JP2004015586A - デジタルスチルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】画像撮影時にシャッター動作完了のタイミングをユーザに分かり易く認識できるようなデジタルスチルカメラを提供する。
【解決手段】DSP9は液晶表示装置2にメカニカルシャッターの開閉動作に同期したシャッターアニメーション映像を表示するため、ROM11に格納されているアニメーション映像を読み出す。そして、メカニカルシャッターが閉じた時点で、シャッターアニメーション映像も同時に閉じるように、シャッターアニメーション映像の表示開始ポイントを制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】DSP9は液晶表示装置2にメカニカルシャッターの開閉動作に同期したシャッターアニメーション映像を表示するため、ROM11に格納されているアニメーション映像を読み出す。そして、メカニカルシャッターが閉じた時点で、シャッターアニメーション映像も同時に閉じるように、シャッターアニメーション映像の表示開始ポイントを制御する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のボタンによる撮影指示に応じて光学画像を電気信号に変換して画像を記録するデジタルスチルカメラに関し、特に撮像画像を表示装置に表示しながら撮影する時の表示装置の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラは通常、その筐体前部にレンズが配置され、対向する背面部に液晶表示装置(LCD)を用いた表示画面が設けられている。ユーザは、この表示画面にレンズから入力された画像表示をみて、撮像される画像を確認しながらシャッターボタンを押して撮影することが可能であり、ファインダーを覗いて撮影する必要がなく非常に使い勝手がよいものとなっている。
【0003】
また、デジタルスチルカメラでは、シャッターボタンを押したときに、撮影が開始さていることをユーザに認識させるため、表示画面に表示されている画像を一瞬消去したり、リアルタイム表示画像を一時静止させ、画像静止後しばらく間隔を置いてから実際の撮影が完了される。これは、撮影前のプレビュー(動画)画像表示状態から、静止画の撮影に移行する際にデータ転送モードなどの内部処理を切り換える必要があるためであり、この間にリアルタイムに画像表示を更新させることができないためである。
【0004】
また、内部処理の変更後にCCDカメラなどの撮像装置が露光を開始するため、シャッターボタンを押してから実際に撮影するまでにはタイムラグが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようにデジタルスチルカメラでは、シャッターボタンを押したと同時に撮影動作が完了されるものではない。従ってシャッターが閉じる前にカメラを動かしてしまい鮮明な画像を撮影できない場合がある。特に暗い環境での撮影の場合、シャッター速度が遅くなるためさらに撮影が難しくなってしまう。従来では、撮影時に、画像を一瞬消去したり画像を停止させたりしているが、この場合タイミングでシャッターが閉じたかを正確に確認することが難しいという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、画像撮影時にシャッター動作完了のタイミングをユーザに分かり易く認識できるようなデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した課題を解決するため、光学画像を電気信号に変換する撮影手段と、この撮影手段によって得られた画像を表示する表示手段と、撮影する際のシャッター速度を決定するシャッター速度制御手段と、撮影時に前記シャッター速度制御手段により決定されたシャッター速度に同期して表示装置に出力されている画像を変化させる表示制御手段とを具備したものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、光学画像を電気信号に変換する撮影手段と、この撮影手段によって得られた画像を表示する表示手段と、撮影する際のシャッター速度を決定するシャッター速度制御手段と、前記シャッター速度決定手段により決定されたシャッター速度に基づいて開閉駆動するシャッターと、撮影時に前記シャッター速度制御手段により決定されたシャッター速度に基づいてして表示装置に出力されている画像を変化させ、前記シャッターの開閉動作完了と同時に画像の変化も終了させる表示制御手段とを具備したものである。
【0008】
また本発明は上述した課題を解決するため、前記画像の変化は、アニメーション映像にて変化させ、前記シャッターが閉じると同時に前記画像の変化も完了するよう、前記アニメーション映像の再生開始時を変化させる表示制御手段を具備したものである。
