JP2004026743A - ポリリジン製剤およびこれを含有する化粧料組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ε−ポリリジンを含有の、メラニン生成抑制剤、活性酸素消去剤、過酸化脂質生成抑制剤、リパーゼ活性抑制剤、抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離抑制剤もしくは保湿剤を製造し、これらの1種以上を含有させて化粧料組成物とする。
【選択図】なし。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メラニン生成抑制剤、活性酸素消去剤、過酸化脂質生成抑制剤、リパーゼ活性抑制剤、抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離抑制剤、保湿剤(これらを総称してポリリジン製剤ということがある)および該製剤を含有する化粧料組成物に関する。
【0002】
本発明のポリリジン製剤および該製剤を含有する化粧料組成物は、例えば、各種の外用製剤類(動物用に使用する製剤も含む)全般において利用でき、具体的には、アンプル、カプセル、丸剤、錠剤、粉末、顆粒、固形、液体、ゲル又は気泡の1)医薬品類、2)医薬部外品類、3)局所用又は全身用の皮膚用化粧品類(例えば、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パック等の基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、マッサージ用剤、クレンジング用剤、除毛剤、脱毛剤、髭剃り処理料、アフターシェーブローション、プレショーブローション、シェービングクリーム、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のメークアップ化粧料、香水類、美爪剤、美爪エナメル、美爪エナメル除去剤、パップ剤、プラスター剤、テープ剤、シート剤、貼付剤、エアゾール剤等)、4)頭皮・頭髪に適用する薬用又は/及び化粧用の製剤類(例えば、シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、パーマネント液、染毛料、整髪料、ヘアートニック剤、育毛・養毛料、パップ剤、プラスター剤、テープ剤、シート剤、貼付剤、エアゾール剤等)、5)浴湯に投じて使用する浴用剤、6)その他、腋臭防止剤や消臭剤、防臭剤、衛生用品、衛生綿、ウエットティシュ、口中清涼剤(例えば、歯磨き、マウスウオッシュ等)などに利用することができる。
【0003】
【従来の技術】
人の皮膚色を決定する因子としては、表皮中のメラニン量、毛細血管の血流量、食物由来の色素(カロチン)、角質層の厚さなどがあるが、これらの内、最も重要な因子の一つにメラニン色素がある。いわゆる、肝斑(シミ)、雀卵斑(ソバカス)、日焼け後の皮膚の色素沈着は、皮膚内に存在する色素細胞の活性化によりメラニン色素の生成が著しく亢進したものであり、中高年齢層や女性にとっては肌の大きな悩みの一つとなっている。
【0004】
このメラニン色素は表皮基底層及び毛根部、外毛根鞘に存在する色素細胞(メラノサイト)内の小器官であるメラノソームで生成される。メラニン色素の生成過程は、色素細胞(メラノサイト)内でチロシンにチロシナーゼが活性作用して、チロシンが酸化され、ドーパ、ドーパキノンに変換、更に自動酸化し、ドーパクロム、5,6−ジヒドロキシインドールを経て重合し、最終的にはメラニン色素になる。生成されたメラニンは、色素細胞(メラノサイト)の樹枝状突起から基底細胞に分泌され、基底細胞が***、有棘細胞となると共に上昇し、角質層に達した後、角質層の剥離と共に脱落して行くとされている。
【0005】
従って、肌の肝斑(シミ)、雀卵斑(ソバカス)や色黒を防止又は改善するためには、メラニンの生成過程を阻害すること。或いは既に生成されたメラニンを淡色化させることが考えられる。そこで、これらの考えに基づき、従来から種々の美白成分が提案されている。例えば、コウジ酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、トコフェロール又はその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、ハイドロキノンモノベンジルエーテル、プラセンターエキス、シルク抽出物や植物エキス(アルニカ、アルテア、アロエ、オウゴン、エンメイソウ、カミツレ、甘草、クチナシ、ゲンノショウコ、シコン、ショウマ、シラカバ、センキュウ、ゲンノショウコ、サイコ、山茶花、当帰、トウキンセンカ、ニワトコ、紅花、ニンニク、ハトムギ、レイシ、ログウッド)等が知られている。
【0006】
また、近年、生体内における活性酸素の生成とそれによって起こる様々な影響(疾患)が報告されている。一般的に、この活性酸素はActivated oxygensとも呼ばれ、O2−,H2O2,・OH,化学ルミネセンスの4種に大別され、いずれも強力な殺菌作用を有し、生体の自己防衛に関与する重要な物質と捕らえ、例えば、細菌・ウイルス、異物等外敵(抗原となるもの)が生体内に侵入すると、まず血液中の食細胞である好中球・単球・マクロファージが貪食作用を開始し、次に、食細胞の胞体中に貪食された異物類を溶解するために、活性酸素が生産され、そして、この生産された活性酸素は、貪食物の溶解にあたる他、一方では、直接的に細菌や異物等の外敵に対して、殺菌作用を及ぼし、外敵から防御する役割を果たしている。つまり、免疫機能を働かせる手前で抗原物質を排除する働きを持っているのである。
【0007】
しかしながら、この自己防衛のための活性酸素も過剰に生産・分泌されると、正常な細胞までも溶解・刺激され、様々な障害反応をもたらしてしまう。最近では、活性酸素によって誘発される疾患・疾病も数多く報告され、例えば、血液中のコレステロール等の油脂類が活性酸素によって酸化され、脳、心臓における動脈硬化による血管障害(脳卒中、心筋梗塞等)や脳外傷時において、血栓等による血流障害や、急激な一過性の萎縮による血管内の虚血状態を起し、そのために酸素欠乏状態を生ずると言われている。よって、この状態では、血管内のキサンチンデヒドロゲナーゼがキサンチンオキシターゼに変化し、血管内の血液中に大量の活性酸素を発生させて、血管壁の損傷を起こし致命的な障害を与えると言われている。
【0008】
また、皮膚と活性酸素の関係について見れば、例えば、皮膚は直接的に外界と接する器官であるため、環境因子を受け易い状態で、紫外線や放射線等によって、活性酸素が皮膚に過剰状態が持続すると、生体膜リン脂質の不飽和脂肪酸等と反応し、過酸化脂質が生成されてしまう。この生成された過酸化脂質によって、動脈硬化、発癌、老化、膜の破壊、蛋白変性等を起こし、又、皮膚炎症、浮腫、シワ等も引き起こしてしまう。更に、活性酸素の過剰による疾患として、美容上の観点から見ると、例えば、疱疹状皮膚炎、レントゲン皮膚炎、火傷、外傷、日光性皮膚炎、接触性皮膚炎、湿疹、アトピー性皮膚炎等を生じてしまい、従って、生体内に存在する過剰な活性酸素を消去する物質が求められ、これまでに様々な疾患の予防又は改善をするために、例えば、動植物の生体内においては、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオペルオキシターゼが、その他、トコフェロール(ビタミンE)、オリザノール、植物エキス(ハマメリス、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、セージ、ローズマリー、エイジツ、バジル、イチョウ、サイコ、シャクヤク、ハンゲ、ケイヒ、タイソウ、オウゴン、ニンジン、甘草、生姜)等が、用いられてきた。又、過酸化脂質生成抑制剤としては、β−カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、セージ、ローズマリー、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等が知られている。
【0009】
更に、思春期から青年期にかけて、特に多くできる尋常性ざ瘡(ニキビ)は男女を問わず、肌の大きな悩みの一つとなっている。この尋常性ざ瘡(ニキビ)の発生過程には、大きく分けて二つの段階があり、初めに脂腺性毛包に角栓物(角化物と皮脂の塊)が詰まり、コメド(面ぽう)が生じる。この時、コメド(面ぽう)は非炎症性であるが、その後、丘疹や膿疱、そして嚢腫など治療が困難な炎症性の皮疹に変化する。
【0010】
また、この発生原因としては、内分泌因子(脂腺機能の亢進)、細菌性因子(プロピオニバクテリウム アクネスの増殖)、角化因子(毛漏斗部の角化傷害)の三つの因子が深く関わっており、リパーゼ活性抑制は一つの因子(細菌性因子)に大きく関与していると言われている。
【0011】
すなわち、ニキビの発生初期段階として、皮脂分泌が活性化・増加するとプロピオニバクテリウムアクネスは、リパーゼの他、ヒアルロニダーゼ、プロテアーゼ等の酵素を産生する。又、リパーゼは皮脂中のトリグリセライドを加水分解し、遊離脂肪酸を生成する。この遊離脂肪酸が毛包壁を刺激して、角化が亢進し、コメド(面ぽう)の形成を促す。更に、ヒアルロニダーゼ、プロテアーゼがコメド(面ぽう)の毛包壁を刺激・破壊して、丘疹や膿疱等の炎症性ニキビを形成する。しかしながら、リパーゼの活性を抑制することによって、遊離脂肪酸の生成抑制、角化傷害の抑制、ひいてはコメド(面ぽう)の形成が抑制され、皮脂の分泌が速やかに表皮に分泌されることとなる。
【0012】
一方、最近の環境条件の悪化や生活様式の変化、社会生活の複雑化に伴うストレスの増加等により、花粉症・アレルギー性鼻炎・気管支喘息・アトピー性皮膚炎・薬物による蕁麻疹等のアレルギー性疾患や、肌荒れ、乾燥肌等に悩み苦しむ人が増加している。特に、アトピー性皮膚炎は子供のみならず、成人に及ぶまでの広い年代層でその増加が叫ばれ、現代病のひとつとして注目されている。
【0013】
本来、生体には、体内に侵入した異物(細菌、花粉、ダニ等:抗原)を排除するために、それに対抗する生体成分(抗体、リンパ球等)を産生して体を守るように働く免疫機能を備えている。ところが、時としてその反応が過敏になるために身体に有害となり、種々の病気の原因となってしまうことがある。この免疫機能による障害反応をアレルギーと呼んでおり、4つの型に分類されている。
【0014】
免疫系を構成する中心的細胞は、主に骨髄、胸腺、脾臓、リンパ節、血液等に存在するB細胞、T細胞と呼ばれる2種類のリンパ球の集団である。B細胞は体液性免疫(I〜III型アレルギー)に関与し、抗原に反応して形質細胞(抗体産生細胞)に分化、増殖し、抗体を細胞外に分泌するようになる。又、T細胞は主に細胞性免疫(IV型アレルギー)に関与し、抗原と反応すると、分化、増殖し、抗原を破壊する活性化T細胞になる。
【0015】
I型アレルギー反応は、最も発症頻度が多い型であり、主に免疫グロブリンE(IgE)抗体が関与している。その発症過程は、外来性の抗原に対してB細胞からIgE抗体が産生され、肥満細胞や好塩基球にIgE抗体が固着し感作が成立する第1段階、抗原が再び接触した感作細胞からヒスタミン、セロトニン、SRS−A等の化学伝達物質が遊離する第2段階、遊離した化学伝達物質が平滑筋の収縮、血管透過性の亢進、浮腫、神経刺激等を引き起こしたりして、各種のアレルギー症状を発現する第3段階に大別される。
【0016】
II型アレルギー反応はIgGやIgM抗体によって組織の細胞が破壊されて起こる障害反応である。抗体が抗原細胞に結合すると、補体系(抗体のエフェクター作用によって活性化して、抗原の細胞を殺したり、貪食細胞による抗原の分解を著しく促進したりする血清タンパク質の系)が連鎖的に活性化され、細胞膜を破壊する複合体が形成されるために、細胞が破壊される。又、活性化された補体系の成分が細胞に結合すると、多形核白血球やマクロファージ等の貪食細胞によって抗原細胞は捕捉されて分解し、除去される。一方、補体系の活性化の過程で、貪食細胞による抗原の分解を著しく促進する作用を有するアナフィラトキシンと呼ばれる物質が生じる。これは毛細血管の透過性を増大させる作用、平滑筋を収縮させる作用、肥満細胞からヒスタミンを遊離させる作用も持っているため、過剰に生成されると各種のアレルギー症状が発現することとなる。
