JP2004035228A - シート搬送装置および画像形成システム - Google Patents

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Yuzo Matsumoto
松本 祐三
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Abstract

【課題】シートが搬送される際に、用紙や挿入シート等のシート厚さを精度よく確実に検出可能とする。
【解決手段】画像形成システム1は、特殊用紙Cを下流側に送り出す搬送ローラ対909と、搬送ローラ対909の下流側に配置されており、特殊用紙Cを更に下流側へと送り出す搬送ローラ対906と、搬送ローラ対909と搬送ローラ対906との間に配置されており、両者間を搬送される特殊用紙Cの厚さを検出可能なシート厚さ検出ユニット920とを備え、シート厚さ検出ユニット920は、搬送ローラ対909と搬送ローラ対906との双方にシートが跨っている際に特殊用紙Cの厚さを検出するように、フィニッシャ制御部501によって制御される。
【選択図】    図21

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを搬送しながら、搬送されるシートの厚さを測定可能とするシート搬送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複写システム等の画像形成システムとして、画像形成がなされた用紙の束の先頭頁、途中頁または最終頁に対し、画像形成システムに設けられたカセットや、給紙用のトレイから、「表紙」、「合紙」または「裏表紙」となる特殊用紙(挿入シート)を挿入可能なものが知られている。このようなシステムでは、単一の給紙段からだけではなく、他の給紙段から、「表紙」、「合紙」または「裏表紙」として特殊用紙を挿入可能である。また、専用トレイから特殊用紙を給紙するように構成されたシステムも知られている。更に、このような特殊用紙が挿入された用紙の束に対して、画像形成システムに含まれるフィニッシャ等において、いわゆる束排出処理、綴じ処理、折り処理、製本処理等の後処理が施されこともある。
【0003】
挿入シートをカセットから供給する画像形成システムでは、用紙の束に挿入シートを挿入するタイミングになると、画像が形成される用紙が通過する搬送路に当該カセットから挿入シートが供給され、供給された挿入シートは、当該搬送路を経て排紙される。ここで、画像が形成される用紙が通過する搬送路の中途には、通常、定着部が配置されることから、挿入シートも用紙と同様に定着部を通過することになる。
【0004】
この場合、挿入シートとして、カラー画像が記録されている用紙が用いられる場合、挿入シートが定着部を通過する際に熱圧を受け、挿入シートの記録画像の品位が損なわれてしまうことがある。また、上述の挿入シートとしてカラーコピー紙やカラープリント紙が用いられることが多いが、カラーコピー紙等を挿入シートとしてカセットから上記搬送路に給紙すると、カラーコピー紙の表面に付着したオイルなどで搬送機構が汚され、用紙の搬送に対する信頼性が著しく低下してしまうという問題も指摘されている。
【0005】
このような問題を解消すべく、挿入シートを供給する挿入シートフィーダ(シート搬送装置)がフィニッシャに備えられている画像形成システムも開発されている。この種の装置としては、例えば、特開昭60−180894号公報、特開昭60−191932号公報、特開昭60−204564号公報等により開示されたものが知られている。これらの公報に記載されたシステムでは、所望のタイミングで挿入シートフィーダから挿入シートがフィニッシャに供給され、挿入シートは、フィニッシャ内の処理トレイに搬送・収納(積載)される。また、画像形成装置により画像が形成された用紙もフィニッシャ内に導かれ、処理トレイに搬送・収納(積載)される。この場合、画像形成装置からは、用紙が先頭頁から順番に、いわゆるフェイスダウン状態で排出され、処理トレイでは、挿入シートと用紙とが反転した状態で積み重ねられ、整合される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような挿入シートフィーダを用いて合紙処理を行う場合、挿入シートフィーダから給紙される用紙が1枚ずつ確実にフィニッシャ内に供給されなければならない。しかしながら、挿入シートとして用いられる特殊用紙等は、紙の種類や画像の種類が多様であり、自動的に分離/搬送する際の安定性において転写紙等よりも劣る。このため、実際には、挿入シートフィーダによって本来1枚だけ給紙されるはずの挿入シートが同時に2枚以上に給紙されてしまう、いわゆる「重送」が発生してしまうことがある。
【0007】
このような重送が発生すると、挿入シートを含む最終的な用紙束における頁順序が本来のものから狂ってしまうだけではなく、不要な画像形成動作が行われてしまうこともある。また、重送発生後に、挿入シートと画像形成装置からの用紙との混交処理を再度行う場合、新たな挿入シートを用意しなければならないという問題も存在している。このように、重送の発生は、用紙および挿入シート、処理時間、消費電力等において多大な無駄を生じさせると共に、作業時のユーザの監視負担を増加させる。
【0008】
また、上述のような重送は、画像形成装置の給紙カセット等から用紙が給紙される場合等においても起こり得る。このような用紙の重送は、システム全体をいわゆるジャムによって停止させてしまい、システムの生産性を大幅に低下させる。更に、送り出される挿入シートや用紙がぴったりと重なり合った状態で重送された場合、もはや、ジャムとして検出することができなくなり、作成される用紙束に無駄な用紙または挿入シートが差し込まれてしまうおそれもある。
【0009】
これに対して、近年では、挿入シートや用紙の厚さを検出可能なシート厚さ検出センサを有するシステムも開発されており、このようなシステムでは、シート厚さ検出センサによって挿入シートや用紙の重送が検出され得る。しかしながら、従来のシート厚さ検出ユニットを用いた場合、シート厚さの誤検出を生じてしまうことが多く、また、搬送パスにおける用紙や挿入シートの搬送状態によっては、シートを損傷させてしまうことがあった。
【0010】
そこで、本発明は、シートが搬送される際に、用紙や挿入シート等のシート厚さを精度よく確実に検出可能とすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一形態は、シートを搬送しながら、搬送されるシートの厚さを測定することができるシート搬送装置に係り、このシート搬送装置は、シートを下流側に送り出す第1のシート駆動手段と、第1のシート駆動手段の下流側に配置されており、シートを更に下流側へと送り出す第2のシート駆動手段と、第1のシート駆動手段と第2のシート駆動手段との間に配置されており、両者間を搬送されるシートの厚さを検出可能なシート厚さ検出手段と、第1のシート駆動手段と第2のシート駆動手段との双方にシートが跨っている際に、シート厚さ検出手段にシートの厚さを検出させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の他の形態は、用紙に対して所望の画像を形成し、画像形成がなされた用紙の束を作成可能であると共に、用紙束の所望位置に所定の挿入シートを挿入することができる画像形成システムに係り、この画像形成システムは、用紙および/または挿入シートを下流側に送り出す第1のシート駆動手段と、第1のシート駆動手段の下流側に配置されており、用紙および/または挿入シートを更に下流側へと送り出す第2のシート駆動手段と、第1のシート駆動手段と第2のシート駆動手段との間に配置されており、両者間を搬送される用紙および/または挿入シートの厚さを検出可能なシート厚さ検出手段と、第1のシート駆動手段と第2のシート駆動手段との双方に用紙または挿入シートが跨っている際に、シート厚さ検出手段に用紙または挿入シートの厚さを検出させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明による画像形成システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【0014】
