JP2004050868A - ウォークインシート - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能で、力の伝達ロスも少ないウォークインシート提供することを課題とする。
【解決手段】回転中心を介して操作部121bと反対側の部分に第1円周面133が形成されたレリーズレバー121と、第2円周面145、第2円周面145より径が大きな第3円周面147を有するプーリ部材141と、プーリ部材141の第3円周面147に一端部が係止され、第3円周面147に巻回可能で、他端部側がシートバックの背面の下部に案内されるウォークインケーブル151と、プーリ部材141の第2円周面145に一端部が係止され、第2円周面145に巻回可能で、他端部がレリーズレバー121の第1円周面133に係止され、第1円周面133に巻回可能なケーブル161とで構成する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートの前後位置の調整を行なうシートスライド機構と、前記シートのシートクッションに対するシートバックの傾動角度の調整を行なうリクライニング機構とを有し、前記リクライニング機構をロック解除すると、前記シートバックが前傾すると共に、前記シートスライド機構がロック解除され、前記シートが前記シートスライド機構の最前位置まで移動可能となるウォークインシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、フロントシート1、セカンドシート3、サードシート5からなる3列シートの車両7においては、セカンドシート3、サードシート5への乗降は、セカンドシート3の側方に設けられたスライドドア9を介して行なわれる。
【0003】
特に、サードシート5への乗降は、セカンドシート3が邪魔になるので、図7に示すように、セカンドシート3のシートバック3aを前傾させ、セカンドシート3をフロントシート1側へ前進させて、セカンドシート3とサードシート5との間隔を広げて、スライドドア9からの乗降を容易としている。
【0004】
このような作動は、一般にウォークイン機構といわれる機構で実現され、着座者がいない状態でセカンドシート3のリクライニング機構3bをロック解除すると、シートバック3aが所定の角度まで前傾すると共に、リクライニング機構3bのロック解除に連動して、セカンドシート3のシートスライド機構のロックも解除され、スプリングの付勢力または人力でセカンドシート3を前進させるものである。また、このウォークイン機構では、前傾したシートバックを着座可能な状態へ戻すと、シートスライド機構のロックが作動するようになっている。
【0005】
車両7の外部からサードシート5へ乗車するために、セカンドシート3のウォークインを行なう場合は、セカンドシート3の側面に設けられたリクライニング機構3bのレリーズレバー3cを操作して、ウォークイン機構を作動させる。
【0006】
一方、サードシート5の着座者が、セカンドシート3をウォークインさせて車両7から降車する場合、ウォークイン機構の操作部は、手が容易に届くセカンドシート3のシートバック3aの背面にあり、更に、その操作方向は引っ張る方向が好ましい。このため、サードシート3の着座者のために、セカンドシート3のシートバック3aの背面にウォークイン用の操作部を設け、伝達機構を介してセカンドシート3のリクライニング機構3bのレリーズハンドル3cを駆動するようにしている。
【0007】
この時、ウォークイン用の操作部がセカンドシート3のシートバック3aの上部側にあると、ウォークインがが作動すると、シートバック3aは前傾するので、操作方向と逆になるので、ウォークイン用の操作部は、セカンドシート3のシートバック3a背面の下部にあることが好ましい。
【0008】
このような一例のシートを図8を用いて説明する。
図8(a)において、シートスライド機構11は、フロア側に設けられるブラケット12を介して設けられる一対のロアレール13と、各ロアレール13に移動可能に係合し、シートクッションフレームを兼ねる一対のアッパレール15とからなっている。そして、図示しないロック機構をロック解除することにより、シートの前後位置の調整が可能となっている。
【0009】
アッパレール13の後部には、リクライニング機構17を介してシートバックフレーム19が設けられている。このリクライニング機構17は、レリーズレバー21の操作部21bを上方に引っ張りあげることで、ロック解除がなされ、シートバックフレーム19の前後方向の傾動角度の調整が可能となっている。
【0010】
また、着座者がいない状態で、レリーズレバー21を用いてリクライニング機構17のロック解除を行うと、シートバックフレーム19(シートバック)が所定の角度まで前傾すると共に、シートスライド機構11のロック解除がなされ、アッパレール15はシートスライド機構11の最前位置まで移動可能となっている。