【0009】
また本発明は上述した課題を解決するため、前記画面表示を段階的に変化させるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態を示すデジタルスチルカメラ1の背面外観を示す斜視図である。デジタルカメラ1の本体には、その前面に図示しないレンズが配置され、背面に、表示画面を有する液晶表示装置(LCD)2が配置されている。この液晶表示装置2は、撮影モード時にはレンズから入力される画像をリアルタイムに表示し、再生モード時には、予め撮影して記録されている画像を読み出して表示する。特に撮影モード時は、リアルタイムにレンズから入力させる画像を表示するためユーザは実際に撮影しようとする画像を瞬時に確認でき、ファインダー3を覗かなくても撮影画像を認識することができるものである。シャッターボタン4は画像の撮影処理を指示するボタンであり、シャッターボタン4を押すことにより、露出制御、フォーカス合わせ等の前処理が実行され、画像の撮影と、記録が行われる。尚、シャッターボタン4は押す位置が2段階(第1段階:半押し、第2段階:全押し)に操作可能である。そしてシャッターボタン4を半押しした場合には、前述した前処理を実行し、続けて全押ししたときに撮影動作が開始され、シャッターが動作する。
【0012】
次に、図2を用いて本実施形態の基本的構成を説明する。図2は、本実施形態が適用するデジタルスチルカメラ1の構成を示すブロック図である。固定撮像素子5は、CCDセンサを複数用いたレンズユニットであり撮像される光学情報を入力しメカニカルシャッター6を介して光学情報を電気信号に変換し、前処理部7に送信する。
【0013】
メカニカルシャッター6は、固定撮像素子5に介在され、機械的に光を遮光するもので、メカニカルシャッター6の開閉速度あるいは開閉間隔がデジタルスチルカメラ1のシャッター速度(露光時間)となり、シャッター速度は周囲の明るさなど特定され、具体的には、1/1000秒から60秒までのシャッター速度により動作可能である。シャッター駆動回路7はメカニカルシャッター6に駆動電源を供給し、メカニカルシャッター6の開閉駆動を制御する。前処理部8は固定撮像素子5から入力された画像信号を増幅、A/D変換する等して画像処理用のプロセッサ(DSP)9に送信する。DSP9は、受け取った画像信号に対して演算処理をマイコン10に実行させ、オートエクスポージャー(AE)機能に基づいたシャッタ速度調整、絞り調整、感度調整を含めた露出を決定する。マイコン10は演算処理のために、画像信号から被写体の明るさ検出を検出し、各種モード(プログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE等)に対応した露出を決定する。
【0014】
マイコン10は、演算結果として得られたシャッター速度情報をシャッター駆動回路7に送信し、シャッター駆動回路7は、マイコン10より受けたシャッター速度に基づいて、メカニカルシャッター6の開閉動作を行う。またDSP9はマイコン10からシャッター速度情報を受け、表示装置2に表示される表示内容の制御を行う。そしてRAM13は、ワーキングメモリとして利用する揮発性のメモリであり、画像データの圧縮処理や表示出力のための作業バッファとして利用される。メモリカード14は画像データを記録する不揮発性のメモリであり、デジタルスチルカメラ1から着脱可能となっている。
【0015】
このような構成のデジタルスチルカメラにおける本実施形態の動作について、図3乃至図5を用いて説明する。
【0016】
図3は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。まずデジタルスチルカメラ1が撮影モードである時に、ユーザによって、シャッターボタン4を半押しの状態まで操作すると(ステップS1)、マイコン10がその状態を検出し、DSP9に対し、オートエクスポージャー機能実行の指示を出し、DSP9は、前処理部8からの
【0017】
画像信号に基づいて明るさ等の露出決定に必要な情報を抽出し(ステップS2)、マイコン10に送る。マイコン10では、DSP9から受けた情報に基づき、露出決定のための演算処理を実行し、シャッター速度を含む露出を決定する(ステップS3)。マイコン10により決定されたシャッター速度は、シャッター駆動制御回路7に送信され、シャッターボタン4に基づくシャッターの全押し操作を待つ。この時液晶表示装置2には、レンズから入力された現時点の画像がDSP9の表示制御に基づいてリアルタイムに更新されながら表示されている。
