JP2004022363A - 非電解質二次電池 - Google Patents

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Masayuki Endo
遠藤 正幸
Yoshito Inoue
井上 嘉人
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Abstract

【課題】容易には交流電源が得られない場所において、ノートブック・コンピュータ等の電子機器の携帯性、可搬性を考慮した電子機器のための携帯用電源や緊急用電源等として用いることができ、バッテリーの電池切れによるデータ喪失の回避、使用時間の延長等を図ることができる。
【解決手段】充電及び放電が可能であって充電及び放電のための端子リード15,16を有する巻回電極体5と、端子リード15,16を外部に導出させた状態で巻回電極体5を収納して密封する外装体6と、外装体6の外部において端子リード15,16に接続され、充電及び放電時の制御を行う制御回路部7と、制御回路部7に電気的に接続されると共に、外部の電子機器に設けられた記憶メディアのためのソケットに対して着脱自在に接続される所定数の接続端子を有し且つ記憶メディアの規格により定められた形状及び大きさを有するコネクタ8と、を備え、コネクタ8と制御回路部7を外装体6に固定して一体に設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、PCカード、スモールカード、メモリースティック、マルチメディアカード等のように形状及び大きさが規格化された記憶メディアと交換して用いることができ、その記憶メディアに代えて電子機器のソケットに装着することにより当該電子機器のための電源装置として使用することができる非電解質二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ノートブック・コンピュータ等の携帯性、可搬性を考慮した情報処理装置では、交流(AC)電源が容易に得られない場所においても使用できるようにバッテリー電源を内蔵したり、バッテリーパックを着脱可能に装着できるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような情報処理装置において、長時間に渡ってノートブック・コンピュータ等を使用するためには、大容量で大型サイズのバッテリーパックを装着するか、別に予備のバッテリーパックを準備しておく必要がある。この場合には、バッテリーパック自体がある程度の大きさを有することから、その持ち運びに手間が掛かり、携帯性を損なうことになる。
【0004】
また、大容量のバッテリーパックを準備したとしても、容易には交流電源が得られない場所においては、最終的には電池切れを生ずることになるため、電池切れによるデータ喪失の不安は解消されることがない。更に、携帯電話等の電子機器においては、比較的入手し易い一次電池を使用したコネクタや一次電池パックを用いた簡易充電器が市販されているが、ノートブック・コンピュータ等では比較的消費電力が大きいため、これら電子機器のための一次電池を使用したコネクタや簡易充電器は、未だ実用化されていない。
【0005】
一方、近年では、ほとんどの携帯型パーソナルコンピュータにおいて、記憶メディアの変換や外部ドライブ装置とコンピュータ本体との接続等のために、PCカードやメモリースティック等の記憶メディアが着脱自在に装着される記憶メディアスロットが内蔵されている。この記憶メディアスロットは、記憶メディアを使用していないときには空洞となっている。そのため、この記憶メディアスロットに記憶メディア以外のものを装着したとしても、パーソナルコンピュータの携帯性を損なうことはない。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、容易には交流電源が得られない場所において、ノートブック・コンピュータ等の電子機器の携帯性、可搬性を考慮した電子機器のための携帯用電源や緊急用電源等として用いることができ、バッテリーの電池切れによるデータ喪失の回避、使用時間の延長等を図ることができるようにして、上述したような課題を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1記載の非電解質二次電池は、充電及び放電が可能であって充電及び放電のための端子リードを有する発電要素と、端子リードを外部に導出させた状態で発電要素を収納して密封する外装体と、外装体の外部において端子リードに接続され、充電及び放電時の制御を行う制御回路部と、制御回路部に電気的に接続されると共に、外部の電子機器に設けられた記憶メディアのためのソケットに対して着脱自在に接続される所定数の接続端子を有し且つ記憶メディアの規格により定められた形状及び大きさを有するコネクタと、を備え、コネクタと制御回路部を外装体に固定して一体に設けたことを特徴としている。
【0008】
本出願の請求項2記載の非電解質二次電池は、コネクタには、ソケットに対向される前面にソケットに接続するための所定数の接続端子を露出させる所定数の接続孔を設け、前面の両側部にはソケットに対する誤装着を防止するための誤装着防止手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
本出願の請求項3記載の非電解質二次電池は、誤装着防止手段には、発電要素から放電される電流がソケットに流れて良いときにのみ電流を流す誤放電防止手段を設けたことを特徴としている。
【0010】
本出願の請求項4記載の非電解質二次電池は、誤放電防止手段は、コネクタに設けられるスイッチ手段と、ソケットに設けられ且つコネクタがソケットに対して正常に嵌合されたときにスイッチ手段を動作させて電流を流す嵌合操作手段とからなることを特徴としている。
【0011】
本出願の請求項5記載の非電解質二次電池は、コネクタには、ソケットに対向される前面から平面に連続して開口され且つソケットに接続するための所定数の接続端子を露出させる開口部を設け、前面の両側部にはソケットに対する誤装着を防止するための誤装着防止手段を設けたことを特徴としている。
【0012】
本出願の請求項6記載の非電解質二次電池は、誤装着防止手段には、発電要素から放電される電流がソケットに流れて良いときにのみ電流を流す誤放電防止手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
本出願の請求項7記載の非電解質二次電池は、誤放電防止手段は、コネクタに設けられるスイッチ手段と、ソケットに設けられ且つコネクタがソケットに対して正常に嵌合されたときにスイッチ手段を動作させて電流を流す嵌合操作手段とからなることを特徴としている。
【0014】
本出願の請求項8記載の非電解質二次電池は、制御回路部は、発電要素が所定量以上充電されたことを検出する充電検出手段及び発電要素が所定量以上放電されたことを検出する放電検出手段の少なくとも一方を備えていることを特徴としている。
【0015】
本出願の請求項9記載の非電解質二次電池は、制御回路部を外装体に設けた凹部内に収納すると共に、凹部の開口側をコネクタで覆い、外装体及びコネクタの全体を、記憶メディアの規格により定められた形状及び大きさに形成したことを特徴としている。
