JP2004029304A - 画像形成装置 - Google Patents

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高田  成明
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Abstract

【課題】本発明は、転写材に応じた最適な画像形成条件をもって画像形成を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、条件変更手段によって画像形成条件を変更しながらテストプリントを実行し、読取手段によってテストプリントを読み取り、判断手段によってその転写材についての最適な画像形成条件を判断し、記録手段に判断した画像形成条件を転写材の種類毎に記録させ、以後の画像形成において、選択手段によって転写材を選択することにより、その転写材について記録手段に記録した画像形成条件を用いて画像形成を行うことを特徴とする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、特に転写材に応じて最適な画像形成条件を設定しうる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、使用される転写材は多種多様であり、要求される転写材の種類は近年さらに多くなっている。これらの転写材は厚み、電気抵抗値、紙のコシ等の特性が様々であり、画像形成条件の最適値は転写材によって異なってくる。しかしながら、通常、画像形成装置においては、画像形成条件は転写材に依らず一定値を使用するか、「厚紙」「薄紙」「再生紙」等のいくつかのモードを持ち、それぞれが固定値を持ち、それらから使用者が選択するかのが一般的である。またセンサーにより転写材の厚みや抵抗等を測定して、それに応じた画像形成条件を決定する方式、構成のものが知られており、また実用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、転写材に依らず画像形成条件に一定値を設けると、転写材の特性の違いで最適な条件での画像形成ができない。このため例えば薄紙では、転写電流が過剰になって異常放電が発生し画像が乱れたり、定着器で過剰の熱を転写材に与えることによってオフセット画像が発生する場合がある。また厚紙の場合には、転写電流が不足することにより充分な転写が行なえず転写不良が発生したり、定着器で転写材に与える熱が足りずに充分なトナーの定着が行なえず定着不良が発生することがある。
【0004】
また、転写材は多種多様であるため、いくつかのモードを持つ場合でもすべてに対応するのは難しく、また多くのモードを持ちすぎては使い勝手が非常に悪くなってしまう。また例えば「厚紙」「薄紙」等の厚さで分けても、転写材の特性は厚さだけでは決まらないため厚さが同じでも最適条件は同じにはならない。またセンサーを用いる場合も、紙の特性は厚さ、紙のコシ、電気的な抵抗、含有水分、表面性等の非常に多くの要因で決まっているため、すべてを測定するのは困難であり、測ったところで、それぞれの要因に相関がある場合には最適条件を選択できるとは限らないという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、転写材に応じた最適な画像形成条件をもって画像形成を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体からトナー像を転写材へ転写する転写手段と、前記像担持体から転写材を分離する分離手段と、転写材を加熱、加圧してトナー画像を定着させる定着手段とを有する画像形成装置において、画像形成条件を変更する条件変更手段と、出力画像を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った画像情報から最適な画像形成条件を判断する判断手段と、複数の画像形成条件を記録する記録手段と、記録した画像形成条件を選択する選択手段とを具備し、前記条件変更手段によって画像形成条件を変更しながらテストプリントを実行し、前記読取手段によってテストプリントを読み取り、前記判断手段によってその転写材についての最適な画像形成条件を判断し、前記記録手段に前記判断した画像形成条件を転写材の種類毎に記録させ、以後の画像形成において、前記選択手段によって転写材を選択することにより、その転写材について前記記録手段に記録した画像形成条件を用いて画像形成を行うことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第一実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図、図2は最適転写電流を決定するための転写電流と輝度データの関係を示すグラフである。
【0008】