〔全体構成〕
図1に示される画像形成システム1は、主として、画像形成装置10、折り装置400、および、フィニッシャ500から構成される。また、画像形成装置10は、原稿画像を読み取るイメージリーダ200と、プリンタ300とを含んでいる。
【0015】
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、画像記録面を上に向けた状態で原稿トレイ119上にセットされた原稿を先頭頁から順に1枚づつ図中左向きに給紙すると共に、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上において流し読取り位置を経るように図中左から右へと原稿を搬送した後、外部の排紙トレイ112に原稿を排出する。原稿がプラテンガラス102上の流し読取り位置を左から右へ向けて通過する際に、原稿の画像は、流し読取り位置に対応するように配置されているスキャナユニット104によって読み取られる。このような読取り方法は、一般に、「原稿流し読み」と称される。すなわち、原稿が流し読取り位置を通過する際、原稿の画像記録面にスキャナユニット104のランプ103の光が照射され、原稿からの反射光が、ミラー105,106および107を介してレンズ108に導かれる。レンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
【0016】
このように、原稿が流し読取り位置を図中左から右へと通過するように搬送される場合、原稿の搬送方向と直交する方向を主走査方向とし、原稿の搬送方向を副走査方向として原稿の読取り走査が行われる。具体的には、原稿が流し読取り位置を通過する際、イメージセンサ109によって主走査方向に原稿の画像を1ライン毎に読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿の画像全体が光学的に読み取られる、読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換された後、画像信号制御部202に送られる。イメージセンサ109から出力された画像データは、画像信号制御部202において所定の処理が施された後、プリンタ300の露光制御部110にビデオ信号として入力する。
【0017】
なお、上述のような原稿流し読み方法の代わりに、原稿給送装置100によって原稿をプラテンガラス102上に搬送すると共に所定位置で停止させ、この状態でスキャナユニット104を図中左から右へ走査させて原稿を読み取る手法を採用してもよい。このような読取り方法は、一般に、「原稿固定読み」と称されている。
【0018】
原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取る場合、まず、ユーザにより原稿給送装置100が持ち上げられ、プラテンガラス102上に原稿が載置される。そして、スキャナユニット104が図中左から右へ走査させられ、これにより、原稿の読取りが行われる。すなわち、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取る場合、上述の原稿固定読みが行われる。
【0019】
プリンタ300は、入力ビデオ信号に基づいてレーザ光を変調して出力する露光制御部110を有している。露光制御部110から出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー110aによって走査されながら感光ドラム111上に照射され、感光ドラム111には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述されるように、原稿固定読みの場合、感光ドラム111上に正しい画像、すなわち、鏡像でない画像が形成されるようにレーザ光を出力する。
【0020】
感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視化される。また、感光ドラム111に対しては、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット114,115、手差給紙部125または両面搬送パス124の何れかから用紙が給紙される。この用紙は、感光ドラム111と転写部116との間に搬送され、感光ドラム111に形成された現像剤像は、転写部116によって用紙上に転写される。
【0021】
現像剤像が転写された用紙は、定着部117に搬送される。定着部117は、用紙を熱圧して現像剤像を用紙に定着させる。定着部117を通過した用紙は、フラッパ121および排出ローラ118を経て、プリンタ300から外部に向けて(本実施形態では、折り装置400に向けて)1枚ずつ排出される。
【0022】
ここで、用紙を画像形成面が下向きになる状態(いわゆる、フェイスダウン)で排出する際には、フラッパ121が切り換えられ、定着部117を通過した用紙は一旦反転パス122内に導かれる。そして、用紙の後端がフラッパ121を通過した後に、用紙はスイッチバックされ、排出ローラ118によってプリンタ300から排出される。以下、このような排紙形態は、「反転排紙」と称される。反転排紙は、原稿給送装置100を用いて読み取った画像を形成する場合や、コンピュータから出力された画像を形成する場合等のように、先頭頁から順番に画像を形成する場合に行われる。これらの場合、反転排紙が行われることにより、画像が形成された用紙が正しい頁順で排出されることになる。
【0023】
また、手差給紙部125から例えばOHPシート等の比較的硬い用紙を給紙し、このような用紙に画像を形成する場合、用紙は、反転パス122に導かれることなく、画像形成面を上向きにした状態(いわゆる、フェイスアップ状態)で排出ローラ118によって排出される。
【0024】
更に、用紙の両面に画像を形成する両面記録の場合、フェイスダウンの場合と同様に、フラッパ121が切り換えられる。そして、定着部117を通過した用紙は、反転パス122を介して、両面搬送パス124へと搬送される。両面搬送パス124へと導かれた用紙は、上述された所定のタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙されることになる。
【0025】
プリンタ300から排出された用紙は、折り装置400に送られる。折り装置400は、用紙をZ形に折りたたむ処理を実行可能なものである。例えば、用紙サイズがA3サイズまたはB4サイズであり、かつ、折り処理が指定されているような場合、折り装置400による折り処理が行われる。それ以外の場合、プリンタ300から排出された用紙は、折り装置400を通過してフィニッシャ500に送られる。フィニッシャ500は、製本処理、綴じ処理、更には穿孔といった各種処理を実行可能なものであり、画像が形成された用紙間に挿入される表紙、合紙等の挿入シート(特殊用紙)を給送するインサータ900を有する。
【0026】
〔制御系〕
図2は、図1に示される画像形成システム全体の制御を実行するコントローラの構成を示すブロック図である。
【0027】
同図に示されるように、画像形成システム1は、コントローラとして、CPU(図示せず)、ROM151およびRAM152を内蔵するCPU回路部150を有する。CPU回路部150は、ROM151に格納されている制御プログラムを用いて各ブロック101,153,201,202,209,301,401,501を総括的に制御する。RAM152は、制御データを一時的に保持したり、各種制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
