JP2004024259A - L−ロイシンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分岐鎖アミノ酸トランスアミナーゼをコードするilvE遺伝子を不活性化させ、かつtyrB遺伝子にコードされる芳香族アミノ酸トランスアミナーゼの活性を増強させたエシェリヒア属細菌を用いて、L−ロイシンを製造する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は微生物工業、特にアミノ酸の製造方法に関する。本発明はその中でも特に、エシェリヒア属細菌を用いたL−ロイシンの製造方法であって、製造されるL−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの量が製造されるL−ロイシンの量の1%未満である方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、L−アミノ酸は天然源から得られた微生物の菌株、又はL−アミノ酸生産能を向上させるために特別に改変された、それらの菌株の変異体を用いた発酵法により工業生産されてきた。
【0003】
発酵法によるL−ロイシンの製造に用いることのできるエシェリヒア属に属する種々の菌株が知られている。具体的には、L−ロイシン耐性株又は以下のようなL−ロイシンアナログに耐性を有する株、すなわち、4−アザロイシンもしくは5,5,5−トリフルオロロイシンに耐性を有する株(例えば、特許文献1参照)、β−2−チエニルアラニン及びβ−ヒドロキシロイシンに耐性を有する株(例えば、特許文献2参照)、L−バリン、4−アザロイシン、3−ヒドロキシロイシン及びL−ロイシンに耐性を有する株(例えば、特許文献3参照);生育にリポ酸を要求する株(例えば、特許文献4参照);ilvE遺伝子産物のようなL−ロイシン生合成に関与する酵素の活性が増加した株(例えば、特許文献5参照);生成したL−ロイシンによるフィードバック阻害が脱感作されたイソプロピルリンゴ酸シンターゼのような標的酵素を保持する株(例えば、特許文献6参照)、が知られている。
【0004】
最もよく知られているL−ロイシン生産株は、L−バリンと少量のL−イソロイシンを同時に生産する。例えば、エシェリヒア・コリAJ11478株(例えば、特許文献7参照)は1.9g/LのL−ロイシンと0.09g/LのL−バリン(L−バリンの生産量はL−ロイシンの生産量の4.7%である)を同時に生産する。しかし、L−ロイシンと同時に生産されるL−バリン及びL−イソロイシンが、培養液からのL−ロイシンの回収を不便にしている。その上、L−バリン及びL−イソロイシンはL−ロイシンと共通の前駆体である2−ケトイソ吉草酸から生じるため、これらのアミノ酸が同時に生産されるとL−ロイシンの生産量が減少する。
【0005】
ところでセラチア・マルセッセンスにおいて、ノルバリン、ホモイソロイシン及びノルロイシンのような通常でないアミノ酸がそれぞれα−ケト酪酸、α−ケト−β−メチル吉草酸、α−ケト−吉草酸から、L−ロイシン生合成酵素によって生成されることが早くより示されていた(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第5744331号明細書
【特許文献2】
米国特許第5763231号明細書
【特許文献3】
ロシア特許第2140450号明細書
【特許文献4】
米国特許第6214591号明細書
【特許文献5】
米国特許第5120654号明細書
【特許文献6】
欧州特許第1067191号明細書
【特許文献7】
米国特許第5763231号明細書
【非特許文献1】
ジャーナル・オブ・バイオケミストリー、1976年、第80巻第2号、p.333−339
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、L−ロイシン生産細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満である細菌を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、分岐鎖アミノ酸アミノトランスフェラーゼをコードするilvE遺伝子を不活性化することによって達成された。このアミノトランスフェラーゼはケト前駆体である2−ケト−メチル−ペンタン酸からのL−ロイシンの合成に関与するため、ilvE遺伝子を不活性化するとL−ロイシンの生産量が減少する。L−ロイシン合成に関与しうる他のアミノトランスフェラーゼとして、tyrB遺伝子にコードされる芳香族アミノ酸トランスアミナーゼがある。そこで、ilvE遺伝子が不活性化された場合にL−ロイシン合成を回復又はより増加させるため、例えばtyrB遺伝子を含む多コピープラスミドで細菌を形質転換することによって、tyrB遺伝子にコードされる酵素の活性を増加させた。このようにして本発明は完成されるに至った。
