油の利用が困難なため、高価なA重油が必要であり、不足分を強制的にLNGを気化させて消費する必要も生じることがある。
【0009】
上記再液化装置に関しては、装置自体が複雑且つ高価であり、しかも、該再液化装置によるBOGの再液化を行う場合には、再液化装置の動力として大きな電力を要するという問題もあることから、あまり採用されていないというのが実状である。
【0010】
更に、上記ボイラと蒸気タービンとの組み合わせ、あるいは、DFディーゼル機関では、いずれも、LNG船の航走時には推進用燃料としてBOGを消費することができるが、荷役時の如き停泊中は、推進力を必要としないために推進用燃料としてBOGを消費することができないという問題がある。このため現状では、停泊中に発生したBOGは、ボイラや焼却炉等で単に焼却して捨てているため、LNG資源の無駄が大きいのみならず、NO、SO、PM等の環境汚染物質や温室効果ガス(GHG)が無駄に排出されることになるため、地球環境上の問題もある。
【0011】
そこで、本発明は、BOGの利用効率を高めることができ、更には、停泊中におけるBOGの無駄な消費を防止できて、地球環境対策の向上を図ることができる液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、液化ガス運搬船の液化ガスタンクにて発生するBOGを、改質して燃料電池へ燃料として供給し、該燃料電池により発電させるようにする液化ガス運搬船のBOG処理方法、及び、液化ガス運搬船における液化ガスタンクからBOGを送出するためのBOG送出ラインを、燃料電池のアノード側に接続して発電に用いるようにした構成を有する液化ガス運搬船のBOG処理装置とする。
【0013】
液化ガスタンクにて発生するBOGは、熱効率の良い燃料電池に燃料として供給され、該燃料電池にて発電された電力は液化ガス運搬船の船内電力として供給されることにより、BOGの有するエネルギーの有効利用が図られる。
【0014】
又、液化ガス運搬船の液化ガスタンクにて発生するBOGを、燃料電池へ燃料として供給して該燃料電池により発電し、該発電された電力により上記液化ガス運搬船の推進動力用モータを駆動させる液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置とすることにより、BOGの保有するエネルギーを熱効率の良い燃料電池にて電力に変換し、この電力を液化ガス運搬船を航走させるための推進用の動力源とすることができるため、液化ガス運搬船の航走に要するBOGの消費量を抑えることができて、LNGの強制気化を減らすことができ、輸送可能なLNGの量を増加できる。
【0015】
更に、燃料電池による発電量が船内の電力需要を満たしたときに、余剰のBOGを圧縮して圧縮ガスとして圧縮ガス貯蔵タンクに貯蔵しておき、船内の電力需要が高まるときに上記圧縮ガス貯蔵タンクに貯蔵してある圧縮ガスを膨張させて燃料電池へ燃料として供給するようにした構成、及び又は、BOGを、改質器にて水素に転換した後、該水素を燃料電池に供給して発電を行わせるようにし、且つ上記燃料電池による発電量が船内の電力需要を満たしたときに、上記水素の余剰分を水素貯蔵タンクに貯蔵しておき、船内の電力需要が高まるときに上記水素貯蔵タンクに貯蔵してある水素を燃料電池に供給するようにした構成とすることにより、液化ガス運搬船の停泊時等、船内電力の需要量が低下しているときに発生するBOGを有効に処理することができ、従来のLNG船の停泊時の如くBOGを無駄に燃焼させて消費することをなくすことができて、液化ガス資源の有効利用を図ることができ、BOGの処理に伴う二酸化炭素の発生量を抑制できると同時に、NO、SO、PM等の環境汚染物質の排出をも抑制できるため、地球環境保護に大きく貢献でき、今後船舶に規制が予測される大気関係の規制、すなわち、NO、SO、PMや温室効果ガスの排出規制の対応策として有効なものとすることが可能になり、更に、BOGを貯蔵するに当り、従来BOGをLNGへ変態させるために要していた如き高価で且つ運転に大きな電力を要する再液化装置は不要とすることができる。
【0016】
更に又、燃料電池を固体高分子型燃料電池又はリン酸型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素を、ガスタービン又はディーゼル機関にて燃焼させて、該ガスタービン又はディーゼル機関の出力により発電を行わせ、更に、上記燃焼により発生する燃焼排ガスを、改質器におけるBOGから水素を生成させる吸熱反応用の熱源とするようにする構成とすることにより、燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素を有効利用することができる。
