JP2004046404A - 車両位置通知装置 - Google Patents
車両位置通知装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004046404A JP2004046404A JP2002201045A JP2002201045A JP2004046404A JP 2004046404 A JP2004046404 A JP 2004046404A JP 2002201045 A JP2002201045 A JP 2002201045A JP 2002201045 A JP2002201045 A JP 2002201045A JP 2004046404 A JP2004046404 A JP 2004046404A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- information
- map
- vehicle position
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Instructional Devices (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
【課題】走行中の車両が遅れている原因や道路の混雑状況等の車両の運行状況を、利用者側の通信端末やバスの停留所、バス会社の社内等の他の場所にて詳細かつ容易に確認することを可能とする車両位置通知装置を提供する。
【解決手段】路線バス等の車両2Aの周辺を撮像した画像と該車両2Aが存在する車両位置情報とを受信する送受信手段957と、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって車両2Aが存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する記録手段986と、記録手段986に記録されている地図情報を読み出して前記受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両2Aの位置を特定してその特定した車両2Aの位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成する情報処理手段980と、前記生成した最新の地図情報と車両2Aの周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送受信手段965とを備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】路線バス等の車両2Aの周辺を撮像した画像と該車両2Aが存在する車両位置情報とを受信する送受信手段957と、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって車両2Aが存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する記録手段986と、記録手段986に記録されている地図情報を読み出して前記受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両2Aの位置を特定してその特定した車両2Aの位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成する情報処理手段980と、前記生成した最新の地図情報と車両2Aの周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送受信手段965とを備えた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両位置通知装置に係り、特に走行中の車両の位置を利用者に通知する車両位置通知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラを道路沿いに設置して交通の流れを映像で捉え、その映像をインターネット経由でサーバに送って、インターネットのホームページにリンクする。そして自動車ユーザーが、ホームページから道路の映像を呼び出して、混雑状況を直接見ることが可能な交通情報システムが、特開平10−320685号の公報に示されている。
【0003】
また、駐車場に設置したITVカメラで駐車場を撮影して駐車中の車両の台数を求め、駐車中の車両の台数と駐車マスの数からITVカメラごとに駐車率を撮影対象エリアに応じて重み付け平均して全体の推定駐車率を求め、推定駐車率を駐車場に応じた補正関数で補正して補正駐車率を求め、補正駐車率を閾値と比較して混雑度を求めることを特徴とする駐車場混雑状況判定装置が、特開2000−137896号の公報に示されている。
【0004】
また、対向車線の情報を含む時系列画像をカメラで撮影して記録する入力部と、前記時系列画像から交通量と撮影時刻の情報を含む道路情報を加工生成する加工部と、前記道路情報を発信する発信部とからなる車載型の道路情報入力装置と、前記道路情報を受信する受信部と、前記道路情報を加工する加工部と、加工された道路情報を出力する出力部とからなる道路情報出力装置を備えたことを特徴とする道路情報システムが、特開平7−282383号の公報に示されている。当該道路情報システムによれば、道路情報に入力する計測点が移動することにより、空間的に連続する多数の地点で道路情報に画像を入手することが可能となる。そしてこの画像から交通量を求め、その交通量を外部に伝送することによって、空間的に網羅的な道路情報が道路情報出力装置に出力されるものである。
【0005】
また、車体後面に画像や文字等の表示面を形成するディスプレイ手段と、車両の前方視界を撮影するカメラ手段と、車速の検出手段と、ブレーキ状態の検出手段と、これら検出信号に基づいて車両の停止状態及びそれに近い低速状態のときにカメラ手段の画像情報から車体後面のディスプレイ手段に前方視界を映し出す駆動手段を設けた車両用の情報表示装置が、特開平9−261627号の公報に示されている。当該車両用の情報表示装置は、道路の混雑状況や当該バスの運転状態を、バスの後方を走行する車両に通知するための装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−320685号の公報に示されている交通情報システムや、特開2000−137896号の公報に示されている駐車場混雑状況判定装置では、ある決められた場所に設置したカメラから映像を入手して混雑状況を取得していたため、連続する道路における部分部分の定点の混雑状況しか把握することができないという不具合を生じていた。また、定点の混雑状況しか把握できない場合には、道路全体に渡る正確な混雑状況を知ることができないという不具合を生じていた。また従来の定点撮影により取得した画像は、撮影場所が路面から離れて高すぎたり道路の側方から撮影されているために、運転手の目線とは大きく異なる位置から撮像した画像であった。したがって、自動車の運転位置とはかけ離れた場所から撮影した画像であるために、画像を見た者に対して実際の混雑状況とは異なったニュアンスを与えるという不具合を生じていた。
【0007】
また、特開平7−282383号の公報に示されている道路情報システムでは、一般車両を対象としている。一般車両は走行速度や走行時間などが一定しておらず、かえって間違った交通情報を利用者に与えてしまうという不具合を生じていた。当該道路情報システムでは、ある程度の道路情報を取得することが可能であるが、停留所でバスを待っている人にとっては、その待っているバスが遅れている原因や遅れの時間を知ることができないという不具合を生じていた。
【0008】
また、特開平9−261627号の公報に示されている車両用の情報表示装置では、バスにカメラが設けられているものの、他の場所に居るバスの利用者やバス会社の社内の者に道路の混雑状況やバスの運行状況を通知することができないという不具合を生じていた。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カメラを備えた車両が走行中に交通状況の撮影を実施して、撮像した画像と車両の位置情報を車両位置通知装置に送信することによって、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を、利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することを可能とする車両位置通知装置を提供することを目的としている。
【0010】
また本発明は、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知する車両位置通知装置を提供することを目的としている。また本発明は、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者がよりわかりやすいリアルな混雑状況を確認することが可能な車両位置通知装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、路線バス等の車両の周辺を撮像した画像と該車両が存在する車両位置情報とを受信する受信手段と、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって車両が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する地図情報記録手段と、前記地図情報記録手段に記録されている地図情報を読み出して前記受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両の位置を特定してその特定した車両の位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成する地図情報生成手段と、前記生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば車両位置通知装置は、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定し、その地図上の車両が存在する位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成し、該生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0013】
また本発明は前記目的を達成するために、路線バス等の車両の周辺を撮像した画像と該車両が存在する車両位置情報とを受信する受信手段と、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって車両が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する地図情報記録手段と、車両の位置として地図上に表示する車両位置識別子画像を記録する車両位置識別子画像記録手段と、前記受信した車両位置情報と前記地図情報とに基づいて地図上における車両の位置を特定してその地図上における車両位置情報を生成する車両位置情報生成手段と、前記地図情報と前記車両位置識別子画像と前記生成した地図上における車両位置情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
本発明によれば車両位置通知装置は、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定してその地図上における車両位置情報を生成し、車両が存在する周辺の地図情報と車両位置識別子画像と前記生成した地図上における車両位置情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0015】
また本発明は前記目的を達成するために、路線バス等の車両が存在する車両位置情報を受信する受信手段と、現在の時刻を取得する時刻取得手段と、路線バス等の車両の走行スケジュールを取得する車両スケジュール取得手段と、前記取得した現在の時刻と車両位置情報及び車両スケジュールとから車両の遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、前記算出した遅れ時間を他の通信機器に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
本発明によれば車両位置通知装置は、車両が存在する車両位置情報を受信して、車両位置情報と現在の時刻と車両スケジュールとから車両の遅れ時間を算出して、該算出した遅れ時間を他の通信機器に送信するようにしたので、車両の遅れ時間を利用者側の通信端末(携帯電話またはPDA等)やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で容易に確認することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係る車両位置通知装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0018】
