JP2004045475A - 明室装填可能なロール状感光材料包装体の製造方法 - Google Patents

明室装填可能なロール状感光材料包装体の製造方法 Download PDF

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齋藤 誠
Mitsuru Nagasaki
長崎 充
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Abstract

【課題】格別に新しい生産装置を導入することなく、生産効率が著しく高く、欠陥商品の発生を有効に防止することが可能であり、生産調整にも容易に対応させることが可能である、明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法を提供する。
【解決手段】各ステーションは互いに独立したエリアに設置されており、先行するステーションで製造された中間品を後続のステーションに移設するための中間品移設手段と、該中間品移設手段と各ステーションとの間で中間品の受け渡しを行う手段を有しており、更に、少なくとも工程処理に最長の時間を要するステーションが複数設置されており、短時間処理工程における中間品待ち時間を低減したことを特徴とする明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法である。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所謂明室装填が可能であるロール状の感光材料包装体(以下、単に包装体ともいう)の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷業界で使用されている感光材料は、中空巻芯に巻き取られロール状に形成されたものであるが、これをプリンタなどの装置に装填するには、暗室において遮光に十分な配慮を払った上で遮光マガジンへの移し替えを行ってから、明室に取り出してプリンタなどの装置に装填する手法がとられていた。
【0003】
然しながら、暗室で行う遮光マガジンへの装填作業は、馴れと経験が必要であるために、熟練作業者が必要であった。そこで、近年、暗室での作業を回避するために、明室においてプリンタなどの装置への装填が可能であるロール状の感光材料包装体が提案されている。
【0004】
従来知られている明室装填可能な包装体としては、例えば特開平11−133551号公報や特開平2−72347号公報に開示されているものがある。開示されている包装体は、中空巻芯に巻かれたロール状の感光材料の両側面に遮光用のフランジを取り付け、ロール状の感光材料の外周面を遮光性リーダで包装する構成である。
【0005】
また、上記した特開平11−133551号公報には、包装体の製造方法として、包装体が製造される迄の各中間体を順次、次工程に送る直列方式で製造する直列生産方式が開示されている。
【0006】
特公平1−38582号公報には、ロール状の感光材料の両側端面に円板状側面遮光板を配設する構成、感光材料の末端に帯状リーダーを接合する構成、ロール状の感光材料の外周面を幅広の遮光カバーにより覆う構成が開示されている。この構成において、遮光カバーは、ロール状の感光材料及びリーダーよりも巾広であり、ロール状の感光材料の外周面を覆うと、その両側端部がロール状の感光材料の巾方向に突出するようになっており、更に、その両側の側端部には、複数のスリットが設けられている。
【0007】
実公昭56−16608号公報には、遮光カバーに代えて、遮光性を備えた遮光リーダーを用いることを開示している。
また、本願出願人は、特開平10−307369号公報に記載のロール状の感光材料包装体とその製造方法を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さて、上記した明室装填可能なロール状の感光材料包装体を製造するには、幾つかの工程を必要とするが、一般的に、前工程で加工ないし組み立てられた中間品を次工程で処理する工程を連続させる所謂順送りの直列生産方式によると、工程の中で一番時間のかかる工程が律速となるため、生産効率が上がらないことが欠点として挙げられている。
【0009】
生産効率を上げるためには全体の速度を上げるか、工程の中で一番時間が掛かる工程の時間を短くすることが必須要件となるが、これを解決するには、新規の技術開発をするか、新しい生産装置を導入するか、作業員を増員して生産効率を上げれば問題は解決されるが、新規の技術開発には時間と費用が掛かり、生産装置の導入及び作業員の増員は何れも莫大な費用が掛かり、直列生産方式の生産効率向上はかなり困難な状況となっている。このために、直列生産方式の生産効率向上は、各工程で可能な限り作業の無駄を省くことで対処しているのが現状である。しかし、これでは生産効率を上げるには限度があるため、更に生産効率のよい包装体の製造方法の開発が望まれている。
【0010】