【0011】
このような構成のシートで、シートバック背部の下部にウォークイン用の操作部を設けるには、図8(b)に示すようなリンク構成が用いられている。図において、リクライニング機構17の下方に配設された第1リンク31の中央部はアッパレール15に回転可能に取り付けられている。第1リンク31の後席側の回転端部には、ウォークインケーブル33が設けられている。また、レリーズレバー21には、後席方向に伸びるアーム部21aが形成されている。そして、レリーズレバー21のアーム部21aには、ピン37を用い第2リンク35の一方の端部側が回転可能に接続されている。第2リンク35の他方の端部側はピン39を用いて第1リンクのシートバック側の回転端部に回転可能に取り付けられている。
【0012】
上記構成の作動を説明する。レリーズレバー21の操作部21bを上方に引っ張り上げると、リクライニング機構17のロック解除がなされる。
また、ウォークインケーブル33を上方に引っ張り上げると、第1リンク31、第2リンク35を介してレリーズレバー21の操作部21bが上方に向かって回転し、リクライニング機構のロック解除がなされる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図8に示すような構成においては、以下のような問題点がある。
(1)ウォークインケーブル33の引き方向、操作ストローク(引っ張り距離)、操作力を規定されると、引き方向にあわせた第1リンク31、第2リンク35の形状を決められたスペース内で設定するのが困難であり、小型化が難しい。
(2)第1リンク31、第2リンク35、レリーズレバー21のアーム部21aの位置によって、操作力が変動する。従って、この変動を見込んだリンク比の設定が必要となり、小型化が難しい。
(3)第1リンク31と第2リンク35との接続、第2リンク35とレリーズレバー21との接続は、ピン39、ピン37を用いたピン結合であるのでガタによる力の伝達ロスがある。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、小型化が可能で、力の伝達ロスも少ないウォークインシート提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1記載の発明は、シートの前後位置の調整を行なうシートスライド機構と、前記シートのシートクッションに対するシートバックの傾動角度の調整を行なうリクライニング機構とを有し、前記リクライニング機構をロック解除すると、前記シートバックが前傾すると共に、前記シートスライド機構がロック解除され、前記シートが前記シートスライド機構の最前位置まで移動可能となるウォークインシートにおいて、前記リクライニング機構に設けられ、操作部を引き上げる方向に回転させることにより、前記リクライニング機構のロック解除を行なうとともに、回転中心を介して操作部と反対側の部分に第1円周面が形成されたレリーズレバーと、前記シートクッション側に回転可能に設けられ、その回転中心を中心とする第2円周面、前記回転中心を中心とし、前記第2円周面より径が大きな第3円周面を有するプーリ部材と、該プーリ部材の第3円周面に一端部が係止され、前記第3円周面に巻回可能で、他端部側が前記シートバックの背面の下部に案内されるウォークインケーブルと、前記プーリ部材の第2円周面に一端部が係止され、前記第2円周面に巻回可能で、他端部が前記レリーズレバーの第1円周面に係止され、前記第1円周面に巻回可能なケーブルと、前記ウォークインケーブルを引っ張る方向に前記プーリ部材を付勢する付勢手段と、該付勢手段によって付勢された前記プーリ部材のそれ以上の回転を禁止するストッパ手段と、を有することを特徴とするウォークインシートである。
【0016】
大きな部材は、プーリ部材だけなので、小型化が容易である。
ウォークインケーブルは、プーリ部材の第3円周面に一端部が係止され、前記第3円周面に巻回可能である。又、ケーブルは、前記プーリ部材の第2円周面に一端部が係止され、前記第2円周面に巻回可能で、他端部が前記レリーズレバーの第1円周面に係止され、前記第1円周面に巻回可能である。このため、このため、ウォークインケーブルやケーブルを介してプーリ部材、レリーズレバーに作用する力の方向は、常に半径に対して直交する方向(接線方向)となり、操作力の変動がない。よって、効率的に減速することができ小型化が容易となる。
【0017】
プーリ部材とレリーズレバーとの接続はケーブルであるので、リンク機構を用いた場合に比べて、ピン結合のガタによる伝達ロスが少ない。
レリーズレバーの第1円周面、プーリ部材の第2円周面、プーリ部材の第3円周面との径を変えることにより、所望の操作ストローク、操作力を得ることができる。
【0018】
ウォークインケーブルは、プーリ部材の第3円周面に一端部が係止されることにより、所望の引き方向を得ることができる。