図1は、本発明に係る車両位置通知装置を用いた車両位置通知装置システムの全体構成図である。
【0019】
同図に示すように車両位置通知装置システムには、路線バス等の車両2A、2Bと、車両2A、2Bと情報の送受信を無線通信によって実施することが可能な基地局20A、20Bと、基地局20A、20Bを介して車両2A、2Bと情報の送受信を実施するとともに、地図情報、車両位置識別子画像、車両位置情報、予想通過時刻、車両の遅れ時間、渋滞情報、車両平均速度、等の各種の情報やHTMLで記述されている表示ファイル等をWebサーバ92又はインターネット等の通信網30を介して他の通信機器に出力することが可能なサーバ90(車両位置通知装置)とが設けられている。
【0020】
また車両位置通知装置システムには、サーバ90から取得した各種の情報を記録するとともに、通信網30を介してユーザ端末80(パソコン、PDA等)やユーザのカーナビ82、バスの停留所83、携帯電話等と情報の送受信を実施することが可能なWebサーバ92とが設けられている。また、当該車両位置通知装置システムの利用料金を支払う登録ユーザ84と、サーバ90から提供される車両位置通知装置システムの利用料を登録ユーザ84から取得するとともに登録ユーザから取得した利用料の一部をサーバ90側の管理者に支払う銀行等の金融機関86が設けられていてもよい。
【0021】
車両2A、2B等には、車両2A、2Bの周辺を撮像して画像を取得するカメラ10A、10Bと、車両2A、2B(又はカメラ10A、10B)の地上における位置を測定して車両位置情報を取得するGPS(Global Positioning System )等の位置測定手段12A、12Bと、カメラ10A、10Bが撮像した画像と車両2A、2B(又はカメラ10A、10B)の車両位置情報を基地局20A、20Bに送信する車両側送信手段14A、14Bとが設けられている。
【0022】
図2に、サーバ90の信号処理系ブロック図を示す。
【0023】
同図によればサーバ90の情報送受信部には、基地局20A、20Bを介して車両2A、2B等と情報の送受信を実施することが可能な送受信手段957(受信手段)と、Webサーバ92又はインターネット等の通信網30を介して他の通信機器(ユーザ端末80、カーナビ82、停留所83、携帯電話等)と情報の送受信を行うための送受信手段965とが設けられている。
【0024】
また、サーバ90には、必要に応じて画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段968と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段968に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段969と、管理者が入力手段974を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O975とが設けられている。
【0025】
また、サーバ90には、サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMや情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段であるRAMとから構成されるメモリ981と、サーバ90の処理に関する各種定数やネットワーク上の自己の属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、アドレス、サイトアドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報、地図情報、車両位置識別子画像、車両位置情報、車両走行スケジュール等の情報を記録するハードディスク等の記録手段986(地図情報記録手段、車両位置識別子情報記録手段)と、時刻を刻み現在の時刻を取得することが可能なカレンダ時計990(時刻取得手段)とが設けられている。
【0026】
同図に示すように情報処理手段980と、表示制御手段969、I/O975、メモリ981、記録手段986、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980は各々の周辺回路を制御することが可能であるとともに、情報処理手段980が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各機器を制御することが可能となっている。
【0027】
前記送受信手段957(受信手段)は、路線バス等の車両2A等の周辺を撮像した画像と、該車両2A等が存在する車両位置情報とを基地局20A等を介して受信することが可能となっている。
【0028】
前記記録手段986(地図情報記録手段)は、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって、車両2A等が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録することが可能となっている。
【0029】
前記情報処理手段980(地図情報生成手段)は、記録手段986(地図情報記録手段)に記録されている地図情報を読み出して、受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両の位置を特定して、その特定した車両の位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成することが可能となっている。
【0030】
また前記送受信手段965(送信手段)は、生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とをWebサーバ92等の他の通信機器に送信することが可能となっている。
【0031】
また、前記記録手段986(車両位置識別子画像記録手段)は、車両2A等の位置として地図上に表示する車両位置識別子画像を記録することが可能となっている。
【0032】
また、前記情報処理手段980(車両位置情報生成手段)は、受信した車両位置情報と前記地図情報とに基づいて地図上における車両2A等の位置を特定して、その地図上における車両位置情報を生成することが可能となっている。
【0033】
また、前記送受信手段965(送信手段)は、前記地図情報と、前記車両位置識別子画像と、前記生成した地図上における車両位置情報と、車両の周辺を撮像した画像とをWebサーバ92等の他の通信機器に送信することが可能となっている。
【0034】
また情報処理手段980(車両スケジュール取得手段)は、車両2A等の走行スケジュールを取得することが可能となっている。なお、当該車両スケジュールは、送受信手段965(車両スケジュール取得手段)が通信網30を介して他の通信機器(バスの運行会社のサーバ等)から取得するようにしてもよい。
【0035】
また情報処理手段980は、取得した現在の時刻と、車両位置情報及び車両スケジュールとから、車両の遅れ時間を算出することが可能となっている。
【0036】
また、前記送受信手段965は、算出した遅れ時間をWebサーバ92等の他の通信機器に送信することが可能となっている。
【0037】
図3に、本発明に係る車両位置通知装置システムにおける交通情報表示処理のフローチャートを示す。
【0038】
同図に示すように、車両2A又は車両2Bの位置測定手段12A、12BはステップS100「位置情報取得」にて、車両2A、2B(又はカメラ10A、10B)の地上における位置(緯度及び経度等)を測定する。例えば車両2Aの車両位置情報をPA(KA,IA)とし、車両2Bの車両位置情報をPB(KB,IB)とする。次のS102「撮像」では、カメラ10A又は10Bから画像を取得する。ここのS102で取得する画像は、静止画像であってもよいし動画像であってもよい。
【0039】
次のS104「送信」では、S100にて取得した車両位置情報とS102にて撮像した画像とを関連付けて、車両側送信手段14A又は14Bを介してサーバ90に送信する処理を行う。
【0040】
次のS106「t=tc1?」の判断では、車両2A又は2B側に設けられている情報処理手段が、タイマt(時間を係数するタイマ)の値を監視して所定の時間「tc1」を経過しているか否かの判断を行っている。もし、所定の時間「tc1」を経過していないと判断した場合には、処理はS102に戻り、撮像を実施する。また、所定の時間「tc1」を経過したと判断した場合にはタイマtをリセットするとともにS100に戻る処理を行って、車両位置情報を取得する処理を行う。車両の位置は一般の動画像のフレームレート(30枚/秒)よりもはるかに少ないサンプリングで所望の要求を満たすことが可能であるので、S106に示すように所定の時間「tc1」(1〜10秒程度)毎に車両位置情報を取得するようにしてもよい。
【0041】
一方、サーバ90の情報処理手段980が実施する処理は、S200「受信データ有?」にて、送受信手段957が基地局20A又は20B等を介して車両2A又は2Bから画像又は車両位置情報を受信したか否かの判断を行っている。もし送受信手段957が車両2A又は2Bから画像又は車両位置情報を受信してバッファメモリ内に受信した画像又は車両位置情報(受信データ)が記録されていると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS202「受信データ記憶」に進み、送受信手段957のバッファメモリに記録されている受信データを読み出して記録手段986の所定の領域に記録する処理を行う。
【0042】
S200にて送受信手段957が車両2A又は2Bから画像又は車両位置情報を受信していないと判断した場合には、処理は再びS200に戻り、画像又は車両位置情報等を受信するのを待つ処理を行う。
【0043】
S202にて受信データを記録手段986に記録した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS204「地図上における車両位置情報生成処理」の処理ルーチンに進み、受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両2A等の車両位置情報を生成する処理を行う。
【0044】
図4に、地図上における車両位置情報と最新の地図情報生成処理の処理順序を示す。
【0045】
図4(1)は、記録手段986に予め記録されている地図情報であり、当該地図で示された範囲内に車両2A又は車両2Bが存在する場合を示している。なお、図4(1)の地図情報の左上P0の座標値は(X0,Y0)であって、そのP0の緯度と経度はそれぞれ(K0,I0)であるとする。また、図4(1)の地図情報の右下P1の座標値は(X1,Y1)であって、そのP1の緯度と経度はそれぞれ(K1,I1)であるとする。
【0046】
図4(2)は、情報処理手段980が取得した車両2A及び車両2Bの車両位置情報を地図上における車両位置に変換して車両位置識別子を付した例を示している。また図4(2)に示すように、地図上における車両位置を車両位置識別子にて表すとともに、過去の軌跡と速度とから車両2A及び車両2Bの移動ベクトルを併せて表示するようにしてもよい。S204にて地図上における車両位置情報が算出されると、情報処理手段980が実施する処理はS206「地図情報生成処理」に進む。
【0047】
図4(3)は、前記図4(1)の上に前記図4(2)を重ね合わせ合成して得た最新の地図情報である。S206にて情報処理手段980は、図4(3)に示すように、地図上において特定した位置に記録手段986(車両位置識別子情報記録手段)に記録されている車両位置識別子画像を読み出して合成することによって、最新の地図情報を生成することが可能となっている。当該生成した最新の地図情報は、後述するS218「送信処理」にて送受信手段965を介してWebサーバ92やユーザ端末80等の他の通信機器に送信することが可能となっている。S206にて最新の地図情報の生成処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS208「車両の遅れ時間算出処理」に進む。
【0048】
なお、S206における新たな地図情報生成処理を当該サーバ90にて実施する代わりに、ユーザ端末80やカーナビ82等の通信機器にて実施するようにしてもよい。このように新たな地図情報生成処理をユーザ端末80等の通信機器にて実施することによって、情報量の多い地図情報は初回のみ送信して、以降は情報量の少ない地図上における車両位置情報のみをユーザ端末80やカーナビ82等の他の通信機器に送信するだけで最新の地図情報をユーザ端末80等の表示手段に表示することが可能となる。
