JP2004015924A - 組電池制御装置および制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】負荷の状態によらず組電池の電圧を一定範囲内に維持することができる組電池制御装置の提供。
【解決手段】直列接続された複数のセルC1,C2,C3は、スイッチS1a〜S3a,S1b〜S3bにより強電ラインである直列接続から切り離すことができる。例えば、スイッチS1bを開くとともにスイッチS1aを閉じると、セルC1が切り離される。切り離されたセルC1は、スイッチS1aを開くとともにスイッチS1bを閉じると、再び接続される。CPU102は、組電池電圧および充放電電流に応じてセルの直列接続数を変更して、組電池電圧が所定電圧範囲となるようにスイッチS1a〜S3a,S1b〜S3bの開閉を制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】直列接続された複数のセルC1,C2,C3は、スイッチS1a〜S3a,S1b〜S3bにより強電ラインである直列接続から切り離すことができる。例えば、スイッチS1bを開くとともにスイッチS1aを閉じると、セルC1が切り離される。切り離されたセルC1は、スイッチS1aを開くとともにスイッチS1bを閉じると、再び接続される。CPU102は、組電池電圧および充放電電流に応じてセルの直列接続数を変更して、組電池電圧が所定電圧範囲となるようにスイッチS1a〜S3a,S1b〜S3bの開閉を制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセルで構成される組電池の組電池制御装置、および、その組電池制御装置を備えて負荷の出力を制御する制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車等の駆動用モータに電力を供給する電源装置には、所定の電圧を得るために多数のバッテリを直列接続した電源装置が用いられている。この種の電源装置では、電源装置の出力端子電圧を監視することによってバッテリ充電の必要性の有無を調べるようにしている。例えば、複数のバッテリの内の一つが内部抵抗が所定値以上となって過放電状態となった場合には、充電が必要であるという警告が出されることになる。そのような場合、実際には走行が可能であるにもかかわらず、運転者は警告に従って電源装置の充電作業を行うようにしていた。
【0003】
そこで、このような不必要な充電を防止する電源装置が、特開平7−163059号公報に開示されている。その電源装置では、内部抵抗が所定値以上となっているバッテリを電源装置から切り離すことにより、上述した不具合が生じるのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−163059号公報に開示されている電源装置では、内部抵抗が所定値以上のバッテリを切り離すようにしていたので、切り離し後においては組電池の満充電電圧が下がってしまうことになる。そのため、負荷を所定の一定電圧で動作させることができなくなるというおそれがあった。
【0005】
本発明の目的は、負荷の状態によらず組電池の電圧を一定範囲内に維持することができる組電池制御装置、および、その組電池制御装置を備えて負荷の出力を制御する制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のセルが直列接続される組電池に用いられる組電池制御装置に関するものである。直列接続された各セルは、接続切換手段により強電ラインである直列接続から切り離すことができる。さらに、切り離されたセルは、接続切換手段により再び直列接続に接続することができる。接続切換手段による切り離し・接続動作は制御手段により制御される。制御手段は、組電池の電池状態に応じてセルの直列接続数を変更して、組電池の電圧が所定電圧範囲となるようにする。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、組電池の電池状態に応じてセルの直列接続数を変更することができるので、組電池に接続された負荷の状態によらず組電池の電圧を一定範囲内に維持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1はハイブリッド電気自動車(HEV)の駆動制御系の概略構成を示す図であり、本発明による組電池制御装置を備えている。図1に示す駆動制御系は、HEVの駆動制御系を示したものである。エンジン1の主軸には、電動モータ2の回転子が直結されている。エンジン1および/またはモータ2の駆動力は変速機3を介して車軸に伝達され、車輪4が回転駆動される。
【0009】
HEVでは、基本的にエンジン1で走行し、エンジン1への負荷が大きくなる発進時や加速時や登坂時にモータ2を作動させて駆動力をアシストする。モータ2の電力は駆動用電池である組電池5から供給される。組電池5からの直流電力は、インバータ6により交流電力に変換されてモータ2に供給される。
【0010】
一方、エンジン1の効率が悪い軽負荷時には、モータ2を発電機として動作させて組電池5を充電し、エンジン1の負荷変動を少なくしてエネルギー効率を高めるようにしている。さらに、制動時や降坂時には回生制動により走行エネルギーを電気エネルギーに変換し、組電池2を回生充電する。また、車両停止時にはエンジン1を停止してアイドルストップを行う。モータ2を発電機として用いて組電池5を充電する場合には、インバータ6はモータ2からの交流電力を直流電力に変換して組電池5へ供給する。
【0011】
電池制御コントローラ7は組電池5を管理・制御するものである。例えば、開放電圧、内部抵抗、電池充電状態などから電池状態を判定し、電池状態に応じて後述するような制御を行う。車両制御コントローラ8は、アクセルセンサ9で検出されたアクセル操作量、ブレーキセンサ10で検出されたブレーキ操作量および車速センサ11による車速情報などに基づいて、車両の要求駆動力を演算する。さらに、車両制御コントローラ8は、算出された要求駆動力を達成するのに必要なモータトルクおよびエンジントルクのそれぞれを算出する。インバータ6にはモータトルク情報に基づく電流指令値が送られる。電池制御コントローラ7および車両制御コントローラ8の電源は、補助電池12から供給される。この電源のオンオフは、イグニッションスイッチ14のオンオフに連動して開閉するスイッチ13により制御される。補助電池12には、例えば、12ボルトのバッテリが用いられる。
【0012】
図2は電池制御コントローラ7を説明する図である。本実施の形態の組電池5は12個のセルCx(ただし、x=1,2,〜,12)を備えており、これらのセルCxは直列接続される。なお、図2では、12セル内の一部のセルC1〜C3を示した。各セルCxの電圧はセル電圧検出回路101により検出される。スイッチS1a,S1b,S1cは、セルC1を組電池5の直列接続(強電ライン)から切り離したり、セルC1の容量調整を行うための開閉スイッチである。同様にセルC2に対してはスイッチS2a,S2b,S2cが、セルC3に対してはスイッチS3a,S3b,S3cがそれぞれ設けられている。例えば、セルC1を強電ラインから切り離す場合には、スイッチS1aを閉状態にするとともにスイッチS1bを開状態にする。また、セルC1の容量調整を行う場合には、スイッチS1aを開状態にするとともにスイッチS1b、S1cを閉状態にする。
【0013】
