JP2004032765A - 媒体を処理する画像形成装置のための方法、及びその方法に従って構成された画像形成装置 - Google Patents
媒体を処理する画像形成装置のための方法、及びその方法に従って構成された画像形成装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】画像形成装置は、背景を含んでおり、媒体を背景に対して位置決めする。背景は、埋め込まれた背景パターンを含んでいる。媒体は走査に対して斜行し媒体斜行を規定している。媒体と背景は、走査され、画素パターンを形成する。各画素毎に、パターン認識アルゴリズムは、何時画素が背景を表示したかを判定する。画素は、背景を表示するときには置換背景シンボルに、そうでない場合には置換媒体シンボルに置換される。画素判定及びシンボル置換処理は、全パターン画素に適用され、置換背景シンボルと置換媒体シンボルから成る置換シンボルパターンが形成される。次に、媒体は、置換シンボルパターンに基づいて処理されるが、処理には、媒体斜行の検出、媒体の登録、又はその両方が含まれる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本出願は、画像形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
多くのページ斜行(スキュー(skew))除去アルゴリズムは、スキャナの背景(バッキング(backing))に対して文書のエッジを見つけ出すことに依存している。この方法には或る限界がある。第1に、入力媒体がエッジまでずっと画像を含んでいる場合(例えば写真)は、非常に巧くは機能しない。第2に、媒体自体が暗い場合(例えば、暗い色の付いた紙)にも、非常に巧くは機能しない。
【0003】
画像処理アルゴリズムは、走査入力画像の斜行を判定し、登録するための存在している。これらのシステムの中には、画像斜行検出を使用するものもある。画像内容を使って、入力された文書の斜行を判定する。簡素なアルゴリズムでは、ページ又は媒体斜行検出を採用しており、その場合、紙(又は他の媒体)のエッジを検出し、斜行と媒体のコーナーを判定している。
【0004】
画像処理の観点から、紙の属性を使って、紙をスキャナの背景から識別する。使用される属性は、紙のグレー値である。これは、スキャナの背景が黒で、従って容易に識別できるシステムでは便利である。その様なシステムでは、捕捉された画像内の黒から白への移行が、背景から紙への移行、即ちページのエッジに対応する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この方法は、紙が白くて境界付近に画像の無いような画像では、極めて良好に機能する。しかし、紙が着色されているか、又は、例えば写真のように画像が境界にまで達しているか、の何れかの場合には、問題が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの特徴において、背景(バッキング)パターンが埋め込まれている背景を含む画像形成装置において、前記画像形成装置は、媒体を前記背景に対して位置決めし、前記媒体と前記背景を走査するよう構成されており、前記媒体は走査に対して斜行し、媒体斜行を規定しており、前記画像形成装置は、パターン認識アルゴリズムを更に含んでいる、そのような画像形成装置において前記媒体を処理する方法であって、以下の段階、即ち、(a)前記媒体と前記背景を走査して、画像情報を形成し、(b)前記画像情報に基づいて、画素パターンを形成し、(c)前記パターン認識アルゴリズムに基づいて、前記画素パターン内の各画素毎に、何時前記画素が前記背景を表示したかを判定し、(d)前記パターン認識アルゴリズムが、前記画素が前記背景を表示したと判定した場合は、前記画素を置換背景シンボルに置換し、そうでない場合は、前記画素を置換媒体シンボルに置換し、(e)前記置換背景シンボルと前記置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し、(f)前記置換シンボルパターンに基づいて前記媒体を処理する、の各段階から成る方法が記述されている。
【0007】
また、本発明の別の特徴において、背景パターンが埋め込まれている背景を含む画像形成装置において、前記画像形成装置は、媒体を前記背景に対して位置決めし、前記媒体と前記背景を走査するよう構成されており、前記媒体は走査に対して斜行し、媒体斜行を規定しており、前記画像形成装置は、パターン認識アルゴリズムを更に含んでおり、前記画像形成装置は、前記媒体を、以下の方法に従って処理するよう構成されており、前記方法は、以下の段階、即ち、(a)前記媒体と前記背景を走査して、画像情報を形成し、(b)前記画像情報に基づいて、画素パターンを形成し、(c)前記パターン認識アルゴリズムに基づいて、前記画素パターン内の各画素毎に、何時前記画素が前記背景を表示したかを判定し、(d)前記パターン認識アルゴリズムが、前記画素が前記背景を表示したと判定した場合は、前記画素を置換背景シンボルに置換し、そうでない場合は、前記画素を置換媒体シンボルに置換し、(e)前記置換背景シンボルと前記置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し、(f)前記置換シンボルパターンに基づいて前記媒体を処理する、の各段階から成る画像形成装置が記述されている。
