JP2004035227A - シート搬送装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】重送が発生した場合であっても、重送発生後の回復処理を円滑に行うことを可能とし、ユーザの使い勝手や、処理の信頼性を向上させる。
【解決手段】画像形成システム1では、用紙Pおよび特殊用紙Cが搬送されるフィニッシャパス552にて各用紙Pおよび各特殊用紙Cの厚さが厚さセンサ909によって検出され、厚さセンサ909の検出値と、RAM53に記憶されている厚さデータdnとを比較することにより、フィニッシャパス552における重送の有無が判定される(S112)。
【選択図】    図22

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積載された複数のシートを1枚ずつ送り出すことができるシート搬送技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複写システム等の画像形成システムとして、画像形成がなされた用紙の束の先頭頁、途中頁または最終頁に対し、画像形成システムに設けられたカセットや、給紙用のトレイから、「表紙」、「合紙」または「裏表紙」となる特殊用紙(挿入シート)を挿入可能なものが知られている。このようなシステムでは、単一の給紙段からだけではなく、他の給紙段から、「表紙」、「合紙」または「裏表紙」として特殊用紙を挿入可能である。また、専用トレイから特殊用紙を給紙するように構成されたシステムも知られている。以下、「表紙」、「合紙」および/または「裏表紙」として、特殊用紙等の挿入シートを挿入する動作を「合紙処理」といい、かかる合紙処理を行うモードを「合紙モード」という。
【0003】
合紙モードにおける特殊用紙の挿入は、基本的に、単純なシート搬送動作となることから、通常、各束に対して挿入される特殊用紙の挿入位置(対象となる束における挿入頁)や挿入枚数は任意に設定可能とされる。また、このような特殊用紙が挿入された用紙の束に対して、画像形成システムに含まれるフィニッシャ等において、いわゆる束排出処理、綴じ処理、折り処理、製本処理等の後処理が施されることもある。
【0004】
挿入シートをカセットから供給する画像形成システムでは、用紙の束に挿入シートを挿入するタイミングになると、画像が形成される用紙が通過する搬送路に当該カセットから挿入シートが供給され、供給された挿入シートは、当該搬送路を経て排紙される。ここで、画像が形成される用紙が通過する搬送路の中途には、通常、定着部が配置されることから、挿入シートも用紙と同様に定着部を通過することになる。この場合、挿入シートとして、カラー画像が記録されている用紙が用いられる場合、挿入シートが定着部を通過する際に熱圧を受け、挿入シートの記録画像の品位が損なわれてしまうことがある。
【0005】
また、近年では、パーソナルコンピュータやデジタルカメラ等の普及に伴ってカラー画像を簡単に得られるようになってきている。このため、上述の挿入シートとしてカラーコピー紙やカラープリント紙が用いられることが多いが、カラーコピー紙等を挿入シートとしてカセットから上記搬送路に給紙すると、カラーコピー紙の表面に付着したオイルなどで搬送機構が汚され、用紙の搬送に対する信頼性が著しく低下してしまうという問題も指摘されている。
【0006】
このような問題に鑑みて、挿入シートを供給する挿入シートフィーダ(シート搬送装置)がフィニッシャに備えられている画像形成システムも開発されている。この種の装置としては、例えば、特開昭60−180894号公報、特開昭60−191932号公報、特開昭60−204564号公報等により開示されたものが知られている。これらの公報に記載されたシステムでは、所望のタイミングで挿入シートフィーダから挿入シートがフィニッシャに供給され、挿入シートは、フィニッシャ内の処理トレイに搬送・収納(積載)される。また、画像形成装置により画像が形成された用紙もフィニッシャ内に導かれ、処理トレイに搬送・収納(積載)される。このようなシステムでは、合紙モード時に表紙等を適切に用紙の束に挿入すべく、画像内容による頁順を合せた特殊用紙を必要な部数分だけ、挿入シートフィーダに予め積み重ねておく必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような挿入シートフィーダを用いて合紙処理を行う場合、挿入シートフィーダから給紙される用紙が1枚ずつ確実にフィニッシャ内に供給されなければならない。しかしながら、挿入シートとして用いられる特殊用紙等は、紙の種類や画像の種類が多様であり、自動的に分離/搬送する際の安定性において転写紙等よりも劣る。このため、実際には、挿入シートフィーダによって本来1枚だけ給紙されるはずの挿入シートが同時に2枚以上に給紙されてしまう、いわゆる「重送」が発生してしまうことがある。このような重送が発生すると、挿入シートを含む最終的な用紙束における頁順序が本来のものから狂ってしまう。
【0008】
このような重送は、設定された必要部数が作成されるまで停止することなく画像形成を行うシステムにおいて特に問題となる。すなわち、このようなシステムにおいて挿入シートの重送が発生すると、重送の発生以降に作成される用紙束における挿入シートの位置が狂ってしまうことから、用紙および挿入シート、処理時間、消費電力等において多大な無駄が生じてしまう。このようなトラブルを解消するためには、用紙束の一ユニットごとに一時的にシステムを停止させて重送の確認処理を行うことにより、画像形成処理を全く停止させない場合よりも重送の発生を早期に発見することが可能であると考えられる。しかしながら、このような手法を採用したとしても、用紙束の一ユニットあたりの枚数が多い場合、システムが完全に停止するまで画像形成処理が継続されてしまうため、無駄に給送される用紙や挿入シートが依然として存在してしまう。
【0009】
そこで、本発明は、重送が発生した場合であっても、重送発生後の回復処理を円滑に行うことを可能とし、ユーザの使い勝手や、処理の信頼性を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一形態は、積み重ねられた複数のシートを一枚ずつ送り出すことができるシート搬送装置に係り、このシート搬送装置は、シートが搬送される搬送路と、搬送路でシートの厚さを検出する厚さ検出手段と、各シートの厚さを示すシート厚さデータを記憶する記憶手段と、厚さ検出手段の検出値と、記憶手段に記憶されているシート厚さデータとを比較し、搬送路におけるシートの重送の有無を判定する重送判定手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の形態は、用紙に対して所望の画像を形成し、画像形成がなされた用紙の束を作成可能であると共に、用紙束の所望位置に所定の挿入シートを挿入することができる画像形成システムに係り、この画像形成システムは、用紙および/または挿入シートが搬送される搬送路と、各用紙および/または各挿入シートの厚さを示す厚さデータを記憶する記憶手段と、搬送路で各用紙および/または各挿入シートの厚さを検出する厚さ検出手段と、厚さ検出手段の検出値と、記憶手段に記憶されている厚さデータとを比較し、搬送路における用紙および/または挿入シートの重送の有無を判定する重送判定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の画像形成システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【0013】
〔全体構成〕
図1に示される画像形成システム1は、主として、画像形成装置10、折り装置400、および、フィニッシャ500から構成される。また、画像形成装置10は、原稿画像を読み取るイメージリーダ200と、プリンタ300とを含んでいる。
【0014】
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、画像記録面を上に向けた状態で原稿トレイ119上にセットされた原稿を先頭頁から順に1枚づつ図中左向きに給紙すると共に、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上において流し読取り位置を経るように図中左から右へと原稿を搬送した後、外部の排紙トレイ112に原稿を排出する。原稿がプラテンガラス102上の流し読取り位置を左から右へ向けて通過する際に、原稿の画像は、流し読取り位置に対応するように配置されているスキャナユニット104によって読み取られる。このような読取り方法は、一般に、「原稿流し読み」と称される。すなわち、原稿が流し読取り位置を通過する際、原稿の画像記録面にスキャナユニット104のランプ103の光が照射され、原稿からの反射光が、ミラー105,106および107を介してレンズ108に導かれる。レンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
