JP2004046326A - 画像表示装置、画像表示方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】背景画像上に3次元オブジェクトを適切に重ね合わせて表示する画像表示装置を提供する。
【解決手段】クライアントの固定ディスク24に、サーバから配信されたプログラム、3次元オブジェクトデータベース81および背景画像データベース82が記憶され、操作者の操作により3次元座標軸操作部312による処理により背景画像に対して3次元座標軸が設定され、融合部31において3次元座標軸にて規定される3次元空間と背景画像とを重ね合わせる処理が行われる。操作者により選択された3次元オブジェクトは、3次元オブジェクトの接触面と3次元空間内の配置面とが接触する状態で配置され、背景画像上に3次元オブジェクトを適切に重ね合わせた画像がディスプレイ25に表示される。
【選択図】 図3
【解決手段】クライアントの固定ディスク24に、サーバから配信されたプログラム、3次元オブジェクトデータベース81および背景画像データベース82が記憶され、操作者の操作により3次元座標軸操作部312による処理により背景画像に対して3次元座標軸が設定され、融合部31において3次元座標軸にて規定される3次元空間と背景画像とを重ね合わせる処理が行われる。操作者により選択された3次元オブジェクトは、3次元オブジェクトの接触面と3次元空間内の配置面とが接触する状態で配置され、背景画像上に3次元オブジェクトを適切に重ね合わせた画像がディスプレイ25に表示される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インターネット等の通信網あるいはCD−ROMやDVD等の記憶媒体を介して、様々な商品の画像を閲覧することができる電子カタログや電子チラシが利用されている。このような電子カタログ等において、近年、商品の画像を立体的に表示する技術を応用した広告媒体(いわゆる、3次元カタログ)の利用が増加している。3次元カタログにより、商品の画像を3次元的に回転したり拡大して所望の視点からの画像を表示することが可能となる。その結果、閲覧者は、従来の2次元的な画像と比較して、商品の形状に関するより詳細な情報を取得することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、家具や電化製品等の屋内に配置されるインテリア商品では、商品が配置される背景と商品との調和が商品選択時の重要な要因となるが、従来の3次元カタログのように商品の立体的な画像のみでは、商品が配置された状態を想像することは容易ではなかった。また、商品の幅、奥行き、高さ等の情報はカタログに付加された注釈等から取得することができるが、配置される空間に対して商品の大きさが適しているか否かを視覚的に捉えることも困難であった。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、奥行きのある空間を表す2次元の背景画像に合わせて3次元オブジェクトを適切に重ねて表示することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示装置であって、背景画像のデータおよび複数の3次元オブジェクトのデータを記憶する記憶部と、操作者による操作入力に基づいて背景画像に対して3次元座標軸を設定する手段と、3次元オブジェクトの選択を受け付ける手段と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する手段と、背景画像に配置後の3次元オブジェクトを重ねて表示する表示部とを備える。
【0006】
請求項2に記載の発明は、2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示方法であって、背景画像に対して3次元座標軸を設定する工程と、予め準備された複数の3次元オブジェクトに対する選択を行う工程と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間内の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する工程と、前記背景画像に前記選択された3次元オブジェクトを重ねて表示する工程とを有する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、コンピュータに2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、操作者による操作入力に基づいて背景画像に対して3次元座標軸を設定する工程と、予め準備された複数の3次元オブジェクトに対する選択を受け付ける工程と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間内の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する工程と、前記背景画像に前記選択された3次元オブジェクトを重ねて表示する工程とを実行させる。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のプログラムであって、前記配置する工程が、前記選択された3次元オブジェクトに応じて、前記3次元座標軸を基準として予め定められている複数の面から前記配置面を選択する工程を有する。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のプログラムであって、前記配置する工程が、前記3次元座標軸を基準として予め定められた面と、既に配置されている3次元オブジェクト上の面とから前記配置面を選択する工程を有する。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のプログラムであって、前記配置面を選択する工程において、前記選択された3次元オブジェクトの前記背景画像上の配置指定位置の入力が受け付けられ、前記配置指定位置に基づいて前記配置面の選択が行われる。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項3ないし6のいずれかに記載のプログラムであって、前記3次元座標軸を設定する工程において、前記背景画像上に前記3次元座標軸が表示され、操作者による前記3次元座標軸の操作により前記3次元座標軸の設定が行われる。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項3ないし7のいずれかに記載のプログラムであって、前記複数の3次元オブジェクトが、大きさが既知の比較用オブジェクトを含む。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプログラムであって、前記比較用オブジェクトが、身長が既知の人間を示すオブジェクトである。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項3ないし9のいずれかに記載のプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、操作者からの前記背景画像上の2点の入力を受け付け、前記3次元座標軸のうち2つの座標軸により規定される基準面上の前記2点間の距離を測定する工程をさらに実行させる。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項3ないし10のいずれかに記載のプログラムであって、前記複数の3次元オブジェクトが商品であり、前記表示する工程において、前記背景画像に商品が配置された商品カタログ用の画像が表示される。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項3ないし11のいずれかに記載のプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、前記選択された3次元オブジェクトの移動、回転または大きさの変更に関する入力を受け付ける工程と、前記配置面上において前記選択された3次元オブジェクトの移動もしくは回転、または、前記3次元座標軸の尺度の変更を行う工程と、前記背景画像に変更後の3次元オブジェクトを重ねて表示する工程とをさらに実行させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1はインターネット、WAN等の通信網8を利用した3次元カタログ配信システム1を示す図であり、3次元カタログ配信システム1は、カタログの配信側のコンピュータ(以下、「サーバ」という。)11および受信側のコンピュータ(以下、「クライアント」という。)12が通信網8に接続されることにより構築される。サーバ11は家具等のインテリア商品販売会社等に設置され、クライアント12は商品販売会社の販売所や催事場等に設置されたり、各家庭のコンピュータがクライアントとして利用される。3次元カタログ配信システム1では、クライアント12のブラウザ等からの配信要求に基づいて3次元カタログがサーバ11からクライアント12へと配信され、クライアント12において商品カタログ用の画像が表示される。
