JP2004034949A - 車両用ドアトリムの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を増やすことなくドアポケット開口部の車幅方向における剛性を高めることができる車両用ドアトリムの取付け構造を提供する。
【解決手段】ドア本体4の車室内側に配設され、車両前後方向に延びる収納開口10eを有するドアポケット15を車室内側に膨出形成してなる車両用ドアトリムの取付け構造において、上記ドアポケット15に収納空間15aを仕切るとともに、上記ドア本体4のインナパネル2に当接するよう延びる有底筒状の取付け座10mを一体形成し、該取付け座10mの底部10nを上記インナパネル2に車室側から締結固定する。
【選択図】 図2
【解決手段】ドア本体4の車室内側に配設され、車両前後方向に延びる収納開口10eを有するドアポケット15を車室内側に膨出形成してなる車両用ドアトリムの取付け構造において、上記ドアポケット15に収納空間15aを仕切るとともに、上記ドア本体4のインナパネル2に当接するよう延びる有底筒状の取付け座10mを一体形成し、該取付け座10mの底部10nを上記インナパネル2に車室側から締結固定する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両前後方向に延びる収納開口を有するドアポケットが形成された自動車用ドアトリムをドア本体に取付けるようにした取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車のドアでは、ドア本体の車室内側に意匠効果を高めるためのドアトリムを配設するとともに、該ドアトリムに雑誌等の小物が収納可能なドアポケットを形成する場合がある。
【0003】
このドアポケットは、図4,図5に示すように、ドアトリム30に車両前後方向に延びる収納開口30aを形成するとともに、収納開口30aの内側座部30bを車室内側に膨出形成した構造が一般的であり、この内側壁部30bとドア本体のインナパネル31とで収納部32が形成されている。
【0004】
ところで、上記ドアポケットの収納開口30aを前後方向に長くすると開口部の剛性が低下するおそれがある。このため、従来、ドアポケット内に仕切り板33を配設して剛性を高めるようにしている。即ち、仕切り板33を収納開口30aに車幅方向に掛け渡すようにして配置し、該仕切り板33の縦辺部33aをドアトリム30の内側壁30bにボルト締め固定するとともに、横辺部33bを上辺部30cとインナパネル31とで挟持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように仕切り板で剛性を高める構造を採用した場合には、室内側からの力F1に対しての剛性は高いものの、開口部を室内側に引っ張ったときの力F2に対しては剛性が低く、場合によってはドアトリム30をインナパネル31に固定しているクリップ35が外れるおそれがある。
【0006】
また別体の仕切り板を配設する構造では、部品点数が増えるという問題がある。ここで、仕切り板をドアトリムに一体成形することが考えられる。しかし、ドアトリムの構造上一体成形は困難である。
【0007】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、部品点数を増やすことなくドアポケット開口部の車幅方向における剛性を高めることができる車両用ドアトリムの取付け構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ドア本体の車室内側に配設され車両前後方向に延びる収納開口を有するドアポケットを車室内側に膨出形成してなる車両用ドアトリムの取付け構造において、上記ドアポケットに上記ドア本体に当接するようかつ該ドアポケットの収納空間を仕切るよう延びる取付け座を一体形成し、該取付け座の上記ドア本体への当接部を該ドア本体に車室側から締結固定したことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、上記ドアポケットには上記収納空間内を目視可能の窓が形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2において、上記取付け座は、車室側に開口する工具挿入孔を有する筒状に形成されており、上記窓は上記取付け座と略同じ高さ位置に形成され、かつ上記窓の上下方向寸法が取付け座の工具挿入孔の上下方向寸法と略同一に設定されており、さらに上記窓が取付け座と車両前後方向に略連続するように複数形成されていることを特徴としている。
【0011】
【発明の作用効果】
