JP2004019592A - 高圧油集合管、および内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】開口部の密封の信頼性を向上させると共に、小型化された高圧油集合管、およびこの高圧油集合管が用いられた安全性の高い内燃機関を提供すること。
【解決手段】液体燃料が流入する複数の流入部と、液体燃料を集合させて流出する流出部とを備えた高圧油集合管であって、集合管本体2に形成された貫通孔10の両端の開口部5bを集合管端部プラグ8で閉塞する構成とされ、集合管端部プラグ8に、溝部25と雄ネジ部26とテーパ部27とが形成されており、開口部5bには、溝部25に装着されたOリング33に密着する円筒状密着部20と、雄ネジ部26と螺合する雌ネジ部22と、テーパ部27に密着する円錐状密着部24とが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】液体燃料が流入する複数の流入部と、液体燃料を集合させて流出する流出部とを備えた高圧油集合管であって、集合管本体2に形成された貫通孔10の両端の開口部5bを集合管端部プラグ8で閉塞する構成とされ、集合管端部プラグ8に、溝部25と雄ネジ部26とテーパ部27とが形成されており、開口部5bには、溝部25に装着されたOリング33に密着する円筒状密着部20と、雄ネジ部26と螺合する雌ネジ部22と、テーパ部27に密着する円錐状密着部24とが形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガスエンジンなどの内燃機関において、燃焼室に液体燃料を供給する液体燃料供給装置に用いられる高圧油集合管、およびこの液体燃料供給装置が備えられた内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、発電用エンジン等として広く用いられている内燃機関は、燃焼室を形成するシリンダと、シリンダ内で往復運動するピストンと、ピストンの往復動力を負荷に伝達するクランクとを備えた構造が一般的である。この種の従来の内燃機関のうち、例えばガスエンジンにおいては、吸気行程でシリンダ内に燃料ガスを吸入し、続く圧縮行程でこの空気をピストンによって高圧に圧縮し、上死点付近で高温高圧となっている燃料ガスに、液体燃料であるパイロット燃料を噴射することで着火を制御し、燃料ガスを燃焼・膨張させ、続く排気行程で燃焼後の排気ガスをシリンダ内から排気するという一連の動作を繰り返し行うことで、クランクを回転させて動力を得ている。
【0003】
燃焼室内にパイロット燃料を供給する液体燃料供給装置は、燃料タンクから送られてきたパイロット燃料を一定の圧力まで加圧する複数の加圧ポンプと、加圧ポンプから圧送されたパイロット燃料を集合させる高圧油集合管と、高圧油集合管から各燃焼室にパイロット燃料を配送するコモンレールとを備えて構成されている。高圧油集合管は、合金鋼を機械加工により削り出されて形成され、集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部を集合管端部プラグで閉塞する構成とされている。また、高圧油集合管の内圧が設定値より上昇した場合に、パイロット燃料を導出することにより、過剰な内圧の上昇を防止する調圧弁が設けられている。
【0004】
従来、開口部をプラグで閉塞するような配管端部の密封手段として、ガスケット密封手段、Oリング密封手段、およびメタルシール密封手段のいずれかの密封手段が単独で用いられている。たとえば、ガスケット密封手段は1MPa程度の圧力までの低圧用の密封手段として用いられ、Oリング密封手段およびメタルシール密封手段は高圧用の密封手段として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記高圧油集合管において、加圧ポンプにより圧送されたパイロット燃料の圧力は、たとえば60MPa程度の高圧で、かつ5MPa程度の周期的な変動(脈動)を有するため、開口部の密封手段が十分に機能していない場合、パイロット燃料が高圧油集合管の外部に漏出してしまうという問題があった。たとえば、Oリングやメタルシールの密着面が磨耗したり、傷が付いたりした場合、密封の信頼性が極端に低下してしまう。とくに、高圧油集合管が配置される箇所は高温となるので、漏出したパイロット燃料が発火する危険性があった。これにより、より信頼性の高い開口部の密封手段が求められていた。また、調圧弁から導出されるパイロット燃料の導出経路などを設けるために、高圧油集合管が大型となる問題があった。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、開口部の密封の信頼性を向上させると共に、小型化された高圧油集合管、およびこの高圧油集合管が用いられた安全性の高い内燃機関を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成の高圧油集合管を採用する。