【0009】
したがって、本発明はL−ロイシンを生産するエシェリヒア属細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満である細菌を提供する。さらに、本発明はL−ロイシンを生産するエシェリヒア属細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満であって、かつtyrB遺伝子にコードされる酵素の活性を増強させることによってL−ロイシン生産量を増加させた細菌を提供する。
【0010】
本発明はさらに、上記細菌を培地中で培養することにより、L−ロイシンを生産させて培地中に蓄積させる工程、及びL−ロイシンを培地から採取する工程を含む、発酵法によるL−ロイシンの製造法を提供する。
【0011】
すなわち、本発明は以下の発明を提供する。
(1) L−ロイシンを生産するエシェリヒア属細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満である細菌。
(2) ilvE遺伝子を不活性化させること、又はilvE遺伝子によってコードされるタンパク質の活性を減少させることにより、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満となった、(1)の細菌。
(3) tyrB遺伝子にコードされるタンパク質の活性が増加した、(2)の細菌。
(4) tyrB遺伝子を含むDNAで形質転換されることにより、tyrB遺伝子にコードされるタンパク質の活性が増加した、(3)の細菌。
(5) 多コピーベクターを用いて形質転換された、(4)の細菌。
(6) (1)〜(5)のいずれかの細菌を培地中で培養することにより、L−ロイシンを生産させて培地中に蓄積させる工程、及びL−ロイシンを培地から採取する工程を含む、L−ロイシンの製造方法。
(7) 前記細菌がL−ロイシン生合成遺伝子の発現が上昇するように改変された、(6)の方法。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を、以下で詳細に説明する。
【0013】
1.本発明の細菌
本発明の細菌はL−ロイシンを生産するエシェリヒア属細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満である細菌である。
【0014】
ここでいう「L−ロイシンを生産する細菌」という用語は、エシェリヒア・コリK−12株のようなエシェリヒア・コリの野生株又は親株よりも多い量のL−ロイシンを生産して培地中に蓄積させることのできる細菌を意味し、好ましくは0.5g/L以上の量のL−ロイシンを生産し培地中に蓄積することができる細菌を意味し、より好ましくは1.0g/L以上の量のL−ロイシンを生産し培地中に蓄積することができる細菌を意味する。
【0015】
「エシェリヒア属細菌」という用語は、微生物学の分野における当業者に知られた分類に従ってエシェリヒア属に分類される細菌を意味する。本発明において用いるエシェリヒア属細菌の例として、エシェリヒア・コリ(E.coli)が挙げられる
【0016】
「L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満である」という文言は、L−ロイシン生産菌の培養完了後の培地中に存在するL−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの量が、主産物であるL−ロイシンの生産量と比較して有意に少ないことを意味する。培地中に存在するL−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの量がL−ロイシンの生産量と比較して有意に少ないとは、例えば、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの量がそれぞれL−ロイシンの生産量の1%未満、好ましくは0.5%未満、より好ましくは0.1%未満である場合をいう。特に好ましくは、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの量が、通常の方法によって、例えば薄相クロマトグラフィー(TLC)又はHPLCによって、検出できない量であることを意味する。
【0017】