CPU102は、セル電圧検出回路101で検出された各セル電圧に基づいてスイッチS1a〜S1c,S2a〜S2c,S3a〜S3cの開閉を制御する。メモリ103には、電流センサ104で検出されたセル電圧やCPU102で演算された各種演算結果が記憶されるとともに、演算に必要なデータが予め記憶されている。抵抗Rは容量調整用の抵抗である。スイッチS1a,S2a,S3aはCPU102の制御ポートPAに接続され、スイッチS1b,S2b,S3bは制御ポートPBに接続され、スイッチS1c,S2c,S3cは制御ポートPCに接続されている。電流センサ104は組電池を流れる電流の電流値を検出し、その検出データをCPU102に送信する。
【0014】
《制御動作の説明》
次に、フローチャートを用いて切り離し制御について説明する。図3および図4は電池制御コントローラ7のCPU102で実行されるプログラムの処理手順を示すフローチャートであり、図4は図3に続く処理を示したものである。なお、以下の説明では、組電池5には12セルが設けられていて、接続セル数の基本設定は11であるとして説明する。図3の処理スタート時の接続数は11であり、メモリ103内には接続セル数として11が記憶されている。また、セル切り離しに関しては、(1)切り離しセルがゼロの場合、(2)切り離しセルが1の場合、(3)切り離しセルが2の場合、の3種類から選択されるものとする。
【0015】
図3の処理は、イグニッションスイッチ14のオン動作によりスタートする。ステップS10では、セル電圧検出回路101により各セルCxのセル電圧を検出する。続くステップS20では、電流センサ104により組電池5の充放電電流値を検出する。なお、本実施の形態では、放電の場合には電流値の符号をプラスとし、充電の場合には電流値の符号をマイナスとする。ステップS30では、イグニッションスイッチ14がオンか否か、すなわち車両起動中か否かを判定する。ステップS30でオンと判定されるとステップS40へ進み、オフと判定されると一連の処理を終了する。
【0016】
ステップS40では、変数MがM=0か否かを判定する。この変数Mのデフォルト値はゼロであり、INGオン後にゼロ以外の数値に置き換えられた場合でも、イグニッションスイッチ14がオフされるとデフォルト状態に戻される。ステップS40でM=0と判定されると、ステップS300へ進んでM=1とした後に、図4のステップS210へ進む。一方、ステップS40でM≠0と判定されるとステップS50へ進む。ステップS50では、ステップS20で検出された各セル電圧を加算して総電圧(=組電池電圧)を求める。
【0017】
ステップS60では、ステップS20で検出された充放電電流値およびステップS50で得られた総電圧と図5に示すマップとを用いて、接続セル数を選択する。図5のマップは、組電池5の電池状態と接続セル数との関係を示すものである。電池状態は組電池5の総電圧(=組電池電圧)と充放電状態とにより表される。電池状態が図5の領域A1,A3,A5のいずれかに含まれる場合には、接続セル数は基本接続数の11である。電池状態が領域A2に含まれる場合には、接続セル数は基本接続数よりも1少ない10とする。電池状態が領域A4,A6,A7のいずれかに含まれる場合には、接続セル数は基本接続数よりも1多い12とする。
【0018】
電池状態が一つの領域内にとどまっている間は接続セル数は一定のままである。一方、電池状態が領域を越えて変化した場合には、各領域に応じた接続セル数に変更する。もちろん、図5の接続セル数が等しい領域間で電池状態が変化した場合には、接続セル数に変更はない。本実施の形態では、総電圧39V〜45Vの範囲は組電池5の実用電圧範囲であって、この範囲、すなわち領域A2〜A4を総電圧に関する通常領域と呼ぶことにする。また、総電圧が45V以上となる領域A1では組電池5は過充電傾向となり、39V以下となる領域A5〜A7では過放電傾向となっている。
【0019】
ステップS70では、メモリ103に記憶されている接続セル数を読み込む。ステップS80では、メモリ103に記憶されている接続セル数をステップS60で選択された接続セル数に置き換える。本実施の形態では、初期状態として11が記憶されているが、例えば、ステップS60で接続セル数として12が選択されると、メモリ103内の接続セル数は11から12に置き換えられる。また、選択された接続セル数が11で大きさが変化しない場合でも、メモリ103内に記憶されている接続セル数の置き換えは実行される。
【0020】
ステップS90では、ステップS70でメモリ103から読み込まれた接続セル数と、ステップS60で選択されてステップS80でメモリ103に記憶された接続セル数とを比較し、次のような判定を行う。すなわち、メモリ103内における接続セル数置き換え前後の変化形態が、「変化なし」、「12から11へ変化」、「11から10へ変化」、「10から11へ変化」および「11から12へ変化」のいずれであるかを判定する。前述したように、切り離しセルの数は0,1,2のいずれかであるので、接続セル数の変化が1ずつ行われると、接続セル数の変化形態は上述した5種類となる。ステップS90において接続セル数の変化形態が「変化なし」であると判定されると、図4のステップS210へ進む。
【0021】
ステップS90で接続セル数の変化形態が「12→11」であると判定されると、すなわち、電池状態(組電池5の電圧、充放電電流)が図5の領域A4,A6,A7の状態からA1,A3,A5で示す領域の状態に変化した場合には、ステップS100へ進んで接続切換処理1を実行する。同様に、変化形態が「11→10」と判定されるとステップS110に進んで接続切換処理2を実行し、変化形態が「10→11」と判定されるとステップS120に進んで接続切換処理3を実行する。また、ステップS90で変化形態が「11→12」と判定されると、ステップS130に進んで非接続状態のセルCxに関するスイッチSxbを閉状態にするとともにスイッチSxa,Sxcを開状態にして、非接続状態にあったセルCxを強電ラインに接続する。
【0022】
(接続切換処理1の詳細説明)
図6は、ステップS100の接続切換処理1の手順を示すフローチャートである。ステップS41では、セル電圧検出回路101により各セルCxの電圧をそれぞれ検出する。ステップS42では、ステップS41で検出されたセル電圧の内から最小セル電圧を有するものを特定する。ステップS43では、ステップS42で特定された最小セル電圧をそのセルCxの符号とともにメモリ103に記憶する。ステップS44では、ステップS43で特定されたセルCxに関するスイッチSxaを閉状態にするとともに、スイッチSxb,Sxcを開状態とする。その結果、セルCxは強電ライン(=直列接続)から切り離されることになる。
【0023】
例えば、図7のマップに示した矢印(1)のように、大電流(50A以上)での放電状態において電池状態が領域A4から領域A1に変化した場合を考える。この場合、組電池5の総電圧は通常領域(39V〜45V)よりも大きくなってしまう。そこで、このような状況においては上述したように接続セル数を12から11へと1だけ減少させる。その結果、1セル当たりの放電量が増えて、過充電方向への変化傾向があった組電池電圧を、逆に通常領域側へと変化させることができる。すなわち、セル切り離しは組電池電圧を通常領域に戻すように作用し、組電池電圧が一定に保たれる。
【0024】
また、矢印(14)のように充電によって電池状態が領域A6から領域A3に変化した場合も、接続セル数を12から11へと1だけ減少させる。この場合には、組電池電圧が過放電傾向(39V以下)から通常領域となるので、接続セル数を基本の11セルに戻す。
【0025】
図7の矢印(2)のように組電池電圧が通常領域(39V〜45V)の状態を保ったまま、大電流での放電から通常電流(−50A〜50A)による充放電状態に変化する場合にも、接続セル数を12から基本接続数11に戻す。セルCxは使用するほど劣化すると考えられるので、切り離されたセルCxは劣化が抑制される。また、車両走行時においては回生時以外は放電状態となるので、領域A3においても放電状態が続く。この場合、セル電圧が最も低いセルを切り離すことにより、そのセルが過放電状態となるのを防止することができる。