まず、図1を用いて画像形成装置の全体構成について説明する。画像形成装置の中央部には、像担持体としての感光体ドラム1が矢印R1方向に回転自在に設けられている。又、感光体ドラム1の周りには、その回転方向に沿って、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる一次帯電器2、露光用のレーザ光Lを照射する潜像形成手段20、現像手段としての現像スリーブ3aを有する現像器3、感光体ドラム1上に形成されたトナー像を転写材Pに転写するための転写手段としての転写帯電器4、残留トナーを除去するためのクリーナ11及び前露光を行う露光ランプ10が配設されている。尚、転写帯電器4には転写帯電器用クリーナ41が付設されている。
【0009】
本実施形態においては、反転現像によって静電潜像の顕像化が行われる。即ち、一次帯電器2によって感光体ドラム1表面を、例えばマイナス(−)に一様に帯電し、画像信号に対応して点灯する半導体レーザ等の露光によって静電潜像を形成する。この静電潜像は現像器3の現像スリーブ3a上にコートされたマイナスに帯電している現像剤であるトナーによって現像され、トナー像となる。
【0010】
次に、感光体ドラム1上のトナー像は、転写帯電器4によって転写材Pに転写される。転写材Pは、給送カセット22から給送ローラ等を介して、レジストローラ5に搬送され、更に、転写ガイド6によって感光体ドラム1に均一に密着され、転写帯電器4のコロナ放電によって、転写材Pに対してトナー像が転写される。その際、転写材Pは、コロナ放電によって裏面側にトナーとは逆極性(プラス)の電荷が与えられ、これにより感光体ドラム1上のトナーは、転写材P上に電気的に強く吸着され、転写される。
【0011】
トナー像が転写された転写材Pは、分離除電針帯電器7によって裏面の余電荷が除去され、感光体ドラム1から分離される。分離された転写材Pは、ガイド部材8に沿って搬送され、転写材搬送部9に受け渡される。その後、転写材Pは、定着器16によってトナー像が定着され、定着排出ガイド部材53に沿って搬送され、転写材排出部54に受け渡され機外に排出される。
【0012】
なお、上述の画像形成の際には露光ランプ10により前露光が行われ、クリーナ11により感光体ドラム1上の残留トナーの除去、回収が行われる。
【0013】
また、転写材搬送部9の上部にCCD(電荷結合デバイス)等を用いた画像読取手段51が配設され、転写材搬送部9を通過する転写材P上のトナー画像を読み取ることが可能になっている。
【0014】
(画像形成条件の記憶と選択)
本実施形態においては、使用頻度が高くなりそうな転写材においては、転写電流設定モードを実行する。まず初めに使用者が図示しない操作部及び表示部から、その転写材の名称を入力する。そのデータは図示しない最適電流値記録手段に記録される。
【0015】
次にテストプリントを実施する。テストプリントは、使用する転写材を使用し例えば全面べた黒画像を、転写電流を400μAから1枚ごとに20μAずつ上げて600μAまで11枚を自動で出力する。これを画像読取手段51で読み取り、多数の画素に分解し、反射光量に対してリニアな特性を持った輝度データを得る。転写電流が足りない場合、転写不良が発生する為、濃度が低くなり、そこから得られる輝度データとしては大きい値となる。したがって得られる画像全体の輝度データの総計が小さいほど転写不良の発生が少ない、良好な画像形成がなされているといえる。しかしながら転写電流が大きすぎると、転写帯電器4からドラムへ異常放電が発生してしまい、その異常放電が画像を乱す問題、いわゆるリーク画像が発生することが有る。したがって転写電流が小さすぎると転写不良が発生し、大きすぎるとリーク画像が発生する。
【0016】
本実施形態では図示しない転写電流最適値演算装置(判断手段)によって、最適の転写電流値を算出する。その算出方法は転写電流と輝度データから図2に示すようなグラフを書くことで得られる。図2においては縦軸に輝度データの総和をとり、横軸に転写電流値をとっている。転写電流が不足している場合、転写不良が発生するため輝度データの総和は大きい値となる。転写電流を大きくしていくと、転写不良の発生が少なくなってくるため輝度データの総和は少なくなってくる。転写不良は必要な転写電流を超えれば発生しないので、輝度データとしては転写電流がAのところで飽和する。この転写電流Aが転写不良の発生しない最小の転写電流値であるため、そこに20μAのマージンを上乗せしたA+20μAを最適の転写電流と判断している。
【0017】
このようにして得られたその転写材についての最適転写電流値を、最適電流値記録手段に、最初に記録した転写材の名称と合わせて記録し、転写電流設定モードは終了する。記録した転写材の名称は表示部に表示され、それを選択可能にすることで、その後に行なわれる画像出力には、転写材の名称と合わせて記録した転写電流最適値が設定されるようになっている。
