JP2004044156A - 壁面下地の桟材、壁材受けレール及び壁面下地 - Google Patents

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久永 勝三
Noboru Ishitani
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Abstract

【課題】建造物などの壁にタイルなどの壁材を貼付する技術に関し、建造物などの角隅部分や、壁が曲面の場合であっても、容易にこれに対応することが可能で、簡単な工法で下地を構成することかつ、不整形なタイルなどを目地入れ前でも安定して保持することができる壁下構造を提供することを目的とする。
【解決手段】突起を有する縦桟と、これに嵌合する、角部に一定間隔の孔を有すると共に壁材を裏面から押圧するスプリングを有する壁材受けレールとによって、壁面下地を構成する。
【選択図】図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物などの壁面に石材やタイルなどの壁材(外装材)を装着する技術に関し、前記壁材を確実にして容易に、かつ効率的に壁面に装着することの可能な下地の構造材に係る。
【0002】
【従来の技術】壁材(本明細書においては、煉瓦、タイル、および石材、木材、金属、磁器、樹脂などで作られたパネルやブロックなどの、建造物の外装に用いる建材を総称して「壁材」と言う。)をケンドン式に施工する先行技術の一つとして、実開昭63−184922号公報に記載された考案がある。この考案は、壁材を受けるレールに打抜加工を施して、L字状の係合片を形成するものであった。
【0003】
また、従来技術の他の例として、特許第2944966号の発明があった。これは、壁材を受ける金属平板に打抜加工を施して、壁材を支持する係合片を形成すると共に、壁材側にも係合片を設け、これらの係合片を係合させることによって壁面を施工するものであった。
【0004】
更に、特許願2001−379051号によって、、横長の金属平板を折曲加工することによって形成され正面側から載置される壁材を係止する係止片を有する複数の壁材受けレールと、該複数の壁材受けレールを保持する固定具を有する縦長の板部材とを用いて、壁面下地を構成し、この構造を使用して壁材を壁表面に施工するものが提案されている。また、特許願2001−379052号によって、下地に直接壁材受け爪部をもうけるものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】壁材の受け具は、建物の大きな壁面を覆うように並べて使用するので、部品点数を少なくして施工作業を容易にするため、できるだけ壁材の受け具の大きさを大きくする必要がある。
【0006】
しかし、壁材の受け具の大きさを大きくすると、壁材の受け具に打抜加工を施すためのプレス型も大きくなり、プレス型の製作に要する費用が嵩むという問題が生じると共に、狭い部分や複雑な形状部分では、切断材料の無駄が発生する。
【0007】
これに対して、前記特許願2001−379051号および特許願2001−379052号の発明によれば、ケンドン式の施工技術において、大きなプレス型の必要性が無くなる。
【0008】
また、建築設計の規格上、柱を45センチメートルおきに立てるのが一般的であるので、レールや平板の止め付け位置を45センチメートルごとに設け、当該レールや平板を柱に固定して所定の強度を確保するという従来の工法に比し、止め付け位置を45センチメートルよりも長い距離にしても、所定の強度を確保できる。
【0009】
また、レールや平板の止め付け位置を、45センチメートルごとに設けたとしても、止め付け位置の中間部分ではレールや平板が反って、壁面が凹んでしまい、仕上がりの平面性が良くならないという問題を解決して仕上がりの平面性をお良好に保つことが出来る。
【0010】
また、金属平板に打ち抜き加工を施す場合、金属平板に固定する壁材の寸法や目地寸法を変更すると、金属平板に形成する係合片を打ち抜く位置も変更しなければならないので、新たなプレス型を用意する必要がある。
【0011】
そのため、壁材の仕様変更などを自由に行うことができないから、結果的に壁面のデザインが画一化されてしまうという課題があったが、この問題を解決して、施工費用をそれほど上昇させることなく高さが異なるさまざまな壁材を自由に選択することを可能とする。
【0012】
同様に、金属平板に打ち抜き加工を施す場合においては、施工現場で金属平板を切断するとき、ニブラという特殊な切断用工具を使う必要があったが、上記発明によれば、ニブラを用いることなく施工することが出来る。
【0013】
