JP2004042461A - 廃プラスチック材の分離方法、廃プラスチック材の分離装置 - Google Patents

廃プラスチック材の分離方法、廃プラスチック材の分離装置 Download PDF

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堤 常固
Yutaka Horinouchi
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Abstract

【課題】ほこり、汚れ、土砂、水あか、油分、食品残渣、不要添加剤、表面塗膜、経年樹脂劣化成分など、リサイクル使用時に物性劣化を引き起こす原因になる異物を含む廃プラスチックの洗浄、分離、乾燥処理方法を提供する。
【解決手段】廃プラスチック材を、所定の液体中で微粉砕する工程と、前記廃プラスチック材に付着、または含まれている所定の物質と、前記廃プラスチック材に含まれるプラスチックとを分離し、前記分離は、前記液体内で、前
記所定の物質と、前記プラスチックとが位置的に分かれることによって行われるか、前記液体内に、前記所定の物質または前記プラスチックが溶解することによって行われる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば家電製品などに用いられている樹脂筐体が、リサイクルセンターなどに回収され、その後マテリアルリサイクル利用される際に必要となる廃プラスチックの洗浄、分離、乾燥処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
2001年4月より家電リサイクル法が施行され、テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機の4製品に関して適性リサイクル処理が始まった。当面のリサイクル率は50−60%前後であり、各製品中の比較的重量の占める割合の大きいガラスや金属などを積極的にリサイクル利用推進することによって当面の目標値をクリアする努力が行われている。
【0003】
一方これら4製品には多くのプラスチックが使われている。各部品材料として熱硬化性樹脂も多く利用されているが、筐体としては、熱可塑性樹脂が主に使用されている。例えば、洗濯機ではポリスチレン(以下PSと称す)、ポリプロピレン(以下PPと称す)が、冷蔵庫ではPS、PP以外にABS樹脂なども使われている。エアコン、テレビではPSが中心に利用されている。
【0004】
現在リサイクル利用され始めたものが少しずつ増えてきているものの、その多くは焼却、埋立て処理されており、一部が加熱溶融などで再利用されているに過ぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
廃プラスチックの処分方法としては、埋立て処分場の逼迫やコストを考えると、焼却処理する方法が比較的有利であると思われるが、石油化学由来資源の枯渇化などを考慮すると、マテリアルリサイクルの早期構築が望まれる。
【0006】
マテリアルリサイクルを考えた場合、できうるかぎりバージン材、すなわちプラスチックを製造直後の状態に近い状態に戻すことが大切である。しかしながらリサイクル拠点に回収される廃プラスチックには、ほこりや汚れ、土砂、水あか、油分、食品残渣などの汚染物が多く付着している。また家電製品の樹脂筐体には着色加工などの表面塗装や、種々の添加物が加えられている。またさらに長年使用する間に熱劣化、光劣化などにより樹脂そのものあるいはその一部に劣化が生じている場合もある。
【0007】
上記の中でも、樹脂中に難燃剤を含む場合は焼却処分などが比較的困難であると思われ、我々は脱難燃剤化処理した後にマテリアルリサイクル可能な処理方法として、特開2001−151930号に難燃剤を選択的に抽出除去できる溶剤で処理する方法を提案してきた。
【0008】
しかしながら、プラスチック表面に付着した汚染物、表面塗装、プラスチックの劣化部分をプラスチック本体から効果的に処理できる方法は知られていなかった。
【0009】
本発明は、このような状況を鑑みて提案されたものであって、種々の汚れ、ゴミ、付着物を保持したまま回収された廃プラスチックであっても、バージン材相当のレベルまで、簡易な方法で再生させるための分離方法、分離装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題に対し鋭意研究を重ねた結果、水あるいは除去成分に応じた溶剤と、プラスチック成分とを共存させながら、粉砕処理することで、容易に異物を分離、除去し、樹脂を再生できる方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0011】
