JP2004033517A - X線ct装置 - Google Patents
X線ct装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004033517A JP2004033517A JP2002195653A JP2002195653A JP2004033517A JP 2004033517 A JP2004033517 A JP 2004033517A JP 2002195653 A JP2002195653 A JP 2002195653A JP 2002195653 A JP2002195653 A JP 2002195653A JP 2004033517 A JP2004033517 A JP 2004033517A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube current
- ray
- value
- control
- atma
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 19
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 2
- 238000013480 data collection Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000010191 image analysis Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
【課題】部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることを可能にしたX線CT装置を提供する。
【解決手段】ボリュームスキャンの場合、情報取得部4はオペレータ操作卓からの設定管電流値MAinitと制御管電流値MAatmaと部位情報Partnを取得し、変動値設定部5は取得した情報をパラメータ[Partn,MAinit]として、例えば頭部の管電流上限値aと管電流下限値b´からなる変動幅[a,b´]を入手し、比較部6は入手した変動幅[a,b´]と制御管電流値MAatmaとの比較を行ない、判定部7では管電流下限値T2<制御管電流値MAatma≦管電流上限値T1の条件に該当するため、管電流下限値b´に変更した制御管電流値MAatma´を管電流制御幅変更手段からX線管の管電流制御部3に与える。
【選択図】 図1
【解決手段】ボリュームスキャンの場合、情報取得部4はオペレータ操作卓からの設定管電流値MAinitと制御管電流値MAatmaと部位情報Partnを取得し、変動値設定部5は取得した情報をパラメータ[Partn,MAinit]として、例えば頭部の管電流上限値aと管電流下限値b´からなる変動幅[a,b´]を入手し、比較部6は入手した変動幅[a,b´]と制御管電流値MAatmaとの比較を行ない、判定部7では管電流下限値T2<制御管電流値MAatma≦管電流上限値T1の条件に該当するため、管電流下限値b´に変更した制御管電流値MAatma´を管電流制御幅変更手段からX線管の管電流制御部3に与える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線制御回路にX線曝射中に管電流を自動制御する自動管電流制御手段を有するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置では、図10に示すようにX線源10およびX線検出器11などを搭載した回転ユニットを被検体12の周りを回転させながら、X線源10からX線を曝射し、X線検出器11により投影データを出力し画像処理により断層像を得るようにしている。このX線曝射中、回転ユニットの各回転角度位置におけるX線源1の管電流値MAinitは一定である。しかし、被検体の厚みと管電流値とは比例関係にあることから、図11に示すように部位を考慮した制御管電流値MAatmaは回転ユニットの90度および270度位置よりも0度および180度位置の方が小さくてよい。従って、図10に示すように一定の管電流値MAinitは、被検者の部位、例えば図11に示した回転ユニットの180度位置では線量Cだけ必要以上に強いX線を浴びせていることになり、これは被検者に対して僅かではあるが無効被曝をさせていることになる。しかも、通常の1回転スキャンでの無効被曝が僅かであっても、ボリュームスキャンなどのように撮影範囲を決めて連続してX線曝射をする計測では無効被曝量が増大することになる。
【0003】