【0017】
更に又、燃料電池を溶融炭酸塩型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素を、ガスタービン又はディーゼル機関にて燃焼させて、該ガスタービン又はディーゼル機関の出力により発電を行わせ、更に、上記燃焼により発生する燃焼排ガスを、改質器におけるBOGから水素を生成させる吸熱反応用の熱源とし、更に又、上記改質器における給熱反応用熱源に供した後の燃焼排ガスに残存する熱を、排熱ボイラにて熱回収して蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを作動させて、該蒸気タービンの出力により発電を行わせるようにする構成とすることにより、BODの有するエネルギーを更に有効利用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置の実施の一形態として、基本構成を示すもので、液化ガス運搬船としてのLNG船上にて、液化ガスタンクとしてのLNGタンク1に一端を接続したBOG送出ライン2の他端を改質器3の改質室に接続し、上記LNGタンク1内にて発生して、BOG送出ライン2を通して送出されるBOG4を、改質器3にて改質して水素(H)5を製造できるようにし、且つ上記改質器3の改質室の出口を水素供給ライン7を介して燃料電池6のアノード入口側に接続して、改質器3で改質された水素5を燃料ガスとして燃料電池6のアノードに供給できるようにすると共に、該燃料電池6のカソード入口側には、空気供給ライン9を接続して、図示しない空気供給部から空気8を供給できるようにし、上記燃料電池6のアノードに水素5を、又、カソードに空気8をそれぞれ供給することによりアノードとカソードで電池反応させて発電できるようにし、上記燃料電池6の送電端10を、LNG船内の各種機器へ電力を供給するための電力供給回路11に接続することにより、上記燃料電池6にて発電した電力により、電力供給回路11を経て船内の各種機器に給電が行えて必要電力を賄えるようにする。
【0020】
上記において、船内における電力需要が少ない場合には、燃料電池6における発電量も少なくてよく、したがって、該燃料電池6における水素5の消費量も少なくてよいため、上記水素供給ライン7の途中位置より分岐させた分岐ライン12を、水素5を出し入れ自在に貯蔵できるようにした水素貯蔵タンク13に接続して、上記の如く船内電力需要が少なくて、改質器3にてBOG4から製造した水素5に余剰が生じる場合には、該余剰水素5を分岐ライン12を通して水素貯蔵タンク13へ導いて貯蔵させるようにし、その後、船内における電力需要が高まって燃料電池6における発電量を大とすべく水素5の消費量が増大するときに、上記水素貯蔵タンク13より水素5を放出させて燃料電池6へ供給させるようにする。
【0021】
更に、上記と同様に船内における電力需要が低くて燃料電池6における水素5の消費量が少ないときには、改質器3へのBOG4の供給量を減少させて該改質器3における水素5の製造量を減らしてもよいため、BOG送出ライン2の途中位置より分岐させた分岐ライン15を、BOG4を可逆的に圧縮して圧縮ガスとしての圧縮天然ガス(以下、CNG:Compressed Natural Gas という)16とすることができるようにしてあるガスコンプレッサとしてのCNGコンプレッサ17に接続し、且つ該CNGコンプレッサ17の圧縮ガス出口に、圧縮ガス貯蔵タンクとしてのCNG貯蔵タンク14を、圧縮ガス配管としてのCNG配管18を介して接続した構成として、上記改質器3へのBOG4の供給量を減少させることにより余剰のBOG4が生じる場合には、該余剰BOG4を分岐ライン15を通してCNGコンプレッサ17へ送り、該CNGコンプレッサ17にて圧縮してCNG16を製造すると共に、該CNG16の状態でCNG貯蔵タンク14へ貯蔵させるようにし、その後、船内における電力需要が高まって燃料電池6における発電量を大とすべく水素5の消費量が増大するときには、上記CNG貯蔵タンク14よりCNG16を放出させ、膨張させることによりBOG4に戻して、改質器3へ水素5製造用の原料として供給させるようにする。