【0016】
上述のように構成したことにより、本出願の請求項1記載の非電解質二次電池では、発電要素を収納して密封した外装体に制御回路部とコネクタとを固定して一体に構成することにより、記憶メディアと交換して使用可能とし、記憶メディアと同様の態様で使用して携帯用或いは緊急用の電源装置として用いることができる。
【0017】
本出願の請求項2記載の非電解質二次電池では、コネクタの前面に所定数の接続端子を露出させると共に前面の両側部に誤装着を防止する誤装着防止手段を設けることにより、例えば、記憶メディアであるPCカードと同様に用いて、PCカードを使用する電子機器の携帯用或いは緊急用の電源装置として使用できると共に、電子機器の記憶メディアに対して誤った状態で装着されるのを確実に防止することができる。
【0018】
本出願の請求項3記載の非電解質二次電池では、誤装着防止手段に誤放電防止手段を設けることにより、電子機器に対して電流を流して良いときにのみ発電要素から記憶メディアスロットのソケットに電流を流すことができ、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができる。
【0019】
本出願の請求項4記載の非電解質二次電池では、誤放電防止手段をスイッチ手段と嵌合操作手段とで構成することにより、比較的簡単な構成によって誤放電を防止し、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができる。
【0020】
本出願の請求項5記載の非電解質二次電池では、コネクタの前面から平面に連続して開口された開口部から所定数の接続端子が露出されると共に、前面の両側部に誤嵌合防止手段が設けられているため、例えば、記憶メディアであるメモリースティックと同様に用いて、メモリースティックを使用する電子機器の携帯用或いは緊急用の電源装置として使用できると共に、電子機器の記憶メディアに対して誤った状態で装着されるのを確実に防止することができる。
【0021】
本出願の請求項6記載の非電解質二次電池では、誤装着防止手段に誤放電防止手段を設けることにより、電子機器に対して電流を流して良いときにのみ発電要素から記憶メディアスロットのソケットに電流を流すことができ、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができる。
【0022】
本出願の請求項7記載の非電解質二次電池では、誤放電防止手段をスイッチ手段と嵌合操作手段とで構成することにより、比較的簡単な構成によって誤放電を防止し、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができる。
【0023】
本出願の請求項8記載の非電解質二次電池では、制御回路部が充電検出手段と放電検出手段の少なくとも一方を備えていることにより、発電要素が所定量以上充電され、或いは発電要素から所定量以上放電されるおそれをなくすことができる。
【0024】
本出願の請求項9記載の非電解質二次電池では、外装体の凹部内に制御回路部が収納され、その凹部の開口側がコネクタで覆われて一体とされているため、PCカードやメモリースティック等の記憶メディアに代替させて使用することができ、電子機器の小型化、薄型化に対応した携帯性、緊急性に対処し得る非電解質二次電池を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1乃至図11は本発明の実施の例を示すものである。即ち、図1は本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示す分解斜視図、図2は同じく組立斜視図、図3は図1の平面図、図4は図2の正面図、図5は図1の要部を示す説明図、図6は本発明の非電解質二次電池の第1の実施例に係る電気回路の回路構成を示すブロック図、図7は本発明の外装体及び発電要素の一実施例を示す分解斜視図、図8は図7の組立斜視図、図9は本発明の発電要素の一実施例を説明する斜視図、図10は記憶メディアの一例を示す斜視図、図11は本発明の非電解質二次電池の第2の実施例を示す斜視図である。
【0026】
本発明の非電解質二次電池は、ある規格によって外観形状及び大きさが定められた半導体記憶メディアの少なくとも端子接続部(コネクタ)の外観形状及び大きさを同一に構成し、その半導体記憶メディアと交換使用を可能として、その半導体記憶メディアに代えて電子機器のある規格に対応して設けられた記憶メディアスロット(PCカードスロット、メモリスティックスロット等)に装着することにより、記憶メディアとしてではなく携帯用電源或いは予備の緊急用電源等として用いることができる電源装置である。
【0027】
このような機能を有する本発明の非電解質二次電池の第1の実施例としては、例えば、図1〜図9に示すような構成のものを挙げることができる。この非電解質二次電池1は、JEITA(社団法人電子情報技術産業協会、旧JEIDA:電子協)の規格であるPCカードスタンダード(PC Card Standard)に準拠したもので、記憶メディアであるPCカードに対応した外観形状及び大きさを有する電源装置として構成している。
【0028】
まず、本発明に関連して適用する記憶メディアの一具体例を示すPCカードについて説明する。図10は、JEITAの規格であるPCカードスタンダードに基づいて形状・大きさが決められているPCカードの概略構成を示すものである。図10に示すように、PCカード2は、1枚の平たい板体として構成されている。即ち、PCカード2の平面形状は、長手方向の長さLに対して幅方向の幅Bを短くした長方形とされており、これら長さL及び幅Bと交差する方向の厚さHは、その長さL及び幅Bに比べて十分に小さく設定されている。
【0029】
このPCカード2の内部には、図示しないが、コントローラ、記憶装置(ROM、RAM)、インターフェースその他の必要な部品が収納されている。このPCカード2の長手方向の一端である前面側には、外部の電子機器であるノートブック・コンピュータ等のPCカードスロットに設けられたソケットに接続するためのコネクタ2aが設けられている。PCカード2のコネクタ2aの前面には、ソケットの端子ピンが挿入される68個の接続孔4が高さ方向に2段とされ且つ幅方向に34個ずつ並べられて設けられている。これら接続孔4の内部には、コントローラ等と電気的に接続された接続端子がそれぞれ配設されている。
【0030】
更に、PCカード2のコネクタ2aの左右両側部には、このPCカード2が誤ってPCカードスロットに挿入されるのを防止するための誤装着防止手段が設けられている。この誤装着防止手段は、コネクタ2aの一側部に設けられた切欠き部4aと、他側部に設けられたキー溝部4bとから構成されている。この切欠き部4a及びキー溝部4bに対応する凸部又は突起が、図示しないPCカードスロットのソケットに設けられており、これら切欠き部4a及びキー溝部4bの形状の違いを利用して、PCカード2が誤った状態でPCカードスロットに挿入されるのを防止している。
【0031】
このような構成を有するPCカード2と同様の形状及び大きさを有する非電解質二次電池1は、図1及び図2に示すように、充電及び放電が可能であって充電及び放電のための端子リードを有する発電要素5と、端子リードを外部に導出させた状態で発電要素を密閉して収納する外装体6と、発電要素の充電及び放電を制御する制御回路部7と、外部の電子機器に設けられたPCカードスロットのソケットに対して着脱自在に接続されるコネクタ8とを備えて構成されている。
