JP2004034922A

JP2004034922A - Safety device for vehicle provided with curtain air bag

Info

Publication number: JP2004034922A
Application number: JP2002198222A
Authority: JP
Inventors: Koji Korechika; 是近　孝二
Original assignee: Autoliv Japan Ltd
Current assignee: Autoliv Japan Ltd
Priority date: 2002-07-08
Filing date: 2002-07-08
Publication date: 2004-02-05

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To enable an occupant to escape out of a vehicle after rollover accident occurs. <P>SOLUTION: When a vehicle rolls over, a curtain air bag 2 is developed along an inner face of side glass 1 to prevent the occupant to be released out of the vehicle. A mechanical automatic delay release device 15 releasing fixation after predetermined time elapses after roll over detection is provided in a fixing part to a vehicle body of a strap 3 in a lower part of the curtain air bag 2 to release fixation of the lower part strap 3 of the curtain air bag 2 so that the occupant can escape out of the vehicle by slipping through the curtain air bag 2. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーテンエアバッグ装備車両の安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両がロールオーバーした時に、サイドガラスの内面に沿ってカーテンエアバッグを展開し、乗員の車外放出を防止するようにした技術が特開２００１−５８５５６号公報等において知られている。
【０００３】
図６はその例を示す。図６（ａ）において、１はサイドガラス、２は膨張展開したカーテンエアバッグ（インフレータカーテン、エアバッグカーテンなどとも呼ばれている）である。この種の技術では、乗員の車外放出の防止を確かなものにするため、カーテンエアバッグ２の下部をストラップ（テンションベルトとも言う）３を介して車体側に固定するのが通常である。この固定は、図６（ｂ）に示すように、ストラップ３の先端に取り付けた固定金具４をボルト５で車体に結合することで行っており、簡単には取り外せないものとなっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カーテンエアバッグ２は乗員の車外放出を防止するものであるが、反面、上記のようにカーテンエアバッグ２の下部を強固に車体側に固定してあると、事故後の脱出がし難くなる。例えば、図７に示すように、ロールオーバー後に不幸にして、車両が海や池等の水中７に転落した場合、乗員自身が自己努力で脱出を試みることが考えられるが、その際、カーテンエアバッグ２の下部が強固に固定されていると、カーテンエアバッグ２をかいくぐりながら、窓から脱出することが難しくなってしまう。
【０００５】
本発明は、上記事情を考慮し、ロールオーバー事故発生後、乗員が車外へ脱出するのを妨げないようにすることのできる、一層のリスク回避を狙ったカーテンエアバッグ装備車両の安全装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明の安全装置は、ロールオーバーした時、サイドガラスの内面に沿ってカーテンエアバッグを展開することで乗員の車外放出を防止するカーテンエアバッグ装備車両において、前記カーテンエアバッグの下部の車体への固定部に、ロールオーバー検知後、所定時間経過してから固定を解除する遅延解除装置を設けたことを特徴とする。
【０００７】