このような第1の本発明(請求項1に対応)は、廃プラスチック材を、所定の液体中で微粉砕する工程と、
前記廃プラスチック材に付着、または含まれている所定の物質と、前記廃プラスチック材に含まれるプラスチックとを分離する工程とを備えた廃プラスチック材の分離方法である。
【0012】
また、第2の本発明(請求項2に対応)は、前記分離は、前記液体内で、前記所定の物質と、前記プラスチックとが位置的に分かれることによって行われる第1の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0013】
また、第3の本発明(請求項3に対応)は、前記微粉砕により得る前記廃プラスチック材の粒径を、前記プラスチックの種類、前記所定の物質の種類、前記所定の液体の種類の全部または一部に基づき定める第2の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0014】
また、第4の本発明(請求項4に対応)は、前記液体は水である第2または第3の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0015】
また、第5の本発明(請求項5に対応)は、前記分離は、前記液体内に、前記所定の物質または前記プラスチックが溶解することによって行われる第1の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0016】
また、第6の本発明(請求項6に対応)は、前記液体は有機溶剤である第2または第5の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0017】
また、第7の本発明(請求項7に対応)は、前記分離されたプラスチック成分を、所定の液体内でさらに微粉砕する工程と、
前記粉砕されたプラスチック成分を乾燥させる工程とをさらに備えた第1の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0018】
また、第8の本発明(請求項8に対応)は、前記所定の物質は、埃、土砂、水垢、油分、食品残渣、不要添加剤、表面皮膜、経年樹脂劣化成分の全部または一部である第1の本発明の廃プラスチック材の分離方法である。
【0019】
また、第9の本発明(請求項9に対応)は、廃プラスチック材を、所定の液体中に配置する容器と、
前記容器内にて、前記所定の液体中にて前記廃プラスチック材を微粉砕する微粉砕手段と、
前記廃プラスチック材に付着、または含まれている所定の物質と、前記廃プラスチック材に含まれる樹脂とを分離する分離手段とを備えた廃プラスチック材の分離装置である。
【0020】
また、第10の本発明(請求項10に対応)は、前記分離は、前記液体内で、前記所定の物質と、前記プラスチックとが位置的に分かれることによって行われる第9の本発明の廃プラスチック材の分離装置である。
【0021】
また、第11の本発明(請求項11に対応)は、前記微粉砕により得る前記廃プラスチック材の粒径を、前記プラスチックの種類、前記所定の物質の種類、前記所定の液体の種類の全部または一部に基づき定める第10の本発明の廃プラスチック材の分離装置である。
【0022】
また、第12の本発明(請求項12に対応)は、前記液体は水である第10または第11の本発明の廃プラスチック材の分離装置である。
【0023】
また、第13の本発明(請求項13に対応)は、前記分離は、前記液体内に、前記所定の物質または前記プラスチックが溶解することによって行われる第9の本発明の廃プラスチック材の分離装置である。
【0024】
また、第14の本発明(請求項14に対応)は、前記液体は有機溶剤である第10または第13の本発明の廃プラスチック材の分離装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、ほこり、汚れ、土砂、水あか、油分、食品残渣、不要添加剤、表面塗膜、経年プラスチック劣化物など、リサイクル使用時に物性劣化を引き起こす原因になる、本発明の所定の物質が付着した、または所定の物質を含んでいる廃プラスチック材の洗浄、分離処理方法、及び、それらのリサイクル処理工程で用いた溶剤が残留している場合の廃プラスチックの乾燥処理方法に関するものである。
【0026】