【0028】
図2の各ブロック101〜501のうち、原稿給送装置制御部101は、原稿給送装置100をCPU回路部150からの指示に基づいて駆動制御するものである。イメージリーダ制御部201は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109等に対する駆動制御を行う。また、イメージリーダ制御部201は、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送する。
【0029】
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換すると共に各種処理を施し、入力デジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。また、画像信号制御部202は、コンピュータ210から外部インターフェース209を介して受け取ったデジタル画像信号に各種処理を施し、入力デジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。この画像信号制御部202の動作は、CPU回路部150によって制御される。プリンタ制御部301は、入力ビデオ信号に基づいて上述の露光制御部110を駆動制御する。
【0030】
操作部153は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキーや、設定状態を示す情報等を表示させるための表示部等を有する。操作部153は、各種キー操作に対応するキー信号をCPU回路部150に送出すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき、それに応じた情報を表示部に表示させる。
【0031】
折り装置制御部401は、折り装置400に搭載されている。折り装置制御部401は、CPU回路部150との間で情報の受け渡しを行うことによって折り装置400全体の駆動制御を行う。
【0032】
フィニッシャ制御部501は、フィニッシャ500に搭載されている。フィニッシャ制御部501は、CPU回路部150との間で情報の受け渡しを行うことにより、後述されるようなフィニッシャ500全体の駆動制御を行う。
【0033】
〔折り装置〕
図3は、図1の画像形成システム1に含まれる折り装置400およびフィニッシャ500を示す概略構成図である。
【0034】
同図に示されるように、折り装置400は、プリンタ300から排出された用紙を受け入れ、フィニッシャ500に導入するための折り搬送水平パス402を有する。折り搬送水平パス402上には、搬送ローラ対403および搬送ローラ対404が配設されている。また、折り搬送水平パス402の出口部(フィニッシャ500側)には、折りパス選択フラッパ410が設けられている。折りパス選択フラッパ410は、折り搬送水平パス402上の用紙を折りパス420およびフィニッシャ500の何れかに導くようにパスの切換を行う。
【0035】
折り処理が行われる場合には、折りパス選択フラッパ410がオンされ、これにより、用紙は折りパス420へと導かれる。折りパス420に導かれた用紙は、折りローラ421まで搬送されてZ形に折りたたまれる。一方、折り処理が行われない場合には、折りパス選択フラッパ410はオフされ、用紙はプリンタ300から折り搬送水平パス402を介してフィニッシャ500に直接に送出されることになる。
【0036】
〔フィニッシャ〕
フィニッシャ500は、折り装置400から排出された用紙を順番に取り込む処理、取り込んだ複数の用紙を整合させて1つの束に束ねる処理、束ねられた用紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、取り込んだ用紙の後端付近に穿孔するパンチ処理、ソート処理、ノンソート処理、製本処理などの各種後処理を実行可能なものである。
【0037】
同図に示されるように、フィニッシャ500は、プリンタ300から排出されて折り装置400を通過した用紙を内部に取り込むための入口ローラ対502を有する。入口ローラ対502の下流側には、用紙をフィニッシャパス552、または、第1製本パス553に導くための切換フラッパ551が設けられている。
【0038】
フィニッシャパス552に導かれた用紙は、搬送ローラ対503を介してバッファローラ505に向けて送られる。搬送ローラ対503とバッファローラ505は、それぞれ正転および逆転可能である。
【0039】
入口ローラ対502と搬送ローラ対503との間には、入口センサ531が設けられている。また、入口センサ531の用紙搬送方向の上流側近傍において、第2製本パス554がフィニッシャパス552から分岐されている。以下、この分岐点を「分岐部A」という。分岐部Aは、入口ローラ対502から搬送ローラ対503に用紙を搬送するための搬送路への分岐点となると共に、ワンウェイ機構を有している。すなわち、搬送ローラ対503が逆転して用紙が搬送ローラ対503側から入口センサ531側に搬送された際、用紙は、分岐部Aから第2製本パス554側にのみ搬送される。
【0040】
搬送ローラ対503とバッファローラ505間には、パンチユニット550が配されている。このパンチユニット550は、必要に応じて動作させられて搬送されてきた用紙の後端付近に所定の孔を形成する。
【0041】
バッファローラ505は、その外周に、送られてきた用紙を所定枚数積層して巻き付けることが可能なローラである。用紙は、必要に応じて、バッファローラ505の外周から各押下コロ512,513および514によって巻き付けられる。バッファローラ505に巻き付けられた用紙は、バッファローラ505の回転方向に搬送される。
【0042】
押下コロ513および514の間には切換フラッパ510が配置されており、押下コロ514の下流側には切換フラッパ511が配置されている。切換フラッパ510は、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505から剥離させてノンソートパス521またはソートパス522に導く。また、切換フラッパ511は、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505から剥離させてソートパス522に導くか、あるいは、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505に巻き付けられたままバッファパス523に導く。
【0043】
切換フラッパ510によってノンソートパス521に導かれた用紙は、排出ローラ対509を介してスタックトレイ701上に排出される。ノンソートパス521の中途には、ジャム検出等を実行するための排紙センサ533が設けられている。
【0044】
一方、切換フラッパ510によってソートパス522に導かれた用紙は、搬送ローラ506,507を介して処理トレイ630上に積載される。処理トレイ630上に束状に積載された用紙は、必要に応じて整合処理、スティプル処理などが施された後に、排出ローラ680a,680bによりスタックトレイ700上に排出される。このため、フィニッシャ500には、処理トレイ630上に束状に積載された用紙を綴じるためのステイプラ601を有している。また、スタックトレイ700は、図中上下方向に自走可能に構成されている。
【0045】
〔製本部〕
上述のように、フィニッシャ500は、第1製本パス553および第2製本パス554を有しており、これらのパス553および554の下流側には、用紙を製本可能な製本部800が設けられている。以下、フィニッシャ500の製本部800について説明する。第1製本パス553または第2製本パス554からの用紙は、搬送ローラ対813によって収納ガイド820に導入され、用紙先端が可動式のシート位置決め部材823に接するように搬送される。搬送ローラ対813の上流側には、製本入口センサ817が配置されている。また、収納ガイド820の途中位置には、2対のステイプラ818と、それに対向するアンビル819が配置されている。ステイプラ818は、対向するアンビル819と協働して用紙束の中央を綴じることができる。
