JP2004020635A - 光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法 - Google Patents

光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法 Download PDF

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磯▲ざき▼ 孝徳
Tetsushi Hayashi
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Abstract

【課題】色斑が少なく、高品質な液晶ディスプレイ用の偏光フィルムの製造原料として有用なポリビニルアルコールフィルムの製造法を提供する。
【解決手段】幅が2m以上のポリビニルアルコールフィルムをフィルムの流れ方向に10〜50N/mの張力を付与しながら、該ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整した後、延伸することを特徴とする光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイ装置の部品として用いられる偏光板の材料として有用な光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光の透過および遮蔽機能を有する偏光板は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶ディスプレイ装置(LCD)の基本的な構成要素である。このLCDの適用分野も、開発初期の頃の電卓および腕時計などの小型機器から、近年では、ラップトップパソコン、ワープロ、液晶カラープロジェクター、車載用ナビゲーションシステム、液晶テレビ、パーソナルホンおよび屋内外の計測機器などの広範囲に広がり、従来品以上に面積全体での光学性能が均一で大面積の偏光板が求められるようになっている。
【0003】
偏光板は、一般にポリビニルアルコールフィルム(以下、ポリビニルアルコールを「PVA」、ポリビニルアルコールフィルムを「PVAフィルム」と略記することがある)を一軸延伸して染色するか、または染色して一軸延伸した後、ホウ素化合物で固定処理を行うことにより(染色と固定処理が同時の場合もある)得られた偏光フィルムに、三酢酸セルロース(TAC)フィルムや酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィルムなどの保護膜を貼り合わせた構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
偏光板には面積全体での光学性能にバラツキがあることが原因で生じる色斑が存在していることがある。この色斑の発生にはさまざまな原因があるため、保護膜などを積層した最終製品(偏光板)でないと確認しにくい。この最終製品の段階で色斑が発現すると、品質的には全く問題のない保護膜などの副資材も偏光板と共に不良品として廃棄されるので、大きな損失となる。従来色斑を減少させる方法として、特開平6−138319号公報などで提案されているように、PVAフィルムの厚み斑や複屈折斑を減少させる検討がなされてきた。PVAフィルムの厚み斑や複屈折斑を減少させるという方法により、偏光板の色斑をある程度減少させることができ、当時の要求レベルを満足させることは可能となったが、近年の性能が向上した最終製品(偏光板および液晶ディスプレイ装置)で問題となるようなレベルの色斑を減少させることは困難であることが分かってきた。
【0005】
また、液晶ディスプレイ装置の大型化に伴い大面積の偏光フィルムが要求されるようになってきた。従来の液晶ディスプレイ装置は表示面積が比較的小さいうえに偏光板が単独で用いられていたために、色斑が問題になることはほとんどなかったが、表示面積が大きくなると、表示面積全体の均一性が要求されることや、視野角を補正するフィルムなど他のフィルムと組み合わせて用いられることが多くなってきたことなどのため、色斑の問題が顕在化してきた。特にPVAフィルムをフィルムの流れ方向に一軸に延伸して製造される偏光フィルムの場合には、フィルムの流れ方向にスジ状の色斑が発生しやすい。これはフィルムが幅方向に均一に延伸されていないため、その延伸のバラツキが光学的な色斑として現れて見えるものと考えられる。従来のようにフィルム幅が2m未満のPVAフィルムの延伸を行っていた場合には、幅方向に均一に延伸させることが比較的容易であったが、近年のようにフィルム幅が2m以上のように広がるにつれて均一に延伸させることが困難となってきた。特にPVAフィルムを湿式法で一軸延伸した場合に比べて、乾式法で一軸延伸した場合には、延伸斑によって生じたと思われるスジ状の色斑が顕著である。