すなわち本発明に係る請求項1に記載の高圧油集合管は、液体燃料が流入する複数の流入部と、前記液体燃料を集合させて流出する流出部とを備えた高圧油集合管であって、集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部を集合管端部プラグで閉塞する構成とされ、前記集合管端部プラグに、溝部と雄ネジ部とテーパ部とが形成されており、前記開口部には、前記溝部に装着されたOリングに密着する円筒状密着部と、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、前記テーパ部に密着する円錐状密着部とが形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明において、高圧油集合管は、集合管端部プラグの溝部にOリングを装着させて、集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部の雌ネジ部に集合管端部プラグの雄ネジ部を螺合して閉塞させると、Oリングと円筒状密着部、およびテーパ部と円錐状密着部とが密着することで、集合管本体の開口部が密封される。つまり、開口部の密封手段として、Oリング密封手段とメタルシール密封手段とを同時に用いる構成としているのである。このように構成することで一方の密封手段から液体燃料が漏出した場合においても、他方の密封手段により高圧油集合管の外側への漏出が防止される。これにより、高圧油集合管の開口部の密封の信頼性を向上させることができる。
【0009】
また、請求項2記載の高圧油集合管は、請求項1に記載の高圧油集合管において、前記集合管端部プラグは、その軸方向に沿って形成された調圧用導入孔と、該調圧用導入孔の一方に形成された調圧弁取付部と、該調圧弁取付部から前記溝部とテーパ部との間に連通して形成された調圧用排出孔とを有する構成とされ、前記集合管本体は、その側面から前記円筒状密着部と円錐状密着部との間に連通して形成された導出部を有する構成とされていることを特徴とする。
【0010】
本発明において、高圧油集合管は、調圧弁を取り付けることのできる集合管端部プラグと、調圧によって排出された液体燃料を外部に導出することのできる集合管本体とを備えて構成されている。集合管本体に集合管端部プラグを装着すると、Oリング密封手段とメタルシール密封手段とによって密封空間が形成され、密封空間に連通して調圧用排出孔と導出部とが設けられている。高圧油集合管の内圧が設定値以上となった場合、集合管端部プラグに取り付けられた調圧弁を通過した液体燃料は、調圧用排出孔から密封空間に排出され、密封空間を導出経路として導出部から外部に導出される。このように、調圧弁を取り付けて液体燃料の導出経路を設けることにより、高圧油集合管を小型化することができる。
【0011】
また、請求項3記載の高圧油集合管は、請求項1または2に記載の高圧油集合管において、前記集合管端部プラグは、前記集合管本体に送入される先端側に前記溝部が形成され、基端側に前記テーパ部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明において、集合管端部プラグは集合管本体に送入される先端側に溝部が形成され、基端側にテーパ部が形成されて集合管端部プラグが構成されている。このように集合管端部プラグを構成することで、集合管端部プラグを小型化することができ、さらには高圧油集合管を小型化することができる。
【0013】
また、請求項4記載の内燃機関は、請求項1から3のいずれかに記載の高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられていることを特徴とする。
本発明において、内燃機関は上記高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられているので、液体燃料の漏出を防止することができ、安全性の高い内燃機関を構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図4に内燃機関であるガスエンジンの概略側面図を示し、図4におけるA矢視図を図5に示す。ガスエンジン50は、燃焼室(図示せず)を備えて構成されるエンジン本体51と、液体燃料であるパイロット燃料を供給する液体燃料供給装置52と、エンジン本体51に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置53とを備えて構成されている。液体燃料供給装置52は、パイロット燃料を加圧する複数の加圧ポンプ54と、圧送されたパイロット燃料を集合させる高圧油集合管1と、高圧油集合管1から燃焼室にパイロット燃料を配送するコモンレール55とを備えて構成されている。燃料ガス供給装置53は、燃料ガスタンク(図示せず)から燃料ガスを配送する燃料ガス供給配管56と、燃料ガス供給配管56に接続され燃焼室への燃焼ガスの供給を制御する燃料ガス制御機構57とを備えて構成されている。
【0015】
図1に示されている高圧油集合管1は、集合管本体2と、複数の加圧ポンプ54から圧送されたパイロット燃料が流入する流入部3と、集合管本体2からコモンレール55にパイロット燃料が流出する流出部4と、集合管本体2に形成された貫通孔10の一方の開口部5aを密封する集合管端部プラグ6と、他方の開口部を密封し調圧弁7の取り付けられた集合管端部プラグ8と、調圧弁7から排出されたパイロット燃料が導出される導出部9とを備えて構成されている。集合管本体2は、棒状の略直方体形状で、その長手方向の中心軸に沿って貫通孔10が形成され、流入部3および流出部4が貫通孔10に連通して形成されている。
【0016】
