JP2004019862A - ステッピングモータの動力伝達装置およびそれを備えたディスク装置 - Google Patents

ステッピングモータの動力伝達装置およびそれを備えたディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1個のステッピングモータで軽負荷動作の駆動源と重負荷動作の駆動源とを兼用させる場合について、動力伝達経路が重負荷側に切り換えられた状態でモータが駆動された際でも、円滑な制御を安定して行えるようにする。
【解決手段】軽負荷のピックアップ移動機構の動力源と重負荷のディスク移送機構の動力源とを兼用するステッピングモータ1を備えるとともに、該モータからの動力伝達経路を、実質的に直接にピックアップ移動機構に動力伝達する第1経路と、動力伝達歯車機構21,22,30,31を介してディスク移送機構に動力伝達する第2経路との間で切り換える切換手段と、上記第2経路での動力伝達における初期においてはステッピングモータからディスク移送機構への動力伝達を禁止する伝達禁止手段とが設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステッピングモータの動力伝達装置、及びかかる動力伝達装置を備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所謂CD或いはDVDなど、情報記録媒体としてのディスクに対し情報信号を記録し又は再生を行うためのディスク装置として、ディスクをターンテーブル上方のローディング位置と装置外部のイジェクト位置との間で移送するディスク移送機構(ローディング/イジェクト機構)を備えたものは、一般に良く知られている。
【0003】
かかるタイプのディスク装置では、ターンテーブル回転駆動用のモータ及び信号の書き込み及び読み出しを行うピックアップの移動動作を行わせるための駆動モータに加えて、上記ディスク移送機構を駆動するためのモータが必要であるので、通常、計3個のモータを搭載することが求められる。
【0004】
これに対して、例えば、特開平5−128688号公報では、モータの使用個数を削減して装置の構造の簡素化およびコスト低減を図るために、1個のモータについて、その回転力をディスク移送機構側とピックアップ移動機構側とに選択的に伝達できるように構成し、このモータ回転力の伝達切換をタイミング良く且つ確実に行うことにより、ディスク移送動作とピックアップ移動動作をタイミング良く且つ確実に切り換えて行わせるようにし、1個のモータでディスク移送機構の駆動源とピックアップ移動機構の駆動源の両方を兼用できるようにした構成が開示されている。尚、この従来技術では、ディスク移送機構およびピックアップ移動機構へのモータ回転力の伝達はともに歯車系を介して行われ、この歯車系の係合状態を切り換えることで、モータ回転力の伝達切換が行われる。
【0005】
上記ピックアップ移動機構は、通常、ピックアップの移動方向(つまり、ディスクのラジアル方向)に沿って延設された駆動軸に送りネジ部を設けておき、この送りネジ部にピックアップと一体の係合素子を係合させ、上記駆動軸をモータで回転させることで送りネジ部を回転させ、ピックアップを送りネジ部に沿って移動させるように構成されている。そして、従来では、その駆動源として所謂DCモータが用いられ、例えば上述の従来公報にも見られるように、このDCモータの出力軸に歯車減速機構を介してピックアップ移動機構の駆動軸が連繋されるのが一般的である。
【0006】
ところで、近年のディスク装置では、例えばナビゲーション対応のディスク装置等に代表されるように、ピックアップをより高速で移動できるようにすることが求められている。しかしながら、従来では、ピックアップ移動機構の駆動系が所謂DCモータに減速歯車機構を組み合わせて構成されている関係上、ピックアップ移動の高速化を求めるにしても限りがある。
【0007】
そこで、従来のものに代えて、高速で且つ微細な回転制御が可能な所謂ステッピングモータを駆動源として採用し、このステッピングモータの動力(回転力)を直接に(つまり、減速歯車機構を介することなく)ピックアップ移動機構の駆動軸に伝達することが考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記ステッピングモータは、周知のように、高速で且つ微細な回転制御が可能であり、より一層の高速化が求められるピックアップ移動機構の駆動源として極めて好適である。しかしながら、その駆動初期で回転数が非常に低い間に比較的重い負荷が加わった場合には、例えば脱調が生じ易いなど、円滑な制御を安定して行うことが比較的難しいという特性がある。
【0009】
前述のディスク移送機構は、駆動源であるモータの動力が減速歯車機構等の減速機構を介して伝達されることにより、基本的には少なくともディスク移送用のローラ又はディスクトレイ移送用のラックを駆動するものであり、ピックアップ移動機構を駆動する場合に比べてかなりの重負荷となる。
【0010】
従って、ピックアップの移動の高速化を達成するためにステッピングモータをピックアップ移動機構の駆動源として採用した場合、前述のようにディスク移送機構の駆動源とピックアップ移動機構の駆動源の両方を1個のモータ(ステッピングモータ)で兼用させて、ディスク装置のモータ使用個数を削減することが難しいという問題が生じる。すなわち、モータ動力の伝達経路がピックアップ移動機構側からディスク移送機構側に切り換えられた状態でステッピングモータが駆動されると、その駆動初期で回転数が低い間に重負荷が加わることとなり、円滑な制御を安定して行うことが難しくなる。