【0022】
したがって、本発明の液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置によれば、LNGタンク1にて発生するBOG4は、LNG船における船内の電力需要が多いときには、改質器3にて水素5に改質された後、該水素5が燃料電池6へ燃料として供給されることにより、船内電力の生成のために消費される。一方、船内の電力需要が低い場合には、改質器3にて既に改質された水素5は水素貯蔵タンク13へ貯蔵させ、且つ改質以前のBOG4は、圧縮してCNG16の状態としてCNG貯蔵タンク14へ貯蔵させておき、その後、船内の電力需要が大となったときに、水素貯蔵タンク13から貯蔵しておいた水素5を、又、CNG貯蔵タンク14から貯蔵しておいたCNG16をそれぞれ放出させて、上記と同様にして船内電力の生成のために消費できるため、BOG4の無駄をなくすことができる。又、BOG4は、その保有するエネルギーを、従来のボイラと蒸気タービンとの組み合わせや、DFディーゼルエンジンにて燃料として燃焼させる場合に比して熱効率の高い燃料電池6にて発電用燃料として使用しているためBOG4を有効利用することができ、このため温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を抑制することができる。
【0023】
更に、BOG4を一時貯蔵する際に、本発明ではCNGコンプレッサ17を用いてCNG16の状態としてCNG貯蔵タンク14へ貯蔵させるようにしていることから、従来BOG4をLNGへ変態させるために要していた如き高価で且つ運転に大きな電力を要する再液化装置を不要とすることができる。
【0024】
更に又、燃料電池6は船内における配置上の制約が少ないため、改造等にも容易に対応することが可能になる。
【0025】
次に、図2は本発明の実施の他の形態として、上記基本構成を基にしたLNG船への適用例を示すもので、図1に示した構成における、燃料電池6としてリン酸型燃料電池(PAFC)6aを採用すると共に、該リン酸型燃料電池6aの送電端10に接続してある電力供給回路11に、2基の推進動力用モータ20を接続し、且つ該各推進動力用モータ20は、出力側をギアボックス19を介して並列に連結すると共に、該ギアボックス19に、推進用プロペラ21のプロペラシャフト21aの基端側を連結した構成として、上記リン酸型燃料電池6aで発電する電力を上記推進動力用モータ20へ供給し、該推進動力用モータ20よりギアボックス19、プロペラシャフト21aを介して伝達される回転駆動力により推進用プロペラ21を回転駆動させてLNG船の推進力を得ることができるようにする。
【0026】
更に、上記リン酸型燃料電池6aのアノード出口側には、吸気23を圧縮する圧縮機24、圧縮された吸気23で燃料25を燃焼させて高温高圧の燃焼ガス26を発生させる燃焼器27、上記圧縮機24にタービン軸28を介し連結されていて燃焼ガス26を膨張させて排気するタービン29を有するガスタービン22における上記燃焼器27を、アノード排ガスライン30を介して接続し、且つ上記ガスタービン22のタービン軸28には発電機31を接続して、上記リン酸型燃料電池6aのアノード排ガス32中に残存する水素を、上記ガスタービン22の燃焼器27にて燃料25と共に燃焼させ、この燃焼によりタービン軸28に接続してある発電機31を駆動して発電を行わせることができるようにする。該発電機31の送電端31aは、上記電力供給回路11に接続して、該発電機31にて発電した電力も推進動力用モータ20の駆動に利用できるようにしてある。
【0027】
上記ガスタービン22の燃焼器27に供給する燃料25としては、LNGタンク1にて発生するBOG4、灯油、A重油等の各種燃料が使用できる。又、水素貯蔵タンク13への分岐ライン12とアノード排ガスライン30の途中位置同士を、図示しない流量調整弁や逆止弁を備えたバイパスライン33を介し接続して、ガスタービン22の燃焼器27へ、改質器3にて改質された水素5を直接供給するようにしてもよいし、水素貯蔵タンク13からの水素5を供給するようにしてもよい。
【0028】