【0018】
従って、以後、使用者がすでに転写電流値設定モードを実行した転写材を使用する場合は、図示しない表示部から使用者が転写材の名称を選択するだけで、その転写材についての最適転写電流が選択され、転写不良やリーク画像の発生のない高画質出力が可能となる。そして使用頻度の高い転写材すべてに対して同様のことを行い、転写材の名称と最適転写電流値を合わせて記録させることで、それ以降は、画像出力前に、使用する転写材の名称を選択するだけで、最適転写電流値が選択され、高画質出力が可能となる。
【0019】
なお、上記実施形態において、記録手段は具体的には書き換え可能なROMや装置内部に備えられたハードディスクを用いており、装置の電源を切っても最適値を記憶している。また判断手段である転写電流最適値演算装置とは、画像形成装置の制御を行うCPUが兼ねたり、また独立のコントローラチップを設けることでもよい。
【0020】
上記説明した如く、初めて使用する転写材について、予めその転写材を使用し、画像形成条件を変更しながらテストプリントを行い、それを出力画像読取手段によって画像情報を入手し、実際の出力画像から得られる最適の画像形成条件を自動で判断し、その最適条件をその転写材の名前と合わせて登録(記録)しておくことで、以後その転写材を使用するときは、その登録した名前を選択してから画像形成を行なうだけで、その転写材についての最適画像形成条件が選択されるため、高画質での出力が可能となる。
【0021】
また画像形成条件を転写電流とすることにより、最適の転写電流条件で出力が可能となるため、転写電流の過不足によって発生する転写不良や異常放電画像等の問題の発生を防止することができる。
【0022】
[第二実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について説明する。図3は最適分離電流を決定するための分離電流と輝度データの関係を示すグラフであって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。上記第一実施形態においては、使用頻度が高くなりそうな転写材について転写電流を記憶、選択可能とする転写電流設定モードについて説明したが、本実施形態においては、分離電流について同様の設定モードを実行する。
【0023】
まず、第一実施形態と同様に、初めに使用者が図示しない操作部及び表示部等から、その転写材の名称を入力する。そのデータは図示しない最適電流値記録手段に記録される。
【0024】
次にテストプリントを実施する。テストプリントは、使用する転写材を使用し分離電流を−800μAから1枚ごとに50μAずつ上げて−50μAまで16枚を出力する。分離電流が不足すると転写材によっては紙詰まりに至ることがあるので、分離電流は絶対値が大きい(分離電流が過剰になる)方から変化させる。また紙詰まりが発生した場合は、その時点で分離電流の不足による分離不良が発生していることが明確なので、それ以上転写電流の絶対値を小さくしたテストプリントは行なわない。このテストプリントを画像読取手段51で読み取り、多数の画素に分解し、反射光量に対してリニアな特性を持った輝度データを得る。
【0025】
分離電流が過剰のときは、いわゆる再転写が発生する。再転写とは、分離電流が過剰のとき、転写材の分離時に転写材の背面の電荷(トナー像と逆極性の電荷)が少なくなり過ぎ、転写材と像担持体表面の間の静電的な吸着力が弱まり、転写材の分離は可能になるが、転写材の背面の電荷が転写材上のトナー像を保持する力も弱まりすぎてしまう。そのため、転写材が像担持体表面から分離する瞬間に、転写材にいったん転写したはずのトナー像が再び像担持体表面に形成した静電潜像に引き寄せられ、奪い取られてしまい、画像の抜けや濃度低下が発生することを指す。
【0026】
また分離電流が不足している場合も、感光体ドラムからの分離が充分になされないため、分離部を通過後も感光体ドラムに張り付いていたり、感光体ドラムに沿って移動する。その結果、分離電流が転写材に作用する時間が延長され、転写材への分離電流付与が過剰となり、転写材にいったん転写したはずのトナー像が再び像担持体表面に形成した静電潜像に引き寄せられ、奪い取られてしまう再転写が発生する。また更に分離電流が不足している場合、感光体ドラムから全く分離できず、感光体ドラムに張り付いたまま、感光体ドラムのクリーニング部へ突入し紙詰まりが発生したり、ドラム分離爪がついている場合は爪で感光体ドラムから強制的に分離はされるものの、爪部との接触による転写材の先端に汚れが発生することがある。
【0027】