この無効被曝を減少させるためには、図12に示すように計測中にX線の管電流値MAatmaを回転ユニットの回転位置に応じて変化させる機能、つまり自動管電流制御手段を設け、この自動管電流制御手段によって計測中にできる限り細かく、そしてリアルタイムに管電流制御を行なうことにより、被検者への無効被曝を低減することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動管電流制御手段を有するX線CT装置では、ボリュームスキャンなどの場合、被検者の撮影部位は頭部や肩、胴体、足などと多岐にわたるため、管電流値を変動させる幅も様々であり、多くの線量を必要としない部位の時に本来変動してはならないレベルまで管電流値が上昇した場合、やはり無効被曝を招くこととなり、逆に、直前の管電流値よりも多くの線量を必要とする際に管電流値が少なすぎると最悪の場合、画像が得られなくなる恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることを可能にしたX線CT装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、被検体を介して対向配置したX線源および検出器を有した回転ユニットと、上記X線源のX線制御回路にX線曝射中に管電流を自動制御する自動管電流制御手段とを備えたX線CT装置において、上記自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
本発明によるX線CT装置は、自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたため、部位が頭部である場合には、管電流下限値を大きくして管電流上限値との差を小さくし、一方、部位が腹部の場合は管電流下限値を小さくして管電流上限値との差を大きくし、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができる。
【0008】
また請求項2に記載の発明では上記目的を達成するために、請求項1記載のものにおいて、上記自動管電流制御手段に、上記回転ユニットの1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間にこの管電流変調値を用いて管電流を変調する管電流変調手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
この発明によるX線CT装置は、自動管電流制御手段に、さらに上記回転ユニットの1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間にこの管電流変調値を用いて管電流を変調する管電流変調手段を設けたため、上述した管電流制御幅変更手段によって部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができると共に、回転ユニットの1/4回転というより少ないデータを保持する記憶装置で済み、安価なものとすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明を適用するX線CT装置を示したブロック構成図である。
X線CT装置は、全体を統括し画像表示および画像解析を行なう画像処理装置13、管電流を制御する管電流制御回路15、管電圧を制御する管電圧制御回路16、X線管10に高電圧を与えるための高電圧発生器17、X線管10から放たれて被検体を透過したX線を検出する検出器11、この検出器11にて検出されたデータを生成するデータ収集回路(以下DASと称す)18、図示を省略したガントリ回転制御ユニットおよび寝台制御ユニットなどから構成されている。
【0011】
図1は、上述した管電流制御回路15における自動管電流制御手段を示すブロック構成図である。
自動管電流制御手段2は、検出器出力1に基づいて回転ユニットにおける回転方向の90度毎に管電流を変化させるようにX線管の管電流出力部3を変動している。この自動管電流制御手段2には同期して90度毎に制御管電流値MAatmaをチェックする管電流制御幅変更手段を付加している。先ず、管電流制御幅変更手段の情報取得部4は、オペレータ操作卓からの設定管電流値MAinitと、制御管電流値MAatmaと、被検体の軸方向における部位によって異なる部位情報Partnを取得する。変動値設定部5は、取得した設定管電流値MAinitと部位情報Partnをパラメータ[Partn,MAinit]として、予めパラメータ[Partn,MAinit]に対応した管電流上限値T1と管電流下限値T2からなる変動幅[T1,T2]をテーブルとして持たせてあり、計測中に必要に応じてパラメータ[Partn,MAinit]に対応した変動幅[T1,T2]を得る。
【0012】
次に、比較部6は、入手した変動幅[T1,T2]と制御管電流値MAatmaとの比較を行なう。判定部7は、比較部6での比較結果、管電流上限値T1<制御管電流値MAatmaの場合は制御管電流値MAatmaに変更を加えず通常の制御管電流値MAatmaをX線管の管電流制御部3に出力する。しかし、管電流下限値T2<制御管電流値MAatma≦管電流上限値T1の場合、および制御管電流値MAatma≦管電流下限値T2の場合、制御管電流値MAatmaに変更を加えてからX線管の管電流出力部3に出力する。つまり、所定の部位に対応する管電流下限値を所定の変動範囲内で変動するようにしている。
【0013】
次に、上述した自動管電流制御手段2における管電流制御幅変更手段の処理動作について図2に示す管電流波形図を用いて説明する。
先ず、情報取得部4は、オペレータ操作卓からの設定管電流値MAinitと、制御管電流値MAatmaと、被検体の軸方向における部位によって異なる部位情報Partnを取得する。変動値設定部5は、取得した設定管電流値MAinitと部位情報Partnをパラメータ[Partn,MAinit]として、例えば頭部を設定すると管電流上限値aと管電流下限値b´からなる変動幅[a,b´]を入手する。