【0046】
ステイプラ818の下流位置には、折りローラ対826が配置されており、折りローラ対816と対向する位置には、突出部材825が設けられている。突出部材825を収納ガイド820に収納されている用紙束に向けて突出させると、用紙束は折りローラ対826間に押し出され、折りローラ対826によって折りたたまれた後に、折り紙排紙ローラ対827を介してサドル排出トレイ832に排出されることになる。折り紙排紙ローラ対827の下流側には、製本排紙センサ830が配置されている。
【0047】
また、ステイプラ818で綴じられた用紙束を折る場合には、ステイプル処理終了後に用紙束のステイプル位置が折りローラ対826の概ね中央に位置するように、位置決め部材823を所定距離だけ下降させる。
【0048】
〔インサータ〕
更に、フィニッシャ500に含まれるインサータ900について説明する。インサータ900は、図3に示されるように、フィニッシャ500の上部に設けられている。インサータ900は、トレイ901上に積載された表紙や合紙等として用いられる挿入シートを順次分離させ、フィニッシャパス552または製本パス553に搬送する。この場合、インサータ900のトレイ901上には、挿入シート(特殊用紙)が操作者から見て正視状態で積載される。すなわち、挿入シートは、その表面が上に向けられた状態でトレイ901上に積載される。
【0049】
トレイ901上の挿入シートは、給紙ローラ902によって、搬送ローラ903と分離ベルト904とにより構成される分離部に搬送され、最上段に位置するシートから1枚づつ順次分離・搬送される。給紙ローラ902、搬送ローラ903および分離ベルト904は、トレイ901に積載された複数の挿入シートを一枚ずつ送り出すことができる送り出し手段として機能する。
【0050】
搬送ローラ903および分離ベルト904を含む分離部の下流側には、引抜きローラ対905が配置されている。引抜きローラ対905によって分離部で分離された挿入シートは、搬送ローラ対909(第1のシート駆動手段)により安定した状態で、その下流側のフィニッシャ500の搬送パス908へと送り出される。搬送ローラ対909の下流側には、搬送パス908上の特殊用紙を入口ローラ対502に導くための搬送ローラ対906(第2のシート駆動手段)が設けられている。搬送ローラ対906は、特殊用紙Cを更に下流側のフィニッシャパス552へと送り出す。
【0051】
また、インサータ900に近い搬送ローラ対909の下流側には、当該搬送ローラ対906の近傍に位置するように、給紙センサ907aが配置されており、フィニッシャパス552に近い搬送ローラ対906の下流側には、当該搬送ローラ対906の近傍に位置するように、給紙センサ907bが配置されている。これに加えて、フィニッシャ900は、搬送ローラ対909と搬送ローラ対906との間の配置されたシート厚さ検出ユニット920を含む。
【0052】
〔フィニッシャ制御系〕
図4は、図2に示されるフィニッシャ制御部501のブロック構成図である。フィニッシャ制御部501は、図4に示されるように、CPU51、ROM52、RAM53等を含むCPU回路部50を有する。CPU回路部50は、通信IC54を介して画像形成装置10に設けられたCPU回路部150との間でデータ通信を行い、CPU回路部150からの指示に基づいてROM52に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500を駆動制御する。
【0053】
フィニッシャ500の駆動制御に際しては、CPU回路部150に各種センサからの検出信号が取り込まれる。CPU回路部150に接続されているセンサには、上述の入口センサ531、製本入口センサ817、製本排紙センサ830、給紙センサ907aおよび907bに加えて、用紙セットセンサ910が含まれる。用紙セットセンサ910は、インサータ900のトレイ901上に挿入シートがセットされているか否かを検出するためのものである。また、CPU回路部50には、ドライバ520が接続されている。このドライバ520はCPU回路部50からの信号に基づいて各種モータおよび各種ソレノイドを駆動する。更に、CPU回路部150は、各種クラッチを駆動する。
【0054】
ドライバ520によって制御されるモータには、入口ローラ対502、搬送ローラ対503および搬送ローラ対906を駆動する入口モータM1、バッファローラ505を駆動するバッファモータM2、搬送ローラ対506、排出ローラ対507および排出ローラ対509を駆動する排紙モータM3、各排出ローラ680aおよび680bを駆動する束排出モータM4、搬送ローラ対813を駆動する搬送モータM10、シート位置決め部材823を駆動する位置決めモータM11、突出部材825、折りローラ対826および折り紙排紙ローラ対827を駆動する折りモータM12、インサータ900の給紙ローラ902、搬送ローラ903、分離ベルト904、引抜きローラ対905および搬送ローラ対906を駆動する給紙モータM20が含まれる。
【0055】
入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3としては、ステッピングモータが用いられている。従って、これらのモータM1,M2およびM3は、励磁パルスレートを制御することによって、駆動対象であるローラ対が等速で回転したり、あるいは、それぞれ独自の速度で回転したりするように制御され得る。また、入口モータM1、バッファモータM2は、ドライバ520によって正転または逆転の各回転方向に駆動され得る。
【0056】
搬送モータM10および位置決めモータM11としてはステッピングモータが採用される一方、折りモータM12としてはDCモータが用いられている。搬送モータM10は、入口モータM1と速度同期して用紙を搬送可能である。また、給紙モータM20は、ステッピングモータからなり、入口モータM1と速度同期して用紙を搬送可能である。
【0057】
ドライバ520によって制御されるソレノイドには、切換フラッパ510の切換を行うソレノイドSL1、切換フラッパ511の切換を行うソレノイドSL2、切換フラッパ551の切換を行うソレノイドSL10、インサータ900の給紙シャッタ(図3では省略)を駆動するソレノイドSL20、インサータ900の給紙ローラ902を昇降駆動するソレノイドSL21が含まれる。
【0058】
そして、CPU回路部150によって制御されるクラッチには、折りモータM12の駆動力を突出部材825に伝達するためのクラッチCL1、および、給紙モータM20の駆動力を給紙ローラ902に伝達するためのクラッチCL10が含まれる。
【0059】
〔モード選択〕
上述のように画像形成システム1のフィニッシャ500は、用紙に対して各種後処理を施すことが可能である。すなわち、フィニッシャ500は、各種後処理を行うための後処理モードとして、ノンソートモード、ソートモード、ステイプルソートモード(綴じモード)、製本モードを有する。これらの各種後処理モードは、上述の操作部153を利用して設定され得る。後処理モードを設定する際には、操作部153の表示部に図5(a)に示されるようなメニュー選択画面を表示させる。ユーザは、図5(a)に例示されるメニュー選択画面に従って所望の後処理モードを設定する。
【0060】