ここで説明する、本発明の廃プラスチックとは、製造現場などでの工程内で生じた不要プラスチック材、プラスチック端材、あるいは家電製品の筐体などに用いられた後に回収された樹脂を含むものであり、PS,PP、ABS樹脂など、主に熱可塑性樹脂を含むものである。また冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機以外の商品に使用されていた樹脂も本発明のプラスチックに含まれる。またこれらの廃プラスチックは、樹脂組成物の用いられる用途に合わせて、難燃剤、安定剤、着色剤、流動改質剤、離型剤などの添加剤を含むものもあるが、再生利用時には不要となる場合が多く、それらを以下の説明においては“不要添加剤”と称し、本発明の所定の物質の一例とした。またこれら廃プラスチックの表面は塗装処理などを施されていても構わず、塗装の被膜、塗料も本発明の所定の物質に含まれるものとした。
【0027】
これら異物を含む廃プラスチックを適当な大きさに粗破砕した後に、湿式粉砕処理する方法においては、処理に要する時間、効率、コスト等とのかねあいも関係してくるが、少なくとも500μm程度以下が望ましいと考えられ、さらに好ましくは100μm以下である。
【0028】
本発明に用いる湿式粉砕処理の液体としては、後の処理を考えると水がもっとも一般的であるが、溶解対象成分によって種々の有機溶剤を利用することができる。
【0029】
水を用いた場合には、例えばPSの様に水に沈む樹脂であれば、油分は水にうくため、水中で樹脂と油分とが位置的に分離するため、プラスチックに付着していた油分と容易に分離することができる。またPPの場合でも湿式粉砕処理した後に、さらにろ過工程などを用いることによって油分や水あかなどを取り除くことができる。ほこりや汚れ、土砂に関しても粉砕処理の粒径を調節し、所定のサイズに定めれば、例えばPPは水に浮き、ほこりや汚れ、土砂などは水に沈んで、水中で互いに位置的に分離するため、水中で処理することで容易に分離することができる。
【0030】
廃プラスチック材を粉砕しない方法では、例えば、粗破砕終了後にエアーブローなどによりある程度のゴミ、汚れを除去することは可能であるが、湿式処理ほどきれいには除去できない。また粉砕なしで水洗浄のみを行った場合には、撹拌あるいは樹脂同士のこすれ合いで表面の汚れは容易に除去できるが、樹脂内部までしみ込んだ汚れや微小部分に溜まったゴミまでを充分洗浄することは難しい。対して湿式粉砕処理では、工程が1つ余分に増加することになるが、回収した樹脂は清浄度が高く、バージン剤相当の物性を容易に再現できるため、再利用の際にバージン剤との混合比率を高めることができ、結果的にコスト削減効果をもたらすことになる。
【0031】
またプラスチック成分を溶解させる溶剤として、例えばPSの場合では、トルエン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、メチルエチルケトン、リモネン、柑橘類系植物性溶剤、発泡スチレンを減容化させる石油系溶剤、アセトン、あるいはジプロピレングリコールジメチルエーテルの少なくとも一種を主成分として含む溶剤などが適当であり、それら溶剤を用いた湿式粉砕処理が可能である。例えば、難溶性の表面塗膜などと分離する場合には、プラスチック成分を容易に溶解する溶剤を用い、湿式粉砕処理しながら、樹脂成分を溶剤に溶かし込むことで、分離することができる。またデカブロモジフェニルエーテルや三酸化アンチモンなどの難燃剤、難燃助剤も同様に難溶性であり、溶解ー非溶解による分離が可能となる。粉砕なしの場合でこれら溶剤を使う場合についても種々検討されているが、樹脂の溶解に要する時間がかかることが課題である。本方式では微粉砕処理を行いながら、樹脂を溶剤に溶解処理するために極めて短時間で処理を行うことが可能となる。
【0032】
さらに、油分、不要添加剤、表面塗膜、経年樹脂劣化成分などの少なくとも一部を溶解させる溶剤としては、例えばPSの場合ではアルコール系溶剤、グリコール系溶剤などが適当である。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル、あるいはトリプロピレングリコールブチルエーテルの少なくとも一種を主成分として含む溶剤などが挙げられる。一般にノンデカと呼ばれる、非デカブロタイプの臭素系難燃剤は、本発明で述べるところの、不要添加剤に相当し、上記に示したアルコール系やグリコール系の溶剤に比較的溶解しやすく、その様な難燃剤を含む廃プラスチックの場合は、樹脂成分との分離を促進することができる(特開2001−151930号)。また経年樹脂劣化成分、例えば低分子量のPSなどは、粉砕処理することで、これらアルコール系やグリコール系の溶剤にも可溶となり、分離することができる。粉砕をしない場合にはPS樹脂は基本的にこれらの溶剤には不溶であるため、表面部分のみしか溶解が生じず、結果として溶解処理能力を充分アップさせることができない。
【0033】