この安全装置によれば、ロールオーバーしている最中等の乗員が車外に放出される可能性のある時間帯は、カーテンエアバッグの下部の固定を維持して、乗員の保護を図り、その後の乗員が脱出する可能性のある時間帯は、カーテンエアバッグの下部の固定を解除することによって、乗員が脱出しやすい状態を作り出すことができる。
【０００８】
請求項２の発明は、請求項１において、前記遅延解除装置が機械要素のみの組合せで構成されていることを特徴とする。
【０００９】
この安全装置では、遅延解除装置を機械要素のみの組合せで構成したので、ロールオーバーや水中への転落によって電気系統が損傷を受けた場合にも確実に作動させることができる。
【００１０】
請求項３の発明は、請求項２において、前記カーテンエアバッグの下部の車体への固定部に、解除部材を操作することにより、カーテンエアバッグの下部と車体との固定を解除することの可能なバックルが設けられると共に、前記機械要素のみの組合せで構成された遅延解除装置が、車体がロールオーバーしたことを質量体の変位により検知するロールオーバー検知部と、前記質量体の変位に関連した動作を入力動作とし且つ当該入力動作が発生してから所定時間遅延した時点で出力動作を発生する遅延機構部と、該遅延機構部の出力動作に応答して前記バックルの解除部材に対し解除力を付与する解除作動部と、から構成されていることを特徴とする。
【００１１】
この安全装置では、車両がロールオーバーすると、ロールオーバー検知部の質量体が変位し、その変位に関連する動作を入力として遅延機構部が作動し、所定時間後に出力動作を発生する。そして、その出力動作に応答して解除作動部がバックルの解除部材に対し解除力を付与し、バックルが解除操作されて、カーテンエアバッグ下部の車体への固定が解除される。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図１は実施形態の安全装置の概略構成図である。（ａ）に示すように、この安全装置を備えた車両には、ロールオーバーした時に、サイドガラス１の内面に沿って展開するカーテンエアバッグ２が装備されている。カーテンエアバッグ２の下部にはテンションベルトとしてのストラップ３が取り付けられており、ストラップ３の先端には、（ｂ）に示すように、車体に固定したバックル１０に差し込んだ際に、バックル内蔵のラッチ機構（図示略）によってロックされるタングプレート１１が取り付けられている。
【００１３】
このバックル１０は、ラッチ解除部材１２を操作することにより、タングプレート１１に対するラッチを解除し、内蔵のバネの作用でタングプレート１１を外部へ押し出すようになっている。ラッチ解除部材１２は、バックルハウジング１３に組み付けられており、一定方向に解除力を加えることでタングプレート１１のラッチを解除する働きをなす。
【００１４】
この安全装置は、このバックル１０に対し自動遅延解除装置１５を付設したことを特徴としている。この自動遅延解除装置１５は、車両がロールオーバーした後、所定時間が経過してからラッチ解除部材１２に対し解除力を加えるものである。この遅れ時間（所定時間）は、カーテンエアバッグ２が展開して乗員の車外放出を防止するのに十分な時間を超える長さに設定する必要がある。つまり、ロールオーバーによる衝撃が沈静化して、カーテンエアバッグ２が乗員の車外放出防止の役割を十分に果たしたと思われる時間を過ぎるまで待ち、その後、解除操作が行われるように設定する。実際には、ロールオーバーによる衝撃に耐えてから乗員が脱出に移行するまでには数十秒以上の時間がかかると推測されるので、数十秒以上に設定しておくのがよい。ただし、車両が水中に没した場合を考慮すると、あまり長い遅延時間は意味をなさないので、各種実験等で適切な時間を設定するのが望ましい。
【００１５】
このようにロールオーバー検知後、所定時間経過してから固定を解除する自動遅延解除装置１５を設けたことにより、ロールオーバーしている最中はカーテンエアバッグ２の下部の固定を維持して乗員の保護を図り、その後の乗員が脱出する可能性のある時間帯は、カーテンエアバッグ２の下部の固定を解除することによって、乗員が脱出しやすい状態を作り出すことができる。従って、車両が水中に没した場合にも、カーテンエアバッグ２が乗員の脱出を妨げることがなくなって、より一層安全性が高まる。
【００１６】
次に上記自動遅延解除装置１５を、機械要素のみの組合せで構成した具体例について説明する。図２は機械要素のみの組合せで構成した自動遅延解除装置２０の外観斜視図、図３（ａ）、（ｂ）はその内部構造を示す構成図、図４はその主要部の原理構成を示す斜視図である。
【００１７】
この自動遅延解除装置２０はバックル１０と一体となっている。即ち、バックル１０のハウジング１３と、自動遅延解除装置２０のハウジング２４が一体に結合されている。自動遅延解除装置２０は、バックル１０のラッチ解除部材１２をスプリング２６と作動マス２５の慣性力で解除操作する解除作動部２１と、車体がロールオーバーしたことを質量体であるボール３４の変位により検知するロールオーバー検知部２２と、ロールオーバー検知部２２のボール３４の変位に関連した動作を入力動作とし且つ当該入力動作が発生してから所定時間遅延した時点で出力動作を発生する遅延機構部２３と有しており、解除作動部２１は、遅延機構部２３の出力動作に応答してバックル１０のラッチ解除部材１２に対して解除力を付与するようになっている。
