JP2004030802A - ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カートリッジホルダを充填位置に移動し、ポップアップ状態になったときに埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができるようにする。
【解決手段】防塵ケース44には、光ディスクに対する情報の記録及び再生を行う光ピックアップ51の光学ヘッド51aが係合され且つ光学ヘッド51aの少なくとも対物レンズ50が突出される第1の開口部63と、記録再生位置に保持された光ディスクのシャーシ41への投影面の外側においてカートリッジホルダ側に膨出する膨出部60とを設け、膨出部60の側面部には第1の開口部63に連続される第2の開口部64を設け、第2の開口部64を介して移動させて膨出部60内に光学ヘッド51aを収納可能とした。また、レンズクリーニング用のブラシが設置される。
【選択図】 図5
【解決手段】防塵ケース44には、光ディスクに対する情報の記録及び再生を行う光ピックアップ51の光学ヘッド51aが係合され且つ光学ヘッド51aの少なくとも対物レンズ50が突出される第1の開口部63と、記録再生位置に保持された光ディスクのシャーシ41への投影面の外側においてカートリッジホルダ側に膨出する膨出部60とを設け、膨出部60の側面部には第1の開口部63に連続される第2の開口部64を設け、第2の開口部64を介して移動させて膨出部60内に光学ヘッド51aを収納可能とした。また、レンズクリーニング用のブラシが設置される。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状記録媒体を有するディスクカートリッジが装着されるカートリッジホルダを装填位置と記録及び/又は再生位置との間に選択的に移動させる記録媒体移動機構を備えたビデオカメラレコーダー等のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に関し、特に、カートリッジホルダを装填位置に移動したときに光ピックアップの光学ヘッドを所定位置まで退避させて対物レンズへの埃や塵等の付着を防止するようにしたディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、この種のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置においては、カートリッジホルダを装填位置に移動したとき(いわゆるポップアップ状態)には、シャーシ全体が外気に開放された状態となるため、大気中の埃やゴミ等がシャーシ内に侵入し易い状態となっていた。そのため、シャーシ内に侵入した埃やゴミ等が、シャーシに支持されている光学ヘッドの対物レンズに付着し易い状態となっていた。
【0003】
この対物レンズに埃やゴミ等が付着すると、この埃やゴミ等によって光ピックアップにおける光ビームの進行が妨害され、光ディスクの情報記録面に対する信号の読出しや書込みができなくなるという問題が生ずる。特に、近年の高記録密度の光情報記録再生装置においては、従来の赤色レーザに変わる青色レーザや青紫色レーザの使用により記録密度が飛躍的に増大されているが、その反面、光ディスクや対物レンズ等に埃や塵等が付着した場合の影響が大きなものとなってきた。また、高密度記録を行うためには、対物レンズを光ディスクの情報記録面に対してより一層近付ける必要がある。
【0004】
このような従来のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置としては、例えば、特開平3−256233号公報に記載されている光記録再生装置がある。この光記録再生装置は、ディスクの径方向に移動自在に配設されて光源からの光ビームをディスクの信号面上に集束させる対物レンズを有する光学ピックアップと、この光学ピックアップをディスク領域外の所定位置までディスクの径方向に移動させる駆動手段と、光学ピックアップが所定位置に移動した時に少なくとも対物レンズを被う防塵手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
この第1の従来例に係る光記録再生装置によれば、未使用時に光学ピックアップを駆動手段によりディスク領域外の所定位置まで移動させ、光学ピックアップの少なくとも対物レンズを防塵手段で被うようにしたので、対物レンズの塵、埃等の付着、汚れを防止することができる、という効果を期待することができる。
【0006】
また、従来のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の他の例としては、例えば、特開平5−274735号公報に記載されている光磁気ディスク装置もある。この光磁気ディスク装置は、光磁気ディスクの一方の面側に配置され、開口部を通して光磁気ディスク表面に選択的に近接する少なくとも界磁コイルを有するスライダと、光磁気ディスクの他方の面側に配置された対物レンズを有する光ピックアップとを具える光磁気ディスク装置において、開口部を選択的に閉塞するシャッタと、スライダの光磁気ディスク側表面に選択的に接触するクリーニング部材とを有する防塵機構を設け、スライダを光磁気ディスク表面に近接させないときに、シャッタにより開口部を閉塞すると共に、スライダの光磁気ディスク側表面にクリーニング部材を接触させるように構成した、ことを特徴としている。
【0007】
この第2の従来例に係る光磁気ディスク装置によれば、防塵用の新たな機構を設けることなく、簡単かつ安価な構成で、スライダおよび光ピックアップの対物レンズ等への埃等の付着を防止することができる、という効果を期待することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の装置において、第1の従来例の場合には、ディスク領域外に対物レンズの防塵手段を設け、この防塵手段の内側まで光学ピックアップを移動させ、防塵手段のカバーで対物レンズを被う構造となっていた。そのため、防塵手段として、シャーシに取り付けられる取付ベースと、この取付ベースの両側部間に掛け渡された支軸によって回動自在に支持されるカバーと、このカバーが常に略水平状態を保つように付勢する捩りコイルバネとが必要とされている。その結果、防塵手段の構造が複雑なものとなっており、部品点数の増加によるコストアップばかりでなく、組立作業が煩雑で作業性が悪いという不十分な点があった。
【0009】
また、上述した第2の従来例の場合には、シャッタとクリーニング部材とを有する防塵機構を設け、スライダを光磁気ディスク表面に近接させないときにシャッタで開口部を閉塞すると共に、このスライダの光磁気ディスク側表面にクリーニング部材を接触させる構造となっていた。そのため、第1の従来例と同様に、防塵機構が複雑なものとなっており、部品点数の増加によるコストアップばかりでなく、組立作業が煩雑で作業性が悪いという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、光ピックアップの防塵のために特別な部品を必要とすることがなく、構造が簡単であって光学ヘッドを確実に収納することができ、埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができるディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、ディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジホルダを有し、カートリッジホルダを装着位置と記録及び/又は再生位置とに選択的に移動させる記録媒体移動機構と、記録媒体移動機構を支持するシャーシと、シャーシを少なくとも覆う防塵ケースと、を備えたディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置において、防塵ケースには、ディスク状記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップの光学ヘッドが係合され且つ光学ヘッドの少なくとも対物レンズが突出される第1の開口部と、記録及び/又は再生位置に保持されたディスク状記録媒体のシャーシへの投影面の外側においてカートリッジホルダ側に膨出する膨出部とを設け、膨出部の側面部には第1の開口部に連続される第2の開口部を設け、第2の開口部を介して移動させて膨出部内に光学ヘッドを収納可能としたことを特徴としている。
【0012】
本出願の請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、第1の開口部及び第2の開口部にはシャッタを開閉自在に設けたことを特徴としている。
【0013】
本出願の請求項3記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、光学ヘッドの移動位置により開閉させることを特徴としている。
【0014】
本出願の請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、光学ヘッドの位置に連動して開閉させることを特徴としている。
【0015】
本出願の請求項5記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、光学ヘッドの位置を検出する第1の検出手段と、シャッタを駆動する第1の駆動手段とを設け、第1の検出手段の検出結果に基づき第1の駆動手段を駆動してシャッタを開閉させることを特徴としている。
【0016】
本出願の請求項6記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、カートリッジホルダの移動位置により開閉させることを特徴としている。
【0017】
本出願の請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、カートリッジホルダの位置に連動して開閉させることを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項8記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、カートリッジホルダの位置を検出する第2の検出手段と、シャッタを駆動する第2の駆動手段とを設け、第2の検出手段の検出結果に基づき第2の駆動手段を駆動してシャッタを開閉させることを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、投影面の外側において対物レンズをクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項10記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、クリーニング手段は、光学ヘッドが投影面の内側から外側の所定位置に移動する際に、対物レンズに接触して表面をクリーニングするブラシを有することを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項11記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、クリーニング手段は、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときに、対物レンズの上方に配置されたブラシと、光学ヘッドを上昇させてブラシに対物レンズを接触させて表面をクリーニングする昇降動作機構とを有することを特徴としている。
【0022】
本出願の請求項12記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、クリーニング手段は、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときに、対物レンズの上方に配置されたブラシと、光学ヘッドを上昇させると共に横移動させてブラシに対物レンズを接触させて表面をクリーニングする往復動作機構とを有することを特徴としている。
【0023】
上述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、カートリッジホルダを有する記録媒体移動機構とシャーシと防塵ケースとを備え、防塵ケースには第1の開口部と膨出部とを設け、膨出部には第1の開口部に連続される第2の開口部を設ける構成とすることにより、光ピックアップの防塵のために特別な部品を必要とすることがなく、構造が簡単であって光学ヘッドを確実に収納することができ、埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができる。
【0024】
本出願の請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、シャッタによって第1及び第2の開口部を自由に開閉することができる。
【0025】
本出願の請求項3記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドの移動位置に応じてシャッタが開閉されるため、光学ヘッドの使用時にはシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放され、また、光学ヘッドの不使用時にはシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞される。
【0026】
本出願の請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドの位置に連動してシャッタが開閉されるため、光学ヘッドを使用位置に移動するとシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放され、また、光学ヘッドを不使用位置に移動するとシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞される。
【0027】
本出願の請求項5記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、第1の検出手段によって光学ヘッドの位置を検出すると、その検出結果に基づき第1の駆動手段が駆動してシャッタを開閉するため、光学ヘッドの位置に応じて第1及び第2の開口部が開閉される。
【0028】
本出願の請求項6記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、カートリッジホルダの移動位置に応じてシャッタが開閉されるため、カートリッジホルダが装着位置にあるときにはシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞され、また、カートリッジホルダが記録及び/又は再生位置にあるときにはシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放される。
【0029】
本出願の請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、カートリッジホルダの位置に連動してシャッタが開閉されるため、カートリッジホルダを装着位置に移動するとシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞され、また、カートリッジホルダを記録及び/又は再生位置に移動するとシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放される。
【0030】
本出願の請求項8記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、第2の検出手段によってカートリッジホルダの位置を検出すると、その検出結果に基づき第2の駆動手段が駆動してシャッタを開閉するため、カートリッジホルダの位置に応じて第1及び第2の開口部が開閉される。
【0031】