【0018】
3次元カタログにおける各種商品は、CPUやメモリ等を有するサーバ11およびクライアント12において仮想的な有体物(例えば、微小要素の3次元的な集合により表現される3次元画像、彩色を施した3次元サーフェスモデル等)である3次元オブジェクトとして取り扱われ、3次元オブジェクトのデータの集合(データベース)がサーバ11の固定ディスクに格納される。サーバ11の固定ディスクには、さらに、室内を撮影した2次元の背景画像のデータベース、および、背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する際に利用されるプログラムが格納される。
【0019】
図2はクライアント12の構造を示す図である。クライアント12は、各種演算処理を行うCPU21、基本プログラムを記憶するROM22および各種情報を記憶するRAM23をバスラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成となっている。バスラインにはさらに、情報記憶を行う固定ディスク24、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ25、操作者からの入力を受け付けるキーボード26aおよびマウス26b(以下、「入力部26」と総称する。)、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体9から情報の読み取りを行う読取装置27、並びに、通信網8に接続された通信部28が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
【0020】
クライアント12が通信部28から通信網8を介してサーバ11へと3次元カタログの配信を要求する信号を送信すると、サーバ11からプログラム80、3次元オブジェクトデータベース81および背景画像データベース82が受信され(すなわち、ダウンロードされ)、クライアント12の固定ディスク24に記憶される。そして、プログラム80がRAM23にコピーされるとともに必要に応じてコンパイルされ、CPU21がRAM23内の実行形式のプログラムに従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータがプログラムを実行することにより)、クライアント12が2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示装置としての動作を行う。以上のように、クライアント12にて実行されるプログラムはサーバ11から配信されて実行されるアプレット(例えば、Java(登録商標)言語によるアプレット)となっている。
【0021】
図3は、CPU21がプログラム80に従って動作することにより、CPU21、ROM22、RAM23、固定ディスク24等が実現する画像表示装置としての機能構成を示すブロック図であり、処理部3内に示すブロックがCPU21等により実現される機能を示す。なお、クライアント12が店舗等に設置される専用コンピュータである場合、処理部3の機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に電気的回路が用いられてもよい。
【0022】
図4は、クライアント12が背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する処理の流れを示す図である。クライアント12の実際の動作は操作者による入力イベントを処理することにより行われるが、図4では簡略化して示している。以下、クライアント12の機能および動作について図3を参照しながら図4に沿って説明を行う。
【0023】
まず、操作者が入力部26を介して入力を行うことにより、背景画像の選択が行われる(ステップS11)。例えば、図5に例示するディスプレイ25上のウィンドウ(画面全体が1つのウィンドウとなっていてもよい。)において、操作者が背景画像選択部41から所望の背景画像を選択することにより、選択された背景画像のデータが固定ディスク24の背景画像データベース82から処理部3へと出力され、ウィンドウ上のメイン表示部42に背景画像52が表示される。
このとき、背景画像52の表示倍率(表示されない部分を含む画像の大きさに相当)が操作者の入力により調整可能とされてもよい。続いて、操作者が操作モード選択部43から視点変更モードを選択することにより、図6に示すように、背景画像52上に3次元座標軸51が表示される。
【0024】
ここで、背景画像52と3次元座標軸51との幾何学的位置関係のモデル(以下、「ビューモデル」という。)について説明を行う。図7は、ビューモデルを説明するための図である。クライアント12におけるビューモデルでは、背景画像52に正対する仮想カメラ53が想定され、仮想カメラ53の背景画像52側に3次元座標軸51が設けられる。そして、背景画像52上に3次元座標軸51にて規定される3次元空間を重ねて仮想カメラ53にて撮像を行った際に取得される画像がメイン表示部42に表示される。
【0025】
クライアント12では、さらに、操作者からの入力に基づいてカメラ操作部311により仮想カメラ53と3次元座標軸51との間の距離を変更する操作に相当する処理が行われる。なお、このとき背景画像52のサイズ変更を連動して行う(すなわち、背景画像52と仮想カメラ53との間の距離も変更する)ことにより、仮想カメラ53の画角が変更されてもよい。また、3次元座標軸操作部312により操作者の入力に基づく3次元座標軸51の移動または回転の処理が行われる。融合部31では、背景画像52と3次元座標軸51による3次元空間とを重ね合わせる処理が行われ、重ね合わされた画像がディスプレイ25に表示される。
【0026】
操作者は、マウス26b等を操作して背景画像52上に表示された3次元座標軸51の移動および回転を行い、背景画像52の様子と3次元座標軸51とが一致するように3次元座標軸51を設定する(ステップS12)。すなわち、操作者による操作入力に基づいて、背景画像52中の床面を示す領域(以下、「床面領域」という。)521と窓522a側の壁面を示す領域(以下、「窓側領域」という。)522との間の境界線524に3次元座標軸51のY軸を合わせ、窓側領域522と他方の壁面を示す領域(以下、「壁面領域」という。)523との間の境界線525に3次元座標軸51のZ軸を合わせ、壁面領域523と床面領域521との間の境界線526に3次元座標軸51のX軸を合わせる設定が行われる。これにより、背景画像52内の領域521〜523と3次元座標軸51が規定する3次元空間内のXY平面、YZ平面およびZX平面が背景画像52上に投影される領域とがそれぞれ一致する。
【0027】
なお、3次元座標軸51の操作が行われている間も3次元座標軸51の表示がリアルタイムにて行われ、操作者が3次元座標軸51を容易かつ正確に設定することが可能とされている。図8は、背景画像52に対して3次元座標軸51が設定された後の様子を示す図である。
【0028】
以上のようにして、3次元座標軸51が背景画像52に対して設定されると、続いて、3次元座標軸51にて規定される3次元空間内への3次元オブジェクトの配置や3次元オブジェクトのレイアウト変更が操作者の操作に従って行われる。なお、以下の説明では、図8に示す3次元座標軸51により規定されるXY平面、YZ平面およびZX平面をそれぞれ床面、窓側面および壁面と呼ぶ。
【0029】
図8に示すウィンドウにおいて、操作者が操作モード選択部43を物体移動モードに変更すると3次元座標軸51の表示が消え、3次元オブジェクトを取り扱う状態へと移行する。クライアント12が入力部26を介して、ウィンドウ上の右下部分にある3次元オブジェクト選択部44から所望の商品の選択を受け付けると、選択された商品を示す3次元オブジェクトが3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。
【0030】
例えば、3次元オブジェクト選択部44から「椅子A」が選択された場合には、図8に示すように「椅子A」を示す3次元オブジェクト61(以下、「椅子61」という。)が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。なお、図8では3次元オブジェクト選択部44内の「椅子A」を破線にて囲むことにより、選択された状態であることを示している。また、3次元オブジェクトを的確に把握できるようにプレビュー時に3次元オブジェクトがゆっくりと回転しながら表示されてもよい。
【0031】