「ilvE遺伝子を不活性化する」という語句は、標的遺伝子を、改変遺伝子が、通常の方法では活性を検出できないような変異体酵素(不活性化酵素)をコードするように改変すること、又は改変遺伝子が酵素を発現できないように改変することを意味する。ilvE遺伝子は、α−ケトカルボン酸及びその塩のアミノ化反応を触媒することができる分岐鎖アミノ酸トランスアミナーゼ(309アミノ酸残基)をコードする。分岐鎖アミノ酸トランスアミナーゼは、例えば、α−ケトカプロン酸をL−ロイシンに、α−ケトイソ吉草酸をL−バリンに、α−ケト−β−メチル吉草酸をL−イソロイシンにそれぞれ変換する。ilvE遺伝子(GenBank Accession番号NC_000913.1, gi:16131628の3950107番目から3951036番目)はilvM遺伝子とilvD遺伝子の間に位置する。遺伝子の不活性化は、紫外線照射やニトロソグアニジン(N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン)処理を用いた変異処理、部位特異的変異法、相同組換え又は/及び挿入−欠失変異法(Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 2000年, 第97巻第12号, p6640−6645)を用いた遺伝子破壊のような通常の方法により行うことができる。
【0018】
「ilvE遺伝子にコードされるタンパク質の活性を減少させる」という文言は、ilvE遺伝子のタンパク質をコードする配列又はilvE遺伝子の発現制御配列を細胞あたりの酵素活性が低下するように改変することを意味する。タンパク質の活性を減少させる操作も、紫外線照射やニトロソグアニジン(N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン)処理を用いた変異処理、又は部位特異的変異法を行った後に所望の表現型を持つ細菌を選択するというような、通常の方法によって行うことができる。前記タンパク質に「漏出型(leaky−type)」変異を有する細菌も本発明において用いることができる。漏出型変異を有するタンパク質は、配列の改変によって活性が完全には消失しない変異タンパク質である(Genes VII, Oxford Press, 2000年, p16)。
【0019】
本発明の細菌はまた、L−ロイシンを生産するエシェリヒア属細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満であって、かつtyrB遺伝子にコードされるタンパク質の活性が増強した細菌でもあってもよい。
【0020】
「tyrB遺伝子にコードされるタンパク質の活性が増強した細菌」という語句は、細胞内の前記タンパク質分子の量が増加すること、または同タンパク質自身の活性が増加することを意味する。tyrB遺伝子は、グルタミン酸をアミノ基ドナーに用いて、アミノ基転移によりフェニルピルビン酸や4−ヒドロキシフェニルピルビン酸のようなα−ケト酸をそれぞれフェニルアラニンやチロシンのようなアミノ酸へ変換する反応を触媒する芳香族アミノ酸トランスアミナーゼ(397アミノ酸残基)をコードする。しかしここでは、「活性」という用語はグルタミン酸をアミノ基ドナーに用いて、α−ケトカプロン酸をL−ロイシンに変換する活性(エシェリヒア・コリとサルモネラ第2版、主編集者:F.C.Neidhardt、ASM Press、Washinton D.C.、1996年)を意味することとする。tyrB遺伝子(GenBank Accession番号NC_000913.1, gi:16131880の4264693番目から4265886番目)はalr遺伝子とaphA遺伝子の間に位置している。
【0021】
タンパク質の活性を増加させる技術、特に細胞内のタンパク質分子の量を増加させる技術としては、遺伝子のコピー数を増加させたり、本発明のタンパク質をコードするDNAの発現性制御配列やエンハンサー配列を変えたりすることが挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
「tyrB遺伝子を含むDNAで細菌を形質転換する」という語句は、例えば従来の遺伝子のコピー数を増加させる方法によって、該DNAを細菌細胞に導入することを意味する。遺伝子のコピー数は、遺伝子を多コピーベクターに挿入して組換えDNAを作製し、かかる組換えDNAを微生物に導入することによって増加させてもよい。組換えDNAの導入に用いることのできるベクターとして、例えばpMW118、pBR322、pUC19、pET22b、pACYC184等のプラスミドベクター、l1059、lBF101、M13mp9、Muファージ(特開平2−109985号公報)等のファージベクター、及びMu、Tn10、Tn5等のトランスポゾン(Berg, D.E. and Berg, C.M., Bio/Technol., 第1巻第417頁、1983年)が挙げられる。相同組換え用プラスミド等を用いる方法により遺伝子を染色体に組込むことによって、遺伝子のコピー数を増加させることもできる。