【0017】
III型アレルギー反応は主にIgG抗体によって起こるが、その発症は補体系や多形核白血球等の多くの因子が関与する複雑な機構で起こる。抗原に抗体が結合して生成した抗原抗体結合物は血管、腎臓、関節、皮膚等の組織に沈着して補体系を活性化する。結合物の量が多いときには、補体系が過度に活性化してアナフィラトキシンが生じ、そのために血管透過性が増大したりして炎症が起こる。又、アナフィラトキシンの作用で貪食細胞が抗原抗体結合物を除去しようと働く際に、リソソームの脱顆粒反応が起こり、リソソーム内のプロテアーゼなど多種類の加水分解酵素が細胞外に放出されるため、組織や細胞の障害が進み、III型アレルギーが発症する。
【0018】
I〜III型アレルギー反応がいずれも体液性免疫による反応で、抗原と接触後2〜3分で反応が現れ、十数分で反応が最高となるため、即時型と呼ばれるのに対し、IV型アレルギー反応は数時間後に現れ、最高に達するには48〜72時間かかることから、遅延型アレルギーと呼ばれる。このアレルギー反応は細胞性免疫による反応で、T細胞の一部が抗原と反応して活性化T細胞となり、これが再び抗原と反応すると、リンホカインと呼ばれる種々の炎症性因子(マクロファージ走化性因子、リンパ球遊走因子、マクロファージ活性化因子、血管透過性因子等)を放出する。これらにより抗原を排除するように働くが、この反応が過度に進行すると障害反応としてアレルギーが発症する。
【0019】
このように分類されたアレルギー反応型によりさまざまな試験法が提唱され、これまでにもアレルギー性疾患の予防又は改善に有効な因子へのアプローチが盛んに行われている。
【0020】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した美白成分又は活性酸素消去物質、過酸化脂質生成抑制物質については、処方系中での安定性や溶解性が悪く、澱や分解による異臭、着色が生じ、又、生体レベルにおける効果も充分ではなく、更に皮膚にかぶれを起こすなど安全性の面でも問題があり、満足すべきものではなかった。
【0021】
また、ニキビ治療効果のある外用剤として、角質溶解剤(レゾルシン、サリチル酸、乳酸等)や抗脂漏剤(ピリドキシン又はその誘導体、イオウ、ビタミンB6等)、抗菌剤や抗炎症剤等が上げられるが、リパーゼ活性抑制作用を有する物質は知られていないのが現状である。
【0022】
更に、従来より、使用されている抗アレルギー剤の多くは、作用点が比較的明らかな即時型アレルギー反応によって引き起こされる疾患に関する薬剤である。例えば、I型のアレルギーに対しては平滑筋を弛緩させる鎮痙薬、毛細血管の透過性の亢進を抑制する交感神経興奮薬、更には抗ヒスタミン薬等が上げられるが、これらはいずれも第3段階に作用する薬物であり、対症的治療薬として有効であるが、そのほとんどが合成医薬品であり副作用の点で問題があった。更に、II〜III型アレルギーに有効な薬剤の開発についても、活発に研究が進められているが、未だ特異的な抗アレルギー剤は見出されていないのが現状である。
【0023】
【課題を解決するための手段】
こうした事情に鑑み、本発明者らはメラニン生成抑制作用、活性酸素消去(SOD)作用、過酸化脂質生成抑制作用、リパーゼ活性抑制作用、抗アレルギー作用、ヒスタミン遊離抑制作用、保湿作用がある有用な物質を開発するべく鋭意研究した。その結果、ε−ポリリジンが、メラニン色素の生成を有意に抑え、美白効果を有すること、又、活性酸素も有意に消去・抑制すること、過酸化脂質の生成又はリパーゼ活性を抑制すること、更に、ヒスタミン遊離抑制作用を有することを見出した。そして、シミ、ソバカスを改善し、肌の色を白く改善すること、湿疹・ニキビ・肌荒れを改善すること、更に肌のツヤ・張り・潤いも与えることができる安全性の高いメラニン生成抑制剤、活性酸素消去剤、過酸化脂質生成抑制剤、リパーゼ活性抑制剤、抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離抑制剤、保湿剤になることを見出し、さらに、これらの1種以上を含有する化粧料組成物がこれらの効能を有する化粧料になることを見出した。
すなわち、本発明は、ε−ポリリジンを含有する、メラニン生成抑制剤、活性酸素消去剤、過酸化脂質生成抑制剤、リパーゼ活性抑制剤、抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離抑制剤もしくは保湿剤およびこれらの1種以上を製剤を含有する化粧料組成物である。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明において使用するε−ポリリジンは、何れの方法によって得られたものであってもよく、具体的には、特許第1245361号に記載のストレプトマイセス・アルプラス・サブスピーシーズ・リジノポリメラスを、グルコース5重量%、酵母エキス0.5重量%、硫酸アンモニウム1重量%、リン酸水素二カリウム0.08重量%、リン酸二水素カリウム0.136重量%、硫酸マグネシウム・7水和物0.05重量%、硫酸亜鉛・7水和物0.00重量4%、硫酸鉄・7水和物0.03重量%、pH6.8に調整した培地にて培養し、得られた培養物から分離・採取することによって得られるε−ポリリジンを挙げることができる。
【0025】
本発明において、ε−ポリリジンは遊離ものを用いてもよく、塩酸、硫酸、およびリン酸などの無機酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの無機酸塩、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸、および乳酸などの有機酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの有機酸塩、カプロン酸、ラウリン酸、およびステアリン酸などの中鎖および長鎖の飽和脂肪酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの飽和脂肪酸塩、オレイン酸、リノール酸、およびアラキドン酸などの中鎖および長鎖の不飽和脂肪酸とε−ポリリジンとで形成されるε−ポリリジンの不飽和脂肪酸塩などを用いてもよく、これらの混合物でも良い。
【0026】
ポリリジンはこの他、合成法によるα−ポリリジンも使用できるが、本目的にはε−ポリリジンが好ましい。本発明に使用するε−ポリリジンの毒性は非常に低く、例えばε−ポリリジン塩酸塩のマウス経口投与における急性毒性は、LD50 で5g/kg以上である。又、ε−ポリリジンは、該ポリリジン製剤又は化粧料組成物の剤型・形態により乾燥、濃縮、もしくは希釈等を任意に行い調製すれば良い。
【0027】
本発明のポリリジン製剤および該ポリリジン製剤を含有する化粧料組成物に、pH緩衝能を有する電解質及びアミノ酸を併用すると、優れた相乗効果が認められる。pH緩衝能を有する電解質としては、リン酸−リン酸金属塩、酢酸−酢酸金属塩、乳酸−乳酸金属塩、コハク酸−コハク酸金属塩液、酒石酸−酒石酸金属塩、クエン酸−クエン酸金属塩、リンゴ酸−リンゴ酸金属塩等挙げることができる。また金属塩として特に種類は限定しないが、溶解性の点でナトリウム塩あるいはカリウム塩が好ましい。これらpH緩衝能を有する電解質の含有量は、ポリリジン製剤又は化粧料組成物全量に対して、0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%である。含有量が0.001重量%より少ないと十分なpH緩衝能が発揮されない恐れがあり、また、20重量%より多い場合は経済的に不利である。
【0028】
本発明のポリリジン製剤又は化粧料組成物のpHは種類、品質、期待される作用の程度によって若干異なるが、3.0〜9.0、より好ましくは4.5〜6.5の範囲に調節することが好ましい。pHが3.0未満や9.0以上では、使用時に皮膚に刺激を感じる場合があり好ましくない。このようなpHの調整は上記電解質の組成を適宜選択することで得ることができる。
【0029】
また、併用するアミノ酸としては、中性アミノ酸(グリシン、アラニン、バリン或いはロイシン等)、酸性アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸等)、塩基性アミノ酸(リジン、アルギニン等)その他があるが、本発明におけるε−ポリリジンとの併用で著しい相乗効果が認められるグリシン、アラニンの使用が最も好ましい。これらのアミノ酸の含有量は、ポリリジン製剤又は化粧料組成物全量に対して、0.001〜25重量%、好ましくは0.01〜20重量%である。含有量が0.001重量%より少ないと、ε−ポリリジンとの著しい相乗効果が認められない恐れがあり、また、25重量%より多い場合は経済的に不利である
【0030】
本発明の、ポリリジン製剤又は化粧料組成物中のε−ポリリジンの含有量としては特に限定されるものではないが、ポリリジン製剤又は化粧料組成物の種類、品質、期待される、メラニン生成抑制作用、活性酸素消去作用、過酸化脂質生成抑制作用、リパーゼ活性抑制作用、抗アレルギー作用、ヒスタミン遊離抑制作用および保湿作用等の程度によって若干異なり、通常、0.001重量%以上(以下、単に%で表わす)好ましくは0.01〜5%である。尚、含有量が0.001%より少ないと効果が充分期待できない。
【0031】
尚、本発明のポリリジン製剤又は化粧料組成物は、前記のpH緩衝能を有する電解質およびアミノ酸の他に、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、下記に例示する成分や添加剤を任意に選択・併用して製造することができ、ポリリジン製剤もしくは化粧料組成物中への含有量は、メラニン生成抑制剤、活性酸素消去剤、過酸化脂質生成抑制剤、リパーゼ活性抑制剤、抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離抑制剤および保湿剤のいずれのポリリジン製剤や化粧料組成物を製造するかにもよるが、通常、0.0001〜50%が好ましい。
【0032】
(1)各種油脂類
アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)等。
【0033】
(2)ロウ類
ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス、スクワレン、スクワラン、プリスタン等。
【0034】
(3)鉱物油
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等。
【0035】
(4)脂肪酸類
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸等の合成脂肪酸。
【0036】
(5)アルコール類
エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール等の天然アルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等の合成アルコール。
【0037】
(6)多価アルコール類
酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、ソルビトール、マンニトール等。
【0038】
(7)エステル類
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール等。
【0039】
(8)金属セッケン類
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等。