続いて、操作者が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示された椅子61を3次元オブジェクトプレビュー部45から背景画像52上へと移動する操作(例えば、マウス26bによるドラッグ・アンド・ドロップ操作)を行うことにより、クライアント12が3次元オブジェクトを背景画像52上に追加する操作が行われたと認識し(ステップS13)、固定ディスク24の3次元オブジェクトデータベース81から椅子61のデータが融合部31に出力される。
【0032】
融合部31は、椅子61のデータに基づいて配置面として床面を選択し(ステップS14)、床面との接触面として予め定められている椅子61の底面(すなわち、椅子61の足の端部により形成される面)と床面が接触する状態で椅子61を3次元空間内に配置する(ステップS15)。そして、図9に示すように、椅子61がメイン表示部42の背景画像52上に重ねて表示される(ステップS16)。
【0033】
図9に示す状態おいて、操作者がマウス26bを介して椅子61を移動する操作を行うと(例えば、マウス26bの左ボタンをクリックした状態でドラッグすると)、図3の3次元オブジェクト操作部321からレイアウト部32に椅子61の移動を示す信号が送られ(ステップS18)、レイアウト部32において椅子61が操作に応じた方向および距離だけ3次元空間内の床面上を移動する(ステップS19)。そして、移動後の椅子61が背景画像52に重ね合わされて表示される(ステップS16)。これにより、椅子61があたかも背景画像52中の床面に沿うように移動することとなる。
【0034】
また、操作者により回転を指示する入力(例えば、マウス26bの右ボタンをクリックした状態でドラッグする操作)が行われた場合には(ステップS18)、3次元オブジェクト操作部321により床面に垂直な所定の中心軸を中心として操作に応じた角度だけ椅子61を回転させる処理が行われ(ステップS19)、レイアウト部32を介して、回転後の椅子61が背景画像52上に表示される(ステップS16)。
【0035】
さらに、操作者により大きさを変更する入力(例えば、マウス26bの中ボタンをクリックした状態でドラッグする操作)が行われた場合には(ステップS18)、3次元オブジェクト操作部321は3次元座標軸51の尺度を変更する処理を行い(ステップS19)、その結果、表示される3次元オブジェクトの大きさが相対的に変更される(ステップS16)。図10は、図9の椅子61がステップS19の処理により移動し、かつ、回転した様子を示す図である。なお、3次元オブジェクトの大きさが変更される様子については後述する。
【0036】
3次元オブジェクトのレイアウトを変更する処理は、操作者の操作中に高速に繰り返される(ステップS18,S19,S16,S17)。したがって、実際には、操作者の操作に応じて3次元オブジェクトの移動、回転および大きさの変更がほぼリアルタイムに行われる。これにより、操作者はレイアウト変更の操作をメイン表示部42を見ながら効率よく行うことができる。
【0037】
以上のように、画像表示装置であるクライアント12では、背景画像52に合わせて3次元座標軸51が予め設定され、3次元空間内の配置面と商品を示す3次元オブジェクトの接触面とが接触する状態で3次元オブジェクトを3次元空間内に配置する。これにより、背景画像52と3次元オブジェクトとを自然な状態で重ねて表示することができる。また、配置された3次元オブジェクトを配置面上において移動または回転させることにより、自然なレイアウト変更も容易に実現される。
【0038】
図4に示すように、クライアント12では3次元オブジェクトを背景画像52上に追加する処理も随時繰り返すことが可能とされている。図11は、「椅子B」を示す3次元オブジェクト62および「テーブルA」を示す3次元オブジェクト63(以下、「テーブル63」という。)が追加された様子を示す図である。
クライアント12では、例えば、マウス26bがクリックされる際のカーソルの位置等により操作対象が選択され、操作者は3次元オブジェクト毎に移動または回転を行うことが可能とされている。ここで、3次元オブジェクトは絶対的な大きさを有し、3次元空間内における3次元オブジェクトの大きさは3次元座標軸51の尺度により決定される。その結果、クライアント12では、3次元オブジェクト間の大きさの比較も視覚的に容易に行うことが実現される。
【0039】
次に、クライアント12における3次元オブジェクトの配置処理(図4中のステップS14,S15)の他の例について説明する。
【0040】
図11の状態のウィンドウにおいて、操作者が3次元オブジェクト選択部44から「壁掛けテレビ」を選択すると、「壁掛けテレビ」を示す3次元オブジェクト64(以下、「壁掛けテレビ64」という。)が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。そして、操作者が壁掛けテレビ64の配置位置に関して、窓側領域522または壁面領域523上の所望の位置を指定する入力(例えば、マウス26bを利用してドラッグ・アンド・ドロップ操作)を行うと(ステップS13)、指定された位置に壁掛けテレビ64が表示される(ステップS14〜S16)。すなわち、操作者による背景画像52上の配置指定位置の入力が受け付けられることにより、3次元空間内における配置面が窓側面または壁面から選択されるとともに、選択された配置面上の位置が特定され、壁掛けテレビ64が背景画像52上の指定位置に表示される。
【0041】
図12は、壁掛けテレビ64の配置面として窓側面(窓側領域522)が指定された場合の画像を示す図であり、図13は壁面(壁面領域523)が指定された場合の画像を示す図である。なお、図12および図13の壁掛けテレビ64は、前述の椅子61と同様に、配置面上においてさらに移動または回転することが可能である。
【0042】
以上のように、商品によっては3次元オブジェクトのデータに関連づけられる配置面が、3次元座標軸51を基準として予め定められている複数の面から選択可能とされ、操作者の操作に基づいて配置面が選択決定される。これにより、より多様な商品配置が実現される。なお、上記の例では、窓側面または壁面が選択可能な商品に関して説明を行ったが、例えば、床置きも壁掛けも可能な商品の場合は、床面、窓側面および壁面が選択可能な配置面とされる。
【0043】
次に、3次元オブジェクトの配置処理のさらに他の例について説明する。操作者が3次元オブジェクト選択部44から「花瓶」を選択すると、図14に示すように「花瓶」を示す3次元オブジェクト(以下、「花瓶」という。)65が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。そして、操作者がマウス26b等を介して、床面領域521または既に配置された3次元オブジェクト上の面(例えば、テーブル63の上面)に対応する背景画像52上の領域に対して配置位置を指定する入力を行うことにより(ステップS13)、指定された位置に花瓶65が表示される(ステップS14〜S16)。
【0044】
すなわち、花瓶65を示す3次元オブジェクトのデータでは、床面のみならず既に配置されている3次元オブジェクトの上面も配置面として選択可能であると定められており、操作者による背景画像52上の配置指定位置の入力が受け付けられることにより、花瓶65の配置面が3次元空間内のテーブル63の上面と床面とから選択決定されるとともに、選択された配置面と花瓶65の接触面(底面として予め定められている。)とが接触する状態で花瓶65が3次元空間内に配置される。図14では、花瓶65の配置面としてテーブル63の上面が選択された場合の様子を示している。
【0045】
以上のように、クライアント12では、3次元座標軸51を基準として予め定められている面と既に配置されている3次元オブジェクト上の面とに配置することが可能である商品が選択された場合には、操作者によりこれらの面から配置面が選択され、配置面上に配置された商品の3次元オブジェクトと背景画像52とが重ね合わされて表示される。これにより、さらに多様な商品の配置が実現される。なお、既に配置された3次元オブジェクト上の配置面は上面には限定されず、側面や底面(例えば、壁に配置されたオブジェクトの底面)であってもよい。
【0046】
次に、背景画像52に合わせて3次元オブジェクトの大きさが変更される様子の一例について説明する。3次元オブジェクトは既述のように絶対的な大きさが定められており、3次元オブジェクトの3次元空間内の大きさは、3次元座標軸51の尺度に基づいて決定される。したがって、複数の3次元オブジェクトが配置されている状態で操作者が3次元オブジェクトの大きさを変更する操作を行うと、3次元座標軸51の尺度が変更され、複数の3次元オブジェクトの大きさおよび間隔が一律に変更される。ここで、クライアント12では背景画像52に合わせて3次元オブジェクトの大きさを適切なものへと容易に変更するために、比較用の3次元オブジェクトが準備されている。
【0047】