【0008】
また、本発明の他の特徴において、背景パターンが埋め込まれている背景を含む画像形成装置において、前記画像形成装置は、媒体を前記背景に対して位置決めし、前記媒体と前記背景を走査するよう構成されており、前記媒体は走査に対して斜行し、媒体斜行を規定しており、前記画像形成装置は、パターン認識アルゴリズムと、斜行検出アルゴリズムと、媒体登録アルゴリズムを更に含んでおり、前記画像形成装置は、前記媒体を、以下に示す方法に従って処理するよう構成されており、前記方法は、以下の段階、即ち、(a)前記媒体と前記背景を走査して、画像情報を形成し、(b)前記画像情報に基づいて、画素パターンを形成し、(c)前記パターン認識アルゴリズムに基づいて、前記画素パターン内の各画素毎に、何時前記画素が前記背景を表示したかを判定し、(d)前記パターン認識アルゴリズムが、前記画素が前記背景を表示したと判定した場合は、前記画素を置換背景シンボルに置換し、そうでない場合は、前記画素を置換媒体シンボルに置換し、(e)前記置換背景シンボルと前記置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し、(f)前記置換シンボルパターンに基づいて前記媒体を処理して、シンボルベースの登録及び斜行除去結果を形成し、何時前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果が有効になったかを判定し、(g)走査画像のビデオグレーレベルに基づいて前記媒体を処理して、ビデオベースの登録及び斜行除去結果を形成し、何時前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果が有効になったかを判定し、(h)前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果のみが有効な場合は、前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果のみを使用し、(i)前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果のみが有効な場合は、前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果のみを使用し、(j)前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果が有効で、前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果も有効な場合は、前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果と前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果を平均するか、又は組み合わせる、の各段階から成る画像形成装置が記述されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
要約すると、本発明によれば、画像形成装置は、背景(バッキング)を含んでおり、媒体を背景に対して位置決めするよう構成されている。背景は、埋め込まれた背景パターンを含んでいる。媒体は走査に対して斜行しており媒体斜行を規定している。媒体と背景は、走査され、画素パターンを形成する。各画素毎に、含まれているパターン認識アルゴリズムは、何時画素が背景を表示したかを判定する。画素は、背景を表示するときには置換背景シンボルに置換され、そうでない場合には置換媒体シンボルに置換される。画素判定及びシンボル置換処理は、残りのパターン画素に対しても継続され、置換背景シンボルと置換媒体シンボルから成る置換シンボルパターンを形成する。次に、媒体は、置換シンボルパターンに基づいて処理されるが、処理には、媒体斜行の検出、媒体の登録又はその両方が含まれる。
【0010】
図1に、背景パターン6が中に埋め込まれた背景5を含む画像形成装置100を示す。或る実施形態では、埋め込まれた背景パターン6は、米国特許第6,078,051号、第6,122,393号、第6,198,835号、第6,246,781号、第6,252,680号の何れかに記載されている埋め込まれたパターン21と実質的に等価である。例えば、米国特許第6,246,781号では、埋め込まれたパターン21は、第6カラムの25−60行に概ね記載されている。