請求項1の発明にかかるドアトリムの取付け構造によれば、ドアポケットにドア本体に当接するとともに収納空間を仕切る取付け座を一体形成し、該取付け座の当接部をドア本体に締結固定したので、ドアポケットとドア本体とが車幅方向に一体に連結されることとなり、車幅方向における開口部の剛性を高めることができ、外力により開口部が変形したり,クリップが外れたりするという問題を防止できる。また従来の仕切り板を不要にできるので、部品点数を低減できる。
【0012】
請求項2の発明では、ドアポケットに窓を形成したので、ドアポケット内の収納物を容易に確認することができる。
【0013】
請求項3の発明では、窓と工具挿入孔を有する取付け座との高さ位置を略同一とし、かつ窓及び工具挿入孔の上下方向寸法を略同一とし、さらに窓を取付け座と前後方向に略連続するように複数形成したので、窓により取付け座を目立たなくすることができ、意匠面側に取付け座を形成する場合の見栄えの悪化を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、本発明の一実施形態による車両用ドアトリムの取付け構造を説明するための図であり、図1は車室内側から見たドアトリムの正面図、図2,図3はドアトリムの断面側面図(図1のII−II線断面図,III−III線断面図)である。
【0015】
図において、1は自動車の車体側部に形成されたドア開口を開閉するドアを示しており、これはインナパネル2とアウタパネル3との外縁部同士を結合して形成されたドア本体4にウインドガラス(不図示)を昇降可能に配設した構造である。このウインドガラスは上記ドア本体4の上面4bに形成されたウインド開口(不図示)内に配設されている。
【0016】
また上記ドア本体4はこれの前縁部4aに配設された不図示のドアヒンジを介して車体側部に回動可能に支持されている。なお、5は乗員が着座するシートであり、6は車両前後方向に延びるロッカパネルである。このロッカパネル6の上面にはスカッフプレート7が配設されている。
【0017】
上記ドア本体4のインナパネル2の車室内側にはこれの略全面を覆う大きさのドアトリム10が配設されている。このドアトリム10は、これの車外側面の外周部及び中央部に一体形成された複数のリテーナ座10aにインナクリップ11を装着し、該インナクリップ11をインナパネル2に形成された嵌合孔2aに嵌装させることにより該インナパネル2に取付け固定されている。
【0018】
上記ドアトリム10の上辺部にはドアハンドル(不図示)が配設される凹部10bが車外側に膨出形成され、該凹部10bの底壁10b’はビス12によりインナパネル2に締結固定されている。なお、10cはレギュレータハンドル取付け孔であり、10dはドアアシスト取付け孔である。
【0019】
上記ドアトリム10の下部にはドアポケット15が形成されている。このドアポケット15は、ドアトリム10に車両前後方向に略全長に渡って延びる収納開口10eを形成し、上記ドアトリム10の収納開口10eの下辺部10fを上辺部10gに対して車室内側に偏位するように膨出形成した構造となっている。この下辺部10fとインナパネル2とで収納空間15aが形成されている。
【0020】
上記収納開口10eの上縁部10hはインナパネル2に近接するよう屈曲形成されている。この上縁部10hの上側近傍に上述のリテーナ座10aが形成されており、これにより上縁部10hのがたつきが防止されている。
【0021】
また上記収納開口10eの下縁部10iは開口内側に屈曲形成されており、該下縁部10iの開口内側には車両前後方向に延びる横リブ10jと該横リブ10j同士を上下方向に連結する縦リブ10kとが一体形成されている。これにより下縁部10iのがたつきが防止されている。
【0022】
そして上記ドアポケット15の下辺部10fの前後方向中央部には有底筒状の取付け座10mが一体形成されている。この取付け座10mはドアポケット15の収納空間15aを車幅方向の2つの空間に仕切るとともに、インナパネル2に当接するように車外側に向かって延びており、該取付け座10mの底部(当接部)10nはインナパネル2に対向している。
【0023】
このインナパネル2の上記底部10nに臨む部分には車室内側に膨出する凸部2bが形成され、該凸部2bにはクリップ孔2cが形成されている。このクリップ孔2cにはグロメット16が装着されている。このグロメット16は凸部2bに当接するフランジ部16aと該フランジ部16aからクリップ孔2cを挿通して車外側に突出する拡開部16bと、軸芯に形成されたねじ孔16cとを有している。
【0024】
また上記取付け座10mの底部10nの外周縁には上記凸部2bに当接する突起10pが形成され、該突起10pにより上記グロメット16のフランジ部16aが覆われている。これにより収納開口10eから覗き込んだときにフランジ部16aが見えるのを防止している。