前記特許願2001−379051号や特許願2001−379052号の発明は、前述のような優れた特性を有し、建造物などの壁面に石材やタイルなどの壁材(外装材)を装着するとき、前記壁材を確実にして容易に、かつ効率的に壁面に装着することを可能とする。
【0014】
しかしながら、このような従来の技術を用いても、建造物などの壁の角隅部分(外角、内角)の処理や、建造物などの壁が曲面(多角面)の場合には、壁の屈曲部分でレールや平板を折り曲げるか、切断して付け合わせるかしなければならず、それが作業効率を著しく低下させるばかりでなく、外装材の平面の一様性を損ねるなど外観上の不都合を生ずる恐れがあった。
【0015】
本発明は、建造物などの角隅部分や、壁が曲面(多角面)の場合であっても、容易にこれに対応することが可能で、非常に簡単な工法で下地を構成することができると共に、不整形なタイルなどを、目地入れ前でも安定して保持することができ、更に、にレールを縦方向に用いてタイルなどを縦位置に保持することも可能な壁下構造を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成される。すなわち、請求項1の発明は、横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その開口部を更に外側に「L」字型に折曲加工することによって形成された桟材であって、前記「コ」の字型背部に長手方向に一定間隔で突起部を設け、該突起部の端部を前記桟材の長手方向と平行に1方向または2方向に折曲した壁面下地の桟材である。
【0017】
請求項2の発明は、請求項1記載の壁面下地の桟材において、横長の平板の材質を金属としたものである。
請求項3の発明は、請求項1記載の壁面下地の桟材において、横長の平板の材質を合成樹脂としたものである。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1記載の壁面下地の桟材において、突起部を平板から型抜きして形成せしめたものである。
請求項5の発明は、請求項1記載の壁面下地の桟材において、突起部を平板に突起部材を嵌合させて形成せしめたものである。
請求項6の発明は、請求項1記載の壁面下地の桟材において、突起部は平板に突起部材を溶接または融着させて形成せしめたものである。
【0019】
請求項7の発明は、横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その「コ」の字型の開口部の両側を更に内側に「L」字型に折曲加工することによって形成(以下の記述ではこのような形状を「C」の字型ともいう)された壁材受けレールであって、「コ」の字型の各角部および「L」字型に折曲加工した部分の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けた壁材受けレールである。
【0020】
請求項8の発明は、請求項7記載の壁材受けレールにおいて、長手方向の孔の間隔を(b)とし、使用するタイルなどの壁材の内の小なるものの幅を(a)とし、目地幅を(c)とするとき、「b=a+c」としたものである。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8記載の壁材受けレールにおいて、「コ」の字型の開口部の両側を、内側に「L」字型に折曲加工した場合の該折曲加工した部分の幅寸法が異なるようにしたものである。
【0021】
請求項10の発明は、請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けレールにおいて、「コ」の字型の腹部に長手方向に一定間隔で弾性を有するスプリング部を設けたものである。
【0022】
請求項11の発明は、請求項10記載の壁材受けレールにおいて、スプリング部は壁材受けレール本体から型抜によって突出形成せしめたものである。
請求項12の発明は、請求項7〜請求項11のいずれか1項に記載の壁材受けレールにおいて、横長の平板の材質を金属としたものである。
【0023】
請求項13の発明は、請求項7〜請求項11のいずれか1項に記載の壁材受けレールにおいて、横長の平板の材質を合成樹脂としたものである。
請求項14の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の壁面下地の桟材と、請求項7〜請求項13のいずれか1項に記載の壁材受けレールを用いて構成した壁面下地である。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の壁面下地の桟材の実施例を示す図であって、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示している。同図(a)において、数字符号1は桟材本体、2は突起部を表している。突起部2は金属で作られた桟材本体1からプレス型で押出されて形成され、その端部は更に上部に折り曲げられている。この突起部2には後述する壁材受けレールが係着される。桟材本体1は建造物などの壁体にビス止めされたり、壁体の構造に応じてクリップ様の専用の金具で固定される。