【0015】
このように、原稿が流し読取り位置を図中左から右へと通過するように搬送される場合、原稿の搬送方向と直交する方向を主走査方向とし、原稿の搬送方向を副走査方向として原稿の読取り走査が行われる。具体的には、原稿が流し読取り位置を通過する際、イメージセンサ109によって主走査方向に原稿の画像を1ライン毎に読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿の画像全体が光学的に読み取られる、読み取られた画像は、イメージセンサ109によって画像データに変換された後、画像信号制御部202に送られる。イメージセンサ109から出力された画像データは、画像信号制御部202において所定の処理が施された後、プリンタ300の露光制御部110にビデオ信号として入力する。
【0016】
なお、上述のような原稿流し読み方法の代わりに、原稿給送装置100によって原稿をプラテンガラス102上に搬送すると共に所定位置で停止させ、この状態でスキャナユニット104を図中左から右へ走査させて原稿を読み取る手法を採用してもよい。このような読取り方法は、一般に、「原稿固定読み」と称されている。
【0017】
原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取る場合、まず、ユーザにより原稿給送装置100が持ち上げられ、プラテンガラス102上に原稿が載置される。そして、スキャナユニット104が図中左から右へ走査させられ、これにより、原稿の読取りが行われる。すなわち、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取る場合、上述の原稿固定読みが行われる。
【0018】
プリンタ300は、入力ビデオ信号に基づいてレーザ光を変調して出力する露光制御部110を有している。露光制御部110から出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー110aによって走査されながら感光ドラム111上に照射され、感光ドラム111には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述されるように、原稿固定読みの場合、感光ドラム111上に正しい画像、すなわち、鏡像でない画像が形成されるようにレーザ光を出力する。
【0019】
感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視化される。また、感光ドラム111に対しては、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット114,115、手差給紙部125または両面搬送パス124の何れかから用紙が給紙される。この用紙は、感光ドラム111と転写部116との間に搬送され、感光ドラム111に形成された現像剤像は、転写部116によって用紙上に転写される。
【0020】
現像剤像が転写された用紙は、定着部117に搬送される。定着部117は、用紙を熱圧して現像剤像を用紙に定着させる。定着部117を通過した用紙は、フラッパ121および排出ローラ118を経て、プリンタ300から外部に向けて(本実施形態では、折り装置400に向けて)1枚ずつ排出される。
【0021】
ここで、用紙を画像形成面が下向きになる状態(いわゆる、フェイスダウン)で排出する際には、フラッパ121が切り換えられ、定着部117を通過した用紙は一旦反転パス122内に導びかれる。そして、用紙の後端がフラッパ121を通過した後に、用紙はスイッチバックされ、排出ローラ118によってプリンタ300から排出される。以下、このような排紙形態は、「反転排紙」と称される。反転排紙は、原稿給送装置100を用いて読み取った画像を形成する場合や、コンピュータから出力された画像を形成する場合等のように、先頭頁から順番に画像を形成する場合に行われる。これらの場合、反転排紙が行われることにより、画像が形成された用紙が正しい頁順で排出されることになる。
【0022】
また、手差給紙部125から例えばOHPシート等の比較的硬い用紙を給紙し、このような用紙に画像を形成する場合、用紙は、反転パス122に導かれることなく、画像形成面を上向きにした状態(いわゆる、フェイスアップ)で排出ローラ118によって排出される。
【0023】
更に、用紙の両面に画像を形成する両面記録の場合、フェイスダウンの場合と同様に、フラッパ121が切り換えられる。そして、定着部117を通過した用紙は、反転パス122を介して、両面搬送パス124へと搬送される。両面搬送パス124へと導かれた用紙は、上述された所定のタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙されることになる。
【0024】
プリンタ300から排出された用紙は、折り装置400に送られる。折り装置400は、用紙をZ形に折りたたむ処理を実行可能なものである。例えば、用紙サイズがA3サイズまたはB4サイズであり、かつ、折り処理が指定されているような場合、折り装置400による折り処理が行われる。それ以外の場合、プリンタ300から排出された用紙は、折り装置400を通過してフィニッシャ500に送られる。フィニッシャ500は、製本処理、綴じ処理、更には穿孔といった各種処理を実行可能なものであり、画像が形成された用紙間に挿入される表紙、合紙等の挿入シート(特殊用紙)を給送するインサータ900を有する。
【0025】
〔制御系〕
図2は、図1に示される画像形成システム全体の制御を実行するコントローラの構成を示すブロック図である。
【0026】
同図に示されるように、画像形成システム1は、コントローラとして、CPU(図示せず)、ROM151およびRAM152を内蔵するCPU回路部150を有する。CPU回路部150は、ROM151に格納されている制御プログラムを用いて各ブロック101,153,201,202,209,301,401,501を総括的に制御する。RAM152は、制御データを一時的に保持したり、各種制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
【0027】
図2の各ブロック101〜501のうち、原稿給送装置制御部101は、原稿給送装置100をCPU回路部150からの指示に基づいて駆動制御するものである。イメージリーダ制御部201は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109等に対する駆動制御を行う。また、イメージリーダ制御部201は、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送する。
【0028】
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換すると共に各種処理を施し、入力デジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。また、画像信号制御部202は、コンピュータ210から外部インターフェース209を介して受け取ったデジタル画像信号に各種処理を施し、入力デジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。この画像信号制御部202の動作は、CPU回路部150によって制御される。プリンタ制御部301は、入力ビデオ信号に基づいて上述の露光制御部110を駆動制御する。
【0029】
操作部153は、画像形成に関する各種機能を設定するための複数のキーや、設定状態を示す情報等を表示させるための表示部等を有する。操作部153は、各種キー操作に対応するキー信号をCPU回路部150に送出すると共に、CPU回路部150からの信号に基づき、それに応じた情報を表示部に表示させる。
【0030】
