JP2004016277A - おしゃぶり - Google Patents

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鈴木 ▲あきら▼
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Abstract

【課題】煮沸消毒が可能で、衛生的で安全性に優れたおしゃぶりを提供する。
【解決手段】このおしゃぶり10は、本体を形成する座板1の孔部にゴム製乳首2を挿入し、ストッパ3を係合して固定し、ストッパ3はフランジ部14とゴム製乳首2の内部に挿入される挿入部3aとを備え、挿入部3aは側壁部12と蓋状の平板部13とから構成され、フランジ部14に可とう性を有する軟質膜4を設置し、平板部13には貫通孔13aを設けて、軟質膜4と挿入部3aとから形成された第1空間部18が貫通孔13aを介してゴム製乳首内部2と連通し、軟質膜4の外縁部17を固定するようにキャップ5を取り付け、軟質膜4とキャップ5とから構成される第2空間部23がキャップ5の底板22に設けられた通気孔22aを介して外部と連通するように設けるとともに、軟質膜4により第1空間部18と外部とが遮断される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乳幼児の使用するおしゃぶりに関する。
【0002】
【従来の技術】
おしゃぶりは乳幼児の口にくわえさせて使用する保育器具である。おしゃぶりを使用することにより鼻呼吸が促進されるため、呼吸器系統の発育に好都合である等の効果が期待されるとして、一般に使用されている。
【0003】
図12に従来から使用されている、一般的なおしゃぶり100の構造を示す。
【0004】
おしゃぶり100は、本体を構成する座板101と、ゴム製乳首102と、ゴム製乳首102を座板101に固定するストッパ103とから構成されている。この座板101は乳幼児の肌の曲面に合わせた曲面形状に形成されており、おしゃぶり100の使用時には乳幼児がゴム製乳首102を咥えて吸引すると、座板101が乳幼児の肌に接触し、ゴム製乳首102を飲みこむことが防止される。
【0005】
座板101とストッパ103との係合部104は、ねじ結合等の締結方法により締結される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、乳幼児の使用する製品は、安全性の確保のため、常に清潔に保つことが重要である。特におしゃぶりのように口に含んで使用する製品の場合、煮沸消毒等の殺菌方法により殺菌することが好ましい。
【0007】
しかしながら、従来のおしゃぶりは、乳幼児が吸引した際にゴム製乳首102内部が負圧となることを防止し、またゴム製乳首102を噛むなどした場合に内圧の上昇により使用感が低下することを防止するために、ゴム製乳首102内部の空気が外部に放出されるように、ゴム製乳首102の内部と外部とを連通させる構造としてある。例えば、図12のおしゃぶり100の場合、座板101とストッパ103との締結部104を気密性の高い締結とせず、隙間を有する構造とし、この隙間を通してゴム製乳首102内部と外部とが連通する構成となっている。
【0008】
そのため従来のゴム製乳首は、構造上気密性に乏しく、煮沸消毒するとゴム製乳首内部に水が浸入し、使用の際に影響を及ぼす。従って、従来のおしゃぶりは、基本的に煮沸消毒が困難な保育器具であり、口に含んで使用する保育器具として衛生上好ましくなかった。
【0009】
一方、従来のおしゃぶりは、乳幼児が強く吸引することにより、肌との接触面が真空状態となることがあり、肌とおしゃぶりとの接触面がうっ血状態となって、肌のデリケートな乳幼児の場合、口周辺が赤くはれたり、ただれたりする等の不都合があった。
【0010】
また、おしゃぶりと肌との接触面には乳幼児の唾液が滞留することがある。この場合、特におしゃぶりを長時間使用すると、肌が唾液と接触し続けるため、唾液による肌のかぶれやただれの問題も起こっていた。
【0011】