【0032】
この非電解質二次電池1の発電要素としては、例えば、ポリマーリチウムイオン二次電池を適用することができる。発電要素5としてのポリマーリチウムイオン二次電池は、例えば、図9に示すように、巻回電極体として構成することができる。この巻回電極体5は、帯状に形成された正極10及び負極11と、同じく帯状に形成された2つのセパレータ12及び13とを備えて構成されている。
【0033】
正極10は、帯状に形成される正極集電体10aと、この正極集電体10aの両面に塗布される正極合剤層10b,10cとから構成されている。正極集電体10aとしては、例えば、厚さ20μmのアルミニウム箔を適用することができる。この正極集電体10aの両面に、正極合剤スラリーを均一に塗布することによって正極合剤層10b,10cが形成される。この際、正極集電体10aの長手方向の一端(巻き終り側)には、一定の範囲に渡って正極合剤スラリーが塗布されないようにしてブランク部14を形成する。
【0034】
正極合剤の正極活物質としては、次のようなものを用いることができる。例えば、アルカリ金属を含有する遷移金属とのカルコゲン化合物、特に、アルカリ金属と遷移金属との酸化物を用いることができる。また、化合物の結晶構造としては、層状化合物やスピネル型化合物がよく用いられる。層状化合物には、一般式としてLixMO2 で表される化合物を用いることができる。ここで、Liはリチウムであり、O2 は酸素である。更に、Lixのうちxは、0.5≦x≦1.10である。
【0035】
また、Mとしては、遷移金属元素から選ばれる1種以上の元素であって、具体的には、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、クロム(Cr)、バナジウム(V)及びチタン(Ti)等を挙げることができる。そして、これらの群のうち、Fe,Co,Ni,Mnから選ばれる1種又は2種以上を含有することが好ましい。
【0036】
このような正極活物質を用いて正極合剤スラリーを作製する。この正極合剤スラリーは、例えば、粉末LiCoO2 を85重量部と、人造黒鉛粉末を5重量部と、カーボンブラックを5重量部とを十分に混練して正極合剤を調整する。この正極合剤に、N−メチル−2−ピロリドンに溶かしたポリフッ化ビニリデン(PVdF)を固形分として5重量部となるように加え、これによりインク状の正極スラリーとする。
【0037】
この正極合剤スラリーを正極集電体10aの両面に、電極巻き終り部においてブランク部14が形成されるようにして均一に塗布する。この際、正極集電体10aとして、例えば、幅480mm、厚さ20μmのアルミニウム箔(集電体)を用いる。この正極集電体10aの両面に、ピッチ約550mmで間欠的に塗布し、各ピッチ間には約30mmの正極スラリーを塗布しない金属箔露出部分を設ける。その後、両面の正極合剤スラリーを乾燥させた後、ローラプレス機にかけて圧縮成形を行う。この圧延された正極原反を幅75mmに裁断することにより、帯状をなす正極10が形成される。この正極10を裁断して巻き取った後、真空乾燥処理した。
【0038】
この正極リールを巻きほどき、金属箔露出部分にアルミニウムの端子リード15を接続する。この端子リード15の大きさは、例えば、幅5mm、長さ70mm、厚さ100μmとして形成され、電極の端面から17.5mm以上出るようにして超音波溶接によって接合する。その後、幅19mmの絶縁テープ(ポリイミドテープ:絶縁材)を端子リード15が溶接された金属箔露出部分の表裏面に貼り付ける。この絶縁テープは、電極端面から突き出した端子リード15に2mm以上かかるように貼り付けた。以上の工程は連続的に行われ、製造された帯状の正極10は再び巻き取られる。
【0039】
また、正極用のイオン伝導性ポリマーとして、この実施例では、ジメチルカーボネート(DMC)に溶かしたポリフッ化ビニリデン(PVdF)を固形分として20重量部となるように加え、これに8重量部となるようにリチウム塩を加え、これに72重量部となるようにエチレンカーボネート(EC)と、プロピレンカーボネート(PC)を加え、保温しながら攪拌して混合溶液とした。この混合溶液を、ホットメルトアプリケータを用いて上記電極集電体の両面に連続的に塗工した。塗工されたイオン伝導性ポリマーの混合溶液は、乾燥することによって活物質内部の空隙に含浸されると共に、低沸点溶媒であるDMCが蒸発してゴム状のゲルポリマー膜が形成される。このイオン伝導性ポリマーは連続的に塗工される。その後、帯状のリード端子付き正極10が、再び巻き取られる。
【0040】
負極11は、同じく帯状に形成される負極集電体11aと、この負極集電体11aの両面に塗布される負極合剤層11b,11cとから構成されている。負極集電体11aとしては、例えば、厚さ10μmの銅箔を適用することができる。この負極集電体11aの両面に、負極合剤スラリーを均一に塗布することによって負極合剤層11b,11cが形成される。この際、負極集電体11aの長手方向の一端(巻き終り側)には、一定の範囲に渡って負極合剤スラリーが塗布されないようにしてブランク部を形成する。
【0041】
負極合剤の負極活物質としては、例えば、リチウムをドープ(吸蔵)し且つ脱ドープ(離脱)し得る合金若しくは化合化可能な材料又は炭素質材料から選ばれる1種以上の負極材料を用いることができる。このリチウムを吸蔵・離脱可能な負極材料としては、例えば、リチウムと合金或いは化合物を形成可能な金属或いは半導体、又はこれらの合金或いは化合物を挙げることができる。
【0042】
これら金属、合金或いは化合物は、例えば、化学式DsEtLiuで表されるものである。この化学式において、Dはリチウムと合金或いは化合物を形成可能な金属元素及び半導体元素のうちの少なくとも1種を表す。また、EはリチウムLi及びD以外の金属元素及び半導体元素のうちの少なくとも1種を表す。更に、S、t及びuの値は、それぞれs>0、t≧0、u≧0である。
【0043】
中でも、リチウムと合金或いは化合物を形成可能な金属元素或いは半導体元素としては、4B族の金属元素或いは半導体元素が好ましく、特に好ましいのはケイ素或いはスズであり、最も好ましいのはケイ素である。更に、これらの合金或いは化合物も好ましく、具体的には、SiB4 、SiB6 、Mg2 Si、Mg2 Sn、Ni2 Si、TiSi2 、MoSi2 、CoSi2 、NiSi2 、CaSi2 、CrSi2 、Cu5 Si、FeSi2 、MnSi2 、NbSi2 、TaSi2 、VSi2 、WSi2 或いはZnSi2 等を挙げることができる。
【0044】
