JP2004016657A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開放型磁石1は静磁場発生源を備え、静磁場発生源は環状強磁性体5a、5bが形成された磁極4a、4bを有する。磁極4a、4bは互いに対向する面側の体積空間に静磁場を発生する。磁極4a、4bの対向面の反対側には、静磁場発生源を介して板状継鉄2a、2bが磁気的に結合され板状継鉄2a、2bは柱状継鉄6によって互いに磁気的に連結される。磁極4aのうち開口部側に位置する磁極4a−1と柱状継鉄6側にある磁極4a−2について、磁気特性の異なる強磁性材料を使用する。環状突起5aのうち開口部側に位置する環状突起5a−1と柱状継鉄6側に位置する環状突起5a−2について、磁気特性の異なる強磁性材料を使用する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、均一性の良好な磁場を発生させる磁場発生手段を有する磁気共鳴イメージング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴イメージング装置において、開放性を有し、被検体へのアクセス性に優れた開放型MRI装置用磁石としては、被検体が挿入される撮影空間の上下、あるいは横方向に静磁場発生源が互いに対向して配置され、被検体に対して、赤道方向あるいは上下周方向が開放された磁石(以下、開放型磁石という)が公知となっている。
【0003】
例えば、静磁場発生源として、超電導コイルを用いたものが、特開平5−234746号公報、特開平4−132539号公報などに開示されている。また、静磁場発生源として永久磁石を用いたものが、特開平6−251930号公報などに開示されている。
【0004】
上述した公知例において、開放型磁石とすると、静磁場の均一性が阻害される場合が生じるので、撮影空間に形成する静磁場の磁場均一度を調整するために、静磁場発生源に設けられた磁極の周辺部に、環状の突起部を設け、その内周側の撮影空間に対向する面に適切な凹凸を設けることで、磁極の周辺部における磁界の方向を、対向する磁極に向かう方向に補正することにより撮影空間の磁場均一度を高めている。
【0005】
体積空間に発生する静磁場の不均一性を補償する方法として、環状の突起部を有する磁極の磁極周辺の形状を変化させる方法は、例えば、特開平5−234746号公報に記載されている。
【0006】
ここで、開放性を、さらに向上させた磁石として、対向する円盤状の本体部の中心に撮影空間を有し、この中心より後方に継鉄(鉄柱)を配置した磁石が、特開平8−50170号公報に開示され公知となっている。この場合、磁束は上記継鉄通過することとなり、磁場の不均一性が生じることとなる。
【0007】
そこで、上記鉄柱による磁場の非対称成分を補正するために、磁極の環状突起部分の高さ、あるいは幅を、周方向に対して変化させた磁石が、特開平8−243087公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、磁気共鳴イメージング(MRI)装置の分野では、医療の可能性を広げるIVR(Interventional Radiology)を可能とするため、被検体へのアクセス性のより高い開放型磁石が要求されている。
【0009】
しかしながら、磁気共鳴イメージング装置において、被検体についての自由な開放空間を追求すると、撮影空間に対して構造的の対称性の低い磁石構造となる。
【0010】
したがって、開放性を向上させた構造では、静磁場の非対弥成分が大きくなり、上述した方法だけでは、非対称成分を充分に補正しきれない場合がある。
【0011】
つまり、従来技術においては、撮影空間に発生する静磁場の不均一性の補正限界から、磁石構造の開放性を向上させることはできなかった。
【0012】
本発明の目的は、撮影空間に発生する静磁場の不均一性の補正を向上させることにより、磁石構造の開放性を向上させることが可能な磁気共鳴イメージング装置を実現することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
(1)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、断層画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴イメージング装置において、上記静磁場発生手段は、互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄とを備え、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、互いに磁気特性が異なる。
【0014】
(2)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、断層画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴イメージング装置において、上記静磁場発生手段は、撮影空間を介して互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄と、この柱状継鉄の上記撮影空間側の面に配置され、柱状継鉄の面方向に平行な磁化容易軸を有する強磁性体とを備える。
【0015】
(3)静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、断層画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴イメージング装置において、上記静磁場発生手段は、互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起とを備え、上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起は、互いに磁気特性が異なる。
【0016】
(4)互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄とを備え、上記一対の磁極の互いに対向する面側の空間に静磁場を発生する磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置において、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、互いに磁気特性が異なる。
【0017】