本出願の請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動すると、対物レンズがクリーニング手段に接触して自動的にクリーニングが行われる。
【0032】
本出願の請求項10記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動する際に、クリーニング用のブラシが対物レンズに接触するため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができる。
【0033】
本出願の請求項11記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、昇降動作機構の作動により光学ヘッドが上昇されて対物レンズがクリーニング用のブラシに接触されるため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができる。
【0034】
本出願の請求項12記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、往復動作機構の作動により光学ヘッドが上昇されると共に横移動されて対物レンズがクリーニング用のブラシに接触されるため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1乃至図13は本発明の実施の例を示すものである。即ち、図1は本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が適用された電子機器の一実施例を示すビデオカメラレコーダーの斜視図、図2A,Bは同じくディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジの一実施例を示す斜視図、図3は図1の要部を分解して示す斜視図、図4は同じくシャーシに防塵カバーを取り付けた状態を示す斜視図、図5A,Bは同じく分解斜視図、図6は同じくシャッタの動作を説明するための斜視図、図7は図4の要部を断面した説明図、図8A,Bは同じくクリーニング手段の第1の実施例を断面して示す説明図、図9は本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に係るクリーニング手段の第2の実施例を断面して示す説明図、図10はシャッタ駆動機構の第2の実施例を示す斜視図、図11は第2の実施例の斜視図、図12は同じく分解斜視図、図13は同じく組立斜視図である。
【0036】
図1は、本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が適用された電子機器の一具体例を示すビデオカメラレコーダである。このビデオカメラレコーダ1は、本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が内蔵されるハウジング2と、このハウジング2の前側に取り付けられたレンズ部3と、ハウジング2の後側に取り付けられたバッテリー電源4等から構成されている。ハウジング2は、略直方体をなす箱型の部材からなり、長手方向を前後方向に向けると共に面積の広い対向する2平面部を側面に設定して用いられている。
【0037】
このハウジング2の前面において前方に突出するように設けられたレンズ部3は、ハウジング2に固定された円筒状の固定筒3aと、この固定筒3aに対して回動自在に支持されたフォーカス用の回動筒3bと、固定筒3aに対して軸方向(前後方向)へ移動可能に支持された進退筒3cと、固定筒3a及び進退筒3c内に取り付けられた複数のレンズの組み合わせからなるレンズ群3dとから構成されている。回動筒3bを回動することにより、その回動方向に応じて進退筒3cが前進動作又は後退動作を行う。この進退筒3cの先端部には、レンズ群3dに余分な光が入射されるのを防止するレンズフード5が取り付けられている。
【0038】
更に、ハウジング2の前部には、ディスク状記録媒体記録再生装置の動作制御を行うための操作ボタン6が設けられた把持部7が取り付けられている。把持部7はレンズ部3の一側に横並びに配置されており、その外側には、ユーザーの手を保持して支えるための保持バンド8が取り付けられている。そして、ハウジング2の下部には、ハウジング2を肩に掛けて支えるための肩掛け部9が設けられている。
【0039】
ハウジング2の上面には、このビデオカメラレコーダ1を支え持つためのアーチ状をなす取手10が固定されている。この取手10の前部には、ビューファインダ11と、マイクロホン12とが設けられている。ビューファインダ11は、前後方向に延在された取手10と交差するよう横方向の一側に突出されており、その先端の後部にアイカップ13が取り付けられている。マイクロホン12は、ビューファインダ11の反対側において前方へ突出するように取り付けられている。そして、ハウジング2の背面に、バッテリー電源4が着脱自在に取り付けられている。
【0040】
また、ハウジング2の一方の側面には、ディスクカートリッジ20が着脱自在に装着されるカートリッジホルダ15が収納されるホルダ収納部16が設けられている。ホルダ収納部16は、平面四角形をなす凹部として形成されており、このホルダ収納部16が、カートリッジホルダ15に収納されたディスク状記録媒体に対する記録及び/又は再生位置とされている。このホルダ収納部16からカートリッジホルダ15が飛び出した状態におけるその位置が、カートリッジホルダ15に対してディスクカートリッジ30を装着したり、取り出すための装着位置とされている。
【0041】
カートリッジホルダ15は、ディスクカートリッジ20が収納されるカートリッジ収納部21を有する直方体をなす比較的薄い箱型の部材からなり、一方の側面部にカートリッジ収納部21の開口が設けられている。このカートリッジホルダ15は、ホルダ収納部16内に取り付けられた記録媒体移動機構20により移動可能とされていて、装着位置と記録及び/又は再生位置とを選択的に採ることができるように構成されている。
【0042】
ディスクカートリッジ20は、図2A,Bに示すような構成を有している。図2Aはディスクカートリッジ20の上面側を示す斜視図であり、図2Bはディスクカートリッジ20の下面側を示す斜視図である。このディスクカートリッジ20は、ディスク状記録媒体の一具体例を示す光ディスクが回転自在に収納されるカートリッジ本体21と、このカートリッジ本体21の下面に設けられた開口部22を開閉させるシャッタ部材23等を備えて構成されている。
【0043】
カートリッジ本体21は、円形の半径方向一側をその直径のまま延長させたような形状を有する箱体からなり、一般的には、上ハーフと下ハーフを重ね合わせて接合することにより構成される。カートリッジ本体21の下面に形成された開口部22は、中央部に設けられた円形の中央穴22aと、この中央穴22aに連続して前後方向に延在された半径方向穴22bとからなっている。この中央穴22aと半径方向穴22bとからなる開口部22の全体がシャッタ部材23によって開閉される。
【0044】
シャッタ部材23は、カートリッジ本体21の内部において面方向へ移動可能とされている。このシャッタ部材23を一の位置に移動することにより、図2Bに示すように、開口部22の全体がシャッタ部材23によって閉じられた状態となる。一方、シャッタ部材23を他の位置に移動することにより、図示しないが、開口部22の全体が開かれた状態となる。このシャッタ部材23の開放時、開口部22の中央穴22aには、ディスク回転装置のターンテーブルが挿入される。また、シャッタ部材23の開放時、開口部22の半径方向穴22bには、光ピックアップの光学ヘッドが挿入される。
【0045】
図2Bに示す符号24は、カートリッジ本体21に設けられた位置決め穴である。また、図2Aに示す符号25は、カートリッジホルダ15に対するディスクカートリッジ20の挿入方向を示す指示標識である。この指示標識25が差し示す方向に半径方向穴22bが延在されている。尚、ディスク状記録媒体としては、情報信号の再生を専用とする再生用光ディスク、情報信号の再生のみならず1度だけの記録が可能な追記型光ディスクや何度でも書換えが可能な書換型光ディスクを適用できることは勿論のこと、光磁気ディスクその他の記録形式のディスク状記憶メディアを適用することができるものである。
【0046】
図3に示すように、記録媒体移動機構30は、2組で一対をなすリンク機構30a,30bの組み合わせによって構成されている。1組のリンク機構30a(リンク機構30bも同様である。)は、第1及び第2のリンク部材31及び32と固定板33とを有している。第1及び第2のリンク部材31及び32は、互いの一端側の中途部を枢軸34で回動自在に連結することによって一体的に構成されている。各リンク部材31,32の他端側は、カートリッジホルダ15を深い位置まで収納できるようにそれぞれ若干内側に湾曲されている。そして、各リンク部材31,32の他端側の先端部には、各部材が延びる方向に延在された長穴31a,32aが設けられている。
【0047】
第1のリンク部材31の一端は、カートリッジホルダ15の側面に設けられた支持ピン35aによって回動自在に支持されている。そして、第1のリンク部材31の他端の長穴31aには、固定板33に設けられたガイドピン36bが摺動可能に係合されている。また、第2のリンク部材32の一端は、固定板33に設けられた支持ピン36aによって回動自在に支持されている。そして、第2のリンク部材32の他端の長穴32aには、カートリッジホルダ15の側面に設けられたガイドピン35bが摺動可能に係合されている。固定板33は短冊状の部材からなり、複数箇所に設けられた挿通孔37に挿通される図示しない取付ビスにより、ホルダ収納部16の側面部にネジ止めされる。
【0048】
このように記録媒体移動機構30が取り付けられるホルダ収納部16の内側には、図4及び図5A,Bに示すような構成を有するディスク記録媒体記録及び/再生装置の一具体例を示すディスク記録再生装置40が配設されている。ディスク記録再生装置40は、図5Bに示すように、ディスクカートリッジ20が装着されるシャーシ41と、このシャーシ41上に配設されるディスク回転装置42及び光ピックアップ装置43と、このシャーシ41の上方を覆う防塵カバー44等を備えて構成されている。
【0049】
シャーシ41は、下面に開口された直方体をなす箱型の部材からなり、その上面の略中央部にはディスク回転装置42が取り付けられている。ディスク回転装置42は、回転軸の軸心線を上下方向に向けてシャーシ41の上面に固定されたスピンドルモータ45と、このスピンドルモータ45の回転軸に固定されたターンテーブル46とから構成されている。
【0050】
スピンドルモータ45の周囲には、ディスクカートリッジ20の水平方向の位置決めを行うための2個の位置決め軸47と、ディスクカートリッジ20の高さ方向の位置決めを行うための2個の高さ決め軸48とが上方へ突出するように設けられている。2個の位置決め軸47と2個の高さ決め軸48とは略等間隔に配置されており、2個の位置決め軸47の上端に設けられた突起47aにカートリッジ本体21の2個の位置決め穴24が嵌合されることにより、ディスクカートリッジ20の位置決めがなされる。
【0051】
また、シャーシ41上のスピンドルモータ45の一側に光ピックアップ装置43が配設されている。光ピックアップ装置43は、対物レンズ50を有する光学ヘッド51aが設けられた光ピックアップ51と、この光ピックアップ51をターンテーブル46に対して接近及び離反させるピックアップ移動機構52とから構成されている。
【0052】
光ピックアップ51は、図示しない二軸アクチュエータが収納されたスライドベース53を有し、このスライドベース53の上面略中央部に、対物レンズ50が露出された光学ヘッド51aが設けられている。更に、スライドベース53の両側部には、それぞれ一対の軸受片53a,53bが設けられている。
【0053】
一方の一対の軸受片53a,53aには送りねじ軸54が回転自在に挿通され、他方の一対の軸受片53b,53bにはガイド軸55が摺動自在に挿通されている。送りねじ軸54とガイド軸55とは互いに平行とされていて、それぞれの一端はスピンドルモータ45の根元部分においてシャーシ41に固定された第1の軸受部材56によって回転自在に支持されている。更に、送りねじ軸54及びガイド軸55の他端部は、第1の軸受部材56との間に所定の間隔をあけてシャーシ41に固定された第2の軸受部材57によって回転自在に支持されている。そして、送りねじ軸54の他端部は第2の軸受部材57を貫通して他側に突出されている。
【0054】
送りねじ軸54はスレッドモータ58の回転軸とされていて、スレッドモータ58がシャーシ41上に固定されている。このスレッドモータ58を回転駆動することにより、その回転軸の回転を介してその回転方向に応じて、光ピックアップ51がターンテーブル46に近づく方向と、ターンテーブル46から離れる方向とに選択的に移動される。
【0055】
防塵カバー44は、下面に開口された直方体をなす箱型の部材からなり、その長手方向一側の上部には、所定範囲を幅方向の全体に渡って膨出させた膨出部60が設けられている。この防塵カバー44の上面部には、シャーシ41に設けられたターンテーブル46に対応する貫通穴61と、同じく2個の位置決め軸47に対応する2個の挿通孔62aと、同じく2個の高さ決め軸48に対応する2個の挿通孔62bとが、それぞれ上下方向に貫通するように設けられている。
【0056】
従って、図4に示すように、防塵カバー44をシャーシ41に被せた状態において、貫通穴61及び挿通孔62a,62bには、それぞれに対応するターンテーブル46、位置決め軸47及び高さ決め軸48がそれぞれ嵌合される。そして、ターンテーブル46、位置決め軸47及び高さ決め軸48の各先端部が、貫通穴61及び挿通孔62a,62bからそれぞれ上方へ突出されている。
【0057】
更に、貫通穴61の一側には、長手方向に延在された第1の開口部63が設けられている。この第1の開口部63は膨出部60に到達されていると共に、当該膨出部60の側面部には、第1の開口部63に連続される第2の開口部64が設けられている。これら第1及び第2の開口部63,64は光ピックアップ51の光学ヘッド51aに対応されており、第2の開口部64は、第1の開口部63を貫通して先端部が防塵カバー44の上方に突出する光学ヘッド51aの先端部が通過可能な高さに設定されている。
【0058】
かくして、光ピックアップ装置43の使用時、光ピックアップ51はピックアップ移動機構52の駆動によって第1の開口部63内に位置される。このとき、光ピックアップ51の対物レンズ50が光ディスクの情報記録面に対向され、その情報記録面に対する情報信号の記録及び再生が可能となる。一方、光ピックアップ装置43の不使用時には、ピックアップ移動機構52の駆動によって光ピックアップ51が光ディスクの半径方向外側に移動され、第2の開口部64を通過して膨出部60内に収納される。
【0059】
このように光ピックアップ51が膨出部60内に収納されると、光学ヘッド51aの対物レンズ50が防塵カバー44の上面で覆われるため、ホルダ収納部16等からハウジング2の内部に入り込む埃や塵等が対物レンズ50に付着されるのを防止することができる。しかも、この場合には、防塵カバー44の一部が防塵部材となっているため、従来例で述べたような別部材としてのカバー部材を必要としないため、この防塵構造によるコストアップを生ずることがなく、安価であって防塵効果の高い防塵機構を得ることができる。
【0060】
防塵カバー44の第1及び第2の開口部63,64は、防塵カバー44の内面に移動可能に取り付けられたシャッタ65によって開閉自在に構成されている。シャッタ65は、図6に示すような形状とされていて、第1の開口部63を開閉する第1の閉じ部65aと、第2の開口部64を開閉する第2の閉じ部65bと、このシャッタ65を開閉操作するための操作力が入力される入力部65cと、シャッタ65の移動方向を規制するための規制手段が設けられた規制部65dとを有している。
【0061】