また、おしゃぶりに使用されるゴム製乳首は、座板に固定されており、容易に外れるものではないが、歯の生えた幼児が使用した場合、稀ではあるがゴム製乳首を噛み切ってしまい、誤飲することも考えられる。
【0012】
この場合、ゴム製乳首は材質および形状の点から流動性に乏しく、特に乳幼児の場合気道が狭いため、窒息する危険が指摘されていた。
【0013】
一方、乳幼児は時として情緒不安定となり、かんしゃくを起こすなどの行動を取るものであり、こうした場合に乳幼児をなだめる目的で、おしゃぶりをくわえさせることがある。
【0014】
しかしながら、このような目的でおしゃぶりを使用する際に、従来のおしゃぶりは必ずしも期待されるほどの効果をもたらして、かんしゃくを静めるものではなかった。そのため、乳幼児の精神を効果的に安定させる保育器具が求められていた。
【0015】
本発明は、上述したような事情を考慮してなされたものであり、煮沸消毒が可能で、衛生的で安全性に優れたおしゃぶりを提供することを目的とする。
【0016】
一方、本発明のさらに別の目的は、乳幼児が強く吸引したり、長時間使用してもうっ血によるはれや赤み、あるいは唾液によるかぶれを防止する機構を備えたおしゃぶりを提供するにある。
【0017】
さらに、本発明の別の目的は、乳幼児が誤ってゴム製乳首を誤飲した場合でも、窒息の危険を回避し、安全性を確保したおしゃぶりを提供するにある。
【0018】
また、本発明の他の目的は、乳幼児の情緒を安定にし、かんしゃくを防止するおしゃぶりを提供するにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るおしゃぶりは、上述したような課題を解決するために、請求項1に記載したように、本体を形成する座板の孔部にゴム製乳首を挿入し、ストッパを係合して一体に形成したおしゃぶりにおいて、前記ストッパは前記ゴム製乳首を座板に固定するためのフランジ部と、ゴム製乳首の内部に挿入される挿入部とを備え、前記挿入部は側壁部と蓋状の平板部とから構成され、前記フランジ部に可とう性を有する軟質膜を設置し、前記平板部には貫通孔を設けて、前記軟質膜と前記挿入部とから形成された第1空間部が前記平板部に設けられた貫通孔を介して前記ゴム製乳首内部と連通する構成とし、前記軟質膜の外縁部を固定するようにキャップを取り付け、前記軟質膜と前記キャップとから構成される第2空間部が前記キャップの底板に設けられた通気孔を介して外部と連通するように設けるとともに、前記軟質膜により前記挿入部内の第1空間部と外部とが遮断される構成としたことを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明に係るおしゃぶりは、上述したような課題を解決するために、請求項2に記載したように、本体を形成する座板に設けられた孔部にゴム製乳首を挿入し、ストッパを係合して一体に形成したおしゃぶりにおいて、前記ストッパにストッパを貫通してゴム製乳首内部と外部とを連通する遮断弁取付孔を設け、この遮断弁取付孔に遮断弁を設け、前記遮断弁の端面に前記遮断弁を回旋して前記遮断弁と前記ストッパとの間隙を調整して前記ゴム製乳首の内部と外部とを自在に連通あるいは遮断する操作部を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
さらに、本発明に係るおしゃぶりは、上述したような課題を解決するために、請求項3に記載したように、前記座板の肌との接触面に前記座板の孔部の外周に環状に設けられた凹部を備え、前記凹部から座板の外縁に延伸されて凹部と外部とを連通する凹部ガイド部を設けたことを特徴とするものである。
【0022】
一方、本発明に係るおしゃぶりは、上述したような課題を解決するために請求項4に記載したように、前記ゴム製乳首の外側面に縦方向に縦断する縦溝を形成したことを特徴とするものである。
【0023】
さらに、本発明に係るおしゃぶりは、上述したような課題を解決するために、請求項5に記載したように、前記座板をトルマリンを添加した樹脂で形成したことを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明に係るおしゃぶりの好ましい実施形態について、図を参照して以下に説する。