色斑は液晶ディスプレイ装置等に組み込んだ場合に輝度斑などの現象を引き起こすため、品質低下の原因となる問題がある。特に画面が大型化するにつれて、流れ方向にスジ状の色斑が存在した場合に、その箇所を避けて製品を採取することが困難となるため、工業的に大きな問題となる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、色斑が少なく、高品質な液晶ディスプレイ用の偏光フィルムの製造原料として有用なポリビニルアルコールフィルムの製造法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、幅が2m以上のポリビニルアルコールフィルムをフィルムの流れ方向に10〜50N/mの張力を付与しながら、該ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整した後、延伸することにより、色斑の程度が著しく低減された光学用ポリビニルアルコールフィルムを製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
この本発明の製造法によれば、従来技術的に困難であるとされていた2mを超える広幅のポリビニルアルコールフィルムを乾式法により容易に延伸することができ、これにより幅方向の延伸斑に起因する色斑を効果的に低減することができる。
本発明の方法にしたがう光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法において、ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整する際に、表面粗度が50〜100Sの駆動ロールを用いたり、あるいはエキスパンダーロールまたはベンドロールを使用することにより、色斑をより一層効果的に低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、PVAフィルムは、フィルムの流れ方向に10〜50N/mの張力を付与しながら調湿される。PVAフィルムを調湿する際に、フィルムの張力が10N/mより小さいと、フィルムにタルミが発生して端部が折れ曲がったり、ロールに巻き付くなどの問題が発生しやすくなる。また、フィルムの張力が50N/mを超えると、張力によりフィルムが一部延伸されて、PVAフィルムの延伸工程において、幅方向における均一な延伸が阻害される原因となりやすくなるため好ましくない。
PVAフィルムを調湿する際に付与する張力は、15〜45N/mが好ましく、20〜40N/mがより好ましい。
【0009】
本発明において、PVAフィルムに含まれる水分率を調整するに際して好ましい態様は、表面粗度が50〜100Sの駆動ロールを用いるか、あるいはエキスパンダーロールまたはベンドロールを使用することである。
上記の表面粗度が50〜100Sの駆動ロールを用いるという態様において、駆動ロールの表面粗度のさらに好ましい範囲は60〜90Sである。駆動ロールの表面粗度が50Sより小さいと、フィルムが駆動ロールに密着しやすくなり、該ロールから引き剥がされる状態で一部延伸されるため、PVAフィルムの延伸工程において、幅方向における均一な延伸が阻害される原因となりやすくなる。ロールの表面粗度が100Sより大きいと、フィルムと駆動ロールとの密着性が低すぎて、ロールの駆動力がフィルムに伝達されにくくなる傾向がある。
【0010】
本発明の製造法において採用されているように、PVAフィルムに低い張力を付与しながら調湿を行うと、フィルムにタルミが発生して端部が折れ曲がったり、フィルムがロールに巻き付いたりするなどの問題が発生しやすくなるが、上記したように、PVAフィルムに含まれる水分率を調整するに際して、エキスパンダーロールまたはベンドロールを使用することにより、このような問題の発生を防止することができる。エキスパンダーロールまたはベンドロールは1本だけよりも2本以上使用する方がもたらされる効果が大きく、また、エキスパンダーロールとベンドロールは併用してもよい。
【0011】
本発明において用いられるPVAは、例えば、ビニルエステルを重合して得られたポリビニルエステルをけん化することにより製造される。またPVAの主鎖に不飽和カルボン酸またはその誘導体、不飽和スルホン酸またはその誘導体、炭素数2〜30のα−オレフィンなどを5モル%未満の割合でグラフト共重合させた変性PVAや、ビニルエステルと不飽和カルボン酸またはその誘導体、不飽和スルホン酸またはその誘導体、炭素数2〜30のα−オレフィンなどを15モル%未満の割合で共重合させた変性ポリビニルエステルをけん化することにより製造される変性PVAや、未変性または変性PVAをホルマリン、ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒドなどのアルデヒド類で水酸基の一部を架橋したいわゆるポリビニルアセタール樹脂などを挙げることができる。