シャッタ65の第1の閉じ部65aは、第1の開口部63を完全に閉じることができる大きさ及び形状を有する長方形の部分からなり、その長手方向の一側に第2の閉じ部65bが連続して形成されている。第2の閉じ部65bは、第2の開口部64を完全に閉じることができる大きさ及び形状を有する長方形の部分からなり、第1の閉じ部65aに対して90度立ち上げるように形成されている。第2の閉じ部65bの第1の閉じ部65aと反対側に入力部65cが一体に設けられている。この入力部65cには、第1の閉じ部65a側に延在された長穴66が設けられている。
【0062】
また、第1の閉じ部65aの幅方向の一側に規制部65dが一体に設けられている。この規制部65dには、幅方向に延在された2本のガイド溝67が設けられている。2本のガイド溝67,67は互いに平行とされていて、これらのガイド溝67には、防塵カバー44の内面に設けられたガイドピン68がそれぞれ2個ずつ摺動可能に挿通される。更に、入力部65cの長穴66には、作用部となる操作ピン70が摺動可能に挿入されている。
【0063】
この操作ピン70は、くの字状に形成された操作レバー71の一方のレバー片の先端部に固定されている。操作レバー71の他方のレバー片の先端部には、入力部となる入力ピン72が固定されている。この入力ピン72は、光ピックアップ51のスレッドモータ58側に配置されており、スライドベース53の移動によって押圧される。更に、操作レバー71の中央部には軸受穴71aが設けられている。この軸受穴71aには、防塵カバー44の内面に設けられた枢軸73が回動自在に挿通されている。この操作レバー71には、シャッタ65を常時開放させる方向に付勢する捩りバネ74が取り付けられている。
【0064】
図7は、上述したような構成を有するディスク記録再生装置40の記録及び/又は再生位置にディスクカートリッジ20を装着した状態を示している。ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置に装着される前の光ピックアップ装置43の光ピックアップ51は防塵カバー44の膨出部60内に入り込んでいる。そして、防塵カバー44の第1及び第2の開口部63,64は、捩りバネ74のバネ力に抗して操作レバー71を回動させるスライドベース53の押圧力により移動されるシャッタ65によって閉じられた状態にある。
【0065】
この状態から、ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置に装着されると、図示しないカートリッジ用シャッタ開放機構によってディスクカートリッジ20のシャッタ部材23が動作され、カートリッジ本体21の開口部22が開放される。これと同時に又は連動して、ディスク記録再生装置40の第1及び第2の開口部63,64が、光ピックアップ装置43の駆動によって自動的に開放される。
【0066】
即ち、ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置に装着されることにより、ピックアップ移動装置52のスレッドモータ58が駆動される。これにより、光ピックアップ51が防塵カバー44の膨出部60の側面に設けた第2の開口部64から出て第1の開口部63内に入り込む。このとき、スライドベース53の移動によって入力ピン72の規制力が解除されるため、捩りバネ74のバネ力によって操作レバー71がスライドベース53の移動量に応じて、図6において、反時計方向に回動される。
【0067】
その結果、操作レバー71の操作ピン70が同様に反時計方向に回動され、シャッタ65が光ピックアップ51から離れる方向に移動される。そして、シャッタ65が所定位置まで移動すると、図4及び図7に示すように、第1及び第2の開口部63,64が完全に開放されると共に、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが第1の開口部63内に入り込む。これにより、光学ヘッド51aの対物レンズ50が光ディスク26の情報記録面に対向され、光ピックアップ51による情報記録面に対する情報信号の書込み(記録)及び読出し(再生)が可能となる。
【0068】
一方、光ピックアップ51による情報信号の記録又は再生が終了し、図示しない操作部或いはリモートコントロール装置の操作等によってディスクカートリッジ20の排出動作を選択すると、ピックアップ移動装置52のスレッドモータ58が駆動され、光ピックアップ51が第1の開口部63から第2の開口部64側に移動する。そして、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが第1の開口部63から第2の開口部64を経て膨出部60内に入り込むことにより、防塵カバー44の第1及び第2の開口部63,64を開閉するためのシャッタ65が閉じられる。
【0069】
即ち、光ピックアップ51が光ディスク26の半径方向外側に移動し、光学ヘッド51aが光ディスク26の外周縁近傍に至ると、スライドベース53が入力ピン72に当接し、この入力ピン72を捩りバネ74のバネ力に抗して光ディスク26から離れる方向に移動させる。これにより、操作レバー71に設けた操作ピン70が入力ピン72と同方向に回動され、シャッタ65が光ピックアップ51の移動方向と直交する方向であって当該光ピックアップ51に近づく方向に移動される。
【0070】
そして、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが、防塵カバー44の膨出部60の側面に設けた第2の開口部64を通過して膨出部60内に完全に入り込むと同時に、又は前後してシャッタ65が所定位置まで移動し、第1及び第2の開口部63,64がシャッタ65によって完全に閉じられる。この場合、シャッタ65は、防塵カバー44の内面に設けられた複数のガイドピン68が規制部65dの2つのガイド溝67,67に摺動自在に係合されているため、光ピックアップ51の移動方向と直交する方向に容易且つ確実に移動することができる。
【0071】
このシャッタ65の移動に連動して、ディスクカートリッジ20のシャッタ部材23によってカートリッジ本体21の開口部22が完全に閉じられる。このシャッタ部材23が閉じることにより、ディスクカートリッジ20の取り出しが可能となる。その結果、記録媒体移動機構30の作動により、図1に示すように、ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置から装着位置に移動される。この装着位置にカートリッジホルダ15が移動することにより、カートリッジホルダ15からのディスクカートリッジ20の取出操作及びカートリッジホルダ15に対するディスクカートリッジ20の装着操作が可能となる。
【0072】
かくして、本実施例のディスク記録再生装置40によれば、ディスクカートリッジ20を装着する前は、光ピックアップ装置43の光ピックアップ51(特に光学ヘッド51a)が防塵カバー44の膨出部60内に収納されており、第1及び第2の開口部63,64がシャッタ65によって完全に閉じられているため、外部の埃や塵等が内部に入り込むのを防ぐことができ、その埃や塵等が対物レンズ50に付着するのを防止又は抑制することができる。
【0073】
更に、第1の開口部63に連通された第2の開口部64を膨出部60の側面部に設けたことにより、光ピックアップ51を横方向へ移動するだけで光学ヘッド51aを、ディスクカートリッジ20のカートリッジ本体21から逃がすことができる。そのため、光ディスク26の情報記録面と垂直をなす方向に光ピックアップ51を移動させることなく水平方向の移動のみで、光学ヘッド51aの対物レンズ50を情報記録面に対して可及的に近接させて配設させることができる。従って、対物レンズ50を情報記録面に対して接近及び離反させるための機構を必要としないことから、高密度記録するための光ピックアップ装置の構造を簡単なものとすることができる。
【0074】
図8A,Bは、ディスク記録再生装置40に設けたクリーニング手段の第1の実施例を示すものである。この第1の実施例として示すクリーニング手段は、防塵カバー44に取り付けられたブラシ80と、光ピックアップ51を水平方向に往復移動させる水平移動機構とによって構成したものである。ブラシ80は、対物レンズ50の表面を払拭するもので、多数の毛状体80aと、この毛状体80aを固定する固定台80bとを有している。毛状体80aは、中央部の丈が周縁部の丈よりも長く設定されており、表面が球面をなす対物レンズ50の表面を満遍なく払拭できるように考慮されている。
【0075】
このブラシ80は、固定台80bを防塵カバー44の内面に固定することによって取り付けられている。このブラシ80の取付位置は、光ピックアップ51を膨出部60内に収納したときの対物レンズ50に対応する位置である。この収納位置において、水平移動機構が光ピックアップ51を水平方向に往復移動させることにより、対物レンズ50の上面を毛状体80aで払拭させてクリーニングすることができる。そのための水平移動機構は、ピックアップ移動機構52によって兼用されている。
【0076】
即ち、図8A及びBに示すように、ピックアップ移動機構52を作動させて光ピックアップ51を水平方向に往復移動させる。その結果、ブラシ80の下方において光学ヘッド51aが往復移動され、対物レンズ50の上面が毛状体80aによって払拭される。これにより、対物レンズ50の上面に付着している埃や塵等を払拭してクリーニングすることができる。
【0077】
図9A,Bは、ディスク記録再生装置40に設けたクリーニング手段の第2の実施例を示すものである。この第2の実施例として示すクリーニング手段は、ブラシ82、光ピックアップ51の対物レンズ50を垂直方向に往復移動させる垂直移動機構とによって構成したものである。ブラシ82は、ブラシ80と同様の構成を有しており、多数の毛状体82aと固定台82bとから構成されているが、毛状体82aは全体の丈が等しく設定されている。これは、毛状体82aに対物レンズ50を押し付ける際に、毛状体82aの全体が満遍なく対物レンズ50に接触されるように考慮したものである。
【0078】
この実施例では、クリーニング時、光ピックアップ51はブラシ82の下方に位置決めされて固定され、その固定状態において、対物レンズ50部分のみが垂直移動機構によって上下動作される。この垂直移動機構は、対物レンズ50を上下動作させるための特別な機構を設けてもよいが、例えば、対物レンズ50を含む二軸アクチュエータのフォーカス用コイルを用い、このフォーカス用コイルを間欠的に逆方向へ励磁させて対物レンズ50を光軸方向へ移動させる(微量のスレッド動作)構成とすることができる。尚、光ピックアップ51の所定位置とは別の場所にブラシ82を設置し、クリーニング時毎に、ブラシ82の下方に光ピックアップ51を移動させる構成としても良いことは勿論である。
【0079】
このようなクリーニング手段をディスク記録再生装置40に設けることにより、対物レンズ50に付着した埃や塵等を払拭させて、埃や塵等の付着していない汚れのない対物レンズを用いて情報信号の記録及び再生を行うことができる。従って、対物レンズ50の汚れによるPI信号の減衰、即ちRF信号の減衰が生じてC/Nの悪化により信号処理ができなくなるのを防止し又は抑制することができ、ディスク記録再生装置40の寿命を長くすることができる。
【0080】
図10は、防塵カバー44に設けた第1及び第2の開口部63,64を開閉するシャッタ75を移動させるためのシャッタ移動機構84の第2の実施例を示すものである。シャッタ75は、第1の開口部63を開閉する第1の閉じ部75aと、第2の開口部64を開閉する第2の閉じ部75bと、このシャッタ75を開閉操作するための操作力が入力される入力部75cと、シャッタ75の移動方向を規制するための規制手段が設けられた規制部75dとを有している。
【0081】
シャッタ75の第1の閉じ部75a、第2の閉じ部75b及び規制部75dの形状及び構造は、上述した実施例と同一であるため、同一部分には同一符号を付して、これらの説明を省略する。シャッタ75の入力部75cは、規制部75dの第2の閉じ部75bと反対側に連続するように一体に設けられている。この入力部75cには、ガイド溝67が延在する方向と直交する方向に延びる長穴76が設けられている。この長穴76には、作用部となる操作ピン85が摺動可能に挿入されている。
【0082】
操作ピン85は回動アーム86の一端に固定されていて、回動アーム86の他端には従動ギア87が固定されている。この従動ギア87と回動アーム86には、防塵カバー44の内面に設けられた枢軸73aが回動自在に挿通されている。そして、従動ギア87には駆動ギア88が噛合されている。駆動ギア88は、駆動モータ89の回転軸89aに固定されており、駆動モータ89の駆動によって駆動ギア88が、時計方向及び反時計方向に選択的に回転される。
【0083】
例えば、図10において、駆動モータ89の回転軸89aを時計方向に回転させると、駆動ギア88を介して従動ギア87が反時計方向に回転される。その結果、枢軸73aを回転中心として回動アーム86が反時計方向に回動されるため、その先端部に設けた操作ピン85によってシャッタ75が第1及び第2の開口部63,64を閉じる方向に移動される。そして、回動アーム86が所定角度を回動すると、第1の閉じ部75aによって第1の開口部63が完全に閉じられ、第2の閉じ部75bによって第2の開口部64が完全に閉じられる。このとき、操作ピン85は長穴76に沿って移動するため、シャッタ75の移動に妨げとなることがない。
【0084】
これとは逆に、駆動モータ89の回転軸89aを反時計方向に回転させると、駆動ギア88を介して従動ギア87が時計方向に回転される。その結果、枢軸73aを回転中心として回動アーム86が時計方向に回動されるため、その先端部に設けた操作ピン85によってシャッタ75が第1及び第2の開口部63,64を開く方向に移動される。そして、回動アーム86が所定角度を回動すると、シャッタ75が両開口部63,64から離れた位置に移動するため、第1及び第2の開口部63,64が完全に開放される。
【0085】
この駆動モータ89の駆動制御は、光ピックアップ51の移動に連動させて行うようにするのが好ましい。そして、光ピックアップ51の位置に応じてシャッタ移動機構84を駆動制御し、第1及び第2の開口部63,64を開閉させるようにする。即ち、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが膨出部60内にあるときには、シャッタ75によって第1及び第2の開口部63,64を完全に閉鎖し、光学ヘッド51aを第1の開口部63に移動させるときにシャッタ75を移動させて第1及び第2の開口部63,64を完全に開放させるようにする。
【0086】
図11〜図13は、本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の第2の実施例に係るディスク記録再生装置90を示すものである。このディスク記録再生装置90は、シャーシ91と、防塵カバー92と、カートリッジホルダ93等を備えて構成されている。シャーシ91は、上述したシャーシ41と同様であり、構成において変更がないため、同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。但し、スピンドルモータ45の回転軸には、後述するシャッタ部材94を回転自在に支持するようにする。
【0087】
防塵カバー92は、上記実施例の防塵カバー44と略同様の構成を有しているが、膨出部の形状が異なる点である。この防塵カバー92の膨出部95は、円柱状の外観形状を有し、内部には円柱状の空間部が設けられている。図11に示すように、膨出部95には、同様に第2の開口部64aが設けられており、この第2の開口部64aは同じく第1の開口部63aに連通されている。これら第1の開口部63a及び第2の開口部64aがシャッタ部材94によって開閉される。
【0088】
シャッタ部材94は、中央部に設けられ且つスピンドルモータ45の回転軸が回転自在に挿通される基板部94aと、この基板部94aから一方に延在された第1の閉じ部94bと、第1の閉じ部94bの先端部に連続する第2の閉じ部94cと、基板部94aから第1の閉じ部94bと反対側に延在された操作部94dと、操作部94dの先端部に設けられた入力部94eとを有している。
