JP2004021173A - 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光偏向器の回転軸の倒れに起因する色ずれを低減し、かつ被走査面上での描画タイミングを一致させることができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を得ること。
【解決手段】偶数個の光源から出射された複数の光束を、複数の偏向面を有する同一の光偏向器の異なる偏向面で反射偏向し、各光束毎にそれぞれ対応する走査レンズ系を介して被走査面上に結像させる光走査装置において、該光偏向器は偶数個の偏向面を有し、該偶数個の光源は該走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置され、且つ該偶数個の光源と該走査レンズ系を該光偏向器の回転軸に対して互いに点対称に成るように配置したこと。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光走査装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、特に偶数個の光源から出射した複数の光束を1つの光偏向器(ポリゴンミラー)を介して対応する被走査面上を走査して画像形成を行うようにした、例えば電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタ(LBP)、デジタル複写機、そしてマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりレーザービームプリンタやデジタル複写機やマルチファンクションプリンタ等の画像形成装置に用いられている光走査装置は、光源から光変調され出射した光束を入射光学系により光偏向器に導光し、該光偏向器により反射偏向された光束をfθ特性を有する走査レンズ系により被走査面である感光ドラム面上にスポット状に結像させ、該光束で感光ドラム面上を光走査して画像情報の記録を行っている。また光走査装置は複数の光源から光変調され出射した複数の光束を1つの光偏向器を介して複数の感光ドラム面上に各々導光し、異なる2面以上の偏向面で偏向走査(反射偏向)して画像情報の記録を行っている。
【0003】
図9は複数の光源を有する従来の光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
【0004】
同図において一方の光源91aから出射した発散光束はコリメーターレンズ92aにより略平行光束とされ、副走査方向にのみ所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ93aに入射後、絞り94aにより光束が制限される。シリンドリカルレンズ93aに入射した略平行光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で出射する。また副走査断面内においては集束してポリゴンミラーから成る光偏向器95の偏向面(反射面)95aにほぼ線像として結像する。
【0005】
そして光偏向器95の偏向面95aで反射偏向された光束をfθ特性を有する走査レンズ系(fθレンズ系)96aを介して被走査面としての感光ドラム面98a上に導光し、該光偏向器95を矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面98a上を矢印B方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行なっている。
【0006】
他方の光源91bから出射した発散光束も、光源91aから出射した発散光束と同様に、該光偏向器95を矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面98b上を矢印C方向(主走査方向)に光走査して画像情報の記録を行なっている。
【0007】
同図における光走査装置は第1のスキャナーS1と第2のスキャナーS2とが光偏向器95に対して対称に配置されている。
【0008】
図10は図9の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。同図においては折り返しミラー97a、97bにより光路を図面上、90°下方に折り曲げ、光偏向器95で反射偏向された光束を感光ドラム98a、98b面上に導いている。
【0009】
このように一つの光偏向器で複数の光束を偏向走査することで、従来一つの光束に対して一つ必要であった光偏向器を省くことができ、これにより装置全体の簡素化および低コスト化を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような光走査装置においては図10に示すように通常、複数の走査レンズ系96a,96bに対して等しい数の折り返しミラー97a,97bを用いて感光ドラム面98a、98b上に光偏向器95で反射偏向された各々の光束を結像させている。
【0011】