【0011】
かかる問題は、ディスク装置のピックアップ移動機構とディスク移送機構との間に限らず、ステッピングモータを駆動源として兼用し、その動力の伝達経路を切り換えることで、比較的軽負荷の動作と比較的重負荷の動作とを選択的に行わせるような他の種々の場合についても、ステッピングモータの駆動特性上、不可避的につきまとうものである。
【0012】
そこで、この発明は、1個のステッピングモータで比較的軽負荷の動作の駆動源と比較的重負荷の動作の駆動源とを兼用させ、モータ動力の伝達経路を切り換えることで、軽負荷と重負荷の各動作を選択的に行わせる場合について、動力伝達経路が重負荷側に切り換えられた状態でモータが駆動された際でも、円滑な制御を安定して行うことができる動力伝達装置を提供し、また、かかる動力伝達装置を備えたディスク装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、本願第1の発明にかかるステッピングモータの動力伝達装置は、ステッピングモータの動力が実質的に直接に伝達される比較的軽負荷の第1作動部と、上記ステッピングモータの動力が所定の伝達手段を介して伝達される比較的重負荷の第2作動部と、上記ステッピングモータからの動力の伝達経路を、上記第1作動部に動力伝達する第1経路と上記第2作動部に動力伝達する第2経路との間で切り換える切換手段と、上記第2経路での動力伝達における初期においては上記ステッピングモータから上記第2駆動部への動力伝達を禁止する伝達禁止手段と、を備えたものである。
【0014】
この場合、上記伝達禁止手段が設けられていることにより、ステッピングモータの動力が比較的重負荷の第2作動部へ伝達されるべき第2経路での動力伝達における初期においては、その動力伝達が禁止される。そして、この動力伝達が禁止されている間にステッピングモータの回転数が高まることにより、モータ駆動初期で回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータのスタートに関して円滑な制御を安定して行うことが可能になる。
【0015】
上記第1の発明においては、上記伝達禁止手段がステッピングモータの動力を第2作動部に伝える上記所定の伝達手段に設けられることが好ましい。
この場合には、伝達禁止手段を上記所定の伝達手段とは別に設ける場合に比して、動力伝達装置の構造の簡略化を図ることができる。
【0016】
また、上記構成においては、上記所定の伝達手段は、上記ステッピングモータの出力軸に連結された出力歯車と、上記第2作動部に連結された入力歯車と、両歯車間に位置し上記出力歯車で駆動されて所定軌跡上を移動する遊星歯車とを備え、該遊星歯車が所定位置に移動して上記入力歯車と噛み合うまでは、上記ステッピングモータから上記第2作動部への動力伝達が禁止されることが、より好ましい。
【0017】
この場合、ステッピングモータ出力軸に連結された出力歯車と第2作動部に連結された入力歯車との間に位置して所定軌跡上を移動する遊星歯車が、所定位置に移動して上記入力歯車と噛み合うまでは、ステッピングモータの動力が第2作動部に伝達されることはない。つまり、ステッピングモータの駆動初期において、遊星歯車が上記所定位置に移動するまでの間は、ステッピングモータには遊星歯車を上記所定軌跡に沿って移動させるごく軽い負荷が加わるだけであり、回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータのスタートに関して円滑な制御を安定して行うことが可能になる。
【0018】
更に、上記構成においては、より好ましくは、上記ステッピングモータの出力軸には、上記第1作動部の係合子と係合し得る螺旋状溝部を備えた駆動軸が実質的に一体に連結され、上記螺旋状溝部と上記ステッピングモータ出力軸との間には、上記駆動軸と上記係合子との係合を解除する係合解除部が設けられており、上記遊星歯車には、上記係合子が上記螺旋状溝部と係合している間は、遊星歯車を上記入力歯車と噛合しない初期位置に係止し、上記係合子と上記螺旋状溝部との係合が解除されると上記遊星歯車の係止を解除する第1爪部材が付設されている。
【0019】
この場合、上記駆動軸の螺旋状溝部と上記第1作動部の係合子との係合状態(両者が係合しているか係合解除されているか)に応じて、つまり、ステッピングモータの動力が第1作動部に伝達されるべき上記第1経路が動力伝達状態にあるか否かに応じて、遊星歯車の第1爪部材による係止状態(係止されているか係止解除されているか)が切り換えられる。その結果、ステッピングモータからの動力の伝達経路が、第1経路と第2経路との間で択一的に切り換えられる。この場合において、第1作動部の係合子が上記駆動軸の螺旋状溝部と係合している間は、第1爪部材により遊星歯車が上記入力歯車と噛合しない初期位置に係止されるので、確実に第1経路による第1作動部への動力伝達を行うことができる。
【0020】
また更に、上記構成においては、上記遊星歯車には、上記所定位置に移動した遊星歯車を当該所定位置に係止する第2爪部材が付設されていることが、更に好ましい。
この場合、第2作動部の入力歯車と噛み合う所定位置に移動した遊星歯車は、上記第2爪部材により当該所定位置に係止されるので、確実に第2経路による第2作動部への動力伝達を行うことができる。
【0021】
