JP2004023068A - 銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法 - Google Patents

銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004023068A
JP2004023068A JP2002180227A JP2002180227A JP2004023068A JP 2004023068 A JP2004023068 A JP 2004023068A JP 2002180227 A JP2002180227 A JP 2002180227A JP 2002180227 A JP2002180227 A JP 2002180227A JP 2004023068 A JP2004023068 A JP 2004023068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
polishing
film
alumina
polishing slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002180227A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kobayashi
小林 信雄
Mikio Nonaka
野中 幹男
Katsuhiko Yamauchi
山内 克彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2002180227A priority Critical patent/JP2004023068A/ja
Publication of JP2004023068A publication Critical patent/JP2004023068A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】保管時等においてアルミナからなる研磨砥粒の沈降凝縮、固化を抑制して前記砥粒が安定して分散された銅系金属用研磨スラリーを提供する。
【解決手段】銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、アルミナからなる研磨砥粒と、重量平均分子量が10,000〜8,000,000のポリアクリルアルキルオキサイドとを含み、
前記ポリアクリルアルキルオキサイドは、3146.9×A−0.6166(ただし、Aはポリアクリルアルキルオキサイドの重量平均分子量を示す)から算出される量(重量%)を含有することを特徴とする銅系金属用研磨スラリー。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程の一つである配線層形成においては、次のようなケミカルメカニカルポリシング(CMP)技術を用いて埋め込み配線層を形成し、表面の段差を解消する方法が知られている。すなわち、半導体基板上の例えばSiOからなる層間絶縁膜に溝を形成し、この溝を含む前記層間絶縁膜全面に銅または銅合金からなる配線材料膜を前記溝を十分に埋めるように形成した後、ポリシング装置および研磨スラリーを用いて前記配線材料膜にCMP処理を施すことにより前記溝内に銅または銅合金の膜を残存させて埋め込み配線層を形成する。このような埋込み配線層の形成において、必要に応じて前記溝形成後、前記配線材料膜の形成前にTa膜のような銅拡散防止膜が前記溝内面を含む前記層間絶縁膜に形成される。
【0003】
ところで、前記配線材料膜をCMP処理するための従来の研磨スラリーとしてはキナルジン酸のような銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、コロイダルアルミナのようなアルミナからなる研磨砥粒とを含む組成のものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、研磨砥粒としてアルミナを用いる研磨スラリーは保管時等において沈降凝縮して固化するため、研磨スラリー中のアルミナからなる研磨砥粒の分散性が損なわれて分散された研磨砥粒の量が変動する。その結果、前記Cuのような配線材料膜をCMP処理する際、ロット間およびロット内で研磨速度が変動するため、研磨時間をある設計範囲に定めると配線材料膜の研磨が過少または過多になり、所期目的の加工形状を有する埋込み配線層の形成が困難になる。
【0005】
本発明は、保管時等においてアルミナからなる研磨砥粒の沈降凝縮、固化を抑制して前記研磨砥粒が安定して分散された銅系金属用研磨スラリーを提供しようとするものである。
【0006】
本発明は、銅または銅合金からなる配線材料膜をCMP処理して埋め込み配線層を形成する工程において前記配線材料膜のロット間およびロット内での研磨ばらつきを生じることなく、配線材料膜を安定的に研磨することが可能な半導体装置の製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る銅系金属用研磨スラリーは、銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、アルミナからなる研磨砥粒と、重量平均分子量が10,000〜8,000,000のポリアクリルアルキルオキサイドとを含み、