本実施形態では、画像読取手段51で読み取り、多数の画素に分解し、反射光量に対してリニアな特性を持った輝度データを得ることにより、再転写で転写不良や転写抜けが発生したことを判断できる。分離電流が過剰の場合は、再転写が発生し、画像の抜けや濃度低下が発生するため画像濃度が低くなり、そこから得られる輝度データとしては大きい値となる。また分離電流が不足している場合も同様に、再転写が発生し、画像の抜けや濃度低下が発生するため画像濃度が低くなり、そこから得られる輝度データとしては大きい値となる。更に分離電流が不足すると紙詰まりに至る。したがって得られる画像全体の輝度データの総計が小さいほど再転写の発生が少ない、良好な画像形成がなされているといえる。
【0028】
本実施形態では図示しない分離電流最適値演算装置(判断手段)によって、最適の分離電流値を算出する。その算出方法は分離電流と輝度データから図3に示すようなグラフを書くことで得られる。図3においては縦軸に輝度データの総和をとり、横軸に転写電流値をとっている。分離電流が過剰の場合は再転写が発生するため輝度データの総和は大きい値となる。分離電流の絶対値を小さくしていくと再転写の発生が少なくなっていくため輝度データの総和は小さくなっていき、分離電流がBのとき、輝度データの総和は最小になる。さらに分離電流の絶対値を小さくしていくと、分離電流が過剰になり再転写の発生が多くなり輝度データの総和は大きくなっていき、更に分離電流を小さくすると紙詰りに至る。紙詰りが発生したら、それ以上のテストプリントは行なわない。このように得られた分離電流Bがもっとも再転写の発生が少ない、その転写材についての最適分離電流であると判断している。
【0029】
このようにして得られたその転写材についての最適分離電流値を、最適電流値記録手段に、最初に記録した転写材の名称と合わせて記録し、分離電流設定モードは終了する。記録した転写材の名称は表示部に表示され、それを選択することで、その後に行なわれる画像出力には、転写材の名称と合わせて記録した最適分離電流値が設定されるようになっている。
【0030】
従って、以後、使用者がすでに分離電流設定モードを実行した転写材を使用する場合は、表示部で使用者が転写材の名称を選択するだけで、その転写材についての最適分離電流値が選択され、再転写の発生のない高画質出力が可能となる。そして使用頻度の高い転写材すべてに対して同様のことを行い、転写材の名称と最適分離電流値を合わせて記録させることで、それ以降は、画像出力前に、使用する転写材の名称を選択するだけで、最適分離電流値が選択され、高画質出力が可能となる。
【0031】
上記説明した如く、画像形成条件を分離電流とすることにより、最適の分離電流条件で出力が可能となるため、分離電流の過不足によって発生する再転写や分離不良等の問題の発生を防止できる。
【0032】
[第三実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について説明する。図4は本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図、図5は最適温調温度を決定するための温調温度と輝度データの関係を示したグラフであって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
図4に示すように、本実施形態において定着器16は、定着用回転体としての回転自在に配設された定着ローラ55と、該定着ローラ55に圧接しながら回転する加圧ローラ56を有した構成となっている。本実施形態においては定着ローラ55の直径は30mm(周長約94mm)、加圧ローラ56の直径は20mm(周長約63mm)となっている。定着ローラ55の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ57が配設されている。また、定着ローラ55にはサーミスタ58が接触するように配設されており、温度調節回路を介してヒータ57への電圧を制御することにより、定着ローラ55の表面の温度を任意の温度に維持するよう調節を行っている。転写材Pは、定着器16によってトナー像が定着され、定着排出ガイド部材53に沿って搬送され、転写材排出部54に受け渡され機外に排出される。定着排出ガイド部材53の上部にCCD(電荷結合デバイス)等を用いた画像読取手段52が配設され、定着排出ガイド部材53を通過する転写材上のトナー画像を読み取ることが可能になっている。
【0034】
本実施形態においては、使用頻度が高くなりそうな転写材においては、転写材について定着器16の音調温度を記憶、選択可能とする定着温調設定モードを実行する。まず初めに使用者が図示しない操作部及び表示部等から、その転写材の名称を入力する。そのデータは図示しない最適温調温度記録手段に記録される。
【0035】
次にテストプリントを実施する。テストプリントは、使用する転写材を使用し、例えば転写材の進行方向先端から20mm部分までがべた黒画像、残りの部分がべた白画像を、定着温調を140℃から1枚ごとに10℃ずつ上げて220℃まで9枚自動で出力する。画像読取手段52で出力画像を読み取り、多数の画素に分解し、反射光量に対してリニアな特性を持った輝度データを得る。