【0049】
図5に、車両の遅れ時間算出処理のフローチャートを示す。
【0050】
情報処理手段980が実施する処理が図3に示すS208に進むと、情報処理手段980が実施する処理は、同図に示すS400「車両の遅れ時間算出処理」のサブルーチンに分岐してくる。そして処理は次のS402「車両位置情報(PA)取得」の処理に進む。
【0051】
S402にて情報処理手段980は、図3に示すS202にて記録手段986に記録した車両位置情報(例えば車両2Aの車両位置情報PA(XA,YA)=(KA,IA))を読み出す処理を行う。そして次のS404「現在時刻(TN)取得」に進む。
【0052】
S404にて情報処理手段980は、カレンダ時計990から現在の時刻を読み出す処理を行う。そして、次のS406「車両の走行スケジュールを取得(TSA取得)」に進む。
【0053】
S406にて情報処理手段980は、記録手段986に予め記録されている車両2A等の走行スケジュール(ダイヤグラム又は時刻表等)を読み出す処理を行う。図5に示す車両2Aの走行スケジュールによれば、バス停P3を発車する時刻は8:00であり、P4を発車する時刻は8:05となっている。また、必要に応じてP3〜P4の間における所定の位置の通過時刻を算出又は記録しておいてもよい。現在の時刻「TN」において車両2Aが存在する車両位置PA(XA、YA)を本来車両2Aが通過すべき時刻は、走行スケジュールから「TSA」(7:59)であることが算出される。
【0054】
次のS408「車両の遅れ時間(TRA)算出」にて情報処理手段980は、前記取得した本来車両2Aが通過すべき時刻(TSA)と現在時刻(TN)とから、車両2Aの遅れ時間(TRA=TN−TSA)を算出する処理を行う。以上のようにして車両の遅れ時間が算出されると、次のS410「終了」にて当該車両の遅れ時間算出処理の処理ルーチンを終了して、元の処理ルーチン(図3に示すS208」)に戻る。
【0055】
S208にて車両の遅れ時間算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS210「次の車両の予想通過時刻算出」のサブルーチンに進む。
【0056】
図6に、次の車両の予想通過時刻算出処理のフローチャートを示す。
【0057】
情報処理手段980が実施する処理が図3に示すS210に進むと、情報処理手段980が実施する処理は、同図に示すS500「次の車両の予想通過時刻算出」のサブルーチンに分岐してくる。そして処理は次のS502「車両位置情報(PA)取得」の処理に進む。
【0058】
S502にて情報処理手段980は、図3に示すS202にて記録手段986に記録した車両位置情報(例えば車両2Aの車両位置情報PA(XA,YA)=(KA,IA))を読み出す処理を行う。そして次のS506「車両の走行スケジュールを取得」に進む。
【0059】
S506にて情報処理手段980は、記録手段986に予め記録されている車両2A等の走行スケジュール(ダイヤグラム又は時刻表等)を読み出す処理を行う。図6に示す車両2Aの走行スケジュールによれば、バス停P3を発車する時刻は8:00であり、P4を発車する時刻は8:05となっている。また、必要に応じてP3〜P4の間における所定の位置の通過時刻を算出又は記録しておいてもよい。現在の時刻「TN」において車両2Aが存在する車両位置PA(XA、YA)を本来車両2Aが通過すべき時刻は、走行スケジュールから「TSA」(7:59)である。
【0060】
次のS508「車両位置情報(PA)と車両の走行スケジュールとから、所定の場所(P4)を通過するまでの時間(PΔt)を算出」にて情報処理手段980は、S502にて取得した車両位置情報(PA)と、S506にて取得した車両の走行スケジュールとから、所定の場所(P4)を通過するまでの時間(PΔt=6分)を算出する。
【0061】
次のS510「現在時刻(TN)取得」にて情報処理手段980は、カレンダ時計990から現在の時刻(TN=8:03)を読み出す処理を行う。そして、次のS512「次の車両の予想通過時刻(DT)算出 DT=TN+PΔt」にて情報処理手段980は、現在の時刻「TN」と所定の場所(P4)を通過するまでの時間(PΔt=6分)とを加算する処理を行う。すると、次の車両2Aがバス停P4を発車する予想通過時刻(DT=8:09)が算出される。以上のようにして次の車両の予想通過時刻が算出されると、次のS514「終了」にて当該次の車両の予想通過時刻算出処理の処理ルーチンを終了して、元の処理ルーチン(図3に示すS210」)に戻る。
【0062】
S210にて次の車両の予想通過時刻算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS212「渋滞情報取得処理」に進む。S212にて情報処理手段980は、車両2A等の位置情報(例えばPA(KA、IA)の位置情報や車両2A等が存在する○×交差点付近の△○通り上り線等の位置情報)を、送受信手段965を介して通信網30に接続されている交通情報センターに問い合わせる旨の情報を出力する。そして、情報処理手段980が通信網30と送受信手段965を介して交通情報センターから車両2Aが存在する道路の交通情報を取得すると、取得した交通情報を解析して、当該交通情報に応じた交通情報画像や交通情報文書を選択する処理を行う。S212にて生成した交通情報画像と交通情報文書の表示例は、後述するS216にて説明する。
【0063】
次のS212「車両平均速度算出処理」にて情報処理手段980は、前回処理した際の車両2A等の位置及び時刻と今回処理した際の車両2A等の位置及び時刻とから、車両2A等の平均速度を算出する処理を行う。算出した車両2A等の平均速度はメモリ981又は記録手段986等に記録しておく。S214にて車両平均速度の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS216「表示ファイル作成」の処理に進む。
【0064】
S216では、ユーザ端末80やカーナビ82、携帯電話等の通信機器の表示手段にて車両運行状況を表示するための表示ファイルを生成する処理を行う。ここで生成する表示ファイルは、例えばHTML等の書式に基づいた制御記号を含むプログラムファイルである。この表示ファイルには、S206にて新たに生成した地図情報を表示する指示や、車両2A等にて撮像した画像(静止画に限らず動画であってもよい)を所定の位置に表示する指示や、S208にて算出した車両の遅れ時間の表示指示、S210にて算出した次の車両の予想通過時刻の表示指示、S212にて取得した渋滞情報の表示指示、S214にて算出した車両の平均速度の算出処理等が含まれる。
【0065】
次のS218「送信処理」にて情報処理手段980は、S216にて生成した表示ファイルと、その表示ファイルに記載されている画像ファイル等を、送受信手段965を介して登録されているユーザ端末80やカーナビ82等の通信端末、又はWebサーバ92に送信する処理を行う。
【0066】
Webサーバ92が前記表示ファイルと画像ファイル等を受信すると、Webサーバ92の情報処理手段は前記受信した表示ファイルと画像ファイル等をWebサーバ92の記録手段に記録する処理を行う。なお、以前に受信した表示ファイル又は画像ファイルが記録手段に記録されている場合には、古いファイルは不要であるので削除する。
【0067】
サーバ90又はWebサーバ92が、情報の提供に関する契約を結んでいる登録ユーザ側の通信端末(ユーザ端末80、カーナビ82若しくは携帯電話等)、又はバス停83から、「車両運行状況」に関する情報の送信要求を受信した場合には、サーバ90の記録手段986又はWebサーバ92の記録手段に記録されている所定の表示ファイルと画像ファイルとを、送信要求のあった通信端末等のアドレスに送信する処理を行う。この送信処理は、送信要求があった場合にのみ実施してもよいし、送信要求を受信してから送信中止の要求を受信するまでの間にTCP/IPの通信プロトコルにおけるUDP(Under Datagram Protocol :コネクションレス型のプロトコル)を用いて定期的に配信するようにしてもよい。
【0068】
一方、ユーザ端末80やカーナビ82、携帯電話等の通信端末やバス停83では、情報処理手段がS300「受信データ有?」にて、サーバ90又はWebサーバ92から表示ファイルと画像ファイル等の表示情報を受信したか否かの判断を行っている。もし通信端末又は停留所93等に設けられている送受信手段が表示ファイルと画像ファイル等の表示情報を受信して、バッファメモリ内に受信した表示情報(受信データ)が記録されていると判断した場合には、通信端末等の情報処理手段が実施する処理はS302「受信データ解析・表示」に進む。
【0069】
また、S300にて受信データが無いと判断した場合には新たに表示ファイルを受信していないので、通信端末等の情報処理手段が実施する処理はS300に再び戻り、新たな受信データを待つ処理を行う。
【0070】
S302にて通信端末の情報処理手段は、送受信手段のバッファメモリに記録されている受信データに含まれる表示ファイルを読み出して解析する処理を行う。また、受信データに画像ファイルが含まれる場合には、圧縮処理されている画像データに対して所定の伸張処理を実施する。そして解析が終了した表示データを表示手段に出力して、受信した表示ファイルに基づいた表示がなされる。受信した表示ファイル等に基づいた表示処理が終了すると、情報処理手段が実施する処理はS300に戻り、新たな受信データを待つ処理を行う。
【0071】
ユーザ端末80やカーナビ82等の通信端末又はバス停83が、表示ファイルを受信すると、通信端末等の表示手段には図4(3)に示した最新の地図情報が表示される。この最新の地図情報に表示されている車両位置識別子画像(車両2A等)を、入力手段(十字ボタンやトラックボール等の入力手段)を操作して選択すると、その選択した車両に設置されているカメラで撮像した画像等を含む運行状況が表示手段に表示されて、利用者が閲覧することが可能となる。
【0072】
図7に、ユーザ端末80やカーナビ82等の通信端末又はバス停83が、受信した表示ファイルに基づいて表示手段に表示する車両の運行状況の表示例を示す。
【0073】
同図に示すように、表示手段に表示されている運行状況には、「○○行きバス」等の車両2A等を特定するタイトルと、車両2A等が撮像した画像を表示する「バスのカメラ表示」領域と、車両2A等の遅れ情報を表示する「状況:30分遅れ」の領域と、車両2A等が存在する位置の渋滞情報「原因:事故渋滞」と、交通の混み具合を図形表示する「混み具合」の表示と、車両2A等の平均速度を表示する「バスの速度」表示とが表示されている。、
同図に示す「バスのカメラ表示」の領域は、車両2A等が図3に示すS102にて撮像した画像を表示する領域である。また、「状況:30分遅れ」の領域には、図3に示すS208にて算出した車両の遅れ情報を表示している。また、「原因:事故渋滞」及び「混み具合」の表示領域には、図3に示すS212にて取得した渋滞情報に基づいた表示がなされている。また、「バスの速度」の表示領域には、図3に示すS214にて算出した車両平均速度が表示されている。
【0074】
図8に、図7に示した「混み具合」の他の表示例を示す。
【0075】
同図に示すように、交通の混み具合をバーグラフではなく、色で表示するようにしてもよい。図8に示す例では、混み具合が少ない場合には青色で表示し、交通がたいへん混雑している場合には赤色で表示するようにしている。
【0076】
図9に、バス停83が受信した表示ファイルに基づいて表示手段に表示するバスの運行状況の他の表示例を示す。
【0077】
同図に示すように、バス停83の表示手段に表示されている運行状況には、「新宿三丁目10番」等のバス停名称と、車両2A(バス)等が撮像した画像を表示する「バスのカメラ表示」領域と、車両2A等が存在する位置を示す周辺の地図情報を表示する「バスの位置」表示領域と、車両2A等の予定発車時刻を表示する「予定:10時30分」の領域と、車両2A等の遅れ情報を表示する「状況:30分遅れ」の領域と、車両2A等が存在する位置の渋滞情報「原因:事故渋滞」とが表示されている。
【0078】
同図に示す「予定:10時30分」の領域には、車両2A等が図3に示すS210にて算出した車両の予想通過時間が表示されている。なお図10に、バスの停留所で待っている利用者等に表示する他の情報を示す。同図に示すように、バスの遅れの原因として、「事故による遅れ」や「ラッシュによる遅れ」、「故障による遅れ」その他の原因を参照してもよい。また、バス停83や車両の運行会社等における表示手段に表示する状況として、「空席有り」や、「満席(立ち席有り)」、「満席(通過する)」等の情報を表示するようにしてもよい。