【0014】
次に、比較部6は、入手した変動幅[a,b´]と制御管電流値MAatmaとの比較を行なう。判定部7は、比較部6での比較結果、管電流下限値T2<制御管電流値MAatma≦管電流上限値T1の条件に該当するため、制御管電流値MAatmaに変更を加えて制御管電流値MAatmaの管電流下限値bを管電流下限値b´に変更した制御管電流値MAatma´を得る。この制御管電流値MAatma´を管電流制御幅変更手段から自動管電流制御手段2に与え、自動管電流制御手段2の出力としてX線管の管電流出力部3に与える。
【0015】
図3に示すように頭部12aのボリュームスキャンの場合、回転ユニットの各回転位置における必要な線量はほぼ同等であり、この頭部に対応する制御管電流値MAatma´が得られる。つまり、図2に示すように制御管電流値MAatma´における回転ユニットの各回転位置で線量はc´しか変化しないため、頭部に適した制御管電流値が得られると共に、管電流値が小さすぎて画像が得られなくなることもない。
【0016】
これに対して、図11に示したように被検体の軸方向における部位が変化して胸部のボリュームスキャンを行なう場合、管電流上限値aと管電流下限値bからなる変動幅[a,b]を入手する。このため判定部7は、制御管電流値MAatma´に変更を加えて制御管電流値MAatmaの管電流下限値b´を管電流下限値bに変更した制御管電流値MAatmaを得ることになり、この制御管電流値MAatmaを自動管電流制御手段2の出力としてX線管の管電流出力部3に与える。従って、変更を加えないときの制御管電流値MAatma´での線量変化c´に比べて大きな線量変化cとすることができ、患者の部位に応じて無効被曝を低減することができる。
【0017】
上述したように自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたため、部位が頭部である場合には、管電流下限値を大きくして管電流上限値との差を小さくし、一方、部位が腹部の場合は管電流下限値を小さくして管電流上限値との差を大きくし、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができる。
【0018】
次に、被検体の回転方向で制御管電流値を変化させる管電流変調手段について説明する。
まず、螺旋計測を行なうためには計測準備が必要で、例えば、この準備としてX線管10を一定速度で被検者を軸として円回転するための条件または計測するための条件を各ユニットに通知することなどがある。この計測準備時間内で、検出器11の各チャンネルのばらつきの測定およびこのばらつきを低減させるための計算が必要である。この計算した結果で、計測中のDSA18からの出力から計測前のオフセット成分(以下、OFDと称す)を減算することにより透過X線量に比例した出力データを得るためである。OFDの計算方法として、図5に示すように1チャンネルからnチャンネル内で、32チャンネル分を積算し、32チャンネルを1ブロックとしてnチャンネルnブロック分を保存し、このデータをOFDとする。
【0019】
計測準備完了後、図7に示した計測開始地点AからB地点まで計測開始するが、このときの管電流値は図4に示した画像処理装置13からの指令値とし、管電流変調最大値MAmaxとする。B地点を計測したデータXD1をOFDの場合と同じく計算し、B地点XD1として保存する。A地点からの連続としてB地点からC地点まで管電流変調最大値MAmaxで計測し、C地点を計測したデータXD2をOFDの場合と同じく計算しC地点XD2として保存する。A地点からの連続としてC地点からD地点へ移動中に数式1から数式4の計算を行ない、D地点からB地点までの変調を行なうか否かの判定する。
【0020】
この判定方法は、図6に示すように数式1によりOFDで保存したデータの中から平均した最小値ブロックを探し出し、OFD132ADDとする。同じくXD1で保存したデータの中から平均した最小値ブロックを探し、XD132ADDとする。このXD1とOFD1の最小値とMAmaxとの比を横軸正規化出力データX1とし、同じく数式2で縦軸正規化出力データX2を算出する。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】
次に、数式1および数式2で求めた横軸正規化出力データX1および縦軸正規化出力データX2との比Rを数式3で示すように求め、計測時の管電流最小限界値MAlmtと計測時の管電流最大値MAmaxの比T3を数式4で求め、数式5で示す変調するか否かの適当な閾値T4を設定する。
【0024】
【数3】
【数4】
【数5】
【0025】
ここで、T3<Rの場合、管電流変調手段は管電流の変調を行なわない。しかい、T4<R≦T3の場合、管電流変調手段は管電流の変調を行なう。この場合の管電流最小値MAminは数6で求められる。また、R≦T4の場合も管電流変調手段は管電流の変調を行なうが、管電流最小値MAminは数式7で求める。
【0026】
【数6】
【数7】
【0027】
これらの数式6および数式7で求めた管電流最小値MAminと計測時の管電流最大値MAmaxを図7に示したD地点からB地点に図8のように反映することにより、管電流を変調することができる。また、図7に示したD地点からB地点間に管電流を変調するが、同時に図9に示したB地点からD地点の管電流の変調判定をD地点とE地点間で同時に行ない、B地点からD地点に反映させる。