【0011】
或る実施形態では、画像形成装置100は、印刷機能、コピー機能、ファックス機能の内の少なくとも1つの機能を実行するよう構成されている。
【0012】
図示のように、画像形成装置100は、媒体1を背景5に対して位置決めするように構成されている。
【0013】
或る実施形態では、媒体1は、従来型の紙のシートを含んでいる。
【0014】
図1に示すように、画像形成装置100は、媒体1と背景5を高速走査方向と低速走査方向の両方で走査して画素パターンを形成する。用語「高速走査方向」及び「低速走査方向」は、例えば、米国特許第6,252,680号の第5カラムの25−35行に記載されているように、一般的によく知られている。高速走査方向と低速走査方向については、後に図2に関連付けて詳細に説明する。
【0015】
更に、図1に関して、走査は、何れかの従来の手段によって実行される。例えば、図1に示すように、照明源3は、照明光エネルギー信号31−32を放射して媒体1及び背景5に衝突させ、対応する反射光エネルギー信号33−34を発生させ、それをセンサー4が受信する。次に、センサー4は、受信した光エネルギー信号33−34を、図に一括して参照番号8で示す電子走査画像情報に変換する。電子走査画像情報8は、次に、プロセッサ10に入力され、処理される。プロセッサ10は、次に、入力された画像信号8に基づいて、後に図3に関連付けて詳細に説明するプロセス又は方法300に従って、媒体1を処理するように構成されている。
【0016】
或る実施形態では、センサー4は、荷電結合素子(CCD)、全幅アレイセンサー(FWA)、又は黒/白モード又はカラーモードで作動可能な他の光電素子を備えている。
【0017】
図1に示すように、プロセッサ10は、パターン認識アルゴリズム11を備えている。或る実施形態では、パターン認識アルゴリズム11は、米国特許第6,078,051号、第6,122,393号、第6,198,835号、第6,246,781号、第6,252,680号の何れかに記載されているパターン認識アルゴリズムと実質的に等価である。例えば、米国特許第6,246,781号では、パターン認識アルゴリズムは、第6カラムの61行から第8カラムの5行に概ね記載されており、図10−13に示されている。
【0018】
更に、図1に関して、プロセッサ10は、斜行検出アルゴリズム12、媒体登録アルゴリズム13、又はその両方を更に備えている。
【0019】
或る実施形態では、斜行検出アルゴリズム12は、1998年10月6日に発行されたリチャード・クラーク・パスコ他による米国特許第5,818,976号「文書斜行及びサイズ/形状検出のための方法と装置」に記述されている斜行検出アルゴリズムに基づいている。
【0020】
別の実施形態では、斜行検出アルゴリズム12は、1999年6月15日に発行されたリチャードG.セビール他による米国特許第5,912,448号「画像及び文書走査装置におけるペーパー斜行を検出するための方法と装置」に記述されている斜行検出アルゴリズムに基づいている。
【0021】
更に別の実施形態では、斜行検出アルゴリズム12は、2001年10月30日に発行されたシンディY.サンソム−ウェイ他による米国特許第6,310,984号「画像苅込及び斜行補正による画像処理システム」に記述されている斜行検出アルゴリズムに基づいている。
【0022】
或る実施形態では、媒体登録アルゴリズム13は、1996年6月18日に発行されたナンシーR.ケリー他による米国特許第5,528,387号「スキャナのための電子画像登録」に記述されている媒体登録アルゴリズムに基づいている。
【0023】
図2は、背景5に対して位置決めされた媒体1の俯瞰図である。同時に、走査の高速走査方向21と低速走査方向22を示す。媒体1は4つのエッジ、1A、1B、1C、1Dを有している。図示のように、媒体1は、走査の高速走査方向21及び低速走査方向22に対して整列不良、又は斜行している。媒体エッジ1Bは、低速走査方向22に対して斜行角度又は媒体斜行7を規定している。
【0024】
図3は、画像形成装置100が媒体1を処理する方法又はプロセスを示すフロー線図であり、全体を参照番号300で示す。
【0025】
プロセスは、ステップ301で始まり、ステップ310に進む。
ステップ310で、媒体1と背景5が走査され、画像情報8が形成される。プロセスは、続いてステップ311に進む。
ステップ311で、画像情報8に基づいて画素パターンが形成される。なお、画素パターンは、複数の個々の画素で構成されている。プロセスは、次にステップ320に進む。