【００１８】
各部について詳しく説明する。
ロールオーバー検知部２２は、ハウジング２４に形成された両端閉塞の円筒状のボール収納部３３と、その内部に収納された質量体としてのボール３４と、ボール収納部３３の周壁に開口された窓部３５と、窓部３５の外側に配設され窓部３５からボール収納部３３内にくの字状に折り曲げた突起部３７ａを突出させた板バネ３７とを備えている。ボール３４は、円筒状のボール収納部３３内にその軸線方向に移動できるように収容されており、自動遅延解除装置２０は、この円筒状のボール収納部３３の軸線が略鉛直線Ｌ上にくるような姿勢で車体に固定されている。従って、ボール３４は通常時はボール収納部３３の下端に留まっている。一方、板バネ３７は、基端が固定されており、基端に近い位置に形成されたくの字状の突起部３７ａが、ロールオーバー時に移動するボール３４によって外部に向けて押されることにより、自由端側の先端が変位するようになっている。この場合、窓部３５は、ボール３４がボール収納部３３内を下端から上端に向けて移動するときに板バネ３７の突起部３７ａに当たるように、ボール収納部３３の上端近傍に設けられている。
【００１９】
解除作動部２１は、バックル１０のラッチ解除部材１２に対し有効な押付力（解除力）を与えることのできる位置に配置されており、ラッチ解除部材１２の解除力付与部に対向するようハウジング２４に形成された円柱状空間３１と、同空間３１内に移動自在に収容された作動マス（重りに相当）２５と、作動マス２５をラッチ解除部材１２に向けて付勢するコイルスプリング２６とを備えており、コイルスプリング２６の力で作動マス２５をラッチ解除部材１２に突き当てることにより、バックル１０のタングプレート１１に対するラッチを解除できるようになっている。なお、スプリング２６は、作動マス２５と共に円柱状空間３１内に収容されている。円柱状空間３１のラッチ解除部材１２側は、作動マス２５を直接ラッチ解除部材１２に押し当てることができるように開口しており、その開口部には、通常時、作動マス２５をラッチ解除部材１２側に移動しないように止めておく係止レバー４０が設けられている。
【００２０】
遅延機構２３は、図３（ｂ）及び図４に示すように、ハウジング２４内に形成された円形空間２８と、その円形空間２８内に回転可能に収容されたリングギヤよりなるメインギヤ５０と、メインギヤ５０に内接噛合するピニオン５１と、ピニオン５１の軸５６に一端が結合され他端がハウジング２４に結合されることでピニオン５１に回転力を与える螺旋状の駆動バネ５５と、一端がピニオン５１に係止することで駆動バネ５５の力に抗してピニオン５１の回転を止めておく第１レバー５２と、第１レバー５２の他端に一端が係止することで第１レバー５２の回転を止めておく第２レバー５３と、メインギヤ５０の側面に形成された駆動突起５４と、メインギヤ５４が回転することにより駆動突起５４に押されて回動する前記係止レバー４０とを備えている。第１レバー５２及び第２レバー５３は、それぞれ一端と他端の中間部に設けたピン５７、５８によりハウジング２４に回動自在に支持されており、第２レバー５３の他端にはロールオーバー検出部２２の板バネ３７の先端が係合している。また、第１レバー５１は、ピニオン５７に対する係止が外れた場合、外れたままとなる方向に図示略のバネにより付勢されている。
【００２１】
また、係止レバー４０は、ピン４１によりハウジング２４に回動自在に支持されたベルクランク形のもので、湾曲した一方のアーム４０ａが、作動マス２５の突き出しを押さえる係止壁の役目を果たし、他方のアーム４０ｂが、メインギヤ５０の上面にて駆動突起５４の来るのを待つ役目を果たす。
【００２２】
次に動作を説明する。
車両がロールオーバーした場合、ロールオーバー検出部２２のボール３４が反対側に慣性力で移動する〔図３（ｂ）の二点鎖線〕。その移動途中、板バネ３７のくの字状の突起部３７ａにボール３４が当たることで、板バネ３７を押す。板バネ３７が押されると、図４中矢印Ｓ１で示す方向（右回転方向）に第２レバー５３が回動し、第１レバー５２に対する係止が外れる。第２レバー５３による係止が外れることにより、図示略のバネで回転付勢された第１レバー５２が矢印Ｓ２で示す方向（右回転方向）に回転し、ピニオン５１の回転を止めていた係止が外れる。そして、駆動バネ５５の値の力でピニオン５１が矢印Ｓ０方向に回転することで、メインギヤ５０が矢印Ｓ３方向に回転する。メインギヤ５０が回転することで、その上に形成された駆動突起５４が、徐々に係止レバー４０のアーム４０ｂに近づいていく。駆動突起５４は、メインギヤ５０の回転方向において係止レバー４０のアーム４０ｂから一番遠い位置にあるので、駆動突起５４が係止レバー４０のアーム４０ｂに到達するまでには、所定の遅延時間が経過することになる。