前記ポリアクリルアルキルオキサイドは、3146.9×A−0.6166(ただし、Aはポリアクリルアルキルオキサイドの重量平均分子量を示す)から算出される量(重量%)を含有することを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およびビアフィルの形状に相当する開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を形成する工程;
前記埋込み用部材の内面を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成する工程;
前記銅系金属用研磨スラリーを用いて前記配線材料膜を化学機械研磨することにより前記埋込み用部材内に配線層およびビアフィルから選ばれる少なくとも1つの導電部材を形成する工程;
を含むことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る銅系金属用研磨スラリーを詳細に説明する。
【0010】
この銅系金属用研磨スラリーは、銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、アルミナからなる研磨砥粒と、重量平均分子量が10,000〜8,000,000のポリアクリルアルキルオキサイド(以下PAAOと称す)とを含む組成を有する。前記PAAOの含有量(重量%)は、3146.9×A−0.6166(ただし、AはPAAOの重量平均分子量を示す)から算出される。具体的には、前記PAAOの重量平均分子量とPAAOの含有量とは図1に示す関係を有する。
【0011】
前記有機酸としては、例えば酢酸、アミノ酢酸(グリシン)、2−キノリンカルボン酸(キナルジン酸)、2−ピリジンカルボン酸、2,6−ピリジンカルボン酸、キノリン等を挙げることができる。特に、2−キノリンカルボン酸(キナルジン酸)が好ましい。
【0012】
前記アルミナとしては、例えばコロイダルアルミナ、θ−アルミナから選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
【0013】
前記研磨砥粒は、0.02〜0.1μmの平均一次粒径を有し、球状もしくは球に近似した形状を有することが好ましい。このような研磨砥粒を含む研磨スラリーを用いてCuまたはCu合金を研磨処理すると、CuまたはCu合金の研磨表面への損傷を抑制することができる。
【0014】
前記ポリアクリルアルキルオキサイド(PAAO)としては、例えばポリアクリルエチルオキサイド、ポリアクリルプロピルオキサイド、ポリアクリルブチルオキサイド等を挙げることができる。
【0015】
本発明に係る研磨スラリーにおいて、錯体生成促進剤を含有することを許容する。この錯体生成促進剤としては、例えば過酸化水素(H2 2 )、次亜塩素酸ソーダ(NaClO)のような酸化剤を用いることができる。
【0016】
本発明に係る銅系金属用研磨スラリーは、さらに非イオン性、両性イオン性、陰イオン性、陽イオン性の界面活性剤が添加されることを許容する。このような界面活性剤をさらに含む研磨スラリーは、後述するようにCuまたはCu合金とSiN膜およびSiO2 のような絶縁膜との選択研磨性を高めることが可能になる。
【0017】
前記非イオン性界面活性剤としては、例えばポリエチレングリコールフェニルエーテル、エチレングリコール脂肪酸エステルを挙げることができる。
【0018】
前記両性イオン性界面活性剤としては、例えばイミダゾリベタイン等を挙げることができる。
【0019】
前記陰イオン性界面活性剤としては、例えばドデシル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸アンモニウム等を挙げることができる。
【0020】
前記陽イオン性界面活性剤としては、例えばステアリントリメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができる。
【0021】
前述した界面活性剤は、2種以上の混合物の形態で用いてもよい。
【0022】
本発明に係る銅系金属用研磨スラリーを用いて例えば基板上の絶縁膜に溝を形成し、この溝を含む前記絶縁膜上にCu膜またはCu合金膜を成膜し、これらCu膜またはCu合金膜を研磨するには、図2に示すポリシング装置が用いられる。すなわち、ターンテーブル1上には例えば布、独立気泡を有するポリウレタン発泡体から作られた研磨パッド2が被覆されている。研磨スラリーを供給するための供給管3は、前記研磨パッド2の上方に配置されている。上面に支持軸4を有する基板ホルダ5は、研磨パッド2の上方に上下動自在でかつ回転自在に配置されている。
【0023】