【0026】
図7の矢印(3)の変化は、組電池電圧が通常領域より低い過放電傾向の状態において、通常の充放電から大電流(大きさが50A以上)の充電状態に移行した場合である。この場合、充電の継続により組電池電圧は通常領域へと変化するので、接続セル数を11に戻す。もちろん、12セルのまま充電を行わせても良いが、11セルとした方がより早く組電池電圧が通常領域へと戻りやすい。また、充放電回数の増加はセルの劣化を促すので、劣化の観点からも12セルのままよりも11セルに減らしたほうが良い。
【0027】
図7の矢印(13)の変化は、過放電傾向において大電流(50A以上)で放電している状態から、通常の充放電状態に移行した場合である。組電池電圧は充電により増加し、通常領域へと変化する。領域A3では通常領域の組電池電圧で通常の充放電が行われるので、接続セル数を12セルから基本である11セルへと戻す。
【0028】
以上のような接続切換処理1によれば、接続セル数を12から11へと1だけ減少させることにより、過充電方向への変化傾向があった組電池電圧を通常領域側へと変化させることができ、組電池電圧を一定に保つことができる。また、矢印(2)のような変化の場合にセル電圧が最も低いセルを切り離すことにより、そのセルが過放電状態となるのを防止することができる。
【0029】
(接続切換処理2の詳細説明)
図8は、ステップS110の接続切換処理2の手順を示すフローチャートである。接続切換処理2が実行されるのは、図9の矢印(4)のように小電流での充放電状態から大電流での充電状態に変化した場合や、矢印(5)のように組電池電圧が過放電傾向から通常領域へと変化する場合である。このような場合には、セルCxを二つ切り離して接続セル数を10セルとする。本実施の形態では、以下に説明するようにセル電圧の高い方の2セルを切り離すことにする。
【0030】
図8のステップS51では、セル電圧検出回路101により接続されている11セルのセル電圧をそれぞれ検出する。ステップS52では、ステップS51で検出されたセル電圧の内で、電圧の高いものから順に2つを特定する。ステップS53では、ステップS52で特定された2つのセル電圧を、それらに対応するセルCxの符号とともにメモリ103に記憶する。ステップS54では、ステップS53で特定された各セルCxに関するスイッチSxaを閉状態にするとともに、スイッチSxb,Sxcを開状態とする。同時に、今まで切り離されていたセルCxのスイッチSxbを閉状態にするとともに、スイッチSxa,Sxcを開状態とする。すなわち、接続されていた11セルの内のセル電圧が高い2つのセルを切り離すとともに、今まで切り離されていたセルを接続する。
【0031】
ステップS54のような接続切換動作を行う理由は、セルの切り離し・接続を1セルずつ行った場合には、いつも同じセルが切り離し・接続される可能性が大きくなり、特定のセルの劣化が進んでしまうおそれがある。一方、接続セル数を1だけ減少させる場合に、上述したように2セルを切り離して非接続状態の1セルを接続するようにすれば、切り離し・接続の対象となるセルの偏りが抑制され、セル劣化の均一化を図ることができる。
【0032】
図9のマップに示した矢印(4)のような変化では、組電池電圧が通常領域の場合において通常(−50A〜50A)の充放電が行われている状態から、大電流(電流値の大きさが50A以上)での充電状態へと移行する。この場合、充電により組電池電圧は増加の傾向となるので、接続セル数を11から10へと減らして組電池電圧が通常領域(39V〜45V)に維持されるようにする。また、セルを切り離す際には、セル電圧が高いものを切り離すようにしているので、セル電圧の高いセルが過充電状態となるのを防止することができる。この場合も、切り離されたセルは充放電繰り返しによる劣化が抑制される。
【0033】
図9の矢印(5)のような変化は、大充電電流状態で組電池電圧が過放電傾向から通常領域に移行した場合に相当する。この場合には、接続セル数を12から11へと減らし、充電により組電池電圧が過充電傾向とならないようにする。
【0034】
以上のような接続切換処理2によれば、接続セル数を11から10へと1だけ減少させることにより、組電池電圧が過充電傾向に変化するのを抑制して、組電池電圧を一定に保つことができる。さらに、セル電圧の高いセルを2つ切り離し、非接続状態のセルを接続することにより、切り離し・接続の対象となるセルの偏りが抑制されてセル劣化の均一化を図ることができる。なお、上述した例では、セル電圧の最も高いセルから順に2つ切り離すようにしたが、所定セル電圧以上のセルの内の2つを選んで切り離しするようにしても良い。
【0035】
(接続切換処理3の詳細説明)
図10は、ステップS120の接続切換処理3の手順を示すフローチャートである。接続切換処理3が実行されるのは、図11の矢印(6)のように大電流での充電状態において総電圧が通常領域から過放電傾向へと減少した場合や、矢印(7)のように総電圧が通常領域において大電流充電から小電流の充放電状態に変化した場合である。このような場合には、非接続状態にある2つのセルの内の電圧の高い方のセルを接続状態へと切り換える。
【0036】
図10のステップS61では、メモリ103に記憶されている非接続状態セルのセル電圧を読み込む。このセル電圧は、図7のステップS51で記憶された電圧データである。ステップS62では、読み込んだセル電圧の内でいずれの電圧が高いかを特定する。ステップS63では、ステップS62で特定されたセルCxに関するスイッチSxbを閉状態とするとともに、スイッチSxa,Sxcを開状態にする。その結果、セルCxは強電ラインに接続されることになる。
【0037】
以上のような接続切換処理3によれば、接続セル数を増やすことにより組電池電圧を一定に保つことができる。例えば、図11のマップの矢印(6)のように組電池電圧が通常領域から過放電傾向へと変化する場合には、接続セル数を10から11へと増やすことにより組電池電圧が通常領域となるようにできる。また、矢印(7)のように大電流による充電状態から通常の放電状態に変化した場合にも過放電傾向となるが、接続セル数を増加することにより過放電傾向が防止できる。さらに、接続セル数を基本である11に戻すことにより、セル劣化の均等化(負担の均等化)も図れる。
【0038】
なお、図11のマップには、接続セル数が11から12に変化する場合についても矢印(8)〜(12)で示した。矢印(8)のような変化の場合には、通常の充放電状態において組電池電圧が通常領域から過放電傾向へと変化をするので、接続セル数を11から12へと増やして組電池電圧を増加させる。矢印(9)のような変化では、過放電傾向状態において大電流の充電状態から通常の充放電状態に変化しているので、組電池電圧を通常領域を戻すために接続セル数を11から12へと増加する。
【0039】
矢印(10)や(11)のような変化を示している場合には、大電流による放電によって組電池電圧は過放電側へと変化する傾向にあるので、接続セル数を11から12へと増やして組電池電圧を通常領域に維持する。また、矢印(12)のように大電流での放電が行われていて、電池状態が領域A1から領域A4に変化した場合には、組電池電圧は放電により低下傾向にあるので、組電池電圧が過放電状態とならないように接続セル数を11から12へと増やす。その結果、組電池電圧は通常領域に保たれる。
【0040】
