JP2004049143A - 感染誘導性pr4遺伝子プロモーター - Google Patents

感染誘導性pr4遺伝子プロモーター Download PDF

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寺内 良平
Hiromasa Saito
齋藤 宏昌
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Abstract

【課題】本発明は、単子葉植物と双子葉植物の両植物において有効に機能する、新規な感染誘導性プロモーターを提供することを目的とする。
【解決手段】カシュウイモ(Dioscorea bulbifera L.)のPR4タンパク質遺伝子を調節するプロモーター領域の単離、および該プロモーターを用いたトランスジェニック植物の作製。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な感染誘導性プロモーターに関する。より詳細には、カシュウイモ(Dioscorea bulbifera L.)のPathogenesis−related protein 4 (PR4タンパク質)遺伝子の調節領域に由来し、単子葉植物および双子葉植物の両植物で有効に機能する感染誘導性プロモーターおよびその利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、植物における遺伝子工学的手法の進歩により、外来遺伝子を植物体中で発現させる技術が確立した。こうした技術を利用して、抗菌性タンパク質遺伝子や耐病性付与遺伝子を導入した、種々の耐病性品種も開発されている。
【0003】
いもち病はイネにおいて最も被害の大きい病害であり、その耐病性育種は水稲開発における重要な課題である。従来、形質転換系を用いたイネの耐病性育種では、プロモーターとして、ユビキチン1プロモーター、アクチン1プロモーター、およびCaMV 35Sプロモーターなどが用いられてきた。これらのプロモーターはイネの全組織において構成的発現性をもつため、非感染時にも定常的に耐病性関連遺伝子を発現させる。しかし、耐病性関連タンパク質が定常的に過剰発現することは植物の生育に好ましくないばかりか、収穫後の植物の利用においても問題を生じる場合がある。そのため、いもち病感染時にのみ耐病性関連遺伝子を発現させる、感染誘導性プロモーターが望まれるが、これまでイネ科において有効な感染誘導性プロモーターはほとんど単離されたことがなく、利用されていないのが現状である。
【0004】
一方、灰色カビ病はタバコ植物をはじめとする双子葉植物にとって、深刻な病害である。従来、双子葉植物における形質転換系を用いた耐病性付与では、プロモーターとして、主にCaMV 35Sプロモーターが用いられてきた。しかし、このCaMV 35Sプロモーターは、前述のとおり構成的発現性を有するため、非感染時にも耐病性関連タンパク質の定常的な過剰発現をもたらすという問題があった。そして、双子葉植物においても、これまで有効な感染誘導性プロモーターはほとんど利用されていないのが現状である。
【0005】
ところで、植物は病原菌等の外界からの刺激に対して種々の防衛機構を備えており、その防御過程では一群の抵抗性タンパク質(defense−related proteins)が誘導される。この抵抗性タンパク質のうち、特に植物に病原菌が感染した際に誘導されるタンパク質群は、感染特異的タンパク質(Pathogenesis−related protein:PRタンパク質)と呼ばれ、由来する植物種に関わらず、そのアミノ酸配列、血清学的・免疫学的特徴、酵素活性等に基づいて幾つかのファミリーに分類されている。
【0006】
PR4は、このPRタンパク質ファミリーの1つで、抗カビ活性、エンドキチナーゼ活性を有し、オオムギ、タバコ、ジャガイモ、ゴムノキ等の植物において、よく研究されている。また、カシュウイモについては、炭疸病菌エリシター処理後の培養細胞から作成したcDNAにおいて、タバコ由来のPR4タンパク質にアミノ酸レベルで79%の相同性を示すクローンDBPR4が既に報告されている(Plant Cell Rep. [1999] 18:601−606)。しかし、これまでカシュウイモ由来のPR4プロモーターについて、その配列や機能に関する報告はなく、またPR4やその調節遺伝子を耐病性育種に利用したという報告もない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、単子葉植物と双子葉植物の両植物において有効に機能する、新規な感染誘導性プロモーターを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、カシュウイモの病原菌感染時の全RNAから、PR4タンパク質遺伝子の発現調節を行うプロモーター領域を単離した。そして、当該プロモーター領域が単子葉植物と双子葉植物の双方において有効な感染誘導性プロモーターとして機能しうることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は以下の(1)〜(6)を提供する。