【0028】
このような管電流変調手段を設け、螺旋計測などの計測時に走査しながら1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間に管電流を変調するようにしたため、被検体の体軸に対して360度内で管電流を変調することができ、また、この管電流変調手段は、先に説明した自動管電流制御手段2に組み合わせて、被検体の軸方向における各部位に応じた制御を行ない、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のX線CT装置によれば、自動管電流制御手段に管電流制御幅変動手段を設けることにより、ボリュームスキャンなどの計測時に被検者の部位に応じた管電流制御を行なうことが可能となり、被検者への更なる低被曝化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるX線CT装置の要部である自動管電流制御手段を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した自動管電流制御手段による処理を示す管電流波形図である。
【図3】図1に示した自動管電流制御手段を用いたX線CT装置の概略断面図である。
【図4】図1に示した自動管電流制御手段を用いたX線CT装置の概略構成を示すブロック構成図である。
【図5】図4に示したX線CT装置のチャンネル説明図である。
【図6】図4に示したX線CT装置のオフセット成分説明図である。
【図7】図4に示したX線CT装置の概略断面図である。
【図8】図4に示したX線CT装置の管電流変調手段による処理を示す管電流波形図である。
【図9】図4に示したX線CT装置の管電流変調手段による他の処理を示す管電流波形図である。
【図10】従来の管電流波形と共に示したX線CT装置の概略断面図である。
【図11】従来の他の管電流波形と共に示したX線CT装置の概略断面図である。
【図12】従来のX線CT装置の自動管電流制御手段による管電流波形図である。
【符号の説明】
2 自動管電流制御手段
4 情報取得部
5 変動値判定部
6 比較部
7 判定部
10 X線管球
11 検出器
13 被検体
15 管電流制御回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線制御回路にX線曝射中に管電流を自動制御する自動管電流制御手段を有するX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置では、図10に示すようにX線源10およびX線検出器11などを搭載した回転ユニットを被検体12の周りを回転させながら、X線源10からX線を曝射し、X線検出器11により投影データを出力し画像処理により断層像を得るようにしている。このX線曝射中、回転ユニットの各回転角度位置におけるX線源1の管電流値MAinitは一定である。しかし、被検体の厚みと管電流値とは比例関係にあることから、図11に示すように部位を考慮した制御管電流値MAatmaは回転ユニットの90度および270度位置よりも0度および180度位置の方が小さくてよい。従って、図10に示すように一定の管電流値MAinitは、被検者の部位、例えば図11に示した回転ユニットの180度位置では線量Cだけ必要以上に強いX線を浴びせていることになり、これは被検者に対して僅かではあるが無効被曝をさせていることになる。しかも、通常の1回転スキャンでの無効被曝が僅かであっても、ボリュームスキャンなどのように撮影範囲を決めて連続してX線曝射をする計測では無効被曝量が増大することになる。
【0003】
この無効被曝を減少させるためには、図12に示すように計測中にX線の管電流値MAatmaを回転ユニットの回転位置に応じて変化させる機能、つまり自動管電流制御手段を設け、この自動管電流制御手段によって計測中にできる限り細かく、そしてリアルタイムに管電流制御を行なうことにより、被検者への無効被曝を低減することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動管電流制御手段を有するX線CT装置では、ボリュームスキャンなどの場合、被検者の撮影部位は頭部や肩、胴体、足などと多岐にわたるため、管電流値を変動させる幅も様々であり、多くの線量を必要としない部位の時に本来変動してはならないレベルまで管電流値が上昇した場合、やはり無効被曝を招くこととなり、逆に、直前の管電流値よりも多くの線量を必要とする際に管電流値が少なすぎると最悪の場合、画像が得られなくなる恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることを可能にしたX線CT装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、被検体を介して対向配置したX線源および検出器を有した回転ユニットと、上記X線源のX線制御回路にX線曝射中に管電流を自動制御する自動管電流制御手段とを備えたX線CT装置において、上記自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