ここで例えば光偏向器95の回転軸95cが傾くと、感光ドラム面98a、98b上を走査する走査線が湾曲する。特に図9に示したような光走査装置においては、各光学系の配置の対称性からX軸方向に光偏向器95の回転軸95cが傾いた場合は、図11に示すように二つの走査線の湾曲方向は感光ドラム面98a、98b上で同じになるが、Y軸方向に光偏向器95の回転軸95cが傾いた場合は、図12に示すように二つの走査線の湾曲方向は感光ドラム面98a、98b上で逆になってしまう。
【0012】
このような光走査装置はカラー画像形成装置に用いられることが一般的であり、走査線の湾曲方向が揃っていれば、色ずれとしては目立たないが、走査線の湾曲方向が逆の場合、色ずれとして認知されてしまうという問題点がある。
【0013】
また別の問題点として光偏向器のある偏向面によって反射偏向される光束の描画タイミング(走査開始位置のタイミング)と、別の偏向面によって反射偏向される光束の描画タイミングとがずれると、同時に送られてくる画像信号を一時的に貯めておくバッファ(記憶部)が必要になり、この結果、装置全体が複雑化になり、かつ高コスト化になってしまうという問題点もある。
【0014】
本発明は光偏向器の回転軸の倒れに起因する色ずれを低減し、かつ被走査面上での描画タイミングを一致させることができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の光走査装置は、
偶数個の光源から出射された複数の光束を、複数の偏向面を有する同一の光偏向器の異なる偏向面で反射偏向し、各光束毎にそれぞれ対応する走査レンズ系を介して被走査面上に結像させる光走査装置において、
該光偏向器は偶数個の偏向面を有し、該偶数個の光源は該走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置され、且つ該偶数個の光源と該走査レンズ系を該光偏向器の回転軸に対して互いに点対称に成るように配置したことを特徴としている。
【0016】
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記偶数個の光源に対して、該光源から前記被走査面に至る各光路中に偶奇をそろえた数の折り返しミラーを配置したことを特徴としている。
【0017】
請求項3の発明の光走査装置は、
偶数個の光源から出射された複数の光束を、複数の偏向面を有する同一の光偏向器の異なる偏向面で反射偏向し、各光束毎にそれぞれ対応する走査レンズ系を介して被走査面上に結像させる光走査装置において、
該光偏向器は奇数個の偏向面を有し、該偶数個の光源は該走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置され、且つ一方の光源からの入射光束と走査レンズ系の光軸とのなす角度をa(度)、他方の光源からの入射光束と走査レンズ系の光軸とのなす角度をd(度)、該光偏向器の偏向面の数をn(個)とするとき、
a<{360(度)×(n−1)/n}−270(度)
d=(360(度)/n)+a
なる式を満足するように該偶数個の光源を配置したことを特徴としている。
【0018】
請求項4の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至3の何れか1項の光走査装置と、被走査面に配置された感光体と、該光走査装置で走査された光束によって該感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、該現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、外部機器から入力されたコードデータを画像信号に変換して該光走査装置に出力せしめるプリンタコントローラと、を有することを特徴としている。
【0019】
請求項5の発明のレーザービームプリンタは、
請求項1乃至3の何れか1項の光走査装置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図2は本発明の実施形態1の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
【0021】
尚、本明細書においては走査レンズ系の光軸と光偏向器により偏向された光束とが形成する面を主走査断面、走査レンズ系の光軸を含み主走査断面と直交する面を副走査断面と定義する。
【0022】
図中、S1,S2は各々第1、第2のスキャナーである。第1、第2のスキャナーS1,S2は、各々光源(1a,1b)からの光束の状態を他の状態の光束に変換するコリメーターレンズ(2a,2b)と、主走査方向に長い線像として結像させるシリンドリカルレンズ(3a,3b)と、光束を規制する開口絞り(4a,4b)と、偏向手段としての光偏向器5と、該光偏向器5からの光束を被走査面(8a,8b)にスポットに形成し、かつfθ特性を有する走査レンズ系(6a,6b)と、描画タイミング(走査開始位置のタイミング)を決定する書き出し位置検知手段(64a,64b)と、を有している。
【0023】