(1) 以下の(a)または(b)のDNA配列で特定される、カシュウイモ由来の感染誘導性プロモーター。
(a)配列番号1で表される塩基配列からなるDNA。
(b)配列番号1で表される塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ感染誘導性プロモーター活性を有するDNA。
(2) 単子葉植物と双子葉植物の両方で有効に機能しうることを特徴とする、上記(1)記載のプロモーター。
(3) 上記(1)または(2)記載のプロモーターを含有するベクター。
(4) 上記(1)または(2)記載のプロモーターを宿主に導入して得られる形質転換体。
(5) 宿主が植物である、上記(4)記載の形質転換体。
(6) 上記(1)記載のプロモーターを導入することにより、感染誘導性耐病性を付与されたトランスジェニック植物。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
1. カシュウイモ由来の感染誘導性プロモーター
本発明は、カシュウイモ(Dioscorea bulbifera L.)のPR4遺伝子調節領域に由来する、新規な感染誘導性プロモーターを提供する。該プロモーターは、他の単子葉植物および双子葉植物においても、感染誘導性プロモーターとして有効に機能するという特徴を有する。
【0011】
なお、本明細書中において、「感染誘導性」とは、病原菌の感染によって特異的に発現が誘導されることを意味する。たとえば、本発明のプロモーターは、イネに導入した場合はいもち病菌接種により誘導され、タバコに導入した場合は灰色カビ病菌接種により誘導され、病原菌感染特異的にその下流に連結された遺伝子の発現を誘導する。
【0012】
1.1 プロモーター領域の単離
前述のとおり、カシュウイモ(Dioscorea bulbifera L.)については、PR4類似cDNAクローン(以下、DBPR4という。)の塩基配列(配列番号8)が既に報告されている(Plant Cell Rep. [1999] 18:601−606)。そこで、このDBPR4の塩基配列情報を用いることにより、公知の方法にしたがい、DBPR4遺伝子の発現を制御するプロモーター配列を単離することができる。
【0013】
たとえば、DBPR4領域の塩基配列情報にTAIL−PCR 法を適用して、カシュウイモのゲノムライブラリーよりDBPR4上流に隣接する領域を単離することができる。なお、TAIL(Thermal asymmetric interlaced)−PCR法とは、ゲノムDNAを鋳型に特異的プライマーと任意プライマーを用いて、nested PCRを行い、特異的プライマーに隣接した未知領域を単離する方法である。TAIL−PCR法は、たとえば、Genomics 25:674−681;Mol. Gen. Genet. 263:554−560等の記載に基づいて実施することができる。
【0014】
本発明で用いられる、TAIL−PCR特異的プライマーとしては、たとえば、配列番号2〜6で示される塩基配列を有するプライマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また任意プライマーとしては、たとえば、配列番号7で示される塩基配列を有するプライマーが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0015】
1.2 塩基配列の決定
次いで、TAIL−PCR法によって得られたDBPR4上流領域を含むゲノムDNA断片をpCR2.1(Invitrogen 社製)、pBlueScriptSK(+)(Stratagene社製)等の適切なベクターにサブクローニングした後、塩基配列の決定を行う。塩基配列の決定はマキサム−ギルバートの化学修飾法、またはM13ファージを用いるジデオキシヌクレオチド鎖終結法等、公知の手法により行うことができるが、自動塩基配列解析装置(PERKIN−ELMER社製 :ABI PRISM 377 DNA Sequence System 等)を用いる方法が簡便で好ましい。
【0016】
こうして決定されたDBPR4上流領域DNA断片の塩基配列を配列番号1に示す。該領域は、図1に示すように、TATA box を含み、翻訳開始のATGコドンから1131bp上流までの塩基配列を含む。