このようなポリシング装置において、前記ホルダ5により基板6をその研磨面(例えばCu膜)が前記研磨パッド2に対向するように保持し、前記供給管3から前述した組成の研摩液7を供給しながら、前記支持軸4により前記基板6を前記研磨パッド2に向けて所望の加重を与え、さらに前記ホルド5および前記ターンテーブル1をそれぞれ同方向に回転させることにより前記基板6上のCu膜が研磨される。
【0024】
以上説明した本発明に係る銅系金属用研磨スラリーは、例えばキナルジン酸のような銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、アルミナからなる研磨砥粒と、重量平均分子量が10,000〜8,000,000のポリアクリルアルキルオキサイド(PAAO)とを含み、かつ前記PAAOが3146.9×A−0. 6166(ただし、AはPAAPの重量平均分子量を示す)から算出される量(重量%)を含有することによって、保管時等において前記アルミナからなる研磨砥粒が沈降凝縮して固化するのを前記PAAOにより抑制することができるため、保管前後の研磨スラリーに分散されるアルミナの研磨砥粒量をほぼ一定にすることができる。その結果、Cu膜を本発明の研磨スラリーを用いてCMP処理する際、処理ロット間で研磨速度が変動することなく一定にできるため、前記Cu膜を安定的に研磨処理することができる。
【0025】
次に、本発明に係わる半導体装置の製造方法を説明する。
【0026】
まず、半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およびビアフィルの形状に相当する開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を形成する。つづいて、この埋込み用部材の内面を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成した後、前述した組成の銅系金属用研磨スラリーを用いて前記配線材料膜をCMP処理を施すことによって前記埋込み用部材内に銅または銅合金からなる配線層およびビアフィルから選ばれる少なくとも1つの導電部材を形成して半導体装置の製造する。
【0027】
前記絶縁膜としては、例えばシリコン酸化膜、ボロン添加ガラス膜(BPSG膜)、リン添加ガラス膜(PSG膜)、SiOF、有機スピンオングラス、ポリイミド、フッ素添加ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ポリアリルエーテル、フッ素添加パレリン、Low−K膜等を用いることができる。
【0028】
前記Cu合金としては、例えばCu−Si合金、Cu−Al合金、Cu−Si−Al合金、Cu−Ag合金等を用いることができる。
【0029】
前記CuまたはCu合金からなる配線材料膜は、スパッタ蒸着、真空蒸着、または無電解メッキ等により形成される。具体的には、銅もしくは銅合金をスパッタ法またはCVD法により堆積し、さらに無電解銅メッキを施して銅または銅合金からなる配線材料膜を形成する。
【0030】
前記銅系金属用研磨スラリーによるCMP処理は、例えば前述した図2に示すポリシング装置が用いて行われる。
【0031】
図2に示すポリシング装置を用いる研磨処理において、基板ホルダで保持された基板を前記研磨パッドに与える荷重は研磨スラリーの組成により適宜選定されるが、例えば50〜1000g/cm2 にすることが好ましい。
【0032】
本発明に係る半導体装置の製造方法において、前記埋込み用部材の形成後、前記配線材料膜の形成前にこの埋込み部材を含む前記絶縁膜に銅拡散防止膜を形成することを許容する。この銅拡散防止膜としては、例えばTa,TaN、Wから選ばれる1層または2層以上から作られる。
【0033】
以上説明した本発明に係る半導体装置の製造方法は、埋込み用部材の内面を含む絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成した後、この配線材料膜をCMP処理する際、キナルジン酸のような銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、アルミナからなる研磨砥粒と、重量平均分子量が10,000〜8,000,000のポリアクリルアルキルオキサイド(PAAO)とを含み、かつ前記PAAOが3146.9×A−0.6166(ただし、AはPAAOの重量平均分子量を示す)から算出される量(重量%)を含有する銅系金属用研磨スラリーを用いてなされる。このような研磨スラリーは、前述したように保管時等において前記アルミナからなる研磨砥粒が沈降凝縮して固化するのを前記PAAOにより抑制することができるため、研磨スラリー中のアルミナ研磨砥粒の分散性を保管前の状態にほぼ維持でき、分散されたアルミナの研磨砥粒量をほぼ一定にすることができる。その結果、前記配線材料膜を前記研磨スラリーを用いてCMP処理することによって、ロット(半導体装置)間およびロット内で前記配線材料膜の研磨速度が変動することなく一定にできるため、所期目的の加工形状を有する埋込み配線層のような導電部材が再現性よく形成された半導体装置を製造することができる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照しして詳細に説明する。
【0035】
