JP2004022310A - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子式点灯回路が実装された回路基板1には、両端部が回路基板1を貫通した接地用ジャンパ線2が実装される。また、回路基板1が収納されるケースを構成するケース本体3において回路基板1の接地用ジャンパ線2の両端が突出した部位に対向する位置には、中間部が回路基板1に近付く方向に突出した帯状のブリッジ部33が設けられる。回路基板1を貫通しブリッジ部33に螺合するねじ4の頭部41と回路基板1との間に接地用ジャンパ線2が挟まれることにより、接地用ジャンパ線2とブリッジ部33との電気的接続が達成される。接地用ジャンパ線2は、ブリッジ部33と交差する方向に延び、かつ両端部がブリッジ部33の両側に位置する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の電子機器が発売されており、その内部回路はより多くの処理を高速で行えるようになってきた。このため動作周波数は高くなり、機器で発生する高周波ノイズはレベルが高く周波数幅も広いものとなっている。また、回路としてはIC化が推し進められ、より少ない電流で動作させるようになり、ノイズによって誤動作を起こしやすくなっている。そこで放電灯点灯装置のようなノイズを出す機器とノイズを受ける機器とが共存していくために、機器間における電磁環境適合性の考えが重要となっている。
【0003】
従来、電気用品取締法に定められた限度値に対して、水準を満足するように電源と回路との間にLCフィルタを入れてノイズを抑制してきた。また、LCフィルタのみでは限度値を超えてしまうものに関しては、コンデンサを介して回路基板と回路基板を収納するケースとを電気的に接続していた。
【0004】
近年はCISPR適合への対応も不可欠であるため、よりノイズを抑制する必要があり、ほとんどの回路においてLCフィルタだけでなく、回路基板とケースとをコンデンサを介して電気的に接続する構成をとり、コモンモードノイズをアースへバイパスさせている。
【0005】
従来、金属製のケースに回路基板が収納された放電灯点灯装置において、コンデンサとケースとを電気的に接続する手段として、コンデンサに電気的に接続された接地用ジャンパ線を回路基板に設け、回路基板を貫通しケースに螺合するねじの頭部と回路基板との間に接地用ジャンパ線を挟むことによって回路基板とケースとを電気的に接続する技術が知られている。例えば、図17に示すように一方向に長い矩形状の回路基板1を用いる。回路基板1にはC−Cアース用の2個のコンデンサが実装される。両コンデンサは直列接続され、両コンデンサの直列回路の両端が電源ラインに接続されるとともに両コンデンサの接続点が接地用ジャンパ線2に接続される。また、回路基板1には表裏の一方の面において回路基板1の長手方向に沿って延び両端が回路基板1を貫通した接地用ジャンパ線2を2本並設し、回路基板1において接地用ジャンパ線2に挟まれた位置にはねじ挿通孔11を設ける。また、回路基板1において接地用ジャンパ線2の両端が突出した側の面に対向する矩形状の底板31と底板31の短手方向の両端から底板31の表裏の一面側にそれぞれ突設され互いに対向して前記回路基板1を挟む一対の側板32とからなり図示しないケース蓋とともにケースを構成するケース本体3を用いる。ケース本体3には、ねじ孔33aが設けられ接地用ジャンパ線2の両端に挟まれた位置において回路基板1に接する接続片33bと、それぞれ底板31から回路基板1に近づく方向に曲げられ接地用ジャンパ線2の端に近い側の接続片33bの各一端に連続した支持片33cとからなる帯状のブリッジ部33をプレス成型によって設ける。回路基板1のねじ挿通孔11を貫通しブリッジ部33のねじ孔33aに螺合するねじ4(図18参照)を設け、ねじ4の頭部41と回路基板1との間に接地用ジャンパ線2を挟むことによってブリッジ部33と接地用ジャンパ線2とを電気的に接続する。ここで、接地用ジャンパ線2の長さ寸法はブリッジ部33と同程度に形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構成においてねじ4を強く締め付けると、接地用ジャンパ線2の両端部(いわゆるクリンチ部)がブリッジ部33に当たることにより、回路基板1は、ケース本体3に近付く方向の力をねじ4から受ける部位の両側において、ケース本体3から離れる方向の力を接地用ジャンパ線2から受けるから、回路基板1が反り、場合によっては割れることがあった。したがって、ねじ4を強く締め付けることができず、接地用ジャンパ線2とケース本体3との電気的接続や回路基板1とケース本体3との機械的固定が不十分になることがあった。