【0025】
図1に示すおしゃぶり10は、本体を構成する座板1と、ゴム製乳首2と、ゴム製乳首2を座板1に固定するストッパ3と、軟質膜4と、キャップ5から構成される。さらに、このおしゃぶり10にハンドル6が必要に応じて組み付けられて一体に構成される。
【0026】
図1および図2〜図5を参照して各構成部材について説明する。
【0027】
座板1は曲面形状に形成された部材で、乳幼児が口に含んだときに肌の曲面にフィットする構成としてある。
【0028】
座板1の材質としてはポリプロピレン樹脂(PP樹脂)が好適に使用される。ポリプロピレン樹脂は、溶融温度が約180℃であり、煮沸消毒や電子レンジを使用した消毒の際に優れた耐熱性を有する。また、同じく耐熱性を有するポリカーボネイト樹脂と比較して、内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として排出を規制されるビスフェノールA等の物質の流出が認められず、高い安全性が確認されており、特に乳幼児が口に含んで使用する材質として最適である。
【0029】
座板1の中央にはノズル部7があり、ノズル部7中央に設けられた孔部は、座板1を表裏に貫通するゴム製乳首取付用の開口部で、この孔部にゴム製乳首2が挿入され、ストッパ3を係合して座板1とゴム製乳首2とが一体に固定される。
【0030】
ゴム製乳首2は、図2に示すように乳幼児が口に含む乳首部8と、座板1に係合されるフランジ部9とから構成される。
【0031】
図3に示すストッパ3は、ゴム製乳首2内に挿入される挿入部3aを有し、挿入部3aは、ゴム製乳首2の内側面に密着して内部側から保持する側壁部12と、この側壁部12のゴム製乳首2内部側の端部を覆うように蓋状に形成された平板部13により略有蓋円筒状に形成される。このストッパ3には、ゴム製乳首2のフランジ部9を座板1に押付けてサポートするフランジ部14が備えられており、さらに、このフランジ部14から延設されてキャップ5の取付座として機能する嵌合部15が設けられる。また平板部13の中心部には、貫通孔13aが設けられる。貫通孔13aの孔径は、通常4mm〜5mm直径の孔に設けられる。
【0032】
一方、ストッパ3のフランジ部14のキャップ5取付側の軟質膜取付座には、可とう性を有する軟質膜4が設置される。この軟質膜4は、図4に示すようにドーム状に形成された膨出部16と、この膨出部16の外周に設けられた外縁部17から構成され、膨出部16をゴム製乳首2の内部方向に向け、外縁部17がストッパ3のフランジ部14に当接するように設置される。このように軟質膜4を設置することにより、軟質膜4とストッパ3の側壁部12と平板部13とから第1空間部18が構成される。この第1空間部18は、貫通孔13aによりゴム製乳首2の内部と連通する。
【0033】
そして、この軟質膜4を固定するキャップ5を嵌合部15に嵌合して、軟質膜4の外縁部17をストッパ3とキャップ5との間に挟みこんで、おしゃぶり10が一体に形成される。
【0034】
キャップ5は、図5に示すように、軟質膜4を設置したストッパ3の形状に合わせて成形された部材で、厚肉円筒状に形成された側壁部21の端面が軟質膜4の外縁部17に当接するように固定される。おしゃぶり10の外部側に配向されるキャップ5の底板22には、通気孔22aが設けられる。すなわち、軟質膜4とキャップ5の底板22とで形成される第2空間部23と外部とが通気孔22aを介して連通する構成としてある。
【0035】
軟質膜4は適度な弾力を備えた材料で構成され、キャップ5の固定による締結力でキャップ5とストッパ3との間気密性を保持する。すなわち、このおしゃぶり10において、第2空間部23と外部とが連通するが、第1空間部18およびゴム製乳首2内部と外部とは軟質膜4により高い気密性を持って遮断される構成としてある。
【0036】
また、この軟質膜4は、繰り返し使用に供される部材のため、強度に優れた素材で構成されることが好ましく、ゴム製乳首2と同様に高品質のシリコンゴムが好適に使用される。
【0037】