ステップ320で、プロセスは、パターン認識アルゴリズム11に基づいて、画素パターン内の各画素毎に、何時画素が背景5を表示したかを判定する。
ステップ320の結果が肯定(イエス)、即ちパターン認識アルゴリズム11が、画素が背景5を表示したと判定した場合は、プロセスは、ステップ321に進む。
【0026】
ステップ321で、画素は、置換背景シンボルに置換される。プロセスは、次にステップ330に進む。
ステップ320に戻って、ステップ320の結果が否定(ノー)、即ちパターン認識アルゴリズム11が、画素が背景5を表示したと判定しなかった場合は、プロセスは、ステップ322に進む。
ステップ322で、画素は、置換媒体シンボルに置換される。プロセスは、次にステップ330に進む。
ステップ330で、画素パターン内の残りの画素に関して、先のステップ320、321、322が繰り返される。プロセスは、次にステップ340に進む。
【0027】
ステップ340で、ステップ322で生成された置換背景シンボルに基づき、更に、ステップ323で生成された置換媒体シンボルに基づいて、プロセスは、置換シンボルパターンを形成する。プロセスは、次にステップ350に進む。
ステップ350で、媒体1は置換シンボルパターンに基づいて処理される。
【0028】
或る実施形態では、画像形成装置100は、斜行検出アルゴリズム12を備えており、媒体処理ステップ350は、媒体斜行7を検出することを含んでいる。
【0029】
別の実施形態では、画像形成装置100は、媒体登録アルゴリズム13を備えており、媒体処理ステップ350は、媒体1を登録することを含んでいる。
【0030】
又別の実施形態では、画像形成装置100は、斜行検出アルゴリズム12と媒体登録アルゴリズム13を備えており、媒体処理ステップ350は、媒体斜行7を検出することと媒体1を登録することを含んでいる。
これでプロセスは、ステップ399で終了する。
【0031】
或る実施形態では、ステップ321で生成された置換背景シンボルは、ステップ322で生成された置換媒体シンボルの値よりも実質的に小さなダークグレー値である。
【0032】
別の実施形態では、ステップ321で生成された置換背景シンボルは、約0のグレー値である。
【0033】
又別の実施形態では、ステップ321で生成された置換背景シンボルは、ステップ322で生成された置換媒体シンボルに関する許容グレー値の範囲外のグレー値である。
【0034】
或る実施形態では、ステップ322で生成された置換媒体シンボルは、ステップ321で生成された置換背景シンボルの値よりも実質的に大きなライトグレー値である。
【0035】
別の実施形態では、ステップ322で生成された置換媒体シンボルは、約255のグレー値である。
【0036】
又別の実施形態では、ステップ322で生成された置換媒体シンボルは、ステップ321で生成された置換背景シンボルに関する許容グレー値の範囲外のグレー値である。
【0037】
この様に、背景パターン6が埋め込まれている背景5を含む画像形成装置100において、画像形成装置100は、媒体1を背景5に対して位置決めし、媒体1と背景5を走査するよう構成されており、媒体1は走査に対して斜行し、媒体斜行7を規定しており、画像形成装置100は、パターン認識アルゴリズム11を更に含んでいる、そのような画像形成装置100において、図3に示す媒体を処理する方法300が記述されており、方法300は、以下のステップ、即ち、
(a)媒体と背景を走査して、画像情報を形成し(ステップ310)、
(b)画像情報に基づいて、画素パターンを形成し(ステップ311)、
(c)パターン認識アルゴリズムに基づいて、画素パターン内の各画素毎に、何時画素が背景を表示したかを判定し(ステップ320)、
(d)パターン認識アルゴリズムが、画素が背景を表示したと判定した場合は、画素を置換背景シンボルに置換し(ステップ320及び321)、そうでない場合は、画素を置換媒体シンボルに置換し(ステップ320及び322)、
(e)置換背景シンボルと置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し(ステップ330及び340)、
(f)置換シンボルパターンに基づいて媒体を処理する(ステップ350)、で構成されている。
【0038】
更に、背景パターン6が埋め込まれている背景5を含む画像形成装置100が記述されており、画像形成装置100は、媒体1を背景5に対して位置決めし、媒体1と背景5を走査するよう構成されており、媒体1は走査に対して斜行し、媒体斜行7を規定しており、画像形成装置100は、パターン認識アルゴリズム11を更に含んでおり、画像形成装置100は、媒体を、図3に示す方法300に従って処理するよう構成されており、方法300は、以下のステップ、即ち、
(a)媒体と背景を走査して、画像情報を形成し(ステップ310)、