従来行われている製造方法では、ロール状の感光材料の両側端部への遮光性フランジの取り付けは手作業で行われており、また、ロール状の感光材料と取り付けた遮光性フランジとのマッチングも、作業者の目視確認により行われている。
【0011】
他方、ロール状の感光材料には品種別があり、感光材料の幅やロール径に差がある。このため、包装体を製造するに際しては、ロール状の感光材料の品種別に対応した遮光性フランジや遮光性リーダの取り付けが行われないと、遮光性を維持できずに重大な欠陥商品が発生することとなる。作業者の手作業や目視確認に頼る従来の製造方法では、欠陥商品の発生を防止するために、作業はいやがうえにも慎重となり、著しく作業能率を低下させていた。
【0012】
本発明は、上記から明らかとなるように、作業者の手作業や目視確認に頼らないで確実に明室装填可能なロール状の感光材料包装体を製造する方法を明らかにすること、また、作業員の増員をすることなく、また、格別に新しい生産装置を導入することなく、生産効率が著しく高く、欠陥商品の発生を有効に防止することが可能であり、生産調整にも容易に対応させることが可能である、明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明に係る明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法は、下記構成を有する。
(1)感光材料をロール状に巻き込んだ中空巻芯の両端に遮光性フランジを取り付ける工程Aが行われ、感光材料の品種別を識別する手段と、識別した感光材料に対応する遮光性フランジを選択的に供給するフランジ供給手段とを有するステーションAと、
【0014】
感光材料の終端に遮光性リーダを取り付ける工程と、該遮光性リーダをロール状の感光材料の外周に巻き付けながら、該遮光性リーダの両側縁部を前記遮光性フランジの外側方向に折り曲げ固定する工程から成る工程Bが行われ、感光材料の幅を識別する手段と、識別された感光材料の幅に対応する遮光性リーダを選択的に供給する手段と、感光材料の終端に遮光性リーダを接合する手段と、該遮光性リーダをロール状の感光材料と遮光性フランジの外周に巻き付ける手段とを有するステーションBと、
【0015】
巻き付けられた該遮光性リーダの終端を止着する工程Cが行われるステーションCと、
【0016】
以上の工程が完了したロール状感光材料の包装体を、製造ラインから取り除く工程Dが行われるステーションDから成り、
【0017】
各ステーションは互いに独立したエリアに設置されており、先行するステーションで製造された中間品を後続のステーションに移設するための中間品移設手段と、該中間品移設手段と各ステーションとの間で中間品の受け渡しを行う手段を有しており、更に、少なくとも工程処理に最長の時間を要するステーションが複数設置されており、短時間処理工程における中間品待ち時間を低減したことを特徴とする明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0018】
(2)中間品の移設手段がターレットであることを特徴とする上記(1)に記載の明室装填可能なロール状感光材料包装体の製造方法。
【0019】
(3)中間品の移設手段がコンベアであることを特徴とする上記(1)に記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0020】
(4)ステーションAにおけるフランジ供給手段には、ストックシュートが配設されており、該ストックシュートには、フランジの外径によりシュート幅を自動切替する構成によりシュート誤挿入を防止する機構が組み込まれていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0021】
(5)ステーションAにおけるフランジ供給手段には、ストックシュートが配設されており、該ストックシュートには、フランジの厚み方向にフランジ規制ガイドが設けられており、厚み違いのフランジの誤挿入を防止する機構が組み込まれていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0022】
(6)ステーションAにおけるフランジ供給手段には、画像処理装置で測定したフランジの外径及び内径の数値を、PLC内で予め設定品種に対応したフランジの上限及び下限の設定数値と比較することでフランジの品種別を検出する機構が配設され、該機構において、検出部をストックシュートに配設すると共に、該シュート内部及びフランジ内側を白色加工することで検出精度を向上させる構成が組み込まれていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0023】
(7)ステーションAには、ロール状のフィルムの幅に対応して、複数のフランジ取付ユニットが配設されており、ユニットの切替時に、両端にフランジが取り付けられた状態のフィルムの幅をマグネスケールで測定する機構が組み込まれていることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0024】