そしてユーザがシャッターボタン4を半押し位置から、全押し位置まで押した場合、シャッター駆動制御回路7は、マイコン10から受けたシャッター速度情報に基づいて、メカニカルシャッター6を開閉するよう動作駆動する。一方DSP9は液晶表示装置2にメカニカルシャッターの開閉動作に同期したシャッターアニメーション映像を表示するため、ROM11に格納されているアニメーション映像を読み出す。そして、メカニカルシャッターが閉じた時点で、シャッターアニメーション映像も同時に閉じるように、シャッターアニメーション映像の表示開始ポイントを制御する。例えば、シャッター速度が3秒、つまりメカニカルシャッター6が閉じるまでの時間が3秒で、シャッターアニメーション映像の映像時間が1.5秒であったと仮定した場合、DSP9は、シャッターの閉じる時間から遡り1.5秒の時点、即ち、シャッターボタンを全押ししてメカニカルシャッター6の開閉動作が開始されてから、4.5秒経過後に、シャッターアニメーション映像の再生を開始する。これにより、メカニカルシャッター6が閉じたと同時に、液晶表示装置2に表示されるシャッターアニメーション映像の再生表示も完了し、ユーザはシャッター動作完了をアニメーション映像の動作に基づいて容易に認識できるようになる。
図4は、実際に液晶表示装置6に表示されるシャッターアニメーション映像を再生したときの映像の状態を示す遷移図である。図4に示すように、シャッターボタン4を全押しした瞬間は、図4(a)に示すようにレンズ5から入力されている映像が液晶表示装置2全体に静止画像として表示されている。そして、所定時間経過後に、シャッターアニメーション映像の再生が開始され、図4(b)から図4(f)に至るアニメーション映像を再生表示する。そしてメカニカルシャッター6が閉じたと同時に図4(f)のようにアニメーション表示が完了する。本実施形態においては、図4(a)の状態から、図4(b)のようにアニメーション映像の再生が開始されるまでの時間は、シャッター速度により異なることとなる。つまりシャッター速度が速い場合には再生開始も早くなり、シャッター速度が遅い場合には再生開始も遅くなり、最終的にメカニカルシャッター6の閉じ終わりと同時にアニメーション映像の再生も完了するように映像の表示制御がなされるものである。
【0018】
図5は、シャッターアニメーション映像に関する種々のアニメーション動作を示したものであり、図5(a)は左からに右に閉じる例、図5(b)は右から左に閉じる例、図5(c)は上から下に閉じる例、図5(d)は下から上に閉じる例、図5(e)は左右から閉じる例、図5(f)は上下から閉じる例である。即ち、最初は入力画像を表示させておき、メカニカルシャッター6が、閉じ終わったときに、アニメーション再生を完了させ、入力画像を完全に閉じるような映像であればどのようなアニメーションでも良い。
【0019】
以上説明したように本実施形態においては、シャッターボタンを押した直後に撮影直前の静止画像を表示し、シャッターを閉じる動作に同期して液晶画面などの表示装置に効果的な映像を表示させることにより、使用者が実際に撮影される瞬間を視覚的に認識できるようになる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、画像撮影時にシャッター動作完了のタイミングをユーザに分かり易く認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すデジタルスチルカメラの背面部を示す外観図である。
【図2】同実施形態におけるデジタルスチルカメラの内部構成を示すシステム構成図である。
【図3】同実施形態におけるモード切換時の動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態における液晶表示画面の表示内容の変化を説明するための遷移図。
【図5】同実施形態における液晶表示画面の表示内容の変化を説明するための遷移図。
【符号の説明】
1…デジタルスチルカメラ、2…シャッターボタン、3…十字キー、4…モード切換ボタン、5…液晶表示画面、6…ディスプレイキー、7…メニューキー、8…トラッシュキー、9…CPU、10…DSP、11…レンズ、12…A/Dコンバータ、13…メモリカード、14…RAM。
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のボタンによる撮影指示に応じて光学画像を電気信号に変換して画像を記録するデジタルスチルカメラに関し、特に撮像画像を表示装置に表示しながら撮影する時の表示装置の表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラは通常、その筐体前部にレンズが配置され、対向する背面部に液晶表示装置(LCD)を用いた表示画面が設けられている。ユーザは、この表示画面にレンズから入力された画像表示をみて、撮像される画像を確認しながらシャッターボタンを押して撮影することが可能であり、ファインダーを覗いて撮影する必要がなく非常に使い勝手がよいものとなっている。
【0003】