本実施形態においては各々の光源1a,1bを走査レンズ系6a,6bの光軸La,Lbに対して互いに反対側に配置し、且つ光源1a,1bと走査レンズ系6a,6bを光偏向器5の回転軸5cに対して互いに点対称に成るように配置している。即ち、第1のスキャナーS1と第2のスキャナーS2は光偏向器5の回転軸5cを中心に点対称に配置されている。
【0024】
また本実施形態においては第1、第2のスキャナーS1,S2が同一の光偏向器5を併用しており、かつ第1、第2のスキャナーS1,S2は、該光偏向器5の異なった偏向面5a,5bで反射偏向した光束を用いている。
【0025】
また本実施形態においては第1、第2のスキャナーS1,S2の被走査面としての感光ドラム面(8a,8b)への描画タイミングを、各々光偏向器5の異なった偏向面5a,5bからの光束を書き出し位置検知手段(BD光学系)(64a,64b)で検出し、該書き出し位置検知手段(64a,64b)からの信号を用いて決定している。
【0026】
尚、第1、第2のスキャナーS1,S2において、光源1a,1bは各々半導体レーザ(光源)より成っており、単一もしくは複数の発光点を有している。コリメーターレンズ2a,2bは各々光源1a,1bから出射された発散光束を略平行光束もしくは収束光束に変換している。シリンドリカルレンズ3a,3bは各々副走査方向のみに所定の屈折力を有している。開口絞り4a,4bは各々シリンドリカルレンズ3a,3bから出射された光束を所望の最適なビーム形状に成形している。
【0027】
尚、光源(1a,1b)、コリメーターレンズ(2a,2b)、シリンドリカルレンズ(3a,3b)、開口絞り(4a,4b)等の各要素は入射光学手段(9a,9b)の一要素を構成している。
【0028】
光偏向器5は、偏向面数が4面より成るポリゴンミラーより成り、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。本実施形態においては上記の如く第1、第2のスキャナーS1,S2がこの光偏向器5を併用しており、かつ第1、第2のスキャナーS1,S2は、該光偏向器5の異なった偏向面5a,5bで反射偏向した光束を用いている。
【0029】
走査レンズ系6a,6bは各々第1、第2の2枚の走査レンズ6a1,6a2、6b1,6b2を有し、光偏向器5により反射偏向された光束を被走査面8a,8b上にスポット状に結像させており、また副走査断面内において光偏向器5の偏向面近傍と被走査面8a,8b近傍との間を共役関係にすることにより、倒れ補正機能を有している。
【0030】
7a,7bは各々折り返しミラーであり、第1、第2の走査レンズ6a1,6a2、6b1,6b2の間の光路内に設けられている。本実施形態では光源1a,1bに対して、該光源1a,1bから被走査面8a,8bに至る光路中に折り返しミラーを同じ数(本実施形態では1枚だが2枚以上でも良い。)だけ配置している。
【0031】
64a,64bは各々書き出し位置検知手段(BD光学系)であり、同期検出用の同期検知レンズ(以下、「BDレンズ」と記す。)61a,61bと、スリット(以下、「BDスリット」と記す。)62a,62bと、同期検出素子(以下、「BDセンサー」と記す。)63a,63bとを有し、各スキャナーS1,S2の被走査面8a,8bへの書き出しタイミングを決定している。
【0032】
BDレンズ61a,61bは主走査方向の曲率と副走査方向の曲率とが互いに異なるアナモフィックレンズより成り、主走査方向、副走査方向共にBD光束をBDスリット62a,62b面上に結像させ、主走査断面内ではBDスリット62a,62b上を走査し、副走査断面内では偏向面とBDスリット62a,62bとが略共役であるため、偏向面の面倒れ補正系となっている。
【0033】
BDスリット62a,62bは画像の書き出し位置を決めている。このBDスリット62a,62bは端部がナイフエッジ状に成っており、主走査方向へ走査されるBDレンズ61a,61bにより略結像されたスポットがBDセンサー63a,63b面に入射する位置を決めるものであって、これによりBDセンサー63a,63bの受光面端部でBD光束をけるよりBDスリット62a,62bのナイフエッジでけった方がBD検出精度を高くしている。
【0034】
また本実施形態のようにBDレンズ61a,61bを個別に設けてもよいが、第1、第2のスキャナーS1、S2の第1の走査レンズ6a1,6b1の一部を用いてもよい。第1の走査レンズ6a1,6b1の一部を用いた場合は通常、BDスリット62a,62bが感光ドラム面8a,8bと光学的に等価な位置に配置される。
【0035】
本実施形態においては、まず第1のスキャナーS1において、画像情報に応じて光源1aから光変調され出射した発散光束がコリメーターレンズ2aにより略平行光束もしくは収束光束に変換され、シリンドリカルレンズ3aに入射する。シリンドリカルレンズ3aに入射した光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で出射して開口絞り4aを通過する(一部遮光される)。また副走査断面内においては収束して開口絞り4aを通過し(一部遮光される)光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。ここで光源1aからの光束は走査レンズ系6aの光軸Laに対して90°の角度をもって光偏向器5の偏向面5aに入射する。