【0023】
発現制御配列やエンハンサー配列を変化させる技術を、遺伝子のコピー数を増加させる技術と組み合わせることもできる。
【0024】
上記遺伝子の発現量が増加したエシェリヒア属細菌を作製するためには、主にエシェリヒア・コリ遺伝子の既に入手可能となった情報に基づいたPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)によって、遺伝子の必要な領域を取得してもよい。例えば、tyrB遺伝子はエシェリヒア・コリK12株又はエシェリヒア・コリMG1655株の染色体DNAからPCR法を用いてクローン化することができる。
【0025】
tyrB構造遺伝子を強力なプロモーターの制御下に置くことによって、tyrBタンパク質をコードするDNAの発現制御配列を改変することができる。強力なプロモーターとしては、例えばlacプロモーター、trpプロモーター、trcプロモーター、λファージのPLプロモーターが知られている。一方で、例えばプロモーター下流に位置する遺伝子の転写レベルを増加させるような変異をプロモーターに導入することによって、プロモーター活性を増強させることもできる。さらに、リボソーム結合部位(RBS)と開始コドンの間のスペーサー領域における数塩基の置換、特に開始コドンの直近の上流配列の置換がmRNAの翻訳効率に大きく影響することも知られている(Goldら、Annu. Rev. Microbiol. 第35巻、365−403頁、1981年;Huiら、EMBO J、第3巻、623−629頁、1984年)。
【0026】
さらには遺伝子の転写レベルを増加させるために、エンハンサーを新たに導入してもよい。遺伝子又はプロモーターを含むDNAを染色体に導入する技術は、例えば国際公開WO第00/18935号パンフレット及び特開平1−215280号公報に記載されている。
【0027】
L−ロイシン生合成に関与する一又はそれ以上の遺伝子の発現を増加させることによって、本発明の細菌をさらに改良してもよい。そのような遺伝子としては、好ましくはL−ロイシンによるフィードバック阻害に脱感作された(欧州特許第1067191号明細書)イソプロピルリンゴ酸シンターゼ(leuA遺伝子、GenBank Accession番号NC_000913.1, gi:16128068の81958番目から83529番目)を含む、L−ロイシンオペロン、すなわちleuオペロン内の遺伝子を例示することができる。L−ロイシンオペロンはleuB(gi: 16128067)、leuC(gi: 16128066)、leuD(gi: 16128065)遺伝子(GenBank Accession番号NC_000913.1,それぞれ80867番目から81961番目;79464番目から80864番目;78848番目から79453番目)も含む。
【0028】
ilvE遺伝子にコードされる分岐鎖アミノ酸トランスアミナーゼを不活性化させ、tyrB遺伝子にコードされる芳香族アミノ酸トランスアミナーゼの活性を増強させるための親株としては、エシェリヒア・コリK12株又はエシェリヒア・コリW1600株などのようなエシェリヒア属細菌を用いることができる。また親株として、4−アザロイシン又は5,5,5−トリフルオロロイシンに耐性を有する、エシェリヒア・コリH−9068株(ATCC21530)、エシェリヒア・コリH−9070株(FERM BP−4704)、エシェリヒア・コリH−9072株(FERM BP−4706)(米国特許第5744331号明細書)、L−ロイシンによるイソプロピルリンゴ酸シンターゼのフィードバック阻害が脱感作されたエシェリヒア・コリ株(欧州特許第1067191号明細書)、β−2チエニルアラニン及びβ−ヒドロキシロイシンに耐性を有するエシェリヒア・コリAJ11478株(米国特許第5763231号明細書)などのようなL−ロイシン生産エシェリヒア属細菌を用いることもできる。
【0029】
プラスミドDNAの調製、DNAの消化及び連結、形質転換、プライマーとして用いるオリゴヌクレオチドの選択などの方法は、当業者によく知られた一般的な方法を用いることができる。これらの方法は、例えば「モレキュラークローニング:実験室マニュアル第2版、Sambrook, J.、Fritsch, E.F.、Maniatis, T.、Cold Spring Harbor Laboratory Press(1989年)に記載されている。