また、デジタルスチルカメラでは、シャッターボタンを押したときに、撮影が開始さていることをユーザに認識させるため、表示画面に表示されている画像を一瞬消去したり、リアルタイム表示画像を一時静止させ、画像静止後しばらく間隔を置いてから実際の撮影が完了される。これは、撮影前のプレビュー(動画)画像表示状態から、静止画の撮影に移行する際にデータ転送モードなどの内部処理を切り換える必要があるためであり、この間にリアルタイムに画像表示を更新させることができないためである。
【0004】
また、内部処理の変更後にCCDカメラなどの撮像装置が露光を開始するため、シャッターボタンを押してから実際に撮影するまでにはタイムラグが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようにデジタルスチルカメラでは、シャッターボタンを押したと同時に撮影動作が完了されるものではない。従ってシャッターが閉じる前にカメラを動かしてしまい鮮明な画像を撮影できない場合がある。特に暗い環境での撮影の場合、シャッター速度が遅くなるためさらに撮影が難しくなってしまう。従来では、撮影時に、画像を一瞬消去したり画像を停止させたりしているが、この場合タイミングでシャッターが閉じたかを正確に確認することが難しいという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、画像撮影時にシャッター動作完了のタイミングをユーザに分かり易く認識できるようなデジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した課題を解決するため、光学画像を電気信号に変換する撮影手段と、この撮影手段によって得られた画像を表示する表示手段と、撮影する際のシャッター速度を決定するシャッター速度制御手段と、撮影時に前記シャッター速度制御手段により決定されたシャッター速度に同期して表示装置に出力されている画像を変化させる表示制御手段とを具備したものである。
また本発明は上述した課題を解決するため、光学画像を電気信号に変換する撮影手段と、この撮影手段によって得られた画像を表示する表示手段と、撮影する際のシャッター速度を決定するシャッター速度制御手段と、前記シャッター速度決定手段により決定されたシャッター速度に基づいて開閉駆動するシャッターと、撮影時に前記シャッター速度制御手段により決定されたシャッター速度に基づいてして表示装置に出力されている画像を変化させ、前記シャッターの開閉動作完了と同時に画像の変化も終了させる表示制御手段とを具備したものである。
【0008】
また本発明は上述した課題を解決するため、前記画像の変化は、アニメーション映像にて変化させ、前記シャッターが閉じると同時に前記画像の変化も完了するよう、前記アニメーション映像の再生開始時を変化させる表示制御手段を具備したものである。
【0009】
また本発明は上述した課題を解決するため、前記画面表示を段階的に変化させるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態を示すデジタルスチルカメラ1の背面外観を示す斜視図である。デジタルカメラ1の本体には、その前面に図示しないレンズが配置され、背面に、表示画面を有する液晶表示装置(LCD)2が配置されている。この液晶表示装置2は、撮影モード時にはレンズから入力される画像をリアルタイムに表示し、再生モード時には、予め撮影して記録されている画像を読み出して表示する。特に撮影モード時は、リアルタイムにレンズから入力させる画像を表示するためユーザは実際に撮影しようとする画像を瞬時に確認でき、ファインダー3を覗かなくても撮影画像を認識することができるものである。シャッターボタン4は画像の撮影処理を指示するボタンであり、シャッターボタン4を押すことにより、露出制御、フォーカス合わせ等の前処理が実行され、画像の撮影と、記録が行われる。尚、シャッターボタン4は押す位置が2段階(第1段階:半押し、第2段階:全押し)に操作可能である。そしてシャッターボタン4を半押しした場合には、前述した前処理を実行し、続けて全押ししたときに撮影動作が開始され、シャッターが動作する。
【0012】
次に、図2を用いて本実施形態の基本的構成を説明する。図2は、本実施形態が適用するデジタルスチルカメラ1の構成を示すブロック図である。固定撮像素子5は、CCDセンサを複数用いたレンズユニットであり撮像される光学情報を入力しメカニカルシャッター6を介して光学情報を電気信号に変換し、前処理部7に送信する。
【0013】
メカニカルシャッター6は、固定撮像素子5に介在され、機械的に光を遮光するもので、メカニカルシャッター6の開閉速度あるいは開閉間隔がデジタルスチルカメラ1のシャッター速度(露光時間)となり、シャッター速度は周囲の明るさなど特定され、具体的には、1/1000秒から60秒までのシャッター速度により動作可能である。シャッター駆動回路7はメカニカルシャッター6に駆動電源を供給し、メカニカルシャッター6の開閉駆動を制御する。前処理部8は固定撮像素子5から入力された画像信号を増幅、A/D変換する等して画像処理用のプロセッサ(DSP)9に送信する。DSP9は、受け取った画像信号に対して演算処理をマイコン10に実行させ、オートエクスポージャー(AE)機能に基づいたシャッタ速度調整、絞り調整、感度調整を含めた露出を決定する。マイコン10は演算処理のために、画像信号から被写体の明るさ検出を検出し、各種モード(プログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE等)に対応した露出を決定する。