【0012】
前記のビニルエステルとしては、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが例示される。
【0013】
変性PVAに使用されるコモノマーは、主としてPVAの変性を目的に共重合させるもので、本発明の趣旨を損なわない範囲で使用される。このようなコモノマーとして、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブテンなどのα−オレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシルなどのアクリル酸エステル類;メタクリル酸およびその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシルなどのメタクリル酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールアクリルアミドおよびその誘導体などのアクリルアミド誘導体;メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその塩、N−メチロールメタクリルアミドおよびその誘導体などのメタクリルアミド誘導体;N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニルアミド類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ステアリルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニル類;酢酸アリル、塩化アリルなどのアリル化合物;マレイン酸およびその塩またはそのエステル;イタコン酸およびその塩またはそのエステル;ビニルトリメトキシシランなどのビニルシリル化合物;酢酸イソプロペニルなどを挙げることができる。これらの中でもα−オレフィンが好ましく、特にエチレンが好ましい。変性PVAの変性量は15モル%未満であるのが好ましい。
【0014】
PVAのけん化度は、偏光性能と耐久性の点から95モル%以上が好ましく、98モル%以上がより好ましく、99モル%以上がさらに好ましく、特に99.5モル%以上が最も好ましい。
【0015】
前記PVAのけん化度とは、ポリビニルエステルをけん化した際にビニルアルコール単位に変換されうる単位の中で、実際にビニルアルコール単位にけん化された単位の割合を示したものである。なお、PVAのけん化度は、JIS記載の方法により測定を行った。
【0016】
PVAの重合度は、偏光性能と耐久性の点から500以上が好ましく、1000以上がより好ましく、1500以上がさらに好ましく、特に2500以上が最も好ましい。PVA重合度の上限は8000以下が好ましく、6000以下がより好ましい。
【0017】
前記PVAの重合度は、JIS K 6726に準じて測定される。すなわちPVAを再けん化し、精製した後、30℃の水中で測定した極限粘度から求められる。
【0018】
以上のPVAを使用してPVAフィルムを製造する方法として、含水PVAを使用した溶融押出方式による製膜法の他に、例えばPVAを溶剤に溶解したPVA溶液(ポリビニルアルコールフィルムの原液)を使用してキャスト面に流延する流延製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中への吐出)、ゲル製膜法(PVA水溶液を一旦冷却ゲル化した後、溶媒を抽出除去し、PVAフィルムを得る方法)、およびこれらの組み合わせによる方法などを採用することができる。これらの中でも流延製膜法および溶融押出製膜法が、良好な偏光フィルムが得られることから好ましい。
【0019】
PVAフィルムを製造する際に使用されるPVAを溶解する溶剤としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、グリセリン、水などを挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を使用することができる。これらのなかでも、ジメチルスルホキシド、水、またはグリセリンと水の混合溶媒が好適に使用される。
【0020】