更に、上記ガスタービン22のタービン29の下流側を、改質器3の加熱室に排ガスライン34を介し接続して、上記タービン29より排出される燃焼排ガス35の保有する熱を、改質器3におけるBOG4から水素5を製造する時の吸熱反応用の熱源として供給できるようにする。上記固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aの作動温度は、固体高分子型の場合は70〜90℃、リン酸型の場合は170〜220℃程度であるため、上記改質器3の加熱室の下流側には、図示しない給水HTRや温水加熱器を設けて、改質器3における水素5製造用の熱源に供した後の燃焼排ガス35に残存する熱を有効利用できるようにしてある。
【0029】
本実施の形態によれば、LNGタンク1内にて発生するBOG4を、改質器3において、ガスタービン22の燃焼排ガス34の保有する熱を熱源とする吸熱反応により水素5へ転換させ、この製造される水素5を固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aのアノード側に燃料として供給することにより発電を行わせることができ、この固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aにて発電された電力を、LNG船の航走時には、電力供給回路11を経て推進動力用モータ20へ供給することにより、該推進動力用モータ20にて推進用プロペラ21を回転駆動させてLNG船の推進力を得ることができる。
【0030】
一方、LNG船の停泊時には、推進力が不要となり、したがって推進動力用モータ20が駆動されずに、該推進動力用モータ20における電力消費がなくなるため、固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aにて発電する電力が余剰になる。この場合は、改質器3にて既に改質の行われた水素5は、水素貯蔵タンク13に貯蔵しておき、又、LNGタンク1内にて発生するBOG4は、CNGコンプレッサ17にて圧縮してCNG16としてCNG貯蔵タンク14へ貯蔵しておき、その後、LNG船を再び航走させるときに、水素貯蔵タンク13に貯蔵してある水素5を固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aへ燃料として供給すると共に、CNG貯蔵タンク14に貯蔵してあるCNG16を膨張させて改質器3へ水素5製造用の原料として供給させるようにして、上記LNG船の航走時にて示したように、上記貯蔵されていたBOG4及び水素5をLNG船の推進用動力を得るために消費させることができることから、LNG船の停泊時であっても、LNGタンク1内にて発生するBOG4の無駄な消費は防止される。このため従来のLNG船停泊時の如くBOG4を無駄に燃焼させて消費することをなくすことができて、LNG資源の有効利用を図ることができると共に、BOG4の処理に伴う二酸化炭素の発生量を抑制でき、且つNO、SO、PM等の環境汚染物質の排出をも抑制できるため、地球環境保護に大きく貢献でき、今後船舶に規制が予測される大気関係の規制、すなわち、NO、SO、PMや温室効果ガスの排出規制の対応策として有効なものとすることが可能になる。
【0031】
更に、固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aにて消費されずにアノード排ガス32中に残存する水素は、ガスタービン22の燃焼器27にて燃料25の一部として燃焼させ、この燃焼により駆動されるガスタービン22の出力で発電機31を駆動させて、該発電機31にて発電される電力も上記推進動力用モータ20へ供給してLNG船の推進に使用することができると共に、上記ガスタービン22の排熱を改質器3におけるBOG4から水素5を製造するための吸熱反応の熱源として利用できるため、BOG4の保有するエネルギーを更に有効利用することができる。
【0032】
更に又、従来のボイラと上記タービンとの組み合わせやディーゼル機関に比して熱効率のよい固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aにて発電した電力により、推進動力用モータ20を駆動してLNG船の推進力を得るようにしていることから、BOG4の消費量を抑えることができて、LNGの強制気化を減らすことができ、輸送可能なLNGの量を増加できる。
【0033】
