JP2004018080A - キャリアテープ - Google Patents

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藤村 徹夫
Kazuhiro Kosugi
小杉 和裕
Mikio Shimizu
清水 美基雄
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Abstract

【課題】カバーテープを剥離する際に、電子部品がカバーテープへ付着することを防止し、キャリアテープのポケット部の中で電子部品が転倒することを防止するキャリアテープ、キャリアテープ体を提供する。
【解決手段】本発明は電子部品を収納するポケット部およびカバーテープで蓋をされるポケット部の開口面を有するキャリアテープにおいて、電子部品の上面と開口面の間隔が0.1〜0.8mmであるキャリアテープである。また本発明はポケット部に電子部品を収納したキャリアテープをカバーテープで蓋をしたキャリアテープ体において、電子部品の上面とカバーテープとの間隔が0.1〜0.8mmであるキャリアテープ体である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はキャリアテープおよびキャリアテープ体に関する。
【0002】
【従来の技術】
IC,LED等の電子部品を搬送する容器として、任意の巾の長尺のシートに一定間隔を置いてポケット部と呼ばれる凹部を配したキャリアテープが使用されるている。電子部品はポケット部に収納され、カバーテープと呼ばれるフィルムで蓋をされキャリアテープ体となる。キャリアテープ体はリールに巻かれた状態で保管、搬送等される。電子部品はカバーテープを剥がされポケット部から取り出されて使用に供される。電子部品は自動的に取り出される。その際振動により電子部品がポケット部からとび出さないようなキャリアテープが開示されている(特開2000−103496号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ポケット部に収納された電子部品はカバーテープ、キャリアテープと接触し、摩擦され、その結果帯電する。電子部品を取り出すためにカバーテープを剥離すると、帯電した電子部品がカバーテープに付着することがある。或いはカバーテープ、キャリアテープと電子部品との間に生じる静電気力によりポケット部の中で電子部品が回転、転倒する現象を生じることがある。いずれの場合もキャリアテープから電子部品を取り出すのに支障を生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はそのような静電気による障害を防止、抑制するものである。
すなわち本発明は電子部品を収納するポケット部およびカバーテープで蓋をされるポケット部の開口面を有するキャリアテープにおいて、電子部品の上面と開口面の間隔が0.1〜0.8mmであるキャリアテープである。また本発明はポケット部に電子部品を収納したキャリアテープをカバーテープで蓋をしたキャリアテープ体において、電子部品の上面とカバーテープとの間隔が0.1〜0.8mmであるキャリアテープ体である。
【0005】
【発明実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
キャリアテープとは、長尺状の任意の巾のシートに、一定の間隔を以て部品を収納するためのポケット部と呼ばれる凹部を配した電子部品の包装材料である。凹部に部品を収納後、カバーテープと呼ばれる粘着性、或いは熱融着性のフィルムでキャリアテープの上部を、ポケット部が連続して設けられた方向に連続的に粘着あるいは接着させ、ポケット部の開口面を覆うことにより蓋とする。
【0006】
このカバーテープと収納される電子部品が近接している場合、カバーテープと電子部品間とで摩擦帯電、或いは接触帯電を生じやすく、またカバーテープ剥離時にカバーテープと電子部品が近接しているため電子部品がカバーテープに付着したり、或いはカバーテープに電子部品が吸引され部品の転倒を生じ易い。それを防止するにはキャリアテープのポケット部の電子部品の上面と開口面を0.1mm以上、好ましくは0.15mm以上、更に好ましくは0.20mm以上、0.8mm以下、好ましくは0.65mm以下、更に好ましくは0.5mm以下とするとよい。これは電子部品の上面とカバーテープとの間隔でもよい。当然のこととして電子部品の上面と開口面、電子部品の上面とカバーテープとの間隔はいずれも前記の範囲内にあることが好ましい。この範囲内において、収納される電子部品とカバーテープの密着度を減少でき、電子部品表面の帯電を抑制するだけでなく、カバーテープと電子部品間の静電吸着力を減少させ、カバーテープ剥離時のカバーテープへの電子部品の付着、或いは電子部品の転倒を防ぐことが可能である。0.1mmより小さいと電子部品とカバーテープ間に静電吸着力が働きやすく、電子部品のカバーテープへの付着或いは部品の転倒の可能性があり好ましくない。一方、0.80mmを超える場合、カバーテープを剥離した際にポケット部の中で電子部品の転倒が生じやすく、甚だしい場合には表裏が反転することもある。
【0007】
なお、電子部品の上面と開口面、あるいは電子部品の上面とカバーテープとの間隔とは電子部品が通常の収納状態にある場合をいう。連続するポケットに収納される電子部品の一部はあるいは、ポケット内で斜めに収納され上面の一部がカバーテープあるいはキャリアテープに接触しているかもしれないが、本発明には問題とならない。要は電子部品を通常の収納状態に置いたときに、電子部品の上面と開口面、あるいは電子部品の上面とカバーテープとの間隔が前記の範囲であればよい。これはカバーテープと電子部品の上面との間隔においても同様である。キャリアテープに貼り付けられたカバーテープはキャリアテープ体が巻き取られることにより皺がよることがある。この場合カバーテープと電子部品の上面との間隔とはキャリアテープ体を巻き戻して水平方向に置いた状態での値をいう。
【0008】
ポケット部の底部の構造には特に限定されない。例えば、フラットな構造で電子部品をベタ置きする構造がある。周囲にリードを有するICにおいてはリードが直接キャリアテープと接触しないように、底部の中央に台部を設け、その上にICを載せるとよい。BGAのように一つの面に多くの端子をもつICの場合、底部の周囲の壁に支持部を設けて、BGAの周囲を支えるとよい。いずれの場合にも通常の収納状態において電子部品の上面と開口面、あるいは電子部品の上面とカバーテープとの間隔が所定の範囲であればよい。
【0009】