本願第2の発明にかかるディスク装置は、ディスクを回転可能に支持するターンテーブルと、上記ディスクに情報信号を書き込み及び/又は該ディスクに記録された情報信号を読み出すピックアップと、該ピックアップを上記ディスクの内周側と外周側との間で往復動可能に移動させるピックアップ移動機構と、上記ディスクを上記ターンテーブル上方のローディング位置と装置外部のイジェクト位置との間で往復動可能に移送するディスク移送機構とを備えたディスク装置を前提とし、かかるディスク装置において、比較的軽負荷の上記ピックアップ移動機構の動力源と比較的重負荷の上記ディスク移送機構の動力源とを兼用するステッピングモータを備えるとともに、上記ステッピングモータからの動力伝達経路を、実質的に直接に上記ピックアップ移動機構に動力伝達する第1経路と、所定の伝達手段を介して上記ディスク移送機構に動力伝達する第2経路との間で切り換える切換手段と、上記第2経路での動力伝達における初期においては上記ステッピングモータから上記ディスク移送機構への動力伝達を禁止する伝達禁止手段とが設けられている、ことを特徴としたものである。
【0022】
この場合、上記伝達禁止手段が設けられていることにより、ステッピングモータの動力が比較的重負荷のディスク移送機構へ伝達されるべき第2経路での動力伝達における初期においては、その動力伝達が禁止される。そして、この動力伝達が禁止されている間にステッピングモータの回転数が高まることにより、モータ駆動初期で回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータのスタートに関して円滑な制御を安定して行うことが可能になる。
【0023】
上記第2の発明においては、上記禁止手段がステッピングモータの動力をディスク移送機構に伝える上記所定の伝達手段に設けられることが好ましい。
この場合には、禁止手段を上記所定の伝達手段とは別に設ける場合に比して、動力伝達機構を簡素化してディスク装置の構造の簡略化を図ることができる。
【0024】
また、上記構成においては、上記所定の伝達手段は、上記ステッピングモータの出力軸に連結された出力歯車と、上記ディスク移送機構に連結された入力歯車と、両歯車間に位置し上記出力歯車で駆動されて所定軌跡上を移動する遊星歯車とを備え、該遊星歯車が所定位置に移動して上記入力歯車と噛み合うまでは、上記ステッピングモータから上記ディスク移送機構への動力伝達が禁止されることが、より好ましい。
【0025】
この場合、ステッピングモータ出力軸に連結された出力歯車とディスク移送機構に連結された入力歯車との間に位置して所定軌跡上を移動する遊星歯車が、所定位置に移動して上記入力歯車と噛み合うまでは、ステッピングモータの動力がディスク移送機構に伝達されることはない。つまり、ステッピングモータの駆動初期において、遊星歯車が上記所定位置に移動するまでの間は、ステッピングモータには遊星歯車を上記所定軌跡に沿って移動させるごく軽い負荷が加わるだけであり、回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータのスタートに関して円滑な制御を安定して行うことが可能になる。
【0026】
更に、上記構成においては、より好ましくは、上記ステッピングモータの出力軸には、上記ピックアップ移動機構の係合子と係合し得る螺旋状溝部を備えた駆動軸が実質的に一体に連結され、上記螺旋状溝部と上記ステッピングモータ出力軸との間には、上記駆動軸と上記係合子との係合を解除する係合解除部が設けられており、上記遊星歯車には、上記係合子が上記螺旋状溝部と係合している間は、遊星歯車を上記入力歯車と噛合しない初期位置に係止し、上記係合子と上記螺旋状溝部との係合が解除されると上記遊星歯車の係止を解除する第1爪部材が付設されている。
【0027】
この場合、上記駆動軸の螺旋状溝部とピックアップ移動機構の係合子との係合状態(両者が係合しているか係合解除されているか)に応じて、つまり、ステッピングモータの動力がピックアップ移動機構に伝達されるべき上記第1経路が動力伝達状態にあるか否かに応じて、遊星歯車の第1爪部材による係止状態(係止されているか係止解除されているか)が切り換えられる。その結果、ステッピングモータからの動力の伝達経路が、第1経路と第2経路との間で択一的に切り換えられる。この場合において、ピックアップ移動機構の係合子が上記駆動軸の螺旋状溝部と係合している間は、第1爪部材により遊星歯車が上記入力歯車と噛合しない初期位置に係止されるので、確実に第1経路によるピックアップ移動機構への動力伝達を行うことができる。
【0028】
また更に、上記構成においては、上記遊星歯車には、上記所定位置に移動した遊星歯車を当該所定位置に係止する第2爪部材が付設されていることが、更に好ましい。
この場合、ディスク移送機構の入力歯車と噛み合う所定位置に移動した遊星歯車は、上記第2爪部材により当該所定位置に係止されるので、確実に第2経路によるディスク移送機構への動力伝達を行うことができる。
【0029】
また更に、上記構成においては、上記ステッピングモータは上記ディスクの内周側に配設されていることが更に好ましい。
この場合、ステッピングモータがディスク内周側に配設されることにより、ディスク外周側に配設される場合に比して、ディスク装置の外側への張り出しを回避することが可能となり、また、ディスク装置の重量バランスも良好に維持することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本実施の形態に係るステッピングモータの動力伝達装置を備えた光ディスク装置のピックアップ移動可能状態(つまり、光ディスクの再生又は記録を行う所謂プレイ状態)における要部を示す平面説明図、図2は上記光ディスク装置のディスク移送可能状態(つまり、ディスクローディング又はイジェクト可能状態)における要部を示す平面説明図である。また、図3及び図4はそれぞれ上記図1及び図3の更に要部を示す平面説明図である。