折り装置制御部401は、折り装置400に搭載されている。折り装置制御部401は、CPU回路部150との間で情報の受け渡しを行うことによって折り装置400全体の駆動制御を行う。
【0031】
フィニッシャ制御部501は、フィニッシャ500に搭載されている。フィニッシャ制御部501は、CPU回路部150との間で情報の受け渡しを行うことにより、後述されるようなフィニッシャ500全体の駆動制御を行う。
【0032】
〔折り装置〕
図3は、図1の画像形成システム1に含まれる折り装置400およびフィニッシャ500を示す概略構成図である。
【0033】
同図に示されるように、折り装置400は、プリンタ300から排出された用紙を受け入れ、フィニッシャ500に導入するための折り搬送水平パス402を有する。折り搬送水平パス402上には、搬送ローラ対403および搬送ローラ対404が配設されている。また、折り搬送水平パス402の出口部(フィニッシャ500側)には、折りパス選択フラッパ410が設けられている。折りパス選択フラッパ410は、折り搬送水平パス402上の用紙を折りパス420およびフィニッシャ500の何れかに導くようにパスの切換を行う。
【0034】
折り処理が行われる場合には、折りパス選択フラッパ410がオンされ、これにより、用紙は折りパス420へと導かれる。折りパス420に導かれた用紙は、折りローラ421まで搬送されてZ形に折りたたまれる。一方、折り処理が行われない場合には、折りパス選択フラッパ410はオフされ、用紙はプリンタ300から折り搬送水平パス402を介してフィニッシャ500に直接に送出されることになる。
【0035】
〔フィニッシャ〕
フィニッシャ500は、折り装置400から排出された用紙を順番に取り込む処理、取り込んだ複数の用紙を整合させて1つの束に束ねる処理、束ねられた用紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、取り込んだ用紙の後端付近に穿孔するパンチ処理、ソート処理、ノンソート処理、製本処理などの各種後処理を実行可能なものである。
【0036】
同図に示されるように、フィニッシャ500は、プリンタ300から排出されて折り装置400を通過した用紙を内部に取り込むための入口ローラ対502を有する。入口ローラ対502は、互いに対向し合う駆動ローラ502aおよび従動ローラ502bにより構成される。入口ローラ対502の下流側には、用紙をフィニッシャパス552、または、第1製本パス553に導くための切換フラッパ551が設けられている。
【0037】
フィニッシャパス552に導かれた用紙は、搬送ローラ対503を介してバッファローラ505に向けて送られる。搬送ローラ対503とバッファローラ505は、それぞれ正転および逆転可能である。
【0038】
入口ローラ対502と搬送ローラ対503との間には、入口センサ531が設けられている。また、入口センサ531の用紙搬送方向の上流側近傍において、第2製本パス554がフィニッシャパス552から分岐されている。以下、この分岐点を「分岐部A」という。分岐部Aは、入口ローラ対502から搬送ローラ対503に用紙を搬送するための搬送路への分岐点となると共に、ワンウェイ機構を有している。すなわち、搬送ローラ対503が逆転して用紙が搬送ローラ対503側から入口センサ531側に搬送された際、用紙は、分岐部Aから第2製本パス554側にのみ搬送される。
【0039】
搬送ローラ対503とバッファローラ505間には、パンチユニット550が配されている。このパンチユニット550は、必要に応じて動作させられて搬送されてきた用紙の後端付近に所定の孔を形成する。
【0040】
バッファローラ505は、その外周に、送られてきた用紙を所定枚数積層して巻き付けることが可能なローラである。用紙は、必要に応じて、バッファローラ505の外周から各押下コロ512,513および514によって巻き付けられる。バッファローラ505に巻き付けられた用紙は、バッファローラ505の回転方向に搬送される。
【0041】
押下コロ513および514の間には切換フラッパ510が配置されており、押下コロ514の下流側には切換フラッパ511が配置されている。切換フラッパ510は、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505から剥離させてノンソートパス521またはソートパス522に導く。また、切換フラッパ511は、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505から剥離させてソートパス522に導くか、あるいは、バッファローラ505に巻き付けられた用紙をバッファローラ505に巻き付けられたままバッファパス523に導く。
【0042】
切換フラッパ510によってノンソートパス521に導かれた用紙は、排出ローラ対509を介してスタックトレイ701上に排出される。ノンソートパス521の中途には、ジャム検出等を実行するための排紙センサ533が設けられている。
【0043】
一方、切換フラッパ510によってソートパス522に導かれた用紙は、搬送ローラ506,507を介して処理トレイ630上に積載される。処理トレイ630上に束状に積載された用紙は、必要に応じて整合処理、スティプル処理などが施された後に、排出ローラ680a,680bによりスタックトレイ700上に排出される。このため、フィニッシャ500には、処理トレイ630上に束状に積載された用紙を綴じるためのステイプラ601を有している。また、スタックトレイ700は、図中上下方向に自走可能に構成されている。
【0044】
〔製本部〕
上述のように、フィニッシャ500は、第1製本パス553および第2製本パス554を有しており、これらのパス553および554の下流側には、用紙を製本可能な製本部800が設けられている。以下、フィニッシャ500の製本部800について説明する。第1製本パス553または第2製本パス554からの用紙は、搬送ローラ対813によって収納ガイド820に導入され、用紙先端が可動式のシート位置決め部材823に接するように搬送される。搬送ローラ対813の上流側には、製本入口センサ817が配置されている。また、収納ガイド820の途中位置には、2対のステイプラ818と、それに対向するアンビル819が配置されている。ステイプラ818は、対向するアンビル819と協働して用紙束の中央を綴じることができる。
【0045】
ステイプラ818の下流位置には、折りローラ対826が配置されており、折りローラ対816と対向する位置には、突出部材825が設けられている。突出部材825を収納ガイド820に収納されている用紙束に向けて突出させると、用紙束は折りローラ対826間に押し出され、折りローラ対826によって折りたたまれた後に、折り紙排紙ローラ対827を介してサドル排出トレイ832に排出されることになる。折り紙排紙ローラ対827の下流側には、製本排紙センサ830が配置されている。
【0046】
また、ステイプラ818で綴じられた用紙束を折る場合には、ステイプル処理終了後に用紙束のステイプル位置が折りローラ対826の概ね中央に位置するように、位置決め部材823を所定距離だけ下降させる。
【0047】
〔インサータ〕
更に、フィニッシャ500に含まれるインサータ900について説明する。インサータ900は、図3に示されるように、フィニッシャ500の上部に設けられている。インサータ900は、トレイ901上に積載された表紙や合紙等として用いられる挿入シートを順次分離させ、フィニッシャパス552または製本パス553に搬送する。この場合、インサータ900のトレイ901上には、挿入シート(特殊用紙)が操作者から見て正視状態で積載される。すなわち、挿入シートは、その表面が上に向けられた状態でトレイ901上に積載される。
【0048】
トレイ901上の挿入シートは、給紙ローラ902によって、搬送ローラ903と分離ベルト904とにより構成される分離部に搬送され、最上段に位置するシートから1枚づつ順次分離・搬送される。給紙ローラ902、搬送ローラ903および分離ベルト904は、トレイ901に積載された複数の挿入シートを一枚ずつ送り出すことができる送り出し手段として機能する。
【0049】