電子部品としては、IC、LED、チップコンデンサ、チップ抵抗等が挙げられる。フラットな形状で、10mm角以下、好ましくは5mm角以下の比較的に小さな電子部品が好ましく、その中でもICが好ましい。
【0010】
キャリアテープを構成する樹脂として、芳香族ビニル化合物系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などを好適に用いることが出来る。
芳香族ビニル化合物系樹脂とは、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等が挙げられる。
ポリカーボネート系樹脂とは、ビスフェノールAとホスゲン、或いは炭酸エステル化合物との縮重合により得られるものが代表として挙げられる。
ポリエステル系樹脂とは、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジオールが交互に縮重合したホモポリマー及びコポリマーであり、これらのブレンド物であってもよい。芳香族ジカルボン酸はテレフタル酸、イソフタル酸等から選択されたものであり、脂肪族ジオールはエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ポリオキシブチレングリコール等である。これらの構造単位の代表例は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート等が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂とは、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン樹脂等の脂肪族オレフィン化合物の単独重合体、及びこれらの共重合体である。共重合体としては、エチレン−プロピレン共重合樹脂、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−メチルペンテン共重合樹脂等が挙げられる。
ポリ塩化ビニル樹脂として、塩化ビニルモノマーの重合により作成された樹脂である。ポリ塩化ビニル樹脂には可塑剤として、ジオクチルフタル酸等の可塑剤を含有することも出来る。
芳香族ビニル化合物系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂は単独で使用することも可能であり、またそれぞれの樹脂のブレンド物として使用することも可能である。更に、二つ以上の樹脂のコポリマーであっても良い。
【0011】
キャリアテープには、これを構成する樹脂に対してカーボンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、黒鉛粉末、真鍮繊維、ステンレス繊維、アルミニウム繊維等の金属繊維、酸化スズなどの導電性酸化金属、酸化スズや酸化アンチモンを含んだチタン酸カリウムウィスカなどを添加して導電化することが可能である。中でもカーボンブラックが好ましい。導電化の程度は表面抵抗値で1010Ω以下とすることが好ましい。
【0012】
キャリアテープには、これを構成する樹脂組成物に対して帯電防止剤を添加することが出来る。帯電防止剤としては、非イオン系、カチオン系、アニオン系、ベタイン系の界面活性剤や、更には高分子量ポリエーテルエステルアミド系やエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合体、アンモニウム塩基含有共重合体等の永久帯電防止剤等のイオン電導性物質を添加する方法がある。これら帯電防止剤の添加により、表面抵抗値を1013Ω以下とすることが好ましく、更に好ましくは1012Ω以下とすることである。
【0013】
キャリアテープには、これを構成する樹脂組成物に対して帯電防止剤や導電性高分子を塗布することが出来る。帯電防止剤としては非イオン系、カチオン系、アニオン系、ベタイン系の界面活性剤を用いることが出来、導電性高分子としては、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどを溶媒に懸濁させた導電性塗料を用いることが出来る。これら帯電防止剤、導電性高分子の塗布方法として、例えばグラビアコーティング法、ロールコーティング法により成形前のシートに塗布したり、あるいはディップコーティング法、噴霧法等公知の方法が使用出来る。また必要に応じて塗布面にコロナ放電処理を行ったり、別のコーティング剤でプライマー処理を行うことも出来る。
【0014】
【実施例】
キャリアテープの抵抗値の測定には、10Ω以下の抵抗値ではテスター(日置社DIGITAL HiTESTER 3256)を用い、10Ωを超える抵抗値の測定には東亜ディーケーケー社 ULTRA MEGOHMMETER SM−10Eを用いた。またカバーテープの表面抵抗値は三菱化学社ハイレスタを用い、印加電圧100Vにて測定した。
【0015】
(実施例1)
絶縁性のポリカーボネート樹脂からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.90mm、巾3.50mm、深さ1.25mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。このときカバーテープとLEDとの間隔は電子部品の上面と開口面の間隔と同じ0.15mmであった(以下の実施例、比較例のいずれにおいても同様であった)。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)により、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0016】
(実施例2)
カーボンブラックが練り混まれた導電性のポリカーボネート樹脂からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.90mm、巾3.50mm、深さ1.25mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社:PEEL BACK TESTER製)により、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0017】
(実施例3)
絶縁性のポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.90mm、巾3.50mm、深さ1.45mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0018】
(実施例4)