【0007】
回路基板1の反りや割れを防ぐためには、接地用ジャンパー線2の両端がブリッジ部33に当接しないようにブリッジ部33の接続片33bの長さ寸法を小さくする方法が考えられる。しかし、接続片33bの長さ寸法を小さくすると、単位長さあたりの伸長率が大きくなるために、図19に波形の線で示すように接続片33bと支持片33cとの間において曲げられる部分が成形時に割れる可能性があるから、この構成は採用できない。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ねじを強く締め付けることを可能として接地用ジャンパ線とケース本体との電気的接続を確実にし、かつ回路基板とケース本体との機械的固定強度を高めることができる放電灯点灯装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、放電灯を点灯させる電子式点灯回路を構成する回路部品が実装された矩形状の回路基板と、前記回路基板の表裏の一面に対向する矩形状の底板と前記底板の両側縁から互いに同じ側へ立設され前記回路基板を挟んで対向する一対の側板とからなる金属製のケース本体と、前記ケース本体に結合して前記回路基板を覆う金属製のケース蓋とを備え、前記ケース本体において底板には中間部が前記回路基板に近付く方向に曲がった帯状であって前記回路基板を貫通したねじが螺合するブリッジ部が形成され、前記ねじの頭部と前記回路基板との間に挟まれることにより前記ねじを介して前記ブリッジ部と電気的に接続され両端部が前記回路基板を貫通する形で回路基板に実装された接地用ジャンパ線が設けられ、前記接地用ジャンパ線は前記ブリッジ部と交差する方向に延びかつ両端部が前記ブリッジ部の両側に位置することを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記回路基板は長方形状であって、前記ブリッジ部は前記回路基板の長手方向に沿って形成され、前記接地用ジャンパ線は前記回路基板の短手方向に沿って延びていることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、前記ケース本体の前記側板には、前記回路基板を支持する支持突起と、前記支持突起との間に前記回路基板を挟む押さえ突起と、前記回路基板の長手方向の各一端に当接する複数の規制突起とがそれぞれ前記側板において前記回路基板の四隅いずれかの近傍部位に突設されていて、前記支持突起と前記ブリッジ部とは底板からの高さ寸法が同程度に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1記載の発明において、前記回路部品のうちの発熱部品に装着され前記回路基板における前記底板とは反対面に位置し前記ケース本体の側板に接触する放熱板を備え、前記ケース蓋には前記放熱板において前記底板から離れた側の端に当接する放熱板押さえ突起が突設されていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1記載の発明において、前記ケース本体および前記ケース蓋と前記回路基板との間を絶縁する絶縁板を備え、前記ケース蓋は前記回路基板を挟んで前記ケース本体の前記底板の反対側に位置する蓋部と前記蓋部から突設され前記ケース本体の一対の前記側板を外側から挟む一対の挟み板とからなり、前記蓋部には前記ケース本体の前記側板の先端に当接する落ち込み防止凸部が突設され、前記絶縁板は前記ケース本体の前記底板と前記回路基板との間に位置する底部と、前記底部の短手方向の一端から前記ケース本体の一方の前記側板に沿って延びた第1の側部と、前記底部の短手方向の他端から前記ケース本体の他方の前記側板に沿って延び前記回路基板を前記底部との間に挟むように曲げられ前記第1の側部に接触する第2の側部とが一体形成され、前記絶縁板が前記回路基板を囲んだ状態において前記第2の側部の先部と前