図2に集合管端部プラグ6が開口部5aを密封した状態の概略断面図を示す。開口部5aは、貫通孔10に隣接して設けられた円筒状のOリング用密着部11と、Oリング用密着部11に隣接して設けられた雌ネジ部12と、雌ネジ部12に隣接して設けられた段部13と、段部13に隣接して設けられた円錐状のメタルシール用密着部14とを有して形成されている。集合管端部プラグ6は、先端部に設けられたOリング用溝部15と、雌ネジ部12に螺合する雄ネジ部16と、メタルシール用密着部14に密着するように設けられたメタルシール用テーパ部17と、基端部に設けられた六角ボルト頭部18とを有して形成されている。また、Oリング用溝部15にOリング19が装着されている。
【0017】
上述したように、開口部5aは、集合管端部プラグ6が装着されることによって、Oリング19がOリング用溝部15およびOリング用密着部11と密着することによるOリング密封手段と、メタルシール用密着部14がメタルシール用テーパ部17と密着することによるメタルシール密封手段との2通りの密封手段によって密封されている。メタルシール密封手段は、中心軸に対するメタルシール用密着部14の角度よりメタルシール用テーパ部17の角度を若干大きく(1°程度)形成して、密着面積を狭くし面圧を高くすることによって密封する密封手段である。
【0018】
つまり、開口部5aおよび集合管端部プラグ6による密封手段は、高圧油集合管1の内圧の脈動によりOリング19が磨耗した場合に、Oリング19の磨耗箇所からパイロット燃料が漏出したとしても、メタルシール密封手段によって高圧油集合管1の外部へのパイロット燃料の漏出を防止する構成とされている。
【0019】
図3に、調圧弁7の取り付けられた集合管端部プラグ8が、貫通孔10の他方の開口部5bを密封した状態の概略断面図を示す。開口部5bは、貫通孔10に隣接して設けられたOリング用密着部20と、Oリング用密着部20に隣接して設けられた段部21と、段部21に隣接して設けられた雌ネジ部22と、雌ネジ部22に隣接して設けられた筒部23と、筒部23に隣接して設けられたメタルシール用密着部24とを有して形成されている。また、導出部9が筒部23に連通して形成されている。
【0020】
集合管端部プラグ8の外側形状は、開口部5bに装着されて開口部5bを密封する構造とされており、先端部に設けられOリング用溝部25と、雌ネジ部22に螺合する雄ネジ部26と、メタルシール用密着部24に密着するように設けられたメタルシール用テーパ部27と、雄ネジ部26およびメタルシール用テーパ部27の間に設けられた軸部28と、基端部に設けられた六角ボルト頭部29とを有して形成されている。また、軸部28の外径は筒部23の内径より小さく形成されている。
【0021】
また、集合管端部プラグ8の内側形状は、調圧弁7が取り付けられる構造とされており、集合管端部プラグ8の中心軸に沿って設けられた調圧用導入孔30と、調圧用導入孔30と連通して集合管端部プラグ8の基端側に設けられた調圧弁取付部31と、調圧弁取付部31および軸部28の間を連通して設けられた調圧用排出孔32とを有して形成されている。また、Oリング用溝部25にOリング33が装着されている。
【0022】
集合管端部プラグ8の調圧弁取付部31に取り付けられる調圧弁7は、その先端面に高圧油集合管1の内部のパイロット燃料の圧力を受ける構成とされており、設定値以上の圧力を受けた場合に調圧弁7の内部の弁を開放して、調圧弁7の側面にパイロット燃料を排出することで、高圧油集合管1の内圧を調整する機能を備えている。つまり、高圧油集合管1が設定値以上の内圧となった場合、パイロット燃料は調圧用導入孔30から調圧弁7を通過し、調圧弁取付部31に設けられた調圧用排出孔32に排出される構成とされているのである。
【0023】
また、調圧弁取付部31は、調圧弁7が取り付けられることによって、調圧弁取付部31の先端部と基端部とが密封される構造となっており、調圧用導入孔30から調圧弁7を通過せずに調圧弁取付部31へパイロット燃料が流入することを防止すると共に、調圧弁7を通過し調圧弁取付部31に排出されたパイロット燃料が外部に漏出することを防止する構成とされている。
【0024】
このように、開口部5bに調圧弁7を取り付けた集合管端部プラグ8が装着されると、筒部23と軸部28とによって囲まれた空間は、Oリング密封手段とメタルシール密封手段とにより密封された密封空間34とされている。そして、密封空間34に連通して調圧用排出孔32と導出部9とが形成されているので、高圧油集合管1が設定値以上の内圧となった場合、調圧用排出孔32から排出されたパイロット燃料は、密封空間34を導出経路として導出部9に送り込まれるように構成されている。
【0025】
また、開口部5bおよび集合管端部プラグ8による密封手段は、たとえば、Oリング33が磨耗して磨耗箇所からパイロット燃料が漏出した場合、外部に漏出せずにパイロット燃料は密封空間34から導出部9に流れ込む構成とされている。これにより、高圧油集合管1の内圧が設定値以下であるにもかかわらず、導出部9にパイロット燃料が流れ込む場合は、Oリング33が磨耗しているということになる。つまり、集合管端部プラグ8を集合管本体2から取り外さずにOリング33の磨耗が確認できる構成とされているのである。
【0026】