また、リチウムを吸蔵・離脱可能な負極材料の他の例としては、炭素材料、金属酸化物或いは高分子材料等を挙げることもできる。炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、コークス類、グラファイト類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭或いはカーボンブラック類等が挙げられる。このうち、コークス類には、ピッチコークス、ニードルコークス或いは石油コークス等がある。また、有機高分子化合物焼成体とは、フェノール類やフラン類等の高分子材料を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。更に、金属酸化物としては、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化モリブデン或いは酸化スズ等が挙げられる。また、高分子材料としては、ポリアセチレン或いはポリピロール等を挙げることができる。
【0045】
このような負極活物質を用いて負極合剤スラリーを作製する。この負極合剤スラリーは、例えば、粒子径5〜25μmの天然黒鉛90重量部(層間距離3.35Å)に、N−メチル−2−ピロリドンに溶かしたポリフッ化ビニリデン(PVdF)を固形分として10重量部となるように加え、これによりインク状の負極スラリーとした。
【0046】
この負極合剤スラリーを負極集電体11aの両面に、電極巻き終り部においてブランク部が形成されるようにして均一に塗布する。この場合、負極集電体11aとして、例えば、幅520mm、厚さ15μmの銅箔(集電体)を用いる。この負極集電体11aの両面に、ピッチ約600mmで間欠的に塗布し、各ピッチ間には約30mmの負極スラリーを塗布しない金属箔露出部分を設ける。その後、両面の負極合剤スラリーを乾燥させた後、ローラプレス機にかけて圧縮成形を行う。この圧延された負極原反を幅78mmに裁断することにより、帯状をなす負極11が形成される。この負極11を裁断して巻き取った後、真空乾燥処理した。
【0047】
この負極リールを巻きほどき、金属箔露出部分にニッケルの端子リード16を接続する。この端子リード16の大きさは、例えば、幅5mm、長さ70mm、厚さ100μmとして形成され、電極の端面から15mm以上出るようにして超音波溶接によって接合する。その後、幅19mmの絶縁テープ(ポリイミドテープ:絶縁材)を端子リード16が溶接された金属箔露出部分の表裏面に貼り付ける。この絶縁テープは、電極端面から突き出した端子リード16に2mm以上かかるように貼り付けた。以上の工程は連続的に行われ、帯状の負極11は再び巻き取られる。
【0048】
また、負極用のイオン伝導性ポリマーとして、この実施例では、上述した正極10に用いたものと同じ混合溶液を適用した。この混合溶液を、ホットメルトアプリケータを用いて負極集電体11aの両面に塗工する。塗工されたイオン伝導性ポリマーの混合溶液は、乾燥することによって活物質内部の空隙に含浸されると共に、低沸点溶媒であるDMCが蒸発してゴム状のゲルポリマー膜が形成される。このイオン伝導性ポリマーは連続的に塗工される。その後、帯状のリード端子付き負極11が、再び巻き取られる。
【0049】
なお、非水電解質としては、非水溶媒や固体電解質や高分子電解質や高分子化合物に電解質を混合又は溶解させた液体状、固体状又はゲル状電解質等を用いることができる。従って、本発明の非水電解質二次電池は、非水電解質の種類に応じて固体電解質二次電池、ゲル状電解質二次電池、液系電解質二次電池等として実現される。
【0050】
ここで、非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、γ−バレロラクトン等の環状エステル化合物や、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン等のエーテル化合物や、酢酸メチル、プロピレン酸メチル等の鎖状エステル化合物や、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート、或いは、2,4−ジフルオロアニソール、2,6−ジフルオロアニソール、4−プロモベラトロール等を単独若しくは2種類以上の混合溶媒として使用することができる。
【0051】
また、ゲル状電解質に用いられる高分子材料としては、例えば、ポリアクリロニトリル及びポリアクリロニトリルの共重合体を使用することができる。共重合モノマー(ビニル径モノマー)としては、例えば、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、イタコン酸、水素化メチルアクリレート、水素化エチルアクリレート、アクリルアミド、塩化ビニル、フッ化ビニリデン、塩化ビニリデン等を挙げることができる。更に、アクリロニトリルブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリロニトリル塩化ポリエチレンプロピレンジエンスチレン樹脂、アクリロニトリル塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルメタアクリレート樹脂、アクリロニトリルアクリレート樹脂等を使用することができる。
【0052】
更に、ゲル状電解質に用いられる高分子材料としては、ポリフッ化ビニリデン及びポリフッ化ビニリデンの共重合体を使用することができる。そして、共重合モノマーとしては、例えば、ヘキサフルオロプロピレンやテトラフルオロエチレン等を挙げることができる。尚、ゲル状電解質に用いられる高分子材料としては、これらを単独又は2種以上混合して使用することができる。
【0053】
ゲル状電解質層を形成するには、非水溶媒として、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル化合物や、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン等のエーテル化合物や、酢酸メチル、プロピレン酸メチル等の鎖状エステル化合物や、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート、或いは2,4−ジフルオロアニソール、2,6−ジフルオロアニソール、4−プロモベラトロールル等を単独若しくは2種類以上の混合溶媒として使用することができる。
【0054】
更に、ゲル状電解質層においては、ゲル状電解質としてポリフッ化ビニリデンを使用する場合に、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリ四フッ化エチレン等が共重合された多元系高分子からなるゲル状電解質を用いて形成されていることが好ましい。これにより、より機械的強度の高いゲル状電解質を得ることができる。
【0055】
また、電解質塩としては、例えば、LiPF6 、LiAsF6 、LiBF4 、LiClO4 、LiCF3 SO3 、LiN(CnF2n+1SO2 、LiC4 9 SO3 等のリチウム塩を単独若しくは2種類以上混合して使用することができる。なお、電解質塩の添加量は、良好なイオン伝導度が得られるようにゲル状電解質中の非水電解液におけるモル濃度が0.8〜2.0モル/リットルとなるように調整することが好ましい。
【0056】
セパレータ12,13としては、例えば、微多孔性のポリプロピレンフィルムを用いることができる。このセパレータ12,13の厚さは25μm程度であり、これらを正極合剤層10b,10cと負極合剤層11b,11cとの間に介在させる。即ち、内周側で互いに平行に並ぶように正極端子リード15と負極端子リード16を配置し、負極11、セパレータ12、正極10及びセパレータ13の順に積層して、これを一端から他端まで巻回させる。そして、側方から押圧して偏平させた後、粘着テープ等を使用して巻き終り部を固定する。これにより、偏平された渦巻き状の巻回電極体5が作製される。