【0017】
しかし、本発明にかかるプロモーターは、上記配列に限定されず、配列番号1に示される塩基配列を有するポリヌクレオチドとストリンジェントな条件下でハイブリダイズすることができる他のポリヌクレオチドも、それが本発明の感染誘導性プロモーター活性を有する限り、本発明のプロモーターに含まれる。なお、ストリンジェントな条件下とは、たとえば、ナトリウム濃度が30mMかつ温度が65℃、好ましくはナトリウム濃度が10mMかつ温度が65℃の条件下を言う。
【0018】
かくして、一旦本発明のプロモーター領域とその塩基配列が確定されると、その後は化学合成によって、またはゲノムDNAを鋳型としたPCRによって、あるいは該塩基配列を有するDNA断片をプローブとしてハイブリダイズさせることによって、さらに本発明のプロモーターを得ることができる。
【0019】
1.3 プロモーター活性の確認
次に、得られたDNA断片(配列番号1)の感染誘導性プロモーター活性について確認を行う。活性の確認は、たとえば、当該DNA断片の下流に適当なレポーター遺伝子を連結して(図2)他の植物に導入し、病原菌感染下と非感染下でのレポーター活性を比較することにより確かめることができる。
【0020】
用いられるレポーター遺伝子としては、たとえば、LUC(Luciferase)、GUS(β−glucuronidase)、GFP(Green fluorescent protein)、CAT(Chloramphenicol actyltransferase)等を挙げることができる。また、植物へのDNA断片の導入法としては、PEG法、エレクトロポレーション法、パーティクルガン法、アグロバクテリウム法等を挙げることができる。なかでも、操作の簡便性、再現性の高さからアグロバクテリウム法が好ましい。
【0021】
周知のとおり、単子葉植物と双子葉植物は植物の進化上遠い位置にあるため、単子葉植物で有効な遺伝子が必ずしも双子葉植物で有効に機能するとは限らない。しかしながら、本発明の感染誘導性プロモーターは、単子葉植物と双子葉植物の両方において有効に機能するという、優れた特徴を有する。
【0022】
2. 感染誘導性プロモーターを含むベクター
本発明はまた、本発明の感染誘導性プロモーターを含むベクターを提供する。前記ベクターは、さらに本発明の感染誘導性プロモーターの下流域に他の構造遺伝子を機能しうる態様で含んでいてもよい。そのような構造遺伝子としては、たとえば、抗菌性タンパク質をコードする遺伝子、感染特異的タンパク質(PRタンパク質)等の植物に耐病性を付与する遺伝子を挙げることができる。なお、「機能しうる態様」とは、発現させたい遺伝子に対し、本発明のプロモーターがプロモーター活性を発揮し得る態様で連結されていることを意味する。
【0023】
本発明のベクターにおいて、前項で得られた本発明の感染誘導性プロモーターDNA(たとえば、配列番号1)はそのまま、または適当な制限酵素で消化し、あるいは、適当なリンカーに連結して使用することができる。用いられるベクターとしては、 pUC18、pUC19、pUC118、pUC119 等の pUC 系ベクター、pBI101、pBI121、pGA482 等のバイナリーベクターを挙げることができる。
【0024】
特に、アグロバクテリウムのバイナリーベクターを用いる場合は、該バイナリーベクターの境界配列(LB, RB)間に外来遺伝子(本発明のプロモーター等)を挿入し、この組換えベクターを大腸菌内で増幅する。次いで、増幅した組換えベクターをアグロバクテリウム・ツメファシエンス LBA4404、EHA101、EHA105、C58C1Rif 等に、凍結融解法、エレクトロポレーション法等を用いて導入し、これを植物の形質転換体作出用ベクターとして用いる。
【0025】
本発明のベクターは、上記以外に適当なターミネーター配列を含んでいても良い。該ターミネーター配列としては、たとえばカリフラワーモザイクウイルス由来やノパリン合成酵素遺伝子由来のターミネーター配列等が挙げられる。また、必要に応じてプロモーター配列と構造遺伝子の間に、遺伝子の発現を増強させる機能を持つイントロン配列を含んでいてもよい。
【0026】
さらに、目的の形質転換体を効率的に選抜するために、本発明のベクターは適当な選抜マーカー遺伝子を含んでいても良い。該選抜マーカーとしては、抗生物質ハイグロマイシンに対する抵抗性を植物に付与するハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ(htp)遺伝子およびビアラフォスに対する抵抗性を植物に付与するホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼ(bar)遺伝子等を挙げることができる。