【００２３】
そして、駆動突起５４が係止レバー４０のアーム４０ｂに当たると、係止レバー４０が矢印Ｓ４方向に回転し、それにより作動マス２５を係止していたアーム４０ａが係止位置から外れて、作動マス２５がスプリング２６の力で加速をつけながらラッチ解除部材１２に突き当たり、その結果、バックル１０のラッチが解除されて、タングプレート１１が解放される。
【００２４】
このように、ロールオーバーの検知から所定時間遅れてバックル１０のラッチが解除されるので、上記した自動遅延解除装置の効果が得られる。特に、この場合は、自動遅延解除装置２０を機械要素のみの組合せで構成したので、ロールオーバーや水中への転落によって電気系統が損傷を受けた場合にも確実に作動させることができる利点がある。
【００２５】
なお、自動遅延解除装置は電気的に構成することも可能である。
図５は電気的に構成した場合の自動遅延解除装置８０のブロック図である。この自動遅延解除装置８０の場合、バックル１０にラッチ解除用アクチュエータ７０を取り付ける。アクチュエータ７０としては、例えばソレノイドを利用することができる。このアクチュエータ７０を、遅延処理を行うコントローラ７２で作動制御する。コントローラ７２には、ロールオーバー検出センサ７４が接続されており、コントローラ７２は、ロールオーバーが検出されてから所定時間経過後にラッチ解除用アクチュエータ７０にラッチ解除信号を供給する。こうすることで、電気系統を使用して上記自動遅延解除装置２０と同じ効果を得ることができる。
【００２６】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カーテンエアバッグの下部の車体への固定部に、ロールオーバー検知後、所定時間経過してから固定を解除する遅延解除装置を設けたので、ロールオーバーしている最中はカーテンエアバッグの下部の固定を維持して乗員の保護を図り、その後の乗員が脱出する可能性のある時間帯は、カーテンエアバッグの下部の固定を解除することによって、乗員が脱出しやすい状態を作り出すことができる。従って、車両が水中に没した場合にも、カーテンエアバッグが乗員の脱出を妨げることがなくなり、より一層安全性が高まる。また、遅延解除装置を機械要素のみの組合せで構成した場合は、ロールオーバーや水中への転落によって電気系統が損傷を受けた場合にも、確実に作動させることができるので、信頼性が向上する。その場合、カーテンエアバッグの下部の車体への固定を脱着式のバックルで行い、遅延解除装置を、ロールオーバー検知部と遅延機構部と解除作動部との３要素に分けて構成することにより、構造のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の概略説明図で、（ａ）はカーテンエアバッグが展開した状態を示す図、（ｂ）はカーテンエアバッグの下部の車体への固定部（（ａ）図のＡ部分及びＢ部分）の拡大図、（ｃ）は同部分の固定解除した状態を示す図である。
【図２】本発明の実施形態における自動遅延解除装置を機械要素のみで構成した場合の具体例を示す外観図である。
【図３】（ａ）は図２のＩＩａ方向から見た部分側断面図、（ｂ）は（ａ）図のＩＩＩｂ−ＩＩＩｂ矢視断面図である。
【図４】図３（ｂ）の主要部の原理構成を示す斜視図である。
【図５】本発明の実施形態における自動遅延解除装置を電気的な要素を加えて構成した例を示すブロックである。
【図６】（ａ）は従来のカーテンエアバッグ装備車両の概念図であり、（ｂ）はカーテンエアバッグの下部の車体への固定部（（ａ）図のＡ部分及びＢ部分）の拡大図である。
【図７】車両が水中に転落した場合の様子を示す図である。
【符号の説明】
２　カーテンエアバッグ
１０　バックル
１２　ラッチ解除部材
１５，２０、８０　自動遅延解除装置
２１　解除作動部
２２　ロールオーバー検出部
２３　遅延機構部
３４　ボール（質量体）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a safety device for a vehicle equipped with a curtain airbag.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Laying-Open No. 2001-58556 discloses a technique in which a curtain airbag is deployed along the inner surface of a side glass when a vehicle rolls over to prevent an occupant from being released from the vehicle.