【0079】
なお、道路の混雑状況は、共に通過したバスの予定時間とのズレを各バス停でチェックする。各バスには固有のIDがつけられており、バスがバス停に近づくと、バス停に設置した検知器がバスのIDをリードし、予定時間とのズレを計算し、後方のバスに通知するようにしてもよい。そして後方のバスはその時間のズレと先のバスの混み具合、GPSによるバスの位置から、後方のバスは今後の運行速度を判断することが可能となる。このとき、例えば道路が混んでおらず、先のバスが社内の混雑で遅れている場合には、後のバスの時間も多少遅らすようにする。また、道路の混雑で先のバスが遅れているときは、後のバスは遅れないように速度を上げるようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両位置通知装置によれば、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定し、その地図上の車両が存在する位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成し、該生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0081】
また本発明によれば車両位置通知装置は、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定してその地図上における車両位置情報を生成し、車両が存在する周辺の地図情報と車両位置識別子画像と前記生成した地図上における車両位置情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0082】
また本発明によれば車両位置通知装置は、車両が存在する車両位置情報を受信して、車両位置情報と現在の時刻と車両スケジュールとから車両の遅れ時間を算出して、該算出した遅れ時間を他の通信機器に送信するようにしたので、車両の遅れ時間を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で容易に確認することが可能となる。
【0083】
また本発明によれば、車両がバスである場合には、車両は毎日決められた運行スケジュールに基づいて走行しているので、予定の運行時間とのズレも容易に計算することが可能となり、車両の周辺を撮像した画像を別途用いることによって時間と併せて正確な交通情報を、インターネット等の通信網を介して、カーナビやパソコン、携帯電話等に送信して表示することが可能となる。
【0084】
また本発明によれば、車両がバスである場合には、バス停からバス停までの所要時間を刻々算出して、その車両に設けられたカメラから道路の混雑状態を映像として配信することが可能となる。また、バスの運行スケジュールと現在のバスの運行時間との差を算出して混雑の状態を時間又は数値で表して利用者に通知することが可能となる。更に、カメラを搭載している車両にGPS機能を備えることによって、車両が現在どの道をどのくらいの速度で移動しているかを利用者に通知することが可能となる。
【0085】
また本発明によれば、車両がバスの場合には、車両位置通知装置は同じ路線を走行している前後のバスの位置情報を受信して、先に所定の場所をバスが通過した時刻と、バスの平均速度と、バスの運行スケジュールからの時間差から、今後のバスの運行状況を予測することが可能となる。
【0086】
また本発明によれば、カーナビの表示手段に表示された交通情報に基づいて、利用者が混雑している道路を迂回することによって、局部的な道路の混雑を緩和することが可能となる。
【0087】
また本発明によれば、ユーザ端末やバス停の表示手段にバスの遅れ具合を色や形を使用して表示することが可能となるので、利用者に対してわかりやすくバスの遅れ時間を通知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両位置通知装置システムの全体構成図
【図2】サーバ(車両位置通知装置)の信号処理系ブロック図
【図3】本発明に係る車両位置通知装置システムにおける交通情報表示処理のフローチャート
【図4】地図上における車両位置情報と最新の地図情報生成処理例を示す図
【図5】車両の遅れ時間算出処理のフローチャート
【図6】次の車両の予想通過時刻算出処理のフローチャート
【図7】ユーザ端末やカーナビ等の通信端末又はバス停の表示手段に表示される車両の運行状況の表示例を示す図
【図8】図7に示した「混み具合」の他の表示例を示す図
【図9】バス停の表示手段に表示されるバスの運行状況の他の表示例を示す図
【図10】バスの停留所で待っている利用者等に表示する他の情報を示す図
【符号の説明】
2A、2B…車両、10A、10B…カメラ、12A、12B…位置測定手段、14A、14B…車両側送信手段、20A、20B…基地局、80…ユーザ端末、82…カーナビ、83…停留所、84…登録ユーザ、86…金融機関、957…送受信手段、965…送受信手段、968…表示手段、969…表示制御手段、974…入力手段、975…I/O、980…情報処理手段、981…メモリ、986…記録手段、990…カレンダ時計、999…バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両位置通知装置に係り、特に走行中の車両の位置を利用者に通知する車両位置通知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラを道路沿いに設置して交通の流れを映像で捉え、その映像をインターネット経由でサーバに送って、インターネットのホームページにリンクする。そして自動車ユーザーが、ホームページから道路の映像を呼び出して、混雑状況を直接見ることが可能な交通情報システムが、特開平10−320685号の公報に示されている。
【0003】
また、駐車場に設置したITVカメラで駐車場を撮影して駐車中の車両の台数を求め、駐車中の車両の台数と駐車マスの数からITVカメラごとに駐車率を撮影対象エリアに応じて重み付け平均して全体の推定駐車率を求め、推定駐車率を駐車場に応じた補正関数で補正して補正駐車率を求め、補正駐車率を閾値と比較して混雑度を求めることを特徴とする駐車場混雑状況判定装置が、特開2000−137896号の公報に示されている。
【0004】
また、対向車線の情報を含む時系列画像をカメラで撮影して記録する入力部と、前記時系列画像から交通量と撮影時刻の情報を含む道路情報を加工生成する加工部と、前記道路情報を発信する発信部とからなる車載型の道路情報入力装置と、前記道路情報を受信する受信部と、前記道路情報を加工する加工部と、加工された道路情報を出力する出力部とからなる道路情報出力装置を備えたことを特徴とする道路情報システムが、特開平7−282383号の公報に示されている。当該道路情報システムによれば、道路情報に入力する計測点が移動することにより、空間的に連続する多数の地点で道路情報に画像を入手することが可能となる。そしてこの画像から交通量を求め、その交通量を外部に伝送することによって、空間的に網羅的な道路情報が道路情報出力装置に出力されるものである。
【0005】
また、車体後面に画像や文字等の表示面を形成するディスプレイ手段と、車両の前方視界を撮影するカメラ手段と、車速の検出手段と、ブレーキ状態の検出手段と、これら検出信号に基づいて車両の停止状態及びそれに近い低速状態のときにカメラ手段の画像情報から車体後面のディスプレイ手段に前方視界を映し出す駆動手段を設けた車両用の情報表示装置が、特開平9−261627号の公報に示されている。当該車両用の情報表示装置は、道路の混雑状況や当該バスの運転状態を、バスの後方を走行する車両に通知するための装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−320685号の公報に示されている交通情報システムや、特開2000−137896号の公報に示されている駐車場混雑状況判定装置では、ある決められた場所に設置したカメラから映像を入手して混雑状況を取得していたため、連続する道路における部分部分の定点の混雑状況しか把握することができないという不具合を生じていた。また、定点の混雑状況しか把握できない場合には、道路全体に渡る正確な混雑状況を知ることができないという不具合を生じていた。また従来の定点撮影により取得した画像は、撮影場所が路面から離れて高すぎたり道路の側方から撮影されているために、運転手の目線とは大きく異なる位置から撮像した画像であった。したがって、自動車の運転位置とはかけ離れた場所から撮影した画像であるために、画像を見た者に対して実際の混雑状況とは異なったニュアンスを与えるという不具合を生じていた。
【0007】
また、特開平7−282383号の公報に示されている道路情報システムでは、一般車両を対象としている。一般車両は走行速度や走行時間などが一定しておらず、かえって間違った交通情報を利用者に与えてしまうという不具合を生じていた。当該道路情報システムでは、ある程度の道路情報を取得することが可能であるが、停留所でバスを待っている人にとっては、その待っているバスが遅れている原因や遅れの時間を知ることができないという不具合を生じていた。
【0008】
また、特開平9−261627号の公報に示されている車両用の情報表示装置では、バスにカメラが設けられているものの、他の場所に居るバスの利用者やバス会社の社内の者に道路の混雑状況やバスの運行状況を通知することができないという不具合を生じていた。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、カメラを備えた車両が走行中に交通状況の撮影を実施して、撮像した画像と車両の位置情報を車両位置通知装置に送信することによって、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を、利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することを可能とする車両位置通知装置を提供することを目的としている。
【0010】
また本発明は、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知する車両位置通知装置を提供することを目的としている。また本発明は、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者がよりわかりやすいリアルな混雑状況を確認することが可能な車両位置通知装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、路線バス等の車両の周辺を撮像した画像と該車両が存在する車両位置情報とを受信する受信手段と、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって車両が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する地図情報記録手段と、前記地図情報記録手段に記録されている地図情報を読み出して前記受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両の位置を特定してその特定した車両の位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成する地図情報生成手段と、前記生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば車両位置通知装置は、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定し、その地図上の車両が存在する位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成し、該生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0013】
また本発明は前記目的を達成するために、路線バス等の車両の周辺を撮像した画像と該車両が存在する車両位置情報とを受信する受信手段と、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって車両が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する地図情報記録手段と、車両の位置として地図上に表示する車両位置識別子画像を記録する車両位置識別子画像記録手段と、前記受信した車両位置情報と前記地図情報とに基づいて地図上における車両の位置を特定してその地図上における車両位置情報を生成する車両位置情報生成手段と、前記地図情報と前記車両位置識別子画像と前記生成した地図上における車両位置情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