本発明によるX線CT装置は、自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたため、部位が頭部である場合には、管電流下限値を大きくして管電流上限値との差を小さくし、一方、部位が腹部の場合は管電流下限値を小さくして管電流上限値との差を大きくし、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができる。
【0008】
また請求項2に記載の発明では上記目的を達成するために、請求項1記載のものにおいて、上記自動管電流制御手段に、上記回転ユニットの1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間にこの管電流変調値を用いて管電流を変調する管電流変調手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
この発明によるX線CT装置は、自動管電流制御手段に、さらに上記回転ユニットの1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間にこの管電流変調値を用いて管電流を変調する管電流変調手段を設けたため、上述した管電流制御幅変更手段によって部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができると共に、回転ユニットの1/4回転というより少ないデータを保持する記憶装置で済み、安価なものとすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図4は、本発明を適用するX線CT装置を示したブロック構成図である。
X線CT装置は、全体を統括し画像表示および画像解析を行なう画像処理装置13、管電流を制御する管電流制御回路15、管電圧を制御する管電圧制御回路16、X線管10に高電圧を与えるための高電圧発生器17、X線管10から放たれて被検体を透過したX線を検出する検出器11、この検出器11にて検出されたデータを生成するデータ収集回路(以下DASと称す)18、図示を省略したガントリ回転制御ユニットおよび寝台制御ユニットなどから構成されている。
【0011】
図1は、上述した管電流制御回路15における自動管電流制御手段を示すブロック構成図である。
自動管電流制御手段2は、検出器出力1に基づいて回転ユニットにおける回転方向の90度毎に管電流を変化させるようにX線管の管電流出力部3を変動している。この自動管電流制御手段2には同期して90度毎に制御管電流値MAatmaをチェックする管電流制御幅変更手段を付加している。先ず、管電流制御幅変更手段の情報取得部4は、オペレータ操作卓からの設定管電流値MAinitと、制御管電流値MAatmaと、被検体の軸方向における部位によって異なる部位情報Partnを取得する。変動値設定部5は、取得した設定管電流値MAinitと部位情報Partnをパラメータ[Partn,MAinit]として、予めパラメータ[Partn,MAinit]に対応した管電流上限値T1と管電流下限値T2からなる変動幅[T1,T2]をテーブルとして持たせてあり、計測中に必要に応じてパラメータ[Partn,MAinit]に対応した変動幅[T1,T2]を得る。
【0012】
次に、比較部6は、入手した変動幅[T1,T2]と制御管電流値MAatmaとの比較を行なう。判定部7は、比較部6での比較結果、管電流上限値T1<制御管電流値MAatmaの場合は制御管電流値MAatmaに変更を加えず通常の制御管電流値MAatmaをX線管の管電流制御部3に出力する。しかし、管電流下限値T2<制御管電流値MAatma≦管電流上限値T1の場合、および制御管電流値MAatma≦管電流下限値T2の場合、制御管電流値MAatmaに変更を加えてからX線管の管電流出力部3に出力する。つまり、所定の部位に対応する管電流下限値を所定の変動範囲内で変動するようにしている。
【0013】
次に、上述した自動管電流制御手段2における管電流制御幅変更手段の処理動作について図2に示す管電流波形図を用いて説明する。
先ず、情報取得部4は、オペレータ操作卓からの設定管電流値MAinitと、制御管電流値MAatmaと、被検体の軸方向における部位によって異なる部位情報Partnを取得する。変動値設定部5は、取得した設定管電流値MAinitと部位情報Partnをパラメータ[Partn,MAinit]として、例えば頭部を設定すると管電流上限値aと管電流下限値b´からなる変動幅[a,b´]を入手する。
【0014】
次に、比較部6は、入手した変動幅[a,b´]と制御管電流値MAatmaとの比較を行なう。判定部7は、比較部6での比較結果、管電流下限値T2<制御管電流値MAatma≦管電流上限値T1の条件に該当するため、制御管電流値MAatmaに変更を加えて制御管電流値MAatmaの管電流下限値bを管電流下限値b´に変更した制御管電流値MAatma´を得る。この制御管電流値MAatma´を管電流制御幅変更手段から自動管電流制御手段2に与え、自動管電流制御手段2の出力としてX線管の管電流出力部3に与える。
【0015】