【0057】
このように作製された巻回電極体5を、図7及び図8に示すように、2本の端子リード15,16の各先端部を外部に導出させた状態で外装体6内に収納し、周囲の接触面を熱溶着して密封する。外装体6の材質としては、例えば、アルミラミネートフィルムを用いることができる。
【0058】
フィルム状外装ケースとしては、以下のものを挙げることができる。
ラミネートフィルムの構成としては、たとえば下記に示される材料を使用することができる。ここで、使用するプラスチック材料として、次の略称を使う。
すなわち、ポリエチレンテレフタレート:PET、溶融ポリプロピレン:PP、無延伸ポリプロピレン:CPP、ポリエチレン:PE、低密度ポリエチレン:LDPE、高密度ポリエチレン:HDPE、直鎖状低密度ポリエチレン:LLDPE、ナイロン:Nyである。また、耐透湿性のバリア膜として用いる金属材料のアルミニウムにALの略称を用いる。
【0059】
最も一般的な構成は、外装層/金属膜/シーラント層=PET/AL/PEである。また、この組み合わせばかりでなく、以下に示すような他の一般的なラミネートフィルムの構成を採用することができる。
すなわち、外装層/金属膜/シーラント層=Ny/AL/CPP、PET/AL/CPP、PET/AL/PET/CPP、PET/Ny/AL/CPP、PET/Ny/AL/Ny/CPP、PET/Ny/AL/Ny/PE、Ny/PE/AL/LLDPE、PET/PE/AL/PET/LDPE、またはPET/Ny/AL/LDPE/CPPとすることができる。なお、金属膜としてはAL以外の金属を採用することができることはもちろんである。
【0060】
このフィルム材を幅広の長方形に形成し、長手方向の中央部で2つに折り曲げて本体片6aと蓋体片6bを形成する。そして、本体片6aの折曲辺を除く他の3辺に適当な幅の縁取り部を設け、その縁取り部の内側に一面側に膨出する膨出部18を設ける。
【0061】
この膨出部18は、例えば、本体片6aに対して巻回電極体5の外形に合うよう深絞り加工を施すことにより成形することができる。この膨出部18の他面に設けられた凹陥部によって巻回電極体5を収納するための発電要素収納部19が形成されている。この発電要素収納部19に巻回電極体5を収納した後、本体片6aに蓋体片6bを重ね合わせる。これにより、巻回電極体5が本体片6aと蓋体片6bとによって包み込まれる。
【0062】
次に、本体片6aの折曲辺と対向する辺の縁取り部と、これに重ね合わされた蓋体片6bの1辺の周縁部を熱溶着等の固着手段によって固着する。これにより、正極及び負極の両端子リード15,16が発電要素収納部19の側面によってクランク状に屈曲され、根元側の屈曲部15a.16aと、先端側の引出し部15b,16bが形成される。そして、各引出し部15b,16bの根元側が、本体片6aと蓋体片6bとに挟まれて密着される。
【0063】
その後、本体片6a及び蓋体片6bの残った2辺、即ち、折曲辺と直交する側面に対向する2辺の縁取り部と、これに重ね合わされた蓋体片6bの2辺の周縁部を真空ヒートシール機を用いてシールして固着する。これにより、外装体6の膨出部18の周囲が密着され、2本の引出し部15b,16bの先端側を外部に導出させた巻回電極体5が外装体6に封止される。
【0064】
このように、外装体6の3辺をシールして巻回電極体5を密封した後、外装体6の側面の2辺のシール部を、膨出部18の根元部と、シール部の中途部との2箇所で膨出部18側に略90度ずつ2回折り曲げる。これにより、図8に示すように、2辺のシール部をぞれぞれ2つに折り曲げて重ね合わせた互いに平行をなす2つの囲い壁20,20を形成する。この囲い壁20の高さは、膨出部18の高さと同程度の高さに設定する。この2つの囲い壁20,20と膨出部18の前面とで囲まれた凹部21内に、制御回路部7とコネクタ8の一部が収納される
【0065】
以上の工程により、発電要素が収納された外装体6を、例えば、端子リード15,16を除く長さL1を84.5mm、長さL1と直交する方向の幅Bを51.0mm、これらと直交する方向の厚さHを3.0mmとして作製した。このとき、外装体6の凹部21の長さL0、即ち、端子リード15,16におけるクランク状の屈曲部15a,16aから外装体6端縁までの長さは4.5mmである。この外装体6は、ソケットに対するコネクタの着脱操作が実現できるように、ある程度の剛性を持たせるように構成する。この外装体6の剛性は、補強カバーで外装体6を覆うようにして強度を持たせる構成としても良い。
【0066】
また、外装体6の凹部21内に収納される制御回路部7は、巻回電極体5に対する充電時及び放電時の電流や電圧等を制御し、適正な充電及び放電が行われるようにすると共に、所定量以上の電圧が巻回電極体5に蓄えられたり、所定量以上の電流が巻回電極体5から放電される等の不具合の発生を防止するものである。そのため、制御回路部7には、図6に示すように、充電制御FET30と放電制御FET31と、これらの制御FET30,31を制御すると共にその他の不具合の発生を防止する保護回路32等が設けられている。
【0067】
制御回路部7の充電制御FET30は充電検出手段の一具体例を示すもので、充電時の電圧値を測定し、その電圧値に基づき巻回電極体5の充電量が所定量(満充電)に達したこと、又は充電量が所定量以下であるか所定量以上であるかを検出する。また、放電制御FET31は放電検出手段の一具体例を示すもので、放電時の電圧値を測定し、その電圧値に基づき巻回電極体5の放電量が所定量(放電終了)に達したこと、又は放電量が所定量以下であるか所定量以上であるかを検出する。これら充電制御FET30及び放電制御FETの検出結果に基づいて保護回路32が充電電流を制御し、又は放電電流を制御する。更に、保護回路32は、充電時及び放電時の電流値や電圧値等を検出し、巻回電極体5の充電又は放電に関するその他の不具合の発生を防止する。
【0068】
この制御回路部7は、図1〜図3に示すように、所定の配線がプリントされた配線基板23と、この配線基板23に搭載されたマイクロコンピュータ、記憶装置(ROMやRAM)、コンデンサ、抵抗その他の電子部品24とから構成されている。制御回路部7の配線基板23には、巻回電極体5の2本の端子リード15,16がそれぞれ電気的に接続されている。この制御回路部7の大きさは、図3に示すように、例えば、長手方向の長さC(凹部21に装着した状態では外装体6の幅方向)を44.4mm、その長手方向と交差する方向の幅をM(凹部21に装着した状態では外装体6の長手方向)を5.1mm、これらと直交する方向の厚さを3.3mmに形成する。
【0069】
この配線基板23に2本の端子リード15,16を接続するため、2本の引出し部15b,16bの各先端部には、それぞれ座タブ25が溶接等の固着手段によって固着されている。各座タブ25は、それぞれの一端が引出し部15b,16bの各先端部に固着されていて、それぞれの他端は互いに離反するよう外側に延在されている。この2個の座タブ25の上に両側部が重なり合うように配線基板23が載置され、各座タブ25を配線基板23に溶接することによって2本の端子リード15,16が配線基板23の電気回路に接続されている。23aは、配線基板23に設けたスルーホールであり、このスルーホールの内側に塗布されたハンダによって配線基板23の一面に形成された配線パターンが、配線基板23の他面に接触された端子リード15,16と導通されている。