【0025】
上記グロメット16には取付け座10m内に車室側から挿入されたビス17が螺装されている。このビス17をねじ込むことにより拡開部16bが外方に開き、これにより底部10nが凸部2bに締結固定されている。
【0026】
上記ドアポケット15の下辺部10fの取付け座10mの前側には車両前後方向に延びる長孔状の前側窓10q及び後側窓10rが形成されている。この後側窓10rの前後長さは前側窓10qの前後長さの略1/2となっている。
【0027】
また各窓10q,10rの上下方向寸法は上記取付け座10mの上下方向寸法と同一に設定され、かつ各窓10q,10rは取付け座10mと同じ高さに位置している。これにより各窓10q,10rと取付け座10mとは車両前後方向に3つ窓が連続するかの如き外観を有している。
【0028】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、ドアポケット15の下辺部10fに収納空間15aを車幅方向の2空間に仕切るとともにインナパネル2に当接するよう延びる有底筒状の取付け座10mを一体形成し、該取付け座10mの底部10nをインナパネル2にビス17により締結固定したので、下辺部10fとインナパネル2とが車幅方向に一体に連結されることとなり、車幅方向における収納開口10e部の剛性を高めることができ、外力により収納開口10f部が変形したり,インナクリップが外れたりするのを防止できる。
【0029】
また上記取付け座10mをドアトリム10に一体形成したので、従来の仕切り板を不要にでき、部品点数を低減できる。さらに上記取付け座10mにより収納空間15aを前後に仕切ることができ、収納物を前後に振り分けて収納することができる。
【0030】
本実施形態では、上記ドアポケット15の下辺部10fに前側,後側窓10q,10rを形成したので、ドアポケット15内の収納物を容易に確認することができる。
【0031】
また上記前側,後側窓10q,10rを取付け座10mと同じ高さ位置とするとともに、各窓10q,10rの上下寸法を取付け座10mの上下寸法と同じとし、さらに各窓10q,10rと取付け座10mとを車両前後方向に3つ窓が連続するかの如き配置したので、取付け座10mを目立たなくすることができ、意匠面側に取付け座10mを形成する場合の見栄えの悪化を抑制できる。
【0032】
なお、上記実施形態では、各窓10q,10rを前後方向に延びる長孔状としたが、本発明の窓はこれに限られるものではなく、取付け座10mと同じ形状の円形としてもよく、この場合にも取付け座を形成したことによる見栄えの悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用ドアのドアトリム取付け構造を説明するための正面図である。
【図2】上記ドア本体の断面図(図1のII−II線断面図)である。
【図3】上記ドア本体の断面図(図1のIII−III線断面図)である。
【図4】従来のドアポケット部分の断面図(図5のIV−IV線断面図)である。
【図5】従来の一般的なドアトリムを示す正面図である。
【符号の説明】
1 自動車用ドア
4 ドア本体
10 ドアトリム
10e 収納開口
10m 取付け座
10n 底部(当接部)
10q,10r 窓
15 ドアポケット
15a 収納空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両前後方向に延びる収納開口を有するドアポケットが形成された自動車用ドアトリムをドア本体に取付けるようにした取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車のドアでは、ドア本体の車室内側に意匠効果を高めるためのドアトリムを配設するとともに、該ドアトリムに雑誌等の小物が収納可能なドアポケットを形成する場合がある。
【0003】
このドアポケットは、図4,図5に示すように、ドアトリム30に車両前後方向に延びる収納開口30aを形成するとともに、収納開口30aの内側座部30bを車室内側に膨出形成した構造が一般的であり、この内側壁部30bとドア本体のインナパネル31とで収納部32が形成されている。
【0004】
ところで、上記ドアポケットの収納開口30aを前後方向に長くすると開口部の剛性が低下するおそれがある。このため、従来、ドアポケット内に仕切り板33を配設して剛性を高めるようにしている。即ち、仕切り板33を収納開口30aに車幅方向に掛け渡すようにして配置し、該仕切り板33の縦辺部33aをドアトリム30の内側壁30bにボルト締め固定するとともに、横辺部33bを上辺部30cとインナパネル31とで挟持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように仕切り板で剛性を高める構造を採用した場合には、室内側からの力F1に対しての剛性は高いものの、開口部を室内側に引っ張ったときの力F2に対しては剛性が低く、場合によってはドアトリム30をインナパネル31に固定しているクリップ35が外れるおそれがある。