(b)画像情報に基づいて、画素パターンを形成し(ステップ311)、
(c)パターン認識アルゴリズムに基づいて、画素パターン内の各画素毎に、何時画素が背景を表示したかを判定し(ステップ320)、
(d)パターン認識アルゴリズムが、画素が背景を表示したと判定した場合は、画素を置換背景シンボルに置換し(ステップ320及び321)、そうでない場合は、画素を置換媒体シンボルに置換し(ステップ320及び322)、
(e)置換背景シンボルと置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し(ステップ330及び340)、
(f)置換シンボルパターンに基づいて媒体を処理する(ステップ350)、で構成されている。
【0039】
要約すると、本発明は、スキャナ背景検出アルゴリズム11によって提供される情報を使って媒体1を処理するものであり、この処理は、媒体斜行7の検出、媒体1の登録、又はその両方を含んでいる。
【0040】
スキャナ背景分類は、置換シンボルパターン、又は「疑似画像」に変換され、これが、斜行検出アルゴリズムと媒体登録アルゴリズムの内の少なくとも1つに適用される。次に、この結果は、元のデータにアルゴリズムを適用して得られた結果と組み合わされる。組合せ処理をすることによって、検出精度が向上すると同時に、判定された媒体斜行、媒体登録、又はその両方に関わる信頼レベルも向上する。
【0041】
本発明は、登録及び斜行検出に、既存の背景検出アルゴリズムを使用する。スキャナ背景アルゴリズムは、現在、文書の穴(例えば、三穴パンチ)の除去や、媒体の異常又はアーチファクト(例えば、「耳折れ」文書)の除去に使用されている。
【0042】
一般的に、スキャナ背景検出は、所与の画素がスキャナ背景の一部であるか否かを判定する。背景の一部でなければ、スキャナと背景の間の媒体の一部であるはずである。スキャナ背景の検出は、文書の内容に敏感ではないので、ダークエッジの文書に関わる故障モードに繋がることはない。一般的に、スキャナ背景検出アルゴリズムは分類子と見なすことができ、所与の画素は、「背景」クラスかそうでなければ「媒体」クラスの何れかとなる。次に、分類マップから疑似画像が作られるが、分類マップでは、或る実施形態では、グレー値0が「背景」に、グレー値255が「媒体」に割り当てられる。次に、結果として得られた疑似画像は、既存の斜行検出アルゴリズム、既存の媒体登録アルゴリズム、又はその両方に掛けられる。
【0043】
本発明の利点は、スキャナ背景検出の登録法を、どの様なページベースの斜行検出、媒体登録、又はその両方とでも共に使用できることであり、それは、その唯一の機能が、1つ又は複数の既存のアルゴリズムへの入力として使用される疑似画像を作ることだからである。
【0044】
図4に示すように、或る実施形態では、ずっと大きな機能性に関しても、スキャナ背景検出アルゴリズム300は、どの様なページベースの斜行検出、登録検出又はその両方であれその「アシスト」として使用される。この実施形態では、図3及び図4に概括的に示しているが、元のビデオとスキャナ背景検出が生成した疑似画像は、それぞれ、どの様な所望の登録検出アルゴリズム、斜行検出アルゴリズム又はその両方であれその独立した具体例に供給される。次に、2つの独立した結果のセット(斜行角度とコーナー位置)は合体される。2つのデータセットが同様な斜行及びコーナー置換を示している場合、検出が正確であったという高い信頼性が確立される。そうではなく、2つのデータセットが異なる結果を提示する場合、結果の信頼性は低く、恐らく失敗である。最後に、2つのデータセットの内一方だけが角度を提示している(例えば、他方のセットは、恐らくエッジが発見されなかったと提示する)こともある。その様な場合、他方のデータセットの結果を使用してもよいが、結果の精度の信頼性には疑問が残ることになる。
【0045】
この図3−4に示す実施形態によれば、更に、背景パターン6が埋め込まれている背景5を含む画像形成装置100が記述されており、画像形成装置は、媒体1を背景5に対して位置決めし、媒体1と背景5を走査するように構成されており、媒体1は走査に対して斜行し、媒体斜行7を規定しており、画像形成装置100は、パターン認識アルゴリズム11、斜行検出アルゴリズム12、及び媒体登録アルゴリズム13を更に含んでおり、画像形成装置100は、媒体1を、以下に示す方法に従って処理するよう構成されており、この方法は、以下のステップ、即ち、
(a)媒体と背景を走査して、画像情報を形成し(図3、ステップ310)、
(b)画像情報に基づいて、画素パターンを形成し(図3、ステップ311)、
(c)パターン認識アルゴリズムに基づいて、画素パターン内の各画素毎に、何時画素が背景を表示したかを判定し(図3、ステップ320)、