【0031】
これらの図に示すように、本実施の形態に係る光ディスク装置では、比較的軽負荷のピックアップ移動機構の動力源と比較的重負荷のディスク移送機構の動力源とを兼用するモータとしてステッピングモータ1が搭載されている。尚、該ステッピングモータ1は、具体的には図示しなかったが、部品ベース(所謂、トラバースベース)上に搭載され、この部品ベースは、より好ましくは、装置本体を構成するシャーシに対して所定範囲内で上下および左右方向にフローティング可能に支持されている。
【0032】
本実施の形態では、上記ステッピングモータ1がディスク内周側に配設されている。かかるレイアウトを採用したことにより、モータがディスク外周側に配設される場合のように、ステッピングモータがディスク装置の外側へ張り出す惧れはなく、また、ディスク装置の重量バランスも良好に維持することができる。特に、部品ベースをシャーシに対してフローティング支持するに際して、部品ベースをバランス良く支持させることができる。
【0033】
上記ステッピングモータ1の出力軸1sと同一軸線上に駆動軸3が配設され、この駆動軸3の一端側がカップリング2を介してモータ出力軸1sの端末側に結合されている。上記モータ出力軸1s及び駆動軸3は、光ピックアップ10をディスク(不図示)の内周側と外周側との間で(つまり、ディスクのラジアル方向に)案内するガイドロッド11と平行に延設されている。
【0034】
ディスク(不図示)に情報信号を書き込み、又はディスクに記録された情報信号を読み出す上記ピックアップ10の一端側には、図3及び図4から良く分かるように、上記ガイドロッド11を摺動自在に挿通させる一対のガイド挿通部13を備えたガイドベース12が一体的に取り付けられている。また、このガイドベース12には、例えば一対の係合突起部16と係合壁部17とを備えた係合ベース15が固定されている。
尚、上記ピックアップ10の移動機構および係合突起部16が、それぞれ本願請求項に記載した「第1作動部」及び「係合子」に相当している。
【0035】
一方、上記駆動軸3には、上記係合突起部16と係合し得る螺旋状溝部4が設けられ、この螺旋状溝部4とステッピングモータ1の出力軸1sとの間には、駆動軸3と上記係合突起部16との係合を解除する「係合解除部」としての逃げ部5が設けられている。
そして、図1及び図3に示されるように、係合突起部16が螺旋状溝部4と係合している間は、ステッピングモータ1が駆動され、モータ出力軸1sの回転に伴って駆動軸3が(従って、螺旋状溝部4が)回転することにより、係合突起部16が螺旋状溝部4に従って軸方向に駆動され、ピックアップ10がガイドロッド11に沿って移動させられる。
【0036】
以上のように、この場合には、ステッピングモータ1の動力は、出力軸1sから駆動軸3の螺旋状溝部4を経てピックアップ10の係合突起部16に伝達され、この伝達経路が本願請求項に記載した「第1経路」を構成している。
上記ピックアップ10の移動機構は、ピックアップ10をガイドロッド11に沿って(ガイド挿通部13を摺動部として)摺動自在に移動させるだけであるので、ステッピングモータ1に加わる負荷は比較的軽いものである。
【0037】
また、ピックアップ10の移動方向はステッピングモータ1の回転方向を切り換えることにより、ディスク内周方向(各図における左方)と外周方向(同右方)とに切り換えられ、このようにして、ピックアップ10は、ディスクの内周側と外周側との間を往復動可能に移動する。尚、このピックアップ10の移動機構自体は、従来公知の機構と同様のものであるが、その動力源にステッピングモータ1を採用したことにより、非常に高速かつ微細な移動制御が可能である。
【0038】
一方、ディスク移送機構とステッピングモータ1の間には、基本的な動力伝達要素として、上記ステッピングモータ1の出力軸1sに連結された出力歯車21と、ディスク移送機構側に連結された入力歯車31と、両歯車間に位置し上記出力歯車21で駆動されて所定軌跡上を移動する遊星歯車30とが設けられている。
より詳しく説明すれば、図6にも示されるように、上記出力歯車21は円筒ウォームギヤとして構成され、上記遊星歯車30との間には、両歯車21,30と噛み合う中間ギヤ22が配置されている。この中間ギヤ22には、その枢支軸22sを中心として回動可能なギヤプレート23が一体的に取り付けられている。
【0039】
このディスク移送機構は、従来公知の機構と同様のもので、装置シャーシ側板(不図示)に対してスライド自在に設けられたスライダ41をスライド動作させることにより、例えば、ディスクローラ49の上下動を制御するとともに、具体的には図示しなかったが、クランパの上下動やフローティング機構のロック及びその解除等を行い、更には、上記ディスクローラ49を回転駆動してディスク(不図示)をローディング又はアンローディング/イジェクトするもので、このディスク移送機構を駆動する場合、ステッピングモータ1に加わる負荷は比較的重いものとなる。
【0040】
上記ディスク移送機構が行うディスクローディング動作の概略を説明すれば、まず、ディスク装置内へのディスクの挿入開始をセンサで検知してディスクローラ49を回転駆動し、このローラ49によりディスクを把持状態でターンテーブル(不図示)直上まで移送した後、バネ等による付勢力を含むディスククランパ(不図示)の押圧力を利用して、ターンテーブル上に載置し圧着させる一連の動作である。
【0041】