また、フィニッシャ500は、挿入シートを表紙、最終紙あるい合紙として用紙束に挿入するための合紙モードを有する。合紙モードを設定するに際しては、図5(b)に示されるような設定画面が操作部153の表示部に表示される。ユーザは、図5(b)に例示される画面に従って、挿入シート(特殊用紙)をインサータ900から挿入するか、または、挿入シートを手差給紙部125から挿入するかを設定する。挿入シートの供給部が選択されると、操作部153の表示部には、図5(c)に示されるような設定画面が表示される。ユーザは、この設定画面を利用して、挿入シートを用紙束の何枚目に挿入するかを設定することができる。例えば、ユーザは、挿入シートを表紙としてのみに供給(挿入)する場合には、画面の「1」のみ選択し、用紙束の複数箇所に挿入シートを差し込む場合には、所望の挿入先の枚数目を画面上で選択する。
【0061】
また、図5(b)に示される画面上で、インサータからの挿入シートの供給が選択された場合、図5(c)の画面に拘わらず、図5(d)の画面上で、中断部数の設定を行う旨を選択することにより、処理を一時中断させることが可能である。図5(d)の画面上で中断部数を設定する旨が選択された場合、図5(e)に示される画面内のテンキーから中断部数を入力することができる。
【0062】
〔フィニッシャの基本動作〕
次に、図6〜図11を参照しながらソートモードを例にとってプリンタ300およびインサータ900からフィニッシャ500の処理トレイ630に用紙を搬送する手順について説明する。
【0063】
挿入シートとしての特殊用紙Cをプリンタ300によって画像形成がなされた用紙に表紙として挿入する場合には、図6(b)に示されるように、特殊用紙C(の束)がインサータ900のトレイ901にセットされる。この際、特殊用紙Cは、図6(a)に示されるように、画像面を上向きにした状態で綴じ位置がユーザから見て図中左になるようにセットされ、図中矢印の搬送方向に給紙される。このような特殊用紙Cのセット状態は、原稿給送装置100における原稿のセット状態で同様であることから、特殊用紙Cのセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0064】
特殊用紙Cがトレイ901にセットされると、図7に示されるように、その最上段の特殊用紙C1の搬送が開始されると共に、切換フラッパ551がフィニッシャパス552側に切り換えられる。特殊用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対502を介してフィニッシャパス552内に導かれる。そして、特殊用紙C1の先端が入口センサ531によって検出されると、プリンタ300によって画像形成がなされた用紙P1(図8参照)の給送が開始される。
【0065】
図8に示されるように、プリンタ300から送られた用紙P1がフィニッシャ500内に導入される段階では、特殊用紙C1は、バッファローラ505を介してソートパス522に導かれている。この際、切換フラッパ510および511は、双方ともソートパス522側に切り換えられている。
【0066】
特殊用紙C1は、図9に示されるように、ソートパス522を経て、処理トレイ630上に収納される。この際、プリンタ300からの用紙P1は、フィニッシャパス552内に導かれている。その後、用紙P1は、図10に示されるように、特殊用紙C1と同様に、バッファローラ505を介してソートパス522に導かれ、処理トレイ630へと搬送される。この段階で、図10に示されるように、最初の用紙P1に続く用紙P2がフィニッシャパス552内に導かれる。そして、図11に示されるように、用紙P1は、既に処理トレイ630に収納されている特殊用紙C1に積み重ねられるように収納され、それに続く用紙P2は、用紙P1に積み重ねられるように処理トレイ630に収納される。
【0067】
上述のように、プリンタ300からの各用紙P1,P2には鏡像処理された画像が形成されており、かつ、各用紙P1,P2は反転排紙により排紙されている。従って、各用紙P1,P2は、特殊用紙C1と同様に、その画像面を下向きにした状態で、かつ、その綴じ位置をステイプラ601側に向けた状態で処理トレイ630に収納される。また、図11には示されていないが、次の用紙束に対して特殊用紙Cを挿入する必要性がある場合には、現在の束を構成する用紙P1,P2の給送中に、該当する特殊用紙Cを搬送パス908まで給送して待機させておくように構成されている。このような構成を採用することにより、ソートモード時における生産性を向上させることができる。
【0068】
〔製本モード時の画像形成〕
図12(a)〜図12(d)に、図1の画像形成システムにおける製本モード時の画像形成手順の一例が示される。
【0069】
操作部153において製本モードが設定された場合、原稿給送装置100にセットされた原稿は、その先頭頁から順番にスキャナユニット104によって読み取られる。読み取られた原稿の画像を順にハードディスク(図示せず)に格納され、同時に読み取られた原稿枚数がカウントされる。
【0070】
原稿の読取が終了すると、読み取られた原稿画像は、次の(1)式に従って分類され、画像形成順序、画像形成位置が決定される。
M=n×4−k …(1)
ただし、
M:原稿枚数
n:用紙枚数(1以上の整数)
k:0,1,2,3のいずれかの値
である。なお、画像形成順序、画像形成位置制御に関する詳細な説明は省略される。
【0071】
読み取られた原稿の枚数が8枚であるものとして、製本モード時における画像形成手順を説明する。この場合、図12(a)に示されるように、ハードディスクには、8頁分の原稿画像データ(R1からR8)が読み取られた順番に格納される。
【0072】
次に、各画像データ(R1からR8)に対して、図12(b)に示されるように、画像形成順序および画像形成位置が決定される。図12(b)の例によれば、上述した鏡像処理が施された後、1頁目の用紙P1の第1面(表面)に対し、データR4に基づく画像がその左半分に、データR5に基づく画像がその右半分に形成され、その後、用紙P1は両面搬送パス124に導かれる。そして、用紙P1は、転写部116に再度給送され、データR6に基づく画像が用紙P1の第2面(裏面)の左半分に、データR3に基づく画像が用紙P1の右半分に形成される。このようにして両面に画像が形成された用紙P1は、反転排紙された後、フィニッシャ500の製本パス553に送られる。反転排紙によって、用紙P1は、図12(c)に示されるように、データR6およびデータR3に基づく画像が形成されている第2面を上向きすると共にデータR6に基づく画像を先頭にした状態で図中矢印の方向に搬送される。
【0073】
次いで、2頁目の用紙P2の第1面(表面)に対し、データR2に基づく画像がその左半分に、データR7に基づく画像がその右半分に形成され、その後、用紙P2は両面搬送パス124に導かれる。用紙P2も、転写部116に再度給送され、データR8に基づく画像が用紙P2の第2面(裏面)の左半分に、データR1に基づく画像が用紙P2の右半分に形成される。そして、用紙P2は、反転排紙された後、フィニッシャ500の第1製本パス553に送られる。反転排紙によって、用紙P2は、図12(c)に示されるように、データR8およびデータR1に基づく画像が形成されている第2面を上向きにすると共にデータR8に基づく画像を先頭にした状態で図中矢印の方向に搬送される。
【0074】
更に、各用紙P1,P2は、フィニッシャ500の製本パス553を介して収納ガイド820内に導かれ、そこに収納される。収納ガイド820内では、図12(d)に示されるように、用紙P1が突出部材825側に、用紙P2が折りローラ対826側にそれぞれ位置する。また、各用紙P1,P2は、それぞれの第1面(表面)が突出部材825側に向けられた状態で収納ガイド820内に収納される。
【0075】
なお、収納ガイド820内における各用紙P1,P2の位置決めは、位置決め部材823によって行われる。
【0076】
〔製本モード時の合紙処理〕
更に、上述のような製本モード時において、プリンタ300およびインサータ900からフィニッシャ500の収納ガイド820に挿入シートとしての特殊用紙を搬送する手順について、図13〜図20を参照しながら説明する。
【0077】