次に、図3は本発明の実施の更に他の形態を示すもので、図2に示した構成において、燃料電池として固体高分子型又はリン酸型燃料電池6aに代えて溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)6bを使用し、更に、該溶融炭酸塩型燃料電池6bの作動温度は600〜700℃程度であり、このためガスタービン22の燃焼排ガス35は、改質器3に供給してBOG4から水素5への改質のための吸熱反応の熱源に供した後も600℃程度の高温となるため、該燃焼排ガス35に残存する熱を有効活用できるように、上記改質器3の下流側に、排熱ボイラ37を排ガスライン36を介して接続し、且つ該排熱ボイラ37より発生する蒸気38を送出する蒸気ライン41の下流側に、蒸気タービン40を接続し、且つ該蒸気タービン40に、発電機39を接続すると共に、該発電機39の送電端39aに、推進動力用モータ20へ電力を供給するための電力供給回路11を接続した構成としたものである。
【0034】
その他の構成は図2に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。
【0035】
本実施の形態によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができ、更に、改質器3におけるBOG4から水素5を製造する吸熱反応の熱源に供した後に燃焼排ガス35に残存する熱を発電に利用して、発電された電力を推進動力用モータ20へ供給して、LNG船の推進力を得るために使用できることから、BOG4のエネルギーをより有効に利用することが可能になる。
【0036】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、LNG船の船内における電力需要が少なくて余剰電力が発生する場合に、BOG4の余剰分を貯蔵するための設備としては、水素貯蔵タンク13のみを設けて、余剰BOG4をすべて水素5に転換した状態で貯蔵させるようにしてもよく、又、CNG貯蔵タンク14のみを設けて、余剰BOG4を水素5に転換することなくすべてCNG16の状態として貯蔵させるようにしてもよいこと、図2の実施の形態及び図3の実施の形態では、固体高分子型又はリン酸型燃料電池6a、あるいは、溶融炭酸塩型燃料電池6bのアノード排ガス32中に残存する水素を有効利用すべく燃焼させるための設備として、発電機31を接続したガスタービン22を設けた構成を示したが、ガスタービン22に代えて発電機31を接続したDFディーゼル機関等のディーゼル機関を用いるようにしてもよいこと、内部改質型の燃料電池を使用する場合には、燃料電池6,6a,6bと別体の改質器3を設けなくてもよく、この場合には、BOG送出ライン2を改質器3を経ることなく内部改質型の燃料電池に直接接続して、BOG4を内部改質型燃料電池にそのまま燃料として供給するようにしてもよいこと、LNG以外の液化ガスを運搬する液化ガス運搬船のBOGの処理にも適用でき、この場合、今後の代替推進機関や、CNG、GTL(天然ガス由来液体燃料)、DME(ジメチルエーテル)等への応用が可能になること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1) 液化ガス運搬船の液化ガスタンクにて発生するBOGを、改質して燃料電池へ燃料として供給し、該燃料電池により発電させるようにする液化ガス運搬船のBOG処理方法、及び、液化ガス運搬船における液化ガスタンクからBOGを送出するためのBOG送出ラインを、燃料電池のアノード側に接続して発電に用いるようにした構成を有する液化ガス運搬船のBOG処理装置としてあるので、BOGの保有するエネルギーを、従来のボイラと蒸気タービンとの組み合わせや、DFディーゼルエンジンにて燃料として燃焼させる場合に比して効率よく利用することができ、このため温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を抑制することができ、更に、燃料電池は船内における配置上の制約が少ないため、改造等にも容易に対応することが可能になる。
(2) 液化ガス運搬船の液化ガスタンクにて発生するBOGを、燃料電池へ燃料として供給して該燃料電池により発電し、該発電された電力を上記液化ガス運搬船の推進動力用モータの駆動に用いる液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置とすることにより、BOGの保有するエネルギーを熱効率の良い燃料電池にて電力に変換し、この電力を液化ガス運搬船を航走させるための推進用の動力源とすることができるため、液化ガス運搬船の航走に要するBOGの消費量を抑えることができて、液化ガスの強制気化を減らすことができ、輸送可能な液化ガスの量を増加できる。