図3に示すように頭部12aのボリュームスキャンの場合、回転ユニットの各回転位置における必要な線量はほぼ同等であり、この頭部に対応する制御管電流値MAatma´が得られる。つまり、図2に示すように制御管電流値MAatma´における回転ユニットの各回転位置で線量はc´しか変化しないため、頭部に適した制御管電流値が得られると共に、管電流値が小さすぎて画像が得られなくなることもない。
【0016】
これに対して、図11に示したように被検体の軸方向における部位が変化して胸部のボリュームスキャンを行なう場合、管電流上限値aと管電流下限値bからなる変動幅[a,b]を入手する。このため判定部7は、制御管電流値MAatma´に変更を加えて制御管電流値MAatmaの管電流下限値b´を管電流下限値bに変更した制御管電流値MAatmaを得ることになり、この制御管電流値MAatmaを自動管電流制御手段2の出力としてX線管の管電流出力部3に与える。従って、変更を加えないときの制御管電流値MAatma´での線量変化c´に比べて大きな線量変化cとすることができ、患者の部位に応じて無効被曝を低減することができる。
【0017】
上述したように自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたため、部位が頭部である場合には、管電流下限値を大きくして管電流上限値との差を小さくし、一方、部位が腹部の場合は管電流下限値を小さくして管電流上限値との差を大きくし、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができる。
【0018】
次に、被検体の回転方向で制御管電流値を変化させる管電流変調手段について説明する。
まず、螺旋計測を行なうためには計測準備が必要で、例えば、この準備としてX線管10を一定速度で被検者を軸として円回転するための条件または計測するための条件を各ユニットに通知することなどがある。この計測準備時間内で、検出器11の各チャンネルのばらつきの測定およびこのばらつきを低減させるための計算が必要である。この計算した結果で、計測中のDSA18からの出力から計測前のオフセット成分(以下、OFDと称す)を減算することにより透過X線量に比例した出力データを得るためである。OFDの計算方法として、図5に示すように1チャンネルからnチャンネル内で、32チャンネル分を積算し、32チャンネルを1ブロックとしてnチャンネルnブロック分を保存し、このデータをOFDとする。
【0019】
計測準備完了後、図7に示した計測開始地点AからB地点まで計測開始するが、このときの管電流値は図4に示した画像処理装置13からの指令値とし、管電流変調最大値MAmaxとする。B地点を計測したデータXD1をOFDの場合と同じく計算し、B地点XD1として保存する。A地点からの連続としてB地点からC地点まで管電流変調最大値MAmaxで計測し、C地点を計測したデータXD2をOFDの場合と同じく計算しC地点XD2として保存する。A地点からの連続としてC地点からD地点へ移動中に数式1から数式4の計算を行ない、D地点からB地点までの変調を行なうか否かの判定する。
【0020】
この判定方法は、図6に示すように数式1によりOFDで保存したデータの中から平均した最小値ブロックを探し出し、OFD132ADDとする。同じくXD1で保存したデータの中から平均した最小値ブロックを探し、XD132ADDとする。このXD1とOFD1の最小値とMAmaxとの比を横軸正規化出力データX1とし、同じく数式2で縦軸正規化出力データX2を算出する。
【0021】
【数1】
【0022】
【数2】
【0023】
次に、数式1および数式2で求めた横軸正規化出力データX1および縦軸正規化出力データX2との比Rを数式3で示すように求め、計測時の管電流最小限界値MAlmtと計測時の管電流最大値MAmaxの比T3を数式4で求め、数式5で示す変調するか否かの適当な閾値T4を設定する。
【0024】
【数3】
【数4】
【数5】
【0025】
ここで、T3<Rの場合、管電流変調手段は管電流の変調を行なわない。しかい、T4<R≦T3の場合、管電流変調手段は管電流の変調を行なう。この場合の管電流最小値MAminは数6で求められる。また、R≦T4の場合も管電流変調手段は管電流の変調を行なうが、管電流最小値MAminは数式7で求める。
【0026】
【数6】
【数7】
【0027】
これらの数式6および数式7で求めた管電流最小値MAminと計測時の管電流最大値MAmaxを図7に示したD地点からB地点に図8のように反映することにより、管電流を変調することができる。また、図7に示したD地点からB地点間に管電流を変調するが、同時に図9に示したB地点からD地点の管電流の変調判定をD地点とE地点間で同時に行ない、B地点からD地点に反映させる。
【0028】
このような管電流変調手段を設け、螺旋計測などの計測時に走査しながら1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間に管電流を変調するようにしたため、被検体の体軸に対して360度内で管電流を変調することができ、また、この管電流変調手段は、先に説明した自動管電流制御手段2に組み合わせて、被検体の軸方向における各部位に応じた制御を行ない、部位に応じたより細かい管電流制御を行なうことによって被検者への無効被曝をより高いレベルで押さえることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のX線CT装置によれば、自動管電流制御手段に管電流制御幅変動手段を設けることにより、ボリュームスキャンなどの計測時に被検者の部位に応じた管電流制御を行なうことが可能となり、被検者への更なる低被曝化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるX線CT装置の要部である自動管電流制御手段を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した自動管電流制御手段による処理を示す管電流波形図である。