搬送ローラ903および分離ベルト904を含む分離部の下流側には、引抜きローラ対905が配置されている。分離部で分離された挿入シートは、引抜きローラ対905によって、安定した状態で搬送パス908に導かれる。引抜きローラ対905の下流側には、給紙センサ907が設けられている。また、給紙センサ907と入口ローラ対502との間には、搬送パス908上の挿入シートを入口ローラ対502に導くための搬送ローラ対906が設けられている。更に、インサータ900は、フィニッシャパス552を通過する用紙および挿入シートの厚さを検出する厚さセンサ909を有する。本実施形態では、厚さセンサ909として、図27に示されるようなマイクロ変位センサを含むものが用いられる。この厚さセンサ909は、入口ローラ対502の従動ローラ502b側に配置されており、用紙や挿入シートが入口ローラ対502を通過したときに、従動ローラ502bの変位を測定することにより、フィニッシャパス552を通過する用紙および挿入シートの厚さを測定する。厚さセンサ909は、CPU回路部50に接続されており、厚さセンサ909の検出値は、RAM53(記憶手段)によって記憶される。
【0050】
〔フィニッシャ制御系〕
図4は、図2に示されるフィニッシャ制御部501のブロック構成図である。フィニッシャ制御部501は、図4に示されるように、CPU51、ROM52、RAM53等を含むCPU回路部50を有する。CPU回路部50は、通信IC54を介して画像形成装置10に設けられたCPU回路部150との間でデータ通信を行い、CPU回路部150からの指示に基づいてROM52に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500を駆動制御する。
【0051】
フィニッシャ500の駆動制御に際しては、CPU回路部150に各種センサからの検出信号が取り込まれる。CPU回路部150に接続されているセンサには、上述の入口センサ531、製本入口センサ817、製本排紙センサ830、給紙センサ907に加えて、用紙セットセンサ910が含まれる。用紙セットセンサ910は、インサータ900のトレイ901上に挿入シートがセットされているか否かを検出するためのものである。また、CPU回路部50には、ドライバ520が接続されている。このドライバ520はCPU回路部50からの信号に基づいて各種モータおよび各種ソレノイドを駆動する。更に、CPU回路部150は、各種クラッチを駆動する。
【0052】
ドライバ520によって制御されるモータには、入口ローラ対502、搬送ローラ対503および搬送ローラ対906を駆動する入口モータM1、バッファローラ505を駆動するバッファモータM2、搬送ローラ対506、排出ローラ対507および排出ローラ対509を駆動する排紙モータM3、各排出ローラ680aおよび680bを駆動する束排出モータM4、搬送ローラ対813を駆動する搬送モータM10、シート位置決め部材823を駆動する位置決めモータM11、突出部材825、折りローラ対826および折り紙排紙ローラ対827を駆動する折りモータM12、インサータ900の給紙ローラ902、搬送ローラ903、分離ベルト904および引抜きローラ対905を駆動する給紙モータM20が含まれる。
【0053】
入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3としては、ステッピングモータが用いられている。従って、これらのモータM1,M2およびM3は、励磁パルスレートを制御することによって、駆動対象であるローラ対が等速で回転したり、あるいは、それぞれ独自の速度で回転したりするように制御され得る。また、入口モータM1、バッファモータM2は、ドライバ520によって正転または逆転の各回転方向に駆動され得る。
【0054】
搬送モータM10および位置決めモータM11としてはステッピングモータが採用される一方、折りモータM12としてはDCモータが用いられている。搬送モータM10は、入口モータM1と速度同期して用紙を搬送可能である。また、給紙モータM20は、ステッピングモータからなり、入口モータM1と速度同期して用紙を搬送可能である。
【0055】
ドライバ520によって制御されるソレノイドには、切換フラッパ510の切換を行うソレノイドSL1、切換フラッパ511の切換を行うソレノイドSL2、切換フラッパ551の切換を行うソレノイドSL10、インサータ900の給紙シャッタ(図3では省略)を駆動するソレノイドSL20、インサータ900の給紙ローラ902を昇降駆動するソレノイドSL21が含まれる。
【0056】
そして、CPU回路部150によって制御されるクラッチには、折りモータM12の駆動力を突出部材825に伝達するためのクラッチCL1、および、給紙モータM20の駆動力を給紙ローラ902に伝達するためのクラッチCL10が含まれる。
【0057】
〔モード選択〕
上述のように画像形成システム1のフィニッシャ500は、用紙に対して各種後処理を施すことが可能である。すなわち、フィニッシャ500は、各種後処理を行うための後処理モードとして、ノンソートモード、ソートモード、ステイプルソートモード(綴じモード)、製本モードを有する。これらの各種後処理モードは、上述の操作部153を利用して設定され得る。後処理モードを設定する際には、操作部153の表示部に図5(a)に示されるようなメニュー選択画面を表示させる。ユーザは、図5(a)に例示されるメニュー選択画面に従って所望の後処理モードを設定する。
【0058】
また、フィニッシャ500は、挿入シートを表紙、最終紙あるい合紙として用紙束に挿入するための合紙モードを有する。合紙モードを設定するに際しては、図5(b)に示されるような設定画面が操作部153の表示部に表示される。ユーザは、図5(b)に例示される画面に従って、挿入シート(特殊用紙)をインサータ900から挿入するか、または、挿入シートを手差給紙部125から挿入するかを設定する。挿入シートの供給部が選択されると、操作部153の表示部には、図5(c)に示されるような設定画面が表示される。ユーザは、この設定画面を利用して、挿入シートを用紙束の何枚目に挿入するかを設定することができる。例えば、ユーザは、挿入シートを表紙としてのみに供給(挿入)する場合には、画面の「1」のみ選択し、用紙束の複数箇所に挿入シートを差し込む場合には、所望の挿入先の枚数目を画面上で選択する。
【0059】
〔フィニッシャの基本動作〕
次に、図6〜図11を参照しながらソートモードを例にとってプリンタ300およびインサータ900からフィニッシャ500の処理トレイ630に用紙を搬送する手順について説明する。
【0060】
挿入シートとしての特殊用紙Cをプリンタ300によって画像形成がなされた用紙に表紙として挿入する場合には、図6(b)に示されるように、特殊用紙C(の束)がインサータ900のトレイ901にセットされる。この際、特殊用紙Cは、図6(a)に示されるように、画像面を上向きにした状態で綴じ位置がユーザから見て図中左になるようにセットされ、図中矢印の搬送方向に給紙される。このような特殊用紙Cのセット状態は、原稿給送装置100における原稿のセット状態で同様であることから、特殊用紙Cのセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0061】
特殊用紙Cがトレイ901にセットされると、図7に示されるように、その最上段の特殊用紙C1の搬送が開始されると共に、切換フラッパ551がフィニッシャパス552側に切り換えられる。特殊用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対502を介してフィニッシャパス552内に導かれる。そして、特殊用紙C1の先端が入口センサ531によって検出されると、プリンタ300によって画像形成がなされた用紙P1(図8参照)の給送が開始される。
【0062】
図8に示されるように、プリンタ300から送られた用紙P1がフィニッシャ500内に導入される段階では、特殊用紙C1は、バッファローラ505を介してソートパス522に導かれている。この際、切換フラッパ510および511は、双方ともソートパス522側に切り換えられている。
【0063】
特殊用紙C1は、図9に示されるように、ソートパス522を経て、処理トレイ630上に収納される。この際、プリンタ300からの用紙P1は、フィニッシャパス552内に導かれている。その後、用紙P1は、図10に示されるように、特殊用紙C1と同様に、バッファローラ505を介してソートパス522に導かれ、処理トレイ630へと搬送される。この段階で、図10に示されるように、最初の用紙P1に続く用紙P2がフィニッシャパス552内に導かれる。そして、図11に示されるように、用紙P1は、既に処理トレイ630に収納されている特殊用紙C1に積み重ねられるように収納され、それに続く用紙P2は、用紙P1に積み重ねられるように処理トレイ630に収納される。