[0003]
FIG. 6 shows an example. In FIG. 6A, reference numeral 1 denotes a side glass, and 2 denotes a curtain airbag (also referred to as an inflator curtain or an airbag curtain) which is inflated and deployed. In this type of technology, the lower portion of the curtain airbag 2 is usually fixed to the vehicle body via a strap (also referred to as a tension belt) 3 in order to reliably prevent the occupant from being released from the vehicle. As shown in FIG. 6B, this fixing is performed by connecting a fixing bracket 4 attached to the tip of the strap 3 to the vehicle body with a bolt 5, and cannot be easily removed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the curtain airbag 2 prevents the occupant from being released from the vehicle, but on the other hand, if the lower portion of the curtain airbag 2 is firmly fixed to the vehicle body side as described above, it is difficult to escape after the accident. Become. For example, as shown in FIG. 7, if the vehicle unfortunately falls down into the water 7 such as the sea or a pond as shown in FIG. 7, it is conceivable that the occupants themselves try to escape by their own efforts. If the lower portion of the bag 2 is firmly fixed, it is difficult to escape from the window while passing through the curtain airbag 2.
[0005]
In view of the above circumstances, the present invention provides a safety device for a vehicle equipped with a curtain airbag that aims to further avoid risks and that can prevent a passenger from escaping from the vehicle after a rollover accident occurs. The purpose is to do.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The safety device according to the first aspect of the present invention is a vehicle equipped with a curtain airbag, which, when rolled over, deploys the curtain airbag along the inner surface of the side glass to prevent occupants from being released outside the vehicle. A delay canceling device for canceling the fixing after a predetermined time has elapsed after the detection of the rollover is provided in the fixing portion to the vehicle body.
[0007]
According to this safety device, during the time when the occupant may be released outside the vehicle during the rollover or the like, the lower portion of the curtain airbag is maintained fixed to protect the occupant, During the time when the occupant may escape, releasing the fixing of the lower portion of the curtain airbag can create a state where the occupant can easily escape.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the delay release device is configured by a combination of only mechanical elements.
[0009]
In this safety device, since the delay release device is constituted by a combination of only mechanical elements, it can be reliably operated even when the electric system is damaged by rollover or falling into water.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect, the fixing between the lower portion of the curtain airbag and the vehicle body can be released by operating a release member at a fixing portion of the lower portion of the curtain airbag to the vehicle body. A buckle is provided, and a delay release device configured by a combination of only the mechanical elements, a rollover detection unit that detects that the vehicle body has rolled over by a displacement of the mass body, and relates to a displacement of the mass body. A delay mechanism for generating an output operation at a point in time when the operation is an input operation and a predetermined time after the input operation is generated, and a release force applied to the release member of the buckle in response to the output operation of the delay mechanism. And a release operating portion for providing
[0011]
In this safety device, when the vehicle rolls over, the mass body of the rollover detection unit is displaced, and the delay mechanism is activated by inputting an operation related to the displacement, and an output operation is generated after a predetermined time. Then, in response to the output operation, the release operating portion applies a release force to the release member of the buckle, and the release operation of the buckle releases the fixing of the lower portion of the curtain airbag to the vehicle body.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of the safety device of the embodiment. As shown in FIG. 1A, a vehicle equipped with this safety device is equipped with a curtain airbag 2 that deploys along the inner surface of the side glass 1 when rolled over. A strap 3 as a tension belt is attached to a lower portion of the curtain airbag 2, and a buckle built into the buckle 10 is inserted into a tip of the strap 3 as shown in FIG. A tongue plate 11 locked by a latch mechanism (not shown) is attached.
[0013]
The buckle 10 releases the latch to the tongue plate 11 by operating the latch release member 12, and pushes the tongue plate 11 to the outside by the action of a built-in spring. The latch release member 12 is assembled to the buckle housing 13 and functions to release the latch of the tongue plate 11 by applying a release force in a certain direction.