(5)互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄とを備え、上記一対の磁極の互いに対向する面側の空間に静磁場を発生する磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置において、上記柱状継鉄の上記空間側の面に配置され、柱状継鉄の面方向に平行な磁化容易軸を有する強磁性体を備える。
【0018】
(6)互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起とを備え、上記一対の磁極の互いに対向する面側の空間に静磁場を発生する磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置において、上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起は、互いに磁気特性が異なる。
【0019】
(7)好ましくは、上記(1)、(4)において、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とで、互いに磁気特性が異なる。
【0020】
(8)また、好ましくは、上記(1)、(4)において、上記磁極及び環状突起の材料に、飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、磁化方向が互いに異方性を有する材料を使用することを特徴とする静磁場発生装置。
【0021】
(9)また、好ましくは、上記(3)、(6)において、上記環状突起の材料に、飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起とが、互いに磁気特性が異なる。
【0022】
磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とを、互いに磁気特性が異なるように構成し、柱状継鉄の存在による磁場の不均一性が補償される。
【0023】
飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、又は磁化方向が互いに異方性を有する材料を使用することにより、磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とを、互いに磁気特性が異なるように構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態である磁気共鳴イメージング装置における開放型磁石1の概略断面図である。図1の一点鎖線で示すX軸を水平方向、Z軸を鉛直方向とする。
【0025】
また、図示していないが、磁気共鳴イメージング装置は、静磁場発生装置の他に、傾斜磁場発生装置と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、被検体が配置される寝台と、磁場発生装置等の動作を制御する制御手段と、断層画像を作成する画像作成手段と、画像表示手段とを備える。
【0026】
図1において、開放型磁石1は、静磁場発生源3a、3bを備え、この静磁場発生源3a、3bは、環状強磁性体5a、5bが形成された一対の互いに対向する磁極4a、4bを有する。そして、磁極4a、4bが互いに対向する面側の体積空間7に静磁場を発生する。
【0027】
磁極4a、4bの対向面の反対側には、静磁場発生源3a、3bを介して板状継鉄2a、2bが磁気的に結合されている。さらに、板状継鉄2a、2bは、柱状継鉄6によって、互いに磁気的に連結され、開放型磁石1は磁気回路を形成している。
【0028】
図2は、図1に示した磁石1の上側方向から見た磁極4a及び環状強磁性体5aと柱状継鉄6との関係を示す図である。なお、Y軸は、X軸及びZ軸に直交する方向の軸である。
【0029】
図1及び図2に示すように、柱状継鉄6が体積空間7に対し、偏って配置される場合、つまり、体積空間7の周囲に均等に又は点対称に配置されず、4辺形状の一辺に偏って配置される場合には、磁極4a、4bに発生する磁束が柱状継鉄6に吸引される。
【0030】
したがって、何ら、対策を施していなければ、柱状継鉄6が配置される側と、その他の部分における体積空間7の磁束密度が異なることとなり、磁場の均一性が悪化する。このため、本発明の第1の実施形態においては、以下に説明するように構成して、磁場の均一性を補償している。
【0031】
図2において、磁極4aのうち、開口部側(継鉄6が配置されている側とは反対側)に位置する磁極4a−1(斜線以外の領域)と柱状継鉄6側にある磁極4a−2(斜線で示す領域)について、磁気特性の異なる強磁性材料を使用している。
【0032】
また、同様に、環状突起5aのうち、開口部側に位置する環状突起5a−1(斜線以外の領域)と柱状継鉄6側に位置する環状突起5a−2(斜線で示す領域)について、磁気特性の異なる強磁性材料を使用する。
【0033】
磁極4a−1及び環状突起5a−1の磁気特性と、磁極4a−2及び環状突起5a−2の磁気特性とを異なるように構成することにより、継鉄6の影響による磁場不均一性を補正する。
【0034】
なお、磁極4a−2及び環状突起5a−2の領域は、磁極4aの中心点又は環状強磁性体5aの中心点から柱状継鉄6側に向かう拡がり角度が180°以下であり、磁極4a−1及び環状突起5a−1と、磁極4a−2及び環状突起5a−2と境界線の延長線が継鉄6の幅以上となる領域が好ましい。なお、継鉄6の幅とは、図2のY軸方向の長さである。
【0035】
図3及び図4は、磁極4a−1及び環状突起5a−1と、磁極4a−2及び環状突起5a−2とが、飽和磁化特性が異なる強磁性材料を使用した場合を示す図であり、磁石1の上側半分部分を示す図である。
【0036】
図5は、強磁性体の磁気特性(M−H曲線)を示す図であり、互いに異なる磁化特性Ms1、Ms2(Ms1>Ms2)の例を示す図である。
【0037】
柱状継鉄6側に位置する磁極4a−2、環状突起5a−2の強磁性体には飽和磁化の大きい材料(Ms1)を用いる。
【0038】
一方、開口側の磁極4a−1、環状突起5a−1には、飽和磁化の小さい材料(Ms2)を用いる。
【0039】
飽和磁化の異なる材料としては、例えば、純鉄と炭素鋼を使用することができる。このように、飽和磁化の異なる材料を用いる構成により、体積空間7の柱状継鉄6側における、磁場強度が増加し、磁場不均一性を補償することができる。
【0040】