【0070】
コネクタ8は、図1〜図5に示すような形状及び構成を有している。即ち、コネクタ8は、横長とされたブロック状の部材からなり、その長手方向と交差する幅方向の後部には、外装体6の凹部21に嵌合される嵌合部8aが設けられている。コネクタ8の嵌合部8aは、その両側部を外装体6の囲い壁20の厚み分を除去すると共に、底面側を外装体6の重合部の厚み分と制御回路部7の厚み分を除去することによって形成されている。この嵌合部8aを、制御回路部7が収納された状態の凹部21に嵌合させることにより、コネクタ8の上面が外装体6の上面と略同じ高さとなり、コネクタ8の下面が外装体6の下面と略同じ位置となるように形成されている。
【0071】
このコネクタ8の前側の部分は、対応するPCカードのコネクタ側の部分と同様の形状及び大きさとなるように形成されている。即ち、コネクタ8の前面には、PCカードのコネクタと同様にソケットの端子ピンが挿入される68個の接続孔26が、高さ方向に2段とされ且つ幅方向に34個ずつ並べられてそれぞれ対応する位置において同じ形状及び大きさで設けられている。そして、各接続孔26の内部には接続端子がそれぞれ配設されていて、これらの接続端子が多数のリード線27によって配線基板23の配線パターンに接続されている。
【0072】
更に、コネクタ8の左右両側部には、このコネクタ8が誤った状態(姿勢の誤り)でPCカードスロットに挿入されてソケットに装着されるのを防止するための誤装着防止手段が設けられている。この誤装着防止手段は、コネクタ8の長手方向の一側部に設けられた切欠き部28aと、他側部に設けられたキー溝部28bとから構成されている。この切欠き部28a及びキー溝部28bは、図10に示すPCカード2の切欠き部4a及びキー溝部4bと対応されており、これらと同じ形状及び大きさによって形成されている。
【0073】
即ち、切欠き部28aは、前面から上面にかけて開口する切欠きとして形成されている。一方、キー溝部28bは、厚み方向の略中央部において、前面から側面にかけて開口する長溝として形成されている。これら切欠き部28a及びキー溝部28bには、所望の電子機器の図示しないPCカードスロットのソケットに設けられる凸部又は突起が摺動可能に係合され、切欠き部28aとキー溝部28bの形状の違いを利用して、PCカード2が上下方向(表裏面)を誤った状態でPCカードスロットに挿入されるのを防止している。
【0074】
また、図示しないが、切欠き部28a及びキー溝部28bの一方又は両方には、巻回電極体5の誤放電を防止するための誤放電防止手段を設けるように構成すると良い。この誤放電防止手段は、非電解質二次電池1の定格出力によってソケット側に設けた電子機器の電子部品が破壊されるのを防止するためのものである。一般に、非電解質二次電池1の定格出力は一般的な二次電池や一次電池に比べて大きいため、非電解質二次電池1の定格出力であっても、ソケット側の電子部品がその定格出力に耐えうる構成になっていない場合には、その電子部品が通常の放電によって破壊されてしまうおそれがある。
【0075】
そのため、非電解質二次電池1の通常の放電によってもソケット側の電子部品が破壊されないようにするのが誤放電防止手段である。この誤放電防止手段は、例えば、切欠き部28a又はキー溝部28bに設けられるスイッチ手段と、このスイッチ手段をオン・オフさせてコネクタ8の電気回路を開閉させる嵌合操作手段とから構成することができる。嵌合操作手段は、例えば、誤放電防止の対策が取られたソケットにおいて切欠き部28a又はキー溝部28bと対応する位置に設けられる凸部又は突起として形成することができる。
【0076】
この嵌合操作手段である凸部又は突起により、非電解質二次電池1の挿入時にスイッチ手段をオン又はオフさせるようにする。これにより、PCカードスロットのソケットが誤放電防止対策の取られたものである場合には、非電解質二次電池1をPCカードスロットに挿入することにより自動的に凸部又は突起がスイッチ手段を作動させ、その結果、巻回電極体5側からソケット側に電流が急激に流される。この場合には、非電解質二次電池1の定格出力がソケット側に急激に作用することになるが、ソケット側にはその対策が取られているため、ソケット側の電子部品が非電解質二次電池1の定格出力を受けることによって破壊されるおそれがない。
【0077】
これに対して、PCカードスロットのソケットが誤放電防止対策の取られていないものである場合には、非電解質二次電池1をPCカードスロットに挿入しても、嵌合操作手段がスイッチ手段を作動させることがなく、スイッチ手段は閉じた状態に保持される。そのため、巻回電極体5側からソケット側に電流が流れることがないから、ソケット側の電子部品が非電解質二次電池1の定格出力によって破壊されることがない。
【0078】
このような構成を有するコネクタ8を、制御回路部7が収納された外装体6の凹部21に嵌合させ、例えば接着剤等の固着手段を用いてこれらを一体的に固着する。これにより、全体の形状及び大きさがPCカードの規格寸法内に収められ、その接続部と同様の形状及び大きさを有するコネクタ8を備えた非電解質二次電池1が得られる。例えば、コネクタ8を加えた長さを85.6mm、これと交差する方向である幅を54.0mm、これらと直交する方向である厚さを5.0mmとすることにより、JEITA規格によるPCカードのタイプIIを得ることができる。
【0079】
なお、外装体6にコネクタ8を結合させた電池組立体は、これらの外側を硬質のカバーで覆い、全体に剛性を持たせる構成とすることもできる。この場合には、コネクタ8の部分を露出させるか、或いは、カバーで覆った状態で切欠き部28a及びキー溝部28bを設けるようにする。
【0080】
このような構成を有する非電解質二次電池1によれば、記憶メディアであるPCカードに代替させ、同じPCカードスロットに挿入してソケットにコネクタ8を装着することにより、携帯用或いは予備用の電源装置として用いることできる。しかも、既存のPCカードスロットを電源装置の収納部として用いることができるため、容易にはAC電源を得ることができない場所において、携帯性を損なうことなく電源装置として使用することができ、パーソナルコンピュータ等の情報機器において、電池切れによるデータ喪失の不安を解消することができる。また、パーソナルコンピュータ等の情報機器において緊急避難的に電源装置として使用して、使用時間を延長することができる。
【0081】
上述した第1の実施例では、PCカードの規格に対応した形状及び大きさを有する非電解質二次電池1に適用した例について説明したが、本発明は、その他の規格に対応した形状及び大きさを有する非電解質二次電池として実現できることは勿論である。例えば、次のように構成することにより、同じくJEITA規格によるスモールPCカードとして実現することができる。
【0082】