本発明によれば車両位置通知装置は、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定してその地図上における車両位置情報を生成し、車両が存在する周辺の地図情報と車両位置識別子画像と前記生成した地図上における車両位置情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0015】
また本発明は前記目的を達成するために、路線バス等の車両が存在する車両位置情報を受信する受信手段と、現在の時刻を取得する時刻取得手段と、路線バス等の車両の走行スケジュールを取得する車両スケジュール取得手段と、前記取得した現在の時刻と車両位置情報及び車両スケジュールとから車両の遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、前記算出した遅れ時間を他の通信機器に送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
本発明によれば車両位置通知装置は、車両が存在する車両位置情報を受信して、車両位置情報と現在の時刻と車両スケジュールとから車両の遅れ時間を算出して、該算出した遅れ時間を他の通信機器に送信するようにしたので、車両の遅れ時間を利用者側の通信端末(携帯電話またはPDA等)やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で容易に確認することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係る車両位置通知装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0018】
図1は、本発明に係る車両位置通知装置を用いた車両位置通知装置システムの全体構成図である。
【0019】
同図に示すように車両位置通知装置システムには、路線バス等の車両2A、2Bと、車両2A、2Bと情報の送受信を無線通信によって実施することが可能な基地局20A、20Bと、基地局20A、20Bを介して車両2A、2Bと情報の送受信を実施するとともに、地図情報、車両位置識別子画像、車両位置情報、予想通過時刻、車両の遅れ時間、渋滞情報、車両平均速度、等の各種の情報やHTMLで記述されている表示ファイル等をWebサーバ92又はインターネット等の通信網30を介して他の通信機器に出力することが可能なサーバ90(車両位置通知装置)とが設けられている。
【0020】
また車両位置通知装置システムには、サーバ90から取得した各種の情報を記録するとともに、通信網30を介してユーザ端末80(パソコン、PDA等)やユーザのカーナビ82、バスの停留所83、携帯電話等と情報の送受信を実施することが可能なWebサーバ92とが設けられている。また、当該車両位置通知装置システムの利用料金を支払う登録ユーザ84と、サーバ90から提供される車両位置通知装置システムの利用料を登録ユーザ84から取得するとともに登録ユーザから取得した利用料の一部をサーバ90側の管理者に支払う銀行等の金融機関86が設けられていてもよい。
【0021】
車両2A、2B等には、車両2A、2Bの周辺を撮像して画像を取得するカメラ10A、10Bと、車両2A、2B(又はカメラ10A、10B)の地上における位置を測定して車両位置情報を取得するGPS(Global Positioning System )等の位置測定手段12A、12Bと、カメラ10A、10Bが撮像した画像と車両2A、2B(又はカメラ10A、10B)の車両位置情報を基地局20A、20Bに送信する車両側送信手段14A、14Bとが設けられている。
【0022】
図2に、サーバ90の信号処理系ブロック図を示す。
【0023】
同図によればサーバ90の情報送受信部には、基地局20A、20Bを介して車両2A、2B等と情報の送受信を実施することが可能な送受信手段957(受信手段)と、Webサーバ92又はインターネット等の通信網30を介して他の通信機器(ユーザ端末80、カーナビ82、停留所83、携帯電話等)と情報の送受信を行うための送受信手段965とが設けられている。
【0024】
また、サーバ90には、必要に応じて画像や文字等の情報を確認のために表示する表示手段968と、情報処理手段の指令に基づいて表示手段968に対して表示用の画像信号を出力する表示制御手段969と、管理者が入力手段974を介して入力した各種情報を読み取って後述する情報処理手段に伝達したり、情報処理手段からの指示に基づいてLED等の通知手段に表示指令を出力するI/O975とが設けられている。
【0025】
また、サーバ90には、サーバ90の全体の制御を行う情報処理手段(CPU)980と、情報処理手段980を動作させるプログラムや各種定数が記録されているROMや情報処理手段980が処理を実行する際の作業領域となる記録手段であるRAMとから構成されるメモリ981と、サーバ90の処理に関する各種定数やネットワーク上の自己の属性情報、URL(Uniform Resource Locators )、アドレス、サイトアドレス、ゲートウェイ情報DNS(Domain Name System)等の接続情報、地図情報、車両位置識別子画像、車両位置情報、車両走行スケジュール等の情報を記録するハードディスク等の記録手段986(地図情報記録手段、車両位置識別子情報記録手段)と、時刻を刻み現在の時刻を取得することが可能なカレンダ時計990(時刻取得手段)とが設けられている。
【0026】
同図に示すように情報処理手段980と、表示制御手段969、I/O975、メモリ981、記録手段986、カレンダ時計990等を含む各周辺回路はバス999で接続されており、情報処理手段980は各々の周辺回路を制御することが可能であるとともに、情報処理手段980が実行する処理プログラムに基づいて周辺の各機器を制御することが可能となっている。
【0027】
前記送受信手段957(受信手段)は、路線バス等の車両2A等の周辺を撮像した画像と、該車両2A等が存在する車両位置情報とを基地局20A等を介して受信することが可能となっている。
【0028】
前記記録手段986(地図情報記録手段)は、地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって、車両2A等が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録することが可能となっている。
【0029】
前記情報処理手段980(地図情報生成手段)は、記録手段986(地図情報記録手段)に記録されている地図情報を読み出して、受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両の位置を特定して、その特定した車両の位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成することが可能となっている。
【0030】
また前記送受信手段965(送信手段)は、生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とをWebサーバ92等の他の通信機器に送信することが可能となっている。
【0031】
また、前記記録手段986(車両位置識別子画像記録手段)は、車両2A等の位置として地図上に表示する車両位置識別子画像を記録することが可能となっている。
【0032】
また、前記情報処理手段980(車両位置情報生成手段)は、受信した車両位置情報と前記地図情報とに基づいて地図上における車両2A等の位置を特定して、その地図上における車両位置情報を生成することが可能となっている。
【0033】
また、前記送受信手段965(送信手段)は、前記地図情報と、前記車両位置識別子画像と、前記生成した地図上における車両位置情報と、車両の周辺を撮像した画像とをWebサーバ92等の他の通信機器に送信することが可能となっている。
【0034】
また情報処理手段980(車両スケジュール取得手段)は、車両2A等の走行スケジュールを取得することが可能となっている。なお、当該車両スケジュールは、送受信手段965(車両スケジュール取得手段)が通信網30を介して他の通信機器(バスの運行会社のサーバ等)から取得するようにしてもよい。
【0035】
また情報処理手段980は、取得した現在の時刻と、車両位置情報及び車両スケジュールとから、車両の遅れ時間を算出することが可能となっている。
【0036】
また、前記送受信手段965は、算出した遅れ時間をWebサーバ92等の他の通信機器に送信することが可能となっている。
【0037】
図3に、本発明に係る車両位置通知装置システムにおける交通情報表示処理のフローチャートを示す。
【0038】
同図に示すように、車両2A又は車両2Bの位置測定手段12A、12BはステップS100「位置情報取得」にて、車両2A、2B(又はカメラ10A、10B)の地上における位置(緯度及び経度等)を測定する。例えば車両2Aの車両位置情報をPA(KA,IA)とし、車両2Bの車両位置情報をPB(KB,IB)とする。次のS102「撮像」では、カメラ10A又は10Bから画像を取得する。ここのS102で取得する画像は、静止画像であってもよいし動画像であってもよい。
【0039】
次のS104「送信」では、S100にて取得した車両位置情報とS102にて撮像した画像とを関連付けて、車両側送信手段14A又は14Bを介してサーバ90に送信する処理を行う。
【0040】
次のS106「t=tc1?」の判断では、車両2A又は2B側に設けられている情報処理手段が、タイマt(時間を係数するタイマ)の値を監視して所定の時間「tc1」を経過しているか否かの判断を行っている。もし、所定の時間「tc1」を経過していないと判断した場合には、処理はS102に戻り、撮像を実施する。また、所定の時間「tc1」を経過したと判断した場合にはタイマtをリセットするとともにS100に戻る処理を行って、車両位置情報を取得する処理を行う。車両の位置は一般の動画像のフレームレート(30枚/秒)よりもはるかに少ないサンプリングで所望の要求を満たすことが可能であるので、S106に示すように所定の時間「tc1」(1〜10秒程度)毎に車両位置情報を取得するようにしてもよい。
【0041】
一方、サーバ90の情報処理手段980が実施する処理は、S200「受信データ有?」にて、送受信手段957が基地局20A又は20B等を介して車両2A又は2Bから画像又は車両位置情報を受信したか否かの判断を行っている。もし送受信手段957が車両2A又は2Bから画像又は車両位置情報を受信してバッファメモリ内に受信した画像又は車両位置情報(受信データ)が記録されていると判断した場合には、情報処理手段980が実施する処理はS202「受信データ記憶」に進み、送受信手段957のバッファメモリに記録されている受信データを読み出して記録手段986の所定の領域に記録する処理を行う。
【0042】
S200にて送受信手段957が車両2A又は2Bから画像又は車両位置情報を受信していないと判断した場合には、処理は再びS200に戻り、画像又は車両位置情報等を受信するのを待つ処理を行う。
【0043】
S202にて受信データを記録手段986に記録した場合には、情報処理手段980が実施する処理は次のS204「地図上における車両位置情報生成処理」の処理ルーチンに進み、受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両2A等の車両位置情報を生成する処理を行う。
【0044】
図4に、地図上における車両位置情報と最新の地図情報生成処理の処理順序を示す。
【0045】
図4(1)は、記録手段986に予め記録されている地図情報であり、当該地図で示された範囲内に車両2A又は車両2Bが存在する場合を示している。なお、図4(1)の地図情報の左上P0の座標値は(X0,Y0)であって、そのP0の緯度と経度はそれぞれ(K0,I0)であるとする。また、図4(1)の地図情報の右下P1の座標値は(X1,Y1)であって、そのP1の緯度と経度はそれぞれ(K1,I1)であるとする。
【0046】
図4(2)は、情報処理手段980が取得した車両2A及び車両2Bの車両位置情報を地図上における車両位置に変換して車両位置識別子を付した例を示している。また図4(2)に示すように、地図上における車両位置を車両位置識別子にて表すとともに、過去の軌跡と速度とから車両2A及び車両2Bの移動ベクトルを併せて表示するようにしてもよい。S204にて地図上における車両位置情報が算出されると、情報処理手段980が実施する処理はS206「地図情報生成処理」に進む。
【0047】