【0064】
上述のように、プリンタ300からの各用紙P1,P2には鏡像処理された画像が形成されており、かつ、各用紙P1,P2は反転排紙により排紙されている。従って、各用紙P1,P2は、特殊用紙C1と同様に、その画像面を下向きにした状態で、かつ、その綴じ位置をステイプラ601側に向けた状態で処理トレイ630に収納される。また、図11には示されていないが、次の用紙束に対して特殊用紙Cを挿入する必要性がある場合には、現在の束を構成する用紙P1,P2の給送中に、該当する特殊用紙Cを搬送パス908まで給送して待機させておくように構成されている。このような構成を採用することにより、ソートモード時における生産性を向上させることができる。
【0065】
〔製本モード時の画像形成〕
図12(a)〜図12(d)に、図1の画像形成システムにおける製本モード時の画像形成手順の一例が示される。
【0066】
操作部153において製本モードが設定された場合、原稿給送装置100にセットされた原稿は、その先頭頁から順番にスキャナユニット104によって読み取られる。読み取られた原稿の画像を順にハードディスク(図示せず)に格納され、同時に読み取られた原稿枚数がカウントされる。
【0067】
原稿の読取が終了すると、読み取られた原稿画像は、次の(1)式に従って分類され、画像形成順序、画像形成位置が決定される。
M=n×4−k …(1)
ただし、
M:原稿枚数
n:用紙枚数(1以上の整数)
k:0,1,2,3のいずれかの値
である。なお、画像形成順序、画像形成位置制御に関する詳細な説明は省略される。
【0068】
読み取られた原稿の枚数が8枚であるものとして、製本モード時における画像形成手順を説明する。この場合、図12(a)に示されるように、ハードディスクには、8頁分の原稿画像データ(R1からR8)が読み取られた順番に格納される。
【0069】
次に、各画像データ(R1からR8)に対して、図12(b)に示されるように、画像形成順序および画像形成位置が決定される。図12(b)の例によれば、上述した鏡像処理が施された後、1頁目の用紙P1の第1面(表面)に対し、データR4に基づく画像がその左半分に、データR5に基づく画像がその右半分に形成され、その後、用紙P1は両面搬送パス124に導かれる。そして、用紙P1は、転写部116に再度給送され、データR6に基づく画像が用紙P1の第2面(裏面)の左半分に、データR3に基づく画像が用紙P1の右半分に形成される。このようにして両面に画像が形成された用紙P1は、反転排紙された後、フィニッシャ500の製本パス553に送られる。反転排紙によって、用紙P1は、図12(c)に示されるように、データR6およびデータR3に基づく画像が形成されている第2面を上向きすると共にデータR6に基づく画像を先頭にした状態で図中矢印の方向に搬送される。
【0070】
次いで、2頁目の用紙P2の第1面(表面)に対し、データR2に基づく画像がその左半分に、データR7に基づく画像がその右半分に形成され、その後、用紙P2は両面搬送パス124に導かれる。用紙P2も、転写部116に再度給送され、データR8に基づく画像が用紙P2の第2面(裏面)の左半分に、データR1に基づく画像が用紙P2の右半分に形成される。そして、用紙P2は、反転排紙された後、フィニッシャ500の第1製本パス553に送られる。反転排紙によって、用紙P2は、図12(c)に示されるように、データR8およびデータR1に基づく画像が形成されている第2面を上向きにすると共にデータR8に基づく画像を先頭にした状態で図中矢印の方向に搬送される。
【0071】
更に、各用紙P1,P2は、フィニッシャ500の製本パス553を介して収納ガイド820内に導かれ、そこに収納される。収納ガイド820内では、図12(d)に示されるように、用紙P1が突出部材825側に、用紙P2が折りローラ対826側にそれぞれ位置する。また、各用紙P1,P2は、それぞれの第1面(表面)が突出部材825側に向けられた状態で収納ガイド820内に収納される。
【0072】
なお、収納ガイド820内における各用紙P1,P2の位置決めは、位置決め部材823によって行われる。
【0073】
〔製本モード時の合紙処理〕
更に、上述のような製本モード時において、プリンタ300およびインサータ900からフィニッシャ500の収納ガイド820に挿入シートとしての特殊用紙を搬送する手順について、図13〜図20を参照しながら説明する。
【0074】
挿入シートとしての特殊用紙Cをプリンタ300によって製本モードで画像形成がなされた用紙に表紙として挿入する場合には、図13(b)に示されるように、特殊用紙C1がインサータ900のトレイ901にセットされる。この際、特殊用紙C1は、図13(a)に示されるように、画像Rおよび画像Fが形成されている画像面を上向きにした状態でトレイ901にセットされ、画像Fを先頭にして給送される。すなわち、特殊用紙C1は操作者から見て正視状態でセットされ、特殊用紙C1のセット状態は、原稿給送装置100における原稿のセット状態と同様となる。この結果、特殊用紙C1のセットを行う際の操作性を向上させることができる。
【0075】
特殊用紙C1がトレイ901にセットされると、図14に示されるように、その最上段の特殊用紙C1の給紙が開始されると共に、切換フラッパ551がフィニッシャパス552側に切り換えられる。特殊用紙C1は搬送パス908から入口ローラ対502を経てフィニッシャパス552内に導かれる。そして、特殊用紙C1の先端が入口センサ531により検出されると、プリンタ300によって画像形成がなされた用紙P(図15参照)の給送が開始される。
【0076】
図15に示されるように、プリンタ300から送られた用紙Pがフィニッシャ500内に導入される段階では、特殊用紙C1は、バッファローラ505を介してノンソートパス521に導かれている。この際、切換フラッパ510はノンソートパス521側に切り換えられている。
【0077】
特殊用紙C1が更にノンソートパス521側に導かれ、その後端が入口センサ531を通過する位置まで搬送されると、図15に示されるように、特殊用紙C1は一旦停止させられる。この際、プリンタ300からの用紙Pは、フィニッシャ500内に導かれている。そして、特殊用紙C1が停止された状態で、用紙Pは、図16に示されるように、切換フラッパ551により第1製本パス553に導かれ、収納ガイド820内に収納され、この用紙に続く用紙Pが同様に第1製本パス553へと導かれる。この際、特殊用紙C1に続く特殊用紙C2が分離されて搬送ローラ対906の手前まで搬送され、所定枚数の用紙Pが収納ガイド820に収納されるまで、そこで待機させられる。
【0078】
所定枚数の用紙Pが収納ガイド820に収納されると、図17に示されるように、特殊用紙C1が反転給送され、分岐部Aおよび第2製本パス554を経由して収納ガイド820内に導かれる。この際、特殊用紙C1は、図18に示されるように、画像R側を先頭にして搬送され、既に収納ガイド820に収納されている用紙Pの束に重ね合わされるように、収納ガイド820に収納される。特殊用紙C1が収納ガイド820に収納されると、特殊用紙C1に続く特殊用紙C2の給送が開始される。なお、例えば特殊用紙C2が所望のサイズとは異なるサイズを有する不適切な用紙である場合には、図19に示されるように、図16に示す状態のように特殊用紙Cは一旦停止させられることはなく、そのままスタックトレイ701に排出される。
【0079】
収納ガイド820内に特殊用紙C1が用紙Pの束に重ね合わされた状態で収納されると、図20(a)のように、特殊用紙C1と用紙Pの束に対して突出部材825が突出される。これにより、特殊用紙C1と用紙Pの束は、折りローラ対826に向けて押し出される。これにより、用紙C1およびPの束は、折りローラ対826によって束の中央部(画像面の画像境界部分)で折りたたまれつつ、サドル排出トレイ832に排出される。このようにして折りたたまれた状態では、図20(b)に示されるように、特殊用紙C1の画像Fが表紙頁に配置されると一方、画像Rが最終頁に配置される。そして、各用紙Pの画像は、所定の頁順に配置されることになり、更に、特殊用紙C1および用紙Pの各画像の向きが一致することになる。上述のようなインサータ900からの特殊用紙Cの給紙制御、および、プリンタ300からの用紙Pの搬送制御によれば、インサータ900からの特殊用紙Cの印刷品位と、プリンタ300の用紙搬送時における耐久性とを損うことなく、用紙Pと特殊用紙Cとを合せて製本化することができる。