本発明の第2の実施例としては、例えば、スラリー間欠塗布ピッチ及び原反の裁断幅以外は上記実施例と同様にして、巻回電極体5の端子リードを除く長さを43.0mm、幅を39.0mm、厚さを3.0mmとする。この巻回電極体5が密封された外装体6の凹部21の深さは4.5mmである。この凹部21内に収納される制御回路部7は、例えば、長手方向の長さC(凹部21に装着した状態では外装体6の幅方向)を39.0mm、その幅をM(凹部21に装着した状態では外装体6の長手方向)を5.0mm、これらと直交する方向の厚さを3.3mmに形成する。この制御回路部7に2本の端子リード15,16及びコネクタ8を電気的に接続し、これらを一体化させる。
【0083】
これにより構成された電池組立体を、適度な剛性を有するカバーで覆い、全体の形状及び大きさを、コネクタ8を加えた長さを45.0mm、これと交差する方向である幅を42.8mm、これらと直交する方向である厚さを5.0mmとする。これにより、JEITA規格によるスモールPCカードのタイプIIに対応し、全体の形状及び大きさがスモールPCカードの規格寸法内に収められ、その接続部と同様の形状及び大きさを有するコネクタを備えた非電解質二次電池が得られる。
【0084】
図11は、本発明の第3の実施例を示すものである。この第3の実施例に示す非電解質二次電池40は、一般にメモリーカードと呼ばれている半導体記憶メディアに対応するように構成したものである。この非電解質二次電池40の構成は上述した非電解質二次電池1と同様であって、外装体6と図に現れない制御回路部とコネクタ41とからなっているが、これが第1実施例と異なるところはコネクタ41の形状及び構造である。そのため、以下には、コネクタ41についてのみ説明し、外装体6及び制御回路部の説明は省略する。
【0085】
図11に示すように、非電解質二次電池40のコネクタ41は、略四角形をなす偏平なブロック状の部材からなり、その一辺には外装体6の凹部21に嵌合される嵌合部41aが設けられている。コネクタ41の嵌合部41aは、その両側部を外装体6の囲い壁20の厚み分を除去すると共に、図に現れないラベル面(表面)側を外装体6の重合部の厚み分と制御回路部7の厚み分を除去することによって形成されている。この嵌合部41aを、制御回路部7が収納された状態の凹部21に嵌合させることにより、コネクタ41の裏面(図に現れている面)が外装体6の裏面と略同じ高さとなり、コネクタ41の表面が外装体6の表面と略同じ平面となるように形成されている。
【0086】
このコネクタ41の前側の一方の角部には、前面から側面にかけて緩やかに湾曲された曲面を有するガイド部42が形成されていて、このガイド部42の裏面側に誤装着防止手段の一方をなす切欠き部43aが設けられている。そして、コネクタ41の前側の他方の角部には、誤装着防止手段の他方をなすキー溝部43bが設けられている。この切欠き部43a及びキー溝部43bにより、外部の電子機器に設けた記憶メディアスロットに非電解質二次電池40を装着する際の、上下又は前後方向の誤りによる誤装着を防止することができる。
【0087】
また、コネクタ41の前部には、記憶メディアスロットのソケットに接続するための所定数の接続端子が露出された開口部44が設けられている。開口部44は、ソケットに対向される前面から一方の平面である裏面に連続するよう開口されている。この開口部44は、前後方向に延びる複数の仕切り片45によって仕切られており、これら仕切り片45で仕切られた各区分内にそれぞれ接続端子が配設されている。これらの接続端子が、凹部21内に収納されている制御回路部7にリード線を介して接続されている。
【0088】
このような構成を有するコネクタ41を備えた非電解質二次電池40の他の構成は、上述した第1の実施例と同様である。更に、この非電解質二次電池40の使用方法も、上述した第1の実施例と同様である。この場合、外部の電子機器の一具体例を示すパーソナルコンピュータ等においては、この実施例に対応した記憶メディアであるメモリースティックを着脱自在に装着可能な記憶メディアスロット及びソケットを備えている必要がある。これにより、第3の実施例として示す非電解質二次電池40においても、上述した第1の実施例と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0089】
以上説明したが、本発明は上記実施の例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例においては、記憶メディアとしてPCカード、スモールPCカード及びメモリースティックの各規格に対応した形状及び大きさを有する非電解質二次電池1,40について説明したが、これ以外の記憶メディア、例えば、SDメモリカード、マルチメディアカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の各規格に対応した形状及び大きさを有する非電解質二次電池に適用できることは勿論である。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願の請求項1記載の非電解質二次電池によれば、発電要素を収納して密封した外装体に制御回路部とコネクタとを固定して一体に構成したため、記憶メディアに代替して使用することができ、記憶メディアと同様の態様で用いることによって携帯用或いは緊急用の電源装置として使用することができる。そのため、容易には交流電源が得られない場所において、ノートブック・コンピュータ等の電子機器の携帯性、可搬性を考慮した電子機器のための携帯用電源や緊急用電源等として用いることができ、バッテリーの電池切れによるデータ喪失の回避、使用時間の延長等を図ることができるという効果を得ることができる。
【0091】
本出願の請求項2記載の非電解質二次電池によれば、コネクタの前面に所定数の接続端子を露出させると共に前面の両側部に誤装着を防止する誤装着防止手段を設ける構成としたため、記憶メディアの一具体例を示すPCカードと同様に用いて、PCカードを使用する電子機器の携帯用或いは緊急用の電源装置として使用することができると共に、電子機器の記憶メディアに対して誤った状態で装着されるのを確実に防止することができるという効果を得ることができる。
【0092】
本出願の請求項3記載の非電解質二次電池によれば、誤装着防止手段に誤放電防止手段を設ける構成としたため、電子機器に対して電流を流して良いときにのみ発電要素から記憶メディアスロットのソケットに電流を流すことができ、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができるという効果を得ることができる。
【0093】
本出願の請求項4記載の非電解質二次電池によれば、誤放電防止手段をスイッチ手段と嵌合操作手段とで構成したため、比較的簡単な構成によって誤放電を防止し、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができるという効果を得ることができる。
【0094】
本出願の請求項5記載の非電解質二次電池によれば、コネクタの前面から平面に連続して開口された開口部から所定数の接続端子が露出されると共に、前面の両側部に誤嵌合防止手段を設ける構成としたため、記憶メディアの他の具体例を示すメモリースティックと同様に用いて、メモリースティックを使用する電子機器の携帯用或いは緊急用の電源装置として使用できると共に、電子機器の記憶メディアに対して誤った状態で装着されるのを確実に防止することができるという効果を得ることができる。