【0006】
また別体の仕切り板を配設する構造では、部品点数が増えるという問題がある。ここで、仕切り板をドアトリムに一体成形することが考えられる。しかし、ドアトリムの構造上一体成形は困難である。
【0007】
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、部品点数を増やすことなくドアポケット開口部の車幅方向における剛性を高めることができる車両用ドアトリムの取付け構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ドア本体の車室内側に配設され車両前後方向に延びる収納開口を有するドアポケットを車室内側に膨出形成してなる車両用ドアトリムの取付け構造において、上記ドアポケットに上記ドア本体に当接するようかつ該ドアポケットの収納空間を仕切るよう延びる取付け座を一体形成し、該取付け座の上記ドア本体への当接部を該ドア本体に車室側から締結固定したことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、上記ドアポケットには上記収納空間内を目視可能の窓が形成されていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2において、上記取付け座は、車室側に開口する工具挿入孔を有する筒状に形成されており、上記窓は上記取付け座と略同じ高さ位置に形成され、かつ上記窓の上下方向寸法が取付け座の工具挿入孔の上下方向寸法と略同一に設定されており、さらに上記窓が取付け座と車両前後方向に略連続するように複数形成されていることを特徴としている。
【0011】
【発明の作用効果】
請求項1の発明にかかるドアトリムの取付け構造によれば、ドアポケットにドア本体に当接するとともに収納空間を仕切る取付け座を一体形成し、該取付け座の当接部をドア本体に締結固定したので、ドアポケットとドア本体とが車幅方向に一体に連結されることとなり、車幅方向における開口部の剛性を高めることができ、外力により開口部が変形したり,クリップが外れたりするという問題を防止できる。また従来の仕切り板を不要にできるので、部品点数を低減できる。
【0012】
請求項2の発明では、ドアポケットに窓を形成したので、ドアポケット内の収納物を容易に確認することができる。
【0013】
請求項3の発明では、窓と工具挿入孔を有する取付け座との高さ位置を略同一とし、かつ窓及び工具挿入孔の上下方向寸法を略同一とし、さらに窓を取付け座と前後方向に略連続するように複数形成したので、窓により取付け座を目立たなくすることができ、意匠面側に取付け座を形成する場合の見栄えの悪化を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は、本発明の一実施形態による車両用ドアトリムの取付け構造を説明するための図であり、図1は車室内側から見たドアトリムの正面図、図2,図3はドアトリムの断面側面図(図1のII−II線断面図,III−III線断面図)である。
【0015】
図において、1は自動車の車体側部に形成されたドア開口を開閉するドアを示しており、これはインナパネル2とアウタパネル3との外縁部同士を結合して形成されたドア本体4にウインドガラス(不図示)を昇降可能に配設した構造である。このウインドガラスは上記ドア本体4の上面4bに形成されたウインド開口(不図示)内に配設されている。
【0016】
また上記ドア本体4はこれの前縁部4aに配設された不図示のドアヒンジを介して車体側部に回動可能に支持されている。なお、5は乗員が着座するシートであり、6は車両前後方向に延びるロッカパネルである。このロッカパネル6の上面にはスカッフプレート7が配設されている。
【0017】
上記ドア本体4のインナパネル2の車室内側にはこれの略全面を覆う大きさのドアトリム10が配設されている。このドアトリム10は、これの車外側面の外周部及び中央部に一体形成された複数のリテーナ座10aにインナクリップ11を装着し、該インナクリップ11をインナパネル2に形成された嵌合孔2aに嵌装させることにより該インナパネル2に取付け固定されている。
【0018】
上記ドアトリム10の上辺部にはドアハンドル(不図示)が配設される凹部10bが車外側に膨出形成され、該凹部10bの底壁10b’はビス12によりインナパネル2に締結固定されている。なお、10cはレギュレータハンドル取付け孔であり、10dはドアアシスト取付け孔である。