そして、このおしゃぶり10においては、従来のおしゃぶりにおいて困難であった煮沸消毒が可能となる。すなわち、軟質膜4の設置によりゴム製乳首2の内部は常に外部と高い気密性を持って隔絶されており、煮沸消毒の際にゴム製乳首2の内部に水が侵入することが確実に防止される。なお煮沸消毒の際に第2空間部23には水が侵入するが、この第2空間部23は、比較的小さい体積に設けられており、煮沸消毒後速やかに乾燥し、通常の使用に供することが可能である。
【0038】
このおしゃぶり10の使用状態について図6(A)および(B)を参照して説明する。
【0039】
おしゃぶり10はゴム製乳首2を乳幼児が口に含んで使用する。このとき、噛む動作によりゴム製乳首2の内圧が上昇し、内部の空気が貫通孔13aを通して第1空間部18に流入する。このとき、空気圧により軟質膜4の膨出部16が加圧されて、キャップ5側にへこむ形に押付けられる。この軟質膜4の作用により、第2空間部23の空気は、通気孔22aから外部に流出する(図6(A))。
【0040】
また、噛む動作を止めれば、通気孔22aから外気が流入し、軟質膜4が元の形状に復元し、ゴム製乳首2も元の形状に復元する(図6(A))。
【0041】
この一連のプロセスの間、ゴム製乳首2内部の内圧は、ほぼ一定に保たれ、ゴム製乳首2を強く噛んだり吸引したりしてもおしゃぶり10の使用感が損なわれることがない。
【0042】
以上説明のように、このおしゃぶり10においては、おしゃぶり10の使用時に、ゴム製乳首2の内圧が一定に保持されるため、使用感が常に良好に保持されると同時に、ゴム製乳首2の内部は軟質膜4の気密性により外部と確実に遮断される。従って、おしゃぶり10の煮沸消毒が可能であり、従来のおしゃぶりに比較して極めて衛生的で安全性が高く、さらに使用感の良いおしゃぶりを提供することが可能である。
【0043】
さらに、このおしゃぶり10においては、図7(A)に示すように、座板1の肌との接触面に樋状の凹部32を設けてうっ血を防止する構成とする。
【0044】
凹部32は、座板1の肌との接触面に、ゴム製乳首2の外周を取り囲むように環状に設けられた樋状のへこみ部である。この凹部32から座板1の外縁に向かって延伸される直線状の凹部ガイド部32aが形成される。
【0045】
凹部ガイド部32aは、ゴム製乳首2の外周を取り囲むように設けられた凹部32から、座板1の縦方向上下および横方向左右の外縁に向かって設けられる樋状のへこみ部で、凹部32と外部とを連通して、凹部32内部が真空となることを防止する。
【0046】
なお、座板1の外周縁部33は、肌との接触面より一段低くした構成としてあり、座板1の外周縁部33の肌当りを防止する。
【0047】
凹部32は、図7(B)のように座板1の肌との接触面に設けられた樋状のへこみ部で、凹部32の断面形状は円弧状に形成される。凹部32の幅は2mm〜6mm程度が好ましく、より好ましくは4mmから5mmの範囲に設定される。凹部32の深さは、空気抜きとして十分機能する範囲でなるべく浅くすることが好ましく、例えば、凹部32の深さを0.5mmに設けたものは、肌とのフィット感を損なうことなく、真空を防止する効果に優れるため好適である。この凹部32の深さがあまり深いとおしゃぶり10の装用感が低下する。
【0048】
凹部32の円弧の曲率は、凹部32の幅により変化するが、例えば凹部32の幅を4mmとした場合、曲率はR2としたものが好適である。また凹部32のエッジ部32bは肌当たりのよいように曲面状に平滑に仕上げてあり、エッジ部32bのあたりによる肌の損傷やフィット感の低下を防止する。
【0049】
このように構成されたおしゃぶり10の機能によれば、乳幼児がゴム製乳首2を口に含むと、座板1が乳幼児の口周辺の肌に接触する。このとき、座板1に設けた凹部32の作用により、ゴム製乳首2を強く吸引した場合でも、凹部32が凹部ガイド部32aを通して外部と常に連通することにより、座板1と肌との間が真空状態となることがない。そのため、肌が吸引されることによるうっ血や、唾液の滞留によるかぶれが効果的に防止される。
【0050】