とくに、Oリング密封手段より耐圧性能の高いメタルシール密封手段を基端側に用いて構成したので、Oリング密封手段で漏出するような内圧になった場合においても、メタルシール密封手段で外部への漏出が確実に防止され、導出部9によりOリング密封手段の漏出を確認することができる構成とされている。たとえば、メタルシール密封手段を先端側に用いた場合、メタルシール密封手段で漏出するような内圧になった場合には、導出部9による漏出の確認をする前にOリング密封手段からも漏出してしまうことが考えられるのである。また、メタルシール密封手段を基端側に用いる構成とすることで、集合管端部プラグ8を小型化することができる。
【0027】
上述したように高圧油集合管1は構成されており、複数の加圧ポンプ54から圧送されたパイロット燃料は各流入部3から流入して貫通孔10で合流し、合流したパイロット燃料は流出部4から流出する。また、高圧油集合管1の内圧が設定値以上となった場合、パイロット燃料は調圧用導入孔30から調圧弁7を通過し調圧弁取付部31に排出され、調圧用排出孔32を通り密封空間34を導出経路として導出部9に送り込まれる。導出部9に導出されたパイロット燃料は加圧ポンプ54によって再度、高圧油集合管1に送り込まれる。
【0028】
そして、高圧油集合管1の開口部5a,5bは、Oリング密封手段およびメタルシール密封手段の2通りの密封手段によって密封されているので、確実にパイロット燃料の漏出を防止することができる。また、集合管端部プラグ8に調圧弁7を取り付けることができる構成とし、密封空間34を導出経路として構成したので、高圧油集合管1を小型化することができる。また、集合管端部プラグ8の先端部にOリング密封手段を用い、基端部にメタルシール密封手段を用いる構造としたので、集合管端部プラグ8を小型化することができると共に、Oリング密封手段からパイロット燃料が漏出した場合、導出部9によりその漏出を確認することができる。
【0029】
また、上述したような高圧油集合管1を備えた液体燃料供給装置52が用いられている内燃機関は、パイロット燃料が漏出することを防止でき、安全性を向上させることができる。
【0030】
なお、本実施の形態においては集合管端部プラグ6,8の先端部にOリング密封手段を用い、基端部にメタルシール密封手段を用いる構造としたが、先端部にメタルシール密封手段を用い、基端部にOリング密封手段を用いる構造としてもよい。また、ガスエンジンを用いて説明を行ったが、ガスエンジン以外のディーゼルエンジンなどに本発明を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、Oリングと円筒状密着部、およびテーパ部と円錐状密着部とが密着して開口部を密封するように高圧油集合管が構成されているので、一方の密封手段から液体燃料が漏出した場合においても、他方の密封手段により高圧油集合管の外側への漏出を防止することができる。これにより、高圧油集合管の開口部の密封の信頼性を向上させることができる。
【0032】
また、請求項2に係る発明によれば、集合管端部プラグに調圧弁を取り付けることができると共に、集合管端部プラグと集合管本体とによって液体燃料の導出経路を形成して高圧油集合管が構成されているので、高圧油集合管を小型化することができる。
【0033】
また、請求項3に係る発明によれば、集合管端部プラグは集合管本体に送入される先端側に溝部が形成され、基端側にテーパ部が形成されているので、集合管端部プラグを小型化することができ、さらには高圧油集合管を小型化することができる。
【0034】
また、請求項4に係る発明によれば、上述した高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられているので、液体燃料が漏出することを防止でき、安全性の高い内燃機関を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における高圧油集合管を示す側面図である。
【図2】集合管端部プラグが装着されている高圧油集合管の一方の開口部を示す断面図である。
【図3】調圧弁を取り付けた集合管端部プラグが装着されている高圧油集合管の他方の開口部を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるガスエンジンの概略側面図である。
【図5】図4におけるガスエンジンのA矢視図である。
【符号の説明】
1 高圧油集合管
2 集合管本体
3 流入部
4 流出部
5a,5b 開口部
6,8 集合管端部プラグ
7 調圧弁
9 導出部
10 貫通孔
11,20 Oリング用密着部(円筒状密着部)
12,22 雌ネジ部
14,24 メタルシール用密着部(円錐状密着部)
15,25 Oリング用溝部(溝部)
16,26 雄ネジ部
17,27 メタルシール用テーパ部(テーパ部)
30 調圧用導入孔
31 調圧弁取付部
32 調圧用排出孔
50 ガスエンジン(内燃機関)
52 液体燃料供給装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばガスエンジンなどの内燃機関において、燃焼室に液体燃料を供給する液体燃料供給装置に用いられる高圧油集合管、およびこの液体燃料供給装置が備えられた内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、発電用エンジン等として広く用いられている内燃機関は、燃焼室を形成するシリンダと、シリンダ内で往復運動するピストンと、ピストンの往復動力を負荷に伝達するクランクとを備えた構造が一般的である。この種の従来の内燃機関のうち、例えばガスエンジンにおいては、吸気行程でシリンダ内に燃料ガスを吸入し、続く圧縮行程でこの空気をピストンによって高圧に圧縮し、上死点付近で高温高圧となっている燃料ガスに、液体燃料であるパイロット燃料を噴射することで着火を制御し、燃料ガスを燃焼・膨張させ、続く排気行程で燃焼後の排気ガスをシリンダ内から排気するという一連の動作を繰り返し行うことで、クランクを回転させて動力を得ている。