図3に戻って、ステップS100〜S130のいずれかの処理が終了すると、ステップS140へ進んで接続切換後の各セルの電圧をそれぞれ検出する。ステップS150では、ステップS140で検出されたセル電圧に基づいて総電圧を算出する。ステップS150の処理が終了すると、図4のステップS160へ進む。
【0041】
図4のステップS160では、現在の接続セル数およびステップS150で算出された総電圧と、図12に示す接続セル数−リミット電圧値のテーブルとに基づいて、出力/回生制御が必要か否かを判定する。本実施の形態においては、セル単体での電圧の上限値および下限値は4.25Vおよび2.00Vであり、組電池5のリミット電圧値は接続セル数に応じて異なる。図12に示す例では、組電池リミット電圧値の上限値は、「(リミット電圧上限値)<(セル単体上限値)×(接続セル数)」のように設定されている。また、組電池リミット電圧値の下限値については、「(セル単体下限値)×(接続セル数)<(リミット電圧下限値)」のように設定される。
【0042】
ステップS160では、例えば接続セル数が10の場合に、総電圧が42.0V〜22.0Vであれば制限が不必要(No)と判定されてステップS210へと進む。一方、接続セル数が10であって総電圧が42.0V以上の場合、または、総電圧が22.0V以下の場合には、制限が必要(YES)と判定されてステップS170へ進む。ステップS170では、制限回数を示すカウンタnをインクリメントする。ステップS180では、カウンタnが3以上となったか否かを判定し、n≧3と判定されるとステップS190へ進み、n<3と判定されるとステップS200へ進む。
【0043】
n≧3と判定されてステップS180からステップS190へ進んだ場合には、組電池5やセル電圧検出回路101に異常が発生している可能性が大きい。そこで、ステップS190では、車両停止等を要求する制御信号を図1の車両制御コントローラ8に送信する。この制御信号を受信した車両制御コントローラ8は、不図示のインジケータやブザー等により警報報知を行うとともに、車両を停止する。
【0044】
ステップS180でn<3と判定されてステップS200へ進んだ場合には、出力値または回生値の大きさを制限する制限率を車両制御コントローラ8へ送信する。例えば、n=1の場合には制限率を10%とし、n=2の場合には制限率を20%とする。この制限率を受信した車両制御コントローラ8は、各種センサ情報に基づいて算出されるモータトルクに対して、制限率に応じた制限を行う。例えば、制限率が10%であった場合には、演算されたモータトルクに対して90%の出力となるように制御する。
【0045】
ステップS210では、セル電圧検出回路101により各セルの電圧をそれぞれ検出する。ステップS220では、ステップS210で検出されたセル電圧に基づいてセル電圧の平均値を算出する。ステップS230では、ステップS220で算出されたセル電圧平均値とステップS210で検出された各セル電圧との差をそれぞれ算出し、容量調整が必要なセルを特定する。
【0046】
ステップS240では、ステップS230において容量調整が必要と特定されたセルCxに関するスイッチSxcを閉状態(オン)とする。その結果、容量調整用抵抗Rにより放電することにより容量調整が行われる。このような容量調整動作を行うことにより、各セルの充電容量のばらつきを小さくすることができるとともに、各セルの劣化進行程度に極端な差異が生じるのを防止することができる。ステップS240の処理が終了すると、図3のステップS10へ戻る。
【0047】
以上説明した実施の形態では、組電池5に設けられたセルの総数は12セルで、接続セル数の基本設定は11、セルの切り離しは2個までとしたが、セル総数、基本設定および切り離し数はこれらに限るものではない。また、ステップS110〜S120の接続切換処理についても一例を示したものであり、組電池5の電圧を所定範囲に保つような接続切換処理であれば上述した処理に限らない。
【0048】
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、スイッチS1a〜S3a,S1b〜S3bは接続切換手段を、CPU102は制御手段および充電状態検出手段を、セル電圧検出回路101はセル電圧検出手段を、抵抗Rは容量調整手段を、車両制御コントローラ8は制限手段をそれぞれ構成する。また、図5の組電池電圧が39Vから45Vまでの範囲が所定電圧範囲に対応し、電流値が−50Aから50Aまでの範囲が所定電流範囲に対応する。さらに、図12の組電池リミット電圧値が閾値に対応する。なお、上述した特徴的な機能作用効果が得られるものであるならば、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組電池制御装置を説明する図であり、ハイブリッド電気自動車(HEV)の駆動制御系の概略構成を示す。
【図2】電池制御コントローラ7を説明する図である。
【図3】電池制御コントローラ7のCPU102で実行されるプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3に続く処理を示したフローチャートである。
【図5】組電池5の電池状態と接続セル数との関係を示す図である。
【図6】接続切換処理1の詳細手順を示すフローチャートである。
【図7】接続切換処理1における電池状態の変化の種類を示す図である。
【図8】接続切換処理2の詳細手順を示すフローチャートである。
【図9】接続切換処理2における電池状態の変化の種類を示す図である。
【図10】接続切換処理3の詳細手順を示すフローチャートである。
【図11】接続切換処理3における電池状態の変化の種類を示す図である。
【図12】接続セル数とリミット電圧値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータ
5 組電池
6 インバータ
7 電池制御コントローラ
8 車両制御コントローラ
101 セル電圧検出回路
102 CPU
103 メモリ
104 電流センサ
R 容量調整用抵抗
S1a〜S3a,S1b〜S3b,S1c〜S3c スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセルで構成される組電池の組電池制御装置、および、その組電池制御装置を備えて負荷の出力を制御する制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車等の駆動用モータに電力を供給する電源装置には、所定の電圧を得るために多数のバッテリを直列接続した電源装置が用いられている。この種の電源装置では、電源装置の出力端子電圧を監視することによってバッテリ充電の必要性の有無を調べるようにしている。例えば、複数のバッテリの内の一つが内部抵抗が所定値以上となって過放電状態となった場合には、充電が必要であるという警告が出されることになる。そのような場合、実際には走行が可能であるにもかかわらず、運転者は警告に従って電源装置の充電作業を行うようにしていた。
【0003】
そこで、このような不必要な充電を防止する電源装置が、特開平7−163059号公報に開示されている。その電源装置では、内部抵抗が所定値以上となっているバッテリを電源装置から切り離すことにより、上述した不具合が生じるのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−163059号公報に開示されている電源装置では、内部抵抗が所定値以上のバッテリを切り離すようにしていたので、切り離し後においては組電池の満充電電圧が下がってしまうことになる。そのため、負荷を所定の一定電圧で動作させることができなくなるというおそれがあった。
【0005】