【0036】
定着温調が不足している場合、トナーの軟化溶融不足によって、通紙中に転写材上のトナー画像が定着ローラ55に付着してしまい、定着ローラ周長に相当する位置にオフセットを発生させる、いわゆる低温オフセットが発生する。また温調温度が過剰の場合、トナーが完全に溶融してトナーの凝集力が低下し、通紙中に転写材上のトナー画像が定着ローラ55に付着してしまい、定着ローラ周長に相当する位置にオフセットを発生させる、いわゆる高温オフセットが発生する。例えば定着ローラ55の直径が30mm(周長94mm)のときは、先端から20mmのべた黒画像から低温オフセット又は高温オフセットが発生することにより、先端から94mm〜114mmのところにオフセット画像が発生する。このオフセットが発生する部分(本実施形態では転写材先端から94mm〜114mm)の輝度データを測定することで、オフセットのレベルが判断できる。オフセットのレベルが悪い場合はオフセットトナー画像が存在するので輝度データは小さい値となり、オフセットの発生が少ないほど測定した場所の輝度データの総和は大きくなる。
【0037】
本実施形態では図示しない定着温調最適値演算装置(判断手段)によって、最適の温調温度を算出する。その算出方法は温調温度と輝度データから図5に示すようなグラフを書くことで得られる。図5においては縦軸にオフセットが発生する部分(本実施形態では紙先端から94mm〜114mm)の輝度データの総和をとり、横軸に温調温度をとっている。温調温度が不足している場合は低温オフセットが発生するため輝度データの総和は小さい値となる。温調温度を大きくしていると低温オフセットの発生が少なくなっていくため輝度データの総和は小さくなっていき、温調温度がCのとき、輝度データの総和は最大になる。さらに温調温度を大きくしていくと、温調温度が過剰になり高温オフセットの発生が多くなり、輝度データの総和は小さくなっていく。このように得られた温調温度Cがもっともオフセットの発生が少ない、その転写材についての最適温調温度と判断している。
【0038】
このようにして得られたその転写材についての最適温調温度を、最適温調温度記録手段に、最初に記録した転写材の名称と合わせて記録し、温調温度設定モードは終了する。記録した転写材の名称は表示部に表示され、それを選択することで、その後に行なわれれる画像出力には、転写材の名称と合わせて記録した最適温調温度が設定されるようになっている。
【0039】
従って、以後、使用者がすでに温調温度設定モードを実行した転写材を使用する場合は、表示部で使用者が転写材の名称を選択するだけで、その転写材についての最適温調温度が選択され、オフセット画像の発生のない高画質出力が可能となる。そして使用頻度の高い転写材すべてに対して同様のことを行い、転写材の名称と最適温調温度を合わせて記録させることで、それ以降は、画像出力前に、使用する転写材の名称を選択するだけで、最適温調温度が選択され、高画質出力が可能となる。
【0040】
上記説明した如く、画像形成条件を定着温調とすることにより、最適の定着温調条件で出力が可能となるため、定着温調の過不足で発生する低温オフセットや高温オフセット、エネルギー消費効率の低下、熱ストレスによる定着装置の寿命の減少、定着不良等の問題の発生を防止することができる。
【0041】
[第四実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第四実施形態について説明する。上記各実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。上記第一実施形態においては画像形成条件として転写電流、第二実施形態においては画像形成条件として分離電流、第三実施形態においては画像形成条件として定着温調温度を用いて説明したが、本実施形態は、これらを全て用いて画像形成条件とする最適画像形成条件設定モードを実行するものである。
【0042】
まず、初めに使用者が操作部及び表示部等から、その転写材の名称を入力する。そのデータは図示しない最適画像形成条件記録手段に記録される。
【0043】
次に実施形態1の記載と同様の方法で、最適転写電流をテストプリントによって判断し、最適画像形成条件記録手段に転写材の名称と合わせて記録する。同様に実施形態2および3の記載と同様の方法で、最適分離電流値及び最適定着温調温度をテストプリントによって判断し、最適画像形成条件記録手段に転写材の名称、最適転写電流値と合わせて記録し、最適画像形成条件設定モードを終了する。記録した転写材の名称は表示部に表示され、それを選択することで、その後に行なわれる画像出力には、転写材の名称と合わせて記録した最適転写電流値、最適分離電流値、最適定着温調温度が設定されるようになっている。