図4(3)は、前記図4(1)の上に前記図4(2)を重ね合わせ合成して得た最新の地図情報である。S206にて情報処理手段980は、図4(3)に示すように、地図上において特定した位置に記録手段986(車両位置識別子情報記録手段)に記録されている車両位置識別子画像を読み出して合成することによって、最新の地図情報を生成することが可能となっている。当該生成した最新の地図情報は、後述するS218「送信処理」にて送受信手段965を介してWebサーバ92やユーザ端末80等の他の通信機器に送信することが可能となっている。S206にて最新の地図情報の生成処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理はS208「車両の遅れ時間算出処理」に進む。
【0048】
なお、S206における新たな地図情報生成処理を当該サーバ90にて実施する代わりに、ユーザ端末80やカーナビ82等の通信機器にて実施するようにしてもよい。このように新たな地図情報生成処理をユーザ端末80等の通信機器にて実施することによって、情報量の多い地図情報は初回のみ送信して、以降は情報量の少ない地図上における車両位置情報のみをユーザ端末80やカーナビ82等の他の通信機器に送信するだけで最新の地図情報をユーザ端末80等の表示手段に表示することが可能となる。
【0049】
図5に、車両の遅れ時間算出処理のフローチャートを示す。
【0050】
情報処理手段980が実施する処理が図3に示すS208に進むと、情報処理手段980が実施する処理は、同図に示すS400「車両の遅れ時間算出処理」のサブルーチンに分岐してくる。そして処理は次のS402「車両位置情報(PA)取得」の処理に進む。
【0051】
S402にて情報処理手段980は、図3に示すS202にて記録手段986に記録した車両位置情報(例えば車両2Aの車両位置情報PA(XA,YA)=(KA,IA))を読み出す処理を行う。そして次のS404「現在時刻(TN)取得」に進む。
【0052】
S404にて情報処理手段980は、カレンダ時計990から現在の時刻を読み出す処理を行う。そして、次のS406「車両の走行スケジュールを取得(TSA取得)」に進む。
【0053】
S406にて情報処理手段980は、記録手段986に予め記録されている車両2A等の走行スケジュール(ダイヤグラム又は時刻表等)を読み出す処理を行う。図5に示す車両2Aの走行スケジュールによれば、バス停P3を発車する時刻は8:00であり、P4を発車する時刻は8:05となっている。また、必要に応じてP3〜P4の間における所定の位置の通過時刻を算出又は記録しておいてもよい。現在の時刻「TN」において車両2Aが存在する車両位置PA(XA、YA)を本来車両2Aが通過すべき時刻は、走行スケジュールから「TSA」(7:59)であることが算出される。
【0054】
次のS408「車両の遅れ時間(TRA)算出」にて情報処理手段980は、前記取得した本来車両2Aが通過すべき時刻(TSA)と現在時刻(TN)とから、車両2Aの遅れ時間(TRA=TN−TSA)を算出する処理を行う。以上のようにして車両の遅れ時間が算出されると、次のS410「終了」にて当該車両の遅れ時間算出処理の処理ルーチンを終了して、元の処理ルーチン(図3に示すS208」)に戻る。
【0055】
S208にて車両の遅れ時間算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS210「次の車両の予想通過時刻算出」のサブルーチンに進む。
【0056】
図6に、次の車両の予想通過時刻算出処理のフローチャートを示す。
【0057】
情報処理手段980が実施する処理が図3に示すS210に進むと、情報処理手段980が実施する処理は、同図に示すS500「次の車両の予想通過時刻算出」のサブルーチンに分岐してくる。そして処理は次のS502「車両位置情報(PA)取得」の処理に進む。
【0058】
S502にて情報処理手段980は、図3に示すS202にて記録手段986に記録した車両位置情報(例えば車両2Aの車両位置情報PA(XA,YA)=(KA,IA))を読み出す処理を行う。そして次のS506「車両の走行スケジュールを取得」に進む。
【0059】
S506にて情報処理手段980は、記録手段986に予め記録されている車両2A等の走行スケジュール(ダイヤグラム又は時刻表等)を読み出す処理を行う。図6に示す車両2Aの走行スケジュールによれば、バス停P3を発車する時刻は8:00であり、P4を発車する時刻は8:05となっている。また、必要に応じてP3〜P4の間における所定の位置の通過時刻を算出又は記録しておいてもよい。現在の時刻「TN」において車両2Aが存在する車両位置PA(XA、YA)を本来車両2Aが通過すべき時刻は、走行スケジュールから「TSA」(7:59)である。
【0060】
次のS508「車両位置情報(PA)と車両の走行スケジュールとから、所定の場所(P4)を通過するまでの時間(PΔt)を算出」にて情報処理手段980は、S502にて取得した車両位置情報(PA)と、S506にて取得した車両の走行スケジュールとから、所定の場所(P4)を通過するまでの時間(PΔt=6分)を算出する。
【0061】
次のS510「現在時刻(TN)取得」にて情報処理手段980は、カレンダ時計990から現在の時刻(TN=8:03)を読み出す処理を行う。そして、次のS512「次の車両の予想通過時刻(DT)算出 DT=TN+PΔt」にて情報処理手段980は、現在の時刻「TN」と所定の場所(P4)を通過するまでの時間(PΔt=6分)とを加算する処理を行う。すると、次の車両2Aがバス停P4を発車する予想通過時刻(DT=8:09)が算出される。以上のようにして次の車両の予想通過時刻が算出されると、次のS514「終了」にて当該次の車両の予想通過時刻算出処理の処理ルーチンを終了して、元の処理ルーチン(図3に示すS210」)に戻る。
【0062】
S210にて次の車両の予想通過時刻算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は、次のS212「渋滞情報取得処理」に進む。S212にて情報処理手段980は、車両2A等の位置情報(例えばPA(KA、IA)の位置情報や車両2A等が存在する○×交差点付近の△○通り上り線等の位置情報)を、送受信手段965を介して通信網30に接続されている交通情報センターに問い合わせる旨の情報を出力する。そして、情報処理手段980が通信網30と送受信手段965を介して交通情報センターから車両2Aが存在する道路の交通情報を取得すると、取得した交通情報を解析して、当該交通情報に応じた交通情報画像や交通情報文書を選択する処理を行う。S212にて生成した交通情報画像と交通情報文書の表示例は、後述するS216にて説明する。
【0063】
次のS212「車両平均速度算出処理」にて情報処理手段980は、前回処理した際の車両2A等の位置及び時刻と今回処理した際の車両2A等の位置及び時刻とから、車両2A等の平均速度を算出する処理を行う。算出した車両2A等の平均速度はメモリ981又は記録手段986等に記録しておく。S214にて車両平均速度の算出処理が終了すると、情報処理手段980が実施する処理は次のS216「表示ファイル作成」の処理に進む。
【0064】
S216では、ユーザ端末80やカーナビ82、携帯電話等の通信機器の表示手段にて車両運行状況を表示するための表示ファイルを生成する処理を行う。ここで生成する表示ファイルは、例えばHTML等の書式に基づいた制御記号を含むプログラムファイルである。この表示ファイルには、S206にて新たに生成した地図情報を表示する指示や、車両2A等にて撮像した画像(静止画に限らず動画であってもよい)を所定の位置に表示する指示や、S208にて算出した車両の遅れ時間の表示指示、S210にて算出した次の車両の予想通過時刻の表示指示、S212にて取得した渋滞情報の表示指示、S214にて算出した車両の平均速度の算出処理等が含まれる。
【0065】
次のS218「送信処理」にて情報処理手段980は、S216にて生成した表示ファイルと、その表示ファイルに記載されている画像ファイル等を、送受信手段965を介して登録されているユーザ端末80やカーナビ82等の通信端末、又はWebサーバ92に送信する処理を行う。
【0066】
Webサーバ92が前記表示ファイルと画像ファイル等を受信すると、Webサーバ92の情報処理手段は前記受信した表示ファイルと画像ファイル等をWebサーバ92の記録手段に記録する処理を行う。なお、以前に受信した表示ファイル又は画像ファイルが記録手段に記録されている場合には、古いファイルは不要であるので削除する。
【0067】
サーバ90又はWebサーバ92が、情報の提供に関する契約を結んでいる登録ユーザ側の通信端末(ユーザ端末80、カーナビ82若しくは携帯電話等)、又はバス停83から、「車両運行状況」に関する情報の送信要求を受信した場合には、サーバ90の記録手段986又はWebサーバ92の記録手段に記録されている所定の表示ファイルと画像ファイルとを、送信要求のあった通信端末等のアドレスに送信する処理を行う。この送信処理は、送信要求があった場合にのみ実施してもよいし、送信要求を受信してから送信中止の要求を受信するまでの間にTCP/IPの通信プロトコルにおけるUDP(Under Datagram Protocol :コネクションレス型のプロトコル)を用いて定期的に配信するようにしてもよい。
【0068】
一方、ユーザ端末80やカーナビ82、携帯電話等の通信端末やバス停83では、情報処理手段がS300「受信データ有?」にて、サーバ90又はWebサーバ92から表示ファイルと画像ファイル等の表示情報を受信したか否かの判断を行っている。もし通信端末又は停留所93等に設けられている送受信手段が表示ファイルと画像ファイル等の表示情報を受信して、バッファメモリ内に受信した表示情報(受信データ)が記録されていると判断した場合には、通信端末等の情報処理手段が実施する処理はS302「受信データ解析・表示」に進む。
【0069】
また、S300にて受信データが無いと判断した場合には新たに表示ファイルを受信していないので、通信端末等の情報処理手段が実施する処理はS300に再び戻り、新たな受信データを待つ処理を行う。
【0070】
S302にて通信端末の情報処理手段は、送受信手段のバッファメモリに記録されている受信データに含まれる表示ファイルを読み出して解析する処理を行う。また、受信データに画像ファイルが含まれる場合には、圧縮処理されている画像データに対して所定の伸張処理を実施する。そして解析が終了した表示データを表示手段に出力して、受信した表示ファイルに基づいた表示がなされる。受信した表示ファイル等に基づいた表示処理が終了すると、情報処理手段が実施する処理はS300に戻り、新たな受信データを待つ処理を行う。
【0071】
ユーザ端末80やカーナビ82等の通信端末又はバス停83が、表示ファイルを受信すると、通信端末等の表示手段には図4(3)に示した最新の地図情報が表示される。この最新の地図情報に表示されている車両位置識別子画像(車両2A等)を、入力手段(十字ボタンやトラックボール等の入力手段)を操作して選択すると、その選択した車両に設置されているカメラで撮像した画像等を含む運行状況が表示手段に表示されて、利用者が閲覧することが可能となる。
【0072】
図7に、ユーザ端末80やカーナビ82等の通信端末又はバス停83が、受信した表示ファイルに基づいて表示手段に表示する車両の運行状況の表示例を示す。
【0073】
同図に示すように、表示手段に表示されている運行状況には、「○○行きバス」等の車両2A等を特定するタイトルと、車両2A等が撮像した画像を表示する「バスのカメラ表示」領域と、車両2A等の遅れ情報を表示する「状況:30分遅れ」の領域と、車両2A等が存在する位置の渋滞情報「原因:事故渋滞」と、交通の混み具合を図形表示する「混み具合」の表示と、車両2A等の平均速度を表示する「バスの速度」表示とが表示されている。、
同図に示す「バスのカメラ表示」の領域は、車両2A等が図3に示すS102にて撮像した画像を表示する領域である。また、「状況:30分遅れ」の領域には、図3に示すS208にて算出した車両の遅れ情報を表示している。また、「原因:事故渋滞」及び「混み具合」の表示領域には、図3に示すS212にて取得した渋滞情報に基づいた表示がなされている。また、「バスの速度」の表示領域には、図3に示すS214にて算出した車両平均速度が表示されている。
【0074】
図8に、図7に示した「混み具合」の他の表示例を示す。
【0075】
同図に示すように、交通の混み具合をバーグラフではなく、色で表示するようにしてもよい。図8に示す例では、混み具合が少ない場合には青色で表示し、交通がたいへん混雑している場合には赤色で表示するようにしている。
【0076】
図9に、バス停83が受信した表示ファイルに基づいて表示手段に表示するバスの運行状況の他の表示例を示す。
【0077】