(8)ステーションAには、取り付けるフランジ別にフランジ取付用資材が区分けされて用意されており、識別されたフランジに対応するフランジ取付用資材が用意されているかを画像処理装置で検出する機構が組み込まれていることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法を詳細に説明する。
【0026】
図1には、本発明が適用される明室装填可能なロール状感光材料の包装体100の1例が示されている。図1の上段Aには概略斜視図により全体が、下段Bには分解斜視図により各構成要素が示されている。
【0027】
本発明が適用される明室装填可能なロール状の感光材料の包装体100は、中空巻芯101にロール状に巻き込まれた感光材料102と、その両側端面を遮光状態に被覆する2枚の遮光性フランジ103・103と、ロール状の感光材料102の外周面とその両端の遮光性フランジ103・103の周縁部とを合わせて遮光状態に被覆する帯状の遮光性リーダ104と、ロール状の感光材料102の終端と遮光性リーダ104の先端とを接合する接合テープ105と、遮光性リーダ104の終端を止着する止着ラベル106とで構成されている。
【0028】
次に、図2に従って、上記した包装体100の製造工程を概略説明する。
工程Aには、前工程により感光材料が中空巻芯にロール状に巻き込まれた感光材料102が供給され、その両側端部に遮光性フランジ103の取り付けが行われる。
【0029】
前記したように、ロール状の感光材料102には品種別があり、巻き径が異なっているので、対応する外径の遮光性フランジ103を取り付ける必要がある。小さい外径の遮光性フランジ103が取り付けられた場合、その部分の遮光性が失われる虞がある。このため、この工程には、ロール状の感光材料102の品種別に対応する遮光性フランジ103の品別を判別して供給する手段が備えられている。
【0030】
上記した遮光性フランジ103の品別の判別手段は、工程中にストックされている遮光性フランジ103の外径と内径を計測し、或いは、品別にストックされている遮光性フランジ103を選択して、供給されたロール状の感光材料102と正しい組み合わせとなるものを供給するフランジ供給手段である。判別を行う装置としては、例えばCCDカメラと画像処理装置の組み合わせが挙げられるが、限定的ではない。この点に関しては後に詳述する。
【0031】
工程Bでは、遮光性フランジ103が取り付けられロール状の感光材料102の端部に対する遮光性リーダ104の接合が行われる。
【0032】
接合に際しては、先ず、端部引き出し・位置決め手段により、ロール状の感光材料102から一定の長さ分だけ感光材料を引き出し、その端部を所定の位置に停止させる工程が行われる。次いで、別途ロール状に用意されている遮光性リーダ104を、その供給手段により引き出し、所定の位置(引き出され位置決めされている感光材料の端部のライン)で停止させる工程が行われる。ロール状の感光材料102の端部と遮光性リーダ104の先端とが所定位置に位置決めされると、接合テープ105による接合工程が行われる。接合テープ105の供給には、ロール状に用意されている接合テープ105を、ロール状の感光材料102の幅に対応する長さだけ引き出し、切断する手段が含まれている。また、接合には、対ローラないし押圧ローラ又は押圧板などによる圧着接合手段、或いは熱接合手段などが含まれている。
【0033】
尚、利用する接合テープ105の種類、接合方法は、特に限定はなく、上記の外、例えば遮光性リーダ104の先端を感光材料102の終端に重ね合わせ、両面接着テープで接合する手法でもよいし、遮光性リーダ104の先端と感光材料102の終端とを突き合わせ、接着テープなどで接合する手法でもよい。
【0034】
感光材料102の終端と遮光性リーダ104の先端との接合が完了すると、ロール側への巻き込み工程が行われる。この工程では、遮光性リーダ104をロール状の感光材料102の外周に巻き付ける際に、遮光性リーダ104の両側縁部が折り曲げられて、遮光性フランジ103の側縁部を遮光状態に被覆する工程が行われる。遮光性リーダ104の巻き込み長さは計測され、所定長さに達すると、遮光性リーダ104は切断される。遮光性リーダ104の切断は、巻き込み動作を停止させて行うことも、巻き込み動作中に行うことも可能である。停止して切断する態様では、切断後に巻き込みを再開して、終端までの巻き込みが行われる。
【0035】
上記から明らかなように、この工程では、ロール状の感光材料102と遮光性リーダ104とを、その接合位置まで引き出し、位置決め(終端検出)する手段が必要である。具体的な装置としては、引出(搬送)ローラなどによる引出装置と、例えば、接触式リミットスイッチ、光学式透過センサ、光学式反射型センサなどによる終端検知装置が挙げられるが、限定的な例示ではない。
【0036】