【0030】
2.本発明の方法
本発明の方法は、本発明の細菌を培地中で培養することにより、L−ロイシンを生産させて培地中に蓄積させる工程と、L−ロイシンを培地から採取する工程を含む、L−ロイシンの製造方法である。
【0031】
本発明において、培養、L−アミノ酸の培地からの採取及び精製等は、細菌を用いてアミノ酸を製造する従来の発酵法と同様の方法で行うことができる。
【0032】
培養に用いる培地は、炭素源、窒素源及びミネラルを含み、さらに必要に応じて細菌の生育に必要な適量の栄養源を含む培地であれば、合成培地であっても、天然培地であってもよい。炭素源はグルコースやスクロースなどの様々な炭化水素及び様々な有機酸を含むものであってもよい。用いる微生物の同化の機構によっては、エタノールやグリセロールなどのアルコールを用いることもできる。窒素源としては、アンモニアや硫酸アンモニウムのような様々なアンモニウム塩、アミンのような他の窒素化合物、ペプトンのような天然の窒素源、大豆加水分解物及び消化された発酵性微生物などを用いることができる。ミネラルとしては、一リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸鉄、硫酸マンガン、塩化カルシウムなどを用いることができる。ビタミンとしては、チアミンや酵母エキスなどを用いることができる。
【0033】
培養は振とう培養や通気攪拌培養のような好気条件下において、20〜40℃、好ましくは30〜38℃の温度で行うことができる。培養pHは通常5と9の間であり、好ましくは6.5〜7.2の間である。培地のpHはアンモニア、炭酸カルシウム、種々の酸、種々の塩基、緩衝液などで調整できる。通常、1〜5日の培養で、目的のL−アミノ酸が培地中に蓄積する。
【0034】
培養後、細胞などの固体は遠心分離又は膜ろ過によって液体培地から除くことができ、L−ロイシンを採取してイオン交換、濃縮、結晶化法によって精製することができる。
【0035】
【実施例】
以下実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0036】
実施例1:L−ロイシン産生エシェリヒア属細菌の調製
エシェリヒア・コリK12野生株(VKPM B−7)の細胞を変異誘導物質であるN−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(0.05mg/ml)で37℃、20分間処理し、生理的溶液で4回洗ったのち、4.0mg/mlのDL−4−アザロイシンを添加したM9最小寒天培地上で平板培養した。培養プレートは37℃で5日間インキュベートした。プレート上に出現したコロニーをピックアップし、L−寒天プレートに線状に培養して単一菌体を得た。得られたDL−4−アザロイシンに耐性を示す変異体のうち最良の変異株である変異株55は、2.1g/LのL−ロイシンと0.8g/LのL−バリンを生産した(表1、下記参照)。このエシェリヒア・コリ55株を選択し、L−イソロイシン及びL−バリンの二重栄養要求性の誘導に用いた。多くの二重栄養要求性株、すなわち生育にL−イソロイシン及びL−バリンを要求する株が得られた。得られた二重栄養要求性株の中で最良のL−ロイシン生産株である、L−ロイシンを1.3g/L生産する505株を選択した。この株はL−バリン及びL−イソロイシンを生産しなかったが、二重栄養要求性のためにL−ロイシンの生産が減少した。
【0037】
L−イソロイシン及びL−バリンの二重栄養要求性はilvE遺伝子の変異によって引き起こされた。このことは、ilvE遺伝子を含むプラスミド(米国特許第5120654号明細書)を505株に導入することによって、505株のL−イソロイシン及びL−バリン二重栄養要求性が相補されたことから証明された。さらに、505株においてilvE遺伝子にコードされる分岐鎖アミノ酸アミノトランスフェラーゼの酵素活性を2−ケトイソ吉草酸を基質に用いて測定したところ、その活性が存在しないことがわかった。酵素活性測定の条件はCollerR.H. and Kohlhaw G.の文献 (エシェリヒア・コリにおけるトランスアミナーゼAのアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ成分と芳香族アミノトランスフェラーゼ成分の非同一性:J Bacteriology、1972年、第112巻第1号、p365−371)に記載されている。
【0038】
エシェリヒア・コリ505株はロシア国立工業微生物コレクション(VKPM)(ロシア113545、モスクワ、1 Dorozhny proezd、1)に、2001年5月14日にAccession番号VKPM B−8124で寄託された。