挿入シートとしての特殊用紙Cをプリンタ300によって製本モードで画像形成がなされた用紙に表紙として挿入する場合には、図13(b)に示されるように、特殊用紙C1がインサータ900のトレイ901にセットされる。この際、特殊用紙C1は、図13(a)に示されるように、画像Rおよび画像Fが形成されている画像面を上向きにした状態でトレイ901にセットされ、画像Fを先頭にして給送される。すなわち、特殊用紙C1は操作者から見て正視状態でセットされ、特殊用紙C1のセット状態は、原稿給送装置100における原稿のセット状態と同様となる。この結果、特殊用紙C1のセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0078】
特殊用紙C1がトレイ901にセットされると、図14に示されるように、その最上段の特殊用紙C1の給紙が開始されると共に、切換フラッパ551がフィニッシャパス552側に切り換えられる。特殊用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対502を経てフィニッシャパス552内に導かれる。そして、特殊用紙C1の先端が入口センサ531により検出されると、プリンタ300によって画像形成がなされた用紙P(図15参照)の給送が開始される。
【0079】
図15に示されるように、プリンタ300から送られた用紙Pがフィニッシャ500内に導入される段階では、特殊用紙C1は、バッファローラ505を介してノンソートパス521に導かれている。この際、切換フラッパ510はノンソートパス521側に切り換えられている。
【0080】
特殊用紙C1が更にノンソートパス521側に導かれ、その後端が入口センサ531を通過する位置まで搬送されると、図15に示されるように、特殊用紙C1は一旦停止させられる。この際、プリンタ300からの用紙Pは、フィニッシャ500内に導かれている。そして、特殊用紙C1が停止された状態で、用紙Pは、図16に示されるように、切換フラッパ551により第1製本パス553に導かれ、収納ガイド820内に収納され、この用紙に続く用紙Pが同様に第1製本パス553へと導かれる。この際、特殊用紙C1に続く特殊用紙C2が分離されて搬送ローラ対906の手前まで搬送され、所定枚数の用紙Pが収納ガイド820に収納されるまで、そこで待機させられる。
【0081】
所定枚数の用紙Pが収納ガイド820に収納されると、図17に示されるように、特殊用紙C1が反転給送され、分岐部Aおよび第2製本パス554を経由して収納ガイド820内に導かれる。この際、特殊用紙C1は、図18に示されるように、画像R側を先頭にして搬送され、既に収納ガイド820に収納されている用紙Pの束に重ね合わされるように、収納ガイド820に収納される。特殊用紙C1が収納ガイド820に収納されると、特殊用紙C1に続く特殊用紙C2の給送が開始される。なお、例えば特殊用紙C2が所望のサイズとは異なるサイズを有する不適切な用紙である場合には、図19に示されるように、図16に示す状態のように特殊用紙Cは一旦停止させられることはなく、そのままスタックトレイ701に排出される。
【0082】
収納ガイド820内に特殊用紙C1が用紙Pの束に重ね合わされた状態で収納されると、図20(a)のように、特殊用紙C1と用紙Pの束に対して突出部材825が突出される。これにより、特殊用紙C1と用紙Pの束は、折りローラ対826に向けて押し出される。これにより、用紙C1およびPの束は、折りローラ対826によって束の中央部(画像面の画像境界部分)で折りたたまれつつ、サドル排出トレイ832に排出される。このようにして折りたたまれた状態では、図20(b)に示されるように、特殊用紙C1の画像Fが表紙頁に配置されると一方、画像Rが最終頁に配置される。そして、各用紙Pの画像は、所定の頁順に配置されることになり、更に、特殊用紙C1および用紙Pの各画像の向きが一致することになる。上述のようなインサータ900からの特殊用紙Cの給紙制御、および、プリンタ300からの用紙Pの搬送制御によれば、インサータ900からの特殊用紙Cの印刷品位と、プリンタ300の用紙搬送時における耐久性とを損うことなく、用紙Pと特殊用紙Cとを合せて製本化することができる。
【0083】
また、ソートモード時には、フィニッシャ500によって、特殊用紙Cが一旦フィニッシャパス552内に待機させられた後、用紙Pが収納ガイド820内に収納される。そして、収納ガイド820への用紙Pの収納後に、フィニッシャパス552内に待機している特殊用紙Cが収納ガイド820内に収納される。従って、用紙Pと特殊用紙Cとを合せて製本化する際の生産性を向上させることができる。更に、必要に応じて、収納ガイド820内で特殊用紙Cが用紙Pの束に重ね合わされて収納された状態において、ステイプラ818によりその束を中央部で綴じることも可能である。
【0084】
〔シート厚さの検出〕
上述されたように、画像形成システム1は、用紙束の所望位置に挿入シートとしての特殊用紙Cを差し込む合紙処理を実行可能なものであるが、このような合紙処理を行う場合、特殊用紙Cがフィニッシャパス552に重送されてしまうことが起こり得る。このようなトラブルを防止するために、フィニッシャ500には、シート厚さ検出ユニット920が備えられており、画像形成システム1では、シート厚さ検出ユニット920を利用して、特殊用紙Cの重送の有無を認識することが可能である。以下、図21〜図27を参照しながら、画像形成システム1に含まれるシート厚さ検出ユニット920およびそれを用いたシート厚さ検出処理が説明される。
【0085】
図21に示されるように、シート厚さ検出ユニット920は、可動磁性体921と磁界センサ922とを含んでおり、上流側の搬送ローラ対909(第1のシート駆動手段)と下流側の搬送ローラ対906との間に配置される。本実施形態では、シート厚さ検出ユニット920が下流側の搬送ローラ対906(第2のシート駆動手段)に近接するように(搬送ローラ対906の上流側かつその近傍に)配置されている。このような構成を採用することにより、シート搬送方向における特殊用紙Cの概ね全長について、シート厚さを検出可能となる。
【0086】
可動磁性体921は、同図において特殊用紙Cの上方に位置するように上下に移動自在に配置され、磁界センサ922は、その表面が特殊用紙Cと接触可能となるように、同図において可動磁性体921の下方に位置決め(固定)されている。可動磁性体921は、アクチュエータ923(図21等では省略、図4参照)に連結されると共に、自重により、または、バネ等の弾性体により磁界センサ922に向けて付勢される。
【0087】
可動磁性体921は、アクチュエータ923によって、特殊用紙Cの厚さを検出しない際、磁界センサ922から離れた待機位置に後退させられた状態に維持される。一方、特殊用紙Cの厚さを検出する際には、アクチュエータ923が作動されて可動磁性体921の待機位置における位置固定が解除され、可動磁性体921は、待機位置から磁界センサ922側に前進して特殊用紙Cの表面と接触する。すなわち、シート厚さの検出時には、特殊用紙Cは、可動磁性体921と磁界センサ922とによって挟み付けられる。アクチュエータ923の動作は、図4からわかるように、フィニッシャ制御部501のCPU回路部50によって制御される。また、アクチュエータ923としては、ソレノイド、モータを含む駆動系等、様々な形式のものが採用可能である。
【0088】
このように構成されるシート厚さ検出ユニット920では、可動磁性体921と磁界センサ922とによって挟み付けられると、特殊用紙Cの厚さに応じて可動磁性体921の位置が変化することになり、これに伴って磁界センサ922によって検出される磁界の大きさ、すなわち、磁界センサ922に及ぼされる可動磁性体921からの磁界の大きさが変化する。従って、磁界センサ922の出力信号が示す値は、特殊用紙Cの厚さに応じた(比例した)値となる。
【0089】