【0044】
従って、以後、使用者がすでに最適画像形成条件設定モードを実行した転写材を使用する場合は、表示部で使用者が転写材の名称を選択するだけで、その転写材についての最適転写電流値、最適分離電流値、最適定着温調温度が選択され、転写不良、リーク画像、再転写、定着オフセットの発生のない高画質出力が可能となる。そして使用頻度の高い転写材すべてに対して同様のことを行い、転写材の名称と最適画像形成条件を合わせて記録させることで、それ以降は、画像出力前に、使用する転写材の名称を選択するだけで、最適画像形成条件が選択され、高画質出力が可能となる。
【0045】
[第五実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第五実施形態について、図を用いて説明する。図6は使用時の温度、湿度に応じた最適画像形成条件の補正表を説明する図であって、上記各実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】
本実施形態においては、図示しない温度センサー及び湿度センサーが配設され、画像出力時の温度及び湿度の測定が可能となっている。最適画像形成条件は温度、湿度によって変わってくるものであるため、画像形成時の温湿度に応じて、既に記録した最適画像形成条件を補正するものである。
【0047】
まず、上記第四実施形態において説明した如く、最適画像形成条件設定モードを実行した際に、転写材の名称、最適画像形成条件と合わせてそのときの温度、湿度を合わせて最適画像形成条件記録手段に記録する。以後、使用者がすでに最適画像形成条件設定モードを実行した転写材を使用する場合は、表示部で使用者が転写材の名称を選択するだけで、その転写材について記録された最適転写電流値、最適分離電流値、最適定着温調温度、及び記録したときの温度、湿度を呼び出す。
【0048】
ここで、現在の温度、湿度を測定し、最適画像形成条件記録手段に記録されている記録したときの温度、湿度との違いから、最適転写電流値、最適分離電流値、最適定着温調温度を補正し、これを用いて画像形成を行うことにより、転写不良、リーク画像、再転写、定着オフセットの発生のない高画質出力が可能となる。
【0049】
例えば、使用する際の温度が最適画像形成条件設定モードを実行した際の温度に比べて低い場合、定着ローラ55はサーミスタ58によって温度制御されているため所定の温度になっているが、加圧ローラ56、転写材Pは最適画像形成条件設定モードを行なったときよりも温度が低いために、低温オフセットが発生しやすくなる。逆に使用する際の温度が最適画像形成条件設定モードを実行した際の温度に比べ高い場合、定着ローラ55はサーミスタ58によって温度制御されているため所定の温度になっているが、加圧ローラ56、転写材Pは最適画像形成条件設定モードを行なったときよりも温度が高いために、高温オフセットが発生しやすくなる。
【0050】
また使用する際の湿度が最適画像形成条件設定モードを実行した際の湿度に比べ変っている場合、紙の抵抗、紙のコシ等が変化するため、転写電流、分離電流を補正することが望ましい。
【0051】
図6に使用時の温度、湿度に応じた最適画像形成条件の補正例を示す。図6中のD,E,Fはそれぞれ、最適画像形成条件設定モードを実行した際に記録された、最適画像形成条件設定モード実行時の装置の使用環境における温度、湿度に応じた転写電流値、分離電流値、温調温度の最適値である。
【0052】
本実施形態においては使用する際の湿度に応じて最適転写電流値、最適分離電流値を補正し、温度に応じて最適定着温調温度を補正している。具体的には、湿度が低い場合には転写電流を高く設定すると共に分離電流を低く設定し、湿度が高い場合には転写電流を低く設定すると共に分離電流を高く設定している。また温度が低い場合には温調温度を高く設定し、温度が高い場合には温調温度を低く設定している。このような判断基準に基づき、その転写材についての最適転写電流値、最適分離電流値、最適定着温調温度を補正する。
【0053】
そして使用頻度の高い転写材すべてに対して同様のことを行い、転写材の名称、最適画像形成条件、温度、湿度を合わせて記録させることで、それ以降は、画像出力前に、使用する転写材の名称を選択するだけで、出力時の温度、湿度も考慮した最適画像形成条件が選択され、高画質出力が可能となる。
【0054】
なお、図6において補正を行う温度差、湿度差、及び各最適値の補正を行う程度は、装置構成や設置場所に応じて適宜設定可能であり、本発明は例示した数値に限定するものではない。
【0055】
【発明の効果】