また、ディスク移送機構のアンローディング及びイジェクト動作は、ターンテーブル上にローディングされた状態にあるディスクを、上記ディスククランパの押圧力に抗してターンテーブルから持ち上げ、上記ディスクローラ49を回転駆動してディスクを把持状態で排出方向へ移送し、ディスク装置の外部にイジェクトする一連の動作である。
【0042】
以上のようなディスク移送機構の動作のなかで、ディスクローラ49を回転駆動する動作は、ローラ49のみの空回転中は軽負荷であるが、ディスクを把持し始めると徐々に負荷が増し、特にディスクの直径部分まで把持すると、ステッピングモータ1に加わる負荷はかなりのものとなる。
また、ディスク移送機構がアンローディング動作を開始する初期段階、つまり、ディスククランパの押圧力でターンテーブル支持面上に圧着されているディスクを、上記ディスククランパの押圧力に抗してターンテーブル支持面から離間させ上方へ持ち上げる段階が、ステッピングモータ1にとって最も負荷が重くなる。
【0043】
上記遊星歯車30の枢支軸30sは、ギヤプレート23に支持されている。従って、ステッピングモータ1の駆動に伴って出力歯車21が回転し、これにより中間ギヤ22が回転した際には、その枢支軸22sを中心としてギヤプレート23も一体的に回動し、これに伴って遊星歯車30も移動することになる。
この遊星歯車30の外周側の一定範囲領域には、その一部の歯が模式的に示されているように、該遊星歯車30と同一モジュールの内歯29が設けられている。そして、図5に詳しく示すように、遊星歯車30が移動する際には、該遊星歯車30は、中間ギヤ22で駆動されて内歯29と噛み合いつつ、両者22,29の間で遊星運動を行いながら所定の軌跡Trに沿って移動するようになっている。
【0044】
上記遊星歯車30には、ピックアップ移動機構の係合突起部16が上記駆動軸3の螺旋状溝部4と係合している間は、遊星歯車3を入力歯車21と噛合しない初期位置に係止し、上記係合突起部16と螺旋状溝部4との係合が解除されると遊星歯車30の係止状態を解除する第1爪部材24が付設されている。この第1爪部材24は、具体的にはギヤプレート23の外周近傍に配置され、その枢支軸24sを中心にして回動可能に部品ベース上に支持されている。
【0045】
上記第1爪部材24は、その爪部24a近傍に取り付けられた引張バネ25によってギヤプレート23側に(つまり、図における反時計回り方向に)付勢されており、ピックアップ移動機構の係合突起部16が上記駆動軸3の螺旋状溝部4と係合している間は、図1及び図3に示されるように、爪部24aがギヤプレート23の切欠部23aに係合しており、これにより、ギヤプレート23が係止され、従って、遊星歯車30が入力歯車21と噛合しない初期位置に係止されている。尚、ギヤプレート23の外周の一部には、上記第1爪部材24の爪部24aの摺動動作をガイドするカム面部23bが形成されている。
【0046】
そして、ピックアップ10がディスク内周側の移動範囲の境界まで移動し、上記係合突起部16が螺旋状溝部4を越えて逃げ部5に達すると、ピックアップ10の係合ベース15に形成された係合壁部17が第1爪部材24の端末部24bに当接して押圧することにより、第1爪部材24が引張バネ25の付勢力に抗して時計回り方向に回動し、第1爪部材24によるギヤプレート23の係止状態が(従って、遊星歯車30の係止状態が)解除される。つまり、ギヤプレート23はフリーの状態となる。また、この状態では、第1爪部材24の端末側に設けられたフック部24cが上記係合壁部17と係合し、ギヤプレート23の係止解除状態が安定して維持される。
【0047】
例えば使用者がディスクイジェクト操作(イジェクト釦の押し操作)を行っている場合において、その後、ステッピングモータ1の駆動に伴って出力歯車21が回転すると、これにより中間ギヤ22が回転してギヤプレート23も一体的に回動する。これに伴って遊星歯車30も移動する。そして、図5に示される角度βだけ回動して所定位置まで達すると、図2及び図4にも示されるように、この遊星歯車30がディスク移送機構の入力歯車31と噛み合い、ステッピングモータ1の駆動力がディスク移送機構に伝達されるようになる。
【0048】
この状態では、ステッピングモータ1のの動力は、出力軸1sから出力歯車21及び中間ギヤ23並びに遊星歯車30を経てディスク移送機構の入力歯車31に伝達される。この伝達経路が本願請求項に記載した「第2経路」を構成している。また、上記ディスク移送機構が本願請求項に記載した「第2作動部」に相当し、上記出力歯車21,中間ギヤ23,遊星歯車30及び入力歯車31が、本願請求項に記載した「所定の伝達手段」に相当している。更に、上記第1爪部材24及び係合壁部17が本願請求項に記載した「切換手段」に相当している。
【0049】
ステッピングモータ1の動力伝達経路がディスク移送機構に動力伝達する第2経路に切り換えられた状態では、ステッピングモータ1からの動力は、一方では、入力歯車31から歯車32及び33で成るギヤ列を介して、スライダ41に一体的に付設されたラック42に伝達され、該ラック42を介してスライダ41が駆動される。これにより、前述のディスクアンローディング動作が開始される。尚、ディスク移送機構がこのアンローディング動作を開始する初期段階が、ステッピングモータ1にとって最も負荷が重くなるタイミングであることは前述の通りである。
【0050】
また、他方では、入力歯車31から歯車34及び35で成るギヤ列を介して、ディスクローラ49駆動用の駆動歯車48に伝達され、該駆動歯車48によりディスクローラ49が回転駆動され、ディスク(不図示)のイジェクトが可能となる。尚、このディスクローラ49を回転駆動する動作は、ローラ49のみの空回転中は軽負荷であるが、ディスクを把持し始めると徐々に負荷が増し、特にディスクの直径部分まで把持すると、ステッピングモータ1に加わる負荷はかなり重くなることは前述の通りである。