上述した例は、磁極4a−1及び環状突起5a−1と、磁極4a−2及び環状突起5a−2とは、飽和磁化特性が異なる強磁性材料を使用した例であるが、磁極4a−1及び環状突起5a−1と、磁極4a−2及び環状突起5a−2とを、磁化容易軸方向が異なる(磁化方向が互いに異方性を有する)強磁性材料を使用しても同様な効果を得ることができる。
【0041】
柱状継鉄6が存在する場合には、体積空間7の磁束が柱状継鉄6によって吸引されるため、体積空間7の柱状継鉄6側では、柱状継鉄6に向かう水平(X軸、Y軸方向)成分が大きい。
【0042】
そこで、柱状継鉄6側に位置する磁極4a−2、環状突起5a−2に使用する強磁性体には、Z軸方向に磁化容易軸を有する強磁性体、例えば、ケイ素鋼板を使用する。
【0043】
この構成により、体積空間7の柱状継鉄6側では、Z軸方向に向かう磁束量が増加し、磁場不均一性を補償することができる。
【0044】
なお、図示した例は、磁石1の上方部分のみ示したが、下方部分も上方部分と同様に構成されている。
【0045】
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、開口側の磁極4a−1及び環状突起5a−1と、柱状継鉄6の磁極4a−2及び環状突起5a−2とを、飽和磁化特性又は磁化容易軸方向が異なる強磁性材料を使用するように構成したので、(飽和磁化特性は開口側より継鉄側が大であり、磁化容易化軸方向は開口側はX軸又はY軸方向、継鉄側がZ軸方向)、撮影空間に発生する静磁場の不均一性の補正を向上させることにより、磁石構造の開放性を向上させることが可能な磁気共鳴イメージング装置用の静磁場発生装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
【0046】
図6は、本発明の第2の実施形態である磁気共鳴イメージング装置における開放型磁石1の上側方向から見た図である。
【0047】
この第2の実施形態は、互いに対向して配置される2つの柱状継鉄16、16’が配置される場合の例である。
【0048】
磁極14aのうち開口側に位置する磁極14a−1、環状突起15a−1と、柱状継鉄16、16’側に位置する磁極14a−2、環状突起15a−2とで磁気特性の異なる材料を使用する。12aは板状継鉄である。
【0049】
なお、磁極14a−2及び環状突起15a−2の領域は、磁極14aの中心点又は環状強磁性体15aの中心点から柱状継鉄16、16’側に向かう拡がり角度が180°以下であり、磁極14a−1及び環状突起15a−1と、磁極14a−2及び環状突起15a−2と境界線の延長線が継鉄16、16’の幅以上となる領域が好ましい。
本発明の第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0050】
図7は、本発明の第3の実施形態である磁気共鳴イメージング装置における開放型磁石1の概略断面図である。
【0051】
この第3の実施形態は、板状継鉄2aと2bとを磁気的に連結する柱状継鉄6を備える開放型磁石1において、柱状継鉄6の体積空間7に面する表面の磁気特性を変化させる例である。
【0052】
図7において、柱状継鉄6の体積空間7側の面には、この面方向に平行な磁化容易軸を有する、例えばケイ素鋼板などの板状の強磁性体9が配置されている。
【0053】
柱状継鉄6の面方向に平行な磁化容易軸を有する強磁性体9を、体積空間7側に配置することにより、体積空間7から柱状継鉄6に向かう磁束、つまり、水平成分の磁束が減少し、体積空間7における磁場の不均一性を改善することができる。
【0054】
なお、上述した例は、板状継鉄2aと2bとを磁気的に連結する柱状継鉄6を備える開放型磁石1に本発明を適用した場合の例であるが、柱状継鉄を使用しない例にも適用可能である。
【0055】
つまり、柱状継鉄を使用せず、互いに対向する磁石を用いる場合、対向する面積は、互いに異なる場合があり、この場合にも、上下(又は左右)磁極に環状強磁性体が使用され、環状強磁性体の径が、互いに異なることとなる。
【0056】
その場合には、上下磁極に挾まれる体積空間のうち、中心付近と、周辺付近とで磁場の強度が異なり、磁場が不均一となる。面積が大きな磁極の周辺の磁束は、面な小さな磁極に向かわず、外部に向かうものがあるからである。
【0057】
そこで、面積が小さな磁極の環状強磁性体の飽和磁化を、面積が大きな磁極の環状強磁性体の飽和磁化より大として、磁場の不均一性を補償することができる。
【0058】
また、上述した例は、環状突起の飽和磁化特性を調整することにより、磁場の不均一性を補償するようにしたが、コイルに電流を流して不均一性を補償することもできる。
【0059】
つまり、柱状継鉄側にコイルを配置し、Z軸方向の磁界を発生させて不均一性を補償することができる。
【0060】
しかしながら、このコイルの径を大とすると、電流と磁界の関係から受ける機械的な力が大となるので、支持強度等が問題となる。
【0061】
そこで、環状突起と、支持強度等が問題とならない小さな径のコイルとを用いて、環状突起で不均一性をある程度補償し、さらに、微調整としてコイルによる均一性の改善を行ってもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、撮影空間に発生する静磁場の不均一性の補正を向上させることにより、磁石構造の開放性を向上させることが可能な磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置及びそれを用いた磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である磁気共鳴イメージング装置における開放型磁石の概略断面図である。
【図2】図1に示した磁石の上側方向から見た磁極及び環状強磁性体と柱状継鉄との関係を示す図である。
【図3】開口側の磁極と継鉄側の磁極とは飽和磁化特性(磁化容易化軸)が異なる強磁性材料を使用した場合を示す図である。
【図4】開口側の環状突起と継鉄側の環状突起とは飽和磁化特性(磁化容易化軸)が異なる強磁性材料を使用した場合を示す図である。
【図5】強磁性体の磁気特性(M−H曲線)を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態である磁気共鳴イメージング装置における開放型磁石の上側方向から見た磁極及び環状強磁性体と柱状継鉄との関係を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態である磁気共鳴イメージング装置における開放型磁石の概略断面図である。