【0080】
また、ソートモード時には、フィニッシャ500によって、特殊用紙Cが一旦フィニッシャパス552内に待機させられた後、用紙Pが収納ガイド820内に収納される。そして、収納ガイド820への用紙Pの収納後に、フィニッシャパス552内に待機している特殊用紙Cが収納ガイド820内に収納される。従って、用紙Pと特殊用紙Cとを合せて製本化する際の生産性を向上させることができる。更に、必要に応じて、収納ガイド820内で特殊用紙Cが用紙Pの束に重ね合わされて収納された状態において、ステイプラ818によりその束を中央部で綴じることも可能である。
【0081】
〔合紙モード時の重送防止動作〕
次に、図21〜図23に示されるフローチャート等を参照しながら、画像形成システム1において合紙処理が行われる場合の重送防止動作について説明する。
【0082】
ここでは、合計6枚の用紙Pおよび特殊用紙(挿入シート)Cからなる用紙束を複数作成する手順を例にとって、かかる重送防止動作について説明する。また、1つの用紙束(全6枚)のうち、2,3,6頁がインサータ900によって挿入される特殊用紙Cであり、1,4,5頁は画像形成装置10によって画像形成がなされた用紙Pであるものとする。なお、1つの用紙束における特殊用紙Cの挿入位置(挿入頁)は、画像形成装置10の操作部153より任意に設定することができる。この場合、挿入シートとしての特殊用紙Cは、図24に示されるように、インサータ900のトレイ901に、上から順に、最初に作成される用紙束における2,3,6頁、2番目に作成される用紙束の2、3,6頁…といったような順序でユーザによってセットされる。一方、原稿給送装置100の原稿トレイ119には、図25に示されるように、作成される用紙束の用紙Pに形成されるべき画像を有する原稿が、上から順に各用紙束の1,4,5頁に対応するようにユーザによってセットされる。
【0083】
さて、図21に示されるように、画像形成装置10の操作部153において、インサータ900からの給紙順序が指定された後、スタートキーがONされると(S10)、画像形成装置10により画像形成がなされた用紙Pをフィニッシャ500に導入するタイミングと、インサータ900からの特殊用紙Cの挿入タイミング(給紙タイミング)とが、画像形成装置10のコントローラ(CPU回路部150)によって、作成される用紙束に合わせて調整される(S12)。
【0084】
そして、画像形成装置10のCPU回路部150は、フィニッシャパス552に最初に導入されるべきシートがインサータ900からの特殊用紙Cであるか否かを判定する(S14)。ここで説明される例では、まず最初に、画像形成装置10から用紙Pがフィニッシャパス552に導入されることになる(S16)。また、CPU回路部150は、インサータ900からの特殊用紙Cが給紙されるべきタイミングになると(本例では、2,3,6頁目)、フィニッシャ制御部501に対してインサータ900から特殊用紙Cを供給すべき旨の指令を送出する(S18)。
【0085】
ここで、画像形成システム1では、1番目の用紙束が作成される際に、厚さセンサ909によって、フィニッシャパス552を通過する用紙Pおよび特殊用紙Cの厚さが測定され、用紙Pおよび特殊用紙Cの厚さを示す厚さデータd1,d2・・・dn(ただし、1〜nは、1つの用紙束の頁番号を示し、n=1つの用紙束の総頁である)が1枚ずつRAM53に記憶される(S20)。このように、1番目の用紙束の作成時に測定される厚さデータd1〜dnは、2番目から最終番目の用紙束が作成される際に、フィニッシャパス552における重送の有無を判定するための基準値として用いられる。
【0086】
S20の厚さ測定・記憶処理の後、用紙Pおよび特殊用紙Cは、フィニッシャパス552から上述の手順に従って処理トレイ630に収納される(S22)。CPU回路部150は、厚さセンサ909を通過した用紙Pまたは特殊用紙Cが1番目の用紙束の最終頁であるか否かを判断し(S24)、最終頁に該当する用紙Pまたは特殊用紙C(本例では、インサータ900からの特殊用紙C)がフィニッシャパス552から処理トレイ630に収納されると、フィニッシャ制御部501に対して処理トレイ630に収納されている用紙束を纏めて(束として)スタックトレイ700に排出すべき旨の指令を送出する(S26)。なお、処理トレイ630において、用紙束に対してステイプラ818による綴じ処理を施してもよい。
【0087】
このようにして、1番目の用紙束が作成されると、CPU回路部150は、2番目の用紙束の作成を開始させるために、図22に示されるように、S102において用紙Pまたは特殊用紙Cをフィニッシャ500に導入するタイミングであるか否かを判断し、2番目の用紙束の作成を開始させるタイミングであれば、フィニッシャパス552に導入されるべきシートがインサータ900からの特殊用紙Cであるか否かを判定する(S104)。そして、用紙束における頁順に従い、S106において画像形成装置10から用紙Pが、S108においてインサータ900から特殊用紙Cがフィニッシャ500(フィニッシャパス552)に導入される。
【0088】
2番目以降の用紙束を構成するシート(用紙Pおよび特殊用紙C)については、フィニッシャパス552で厚さセンサ909によって、それぞれの厚さが測定される(S110)。そして、厚さセンサ909の検出値は、S20においてRAM53に記憶されている厚さデータd1〜dnと共に、フィニッシャパス552における重送の有無を判定するために用いられる(S112)。フィニッシャパス552における重送の有無の判定は、フィニッシャ制御部501のCPU回路部50によって行われる。
【0089】
CPU回路部50は、厚さセンサ909から、通過した用紙Pまたは特殊用紙Cの厚さを示す検出信号を受け取ると、その用紙Pまたは特殊用紙Cの現在作成中の用紙束における頁数nに基づいて対応する厚さデータdnをRAM53から読み出す。そして、CPU回路部50は、読み出した厚さデータdnと厚さセンサ909の検出信号に示される値Xn(測定された厚さ)とを比較し、
Xn>α×dn
という関係が満たされている場合に、フィニッシャパス552で重送が発生していると判定する。本実施形態では、αは、例えば1.5とされる。
【0090】
S112において、フィニッシャパス552で重送が発生していないと判定された場合、厚さセンサ909を通過した用紙Pまたは特殊用紙Cは、処理トレイ630に搬送される(S114)。また、画像形成装置10のCPU回路部150は、厚さセンサ909を通過した用紙Pまたは特殊用紙Cが現在作成中の用紙束の最終頁であるか否かを判断する(S116)。 現在作成中の用紙束の最終頁に該当する用紙Pまたは特殊用紙Cが厚さセンサ909を通過していない場合は、上述のS102〜S114までの処理が繰り返される。
【0091】
現在作成中の用紙束の最終頁に該当する用紙Pまたは特殊用紙C(本例では、インサータ900からの特殊用紙C)がフィニッシャパス552から処理トレイ630に収納されると、画像形成装置10のCPU回路部150は、フィニッシャ制御部501に対して処理トレイ630に収納されている用紙束を纏めて(束として)スタックトレイ700に排出すべき旨の指令を送出する(S118)。なお、処理トレイ630において、用紙束に対してステイプラ818による綴じ処理を施してもよい。そして、CPU回路部150は、S120において、最後の用紙束の排出が完了しているか否かを判断し、最終束の排出が完了しているならば用紙束の作成処理を終了させる。S120において、最後の用紙束の排出が完了してないと判断された場合、再度S102以降の処理が行われる。
【0092】
次に、S112においてフィニッシャパス552で重送が発生していると判定された場合の処理について図23を参照しながら説明する。
【0093】
この場合、まず、フィニッシャ制御部501のCPU回路部50は、フィニッシャパス552に重送されたシートが、特殊用紙Cであるか否かを判断する(S202)。CPU回路部50は、フィニッシャパス552に特殊用紙Cが重送されていると判断した場合、重送された特殊用紙Cの枚数を算定し(S204)、更に、重送枚数が2枚以上であるか否かを判定する(S206)。
【0094】