【0089】
第1の閉じ部94bは第1の開口部63aを完全に閉じるとができる大きさ及び形状を有し、また、第2の閉じ部94cは第2の開口部64aを完全に閉じるとができる大きさ及び形状を有している。シャッタ部材94の入力部94eは、防塵カバー92の一面から外側に突出されている。そして、カートリッジホルダ93から加えられる力をよく受けることができるように幅広に形成されている。このシャッタ部材94は、図示しないスプリングの作用により、第1及び第2の開口部63a,64aを閉じる方向に常時付勢されている。
【0090】
カートリッジホルダ93は、図12に示すように、ディスクカートリッジ20が着脱自在に装着されるカートリッジ収納部17を有すると共に、シャッタ部材94を回動操作するためのカム部96が設けられている。カム部96は、シャッタ部材94の入力部94eに対向する面を傾斜させた作用面96aを有し、この作用面96aから付加される押圧力によってシャッタ部材94が回動される。
【0091】
このような構成を有するカートリッジホルダ93は、上述したカートリッジホルダ15と同様に、2組で一対をなすリンク機構30a,30bにより、図13に示すように防塵カバー92に支持されている。一対のリンク機構30a,30bの構成は略同一であるが、長穴の設定位置が異なっている。即ち、一方の長穴33aは固定板33に設けられ、他方の長穴93aはカートリッジホルダ93に設けられている。そして、固定板33を複数の止めネジ97で防塵カバー92の側面に固定することにより、カートリッジホルダ93が防塵カバー92に対して所定範囲内で接近及び離反可能とされている。
【0092】
この第2の実施例では、カートリッジホルダ93が防塵カバー92から離れた装着位置にあるときには、図12に示すように、図示しないスプリングの作用によってシャッタ部材94で第1及び第2の開口部63a,64aが閉じられている。この状態では、カートリッジホルダ93のカートリッジ収納部17に対してディスクカートリッジ20の挿入が自由であり、また、カートリッジ収納部17からディスクカートリッジ20を取り出すことも自由である。
【0093】
一方、カートリッジホルダ93を押圧して防塵カバー92に近付けることにより、カム部96の作用面96aがシャッタ部材94の入力部94eに当接すると、カム部96によって入力部94eが押圧される。これにより、図13に示すように、シャッタ部材94がスピンドルモータの回転軸を中心として、同図において時計方向に回動される。そして、カートリッジホルダ93を所定位置まで押圧することにより、シャッタ部材94が所定位置まで回動され、第1及び第2の開口部63a,64aが開かれる。
【0094】
このシャッタ部材94の開放動作に連動して光ピックアップ51が第1の開口部63a内に入り込む。その結果、上記第1の実施例と同様に、光ピックアップ51による光ディスク26の情報記録面に対する情報信号の読出し及び書込みが可能となる。このようなディスク記録再生装置90によっても、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0095】
以上説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の例として記録及び再生の双方が可能なディスク記録再生装置に適用した例について説明したが、情報信号の記録を専用としたディスク記録装置、又は情報信号の再生を専用としたディスク再生装置に適用できることは勿論である。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、カートリッジホルダを有する記録媒体移動機構とシャーシと防塵ケースとを備え、防塵ケースには第1の開口部と膨出部とを設け、膨出部には第1の開口部に連続される第2の開口部を設ける構成としたため、光ピックアップの防塵のために特別な部品を必要とすることがなく、構造が簡単であって光学ヘッドを確実に収納することができ、埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができる。
【0097】
更に、第1の開口部に連通された第2の開口部を膨出部の側面部に設けたことにより、光ピックアップを横方向へ移動するだけで光学ヘッドを、ディスクカートリッジのカートリッジ本体から逃がすことができる。そのため、光ディスクの情報記録面と垂直をなす方向に光ピックアップを移動させることなく水平方向の移動のみで、光学ヘッドの対物レンズを情報記録面に対して可及的に近接させて配設させることができる。従って、対物レンズを情報記録面に対して接近及び離反させるための機構を必要としないことから、高密度で記録するための光ピックアップ装置の構造を簡単なものとすることができるという効果を得ることができる。
【0098】
本出願の請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、第1及び第2の開口部を開閉するシャッタを設ける構成としたため、シャッタによって第1及び第2の開口部を自由に開閉することができるという効果を得ることができる。
【0099】
本出願の請求項3記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドの移動位置に応じてシャッタを開閉する構成としたため、光学ヘッドの使用時にはシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放し、また、光学ヘッドの不使用時にはシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞することができるという効果を得ることができる。
【0100】
本出願の請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドの位置に連動してシャッタを開閉する構成としたため、光学ヘッドを使用位置に移動することによりシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放し、また、光学ヘッドを不使用位置に移動することによりシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞することができるという効果を得ることができる。
【0101】
本出願の請求項5記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、第1の検出手段によって光学ヘッドの位置を検出し、その検出結果に基づき第1の駆動手段が駆動してシャッタを開閉する構成としたため、光学ヘッドの位置に応じて第1及び第2の開口部を開閉することができるという効果を得ることができる。
【0102】
本出願の請求項6記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、カートリッジホルダの移動位置に応じてシャッタを開閉する構成としたため、カートリッジホルダが装着位置にあるときにはシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞し、また、カートリッジホルダが記録及び/又は再生位置にあるときにはシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放することができるという効果を得ることができる。
【0103】
本出願の請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、カートリッジホルダの位置に連動してシャッタを開閉する構成としたため、カートリッジホルダを装着位置に移動することによりシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞し、また、カートリッジホルダを記録及び/又は再生位置に移動することによりシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放することができるという効果を得ることができる。
【0104】
本出願の請求項8記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、第2の検出手段によってカートリッジホルダの位置を検出し、その検出結果に基づき第2の駆動手段を駆動してシャッタを開閉する構成としたため、カートリッジホルダの位置に応じて第1及び第2の開口部を開閉することができるという効果を得ることができる。
【0105】
本出願の請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、対物レンズをクリーニングするクリーニング手段を設ける構成としたため、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動することにより、対物レンズをクリーニング手段に接触させて自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【0106】
本出願の請求項10記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動することにより、クリーニング用のブラシが対物レンズに接触するため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【0107】
本出願の請求項11記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、昇降動作機構の作動により光学ヘッドが上昇して対物レンズがクリーニング用のブラシに接触するため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【0108】
本出願の請求項12記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、往復動作機構の作動により光学ヘッドを上昇すると共に横移動して対物レンズをクリーニング用のブラシに接触させるため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が適用された電子機器の一実施例を示すビデオカメラレコーダーの斜視図である。
【図2】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に適用されるディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジの一実施例を示すもので、同図Aは上面側から見た斜視図、同図Bは下面側から見た斜視図である。
【図3】図1に示すビデオカメラレコーダーの要部を分解して拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の第1の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4に示すディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置を分解して示すもので、同図Aは防塵カバーの斜視図、同図Bはシャーシの斜視図である。
【図6】図4に示すディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のシャッタの動作を説明するための斜視図である。
【図7】図4に示すディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の要部を拡大して断面した説明図である。
【図8】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のクリーニング手段の第1の実施例を示すもので、同図Aはブラシの手前に光ピックアップがある状態、同図Bはブラシの奥に光ピックアップがある状態を、それぞれ断面して示す説明図である。
【図9】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のクリーニング手段の第2の実施例を示すもので、同図Aは対物レンズが後退した状態、同図Bは対物レンズが突出した状態を、それぞれ断面して示す説明図である。
【図10】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のシャッタ駆動機構の第2の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の第2の実施例を示す斜視図である。
【図12】図11に示す第2の実施例に係るディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の分解斜視図である。
【図13】図11に示す第2の実施例に係るディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の組立斜視図である。
【符号の説明】
15,93 カートリッジホルダ、 17 カートリッジ収納部、 20 ディスクカートリッジ、 26 光ディスク(ディスク状記録媒体)、 30 記録媒体移動機構、 30a,30b リンク機構、 40,90 ディスク記録再生装置(ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置)、 41,91 シャーシ、 42 ディスク回転装置、 43 光ピックアップ装置、 44,92防塵カバー、 45 スピンドルモータ、 46 ターンテーブル、 50 対物レンズ、 51 光ピックアップ、 51a 光学ヘッド、 52 ピックアップ移動機構、 60,95 膨出部、 63,63a 第1の開口部、 64,64a 第2の開口部、 65,75 シャッタ、 65a,75a,94b 第1の閉じ部、 65b,75b,94c 第2の閉じ部、 80,82 ブラシ、 84 シャッタ駆動機構、 94 シャッタ部材、 96 カム部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状記録媒体を有するディスクカートリッジが装着されるカートリッジホルダを装填位置と記録及び/又は再生位置との間に選択的に移動させる記録媒体移動機構を備えたビデオカメラレコーダー等のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に関し、特に、カートリッジホルダを装填位置に移動したときに光ピックアップの光学ヘッドを所定位置まで退避させて対物レンズへの埃や塵等の付着を防止するようにしたディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の、この種のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置においては、カートリッジホルダを装填位置に移動したとき(いわゆるポップアップ状態)には、シャーシ全体が外気に開放された状態となるため、大気中の埃やゴミ等がシャーシ内に侵入し易い状態となっていた。そのため、シャーシ内に侵入した埃やゴミ等が、シャーシに支持されている光学ヘッドの対物レンズに付着し易い状態となっていた。
【0003】
この対物レンズに埃やゴミ等が付着すると、この埃やゴミ等によって光ピックアップにおける光ビームの進行が妨害され、光ディスクの情報記録面に対する信号の読出しや書込みができなくなるという問題が生ずる。特に、近年の高記録密度の光情報記録再生装置においては、従来の赤色レーザに変わる青色レーザや青紫色レーザの使用により記録密度が飛躍的に増大されているが、その反面、光ディスクや対物レンズ等に埃や塵等が付着した場合の影響が大きなものとなってきた。また、高密度記録を行うためには、対物レンズを光ディスクの情報記録面に対してより一層近付ける必要がある。
【0004】