【0027】
3. 感染誘導性プロモーターを含む形質転換体
本発明はまた、本発明の感染誘導性プロモーターを適当な宿主に導入して得られる形質転換体を提供する。
【0028】
3.1 宿主
本発明の形質転換体において、宿主は特に限定されないが、植物であることが好ましい。なお、本明細書中において、宿主植物は、本発明のプロモーターの導入が可能なものであれば、特に限定されず、イネ等の単子葉植物であっても、タバコ等の双子葉植物であってもよい。また、遺伝子導入に用いられる外植片は、宿主植物の全体、器官(たとえば葉、花弁、茎、根、根茎、種子等)、組織(たとえば表皮、師部、柔組織、木部、維管束等)または培養細胞のいずれであってもよい。
【0029】
3.2 宿主の形質転換
宿主植物の外植片として、宿主植物の全体、器官、組織、培養細胞を用いて遺伝子導入する場合、採取した植物外植片に、本発明のベクターをアグロバクテリウムのバイナリーベクター法、パーティクルガン法、またはポリエチレングリコール法等を用いて導入することができる。あるいはプロトプラストにエレクトロポレーション法で導入することもできる。かくして、本発明のプロモーターが導入された形質転換体(植物)が作出される。
【0030】
なお、パーティクルガン法等による直接遺伝子導入法では、選抜マーカー遺伝子を含むベクターと本発明のプロモーターを含有するベクターとを混合して同時に植物の細胞に撃ち込む、いわゆる co−transformation 法により行うこともできる。
【0031】
3.3 形質転換体の再生
本発明の感染誘導性プロモーターが導入された植物細胞は、選抜マーカーによるスクリーニング、またはプロモーター支配下で発現する産物の発現解析により、選抜することが可能である。形質転換の結果得られるシュート、毛状根などは細胞培養、組織培養または器官培養に用いることが可能であり、また従来知られている植物組織培養法を用いて、適当な濃度の植物ホルモンの投与などによって、さらに植物体に再生させることができる。得られた植物体は、土壌またはバーミキュライトを詰めたポットで栽培し、株分けすることによって増殖させることが可能である。このように増殖させた植物やその種子も本発明の形質転換体の範囲に含まれる。
【0032】
4. 感染誘導性耐病性を付与されたトランスジェニック植物
上記のとおり、本発明のプロモーターを宿主植物に導入することにより、植物病原糸状菌および植物病原細菌に対して抵抗性を有するトランスジェニック植物を作製することができる。しかも、本発明のプロモーターは感染誘導性プロモーターであるため、形質転換された植物は、病原菌感染時のみ特異的にその下流に連結された耐病性関連遺伝子の発現を誘導する。したがって、従来の構成的発現性を有するプロモーターによる、耐病性関連遺伝子の定常的発現による問題、例えばPRタンパク質の過剰発現によるアレルギー等の問題、を解消することができる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明を実施例によってさらに説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
なお、以下の実施例において、核酸を扱う基本的な方法は、T. Maniatisらの「 Molecular Cloning 」(Cold Spring Harbor Laboratory) (1982) にしたがって行った。
【0034】
実施例1:DBPR4プロモーター配列導入用アグロバクテリウムの作製
1. DBPR4プロモーター配列の単離
DBPR4遺伝子のcDNA配列 (Plant Cell Rep. [1999] 18:601−606)をもとにTAIL−PCR法(Genomics 25:674−681;Mol. Gen. Genet. 263:554−560)によって5’−上流配列を単離した。
【0035】
まず、DBPR4遺伝子cDNA配列のアミノ末端付近の配列をもとに、5’−上流方向に向けて以下の5種類のプライマーを設計した。
PA:5’−TTGTAGTAGTGGTATGTGGCTCTC−3’(配列番号2)
PB:5’−CATTGCTTGCTTGTTGTGCTTTC−3’(配列番号3)
P1:5’−CACCATCACCCAGCAACCCAAACA−3’(配列番号4)
P2:5’−ACATCACCACCAGCAAAACCAT−3’(配列番号5)
P3:5’−CAAAACCATCCCTGAAACAGCAA−3’(配列番号6)
【0036】
またTAIL−PCRに用いる任意配列プライマーとしては、以下のAP78プライマーを用いた。