また、唾液は凹部32から座板1下方外縁に延長されて外部と連通する凹部ガイド部32aにより排出されるので、座板1と肌との接触面に唾液の滞留がなく、唾液によるかぶれがさらに効果的に防止される。
【0051】
また、本発明に係るおしゃぶり10は、座板を図7(C)に示すような構成としてもよい。
【0052】
この座板35は、凹部32を複数条、ゴム製乳首2を挿入する孔部の外周に同心円状に設けたものである。このように複数条の凹部32を設ける構成とした座板35は、座板1と肌との間の真空防止効果が一層向上し、さらに効果的に吸引によるうっ血やただれを防止する。
【0053】
また図7(D)に示す座板36のように、座板36の表裏を連通する座板孔部37を設けたものは、凹部32が座板孔部37と連通するため、さらに座板36と肌との接触面が真空となるのが防止され、うっ血やただれを効果的に防止する。
【0054】
なお、本発明のおしゃぶりにおいては、座板を形成する樹脂にトルマリンを添加してもよい。
【0055】
トルマリンは、マイナスイオンを発生し、気分を鎮静する効果を持つ鉱物として認識されており、研磨してアクセサリーとして使用したり、あるいは樹脂製品に混練して成形する等の使用方法があり、一般に利用されている。
【0056】
本発明のおしゃぶりは、このトルマリン添加樹脂を座板1の材質として使用する。座板1は乳幼児の口元に直接接触する部材であり、この座板1に気分鎮静効果の高いトルマリン添加樹脂を使用することにより、トルマリンの持つ効果をより効果的に利用することが可能である。従って、乳幼児のかんしゃく防止や、かんしゃくを起こしたときに使用することにより、乳幼児の気分を鎮静することが可能なおしゃぶりを提供することができる。
【0057】
本発明者らによれば、ポリプロピレン樹脂材料へのトルマリンの添加率は0.5〜1.0質量%が好ましい。この範囲でトルマリンを添加した樹脂材料は、座板1の機械的強度を保持しつつ、トルマリンの持つ優れた気分鎮静効果を発揮することが可能であり、おしゃぶりの座板1として使用するのに好適である。
【0058】
また、このおしゃぶり10において、空気流通性を備えたゴム製乳首41を設ける構成としてもよい。
【0059】
このゴム製乳首41は、図8(A)および(B)に示すように、ゴム製乳首41の縦方向に縦断する縦溝42を設ける構成としてある。図8(A)は、ゴム製乳首41の横方向の外観を示す立面図を示し、また、図8(B)は、ゴム製乳首41の上方からの外観を示す平面図を示す。
【0060】
縦溝42は、ゴム製乳首41の縦方向に縦断する形状に構成される。
【0061】
縦溝42の深さは、図8(C)に示すように、好ましくは0.5mm〜1.5mmに設けられ、より好ましくは1mmに施工される。縦溝42の深さを1mmに設けたゴム製乳首2は、縦溝42を通しての空気の流通性が良好であり、特に好適である。また、縦溝の角部の42aの形状は、乳幼児が吸引するさいのフィット感を良好にするため曲面形状に仕上げられ、R0.2〜R0.3の曲面仕上げに形成される。
【0062】
縦溝42の幅は1mm〜2mm程度が好適であり、特に縦溝42の幅を1.5mmに設けたものは、縦溝42を通しての空気の流動性を確保しつつ、乳幼児がゴム製乳首41を使用する際の使用感を損なうこともなく、最適である。
【0063】
縦溝42の内側は、ゴム製乳首41の機械的強度を保持するため、縦溝42の深さに応じて膨出部43を設けた構造となっている。
【0064】
この縦溝42を設けたことにより、ゴム製乳首41を誤飲した場合でも、縦溝42を通して空気が流通するため、窒息の危険を回避することが可能である。
【0065】
次に、本発明に係るおしゃぶりの変形例について図9を参照して説明する。
【0066】
図9に示す変形例のおしゃぶり50は、第2空間部に貫通穴の径より大きなビーズ51を封入したものである。このおしゃぶり50によれば、おしゃぶり50の使用時に軟質膜4の挙動によりビーズが接触することにより接触音が発生し、軟質膜4の作動音と合わせて、従来のおしゃぶりにはない効果音を付与することが可能である。
【0067】