【0051】
本実施の形態では、上記ステッピングモータ1の動力伝達経路がディスク移送機構に動力伝達する第2経路に切り換えられた状態でも、上記遊星歯車30が所定位置に移動して上記入力歯車31と噛み合うまでの初期においては、上記ステッピングモータ1からディスク移送機構側に動力伝達が行われることはない。換言すれば、ディスク移送機構側への動力伝達が禁止される。
【0052】
すなわち、ステッピングモータ1の動力伝達経路が上記第2経路に切り換えられた状態で、ステッピングモータ1が駆動された際に、その初期において遊星歯車30がディスク移送機構の入力歯車31と噛み合うまでは、中間ギヤ22と内歯29との間で単に遊星運動を行うだけで動力伝達が行われることはなく、伝達禁止手段が構成されていることになる。尚、上記内歯29は、少なくとも遊星歯車30がその初期位置から上記入力歯車31と噛み合う所定位置に至る範囲の領域について設ければ良い。
【0053】
この伝達禁止手段は、ステッピングモータ1の出力歯車21からディスク移送機構の入力歯車31に至る動力伝達歯車機構(つまり、所定の伝達手段)に設けられており、かかる伝達手段と別に設ける場合に比して、ステッピングモータ1の動力伝達機構が簡素化され、ディスク装置の構造を簡略化できる。
【0054】
このように、ステッピングモータ1の動力が比較的重負荷のディスク移送機構へ伝達されるべき第2経路での動力伝達における初期においては、その動力伝達が禁止されることにより、この動力伝達が禁止されている間にステッピングモータ1の回転数が高まることとなり、モータ駆動初期で回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。つまり、この回転数が低い間は、遊星歯車30が単に遊星運動を行うだけで非常に負荷が軽く、ステッピングモータ1のスタートに支障を来す惧れはない。
【0055】
そして、遊星歯車30が遊星運動を終えてディスク移送機構の入力歯車31と噛み合う時点では、ステッピングモータ1の回転数は、重負荷が加わっても脱調等の不具合が生じる惧れがない程度にまで上昇している。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータ1のスタートに関して円滑な制御を安定して行うことができるのである。
【0056】
また、上記駆動軸3の螺旋状溝部4とピックアップ移動機構の係合突起部16との係合状態(両者が係合しているか係合解除されているか)に応じて、つまり、ステッピングモータの動力がピックアップ移動機構に伝達されるべき上記第1経路が動力伝達状態にあるか否かに応じて、遊星歯車30の第1爪部材24による係止状態(係止されているか係止解除されているか)が切り換えられる。その結果、ステッピングモータ1からの動力の伝達経路が、第1経路と第2経路との間で択一的に切り換えられる。この場合において、ピックアップ移動機構の係合突起部16が上記駆動軸3の螺旋状溝部4と係合している間は、第1爪部材24により遊星歯車30がディスク移送機構側の上記入力歯車31と噛合しない初期位置に係止されるので、確実に第1経路によるピックアップ移動機構への動力伝達を行うことができる。
【0057】
また、本実施の形態では、上記遊星歯車30には、所定軌跡Trに沿って移動した後、ディスク移送機構の入力歯車31と噛み合う上記所定位置に移動した遊星歯車30を当該所定位置に係止する第2爪部材26が付設されている。この第2爪部材26は、具体的には上記第1爪部材24とは反対側のギヤプレート23の外周近傍に配置され、その枢支軸26sを中心にして回動可能に部品ベース上に支持されている。尚、本実施の形態では、上記枢支軸26sは歯車34の枢支軸とその軸心が一致しているが、両者を互いに異なる別の箇所に設けるようにしても良い。
【0058】
上記第2爪部材26は、その爪部26a近傍に取り付けられた引張バネ27によってギヤプレート23側に(つまり、図における時計回り方向に)付勢されており、遊星歯車30がディスク移送機構の入力歯車31と噛合して第2経路での動力伝達が行われている間は、図2及び図4に示されるように、爪部26aがギヤプレート23の切欠部23aに係合しており、これにより、ギヤプレート23が係止され、従って、遊星歯車30が入力歯車21と噛合する所定位置に確実に係止されている。尚、ギヤプレート23の外周の一部には、上記第2爪部材26の爪部26aの摺動動作をガイドするカム面部23cが形成されている。
【0059】
一方、第2爪部材26の端末側には突起部26cが設けられ、この突起部26cはスライダ41に一体的に設けられた係合プレート43に形成した長溝43gと係合している。遊星歯車30がディスク移送機構の入力歯車31と噛合し、第2経路での動力伝達が行われてスライダ41が移動している間は、図2に示されるように、第2爪部材26の上記突起部26cは上記長溝43gの途中部に位置しており、この状態では爪部26aによるギヤプレート23の係止状態が維持される。
【0060】
そして、上記スライダ41が一定量移動すると、図1に示されるように、長溝43gの端壁部が上記突起部26cに当接して押圧することにより、第2爪部材26が引張バネ27の付勢力に抗して反時計回り方向に回動し、第2爪部材26によるギヤプレート23の係止状態が(従って、遊星歯車30の係止状態が)解除されるようになっている。
このように、ディスク移送機構の入力歯車31と噛み合う所定位置に移動した遊星歯車30は、上記第2爪部材26により当該所定位置に係止されるので、確実に第2経路によるディスク移送機構への動力伝達を行うことができる。