[0014]
This safety device is characterized in that an automatic delay release device 15 is attached to the buckle 10. The automatic delay release device 15 applies a release force to the latch release member 12 after a predetermined time has elapsed after the vehicle has rolled over. This delay time (predetermined time) needs to be set to a length exceeding a time sufficient for the curtain airbag 2 to deploy and prevent the occupant from being released from the vehicle. That is, it is set so that the impact due to the rollover subsides and the curtain airbag 2 has passed the time that seems to have sufficiently played the role of preventing the occupant from being released from the vehicle, and then the release operation is performed. Actually, it is estimated that it will take several tens of seconds or more from the endurance of the impact due to the rollover to the transition of the occupant to escape. However, considering a case where the vehicle is immersed in the water, an excessively long delay time does not make sense. Therefore, it is desirable to set an appropriate time in various experiments and the like.
[0015]
By providing the automatic delay canceling device 15 for canceling the fixing after a predetermined time has elapsed after the detection of the rollover, the lower portion of the curtain airbag 2 is maintained during the rollover and the occupant is maintained. During the time when the occupant is likely to escape afterwards, by releasing the fixing of the lower part of the curtain airbag 2, a state where the occupant can easily escape can be created. Therefore, even when the vehicle is submerged in the water, the curtain airbag 2 does not prevent the occupant from escaping, and the safety is further improved.
[0016]
Next, a description will be given of a specific example in which the automatic delay release device 15 is configured with a combination of only mechanical elements. FIG. 2 is an external perspective view of an automatic delay canceling device 20 constituted by a combination of only mechanical elements, FIGS. 3 (a) and 3 (b) are diagrams showing the internal structure thereof, and FIG. It is a perspective view.
[0017]
This automatic delay canceling device 20 is integrated with the buckle 10. That is, the housing 13 of the buckle 10 and the housing 24 of the automatic delay release device 20 are integrally connected. The automatic delay release device 20 is configured to release the latch release member 12 of the buckle 10 by the inertia force of the spring 26 and the operating mass 25, and the displacement of the ball 34, which is a mass body, to indicate that the vehicle has rolled over. A rollover detection unit 22 for detecting, and a delay mechanism unit for setting an operation related to the displacement of the ball 34 of the rollover detection unit 22 as an input operation, and generating an output operation when a predetermined time has elapsed after the occurrence of the input operation The release operation section 21 applies a release force to the latch release member 12 of the buckle 10 in response to the output operation of the delay mechanism section 23.
[0018]
Each part will be described in detail.
The rollover detection unit 22 includes a cylindrical ball storage unit 33 formed in the housing 24 and having both ends closed, a ball 34 as a mass body stored therein, and a window opened in the peripheral wall of the ball storage unit 33. And a leaf spring 37 provided outside the window 35 and having a projection 37 a bent in a U shape into the ball storage section 33 from the window 35. The ball 34 is accommodated in a cylindrical ball storage portion 33 so as to be movable in the axial direction thereof. The automatic delay canceling device 20 sets the axis of the cylindrical ball storage portion 33 on a substantially vertical line L. It is fixed to the vehicle body in a posture to come. Therefore, the ball 34 normally stays at the lower end of the ball storage portion 33. On the other hand, the base end of the leaf spring 37 is fixed, and a U-shaped projection 37 a formed at a position close to the base end is pushed outward by the ball 34 moving at the time of rollover. The free end side tip is displaced. In this case, the window 35 is provided near the upper end of the ball storage 33 so that the window 34 hits the projection 37 a of the leaf spring 37 when the ball 34 moves from the lower end to the upper end in the ball storage 33. .
[0019]
The release operation portion 21 is disposed at a position where an effective pressing force (release force) can be applied to the latch release member 12 of the buckle 10, and the housing 24 is opposed to the release force application portion of the latch release member 12. , A working mass (corresponding to a weight) 25 movably accommodated in the space 31, and a coil spring 26 for urging the working mass 25 toward the latch release member 12. The buckle 10 can be released from the latch on the tongue plate 11 by abutting the operating mass 25 against the latch release member 12 with the force of the coil spring 26. The spring 26 is housed in the columnar space 31 together with the operating mass 25. The latch release member 12 side of the columnar space 31 is open so that the operating mass 25 can be pressed directly against the latch release member 12. A locking lever 40 is provided to stop the movement to the side 12.