【0025】
図1(b)は本発明の壁面下地の桟材の第2の実施例を示す図であって、数字符号3は桟材本体、4は突起部を表している。突起部4は図1の場合と同様プレス型で押出されて形成されている。この実施例は、桟材本体3が図1(a)で示した実施例の桟材本体1の場合に比して高さが低い点が異なるのみで、その他は同様である。
【0026】
図2は本発明の壁面下地の桟材の他の実施例を示す図であって、(a)は第3の例、(b)は第4の例を示している。同図(a)において、数字符号5は桟材本体、6は突起部を表している。突起部6は金属で作られた桟材本体5からプレス型で押出されて形成されている。この突起部6は同図から明らかなように、先の図1、の数字符号2あるいは4で示すものとは異なり、その先端が上部と下部の両方に折り曲げられている。
【0027】
そして、この突起部6には後述する壁材受けレールが係着される。突起部6の上部折り曲げ部は壁材受けレールの下部を、一方下部折り曲げ部は壁材受けレールの上部を保持する。桟材本体5は建造物などの壁体にビス止めされたり、クリップ様の専用の金具で固定されることは図1の場合と同様である。
【0028】
図2(b)において、数字符号7は桟材本体、8は突起部を表している。この実施例は、桟材本体7が図2(a)で示した実施例の桟材本体5の場合に比して高さが低い点が異なるのみで、その他は同様である。
【0029】
これまでの説明では、各図について桟材本体が金属であり、突起部がプレス型で抜出されて形成されたものを示しているが、本発明はこれに限るものではなく、桟材本体は合成樹脂などでも良く、また、突起部は抜出すのではなく、別に作成したものを溶接や、融着、あるいは、ビス止めや、リベット付けしたものでも良い。もちろんその材質が桟材本体と異なるものであっても良い。
【0030】
図3は本発明の壁材受けレールの実施例を正面より見た図であって、図4は本発明の壁材受けレールの実施例を裏面より見た図である。それぞれの図において、(a)は平面図を、(b)は側面図、(c)は長手方向の側面図を表しており、数字符号9は壁材受けレール本体、10は孔、11はスプリング部、12、13は、それぞれ折り曲げ部を表している。
【0031】
壁材受けレール本体9の「コ」の字の先端の数字符号12、13で示すそれぞれの折り曲げ部の幅が異なっている。これは壁材をケンドン式に嵌合して壁材を保持するためのものである。孔10は長手方向に等間隔に設けられており、その間隔(ピッチ)は使用する最小のタイルの幅に実際の目地の幅を加えた寸法としている。
【0032】
例えば、長手方向の孔の間隔を(b)とし、使用するタイルなどの壁材の中で最も幅が小さいものの幅が(a)、目地幅が(c)であれば、「b=a+c」となるようにしている。
【0033】
この孔10は、この位置で壁材受けレール本体9を折り曲げるためのものである。すなわち、孔10の位置の側面の折り曲げ部分に切り込みを入れれば、壁材受けレール本体9は容易に折り曲げられる。折り曲げ部分に切り込みを入れた状態は後述する図6で図示している。
【0034】
これによって例えば建造物の角(外角でも内角でもよい)に沿わして壁材受けレール本体9を装着出来る。また曲面(実際にはタイルの幅の多角面)に壁材受けレール本体9を装着することが可能であり、タイルなどを体裁よく配設することができる。
【0035】
この孔10を設けたことには、更に他の2つの効用がある。その1つは水抜き効果である。すなわち、本壁材受けレールのような断面がCの字型の部材を、横向きあるいは上向きに使用すると、目地材(モルタル)の水分や、浸透して来たり、結露などによって生じた水分が滞留して、不都合を生ずる。
【0036】
殊に、壁材受けレールが金属製である場合には、水分が滞留すれば、壁材受けレールそのものが、発錆し、腐食して、壁材が脱落したり、壁の強度を著しく損なう。本発明の壁材受けレールでは、上記のように孔10を設けたことによって、水抜効果が得られ、壁材受けレール内部に水分が滞留することなく排出されるので、壁材受けレールが、発錆したり、腐食することを防止できる。
【0037】
次に、この孔10のアンカー効果について説明する。本発明の壁材受けレールに壁材を装着して、その目地に、目地材(モルタル)を圧入すると、モルタルは孔10に侵入し、更に壁下地に密着する。そして、乾燥することにより壁材受けレールが下地に強固に接着される。孔10はその数も多いので、これがない時に比して壁材受けレールが遥かに強力に壁下地に接着される。すなわち、孔10はアンカーとしての効果も有するのである。
【0038】