【0040】
(9)ガム質、糖類又は水溶性高分子化合物
アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖又はそのエステル、トレハロース又はその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチン又はキトサン、エチレンオキサイド等のアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン、低分子キチン又はキトサン、キトサン塩、硫酸化キチン又はキトサン、リン酸化キチン又はキトサン、アルギン酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン等。
【0041】
(10)界面活性剤
アニオン界面活性剤(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤:カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)等。
【0042】
(11)各種ビタミン類
ビタミンA群:レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:ビタミンC酸又はその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンE又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンU等。
【0043】
(12)各種アミノ酸類
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等や、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導体等。
【0044】
(13)植物又は動物系原料由来の種々の添加物
これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色等を任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すれば良い。
【0045】
尚、抽出に用いる溶媒については、供する製品の使用目的、種類、或いは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、水溶性有機溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)の中から選ばれる1種もしくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独又は水との任意の混液で用いたりすれば良く、又、搾取抽出したものでも良い。
【0046】
尚、植物又は動物系原料由来の添加物を、全身用又は局所用の外用剤、化粧品類に供する場合、皮膚や頭髪の保護をはじめ、保湿、感触・風合いの改善、柔軟性の付与、刺激の緩和、芳香によるストレスの緩和、細胞賦活(細胞老化防止)、炎症の抑制、肌質・髪質の改善、肌荒れ防止及びその改善、発毛、育毛、脱毛防止、光沢の付与、清浄効果、疲労の緩和、血流促進、温浴効果等の美容的効果のほか、香付け、消臭、増粘、防腐、緩衝等の効果も期待できる。
【0047】
原料とする具体的な植物(生薬)としては、例えば、アーモンド(へん桃)、アイ(藍葉)、アオカズラ(清風藤)、アオキ(青木)、アオギリ又はケナシアオギリ(梧桐)、アオツヅラフジ(木防巳)、アカシア、アカショウマ(赤升麻)、アカスグリ「果実」、アカツメクサ、アカブドウ、アカミノキ(ログウッド)、アカメガシワ(赤芽柏)、アカネ(茜草根)、アカヤジオウ又はジオウ(地黄)、アギ(阿魏)、アキカラマツ、アキニレ(榔楡皮)、アグアイー・グァスー、アグアヘ(オオミテングヤシ)、アケビ(木通)、アサ(麻子仁)、マルバアサガオ又はアサガオ(牽牛子)、アジサイ(紫陽花)、アシタバ(明日葉)、アズキ(赤小豆)、アセロラ、アセンヤク(阿仙薬)、アチラ(ショクヨウカンナ)、アニス、アビウ、アビウラーナ、アブラナ、アベマキ「果実」、アボカド、アマ、アマチャ(甘茶)、アマチャヅル、アマドコロ(玉竹)、アマナ(光慈姑)、アマランサス(ヒユ、ハゲイトウ、ヒモゲイトウ、センニンコク、スギモリゲイトウ、ホソアオゲイトウ、アオゲイトウ、ハリビユ、アマラントウス・ヒポコンドリアクス、アミガサユリ又はバイモ(貝母)、アリストロメリア(ユリズイセン)、アルカナ(アルカンナ)、アルガローボ(キャベ)、アルテア、アルニカ、アルピニア又はカツマダイ(ソウズク)、アロエ(蘆薈)、アロエベラ、アンジェリカ、アンズ又はホンアンズ(杏仁)、アンソッコウ(安息香)、イエローサポテ、イガコウゾリナ(地胆頭)、イカリソウ又はヤチマタイカリソウ(インヨウカク)、イグサ(灯心草)、イタドリ(虎杖根)、イチイ(一位)、イチゴ、イチジク(無花果「果実、葉」)、イチハツ(一初)、イチビ(冬葵子)、イチヤクソウ(一薬草)、イチョウ(銀杏「種子、葉」)、イトヒメハギ(遠志)、イナゴマメ、イヌナズナ(テイレキシ)、イヌビユ(ホナガイヌビユ)、イネ「種子、種皮」、イノンド「種子」、イブキジャコウソウ、イラクサ、イランイラン、イワタバコ(岩萵苣)、イワヒバ又はイワマツ(巻柏)、ウーロン茶、ウイキョウ(茴香)、ウィート(チブサノキ)、ウキヤガラ(三稜)、ウグイスカグラ「果実」、ヒメウイキョウ、ウコン(鬱金)、ウキクサ(浮萍)、ウスバサイシン又はケイリンサイシン又はオウシュウサイシン(細辛)、ウスベニアオイ、ウスベニタチアオイ、ウツボグサ(夏枯草)、ウド又はシシウド(羌活、独活、唐独活)、ウニャデガト(ウンカリア、キャッツクロー)、ウバ茶、ウメ(烏梅「種子、果肉」)、ウラジロガシ、ウワウルシ(クサコケモモ)、ウンシュウミカン(陳皮)、エストラゴン、エゾウコギ(蝦夷五加)、エチナシ(ホソバムラサキバレンギク)、エニシダ、エノキタケ(榎茸)、エビスグサ又はカッシア・トーラ(決明子)、エルカンプレ、エルダーベリー「果実」、エレミ、エリンギィ又はプレロータスエリンジ、エンジュ(槐花、槐花米)、
【0048】
オウギ又はキバナオウギ(黄耆)、オウセイ(ナルコユリ、カギクルマバナルコユリ)、オウヒササノユキ又はササノユキ、オウレン(黄連)、オオガタホウケン、オオカラスウリ(カロコン)、オオグルマ(土木香)、オオツヅラフジ(防己)、オオバコ(車前子、車前草)、オオハシバミ(榛子)、オオハシラサボテン、オオバナオケラ又はオケラ(白朮)、オオバナサルスベリ(バナバ)、オオバヤシャブシ「果実」、オオホシグサ(穀精草)、オオミアカテツ、オオミサンザシ又はサンザシ(山査子)、オオムギ(大麦)、オカ、オカゼリ(蛇床子)、オクラ「果実」、オグルマ(旋覆)、オタネニンジン又はトチバニンジン (人参)、オトギリソウ又はコゴメバオトギリソウ又はセイヨウオトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ(続断)、オナモミ(蒼耳子)、オニグルミ、オニドコロ又はトコロ又はナガドコロ(ヒカイ)、オニノヤガラ(天麻)、オニユリ又はササユリ又はハカタユリ(百合)、オノニス、オヒョウ(裂葉楡)、オミナエシ(敗醤)、オユーコ、オランダカラシ(クレソン)、オランダゼリ、オランダミツバ、オリーブ「果実、種子、葉」、オレガノ、オレンジ「果実、果皮」、カイケイジオウ(熟地黄)、カカオ「果実、果皮、種子」、カキ(柿蒂「葉」)、カギカズラ(釣藤鈎)、カキドオシ又はカントリソウ(蓮銭草)、ガクアジサイ、カシア、カジノキ(楮実「果実」)、ガジュツ(莪朮)、カシワ(槲樹、槲葉)、カスカリラ、カスカラサグラダ、カスミソウ、カセンソウ、カニクサ(金沙藤)、カニーワ、カーネーション、カノコソウ(吉草根)、カバノキ又はシダレカンバ(白樺)、ガーベラ、カボチャ、カポックノキ「種子」、カホクサンショウ(蜀椒)、ガマ(蒲黄)、カミツレ又はローマカミツレ、カミヤツデ(通草)、カムカム(カモカモ)、カラー、カラクサケマン、カラスウリ又はシナカラスウリ(王瓜)、カラスビシャク(半夏)、カラスムギ、ガラナ「種子」、カラホオ(厚朴)、カラヤ、ガリュウ、カリン(木瓜)、ガルシニア、カワミドリ、カワラサイコ(委陵菜、翻白草)、カワヂシャ、カワラタケ、カワラナデシコ(石竹)又はエゾカワラナデシコ(瞿麦、瞿麦子)、カワラニンジン(青蒿)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンスイ(甘遂)、カンゾウ(甘草)、カンタラアサ、カンデリラ、カントウ、カンナ、キイチゴ(エゾイチゴ、オランダイチゴ、エビガライチゴ、ナワシロイチゴ、モミジイチゴ、ヨーロッパキイチゴ)、キウイ「果実、葉」、キカラスウリ(瓜呂根)、キキョウ(桔梗、桔梗根)、キク(菊花、シマカンギク、チョウセンノギク)、キクタニギク、キササゲ(梓実)、ギシギシ(羊蹄根)、キジツ(枳実)、キズタ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナ、キナノキ(シンコーナ、アカキナノキ)、キヌア(キノア)、キハダ(黄柏)、ギムネマ・シルベスタ、キメンカク、キャベツ、キャベブ「未熟果」、キュウリ、ギョリュウ(西河柳、てい柳)、キラジャ・サポナリア、キラヤ、キランソウ(金瘡小草)、キンカン「果実」、ギンセカイ、キンブセン、キンマ、キンミズヒキ(仙鶴草)、
【0049】
グァペーバ・ヴェルメーリャ、グアバ「果実」、グアユーレ、クェルクス・インフェクトリア(没食子)、ククイナッツ、クコ(枸杞、枸杞子、枸杞葉、地骨皮)、クサスギカズラ(天門冬)、クズ(葛根)、クスノキ、グースベリー「果実」、クソニンジン(黄花蒿)、クティティリバー、クチナシ(山梔子)、クヌギ(樸ソウ)、クプアス、クマザサ、クマツヅラ(馬鞭草)、クララ(苦参)、クランベリー「果実」、クリ「種子、果実、渋皮」、クルクリゴ・ラチフォリア「果実」、グレープフルーツ「果実・葉」、クロウメモドキ、クロガネモチ(救必応)、クロバナヒキオコシ又はヒキオコシ(延命草)、クローブ(丁子、丁香)、グンバイナズナ(セキメイ、セキメイシ)、ケイガイ(荊芥、荊芥穂)、ケイトウ(鶏冠花、鶏冠子)、ゲッカビジン、ゲッケイジュ(月桂樹)、ケナシサルトリイバラ(土茯苓、山帰来)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ケンポナシ(キグシ)、コウキセッコク、キシュウミカン(コウジ、タチバナ、オオベニミカン、フクレミカン、サガミコウジ、ポンカン、サンタラ(橘皮))、コウシンバラ(月季花)、コウスイハッカ、コウゾ「果実」、コウチャ(紅茶)、コウホネ(川骨)、コウホン(藁本、唐藁本)、コウリャン、コウリョウキョウ(高良姜)、コエンドロ「果実」、コオウレン(胡黄連)、コガネバナ(黄ゴン)、コケモモ(越橘)、ココヤシ「果実」、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴショイチゴ(覆盆子)、コショウ(胡椒)、コスモス、コパイババルサム、コーヒー「種子、葉」、コブシ又はモクレン(辛夷)、ゴボウ(牛蒡、牛蒡子)、コボタンヅル、ゴマ(胡麻)、ゴマノハグサ(玄参)、ゴミシ(五味子)、サネカズラ又はビナンカズラ又はマツブサ、コムギ(小麦)、米又は米糠「赤糠、白糠」、コメ油、コーラ・アクミナタ「種子」、コーラ・ベラ「種子」、コロニーリャ、コロハ「果実」、コロンボ、コンズランゴ、コンブ、コンニャク、コンフリー(鰭張草)、サイザル(サイザルアサ)、サキシマボタンヅル又はシナボタンヅル又はシナセンニンソウ(威霊仙)、サクラ(オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガシ、マメザクラ、ミヤマザクラ、ソメイヨシノ、タカネザクラ、カスミザクラ、コヒガン、サトザクラ、カンザクラ「葉、花、果実、樹皮(桜皮)」)、サクランボ、ザクロ、ササ、サザンカ、サジオモダカ(沢瀉)、サツマイモ、サトウキビ、サトウダイコン、サネブトナツメ(酸棗仁)、サフラン(番紅花、西紅花)、サポジラ、サポテアマリヨ、ザボン「果実」、サボンソウ、サーモンベリー「果実」、サラシナショウマ(升麻)、サルビア(セージ)、サワギキョウ(山梗菜)、サワグルミ(山胡桃)、サンカクサボテン、サングレデグラード(クロトン)、サンシクヨウソウ、サンシチニンジン(三七人参)、サンシュユ(山茱萸)、サンショウ(山椒)、サンズコン(山豆根)、