磁界センサ922は、図4に示されるように、フィニッシャ制御部501のCPU回路部50に接続されており、磁界センサ922の出力信号は、CPU回路部50に与えられる。CPU回路部50は、予め所定の記憶領域に記憶されている磁界センサ922の出力値と特殊用紙Cの厚さとの関係を表わすテーブルから、磁界センサ922の出力値に応じた特殊用紙Cの厚さを読み出し、搬送パス908を通過する特殊用紙Cの厚さを求める。
【0090】
なお、上述のように、上流側の搬送ローラ対909(第1のシート駆動手段)の直後には、特殊用紙Cの通過を検知する給紙センサ907aが配置されており、下流側の搬送ローラ対906(第2のシート駆動手段)の直後には、特殊用紙Cの通過を検知する給紙センサ907bが配置されている。給紙センサ907aおよび907bは、それぞれ、特殊用紙Cの先端と接触するとONして検出信号をフィニッシャ制御部501のCPU回路部50に送出する。また、磁界センサ922には、特殊用紙Cの先端部を、可動磁性体921と磁界センサ922との間の隙間に導くための案内板924が取り付けられている。
【0091】
図22は、上述のシート厚さ検出ユニットを用いた特殊用紙Cの厚さ検出処理を説明するためのフローチャートであり、図23は、かかる特殊用紙Cの厚さ検出処理を説明するためのタイミングチャートである。
【0092】
画像形成システム1では、インサータ900から特殊用紙Cの挿入される合紙モードの際に、図24に示されるように、特殊用紙Cの厚さ検出を行うか否かを確認するための画面が操作部153の表示部に表示される。画像形成装置10のCPU回路部150は、操作部153において特殊用紙Cの厚さ測定が選択されたか否かをモニタしており(S10)、操作部153において特殊用紙Cの厚さ測定が選択されていない場合、シート厚さ検出ユニット920の可動磁性体921が待機位置に退避させられたままの状態となるように、フィニッシャ制御部501に指示を与える(S12)。
【0093】
一方、S10において、操作部153から特殊用紙Cの厚さ検出が選択されたと判断された場合、画像形成装置10のCPU回路部150は、シート厚さ検出ユニット920によるシート厚さの検出を実行すべき旨の信号をフィニッシャ制御部501に与える。フィニッシャ制御部501のCPU回路部50は、シート厚さ検出を実行すべき旨の指示を受け取ると、下流側の搬送ローラ対906の直後にある給紙センサ907bがONした否か、すなわち、インサータ900からの特殊用紙Cが下流側の搬送ローラ対906(第2のシート駆動手段)に達しているか否かを判断する(S14)。
【0094】
フィニッシャ制御部501のCPU回路部50は、S14において、特殊用紙Cの先端が図25に示されるように、下流側の搬送ローラ対906の下流側にある給紙センサ907bと接触して給紙センサ907bがONしたと判断すると、アクチュエータ923を作動させると共に、内蔵しているタイマ55(図4参照)をONする(S16)。
【0095】
下流側の給紙センサ907bがONした段階では、特殊用紙Cは、上流側の搬送ローラ対909と下流側の搬送ローラ対906との双方に跨っており(上流側の搬送ローラ対909と下流側の搬送ローラ対906との双方により保持されており)、この状態で、アクチュエータ923が作動されると、可動磁性体921の待機位置における位置固定が解除され、可動磁性体921は、待機位置から磁界センサ922側に前進して特殊用紙Cの表面と接触する。すなわち、S16において、特殊用紙Cは、図26に示されるように、可動磁性体921と磁界センサ922とによって挟み付けられ、その厚さが測定され得る状態となる。
【0096】
S16における処理の後、フィニッシャ制御部501のCPU回路部50は、タイマ55がタイムアップするか否かを確認しており、CPU回路部50は、タイマ55がタイムアップすると(S18)、磁界センサ922を作動させ、その出力信号に基づいて、予め所定の記憶領域に記憶されているテーブルから磁界センサ922の出力値に応じた特殊用紙Cの厚さを読み出し、搬送パス908を通過する特殊用紙Cの厚さを求める(S20)。
【0097】
すなわち、画像形成システム1では、特殊用紙Cが上流側の搬送ローラ対909と下流側の搬送ローラ対906との双方に跨るようになってからタイマ55の設定時間である所定時間T(図23参照)だけ経過した後に、シート厚さの検出が実行される。これは、次のような理由による。すなわち、特殊用紙Cの先端が下流側の搬送ローラ対906に到達してから所定時間が経過していれば、可動磁性体921が特殊用紙Cに当接した際のバウンド(ばたつき、上下方向への変位)が十分収まっており、シート厚さの誤検出を有効に防止することができるからである。
【0098】
また、少なくともシート厚さの検出が行われる間、下流側の搬送ローラ対906(第2のシート駆動手段)によるシートの搬送速度が、上流側の搬送ローラ対909(第1のシート駆動手段)によるシートの搬送速度よりも速く設定されることが好ましい。これは、次のような理由による。すなわち、下流側の搬送ローラ対906よるシートの搬送速度(モータM1の回転速度)が、上流側の搬送ローラ対909によるシート搬送速度(モータM20の回転速度)よりも速ければ、搬送ローラ対909と搬送ローラ対906との間で特殊用紙Cの撓みが存在しない状態を早期に得ることが可能となり、特殊用紙Cの撓みが存在しない状態で、誤検出を防止しつつ、その厚さを確実に検出することが可能となるからである。
【0099】
フィニッシャ制御部501のCPU回路部50は、シート厚さの検出を実行している間、上流側の搬送ローラ対909の直後にある給紙センサ907aがOFFした否か、すなわち、特殊用紙Cが上流側の搬送ローラ対909(第1のシート駆動手段)を通過したか否かをモニタしている(S22)。そして、CPU回路部50は、S22において、特殊用紙Cが上流側の搬送ローラ対909(第1のシート駆動手段)を通過したと判断すると、シート厚さの検出を終了させると共に、図27に示されるようにアクチュエータ923を作動させて可動磁性体921を待機位置へと移動させ(S24)、待機状態に戻る。
【0100】
このように、画像形成システム1では、上流側の搬送ローラ対909と下流側の搬送ローラ対906との双方に特殊用紙Cが跨っている際に、フィニッシャ制御部501がシート厚さ検出ユニット920にシート厚さを検出させることから、搬送される特殊用紙Cの厚さが精度よく確実に検出される。また、この際、特殊用紙Cは、可動磁性体921と磁界センサ922とによって挟み付けられていることから、シート厚さの誤検出が確実に防止される。
【0101】
なお、画像形成システム1では、シート厚さ検出ユニット920が、フィニッシャ500内の搬送ローラ対909と搬送ローラ対906との間の搬送パス908に配置されているが、これに限られるものではない。すなわち、シート厚さ検出ユニット920は、画像形成装置10からの用紙Pの重送を確認するために、折り装置400内の搬送ローラ対403と搬送ローラ対404との間に配置されてもよい。また、シート厚さ検出ユニット920は、画像形成装置10において用紙Pの重送の有無を確認するために、カセット114,115等から給送される用紙Pを感光ドラム111に導くための画像形成装置10の搬送ローラ対同士の間等に配置されてもよい。つまり、本発明による構成は、特殊用紙Cや用紙P等のシートの搬送パスにおいて重送の有無の判定を行う必要がある箇所に設けると有効である。
【0102】
また、本実施形態では、S14にて下流側の搬送ローラ対906に特殊用紙Cが到達したことを検知するために、給紙センサ907bが用いられているが、これに限られるものではない。すなわち、S14では、上流側の給紙センサ907aによって上流側の搬送ローラ対909に特殊用紙Cが到達したことを検知した上で、上流側の搬送ローラ対909による特殊用紙Cの搬送速度および搬送ローラ対909および906同士間の距離等に基づいて、下流側の搬送ローラ対906に特殊用紙Cが到達したことを検知してもよい。同様に、下流側の給紙センサ907bによって下流側の搬送ローラ対906に特殊用紙Cが到達したことを検知してから(S14)、その後、上流側の搬送ローラ対909による特殊用紙Cの搬送速度および搬送ローラ対909および906同士間の距離等に基づいて、上流側の搬送ローラ対909を特殊用紙Cが通過したことを検知してもよい(S22)。