このような従来のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置としては、例えば、特開平3−256233号公報に記載されている光記録再生装置がある。この光記録再生装置は、ディスクの径方向に移動自在に配設されて光源からの光ビームをディスクの信号面上に集束させる対物レンズを有する光学ピックアップと、この光学ピックアップをディスク領域外の所定位置までディスクの径方向に移動させる駆動手段と、光学ピックアップが所定位置に移動した時に少なくとも対物レンズを被う防塵手段とを備えたことを特徴としている。
【0005】
この第1の従来例に係る光記録再生装置によれば、未使用時に光学ピックアップを駆動手段によりディスク領域外の所定位置まで移動させ、光学ピックアップの少なくとも対物レンズを防塵手段で被うようにしたので、対物レンズの塵、埃等の付着、汚れを防止することができる、という効果を期待することができる。
【0006】
また、従来のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の他の例としては、例えば、特開平5−274735号公報に記載されている光磁気ディスク装置もある。この光磁気ディスク装置は、光磁気ディスクの一方の面側に配置され、開口部を通して光磁気ディスク表面に選択的に近接する少なくとも界磁コイルを有するスライダと、光磁気ディスクの他方の面側に配置された対物レンズを有する光ピックアップとを具える光磁気ディスク装置において、開口部を選択的に閉塞するシャッタと、スライダの光磁気ディスク側表面に選択的に接触するクリーニング部材とを有する防塵機構を設け、スライダを光磁気ディスク表面に近接させないときに、シャッタにより開口部を閉塞すると共に、スライダの光磁気ディスク側表面にクリーニング部材を接触させるように構成した、ことを特徴としている。
【0007】
この第2の従来例に係る光磁気ディスク装置によれば、防塵用の新たな機構を設けることなく、簡単かつ安価な構成で、スライダおよび光ピックアップの対物レンズ等への埃等の付着を防止することができる、という効果を期待することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の装置において、第1の従来例の場合には、ディスク領域外に対物レンズの防塵手段を設け、この防塵手段の内側まで光学ピックアップを移動させ、防塵手段のカバーで対物レンズを被う構造となっていた。そのため、防塵手段として、シャーシに取り付けられる取付ベースと、この取付ベースの両側部間に掛け渡された支軸によって回動自在に支持されるカバーと、このカバーが常に略水平状態を保つように付勢する捩りコイルバネとが必要とされている。その結果、防塵手段の構造が複雑なものとなっており、部品点数の増加によるコストアップばかりでなく、組立作業が煩雑で作業性が悪いという不十分な点があった。
【0009】
また、上述した第2の従来例の場合には、シャッタとクリーニング部材とを有する防塵機構を設け、スライダを光磁気ディスク表面に近接させないときにシャッタで開口部を閉塞すると共に、このスライダの光磁気ディスク側表面にクリーニング部材を接触させる構造となっていた。そのため、第1の従来例と同様に、防塵機構が複雑なものとなっており、部品点数の増加によるコストアップばかりでなく、組立作業が煩雑で作業性が悪いという課題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、光ピックアップの防塵のために特別な部品を必要とすることがなく、構造が簡単であって光学ヘッドを確実に収納することができ、埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができるディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、ディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジホルダを有し、カートリッジホルダを装着位置と記録及び/又は再生位置とに選択的に移動させる記録媒体移動機構と、記録媒体移動機構を支持するシャーシと、シャーシを少なくとも覆う防塵ケースと、を備えたディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置において、防塵ケースには、ディスク状記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップの光学ヘッドが係合され且つ光学ヘッドの少なくとも対物レンズが突出される第1の開口部と、記録及び/又は再生位置に保持されたディスク状記録媒体のシャーシへの投影面の外側においてカートリッジホルダ側に膨出する膨出部とを設け、膨出部の側面部には第1の開口部に連続される第2の開口部を設け、第2の開口部を介して移動させて膨出部内に光学ヘッドを収納可能としたことを特徴としている。
【0012】
本出願の請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、第1の開口部及び第2の開口部にはシャッタを開閉自在に設けたことを特徴としている。
【0013】
本出願の請求項3記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、光学ヘッドの移動位置により開閉させることを特徴としている。
【0014】
本出願の請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、光学ヘッドの位置に連動して開閉させることを特徴としている。
【0015】
本出願の請求項5記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、光学ヘッドの位置を検出する第1の検出手段と、シャッタを駆動する第1の駆動手段とを設け、第1の検出手段の検出結果に基づき第1の駆動手段を駆動してシャッタを開閉させることを特徴としている。
【0016】
本出願の請求項6記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、カートリッジホルダの移動位置により開閉させることを特徴としている。
【0017】
本出願の請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、シャッタは、カートリッジホルダの位置に連動して開閉させることを特徴としている。
【0018】
本出願の請求項8記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、カートリッジホルダの位置を検出する第2の検出手段と、シャッタを駆動する第2の駆動手段とを設け、第2の検出手段の検出結果に基づき第2の駆動手段を駆動してシャッタを開閉させることを特徴としている。
【0019】
本出願の請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、投影面の外側において対物レンズをクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴としている。
【0020】
本出願の請求項10記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、クリーニング手段は、光学ヘッドが投影面の内側から外側の所定位置に移動する際に、対物レンズに接触して表面をクリーニングするブラシを有することを特徴としている。
【0021】
本出願の請求項11記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、クリーニング手段は、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときに、対物レンズの上方に配置されたブラシと、光学ヘッドを上昇させてブラシに対物レンズを接触させて表面をクリーニングする昇降動作機構とを有することを特徴としている。
【0022】
本出願の請求項12記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置は、クリーニング手段は、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときに、対物レンズの上方に配置されたブラシと、光学ヘッドを上昇させると共に横移動させてブラシに対物レンズを接触させて表面をクリーニングする往復動作機構とを有することを特徴としている。
【0023】
上述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、カートリッジホルダを有する記録媒体移動機構とシャーシと防塵ケースとを備え、防塵ケースには第1の開口部と膨出部とを設け、膨出部には第1の開口部に連続される第2の開口部を設ける構成とすることにより、光ピックアップの防塵のために特別な部品を必要とすることがなく、構造が簡単であって光学ヘッドを確実に収納することができ、埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができる。
【0024】
本出願の請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、シャッタによって第1及び第2の開口部を自由に開閉することができる。
【0025】
本出願の請求項3記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドの移動位置に応じてシャッタが開閉されるため、光学ヘッドの使用時にはシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放され、また、光学ヘッドの不使用時にはシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞される。
【0026】
本出願の請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドの位置に連動してシャッタが開閉されるため、光学ヘッドを使用位置に移動するとシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放され、また、光学ヘッドを不使用位置に移動するとシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞される。
【0027】
本出願の請求項5記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、第1の検出手段によって光学ヘッドの位置を検出すると、その検出結果に基づき第1の駆動手段が駆動してシャッタを開閉するため、光学ヘッドの位置に応じて第1及び第2の開口部が開閉される。
【0028】
本出願の請求項6記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、カートリッジホルダの移動位置に応じてシャッタが開閉されるため、カートリッジホルダが装着位置にあるときにはシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞され、また、カートリッジホルダが記録及び/又は再生位置にあるときにはシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放される。
【0029】
本出願の請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、カートリッジホルダの位置に連動してシャッタが開閉されるため、カートリッジホルダを装着位置に移動するとシャッタが閉じられて第1及び第2の開口部が閉塞され、また、カートリッジホルダを記録及び/又は再生位置に移動するとシャッタが開かれて第1及び第2の開口部が開放される。
【0030】
本出願の請求項8記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、第2の検出手段によってカートリッジホルダの位置を検出すると、その検出結果に基づき第2の駆動手段が駆動してシャッタを開閉するため、カートリッジホルダの位置に応じて第1及び第2の開口部が開閉される。
【0031】
本出願の請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動すると、対物レンズがクリーニング手段に接触して自動的にクリーニングが行われる。
【0032】
本出願の請求項10記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動する際に、クリーニング用のブラシが対物レンズに接触するため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができる。
【0033】
本出願の請求項11記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、昇降動作機構の作動により光学ヘッドが上昇されて対物レンズがクリーニング用のブラシに接触されるため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができる。
【0034】
本出願の請求項12記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置では、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、往復動作機構の作動により光学ヘッドが上昇されると共に横移動されて対物レンズがクリーニング用のブラシに接触されるため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1乃至図13は本発明の実施の例を示すものである。即ち、図1は本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が適用された電子機器の一実施例を示すビデオカメラレコーダーの斜視図、図2A,Bは同じくディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジの一実施例を示す斜視図、図3は図1の要部を分解して示す斜視図、図4は同じくシャーシに防塵カバーを取り付けた状態を示す斜視図、図5A,Bは同じく分解斜視図、図6は同じくシャッタの動作を説明するための斜視図、図7は図4の要部を断面した説明図、図8A,Bは同じくクリーニング手段の第1の実施例を断面して示す説明図、図9は本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に係るクリーニング手段の第2の実施例を断面して示す説明図、図10はシャッタ駆動機構の第2の実施例を示す斜視図、図11は第2の実施例の斜視図、図12は同じく分解斜視図、図13は同じく組立斜視図である。
【0036】
図1は、本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が適用された電子機器の一具体例を示すビデオカメラレコーダである。このビデオカメラレコーダ1は、本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が内蔵されるハウジング2と、このハウジング2の前側に取り付けられたレンズ部3と、ハウジング2の後側に取り付けられたバッテリー電源4等から構成されている。ハウジング2は、略直方体をなす箱型の部材からなり、長手方向を前後方向に向けると共に面積の広い対向する2平面部を側面に設定して用いられている。
【0037】
このハウジング2の前面において前方に突出するように設けられたレンズ部3は、ハウジング2に固定された円筒状の固定筒3aと、この固定筒3aに対して回動自在に支持されたフォーカス用の回動筒3bと、固定筒3aに対して軸方向(前後方向)へ移動可能に支持された進退筒3cと、固定筒3a及び進退筒3c内に取り付けられた複数のレンズの組み合わせからなるレンズ群3dとから構成されている。回動筒3bを回動することにより、その回動方向に応じて進退筒3cが前進動作又は後退動作を行う。この進退筒3cの先端部には、レンズ群3dに余分な光が入射されるのを防止するレンズフード5が取り付けられている。