【0036】
そして光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された光束は第1の走査レンズ6a1、折り返しミラー7a、第2の走査レンズ6a2を介して感光ドラム面8a上にスポット状に結像され、該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、該感光ドラム面8a上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面8a上に画像記録を行っている
このとき感光ドラム面8a上を光走査する前に該感光ドラム面8a上の描画タイミング(走査開始位置のタイミング)を調整する為に、光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された光束の一部(BD光束)をBDレンズ61aによりBDスリット62a面上に集光させた後、BDセンサー63aに導光している。そしてBDセンサー63aからの出力信号を検知して得られた書き出し位置検知信号(BD信号)を用いて感光ドラム面8a上への画像記録の描画タイミングを調整している。
【0037】
第2のスキャナーS2においては,光源1bから出射した発散光束が第1のスキャナーS1の入射方向と逆方向から光偏向器5の偏向面5bに入射し、該偏向面5bで反射偏向された光束が第1の走査レンズ6b1、折り返しミラー7b、第2の走査レンズ6b2を介して感光ドラム面8b上にスポット状に結像され、光走査される。
【0038】
このとき感光ドラム面8b上を光走査する前に該感光ドラム面8b上の描画タイミングを調整する為に、光偏向器5の偏向面5bで反射偏向された光束の一部(BD光束)をBDレンズ61bによりBDスリット62b面上に集光させた後、BDセンサー63bに導光している。そしてBDセンサー63bからの出力信号を検知して得られた書き出し位置検知信号(BD信号)を用いて感光ドラム面8b上への画像記録の描画タイミングを調整している。
【0039】
尚、第2のスキャナーS2においても光源1bからの光束は走査レンズ系6bの光軸Lbに対して90°の角度をもって光偏向器5の偏向面5bに入射している。
【0040】
本実施形態では上記の如く光源1a,1bを走査レンズ系6a,6bの光軸La,Lbに対して互いに反対側に配置し、且つ光源1a,1bと走査レンズ系6a,6bを光偏向器5の回転軸5cに対して互いに点対称に成るように配置している。即ち、第1のスキャナーS1と第2のスキャナーS2とは光偏向器5の回転軸5cを中心に点対称に配置されている。
【0041】
また本実施形態では図2に示すように第1の走査レンズ6a1,6b1と第2の走査レンズ6a2,6b2の中間の光路内に折り返しミラー7a,7bを配置し、光路を副走査断面内で図面上、90度下に折り曲げた後に各々の光束を感光ドラム8a,8b面に導いている。
【0042】
このように走査レンズ系6a,6bの光軸La,Lbに対して互いに反対側から光束を入射させることにより、光偏向器5の回転軸5cがどのように倒れても感光ドラム面8a,8b上で走査される走査線の湾曲方向を同じ向きに揃えることができる。尚、本実施例の様に、折り返しミラーをそれぞれのスキャナーで1枚ずつ使用する代りに、例えばスキャナーS1は1枚の折り返しミラーで、スキャナーS2は3枚の折り返しミラーで構成したとしても、走査線の湾曲方向を同じ向きに揃えることができる。即ち、光偏向器を挟んで配置されたスキャナーの折り返しミラーの偶奇を揃えることで、光偏向器の回転軸の倒れによる走査線の湾曲方向を同じ向きにすることができる。
【0043】
図3は光偏向器5の回転軸5cがX方向に7分倒れた場合の走査線の軌跡を各像高毎にプロットしたグラフである。図4は光偏向器5の回転軸5cがY方向に7分倒れた場合の走査線の軌跡を各像高毎にプロットしたグラフである。
【0044】
図3、図4に示すように光偏向器5の回転軸5cが傾いて走査線湾曲が発生したとしても、その向きが揃っているため、色ずれ(2本の走査線湾曲の差)を低減することができる。
【0045】
光偏向器5の偏向面が4面の場合、本実施形態のように第1のスキャナーS1と第2のスキャナーS2を光偏向器5の回転軸5cを中心に点対称に配置することにより、描画タイミングを同じにすることができ、これにより従来必要であったバッファ(記憶装置)を不要にすることで装置全体の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
【0046】
尚、光偏向器5の偏向面の面数が4面に限らず偶数面であれば、第1のスキャナーS1と第2のスキャナーS2を回転軸5cを中心に点対称に配置にすることにより、描画タイミングを合わすことができる。
【0047】