同図に示すように、バス停83の表示手段に表示されている運行状況には、「新宿三丁目10番」等のバス停名称と、車両2A(バス)等が撮像した画像を表示する「バスのカメラ表示」領域と、車両2A等が存在する位置を示す周辺の地図情報を表示する「バスの位置」表示領域と、車両2A等の予定発車時刻を表示する「予定:10時30分」の領域と、車両2A等の遅れ情報を表示する「状況:30分遅れ」の領域と、車両2A等が存在する位置の渋滞情報「原因:事故渋滞」とが表示されている。
【0078】
同図に示す「予定:10時30分」の領域には、車両2A等が図3に示すS210にて算出した車両の予想通過時間が表示されている。なお図10に、バスの停留所で待っている利用者等に表示する他の情報を示す。同図に示すように、バスの遅れの原因として、「事故による遅れ」や「ラッシュによる遅れ」、「故障による遅れ」その他の原因を参照してもよい。また、バス停83や車両の運行会社等における表示手段に表示する状況として、「空席有り」や、「満席(立ち席有り)」、「満席(通過する)」等の情報を表示するようにしてもよい。
【0079】
なお、道路の混雑状況は、共に通過したバスの予定時間とのズレを各バス停でチェックする。各バスには固有のIDがつけられており、バスがバス停に近づくと、バス停に設置した検知器がバスのIDをリードし、予定時間とのズレを計算し、後方のバスに通知するようにしてもよい。そして後方のバスはその時間のズレと先のバスの混み具合、GPSによるバスの位置から、後方のバスは今後の運行速度を判断することが可能となる。このとき、例えば道路が混んでおらず、先のバスが社内の混雑で遅れている場合には、後のバスの時間も多少遅らすようにする。また、道路の混雑で先のバスが遅れているときは、後のバスは遅れないように速度を上げるようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車両位置通知装置によれば、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定し、その地図上の車両が存在する位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成し、該生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0081】
また本発明によれば車両位置通知装置は、車両の周辺を撮像した画像と該車両の位置情報とを受信して、該車両位置情報に基づいて地図上における車両の位置を特定してその地図上における車両位置情報を生成し、車両が存在する周辺の地図情報と車両位置識別子画像と前記生成した地図上における車両位置情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信するようにしたので、車両が遅れている原因や遅れ時間、道路の混雑状況等の運行状況を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で詳細かつ容易に確認することが可能となる。また、カメラをバス等の背の高い車両に設置することによって、見通しの良い画像を交通情報として利用者に通知することが可能となる。また、カメラを車両の運転手と同じ目線の位置に設けることによって、利用者に対してよりわかりやすいリアルな混雑状況を提供することが可能となる。
【0082】
また本発明によれば車両位置通知装置は、車両が存在する車両位置情報を受信して、車両位置情報と現在の時刻と車両スケジュールとから車両の遅れ時間を算出して、該算出した遅れ時間を他の通信機器に送信するようにしたので、車両の遅れ時間を利用者側の通信端末やバス停留所、バス会社の社内等の他の場所で容易に確認することが可能となる。
【0083】
また本発明によれば、車両がバスである場合には、車両は毎日決められた運行スケジュールに基づいて走行しているので、予定の運行時間とのズレも容易に計算することが可能となり、車両の周辺を撮像した画像を別途用いることによって時間と併せて正確な交通情報を、インターネット等の通信網を介して、カーナビやパソコン、携帯電話等に送信して表示することが可能となる。
【0084】
また本発明によれば、車両がバスである場合には、バス停からバス停までの所要時間を刻々算出して、その車両に設けられたカメラから道路の混雑状態を映像として配信することが可能となる。また、バスの運行スケジュールと現在のバスの運行時間との差を算出して混雑の状態を時間又は数値で表して利用者に通知することが可能となる。更に、カメラを搭載している車両にGPS機能を備えることによって、車両が現在どの道をどのくらいの速度で移動しているかを利用者に通知することが可能となる。
【0085】
また本発明によれば、車両がバスの場合には、車両位置通知装置は同じ路線を走行している前後のバスの位置情報を受信して、先に所定の場所をバスが通過した時刻と、バスの平均速度と、バスの運行スケジュールからの時間差から、今後のバスの運行状況を予測することが可能となる。
【0086】
また本発明によれば、カーナビの表示手段に表示された交通情報に基づいて、利用者が混雑している道路を迂回することによって、局部的な道路の混雑を緩和することが可能となる。
【0087】
また本発明によれば、ユーザ端末やバス停の表示手段にバスの遅れ具合を色や形を使用して表示することが可能となるので、利用者に対してわかりやすくバスの遅れ時間を通知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両位置通知装置システムの全体構成図
【図2】サーバ(車両位置通知装置)の信号処理系ブロック図
【図3】本発明に係る車両位置通知装置システムにおける交通情報表示処理のフローチャート
【図4】地図上における車両位置情報と最新の地図情報生成処理例を示す図
【図5】車両の遅れ時間算出処理のフローチャート
【図6】次の車両の予想通過時刻算出処理のフローチャート
【図7】ユーザ端末やカーナビ等の通信端末又はバス停の表示手段に表示される車両の運行状況の表示例を示す図
【図8】図7に示した「混み具合」の他の表示例を示す図
【図9】バス停の表示手段に表示されるバスの運行状況の他の表示例を示す図
【図10】バスの停留所で待っている利用者等に表示する他の情報を示す図
【符号の説明】
2A、2B…車両、10A、10B…カメラ、12A、12B…位置測定手段、14A、14B…車両側送信手段、20A、20B…基地局、80…ユーザ端末、82…カーナビ、83…停留所、84…登録ユーザ、86…金融機関、957…送受信手段、965…送受信手段、968…表示手段、969…表示制御手段、974…入力手段、975…I/O、980…情報処理手段、981…メモリ、986…記録手段、990…カレンダ時計、999…バス
Claims (3)
- 路線バス等の車両の周辺を撮像した画像と、該車両が存在する車両位置情報とを受信する受信手段と、
地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって、車両が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する地図情報記録手段と、
前記地図情報記録手段に記録されている地図情報を読み出して、前記受信した車両位置情報に基づいた地図上における車両の位置を特定して、その特定した車両の位置に車両位置識別子画像を付して最新の地図情報を生成する地図情報生成手段と、
前記生成した最新の地図情報と車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする車両位置通知装置。 - 路線バス等の車両の周辺を撮像した画像と、該車両が存在する車両位置情報とを受信する受信手段と、
地上に配設されている道路又は建物を図形表示することが可能な地図情報であって、車両が存在する位置を当該地図上において特定することが可能な地図情報を記録する地図情報記録手段と、
車両の位置として地図上に表示する車両位置識別子画像を記録する車両位置識別子画像記録手段と、
前記受信した車両位置情報と前記地図情報とに基づいて地図上における車両の位置を特定して、その地図上における車両位置情報を生成する車両位置情報生成手段と、
前記地図情報と、前記車両位置識別子画像と、前記生成した地図上における車両位置情報と、車両の周辺を撮像した画像とを他の通信機器に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする車両位置通知装置。 - 路線バス等の車両が存在する車両位置情報を受信する受信手段と、
現在の時刻を取得する時刻取得手段と、
路線バス等の車両の走行スケジュールを取得する車両スケジュール取得手段と、
前記取得した現在の時刻と、車両位置情報及び車両スケジュールとから、車両の遅れ時間を算出する遅れ時間算出手段と、
前記算出した遅れ時間を他の通信機器に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする車両位置通知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201045A JP2004046404A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 車両位置通知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201045A JP2004046404A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 車両位置通知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004046404A true JP2004046404A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31707692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002201045A Pending JP2004046404A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 車両位置通知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004046404A (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005267505A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Fujitsu Ltd | 交通管理システム |
JP2005346198A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Ntt Software Corp | 移動体の運行情報表示システム |
JP2006227949A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 車両の位置情報提供システム |
JP2010238021A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Zenrin Datacom Co Ltd | 車両の運行管理システムおよび運行管理方法、車両端末、ならびに運行管理装置 |
JP2012048532A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Denso Corp | 移動***置推定システム |
JP2013109397A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Yazaki Energy System Corp | 車載器、運行管理システム及び通過確認方法 |
JP2014071685A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Yazaki Energy System Corp | 運行計画変更システム、及びドライブレコーダ |
JP2014085830A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Yazaki Energy System Corp | ドライブレコーダ |
US9583001B2 (en) | 2013-03-04 | 2017-02-28 | Hitachi Systems, Ltd. | Timetable generation device, timetable generation method, program, timetable generation system, and user terminal |