また、汚れ、ほこり、土砂などの汚染物に対しては、プラスチックを溶解させる溶剤でなくとも、廃プラスチック材の粉砕粒径を調整して、これら汚染物またはプラスチック材との比重に差を付けて、溶剤内で、汚染物と粉砕した廃プラスチック材とを分離するようにしてもよい。
【0034】
さらに本発明の廃プラスチックの分離方法においては、油分を付着した場合や、上記処理を施し、処理溶剤が樹脂中に残留した場合においても、容易に除去できる方法を提案している。つまり、湿式粉砕処理を例えば水を用いて行うことで、樹脂に含まれていた油分、溶剤分は容易に分離することができ、この操作の後にろ過などで分離することで、乾燥処理を低コスト、低エネルギーで実施することが可能となる。先と同様に粉砕なしでは充分に付着物などを除去することができない。
【0035】
また本発明で使用した溶剤に関しては、プラスチック成分と異物とを分離した後に、蒸留操作などを行うことで繰り返し使用が可能であり、使用量を抑えることができる。また不要添加剤や表面塗膜は高純度で回収でき、またこれらは初期の樹脂組成物全体の重量と比較すればそのかさは非常に小さくなっており、特別な管理下で扱うことができる。
【0036】
このように本発明によれば、廃プラスチックの適正処理、回収、リサイクル処理ならびに溶剤使用量の削減化など、環境に配慮した形で処理を行うことができる。
【0037】
なお、本発明の廃プラスチック材の分離方法を実現するための分離装置を図1に示す。図に示すように、分離装置は、水または溶剤を蓄えている液体タンク1,2、液体タンク1,2と微粉砕機7とを接続するための液体配管3と、液体配管3上に設けられた、切り替えバルブ4,ポンプ5およびヒータ6と、微粉砕機7内を加熱するジャケット加熱器8と、廃プラスチックを蓄えている廃樹脂タンク9と、微粉砕機7からの排出物を、固体と液体とに分離する、固体回収口11および液体回収口12とを有する固液分離装置10と、固液分離装置10から回収した液体から、液体タンク1に水または溶剤を蒸留する液体回収蒸留装置14とを備えている。なお、上記の構成において、微粉砕機7は、本発明の容器および微粉砕手段に相当し、固液分離装置10は、本発明の分離手段に相当する。
【0038】
このような分離装置は、上記説明の微粉砕機7を用い、液体タンク1,2から水または溶剤を供給することにより湿式粉砕を行って、バージン材に近いプラスチックを回収樹脂13として、廃プラスチック材から分離して、上記の廃プラスチック材の分離方法を実現する。
【0039】
次に、本発明の分離方法の、各実施例について詳しく説明する。
【0040】
【実施例】
以下、本発明である廃プラスチックの洗浄、分離、及び乾燥処理方法について、具体的に示す。
【0041】
(実施例1)
本実施例では、本発明の廃プラスチック材である被処理用プラスチックとして、土砂を付着した廃ポリプロピレン(PP)を用意し、洗浄と分離を行った。このとき土砂は樹脂全体に対して3重量部含まれていた。
【0042】
まず前記被処理用プラスチックを5mm角程度のブロック状に粗破砕し、このうち1Kgをスーパーマスコロイダー(増幸産業社製)を用いて、水を流しながら400μm以下の大きさになるように微粉砕処理を行った。微粉砕されたPPは、水に浮き、土砂はマスコロイダーの底面に沈み、水内で土砂とPPとは分離する。したがって、PPと土砂とは容易に分離でき、乾燥後、950gのPPを回収した。
【0043】
(実施例2)
本実施例では被処理用プラスチックとして、油分を付着した廃ポリスチレン(PS)を用意し、洗浄と分離を行った。このとき油分は樹脂全体に対して8重量部含まれていた。
【0044】
まず前記被処理用プラスチックを5mm角程度のブロック状に粗破砕し、このうち1Kgをスーパーマスコロイダーを用いて、水を流しながら250μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕されたPSは、水に沈み、水内で油分ととPPとは分離する。したがって、PPと油分とは容易に分離でき、乾燥後、900gのPSを回収した。
【0045】
(実施例3)
本実施例では、水あか、食品残渣を合計、約50重量含むPS樹脂の洗浄、分離を行った。
【0046】
前記被処理用プラスチックを1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、水を流しながら150μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕されたPSは、水に沈み、水中で水あか、食品残渣と分離する。したがって、あか分や残渣分などと容易に分離でき、乾燥後高純度でかつきれいなPSを回収した。