AP78:5’−GGACCCAACC−3’(配列番号7)
第一回目のPCRはPAとAP78のプライマーペアでおこない、そのPCR産物を鋳型として第二回目のPCRをPBとAP78のプライマーペアでおこない、さらにそのPCR産物を鋳型として第三回目のPCRをP1とAP78、P2とAP78、P3とAP78の3種類のプライマーペアでおこなった。
【0037】
第三回目のPCR産物を2%アガロースゲルで電気泳動したところ、P1、P2、P3のプライマー位置に対応する約780塩基対のPCR産物が得られたので、これをゲルから回収してプラスミドにクローン化して塩基配列を決定した。
【0038】
この塩基配列の一部はDBPR4遺伝子の配列と完全に一致した。したがって、TAIL−PCR法によって回収された約780塩基対の断片はDBPR4遺伝子の5’領域を含むことが確認された。同様の方法で、この断片のさらに上流約400塩基対を単離した。
【0039】
その結果、得られた全長1131塩基対の断片には、TATA−box相同配列、9箇所のW−box (EMBO J. 15:5690−5700)、2箇所のMyb−Recognition−Element (MRE: G(G/T)T(A/T)G−(G/T)T−3’相同配列(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93:14972−14977)が存在することが確認された。なお、これらの配列の存在は上記文献に示唆されているが、その配列は特定されていない。
【0040】
2. 植物細胞での発現ベクターの構築
前項で得られたDBPR4のプロモーター配列を、GUS遺伝子を含むpRT101−gusプラスミド(Methods Enzymol 217:66−78)のCaMV35Sプロモータと置換し、キメラ遺伝子pRG101を構築した。次いで、このpRG101を制限酵素SacIで線状化した後、同様にSacIで線状化したバイナリーベクターpBECKS2000(Mol Gen Genet 261:226−235)とライゲートしてpRT1001を作成した。GUS遺伝子を含むバイナリーベクター:pRT1001の構造を図2に示す。
【0041】
3. アグロバクテリウムへのバイナリーベクターの導入
40μlずつ分注して−80℃でストックしておいたアグロバクテリウム EHA105(Trans. Res. 2:208−218)を氷中で溶解し、前項で作製したGUS遺伝子を含むバイナリーベクター(pRT1001)DNAの溶液(0.1ng/μl)を2μl加え、静かにピペッテイングして氷中に5分間放置した。その後氷中で、BioRad社のGnePulser用キュベットに移し、25μF、200オーム、2.5kVの設定において4.3秒間パルスを与えた。次に、速やかにSOC液体培地を1ml加え、薬剤耐性遺伝子の発現のために28℃で1時間培養した。培養後のアグロバクテリウムを、カナマイシン50ppm、スペクチノマイシン50ppm、を含むAB寒天固形培地に塗布し、25℃3日間培養し、pRT1001プラスミドが導入されたアグロバクテリウムのみを増殖させた。
【0042】
得られたアグロバクテリウムを、AB寒天固形培地に塗布し、25℃、3日間培養した。増殖したアグロバクテリウムを薬匙でかきとり、アセトシリンゴン入りAA培地(AA無機塩、アミノ酸、B5ビタミン、ショ糖 (20g/L)、2,4−D (2mg/L)、カイネチン (0.2mg/L)、アセトシリンゴン (10mg/L);Muller et al. 1978)に懸濁させて、波長600nmにおける吸光度が0.15〜0.20となるように調整した。
【0043】
実施例2:イネへのDBPR4プロモーター配列の導入
1. イネ培養細胞への発現ベクターの導入
調整した懸濁液に、前記で得た胚様体カルスを、軽く振盪しながら1.5〜2分間浸漬することによって、胚様体カルスにアグロバクテリウムを感染させた。浸漬後の胚様体カルスは、滅菌したペーパータオル等で余分な水分を除去し、N6CO寒天固形培地(KNO (2830mg/L),  (NHSO (463mg/L),  KHPO (400mg/L),  CaCl/2HO (166mg/L),  MgSO/7H2O (185mg/L),  MnSO/4HO(4.4mg/L),  HBO(1.6mg/L),  ZnSO/7HO (1.5mg/L),KI (0.8mg/L),  FeSO/7HO (27.8mg/L),  NaEDTA (37.3mg/L),  グリシン(2.0mg/L),  ニコチン酸 (0.5mg/L),  ピリドキシン塩酸塩 (0.5mg/L),  チアミン 塩酸塩 (1.0mg/L),  ミオイノシトール (100mg/L),  ショ糖 (20g/L),  2,4−D (2mg/L),  アセトシリンゴン (10mg/L),  0.2%ゲルライト)に置床させ、25〜28℃の暗所で3日間培養した。これにより、胚様体カルスのゲノム中に、GUS遺伝子および選抜マーカー遺伝子(ハイグロマイシン抵抗性遺伝子)を組み込むことができた。