【図3】図1に示した自動管電流制御手段を用いたX線CT装置の概略断面図である。
【図4】図1に示した自動管電流制御手段を用いたX線CT装置の概略構成を示すブロック構成図である。
【図5】図4に示したX線CT装置のチャンネル説明図である。
【図6】図4に示したX線CT装置のオフセット成分説明図である。
【図7】図4に示したX線CT装置の概略断面図である。
【図8】図4に示したX線CT装置の管電流変調手段による処理を示す管電流波形図である。
【図9】図4に示したX線CT装置の管電流変調手段による他の処理を示す管電流波形図である。
【図10】従来の管電流波形と共に示したX線CT装置の概略断面図である。
【図11】従来の他の管電流波形と共に示したX線CT装置の概略断面図である。
【図12】従来のX線CT装置の自動管電流制御手段による管電流波形図である。
【符号の説明】
2 自動管電流制御手段
4 情報取得部
5 変動値判定部
6 比較部
7 判定部
10 X線管球
11 検出器
13 被検体
15 管電流制御回路
Claims (2)
- 被検体を介して対向配置したX線源および検出器を有した回転ユニットと、上記X線源のX線制御回路にX線曝射中に管電流を自動制御する自動管電流制御手段とを備えたX線CT装置において、上記自動管電流制御手段に、一度のボリュームスキャンで被検体の軸方向の部位に応じて管電流下限値を変動可能に設定する管電流制御幅変更手段を設けたことを特徴とするX線CT装置。
- 請求項1記載のものにおいて、上記自動管電流制御手段に、上記回転ユニットの1/4回転で管電流変調値を算出し、続く1/2回転の間にこの管電流変調値を用いて管電流を変調する管電流変調手段を設けたことを特徴とするX線CT装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002195653A JP2004033517A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | X線ct装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002195653A JP2004033517A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | X線ct装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004033517A true JP2004033517A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31703962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002195653A Pending JP2004033517A (ja) | 2002-07-04 | 2002-07-04 | X線ct装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004033517A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007167388A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Hitachi Medical Corp | X線ct装置 |
CN101472381A (zh) * | 2007-12-29 | 2009-07-01 | Ge医疗***环球技术有限公司 | 控制x射线ct***中的x射线曝光的方法 |
JP2015047450A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | 株式会社東芝 | 医用画像診断装置 |
JP2016087458A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社東芝 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
JP2017148110A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 放射線断層撮影システム及びその制御プログラム |
-
2002
- 2002-07-04 JP JP2002195653A patent/JP2004033517A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007167388A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Hitachi Medical Corp | X線ct装置 |