【符号の説明】
1 開放型磁石
2a 上側板状継鉄
2b 下側板状継鉄
3a、3b 静磁場発生源
4a 上側磁極
4b 下側磁極
5a 上側環状突起
5b 下側環状突起
4a−1、14a−1 柱状継鉄側磁極
4a−2、14a−2 開口側磁極
5a−1、15a−2 柱状継鉄側環状突起
5a−2、15a−2 開口部側環状突起
6、16、16’ 柱状継鉄
7 体積空間
9 強磁性体
Claims (12)
- 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、断層画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴イメージング装置において、
上記静磁場発生手段は、互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄とを備え、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、互いに磁気特性が異なることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、上記磁極及び環状突起の材料に、飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、互いに磁気特性が異なるようにしたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
- 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とで、磁化方向が互いに異方性を有する材料を使用することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
- 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、断層画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴イメージング装置において、
上記静磁場発生手段は、撮影空間を介して互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄と、この柱状継鉄の上記撮影空間側の面に配置され、柱状継鉄の面方向に平行な磁化容易軸を有する強磁性体とを備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場を発生する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、断層画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴イメージング装置において、
上記静磁場発生手段は、互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起とを備え、上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起は、互いに磁気特性が異なることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置において、上記環状突起の材料に、飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起とが、互いに磁気特性が異なるようしたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
- 互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄とを備え、上記一対の磁極の互いに対向する面側の空間に静磁場を発生する磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置において、
上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、互いに磁気特性が異なることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置用の静磁場発生装置。 - 請求項7記載の静磁場発生装置において、上記磁極及び環状突起の材料に、飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とは、互いに磁気特性が異なるようにしたことを特徴とする静磁場発生装置。
- 請求項7記載の静磁場発生装置において、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側の部分と、上記磁極及び環状突起の柱状継鉄に面する側とは反対側に位置する部分とで、磁化方向が互いに異方性を有する材料を使用することを特徴とする静磁場発生装置。
- 互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起と、上記一対の磁極を支持する柱状の継鉄とを備え、上記一対の磁極の互いに対向する面側の空間に静磁場を発生する磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置において、
上記柱状継鉄の上記空間側の面に配置され、柱状継鉄の面方向に平行な磁化容易軸を有する強磁性体を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置用の静磁場発生装置。 - 互いに対向する一対の磁極と、この一対の磁極の互いに対向する面側に形成された環状の強磁性体からなる突起とを備え、上記一対の磁極の互いに対向する面側の空間に静磁場を発生する、磁気共鳴イメージング装置の静磁場発生装置において、
上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起は、互いに磁気特性が異なることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置用の静磁場発生装置。 - 請求項11記載の静磁場発生装置において、上記環状突起の材料に、飽和磁化の異なる複数の材料を使用して、上記一方の磁極に形成される環状突起と、他方の磁極に形成される環状突起とが、互いに磁気特性が異なるようしたことを特徴とする静磁場発生装置。
Priority Applications (1)
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