請求項2記載の発明は、前記プーリ部材、前記レリーズレバーに前記ケーブルが挿通する貫通穴を設け、前記ケーブルに前記貫通穴の径より大きな係止部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のウォークインシートである。
【0019】
レリーズレバーを操作した場合、ケーブルをたるませる方向にレリーズレバーは回転するが、前記プーリ部材、前記レリーズレバーに前記ケーブルが挿通する貫通穴を設け、前記ケーブルに前記貫通穴の径より大きな係止部材を設けたことにより、ケーブルはたるまない。従って、ケーブルは、レリーズレバーの第1円周面、プーリ部材の第2円周面とに確実に巻回される。
【0020】
請求項3記載の発明は、シートの前後位置の調整を行なうシートスライド機構と、前記シートのシートクッションに対するシートバックの傾動角度の調整を行なうリクライニング機構とを有し、前記リクライニング機構をロック解除すると、前記シートバックが前傾すると共に、前記シートスライド機構がロック解除され、前記シートが前記シートスライド機構の最前位置まで移動可能となるウォークインシートにおいて、円周面に歯が刻設され、前記リクライニング機構に設けられ、回転することにより、前記リクライニング機構のロック解除を行なう第1ギアと、該第1のギアに取り付けられたレリーズレバーと、前記シートクッション側に回転可能に設けられ、その回転中心を中心とする円周面と、前記回転中心を中心とし、前記第1ギアと噛合する第2ギア部とを有するギアプレートと、該ギアプレートの円周面に一端部が係止され、前期円周面に巻回可能で、他端部側が前記シートバックの背面の下部に案内されるウォークインケーブルとを有することを特徴とするウォークインシートである。
【0021】
第1ギアとギアプレートだけなので、小型化が容易である。
ウォークインケーブルは、ギアプレートの円周面に一端部が係止され、前期円周面に巻回可能であるので、ウォークインケーブルのギアプレートに対する操作力の変動はない。更に、ギアプレートからレリーズレバーの第1ギアまでの操作力の伝達は、第1ギアと第2ギアとの噛合であるので、操作力の変動はない。よって、効率的に減速することができ小型化が容易となる。
【0022】
ギアプレートとレリーズレバーとの接続は、歯の噛合であるので、リンク機構を用いた場合に比べて、ピン結合のガタによる伝達ロスが少ない。
第1ギア、ギアプレートの第2ギア部とのギア比、及び円周面の径を変えることにより、所望の操作ストローク、操作力を得ることができる。
【0023】
ウォークインケーブルは、ギアプレートの円周面に一端部が係止され、円周面に巻回されることにより、所望の引き方向を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態例)
最初に、図3を用いて、ウォークインシート全体構成を説明する。図において、シートスライド機構111は、フロア側に設けられるブラケット112を介して設けられる一対のロアレール113と、各ロアレール113に移動可能に係合し、シートクッションフレームを兼ねる一対のアッパレール115とからなっている。そして、図示しないロック機構をロック解除することにより、シートの前後位置の調整が可能となっている。
【0025】
アッパレール115の後部には、リクライニング機構117を介してシートバックフレーム119が設けられている。このリクライニング機構117は、レリーズレバー121の操作部121bを上方に引っ張りあげることで、ロック解除がなされ、シートバックフレーム119の前後方向の傾動角度の調整が可能となっている。
【0026】
また、着座者がいない状態で、レリーズレバー121を用いてリクライニング機構117のロック解除を行うと、シートバックフレーム119(シートバック)が所定の角度まで前傾すると共に、シートスライド機構111のロック解除がなされ、アッパレール115はシートスライド機構111の最前位置まで移動可能となっている。
【0027】
次に、図1を用いて、実施の形態例の発明部分の説明を行なう。
レリーズレバー121には、その回転中心であるヒンジピン131を介してレリーズレバー121の操作部121bと反対側の部分に第1円周面133が形成されている。
【0028】
リクライニング機構117の下方で、アッパレール(シートクッションフレーム)115には、プーリ部材141がピン143を用いて回転可能に設けられている。プーリ部材141には、その回転中心であるピン143を中心とする第2円周面145と、ピン143を中心とし、第2円周面145より径が大きな第3円周面147とが形成されている。
【0029】
プーリ部材141の第3円周面147には、第3円周面147に巻回可能なウォークインケーブル151の一端部が係止されている。そして、このウォークインケーブル151の他端部側はシートバックの背面の下部に案内されている。
【0030】