図14に示す状態のウィンドウにおいて、操作者が3次元オブジェクト選択部44から「人(170cm)」を選択して背景画像52へのオブジェクト追加操作を行うと、「人(170cm)」を示す3次元オブジェクト(以下、「人」という。)が比較用オブジェクトとしてメイン表示部42に表示される。図15は、人66が追加された様子を示す図である。人66は3次元座標軸51により規定される3次元空間内で、Z方向に関して170cmの大きさ(すなわち、身長)を持った3次元オブジェクトである。したがって、背景画像52と身長が既知である人66とを重ねて表示することにより、背景画像52に対して人66を適切な大きさに容易に変更することが可能となる。
【0048】
例えば、背景画像52上の窓522aの高さと人66の身長とを比較することにより3次元オブジェクトの大きさが適正であるかどうかを判断することが可能となる。図15の人66が窓の高さに比べて低いと判断した場合には、操作者が3次元オブジェクトを大きくする入力を行うことにより、3次元座標軸51の尺度が変更され、それに応じて背景画像52上の各3次元オブジェクトの大きさが同時に変更される。図16は、図15の各3次元オブジェクトを大きくした場合の画像を例示する図である。
【0049】
以上のように、クライアント12では、大きさが既知の比較用オブジェクトを背景画像52上に表示される複数の3次元オブジェクトに含めることにより、各3次元オブジェクトを背景画像52に応じた適正な大きさに容易に変更することができる。特に、屋内を示す背景画像52の場合には、身長が既知の直立した人を比較用オブジェクトとすることにより、精度よく3次元座標軸51の尺度を調整することができる。
【0050】
ここで、3次元オブジェクトの大きさを背景画像52に合わせるための他の機能として、クライアント12が背景画像52上の所望の2点間距離を測定する処理について説明する。図17は距離測定におけるクライアント12の動作の流れを示す図である。図17に示す動作は図4におけるステップS17により繰り返されるルーチンにおいて操作者の操作に応じて実行される処理として設けられる。
【0051】
例えば、図16において操作者による壁面領域523上の点P1および点P2の指定がクライアント12により受け付けられると(ステップS21)、3次元座標軸51により規定される壁面における点P1,P2間の距離L1が処理部3において算出され(ステップS22)、算出結果がディスプレイ25に(例えば、別ウィンドウにて)表示される(ステップS23)。なお、2点間の距離の測定は、床面領域521、窓側領域522、または、壁面領域523のうちいずれの領域においても行うことができる。このように、3次元座標軸51のうち2つの座標軸により規定される基準面上において入力された2点間の距離を測定することにより、操作者は背景画像52に設定された3次元座標軸51の尺度を把握することができ、3次元オブジェクトの大きさを容易に適切なものへと調整することができる。
【0052】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0053】
プログラム80、3次元オブジェクトデータベース81および背景画像データベース82は必ずしも通信網8を介してダウンロードされる必要はなく、記録媒体9(図2参照)を介して読み出されてもよい。また、プログラム80のみがクライアント12に記憶され、背景画像選択部41または3次元オブジェクト選択部44において選択された背景画像52のデータまたは3次元オブジェクトのデータのみがサーバ11からダウンロードされてもよい。
【0054】
また、クライアント12はコンピュータとしての機能を有するものであればどのようなものであってもよく、例えば、携帯情報端末等であってもよい。
【0055】
3次元オブジェクトに応じた配置面として、3次元座標軸51を基準として予め定められている面は、必ずしも上記説明のように床面や壁面(窓側面)である必要はなく、3次元空間内に固定された他の面(例えば、壁面から所定の距離だけ離された面)であってもよい。
【0056】
また、上記実施の形態では、3次元座標軸51が設定されてから3次元オブジェクトの配置が行われるが、3次元オブジェクトが配置された後に背景画像52に対する3次元座標軸51の設定が行われてもよい。
【0057】
背景画像データは、操作者により予め用意されてもよい。これにより、例えば、操作者の部屋を撮影した画像に3次元オブジェクトを配置することも可能となる。また、背景画像データは必ずしも室内を撮影した画像である必要はなく、エクステリア商品等の3次元カタログでは、建物の外観を撮影した画像であってもよい。
【0058】
クライアント12は、3次元オブジェクトを背景画像52上に効率よく適切に表示するため、3次元カタログを表示する用途に特に適しているが、背景画像52に3次元オブジェクトを重ねて表示するのであれば他の用途に使用されてもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、背景画像上に3次元オブジェクトを適切に重ね合わせて表示することができる。
【0060】
また、請求項4ないし6の発明では、3次元オブジェクトの多様な配置が実現される。
【0061】
また、請求項8ないし10の発明では、背景画像内の3次元オブジェクトの大きさを容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元カタログ配信システムを示す図である。
【図2】クライアントの構成を示す図である。
【図3】クライアントの機能構成を示すブロック図である。
【図4】背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する処理の流れを示す図である。
【図5】ウィンドウを例示する図である。
【図6】3次元座標軸設定時のウィンドウを例示する図である。
【図7】ビューモデルを説明するための図である。
【図8】3次元座標軸設定時のウィンドウを例示する図である。
【図9】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図10】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図11】複数の3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図12】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図13】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図14】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図15】比較用オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図16】比較用オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図17】距離を測定する処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
12 クライアント
24 固定ディスク
25 ディスプレイ
31 融合部
51 3次元座標軸
52 背景画像
61〜66 3次元オブジェクト
80 プログラム
81 3次元オブジェクトデータベース
82 背景画像データベース
312 3次元座標軸操作部
321 3次元オブジェクト操作部
521〜523 領域
L1 距離
P1,P2 点
S12〜S19,S21〜S23 ステップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インターネット等の通信網あるいはCD−ROMやDVD等の記憶媒体を介して、様々な商品の画像を閲覧することができる電子カタログや電子チラシが利用されている。このような電子カタログ等において、近年、商品の画像を立体的に表示する技術を応用した広告媒体(いわゆる、3次元カタログ)の利用が増加している。3次元カタログにより、商品の画像を3次元的に回転したり拡大して所望の視点からの画像を表示することが可能となる。その結果、閲覧者は、従来の2次元的な画像と比較して、商品の形状に関するより詳細な情報を取得することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、家具や電化製品等の屋内に配置されるインテリア商品では、商品が配置される背景と商品との調和が商品選択時の重要な要因となるが、従来の3次元カタログのように商品の立体的な画像のみでは、商品が配置された状態を想像することは容易ではなかった。また、商品の幅、奥行き、高さ等の情報はカタログに付加された注釈等から取得することができるが、配置される空間に対して商品の大きさが適しているか否かを視覚的に捉えることも困難であった。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、奥行きのある空間を表す2次元の背景画像に合わせて3次元オブジェクトを適切に重ねて表示することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示装置であって、背景画像のデータおよび複数の3次元オブジェクトのデータを記憶する記憶部と、操作者による操作入力に基づいて背景画像に対して3次元座標軸を設定する手段と、3次元オブジェクトの選択を受け付ける手段と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する手段と、背景画像に配置後の3次元オブジェクトを重ねて表示する表示部とを備える。