また、感光材料102をロール状に巻き取ると同時に遮光性リーダ104をロール状の感光材料102の外周に巻き付ける具体的方法は、特に限定されないが、ロール状の感光材料102を回転させ、その外周に巻き付ける方法が装置の構造上からも好ましい。また、巻き付ける巻き数は遮光性を考慮し、3巻き〜4巻きが好ましい。
【0037】
遮光性リーダ104をロール状の感光材料102の外周に巻き付ける際、遮光性リーダ104に張力を50N/m〜100N/m掛けながら巻き付けることで、遮光性リーダの両側縁部はロール状の感光材料102の両側端部に取り付けてある遮光性フランジ103・103の外側周縁部に沿って折り曲げられながら巻き付けられる。
【0038】
感光材料102の幅と、接合する遮光性リーダ104の幅とは対応させる必要がある。後者の幅の方が大であることの必要性は上記の記載から明らかであるが、その差は、10mm〜25mm程度であれば必要且つ十分である。過大な差は、折り込み部の接合が十分でなく、運送などの途中で引き剥がれの原因となったりすることがあり好ましくない。また、差が十分でないと、遮光性が失われる虞があり、好ましくない。
【0039】
上記の要請から、この工程Bには、感光材料102の幅を測長する手段と、対応する幅を有する遮光性リーダ104を選択する手段が備えられる。感光材料102の幅を測長する手段を、上述した工程Aに用意し、測定情報だけを遮光性リーダ104を選択する手段に入力する態様であってもよい。また、感光材料102の幅を測長する手段は、ロール状の感光材料102の両端に遮光性フランジ103・103が取り付けられているか確認するための手段を兼用する態様であってもよい。幅を測長する方法としては特に限定はなく、例えばデジタルノギス、マグネスケールなどが挙げられる。
【0040】
工程Bの最終段階では、所定回数の巻き付けが完了すると、遮光性リーダ104の切断と、次いで、開放状態でにある終端までの、ロール状の感光材料102の外周への巻き付け、が行われる。
【0041】
工程Cでは、ロール状の感光材料102の外周に巻き付けられた遮光性リーダ104の終端を止着する工程が行われる。止着する方法には特に限定はなく、例えば遮光性リーダ104の終端の内側に両面接着テープを配して止着する方法でもよいし、遮光性リーダ104の終端の外側から止着ラベルを用いて止着する方法でもよい。
【0042】
以上の工程により、本発明が対象とする包装体100の完成となり、次の工程Dでは、完成された包装体100の製造ラインからの移設が行われる。移設は一般的には輸送用の自動台車への移載であるが、これに限定されるものではない。
【0043】
現在行われている明室装填可能な包装体の製造方法は、図2に示した流れに従って工程A〜工程Dまでを順次行う直列生産方式である。この方式では、前工程での完成品は次工程を行うべき中間品であり、中間品の次工程への連続的な移設が1本のラインによって行われており、図2の最上段に示されている所謂裸状態のロール状の感光材料102を順繰りに移設させて各工程を行っている。
【0044】
このような直列生産方式では、例えば、それぞれの工程に要する時間を、工程A=20秒、工程B=60秒、工程C=20秒、工程D=5秒とすると、包装体を完成するまでに要する全時間は、20+60+20+5=105(秒)であるが、工程Bと工程Cとが同時に開始されると仮定しても、工程Cでは、次回の作業開始までに、60−20=40(秒)の待機時間を必要とする。このように、直列生産方式における生産能率は、1番長く時間を要する工程が基準となり、連続的に生産を行う場合には、他の工程の待機時間は最長時間工程の中に繰み込まれてしまうから、他工程は、最長工程時間の範囲内であれば、速くても遅くても生産能率に変わりないことになる。
【0045】
ところで、単位時間内に幾つの完成品が得られるかという生産効率が問題となる場合には、上記した待機時間の存在は極めて不利である。蓋し、待機時間においても電力や作業労力などが無駄に消費されているからである。
【0046】
上記した直列生産方式における待機時間のロスは、同一の作業位置において同一の作業者が連続的に各工程を行う場合には、発生しないことになるが、生産能率が低下することは自明である。
【0047】
また、中間品を次工程の作業位置へと順次移設させて行う生産方法では、特に本発明が対象とするロール状の感光材料102のように、嵩高の重量物であり、接触や落下などで圧力カブリが生じ写真性能に重大な悪影響を与える物品では、移設作業に極めて慎重な取り扱いが必要であり、移設に要する時間も必然的に長くなり、上記した待機時間と同様に、生産効率に悪影響を与えている。
【0048】
本発明に係る製造方法の主眼の1つは、上記した待機時間及び中間品の移設に要する時間のロスを解消する点にあり、以下詳細に説明する。
【0049】
図3には、図2に従って説明した工程A〜工程Dが、分割されて環状に配設されているSta.A〜Sta.D(ステーションA〜ステーションD)で行われ、また、中間品乃至完成品の受け渡しがターレット200の回動により行われる態様が概略図で示されている。
【0050】