CN101472381A (zh) * | 2007-12-29 | 2009-07-01 | Ge医疗***环球技术有限公司 | 控制x射线ct***中的x射线曝光的方法 |
CN101472381B (zh) * | 2007-12-29 | 2013-03-27 | Ge医疗***环球技术有限公司 | 控制x射线ct***中的x射线曝光的方法 |
JP2015047450A (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-16 | 株式会社東芝 | 医用画像診断装置 |
JP2016087458A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社東芝 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
JP2017148110A (ja) * | 2016-02-22 | 2017-08-31 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 放射線断層撮影システム及びその制御プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6744846B2 (en) | Method and apparatus for automatic exposure control in CT scanning | |
JP3964974B2 (ja) | X線ctシステムでx線線量を適合的に低減する方法 | |
US9724049B2 (en) | Radiotherapy system | |
JP4880587B2 (ja) | コンピュータ断層撮影のための動的線量制御 | |
US7945013B2 (en) | X-ray CT apparatus | |
EP0904732B1 (en) | X-Ray computed tomography method and apparatus | |
US8064569B2 (en) | X-ray CT imaging apparatus and imaging control method therefor | |
US7933376B2 (en) | X-ray CT system and a method for creating a scanning plan | |
JP3961249B2 (ja) | X線ctシステム、ガントリ装置、操作コンソール及びその制御方法並びにプログラムコード、記憶媒体 | |
US7344306B2 (en) | Systems and methods for compensating for table sag | |
JP5780931B2 (ja) | 放射線断層撮影装置および被曝線量計算方法並びにプログラム | |
WO2002071946A1 (fr) | Tomodensitometre et son procede d'affichage | |
EP2727535A1 (en) | Radiation imaging apparatus and control method thereof | |
JP2006312047A (ja) | 対象の直交方向x線減弱の算出方法、コンピュータ断層撮影装置およびその補正モジュール | |
US10945697B2 (en) | X-ray CT apparatus | |
CN104010573A (zh) | X射线诊断装置以及x射线诊断装置的控制方法 | |
CN109009193A (zh) | 剂量调制方法、装置及螺旋ct设备 | |
US7123683B2 (en) | Radiographing apparatus and method | |
WO2002098293A1 (en) | X-ray ct device, image processor, and method for processing image of x-ray ct device | |
JP2004033517A (ja) | X線ct装置 | |
JP2768932B2 (ja) | X線ct装置 | |
US20130251101A1 (en) | X-ray ct apparatus and method for controlling the same | |
JP2006158690A (ja) | 放射線ct装置及び放射線ct装置の放射線制御方法 | |
JP5784090B2 (ja) | X線ct装置 | |
US6826252B2 (en) | Computed tomography scanner and method for controlling the computed tomography scanner |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080916 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081114 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081224 |