(実施例1)
まず、ソース、ドレイン等の拡散層が形成されたシリコン基板上にCVD法によりSiO2 膜を堆積した後、このSiO2 膜にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を有する深さ500nmの複数の溝23を形成した。つづいて、前記溝を含む前記SiO2 膜上にスパッタ蒸着により厚さ600nmのCu膜を形成した。
【0036】
次いで、前述した図2に示すポリシング装置の基板ホルダ5に前記基板を逆さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板をターンテーブル1上のロデール社製商品名;IC1000からなる研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を与え、前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ103rpm、100rpmの速度で同方向に回転させながら、保管日数が7日間、60日間、180日間経過した後の下記組成の銅系金属用研磨スラリーを供給管3から50ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給して前記基板に形成したCu膜を前記SiO2 膜表面が露出するまで研磨した。
【0037】
<銅系金属用研磨スラリー;各成分量は水に対する割合>
・2−キノリンカルボン酸(キナルジン酸);0.67重量%、
・θアルミナ;1.67重量%、
・過酸化水素;4.67重量%、
・重量平均分子量が6000のポリアクリルエチルオキサイド;20重量%。
【0038】
その結果、銅系金属用研磨スラリーの保管日数に関係なく、ロット間、ロット内の研磨の均一性は10%以内に保たれ、SiO2 膜表面とほぼ面一な所期加工形状を有する埋め込みCu配線層を形成することができた。
【0039】
(比較例1)
保管日数が1日間、7日間、60日間、180日間経過した後の下記組成を有する4つの銅系金属用研磨スラリーを用いた以外、実施例1と同一条件で埋め込みCu配線層を形成した。
【0040】
<銅系金属用研磨スラリー;各成分量は水に対する割合>
・2−キノリンカルボン酸(キナルジン酸);0.67重量%、
・θアルミナ;1.67重量%、
・過酸化水素;4.67重量%。
【0041】
その結果、ロット間およびロット内においてSiO2 膜の溝に形成された埋め込みCu配線層の形状にばらつきを生じた。特に、保管日数が多い銅系金属用研磨スラリーを用いた場合ほど、Cuからなる配線材料膜のCMP処理が十分になされず、同一のSiO2 膜の複数の溝に形成された埋め込みCu配線層の形状にばらつきを生じた。
【0042】
(実施例2)
まず、図3の(A)に示すように表面に図示しないソース、ドレイン等の拡散層が形成されたシリコン基板21上にCVD法により絶縁膜としての例えば厚さ1000nmのSiO2 膜22を堆積した後、このSiO2 膜22にフォトエッチング技術により配線層に相当する形状を有する深さ500nmの複数の溝23を形成した。つづいて、図3の(B)に示すように前記溝23を含む前記SiO2 膜22上にスパッタ蒸着により厚さ15nmのTaNからなる銅拡散防止膜24および厚さ600nmのCu膜25をこの順序で形成した。
【0043】
次いで、前述した図2に示すポリシング装置の基板ホルダ5に図3の(B)に示す基板21を逆さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板をターンテーブル1上のロデール社製商品名;IC1000からなる研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を与え、前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ103rpm、100rpmの速度で同方向に回転させながら、保管日数が1日間経過した後の下記組成の銅系金属用研磨スラリーを供給管3から50ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給して前記基板21に形成したCu膜25を前記SiO2 膜22上の前記銅拡散防止膜24の表面が露出するまで研磨した。
【0044】
<銅系金属用研磨スラリー;各成分量は水に対する割合>
・2−キノリンカルボン酸(キナルジン酸);0.67重量%、
・θアルミナ;1.67重量%、
・過酸化水素;4.67重量%、
・重量平均分子量が6000のポリアクリルエチルオキサイド;20重量%。
【0045】
前記研磨工程において、前記研磨スラリーはCu膜との接触時にエッチングが全く起こらず、前記研磨パッドによる研磨時の研磨速度が約800nm/分であった。このため、研磨工程において図3の(B)に示す凸状のCu膜25は前記研磨パッドと機械的に接触する表面から優先的にポリシングされた。
【0046】