記第1の側部の先部とが重なる程度に前記第2の側部の前記底部からの長さ寸法は形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1記載の発明において、前記ケース本体および前記ケース蓋と前記回路基板との間を絶縁する絶縁板を備え、前記ケース蓋は前記回路基板を挟んで前記ケース本体の前記底板の反対側に位置する蓋部と前記蓋部から突設され前記ケース本体の一対の前記側板を外側から挟む一対の挟み板とからなり、前記蓋部には前記ケース本体の前記側板の先端の一部に当接する落ち込み防止凸部が突設され、前記絶縁板は前記ケース本体の前記底板と前記回路基板との間に位置する底部と、前記底部の短手方向の一端から前記ケース本体の一方の前記側板に沿って延びた第1の側部と、前記底部の短手方向の他端から前記ケース本体の他方の前記側板に沿って延び前記回路基板を前記底部との間に挟むように曲げられ前記第1の側部に接触する第2の側部とが一体形成され、第2の側部の底部に近い側において落ち込み防止凸部に対応する位置には突起避け孔が設けられ、第2の側部の底部から離れた側において落ち込み防止凸部に対応する位置には突起避け切り欠きが設けられていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
本実施形態における放電灯点灯装置は、長方形状のプリント基板である回路基板1(図2参照)と、板金からなり長方形状の底板31と底板31の短手方向における両端から立設された側板32とからなるケース本体3(図3参照)と、板金からなりケース本体3に結合してケース本体3とともに回路基板1を収納するケースを構成するケース蓋5(図4参照)と、回路基板1を囲み回路基板1とケース本体3およびケース蓋5とを絶縁する絶縁板6(図12参照)とからなる。ここで、ケース本体3において底板31の短手方向の寸法は回路基板1の短手方向の寸法と同程度であって、長手方向の寸法は回路基板1の長手方向の寸法よりも大きい。
【0017】
回路基板1に実装される電子式点灯回路としては、商用電源などの交流電源の出力電圧を整流する整流回路と、整流回路の出力端間に直列接続されるとともに交互にオンオフされる一対のスイッチング素子と、スイッチング素子のオンオフにより整流回路の出力電圧を平滑する平滑回路と、両スイッチング素子のオンオフに応じてインダクタ及びコンデンサの共振により高周波の出力を得る出力回路とを備えたインバータを用いている。また、回路基板1には、整流回路の入力側においてC−Cアース用の2個のコンデンサが実装されている。両コンデンサは直列接続され、両コンデンサの直列回路の両端が電源ラインに接続される。回路基板1の四隅のうちの1つの近くには、それぞれ表裏の一面側において短手方向に沿って延び両端が回路基板1の他面側に突出した2本の接地用ジャンパ線2が並設されている。各接地用ジャンパ線2は、それぞれ絶縁被覆されておらず、上述したC−Cアース用の両コンデンサの接続点に電気的に接続されている。また、回路基板1において接地用ジャンパ線2に挟まれた位置にはねじ挿通孔11が貫設されている。さらに、回路基板1における底板31とは反対面において長手方向の中間部には、図5に示すように2つの発熱部品Hが回路基板1の短手方向に沿って並べて実装されている。両発熱部品Hには1つの放熱板7が取りつけられている。放熱板7は、回路基板1に沿って延び両発熱部品Hに取りつけられた本体部71と、回路基板1の短手方向における本体部71の両端において回路基板1から離れる方向に突設されて互いに対向する2個の放熱片72とからなる。
【0018】
回路基板1は、図7に示すように、接地用ジャンパ線2の両端が突出した側の面が底板31に対向する形でケース本体3の側板32に挟まれた位置に収納される。図6に示すように、側板32において、回路基板1の四隅の近くには、中間部が底板31に沿って突出した帯状であって回路基板1を底板31から離れた位置において支持する支持突起34と、支持突起34に対して底板31から離れた側に設けられたコ字状の孔に囲まれた部分であって曲げられることにより支持突起34との間に回路基板1を挟む押さえ突起35と、底板の長手方向の端に近い部位が半ドーム状に突出し回路基板1の長手方向に沿った移動を規制する規制突起36とがそれぞれ突設されている。
【0019】