S204およびS206の判定処理は、次のような手順に従って行われる。具体的に説明すると、本例では、特殊用紙Cは用紙束の2,3,6頁に差し込まれるが、仮に、ここで2番目以降の何れかの用紙束の第2頁となる特殊用紙Cの挿入時に重送が生じたとする。この場合、CPU回路部50は、S20にてRAM53に記憶された厚さデータdnのうち、特殊用紙Cの厚さデータ(本例では、d2,d3およびd6)と、厚さセンサ909の検出信号に示される値X2(重送時に測定された厚さ)とを用いて、厚さセンサ909によって測定された厚さX2が、次の関係式を満たす場合に、2枚の特殊用紙Cがフィニッシャパス552に重送されたと判定する。なお、以下の関係式において、βは、例えばβ=0.5とされる
d2+βd3<X2<d2+d3+βd6
また、用紙束の第6頁となる特殊用紙Cの挿入時に重送が生じたとすれば、CPU回路部50は、特殊用紙Cの厚さデータ(d2,d3およびd6)と、厚さセンサ909の検出信号に示される値X6(重送時に測定された厚さ)とを用いて、厚さセンサ909によって測定された厚さX6が次の関係式を満たす場合に、2枚の特殊用紙Cがフィニッシャパス552に重送されたと判定する。
d6+βd2<X6<d6+d2+βd3
【0095】
これを一般化すれば、一連の処理により作成される用紙束の束数をgとし、インサータ900により1束の用紙束に挿入される特殊用紙Cの総枚数をi(本例の場合、3枚)とした場合、トレイ901には、g×i枚の特殊用紙Cが積載される。トレイ901に積載されている特殊用紙Cのうちのj枚目(j=1,2・・・g×i)の特殊用紙Cを送り出す際の重送枚数がt枚(本例では、2枚)であるか否かを判定するには、RAM53に記憶されている特殊用紙Cの厚さデータdn(本例では、d2,d3,d6)をdd(1),dd(2)・・・,dd(g×i)として並べ替えた上で(本例の場合、dd(1),dd(2)・・・,dd(g×i)=X2,X3,X6,X2,X3,X6・・・,X2,X3,X6となる)、次の関係式を満たすか否か判定すればよい。
dd(j)+dd(j+1)+・・・+βdd(j+t−1)<Xn(重送時に測定された厚さ)<dd(j)+dd(j+1)+・・・+βdd(j+t)
これにより、RAM53に記憶された厚さデータdnを利用して、重送枚数の判定処理(S204,S206)を実行可能となる。
【0096】
S206において、特殊用紙Cの重送枚数が2枚を超えている(3枚以上である)と判定された場合は、重送された特殊用紙Cは、フィニッシャパス552から処理トレイ630に排出される(S208)。そして、重送された特殊用紙Cが処理トレイ630内に収納された段階で、画像形成装置10のCPU回路部150は、用紙束の作成を一旦停止させる(S208)。更に、処理トレイ630内の不完全な用紙束は、スタックトレイ700に排出され、操作部153の表示部には、画像形成装置10のCPU回路部150によって、図26に示されるような画面が表示される(S210)。
【0097】
ここで、特殊用紙Cが3枚以上重送された場合に、用紙束の作成を一旦停止させるのは次のような理由による。すなわち、多数の特殊用紙Cが重送されてしまうのは、静電気等が原因であることが多いことから、このような場合には、ユーザに特殊用紙Cの積載状態等を確認してもらうことが、以降の処理の信頼性を確保する上で確実だからである。また、特殊用紙Cが3枚以上重送されるような場合、特殊用紙C同士の間に存在する空気層等に起因して、重送発生以降の重送枚数判定の結果に誤差を生じる可能性があることから、用紙束の作成は一旦停止される。
【0098】
S210において、操作部153の表示部には、まず、図26(a)に示されるように、特殊用紙Cを先頭から送り出すことができるように特殊用紙Cの再セットを促すための画面が表示される。また、図26(a)に示される画面上でOKボタンが押され、特殊用紙Cの再セット完了が確認されると、操作部153の表示部には、図26(b)に示されるように、スタートキーをONして用紙束の作成を再開するように促すための画面が表示される。画像形成装置10のCPU回路部150は、ユーザによりスタートキーがONされた否か判断し(S212)、スタートキーがONされると、S218にて、次の用紙束の作成のための各種設定を行い、再度、図22におけるS102からの処理を進める。
【0099】
一方、S206にて、特殊用紙Cが2枚重送されていると判定された場合、S214において、特殊用紙Cの頭出し処理が行われる。S214の頭出し処理は、具体的には、次のように行われる。例えば、特殊用紙Cが用紙束の2,3,6頁に差し込まれる本例において、ある用紙束の第2頁となるべき特殊用紙Cが、当該用紙束の第3頁となるべき特殊用紙と共に重送されている場合、重送された第2頁および第3頁のなるべき特殊用紙Cに加えて、それらに続く当該用紙束の第6頁となるべき特殊用紙Cも処理トレイ630に排出される。すなわち、S214では、重送が発生した用紙束のためのすべての特殊用紙Cが処理トレイ630に搬送される。この間、画像形成装置10は待機状態となり、画像形成装置10からの用紙Pの給紙は休止される。
【0100】
このように、重送枚数に基づく適切な頭出し処理を行うことにより、トレイ901から次に送り出される特殊用紙Cを次の用紙束に最初に挿入されるべきものとすることが可能となる。また、用紙束の作成を出来る限り停止させず(作業の中断時間を最小限にして)、重送によるトラブルを回復させることにより、画像形成システム1の使い勝手を向上させることができる。
【0101】
重送された特殊用紙Cおよびそれらに続く不要な特殊用紙Cが処理トレイ630に排出されると、処理トレイ630内の不完全な特殊用紙C等は、スタックトレイ700に束として排出される(S216)。この際、ステイプル処理等の後処理が指定されている場合、不完全な用紙束に対する後処理は不要となることから、後処理を行う旨の指令は解除され、不完全な束に対する後処理は行われない。一旦解除された後処理指令は、不完全な用紙束の排出完了後に再設定される。不完全な用紙束の排出が完了すると、画像形成装置10のCPU回路部150は、S218にて、次の用紙束の作成のための各種設定を行い、再度、図22におけるS102からの処理を進める。
【0102】
更に、S202において、用紙Pが重送されたと判断された場合の処理について説明する。この場合、重送された用紙Pは、現在使用されていないスタックトレイ701に排出される(S220)。これにより、この段階で既に処理トレイ630内に収納されている作成途中の用紙束に重送された用紙Pが混入してしまうことを防止することができる。重送された用紙Pがスタックトレイ701に排出されると、画像形成装置10のCPU回路部150は、重送された用紙Pに形成すべき画像が次の用紙Pにプリントされるように各種設定を行う(S222)。そして、CPU回路部150は、調整が完了すると、再度、図22におけるS102からの処理を進める。
【0103】
上述されたように、本発明による画像形成システム1では、フィニッシャパス552に特殊用紙Cが重送されてしまっても、次の用紙束の第1頁から、用紙束の作成が自動的に再開され得る。また、フィニッシャパス552に用紙Pが重送されてしまっても、重送された用紙Pが使用されていないスタックトレイ701に排出され、重送された用紙Pに本来形成されるべきであった画像が自動的に次の用紙Pに形成されることになり、そのまま用紙束の作成を継続可能となる。
【0104】
更に、画像形成システム1では、フィニッシャパス552に特殊用紙Cが重送された場合であっても、特殊用紙Cの重送枚数が算定され得ることから、重送発生後に、それに起因するトラブルを解消するための回復処理を重送枚数に応じて適切に選択することが可能となる。すなわち、画像形成システム1では、重送枚数が所定数を超えている場合には、確認作業が行われ得るように一旦作業を停止させるS208〜S212までの第1の回復処理が選択され、重送枚数が所定数以下である場合には、自動的に元の状態に回復させるS214およびS216の第2の回復処理が選択される。この結果、ユーザの使い勝手や処理の信頼性を向上させることが可能となる。
【0105】
なお、本実施形態では、用紙Pおよび特殊用紙Cの厚さ測定が用紙Pと特殊用紙Cとの合流地点よりも下流側で行われるが、これに限られるものではない。例えば、画像形成装置10の転写部116の上流側に厚さセンサを配置し、原稿トレイ119から用紙Pを給紙した直後に厚さ測定が行われるようにしてもよい。これにより、用紙Pに画像形成がなされる前に用紙Pの重送判定が可能となり、重送された用紙Pに対する無駄な画像形成を防止することができる。