【0014】
マイコン10は、演算結果として得られたシャッター速度情報をシャッター駆動回路7に送信し、シャッター駆動回路7は、マイコン10より受けたシャッター速度に基づいて、メカニカルシャッター6の開閉動作を行う。またDSP9はマイコン10からシャッター速度情報を受け、表示装置2に表示される表示内容の制御を行う。そしてRAM13は、ワーキングメモリとして利用する揮発性のメモリであり、画像データの圧縮処理や表示出力のための作業バッファとして利用される。メモリカード14は画像データを記録する不揮発性のメモリであり、デジタルスチルカメラ1から着脱可能となっている。
【0015】
このような構成のデジタルスチルカメラにおける本実施形態の動作について、図3乃至図5を用いて説明する。
【0016】
図3は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。まずデジタルスチルカメラ1が撮影モードである時に、ユーザによって、シャッターボタン4を半押しの状態まで操作すると(ステップS1)、マイコン10がその状態を検出し、DSP9に対し、オートエクスポージャー機能実行の指示を出し、DSP9は、前処理部8からの
【0017】
画像信号に基づいて明るさ等の露出決定に必要な情報を抽出し(ステップS2)、マイコン10に送る。マイコン10では、DSP9から受けた情報に基づき、露出決定のための演算処理を実行し、シャッター速度を含む露出を決定する(ステップS3)。マイコン10により決定されたシャッター速度は、シャッター駆動制御回路7に送信され、シャッターボタン4に基づくシャッターの全押し操作を待つ。この時液晶表示装置2には、レンズから入力された現時点の画像がDSP9の表示制御に基づいてリアルタイムに更新されながら表示されている。
そしてユーザがシャッターボタン4を半押し位置から、全押し位置まで押した場合、シャッター駆動制御回路7は、マイコン10から受けたシャッター速度情報に基づいて、メカニカルシャッター6を開閉するよう動作駆動する。一方DSP9は液晶表示装置2にメカニカルシャッターの開閉動作に同期したシャッターアニメーション映像を表示するため、ROM11に格納されているアニメーション映像を読み出す。そして、メカニカルシャッターが閉じた時点で、シャッターアニメーション映像も同時に閉じるように、シャッターアニメーション映像の表示開始ポイントを制御する。例えば、シャッター速度が3秒、つまりメカニカルシャッター6が閉じるまでの時間が3秒で、シャッターアニメーション映像の映像時間が1.5秒であったと仮定した場合、DSP9は、シャッターの閉じる時間から遡り1.5秒の時点、即ち、シャッターボタンを全押ししてメカニカルシャッター6の開閉動作が開始されてから、4.5秒経過後に、シャッターアニメーション映像の再生を開始する。これにより、メカニカルシャッター6が閉じたと同時に、液晶表示装置2に表示されるシャッターアニメーション映像の再生表示も完了し、ユーザはシャッター動作完了をアニメーション映像の動作に基づいて容易に認識できるようになる。
図4は、実際に液晶表示装置6に表示されるシャッターアニメーション映像を再生したときの映像の状態を示す遷移図である。図4に示すように、シャッターボタン4を全押しした瞬間は、図4(a)に示すようにレンズ5から入力されている映像が液晶表示装置2全体に静止画像として表示されている。そして、所定時間経過後に、シャッターアニメーション映像の再生が開始され、図4(b)から図4(f)に至るアニメーション映像を再生表示する。そしてメカニカルシャッター6が閉じたと同時に図4(f)のようにアニメーション表示が完了する。本実施形態においては、図4(a)の状態から、図4(b)のようにアニメーション映像の再生が開始されるまでの時間は、シャッター速度により異なることとなる。つまりシャッター速度が速い場合には再生開始も早くなり、シャッター速度が遅い場合には再生開始も遅くなり、最終的にメカニカルシャッター6の閉じ終わりと同時にアニメーション映像の再生も完了するように映像の表示制御がなされるものである。
【0018】
図5は、シャッターアニメーション映像に関する種々のアニメーション動作を示したものであり、図5(a)は左からに右に閉じる例、図5(b)は右から左に閉じる例、図5(c)は上から下に閉じる例、図5(d)は下から上に閉じる例、図5(e)は左右から閉じる例、図5(f)は上下から閉じる例である。即ち、最初は入力画像を表示させておき、メカニカルシャッター6が、閉じ終わったときに、アニメーション再生を完了させ、入力画像を完全に閉じるような映像であればどのようなアニメーションでも良い。