また、各側板32において放熱板7を挟む位置には、図8に示すように各一方の放熱片72に接触する接触部39がそれぞれ突設されている。発熱部品Hの熱は放熱板7から接触部39に伝わり、とケース本体3とを通って外部へ放出される。ここで、回路基板1がケース本体3に収納された状態において、放熱板7の放熱片72とケース本体3の側板32とはケース本体3の底板31からの高さ寸法が同程度となるように形成されている。さらに、側板32において規制突起36よりも接触部39に近い位置には嵌合孔32aが貫設されている。
【0020】
また、底板31の長手方向における各端部には、放電灯点灯装置を器具に取り付けるための取付孔38がそれぞれ貫設されている。さらに、底板31において、回路基板1の接地用ジャンパ線2に挟まれた部分に対向する部位には、ねじ孔33aが設けられ接地用ジャンパ線2の両端に挟まれた位置において回路基板1に接する接続片33bと、それぞれ底板31から突出し接続片33bの側板32に沿った方向における各一端に連続した支持片33cとからなる帯状のブリッジ部33が設けられている。接地用ジャンパ線2が延びた方向におけるブリッジ部33の幅は接地用ジャンパ線2の両端の間の幅よりも小さく形成され、ブリッジ部33の底板31からの高さ寸法は支持突起34の底板31からの高さ寸法と同程度に形成されている。すなわち接地用ジャンパ線2はブリッジ部33と交差する方向に延びかつ両端部がブリッジ部33の両側に位置している。また、ブリッジ部33のねじ孔33aには図1に示すように回路基板1のねじ挿通孔11を貫通したねじ4が螺合し、接地用ジャンパ線2はねじ4の頭部41と回路基板1との間に挟まれる。ここにおいて接地用ジャンパ線2とブリッジ部33とはねじ4を介して電気的に接続される。
【0021】
ここで、従来の放電灯点灯装置においては、図20に示すように底板31において取付孔38の両側に設けた切り起こし37によって回路基板1を支持し、回路基板1において取付穴38に対応する位置に半円形の切り欠き12を設けていた。本実施形態においては、取付孔38を挟む位置よりも長手方向の中間部に近い位置において回路基板1を支持するので、上記従来構成の回路基板1において切り欠き12を挟む部位を設ける必要がないから、スペースを有効に利用することができるとともに、回路基板1に必要な材料を減らすことができる。
【0022】
ケース蓋5は、図9に示すように、一方向に長い矩形板状であって回路基板1においてケース本体3の底板31から離れた側の面に対向する天板51aと、天板51aの短手方向の両端にそれぞれ垂設されて互いに対向し天板から離れるほど互いに離れるように傾斜した一対の傾斜板51bと、天板51aの長手方向の両端からそれぞれ垂設された端板51cとからなるからなる蓋部51を備える。蓋部51の各傾斜板51bの先端からは、互いに対向する一対の挟み板52がそれぞれ延設されている。天板51aの長手方向における挟み板52の端の近くには、天板51aに近い側が欠けた半ドーム状の嵌合突起57が他方の挟み板52に近付く方向にそれぞれ突設されていて、挟み板52がケース本体3を挟み嵌合突起57がケース本体3の嵌合孔32aに嵌合することによって、ケース蓋5はケース本体3に装着される。また、図10に示すように、傾斜板51bの挟み板52に連続する側の端において、長手方向における両端の近くの部位が内側へ半ドーム状に突出した落ち込み防止突起54がそれぞれ設けられ、放熱板7の位置に対応する部位が内側へ半ドーム状に突出した放熱板押さえ突起55が設けられている。放熱板押さえ突起55は、図11に示すように、ケースが組み立てられた状態においてケース本体3の接触部39よりも内側に突出し、ケース本体3の底板31から離れる方向への放熱板7の移動を規制する。
【0023】
ケース本体3の底板31から離れる方向への放熱板7の移動が放熱板押さえ突起55によって規制され、回路基板1の厚さ方向のがたつきが抑えられ、回路基板1のがたつきに伴う回路基板1の位置のずれが防止されるから、放熱片72と接触片39との接触面積が減少することによる放熱効果の低下が防止され、また、回路基板1から離れる方向への放熱板7の移動が規制されることにより、放熱板7が取り付けられた発熱部品Hに力が加わることもないから、発熱部品Hと回路基板1との接合部に力がかかることも防ぐことができる。