【0003】
燃焼室内にパイロット燃料を供給する液体燃料供給装置は、燃料タンクから送られてきたパイロット燃料を一定の圧力まで加圧する複数の加圧ポンプと、加圧ポンプから圧送されたパイロット燃料を集合させる高圧油集合管と、高圧油集合管から各燃焼室にパイロット燃料を配送するコモンレールとを備えて構成されている。高圧油集合管は、合金鋼を機械加工により削り出されて形成され、集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部を集合管端部プラグで閉塞する構成とされている。また、高圧油集合管の内圧が設定値より上昇した場合に、パイロット燃料を導出することにより、過剰な内圧の上昇を防止する調圧弁が設けられている。
【0004】
従来、開口部をプラグで閉塞するような配管端部の密封手段として、ガスケット密封手段、Oリング密封手段、およびメタルシール密封手段のいずれかの密封手段が単独で用いられている。たとえば、ガスケット密封手段は1MPa程度の圧力までの低圧用の密封手段として用いられ、Oリング密封手段およびメタルシール密封手段は高圧用の密封手段として用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記高圧油集合管において、加圧ポンプにより圧送されたパイロット燃料の圧力は、たとえば60MPa程度の高圧で、かつ5MPa程度の周期的な変動(脈動)を有するため、開口部の密封手段が十分に機能していない場合、パイロット燃料が高圧油集合管の外部に漏出してしまうという問題があった。たとえば、Oリングやメタルシールの密着面が磨耗したり、傷が付いたりした場合、密封の信頼性が極端に低下してしまう。とくに、高圧油集合管が配置される箇所は高温となるので、漏出したパイロット燃料が発火する危険性があった。これにより、より信頼性の高い開口部の密封手段が求められていた。また、調圧弁から導出されるパイロット燃料の導出経路などを設けるために、高圧油集合管が大型となる問題があった。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、開口部の密封の信頼性を向上させると共に、小型化された高圧油集合管、およびこの高圧油集合管が用いられた安全性の高い内燃機関を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成の高圧油集合管を採用する。
すなわち本発明に係る請求項1に記載の高圧油集合管は、液体燃料が流入する複数の流入部と、前記液体燃料を集合させて流出する流出部とを備えた高圧油集合管であって、集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部を集合管端部プラグで閉塞する構成とされ、前記集合管端部プラグに、溝部と雄ネジ部とテーパ部とが形成されており、前記開口部には、前記溝部に装着されたOリングに密着する円筒状密着部と、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、前記テーパ部に密着する円錐状密着部とが形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明において、高圧油集合管は、集合管端部プラグの溝部にOリングを装着させて、集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部の雌ネジ部に集合管端部プラグの雄ネジ部を螺合して閉塞させると、Oリングと円筒状密着部、およびテーパ部と円錐状密着部とが密着することで、集合管本体の開口部が密封される。つまり、開口部の密封手段として、Oリング密封手段とメタルシール密封手段とを同時に用いる構成としているのである。このように構成することで一方の密封手段から液体燃料が漏出した場合においても、他方の密封手段により高圧油集合管の外側への漏出が防止される。これにより、高圧油集合管の開口部の密封の信頼性を向上させることができる。
【0009】
また、請求項2記載の高圧油集合管は、請求項1に記載の高圧油集合管において、前記集合管端部プラグは、その軸方向に沿って形成された調圧用導入孔と、該調圧用導入孔の一方に形成された調圧弁取付部と、該調圧弁取付部から前記溝部とテーパ部との間に連通して形成された調圧用排出孔とを有する構成とされ、前記集合管本体は、その側面から前記円筒状密着部と円錐状密着部との間に連通して形成された導出部を有する構成とされていることを特徴とする。
【0010】