【0019】
以上説明したように本実施形態においては、シャッターボタンを押した直後に撮影直前の静止画像を表示し、シャッターを閉じる動作に同期して液晶画面などの表示装置に効果的な映像を表示させることにより、使用者が実際に撮影される瞬間を視覚的に認識できるようになる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、画像撮影時にシャッター動作完了のタイミングをユーザに分かり易く認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すデジタルスチルカメラの背面部を示す外観図である。
【図2】同実施形態におけるデジタルスチルカメラの内部構成を示すシステム構成図である。
【図3】同実施形態におけるモード切換時の動作を示すフローチャートである。
【図4】同実施形態における液晶表示画面の表示内容の変化を説明するための遷移図。
【図5】同実施形態における液晶表示画面の表示内容の変化を説明するための遷移図。
【符号の説明】
1…デジタルスチルカメラ、2…シャッターボタン、3…十字キー、4…モード切換ボタン、5…液晶表示画面、6…ディスプレイキー、7…メニューキー、8…トラッシュキー、9…CPU、10…DSP、11…レンズ、12…A/Dコンバータ、13…メモリカード、14…RAM。
Claims (4)
- 光学画像を電気信号に変換する撮影手段と、
この撮影手段によって得られた画像を表示する表示手段と、
撮影する際のシャッター速度を決定するシャッター速度制御手段と、
撮影時に前記シャッター速度制御手段により決定されたシャッター速度に同期して表示装置に出力されている画像を変化させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とするデジタルスチルカメラ。 - 光学画像を電気信号に変換する撮影手段と、
この撮影手段によって得られた画像を表示する表示手段と、
撮影する際のシャッター速度を決定するシャッター速度制御手段と、
前記シャッター速度決定手段により決定されたシャッター速度に基づいて開閉駆動するシャッターと、
撮影時に前記シャッター速度制御手段により決定されたシャッター速度に基づいてして表示装置に出力されている画像を変化させ、前記シャッターの開閉動作完了と同時に画像の変化も終了させる表示制御手段と、
を具備したことを特徴とするデジタルスチルカメラ。 - 前記変化する画像としてアニメーション映像を用い、前記表示制御手段は、前記シャッターが閉じると同時に前記画像の変化も完了するよう、前記アニメーション映像の再生開始時を変化させる表示制御手段を具備したことを特徴とする請求項1記載のデジタルスチルカメラ。
- 前記画面表示を段階的に変化させることを特徴とする請求項2乃至3記載のデジタルスチルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002168153A JP2004015586A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | デジタルスチルカメラ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002168153A JP2004015586A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | デジタルスチルカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004015586A true JP2004015586A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30435139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002168153A Pending JP2004015586A (ja) | 2002-06-10 | 2002-06-10 | デジタルスチルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004015586A (ja) |
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-
2002
- 2002-06-10 JP JP2002168153A patent/JP2004015586A/ja active Pending
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