【0044】
2. 胚様体カルスからの植物体の再生
上記で培養した胚様体カルスから、残存するアグロバクテリウムを除去するため、クラフォラン(500mg/L)入り滅菌水で洗浄した。洗浄したカルスは滅菌したペーパータオル等で余分な水分を除去し、ハイグロマイシン等の選抜用マーカー薬剤を含んだN6SE寒天固形培地(KNO (2830mg/L),  (NHSO (463mg/L),  KHPO (400mg/L),  CaCl/2HO (166mg/L),  MgSO/7HO (185mg/L),  MnSO/4HO (4.4mg/L),  HBO (1.6mg/L),  ZnSO/7HO (1.5mg/L),KI (0.8mg/L),  FeSO/7HO (27.8mg/L),  NaEDTA (37.3mg/L),  グリシン(2.0mg/L),  ニコチン酸 (0.5mg/L),  ピリドキシン塩酸塩 (0.5mg/L),  チアミン 塩酸塩 (1.0mg/L),ミオイノシトール (100mg/L),  ショ糖 (20g/L),  2,4−D (2mg/L),  アセトシリンゴン (10mg/L),  0.2%ゲルライト,  クラフォラン (500mg/L),  ハイグロマイシン (50mg/L))に置床させた。置床後3週間、25℃、暗所で培養し、増殖する薬剤耐性カルスを得ることができた。なお、この間、アグロバクテリウムが増殖してくるようであれば、クラフォラン (500mg/L)入り滅菌水で再度洗浄して、N6SE寒天固形培地での培養を継続する。
【0045】
上記で得た耐性カルスを、MSRE寒天固形培地(MS無機塩,MSビタミン,KNO (2830mg/L),  (NHSO (463mg/L),  KHPO (400mg/L),  CaCl/2HO (166mg/L),MgSO/7HO (185mg/L),  MnSO/4HO (4.4mg/L),  HBO (1.6mg/L),  ZnSO/7HO (1.5mg/L),KI (0.8mg/L),  FeSO/7H2O (27.8mg/L),  NaEDTA (37.3mg/L),  グリシン(2.0mg/L),  ニコチン酸 (0.5mg/L),  ピリドキシン塩酸塩 (0.5mg/L),  チアミン 塩酸塩 (1.0mg/L),  ミオイノシトール (100mg/L),  ショ糖 (20g/L),  ソルビトール (30g/L), カザミノ酸 (2g/L),  NAA (1mg/L),  2,4−D (2mg/L),  アセトシリンゴン (10mg/L),  0.2%ゲルライト,  クラフォラン (500mg/L),  ハイグロマイシン (50mg/L))に置床させ、25℃、明所で培養し、再分化を誘導した。再分化したシュートは、MSHF寒天固形培地(MS無機塩、MSビタミン、ショ糖(30g/L)、ハイグロマイシン (50mg/L)、寒天 (8g/L))に移して発根を促し、組換え植物体を育成した。
【0046】
実施例3:タバコ植物体へのDBPR4プロモーターの導入
1. タバコ細胞への発現ベクターの導入
タバコ(SR1系統)の葉を濾紙を敷いたシャーレ上に置き、葉脈に傷をつけ、主脈と葉の外縁部を除去して3−5mmのリーフデイスクを得た後、滅菌水に浸漬したものにアグロバクテリウムを感染させた。実施例1で作製したアグロバクテリウム溶液10mLをプラスチックシャーレに移し、リーフデイスクを4分間浸漬させた。その後、リーフデイスクを濾紙上に置き、余分な水分を除去した。タバコ用共存培地MS2(MS+BAP 2mg/L +NAA 0.1mg)上に濾紙を敷き、その上に感染後のリーフデイスクを置床させ、2日間共存培養を行った。その後アグロバクテリウムを除菌するために、リーフデイスクをタバコ用除菌培地MS3(MS+BAP 2mg/L+NAA0.1mg/L+500mg/L Carbenicillin)に移植し、7日間培養した。
【0047】
2. リーフディスクからの植物体の再生
さらにリーフデイスクをタバコ用再分化培地MS4(MS+BAP2mg/L+NAA0.1mg/L+500mg/Lカルベニシリン+200mg/L カナマイシン)に移植し、シュート原基が形成されるまで3週間培養した。形成されたシュート原基を含むカルス部位をリーフデイスクから切除し、同MS4でシュートが成長するまで培養した。さらにシュートの基部で切り出し、発根培地MS5(MS+NAA0.1mg/L+カナマイシン100mg/L)に差し込んで培養し、十分発根した植物体を順化して成長させた。