【0006】
請求項2に記載の発明は、2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示方法であって、背景画像に対して3次元座標軸を設定する工程と、予め準備された複数の3次元オブジェクトに対する選択を行う工程と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間内の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する工程と、前記背景画像に前記選択された3次元オブジェクトを重ねて表示する工程とを有する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、コンピュータに2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、操作者による操作入力に基づいて背景画像に対して3次元座標軸を設定する工程と、予め準備された複数の3次元オブジェクトに対する選択を受け付ける工程と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間内の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する工程と、前記背景画像に前記選択された3次元オブジェクトを重ねて表示する工程とを実行させる。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のプログラムであって、前記配置する工程が、前記選択された3次元オブジェクトに応じて、前記3次元座標軸を基準として予め定められている複数の面から前記配置面を選択する工程を有する。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のプログラムであって、前記配置する工程が、前記3次元座標軸を基準として予め定められた面と、既に配置されている3次元オブジェクト上の面とから前記配置面を選択する工程を有する。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載のプログラムであって、前記配置面を選択する工程において、前記選択された3次元オブジェクトの前記背景画像上の配置指定位置の入力が受け付けられ、前記配置指定位置に基づいて前記配置面の選択が行われる。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項3ないし6のいずれかに記載のプログラムであって、前記3次元座標軸を設定する工程において、前記背景画像上に前記3次元座標軸が表示され、操作者による前記3次元座標軸の操作により前記3次元座標軸の設定が行われる。
【0012】
請求項8に記載の発明は、請求項3ないし7のいずれかに記載のプログラムであって、前記複数の3次元オブジェクトが、大きさが既知の比較用オブジェクトを含む。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプログラムであって、前記比較用オブジェクトが、身長が既知の人間を示すオブジェクトである。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項3ないし9のいずれかに記載のプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、操作者からの前記背景画像上の2点の入力を受け付け、前記3次元座標軸のうち2つの座標軸により規定される基準面上の前記2点間の距離を測定する工程をさらに実行させる。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項3ないし10のいずれかに記載のプログラムであって、前記複数の3次元オブジェクトが商品であり、前記表示する工程において、前記背景画像に商品が配置された商品カタログ用の画像が表示される。
【0016】
請求項12に記載の発明は、請求項3ないし11のいずれかに記載のプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、前記選択された3次元オブジェクトの移動、回転または大きさの変更に関する入力を受け付ける工程と、前記配置面上において前記選択された3次元オブジェクトの移動もしくは回転、または、前記3次元座標軸の尺度の変更を行う工程と、前記背景画像に変更後の3次元オブジェクトを重ねて表示する工程とをさらに実行させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1はインターネット、WAN等の通信網8を利用した3次元カタログ配信システム1を示す図であり、3次元カタログ配信システム1は、カタログの配信側のコンピュータ(以下、「サーバ」という。)11および受信側のコンピュータ(以下、「クライアント」という。)12が通信網8に接続されることにより構築される。サーバ11は家具等のインテリア商品販売会社等に設置され、クライアント12は商品販売会社の販売所や催事場等に設置されたり、各家庭のコンピュータがクライアントとして利用される。3次元カタログ配信システム1では、クライアント12のブラウザ等からの配信要求に基づいて3次元カタログがサーバ11からクライアント12へと配信され、クライアント12において商品カタログ用の画像が表示される。
【0018】
3次元カタログにおける各種商品は、CPUやメモリ等を有するサーバ11およびクライアント12において仮想的な有体物(例えば、微小要素の3次元的な集合により表現される3次元画像、彩色を施した3次元サーフェスモデル等)である3次元オブジェクトとして取り扱われ、3次元オブジェクトのデータの集合(データベース)がサーバ11の固定ディスクに格納される。サーバ11の固定ディスクには、さらに、室内を撮影した2次元の背景画像のデータベース、および、背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する際に利用されるプログラムが格納される。
【0019】
図2はクライアント12の構造を示す図である。クライアント12は、各種演算処理を行うCPU21、基本プログラムを記憶するROM22および各種情報を記憶するRAM23をバスラインに接続した一般的なコンピュータシステムの構成となっている。バスラインにはさらに、情報記憶を行う固定ディスク24、画像等の各種情報の表示を行うディスプレイ25、操作者からの入力を受け付けるキーボード26aおよびマウス26b(以下、「入力部26」と総称する。)、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体9から情報の読み取りを行う読取装置27、並びに、通信網8に接続された通信部28が、適宜、インターフェイス(I/F)を介する等して接続される。
【0020】
クライアント12が通信部28から通信網8を介してサーバ11へと3次元カタログの配信を要求する信号を送信すると、サーバ11からプログラム80、3次元オブジェクトデータベース81および背景画像データベース82が受信され(すなわち、ダウンロードされ)、クライアント12の固定ディスク24に記憶される。そして、プログラム80がRAM23にコピーされるとともに必要に応じてコンパイルされ、CPU21がRAM23内の実行形式のプログラムに従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータがプログラムを実行することにより)、クライアント12が2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示装置としての動作を行う。以上のように、クライアント12にて実行されるプログラムはサーバ11から配信されて実行されるアプレット(例えば、Java(登録商標)言語によるアプレット)となっている。
【0021】
図3は、CPU21がプログラム80に従って動作することにより、CPU21、ROM22、RAM23、固定ディスク24等が実現する画像表示装置としての機能構成を示すブロック図であり、処理部3内に示すブロックがCPU21等により実現される機能を示す。なお、クライアント12が店舗等に設置される専用コンピュータである場合、処理部3の機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に電気的回路が用いられてもよい。