(d)パターン認識アルゴリズムが、画素が背景を表示したと判定した場合は、画素を置換背景シンボルに置換し(図3、ステップ320及び321)、そうでない場合は、画素を置換媒体シンボルに置換し(図3、ステップ320及び322)、
(e)置換背景シンボルと置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し(図3、ステップ330及び340)、
(f)置換シンボルパターンに基づいて媒体を処理して、シンボルベースの登録及び斜行除去結果を形成し(図3、ステップ350)、何時シンボルベースの登録及び斜行除去結果が有効になったかを判定し(図4、ステップ420)、
(g)走査画像のビデオグレーレベルに基づいて媒体を処理して、ビデオベースの登録及び斜行除去結果を形成し(図4、ステップ401)、何時ビデオベースの登録及び斜行除去結果が有効になったかを判定し(図4、ステップ410)、
(h)シンボルベースの登録及び斜行除去結果のみが有効な場合は、シンボルベースの登録及び斜行除去結果のみを使用し(図4、ステップ450)、
(i)ビデオベースの登録及び斜行除去結果のみが有効な場合は、ビデオベースの登録及び斜行除去結果のみを使用し(図4、ステップ440)、
(j)シンボルベースの登録及び斜行除去結果が有効で、ビデオベースの登録及び斜行除去結果も有効な場合は、シンボルベースの登録及び斜行除去結果とビデオベースの登録及び斜行除去結果を平均するか、又は組み合わせる(図4、ステップ430)、で構成されている。
【0046】
更に、スキャナ背景検出アルゴリズムを使って、どの様なページ斜行検出アルゴリズム、ページ登録検出アルゴリズム、又はその両方とでも使用することのできる疑似画像を作ることができる。これによって、ビデオのみのページ斜行検出法、ページ登録法、又はその両方に付帯する故障モードの多くを排除することができる。更に、どの様なページ斜行検出、ページ登録検出、又はその両方でも走らせることのできる2つのデータセット(ビデオ及びスキャナ背景分類マップ)を有しているので、2つのセットの出力結果が合致しているか相当相違しているかに依る信頼性のレベル付で活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背景パターンが中に埋め込まれた背景を含む画像形成装置のブロック図であり、この画像形成装置は、媒体を背景に対して位置決めするよう構成されており、媒体と背景を側面図で示しており、また、図1は、更に、照明源、センサー、プロセッサで、媒体と背景を走査する画像形成装置を示している。
【図2】図1の媒体、背景を図1の指示線2−2’方向から見た俯瞰図であり、装置が媒体及び背景を走査する際の、高速走査方向と低速走査方向は図示通りであり、図2は、更に、媒体が、低速走査方向に対して斜行角度即ち媒体斜行を形成しているところを示している。
【図3】図1の画像形成装置が媒体を処理する方法の第1実施形態のフロー線図である。
【図4】図1の画像形成装置が媒体を処理する方法の第2実施形態のフロー線図である。
【符号の説明】
1 媒体
1A、1B、1C、1D エッジ
3 照明源
4 センサー
5 背景
6 背景パターン
8 走査画像情報
10 プロセッサ
11 パターン認識アルゴリズム
12 斜行検出アルゴリズム
13 媒体登録アルゴリズム
100 画像形成装置
300 方法
Claims (8)
- 背景パターンが埋め込まれている背景を含む画像形成装置において、前記画像形成装置は、媒体を前記背景に対して位置決めし、前記媒体と前記背景を走査するよう構成されており、前記媒体は走査に対して斜行し、媒体斜行を規定しており、前記画像形成装置は、パターン認識アルゴリズムを更に含んでいる、そのような画像形成装置において前記媒体を処理する方法であって、以下の段階、即ち、
(a)前記媒体と前記背景を走査して、画像情報を形成し、
(b)前記画像情報に基づいて、画素パターンを形成し、
(c)前記パターン認識アルゴリズムに基づいて、前記画素パターン内の各画素毎に、何時前記画素が前記背景を表示したかを判定し、
(d)前記パターン認識アルゴリズムが、前記画素が前記背景を表示したと判定した場合は、前記画素を置換背景シンボルに置換し、そうでない場合は、前記画素を置換媒体シンボルに置換し、
(e)前記置換背景シンボルと前記置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し、