次いで、前述したCu膜研磨に用いたポリシング装置に隣接された図2と同構造を有する別のポリシング装置の基板ホルダ5に図3の(B)に示す基板21を逆さにして保持し、前記ホルダ5の支持軸4により前記基板をターンテーブル1上のロデール社製商品名;IC1000からなる研磨パッド2に500g/cm2 の荷重を与え、前記ターンテーブル1およびホルダ5をそれぞれ103rpm、100rpmの速度で同方向に回転させながら、下記組成の銅拡散防止材料用研磨スラリーを供給管3から100ml/分の速度で前記研磨パッド2に供給して前記基板21に形成した銅拡散防止膜24を前記SiO2 膜22表面が露出するまで研磨した。その結果、図3の(C)に示すように前記溝23内に銅拡散防止膜24が残存すると共に、前記銅拡散防止膜24で覆われた前記溝23内に前記SiO2 膜22表面とほぼ面一な所期加工形状を有する埋め込みCu配線層26が形成された。
【0047】
<銅拡散防止材料用研磨スラリー;各成分量は水に対する割合>
・2−キノリンカルボン酸(キナルジン酸);0.67重量%、
・Θ−アルミナ;1.67重量%、
・過酸化水素;17重量%。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば保管時等においてアルミナからなる研磨砥粒の沈降凝縮、固化を抑制して前記砥粒が安定して分散された銅系金属用研磨スラリーを提供することができる。
【0049】
また、本発明によれば銅または銅合金からなる配線材料膜をCMP処理して埋込み配線層のような導電部材を形成する工程においてロット間およびロット内での研磨ばらつきを生じることなく、配線材料膜を安定的に研磨でき、ロット間およびロット内で所期目的の加工形状を有する導電部材を形成することが可能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PAAOの重量平均分子量とPAAOの含有量とは関係を示すグラフ。
【図2】本発明の研磨工程に使用されるポリシング装置を示す概略図。
【図3】本発明の実施例2における半導体装置の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
1…ターンテーブル、
2…研磨パッド、
3…供給管、
5…ホルダ、
21…シリコン基板、
25…Cu膜、
22…SiO2 膜、
23…溝、
24…銅拡散防止膜、
26…Cu配線層。

Claims (5)

  1. 銅と反応して錯体を生成する水溶性の有機酸と、アルミナからなる研磨砥粒と、重量平均分子量が10,000〜8,000,000のポリアクリルアルキルオキサイドとを含み、
    前記ポリアクリルアルキルオキサイドは、3146.9×A−0.6166(ただし、Aはポリアクリルアルキルオキサイドの重量平均分子量を示す)から算出される量(重量%)を含有することを特徴とする銅系金属用研磨スラリー。
  2. 前記アルミナは、コロイダルアルミナおよびΘ−アルミナから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨スラリー。
  3. さらに、錯体生成促進剤を含有することを特徴とする請求項1記載の銅系金属用研磨スラリー。
  4. 半導体基板上の絶縁膜に配線層の形状に相当する溝およびビアフィルの形状に相当する開口部から選ばれる少なくとも1つの埋込み用部材を形成する工程;
    前記埋込み用部材の内面を含む前記絶縁膜上に銅または銅合金からなる配線材料膜を形成する工程;
    請求項1記載の銅系金属用研磨スラリーを用いて前記配線材料膜を化学機械研磨することにより前記埋込み用部材内に配線層およびビアフィルから選ばれる少なくとも1つの導電部材を形成する工程;
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. さらに前記埋込み用部材の形成後、前記配線材料膜の形成前に前記埋込み用部材を含む前記絶縁膜上に銅拡散防止膜を形成することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
JP2002180227A 2002-06-20 2002-06-20 銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法 Pending JP2004023068A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180227A JP2004023068A (ja) 2002-06-20 2002-06-20 銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180227A JP2004023068A (ja) 2002-06-20 2002-06-20 銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004023068A true JP2004023068A (ja) 2004-01-22

Family