【0022】
図4は、クライアント12が背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する処理の流れを示す図である。クライアント12の実際の動作は操作者による入力イベントを処理することにより行われるが、図4では簡略化して示している。以下、クライアント12の機能および動作について図3を参照しながら図4に沿って説明を行う。
【0023】
まず、操作者が入力部26を介して入力を行うことにより、背景画像の選択が行われる(ステップS11)。例えば、図5に例示するディスプレイ25上のウィンドウ(画面全体が1つのウィンドウとなっていてもよい。)において、操作者が背景画像選択部41から所望の背景画像を選択することにより、選択された背景画像のデータが固定ディスク24の背景画像データベース82から処理部3へと出力され、ウィンドウ上のメイン表示部42に背景画像52が表示される。
このとき、背景画像52の表示倍率(表示されない部分を含む画像の大きさに相当)が操作者の入力により調整可能とされてもよい。続いて、操作者が操作モード選択部43から視点変更モードを選択することにより、図6に示すように、背景画像52上に3次元座標軸51が表示される。
【0024】
ここで、背景画像52と3次元座標軸51との幾何学的位置関係のモデル(以下、「ビューモデル」という。)について説明を行う。図7は、ビューモデルを説明するための図である。クライアント12におけるビューモデルでは、背景画像52に正対する仮想カメラ53が想定され、仮想カメラ53の背景画像52側に3次元座標軸51が設けられる。そして、背景画像52上に3次元座標軸51にて規定される3次元空間を重ねて仮想カメラ53にて撮像を行った際に取得される画像がメイン表示部42に表示される。
【0025】
クライアント12では、さらに、操作者からの入力に基づいてカメラ操作部311により仮想カメラ53と3次元座標軸51との間の距離を変更する操作に相当する処理が行われる。なお、このとき背景画像52のサイズ変更を連動して行う(すなわち、背景画像52と仮想カメラ53との間の距離も変更する)ことにより、仮想カメラ53の画角が変更されてもよい。また、3次元座標軸操作部312により操作者の入力に基づく3次元座標軸51の移動または回転の処理が行われる。融合部31では、背景画像52と3次元座標軸51による3次元空間とを重ね合わせる処理が行われ、重ね合わされた画像がディスプレイ25に表示される。
【0026】
操作者は、マウス26b等を操作して背景画像52上に表示された3次元座標軸51の移動および回転を行い、背景画像52の様子と3次元座標軸51とが一致するように3次元座標軸51を設定する(ステップS12)。すなわち、操作者による操作入力に基づいて、背景画像52中の床面を示す領域(以下、「床面領域」という。)521と窓522a側の壁面を示す領域(以下、「窓側領域」という。)522との間の境界線524に3次元座標軸51のY軸を合わせ、窓側領域522と他方の壁面を示す領域(以下、「壁面領域」という。)523との間の境界線525に3次元座標軸51のZ軸を合わせ、壁面領域523と床面領域521との間の境界線526に3次元座標軸51のX軸を合わせる設定が行われる。これにより、背景画像52内の領域521〜523と3次元座標軸51が規定する3次元空間内のXY平面、YZ平面およびZX平面が背景画像52上に投影される領域とがそれぞれ一致する。
【0027】
なお、3次元座標軸51の操作が行われている間も3次元座標軸51の表示がリアルタイムにて行われ、操作者が3次元座標軸51を容易かつ正確に設定することが可能とされている。図8は、背景画像52に対して3次元座標軸51が設定された後の様子を示す図である。
【0028】
以上のようにして、3次元座標軸51が背景画像52に対して設定されると、続いて、3次元座標軸51にて規定される3次元空間内への3次元オブジェクトの配置や3次元オブジェクトのレイアウト変更が操作者の操作に従って行われる。なお、以下の説明では、図8に示す3次元座標軸51により規定されるXY平面、YZ平面およびZX平面をそれぞれ床面、窓側面および壁面と呼ぶ。
【0029】
図8に示すウィンドウにおいて、操作者が操作モード選択部43を物体移動モードに変更すると3次元座標軸51の表示が消え、3次元オブジェクトを取り扱う状態へと移行する。クライアント12が入力部26を介して、ウィンドウ上の右下部分にある3次元オブジェクト選択部44から所望の商品の選択を受け付けると、選択された商品を示す3次元オブジェクトが3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。
【0030】
例えば、3次元オブジェクト選択部44から「椅子A」が選択された場合には、図8に示すように「椅子A」を示す3次元オブジェクト61(以下、「椅子61」という。)が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。なお、図8では3次元オブジェクト選択部44内の「椅子A」を破線にて囲むことにより、選択された状態であることを示している。また、3次元オブジェクトを的確に把握できるようにプレビュー時に3次元オブジェクトがゆっくりと回転しながら表示されてもよい。
【0031】
続いて、操作者が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示された椅子61を3次元オブジェクトプレビュー部45から背景画像52上へと移動する操作(例えば、マウス26bによるドラッグ・アンド・ドロップ操作)を行うことにより、クライアント12が3次元オブジェクトを背景画像52上に追加する操作が行われたと認識し(ステップS13)、固定ディスク24の3次元オブジェクトデータベース81から椅子61のデータが融合部31に出力される。
【0032】
融合部31は、椅子61のデータに基づいて配置面として床面を選択し(ステップS14)、床面との接触面として予め定められている椅子61の底面(すなわち、椅子61の足の端部により形成される面)と床面が接触する状態で椅子61を3次元空間内に配置する(ステップS15)。そして、図9に示すように、椅子61がメイン表示部42の背景画像52上に重ねて表示される(ステップS16)。
【0033】
図9に示す状態おいて、操作者がマウス26bを介して椅子61を移動する操作を行うと(例えば、マウス26bの左ボタンをクリックした状態でドラッグすると)、図3の3次元オブジェクト操作部321からレイアウト部32に椅子61の移動を示す信号が送られ(ステップS18)、レイアウト部32において椅子61が操作に応じた方向および距離だけ3次元空間内の床面上を移動する(ステップS19)。そして、移動後の椅子61が背景画像52に重ね合わされて表示される(ステップS16)。これにより、椅子61があたかも背景画像52中の床面に沿うように移動することとなる。
【0034】
また、操作者により回転を指示する入力(例えば、マウス26bの右ボタンをクリックした状態でドラッグする操作)が行われた場合には(ステップS18)、3次元オブジェクト操作部321により床面に垂直な所定の中心軸を中心として操作に応じた角度だけ椅子61を回転させる処理が行われ(ステップS19)、レイアウト部32を介して、回転後の椅子61が背景画像52上に表示される(ステップS16)。
【0035】
さらに、操作者により大きさを変更する入力(例えば、マウス26bの中ボタンをクリックした状態でドラッグする操作)が行われた場合には(ステップS18)、3次元オブジェクト操作部321は3次元座標軸51の尺度を変更する処理を行い(ステップS19)、その結果、表示される3次元オブジェクトの大きさが相対的に変更される(ステップS16)。図10は、図9の椅子61がステップS19の処理により移動し、かつ、回転した様子を示す図である。なお、3次元オブジェクトの大きさが変更される様子については後述する。
【0036】
3次元オブジェクトのレイアウトを変更する処理は、操作者の操作中に高速に繰り返される(ステップS18,S19,S16,S17)。したがって、実際には、操作者の操作に応じて3次元オブジェクトの移動、回転および大きさの変更がほぼリアルタイムに行われる。これにより、操作者はレイアウト変更の操作をメイン表示部42を見ながら効率よく行うことができる。
【0037】
以上のように、画像表示装置であるクライアント12では、背景画像52に合わせて3次元座標軸51が予め設定され、3次元空間内の配置面と商品を示す3次元オブジェクトの接触面とが接触する状態で3次元オブジェクトを3次元空間内に配置する。これにより、背景画像52と3次元オブジェクトとを自然な状態で重ねて表示することができる。また、配置された3次元オブジェクトを配置面上において移動または回転させることにより、自然なレイアウト変更も容易に実現される。