【0047】
(実施例4)
本実施例では、水あか、食品残渣を合計、約40重量含むPP樹脂の洗浄、分離を行った。
【0048】
前記被処理用プラスチックを1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、水を流しながら100μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕されたPPは、水に浮き、水中で水あか、食品残渣と分離する。したがって、あか分や残渣分などと容易に分離でき、乾燥後高純度でかつきれいなPPを回収した。
【0049】
(実施例5)
本実施例では、水あか、食品残渣を合計、約50重量含むABS樹脂の洗浄、分離を行った。
【0050】
前記被処理用プラスチックを1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、水を流しながら100μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕されたABS樹脂は、水に沈み、水中で水あか、食品残渣と分離する。したがって、あか分や残渣分などと容易に分離でき、乾燥後高純度でかつきれいなABS樹脂が得られた。
【0051】
(実施例6)
本実施例ではエチレングリコール(EG)、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(dPG)を用いて、PS樹脂中に含まれる難燃剤の除去を行った。用いた樹脂はノンデカ系の難燃剤を10重量部配合した回収ハイインパクトポリスチレンである。
【0052】
前記被処理用プラスチックであるPS樹脂を1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、それぞれ上記溶剤を樹脂に対して約1:10の割合で流しながら50μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕後は、難燃剤は液中に溶解し、樹脂は沈殿物として回収された。その後、樹脂成分と上澄み成分をろ過分離し、ハイインパクトポリスチレンを乾燥処理した。回収後の樹脂中の難燃剤残存率の結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
Figure 2004042461
なお測定結果は、樹脂成分をテトラヒドロフラン中に溶解し、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)測定することによって得た。
【0054】
(実施例7)
本実施例では表面塗装処理が施されたPSの処理を行った。用いた樹脂は回収ハイインパクトポリスチレンで、表面塗装はアクリル系塗装によるものである。
【0055】
前記被処理用プラスチックであるPSを1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、ジプロピレングリコールジメチルエーテルを樹脂に対して約1:10の割合で流しながら50μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕後は、樹脂成分は液中に溶解し、その後のろ過操作によって、表面塗膜成分と分離できた。溶解した樹脂成分から、乾燥処理によって溶剤を除去し、バージン材に近いレベルのハイインパクトポリスチレン樹脂を得た。
【0056】
(実施例8)
本実施例ではジプロピレングリコール(dPG)を用いて、PS樹脂中に含まれる劣化生成物成分の除去を行った。用いた樹脂は回収ポリスチレンである。
【0057】
前記被処理用プラスチックであるPS樹脂を1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、それぞれ上記溶剤を樹脂比に対して約1:10の割合で流しながら50μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕後の液を分析したところ、PS成分の低分子側成分を約5重量部含むことをGPC分析により確認した。低分子成分分離後のポリスチレン樹脂の物性値はバージン材のそれにほぼ匹敵する値を示し、充分再利用できることを確認した。
【0058】
(実施例9)
本実施例ではジプロピレングリコールメチルエーテルを用いて、PS樹脂中に含まれる難燃剤の除去を行った後に、上記溶剤が含有した状態の樹脂の乾燥も粉砕処理することにより行った。用いた樹脂はノンデカ系の難燃剤を10重量部配合した回収ハイインパクトポリスチレンである。
【0059】