(3) 燃料電池による発電量が船内の電力需要を満たしたときに、余剰のBOGを圧縮して圧縮ガスとして圧縮ガス貯蔵タンクに貯蔵しておき、船内の電力需要が高まるときに上記圧縮ガス貯蔵タンクに貯蔵してある圧縮ガスを膨張させて燃料電池へ燃料として供給するようにする構成、及び又は、BOGを、改質器にて水素に転換した後、該水素を燃料電池に供給して発電を行わせるようにし、且つ上記燃料電池による発電量が船内の電力需要を満たしたときに、上記水素の余剰分を水素貯蔵タンクに貯蔵しておき、船内の電力需要が高まるときに上記水素貯蔵タンクに貯蔵してある水素を燃料電池に供給するようにする構成とすることにより、液化ガス運搬船の停泊時等、船内電力の需要量が低下しているときに発生するBOGを有効に処理することができ、従来のLNG船の停泊時の如くBOGを無駄に燃焼させて消費することをなくすことができて、液化ガス資源の有効利用を図ることができ、BOGの処理に伴う二酸化炭素の発生量を抑制できると同時に、NO、SO、PM等の環境汚染物質の排出をも抑制できるため、地球環境保護に大きく貢献でき、今後船舶に規制が予測される大気関係の規制、すなわち、NO、SO、PMや温室効果ガスの排出規制の対応策として有効なものとすることが可能になり、更に、BOGを貯蔵するに当り、従来BOGをLNGへ変態させるために要していた如き高価で且つ運転に大きな電力を要する再液化装置は不要とすることができる。
(4) 燃料電池を固体高分子型又はリン酸型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素ガスを、ガスタービン又はディーゼル機関にて燃焼させて、該ガスタービン又はディーゼル機関の出力により発電を行わせ、更に、上記燃焼により発生する高温の燃焼排ガスを、改質器におけるBOGから水素を生成させる吸熱反応用の熱源とする構成とすることにより、燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素を有効利用することができる。
(5) 燃料電池を溶融炭酸塩型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素ガスを、ガスタービン又はディーゼル機関にて燃焼させて、該ガスタービン又はディーゼル機関の出力により発電を行わせ、更に、上記燃焼により発生する高温の燃焼排ガスを、改質器におけるBOGから水素を生成させる吸熱反応用の熱源とし、更に又、上記改質器における給熱反応用熱源に供した後の燃焼排ガスに残存する熱を、排熱ボイラにて熱回収して蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを作動させて、該蒸気タービンの出力により発電を行わせるようにする構成とすることにより、BODの有するエネルギーを更に有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液化ガス運搬船のBOG処理方法及び装置の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
【図3】本発明の実施の更に他の形態を示す概要図である。
【符号の説明】
1 LNGタンク(液化ガスタンク)
2 BOG送出ライン
3 改質器
4 BOG
5 水素
6 燃料電池
6a 固体高分子型又はリン酸型燃料電池
6b 溶融炭酸塩型燃料電池
7 水素供給ライン
10 送電端
11 電力供給回路
13 水素貯蔵タンク
15 分岐ライン
16 CNG(圧縮ガス)
17 CNGコンプレッサ(ガスコンプレッサ)
18 CNG貯蔵タンク(圧縮ガス貯蔵タンク)
20 推進動力用モータ
22 ガスタービン
27 燃焼器
31 発電機
32 アノード排ガス
35 燃焼排ガス
37 排熱ボイラ
38 蒸気
39 発電機
40 蒸気タービン

Claims (13)

  1. 液化ガス運搬船の液化ガスタンクにて発生するBOGを、改質して燃料電池へ燃料として供給し、該燃料電池により発電させるようにすることを特徴とする液化ガス運搬船のBOG処理方法。
  2. 液化ガス運搬船の液化ガスタンクにて発生するBOGを、改質して燃料電池へ燃料として供給して該燃料電池により発電し、該発電された電力を上記液化ガス運搬船の推進動力用モータの駆動に用いるようにすることを特徴とする液化ガス運搬船のBOG処理方法。