【0050】
シア(カリテ)、シアノキ「果実」、シイタケ(椎茸)、シオン(紫苑)、ジキタリス、シクンシ(使君子)、シソ又はアオジソ又はチリメンジソ又はカタメンジソ(紫蘇葉、紫蘇子)、シタン、シナノキ、シナホオノキ、シナレンギョウ(連翹)、シメジ(ヒンシメジ、シャカシメジ、ハタケシメジ、オシロイシメジ、ブナシメジ、ホンジメシ、シロタモギタケ)、シモクレン(辛夷)、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク(芍薬)、シャジン(沙参)、ジャスミン(マツリカ)、ジャノヒゲ(麦門冬)、シュクコンカスミソウ、シュクシャミツ(砂仁、縮砂)、ジュズダマ、シュロ「果実」、ショウガ(生姜)、ジョウザンアジサイ(常山)、ショウブ(菖蒲、菖蒲根)、ショズク「果実」、シラカシ「種子」、シロゴチョウ「種子」、シロツメクサ(クローバー)、シロトウアズキ(鶏骨草)、シロバナイリス(ニオイイリス)、シロバナツタ「花」、シロミナンテン(南天実)、シンコナサクシルブラ、ジンチョウゲ(瑞香、瑞香花、沈丁花)、シンナモン、シンナモムム・カッシア(桂皮)、スイカ(西瓜)、スイカズラ(金銀花、忍冬)、スイバ(酸模)、スイムベリー「果実」、スターアップル、ステビア、ストロベリー「果実」、スズサイコ(徐長卿)、スギナ(問荊)、スベリヒユ(馬歯けん、馬歯けん子)、スモモ「果実」、セイヨウアカマツ「球果」、セイヨウカラマツ、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウサンザシ、セイヨウタンポポ、セイヨウトチノキ(マロニエ)、セイヨウナシ「果実」、セイヨウナツユキソウ、セイヨウニワトコ(エルダー)、セイヨウネズ(ジュニパー、杜松)、セイヨウノコギリソウ(ミルフォイル)、セイヨウバラ、セイヨウフウチョウボク、セイヨウヤドリギ、セイヨウハッカ又はセイヨウヤマハッカ、セイヨウワサビ、セキショウ(石菖根)、セッコク(石斛)、セドロン(ボウシュウボク)、ゼニアオイ、ヒロハセネガ、セネガ、セリ、セロリ、センキュウ(川キュウ)、センシンレン(穿心連)、センダン、センニンサボテン、センナ「果実、葉」、センニンソウ(大蓼)、センブリ(当薬)、ソウカ(草果)、ゾウゲチュウ、ソシンロウバイ、ソバ「種実」、ソメモノイモ、ダイオウ(大黄)、大根、大豆、ダイダイ(橙皮、枳実)、タカサブロウ(旱蓮草)、タカトウダイ(大戟)、タカワラビ(狗脊)、ダークスィートチェリー「果実」、タチアオイ、タチジャコウソウ(タイム、百里香)、タチドコロ(ヒカイ)、タチヤナギ、タマリンド「種子」、タマネギ、タムシバ(辛夷)、タラノキ「果実、葉、根皮」、ダリア(テンジクボタン)、タルウィ、タンシウチワ、タンジン(丹参)、タンポポ(蒲公英)又はシロバナタンポポ又はモウコタンポポ、ダンマル、
【0051】チェリー「果実」、チガヤ「果実、根、芽」、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ、チャンカピエドラ(キダチコミカンソウ)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、チョロギ、ツキミソウ、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー「果実」、チューリップ、チョコノステイ、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウカギカズラ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウナベナ(川断)、トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛)、トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ又はチョウセンリンドウ(竜胆)、トクサ(木賊)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ又はマメダオシ又はネナシカズラ、トチュウ(杜仲「樹皮、葉、根」)、トネリコ(秦皮)、トマト、トラガント、トリアカンソス「種子」、トルコキキョウ、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、ナイゼリアベリー「果実」、ナガイモ又はヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナタマメ又はタテハキ(刀豆)、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナベナ(続断)、ナメコ、ナルコユリ(黄精)、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ナンバンカラムシ(苧麻)、ニオイスミレ、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ又はニッケイ又はセイロンニッケイ又はヤブニッケイ(桂皮)又はケイシ(桂枝)、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木「果実、花、茎、葉」)、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ネムノキ又はネブ又はネビ又はネムリノキ又はジゴクバナ(合歓)、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノウゼンカズラ(凌霄花)、ノゲイトウ、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、
【0052】
パイナップル「果実」、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハイリンドウ、ハウチワ、パウ・ドーセ、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー「果実」、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク又はマダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、ハナビシ(シツリシ、シシツリ)、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、パハロボボ、ハブ「全草、茎、葉」、パプリカ、ハマゴウ又はミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、パーム、バラ(薔薇)、バラータ、バラタゴムノキ、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、ハラン、パリウルス(セイヨウハマナツメ)、パリエタリア、バルサミーナ(ツルレイシ、ニガウリ)、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、バルバスコ、ハルリンドウ、ハンダイカイ(胖大海)、パンノキ、ヒオウギ(射干)、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒグルマダリア、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒトツバエニシダ、ヒナギク(デージー)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメウズ(天葵)、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ピメンタ「果実」、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ「果実」、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ「果実、葉、茎」、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、プーアル茶(普?茶)、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、フジモドキ(チョウジザクラ、芫花)、ブドウ「果実、果皮、種子、葉」、ブナ、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、ブラジルカンゾウ、ブラジルニンジン、ブラックカーラント「果実」、ブラックベリー、ブラーニェン、プラム「果実」、フルセラリア、ブルーベリー、プルーン、フローラルブランカ、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー「果実」、ペルセア、ペルビアンバーグ、ペレスキア・グランディフォリア、ベンケイソウ又はイキクサ(景天)、ボイセンベリー「果実」、ホウキギ又はニワクサ又はネンドウ又はハハキギ・コキア(地膚子)、ホウセンカ(鳳仙、急性子、透骨草)、ポウテリア・サポタ、ポウテリア・ルクマ、ホウノキ、ボウフウ(防風)、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバアブラギク(苦ヨク)、ホソバオグルマ、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソバノキリンソウ(景天三七)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹「花、葉、茎、樹皮」)、ボタンピ(牡丹皮)、ホップ、ホホバ、ボリジ(ルリチシャ)、ボルドー、ホワートルベリー「果実」、ホンオニク(肉じゅ蓉、大芸)、ホンセッコク(鉄皮石斛、雀山石斛)、
【0053】
マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカ、マカデミアナッツ、マーガレット(モクシュンギク)、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮「樹皮、葉」)、マグノリア・スプレンゲリ、マサランヅーバ、マサランズーバ・ド・セアラー、マシェイラ・デ・ボイ、マシュア(タマノウゼンハレン、キュウコンキンレンカ)、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松「葉、樹皮、根」、マッタ・オーリョ、マツホド(茯苓)、マティコ(コルドンシージョ)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー「果実」、マルメロ、マレイン(ビロウドモウズイカ)、マンゴー、マンゴスチン、マンサーニャ(アンデスカミツレ)、マンシュウグルミ、マンダリン「果実」、マンネンタケ(霊芝)、キジツ(枳実「果実」)、ミシマサイコ(柴胡)、ミズオオバコ又はミズアサガオ(竜舌草)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミチヤナギ又はニワヤナギ(篇蓄)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリサポテ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ「果実」、ミルラ、ミロバラン、ムギワラギク、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ(延命皮)、ムニャ、ムラサキ(紫根)、ムラサキシキブ又はオオムラサキシキブ(紫珠)、ムラサキトウモロコシ、ムラサキナツフジ(昆明鶏血藤)、メガカンサ・オプンティカ、メハジキ(益母草)、メボウギ、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン「果実」、モウコヨモギ、モウソウチク、モクキリン、モジェ(コショウボク)、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、モモ(桃「葉、種子、花、果実」)、モヤシ、モレロチェリー「果実」、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤーコン、ヤシャブシ(矢車)又はヒメヤシャブシ又はオオバヤシャブシ「果実、果皮、果穂」、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギ(カワヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、アカメヤナギ、ネコヤナギ、イヌコリヤナギ、キヌヤナギ、コリヤナギ、ウンリュウヤナギ、ミヤマヤナギ、ヤシ、ヤマヤナギ、オオバヤナギ、タイリクキヌヤナギ、キツネヤナギ、ドロノキ)、ヤナギタデ「葉、茎」、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤブタバコ(鶴虱、天名精)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ又はフレビフォリア、ユズ「果実」、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ(艾葉)、