本発明において、高圧油集合管は、調圧弁を取り付けることのできる集合管端部プラグと、調圧によって排出された液体燃料を外部に導出することのできる集合管本体とを備えて構成されている。集合管本体に集合管端部プラグを装着すると、Oリング密封手段とメタルシール密封手段とによって密封空間が形成され、密封空間に連通して調圧用排出孔と導出部とが設けられている。高圧油集合管の内圧が設定値以上となった場合、集合管端部プラグに取り付けられた調圧弁を通過した液体燃料は、調圧用排出孔から密封空間に排出され、密封空間を導出経路として導出部から外部に導出される。このように、調圧弁を取り付けて液体燃料の導出経路を設けることにより、高圧油集合管を小型化することができる。
【0011】
また、請求項3記載の高圧油集合管は、請求項1または2に記載の高圧油集合管において、前記集合管端部プラグは、前記集合管本体に送入される先端側に前記溝部が形成され、基端側に前記テーパ部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明において、集合管端部プラグは集合管本体に送入される先端側に溝部が形成され、基端側にテーパ部が形成されて集合管端部プラグが構成されている。このように集合管端部プラグを構成することで、集合管端部プラグを小型化することができ、さらには高圧油集合管を小型化することができる。
【0013】
また、請求項4記載の内燃機関は、請求項1から3のいずれかに記載の高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられていることを特徴とする。
本発明において、内燃機関は上記高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられているので、液体燃料の漏出を防止することができ、安全性の高い内燃機関を構成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図4に内燃機関であるガスエンジンの概略側面図を示し、図4におけるA矢視図を図5に示す。ガスエンジン50は、燃焼室(図示せず)を備えて構成されるエンジン本体51と、液体燃料であるパイロット燃料を供給する液体燃料供給装置52と、エンジン本体51に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置53とを備えて構成されている。液体燃料供給装置52は、パイロット燃料を加圧する複数の加圧ポンプ54と、圧送されたパイロット燃料を集合させる高圧油集合管1と、高圧油集合管1から燃焼室にパイロット燃料を配送するコモンレール55とを備えて構成されている。燃料ガス供給装置53は、燃料ガスタンク(図示せず)から燃料ガスを配送する燃料ガス供給配管56と、燃料ガス供給配管56に接続され燃焼室への燃焼ガスの供給を制御する燃料ガス制御機構57とを備えて構成されている。
【0015】
図1に示されている高圧油集合管1は、集合管本体2と、複数の加圧ポンプ54から圧送されたパイロット燃料が流入する流入部3と、集合管本体2からコモンレール55にパイロット燃料が流出する流出部4と、集合管本体2に形成された貫通孔10の一方の開口部5aを密封する集合管端部プラグ6と、他方の開口部を密封し調圧弁7の取り付けられた集合管端部プラグ8と、調圧弁7から排出されたパイロット燃料が導出される導出部9とを備えて構成されている。集合管本体2は、棒状の略直方体形状で、その長手方向の中心軸に沿って貫通孔10が形成され、流入部3および流出部4が貫通孔10に連通して形成されている。
【0016】
図2に集合管端部プラグ6が開口部5aを密封した状態の概略断面図を示す。開口部5aは、貫通孔10に隣接して設けられた円筒状のOリング用密着部11と、Oリング用密着部11に隣接して設けられた雌ネジ部12と、雌ネジ部12に隣接して設けられた段部13と、段部13に隣接して設けられた円錐状のメタルシール用密着部14とを有して形成されている。集合管端部プラグ6は、先端部に設けられたOリング用溝部15と、雌ネジ部12に螺合する雄ネジ部16と、メタルシール用密着部14に密着するように設けられたメタルシール用テーパ部17と、基端部に設けられた六角ボルト頭部18とを有して形成されている。また、Oリング用溝部15にOリング19が装着されている。
【0017】
上述したように、開口部5aは、集合管端部プラグ6が装着されることによって、Oリング19がOリング用溝部15およびOリング用密着部11と密着することによるOリング密封手段と、メタルシール用密着部14がメタルシール用テーパ部17と密着することによるメタルシール密封手段との2通りの密封手段によって密封されている。メタルシール密封手段は、中心軸に対するメタルシール用密着部14の角度よりメタルシール用テーパ部17の角度を若干大きく(1°程度)形成して、密着面積を狭くし面圧を高くすることによって密封する密封手段である。
【0018】
つまり、開口部5aおよび集合管端部プラグ6による密封手段は、高圧油集合管1の内圧の脈動によりOリング19が磨耗した場合に、Oリング19の磨耗箇所からパイロット燃料が漏出したとしても、メタルシール密封手段によって高圧油集合管1の外部へのパイロット燃料の漏出を防止する構成とされている。
【0019】
図3に、調圧弁7の取り付けられた集合管端部プラグ8が、貫通孔10の他方の開口部5bを密封した状態の概略断面図を示す。開口部5bは、貫通孔10に隣接して設けられたOリング用密着部20と、Oリング用密着部20に隣接して設けられた段部21と、段部21に隣接して設けられた雌ネジ部22と、雌ネジ部22に隣接して設けられた筒部23と、筒部23に隣接して設けられたメタルシール用密着部24とを有して形成されている。また、導出部9が筒部23に連通して形成されている。