  3. 燃料電池による発電量が船内の電力需要を満たしたときに、余剰のBOGを圧縮して圧縮ガスとして圧縮ガス貯蔵タンクに貯蔵しておき、船内の電力需要が高まるときに上記圧縮ガス貯蔵タンクに貯蔵してある圧縮ガスを膨張させて燃料電池へ燃料として供給するようにする請求項1又は2記載の液化ガス運搬船のBOG処理方法。
  4. BOGを、改質器にて水素に転換した後、該水素を燃料電池に供給して発電を行わせるようにし、且つ上記燃料電池による発電量が船内の電力需要を満たしたときに、上記水素の余剰分を水素貯蔵タンクに貯蔵しておき、船内の電力需要が高まるときに上記水素貯蔵タンクに貯蔵してある水素を燃料電池に供給するようにする請求項1、2又は3記載の液化ガス運搬船のBOG処理方法。
  5. 燃料電池を固体高分子型又はリン酸型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素を、ガスタービン又はディーゼル機関にて燃焼させて、該ガスタービン又はディーゼル機関の出力により発電を行わせ、更に、上記燃焼により発生する燃焼排ガスを、改質器におけるBOGから水素を生成させる吸熱反応用の熱源とするようにする請求項4記載の液化ガス運搬船のBOG処理方法。
  6. 燃料電池を溶融炭酸塩型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード排ガス中に残存する水素を、ガスタービン又はディーゼル機関にて燃焼させて、該ガスタービン又はディーゼル機関の出力により発電を行わせ、更に、上記燃焼により発生する燃焼排ガスを、改質器におけるBOGから水素を生成させる吸熱反応用の熱源とし、更に又、上記改質器における吸熱反応用熱源に供した後の燃焼排ガスに残存する熱を、排熱ボイラにて熱回収して蒸気を発生させ、該蒸気により蒸気タービンを作動させて、該蒸気タービンの出力により発電を行わせるようにする請求項4記載の液化ガス運搬船のBOG処理方法。
  7. 液化ガス運搬船における液化ガスタンクからBOGを送出するためのBOG送出ラインを、燃料電池のアノード側に接続して発電に用いるようにした構成を有することを特徴とする液化ガス運搬船のBOG処理装置。
  8. 液化ガス運搬船における液化ガスタンクからBOGを送出するためのBOG送出ラインを、燃料電池のアノード側に接続し、且つ上記燃料電池の送電端を、上記液化ガス運搬船の推進動力用モータに接続してなる構成を有することを特徴とする液化ガス運搬船のBOG処理装置。
  9. BOG送出ラインの途中位置より分岐させた分岐ラインを、BOGを可逆的に圧縮して圧縮ガスとすることができるようにしたガスコンプレッサに接続すると共に、該ガスコンプレッサの圧縮ガス出口を圧縮ガス貯蔵タンクに接続した請求項7又は8記載の液化ガス運搬船のBOG処理装置。
  10. BOGを水素に改質するための改質器を燃料電池の外部に設けて、該改質器にBOG送出ラインを接続すると共に、該改質器の出口と、燃料電池のアノード入口側を、水素を出し入れ自在に貯蔵できるようにした水素貯蔵タンクに接続するようにした請求項7、8又は9記載の液化ガス運搬船のBOG処理装置。
  11. 燃料電池を固体高分子型又はリン酸型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード出口側を、発電機が接続してあるガスタービンの燃焼器又はディーゼル機関に接続し、更に、上記ガスタービン又はディーゼル機関の燃焼排ガスを、改質器の吸熱反応用の熱源として改質器の加熱室に供給できるようにした請求項10記載の液化ガス運搬船のBOG処理装置。
  12. 燃料電池を溶融炭酸塩型燃料電池とすると共に、該燃料電池のアノード出口側を、発電機が接続してあるガスタービンの燃焼器又はディーゼル機関に接続し、更に、上記ガスタービン又はディーゼル機関の燃焼排ガスを、改質器の吸熱反応用の熱源として改質器の加熱室に供給できるようにし、更に又、上記改質器の加熱室の出口側を、排熱ボイラに接続するようにした請求項10記載の液化ガス運搬船のBOG処理装置。
  13. 水素貯蔵タンクに貯蔵された水素をガスタービンの燃焼器又はディーゼル機関に導入するようにした請求項11又は12記載の液化ガス運搬船のBOG処理装置。
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