【0038】
更に、ハウジング2の前部には、ディスク状記録媒体記録再生装置の動作制御を行うための操作ボタン6が設けられた把持部7が取り付けられている。把持部7はレンズ部3の一側に横並びに配置されており、その外側には、ユーザーの手を保持して支えるための保持バンド8が取り付けられている。そして、ハウジング2の下部には、ハウジング2を肩に掛けて支えるための肩掛け部9が設けられている。
【0039】
ハウジング2の上面には、このビデオカメラレコーダ1を支え持つためのアーチ状をなす取手10が固定されている。この取手10の前部には、ビューファインダ11と、マイクロホン12とが設けられている。ビューファインダ11は、前後方向に延在された取手10と交差するよう横方向の一側に突出されており、その先端の後部にアイカップ13が取り付けられている。マイクロホン12は、ビューファインダ11の反対側において前方へ突出するように取り付けられている。そして、ハウジング2の背面に、バッテリー電源4が着脱自在に取り付けられている。
【0040】
また、ハウジング2の一方の側面には、ディスクカートリッジ20が着脱自在に装着されるカートリッジホルダ15が収納されるホルダ収納部16が設けられている。ホルダ収納部16は、平面四角形をなす凹部として形成されており、このホルダ収納部16が、カートリッジホルダ15に収納されたディスク状記録媒体に対する記録及び/又は再生位置とされている。このホルダ収納部16からカートリッジホルダ15が飛び出した状態におけるその位置が、カートリッジホルダ15に対してディスクカートリッジ30を装着したり、取り出すための装着位置とされている。
【0041】
カートリッジホルダ15は、ディスクカートリッジ20が収納されるカートリッジ収納部21を有する直方体をなす比較的薄い箱型の部材からなり、一方の側面部にカートリッジ収納部21の開口が設けられている。このカートリッジホルダ15は、ホルダ収納部16内に取り付けられた記録媒体移動機構20により移動可能とされていて、装着位置と記録及び/又は再生位置とを選択的に採ることができるように構成されている。
【0042】
ディスクカートリッジ20は、図2A,Bに示すような構成を有している。図2Aはディスクカートリッジ20の上面側を示す斜視図であり、図2Bはディスクカートリッジ20の下面側を示す斜視図である。このディスクカートリッジ20は、ディスク状記録媒体の一具体例を示す光ディスクが回転自在に収納されるカートリッジ本体21と、このカートリッジ本体21の下面に設けられた開口部22を開閉させるシャッタ部材23等を備えて構成されている。
【0043】
カートリッジ本体21は、円形の半径方向一側をその直径のまま延長させたような形状を有する箱体からなり、一般的には、上ハーフと下ハーフを重ね合わせて接合することにより構成される。カートリッジ本体21の下面に形成された開口部22は、中央部に設けられた円形の中央穴22aと、この中央穴22aに連続して前後方向に延在された半径方向穴22bとからなっている。この中央穴22aと半径方向穴22bとからなる開口部22の全体がシャッタ部材23によって開閉される。
【0044】
シャッタ部材23は、カートリッジ本体21の内部において面方向へ移動可能とされている。このシャッタ部材23を一の位置に移動することにより、図2Bに示すように、開口部22の全体がシャッタ部材23によって閉じられた状態となる。一方、シャッタ部材23を他の位置に移動することにより、図示しないが、開口部22の全体が開かれた状態となる。このシャッタ部材23の開放時、開口部22の中央穴22aには、ディスク回転装置のターンテーブルが挿入される。また、シャッタ部材23の開放時、開口部22の半径方向穴22bには、光ピックアップの光学ヘッドが挿入される。
【0045】
図2Bに示す符号24は、カートリッジ本体21に設けられた位置決め穴である。また、図2Aに示す符号25は、カートリッジホルダ15に対するディスクカートリッジ20の挿入方向を示す指示標識である。この指示標識25が差し示す方向に半径方向穴22bが延在されている。尚、ディスク状記録媒体としては、情報信号の再生を専用とする再生用光ディスク、情報信号の再生のみならず1度だけの記録が可能な追記型光ディスクや何度でも書換えが可能な書換型光ディスクを適用できることは勿論のこと、光磁気ディスクその他の記録形式のディスク状記憶メディアを適用することができるものである。
【0046】
図3に示すように、記録媒体移動機構30は、2組で一対をなすリンク機構30a,30bの組み合わせによって構成されている。1組のリンク機構30a(リンク機構30bも同様である。)は、第1及び第2のリンク部材31及び32と固定板33とを有している。第1及び第2のリンク部材31及び32は、互いの一端側の中途部を枢軸34で回動自在に連結することによって一体的に構成されている。各リンク部材31,32の他端側は、カートリッジホルダ15を深い位置まで収納できるようにそれぞれ若干内側に湾曲されている。そして、各リンク部材31,32の他端側の先端部には、各部材が延びる方向に延在された長穴31a,32aが設けられている。
【0047】
第1のリンク部材31の一端は、カートリッジホルダ15の側面に設けられた支持ピン35aによって回動自在に支持されている。そして、第1のリンク部材31の他端の長穴31aには、固定板33に設けられたガイドピン36bが摺動可能に係合されている。また、第2のリンク部材32の一端は、固定板33に設けられた支持ピン36aによって回動自在に支持されている。そして、第2のリンク部材32の他端の長穴32aには、カートリッジホルダ15の側面に設けられたガイドピン35bが摺動可能に係合されている。固定板33は短冊状の部材からなり、複数箇所に設けられた挿通孔37に挿通される図示しない取付ビスにより、ホルダ収納部16の側面部にネジ止めされる。
【0048】
このように記録媒体移動機構30が取り付けられるホルダ収納部16の内側には、図4及び図5A,Bに示すような構成を有するディスク記録媒体記録及び/再生装置の一具体例を示すディスク記録再生装置40が配設されている。ディスク記録再生装置40は、図5Bに示すように、ディスクカートリッジ20が装着されるシャーシ41と、このシャーシ41上に配設されるディスク回転装置42及び光ピックアップ装置43と、このシャーシ41の上方を覆う防塵カバー44等を備えて構成されている。
【0049】
シャーシ41は、下面に開口された直方体をなす箱型の部材からなり、その上面の略中央部にはディスク回転装置42が取り付けられている。ディスク回転装置42は、回転軸の軸心線を上下方向に向けてシャーシ41の上面に固定されたスピンドルモータ45と、このスピンドルモータ45の回転軸に固定されたターンテーブル46とから構成されている。
【0050】
スピンドルモータ45の周囲には、ディスクカートリッジ20の水平方向の位置決めを行うための2個の位置決め軸47と、ディスクカートリッジ20の高さ方向の位置決めを行うための2個の高さ決め軸48とが上方へ突出するように設けられている。2個の位置決め軸47と2個の高さ決め軸48とは略等間隔に配置されており、2個の位置決め軸47の上端に設けられた突起47aにカートリッジ本体21の2個の位置決め穴24が嵌合されることにより、ディスクカートリッジ20の位置決めがなされる。
【0051】
また、シャーシ41上のスピンドルモータ45の一側に光ピックアップ装置43が配設されている。光ピックアップ装置43は、対物レンズ50を有する光学ヘッド51aが設けられた光ピックアップ51と、この光ピックアップ51をターンテーブル46に対して接近及び離反させるピックアップ移動機構52とから構成されている。
【0052】
光ピックアップ51は、図示しない二軸アクチュエータが収納されたスライドベース53を有し、このスライドベース53の上面略中央部に、対物レンズ50が露出された光学ヘッド51aが設けられている。更に、スライドベース53の両側部には、それぞれ一対の軸受片53a,53bが設けられている。
【0053】
一方の一対の軸受片53a,53aには送りねじ軸54が回転自在に挿通され、他方の一対の軸受片53b,53bにはガイド軸55が摺動自在に挿通されている。送りねじ軸54とガイド軸55とは互いに平行とされていて、それぞれの一端はスピンドルモータ45の根元部分においてシャーシ41に固定された第1の軸受部材56によって回転自在に支持されている。更に、送りねじ軸54及びガイド軸55の他端部は、第1の軸受部材56との間に所定の間隔をあけてシャーシ41に固定された第2の軸受部材57によって回転自在に支持されている。そして、送りねじ軸54の他端部は第2の軸受部材57を貫通して他側に突出されている。
【0054】
送りねじ軸54はスレッドモータ58の回転軸とされていて、スレッドモータ58がシャーシ41上に固定されている。このスレッドモータ58を回転駆動することにより、その回転軸の回転を介してその回転方向に応じて、光ピックアップ51がターンテーブル46に近づく方向と、ターンテーブル46から離れる方向とに選択的に移動される。
【0055】
防塵カバー44は、下面に開口された直方体をなす箱型の部材からなり、その長手方向一側の上部には、所定範囲を幅方向の全体に渡って膨出させた膨出部60が設けられている。この防塵カバー44の上面部には、シャーシ41に設けられたターンテーブル46に対応する貫通穴61と、同じく2個の位置決め軸47に対応する2個の挿通孔62aと、同じく2個の高さ決め軸48に対応する2個の挿通孔62bとが、それぞれ上下方向に貫通するように設けられている。
【0056】
従って、図4に示すように、防塵カバー44をシャーシ41に被せた状態において、貫通穴61及び挿通孔62a,62bには、それぞれに対応するターンテーブル46、位置決め軸47及び高さ決め軸48がそれぞれ嵌合される。そして、ターンテーブル46、位置決め軸47及び高さ決め軸48の各先端部が、貫通穴61及び挿通孔62a,62bからそれぞれ上方へ突出されている。
【0057】
更に、貫通穴61の一側には、長手方向に延在された第1の開口部63が設けられている。この第1の開口部63は膨出部60に到達されていると共に、当該膨出部60の側面部には、第1の開口部63に連続される第2の開口部64が設けられている。これら第1及び第2の開口部63,64は光ピックアップ51の光学ヘッド51aに対応されており、第2の開口部64は、第1の開口部63を貫通して先端部が防塵カバー44の上方に突出する光学ヘッド51aの先端部が通過可能な高さに設定されている。
【0058】
かくして、光ピックアップ装置43の使用時、光ピックアップ51はピックアップ移動機構52の駆動によって第1の開口部63内に位置される。このとき、光ピックアップ51の対物レンズ50が光ディスクの情報記録面に対向され、その情報記録面に対する情報信号の記録及び再生が可能となる。一方、光ピックアップ装置43の不使用時には、ピックアップ移動機構52の駆動によって光ピックアップ51が光ディスクの半径方向外側に移動され、第2の開口部64を通過して膨出部60内に収納される。
【0059】
このように光ピックアップ51が膨出部60内に収納されると、光学ヘッド51aの対物レンズ50が防塵カバー44の上面で覆われるため、ホルダ収納部16等からハウジング2の内部に入り込む埃や塵等が対物レンズ50に付着されるのを防止することができる。しかも、この場合には、防塵カバー44の一部が防塵部材となっているため、従来例で述べたような別部材としてのカバー部材を必要としないため、この防塵構造によるコストアップを生ずることがなく、安価であって防塵効果の高い防塵機構を得ることができる。
【0060】
防塵カバー44の第1及び第2の開口部63,64は、防塵カバー44の内面に移動可能に取り付けられたシャッタ65によって開閉自在に構成されている。シャッタ65は、図6に示すような形状とされていて、第1の開口部63を開閉する第1の閉じ部65aと、第2の開口部64を開閉する第2の閉じ部65bと、このシャッタ65を開閉操作するための操作力が入力される入力部65cと、シャッタ65の移動方向を規制するための規制手段が設けられた規制部65dとを有している。
【0061】
シャッタ65の第1の閉じ部65aは、第1の開口部63を完全に閉じることができる大きさ及び形状を有する長方形の部分からなり、その長手方向の一側に第2の閉じ部65bが連続して形成されている。第2の閉じ部65bは、第2の開口部64を完全に閉じることができる大きさ及び形状を有する長方形の部分からなり、第1の閉じ部65aに対して90度立ち上げるように形成されている。第2の閉じ部65bの第1の閉じ部65aと反対側に入力部65cが一体に設けられている。この入力部65cには、第1の閉じ部65a側に延在された長穴66が設けられている。
【0062】
また、第1の閉じ部65aの幅方向の一側に規制部65dが一体に設けられている。この規制部65dには、幅方向に延在された2本のガイド溝67が設けられている。2本のガイド溝67,67は互いに平行とされていて、これらのガイド溝67には、防塵カバー44の内面に設けられたガイドピン68がそれぞれ2個ずつ摺動可能に挿通される。更に、入力部65cの長穴66には、作用部となる操作ピン70が摺動可能に挿入されている。
【0063】
この操作ピン70は、くの字状に形成された操作レバー71の一方のレバー片の先端部に固定されている。操作レバー71の他方のレバー片の先端部には、入力部となる入力ピン72が固定されている。この入力ピン72は、光ピックアップ51のスレッドモータ58側に配置されており、スライドベース53の移動によって押圧される。更に、操作レバー71の中央部には軸受穴71aが設けられている。この軸受穴71aには、防塵カバー44の内面に設けられた枢軸73が回動自在に挿通されている。この操作レバー71には、シャッタ65を常時開放させる方向に付勢する捩りバネ74が取り付けられている。
【0064】
図7は、上述したような構成を有するディスク記録再生装置40の記録及び/又は再生位置にディスクカートリッジ20を装着した状態を示している。ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置に装着される前の光ピックアップ装置43の光ピックアップ51は防塵カバー44の膨出部60内に入り込んでいる。そして、防塵カバー44の第1及び第2の開口部63,64は、捩りバネ74のバネ力に抗して操作レバー71を回動させるスライドベース53の押圧力により移動されるシャッタ65によって閉じられた状態にある。
【0065】
この状態から、ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置に装着されると、図示しないカートリッジ用シャッタ開放機構によってディスクカートリッジ20のシャッタ部材23が動作され、カートリッジ本体21の開口部22が開放される。これと同時に又は連動して、ディスク記録再生装置40の第1及び第2の開口部63,64が、光ピックアップ装置43の駆動によって自動的に開放される。
【0066】
即ち、ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置に装着されることにより、ピックアップ移動装置52のスレッドモータ58が駆動される。これにより、光ピックアップ51が防塵カバー44の膨出部60の側面に設けた第2の開口部64から出て第1の開口部63内に入り込む。このとき、スライドベース53の移動によって入力ピン72の規制力が解除されるため、捩りバネ74のバネ力によって操作レバー71がスライドベース53の移動量に応じて、図6において、反時計方向に回動される。
【0067】
その結果、操作レバー71の操作ピン70が同様に反時計方向に回動され、シャッタ65が光ピックアップ51から離れる方向に移動される。そして、シャッタ65が所定位置まで移動すると、図4及び図7に示すように、第1及び第2の開口部63,64が完全に開放されると共に、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが第1の開口部63内に入り込む。これにより、光学ヘッド51aの対物レンズ50が光ディスク26の情報記録面に対向され、光ピックアップ51による情報記録面に対する情報信号の書込み(記録)及び読出し(再生)が可能となる。