【0048】
実施例4:形質転換植物におけるDBPR4プロモータの効果
1. イネ切葉試験
再分化したGUS遺伝子形質転換水稲を土壌に移植し、閉鎖系温室内で育成した。移植後30日前後の3から5葉期の植物体を試験に用いた。植物体から7mm x7mm大の葉片を切りとり、以下の(1)〜(4)のいずれかの処理を行った。(1)そのまま液体窒素による凍結処理(無処理)、(2)マイクロタイタープレート内の蒸留水に浮かべて、3時間、6時間、10時間、24時間後に回収後凍結処理、(3)マイクロタイタープレート内の0.5%酵母エキス入り蒸留水に浮かべて、3時間、6時間、10時間、24時間後に回収後凍結処理、(4)マイクロタイタープレート内のいもち病菌細胞壁粗画分入り蒸留水に浮かべて、3時間、6時間、10時間、24時間後に回収後凍結処理。その後、各サンプルからタンパク質を抽出し、GUS活性試験に供した。
【0049】
2. タバコ切葉試験
再分化したGUS遺伝子形質転換水稲を土壌に移植し、閉鎖系温室内で育成した。移植後30日前後の植物体を試験に用いた。植物体から8mm径の葉片をコルクボーラーで切りとり、以下の(1)〜(3)のいずれかの処理を行った。(1)そのまま液体窒素による凍結処理(無処理)、(2)マイクロタイタープレート内の蒸留水に浮かべて、3時間、6時間、10時間、24時間後に回収後凍結処理、(3)マイクロタイタープレート内の0.5%酵母エキス入り蒸留水に浮かべて、3時間、6時間、10時間、24時間後に回収後凍結処理。その後各サンプルからタンパク質を抽出し、GUS活性試験に供した。
【0050】
3. イネのいもち病菌接種試験
再分化したGUS遺伝子形質転換水稲を土壌に移植し、閉鎖系温室内で育成した。移植後30日前後の3から5葉期の植物体を接種試験に用いた。ササニシキに対して親和性のいもち病菌系統である007.0を接種試験に用いた。いもち病菌は1mLあたり5x10個の胞子濃度の0.05% Tween20を含む胞子懸濁液を植物体に散布し、その後湿度100%で25℃の加湿条件にて放置し、病斑進展後1週間の試料を採集しGUS活性試験に供した。
【0051】
4. タバコの灰色カビ病菌接種試験
再分化したGUS遺伝子形質転換タバコを土壌に移植し、閉鎖系温室内で育成した。移植後30日前後の植物体を接種試験に用いた。灰色カビ病菌は1mLあたり5x10個の胞子濃度を含むPS培地(200g/Lジャガイモ塊茎、20g/Lショ糖の煮沸上清)を植物体から切除したタバコ葉上に静置し、2日間その後湿度100%で25℃の加湿条件にて放置した後、GUS活性試験に供した。
【0052】
5. GUS活性試験
上記各試験サンプルについて、以下の方法でGUS活性の定量解析を行った。また、3および4の各試験サンプルについては、GUS活性の組織化学的解析をおこなった。
(1)GUS活性の定量解析
GUS活性の定量解析は、Gus−light GUS検出キット(Tropix社)とルミノメータ(ATTO社)を利用して計測した。また、タンパク質量はBradford(J. Biochem 72:248−254)にしたがって行った。
(2)GUS活性の組織化学的解析
GUS活性の組織化学的検出についてはJeffersonらの方法(EMBO. J. 6: 3901, 1987)に基づいておこなった。すなわち、クロロフィルをメタノールにより除去した組織切片を 50mM NaPO (pH7.0), 0.2 mM 5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−グルクロニド (X−Gluc), 0.1 mM−フェロシアン化カリウム、0.1 mM−フェリシアン化カリウムとの混合物中で処理して観察した。
【0053】
6. 試験結果
(1)イネ切葉試験
イネ切葉試験の結果、DBPR4プロモータに連結したGUS遺伝子の活性は、水処理(傷処理)によって経時的に増加した。また0.5%酵母エキス、いもち病菌細胞壁粗画分によって処理後24時間後には傷処理の2倍(酵母エキス)および6倍(いもち病菌細胞壁粗画分)以上の活性化が観察された(図3)
(2)タバコ切葉試験
タバコ切葉試験の結果、DBPR4プロモータに連結したGUS遺伝子の活性は、水処理(傷処理)によって経時的に増加した。また0.5%酵母エキスによって処理後24時間後には傷処理の1.2倍程度の活性化が観察された(図4)
DBPR4プロモータの活性化程度をイネとタバコで比較した場合、傷処理による活性化では、イネではタバコの10倍程度高い活性化が見られた。
(3)イネのいもち病菌接種試験