PVAフィルムを製造する際に使用されるPVA溶液または含水PVAにおけるPVAの割合は、PVAの重合度によっても変わってくるが、20〜70重量%が好適であり、25〜60重量%がより好適であり、30〜55重量%がさらに好適であり、35〜50重量%が最も好適である。PVAの割合が多いと、粘度が高くなり過ぎて濾過や脱泡が困難となり、異物や欠点のないフィルムを得るのが困難になる。PVAの割合が少ないと、乾燥に多くに時間やエネルギーがかかるため工業的見地から好ましくない。また、このPVA溶液または含水PVAには、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、二色性染料などが含有されていてもよい。
【0021】
PVAフィルムを製造する際に、可塑剤として多価アルコールを添加することが好ましい。多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジグリセリン、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロパンなどを挙げることができ、これらのうち1種または2種以上を使用することができる。これらの中でも延伸性を向上させる効果が優れていることからジグリセリン、エチレングリコールおよびグリセリンが好適に使用される。
【0022】
可塑剤の添加量は、PVA100重量部に対して1〜30重量部が好ましく、3〜25重量部がさらに好ましく、5〜20重量部が最も好ましい。1重量部より少ないと、染色性や延伸性が低下する場合があり、30重量部より多いと、PVAフィルムが柔軟になりすぎて、取り扱い性が低下する場合がある。
【0023】
PVAフィルムを製造する際には、界面活性剤を添加することが好ましい。界面活性剤の種類としては特に限定はないが、アニオン性またはノニオン性の界面活性剤が好ましい。アニオン性界面活性剤としては、たとえば、ラウリン酸カリウムなどのカルボン酸型、オクチルサルフェートなどの硫酸エステル型、ドデシルベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型のアニオン性界面活性剤が好適である。ノニオン性界面活性剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンオレイルエーテルなどのアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのアルキルフェニルエーテル型、ポリオキシエチレンラウレートなどのアルキルエステル型、ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテルなどのアルキルアミン型、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドなどのアルキルアミド型、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテルなどのポリプロピレングリコールエーテル型、オレイン酸ジエタノールアミドなどのアルカノールアミド型、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテルなどのアリルフェニルエーテル型などのノニオン性界面活性剤が好適である。これらの界面活性剤は1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0024】
界面活性剤の添加量は、PVA100重量部に対して0.01〜1重量部が好ましく、0.02〜0.5重量部がさらに好ましく、0.05〜0.3重量部が最も好ましい。0.01重量部より少ないと、界面活性剤の添加によってもたらされるべき製膜性や剥離性向上の効果が現れにくく、1重量部より多いと、PVAフィルムの表面に界面活性剤が溶出してブロッキングの原因になり、取り扱い性が低下する場合がある。
【0025】
本発明において使用されるPVAフィルムは、フィルムの幅が2m以上であることが好ましく、2.5m以上がより好ましく、2.8m以上がさらに好ましく、3m以上が特に好ましい。フィルムの幅が大きくなるほど均一な延伸が困難になるため、本発明による効果が現れやすい。フィルムの幅が2mより小さいPVAフィルムは元々幅方向への均一な延伸が比較的容易であるために、色斑が発生し難く、本発明の効果が現れにくい。
【0026】
本発明において、PVAフィルムに含まれる水分率を調整する方法について、特に制限はなく、例えば、PVAフィルムがスチームなどから発生した微細な水滴と接触するようにした吸湿ゾーンや、温風が流れる放湿ゾーンなどを設け、該PVAフィルムにこれらのゾーンを通過させることで、PVAフィルムに含まれる水分率、特に幅方向における水分率を一定に制御することができる。
【0027】