本発明の目的は、負荷の状態によらず組電池の電圧を一定範囲内に維持することができる組電池制御装置、および、その組電池制御装置を備えて負荷の出力を制御する制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のセルが直列接続される組電池に用いられる組電池制御装置に関するものである。直列接続された各セルは、接続切換手段により強電ラインである直列接続から切り離すことができる。さらに、切り離されたセルは、接続切換手段により再び直列接続に接続することができる。接続切換手段による切り離し・接続動作は制御手段により制御される。制御手段は、組電池の電池状態に応じてセルの直列接続数を変更して、組電池の電圧が所定電圧範囲となるようにする。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、組電池の電池状態に応じてセルの直列接続数を変更することができるので、組電池に接続された負荷の状態によらず組電池の電圧を一定範囲内に維持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1はハイブリッド電気自動車(HEV)の駆動制御系の概略構成を示す図であり、本発明による組電池制御装置を備えている。図1に示す駆動制御系は、HEVの駆動制御系を示したものである。エンジン1の主軸には、電動モータ2の回転子が直結されている。エンジン1および/またはモータ2の駆動力は変速機3を介して車軸に伝達され、車輪4が回転駆動される。
【0009】
HEVでは、基本的にエンジン1で走行し、エンジン1への負荷が大きくなる発進時や加速時や登坂時にモータ2を作動させて駆動力をアシストする。モータ2の電力は駆動用電池である組電池5から供給される。組電池5からの直流電力は、インバータ6により交流電力に変換されてモータ2に供給される。
【0010】
一方、エンジン1の効率が悪い軽負荷時には、モータ2を発電機として動作させて組電池5を充電し、エンジン1の負荷変動を少なくしてエネルギー効率を高めるようにしている。さらに、制動時や降坂時には回生制動により走行エネルギーを電気エネルギーに変換し、組電池2を回生充電する。また、車両停止時にはエンジン1を停止してアイドルストップを行う。モータ2を発電機として用いて組電池5を充電する場合には、インバータ6はモータ2からの交流電力を直流電力に変換して組電池5へ供給する。
【0011】
電池制御コントローラ7は組電池5を管理・制御するものである。例えば、開放電圧、内部抵抗、電池充電状態などから電池状態を判定し、電池状態に応じて後述するような制御を行う。車両制御コントローラ8は、アクセルセンサ9で検出されたアクセル操作量、ブレーキセンサ10で検出されたブレーキ操作量および車速センサ11による車速情報などに基づいて、車両の要求駆動力を演算する。さらに、車両制御コントローラ8は、算出された要求駆動力を達成するのに必要なモータトルクおよびエンジントルクのそれぞれを算出する。インバータ6にはモータトルク情報に基づく電流指令値が送られる。電池制御コントローラ7および車両制御コントローラ8の電源は、補助電池12から供給される。この電源のオンオフは、イグニッションスイッチ14のオンオフに連動して開閉するスイッチ13により制御される。補助電池12には、例えば、12ボルトのバッテリが用いられる。
【0012】
図2は電池制御コントローラ7を説明する図である。本実施の形態の組電池5は12個のセルCx(ただし、x=1,2,〜,12)を備えており、これらのセルCxは直列接続される。なお、図2では、12セル内の一部のセルC1〜C3を示した。各セルCxの電圧はセル電圧検出回路101により検出される。スイッチS1a,S1b,S1cは、セルC1を組電池5の直列接続(強電ライン)から切り離したり、セルC1の容量調整を行うための開閉スイッチである。同様にセルC2に対してはスイッチS2a,S2b,S2cが、セルC3に対してはスイッチS3a,S3b,S3cがそれぞれ設けられている。例えば、セルC1を強電ラインから切り離す場合には、スイッチS1aを閉状態にするとともにスイッチS1bを開状態にする。また、セルC1の容量調整を行う場合には、スイッチS1aを開状態にするとともにスイッチS1b、S1cを閉状態にする。
【0013】
CPU102は、セル電圧検出回路101で検出された各セル電圧に基づいてスイッチS1a〜S1c,S2a〜S2c,S3a〜S3cの開閉を制御する。メモリ103には、電流センサ104で検出されたセル電圧やCPU102で演算された各種演算結果が記憶されるとともに、演算に必要なデータが予め記憶されている。抵抗Rは容量調整用の抵抗である。スイッチS1a,S2a,S3aはCPU102の制御ポートPAに接続され、スイッチS1b,S2b,S3bは制御ポートPBに接続され、スイッチS1c,S2c,S3cは制御ポートPCに接続されている。電流センサ104は組電池を流れる電流の電流値を検出し、その検出データをCPU102に送信する。
【0014】
《制御動作の説明》
次に、フローチャートを用いて切り離し制御について説明する。図3および図4は電池制御コントローラ7のCPU102で実行されるプログラムの処理手順を示すフローチャートであり、図4は図3に続く処理を示したものである。なお、以下の説明では、組電池5には12セルが設けられていて、接続セル数の基本設定は11であるとして説明する。図3の処理スタート時の接続数は11であり、メモリ103内には接続セル数として11が記憶されている。また、セル切り離しに関しては、(1)切り離しセルがゼロの場合、(2)切り離しセルが1の場合、(3)切り離しセルが2の場合、の3種類から選択されるものとする。
【0015】
図3の処理は、イグニッションスイッチ14のオン動作によりスタートする。ステップS10では、セル電圧検出回路101により各セルCxのセル電圧を検出する。続くステップS20では、電流センサ104により組電池5の充放電電流値を検出する。なお、本実施の形態では、放電の場合には電流値の符号をプラスとし、充電の場合には電流値の符号をマイナスとする。ステップS30では、イグニッションスイッチ14がオンか否か、すなわち車両起動中か否かを判定する。ステップS30でオンと判定されるとステップS40へ進み、オフと判定されると一連の処理を終了する。
【0016】
ステップS40では、変数MがM=0か否かを判定する。この変数Mのデフォルト値はゼロであり、INGオン後にゼロ以外の数値に置き換えられた場合でも、イグニッションスイッチ14がオフされるとデフォルト状態に戻される。ステップS40でM=0と判定されると、ステップS300へ進んでM=1とした後に、図4のステップS210へ進む。一方、ステップS40でM≠0と判定されるとステップS50へ進む。ステップS50では、ステップS20で検出された各セル電圧を加算して総電圧(=組電池電圧)を求める。
【0017】
ステップS60では、ステップS20で検出された充放電電流値およびステップS50で得られた総電圧と図5に示すマップとを用いて、接続セル数を選択する。図5のマップは、組電池5の電池状態と接続セル数との関係を示すものである。電池状態は組電池5の総電圧(=組電池電圧)と充放電状態とにより表される。電池状態が図5の領域A1,A3,A5のいずれかに含まれる場合には、接続セル数は基本接続数の11である。電池状態が領域A2に含まれる場合には、接続セル数は基本接続数よりも1少ない10とする。電池状態が領域A4,A6,A7のいずれかに含まれる場合には、接続セル数は基本接続数よりも1多い12とする。
【0018】