この図では、スプリング部11が壁材受けレール本体9の長手方向に2列に配置した例について示しているが、これは1列であっても、あるいは3列以上であっても良い。ただし孔10の位置を避けることが望ましい。また、このスプリング部を設けない構成とすることもできる。また、スプリングとしての効果を有するものだけではなく、スペーサーとして作用するものであっても良い。
【0039】
これまでの説明では、各図について桟材本体が金属であり、スプリング部がプレス型で抜出されて形成されたものを示しているが、本発明はこれに限るものではなく、桟材本体は合成樹脂のようなものでも良い。
【0040】
また、スプリング部は抜出すのではなく、別に作成したものを溶接や、融着、あるいは、ビス止めや、リベット付けしたものでも良い。もちろんその材質が桟材本体と異なるものであっても良い。更に桟材本体には小孔を空けて、ピアノ線で形成したスプリングを引っ掛けて利用するなどの方法も考えられる。
【0041】
図5は、図3、図4に示した本発明の壁材受けレールの実施例の斜視図であって、図6と同様に、数字符号9は壁材受けレール本体、10は孔、11はスプリング部、12、13は折り曲げ部を表している。スプリング部11はタイルなどの裏面に圧力を加えその位置を安定させる役目を担う。
【0042】
図6は図4および図5に示した本発明の第2の実施例の壁材受けレールを曲面の壁に沿わせるため孔10に切り込みを入れた様子を示す斜視図であって、数字符号などはすべて図7および図6の場合と同様である。
【0043】
このように本発明の壁材受けレールを用いれば、孔10に切り込みを入れるだけで容易にどのような曲面にも沿わせることができるから、複雑な曲面であっても体裁良くタイルなどを貼ることができる。
【0044】
壁の角に壁材受けレールを沿わせるのであれば1か所の孔10に切り込みを入れ、壁材受けレールを折り曲げれば良い。孔10に切り込みを入れるには、特別な工具は必要なく、通常使われるカッターなどで容易に目的が達せられる。
【0045】
図7は本発明の壁面下地の実施例を示す図であって、先に図1に示した壁面下地の桟材と、図4に示した壁材受けレールとを組み合わせて壁面下地を構成した例を示している。
【0046】
同図において、数字符号1は桟材本体、2は突起部、9は壁材受けレール本体、14は壁材を表している。壁材14は壁材受けレール9にケンドン式に挿入され、裏面からスプリング部11によって押圧されて位置が安定状態を保つ。
【0047】
図8は本発明に用いる壁材の例を示す斜視図であって、(a)は表面、(b)は裏面を示している。同図において数字符号14は壁材、15は壁材の表面、16は壁材の裏面、17は上部スリット、18は下部スリットを表している。
【0048】
図9は本発明の壁面下地に壁材をセットした状態の側面を示す図であって、(a)は桟材に図1に示すものを使用した場合を、(b)は桟材に図1(b)に示すものを使用した場合を表している。数字符号1は桟材、2、4は突起部、9は壁材受けレール、14は壁材を表している。この例では、壁材15は壁材受けレール9にケンドン式に装着される。また(b)の例では、壁材受けレール9も桟材1の突起部4の構造を利用してケンドン式に装着される。
【0049】
図10は本発明の壁面下地に壁材をセットして完成した状態の例を示す図であって、(a)は壁面が曲面の場合を、(b)は角隅部の様子を示している。数字符号14で示す各方形部は壁材を示している。同図(b)では外角を示しているが、本発明では内角の場合であっても同様に施工できる。また角は、直角に限るものではなく任意の角度のものに対して同様に施工できることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、レールを用いて壁材を装着する場合に、建造物などの壁の角隅部分(外角、内角)の処理や、建造物などの壁が曲面(多角面)のとき、従来の技術では、壁の屈曲部分でレールを無理に折り曲げるか、切断して付け合わせるかしなければならず、それが作業効率を著しく低下させるばかりでなく、外装材の平面の一様性を損ねるなど外観上の不都合を生じていたが、本発明によれば、このような問題を解消することができる。
【0051】
すなわち、本発明は、建造物などの角隅部分や、壁が曲面(多角面)の場合であっても、容易にこれに対応することができ、非常に簡単な工法で下地を構成することが可能で、かつ、不整形なタイルなどを目地入れ前でも安定して保持することができる。
【0052】
更に、レールを縦方向に用いたときでも、裏面からのスプリングの作用により、タイルなどが下方にずり落ちることがないので、タイルなどを安定に縦位置に保持することも可能であり、作業効率を大幅に向上させることができるという利点がある。
【0053】
本発明の壁材受けレールでは、Cの字型断面の角部に長手方向に複数の孔を設けている。一般に、本壁材受けレールのような断面がCの字型の部材を、横向きあるいは上向きに使用すると、他から浸透して来た水分や、結露などによって生じた水分が滞留して、不都合を生ずることは、しばしば経験することである。