KR101773171B1 (ko) | 2017-06-13 | 2017-08-30 | 한국정보기술 주식회사 | 버스정보 안내장치를 이용한 버스정보 안내 시스템 |
JP2018147319A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | 株式会社東芝 | 道路交通管理装置および道路交通管理方法 |
WO2019243861A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 日産自動車株式会社 | 配車システムのための情報提供方法、配車システム及び情報提供装置。 |
CN110853361A (zh) * | 2018-08-21 | 2020-02-28 | 本田技研工业株式会社 | 控制装置以及计算机可读存储介质 |
JP2020060870A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社パインベース | サイネージ |
JP2020060871A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社パインベース | サイネージシステム |
JP2020095410A (ja) * | 2018-12-11 | 2020-06-18 | トヨタ自動車株式会社 | サーバ、車載装置、プログラム、情報提供システム、情報提供方法、及び車両 |
CN112455498A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-03-09 | 上海工程技术大学 | 一种基于车辆***车载设备的轨道交通列车定位方法和装置 |
JP2021124926A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 株式会社デンソーテン | 情報処理装置、配信システム、および情報処理方法 |
CN114026623A (zh) * | 2019-07-31 | 2022-02-08 | 科伊托电力工业有限公司 | 交通管制装置以及信号机 |
US12002359B2 (en) | 2018-06-20 | 2024-06-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Communication method for vehicle dispatch system, vehicle dispatch system, and communication device |
JP7523223B2 (ja) | 2020-02-04 | 2024-07-26 | 株式会社デンソーテン | 情報処理装置、配信システム、および情報処理方法 |
-
2002
- 2002-07-10 JP JP2002201045A patent/JP2004046404A/ja active Pending
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005267505A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Fujitsu Ltd | 交通管理システム |
JP2005346198A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Ntt Software Corp | 移動体の運行情報表示システム |
JP2006227949A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 車両の位置情報提供システム |
JP2010238021A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Zenrin Datacom Co Ltd | 車両の運行管理システムおよび運行管理方法、車両端末、ならびに運行管理装置 |
JP2012048532A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Denso Corp | 移動***置推定システム |
JP2013109397A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Yazaki Energy System Corp | 車載器、運行管理システム及び通過確認方法 |
JP2014071685A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Yazaki Energy System Corp | 運行計画変更システム、及びドライブレコーダ |
JP2014085830A (ja) * | 2012-10-23 | 2014-05-12 | Yazaki Energy System Corp | ドライブレコーダ |
US9583001B2 (en) | 2013-03-04 | 2017-02-28 | Hitachi Systems, Ltd. | Timetable generation device, timetable generation method, program, timetable generation system, and user terminal |
JP2018147319A (ja) * | 2017-03-07 | 2018-09-20 | 株式会社東芝 | 道路交通管理装置および道路交通管理方法 |
KR101773171B1 (ko) | 2017-06-13 | 2017-08-30 | 한국정보기술 주식회사 | 버스정보 안내장치를 이용한 버스정보 안내 시스템 |
US12002359B2 (en) | 2018-06-20 | 2024-06-04 | Nissan Motor Co., Ltd. | Communication method for vehicle dispatch system, vehicle dispatch system, and communication device |
JPWO2019243861A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2021-07-29 | 日産自動車株式会社 | 配車システムのための情報提供方法、配車システム及び情報提供装置。 |
US11938965B2 (en) | 2018-06-22 | 2024-03-26 | Nissan Motor Co., Ltd. | Information service method for vehicle dispatch system, vehicle dispatch system, and information service device |
WO2019243861A1 (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 日産自動車株式会社 | 配車システムのための情報提供方法、配車システム及び情報提供装置。 |
CN112602107A (zh) * | 2018-06-22 | 2021-04-02 | 日产自动车株式会社 | 用于车辆调度***的信息提供方法、车辆调度***以及信息提供装置 |
CN112602107B (zh) * | 2018-06-22 | 2023-06-06 | 日产自动车株式会社 | 用于车辆调度***的信息提供方法、车辆调度***以及信息提供装置 |
CN110853361A (zh) * | 2018-08-21 | 2020-02-28 | 本田技研工业株式会社 | 控制装置以及计算机可读存储介质 |
JP2020060871A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社パインベース | サイネージシステム |
JP2020060870A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社パインベース | サイネージ |
JP2020095410A (ja) * | 2018-12-11 | 2020-06-18 | トヨタ自動車株式会社 | サーバ、車載装置、プログラム、情報提供システム、情報提供方法、及び車両 |
JP7218557B2 (ja) | 2018-12-11 | 2023-02-07 | トヨタ自動車株式会社 | サーバ、車載装置、プログラム、情報提供システム、情報提供方法、及び車両 |
CN114026623A (zh) * | 2019-07-31 | 2022-02-08 | 科伊托电力工业有限公司 | 交通管制装置以及信号机 |
CN114026623B (zh) * | 2019-07-31 | 2023-11-07 | 科伊托电力工业有限公司 | 交通管制装置以及信号机 |
JP2021124926A (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-30 | 株式会社デンソーテン | 情報処理装置、配信システム、および情報処理方法 |
JP7523223B2 (ja) | 2020-02-04 | 2024-07-26 | 株式会社デンソーテン | 情報処理装置、配信システム、および情報処理方法 |
CN112455498A (zh) * | 2020-11-19 | 2021-03-09 | 上海工程技术大学 | 一种基于车辆***车载设备的轨道交通列车定位方法和装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004046404A (ja) | 車両位置通知装置 | |
JP4367353B2 (ja) | 交通情報提供システム、交通情報提供センタ、車載用情報収集装置 | |
JP3941312B2 (ja) | 道路交通システム及びその情報処理方法 | |
US20190138007A1 (en) | Methods and apparatus to update autonomous vehicle perspectives | |
JP4287181B2 (ja) | イメージ表示方法 | |
WO2017071224A1 (zh) | 一种行车信息共享的方法、车载平台及智能交通*** | |
US20030212567A1 (en) | Witness information service with image capturing and sharing | |
US8988252B2 (en) | Traffic event monitoring | |
WO2017063201A1 (zh) | 一种路况信息分享方法 | |
TWI407392B (zh) | 以全球定位系統(gps)為主之交通監視系統 | |
US20090189979A1 (en) | Method for Providing Images of Traffic Incidents | |
WO2014092504A1 (ko) | 경로 계산 방법, 경로 획득 방법 또는 이를 위한 장치 | |
WO2012002005A1 (ja) | 情報配信装置 | |
WO2014109616A1 (ko) | 경로 전달 방법 및 이를 위한 장치 | |
CN111314843B (zh) | 实况视图收集和传输*** | |
US11029169B2 (en) | Navigation service method for providing unusable route information related to emergency area and server apparatus for the same | |
JP2008177684A (ja) | 混雑情報提供システム、移動体端末、サーバー、混雑情報提供方法およびプログラム | |
JP7495384B2 (ja) | トップビューセンサデータを用いた交通推定を向上させるための方法およびシステム | |
KR100873191B1 (ko) | 요약맵 형태의 교통 정보 제공 방법 및 장치 | |
JP2002117491A (ja) | 移動体運行情報提供システム及び方法と、移動体運行情報サービスセンタ | |
KR20160117985A (ko) | 녹화 영상 중개 서비스 방법 및 시스템 | |
CN111311941A (zh) | 基于v2x技术的事件推送方法、***、v2x终端及v2x服务器 | |
CN115983539A (zh) | 用于基于云的动态车辆调度的方法和设备 | |
KR100892786B1 (ko) | 교통 정보 수집 장치 및 속도정보 제공 단말기 | |
JP4301603B2 (ja) | 自動車の駐車場情報提供方法 |