【0061】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、1個のステッピングモータ1で比較的軽負荷の動作の駆動源と比較的重負荷の動作の駆動源とを兼用させ、モータ動力の伝達経路を切り換えることで、軽負荷と重負荷の各動作を選択的に行わせる場合について、動力伝達経路が重負荷側に切り換えられた状態でモータ1が駆動された際でも、円滑な制御を安定して行うことができるのである。
【0062】
尚、ステッピングモータ1の動力伝達経路が、ディスク移送機構へ動力伝達を行う第2経路からピックアップ移動機構へ動力伝達を行う第1経路に切り換えられる際には、各構成要素が前述の動作とは逆の動作を行うことになる。
すなわち、ディスク装置内にディスクが装着されておらず、各構成要素が図2に示された状態にあるときに、ディスクが装置内に挿入されて来ると、その挿入開始がセンサで検知され、この検知信号に基づいてステッピングモータ1が回転駆動される。この回転方向は、ディスクのアンローディング時およびイジェクト時とは逆方向である。
【0063】
そして、ステッピングモータ1の駆動力が第2経路にてディスク移送機構へ伝達され、前述のディスクローディング動作が行われる。すなわち、ディスクローラ49がアンローディング時/イジェクト時とは逆方向に回転駆動され、このローラ49によりディスクを把持状態でターンテーブル(不図示)直上まで移送される。また、スライダ41のスライド動作によって、バネ等による付勢力を含むディスククランパ(不図示)が作動させられ、その押圧力を利用してディスクがターンテーブル上に載置され圧着させられる。
【0064】
以上のディスクローディング動作の最終段階において、図1に示されるように、上記スライダ41が一定量移動して長溝43gの端壁部が上記突起部26cに当接し押圧すると、第2爪部材26が引張バネ27の付勢力に抗して反時計回り方向に回動し、第2爪部材26によるギヤプレート23の係止状態が(従って、遊星歯車30の係止状態が)解除され、ギヤプレート23はフリーの状態となる。つまり、ステッピングモータ1の動力の第2経路を介しての伝達が終了するようになっている。
【0065】
その後、ステッピングモータ1の回転に伴って出力歯車21が更に回転すると、中間ギヤ22を介してギヤプレート23も一体的に回動し、これに伴って遊星歯車30も移動する。この移動方向は、アンローディング及びイジェクト動作の終了後とは逆である。そして、ギヤプレート23が角度βだけ(図5における矢印方向と逆向きに)回動すると、図1及び図3にも示されるように、この遊星歯車30が初期位置に達して、第1爪部材24が引張バネ25の付勢力によって反時計回り方向に回動してギヤプレート23を係止する。
【0066】
この第1爪部材24の回動動作に伴って、第1爪部材24の端末側のフック部24cとピックアップ係合ベース15に形成した係合壁部17との係合が解除され、係合突起部16が螺旋状溝部4と係合する。すなわち、ステッピングモータ1の動力伝達経路を第2経路から第1経路へ切り換える切換動作が完了し、ピックアップ10がディスク外周側に向かって移動し得るようになる。
【0067】
尚、以上の実施態様は、ディスク装置のピックアップ移動機構とディスク移送機構との間でステッピングモータを駆動源として兼用した場合についてのものであったが、本発明にかかるステッピングモータの動力伝達装置は、かかる場合に限られるものではなく、ステッピングモータの動力伝達経路を切り換えることで、比較的軽負荷の動作と比較的重負荷の動作とを選択的に行わせるような他の種々の場合についても、有効に適用し得るものである。
このように、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】
本願発明に係るステッピングモータの動力伝達装置によれば、ステッピングモータからの動力を比較的重負荷の第2作動部に伝達する第2経路での動力伝達における初期においてはステッピングモータから上記第2作動部への動力伝達を禁止する伝達禁止手段が設けられていることにより、ステッピングモータの動力が比較的重負荷の第2作動部へ伝達されるべき第2経路での動力伝達における初期においては、その動力伝達が禁止される。そして、この動力伝達が禁止されている間にステッピングモータの回転数が高まることにより、モータ駆動初期で回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータのスタートに関して円滑な制御を安定して行うことが可能になる。
【0069】
また、本願発明に係るディスク装置によれば、ステッピングモータからの動力を比較的重負荷のディスク移送機構に伝達する第2経路での動力伝達における初期においてはステッピングモータから上記ディスク移送機構への動力伝達を禁止する伝達禁止手段が設けられているので、ステッピングモータの動力が比較的重負荷のディスク移送機構へ伝達されるべき第2経路での動力伝達における初期においては、その動力伝達が禁止される。そして、この動力伝達が禁止されている間にステッピングモータの回転数が高まることにより、モータ駆動初期で回転数が低い間に重負荷が加わることを回避できる。従って、たとえ重負荷が加わった場合でも、ステッピングモータのスタートに関して円滑な制御を安定して行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスク装置のピックアップ移動可能状態における要部を示す平面説明図である。