(f)前記置換シンボルパターンに基づいて前記媒体を処理する、の各段階から成ることを特徴とする方法。 - 前記画像形成装置は、斜行検出アルゴリズムを備えており、前記媒体を処理する段階は、前記媒体斜行を検出することを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記画像形成装置は、媒体登録アルゴリズムを備えており、前記媒体を処理する段階は、前記媒体を登録することを含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記置換背景シンボルは、前記置換媒体シンボルの値より実質的に小さなダークグレー値であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 背景パターンが埋め込まれている背景を含む画像形成装置において、前記画像形成装置は、媒体を前記背景に対して位置決めし、前記媒体と前記背景を走査するよう構成されており、前記媒体は走査に対して斜行し、媒体斜行を規定しており、前記画像形成装置は、パターン認識アルゴリズムを更に含んでおり、前記画像形成装置は、前記媒体を、以下の方法に従って処理するよう構成されており、前記方法は、以下の段階、即ち、
(a)前記媒体と前記背景を走査して、画像情報を形成し、
(b)前記画像情報に基づいて、画素パターンを形成し、
(c)前記パターン認識アルゴリズムに基づいて、前記画素パターン内の各画素毎に、何時前記画素が前記背景を表示したかを判定し、
(d)前記パターン認識アルゴリズムが、前記画素が前記背景を表示したと判定した場合は、前記画素を置換背景シンボルに置換し、そうでない場合は、前記画素を置換媒体シンボルに置換し、
(e)前記置換背景シンボルと前記置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し、
(f)前記置換シンボルパターンに基づいて前記媒体を処理する、の各段階から成ることを特徴とする、画像形成装置。 - 斜行検出アルゴリズムを備えており、前記媒体を処理する段階は、前記媒体斜行を検出することを含んでいることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
- 背景パターンが埋め込まれている背景を含む画像形成装置において、前記画像形成装置は、媒体を前記背景に対して位置決めし、前記媒体と前記背景を走査するよう構成されており、前記媒体は走査に対して斜行し、媒体斜行を規定しており、前記画像形成装置は、パターン認識アルゴリズムと、斜行検出アルゴリズムと、媒体登録アルゴリズムを更に含んでおり、前記画像形成装置は、前記媒体を、以下に示す方法に従って処理するよう構成されており、前記方法は、以下の段階、即ち、
(a)前記媒体と前記背景を走査して、画像情報を形成し、
(b)前記画像情報に基づいて、画素パターンを形成し、
(c)前記パターン認識アルゴリズムに基づいて、前記画素パターン内の各画素毎に、何時前記画素が前記背景を表示したかを判定し、
(d)前記パターン認識アルゴリズムが、前記画素が前記背景を表示したと判定した場合は、前記画素を置換背景シンボルに置換し、そうでない場合は、前記画素を置換媒体シンボルに置換し、
(e)前記置換背景シンボルと前記置換媒体シンボルに基づいて、置換シンボルパターンを形成し、
(f)前記置換シンボルパターンに基づいて前記媒体を処理して、シンボルベースの登録及び斜行除去結果を形成し、何時前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果が有効になったかを判定し、
(g)走査画像のビデオグレーレベルに基づいて前記媒体を処理して、ビデオベースの登録及び斜行除去結果を形成し、何時前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果が有効になったかを判定し、
(h)前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果のみが有効な場合は、前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果のみを使用し、
(i)前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果のみが有効な場合は、前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果のみを使用し、
(j)前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果が有効で、前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果も有効な場合は、前記シンボルベースの登録及び斜行除去結果と前記ビデオベースの登録及び斜行除去結果を平均するか、又は組み合わせる、の各段階から成ることを特徴とする、画像形成装置。 - 前記置換背景シンボルは、前記置換媒体シンボルの値より実質的に小さなダークグレー値であることを特徴とする、請求項7に記載の画像形成装置。
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