前記被処理用プラスチックであるPS樹脂を1mm角程度に破砕し、これをスーパーマスコロイダーを用いて、上記溶剤を樹脂に対して約1:10の割合で流しながら50μm以下の大きさに微粉砕処理を行った。微粉砕後は、難燃剤は液中に溶解し、樹脂はある程度膨潤した状態で沈殿物として回収された。その後、樹脂成分と上澄み成分をろ過分離した。その後、この膨潤した樹脂を水を流しながら再度微粉砕処理を行ったところ、樹脂と溶剤は完全に分離され、ろ過、乾燥によって溶剤を含まない樹脂を得ることができた。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、本発明の分離方法を用いることにより、今後大量に廃棄され、問題となると思われる、種々の異物を含む廃プラスチックに関して、容易に洗浄、分離、乾燥処理することが出来る。さらにこの様にして回収された樹脂を再利用することによって、廃棄物量削減を達成するとともに、再生に用いた溶剤も再使用できるために、昨今必要とされている環境問題解決の一助となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による廃プラスチック材の分離装置の構成を示す模式図
【符号の説明】
1,2 液体タンク
3 液体配管
4 切替バルブ
5 ポンプ
6 ヒータ
7 微粉砕機
8 ジャケット加熱器
9 廃樹脂タンク
10 固液分離装置
11 固体回収口
12 液体回収口
13 回収樹脂
14 溶剤回収蒸留装置

Claims (14)

  1. 廃プラスチック材を、所定の液体中で微粉砕する工程と、
    前記廃プラスチック材に付着、または含まれている所定の物質と、前記廃プラスチック材に含まれるプラスチックとを分離する工程とを備えた廃プラスチック材の分離方法。
  2. 前記分離は、前記液体内で、前記所定の物質と、前記プラスチックとが位置的に分かれることによって行われる請求項1に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  3. 前記微粉砕により得る前記廃プラスチック材の粒径を、前記プラスチックの種類、前記所定の物質の種類、前記所定の液体の種類の全部または一部に基づき定める請求項2に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  4. 前記液体は水である請求項2または3に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  5. 前記分離は、前記液体内に、前記所定の物質または前記プラスチックが溶解することによって行われる請求項1に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  6. 前記液体は有機溶剤である請求項2または5に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  7. 前記分離されたプラスチック成分を、所定の液体内でさらに微粉砕する工程と、
    前記粉砕されたプラスチック成分を乾燥させる工程とをさらに備えた請求項1に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  8. 前記所定の物質は、埃、土砂、水垢、油分、食品残渣、不要添加剤、表面皮膜、経年樹脂劣化成分の全部または一部である請求項1に記載の廃プラスチック材の分離方法。
  9. 廃プラスチック材を、所定の液体中に配置する容器と、
    前記容器内にて、前記所定の液体中にて前記廃プラスチック材を微粉砕する微粉砕手段と、
    前記廃プラスチック材に付着、または含まれている所定の物質と、前記廃プラスチック材に含まれるプラスチックとを分離する分離手段とを備えた廃プラスチック材の分離装置。
  10. 前記分離は、前記液体内で、前記所定の物質と、前記プラスチックとが位置的に分かれることによって行われる請求項9に記載の廃プラスチック材の分離装置。
  11. 前記微粉砕により得る前記廃プラスチック材の粒径を、前記プラスチックの種類、前記所定の物質の種類、前記所定の液体の種類の全部または一部に基づき定める請求項10に記載の廃プラスチック材の分離装置。
  12. 前記液体は水である請求項10または11に記載の廃プラスチック材の分離装置。
  13. 前記分離は、前記液体内に、前記所定の物質または前記プラスチックが溶解することによって行われる請求項9に記載の廃プラスチック材の分離装置。
  14. 前記液体は有機溶剤である請求項10または13に記載の廃プラスチック材の分離装置。
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