【0024】
また、回路基板1とケースとを絶縁する絶縁板7を備える。図12に示すように絶縁板7は、ケース本体3の底板31と回路基板1との間に位置する矩形状の底部61と、底部61の短手方向の一端から立設されケース本体3の一方の側板32と回路基板1との間に位置する第1の側部62と、底部61の短手方向の他端から立設され底部61との間に回路基板1を挟むように曲げられ先端が第1の側部62に接触する第2の側部63とからなる。底部61には、回路基板1を支持する支持凸部64が突設され、さらに、ケース本体3のブリッジ部33に対応する位置にはブリッジ部避け切り欠き65が設けられている。また、第1の側部62と第2の側部63とには支持突起34と押さえ突起35とが挿通する支持突起避け孔66が設けられている。支持突起避け孔66は、絶縁板6が支持突起34に当たらないようにように一部が底部61に跨っている。さらに、第1の側部62においてケース本体3の接触部39に対応する位置には接触部避け切り欠き67が設けられ、第2の側部63の底部61に近い側において接触部39に対応する位置には接触部避け孔68が設けられ、第2の側部63の底部61から離れた側において接触部39に対応する位置には接触部受け切り欠き69が設けられている。図13に示すように、絶縁板6が回路基板1を囲んだ状態において第2の側部63の先部は第1の側部62の先部と重なる。ここで、第2の側部63が第1の側部62と重ならない程度の長さに形成されている場合、第2の側部63に落ち込み防止凸部54が当たることにより第1の側部62と第2の側部63との間に隙間ができ絶縁不良が発生することがあるが、本実施形態においては絶縁板6が回路基板1を囲んだ状態において第2の側部63の先部は第1の側部62の先部と重なる程度に第2の側部63の長さ寸法は長く形成されており、第1の側部62と第2の側部63との間に隙間ができないから絶縁不良が発生しない。
【0025】
上記構成によれば、接地用ジャンパ線2はブリッジ部33と交差する方向に延びかつ両端部がブリッジ部33の両側に位置しているので、ねじ4を強く締め付けてもブリッジ部33が接地用ジャンパ線2から力を受けず、回路基板1の反りや割れが発生しない。従って、ねじ4を強く締め付けることができ、接地用ジャンパ線2とケース本体3との電気的接続を確実にし、かつ回路基板1とケース本体3との機械的固定強度を高めることができる。因みに、図16に示すブリッジ部33の幅寸法L1はブリッジ部33のプレス成形時における単位長さあたりの伸長率に関わらないため、ブリッジ部33の接触部33bの長さ寸法L2よりも小さくしやすい。
【0026】
また、ブリッジ部33の底板31からの高さ寸法と支持突起34の底板31からの高さ寸法とが同程度に形成されているので、ブリッジ部33と支持突起34との両方によって回路基板1を支持することができ、また、回路基板1の移動がねじ4によっても規制されるから、例えばブリッジ部33の近傍の支持突起34や押さえ突起35を設けなくとも回路基板1の姿勢が安定する。
【0027】
さらに、ブリッジ部33は底板31の長手方向に沿って設けられているから、ブリッジ部33を底板31の短手方向に沿って設ける場合に比べ、側板32に近い位置にもブリッジ部33を設けやすい。
【0028】
(実施形態2)
本実施形態における放電灯点灯装置は、実施形態1とは絶縁板6の形状が異なる。図14に示すように、本実施形態に用いられる絶縁板7の第2の側部63の底部61に近い側において落ち込み防止凸部54に対応する位置には突起避け孔63aが設けられ、第2の側部63の底部61から離れた側において落ち込み防止凸部54に対応する位置には突起避け切り欠き63bが設けられている。その他の構成は、実施形態1と同様である。
【0029】
上記構成によれば、突起避け孔63a及び突起避け切り欠き63bが設けられていることにより、図15に示すように第2の側部63が落ち込み防止凸部54に当たらないから、第1の側部62と第2の側部63との間に隙間ができることによる絶縁不良が発生しない。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、接地用ジャンパ線はブリッジ部と交差する方向に延びかつ両端部がブリッジ部の両側に位置しているので、ねじを強く締め付けてもブリッジ部が接地用ジャンパ線から力を受けず、回路基板の反りや割れが発生しない。従って、ねじを強く締め付けることができ、接地用ジャンパ線とケース本体との電気的接続を確実にし、かつ回路基板とケース本体との機械的固定強度を高めることができる。