本発明の方法は偏光フィルムの製造に好ましく適用することができ、この場合、水分率を調整した後のPVAフィルムを乾式法により一軸延伸するのが良い。その具体的な方法としては、例えば本発明の方法したがって水分率を調整したPVAフィルムを乾式法による一軸延伸、染色、必要に応じて乾式法または湿式法による二段目の一軸延伸、固定処理、乾燥処理、さらに必要に応じて熱処理を行えばよく、染色、乾式法または湿式法による二段目の一軸延伸、固定処理の操作の順番に特に制限はない。また、乾式法または湿式法による二段目の一軸延伸は二回またはそれ以上の回数行っても良い。
なお、本発明において乾式法による延伸とはPVAフィルムを空気中で延伸する操作のことを指しており、一方、湿式法による延伸とはPVAフィルムを水中やホウ酸水溶液などの水溶液中や可塑剤などの溶剤中で延伸する操作のことを指しており、両者は区別される。
【0028】
PVAフィルムの染色は、一軸延伸の前、一軸延伸時、一軸延伸後のいずれの段階で行っても良い。染色に用いる染料としては、ヨウ素−ヨウ化カリウム;ダイレクトブラック 17、19、154;ダイレクトブラウン 44、106、195、210、223;ダイレクトレッド 2、23、28、31、37、39、79、81、240、242、247;ダイレクトブルー 1、15、22、78、90、98、151、168、202、236、249、270;ダイレクトバイオレット 9、12、51、98;ダイレクトグリーン 1、85;ダイレクトイエロー 8、12、44、86、87;ダイレクトオレンジ 26、39、106、107などの二色性染料などが、1種または2種以上の混合物で使用できる。PVAフィルムの染色は、PVAフィルムを上記染料を含有する溶液中に浸漬させることにより行われるのが一般的であるが、染料をPVAフィルムに混ぜて製膜するなど、その処理方法や処理条件は特に制限されるものではない。
【0029】
二段目の一軸延伸には、PVAフィルムをホウ酸水溶液などの温水溶液中(前記染料を含有する溶液中や後述する固定処理浴中でもよい)で延伸する湿式延伸法、含水後のPVAフィルムを空気中で延伸する乾式延伸法を使用することができる。延伸温度は特に限定されないが、PVAフィルムを温水溶液中などで延伸する場合は30〜90℃が、また空気中で延伸する場合は50〜180℃が好適である。
また一軸延伸の延伸倍率(一軸延伸を多段で行う場合には、合計の延伸倍率)は、偏光性能の点から4倍以上が好ましく、5倍以上が特に好ましい。延伸倍率の上限について特に制限はないが、8倍以下であると均一な延伸が得られやすいので好ましい。特に幅方向に均一な延伸を行うためには、一段目の延伸が4倍を超えることが好ましく、4.2倍以上がさらに好ましく、4.5倍以上が特に好ましい。延伸後のフィルムの厚さは、3〜45μmが好ましく、5〜30μmがより好ましい。
【0030】
PVAフィルムへの上記染料の吸着を強固にすることを目的にして、固定処理を行うことが多い。固定処理に使用する処理浴には、通常、ホウ酸および/またはホウ素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴中にヨウ素化合物を添加してもよい。
【0031】
得られた偏光フィルムの乾燥処理(熱処理)は、30〜150℃で行うのが好ましく、50〜150℃で行うのがより好ましい。
【0032】
以上のようにして得られた偏光フィルムは、通常、その両面または片面に、光学的に透明で、かつ機械的強度を有した保護膜を貼り合わせて偏光板として使用される。保護膜としては、三酢酸セルロース(TAC)フィルム、酢酸・酪酸セルロース(CAB)フィルム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルムなどが使用される。また、貼り合わせに用いられる接着剤としては、PVA系の接着剤やウレタン系の接着剤などを挙げることができるが、なかでもPVA系の接着剤が好適である。このようにして得られる偏光板において、接着剤層の厚みは0.5〜10μmが好ましい。
【0033】
以上のようにして得られた偏光板は、アクリル系等の粘着剤をコートした後、ガラス基板に貼り合わせて液晶ディスプレイ装置の部品として使用される。ガラス基板に偏光板を貼り合わせる際に、位相差フィルム、視野角向上フィルム、輝度向上フィルム等を同時に貼り合わせてもよい。
【0034】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、実施例および比較例において、偏光フィルム光学性能、および偏光歌の色斑は以下の方法により評価した。
【0035】
偏光フィルムの光学性能:
約4cm×4cmの偏光膜のサンプルを島津製作所製の分光光度計UV−2200(積分球付属)を用い、日本電子機械工業会規格(EIAJ)LD−201−1983に準拠して、C光源、2度視野の可視光領域の視感度補正したY値を測定し、偏光膜の延伸軸方向に対して45度と−45度方向の平均値から透過率を求めた。これと同様の方法でパラレルニコルとクロスニコルのY値を測定し、偏光度を求めた。
【0036】
偏光板の色斑:
全巾の偏光板を観察用偏光板(平行に2枚重ねたもの、偏光度99.99%以上)の間に直交方向に置き、色斑の程度を目視観察で判定した。
【0037】
実施例1
けん化度99.95モル%、重合度2400のPVA100重量部に、グリセリン10重量部および水170重量部を含浸させたものを溶融混練し、脱泡後、Tダイから金属ロールに溶融押出し、製膜した。その後、乾燥・熱処理することにより、フィルム幅が3m、平均厚みが50μmのPVAフィルムを得た。
このPVAフィルムを調湿装置に通し、フィルムに含まれる水分率を6重量%に調整した。PVAフィルムを調湿した際に、表面粗度が80Sの駆動ロールを用い、フィルムに20N/mの張力を付与した。そして、調湿装置に組み込まれたフリーロールのうち、調湿装置の中間部付近の1本をエキスパンダーロールとし、調湿装置の出口付近の1本をベンドロールとした。PVAフィルムを調湿する工程において、フィルム端部の折れ曲がりは発生しておらず、フィルムにはシワも認められなかった。
上記の水分率を調整したPVAフィルムを、乾式法による一軸延伸、予備膨潤、染色、湿式法による一軸延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順番で連続的に処理して偏光フィルムを作製した。PVAフィルムを80℃の金属製の駆動ロール上で流れ方向に4.1倍に乾式法による延伸を行い、30℃の水中に30秒間浸して予備膨潤し、ヨウ素濃度0.6g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの35℃の水溶液中に3分間浸した。続いて、ホウ酸濃度4%の50℃の水溶液中で1.5倍に一軸延伸を行い、ヨウ化カリウム濃度60g/リットル、ホウ酸濃度40g/リットル、塩化亜鉛濃度10g/リットルの30℃の水溶液中に5分間浸漬して固定処理を行った。その後、PVAフィルムを取り出し、40℃で熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理を行った。得られた偏光フィルムの偏光性能は透過率44.00%、偏光度99.72%、2色性比51.84であった。
得られた偏光フィルムを10%のPVA水溶液の接着剤を用いて、トリアセテートフィルムと貼り合わせ、偏光板を得た。偏光板の色斑を観察したところ、偏光板の全面にわたって色斑はなく良好であった。この偏光板を液晶ディスプレイ装置に組み込んだところ、色斑はなく良好であった。
【0038】
実施例2
実施例1と同様にして得られたPVAフィルムを調湿装置に通し、フィルムの水分率を8重量%に調整した。なお、PVAフィルムを調湿した際に、表面粗度が70Sの駆動ロールを用い、フィルムに30N/mの張力を付与した。また、調湿装置に組み込まれたフリーロールのうち、調湿装置の出口付近の1本をベンドロールとした。PVAフィルムを調湿する工程において、フィルム端部の折れ曲がりは発生しておらず、フィルムにはシワも認められなかった。
上記の水分率を調整したPVAフィルムを実施例1と同様に処理して偏光フィルムを作製した。得られた偏光フィルムを10%のPVA水溶液の接着剤を用いて、トリアセテートフィルムと貼り合わせ、偏光板を得た。偏光板の色斑を観察したところ、偏光板の全面にわたって色斑はなく良好であった。この偏光板を液晶ディスプレイ装置に組み込んだところ、色斑はなく良好であった。
【0039】
実施例3
実施例1と同様にして得られたPVAフィルムを調湿装置に通し、フィルムの水分率を6%に調整した。なお、PVAフィルムを調湿した際に、表面粗度が50Sの駆動ロールを用い、フィルムに40N/mの張力を付与した。調湿装置にエキスパンダーロールやベンドロールを組み込むことはしなかった。PVAフィルムを調湿した際にフィルムに付与した張力が比較的高かったこともあり、フィルムの端部の折れ曲がりは発生しなかったが、フィルムの幅方向に数本のシワが観察され、その部分はフィルムがわずかに伸び気味であった。
上記の水分率を調整したPVAフィルムを実施例1と同様に処理して偏光フィルムを作製した。なお、偏光フィルムを作製するに際し、乾式法による一軸延伸時にフィルムの異常は何ら認められなかった。
得られた偏光フィルムを10%のPVA水溶液の接着剤を用いて、トリアセテートフィルムと貼り合わせ、偏光板を得た。偏光板の色斑を観察したところ、前記したPVAフィルムの調湿時にシワが認められた部分で色斑がわずかに認められたが許容範囲内であった。この偏光板を液晶ディスプレイ装置に組み込み、偏光板に色斑が認められた部分を観察すると、液晶ディスプレイ装置には色斑が認められなかった。