【0019】
上記ドアトリム10の下部にはドアポケット15が形成されている。このドアポケット15は、ドアトリム10に車両前後方向に略全長に渡って延びる収納開口10eを形成し、上記ドアトリム10の収納開口10eの下辺部10fを上辺部10gに対して車室内側に偏位するように膨出形成した構造となっている。この下辺部10fとインナパネル2とで収納空間15aが形成されている。
【0020】
上記収納開口10eの上縁部10hはインナパネル2に近接するよう屈曲形成されている。この上縁部10hの上側近傍に上述のリテーナ座10aが形成されており、これにより上縁部10hのがたつきが防止されている。
【0021】
また上記収納開口10eの下縁部10iは開口内側に屈曲形成されており、該下縁部10iの開口内側には車両前後方向に延びる横リブ10jと該横リブ10j同士を上下方向に連結する縦リブ10kとが一体形成されている。これにより下縁部10iのがたつきが防止されている。
【0022】
そして上記ドアポケット15の下辺部10fの前後方向中央部には有底筒状の取付け座10mが一体形成されている。この取付け座10mはドアポケット15の収納空間15aを車幅方向の2つの空間に仕切るとともに、インナパネル2に当接するように車外側に向かって延びており、該取付け座10mの底部(当接部)10nはインナパネル2に対向している。
【0023】
このインナパネル2の上記底部10nに臨む部分には車室内側に膨出する凸部2bが形成され、該凸部2bにはクリップ孔2cが形成されている。このクリップ孔2cにはグロメット16が装着されている。このグロメット16は凸部2bに当接するフランジ部16aと該フランジ部16aからクリップ孔2cを挿通して車外側に突出する拡開部16bと、軸芯に形成されたねじ孔16cとを有している。
【0024】
また上記取付け座10mの底部10nの外周縁には上記凸部2bに当接する突起10pが形成され、該突起10pにより上記グロメット16のフランジ部16aが覆われている。これにより収納開口10eから覗き込んだときにフランジ部16aが見えるのを防止している。
【0025】
上記グロメット16には取付け座10m内に車室側から挿入されたビス17が螺装されている。このビス17をねじ込むことにより拡開部16bが外方に開き、これにより底部10nが凸部2bに締結固定されている。
【0026】
上記ドアポケット15の下辺部10fの取付け座10mの前側には車両前後方向に延びる長孔状の前側窓10q及び後側窓10rが形成されている。この後側窓10rの前後長さは前側窓10qの前後長さの略1/2となっている。
【0027】
また各窓10q,10rの上下方向寸法は上記取付け座10mの上下方向寸法と同一に設定され、かつ各窓10q,10rは取付け座10mと同じ高さに位置している。これにより各窓10q,10rと取付け座10mとは車両前後方向に3つ窓が連続するかの如き外観を有している。
【0028】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、ドアポケット15の下辺部10fに収納空間15aを車幅方向の2空間に仕切るとともにインナパネル2に当接するよう延びる有底筒状の取付け座10mを一体形成し、該取付け座10mの底部10nをインナパネル2にビス17により締結固定したので、下辺部10fとインナパネル2とが車幅方向に一体に連結されることとなり、車幅方向における収納開口10e部の剛性を高めることができ、外力により収納開口10f部が変形したり,インナクリップが外れたりするのを防止できる。
【0029】
また上記取付け座10mをドアトリム10に一体形成したので、従来の仕切り板を不要にでき、部品点数を低減できる。さらに上記取付け座10mにより収納空間15aを前後に仕切ることができ、収納物を前後に振り分けて収納することができる。
【0030】
本実施形態では、上記ドアポケット15の下辺部10fに前側,後側窓10q,10rを形成したので、ドアポケット15内の収納物を容易に確認することができる。
【0031】
また上記前側,後側窓10q,10rを取付け座10mと同じ高さ位置とするとともに、各窓10q,10rの上下寸法を取付け座10mの上下寸法と同じとし、さらに各窓10q,10rと取付け座10mとを車両前後方向に3つ窓が連続するかの如き配置したので、取付け座10mを目立たなくすることができ、意匠面側に取付け座10mを形成する場合の見栄えの悪化を抑制できる。
【0032】