先ず、図3のSta.Aにおいて行われる、ロール状の感光材料102の両側端部に対する遮光性フランジ103の取り付けるフランジ自動装着機構を概説する。
この機構で重要なことは、ロール状の感光材料102の巻き径に対応した遮光性フランジ103が正確に選択されて装着されることである。
【0051】
先ず、ロール状の感光材料102が識別されなければならない。特に、ロール状に形成されている感光材料102の巻き径が計測される。付加的に、感光材料102の幅の測定が行われる。この測定は、前記したように、工程Bで行われる遮光性リーダ104の選択に際して必要である。
【0052】
遮光性フランジ103の識別/供給は、例えばCCDカメラと画像処理装置とを組み合わせた装置によりフランジの外径を個々に測定して識別する態様、遮光性フランジ103に表示された識別番号或いはバーコードなどにより自動識別する態様、品種別に従ってストッカに用意しておき、ロール状の感光材料102の識別情報に従って、対応する遮光性フランジ103がストックされているストッカのシュートを開いて取り出し供給される態様などがある。
【0053】
また、上述したように、Sta.Aで行われる工程Aを、単式系統とする態様と、複式系統するする態様とがある。単式系統とする態様での所要時間を例えば20秒とすると、複式系統とする態様では、20秒/系統数が所要時間となる。複式系統を例えば2系統とする場合、1方の系統が10秒だけ遅れて中間品を完成するよう時間設定するのが好ましい。
【0054】
次に、上記した構成の具体的な機構を説明する。
先ず、図4及び図5に従って、ロール状感光材料102の両端部に遮光性フランジ103を取り付ける機構を説明する。
【0055】
図4に示すように、ロール状感光材料102は、Vブロック201に載置された状態で、Vブロック201それ自体の横移動若しくは該Vブロック201を据え付けた基台202の横移動により、フランジシュート203の真下の位置に案内供給される。
【0056】
フランジシュート203は、1種のガイドレールであって、遮光性フランジ103をそのフランジ(鍔状部分)で支持しながら、検査手段300の高さ位置まで案内供給し、懸架状態に支持する。次に、図5に示すロール押え204を上昇駆動させて、その上に載置されているロール状感光材料102を、懸架状態に支持されている遮光性フランジ103の中心の高さまで上昇させて、フランジ挿入チャックボス205をロール状感光材料102の端部方向に作動させて、遮光性フランジ103の取り付けを行う。遮光性フランジ103の取り付けが完了したら、フランジ挿入チャックボス205を開放方向に復帰させてから、ロール押え204を下降させ、両端に遮光性フランジ103が装着された状態のロール状感光材料102をVブロック201に載置させる。
【0057】
以上説明した機構において、ロール状感光材料102を上昇・下降させるのでなく、ロール状感光材料102を常にVブロック201の上に載置状態に維持させておき、フランジ挿入チャックボス205の側の機構により、遮光性フランジ103を支持しながらロール状感光材料102の高さまで下降させて、遮光性フランジ103を取り付ける構成とすることができる。
【0058】
また、ロール押え204によりロール状感光材料102の上昇・下降を操作するのでなく、Vブロック201により行う構成とすることができる。
【0059】
次に、図4及び図5により、ターレット200を説明する。
ターレット200は、図示しない旋回基台の上に据え付けられており、軸206で支持される1対の円盤状支持体207・208で構成され、円盤状支持体207の側にはターレット内チャックボス209が、円盤状支持体208の側にはロール保持チャック爪210が、夫々4個宛で用意されている。従って、遮光性フランジ103の装着されたロール状感光材料102が、図4のC位置に移設された状態で、ターレット200が回動されて、空の状態のターレット内チャックボス209とロール保持チャック爪210とが定位置に停止されたとき、ロール押え204又はVブロック201が上昇して、遮光性フランジ103の装着されたロール状感光材料102を持ち上げ、ターレット内チャックボス209とロール保持チャック爪210とを駆動させることで、ロール状感光材料102を水平状態に浮かせた状態で支持する。
【0060】
上記機構の説明を補足すると、ターレット内チャックボス209とロール保持チャック爪210は、軸方向に直線往復運動が可能であり、ロール状感光材料102の保持を行う際には、遮光性フランジ103の中心口を通してロール状感光材料102の中空巻芯101の内側まで、限られた深さだけ嵌挿される。
【0061】
尚、ロール保持チャック爪210は、爪の先端側が放射状に開らくことで、中空巻芯101をその内側から保持するものであり、ターレット内チャックボス209は、ロール状感光材料102の中空巻芯101の端部に挿入されている遮光性フランジ103の管部側面を押圧する構成である。
【0062】