形質転換イネへのいもち病菌接種試験をおこなった結果、無処理のイネ葉においてはGUS活性は低かったが、いもち病菌胞子噴霧接種葉においては、いもち病斑部位周辺においてGUS活性が顕著に上昇していることが確認された(図5)。
(4)タバコの灰色カビ病菌接種試験
無処理のタバコ葉においてはGUS活性は低かったが、灰色カビ病菌胞子接種葉においては、接種部位周辺においてGUS活性が顕著に上昇していることが確認された(図6)。
【0054】
7. 結論
本研究の結果、DBPR4遺伝子プロモーターは通常の葉での発現レベルは低く、傷処理により若干の活性化がおこり、イネにおいては酵母エキスといもち病菌細胞壁粗画分によって、タバコにおいては酵母エキスによって一層の活性化がみられること、さらにイネにおいてはいもち病菌感染により、タバコにおいては灰色カビ病菌により活性化されることが確認された。以上より、本研究で得られたプロモーター配列は、単子葉植物および双子葉植物の両植物において、病原菌への感染特異的に遺伝子発現を制御しうることが確認された。
【0055】
【発明の効果】
本発明のカシュウイモ由来プロモーターは、単子葉植物および双子葉植物において病原菌感染特異的に、その下流に連結した遺伝子の発現をさせることができる。したがって、本発明のプロモーターを利用すれば、安全かつ優れた耐病性トランスジェニック植物を作出することが可能になる。
【0056】
【配列表】
Figure 2004049143
Figure 2004049143
Figure 2004049143
Figure 2004049143
Figure 2004049143
【0057】
【配列表フリーテキスト】配列番号2−人工配列の説明:合成DNA(プライマー)
配列番号3−人工配列の説明:合成DNA(プライマー)
配列番号4−人工配列の説明:合成DNA(プライマー)
配列番号5−人工配列の説明:合成DNA(プライマー)
配列番号6−人工配列の説明:合成DNA(プライマー)
配列番号7−人工配列の説明:合成DNA(プライマー)
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、DBPR4を調節するプロモーター領域の塩基配列を示す。図中、PR4タンパク質構造領域はイタリック体で示されている。
【図2】図2は、本発明のプロモーターをGUS遺伝子に連結させたバイナリーベクターpRT1001の構造を示す。
【図3】図3は、イネ切葉試験の結果を示すグラフである。図3Aは、左から、無処理イネ切葉、形質転換イネ切葉を水、酵母エキス、いもち病菌エリシターに24時間浮かべた後のGUS活性を示す。図3Bは、GUS活性の経時変化を調べた結果を示す。
【図4】図4は、タバコ切葉試験の結果を示すグラフである。図4Aは、左から、無処理タバコ切葉、形質転換タバコ切葉を水、酵母エキスに24時間浮かべた後のGUS活性を示す。図4Bは、GUS活性の経時変化を調べた結果を示す。
【図5】図5は、いもち病菌胞子接種試験の結果を示す。図5AはGUS活性の組織化学的検出結果を、図5BはGUS活性の定量解析結果を示す(Control(C):バッファーのみを噴霧した個体、MG/NL:いもち病菌接種後病斑が進展していない部分、 MG/Lesion:いもち病菌接種後病斑が進展した部分)。
【図6】図6は、灰色カビ病菌胞子接種試験の結果を示す。図6AはGUS活性の組織化学的検出結果を、図6BはGUS活性の定量解析結果を示す(Control(C):PS培養液のみ、BC:PS培養液に懸濁した胞子、NTpRT1001−1とNTpRT1001−2は独立に得られた2系統の形質転換体の番号)。

Claims (6)

  1. 以下の(a)または(b)のDNA配列で特定される、カシュウイモ由来の感染誘導性プロモーター。
    (a)配列番号1で表される塩基配列からなるDNA。
    (b)配列番号1で表される塩基配列からなるDNAとストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ感染誘導性プロモーター活性を有するDNA。
  2. 単子葉植物と双子葉植物の両方で有効に機能しうることを特徴とする、請求項1記載のプロモーター。
  3. 請求項1または2記載のプロモーターを含有するベクター。
  4. 請求項1または2記載のプロモーターを宿主に導入して得られる形質転換体。
  5. 宿主が植物である、請求項4記載の形質転換体。
  6. 請求項1記載のプロモーターを導入することにより、感染誘導性耐病性を付与されたトランスジェニック植物。
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