【0068】
一方、光ピックアップ51による情報信号の記録又は再生が終了し、図示しない操作部或いはリモートコントロール装置の操作等によってディスクカートリッジ20の排出動作を選択すると、ピックアップ移動装置52のスレッドモータ58が駆動され、光ピックアップ51が第1の開口部63から第2の開口部64側に移動する。そして、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが第1の開口部63から第2の開口部64を経て膨出部60内に入り込むことにより、防塵カバー44の第1及び第2の開口部63,64を開閉するためのシャッタ65が閉じられる。
【0069】
即ち、光ピックアップ51が光ディスク26の半径方向外側に移動し、光学ヘッド51aが光ディスク26の外周縁近傍に至ると、スライドベース53が入力ピン72に当接し、この入力ピン72を捩りバネ74のバネ力に抗して光ディスク26から離れる方向に移動させる。これにより、操作レバー71に設けた操作ピン70が入力ピン72と同方向に回動され、シャッタ65が光ピックアップ51の移動方向と直交する方向であって当該光ピックアップ51に近づく方向に移動される。
【0070】
そして、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが、防塵カバー44の膨出部60の側面に設けた第2の開口部64を通過して膨出部60内に完全に入り込むと同時に、又は前後してシャッタ65が所定位置まで移動し、第1及び第2の開口部63,64がシャッタ65によって完全に閉じられる。この場合、シャッタ65は、防塵カバー44の内面に設けられた複数のガイドピン68が規制部65dの2つのガイド溝67,67に摺動自在に係合されているため、光ピックアップ51の移動方向と直交する方向に容易且つ確実に移動することができる。
【0071】
このシャッタ65の移動に連動して、ディスクカートリッジ20のシャッタ部材23によってカートリッジ本体21の開口部22が完全に閉じられる。このシャッタ部材23が閉じることにより、ディスクカートリッジ20の取り出しが可能となる。その結果、記録媒体移動機構30の作動により、図1に示すように、ディスクカートリッジ20が記録及び/又は再生位置から装着位置に移動される。この装着位置にカートリッジホルダ15が移動することにより、カートリッジホルダ15からのディスクカートリッジ20の取出操作及びカートリッジホルダ15に対するディスクカートリッジ20の装着操作が可能となる。
【0072】
かくして、本実施例のディスク記録再生装置40によれば、ディスクカートリッジ20を装着する前は、光ピックアップ装置43の光ピックアップ51(特に光学ヘッド51a)が防塵カバー44の膨出部60内に収納されており、第1及び第2の開口部63,64がシャッタ65によって完全に閉じられているため、外部の埃や塵等が内部に入り込むのを防ぐことができ、その埃や塵等が対物レンズ50に付着するのを防止又は抑制することができる。
【0073】
更に、第1の開口部63に連通された第2の開口部64を膨出部60の側面部に設けたことにより、光ピックアップ51を横方向へ移動するだけで光学ヘッド51aを、ディスクカートリッジ20のカートリッジ本体21から逃がすことができる。そのため、光ディスク26の情報記録面と垂直をなす方向に光ピックアップ51を移動させることなく水平方向の移動のみで、光学ヘッド51aの対物レンズ50を情報記録面に対して可及的に近接させて配設させることができる。従って、対物レンズ50を情報記録面に対して接近及び離反させるための機構を必要としないことから、高密度記録するための光ピックアップ装置の構造を簡単なものとすることができる。
【0074】
図8A,Bは、ディスク記録再生装置40に設けたクリーニング手段の第1の実施例を示すものである。この第1の実施例として示すクリーニング手段は、防塵カバー44に取り付けられたブラシ80と、光ピックアップ51を水平方向に往復移動させる水平移動機構とによって構成したものである。ブラシ80は、対物レンズ50の表面を払拭するもので、多数の毛状体80aと、この毛状体80aを固定する固定台80bとを有している。毛状体80aは、中央部の丈が周縁部の丈よりも長く設定されており、表面が球面をなす対物レンズ50の表面を満遍なく払拭できるように考慮されている。
【0075】
このブラシ80は、固定台80bを防塵カバー44の内面に固定することによって取り付けられている。このブラシ80の取付位置は、光ピックアップ51を膨出部60内に収納したときの対物レンズ50に対応する位置である。この収納位置において、水平移動機構が光ピックアップ51を水平方向に往復移動させることにより、対物レンズ50の上面を毛状体80aで払拭させてクリーニングすることができる。そのための水平移動機構は、ピックアップ移動機構52によって兼用されている。
【0076】
即ち、図8A及びBに示すように、ピックアップ移動機構52を作動させて光ピックアップ51を水平方向に往復移動させる。その結果、ブラシ80の下方において光学ヘッド51aが往復移動され、対物レンズ50の上面が毛状体80aによって払拭される。これにより、対物レンズ50の上面に付着している埃や塵等を払拭してクリーニングすることができる。
【0077】
図9A,Bは、ディスク記録再生装置40に設けたクリーニング手段の第2の実施例を示すものである。この第2の実施例として示すクリーニング手段は、ブラシ82、光ピックアップ51の対物レンズ50を垂直方向に往復移動させる垂直移動機構とによって構成したものである。ブラシ82は、ブラシ80と同様の構成を有しており、多数の毛状体82aと固定台82bとから構成されているが、毛状体82aは全体の丈が等しく設定されている。これは、毛状体82aに対物レンズ50を押し付ける際に、毛状体82aの全体が満遍なく対物レンズ50に接触されるように考慮したものである。
【0078】
この実施例では、クリーニング時、光ピックアップ51はブラシ82の下方に位置決めされて固定され、その固定状態において、対物レンズ50部分のみが垂直移動機構によって上下動作される。この垂直移動機構は、対物レンズ50を上下動作させるための特別な機構を設けてもよいが、例えば、対物レンズ50を含む二軸アクチュエータのフォーカス用コイルを用い、このフォーカス用コイルを間欠的に逆方向へ励磁させて対物レンズ50を光軸方向へ移動させる(微量のスレッド動作)構成とすることができる。尚、光ピックアップ51の所定位置とは別の場所にブラシ82を設置し、クリーニング時毎に、ブラシ82の下方に光ピックアップ51を移動させる構成としても良いことは勿論である。
【0079】
このようなクリーニング手段をディスク記録再生装置40に設けることにより、対物レンズ50に付着した埃や塵等を払拭させて、埃や塵等の付着していない汚れのない対物レンズを用いて情報信号の記録及び再生を行うことができる。従って、対物レンズ50の汚れによるPI信号の減衰、即ちRF信号の減衰が生じてC/Nの悪化により信号処理ができなくなるのを防止し又は抑制することができ、ディスク記録再生装置40の寿命を長くすることができる。
【0080】
図10は、防塵カバー44に設けた第1及び第2の開口部63,64を開閉するシャッタ75を移動させるためのシャッタ移動機構84の第2の実施例を示すものである。シャッタ75は、第1の開口部63を開閉する第1の閉じ部75aと、第2の開口部64を開閉する第2の閉じ部75bと、このシャッタ75を開閉操作するための操作力が入力される入力部75cと、シャッタ75の移動方向を規制するための規制手段が設けられた規制部75dとを有している。
【0081】
シャッタ75の第1の閉じ部75a、第2の閉じ部75b及び規制部75dの形状及び構造は、上述した実施例と同一であるため、同一部分には同一符号を付して、これらの説明を省略する。シャッタ75の入力部75cは、規制部75dの第2の閉じ部75bと反対側に連続するように一体に設けられている。この入力部75cには、ガイド溝67が延在する方向と直交する方向に延びる長穴76が設けられている。この長穴76には、作用部となる操作ピン85が摺動可能に挿入されている。
【0082】
操作ピン85は回動アーム86の一端に固定されていて、回動アーム86の他端には従動ギア87が固定されている。この従動ギア87と回動アーム86には、防塵カバー44の内面に設けられた枢軸73aが回動自在に挿通されている。そして、従動ギア87には駆動ギア88が噛合されている。駆動ギア88は、駆動モータ89の回転軸89aに固定されており、駆動モータ89の駆動によって駆動ギア88が、時計方向及び反時計方向に選択的に回転される。
【0083】
例えば、図10において、駆動モータ89の回転軸89aを時計方向に回転させると、駆動ギア88を介して従動ギア87が反時計方向に回転される。その結果、枢軸73aを回転中心として回動アーム86が反時計方向に回動されるため、その先端部に設けた操作ピン85によってシャッタ75が第1及び第2の開口部63,64を閉じる方向に移動される。そして、回動アーム86が所定角度を回動すると、第1の閉じ部75aによって第1の開口部63が完全に閉じられ、第2の閉じ部75bによって第2の開口部64が完全に閉じられる。このとき、操作ピン85は長穴76に沿って移動するため、シャッタ75の移動に妨げとなることがない。
【0084】
これとは逆に、駆動モータ89の回転軸89aを反時計方向に回転させると、駆動ギア88を介して従動ギア87が時計方向に回転される。その結果、枢軸73aを回転中心として回動アーム86が時計方向に回動されるため、その先端部に設けた操作ピン85によってシャッタ75が第1及び第2の開口部63,64を開く方向に移動される。そして、回動アーム86が所定角度を回動すると、シャッタ75が両開口部63,64から離れた位置に移動するため、第1及び第2の開口部63,64が完全に開放される。
【0085】
この駆動モータ89の駆動制御は、光ピックアップ51の移動に連動させて行うようにするのが好ましい。そして、光ピックアップ51の位置に応じてシャッタ移動機構84を駆動制御し、第1及び第2の開口部63,64を開閉させるようにする。即ち、光ピックアップ51の光学ヘッド51aが膨出部60内にあるときには、シャッタ75によって第1及び第2の開口部63,64を完全に閉鎖し、光学ヘッド51aを第1の開口部63に移動させるときにシャッタ75を移動させて第1及び第2の開口部63,64を完全に開放させるようにする。
【0086】
図11〜図13は、本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の第2の実施例に係るディスク記録再生装置90を示すものである。このディスク記録再生装置90は、シャーシ91と、防塵カバー92と、カートリッジホルダ93等を備えて構成されている。シャーシ91は、上述したシャーシ41と同様であり、構成において変更がないため、同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。但し、スピンドルモータ45の回転軸には、後述するシャッタ部材94を回転自在に支持するようにする。
【0087】
防塵カバー92は、上記実施例の防塵カバー44と略同様の構成を有しているが、膨出部の形状が異なる点である。この防塵カバー92の膨出部95は、円柱状の外観形状を有し、内部には円柱状の空間部が設けられている。図11に示すように、膨出部95には、同様に第2の開口部64aが設けられており、この第2の開口部64aは同じく第1の開口部63aに連通されている。これら第1の開口部63a及び第2の開口部64aがシャッタ部材94によって開閉される。
【0088】
シャッタ部材94は、中央部に設けられ且つスピンドルモータ45の回転軸が回転自在に挿通される基板部94aと、この基板部94aから一方に延在された第1の閉じ部94bと、第1の閉じ部94bの先端部に連続する第2の閉じ部94cと、基板部94aから第1の閉じ部94bと反対側に延在された操作部94dと、操作部94dの先端部に設けられた入力部94eとを有している。
【0089】
第1の閉じ部94bは第1の開口部63aを完全に閉じるとができる大きさ及び形状を有し、また、第2の閉じ部94cは第2の開口部64aを完全に閉じるとができる大きさ及び形状を有している。シャッタ部材94の入力部94eは、防塵カバー92の一面から外側に突出されている。そして、カートリッジホルダ93から加えられる力をよく受けることができるように幅広に形成されている。このシャッタ部材94は、図示しないスプリングの作用により、第1及び第2の開口部63a,64aを閉じる方向に常時付勢されている。
【0090】
カートリッジホルダ93は、図12に示すように、ディスクカートリッジ20が着脱自在に装着されるカートリッジ収納部17を有すると共に、シャッタ部材94を回動操作するためのカム部96が設けられている。カム部96は、シャッタ部材94の入力部94eに対向する面を傾斜させた作用面96aを有し、この作用面96aから付加される押圧力によってシャッタ部材94が回動される。
【0091】
このような構成を有するカートリッジホルダ93は、上述したカートリッジホルダ15と同様に、2組で一対をなすリンク機構30a,30bにより、図13に示すように防塵カバー92に支持されている。一対のリンク機構30a,30bの構成は略同一であるが、長穴の設定位置が異なっている。即ち、一方の長穴33aは固定板33に設けられ、他方の長穴93aはカートリッジホルダ93に設けられている。そして、固定板33を複数の止めネジ97で防塵カバー92の側面に固定することにより、カートリッジホルダ93が防塵カバー92に対して所定範囲内で接近及び離反可能とされている。
【0092】
この第2の実施例では、カートリッジホルダ93が防塵カバー92から離れた装着位置にあるときには、図12に示すように、図示しないスプリングの作用によってシャッタ部材94で第1及び第2の開口部63a,64aが閉じられている。この状態では、カートリッジホルダ93のカートリッジ収納部17に対してディスクカートリッジ20の挿入が自由であり、また、カートリッジ収納部17からディスクカートリッジ20を取り出すことも自由である。
【0093】
一方、カートリッジホルダ93を押圧して防塵カバー92に近付けることにより、カム部96の作用面96aがシャッタ部材94の入力部94eに当接すると、カム部96によって入力部94eが押圧される。これにより、図13に示すように、シャッタ部材94がスピンドルモータの回転軸を中心として、同図において時計方向に回動される。そして、カートリッジホルダ93を所定位置まで押圧することにより、シャッタ部材94が所定位置まで回動され、第1及び第2の開口部63a,64aが開かれる。
【0094】
このシャッタ部材94の開放動作に連動して光ピックアップ51が第1の開口部63a内に入り込む。その結果、上記第1の実施例と同様に、光ピックアップ51による光ディスク26の情報記録面に対する情報信号の読出し及び書込みが可能となる。このようなディスク記録再生装置90によっても、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。
【0095】
以上説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の例として記録及び再生の双方が可能なディスク記録再生装置に適用した例について説明したが、情報信号の記録を専用としたディスク記録装置、又は情報信号の再生を専用としたディスク再生装置に適用できることは勿論である。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、カートリッジホルダを有する記録媒体移動機構とシャーシと防塵ケースとを備え、防塵ケースには第1の開口部と膨出部とを設け、膨出部には第1の開口部に連続される第2の開口部を設ける構成としたため、光ピックアップの防塵のために特別な部品を必要とすることがなく、構造が簡単であって光学ヘッドを確実に収納することができ、埃や塵等が対物レンズに付着するのを効果的に防止又は抑制することができる。