【図2】上記ディスク装置のディスク移送可能状態における要部を示す平面説明図である。
【図3】上記図1の更に要部を示す平面説明図である。
【図4】上記図3の更に要部を示す平面説明図である。
【図5】上記ディスク装置のギヤプレート及び遊星歯車を拡大して示す平面説明図である。
【図6】図4におけるY6−Y6線に沿った部分断面説明図である。
【符号の説明】
1…ステッピングモータ
3…駆動軸
4…螺旋状溝部
5…逃げ部
16…係合突起部
17…係合壁部
21…出力歯車
22…中間ギヤ
23…ギヤプレート
24…第1爪部材
26…第2爪部材
29…内歯
30…遊星歯車
31…入力歯車
Tr…遊星歯車の移動軌跡

Claims (11)

  1. ステッピングモータの動力が実質的に直接に伝達される比較的軽負荷の第1作動部と、
    上記ステッピングモータの動力が所定の伝達手段を介して伝達される比較的重負荷の第2作動部と、
    上記ステッピングモータからの動力の伝達経路を、上記第1作動部に動力伝達する第1経路と上記第2作動部に動力伝達する第2経路との間で切り換える切換手段と、
    上記第2経路での動力伝達における初期においては上記ステッピングモータから上記第2駆動部への動力伝達を禁止する伝達禁止手段と、
    を備えたことを特徴とするステッピングモータの動力伝達装置。
  2. 上記伝達禁止手段は、上記所定の伝達手段に設けられていることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータの動力伝達装置。
  3. 上記所定の伝達手段は、上記ステッピングモータの出力軸に連結された出力歯車と、上記第2作動部に連結された入力歯車と、両歯車間に位置し上記出力歯車で駆動されて所定軌跡上を移動する遊星歯車とを備え、該遊星歯車が所定位置に移動して上記入力歯車と噛み合うまでは、上記ステッピングモータから上記第2作動部への動力伝達が禁止されることを特徴とする請求項2記載のステッピングモータの動力伝達装置。
  4. 上記ステッピングモータの出力軸には、上記第1作動部の係合子と係合し得る螺旋状溝部を備えた駆動軸が実質的に一体に連結され、
    上記螺旋状溝部と上記ステッピングモータ出力軸との間には、上記駆動軸と上記係合子との係合を解除する係合解除部が設けられており、
    上記遊星歯車には、上記係合子が上記螺旋状溝部と係合している間は、遊星歯車を上記入力歯車と噛合しない初期位置に係止し、上記係合子と上記螺旋状溝部との係合が解除されると上記遊星歯車の係止を解除する第1爪部材が付設されている、ことを特徴とする請求項3記載のステッピングモータの動力伝達装置。
  5. 上記遊星歯車には、上記所定位置に移動した遊星歯車を当該所定位置に係止する第2爪部材が付設されていることを特徴とする請求項4記載のステッピングモータの動力伝達装置。
  6. ディスクを回転可能に支持するターンテーブルと、上記ディスクに情報信号を書き込み及び/又は該ディスクに記録された情報信号を読み出すピックアップと、該ピックアップを上記ディスクの内周側と外周側との間で往復動可能に移動させるピックアップ移動機構と、上記ディスクを上記ターンテーブル上方のローディング位置と装置外部のイジェクト位置との間で往復動可能に移送するディスク移送機構とを備えたディスク装置において、
    比較的軽負荷の上記ピックアップ移動機構の動力源と比較的重負荷の上記ディスク移送機構の動力源とを兼用するステッピングモータを備えるとともに、
    上記ステッピングモータからの動力伝達経路を、実質的に直接に上記ピックアップ移動機構に動力伝達する第1経路と、所定の伝達手段を介して上記ディスク移送機構に動力伝達する第2経路との間で切り換える切換手段と、
    上記第2経路での動力伝達における初期においては上記ステッピングモータから上記ディスク移送機構への動力伝達を禁止する伝達禁止手段とが設けられている、ことを特徴とするディスク装置。
  7. 上記伝達禁止手段は、上記所定の伝達手段に設けられていることを特徴とする請求項6記載のディスク装置。
  8. 上記所定の伝達手段は、上記ステッピングモータの出力軸に連結された出力歯車と、上記ディスク移送機構に連結された入力歯車と、両歯車間に位置し上記出力歯車で駆動されて所定軌跡上を移動する遊星歯車とを備え、該遊星歯車が所定位置に移動して上記入力歯車と噛み合うまでは、上記ステッピングモータから上記ディスク移送機構への動力伝達が禁止されることを特徴とする請求項7記載のディスク装置。
  9. 上記ステッピングモータの出力軸には、上記ピックアップ移動機構の係合子と係合し得る螺旋状溝部を備えた駆動軸が実質的に一体に連結され、
    上記螺旋状溝部と上記ステッピングモータ出力軸との間には、上記駆動軸と上記係合子との係合を解除する係合解除部が設けられており、
    上記遊星歯車には、上記係合子が上記螺旋状溝部と係合している間は、遊星歯車を上記入力歯車と噛合しない初期位置に係止し、上記係合子と上記螺旋状溝部との係合が解除されると上記遊星歯車の係止を解除する第1爪部材が付設されている、ことを特徴とする請求項8記載のディスク装置。
  10. 上記遊星歯車には、上記所定位置に移動した遊星歯車を当該所定位置に係止する第2爪部材が付設されていることを特徴とする請求項9記載のディスク装置。
  11. 上記ステッピングモータは、上記ディスクの内周側に配設されていることを特徴とする請求項6〜請求項10の何れか一に記載のディスク装置。
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