【0095】
本出願の請求項6記載の非電解質二次電池によれば、誤装着防止手段に誤放電防止手段を設ける構成としたため、電子機器に対して電流を流して良いときにのみ発電要素から記憶メディアスロットのソケットに電流を流すことができ、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができるという効果を得ることができる。
【0096】
本出願の請求項7記載の非電解質二次電池によれば、誤放電防止手段をスイッチ手段と嵌合操作手段とで構成したため、比較的簡単な構成によって誤放電を防止し、電子機器側の電子部品が発電要素から供給される過大な電流によって破壊されるのを防止することができるという効果を得ることができる。
【0097】
本出願の請求項8記載の非電解質二次電池によれば、制御回路部が充電検出手段と放電検出手段の少なくとも一方を備える構成としたため、発電要素が所定量以上充電され、或いは発電要素から所定量以上放電されるおそれをなくすことができるという効果を得ることができる。
【0098】
本出願の請求項9記載の非電解質二次電池によれば、外装体の凹部内に制御回路部が収納され、その凹部の開口側がコネクタで覆われて一体に構成したため、PCカードやメモリースティック等の記憶メディアに代替させて使用することができ、電子機器の小型化、薄型化に対応した携帯性、緊急性に対処し得る非電解質二次電池を提供することができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示すもので、外装体と制御回路部とコネクタを分解した斜視図である。
【図2】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示す組立状態の斜視図である。
【図3】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示すもので、外装体と制御回路部とコネクタを分解して平面側から見た説明図である。
【図4】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示す前面側からみた説明図である。
【図5】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示すもので、外装体と制御回路部とコネクタの関係を示す説明図である。
【図6】本発明の本発明の非電解質二次電池の第1の実施例に係る電気回路の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示すもので、外装体に発電要素を収納する状態を示す説明図である。
【図8】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例を示すもので、外装体に発電要素を収納して密閉した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例に係る発電要素を示す説明図である。
【図10】本発明の非電解質二次電池の第1の実施例に対応した記憶メディアの一例を示す斜視図である。
【図11】本発明の非電解質二次電池の第3の実施例を示す組立状態の斜視図である。
【符号の説明】
1,40 ポリマーリチウムイオン二次電池(非電解質二次電池)、 2 PCカード、 5 発電要素、 6 外装体、 7 制御回路部、 8 コネクタ、 8a 嵌合部、 15,16 端子リード、 18 膨出部、 19 発電要素収納部、 20 囲い壁、 23 配線基板、 26 接続孔、 28a,43a 切欠き部(誤装着防止手段)、 28b,43b キー溝(誤装着防止手段)、 30 充電制御FET(充電検出手段)、 31 放電制御FET(放電検出手段)、 32 保護回路、 44 開口部、 45 仕切り片

Claims (9)

  1. 充電及び放電が可能であって充電及び放電のための端子リードを有する発電要素と、
    上記端子リードを外部に導出させた状態で上記発電要素を収納して密封する外装体と、
    上記外装体の外部において上記端子リードに接続され、上記充電及び放電時の制御を行う制御回路部と、
    上記制御回路部に電気的に接続されると共に、外部の電子機器に設けられた記憶メディアのためのソケットに対して着脱自在に接続される所定数の接続端子を有し且つ当該記憶メディアの規格により定められた形状及び大きさを有するコネクタと、を備え、
    上記コネクタと上記制御回路部を上記外装体に固定して一体に設けたことを特徴とする非電解質二次電池。
  2. 上記コネクタには、上記ソケットに対向される前面に当該ソケットに接続するための上記所定数の接続端子を露出させる所定数の接続孔を設け、当該前面の両側部には当該ソケットに対する誤装着を防止するための誤装着防止手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の非電解質二次電池。
  3. 上記誤装着防止手段には、上記発電要素から放電される電流が上記ソケットに流れて良いときにのみ電流を流す誤放電防止手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の非電解質二次電池。
  4. 上記誤放電防止手段は、上記コネクタに設けられるスイッチ手段と、上記ソケットに設けられ且つ上記コネクタがソケットに対して正常に嵌合されたときに上記スイッチ手段を動作させて電流を流す嵌合操作手段とからなることを特徴とする請求項3記載の非電解質二次電池。
  5. 上記コネクタには、上記ソケットに対向される前面から平面に連続して開口され且つ当該ソケットに接続するための上記所定数の接続端子を露出させる開口部を設け、当該前面の両側部には当該ソケットに対する誤装着を防止するための誤装着防止手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の非電解質二次電池。
  6. 上記誤装着防止手段には、上記発電要素から放電される電流が上記ソケットに流れて良いときにのみ電流を流す誤放電防止手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の非電解質二次電池。
  7. 上記誤放電防止手段は、上記コネクタに設けられるスイッチ手段と、上記ソケットに設けられ且つ上記コネクタがソケットに対して正常に嵌合されたときに上記スイッチ手段を動作させて電流を流す嵌合操作手段とからなることを特徴とする請求項6記載の非電解質二次電池。
  8. 上記制御回路部は、上記発電要素が所定量以上充電されたことを検出する充電検出手段及び上記発電要素が所定量以上放電されたことを検出する放電検出手段の少なくとも一方を備えていることを特徴とする請求項1記載の非電解質二次電池。
  9. 上記制御回路部を上記外装体に設けた凹部内に収納すると共に、上記凹部の開口側を上記コネクタで覆い、当該外装体及びコネクタの全体を、上記記憶メディアの規格により定められた形状及び大きさに形成したことを特徴とする請求項1記載の非電解質二次電池。
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