上記説明した如く、本発明に係る画像形成装置は、初めて使用する転写材について、予めその転写材を使用し、画像形成条件を変更しながらテストプリントを行い、それを出力画像読取手段によって画像情報を入手し、実際の出力画像から得られる最適の画像形成条件を自動で判断し、その最適条件をその転写材の名前と合わせて登録(記録)しておくことで、以後その転写材を使用するときは、その登録した名前を選択してから画像形成を行なうだけで、その転写材についての最適画像形成条件が選択されるため、転写不良、リーク画像、再転写、定着オフセット等の不良画像の発生のない高画質での出力が可能となる。
【0056】
また最適の電流値、温調温度での画像出力を行うことから、必要以上の電力を使用することがなくなるため、エネルギー消費効率が高く、さらに過剰な電気的、熱的ストレスを防止することが可能となるため、装置の高耐久寿命を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】最適転写電流を決定するための転写電流と輝度データの関係を示すグラフである。
【図3】最適分離電流を決定するための分離電流と輝度データの関係を示すグラフである。
【図4】第三実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図5】最適温調温度を決定するための温調温度と輝度データの関係を示したグラフである。
【図6】使用時の温度、湿度に応じた最適画像形成条件の補正表を説明する図である。
【符号の説明】
L    …レーザ光
P    …転写材
1    …感光体ドラム
2    …一次帯電器
3    …現像器
3a  …現像スリーブ
4    …転写帯電器
5    …レジストローラ
6    …転写ガイド
7    …分離除電針帯電器
8    …ガイド部材
9    …転写材搬送部
10    …露光ランプ
11    …クリーナ
16    …定着器
20    …潜像形成手段
22    …給送カセット
41    …転写帯電器用クリーナ
51    …画像読取手段
52    …画像読取手段
53    …定着排出ガイド部材
54    …転写材排出部
55    …定着ローラ
56    …加圧ローラ
57    …ヒータ
58    …サーミスタ

Claims (8)

  1. 像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する現像手段と、前記像担持体からトナー像を転写材へ転写する転写手段と、前記像担持体から転写材を分離する分離手段と、転写材を加熱、加圧してトナー画像を定着させる定着手段とを有する画像形成装置において、
    画像形成条件を変更する条件変更手段と、
    出力画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取った画像情報から最適な画像形成条件を判断する判断手段と、
    複数の画像形成条件を記録する記録手段と、
    記録した画像形成条件を選択する選択手段とを具備し、
    前記条件変更手段によって画像形成条件を変更しながらテストプリントを実行し、
    前記読取手段によってテストプリントを読み取り、
    前記判断手段によってその転写材についての最適な画像形成条件を判断し、
    前記記録手段に前記判断した画像形成条件を転写材の種類毎に記録させ、
    以後の画像形成において、前記選択手段によって転写材を選択することにより、その転写材について前記記録手段に記録した画像形成条件を用いて画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成条件は、転写条件を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写条件は、転写電流であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成条件は、分離条件を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記分離条件は、分離電流であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成条件は、定着条件を含むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記定着条件は、定着温調であることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置には温度検知手段及び湿度検知手段を有し、
    前記記録手段には、画像形成条件と共に温度及び湿度を記録し、
    以後の画像形成において、画像形成時の温度及び湿度と記録された温度及び湿度との違いに応じて、記録された画像形成条件を補正して画像形成を行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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