[0020]
As shown in FIGS. 3B and 4, the delay mechanism 23 includes a circular space 28 formed in the housing 24, a main gear 50 including a ring gear rotatably housed in the circular space 28, and a main gear 50. A pinion 51 internally engaged with the pinion 50, a helical drive spring 55 having one end connected to a shaft 56 of the pinion 51 and the other end connected to the housing 24 to apply a rotational force to the pinion 51, and one end connected to the pinion 51. The first lever 52 stops the rotation of the pinion 51 against the force of the drive spring 55 by being locked to the first lever 52, and the first lever 52 rotates by locking one end to the other end of the first lever 52. A second lever 53 for holding the main gear 50, a driving projection 54 formed on a side surface of the main gear 50, and the locking lever 40 which is rotated by the driving projection 54 when the main gear 54 rotates. It is equipped with a. The first lever 52 and the second lever 53 are rotatably supported by the housing 24 by pins 57 and 58 provided at an intermediate portion between one end and the other end. The tip of the leaf spring 37 of the detection unit 22 is engaged. The first lever 51 is urged by a spring (not shown) in a direction in which the first lever 51 remains released when the engagement with the pinion 57 is released.
[0021]
The locking lever 40 is of a bell crank type rotatably supported by the housing 24 by a pin 41, and one of the curved arms 40a serves as a locking wall for suppressing the protrusion of the operating mass 25. The other arm 40b functions to wait for the drive projection 54 to come on the upper surface of the main gear 50.
[0022]
Next, the operation will be described.
When the vehicle rolls over, the ball 34 of the rollover detection unit 22 moves to the opposite side by inertia (two-dot chain line in FIG. 3B). During the movement, the ball 34 hits the U-shaped projection 37 a of the leaf spring 37, thereby pushing the leaf spring 37. When the leaf spring 37 is pressed, the second lever 53 rotates in the direction indicated by the arrow S1 in FIG. 4 (clockwise rotation direction), and the engagement with the first lever 52 is released. When the locking by the second lever 53 is released, the first lever 52, which is rotationally urged by a spring (not shown), rotates in the direction shown by the arrow S2 (clockwise direction), and stops the rotation of the pinion 51. Stop coming off. When the pinion 51 rotates in the direction of the arrow S0 by the force of the drive spring 55, the main gear 50 rotates in the direction of the arrow S3. As the main gear 50 rotates, the drive projection 54 formed thereon gradually approaches the arm 40b of the locking lever 40. Since the driving projection 54 is located farthest from the arm 40b of the locking lever 40 in the rotation direction of the main gear 50, a predetermined delay time is required until the driving projection 54 reaches the arm 40b of the locking lever 40. It will pass.
[0023]
When the drive projection 54 contacts the arm 40b of the locking lever 40, the locking lever 40 rotates in the direction of arrow S4, whereby the arm 40a that has locked the operating mass 25 is disengaged from the locked position, and The mass 25 collides with the latch release member 12 while accelerating by the force of the spring 26. As a result, the latch of the buckle 10 is released and the tongue plate 11 is released.
[0024]
As described above, the latch of the buckle 10 is released after a predetermined time delay from the detection of the rollover, so that the effect of the automatic delay release device described above is obtained. In particular, in this case, since the automatic delay canceling device 20 is configured by a combination of only mechanical elements, there is an advantage that the automatic delay canceling device 20 can be reliably operated even when the electric system is damaged by rollover or falling into water. .
[0025]
Note that the automatic delay canceling device can also be configured electrically.
FIG. 5 is a block diagram of the automatic delay canceling device 80 when electrically configured. In the case of the automatic delay release device 80, the latch release actuator 70 is attached to the buckle 10. As the actuator 70, for example, a solenoid can be used. The operation of the actuator 70 is controlled by a controller 72 that performs a delay process. A rollover detection sensor 74 is connected to the controller 72. The controller 72 supplies an unlatching signal to the unlatching actuator 70 after a lapse of a predetermined time from the detection of the rollover. By doing so, the same effect as that of the automatic delay canceling device 20 can be obtained using an electric system.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the fixed portion of the lower part of the curtain airbag to the vehicle body is provided with the delay release device for releasing the fixing after a predetermined time has passed after the detection of the rollover. During the operation, the lower part of the curtain airbag is maintained to protect the occupant, and during the time when the occupant may escape, by releasing the lower part of the curtain airbag, It is possible to create a state where the occupant can easily escape. Therefore, even when the vehicle is submerged in the water, the curtain airbag does not prevent the occupant from escaping, and the safety is further enhanced. In addition, when the delay canceling device is configured with only a combination of mechanical elements, even if the electric system is damaged due to rollover or falling into the water, it can be reliably operated, thereby improving reliability. . In that case, the lower part of the curtain airbag is fixed to the vehicle body with a detachable buckle, and the delay release device is configured by being divided into three elements, a rollover detection unit, a delay mechanism unit, and a release operation unit. The structure can be made compact.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a schematic explanatory view of an embodiment of the present invention, in which (a) shows a state where a curtain airbag is deployed, and (b) is a fixing portion ((a)) of a lower portion of the curtain airbag to a vehicle body. (A portion and B portion) are enlarged views, and (c) is a diagram showing a state where the fixed portion is released.