【0040】
比較例1
実施例1と同様にして得られたPVAフィルムを調湿装置に通し、フィルムの水分率を6重量%に調整した。なお、PVAフィルムを調湿した際に、表面粗度が70Sの駆動ロールを用い、フィルムに60N/mの張力を付与した。調湿装置にエキスパンダーロールやベンドロールを組み込むことはしなかった。PVAフィルムを調湿した際にフィルムに付与した張力が高かったこともあり、フィルムの端部の折れ曲がりは発生しなかったが、フィルムの幅方向に数本のシワが観察され、その部分はフィルムが少し伸びているようであった。
上記の水分率を調整したPVAフィルムを実施例1と同様にして偏光フィルムを作製した。なお、偏光フィルムを作製するに際し、乾式法による一軸延伸時にフィルムの異常は何ら認められなかった。
得られた偏光フィルムを10%のPVA水溶液の接着剤を用いて、トリアセテートフィルムと貼り合わせ、偏光板を得た。偏光板の色斑を観察したところ、前記したPVAフィルムの調湿時にシワが認められた部分で色斑が認められた。この偏光板を液晶ディスプレイ装置に組み込み、偏光板に色斑が認められた部分を観察すると、液晶ディスプレイ装置にも色斑が認められ、偏光板として不適と判断された。
【0041】
比較例2
実施例1と同様にして得られたPVAフィルムを調湿装置に通し、フィルムの水分率を6重量%に調整した。なお、PVAフィルムを調湿した際に、表面粗度が70Sの駆動ロールを用い、フィルムに5N/mの張力を付与した。調湿装置にエキスパンダーロールやベンドロールを組み込むことはしなかった。PVAフィルムを調湿した際にフィルムに付与した張力が低かったこともあり、フィルムの端部の折れ曲がり発生し、フィルムの幅方向に数本のシワが観察された。
上記の水分率を調整したPVAフィルムを実施例1と同様にして偏光フィルムを作製した。なお、偏光フィルムを作製するに際し、乾式法による一軸延伸時にフィルムの異常は何ら認められなかった。
得られた偏光フィルムを10%のPVA水溶液の接着剤を用いて、トリアセテートフィルムと貼り合わせ、偏光板を得た。偏光板の色斑を観察したところ、前記したPVAフィルムの端部に折れ曲がりが認められた付近において、幅方向中心部に向かって色斑が認められた。また、シワが認められた部分でも色斑が認められた。色斑の原因は不明であるが、何らかの染色斑が起こったものと考えられる。この偏光板を液晶ディスプレイ装置に組み込み、偏光板に色斑が認められた部分を観察すると、液晶ディスプレイ装置にも色斑が認められ、偏光板として不適と判断された。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、従来技術的に困難であるとされていた2mを超える広幅のポリビニルアルコールフィルムを容易に延伸することができ、これにより幅方向の延伸斑に起因する色斑を効果的に低減して、色斑の少ない光学用ポリビニルアルコールフィルムを製造することができる。本発明の方法は、特に偏光フィルムの製造に好ましく適用することができ、この偏光フィルムからは液晶ディスプレイ装置に組み込まれた際に色斑を低減することが可能な偏光板を製造することができる。

Claims (4)

  1. 幅が2m以上のポリビニルアルコールフィルムをフィルムの流れ方向に10〜50N/mの張力を付与しながら、該ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整した後、延伸することを特徴とする光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法。
  2. ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整するのに用いられる駆動ロールが表面粗度50〜100Sのロールであることを特徴とする請求項1に記載の光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法。
  3. ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整する際にエキスパンダーロールを使用することを特徴とする請求項2に記載の光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法。
  4. ポリビニルアルコールフィルムに含まれる水分率を調整する際にベンドロールを使用することを特徴とする請求項2または3に記載の光学用ポリビニルアルコールフィルムの製造法。
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