尚、上記したターレット内チャックボス209とロール保持チャック爪210の構成は、採用可能な機構の1例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
【0063】
遮光性フランジ103装着済みのロール状感光材料102は、ターレット内チャックボス209とロール保持チャック爪210との間で保持されつつ、次工程の位置に移設される。次工程への移設は、ターレット200を載置する旋回基台の回動による。尚、図示の態様では、ロール状感光材料102は、ターレット200の4つの位置で保持されるが、ターレット200それ自体の回動によりターレット内での保持位置を変更され、Sta.B以下での工程B以下の作業は、原則として、ロール状感光材料102が図4の水平位置に保持されている状態で行われる。
【0064】
本発明は、以上説明したターレット200が、単一の旋回基台の上に放射状に複数個宛載置されている態様を包含する。従って、例えば、所定の角度差でもって2個のターレット200を配置すれば、図3に示すSta.Bを2個所に配置することにより、工程Bを同時に2個所で行うことが可能となる。
【0065】
以上から明らかなように、Sta.Bにおける工程Bの作業は、ロール状感光材料102が、ターレット200に保持されたままの状態で行われる。従って、上記したターレット内チャックボス209とロール保持チャック爪210は、その軸を中心とした回動を行う。上述したように、工程Bでは、遮光性リーダ104の巻き取り動作が必要であるからである。
【0066】
また、本発明は、Sta.B以下における各工程の作業が、ロール状感光材料102をターレット200に保持したままの状態で行われる態様の外に、各工程に用意されている受け部材にロール状感光材料102を完全に渡した状態で行われる態様を除外するものではない。
【0067】
図8には、コンベア350によって中間品を移設する別の構成が示されている。この構成では、ロール状感光材料102をパレット351に乗せた状態でコンベア350の走行により中間品を移設する。パレット351の上でのロール状感光材料102の保持機構、遮光性フランジ103の取付機構などは、図4及び図5に従って説明した機構が利用できる。
【0068】
次に、Sta.Bで行われる、ロール状感光材料102の幅の測定と、これに対応した遮光性リーダ103の選択制御に付いて説明する。
遮光性リーダ103は、数種類のものがストックされており、ロール状感光材料102の幅及び巻き径に対応したものが選択されてロール状感光材料102の端部に接合される。
【0069】
ロール状感光材料102の幅を測定するスケール250としては、図6に示すように、例えばマグネスケール(オムロン社製、型番CEU5/ものさし君)が挙げられる。図示の態様では、遮光性フランジ103を取り付けた後の、チャックボス205の端面位置で計測し、計測値の差Lによりロール状感光材料102の幅が類推される。
【0070】
尚、上記構成に限定されず、ロール状感光材料102の両端部間の長さを直接に計測する構成も採用することができるし、計測済みの長さを例えばバーコードなどで表示しておいて、これを読み取る構成であってもよい。
【0071】
次に、遮光性フランジ103のサイズの測定に付いて説明する。
図4に従って説明したように、遮光性フランジ103は、フランジシュート203に従って供給され、検査手段300により、フランジ部分の外径W1と中央口部の内径W2とが測定される。測定は、フランジシュート203での検査位置に用意されている外径測定のウインドと内径測定のウインドとを通して、画像処理装置により測定が行われ、その測定値によりPLC内で判別が行われる。
【0072】
次に、Sta.Cで行われる止着ラベル106による遮光性リーダ104の端部の止着も、Sta.Bでの工程が完了したロール状感光材料102を、ターレット200に保持したままの状態で行う。
【0073】
【発明の効果】
本発明に係る包装体の製造方法によれば、作業者の手作業や目視確認に頼らないで確実に高品位の包装体を製造することが可能であり、また、作業員の増員をすることなく、格別に新しい生産装置を導入することなく、生産効率が向上した包装体の製造方法を提供することができ、包装体の品質向上と製造コストの低廉化が実現され、更に、本発明に係る包装体の製造方法によれば、各系統を単式系統と複式系統の組み合わせとすることにより、生産調整にも容易且つ柔軟に対応させることが可能であり、頭記した課題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装体の1例を示す概略図
【図2】包装体の製造工程を示す概略図
【図3】包装体の製造方法の1例を示す概略図
【図4】遮光性フランジの自動装着機構及び中間品移設機構を示す概略側面図
【図5】遮光性フランジの自動装着機構及び中間品移設機構を示す概略斜視図
【図6】ロール状感光材料の幅を測定機構を示す概略正面図
【図7】遮光性フランジの外径及び内径を測定する機構の概略図
【図8】中間品の移設機構の他の例を示す概略平面図