【0054】
ライガン(雷丸)、ライム「果実」、ライムギ、ラカンカ「果実」、ラズベリー「葉、果実」、ラタニア(クラメリア)、ラッキョウ又はエシャロット(薤白)、ラベンダー、リュウガン(竜眼肉)、リュウゼツラン(アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン)、リョクチャ(緑茶)、リンゴ「果実、種子、葉、根」、リンドウ、ルバス又はスアビシムス(甜涼)、レイシ(茘枝、茘枝核)、レタス(チシャ)、レッドカーラント「果実」、レッドピタヤ、レモン「果実」、レモングラス、レンギョウ又はシナレンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウバイ(蝋梅)、ロウヤシ、ロコン(ヨシ、蘆根)、ローガンベリー「果実」、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワタフジウツギ(密蒙花)、ワレモコウ(地楡)等が挙げられる。
【0055】
又、その他の海水類、例えば、海水塩、海水乾燥物、死海又は大西洋又は太平洋の海より得た無機塩(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム等)、海泥又は泥(ファンゴ)類、例えば、イタリアファンゴ、ドイツファンゴ、アイフェルファンゴ、フライブルグファンゴ等の各地の海泥又は泥(含有成分:二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マンガン、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロム、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、鉛、マンガン、ヒ素、水)、聖徳石等。
【0056】
海藻類としては、海藻[緑藻類:クロレラ・ブルガリス、クロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・エリプソイデイア、アオノリ(ウスバアオノリ、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、ホソエダアオノリ)、アナアオサ(アオサ)]、海藻[褐藻類:コンブ(マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ)、ワカメ、ヒロメ、アオワカメ、ジャイアントケルプ(マクロシスティス・ピリフェラ、マクロシスティス・インテグリフォリア、ネオシティス・ルエトケアーナ)、ヒジキ、ヒバマタ、ウミウチワ、ウスバウミウチワ、キレバノウミウチワ、アカバウミウチワ、コナウミウチワ、オキナウチワ、ウスユキウチワ、エツキウミウチワ]、海藻[紅藻類:ヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、オニクサ、オバクサ、カタオバクサ、ヤタベグサ、ユイキリ、シマテングサ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アマクサキリンサイ、キリンサイ、ビャクシンキリンサイ、ツノマタ、オオバツノマタ、トチャカ(ヤハズツノマタ)、エゾツノマタ、トゲツノマタ、ヒラコトジ、コトジツノマタ、イボツノマタ、マルバツノマタ、ヒラコトジ、スギノリ、シキンノリ、カイノリ、ヤレウスバノリ、カギウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、アカモミジノリ]等が代表的なものとして挙げられる。
【0057】
又、その他の藻類、例えば、緑藻類(クラミドモナス属:クラミドモナス、アカユキモ、ドゥナリエラ属:ドゥナリエラ、クロロコッカス属:クロロコッカス、クワノミモ属:クワノミモ、ボルボックス属:オオヒゲマワリ、ボルボックス、パルメラ属、ヨツメモ属、アオミドロ属:ヒザオリ、アオミドロ、ツルギミドロ属、ヒビミドロ属:ヒビミドロ、アオサ属:アナアオサ、アミアオサ、ナガアオサ、カワノリ属:カワノリ、フリッチエラ属、シオグサ属:オオシオグサ、アサミドリシオグサ、カワシオグサ、マリモ、バロニア属:タマゴバロニア、タマバロニア、マガタマモ属:マガタマモ、イワヅタ属:フサイワヅタ、スリコギヅタ、ヘライワヅタ、クロキヅタ、ハネモ属、ミル属:ミル、クロミル、サキブチミル、ナガミル、ヒラミル、カサノリ属:カサノリ、ジュズモ属:フトジュズモ、タマジュズモ、ミゾジュズモ、ミカヅキモ属、コレカエテ属、ツヅミモ属、キッコウグサ属:キッコウグサ、ヒトエグサ属:ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、ウスヒトエグサ、モツキヒトエ、サヤミドロ属、クンショウモ属、スミレモ属:スミレモ、ホシミドロ属、フシナシミドロ属等)。
【0058】
藍藻類(スイゼンジノリ属:スイゼンジノリ、アオコ属、ネンジュモ属:カワタケ、イシクラゲ、ハッサイ、ユレモ属、ラセンモ(スピルリナ)属:スピルリナ、トリコデスミウム(アイアカシオ)属等)。
【0059】
褐藻類(ピラエラ属:ピラエラ、シオミドロ属:ナガミシオミドロ、イソブドウ属:イソブドウ、イソガワラ属:イソガワラ、クロガシラ属:グンセンクロガシラ、カシラザキ属:カシラザキ、ムチモ属:ムチモ、ヒラムチモ、ケベリグサ、アミジグサ属:アミジグサ、サキビロアミジ、サナダグサ属:サナダグサ、フクリンアミジ、コモングサ属:コモングサ、ヤハズグサ属:エゾヤハズ、ヤハズグサ、ウラボシヤハズ、ジガミグサ属:ジガミグサ、ウミウチワ属:ウミウチワ、コナウミウチワ、アカバウミウチワ、ナミマクラ属:ヒルナミマクラ、ソメワケグサ属:ソメワケグサ、ナバリモ属:ナバリモ、チャソウメン属:モツキチャソウメン、マツモ属:マツモ、ナガマツモ属:ナガマツモ、オキナワモズク属:オキナワモズク、ニセフトモズク属:ニセフトモズク、フトモズク属:フトモズク、イシモズク属:イシモズク、クロモ属:クロモ、ニセモズク属:ニセモズク、モズク属:モズク、イシゲ属:イシゲ、イロロ、イチメガサ属:イチメガサ、ケヤリ属:ケヤリ、ウミボッス属:ウミボッス、ウルシグサ属:ウルシグサ、ケウルシグサ、タバコグサ、コンブモドキ属:コンブモドキ、ハバモドキ属:ハバモドキ、ハバノリ属:ハバノリ、セイヨウハバノリ属:セイヨウハバノリ、コモンブクロ属:コモンブクロ、エゾブクロ属:エゾブクロ、フクロノリ属:フクロノリ、ワタモ、チシマフクロノリ属:チシマフクロノリ、カゴメノリ属:カゴメノリ、ムラリドリ属:ムラチドリ、サメズグサ属:サメズグサ、イワヒゲ属:イワヒゲ、ヨコジマノリ属:ヨコジマノリ、カヤモノリ属:カヤモノリ、ウイキョウモ属:ウイキョウモ、ツルモ属:ツルモ、アナメ属:アナメ、スジメ属:スジメ、ミスジコンブ属:ミスジコンブ、アツバミスジコンブ、コンブ属:ガツガラコンブ、カキジマコンブ、オニコンブ、ゴヘイコンブ、ナガコンブ、エンドウコンブ、オオチヂミコンブ、トロロコンブ属:トロロコンブ、アントクメ属:アントクメ、カジメ属:カジメ、ツルアラメ、クロメ、キクイシコンブ属:キクイシコンブ、ネジレコンブ属:ネジレコンブ、クロシオメ属:クロシオメ、ネコアシコンブ属:ネコアシコンブ、アラメ属:アラメ、アイヌワカメ属:アイヌワカメ、チガイソ、オニワカメエゾイシゲ属:エゾイシゲ、ヤバネモク属:ヤバネモク、ラッパモク属:ラッパモク、ジョロモク属:ウガノモク、ジョロモク、ヒエモク、ホンダワラ属:タマナシモク、イソモク、ナガシマモク、アカモク、シダモク、ホンダワラ、ネジモク、ナラサモ、マメタワラ、タツクリ、ヤツマタモク、ウミトラノオ、オオバモク、フシズシモク、ハハキモク、トゲモク、ヨレモク、ノコギリモク、オオバノコギリモク、スギモク属:スギモク、ウキモ属:オオウキモ、ブルウキモ属:ブルウキモ、カヤモノリ属:カヤモノリ等)。
【0060】
紅藻類(ウシケノリ属:ウシケノリ、フノリノウシケ、アマノリ属:アサクサノリ、スサビノリ、ウップルイノリ、オニアマノリ、タサ、フイリタサ、ベニタサ、ロドコルトン属:ミルノベニ、アケボノモズク属:アケボノモズク、コナハダ属:ハイコナハダ、ヨゴレコナハダ、アオコナハダ、ウミゾウメン属:ウミゾウメン、ツクモノリ、カモガシラノリ、ベニモズク属:ベニモズク、ホソベニモズク、カサマツ属:カサマツ、フサノリ属:フサノリ、ニセフサノリ属:ニセフサノリ、ソデガラミ属:ソデガラミ、ガラガラ属:ガラガラ、ヒラガラガラ、ヒロハタマイタダキ属:ヒロハタマイタダキ、タマイタダキ属:タマイタダキ、カギケノリ属:カギノリ、カギケノリ、テングサ属:ヒメテングサ、ハイテングサ、オオブサ、ナンブグサ、コヒラ、ヨヒラ、キヌクサ、ヒビロウド属:ヒビロウド、ヒメヒビロウド、イソムメモドキ属:イソムメモドキ、 ミチガエソウ属:ミチガエソウ、リュウモンソウ属:リュウモンソウ、ヘラリュウモン、ニセカレキグサ属:ニセカレキグサ、オキツバラ属:オオバオキツバラ、アカバ属:アカバ、マルバアカバ、ナミノハナ属:ホソバナミノハナ、ナミノハナ、サンゴモドキ属:ガラガラモドキ、シオグサゴロモ属:シオグサゴロモ、イワノカワ属:エツキイワノカワ、カイノカワ属:カイノカワ、カニノテ属:カニノテ、サンゴモ属:サンゴモ、ムカデノリ属:ムカデノリ、スジムカデ、カタノリ、ヒラムカデ、キョウノヒモ、サクラノリ、ニクムカデ、タンバノリ、ツルツル、フダラク、マルバフダラク、イソノハナ属:ヌラクサ、クロヌラクサ、オオムカデノリ、ヒラキントキ属:ヒラキントキ、マタボウ属:マタボウ、キントキ属:チャボキントキ、キントキ、マツノリ、コメノリ、トサカマツ、ヒトツマツ、フシキントキ、ツノムカデ、ナガキントキ、スジムカデ、カクレイト属:オオバキントキ、イトフノリ属:イトフノリ、ナガオバネ属:ナガオバネ、フノリ属:ハナフノリ、フクロフノリ、マフノリ、カレキグサ属:カレキグサ、トサカモドキ属:ホソバノトサカモドキ、ヒロハノトサカモドキ、
【0061】