【0054】
殊に、壁材受けレールが金属製である場合には、水分が滞留すれば、壁材受けレールそのものが、発錆し、腐食して、壁材が脱落したり、壁の強度が著しく損なわれる恐れがある。本発明の壁材受けレールでは、上記のように孔10を設けたことによって、水抜効果が得られ、壁材受けレール内部に水分が滞留することなく排出されるので、壁材受けレールが、発錆したり、腐食することを防止できる利点がある。
【0055】
また、本発明の壁材受けレールに壁材を装着して、その目地に、目地材(モルタル)を圧入すると、モルタルは孔10に侵入し、更に壁下地に密着する。そして、乾燥することにより壁材受けレールが下地に強固に接着される。孔10はその数も多いので、これがない時に比して壁材受けレールが遥かに強力に壁下地に接着される。すなわち、孔10はアンカーとして作用するので、強固な壁体を構成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁面下地の桟材の第1の実施例を示す図である。
【図2】本発明の壁面下地の桟材の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の壁材受けレールの実施例の正面を示す図である。
【図4】本発明の壁材受けレールの実施例の裏面を示す図である。
【図5】本発明の壁材受けレールの実施例の斜視図である。
【図6】本発明の壁材受けレールの実施例の斜視図である。
【図7】本発明の壁面下地の実施例を示す図である。
【図8】本発明に用いる壁材の例を示す斜視図である。
【図9】本発明の壁面下地に壁材をセットした状態の側面を示す図である。
【図10】本発明の壁面下地に壁材をセットして完成した状態の例を示す図である。
【符号の説明】
1、3、5、7  桟材本体、
2、4、6、8  突起部
9   壁材受けレール本体
10  孔
11  スプリング部
12、13 折り曲げ部
14  壁材
15  壁材の表面
16  壁材の裏面
17  上部スリット
18  下部スリット

Claims (14)

  1. 横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その開口部を更に外側に「L」字型に折曲加工することによって形成された桟材であって、
    前記「コ」の字型背部に長手方向に一定間隔で突起部を設け、該突起部の端部を前記桟材の長手方向と平行に1方向または2方向に折曲したことを特徴とする壁面下地の桟材。
  2. 横長の平板の材質が金属である請求項1記載の壁面下地の桟材。
  3. 横長の平板の材質が合成樹脂である請求項1記載の壁面下地の桟材。
  4. 突起部は平板から型抜きして形成せしめたものである請求項1記載の壁面下地の桟材。
  5. 突起部は平板に突起部材を嵌合させて形成せしめたものである請求項1記載の壁面下地の桟材。
  6. 突起部は平板に突起部材を溶接または融着させて形成せしめたものである請求項1記載の壁面下地の桟材。
  7. 横長の平板の長手方向と直行する断面を「コ」の字型とし、その「コ」の字型の開口部の両側を更に内側に「L」字型に折曲加工することによって形成された壁材受けレールであって、
    「コ」の字型の各角部および「L」字型に折曲加工した部分の少なくとも一方の角部に、部材の長手方向に一定間隔で任意の形状の孔を設けたことを特徴とする壁材受けレール。
  8. 長手方向の孔の間隔を(b)とし、使用するタイルなどの壁材の内の小なるものの幅を(a)とし、目地幅を(c)とするとき、「b=a+c」である請求項7記載の壁材受けレール。
  9. 「コ」の字型の開口部の両側を、内側に「L」字型に折曲加工した場合の該折曲加工した部分の幅寸法が異なる請求項7又は請求項8記載の壁材受けレール。
  10. 「コ」の字型の腹部に長手方向に一定間隔で弾性を有するスプリング部を設けた請求項7〜請求項9のいずれか1項に記載の壁材受けレール。
  11. スプリング部は壁材受けレール本体から型抜によって突出形成せしめたものである請求項10記載の壁材受けレール。
  12. 横長の平板の材質が金属である請求項7〜請求項11のいずれか1項に記載の壁材受けレール。
  13. 横長の平板の材質が合成樹脂である請求項7〜請求項11のいずれか1項に記載の壁材受けレール。
  14. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の壁面下地の桟材と、請求項7〜請求項13のいずれか1項に記載の壁材受けレールを用いて構成した壁面下地。
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