【0038】
図4に示すように、クライアント12では3次元オブジェクトを背景画像52上に追加する処理も随時繰り返すことが可能とされている。図11は、「椅子B」を示す3次元オブジェクト62および「テーブルA」を示す3次元オブジェクト63(以下、「テーブル63」という。)が追加された様子を示す図である。
クライアント12では、例えば、マウス26bがクリックされる際のカーソルの位置等により操作対象が選択され、操作者は3次元オブジェクト毎に移動または回転を行うことが可能とされている。ここで、3次元オブジェクトは絶対的な大きさを有し、3次元空間内における3次元オブジェクトの大きさは3次元座標軸51の尺度により決定される。その結果、クライアント12では、3次元オブジェクト間の大きさの比較も視覚的に容易に行うことが実現される。
【0039】
次に、クライアント12における3次元オブジェクトの配置処理(図4中のステップS14,S15)の他の例について説明する。
【0040】
図11の状態のウィンドウにおいて、操作者が3次元オブジェクト選択部44から「壁掛けテレビ」を選択すると、「壁掛けテレビ」を示す3次元オブジェクト64(以下、「壁掛けテレビ64」という。)が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。そして、操作者が壁掛けテレビ64の配置位置に関して、窓側領域522または壁面領域523上の所望の位置を指定する入力(例えば、マウス26bを利用してドラッグ・アンド・ドロップ操作)を行うと(ステップS13)、指定された位置に壁掛けテレビ64が表示される(ステップS14〜S16)。すなわち、操作者による背景画像52上の配置指定位置の入力が受け付けられることにより、3次元空間内における配置面が窓側面または壁面から選択されるとともに、選択された配置面上の位置が特定され、壁掛けテレビ64が背景画像52上の指定位置に表示される。
【0041】
図12は、壁掛けテレビ64の配置面として窓側面(窓側領域522)が指定された場合の画像を示す図であり、図13は壁面(壁面領域523)が指定された場合の画像を示す図である。なお、図12および図13の壁掛けテレビ64は、前述の椅子61と同様に、配置面上においてさらに移動または回転することが可能である。
【0042】
以上のように、商品によっては3次元オブジェクトのデータに関連づけられる配置面が、3次元座標軸51を基準として予め定められている複数の面から選択可能とされ、操作者の操作に基づいて配置面が選択決定される。これにより、より多様な商品配置が実現される。なお、上記の例では、窓側面または壁面が選択可能な商品に関して説明を行ったが、例えば、床置きも壁掛けも可能な商品の場合は、床面、窓側面および壁面が選択可能な配置面とされる。
【0043】
次に、3次元オブジェクトの配置処理のさらに他の例について説明する。操作者が3次元オブジェクト選択部44から「花瓶」を選択すると、図14に示すように「花瓶」を示す3次元オブジェクト(以下、「花瓶」という。)65が3次元オブジェクトプレビュー部45に表示される。そして、操作者がマウス26b等を介して、床面領域521または既に配置された3次元オブジェクト上の面(例えば、テーブル63の上面)に対応する背景画像52上の領域に対して配置位置を指定する入力を行うことにより(ステップS13)、指定された位置に花瓶65が表示される(ステップS14〜S16)。
【0044】
すなわち、花瓶65を示す3次元オブジェクトのデータでは、床面のみならず既に配置されている3次元オブジェクトの上面も配置面として選択可能であると定められており、操作者による背景画像52上の配置指定位置の入力が受け付けられることにより、花瓶65の配置面が3次元空間内のテーブル63の上面と床面とから選択決定されるとともに、選択された配置面と花瓶65の接触面(底面として予め定められている。)とが接触する状態で花瓶65が3次元空間内に配置される。図14では、花瓶65の配置面としてテーブル63の上面が選択された場合の様子を示している。
【0045】
以上のように、クライアント12では、3次元座標軸51を基準として予め定められている面と既に配置されている3次元オブジェクト上の面とに配置することが可能である商品が選択された場合には、操作者によりこれらの面から配置面が選択され、配置面上に配置された商品の3次元オブジェクトと背景画像52とが重ね合わされて表示される。これにより、さらに多様な商品の配置が実現される。なお、既に配置された3次元オブジェクト上の配置面は上面には限定されず、側面や底面(例えば、壁に配置されたオブジェクトの底面)であってもよい。
【0046】
次に、背景画像52に合わせて3次元オブジェクトの大きさが変更される様子の一例について説明する。3次元オブジェクトは既述のように絶対的な大きさが定められており、3次元オブジェクトの3次元空間内の大きさは、3次元座標軸51の尺度に基づいて決定される。したがって、複数の3次元オブジェクトが配置されている状態で操作者が3次元オブジェクトの大きさを変更する操作を行うと、3次元座標軸51の尺度が変更され、複数の3次元オブジェクトの大きさおよび間隔が一律に変更される。ここで、クライアント12では背景画像52に合わせて3次元オブジェクトの大きさを適切なものへと容易に変更するために、比較用の3次元オブジェクトが準備されている。
【0047】
図14に示す状態のウィンドウにおいて、操作者が3次元オブジェクト選択部44から「人(170cm)」を選択して背景画像52へのオブジェクト追加操作を行うと、「人(170cm)」を示す3次元オブジェクト(以下、「人」という。)が比較用オブジェクトとしてメイン表示部42に表示される。図15は、人66が追加された様子を示す図である。人66は3次元座標軸51により規定される3次元空間内で、Z方向に関して170cmの大きさ(すなわち、身長)を持った3次元オブジェクトである。したがって、背景画像52と身長が既知である人66とを重ねて表示することにより、背景画像52に対して人66を適切な大きさに容易に変更することが可能となる。
【0048】
例えば、背景画像52上の窓522aの高さと人66の身長とを比較することにより3次元オブジェクトの大きさが適正であるかどうかを判断することが可能となる。図15の人66が窓の高さに比べて低いと判断した場合には、操作者が3次元オブジェクトを大きくする入力を行うことにより、3次元座標軸51の尺度が変更され、それに応じて背景画像52上の各3次元オブジェクトの大きさが同時に変更される。図16は、図15の各3次元オブジェクトを大きくした場合の画像を例示する図である。
【0049】
以上のように、クライアント12では、大きさが既知の比較用オブジェクトを背景画像52上に表示される複数の3次元オブジェクトに含めることにより、各3次元オブジェクトを背景画像52に応じた適正な大きさに容易に変更することができる。特に、屋内を示す背景画像52の場合には、身長が既知の直立した人を比較用オブジェクトとすることにより、精度よく3次元座標軸51の尺度を調整することができる。
【0050】
ここで、3次元オブジェクトの大きさを背景画像52に合わせるための他の機能として、クライアント12が背景画像52上の所望の2点間距離を測定する処理について説明する。図17は距離測定におけるクライアント12の動作の流れを示す図である。図17に示す動作は図4におけるステップS17により繰り返されるルーチンにおいて操作者の操作に応じて実行される処理として設けられる。
【0051】
例えば、図16において操作者による壁面領域523上の点P1および点P2の指定がクライアント12により受け付けられると(ステップS21)、3次元座標軸51により規定される壁面における点P1,P2間の距離L1が処理部3において算出され(ステップS22)、算出結果がディスプレイ25に(例えば、別ウィンドウにて)表示される(ステップS23)。なお、2点間の距離の測定は、床面領域521、窓側領域522、または、壁面領域523のうちいずれの領域においても行うことができる。このように、3次元座標軸51のうち2つの座標軸により規定される基準面上において入力された2点間の距離を測定することにより、操作者は背景画像52に設定された3次元座標軸51の尺度を把握することができ、3次元オブジェクトの大きさを容易に適切なものへと調整することができる。
【0052】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0053】
プログラム80、3次元オブジェクトデータベース81および背景画像データベース82は必ずしも通信網8を介してダウンロードされる必要はなく、記録媒体9(図2参照)を介して読み出されてもよい。また、プログラム80のみがクライアント12に記憶され、背景画像選択部41または3次元オブジェクト選択部44において選択された背景画像52のデータまたは3次元オブジェクトのデータのみがサーバ11からダウンロードされてもよい。