なお、上記実施形態では、各窓10q,10rを前後方向に延びる長孔状としたが、本発明の窓はこれに限られるものではなく、取付け座10mと同じ形状の円形としてもよく、この場合にも取付け座を形成したことによる見栄えの悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用ドアのドアトリム取付け構造を説明するための正面図である。
【図2】上記ドア本体の断面図(図1のII−II線断面図)である。
【図3】上記ドア本体の断面図(図1のIII−III線断面図)である。
【図4】従来のドアポケット部分の断面図(図5のIV−IV線断面図)である。
【図5】従来の一般的なドアトリムを示す正面図である。
【符号の説明】
1 自動車用ドア
4 ドア本体
10 ドアトリム
10e 収納開口
10m 取付け座
10n 底部(当接部)
10q,10r 窓
15 ドアポケット
15a 収納空間
Claims (3)
- ドア本体の車室内側に配設され車両前後方向に延びる収納開口を有するドアポケットを車室内側に膨出形成してなる車両用ドアトリムの取付け構造において、上記ドアポケットに上記ドア本体に当接するようかつ該ドアポケットの収納空間を仕切るよう延びる取付け座を一体形成し、該取付け座の上記ドア本体への当接部を該ドア本体に車室側から締結固定したことを特徴とする車両用ドアトリムの取付け構造。
- 請求項1において、上記ドアポケットには上記収納空間内を目視可能の窓が形成されていることを特徴とする車両用ドアトリムの取付け構造。
- 請求項2において、上記取付け座は、車室側に開口する工具挿入孔を有する筒状に形成されており、上記窓は上記取付け座と略同じ高さ位置に形成され、かつ上記窓の上下方向寸法が取付け座の工具挿入孔の上下方向寸法と略同一に設定されており、さらに上記窓が取付け座と車両前後方向に略連続するように複数形成されていることを特徴とする車両用ドアトリムの取付け構造。
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JP2002227995A JP2004034949A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 車両用ドアトリムの取付け構造 |
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JP2002227995A JP2004034949A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 車両用ドアトリムの取付け構造 |
Publications (1)
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---|---|
JP2004034949A true JP2004034949A (ja) | 2004-02-05 |
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ID=31711621
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JP2002227995A Withdrawn JP2004034949A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 車両用ドアトリムの取付け構造 |
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---|---|
JP (1) | JP2004034949A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012106693A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-07 | Suzuki Motor Corp | ドアトリム |
JP2013220749A (ja) * | 2012-04-17 | 2013-10-28 | Toyota Boshoku Corp | ドアポケット |
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2002
- 2002-07-01 JP JP2002227995A patent/JP2004034949A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012106693A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-07 | Suzuki Motor Corp | ドアトリム |
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