FIG. 2 is an external view showing a specific example in a case where the automatic delay release device according to the embodiment of the present invention is configured only with mechanical elements.
3 (a) is a partial side cross-sectional view as viewed from the IIa direction in FIG. 2, and FIG. 3 (b) is a cross-sectional view taken along the line IIIb-IIIb in FIG. 3 (a).
FIG. 4 is a perspective view showing a principle configuration of a main part of FIG. 3 (b).
FIG. 5 is a block diagram showing an example in which the automatic delay canceling device according to the embodiment of the present invention is configured by adding electric elements.
FIG. 6A is a conceptual view of a conventional vehicle equipped with a curtain airbag, and FIG. 6B is an enlarged view of a lower portion of the curtain airbag to a vehicle body (portions A and B in FIG. 6A). FIG.
FIG. 7 is a diagram showing a situation where the vehicle has fallen into water.
[Explanation of symbols]
2 Curtain airbag 10 Buckle 12 Latch release member 15, 20, 80 Automatic delay release device 21 Release operation unit 22 Rollover detection unit 23 Delay mechanism 34 Ball (mass)

Claims

ロールオーバーした時、サイドガラスの内面に沿ってカーテンエアバッグを展開することで乗員の車外放出を防止するカーテンエアバッグ装備車両において、
前記カーテンエアバッグの下部の車体への固定部に、ロールオーバー検知後、所定時間経過してから固定を解除する遅延解除装置を設けたことを特徴とするカーテンエアバッグ装備車両の安全装置。In a vehicle equipped with a curtain airbag that prevents the occupants from being released outside by deploying the curtain airbag along the inner surface of the side glass when rolled over,
A safety device for a vehicle equipped with a curtain airbag, wherein a delay releasing device for releasing the fixing after a predetermined time has elapsed after a rollover is detected is provided in a fixing portion of the lower part of the curtain airbag to the vehicle body.

前記遅延解除装置が、機械要素のみの組合せで構成されていることを特徴とする請求項１記載のカーテンエアバッグ装備車両の安全装置。The safety device for a vehicle equipped with a curtain airbag according to claim 1, wherein the delay release device is configured by a combination of only mechanical elements.

前記カーテンエアバッグの下部の車体への固定部に、解除部材を操作することにより、カーテンエアバッグの下部と車体との固定を解除することの可能なバックルが設けられると共に、
前記機械要素のみの組合せで構成された遅延解除装置が、
車体がロールオーバーしたことを質量体の変位により検知するロールオーバー検知部と、前記質量体の変位に関連した動作を入力動作とし且つ当該入力動作が発生してから所定時間遅延した時点で出力動作を発生する遅延機構部と、該遅延機構部の出力動作に応答して前記バックルの解除部材に対し解除力を付与する解除作動部と、から構成されていることを特徴とする請求項２記載のカーテンエアバッグ装備車両の安全装置。A buckle capable of releasing the fixation between the lower part of the curtain airbag and the vehicle body is provided by operating a release member on a fixing part of the lower part of the curtain airbag to the vehicle body,
A delay release device constituted by a combination of only the mechanical elements,
A rollover detection unit that detects that the vehicle body has rolled over by a displacement of the mass body, and an operation related to the displacement of the mass body as an input operation and an output operation when a predetermined time is delayed after the input operation occurs 3. A delay mechanism for generating a force, and a release operating part for applying a release force to a release member of the buckle in response to an output operation of the delay mechanism. Safety device for vehicles equipped with curtain airbags.