【0097】
更に、第1の開口部に連通された第2の開口部を膨出部の側面部に設けたことにより、光ピックアップを横方向へ移動するだけで光学ヘッドを、ディスクカートリッジのカートリッジ本体から逃がすことができる。そのため、光ディスクの情報記録面と垂直をなす方向に光ピックアップを移動させることなく水平方向の移動のみで、光学ヘッドの対物レンズを情報記録面に対して可及的に近接させて配設させることができる。従って、対物レンズを情報記録面に対して接近及び離反させるための機構を必要としないことから、高密度で記録するための光ピックアップ装置の構造を簡単なものとすることができるという効果を得ることができる。
【0098】
本出願の請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、第1及び第2の開口部を開閉するシャッタを設ける構成としたため、シャッタによって第1及び第2の開口部を自由に開閉することができるという効果を得ることができる。
【0099】
本出願の請求項3記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドの移動位置に応じてシャッタを開閉する構成としたため、光学ヘッドの使用時にはシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放し、また、光学ヘッドの不使用時にはシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞することができるという効果を得ることができる。
【0100】
本出願の請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドの位置に連動してシャッタを開閉する構成としたため、光学ヘッドを使用位置に移動することによりシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放し、また、光学ヘッドを不使用位置に移動することによりシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞することができるという効果を得ることができる。
【0101】
本出願の請求項5記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、第1の検出手段によって光学ヘッドの位置を検出し、その検出結果に基づき第1の駆動手段が駆動してシャッタを開閉する構成としたため、光学ヘッドの位置に応じて第1及び第2の開口部を開閉することができるという効果を得ることができる。
【0102】
本出願の請求項6記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、カートリッジホルダの移動位置に応じてシャッタを開閉する構成としたため、カートリッジホルダが装着位置にあるときにはシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞し、また、カートリッジホルダが記録及び/又は再生位置にあるときにはシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放することができるという効果を得ることができる。
【0103】
本出願の請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、カートリッジホルダの位置に連動してシャッタを開閉する構成としたため、カートリッジホルダを装着位置に移動することによりシャッタを閉じて第1及び第2の開口部を閉塞し、また、カートリッジホルダを記録及び/又は再生位置に移動することによりシャッタを開いて第1及び第2の開口部を開放することができるという効果を得ることができる。
【0104】
本出願の請求項8記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、第2の検出手段によってカートリッジホルダの位置を検出し、その検出結果に基づき第2の駆動手段を駆動してシャッタを開閉する構成としたため、カートリッジホルダの位置に応じて第1及び第2の開口部を開閉することができるという効果を得ることができる。
【0105】
本出願の請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、対物レンズをクリーニングするクリーニング手段を設ける構成としたため、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動することにより、対物レンズをクリーニング手段に接触させて自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【0106】
本出願の請求項10記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドを投影面の内側から外側の所定位置に移動することにより、クリーニング用のブラシが対物レンズに接触するため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【0107】
本出願の請求項11記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、昇降動作機構の作動により光学ヘッドが上昇して対物レンズがクリーニング用のブラシに接触するため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【0108】
本出願の請求項12記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置によれば、光学ヘッドが投影面の外側の所定位置にあるときには、往復動作機構の作動により光学ヘッドを上昇すると共に横移動して対物レンズをクリーニング用のブラシに接触させるため、対物レンズを自動的にクリーニングすることができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置が適用された電子機器の一実施例を示すビデオカメラレコーダーの斜視図である。
【図2】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置に適用されるディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジの一実施例を示すもので、同図Aは上面側から見た斜視図、同図Bは下面側から見た斜視図である。
【図3】図1に示すビデオカメラレコーダーの要部を分解して拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の第1の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4に示すディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置を分解して示すもので、同図Aは防塵カバーの斜視図、同図Bはシャーシの斜視図である。
【図6】図4に示すディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のシャッタの動作を説明するための斜視図である。
【図7】図4に示すディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の要部を拡大して断面した説明図である。
【図8】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のクリーニング手段の第1の実施例を示すもので、同図Aはブラシの手前に光ピックアップがある状態、同図Bはブラシの奥に光ピックアップがある状態を、それぞれ断面して示す説明図である。
【図9】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のクリーニング手段の第2の実施例を示すもので、同図Aは対物レンズが後退した状態、同図Bは対物レンズが突出した状態を、それぞれ断面して示す説明図である。
【図10】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置のシャッタ駆動機構の第2の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の第2の実施例を示す斜視図である。
【図12】図11に示す第2の実施例に係るディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の分解斜視図である。
【図13】図11に示す第2の実施例に係るディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置の組立斜視図である。
【符号の説明】
15,93 カートリッジホルダ、 17 カートリッジ収納部、 20 ディスクカートリッジ、 26 光ディスク(ディスク状記録媒体)、 30 記録媒体移動機構、 30a,30b リンク機構、 40,90 ディスク記録再生装置(ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置)、 41,91 シャーシ、 42 ディスク回転装置、 43 光ピックアップ装置、 44,92防塵カバー、 45 スピンドルモータ、 46 ターンテーブル、 50 対物レンズ、 51 光ピックアップ、 51a 光学ヘッド、 52 ピックアップ移動機構、 60,95 膨出部、 63,63a 第1の開口部、 64,64a 第2の開口部、 65,75 シャッタ、 65a,75a,94b 第1の閉じ部、 65b,75b,94c 第2の閉じ部、 80,82 ブラシ、 84 シャッタ駆動機構、 94 シャッタ部材、 96 カム部
Claims (12)
- ディスク状記録媒体が収納されたディスクカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジホルダを有し、当該カートリッジホルダを装着位置と記録及び/又は再生位置とに選択的に移動させる記録媒体移動機構と、
上記記録媒体移動機構を支持するシャーシと、
上記シャーシを少なくとも覆う防塵ケースと、
を備えたディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置において、
上記防塵ケースには、上記ディスク状記録媒体に対する情報の記録及び/又は再生を行う光ピックアップの光学ヘッドが係合され且つ当該光学ヘッドの少なくとも対物レンズが突出される第1の開口部と、上記記録及び/又は再生位置に保持された上記ディスク状記録媒体の上記シャーシへの投影面の外側において上記カートリッジホルダ側に膨出する膨出部とを設け、当該膨出部の側面部には上記第1の開口部に連続される第2の開口部を設け、当該第2の開口部を介して移動させて上記膨出部内に上記光学ヘッドを収納可能としたことを特徴とするディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。 - 上記第1の開口部及び上記第2の開口部にはシャッタを開閉自在に設けたことを特徴とする請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記シャッタは、上記光学ヘッドの移動位置により開閉させることを特徴とする請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記シャッタは、上記光学ヘッドの位置に連動して開閉させることを特徴とする請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記光学ヘッドの位置を検出する第1の検出手段と、上記シャッタを駆動する第1の駆動手段とを設け、上記第1の検出手段の検出結果に基づき上記第1の駆動手段を駆動して上記シャッタを開閉させることを特徴とする請求項4記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記シャッタは、上記カートリッジホルダの移動位置により開閉させることを特徴とする請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記シャッタは、上記カートリッジホルダの位置に連動して開閉させることを特徴とする請求項2記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記カートリッジホルダの位置を検出する第2の検出手段と、上記シャッタを駆動する第2の駆動手段とを設け、上記第2の検出手段の検出結果に基づき上記第2の駆動手段を駆動して上記シャッタを開閉させることを特徴とする請求項7記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記投影面の外側において上記対物レンズをクリーニングするクリーニング手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記クリーニング手段は、上記光学ヘッドが上記投影面の内側から外側の所定位置に移動する際に、上記対物レンズに接触して表面をクリーニングするブラシを有することを特徴とする請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記クリーニング手段は、上記光学ヘッドが上記投影面の外側の所定位置にあるときに、上記対物レンズの上方に配置されたブラシと、上記光学ヘッドを上昇させて上記ブラシに当該対物レンズを接触させて表面をクリーニングする昇降動作機構とを有することを特徴とする請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
- 上記クリーニング手段は、上記光学ヘッドが上記投影面の外側の所定位置にあるときに、上記対物レンズの上方に配置されたブラシと、上記光学ヘッドを上昇させると共に横移動させて上記ブラシに当該対物レンズを接触させて表面をクリーニングする往復動作機構とを有することを特徴とする請求項9記載のディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002186792A JP2004030802A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002186792A JP2004030802A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置 |
Publications (1)
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JP2004030802A true JP2004030802A (ja) | 2004-01-29 |
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ID=31182038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002186792A Pending JP2004030802A (ja) | 2002-06-26 | 2002-06-26 | ディスク状記録媒体記録及び/又は再生装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004030802A (ja) |
-
2002
- 2002-06-26 JP JP2002186792A patent/JP2004030802A/ja active Pending
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