【0103】
更に、本実施形態では、可動磁性体921自体の自重やバネの力等を利用して可動磁性体921をその待機位置から測定位置に移動させ、アクチュエータ923によって測定位置から待機位置に可動磁性体921を戻しているが、これに限られるものではない。すなわち、可動磁性体921の磁界センサ922に対する接近離間動作をすべてアクチュエータ923に行わせてもよい。
【0104】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明によれば、シートが搬送される際に、用紙や挿入シート等のシート厚さを精度よく確実に検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成システムの概略構成図である。
【図2】図1に示される画像形成システムの制御ブロック図である。
【図3】図1の画像形成システムに含まれる折り装置およびフィニッシャを示す概略構成図である。
【図4】図2のフィニッシャを制御するフィニッシャ制御部のブロック構成図である。
【図5】(a)、(b)、(c)、(d)および(e)は、それぞれ、操作部の表示部に表示される設定画面を例示する模式図である。
【図6】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図7】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図8】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図9】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図10】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図11】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図12】(a)〜(d)は、図1の画像形成システムにおける製本モード時の画像形成手順の一例を示す模式図である。
【図13】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図14】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図15】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図16】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図17】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図18】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図19】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図20】フィニッシャ内の折り処理および綴じ処理により製本化する例を示す図である。
【図21】本発明による画像形成システムのシート厚さを検出するための構成を示す概略構成図である。
【図22】本発明の画像形成システムにおけるシート厚さ検出動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の画像形成システムにおけるシート厚さ検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図24】シート厚さ検出の実行を指示するための設定画面を例示する模式図である。
【図25】本発明の画像形成システムにおけるシート厚さ検出動作を説明するための模式図である。
【図26】本発明の画像形成システムにおけるシート厚さ検出動作を説明するための模式図である。
【図27】本発明の画像形成システムにおけるシート厚さ検出動作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 画像形成システム
10 画像形成装置
50 CPU回路部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
55 タイマ
100 原稿給送装置
111 感光ドラム
116 転写部
117 定着部
150 CPU回路部
153 操作部
500 フィニッシャ
501 フィニッシャ制御部
502 入口ローラ対
552 フィニッシャパス
900 フィニッシャ
901 トレイ
902 給紙ローラ
903 搬送ローラ
904 分離ベルト
906,909 搬送ローラ対
907a,907b 給紙センサ
907b 給紙センサ
908 搬送パス
920 シート厚さ検出ユニット
921 可動磁性体
922 磁界センサ
923 アクチュエータ
924 案内板
C 特殊用紙
P 用紙

Claims (5)

  1. シートを搬送しながら、搬送されるシートの厚さを測定することができるシート搬送装置において、
    シートを下流側に送り出す第1のシート駆動手段と、
    前記第1のシート駆動手段の下流側に配置されており、シートを更に下流側へと送り出す第2のシート駆動手段と、
    前記第1のシート駆動手段と前記第2のシート駆動手段との間に配置されており、両者間を搬送されるシートの厚さを検出可能なシート厚さ検出手段と、
    前記第1のシート駆動手段と前記第2のシート駆動手段との双方にシートが跨っている際に、前記シート厚さ検出手段にシートの厚さを検出させる制御手段とを備えることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2のシート駆動手段によってシートが送り出されるようになってから所定時間経過後に、前記シート厚さ検出手段にシートの厚さを検出させることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第2のシート駆動手段によるシートの搬送速度が、前記第1のシート駆動手段によるシートの搬送速度よりも速く設定され得ることを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記シート厚さ検出手段は、前記第2のシート駆動手段に近接するように配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のシート搬送装置。
  5. 用紙に対して所望の画像を形成し、画像形成がなされた用紙の束を作成可能であると共に、用紙束の所望位置に所定の挿入シートを挿入することができる画像形成システムにおいて、
    用紙および/または挿入シートを下流側に送り出す第1のシート駆動手段と、
    前記第1のシート駆動手段の下流側に配置されており、用紙および/または挿入シートを更に下流側へと送り出す第2のシート駆動手段と、
    前記第1のシート駆動手段と前記第2のシート駆動手段との間に配置されており、両者間を搬送される用紙および/または挿入シートの厚さを検出可能なシート厚さ検出手段と、
    前記第1のシート駆動手段と前記第2のシート駆動手段との双方に用紙または挿入シートが跨っている際に、前記シート厚さ検出手段に用紙または挿入シートの厚さを検出させる制御手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
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