【符号の説明】
100−包装体
101−中空巻芯
102−(ロール状の)感光材料
103−遮光性フランジ
104−遮光性リーダ
105−接合テープ
106−止着ラベル
200−ターレット
201−Vブロック
202−基台
203−フランジシュート
204−ロール押え
205−フランジ挿入チャックボス
206−軸
207−円盤状支持板
208−円盤状支持板
209−ターレット内チャックボス
210−ロール保持チャック爪
250−スケール
300−検査手段
350−コンベア
351−パレット

Claims (8)

  1. 感光材料をロール状に巻き込んだ中空巻芯の両端に遮光性フランジを取り付ける工程Aが行われ、感光材料の品種別を識別する手段と、識別した感光材料に対応する遮光性フランジを選択的に供給するフランジ供給手段とを有するステーションAと、
    感光材料の終端に遮光性リーダを取り付ける工程と、該遮光性リーダをロール状の感光材料の外周に巻き付けながら、該遮光性リーダの両側縁部を前記遮光性フランジの外側方向に折り曲げ固定する工程から成る工程Bが行われ、感光材料の幅を識別する手段と、識別された感光材料の幅に対応する遮光性リーダを選択的に供給する手段と、感光材料の終端に遮光性リーダを接合する手段と、該遮光性リーダをロール状の感光材料と遮光性フランジの外周に巻き付ける手段とを有するステーションBと、
    巻き付けられた該遮光性リーダの終端を止着する工程Cが行われるステーションCと、
    以上の工程が完了したロール状感光材料の包装体を、製造ラインから取り除く工程Dが行われるステーションDから成り、
    各ステーションは互いに独立したエリアに設置されており、先行するステーションで製造された中間品を後続のステーションに移設するための中間品移設手段と、該中間品移設手段と各ステーションとの間で中間品の受け渡しを行う手段を有しており、更に、少なくとも工程処理に最長の時間を要するステーションが複数設置されており、短時間処理工程における中間品待ち時間を低減したことを特徴とする明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
  2. 中間品の移設手段がターレットであることを特徴とする請求項1に記載の明室装填可能なロール状感光材料包装体の製造方法。
  3. 中間品の移設手段がコンベアであることを特徴とする請求項1に記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
  4. ステーションAにおけるフランジ供給手段には、ストックシュートが配設されており、該ストックシュートには、フランジの外径によりシュート幅を自動切替する構成によりシュート誤挿入を防止する機構が組み込まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
  5. ステーションAにおけるフランジ供給手段には、ストックシュートが配設されており、該ストックシュートには、フランジの厚み方向にフランジ規制ガイドが設けられており、厚み違いのフランジの誤挿入を防止する機構が組み込まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
  6. ステーションAにおけるフランジ供給手段には、画像処理装置で測定したフランジの外径及び内径の数値を、PLC内で予め設定品種に対応したフランジの上限及び下限の設定数値と比較することでフランジの品種別を検出する機構が配設され、該機構において、検出部をストックシュートに配設すると共に、該シュート内部及びフランジ内側を白色加工することで検出精度を向上させる構成が組み込まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
  7. ステーションAには、ロール状のフィルムの幅に対応して、複数のフランジ取付ユニットが配設されており、ユニットの切替時に、両端にフランジが取り付けられた状態のフィルムの幅をマグネスケールで測定する機構が組み込まれていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
  8. ステーションAには、取り付けるフランジ別にフランジ取付用資材が区分けされて用意されており、識別されたフランジに対応するフランジ取付用資材が用意されているかを画像処理装置で検出する機構が組み込まれていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の明室装填可能なロール状の感光材料包装体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105600542A (zh) * 2015-10-22 2016-05-25 佛山达健实验设备有限公司 外供包装段卷筒无胶封卷的方法和设备及卷筒

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