図5(A),(B)は各々6面より成る光偏向器55で走査レンズ系の光軸に対して例えば60°で光束を入射させた場合の模式図である。同図(A),(B)に示すように第1のスキャナーS1が走査レンズの光軸上を走査している時は第2のスキャナーS2も走査レンズの光軸上を走査し、第1のスキャナーS1が同期検知している時は第2のスキャナーS2も同期検知していることが分かる。これにより被走査面上での描画タイミングを一致させることができる。
【0048】
尚、第1の走査レンズ61a、61bの副走査断面内での曲率半径を光軸に対して非対称に成るように形成しても良い。これにより副走査方向の像面湾曲を良好に補正することができる。また第1の走査レンズ61aを第1のスキャナーS1と第2のスキャナーS2の両方に使用した場合、従来は取り付け座面の基準をレンズの上下両方に持たなければならなかったが、本実施形態のように光偏向器5の回転軸5cに対して点対称に配置された走査レンズであれば、取り付け座面の基準を上下どちらか1ヶ所に持てばよい。
【0049】
また本実施形態においてはコリメーターレンズ(2a,2b)とシリンドリカルレンズ(3a,3b)等を用いずに、光源(1a,1b)からの光束を直接開口絞り(4a,4b)を介して光偏向器5に導光しても良い。また本実施形態においては走査レンズ系(6a,6b)を2枚のレンズより構成したが、これに限らず、例えば単一、もしくは3枚以上のレンズより構成しても良い。
【0050】
[実施形態2]
図6は本発明の実施形態2の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。同図において図2に示した要素と同一要素には同符番を付している。尚、主走査断面は図1と同様である。
【0051】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は、偏向面が副走査断面内で2段より成る光偏向器65を用い、本装置を第1、第2、第3、第4の4つのスキャナー(以下、「ステーション」とも称す。)S1〜S4から構成した点である。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0052】
即ち、同図においてS1,S2は各々第1、第2のスキャナーである。第1、第2のスキャナーS1,S2は、各々第1の走査レンズ16a,16bと第2の走査レンズ17a,17bとの間に1枚の折り返しミラー71a,71bを配置している。
【0053】
S3,S4は各々第3、第4のスキャナーである。第3、第4のスキャナーS3,S4は、各々第1の走査レンズ16c,16dと第2の走査レンズ17c,17dとの間に3枚の折り返しミラー71c,71d,71e、71f,71g,71hを配置している。
【0054】
本実施形態における各スキャナーS1〜S4は同一の光偏向器65を併用しており、かつ各スキャナーS1〜S4は、該光偏向器65の異なった偏向面で反射偏向した合計4本の光束を同一のポリゴンモーターを用いて偏向走査させてカラー画像を形成している。
【0055】
本実施形態において特に注目する点は各スキャナーS1〜S4に配置した折り返しミラーの数である。上段の偏向面65aで反射偏向される光束は合計3枚の折り返しミラー71c,71d,71e、71f,71g,71hで光路を折り曲げられた後、対応する感光ドラム18c.18dへ入射される。下段の偏向面65bで反射偏向される光束は1枚の折り返しミラー71a,71bで光路を折り曲げられた後、対応する感光ドラム18a,18bへ入射される。
【0056】
このように本実施形態では走査レンズ系の光軸に対して反対側から入射する光束に対して(図6では光偏向器65を挟んで左右の光束に対して)同じ数の折り返しミラーで光路を折り曲げることにより、走査線湾曲の向きを揃えることができ、これにより色ずれ(2本の走査線湾曲の差)を低減することができる。
【0057】
また本実施形態のように偏向面65aで反射される上段の光束が奇数個の折り返しミラーで反射された場合は、偏向面65bで反射される下段の光束も奇数個の折り返しミラーで反射させれば、上段と下段でも走査線湾曲の向きをそろえることができる。また同様に上段が偶数個の折り返しミラーの時は下段も偶数個の折り返しミラーにすれば、上段と下段で走査線湾曲の向きを揃えることができる。
【0058】
[実施形態3]
図7は本発明の実施形態3の光偏向器の偏向面の数が奇数個の場合を示す図であり、光偏向器と2つの光束A1,B1の入射方向との関係を示している。同図において図5に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0059】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は、光偏向器75の偏向面の数が奇数個(5面)の場合において、該光偏向器75と第1、第2のスキャナーS1、S2からの2つの光束A1,B1の入射方向との関係を規定し、描画タイミングを一致させたことである。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0060】