【0054】
また、クライアント12はコンピュータとしての機能を有するものであればどのようなものであってもよく、例えば、携帯情報端末等であってもよい。
【0055】
3次元オブジェクトに応じた配置面として、3次元座標軸51を基準として予め定められている面は、必ずしも上記説明のように床面や壁面(窓側面)である必要はなく、3次元空間内に固定された他の面(例えば、壁面から所定の距離だけ離された面)であってもよい。
【0056】
また、上記実施の形態では、3次元座標軸51が設定されてから3次元オブジェクトの配置が行われるが、3次元オブジェクトが配置された後に背景画像52に対する3次元座標軸51の設定が行われてもよい。
【0057】
背景画像データは、操作者により予め用意されてもよい。これにより、例えば、操作者の部屋を撮影した画像に3次元オブジェクトを配置することも可能となる。また、背景画像データは必ずしも室内を撮影した画像である必要はなく、エクステリア商品等の3次元カタログでは、建物の外観を撮影した画像であってもよい。
【0058】
クライアント12は、3次元オブジェクトを背景画像52上に効率よく適切に表示するため、3次元カタログを表示する用途に特に適しているが、背景画像52に3次元オブジェクトを重ねて表示するのであれば他の用途に使用されてもよい。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、背景画像上に3次元オブジェクトを適切に重ね合わせて表示することができる。
【0060】
また、請求項4ないし6の発明では、3次元オブジェクトの多様な配置が実現される。
【0061】
また、請求項8ないし10の発明では、背景画像内の3次元オブジェクトの大きさを容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元カタログ配信システムを示す図である。
【図2】クライアントの構成を示す図である。
【図3】クライアントの機能構成を示すブロック図である。
【図4】背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する処理の流れを示す図である。
【図5】ウィンドウを例示する図である。
【図6】3次元座標軸設定時のウィンドウを例示する図である。
【図7】ビューモデルを説明するための図である。
【図8】3次元座標軸設定時のウィンドウを例示する図である。
【図9】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図10】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図11】複数の3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図12】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図13】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図14】3次元オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図15】比較用オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図16】比較用オブジェクトが配置されたウィンドウを例示する図である。
【図17】距離を測定する処理の流れを示す図である。
【符号の説明】
12 クライアント
24 固定ディスク
25 ディスプレイ
31 融合部
51 3次元座標軸
52 背景画像
61〜66 3次元オブジェクト
80 プログラム
81 3次元オブジェクトデータベース
82 背景画像データベース
312 3次元座標軸操作部
321 3次元オブジェクト操作部
521〜523 領域
L1 距離
P1,P2 点
S12〜S19,S21〜S23 ステップ
Claims (12)
- 2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示装置であって、
背景画像のデータおよび複数の3次元オブジェクトのデータを記憶する記憶部と、
操作者による操作入力に基づいて背景画像に対して3次元座標軸を設定する手段と、
3次元オブジェクトの選択を受け付ける手段と、
設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する手段と、
背景画像に配置後の3次元オブジェクトを重ねて表示する表示部と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。 - 2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示する画像表示方法であって、
背景画像に対して3次元座標軸を設定する工程と、
予め準備された複数の3次元オブジェクトに対する選択を行う工程と、
設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間内の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する工程と、
前記背景画像に前記選択された3次元オブジェクトを重ねて表示する工程と、を有することを特徴とする画像表示方法。 - コンピュータに2次元の背景画像上に3次元オブジェクトを重ねて表示させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
操作者による操作入力に基づいて背景画像に対して3次元座標軸を設定する工程と、
予め準備された複数の3次元オブジェクトに対する選択を受け付ける工程と、設定された3次元座標軸にて規定される3次元空間内の配置面と選択された3次元オブジェクトに定められている接触面とが接触する状態で前記選択された3次元オブジェクトを前記3次元空間内に配置する工程と、
前記背景画像に前記選択された3次元オブジェクトを重ねて表示する工程と、を実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項3に記載のプログラムであって、
前記配置する工程が、前記選択された3次元オブジェクトに応じて、前記3次元座標軸を基準として予め定められている複数の面から前記配置面を選択する工程を有することを特徴とするプログラム。 - 請求項3に記載のプログラムであって、
前記配置する工程が、前記3次元座標軸を基準として予め定められた面と、既に配置されている3次元オブジェクト上の面とから前記配置面を選択する工程を有することを特徴とするプログラム。 - 請求項4または5に記載のプログラムであって、
前記配置面を選択する工程において、前記選択された3次元オブジェクトの前記背景画像上の配置指定位置の入力が受け付けられ、前記配置指定位置に基づいて前記配置面の選択が行われることを特徴とするプログラム。 - 請求項3ないし6のいずれかに記載のプログラムであって、前記3次元座標軸を設定する工程において、前記背景画像上に前記3次元座標軸が表示され、操作者による前記3次元座標軸の操作により前記3次元座標軸の設定が行われることを特徴とするプログラム。
- 請求項3ないし7のいずれかに記載のプログラムであって、前記複数の3次元オブジェクトが、大きさが既知の比較用オブジェクトを含むことを特徴とするプログラム。
- 請求項8に記載のプログラムであって、
前記比較用オブジェクトが、身長が既知の人間を示すオブジェクトであることを特徴とするプログラム。 - 請求項3ないし9のいずれかに記載のプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
操作者からの前記背景画像上の2点の入力を受け付け、前記3次元座標軸のうち2つの座標軸により規定される基準面上の前記2点間の距離を測定する工程をさらに実行させることを特徴とするプログラム。 - 請求項3ないし10のいずれかに記載のプログラムであって、
前記複数の3次元オブジェクトが商品であり、前記表示する工程において、前記背景画像に商品が配置された商品カタログ用の画像が表示されることを特徴とするプログラム。 - 請求項3ないし11のいずれかに記載のプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
前記選択された3次元オブジェクトの移動、回転または大きさの変更に関する入力を受け付ける工程と、
前記配置面上において前記選択された3次元オブジェクトの移動もしくは回転、または、前記3次元座標軸の尺度の変更を行う工程と、
前記背景画像に変更後の3次元オブジェクトを重ねて表示する工程と、
をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
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