【0020】
集合管端部プラグ8の外側形状は、開口部5bに装着されて開口部5bを密封する構造とされており、先端部に設けられOリング用溝部25と、雌ネジ部22に螺合する雄ネジ部26と、メタルシール用密着部24に密着するように設けられたメタルシール用テーパ部27と、雄ネジ部26およびメタルシール用テーパ部27の間に設けられた軸部28と、基端部に設けられた六角ボルト頭部29とを有して形成されている。また、軸部28の外径は筒部23の内径より小さく形成されている。
【0021】
また、集合管端部プラグ8の内側形状は、調圧弁7が取り付けられる構造とされており、集合管端部プラグ8の中心軸に沿って設けられた調圧用導入孔30と、調圧用導入孔30と連通して集合管端部プラグ8の基端側に設けられた調圧弁取付部31と、調圧弁取付部31および軸部28の間を連通して設けられた調圧用排出孔32とを有して形成されている。また、Oリング用溝部25にOリング33が装着されている。
【0022】
集合管端部プラグ8の調圧弁取付部31に取り付けられる調圧弁7は、その先端面に高圧油集合管1の内部のパイロット燃料の圧力を受ける構成とされており、設定値以上の圧力を受けた場合に調圧弁7の内部の弁を開放して、調圧弁7の側面にパイロット燃料を排出することで、高圧油集合管1の内圧を調整する機能を備えている。つまり、高圧油集合管1が設定値以上の内圧となった場合、パイロット燃料は調圧用導入孔30から調圧弁7を通過し、調圧弁取付部31に設けられた調圧用排出孔32に排出される構成とされているのである。
【0023】
また、調圧弁取付部31は、調圧弁7が取り付けられることによって、調圧弁取付部31の先端部と基端部とが密封される構造となっており、調圧用導入孔30から調圧弁7を通過せずに調圧弁取付部31へパイロット燃料が流入することを防止すると共に、調圧弁7を通過し調圧弁取付部31に排出されたパイロット燃料が外部に漏出することを防止する構成とされている。
【0024】
このように、開口部5bに調圧弁7を取り付けた集合管端部プラグ8が装着されると、筒部23と軸部28とによって囲まれた空間は、Oリング密封手段とメタルシール密封手段とにより密封された密封空間34とされている。そして、密封空間34に連通して調圧用排出孔32と導出部9とが形成されているので、高圧油集合管1が設定値以上の内圧となった場合、調圧用排出孔32から排出されたパイロット燃料は、密封空間34を導出経路として導出部9に送り込まれるように構成されている。
【0025】
また、開口部5bおよび集合管端部プラグ8による密封手段は、たとえば、Oリング33が磨耗して磨耗箇所からパイロット燃料が漏出した場合、外部に漏出せずにパイロット燃料は密封空間34から導出部9に流れ込む構成とされている。これにより、高圧油集合管1の内圧が設定値以下であるにもかかわらず、導出部9にパイロット燃料が流れ込む場合は、Oリング33が磨耗しているということになる。つまり、集合管端部プラグ8を集合管本体2から取り外さずにOリング33の磨耗が確認できる構成とされているのである。
【0026】
とくに、Oリング密封手段より耐圧性能の高いメタルシール密封手段を基端側に用いて構成したので、Oリング密封手段で漏出するような内圧になった場合においても、メタルシール密封手段で外部への漏出が確実に防止され、導出部9によりOリング密封手段の漏出を確認することができる構成とされている。たとえば、メタルシール密封手段を先端側に用いた場合、メタルシール密封手段で漏出するような内圧になった場合には、導出部9による漏出の確認をする前にOリング密封手段からも漏出してしまうことが考えられるのである。また、メタルシール密封手段を基端側に用いる構成とすることで、集合管端部プラグ8を小型化することができる。
【0027】
上述したように高圧油集合管1は構成されており、複数の加圧ポンプ54から圧送されたパイロット燃料は各流入部3から流入して貫通孔10で合流し、合流したパイロット燃料は流出部4から流出する。また、高圧油集合管1の内圧が設定値以上となった場合、パイロット燃料は調圧用導入孔30から調圧弁7を通過し調圧弁取付部31に排出され、調圧用排出孔32を通り密封空間34を導出経路として導出部9に送り込まれる。導出部9に導出されたパイロット燃料は加圧ポンプ54によって再度、高圧油集合管1に送り込まれる。
【0028】
そして、高圧油集合管1の開口部5a,5bは、Oリング密封手段およびメタルシール密封手段の2通りの密封手段によって密封されているので、確実にパイロット燃料の漏出を防止することができる。また、集合管端部プラグ8に調圧弁7を取り付けることができる構成とし、密封空間34を導出経路として構成したので、高圧油集合管1を小型化することができる。また、集合管端部プラグ8の先端部にOリング密封手段を用い、基端部にメタルシール密封手段を用いる構造としたので、集合管端部プラグ8を小型化することができると共に、Oリング密封手段からパイロット燃料が漏出した場合、導出部9によりその漏出を確認することができる。
【0029】
また、上述したような高圧油集合管1を備えた液体燃料供給装置52が用いられている内燃機関は、パイロット燃料が漏出することを防止でき、安全性を向上させることができる。
【0030】