描画タイミング(走査開始位置のタイミング)を一致させるということは、光偏向器の異なる偏向面に入射した2つの光束が、同時刻に走査レンズ系の光軸方向に向かうことを意味する。
【0061】
本実施形態において一方の光源(第1のスキャナーS1)からの入射光束A1と走査レンズ系の光軸とのなす角度をa(度)、他方の光源(第2のスキャナーS2)からの入射光束B1と走査レンズ系の光軸とのなす角度をd(度)、該光偏向器の偏向面の数をn(個)としたとき、
b=(360/n・k)−a/2 、a>0 、k=(n−1)/2
となる。ここで第2のスキャナーS2の光束B1が光偏向器に対して鋭角に入射するという条件を加えると、
c=180−{2・(180−b)}>90
即ち、本実施形態では
a<{360(度)×(n−1)/n}−270(度) ‥‥(1)
d=(360(度)/n)+a ‥‥(2)
なる式を満足するように2つの光源を配置することにより、描画タイミングを一致させている。
【0062】
表−1に角度d=90(度)の場合の各偏向面数での光束A1の入射角を示す。
【0063】
【表1】
Figure 2004021173
【0064】
このように本実施形態では2個の光源を走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置し、かつ上記の式(1),(2)を満たすように2個の光源を適切に配置することにより、前述の実施形態1と同様な効果を得ている。
【0065】
尚、光偏向器5の偏向面の面数が5面に限らず奇数面であれば、本発明は前述の実施形態3と同様に適用することができる。
【0066】
[カラー画像形成装置]
図8は本発明の実施態様のカラー画像形成装置の要部概略図である。
【0067】
本実施形態は、像担持体である複数の感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図8において、60はカラー画像形成装置、(11,12),(13,14)は実施形態1又は3に記載したような、同一ポリゴンミラーの異なる面で2本のビームを走査する光走査装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。尚、図8においては現像器で現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器(不図示)と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器(不図示)とを有している。
【0068】
図8において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータ等の外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、それぞれ光走査装置(11,12),(13,14)に入力される。そして、これらの光走査装置からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が出射され、これらの光ビームによって感光ドラム21,22,23,24の感光面が主走査方向に走査される。
【0069】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は光走査装置(11,12),(13,14)を2個並べ、各々がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
【0070】
本実施態様におけるカラー画像形成装置は上述の如く2つの光走査装置(11,12),(13,14)により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
【0071】
前記外部機器52としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
【0072】
尚、本発明ではカラー画像形成装置に実施形態1又は3の光走査装置を適用したが、もちろんモノクロ画像形成装置に適用しても良い。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く偶数個の光源を走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置することにより、光偏向器の回転軸の倒れによる走査線の湾曲方向を同じにすることができ、特にカラー画像形成装置においては、色ずれを低減させることができ、また光偏向器の面数が偶数の場合、奇数の場合において、該偶数個の光源を最適に配置することにより、描画タイミング(走査開始位置のタイミング)を揃えることができる簡易な構成の光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の光走査装置の主走査断面図
【図2】本発明の実施形態1の光走査装置の副走査断面図
【図3】光偏向器の回転軸がX方向に倒れた場合の走査線湾曲を表すグラフ
【図4】光偏向器の回転軸がY方向に倒れた場合の走査線湾曲を表すグラフ
【図5】光偏向器の偏向面が偶数の場合の入射方向と同期検知タイミングとを説明する図