ID=31177417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002180227A Pending JP2004023068A (ja) 2002-06-20 2002-06-20 銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004023068A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184395A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Fujifilm Corp 金属用研磨液
JP2008205432A (ja) * 2007-01-25 2008-09-04 Jsr Corp 電気光学表示装置用基板に設けられた銅または銅合金からなる配線層を研磨するための化学機械研磨用水系分散体および該化学機械研磨用水系分散体を調製するためのキット、ならびに化学機械研磨方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184395A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Fujifilm Corp 金属用研磨液
JP2008205432A (ja) * 2007-01-25 2008-09-04 Jsr Corp 電気光学表示装置用基板に設けられた銅または銅合金からなる配線層を研磨するための化学機械研磨用水系分散体および該化学機械研磨用水系分散体を調製するためのキット、ならびに化学機械研磨方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW527660B (en) Slurry for chemical mechanical polishing and manufacturing method of semiconductor device
US6521574B1 (en) Copper-based metal polishing solution and method for manufacturing a semiconductor device
US7029373B2 (en) Chemical mechanical polishing compositions for metal and associated materials and method of using same
US6800218B2 (en) Abrasive free formulations for chemical mechanical polishing of copper and associated materials and method of using same
US6692546B2 (en) Chemical mechanical polishing compositions for metal and associated materials and method of using same
KR100869044B1 (ko) 구리 및 텅스텐을 포함하는 반도체 장치 도전성 구조체들의폴리싱에 있어서 고정 연마제 폴리싱 패드들과 함께사용하기 위한 슬러리 및 폴리싱 방법들
JP2000183003A (ja) 銅系金属用研磨組成物および半導体装置の製造方法
JP2009158810A (ja) 化学的機械的研磨用スラリーおよび半導体装置の製造方法
JP3192968B2 (ja) 銅系金属用研磨液および半導体装置の製造方法
JP2002141314A (ja) 化学機械研磨用スラリおよび半導体装置の製造方法
US6858540B2 (en) Selective removal of tantalum-containing barrier layer during metal CMP
JP2009059908A (ja) 研磨液および半導体装置の製造方法
JP2003031529A (ja) Cmp用スラリー、およびこれを用いた半導体装置の製造方法
Cadien et al. Chemical mechanical polishing method and practice
JP4077192B2 (ja) 化学機械研磨方法および半導体装置の製造方法
JP4202826B2 (ja) 有機膜の化学的機械的研磨方法および半導体装置の製造方法
WO2009070967A1 (fr) Liquide de polissage chimico-mécanique
JP2004193495A (ja) 化学的機械的研磨用スラリーおよびこれを用いた半導体装置の製造方法
JP2004179294A (ja) 研磨液及び研磨方法
JP2008098652A (ja) 化学機械研磨用スラリおよび半導体装置の製造方法
JP2002155268A (ja) 化学的機械的研磨用スラリ及び半導体装置の製造方法
CN1170909C (zh) 金属布线的化学机械平面化
JP4713767B2 (ja) 洗浄液および半導体装置の製造方法
JP2002158194A (ja) 化学的機械的研磨用スラリ及び半導体装置の製造方法
JP2004023068A (ja) 銅系金属用研磨スラリーおよび半導体装置の製造方法