さらに、図10に示す他の変形例のおしゃぶり60は、貫通孔に空気笛61を設けたものである。このおしゃぶり60によれば、おしゃぶり60の使用時に第2空間部から空気が流出する際に、空気笛61を鳴らすことが可能であり、従来のおしゃぶりに比較して、より付加機能が追加された高機能のおしゃぶりを提供することが可能である。
【0068】
次に、本発明に係るおしゃぶりの第2の実施形態について図11を参照して説明する。
【0069】
図11に示すおしゃぶり70は、ストッパ71の中央部分に遮断弁取付孔を設け、この遮断弁取付孔に遮断弁73を挿入して、ストッパ71の遮断弁取付孔の側壁部74と遮断弁73のストッパ71との接触面に、それぞれめねじ部74aおよびおねじ部73aを設けて係合し、遮断弁73に設けられた操作部75を操作することにより、ストッパ71と遮断弁73との間隙を制御可能に設けたものである。
【0070】
遮断弁73は、ゴム製乳首2の内部に設置されてストッパ71の遮断弁取付孔の外周縁に係合して抜け落ちを防止するヘッド部76と、このヘッド部76から延伸されてストッパ71の遮断弁取付孔と摺動する、ヘッド部76よりやや小径の略円柱状の形状を有する摺動部77aと、摺動部77aから延設された円柱部77bと、円柱部77bの端部に設けられて外部側に配向される皿状の操作部75とが一体に形成された部材である。円柱部77bの側壁には、おねじ部73aが設けられてめねじ部74aと螺合し、また、操作部75には遮断弁71を回旋させて操作するつまみ部78が設けられており、このつまみ部78を把持して操作することにより、ストッパ71と遮断弁73との間隙を制御する。
【0071】
また、ストッパ71の遮断弁取付座71aと円柱部77bの端部との間隙には、パッキン81が設置されており、遮断弁71をねじ込みすると、ストッパ71と遮断弁73とがパッキン81の弾力により密着して気密性を保持するように構成される。
【0072】
すなわち、つまみ部78を把持して操作部75を回旋させると、図11(A)のように遮断弁73とストッパ71との締結部分であるねじ部が緩められ、ゴム製乳首2の内部と外部とがストッパ71と遮断弁73との間隙を介して連通する。このときヘッド部76がストッパ71の遮断弁取付孔の外縁部に係合し、ゴム製乳首2内部と外部とが連通した状態で遮断弁73が固定される。この状態において、おしゃぶり70の通常使用が可能である。
【0073】
つまみ部78を把持して操作部75を逆回旋させると11(B)のように遮断弁73はストッパ71にねじ込まれて、パッキン81の作用によりストッパ71と遮断弁73との間の気密性が保持される。この状態において、おしゃぶり70の煮沸消毒が可能となる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明のとおり、本発明に係るおしゃぶりによれば、軟質膜によりゴム製乳首の内部と外部とが遮断されるので、ゴム製乳首内部の気密性が高く、また軟質膜の可とう性により、ゴム製乳首内部の内圧がほぼ一定に保持されるので、使用感が良く、煮沸消毒が可能なおしゃぶりを提供することが可能である。
【0075】
また、本発明に係るおしゃぶりによれば、操作部と、操作部を開閉するつまみ部を設ける構成としたので、ゴム製乳首内部と外部とを自在に遮断あるいは連通するため、ゴム製乳首内部の密閉性を保持するので、煮沸消毒が可能であり衛生的なおしゃぶりを提供することができる。
【0076】
一方、本発明に係るおしゃぶりによれば、ゴム製乳首に設けた縦溝により、誤ってゴム製乳首を飲みこんだ場合にも気道が確保され、縦溝を介して空気が流通するので、窒息の危険がない。
【0077】
本発明に係るおしゃぶりによれば、座板の肌との接触面に凹部を設けて、座板と肌との接触面を常に外部と連通する構成としたので、乳幼児が強く吸引した場合でも座板と肌との間が真空状態となることを防止し、また、唾液の滞留を防ぐので、うっ血やかぶれを効果的に防止し、安全に長時間使用可能なおしゃぶりを提供することが可能である。
【0078】