【0031】
請求項2の発明は、ブリッジ部は底板の長手方向に沿って設けられているから、ブリッジ部を底板の短手方向に沿って設ける場合に比べ、側板に近い位置にもブリッジ部を設けやすい。
【0032】
請求項3の発明は、ケース本体の側板に突設された支持突起とブリッジ部とが共に回路基板を支持するから、ブリッジ部が回路基板の指示に寄与しない場合に比べ、設ける支持突起が少なくてすむ。
【0033】
請求項4の発明は、発熱部品に取り付けられた放熱板を備え、放熱板においてケース本体の底板から離れた側の端部に当接する放熱板押さえ突起がケース蓋に突設されているので、振動によって放熱板にケース本体の底板から離れる方向への力が加わっても、放熱板が取りつけられた発熱部品と回路基板との接合部に力がかかることを防ぐことができる。
【0034】
請求項5の発明は、絶縁板が回路基板を囲んだ状態において第2の側部の先部と第1の側部の先部とが重なる程度に第2の側部の底部からの長さ寸法は形成されているので、第2の側部が落ち込み防止凸部に当たっても第1の側部との間に隙間ができないから絶縁不良が発生しない。
【0035】
請求項6の発明は、絶縁板の第2の側部の底部に近い側において落ち込み防止凸部に対応する位置には突起避け孔が設けられ、第2の側部の底部から離れた側において落ち込み防止凸部に対応する位置には突起避け切り欠きが設けられていることにより、第2の側部が落ち込み防止凸部に当たらないから、第1の側部と第2の側部との間に隙間ができることによる絶縁不良が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部を示す断面図である。
【図2】同上に用いられる回路基板を示す斜視図である。
【図3】同上に用いられるケース本体を示す斜視図である。
【図4】同上に用いられるケース蓋を示す斜視図である。
【図5】同上の放熱板付近を示す斜視図である。
【図6】同上に用いられるケース本体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】同上においてプリント基板がケース本体に載置された状態を示す絶縁板を含まない側面図である。
【図8】同上に用いられるケース本体における放熱板付近を示す斜視図である。
【図9】同上に用いられるケース蓋を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図10】同上に用いられるケース蓋の要部を示す断面図である。
【図11】同上の放熱板付近を示す絶縁板を含まない断面図である。
【図12】同上に用いられる絶縁板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図13】同上に用いられる絶縁板の形状による作用を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態2に用いられる絶縁板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図15】同上に用いられる絶縁板の形状による作用を示す説明図である。
【図16】ブリッジ部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図17】従来例におけるケースと回路基板とを示す分解斜視図である。
【図18】同上の要部を示す断面図である。
【図19】ブリッジ部が割れた状態を示す平面図である。
【図20】従来例におけるケースと回路基板とを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 回路基板
2 接地用ジャンパ線
3 ケース本体
31 底板
32 側板
33 ブリッジ部
34 支持突起
35 押さえ突起
36 規制突起
4 ねじ
41 頭部
5 ケース蓋
51 蓋部
52 挟み板
54 落ち込み防止凸部
55 放熱板押さえ突起
6 絶縁板
61 底部
62 第1の側部
63 第2の側部
63a 突起避け孔
63b 突起避け切り欠き
7 放熱板