ヤツデガタトサカモドキ、クロトサカモドキ、ネザシノトサカモドキ、ユウソラ、エツキノトサカモドキ、ナンカイトサカモドキ、ヒメトサカモドキ、キヌハダ属:キヌハダ、エゾトサカ属:エゾトサカ、ツカサノリ属:エナシカリメニア、オオツカサノリ、ハナガタカリメニア、ホウノオ属:ホウノオ、ヒカゲノイト属:ヒカゲノイト、ウスギヌ、ニクホウノオ属:ニクホウノオ、ベニスナゴ属:ベニスナゴ、ススカケベニ属:ススカケベニ、オカムラグサ属:ヤマダグサ、ミリン属:ミリン、ホソバミリン、トサカノリ属:キクトサカ、エゾナメシ属:エゾナメシ、イソモッカ属:イソモッカ、ユカリ属:ユカリ、ホソユカリ、イバラノリ属:イバラノリ、サイダイバラ、タチイバラ、カギイバラノリ、キジノオ属:キジノオ、イソダンツウ属:イソダンツウ、アツバノリ属:アツバノリ、オゴノリ属:オゴノリ、ツルシラモ、シラモ、オオオゴノリ、ミゾオコノリ、カバノリ、ベニオゴノリ、フクレシノリ、ムラサキカバノリ、シンカイカバノリ、トゲカバノリ、カタオゴノリ、リュウキュウオゴノリ、セイヨウオゴノリ、イツツギヌ、ユミガタオゴノリ、クビレオゴノリ、モサオゴノリ、キヌカバノリ、テングサモドキ属:ハチジョウテングサモドキ、フシクレノリ属:フシクレノリ、ナミイワタケ属:ナミイワタケ、カイメンソウ属:カイメンソウ、オキツノリ属:オキツノリ、サイミ属:イタニグサ、サイミ、ハリガネ、ハスジグサ属:ハスジグサ、スギノリ属:イカノアシ、ホソイボノリ、ノボノリ、クロハギンナンソウ属:クロハギンナンソウ、アカバギンナンソウ属:アカバギンナンソウ、ヒシブクロ属:ヒシブクロ、マダラグサ属:トゲマダラ、エツキマダラ、タオヤギソウ属:タオヤギソウ、ハナサクラ、フクロツナギ属:フクロツナギ、スジコノリ、ハナノエダ属:ハナノエダ、ヒラタオヤギ属:ヒラタオヤギ、ダルス属:ダルス、マサゴシバリ、アナダルス、ウエバグサ属:ウエバグサ、ベニフクロノリ属:ベニフクロノリ、フシツナギ属:フシツナギ、ヒメフシツナギ、ヒロハフシツナギ、ワツナギソウ属:ヒラワツナギソウ、ウスバワツナギソウ、イギス属:イギス、ケイギス、ハリイギス、ハネイギス、アミクサ、エゴノリ属:エゴノリ、フトイギス、サエダ属:サエダ、チリモミジ属:チリモミジ、コノハノリ科:ハブタエノリ、コノハノリ、スズシロノリ、ウスベニ属:ウスベニ、ハスジギヌ属:ハスジギヌ、ナガコノハノリ属:ナガコノハノリ、スジギヌ属:スジギヌ、アツバスジギヌ、ハイウスバノリ属:カギウスバノリ、ヤレウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、ウスバノリモドキ属:ウスバノリモドキ、アヤニシキ属:アヤニシキ、アヤギヌ属:アヤギヌ、ダジア属:エナシダジア、シマダジア属:イソハギ、シマダジア、ダジモドキ属:ダジモモドキ、イトグサ属:モロイトグサ、フトイグサ、マクリ属:マクリ、ヤナギノリ属:ハナヤナギ、ユナ、ヤナギノリ、モツレユナ、ベニヤナギコリ、モサヤナギ、ササバヤナギノリ、ソゾ属:クロソゾ、コブソゾ、ハネソゾ、ソゾノハナ、ハネグサ属:ハネグサ、ケハネグサ、コザネモ属:コザネモ、イソムラサキ、ホソコザネモ、ヒメゴケ属:ヒメゴケ、クロヒメゴケ、ヒオドシグ属:キクヒオドシ、ヒオドシグサ、ウスバヒオドシ、アイソメグサ属:アイソメグサ、スジナシグサ属:スジナシグサ、イソバショウ属:イソバショウ、フジマツモ属:フジマツモ、ノコギリヒバ属:ハケサキノコギリヒバ、カワモズク属:カワモズク、アオカワモズク、ヒメカワモズク、イデユコゴメ属:イデユコゴメ、オキチモズク属:オキチモズク、イトグサ属、チノリモ属:チノリモ、チスジノリ属:チスジノリ等)。
【0062】
車軸藻類(シャジクモ属、シラタマモ属、ホシツリモ属:ホシツリモ、リクノタムヌス属、フラスコモ属:ヒメフラスコモ、チャボフラスコモ、トリペラ属等)、黄色藻類(ヒカリモ属:ヒカリモ等)等。
【0063】
又、動物系原料由来の素材としては、鶏冠抽出物、牛又は人の胎盤抽出物、豚又は牛の胃や十二指腸或いは腸の抽出物若しくはその分解物、豚又は牛の脾臓の抽出物若しくはその分解物、豚又は牛の脳組織の抽出物、水溶性コラーゲン、アシル化コラーゲン等のコラーゲン誘導体、コラーゲン加水分解物、エラスチン、エラスチン加水分解物、水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物又はそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物又はそれらの誘導体、豚又は牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド)、豚又は牛ヘモグロビン分解物(ヘミン、ヘマチン、ヘム、プロトヘム、ヘム鉄等)、牛乳、カゼイン及びその分解物又はそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質(リボ核酸、デオキシリボ核酸)等。
【0064】
(14)微生物培養代謝物
酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物、生乳又は脱脂粉乳の乳酸発酵物やトレハロース又はその誘導体等。
【0065】
(15)α−ヒドロキシ酸類グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等。
【0066】
(16)無機顔料
無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等。
【0067】
(17)紫外線吸収/遮断剤
ベンゾフェノン誘導体(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等)、p−アミノ安息香酸誘導体(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等)、メトキシ桂皮酸誘導体(パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、パラメトキシ桂皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸ナトリウム、パラメトキシ桂皮酸カリウム、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等)、サリチル酸誘導体(サリチル酸オクチル、サリチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチル等)、アントラニル酸誘導体(アントラニル酸メチル等)、ウロカニン酸誘導体(ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等)、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリン等。
【0068】
(18)美白剤
p−アミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンC又はその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ビタミンE又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノール等。
【0069】
(19)チロシナーゼ活性阻害剤
ビタミンC又はその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ハイドロキノン又はその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル等)、コウジ酸又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、N−アセチルチロシン又はその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、シルク抽出物、植物エキス(カミツレ、クワ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、ヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、緑茶、紅茶、阿仙薬)等。
【0070】
(20)メラニン色素還元/分解物質
フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノン又はその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル)等。
【0071】
(21)ターンオーバーの促進作用/細胞賦活物質
ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、ローズマリー、パセリ)等。
【0072】
(22)収斂剤
コハク酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、p−フェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レゾルシン、塩化第二鉄、タンニン酸(カテキン化合物を含む)等。
【0073】
(23)活性酸素消去剤
SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ等。
【0074】
(24)抗酸化剤
ビタミンC又はその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンE又はその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等。
【0075】
(25)過酸化脂質生成抑制剤
β−カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、ローズマリー、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等。
【0076】
(26)抗炎症剤
イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d−カンフル、dl−カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸又はその塩、グリチルレチン酸又はその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等。
【0077】
(27)抗菌・殺菌・消毒薬
アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリン又はその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸又はその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p−クロロフェノール、p−クロロ−m−キシレノール、p−クロロ−m−クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、o−フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロヘキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、フェノキシエタノール、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等)、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム等)、カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン)、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、ブリリアントグリーン、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット、ジャーマル、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N−長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス等。
【0078】
(28)保湿剤