絶縁性のポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.00mm、巾1.80mm、深さ0.80mm)にLED(東芝社製長さ0.80mm、巾1.60mm、高さ0.60mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0019】
(実施例5)
絶縁性のポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープにアンモニウムイオンを主成分とするカチオン系帯電防止剤(ショーワ株式会社製SB−8)を噴霧し、帯電防止性を付与した。このキャリアテープのポケット部(長さ1.00mm、巾1.80mm、深さ0.75mm)にLED(東芝社製長さ0.80mm、巾1.60mm、高さ0.60mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0020】
(実施例6)
絶縁性のポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.9mm、巾3.0mm、深さ1.70mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0021】
(実施例7)
カーボンブラック練り込みにより導電化された塩化ビニル樹脂を主成分とするキャリアテープのポケット部(長さ2.10mm、巾3.50mm、深さ1.30mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表1に示すが、LEDの付着、及び転倒は観察されなかった。
【0022】
(比較例1)
実施例1の比較として、絶縁性のポリカーボネート樹脂からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.90mm、巾3.50mm、深さ1.15mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)により、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表2に示すが、LEDの付着、及び転倒が観察された。
【0023】
(比較例2)
実施例2の比較として、カーボンブラックが練り混まれた導電性のポリカーボネート樹脂からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.90mm、巾3.50mm、深さ1.13mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社:PEEL BACK TESTER製)により、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表2に示すが、LEDの付着、及び転倒が観察された。
【0024】
(比較例3)
実施例3の比較として、絶縁性のポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.00mm、巾1.80mm、深さ1.18mm)にLED(東芝社製長さ0.80mm、巾1.60mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表2に示すが、LEDの付着、及び転倒が生じた。
【0025】
(比較例4)
実施例5の比較として、ポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープにアンモニウムイオンを主成分とするカチオン系帯電防止剤(ショーワ株式会社製SB−8)を噴霧し、帯電防止性を付与した。このキャリアテープのポケット部(長さ1.00mm、巾1.80mm、深さ1.50mm)にLED(東芝社製長さ0.80mm、巾1.60mm、高さ0.60mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒とたLED数を目視により計測した。結果を表2に示すが、LEDの転倒が生じた。
【0026】
(比較例5)
実施例6の比較として、絶縁性のポリスチレンを主成分とする樹脂(電気化学工業製クリアレン)からなるキャリアテープのポケット部(長さ1.9mm、巾3.0mm、深さ2.10mm)にLED(アジレントテクノロジー社製長さ1.60mm、巾3.20mm、高さ1.10mm)50ヶを入れ、アクリル系樹脂を接着層とする導電性カバーテープを用い、テーピング機(システメーション社製ST−60)によりキャリアテープに熱融着した。その後、カバーテープ剥離試験機(バンガードシステム社製:PEEL BACK TESTER)を用いて、300mm/分の速度でカバーテープの剥離を行い、カバーテープへのLEDの付着数、及びキャリアテープ中で転倒したLED数を目視により計測した。結果を表2に示すが、LEDの転倒が生じた。
【0027】
【表1】
Figure 2004018080
【0028】
【表2】
Figure 2004018080
【0029】
【発明の効果】
本発明のキャリアテープ、キャリアテープ体においては、カバーテープを剥離する際に、電子部品がカバーテープへ付着することを防止し、キャリアテープのポケット部の中で電子部品が転倒することを防止する。そのためキャリアテープ体から安定して電子部品を取り出すことができる。

Claims (8)

  1. 電子部品を収納するポケット部およびカバーテープで蓋をされるポケット部の開口面を有するキャリアテープにおいて、電子部品の上面と開口面の間隔が0.1〜0.8mmであるキャリアテープ。
  2. 芳香族ビニル化合物系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂のいずれか一以上を含有する請求項1に記載のキャリアテープ。
  3. 帯電防止剤を含有する請求項2に記載のキャリアテープ。
  4. 表面導電性を有する請求項2または請求項3に記載のキャリアテープ。
  5. ポケット部に電子部品を収納したキャリアテープをカバーテープで蓋をしたキャリアテープ体において、電子部品の上面とカバーテープとの間隔が0.1〜0.8mmであるキャリアテープ体。
  6. 芳香族ビニル化合物系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂のいずれか一以上を含有する請求項5に記載のキャリアテープ。
  7. 帯電防止剤を含有する請求項6に記載のキャリアテープ。
  8. 表面導電性を有する請求項7または請求項7に記載のキャリアテープ。
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