なお、本実施の形態においては集合管端部プラグ6,8の先端部にOリング密封手段を用い、基端部にメタルシール密封手段を用いる構造としたが、先端部にメタルシール密封手段を用い、基端部にOリング密封手段を用いる構造としてもよい。また、ガスエンジンを用いて説明を行ったが、ガスエンジン以外のディーゼルエンジンなどに本発明を用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、Oリングと円筒状密着部、およびテーパ部と円錐状密着部とが密着して開口部を密封するように高圧油集合管が構成されているので、一方の密封手段から液体燃料が漏出した場合においても、他方の密封手段により高圧油集合管の外側への漏出を防止することができる。これにより、高圧油集合管の開口部の密封の信頼性を向上させることができる。
【0032】
また、請求項2に係る発明によれば、集合管端部プラグに調圧弁を取り付けることができると共に、集合管端部プラグと集合管本体とによって液体燃料の導出経路を形成して高圧油集合管が構成されているので、高圧油集合管を小型化することができる。
【0033】
また、請求項3に係る発明によれば、集合管端部プラグは集合管本体に送入される先端側に溝部が形成され、基端側にテーパ部が形成されているので、集合管端部プラグを小型化することができ、さらには高圧油集合管を小型化することができる。
【0034】
また、請求項4に係る発明によれば、上述した高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられているので、液体燃料が漏出することを防止でき、安全性の高い内燃機関を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における高圧油集合管を示す側面図である。
【図2】集合管端部プラグが装着されている高圧油集合管の一方の開口部を示す断面図である。
【図3】調圧弁を取り付けた集合管端部プラグが装着されている高圧油集合管の他方の開口部を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるガスエンジンの概略側面図である。
【図5】図4におけるガスエンジンのA矢視図である。
【符号の説明】
1 高圧油集合管
2 集合管本体
3 流入部
4 流出部
5a,5b 開口部
6,8 集合管端部プラグ
7 調圧弁
9 導出部
10 貫通孔
11,20 Oリング用密着部(円筒状密着部)
12,22 雌ネジ部
14,24 メタルシール用密着部(円錐状密着部)
15,25 Oリング用溝部(溝部)
16,26 雄ネジ部
17,27 メタルシール用テーパ部(テーパ部)
30 調圧用導入孔
31 調圧弁取付部
32 調圧用排出孔
50 ガスエンジン(内燃機関)
52 液体燃料供給装置
Claims (4)
- 液体燃料が流入する複数の流入部と、前記液体燃料を集合させて流出する流出部とを備えた高圧油集合管であって、
集合管本体に形成された貫通孔の両端の開口部を集合管端部プラグで閉塞する構成とされ、
前記集合管端部プラグに、溝部と雄ネジ部とテーパ部とが形成されており、
前記開口部には、前記溝部に装着されたOリングに密着する円筒状密着部と、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部と、前記テーパ部に密着する円錐状密着部とが形成されていることを特徴とする高圧油集合管。 - 請求項1に記載の高圧油集合管において、
前記集合管端部プラグは、その軸方向に沿って形成された調圧用導入孔と、該調圧用導入孔の一方に形成された調圧弁取付部と、該調圧弁取付部から前記溝部とテーパ部との間に連通して形成された調圧用排出孔とを有する構成とされ、
前記集合管本体は、その側面から前記円筒状密着部と円錐状密着部との間に連通して形成された導出部を有する構成とされていることを特徴とする高圧油集合管。 - 請求項1または2に記載の高圧油集合管において、
前記集合管端部プラグは、前記集合管本体に送入される先端側に前記溝部が形成され、基端側に前記テーパ部が形成されていることを特徴とする高圧油集合管。 - 請求項1から3のいずれかに記載の高圧油集合管を備えた液体燃料供給装置が用いられていることを特徴とする内燃機関。
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JP2015151965A (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-24 | 株式会社オティックス | デリバリパイプ |
JP2015214943A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 高圧燃料供給ポンプ |
DE102017122301B3 (de) | 2017-09-26 | 2018-10-31 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Kraftstoffverteiler |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002177514A patent/JP2004019592A/ja active Pending
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