【0039】
実施例2:エシェリヒア・コリtyrB遺伝子のpACYC184プラスミドへのクローン化
エシェリヒア・コリK12株(VKPM−7)のtyrB遺伝子を含む染色体フラグメントを、2種類のプライマー、すなわち配列表に示すプライマー1(配列番号1)とプライマー2(配列番号2)を用いたPCR法により増幅した。プライマー1、2(いずれも24塩基)はそれぞれ5’末端にBamHI部位、HindIII部位を含む配列を含有する。得られた1.7kbのBamHI−HindIIIフラグメントをプラスミドpACYC184(Chang, A.C.Y. and Cohen, S.N.「P15A小サイズプラスミドに由来する増幅可能な多コピーDNAクローニングベクターの構築及び構造解析」JBacteriol.第134巻、1141−1156頁、1978年;Rose R.E.「pACYC184の塩基配列」Nucleic Acid Res.第16巻、355頁、1988年)の対応する部位に連結し、pACYC−tyrBを得た。プラスミドpACYC−tyrBを形質転換によりエシェリヒア・コリ505株の細胞に導入し、505/pACYC−tyrB株を構築した。
【0040】
実施例3:tyrB遺伝子増幅のL−ロイシン生産に与える影響
55、505、505/pACYC−tyrBのそれぞれの株をプレートから一掻き分、L−培地を入れた20mlの試験管に移し、32℃で一晩、通気しながら培養した。一晩培養した培養物の0.1mlをそれぞれ20mlの試験管(内径22mm)に移し、2mlの発酵用培地に懸濁して、回転振とう培養機により32℃で48時間培養した。発酵用培地は60g/Lのグルコース、25g/Lの硫酸アンモニウム、2g/Lのリン酸二水素カリウム、1g/Lの硫酸マグネシウム、0.1mg/Lのチアミン、5g/Lの酵母エキス(Difco)及び25g/Lのチョークを含むもの(pH7.2)を用いた。グルコースとチョークは別々に滅菌した。
【0041】
培養後に、プラスミドの安定性を従来法により決定した。また、培地中に蓄積したL−ロイシンの量はTLCによって決定した。TLCの液層の組成は以下のとおりである:イソプロパノール80ml、エチル酢酸80ml、30%水酸化アンモニウム25ml、水50ml。
【0042】
【表1】
【0043】
表1に見られるように、505及び505/pACYC−tyrB株はL−バリン、L−イソロイシン、L−ホモロイシンを生産しなかった。しかし、505株ではilvE遺伝子の不活性化によってL−ロイシンの生産量の減少が生じた。505/pACYC−tyrB株においては、tyrB遺伝子の増幅によってL−ロイシン生産505株のL−ロイシン蓄積能が向上した。
【0044】
【発明の効果】
本発明のエシェリヒア属細菌を用いてL−ロイシンを生産することにより、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満になるような条件でL−ロイシンを効率よく生産することができる。
【0045】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】L−ロイシン及びL−バリンの代謝経路を示す図。
Claims (7)
- L−ロイシンを生産するエシェリヒア属細菌であって、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満である細菌。
- ilvE遺伝子を不活性化させること、又はilvE遺伝子によってコードされるタンパク質の活性を減少させることにより、L−バリン、L−イソロイシン、及びL−ホモロイシンの生産量がL−ロイシンの生産量の1%未満となった、請求項1に記載の細菌。
- tyrB遺伝子にコードされるタンパク質の活性が増加した、請求項2に記載の細菌。
- tyrB遺伝子を含むDNAで形質転換されることによってtyrB遺伝子にコードされるタンパク質の活性が増加した、請求項3に記載の細菌。
- 多コピーベクターを用いて形質転換された、請求項4に記載の細菌。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の細菌を培地中で培養することにより、L−ロイシンを生産させて培地中に蓄積させる工程、及びL−ロイシンを培地から採取する工程を含む、L−ロイシンの製造方法。
- 前記細菌がL−ロイシン生合成遺伝子の発現が上昇するように改変された、請求項6に記載の方法。
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