電池状態が一つの領域内にとどまっている間は接続セル数は一定のままである。一方、電池状態が領域を越えて変化した場合には、各領域に応じた接続セル数に変更する。もちろん、図5の接続セル数が等しい領域間で電池状態が変化した場合には、接続セル数に変更はない。本実施の形態では、総電圧39V〜45Vの範囲は組電池5の実用電圧範囲であって、この範囲、すなわち領域A2〜A4を総電圧に関する通常領域と呼ぶことにする。また、総電圧が45V以上となる領域A1では組電池5は過充電傾向となり、39V以下となる領域A5〜A7では過放電傾向となっている。
【0019】
ステップS70では、メモリ103に記憶されている接続セル数を読み込む。ステップS80では、メモリ103に記憶されている接続セル数をステップS60で選択された接続セル数に置き換える。本実施の形態では、初期状態として11が記憶されているが、例えば、ステップS60で接続セル数として12が選択されると、メモリ103内の接続セル数は11から12に置き換えられる。また、選択された接続セル数が11で大きさが変化しない場合でも、メモリ103内に記憶されている接続セル数の置き換えは実行される。
【0020】
ステップS90では、ステップS70でメモリ103から読み込まれた接続セル数と、ステップS60で選択されてステップS80でメモリ103に記憶された接続セル数とを比較し、次のような判定を行う。すなわち、メモリ103内における接続セル数置き換え前後の変化形態が、「変化なし」、「12から11へ変化」、「11から10へ変化」、「10から11へ変化」および「11から12へ変化」のいずれであるかを判定する。前述したように、切り離しセルの数は0,1,2のいずれかであるので、接続セル数の変化が1ずつ行われると、接続セル数の変化形態は上述した5種類となる。ステップS90において接続セル数の変化形態が「変化なし」であると判定されると、図4のステップS210へ進む。
【0021】
ステップS90で接続セル数の変化形態が「12→11」であると判定されると、すなわち、電池状態(組電池5の電圧、充放電電流)が図5の領域A4,A6,A7の状態からA1,A3,A5で示す領域の状態に変化した場合には、ステップS100へ進んで接続切換処理1を実行する。同様に、変化形態が「11→10」と判定されるとステップS110に進んで接続切換処理2を実行し、変化形態が「10→11」と判定されるとステップS120に進んで接続切換処理3を実行する。また、ステップS90で変化形態が「11→12」と判定されると、ステップS130に進んで非接続状態のセルCxに関するスイッチSxbを閉状態にするとともにスイッチSxa,Sxcを開状態にして、非接続状態にあったセルCxを強電ラインに接続する。
【0022】
(接続切換処理1の詳細説明)
図6は、ステップS100の接続切換処理1の手順を示すフローチャートである。ステップS41では、セル電圧検出回路101により各セルCxの電圧をそれぞれ検出する。ステップS42では、ステップS41で検出されたセル電圧の内から最小セル電圧を有するものを特定する。ステップS43では、ステップS42で特定された最小セル電圧をそのセルCxの符号とともにメモリ103に記憶する。ステップS44では、ステップS43で特定されたセルCxに関するスイッチSxaを閉状態にするとともに、スイッチSxb,Sxcを開状態とする。その結果、セルCxは強電ライン(=直列接続)から切り離されることになる。
【0023】
例えば、図7のマップに示した矢印(1)のように、大電流(50A以上)での放電状態において電池状態が領域A4から領域A1に変化した場合を考える。この場合、組電池5の総電圧は通常領域(39V〜45V)よりも大きくなってしまう。そこで、このような状況においては上述したように接続セル数を12から11へと1だけ減少させる。その結果、1セル当たりの放電量が増えて、過充電方向への変化傾向があった組電池電圧を、逆に通常領域側へと変化させることができる。すなわち、セル切り離しは組電池電圧を通常領域に戻すように作用し、組電池電圧が一定に保たれる。
【0024】
また、矢印(14)のように充電によって電池状態が領域A6から領域A3に変化した場合も、接続セル数を12から11へと1だけ減少させる。この場合には、組電池電圧が過放電傾向(39V以下)から通常領域となるので、接続セル数を基本の11セルに戻す。
【0025】
図7の矢印(2)のように組電池電圧が通常領域(39V〜45V)の状態を保ったまま、大電流での放電から通常電流(−50A〜50A)による充放電状態に変化する場合にも、接続セル数を12から基本接続数11に戻す。セルCxは使用するほど劣化すると考えられるので、切り離されたセルCxは劣化が抑制される。また、車両走行時においては回生時以外は放電状態となるので、領域A3においても放電状態が続く。この場合、セル電圧が最も低いセルを切り離すことにより、そのセルが過放電状態となるのを防止することができる。
【0026】
図7の矢印(3)の変化は、組電池電圧が通常領域より低い過放電傾向の状態において、通常の充放電から大電流(大きさが50A以上)の充電状態に移行した場合である。この場合、充電の継続により組電池電圧は通常領域へと変化するので、接続セル数を11に戻す。もちろん、12セルのまま充電を行わせても良いが、11セルとした方がより早く組電池電圧が通常領域へと戻りやすい。また、充放電回数の増加はセルの劣化を促すので、劣化の観点からも12セルのままよりも11セルに減らしたほうが良い。
【0027】
図7の矢印(13)の変化は、過放電傾向において大電流(50A以上)で放電している状態から、通常の充放電状態に移行した場合である。組電池電圧は充電により増加し、通常領域へと変化する。領域A3では通常領域の組電池電圧で通常の充放電が行われるので、接続セル数を12セルから基本である11セルへと戻す。
【0028】
以上のような接続切換処理1によれば、接続セル数を12から11へと1だけ減少させることにより、過充電方向への変化傾向があった組電池電圧を通常領域側へと変化させることができ、組電池電圧を一定に保つことができる。また、矢印(2)のような変化の場合にセル電圧が最も低いセルを切り離すことにより、そのセルが過放電状態となるのを防止することができる。
【0029】
(接続切換処理2の詳細説明)
図8は、ステップS110の接続切換処理2の手順を示すフローチャートである。接続切換処理2が実行されるのは、図9の矢印(4)のように小電流での充放電状態から大電流での充電状態に変化した場合や、矢印(5)のように組電池電圧が過放電傾向から通常領域へと変化する場合である。このような場合には、セルCxを二つ切り離して接続セル数を10セルとする。本実施の形態では、以下に説明するようにセル電圧の高い方の2セルを切り離すことにする。
【0030】
図8のステップS51では、セル電圧検出回路101により接続されている11セルのセル電圧をそれぞれ検出する。ステップS52では、ステップS51で検出されたセル電圧の内で、電圧の高いものから順に2つを特定する。ステップS53では、ステップS52で特定された2つのセル電圧を、それらに対応するセルCxの符号とともにメモリ103に記憶する。ステップS54では、ステップS53で特定された各セルCxに関するスイッチSxaを閉状態にするとともに、スイッチSxb,Sxcを開状態とする。同時に、今まで切り離されていたセルCxのスイッチSxbを閉状態にするとともに、スイッチSxa,Sxcを開状態とする。すなわち、接続されていた11セルの内のセル電圧が高い2つのセルを切り離すとともに、今まで切り離されていたセルを接続する。
【0031】