Claims (6)
- 放電灯を点灯させる電子式点灯回路を構成する回路部品が実装された矩形状の回路基板と、前記回路基板の表裏の一面に対向する矩形状の底板と前記底板の両側縁から互いに同じ側へ立設され前記回路基板を挟んで対向する一対の側板とからなる金属製のケース本体と、前記ケース本体に結合して前記回路基板を覆う金属製のケース蓋とを備え、前記ケース本体において底板には中間部が前記回路基板に近付く方向に曲がった帯状であって前記回路基板を貫通したねじが螺合するブリッジ部が形成され、前記ねじの頭部と前記回路基板との間に挟まれることにより前記ねじを介して前記ブリッジ部と電気的に接続され両端部が前記回路基板を貫通する形で回路基板に実装された接地用ジャンパ線が設けられ、前記接地用ジャンパ線は前記ブリッジ部と交差する方向に延びかつ両端部が前記ブリッジ部の両側に位置することを特徴とする放電灯点灯装置。
- 前記回路基板は長方形状であって、前記ブリッジ部は前記回路基板の長手方向に沿って形成され、前記接地用ジャンパ線は前記回路基板の短手方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 前記ケース本体の前記側板には、前記回路基板を支持する支持突起と、前記支持突起との間に前記回路基板を挟む押さえ突起と、前記回路基板の長手方向の各一端に当接する複数の規制突起とがそれぞれ前記側板において前記回路基板の四隅いずれかの近傍部位に突設されていて、前記支持突起と前記ブリッジ部とは底板からの高さ寸法が同程度に形成されていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 前記回路部品のうちの発熱部品に装着され前記回路基板における前記底板とは反対面に位置し前記ケース本体の側板に接触する放熱板を備え、前記ケース蓋には前記放熱板において前記底板から離れた側の端に当接する放熱板押さえ突起が突設されていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 前記ケース本体および前記ケース蓋と前記回路基板との間を絶縁する絶縁板を備え、前記ケース蓋は前記回路基板を挟んで前記ケース本体の前記底板の反対側に位置する蓋部と前記蓋部から突設され前記ケース本体の一対の前記側板を外側から挟む一対の挟み板とからなり、前記蓋部には前記ケース本体の前記側板の先端に当接する落ち込み防止凸部が突設され、前記絶縁板は前記ケース本体の前記底板と前記回路基板との間に位置する底部と、前記底部の短手方向の一端から前記ケース本体の一方の前記側板に沿って延びた第1の側部と、前記底部の短手方向の他端から前記ケース本体の他方の前記側板に沿って延び前記回路基板を前記底部との間に挟むように曲げられ前記第1の側部に接触する第2の側部とが一体形成され、前記絶縁板が前記回路基板を囲んだ状態において前記第2の側部の先部と前記第1の側部の先部とが重なる程度に前記第2の側部の前記底部からの長さ寸法は形成されていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 前記ケース本体および前記ケース蓋と前記回路基板との間を絶縁する絶縁板を備え、前記ケース蓋は前記回路基板を挟んで前記ケース本体の前記底板の反対側に位置する蓋部と前記蓋部から突設され前記ケース本体の一対の前記側板を外側から挟む一対の挟み板とからなり、前記蓋部には前記ケース本体の前記側板の先端の一部に当接する落ち込み防止凸部が突設され、前記絶縁板は前記ケース本体の前記底板と前記回路基板との間に位置する底部と、前記底部の短手方向の一端から前記ケース本体の一方の前記側板に沿って延びた第1の側部と、前記底部の短手方向の他端から前記ケース本体の他方の前記側板に沿って延び前記回路基板を前記底部との間に挟むように曲げられ前記第1の側部に接触する第2の側部とが一体形成され、第2の側部の底部に近い側において落ち込み防止凸部に対応する位置には突起避け孔が設けられ、第2の側部の底部から離れた側において落ち込み防止凸部に対応する位置には突起避け切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
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