【図6】本発明の実施形態2の光走査装置の副走査断面図
【図7】本発明の実施形態3の光偏向器の偏向面が奇数の場合の入射方向を説明する図
【図8】本発明の光走査装置を用いたカラー画像形成装置の副走査断面図
【図9】従来の光走査装置の主走査断面図
【図10】従来の光走査装置の副走査断面図
【図11】従来の光走査装置における光偏向器の回転軸がX方向に倒れた場合の走査線湾曲を表すグラフ
【図12】従来の光走査装置における光偏向器の回転軸がY方向に倒れた場合の走査線湾曲を表すグラフ
【符号の説明】
1a、1b‥‥光源
2a、2b‥‥コリメーターレンズ
3a、3b‥‥シリンドリカルレンズ
4a、4b‥‥絞り
5,55,65,75‥‥光偏向器(ポリゴンミラー)
6a、6b‥‥走査レンズ系
7a、7b‥‥折り返しミラー
8a、8b‥‥被走査面(感光体ドラム面)
9a、9b‥‥入射光学手段
64a、64b‥‥BD光学系
11,12,13,14‥‥光走査装置
21,22,23,24‥‥感光体ドラム
31,32,33,34‥‥現像器
41,42,43,44‥‥光ビーム
51‥‥搬送ベルト
52‥‥外部機器
53‥‥プリントコントローラ
60‥‥カラー画像形成装置

Claims (5)

  1. 偶数個の光源から出射された複数の光束を、複数の偏向面を有する同一の光偏向器の異なる偏向面で反射偏向し、各光束毎にそれぞれ対応する走査レンズ系を介して被走査面上に結像させる光走査装置において、
    該光偏向器は偶数個の偏向面を有し、該偶数個の光源は該走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置され、且つ該偶数個の光源と該走査レンズ系を該光偏向器の回転軸に対して互いに点対称に成るように配置したことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記偶数個の光源に対して、該光源から前記被走査面に至る各光路中に偶奇をそろえた数の折り返しミラーを配置したことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 偶数個の光源から出射された複数の光束を、複数の偏向面を有する同一の光偏向器の異なる偏向面で反射偏向し、各光束毎にそれぞれ対応する走査レンズ系を介して被走査面上に結像させる光走査装置において、
    該光偏向器は奇数個の偏向面を有し、該偶数個の光源は該走査レンズ系の光軸に対して互いに反対側に配置され、且つ一方の光源からの入射光束と走査レンズ系の光軸とのなす角度をa(度)、他方の光源からの入射光束と走査レンズ系の光軸とのなす角度をd(度)、該光偏向器の偏向面の数をn(個)とするとき、
    a<{360(度)×(n−1)/n}−270(度)
    d=(360(度)/n)+a
    なる式を満足するように該偶数個の光源を配置したことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項の光走査装置と、被走査面に配置された感光体と、該光走査装置で走査された光束によって該感光体上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器と、該現像されたトナー像を被転写材に転写する転写器と、転写されたトナー像を被転写材に定着させる定着器と、外部機器から入力されたコードデータを画像信号に変換して該光走査装置に出力せしめるプリンタコントローラと、を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至3の何れか1項の光走査装置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴とするレーザービームプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331595A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Canon Inc 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
US7245409B2 (en) 2004-12-24 2007-07-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Scanner apparatus and image forming apparatus
JP2008026410A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Ricoh Co Ltd 光走査装置、及びその光走査装置を備える光書込装置、並びにその光走査装置またはその光書込装置を備える画像形成装置
JP2017173727A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 キヤノン株式会社 光走査装置

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