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヒアルロン酸又はその塩、ポリエチレングリコール、コンドロイチン硫酸又はその塩、水溶性キチン或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸又はその塩、乳酸ナトリウム、ミニササニシキエキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、ヘチマ水、シラカバ(白樺)又は赤松の樹液、
【0079】
(29)エラスターゼ活性阻害剤
フロオロリン酸ジイソプロピル、植物エキス(オウゴン、オトギリソウ、クララ、桑の葉、ケイヒ、ゲンノショウコ、コンフリー、サルビア、セイヨウニワトコ、ボダイジュ、ボタンピ)、海藻エキス等。
【0080】
(30)頭髪用剤。
二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸等。
【0081】
(31)抗アンドロゲン剤
卵胞ホルモン(エストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオール等)、イソフラボン、オキセンドロン等。
【0082】
(32)末梢血管血流促進剤
ビタミンE又はその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、人参エキス、アロエエキス、ゲンチアナエキス、トウキエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、ミノキシジル等。
【0083】
(33)刺激剤
トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、l−メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等。
【0084】
(34)代謝活性剤
感光素301号、ヒノキチオール、パントテン酸又はその誘導体、アラントイン、胎盤エキス、ビオチン、ペンタデカン酸グリセリド等。
【0085】
(35)抗脂漏剤
ピリドキシン又はその誘導体、イオウ、ビタミンB6等。
【0086】
(36)角質溶解剤
レゾルシン、サリチル酸、乳酸等。
【0087】
(37)酸化剤
過酸化水素水、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β−チロシナーゼ酵素液、マッシュルーム抽出液等。
【0088】
(38)除毛剤
硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウム等の無機系還元剤、チオグリコール酸又はその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウム)等。
【0089】
(39)毛髪膨潤剤
エタノールアミン、尿素、グアニジン等。
【0090】
(40)染料
5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3′−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N,N′−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5−アミノオルトクレゾール、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4′−ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4−ジアミノフェノール、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ジフェニルアミン、α−ナフトール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、レゾルシン、タンニン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2′,4′−ジアミノアゾベンゼン−5′−スルホン酸ナトリウム、ヘマテイン等。
【0091】
(41)香料
ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料等。
【0092】
(42)色素・着色剤
赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチン等。
【0093】
その他、保湿剤、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解物、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料、酵素等が挙げられ、これらとの併用によって、相加的及び相乗的な各種の効果が期待できる。
【0094】
また、本発明のポリリジン製剤又は化粧料組成物の剤型は任意であり、カプセル、粉末、顆粒、固形、液体、ゲル、気泡、乳液、クリーム、軟膏、シート等の形態で用いることができる。
【0095】
具体的には、例えば、外用薬用製剤、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パック等の基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、除毛剤、脱毛剤、アフターシェーブローション、プレショーブローション、シェービングクリーム、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のメークアップ化粧料、香水類、美爪剤、美爪エナメル、美爪エナメル除去剤、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、プレヘアートリートメント、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料等の頭髪化粧料、浴用剤、消臭剤、防臭剤、パップ剤、プラスター剤、テープ剤、シート剤、貼付剤、エアゾール剤、その他、歯磨き類、口中清涼剤・含嗽剤、衛生綿類、ウエットティシュなど様々な製品に応用でき、又、一般的な飲食品への使用もできる。
【0096】
尚、本発明のポリリジン製剤又は化粧料組成物への添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【0097】
【実施例】
以下、実施例によって更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお本実施例におけるε−ポリリジンは、チッソ(株)製の25重量%ε−ポリリジン水溶液を水で100倍希釈した0.25重量%水溶液を使用した。
【0098】
(試験1)メラニン生成抑制試験
B16メラノーマ細胞をもとにメラニン生成抑制作用を評価した。
【0099】
「試験方法及び評価方法」24時間前培養したB16メラノーマ細胞を新鮮な培地に移し、これに試料を0.5重量%添加し、3日間培養する。次に培養処理した細胞をトリプシンで処理し、1N−NaOH、10重量%DMSO溶液で加熱溶解後、420nmにおける吸光度を測定する。尚、試料の代わりに、ブランクとして蒸留水を用い、又、同時に試料を添加した細胞をMTT還元法(Tim Mosmann;Journal of Immunological Methods P55−63(1983)参考)にて活性を測定し、ブランク細胞のMTT還元活性を1単位として、試料負荷細胞のMTT還元活性を算出した。試料のメラニン量を、吸光度/MTT還元活性(1単位)として算出し、ブランク細胞のメラニン生成量に対する抑制率(%)を数1により求め、結果は図1に示した。尚、比較用試料として、アルブチン(シグマ製)を同様の条件で調製し、試験に用いた。
【0100】
〈数1〉メラニン生成抑制率(%)={1−(試料メラニン量/ブランクメラニン量)}×100
【0101】
(試験結果)図1の通り、本発明のε−ポリリジンは、メラニン色素の生成が有意に抑えられ、高いメラニン生成抑制作用を有することが確認できた。又、アルブチンと比べても、若干弱いながら優れたメラニン生成抑制作用を有することが確認でき、美白剤として使用できる。
【0102】
(試験2)活性酸素消去(SOD様活性)試験
近年、活性酸素によって誘発される疾患・疾病も数多く報告され、活性酸素を除去・消去(SOD活性)は、組織障害の予防につながるものと指摘されている。本試験では、製造例2で得られた抽出液について、キサンチン−キサンチンオキシダーゼ系により発生させた活性酸素に対する消去能を今成らのニトロブルーテトラゾリウム法(過酸化脂質実験法,P144,医歯薬出版(株))を用いて検討した。
【0103】「試験方法及び評価方法」1.0mMキサンチン、3.0mMエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを含有する0.05M炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2)2.5mLに、0.75mMニトロブル−テトラゾリウム、0.15W/V%牛血清アルブミンを各0.1mL、更に試料溶液を各0.01mL加え、25℃で10分間放置する。そこにあらかじめ吸光度変化が約0.3/20分となるように調整したキサンチンオキシダーゼ水溶液0.1mLを添加し、25℃で20分放置した後、6mMCuCl溶液で反応を停止させ、560nmにおける吸光度を測定した。尚、試料の代わりに試料溶液の溶媒を添加したものを対照とし、更には各試料及び対照についてキサンチンオキシダーゼを入れる前に反応停止液を入れた群をブランクとして数2より抑制率を求め、結果を図2に示した。又、50%抑制率をSOD1ユニットとして活性酸素能を算出した。尚、比較用試料として、緑茶エキス(一丸ファルコス製)を同様の条件で調製し、試験に用いた。
【0104】
〈数2〉 活性酸素消去率(%)={1−(試料O.D.値−試料ブランクO.D.値)/(対照O.D.値−対照フ゛ランクO.D.値)}×100
【0105】
(試験結果)図2の通り、本発明のε−ポリリジンは、活性酸素の生成を有意に抑え、活性酸素消去作用を有することが確認できた。又、緑茶エキスと比べても、強い活性酸素消去作用を有することが確認でき、従って、活性酸素消去剤として使用できる。
【0106】(試験3)過酸化脂質生成抑制試験
過酸化脂質とは、脂質の構成成分である不飽和脂肪酸に過酸化物、主として、ヒドロペルオキシドがついたものである。これらの過酸化脂質は生体内で細胞膜に障害を与えたり、各種酵素の不活性化や生体蛋白の変性等を生じ、生体組織悪影響を与える。その結果、老化を促進させたり、癌性変化等の疾病へつながると考えられている。皮膚においては、皮脂が過酸化されることにより生じた過酸化脂質が蓄積すると、皮膚の細胞膜やミトコンドリアの機能に変化をきたし、肝班、黒皮症、一次刺激性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、あるいは皮膚の老化(しわ、老人性色素沈着等)、肌荒れといった、種々の皮膚疾患の一因と言われており、この脂質の過酸化を抑制することが皮膚医学上、重要視されている。本試験では、製造例1で得られた抽出液について、鉄−アスコルビン酸系による皮表脂質・スクワレンの過酸化に対する抑制効果をTBA法(アナリティカル、バイオケミストリーカル.Vol.95,P351〜358(1979))を用いることにより測定し、検討した。
【0107】