又、レリーズレバー121の第1円周面133と、プーリ部材141の第2円周面145との間には、第1円周面133と、第2円周面145とに巻回可能なケーブル161が配設されている。このケーブル161の一方の端部は、プーリ部材141の第2円周面145に係止され、他方の端部は、レリーズレバー121の第1円周面133に係止されている。
【0031】
ここで、ケーブル161とレリーズレバー121の第1円周面133との係止構造を図4を用いて説明する。レリーズレバー121の第1円周面133の端部側には、切り起こし部123が形成され、この切り起こし部123に貫通穴125及び貫通穴125にケーブル161を案内する案内溝127が形成されている。ケーブル161の端部には、貫通穴125の径より大きなボール状の係止部材163が設けられている。
【0032】
そして、案内溝127を介してケーブル161を貫通穴125に挿入することにより、ケーブル161は第1円周面133に係止されることとなる。
尚、他の係止、すなわち、ウォークインケーブル151とプーリ部材141の第3円周面147との係止、及び、ケーブル161とプーリ部材141の第2円周面145との係止も同様な構成であるので、説明は省略する。
【0033】
図1に戻って、自然状態において、プーリ部材141は、図示しない付勢手段によりウォークインケーブル151を引っ張る方向(矢印I方向)に付勢され、アッパレール115上に形成されたストッパ171に当接している。
【0034】
次に、上記構成の作動を説明する。着座者がいない状態で、レリーズレバー121の操作部121bを上方に引っ張り上げ、リクライニング機構117のロック解除を行なうと、シートバックフレーム119(シートバック)が所定の角度まで前傾すると共に、シートスライド機構111のロック解除がなされ、アッパレール115はシートスライド機構111の最前位置まで移動可能となる。
【0035】
この時、ケーブル161とレリーズレバー121が図4に示すような構成での係止であれば、レリーズレバー121が回転しても、ケーブル161は移動しない。
【0036】
一方、着座者がいない状態で、後席着座者がウォークインケーブル151を斜め上方に向かって引っ張ると、図2に示すように、プーリ部材141が矢印I方向と反対方向に回転し、ケーブル161がプーリ部材141の第2円周面145に巻き取られ、レリーズレバー121がロック解除方向に回転する。
【0037】
そして、リクライニング機構117がロック解除され、シートバックフレーム119(シートバック)が所定の角度まで前傾すると共に、シートスライド機構111のロック解除がなされ、アッパレール115はシートスライド機構111の最前位置まで移動可能となる。
【0038】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)大きな部材は、プーリ部材141だけなので、小型化が容易である。
(2)ウォークインケーブル151は、プーリ部材141の第3円周面147に一端部が係止され、第3円周面に巻回可能である。又、ケーブル161は、プーリ部材141の第2円周面145に一端部が係止され、第2円周面145に巻回可能で、他端部がレリーズレバー121の第1円周面133に係止され、第1円周面133に巻回可能である。このため、このため、ウォークインケーブル151やケーブル161を介してプーリ部材141、レリーズレバー121に作用する力の方向は、常に半径に対して直交する方向(接線方向)となり、操作力の変動がない。よって、効率的に減速することができ小型化が容易となる。
(3)プーリ部材141とレリーズレバー121との接続はケーブル161であるので、力の伝達ロスが少ない。
(4)レリーズレバー121の第1円周面133、プーリ部材141の第2円周面145、プーリ部材141の第3円周面147との径を変えることにより、所望の操作ストローク、操作力を得ることができる。
(5)ウォークインケーブル151は、プーリ部材141の第3円周面147に一端部が係止されることにより、所望の引き方向を得ることができる。
(6)プーリ部材141、レリーズレバー121にケーブル161が挿通する貫通穴を設け、ケーブル161に貫通穴の径より大きな係止部材163を設けたことにより、ケーブル161はたるまない。従って、ケーブル161は、レリーズレバーの第1円周面133、プーリ部材141の第2円周面145とに確実に巻回される。
(第2の実施の形態例)
図5を用いて説明する。第1の実施の形態例と同一部分には、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0039】
図において、リクライニング機構117のヒンジピン131には、円周面に歯201が刻設された第1ギア203が回転可能に設けられている。この第1ギア203は、図において、矢印II方向に回転することにより、リクライニング機構117のロック解除を行なうようになっている。