【0106】
【発明の効果】
以上説明されたように、本発明によれば、重送が発生した場合であっても、重送発生後の回復処理を円滑に行うことが可能となり、ユーザの使い勝手や、処理の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成システムの概略構成図である。
【図2】図1に示される画像形成システムの制御ブロック図である。
【図3】図1の画像形成システムに含まれる折り装置およびフィニッシャを示す概略構成図である。
【図4】図2のフィニッシャを制御するフィニッシャ制御部のブロック構成図である。
【図5】(a)、(b)および(c)は、それぞれ、操作部の表示部に表示される設定画面を例示する模式図である。
【図6】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図7】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図8】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図9】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図10】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図11】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの処理トレイに用紙を搬送する手順を説明するための模式図である。
【図12】(a)〜(d)は、図1の画像形成システムにおける製本モード時の画像形成手順の一例を示す模式図である。
【図13】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図14】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図15】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図16】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図17】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図18】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図19】画像形成装置およびインサータからフィニッシャの収納ガイドに挿入シートを搬送する手順を説明するための模式図である。
【図20】フィニッシャ内の折り処理および綴じ処理により製本化する例を示す図である。
【図21】本発明の画像形成装置における合紙処理中の重送防止動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の画像形成装置における合紙処理中の重送防止動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】本発明の画像形成装置における合紙処理中の重送防止動作を説明するためのフローチャートである。
【図24】挿入シートをトレイに積載する手順を説明するための模式図である。
【図25】原稿をトレイに積載する手順を説明するための模式図である。
【図26】(a)および(b)は、挿入シートが所定枚数以上重送された場合に操作部に表示される画面の例を示す模式図である。
【図27】重送防止動作に用いられる厚さセンサを説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 画像形成システム
10 画像形成装置
50 CPU回路部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信IC
100 原稿給送装置
116 転写部
118 排出ローラ
119 原稿トレイ
150 CPU回路部
153 操作部
500 フィニッシャ
501 フィニッシャ制御部
502 入口ローラ対
502a 駆動ローラ
502b 従動ローラ
552 フィニッシャパス
630 処理トレイ
700,701 スタックトレイ
900 インサータ
901 トレイ
902 給紙ローラ
903 搬送ローラ
904 分離ベルト
905 ローラ対
906 搬送ローラ対
907 給紙センサ
908 搬送パス
909 厚さセンサ
910 用紙セットセンサ
A 分岐部
C,C1,C2 特殊用紙
P,P1,P2 各用紙

Claims (8)

  1. 積み重ねられた複数のシートを一枚ずつ送り出すことができるシート搬送装置において、
    シートが搬送される搬送路と、
    前記搬送路でシートの厚さを検出する厚さ検出手段と、
    各シートの厚さを示すシート厚さデータを記憶する記憶手段と、
    前記厚さ検出手段の検出値と、前記記憶手段に記憶されているシート厚さデータとを比較し、前記搬送路におけるシートの重送の有無を判定する重送判定手段とを備えることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記重送判定手段によってシートの重送が発生していると判定された場合に、前記厚さ検出手段の検出値と前記記憶手段に記憶されているシート厚さデータとに基づいて重送枚数を判定する重送枚数判定手段と、
    前記重送枚数判定手段によって判定された重送枚数に応じて、シートの重送が発生した後に行うべき回復処理を選択する回復処理選択手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 用紙に対して所望の画像を形成し、画像形成がなされた用紙の束を作成可能であると共に、用紙束の所望位置に所定の挿入シートを挿入することができる画像形成システムにおいて、
    用紙および/または挿入シートが搬送される搬送路と、
    各用紙および/または各挿入シートの厚さを示す厚さデータを記憶する記憶手段と、
    前記搬送路で各用紙および/または各挿入シートの厚さを検出する厚さ検出手段と、
    前記厚さ検出手段の検出値と、前記記憶手段に記憶されている厚さデータとを比較し、前記搬送路における用紙および/または挿入シートの重送の有無を判定する重送判定手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  4. 前記重送判定手段によって重送が発生していると判定された場合に、前記厚さ検出手段の検出値と前記記憶手段に記憶されている厚さデータとに基づいて重送枚数を判定する重送枚数判定手段と、
    前記重送枚数判定手段によって判定された重送枚数に応じて、重送が発生した後に行われるべき回復処理を選択する回復処理選択手段とを更に備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記搬送路に複数の挿入シートが重送され、前記重送枚数判定手段により判定された重送枚数が所定枚数以上である場合、前記回復処理選択手段は、重送した複数の挿入シートを所定箇所に排出させた後に用紙束の作成を一旦停止させる第1の回復処理を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記搬送路に複数の挿入シートが重送され、前記重送枚数判定手段により判定された重送枚数が所定枚数以上である場合、挿入シートを先頭から送り出せるように再セットすべき旨を表示させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記搬送路に複数の挿入シートが重送され、前記重送枚数判定手段により判定された重送枚数が所定枚数未満である場合、前記回復処理選択手段は、次の用紙束の作成を可能にする第2の回復処理を選択することを特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の画像形成システム。
  8. 前記第2の回復処理が選択された場合に、重送に関与している用紙束のための挿入シートが所定箇所に排出された後、前記次の用紙束のための挿入シートが頭出しされることを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
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