ステップS54のような接続切換動作を行う理由は、セルの切り離し・接続を1セルずつ行った場合には、いつも同じセルが切り離し・接続される可能性が大きくなり、特定のセルの劣化が進んでしまうおそれがある。一方、接続セル数を1だけ減少させる場合に、上述したように2セルを切り離して非接続状態の1セルを接続するようにすれば、切り離し・接続の対象となるセルの偏りが抑制され、セル劣化の均一化を図ることができる。
【0032】
図9のマップに示した矢印(4)のような変化では、組電池電圧が通常領域の場合において通常(−50A〜50A)の充放電が行われている状態から、大電流(電流値の大きさが50A以上)での充電状態へと移行する。この場合、充電により組電池電圧は増加の傾向となるので、接続セル数を11から10へと減らして組電池電圧が通常領域(39V〜45V)に維持されるようにする。また、セルを切り離す際には、セル電圧が高いものを切り離すようにしているので、セル電圧の高いセルが過充電状態となるのを防止することができる。この場合も、切り離されたセルは充放電繰り返しによる劣化が抑制される。
【0033】
図9の矢印(5)のような変化は、大充電電流状態で組電池電圧が過放電傾向から通常領域に移行した場合に相当する。この場合には、接続セル数を12から11へと減らし、充電により組電池電圧が過充電傾向とならないようにする。
【0034】
以上のような接続切換処理2によれば、接続セル数を11から10へと1だけ減少させることにより、組電池電圧が過充電傾向に変化するのを抑制して、組電池電圧を一定に保つことができる。さらに、セル電圧の高いセルを2つ切り離し、非接続状態のセルを接続することにより、切り離し・接続の対象となるセルの偏りが抑制されてセル劣化の均一化を図ることができる。なお、上述した例では、セル電圧の最も高いセルから順に2つ切り離すようにしたが、所定セル電圧以上のセルの内の2つを選んで切り離しするようにしても良い。
【0035】
(接続切換処理3の詳細説明)
図10は、ステップS120の接続切換処理3の手順を示すフローチャートである。接続切換処理3が実行されるのは、図11の矢印(6)のように大電流での充電状態において総電圧が通常領域から過放電傾向へと減少した場合や、矢印(7)のように総電圧が通常領域において大電流充電から小電流の充放電状態に変化した場合である。このような場合には、非接続状態にある2つのセルの内の電圧の高い方のセルを接続状態へと切り換える。
【0036】
図10のステップS61では、メモリ103に記憶されている非接続状態セルのセル電圧を読み込む。このセル電圧は、図7のステップS51で記憶された電圧データである。ステップS62では、読み込んだセル電圧の内でいずれの電圧が高いかを特定する。ステップS63では、ステップS62で特定されたセルCxに関するスイッチSxbを閉状態とするとともに、スイッチSxa,Sxcを開状態にする。その結果、セルCxは強電ラインに接続されることになる。
【0037】
以上のような接続切換処理3によれば、接続セル数を増やすことにより組電池電圧を一定に保つことができる。例えば、図11のマップの矢印(6)のように組電池電圧が通常領域から過放電傾向へと変化する場合には、接続セル数を10から11へと増やすことにより組電池電圧が通常領域となるようにできる。また、矢印(7)のように大電流による充電状態から通常の放電状態に変化した場合にも過放電傾向となるが、接続セル数を増加することにより過放電傾向が防止できる。さらに、接続セル数を基本である11に戻すことにより、セル劣化の均等化(負担の均等化)も図れる。
【0038】
なお、図11のマップには、接続セル数が11から12に変化する場合についても矢印(8)〜(12)で示した。矢印(8)のような変化の場合には、通常の充放電状態において組電池電圧が通常領域から過放電傾向へと変化をするので、接続セル数を11から12へと増やして組電池電圧を増加させる。矢印(9)のような変化では、過放電傾向状態において大電流の充電状態から通常の充放電状態に変化しているので、組電池電圧を通常領域を戻すために接続セル数を11から12へと増加する。
【0039】
矢印(10)や(11)のような変化を示している場合には、大電流による放電によって組電池電圧は過放電側へと変化する傾向にあるので、接続セル数を11から12へと増やして組電池電圧を通常領域に維持する。また、矢印(12)のように大電流での放電が行われていて、電池状態が領域A1から領域A4に変化した場合には、組電池電圧は放電により低下傾向にあるので、組電池電圧が過放電状態とならないように接続セル数を11から12へと増やす。その結果、組電池電圧は通常領域に保たれる。
【0040】
図3に戻って、ステップS100〜S130のいずれかの処理が終了すると、ステップS140へ進んで接続切換後の各セルの電圧をそれぞれ検出する。ステップS150では、ステップS140で検出されたセル電圧に基づいて総電圧を算出する。ステップS150の処理が終了すると、図4のステップS160へ進む。
【0041】
図4のステップS160では、現在の接続セル数およびステップS150で算出された総電圧と、図12に示す接続セル数−リミット電圧値のテーブルとに基づいて、出力/回生制御が必要か否かを判定する。本実施の形態においては、セル単体での電圧の上限値および下限値は4.25Vおよび2.00Vであり、組電池5のリミット電圧値は接続セル数に応じて異なる。図12に示す例では、組電池リミット電圧値の上限値は、「(リミット電圧上限値)<(セル単体上限値)×(接続セル数)」のように設定されている。また、組電池リミット電圧値の下限値については、「(セル単体下限値)×(接続セル数)<(リミット電圧下限値)」のように設定される。
【0042】
ステップS160では、例えば接続セル数が10の場合に、総電圧が42.0V〜22.0Vであれば制限が不必要(No)と判定されてステップS210へと進む。一方、接続セル数が10であって総電圧が42.0V以上の場合、または、総電圧が22.0V以下の場合には、制限が必要(YES)と判定されてステップS170へ進む。ステップS170では、制限回数を示すカウンタnをインクリメントする。ステップS180では、カウンタnが3以上となったか否かを判定し、n≧3と判定されるとステップS190へ進み、n<3と判定されるとステップS200へ進む。
【0043】
n≧3と判定されてステップS180からステップS190へ進んだ場合には、組電池5やセル電圧検出回路101に異常が発生している可能性が大きい。そこで、ステップS190では、車両停止等を要求する制御信号を図1の車両制御コントローラ8に送信する。この制御信号を受信した車両制御コントローラ8は、不図示のインジケータやブザー等により警報報知を行うとともに、車両を停止する。
【0044】
ステップS180でn<3と判定されてステップS200へ進んだ場合には、出力値または回生値の大きさを制限する制限率を車両制御コントローラ8へ送信する。例えば、n=1の場合には制限率を10%とし、n=2の場合には制限率を20%とする。この制限率を受信した車両制御コントローラ8は、各種センサ情報に基づいて算出されるモータトルクに対して、制限率に応じた制限を行う。例えば、制限率が10%であった場合には、演算されたモータトルクに対して90%の出力となるように制御する。
【0045】
ステップS210では、セル電圧検出回路101により各セルの電圧をそれぞれ検出する。ステップS220では、ステップS210で検出されたセル電圧に基づいてセル電圧の平均値を算出する。ステップS230では、ステップS220で算出されたセル電圧平均値とステップS210で検出された各セル電圧との差をそれぞれ算出し、容量調整が必要なセルを特定する。
【0046】