【0040】
この第1ギア203にレリーズレバー121が取り付けられ、レリーズレバー121の操作部121bを上方に引っ張り上げることでも、リクライニング機構117のロック解除が可能となっている。
【0041】
リクライニング機構117の下方で、アッパレール(シートクッションフレーム)115には、ギアプレート211がピン213を用いて回転可能に設けられている。ギアプレート211には、その回転中心であるピン213を中心とする円周面215と、ピン213を中心とし、第1ギア203と噛合する第2ギア部217とが形成されている。
【0042】
そして、ギアプレート211の円周面には、ウォークインケーブル231の一端部が係止され、ウォークインケーブル231の他端部側は、シートバックの背面の下部に案内されている。
【0043】
次に、上記構成の作動を説明する。着座者がいない状態で、レリーズレバー121の操作部121bを上方に引っ張り上げると、第1ギア203が矢印II方向に回転し、リクライニング機構117のロック解除がなされる。すると、シートバックフレーム119(シートバック)が所定の角度まで前傾すると共に、シートスライド機構111のロック解除がなされ、アッパレール115はシートスライド機構111の最前位置まで移動可能となる。
【0044】
一方、着座者がいない状態で、後席着座者がウォークインケーブル231を斜め上方に向かって引っ張ると、ギアプレート211は矢印III方向に回転し、第2ギア部217と第1ギア203との噛合により、第1ギア203が矢印II方向に回転し、リクライニング機構117のロック解除がなされる。すると、シートバックフレーム119(シートバック)が所定の角度まで前傾すると共に、シートスライド機構111のロック解除がなされ、アッパレール115はシートスライド機構111の最前位置まで移動可能となる。
【0045】
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1ギア203とギアプレート211だけなので、小型化が容易である。
(2)ウォークインケーブル231は、ギアプレート211の円周面に一端部が係止され、円周面215に巻回可能であるので、ウォークインケーブル231のギアプレート211に対する操作力の変動はない。更に、ギアプレート211からレリーズレバー121の第1ギア203までの操作力の伝達は、第1ギア203と第2ギア部217との噛合であるので、操作力の変動はない。よって、効率的に減速することができ小型化が容易となる。
(3)ギアプレート211とレリーズレバー121との接続は、歯の噛合であるので、リンク機構を用いた場合に比べて、ピン結合のガタによる伝達ロスが少ない。
(4)第1ギア203、ギアプレート211の第2ギア部217とのギア比、及び円周面215の径を変えることにより、所望の操作ストローク、操作力を得ることができる。
(5)ウォークインケーブル231は、ギアプレート211の円周面に一端部が係止され、円周面215に巻回されることにより、所望の引き方向を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、大きな部材は、プーリ部材だけなので、小型化が容易である。
【0047】
ウォークインケーブルは、プーリ部材の第3円周面に一端部が係止され、前記第3円周面に巻回可能である。又、ケーブルは、前記プーリ部材の第2円周面に一端部が係止され、前記第2円周面に巻回可能で、他端部が前記レリーズレバーの第1円周面に係止され、前記第1円周面に巻回可能である。このため、このため、ウォークインケーブルやケーブルを介してプーリ部材、レリーズレバーに作用する力の方向は、常に半径に対して直交する方向(接線方向)となり、操作力の変動がない。よって、効率的に減速することができ小型化が容易となる。
【0048】
プーリ部材とレリーズレバーとの接続はケーブルであるので、リンク機構を用いた場合に比べて、ピン結合のガタによる伝達ロスが少ない。
レリーズレバーの第1円周面、プーリ部材の第2円周面、プーリ部材の第3円周面との径を変えることにより、所望の操作ストローク、操作力を得ることができる。
【0049】
ウォークインケーブルは、プーリ部材の第3円周面に一端部が係止されることにより、所望の引き方向を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、レリーズレバーを操作した場合、ケーブルをたるませる方向にレリーズレバーは回転するが、前記プーリ部材、前記レリーズレバーに前記ケーブルが挿通する貫通穴を設け、前記ケーブルに前記貫通穴の径より大きな係止部材を設けたことにより、ケーブルはたるまない。従って、ケーブルは、レリーズレバーの第1円周面、プーリ部材の第2円周面とに確実に巻回される。
【0050】
請求項3記載の発明によれば、第1ギアとギアプレートだけなので、小型化が容易である。