「試験方法及び評価方法」0.1%リノレン酸を溶解する0.8%ラウリル硫酸ナトリウム溶液4.9mLを9mLのスクリュー瓶に取り、これに試料溶液0.2mLを加え、紫外線を1時間照射(東芝製FL−20SE ランプおよびFL−20SBLランプをそれぞれ3灯並列して距離15cmにて照射)した後、この液1.0mLを4.5%ジブチルヒドロキシトルエン0.02mLの入った遠沈管に取り、0.67%チオバルビツール酸・15%酢酸水溶液1mLを加え、95℃で1時間加熱する。冷後、15%メタノール含有 n−ブタノール溶液4mLを加え、良く振った後、遠心分離(2000rpm 10分間)し、このn−ブタノール層の532nmにおける吸光度を測定し、過酸化脂質量とした。尚、同様に紫外線を照射しないものの吸光度を測定し、紫外線を照射したものとの差を過酸化脂質生成量とした。抑制率は、試料の代わりに溶媒のみを添加した場合の過酸化脂質生成量を100とし、試料添加時の過酸化脂質生成量との割合より計算した。尚、結果を図3に示した。尚、比較用試料として、dl−α−トコフェロール水溶液(キシダ化学製)を同様の条件で調製し、試験に用いた。
【0108】
(試験結果)図3の通り、本発明のε−ポリリジンは、dl−α−トコフェロール水溶液とほぼ同等の過酸化脂質生成抑制作用を有することが確認できた。従って、本発明のε−ポリリジンは抗酸化剤として使用できる。
【0109】
(試験4)リパーゼ活性抑制試験
ヒト血中リパーゼの定量反応を指標としたリパーゼ活性値をもとにリパーゼ活性抑制作用を評価した。
【0110】
「試験方法及び評価方法」
a.皮膚抽出液モルモット背部皮膚1gに生理食塩水10mLを加え、超音波にて抽出を行い、遠心分離(12,000rpm、15分間)にて得られた上清を皮膚抽出液とした。
b.酵素リパーゼ酵素リパーゼ(豚膵臓由来/シグマ社製)は、0.2unitsになるよう調整した。
c.リパーゼ活性の測定試料30%、皮膚抽出液20%、0.2unitsリパーゼ50重量%の混合液を検体とし、リパーゼキットS(大日本製薬株式会社製)の試験法に従い試験を行った。尚、対照として、試料の溶媒を用い、試料、対照について測定を行い、リパーゼ活性抑制率(=リパーゼ活性抑制作用)を求め、結果を図4に示した。
【0111】
リパーゼ活性抑制率(%)={1−(試料BALB単位/対照BALB単位)}×100
【0112】
(試験結果)図4の通り、本発明のε−ポリリジンは、リパーゼの活性を有意に抑制する作用を有することが確認でき、リパーゼ活性抑制剤として使用できる。
【0113】
(試験5)ヒスタミン遊離抑制試験
即時型アレルギー反応では、第2段階において感作された肥満細胞あるいは好塩基球からヒスタミン等の化学物質が遊離する。従って、ヒスタミン遊離を抑制するような物質は抗アレルギー作用が期待できる。本試験ではラットの肥満細胞からヒスタミン遊離試薬であるcompound48/80でヒスタミンを遊離させる試験法(J.Soc.Cosmet.Japan,Vol.25,No.4,P246(1992))を用いた。
【0114】
「試験方法及び評価方法」ラット(Slc:Wister系雄性ラット,約4〜9週齢)の腹腔内から採取した肥満細胞浮遊液1.2mLに、試料0.02mLとcompound48/80を最終濃度1.0μg/mLとなるように加え、37℃で15分間インキュベートした。氷冷して反応停止後、反応液を遠心分離し、上澄から遊離したヒスタミンを抽出、精製し、o−フタルジアルデヒドにて発色させ、励起波長360nm、蛍光波長450nmにおける蛍光吸光度を測定し、数4によりヒスタミン遊離抑制率を求め、結果は図5に示した。尚、比較用試料として、クロモリン(シグマ製)を同様の条件で調製し、試験に用いた。
【0115】
〈数4〉ヒスタミン遊離抑制率(%)={1−(A−C)/(B−C)}×100
A:肥満細胞に試料を共存させてヒスタミン遊離剤を加えたときに遊離したヒスタミンの蛍光強度、
B:肥満細胞にヒスタミン遊離剤を加えたときに遊離したヒスタミンの蛍光強度、
C:肥満細胞から自然に遊離されるヒスタミンの蛍光強度(A,B,Cは測定値から盲検値を引いたものである)。
【0116】
(試験結果)図5の通り、本発明のε−ポリリジンは、ヒスタミンの遊離を有意に抑制する作用を有することが確認できた。又、クロモリンと比べても、非常に強いヒスタミン遊離抑制作用を有することが確認でき、抗アレルギー剤として使用できる。
【0117】
(試験6)安全性試験
(1)皮膚一次刺激性試験
ε−ポリリジンを乾燥固形分濃度が0.5%となるように精製水にて調製し、背部を剃毛した日本白色家兎(雌性、1群3匹、体重2.3kg前後)の皮膚に適用した。適用の24、48、72時間後にドレイズの判定基準に基づき紅斑及び浮腫を指標として評価を行った。その結果は、全ての動物において、何等、紅斑及び浮腫を認めず、皮膚一次刺激性に関して問題がないものと判断した。
【0118】
(試験7)安全性試験
(2)皮膚累積刺激性試験
ε−ポリリジンを乾燥固形分濃度が0.5%となるように精製水にて調製し、背部を剃毛したハートレー系モルモット(雌性、1群3匹、体重320g前後)の皮膚に1日1回、週5回、0. 5mL/匹を塗布した。塗布は2週に渡って行い、剃毛は各週の最終塗布日に行った。各塗布日及び最終塗布日の翌日にドレイズの判定基準に基づき紅斑及び浮腫を指標として評価を行った。その結果は、全ての動物において、2週間に渡って何等、紅斑及び浮腫を認めず、皮膚累積刺激性に関しては問題がないものと判断した。
【0119】
(試験8)安全性試験
(3)急性毒性試験
減圧濃縮・乾燥して得たε−ポリリジン粉末を試験前、4時間絶食させたddy系マウス(雄性及び雌性,1群5匹,5週齢)に5,000mg/kg量経口投与し、毒性症状の発現、程度などを経時的に観察した。その結果、全てのマウスにおいて14日間、何等異常を認めず、解剖の結果も異常がなかった。よって、LD50は5,000mg/kg以上であり、安全な物質と判断される。
【0120】
(処方例)メラニン生成抑制剤、活性酸素消去剤、過酸化脂質生成抑制剤、リパーゼ活性抑制剤、抗アレルギー剤、ヒスタミン遊離抑制剤、保湿剤又は化粧料組成物の製造
上記の評価結果に従い、以下にその処方例を示すが、各処方例は各製品の製造における常法により製造したもので良く、配合量のみを示した。又、本発明はこれらに限定されるわけではない。また、以下の処方例において、pHが4.5以上6.5未満の範囲から外れるものについては、クエン酸−クエン酸ナトリウム緩衝剤でpHを4.5以上6.5未満になるように調整した。
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【0149】
(処方例29)被覆保護剤
ガーゼ又はリニメント布にε−ポリリジン、抗生物質、抗炎症剤などを適量混合した処方液を含浸させ、外傷部に添付する。又、ε−ポリリジンを直接、局所に散布し、ガーゼ等で被覆しても良い。
【0150】
(試験9)使用効果試験
本発明の化粧料組成物を実際に使用した場合の効果について検討を行った。使用テストはシミ、ソバカス、色黒で悩む人30〜60歳の各10名をパネラーとし、毎日、朝と夜の2回、洗顔後に処方例1の乳液の適量を顔面に3ヶ月に渡って塗布することにより行った。尚、対照には、乳液からε−ポリリジンを除いたものを同様な方法にて処方したものを用いた。又、評価方法は下記の基準にて行い、結果は表1の通りで表中の数値は人数を表す。尚、使用期間中に皮膚の異常を訴えた者はなかった。
【0151】
「シミ・ソバカス&皮膚色改善効果」
有 効:シミ・ソバカスや肌の色が白く改善された。
やや有効:シミ・ソバカスや肌の色が白く改善された。
無 効:使用前と変化なし。
【0152】
【表1】
【0153】
(試験結果)
表1の通り、本発明のε−ポリリジンを含有した化粧料組成物は、有意にシミ、ソバカスを改善し、又、肌の色も白く改善することが確認できた。
【0154】
(試験10)使用効果試験
本発明の美肌化粧料組成物を実際に使用した場合の効果について検討を行った。使用テストはツヤ・張りのない肌及び又は湿疹・ニキビ・肌荒れで悩む人、30〜50歳の各10名をパネラーとし、毎日、朝と夜の2回、洗顔後に処方例1の乳液の適量を顔面に3ヶ月に渡って塗布することにより行った。尚、対照には、乳液からε−ポリリジンを除いたものを同様な方法にて処方したものを用いた。又、評価方法は下記の基準にて行い、結果は表2及び表3の通りで表中の数値は人数を表す。尚、使用期間中に皮膚の異常を訴えた者はなかった。
【0155】
「皮膚感触改善効果」
有 効:肌のツヤ・張りが増した。
やや有効:肌のツヤ・張りがやや増した。
無 効:使用前と変化なし。
【0156】
【表2】
【0157】
「湿疹・肌荒れ改善効果」
有 効:湿疹、ニキビ、肌荒れが改善された。
やや有効:湿疹、ニキビ、肌荒れがやや改善された。
無 効:使用前と変化なし。
【0158】
【表3】
【0159】
(試験結果)上記の表2及び3の通り、本発明のε−ポリリジンを含有した化粧料組成物は、肌のツヤ・張りが増し、又、湿疹・ニキビ・肌荒れを改善することが確認された。
【0160】
(試験11)使用効果試験
本発明の化粧料組成物を実際に使用した場合の効果について検討を行った。使用テストは乾燥肌で悩む人30〜60歳の各10名をパネラーとし、毎日、朝と夜の2回、洗顔後に処方例2の乳液の適量を顔面に3ヶ月に渡って塗布することにより行った。尚、対照には、乳液からε−ポリリジンを除いたものを同様な方法にて処方したものを用いた。又、評価方法は下記の基準にて行い、結果は表4の通りで表中の数値は人数を表す。尚、使用期間中に皮膚の異常を訴えた者はなかった。
【0161】
「乾燥肌改善効果」
有 効:肌の乾燥が改善された。
やや有効:肌の乾燥がやや改善された。
無 効:使用前と変化なし。
【0162】
【表4】
【0163】
(試験結果)上記の表4の通り、本発明のε−ポリリジンを含有した化粧料組成物は、有意に肌の乾燥を改善することが確認できた。
【0164】
【発明の効果】
本発明のポリリジン製剤および化粧料組成物は、メラニン色素の生成を有意に抑え、美白効果を有すること。又、活性酸素も有意に消去・抑制すること、又、過酸化脂質の生成又はリパーゼ活性を抑制すること。更に、ヒスタミン遊離抑制作用を有しており、シミ、ソバカスを改善し、肌の色を白く改善すること。又、湿疹・ニキビ・肌荒れを改善すること、更に肌のツヤ・張り・潤いも与えることができ、人・動物に対しても安全である。尚、本発明のポリリジン製剤は、その他一般的な飲食品類への利用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のε−ポリリジンのメラニン生成抑制作用を示した図。
【図2】本発明のε−ポリリジンの活性酸素消去作用を示した図。
【図3】本発明のε−ポリリジンの過酸化脂質生成抑制作用を示した図。
【図4】本発明のε−ポリリジンのリパーゼ活性抑制作用を示した図。
【図5】本発明のε−ポリリジンのヒスタミン遊離抑制作用を示した図。
Claims (8)
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とするメラニン生成抑制剤。
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とする活性酸素消去剤。
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とする過酸化脂質生成抑制剤。
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とするリパーゼ活性抑制剤。
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とする抗アレルギー剤。
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とするヒスタミン遊離抑制剤。
- ε−ポリリジンを含有することを特徴とする保湿剤。
- 請求項1記載のメラニン生成抑制剤、請求項2記載の活性酸素消去剤、請求項3記載の過酸化脂質生成抑制剤、請求項4記載のリパーゼ活性抑制剤、請求項5記載の抗アレルギー剤、請求項6記載のヒスタミン遊離抑制剤および請求項7記載の保湿剤の中から選ばれた1種以上を含有することを特徴とする化粧料組成物。
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