ステップS240では、ステップS230において容量調整が必要と特定されたセルCxに関するスイッチSxcを閉状態(オン)とする。その結果、容量調整用抵抗Rにより放電することにより容量調整が行われる。このような容量調整動作を行うことにより、各セルの充電容量のばらつきを小さくすることができるとともに、各セルの劣化進行程度に極端な差異が生じるのを防止することができる。ステップS240の処理が終了すると、図3のステップS10へ戻る。
【0047】
以上説明した実施の形態では、組電池5に設けられたセルの総数は12セルで、接続セル数の基本設定は11、セルの切り離しは2個までとしたが、セル総数、基本設定および切り離し数はこれらに限るものではない。また、ステップS110〜S120の接続切換処理についても一例を示したものであり、組電池5の電圧を所定範囲に保つような接続切換処理であれば上述した処理に限らない。
【0048】
以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、スイッチS1a〜S3a,S1b〜S3bは接続切換手段を、CPU102は制御手段および充電状態検出手段を、セル電圧検出回路101はセル電圧検出手段を、抵抗Rは容量調整手段を、車両制御コントローラ8は制限手段をそれぞれ構成する。また、図5の組電池電圧が39Vから45Vまでの範囲が所定電圧範囲に対応し、電流値が−50Aから50Aまでの範囲が所定電流範囲に対応する。さらに、図12の組電池リミット電圧値が閾値に対応する。なお、上述した特徴的な機能作用効果が得られるものであるならば、本発明は上述した実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組電池制御装置を説明する図であり、ハイブリッド電気自動車(HEV)の駆動制御系の概略構成を示す。
【図2】電池制御コントローラ7を説明する図である。
【図3】電池制御コントローラ7のCPU102で実行されるプログラムの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3に続く処理を示したフローチャートである。
【図5】組電池5の電池状態と接続セル数との関係を示す図である。
【図6】接続切換処理1の詳細手順を示すフローチャートである。
【図7】接続切換処理1における電池状態の変化の種類を示す図である。
【図8】接続切換処理2の詳細手順を示すフローチャートである。
【図9】接続切換処理2における電池状態の変化の種類を示す図である。
【図10】接続切換処理3の詳細手順を示すフローチャートである。
【図11】接続切換処理3における電池状態の変化の種類を示す図である。
【図12】接続セル数とリミット電圧値との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 モータ
5 組電池
6 インバータ
7 電池制御コントローラ
8 車両制御コントローラ
101 セル電圧検出回路
102 CPU
103 メモリ
104 電流センサ
R 容量調整用抵抗
S1a〜S3a,S1b〜S3b,S1c〜S3c スイッチ
Claims (11)
- 複数のセルが直列接続される組電池の組電池制御装置であって、
前記セルの前記直列接続からの切り離し、および、前記切り離したセルの前記直列接続への接続を各セル毎に行う接続切換手段と、
前記組電池の電池状態に応じて前記接続切換手段を制御し、前記組電池の電圧が所定電圧範囲となるように前記セルの直列接続数を変更する制御手段とを備えることを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項1に記載の組電池制御装置において、
前記電池状態は前記組電池の電圧および充放電電流に基づく状態であって、前記組電池の電圧および充放電電流に応じて前記直列接続数を変更することを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項2に記載の組電池制御装置において、
前記直列接続されたセルのセル電圧を各々検出するセル電圧検出手段を備え、
前記制御手段は、放電電流が所定電流範囲以上である大電流放電状態から前記所定電流範囲の通常放電状態に変化して、前記組電池の電圧が前記所定電圧範囲となった場合に、少なくとも前記セル電圧検出手段により検出されたセル電圧が最も低いセルを前記直列接続から切り離すように制御することを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項2に記載の組電池制御装置において、
前記直列接続されたセルのセル電圧を各々検出するセル電圧検出手段を備え、
前記制御手段は、充放電電流が所定電流範囲である通常充放電状態から前記所定電流範囲以下である大電流充電状態に変化した場合に、前記セル電圧検出手段により検出されたセル電圧が所定値以上の少なくとも2以上のセルを前記直列接続から切り離すとともに、切り離されて非接続状態にあるセルを前記直列接続から切り離されたセルの数よりも少ない数だけ接続するように制御することを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項4に記載の組電池制御装置において、
前記制御手段は、前記大電流充電状態において前記組電池の電圧が前記所定電圧範囲以下の状態から前記所定電圧範囲内に変化した場合にも、前記セル電圧検出手段により検出されたセル電圧が所定値以上の少なくとも2以上のセルを前記直列接続から切り離すとともに、切り離されて非接続状態にあるセルを前記直列接続から切り離されたセルの数よりも少ない数だけ接続するように制御することを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項2に記載の組電池制御装置において、
前記セルのセル電圧を各々検出するセル電圧検出手段を備え、
前記制御手段は、充放電電流が所定電流範囲以下である大電流充電状態から前記所定電流範囲の通常充放電状態に変化した場合に、非接続状態にあるセルの内でセル電圧が最も高いセルを接続するように制御することを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項6に記載の組電池制御装置において、
前記制御手段は、前記大電流充電状態において、前記組電池の電圧が前記所定電圧範囲から前記所定電圧範囲以下の状態に変化した場合にも、非接続状態にあるセルの内でセル電圧が最も高いセルを接続するように制御することを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の組電池制御装置おいて、
前記複数のセルのセル電圧分布範囲が狭くなるように、前記各セルのセル電圧に応じて当該セルの充電量を調整する容量調整手段を備えたことを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項8に記載の組電池制御装置おいて、
前記容量調整手段による容量調整を、前記制御手段による直列接続数の変更後に行うようにしたことを特徴とする組電池制御装置。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の組電池制御装置と、
前記組電池の電圧に応じて過放電状態または過充電状態を検出する充電状態検出手段と、
前記充電状態検出手段で検出された充電状態に応じて、前記組電池から電力が供給される負荷の出力を制限する制限手段とを備えたことを特徴とする組電池で駆動される負荷の制御システム。 - 請求項10に記載の制御システムおいて、
前記充電状態検出手段は、前記直列接続状態にあるセルの数に応じて前記過放電状態および過充電状態検出の閾値を変更することを特徴とする制御システム。
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