ウォークインケーブルは、ギアプレートの円周面に一端部が係止され、前期円周面に巻回可能であるので、ウォークインケーブルのギアプレートに対する操作力の変動はない。更に、ギアプレートからレリーズレバーの第1ギアまでの操作力の伝達は、第1ギアと第2ギアとの噛合であるので、操作力の変動はない。よって、効率的に減速することができ小型化が容易となる。
【0051】
ギアプレートとレリーズレバーとの接続は、歯の噛合であるので、リンク機構を用いた場合に比べて、ピン結合のガタによる伝達ロスが少ない。
第1ギア、ギアプレートの第2ギア部とのギア比、及び円周面の径を変えることにより、所望の操作ストローク、操作力を得ることができる。
【0052】
ウォークインケーブルは、ギアプレートの円周面に一端部が係止され、円周面に巻回されることにより、所望の引き方向を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態例の発明部分を説明する図である。である。
【図2】図1の動作を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態例のウォークインシート全体構成を説明する図である。
【図4】図2のケーブルとレリーズレバーの第1円周面との係止構造を説明する図である。
【図5】第2の実施の形態例の発明部分を説明する図である。
【図6】3列シートの車両を説明する図である。
【図7】ウォークイン動作を説明する図である。
【図8】従来のウォークインシートを説明する図である。
【符号の説明】
117 リクライニング機構
119 シートバックフレーム
121 レリーズレバー
121b 操作部
133 第1円周面
141 プーリ部材
145 第2円周面
147 第3円周面
151 ウォークインケーブル
161 ケーブル

Claims (3)

  1. シートの前後位置の調整を行なうシートスライド機構と、前記シートのシートクッションに対するシートバックの傾動角度の調整を行なうリクライニング機構とを有し、前記リクライニング機構をロック解除すると、前記シートバックが前傾すると共に、前記シートスライド機構がロック解除され、前記シートが前記シートスライド機構の最前位置まで移動可能となるウォークインシートにおいて、
    前記リクライニング機構に設けられ、操作部を引き上げる方向に回転させることにより、前記リクライニング機構のロック解除を行なうとともに、回転中心を介して操作部と反対側の部分に第1円周面が形成されたレリーズレバーと、
    前記シートクッション側に回転可能に設けられ、その回転中心を中心とする第2円周面、前記回転中心を中心とし、前記第2円周面より径が大きな第3円周面を有するプーリ部材と、
    該プーリ部材の第3円周面に一端部が係止され、前記第3円周面に巻回可能で、他端部側が前記シートバックの背面の下部に案内されるウォークインケーブルと、
    前記プーリ部材の第2円周面に一端部が係止され、前記第2円周面に巻回可能で、他端部が前記レリーズレバーの第1円周面に係止され、前記第1円周面に巻回可能なケーブルと、
    前記ウォークインケーブルを引っ張る方向に前記プーリ部材を付勢する付勢手段と、
    該付勢手段によって付勢された前記プーリ部材のそれ以上の回転を禁止するストッパ手段と、
    を有することを特徴とするウォークインシート。
  2. 前記プーリ部材、前記レリーズレバーに前記ケーブルが挿通する貫通穴を設け、
    前記ケーブルに前記貫通穴の径より大きな係止部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のウォークインシート。
  3. シートの前後位置の調整を行なうシートスライド機構と、前記シートのシートクッションに対するシートバックの傾動角度の調整を行なうリクライニング機構とを有し、前記リクライニング機構をロック解除すると、前記シートバックが前傾すると共に、前記シートスライド機構がロック解除され、前記シートが前記シートスライド機構の最前位置まで移動可能となるウォークインシートにおいて、
    円周面に歯が刻設され、前記リクライニング機構に設けられ、回転することにより、前記リクライニング機構のロック解除を行なう第1ギアと、
    該第1のギアに取り付けられたレリーズレバーと、
    前記シートクッション側に回転可能に設けられ、その回転中心を中心とする円周面と、前記回転中心を中心とし、前記第1ギアと噛合する第2ギア部とを有するギアプレートと、
    該ギアプレートの円周面に一端部が係止され、円周面に巻回可能で、他端部側が前記シートバックの背面の下部に案内されるウォークインケーブルと、
    を有することを特徴とするウォークインシート。
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