また、本発明に係るおしゃぶりによれば、座板に使用したトルマリン添加樹脂のマイナスイオン効果による気分沈静効果が期待され、疳の虫やかんしゃくに対して優れた気分鎮静効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るおしゃぶりの第1の実施形態を示す構造図。
【図2】ゴム製乳首の詳細な構造を示す外形図。
【図3】ストッパの詳細な構造を示す外形図。
【図4】軟質膜の詳細な構造を示す外形図。
【図5】キャップの詳細な構造を示す外形図。
【図6】(A)および(B)は、おしゃぶりの動作機構を示す説明図。
【図7】(A)、(B)、(C)および(D)は、座板の構造を示す正面図。
【図8】(A)、(B)および(C)は、縦溝を設けたゴム製乳首を示す外形図。
【図9】本発明に係るおしゃぶりの変形例を示す構造図。
【図10】本発明に係るおしゃぶりの他の変形例を示す構造図。
【図11】(A)および(B)は、本発明に係るおしゃぶりの第2の実施形態を示す構造図。
【図12】従来のおしゃぶりの構造を説明する構造図。
【符号の説明】
1 座板
2 ゴム製乳首
3 ストッパ
3a 挿入部
4 軟質膜
5 キャップ
6 ハンドル
7 ノズル部
8 乳首部
9 フランジ部
10 おしゃぶり
12 側壁部
13 平板部
13a 貫通孔
14 フランジ部
15 嵌合部
16 膨出部
17 外縁部
18 第1空間部
21 側壁部
22 底板
22a 通気孔
23 第2空間部
32a 凹部ガイド部
32b エッジ部
33 外周縁部
35 座板
36 座板
37 座板孔部
41 ゴム製乳首
42 縦溝
43 膨出部
50 おしゃぶり
51 ビーズ
60 おしゃぶり
61 空気笛
70 おしゃぶり
71 ストッパ
72 座板
73 遮断弁
73a おねじ部
74 側壁部
74a めねじ部
75 操作部
76 ヘッド部
77a 摺動部
77b 円柱部
78 つまみ部
81 パッキン
100 おしゃぶり
101 座板
102 ゴム製乳首
103 ストッパ
104 係合部

Claims (5)

  1. 本体を形成する座板の孔部にゴム製乳首を挿入し、ストッパを係合して一体に形成したおしゃぶりにおいて、前記ストッパは前記ゴム製乳首を座板に固定するためのフランジ部と、ゴム製乳首の内部に挿入される挿入部とを備え、前記挿入部は側壁部と蓋状の平板部とから構成され、前記フランジ部に可とう性を有する軟質膜を設置し、前記平板部には貫通孔を設けて、前記軟質膜と前記挿入部とから形成された第1空間部が前記平板部に設けられた貫通孔を介して前記ゴム製乳首内部と連通する構成とし、前記軟質膜の外縁部を固定するようにキャップを取り付け、前記軟質膜と前記キャップとから構成される第2空間部が前記キャップの底板に設けられた通気孔を介して外部と連通するように設けるとともに、前記軟質膜により前記挿入部内の第1空間部と外部とが遮断される構成としたことを特徴とするおしゃぶり。
  2. 本体を形成する座板に設けられた孔部にゴム製乳首を挿入し、ストッパを係合して一体に形成したおしゃぶりにおいて、前記ストッパにストッパを貫通してゴム製乳首内部と外部とを連通する遮断弁取付孔を設け、この遮断弁取付孔に遮断弁を設け、前記遮断弁の端面に前記遮断弁を回旋して前記遮断弁と前記ストッパとの間隙を調整して前記ゴム製乳首の内部と外部とを自在に連通あるいは遮断する操作部を備えたことを特徴とするおしゃぶり。
  3. 前記座板の肌との接触面に前記座板の孔部の外周に環状に設けられた凹部を備え、前記凹部から座板の外縁に延伸されて凹部と外部とを連通する凹部ガイド部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のおしゃぶり。
  4. 前記ゴム製乳首の外側面に縦方向に縦断する縦溝を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のおしゃぶり。
  5. 前記座板をトルマリンを添加した樹脂で形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のおしゃぶり。
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